JP2002510234A - 多軸線骨ネジ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 骨係合固定具と、脊柱ロッドのような細長い部材を含む脊柱固定組立体が設けられる。固定組立体は、３次元の空間に関して連続した範囲の脊柱ロッドに骨係合固定具の固定を行う多軸線の組立体である。固定組立体は、骨を貫通する受け部材を有し、その壁は、底部近傍でテーパーと、骨に連通する溝を有し、脊柱ロッドの挿入を可能にするように受け部材の上部に上方の開口部を有する。また、外側くさび部材と内側くさび部材を有し、その双方はワッシャの形状及びその穴の形状を有する。各くさび部材において、各穴は、各くさび部材の中央軸と平行ではない。さらに、ネジが配置され締め付けられたときに自己固定するようにくさび部材の外面にはテーパーが設けられ、各穴にもテーパーが設けられている。骨係合固定具は、内側くさび部材の穴内に嵌合し、内側くさび部材は、外側くさび部材の穴に嵌合し、さらに、外側くさび部材は、受け部材のテーパー面に嵌合する。３次元空間の骨係合固定具の所望の位置が達成されたとき、部品は緊密な嵌合を達成するように配置される。

Description

【発明の詳細な説明】 多軸線骨ネジ 発明の背景 本発明は、特に、椎骨の係合に適した骨固定組立体に関する。特に、本発明は 、椎骨に沿って延びている細長い部材に対して連続した範囲で三次元の角度の方 向をとることができる骨ネジ組立体を提供する。 脊柱を矯正し、脊柱を安定させ、脊椎の種々の水準での脊柱の融合を容易にす るためにいくつかの技術及び装置が開発された。１つのタイプの装置において、 屈曲可能なロッドは、脊柱、または椎骨の長さに沿って長手方向に配置される。 このロッドは、移植する特定の領域の骨の正規の曲率に対応して曲げることがで きる。例えば、ロッドは、脊柱の胸部領域の正規の後湾曲率または腰領域の前湾 曲率を形成するために曲げることができる。このような装置によれば、ロッドは 、多数の固定部材によって脊柱の長さに沿って、種々の椎骨に係合する。椎骨の 特定の部分に係合するような種々の固定部材が提供される。他の有力な固定部材 は、椎骨の種々のアスペクトにねじ込むことができる脊柱ネジである。 折り曲げることができるロッドを使用する１つの通常の手順において、ロッド は、脊柱または輔状突起の両側に配置される。ねじ込まれるいくつかの椎骨の本 体の一部に、まれにこれらの椎骨の柄部分に複数の骨ネジがねじ込まれる。ロッ ドは、矯正及び安定力を椎骨に加えるためにこれらの複数の骨ネジに固定される 。 ロッドタイプの脊柱固定装置の１例は、Danek Medical社によって販売された ＴＳＲＨ脊柱装置である。このＴＳＲＨ装置は、細長いロッド及び種々のフック 、ネジ及びボルトを含み、これらすべてによって脊柱を通る部分的な構造をつく る。ＴＲＳＨ装置の１つの側面において、脊柱ロッドは、アイボルトによって種 々の脊柱固定部材に接続される。この構成において、固定部材は、ロッドの側方 に隣接する脊柱ロッドに係合する。ＴＲＳＨ装置の他の側面において、アイボル トによって脊柱ロッドに可変角度ネジが係合する。この可変角度ネジによって脊 柱ロッドの平面に平行な１つの平面で骨ネジが回転することができる。この可変 角度ねじによって脊柱ロッドの平面に平行な１つの平面で骨ネジの回転が可能に なる。可変角度ネジの詳細は、本発明の発明者によって所有されているSutterli nらに付与された米国特許第5,261,909号で見ることができる。ＴＳＲＨによって 達成される１つの目的は、医師が適当な解剖学的な位置の背骨に脊柱フックまた は骨ネジのような椎骨固定部材を適当に取り付けることができることである。ま た、ＴＳＲＨ装置は、医師が最後の締め付け用の固定部材の各々に折り曲げ脊柱 ロッドに容易に係合することができるようにすることである。 他のロッドタイプの固定装置は、Sofamor Danek Group社によって販売されて いるCotrel-Dubosset社/ＣＤ脊柱装置である。ＴＳＲＨ装置と同様に、ＣＤ装置 は、細長いロッドと脊柱との間の係合用の種々の固定部材を提供する。ＣＤの１ つの側面において、固定部材それ自身は、脊柱ロッドを受ける溝を定義する本体 を有する。スロットは、固定部材の本体内にロッドを固定するためにネジ溝が形 成されたプラグが係合されるネジ溝が形成された穴を有する。ＣＤ装置は、この 「オープンバック」形状を備えたフック及び骨ネジを有する。この技術の詳細は 、Dr．C otrelに付与された米国特許第5,005,562号に見いだすことができる。Ｃ Ｄ装置のこの特徴の１つの利点は、固定部材が細長いロッドの真下に配置される 。これは、移植片の構造体の大きさ全体を低減し、周りの組織に対する傷を最小 限にする。 他方、ＣＤ装置のこれらの固定部材は、ロッドに関して可変角度位置を達成す るために脊柱ロッドの周りで回転することができるのみである。この制限された 範囲の相対角度位置は、多数の脊柱の病理学のために受け入れることができるが 、多数の他のケースは、例えば、脊柱ロッドに関して骨ネジのさらに新しい位置 決めを必要とする。この問題のある側面は、米国特許第5,261,909号の特許で説 明されるように、ＴＳＲＨ装置の可変角度によって解決される。しかしながら、 脊柱ロッドに対して複数の平面で角度の向きを形成することができる骨ネジの必 要性がある。好ましくは、このタイプの骨ネジは、多軸線または多軸線骨ネジと 称される。 他は、種々の多軸線ネジの設計によってこの問題に対する解決法を提供する。 例えば、Byrdらに対する米国特許第5,466,237号において、骨ネジの上部に球 形の突出部を含む、骨ネジが説明されている。オネジの受け部材は、骨ネジを支 持し、球形突出部の上部で骨ネジ及び脊柱ロッドを支持する。脊柱ロッドを球形 突出部に押しロッドに対して骨ネジの種々の角度の向きに対応するように受け部 材に外側ナットがねじ込まれる。この特定の方法は、最小限の部品を使用するが 、ロッドへの骨ねじの固定の安全性は欠如している。要するに、骨ネジの小さい 球形の突出部と脊柱ロッドとの間の固定の係合は、移植部材が脊柱、特に腰領域 に大きな荷重を受けるときに容易に破壊される。 Harmsらに付与された米国特許第4,964,458号に示された他の方法において、球 形のヘッドの骨ネジが、受け部材の分離した半分の部分で支持される。半分の部 分の底部は保持リングによって一緒に保持される。受け部材の半分の部分の上部 は、ネジを有する脊柱ロッドにねじ込まれたナットによって骨ネジの周りで圧縮 される。Harmsらによってとられた他の方法において、米国特許第5,207,678号に おいて、受け部材は、骨ネジの一部が球形のヘッドの周りでたわむように接続さ れる。受け部材の両側での円錐ナットは、受け部材を貫通するネジを有するロッ ドにねじ込まれる。円錐形ナットが互いにねじ込まれるとき、受け部材は、骨ネ ジをその可変角度位置に固定するために骨ネジのヘッドの周りでたわむように圧 縮される。２つのHarmsらの装置の１つの欠点は、圧縮ナットを受けるために脊 柱ロッドをねじ込まなければならないことである。ねじを有するロッドは、大き な脊柱の荷重の面でロッドを弱化させる傾向がある。さらに、‘458及び‘678の 特許は、複数の部品を必要とし、骨ネジの完全な固定を達成するために非常に複 雑になる。 ブシングの内側に固定され、ブシングの長手方向軸線に関して角度を有する骨 ネジを示したWagnerに付与された米国特許第5,304,179号に第３の方法が示され ている。ブシングは、隣接する移植片の軸線に関して角度を有するコネクタの一 部内で回転可能である。コネクタは、移植片の軸線の周りで回転可能である。Wa gnerに付与された特許の１つの欠点は、３次元空間において骨ネジの分離した位 置でのみ達成することができることである。さらに、またWagner装置は、上述し た欠点のあるネジを有する脊柱ロッドと、複雑な部品の複合性を必要とする。 したがって、多数の形状の脊柱ロッド、円滑性、粗さの細長い部材に容易に固 定するように係合することができる多軸線の骨係合固定具に対してこの技術分野 で残る必要性がある。また、種々の角度の向きで脊柱ロッドに対して骨ネジのよ うな骨固定具に係合するために使用される部品の輪郭及び大きさを最小限にする 多軸線骨係合固定具の必要性がある。さらに、固定具と細長い部材に直角な軸線 との間の連続的な範囲の空間的な角度で固定具の位置決めを可能にする多軸線係 合固定具の必要性がある。 発明の概要 本発明の１つの実施の形態において、骨ネジのような骨係合固定具と、脊柱ロ ッドのような細長い部材とを有する脊柱固定組立体が提供される。固定組立体は 、三次元空間のロッドに関して複数の角度で骨ネジを脊柱ロッドへの固定を可能 にする多軸線組立体を含む。本発明の１つの側面において、中に形成された治具 係合溝及び柄部分を備えたヘッドを有する骨ネジが含まれる。本発明の１つの側 面において、骨ネジは、骨ネジのヘッドと柄の部分との間に円周方向のビードを 含む。他の実施の形態において、骨ネジは、ヘッドの下にテーパを有する柄の部 分を含む。 多軸線の組立体は、上端から下端に抜ける穴を備えた受け部材を有する。穴を 形成する壁は、受け部材の底部すなわち遠位端近傍でテーパを有している。受け 部材は溝を有し、溝は穴に連通し、細長い部材が挿入可能なように受け部材の上 部に上方開口を有する。 本発明のさらに他の側面において、多軸線組立体はテーパが形成された外側面 を有し、穴のテーパが形成された壁で自己固定するように受け部材の穴に挿入可 能である。外側くさび部材は貫通穴を有し、この穴は、外側くさび部材の中央軸 に関して傾斜している。１つの側面において、傾斜穴は上部から外側くさび部材 の中間に内側に傾斜しており、外側くさび部材のくさび底部での開口に傾斜して いる。 さらに、多軸線組立体は、テーパを有する外側面を有する内側のくさび部材を 有し、これは、傾斜した穴のテーパを有する壁で自己固定するために外側のくさ び部材の傾斜穴に挿入可能である。また、内側のくさび部材は、内側のくさび部 材の中央軸に対して傾斜している貫通穴を有する。１つの実施の形態において、 内側のくさび部材は円筒形であり、穴ネジの周縁ビードとかみあうために穴を形 成する壁に溝が含まれる。他の実施の形態において、内側のくさび部材の穴は、 骨ネジのテーパが形成された柄部分と自己固定するようにテーパが形成されてい る。 本発明は、細長い部材に関して角度のある連続した範囲の方向で細長い部材に 骨係合固定具を固定することができる組立体を提供する。本発明の１つの側面に おいて、骨係合固定具、くさび部材及び細長い部材は、受け部材の上部または近 位の開口部に挿入することによって「上部から入れられる」。固定具の所望の向 きが達成されるとき、固定具は、外側くさび部材内に内側のくさび部材の内側く さび部材内に、また受け部材内の外側くさび部材の骨固定具の自己固定を通して 固定することができる。自己固定は、固定具が骨に係合し、例えば、骨ネジが骨 にねじ込まれ締め付けられるとき、自己固定が起こる。別の例として、組立体を 細長い部材に取り付けるとき、例えば、脊柱ロッドが固定具に押し下げるときに 自己固定が生じる。 多軸線の骨固定組立体の好ましい実施の形態は、２つの部品の間の３次元の角 度とは無関係に脊柱ロッドと骨係合固定具との間の固定の利点を提供する。本発 明の利点は、この固体の固定を達成するために必要な最小限の部品数である。く さび部材と受け部材の自己固定能力に存在する。本発明の他の利点及びある目的 は、本発明の１つの実施の形態を示す次の詳細な説明及び添付図面を考慮すると きに明らかになる。 図面の詳細な説明 図１は、本発明の１つの実施の形態による多軸線の骨固定組立体の側面図であ る。 図２は、図１に示すような多軸線の骨固定組立体の断面図である。 図３は、図１及び図２に示す骨固定組立体の受け部材の平面図である。 図４は、図３に示すような受け部材の矢印の方向から見た線４−４に沿った断 面図である。 図５は、図１及び図２に示す骨固定組立体に使用する骨ネジの側面図である。 図６ａは、図１及び図２の骨固定組立体の外側くさび部材の平面図である。 図６ｂは、図６ａで示した外側くさび部材の側面図である。 図７は、図６ａに示した外側くさび部材の矢印の方向で見た線７−７に沿った 断面図である。 図８ａは、図１及び図２に示す骨固定組立体の内側くさび部材の平面図である 。 図８ｂは、図８ａに示す内側くさび部材の側面図である。 図９は、図８ａに示す内側くさび部材の矢印方向で見た線９−９に沿った断面 図である。 図１０は、本発明の他の実施の形態による多軸線骨固定組立体の側面図である 。 図１１は、図１０に示すような多軸線骨固定組立体の断面図である。 図１２ａは、本発明の内側くさび部材の第２の実施の形態の側面図である。 図１２ｂは、図１２ａに示した内側のくさび部材の実施の形態の断面図である 。 図１３ａは、本発明の外側くさび部材の側面図である。 図１３ｂは、図１３ａに示す外側くさび部材の実施の形態の断面図である。 図１４は、本発明の受け部材の中央軸に関して骨ネジが所定の角度を向いた本 発明の骨固定組立体の側面図である。 好ましい実施の形態の説明 本発明の原理の理解を促進する目的で、その好ましい実施の形態を参照し、好 ましい実施の形態を説明するために特定の言語を使用する。したがって本発明の 範囲を制限することは意図しておらず、本発明のこのような変更及び改造及びこ こに説明したような本発明の原理の他の用途は、本発明が関連する当業者によっ て行われることは理解すべきである。 図１及び図２を参照すると、本発明の好ましい実施の形態による多軸線骨固定 組立体１０の部品が示されている。多軸線組立体１０は、椎骨のような骨に係合 するように構成された骨ネジ２０を含む。さらに組立体は、骨ネジ２０を支持し 、組立体１０と脊柱ロッド８０を連結する受け部材３０を有する。さらに組立体 は受け部材３０内部に係合するために外側くさび部材４０と、骨ネジ２０及びく さび部材４０との間の係合用のくさび部材５０とを有する。 本発明の１つの側面によれば、骨ネジ２０は、図５に示すように構成されてい る。骨ネジ２０は、ネジを有する柄の部分２１と、ヘッド部分２２と、周縁ビー ド２４とを有する。ねじが形成された柄の部分２１は、骨ネジを骨に固定するネ ジを備えている。最も好ましくは、ネジは、海綿骨質ネジであるか、椎骨本体の 海綿骨質内に容易に固定されるようになっているネジである。ネジが形成された 柄２１は骨ネジ２０を係合する骨の性質に依存して種々の形状を有することがで きる。さらに、ネジ溝が形成された柄２１の長さは、骨ネジが駆動される骨の形 状または特性に依存して調節することができる。１つの特定の実施の形態におい て、ネジ溝が形成された柄２１は、３．８ｃｍ（約１．５インチ）であり、腰部 分の椎骨の茎と係合するネジを備えるように構成されている。 ヘッド部分２２は、骨ネジ２０の上方または近位端部に配置されている。好ま しくは、ヘッド部分２２は、ネジ駆動治具を受け入れるスロットまたは溝２０ａ （図２参照）を含む。特定の実施の形態において、ヘッド部分２２は球形の一部 である形状をしており、ヘッド部分２２の底部または遠位縁２２ａの周縁は、ネ ジ溝が形成された柄の部分２１の周縁より小さいことが好ましい。ビード２４は 、ヘッド部分２２とネジ溝が形成された柄２１との間に配置されている。ビード ２４は、ネジ溝が形成された柄２１の上部または近位端の周縁に延びており、以 下に説明する方法で内側くさび部材５０に係合する。１つの特定の実施の形態に おいて、ヘッド２２は、直径が約０．７５ｃｍ（約０．２９５インチ）の球の一 部である。ビード２４は、約０．１０ｃｍ（約０．０４０インチ）の幅と、０． ７９ｃｍ（約０．３１１インチ）の直径と、を有し、ネジ溝が形成された柄２１ は、約３．８９ｃｍ（約１．５３４インチ）の長さと、約０．７５ｃｍ（約０． ２９５インチ）の直径とを有する。 図３及び図４を参照すると、骨ネジ組立体１０は、受け部材３０を有する。受 け部材３０は、好ましい実施の形態において、貫通する穴３１と、２つの対向す る頭部が着られた側壁３２とを有する。穴３１及び受け部材３０は、共通の中央 の長手方向の軸線３８を形成する。受け部材３０の側壁３２は、脊柱ロッド８０ を受ける溝３３を形成し、この溝３３は受け部材３０を横断して延びており、穴 ３１と直角に延びている。溝３３は、脊柱ロッド８０が以下に説明するように完 成した組立体１０の骨ネジ２０のヘッド部分２２に接触する受け部材３０内に十 分な深さまで延びている。 受け部材３０の内側は連続した表面を有する。入口面３４は、以下にさらに説 明するように骨ネジ組立体の他の部分の配置を容易にするために軸３８に向かっ て角度が形成されている。上方の内側面３５は、受け部材３０の外面にほぼ平行 であり、例えば、上述し図３に示すようなＣＤ装置のプラグ部材を受け入れるよ うにめねじを設けてもよい。下方の内面３６は、軸線３８に向かって傾斜してお り、それによって以下に説明したような外側のくさび部材４０を保持する自己固 定テーパを形成する。出口表面３７は、完成した骨固定組立体１０に骨ネジ２０ の軸線方向の大きな動きを提供するために軸３８から外側に角度が形成されてい る。好ましい実施の形態において、溝３３は、上方及び下方内面３５，３６の双 方と交差している。特定の実施の形態において、下方の内面３６は、好ましくは 、受け部材３０と４°の角度を形成するMorse taperを含み、出口面３７は、受 け部材３０の軸３８と４５°の角度を有する。 図６ａ，図６ｂ及び図７を参照すると、本発明の好ましい実施の形態による外 側くさび部材４０が示されている。外側くさび部材４０は、中央軸４１、傾斜穴 ４２，外側面４６を有するワッシャの形状である。傾斜穴４２は、上部から底部 に外側くさびを貫通し、中央軸４１に平行ではない長手方向軸線を形成する。１ つの特定の実施の形態において、穴の軸線４５及び中央軸４１によって形成され る角度は、１５°である。穴４２を形成する表面は、上方テーパ壁４３と下方壁 ４４を含む。上方テーパ壁４３は、穴の軸４５に向かってテーパを有しており、 後述する方法で下方くさび部材５０を保持するために自己固定テーパを形成する 。１つの特定の実施の形態において、上方テーパ壁４３は、穴の軸線４５と１５ °及び３００の角度を形成する。下方壁４４は、完成した骨固定組立体１０の骨 ネジ２０の軸線方向の大きな範囲の動きを可能にするために外側くさび部材４０ の底部に向かって円錐形に、外側に広がっている。テーパを有する外面４６は、 外側くさび部材４０の中央軸線４１に向かって上部から底部に角度を形成してい る。特定の実施の形態において、テーパを有する外面４６は、以下に説明する方 法で受け部材３０のテーパを有する内面３６で自己固定する。 図８ａ,８ｂ及び図９を参照すると、本発明の好ましい実施の形態による内側 くさび部材５０が示されている。内側くさび部材５０は、中央軸５１，傾斜穴５ ２，及び外面５３を有するワッシャの形状である。傾斜穴５２は、上部から底部 に内側くさび部材５０を貫通し、中央軸５１と平行ではない長手方向軸線５６を 形成する。穴５２は、ほぼ円筒形の内面５４によって形成される。１つの好まし い実施の形態において、穴の軸線５６及び中央軸５１によって形成される角度は 、１５°である。内面５４は、周縁方向のビード２４の外径よりわずかに大きい 内径を有する。また、内径は内周溝５５を有する。溝５５は、骨ネジ２０の円周 方向のビード２４とかみ合う形状であり、骨ネジ２０を保持する手段である。内 側くさび部材５０の外面５３は、中央軸５１に関してテーパーを備えている。１ つの特定の実施の形態において、外面５３と中央軸５１との間の角度は４°であ る。第２及び第３の特定の実施の形態において、外面５３及び中央軸５１は、１ ５°と３０°の角度を形成する。 使用において、外側くさび部材４０は、受け部材３０の上部または近位端を通 して受け部材３０の穴３１に挿入される。外側のくさび部材４０のテーパ外面４ ６は、テーパーを有する受け部材３０の下方内面に嵌合する。外側のくさび部材 ４０は、最終的に配置され締め付けられるまで、穴３１内で回転可能である。内 側のくさび部材５０は、外側のくさび部材４０の穴４２に挿入される。内側くさ び部材５０のテーパー外面は、外側くさび部材４０の穴４２のテーパーを有する 上壁４３内に嵌合する。内側くさび部材５０は、最終的に配置され締め付けるま で、穴４２内で回転可能である。骨ネジ２０は、少なくとも一部が骨にねじ込ま れることが好ましい。 部品を所定の位置に配置した後、医師は互いに関して、及び/又は受け部材３ ０に関してくさび部材４０及び/又は５０を回転することによって、軸３８に関 して（及び溝３３内で脊柱ロッドに関して）骨ネジ２０の連続的な範囲での３次 元の角度の向きを実現する。医師は、複数の組立体１０が移植されたとき、脊柱 ロッドがすでに所定の位置に配置されるか、所定の位置に配置されるべき脊柱ロ ッドと溝３３とを整列させるために骨のネジに関して受け部材３０を操作するこ とができる。上述するように、１つの特定の実施の形態において、外側くさび部 材４０の中央軸４１と穴の軸４５との間の角度は、各１５°である。この実施の 形態において、骨ネジ２０は、受け部材３０の骨ネジ２０と軸３８との間のゼロ から３０°の角度を形成する位置をとることができる。 骨ネジ２０の所望の角度及び位置が達成されるとき、ヘッド２２への押す力及 び/又は柄２１及び/又は受け部材３０への引く力は、外側くさび部材４０に骨ネ ジ２０及び内側くさび部材５０を、受け部材３０に外側のくさび部材４０を配置 して締め付けるために加えられる。１つの実施の形態において、押す力は、骨ネ ジ２０のヘッド２２に接触するために溝３３に挿入される脊柱ロッド８０によっ て提供される。ネジ溝が形成されたナットまたはプラグのような保持手段７０が ヘッド２２に接触するように脊柱ロッドを保持するために使用される。別の例と して、さらに、この場合、ヘッド２２または脊柱ロッド８０または双方は、固定 を向上するさらなる追加を含む。脊柱ロッド８０及びヘッド２２は、１つの点で 接触し、それによって、くさび部材４０，５０は固定される。 骨ネジ２０を骨にさらに締め付けることによって引く力が提供される。この場 合、受け部材３０は、骨ネジが締め付けられるとき反力を提供するために骨に接 触する。さらに、この例において、骨ネジ２０の脊柱ロッド８０及びヘッド２２ の間の接触は不必要である。 本発明の他の実施の形態が図１０及び図１１に示されている。図１０において 、骨ネジ２０は、ヘッド６１と、自己固定テーパを有する柄の部分６２とを有す る。さらに、内側くさび部材５０の内面６３は、テーパを形成する。骨ネジ２０ は、内側くさび部材５０に挿入され、テーパを有する柄の部分６２と内面６３と の間に摩擦嵌合が達成され、内面６３は、骨ネジ２０を保持する手段を形成する 。この他の実施の形態において、骨ネジ２０は、柄６２と、内面６３を有する内 側くさび部材５０と、外側くさび部材４０と、受け部材３０は、すでに説明した 方法で組み立てられる。軸３８に関して骨ネジ２０の空間的な角度を変化するこ とによって上述したような方法で受け部材３０内に骨ネジ２０と、内側くさび部 材５０及び/又は外側くさび部材４０を回転することによって実現される。 本発明の上述した部品は、ステンレス・スチール、チタン、または生体内の移 植に適する他の材料のような生物学的適合性を有する材料からつくられることが 好ましい。 本発明を図示し、図面に詳細な説明で説明したが、説明を目的とするもので制 限を目的とするものではない。また、好ましい実施の形態を説明するもので本発 明の範囲内での変更及び変化は保護されることが望ましい。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ) ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ， ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，Ｄ Ｋ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ， ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，Ｌ Ｖ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ， ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，Ｕ Ｓ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ (72)発明者 ドルーリー，トロイ アメリカ合衆国テネシー州38111，メンフ ィス，ハイランド・パーク・プレイス 3841

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．細長い部材を受ける溝を備え、内面を形成する穴が設けられている受け部 材と、 前記受け部材の前記内面と補完的に係合し、前記第１の中央軸線を形成し、前 記第１の軸線に関して傾斜している穴を形成する第１のくさび部材と、 前記第１のくさび部材の前記穴と補完的に係合し第２の中央軸線を形成し、前 記第２の中央軸線に関して傾斜している穴を形成する第２のくさび部材と、 前記第２のくさび部材の前記穴に補完的に係合する骨ネジ固定具と、を有する 細長い部材に係合する骨固定組立体。 ２．前記骨係合固定具は、円周方向のビードを有し、 前記第２のくさび部材の穴は、前記円周方向のビードとかみ合う円周方向の溝 と連通している請求項１に記載の骨固定組立体。 ３．前記骨係合固定具は、テーパーが形成された柄部分を有し、前記第２のく さび部材の前記穴は、前記骨係合固定具の前記テーパーを有する柄部分が前記第 ２のくさび部材の前記穴に緊密に嵌合することができるようにテーパーが形成さ れている請求項１に記載の骨固定組立体。 ４．前記第１のくさび部材の前記穴と前記第１の中央軸線によって形成された 角度と、前記第２のくさび部材の前記穴と前記第２の中央軸線によって形成され た角度は等しい請求項１に記載の骨固定組立体。 ５．前記角度は約１５°である請求項４に記載の骨固定組立体。 ６．前記骨係合固定具は、骨ネジである請求項１に記載の骨固定組立体。 ７．前記骨ネジは周縁方向のビードを含み、前記第２のくさび部材の前記穴は 、前記周縁方向のビードとかみ合う周縁方向のビードに連通する請求項６に記載 の骨固定組立体。 ８．前記骨ネジは、テーパーが形成された柄の部分を有し、前記第２のくさび 部材の前記穴は、前記骨ネジの前記テーパーが形成された柄部分が前記第２のく さび部材の前記穴に緊密に適合できるようにテーパーが形成されている請求項６ に記載の骨固定組立体。 ９．前記第１のくさび部材の前記穴と前記第１の中央軸線によって形成された 角度と、前記第２のくさび部材の前記穴と前記第２の中央軸線によって形成され た角度は等しい請求項１に記載の骨固定組立体。 １０．前記角度は約１５°である請求項９に記載の骨固定組立体。 １１．骨係合固定具と、 細長い部材を受ける溝を備え、内面を形成する穴が設けられ、前記内面が内側 にテーパを有する少なくとも一部分を有する受け部材と、 前記第１の中央軸線を形成し、穴が形成されている第１のくさび部材であって 、前記穴は前記第１の軸線に関して傾斜しており、前記受け部材の前記内面の前 記テーパーが形成された部分と補完的にかみ合うようにテーパーが形成されてい る外面を有する第１のくさび部材と、 前記第２の中央軸線を形成する第２のくさび部材と、を有し、前記第２のくさ び部材は穴を形成し、前記穴は、前記第２の中央軸線に関して傾斜しており、前 記第２のくさび部材は、前記第１のくさび部材の前記穴に補完的に嵌合するよう にテーパーが形成されている外面を有し、前記第２のくさび部材の前記内面は、 前記骨係合固定具を保持する手段を有する細長い部材に係合する骨固定組立体。 １２．前記骨係合固定具は、円周方向のビードを有し、 前記保持手段は、前記周縁ビードとかみ合う溝を有する請求項１１に記載の骨 固定組立体。 １３．前記骨係合固定具は、テーパーが形成された柄部分を有し、前記保持手 段は、前記第２のくさび部材の前記内面の少なくとも一部を有し、前記部分は、 前記骨係合固定具の前記テーパを有する柄部分と嵌合するようにテーパを備えて いる請求項１１に記載の骨固定組立体。 １４．前記第１のくさび部材の前記穴と前記第１の中央軸線によって形成され た角度と、前記第２のくさび部材の前記穴と前記第２の中央軸線によって形成さ れた角度は等しい請求項１１に記載の骨固定組立体。 １５．前記角度は約１５°である請求項１４に記載の骨固定組立体。 １６．前記骨係合固定具は、骨ネジである請求項１１に記載の骨固定組立体。 １７．前記骨係合固定具は、円周方向のビードを有し、 前記保持手段は、前記円周方向のビードとかみ合う円周方向の溝を有する請求 項１６に記載の骨固定組立体。 １８．前記骨係合固定具は、テーパーが形成された柄部分を有し、前記保持手 段は、前記第２のくさび部材の前記内面の少なくとも一部を有し、前記部分は、 前記骨係合固定具の前記柄部分と嵌合するためにテーパーが形成されている請求 項１６に記載の骨固定組立体。 １９．前記第１のくさび部材の前記穴と前記第１の中央軸線によって形成され た角度と、前記第２のくさび部材の前記穴と前記第２の中央軸線によって形成さ れた角度は等しい請求項１６に記載の骨固定組立体。 ２０．前記角度は約１５°である請求項４に記載の骨固定組立体。 ２１．ヘッド部分と柄部分と周縁方向のビードとを有する骨ネジと、 細長い部材を受け、内面を形成する穴が設けられ、前記内面が内側にテーパを 有する少なくとも一部分を有する受け部材と、 前記第１の中央長手方向の軸線を形成し、穴が形成されている第１のくさび部 材であって、前記穴は前記第１の中央長手方向軸線に関して約１５°の角度傾斜 しており、前記穴はテーパーを有する壁を有し、前記第１のくさび部材は、前記 受け部材の前記内面の前記テーパーが形成された部分と嵌合するようにテーパー が形成されている外面を有する第１のくさび部材と、 前記第２の中央長手方向軸線を形成する第２のくさび部材と、を有し、前記第 ２のくさび部材は穴を形成し、前記穴は、前記第２の中央軸線に関して約１５° の角度傾斜しており、前記穴は内面を形成し、前記第２のくさび部材は、前記円 周方向のビードを受ける溝を有し、前記第２のくさび部材は、前記第１のくさび 部材の前記穴の前記テーパーが形成された壁と嵌合するテーパーが形成された外 面を有する骨ネジ組立体。