JP2002509152A - 血小板adp受容体阻害剤 - Google Patents

血小板adp受容体阻害剤

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JP2002509152A
JP2002509152A JP2000540141A JP2000540141A JP2002509152A JP 2002509152 A JP2002509152 A JP 2002509152A JP 2000540141 A JP2000540141 A JP 2000540141A JP 2000540141 A JP2000540141 A JP 2000540141A JP 2002509152 A JP2002509152 A JP 2002509152A
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amino
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アラン, エム. ライベルマン,
ハンス−マイケル ヤンツェン,
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ラリー, ジェイ. フレットー,
ロバート, エム. スカボロウ,
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シーオーアール セラピューティクス インコーポレイテッド
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、効果的な血小板ADP受容体阻害剤である、縮合複素環式環構造を含む式(I)に示される新規化合物に関する。 【化14】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、効果的な血小板ADP受容体阻害剤である、アミノベンゾチアゾー
ルおよびアミノベンゾアゾールの誘導体を含む新規な複素環式化合物に関する。
これらの誘導体は、様々な薬学的組成物として使用される。特に、該誘導体は、
心臓血管系疾患、特に血栓症に関連する疾患の予防および/または治療に効果的
な薬学的組成物に使用される。
【0002】
【従来の技術】
血栓合弁症は、先進国における主な死亡原因である。これらの合弁症としては
、例えば、急性心筋梗塞、不安定型狭心症、慢性安定型狭心症、一過性虚血発作
、脳卒中、抹消血管疾患、子癇前症/痙攣、深在静脈血栓症、塞栓性、散在血管
内凝固および血球減少紫斑症がある。血栓合弁症と再狭窄合弁症は、血管外科手
術、頚動脈血管内膜切除術、ポストCABG(冠状動脈バイパス移植)、血管移
植手術、ステントプレースメント並びに装置および人工器官の血管内への挿入と
いうような侵襲性の処置に続いても起こる。一般的に、血小板凝集物が、このよ
うな事象に重大な役割を果たすということは考えられてきた。アテローム性動脈
硬化症の破裂または血管外科手術というような侵襲性の治療によって起こされる
血流障害により、血管系を自由に循環する血小板は活性化されて凝集し、血栓を
形成する。この結果として血管閉塞が起こる。血小板の活性化は、コラーゲン等
の接触可能な内皮下マトリックス分子のような様々な試薬によって、または凝固
カスケードにおいて形成されるトロンビンによって引き起こされ得る。
【0003】 血小板の活性化と凝集に重要な媒介物質としては、コラーゲンおよびトロンビ
ンのような様々な試薬によって、血管系の血小板および損傷した血液細胞、内皮
または組織から放出されるADP(アデノシン5'二リン酸)がある。ADPは、 時にはP2T受容体とも呼ばれ(Houraniら, Trends Pharmacol. Sci. 15, 103 (19
94); Saviら, Med. Res. Rev. 16, 159 (1996); Mills, Thromb. Hemost. 76, 8
35 (1996); Gachetら, Thromb. Hemost. 78, 271 (1997))、特定の血小板ADP
受容体を介して血小板を活性化する。その結果、さらにたくさんの血小板が補給
され、存在している血小板凝集物が安定化される。凝集を媒介する血小板ADP
受容体は、ADPおよびその幾つかの誘導体により活性化され、ATP(アデノ シン5'三リン酸)とその幾つかの誘導体によって拮抗される。したがって、血小
板ADP受容体は、プリンおよび/またはピリミジンヌクレオチドによって活性
化されるP2受容体ファミリーのメンバーである(Hardenら, Annu. Rev. Pharma
col. Toxicol. 35, 541 (1995); Northら, Curr. Opin. Neurobiol. 7, 346 (19
97))。血小板からのADP放出の減少またはADP受容体数およびシグナリング
の減少に由来するヒトとラットの遺伝障害の研究は、血小板凝集におけるADP
とADP受容体そのものの重要な役割を確証している。よって、ADP誘発性血
小板凝集の強力な阻害剤は、抗血栓症薬として有効であるに違いない。
【0004】 これまでに、抗血栓症活性を持ち、ADP依存性血小板凝集に対して直接的ま
たは間接的に作用する種々の合成阻害剤が報告されてきた。経口的に活性な抗血
栓症チエノピリジンであるチクロピジンおよびクロピドグレルは、ADP誘発性
血小板凝集、放射性同位元素で標識したADP受容体作用薬である2−メチルチ
オアデノシン5'−二リン酸の血小板への結合、およびその他のADPに依存す る事象を、ヒトまたは動物において、間接的に、おそらくは不明の代謝産物の形
成を通して阻害する。(Saviら, Med. Res. Rev. 16, 159 (1996))。例えばA
RL(以前のFRL)67085のような外因的な拮抗薬であるATPのいくつ
かの誘導体は、血小板ADP受容体に対する選択的な拮抗薬であり、ADP依存
性血小板凝集を阻害し、動物血栓症モデルにおいて有効である(Mills, Thromb.
Hemost. 76, 835 (1996); Humphriesら, Trends Pharmacol. Sci. 16, 179 (19
95); WO 92/17488))。P1,P4−ジアデノシン5',5'''−P1,P4−テトラ フォスフェートについても、インビトロでADP依存性血小板凝集を阻害し、動
物モデルにおいて血栓症を阻害するという報告がある(Kimら, Proc. Natl. Aca
d. Sci. USA 89, 11056 (1992); Chanら, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 94, 40
34 (1997); 米国特許第5,681,823号; 国際公開 WO 89/04321)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような化合物があるにもかかわらず、さらに効果的な血小板ADP受容体
阻害剤が要望されている。心臓血管系疾患、特に血栓症に関連する疾患の予防お
よび/または治療に有用な抗血栓活性を有する血小板ADP受容体阻害剤が要望
されている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、式(I)で示される化合物を提供する。
【0007】
【化4】
【0008】 別の側面では、本発明は、式(I)で示される化合物の治療上有効な量、薬学
的に許容されるその塩、または薬学的に許容される担体を含み、哺乳動物におけ
る血栓症を予防または治療するための薬学的組成物を提供する。さらに、本発明
は、式(I)で示される化合物の治療上有効な量、または薬学的に許容されるそ
の塩を投与することによって、血栓症を予防または治療するための方法を提供す
る。
【0009】
【発明の実施の形態】
1.定義 本発明に従い、そして本明細書中で使用するとき、別途明記されている場合を
除き、以下の用語を以下の意味で定義する。
【0010】 本明細書で使用する用語「C1-6アルキル」は、1及至6の炭素原子を含む直 鎖および枝分れ鎖を持つ炭化水素を指す。
【0011】 本明細書で使用する用語「C3-8シクロアルキル」は、3及至8の炭素原子を 含む環式脂肪族炭化水素を指す。
【0012】 本明細書で使用する用語「フェニル」は、H、C1-6アルキル基、ヒドロキシ ル基、C1-6アルコキシ基、アミノ基、モノ-C1-6アルキルアミノ基、ジ-C1-6 アルキルアミノ基、ニトロ基、フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、ヨード基、ヒ
ドロキシカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基の単数または複数で様々 に置換されうる6個の炭素を含む芳香族環を指す。
【0013】 本明細書で使用する用語「C1-6アルコキシ」は、指定された数の炭素原子の 直鎖および枝分れ鎖に酸素が結合しているエーテル置換基を指す。
【0014】 本明細書で使用する用語「フェノキシ」は、上記で定義されたフェニル基に酸
素が結合しているエーテル置換基を指す。
【0015】 本明細書で使用する用語「モノ-C1-6アルキルアミノ」は、窒素が1個のHお
よび1個の上記で定義されたC1-6アルキル置換基で置換されたアミノ置換基を 指す。
【0016】 本明細書で使用する用語「ジ-C1-6アルキルアミノ」は、窒素が2個の上記で
定義されたC1-6アルキル置換基で置換されたアミノ置換基を指す。
【0017】 本明細書で使用する用語「モノアリルアミノ」は、窒素が1個のHおよび1個
の上記で定義されたフェニル等のアリール置換基で置換されたアミノ置換基を指
す。
【0018】 本明細書で使用する用語「ジアリルアミノ」は、窒素が2個の上記で定義され
たフェニル等のアリール置換基で置換されたアミノ置換基を指す。
【0019】 本明細書で使用する用語「C1-6アルキルスルホニル」は、上記で定義された 1つのC1-6アルキル置換基にさらに硫黄原子が結合しているジオキソサルファ ー置換基を指す。
【0020】 本明細書で使用する用語「C1-6アルコキシルカルボニル」は、水素が上記で 定義されたC1-6アルキル置換基によって置き換えられたヒドロキシカルボニル 置換基を指す。
【0021】 本明細書で使用する用語「複素環基」は、1及至5のヘテロ原子を含む飽和ま
たは不飽和の単環式系または二環式系を指す。それぞれのヘテロ原子は、独立し
て、窒素、酸素または硫黄である。複素環基の適当な例としては、特に限定され
ず、ピペリジル基、ピロリジニル基、ピリジル基、ピペラジニル基、ピペリドニ
ル基、チアゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾキサ
ゾリル基、ピリドキサゾリル基、ピリドチアゾリル基、ピリダジノキサゾリル基
、ピリダジノチアゾリル基、ピリミドチアゾリル基、ピリミドキサゾリル基、ピ
ラジノチアゾリル基、ピラジノキサゾリル基、トリアジノチアゾリル基、および
トリアジノキサゾリル基が挙げられる。
【0022】 「薬学的に許容される酸付加塩」とは、遊離塩基の生物学的効果性および特性
を保持し、生物学的、その他において望ましくなくはない塩類を指す。塩類は、
特に限定されるものではないが、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、および燐酸等
の無機酸、または、特に限定されるものではないが、酢酸、プロピオン酸、グリ
コール酸、ピルビン酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸
、酒石酸、クエン酸、安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、メタンスルフォン酸、
エタンスルフォン酸、p−トルエンスルフォン酸、サリチル酸等の有機酸とで形
成されている。
【0023】 同様に、「薬学的に許容される塩基付加塩」とは、特に限定されるものではな
いが、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシ
ウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、アルミニウムの塩基等の無機塩基から誘導され
るものを含む。特に、好ましくは、アンモニウム、カリウム、ナトリウム、カル
シウムおよびマグネシウムの塩である。薬学的に許容される無毒な有機塩基から
誘導される塩類は、第一級アミン、第二級アミン、第三級アミン、並びに天然の
置換アミン、環式アミンおよび塩基性イオン交換樹脂を含む置換アミンであり、
例えば、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチル
アミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、2−ジエチルアミノエタノー
ル、ジシクロヘキシルアミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、
プロカイン、コリン、ベタイン、エチレンジアミン、グルコサミン、メチルグル
カミン、テオブロミン、プリン、ピペラジン、ピペリジン、N−エチルピペリジ
ン、ポリアミン樹脂等との塩を含む。特に好ましい無毒な有機塩基は、イソプロ
ピルアミン、ジエチルアミン、エタノールアミン、トリメタミン、ジシクロヘキ
シルアミン、コリンおよびカフェインである。
【0024】 本発明の目的では、「生物学的特性」は、直接的または間接的に本発明の化合
物によって発揮されるインビボまたはインビトロの生物学的効果,若しくは抗原
の機能、または活性を指す。効果または機能には、受容体またはリガンドの結合
、いかなる酵素活性または酵素変調活性、いかなる担体結合活性、いかなるホル
モン活性、細胞を細胞外マトリックスまたは細胞に付着することを促進または阻
害するいかなる活性も含まれ、さらに血小板の凝集またはいかなる構造的役割も
含まれる。抗原機能としては、エピトープまたは抗原部位に対する抗体と反応す
ることができるエピトープまたは抗原部位の所有が挙げられる。
【0025】 2.本発明の化合物 下記式(I)で示される化合物は、本発明の一つの実施の形態を表す。
【0026】
【化5】
【0027】 式(I)において、 Wは炭素または窒素であり、ここで少なくとも1つのWが1個の炭素であり Yは窒素、酸素、または硫黄であり; R1は、独立して、H、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、フェニル、ピ リジル、ピリミジニル、ヒドロキシル、C1-6アルコキシ、フェノキシ、アミノ 、モノ−C1-6アルキルアミノ、ジ−C1-6アルキルアミノ、モノアリールアミノ
、ジアリールアミノ、ニトロ、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C1-6アル キルスルホニル、ヒドロキシカルボニル、C1-6アルコキシカルボニルであるが 、Wが窒素なら存在しないか、或いは隣接するR1基と共に脂環式5員環または 6員環、芳香族6員環、または1個または2個の窒素を含む、芳香族複素6員環
を形成することができ、但し、3個のW−R1基の配列がN(R1)−C(R1) −N(R1)配列を形成するとき、炭素に結合した該R1はハロゲンではない; R2およびR3は、独立して、H、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキルである
か、或いは共に3乃至8個の炭素原子を含む、脂環式環を形成し;そして R4は、窒素、酸素または硫黄である少なくとも1個のヘテロ原子を含む、置換
若しくは非置換の複素環基である。R4の置換基として適したものは、R1によっ
て包含される基を含む。
【0028】 式(I)で示される化合物の好ましい実施の形態において: Wは炭素または窒素であり、ここで少なくとも1つのWが1個の炭素であり; Yは酸素、または硫黄であり; R1は、独立して、H、C1-6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、
1-6アルコキシ、フェノキシ、アミノ、モノ−C1-6アルキルアミノ、ジ−C1- 6 アルキルアミノ、C1-6アルキルスルホニルであるが、Wが窒素なら存在しない
か、或いは隣接するR1基と共に芳香族6員環または1個若しくは2個の窒素を 含む、芳香族複素6員環を形成し;そしてR2およびR3は、独立して、Hまたは
1-6アルキルでであり、そして R4は、窒素、酸素または硫黄である少なくとも1個のヘテロ原子を含む、置換
若しくは非置換の複素環基である。R4の置換基として適したものは、ここに記 載されたR1よって包含される基を含む。
【0029】 式(I)で示される化合物のさらに好ましい実施の形態においては: Wは炭素であり; Yは硫黄であり; R1は、独立して、H、ピリジル、ピリミジニル、アミノ、モノ−C1-6アルキ
ルアミノ、またはジ−C1-6アルキルアミノであるが、但し、R1は8位にある場 合、C1-6アルキル、ピリジル、ピリミジニル、ヒドロキシル、C1-6アルコキシ
、アミノ、モノ−C1-6アルキルアミノ、ジ−C1-6アルキルアミノまたはC1-6 アルキルスルホニルであり; R2およびR3は、それぞれにHであり;そして R4は、窒素、酸素または硫黄である少なくとも1個のヘテロ原子を含む、置換
若しくは非置換の複素環基である。R4の置換基として適したものは、ここに記 載されたR1によって含有される基を含む。
【0030】 式(I)で示される化合物における置換若しくは非置換のR4基として適した ものは、特に限定されるものではないが、ピペリジル、ピロリジニル、ピリジル
、ピペラジニル、ピペリドニル、チアゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチア
ゾリル、ベンゾキサゾリル、ピリドキサゾリル、ピリドチアゾリル、ピリダジノ
キサゾリル、ピリダジノチアゾリル、ピリミドチアゾリル、ピリミドキサゾリル
、ピラジノチアゾリル、ピラジノキサゾリル、トリアジノチアゾリル、およびト
リアジノキサゾリルがある。好ましいR4基としては、特に限定されるものでは ないが、ベンゾチアゾリル、ベンゾキサゾリル、ピリド[2,3−d][1,3
]オキサゾリル、ピリド[2,3−d][1,3]チアゾリル、ピリド[3,4
−d][1,3]オキサゾリル、ピリド[3,4−d][1,3]チアゾリル、
ピリド[4,3−d][1,3]オキサゾリル、ピリド[4,3−d][1,3
]チアサゾリル、ピリド[3,2−d][1,3]オキサゾリル、ピリド[3,
2−d][1,3]チアゾリル、ピリダジノ[3,4−d][1,3]オキサゾ
リル、ピリダジノ[3,4−d][1,3]チアゾリル、ピリダジノ[4,5−
d][1,3]オキサゾリル、ピリダジノ[4,5−d][1,3]チアゾリル
、ピリダジノ[4,3−d][1,3]オキサゾリル、ピリダジノ[4,3−d
][1,3]チアゾリル、ピリミド[5,6−d][1,3]チアゾリル、ピリ
ミド[5,6−d][1,3]オキサゾリル、ピリミド[5,6−d][1,3
]チアゾリル、ピリミド[5,6−d][1,3]オキサゾリル、ピリミド[5
,4−d][1,3]チアゾリル、ピリミド[5,4−d][1,3]オキサゾ
リル、ピラジノ[2,3−d][1,3]チアゾリル、ピラジノ[2,3−d]
[1,3]オキサゾリル、[1,2,3]トリアジノ[4,5−d][1,3]
チアゾリル、[1,2,3]トリアジノ[4,5−d][1,3]オキサゾリル
、[1,2,4]トリアジノ[6,5−d][1,3]チアゾリル、[1,2,
4]トリアジノ[6,5−d][1,3]オキサゾリル、[1,2,4]トリア
ジノ[5,6−d][1,3]チアゾリル、[1,2,4]トリアジノ[5,6
−d][1,3]オキサゾリル、[1,2,3]トリアジノ[5,4−d][1
,3]チアゾリル、および[1,2,3]トリアジノ[5,4−d][1,3]
オキサゾリルがある。これらの化合物は、下記表1に要約されている。
【0031】 式(I)で示される化合物のR4
【表1】
【0032】 式(I)で示される化合物の別の好ましい実施の形態は、式(II)で示され
る化合物である。
【0033】
【化6】 式(II)において、W,Y,R1,R2,およびRは、それぞれ上記で定義
された通りである。
【0034】 3.本発明の化合物の製造 一般式(I)で示される化合物は、有機溶媒中で、1モル等量以上の第3級ア
ミン塩基の存在下、アミノアゾールとクロロスルフォニルアセチル塩化物を反応
させることによって製造される。好ましくは、アミノアゾールのクロロスルホニ
ルアセチルクロリドに対するモル比は、反応式Aに表されるように約1:1ない
し反応Bに表されるように約2:1である。
【0035】
【化7】
【0036】
【化8】
【0037】 アミノアゾールは、例えば、置換された2−アミノベンゾチアゾールまたは置
換された2−アミノベンゾキサゾール誘導体を含む、市販により入手できるもの
であってよい。アミノアゾールは、当該技術分野で知られる技術を使い合成によ
って製造されてもよい。例えば、反応式Iに概説された方法に従って、置換され
た2−アミノベンゾキサゾールは、製造されてもよい。この反応で、置換された
o−アミノフェノールがシアノゲンブロマイドと反応する。(Samら, Journal of
Pharmaceutical Sciences 53, 538 (1964)):
【0038】
【化9】
【0039】 同様に、反応式IIに概説された方法に従って、置換された2−アミノベンゾ
チアゾールは、製造されてもよい。この反応で、臭素またはヨウ素の存在下、置
換されたアニリンがアンモニウムチオシアネートと反応する。(Mangoldら, Jour
nal of Medicinal Chemistry 25, 630 (1982); Allenら, Organic Synthesis Co
llective 3, 76 (1955)):
【0040】
【化10】
【0041】 これらの手順に引き続き、例えば、市販で入手できる2−アミノ−3−ヒドロ
キシピリジンまたは4−アミノピリジンのような物質を出発原料として、ピリド
縮合アミノアゾールおよびピリミド縮合アミノアゾールが製造される。
【0042】 一端製造されると、純粋なアミノアゾールは、溶媒−溶媒抽出およびシリカゲ
ル上での順相クロマトグラフィーのような当該技術分野で知られる一般の単離精
製技術を使って単離される。さらに、上記の純粋なアミノアゾール化合物は、第
3級アミン塩基の存在下、クロロスルホニルアセチルクロリドと上記記載の方式
で反応し、式(I)で示される化合物を製造する。アミノアゾールとクロロスル
ホニルアセチルクロリドとの反応で生成されたHClの中和試薬として作用しう
るいかなる第3級アミン塩基を用いてもよい。第3級アミン塩基としては、トリ
エチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンが好ましい。同じく、有機溶媒
は、例えばテトラヒドロフラン、ジクロロメタン、クロロホルム、アセトニトリ
ル、およびN,N-ジメチルホルムアミドのような有機化学の実践に共通するいかな
る溶媒であってもよい。とりわけ、有機溶媒は、テトラヒドロフランであること
が好ましい。
【0043】 式(I)および式(II)で示される化合物を製造する好適な方法が、それぞ
れ反応式IIIおよび反応式IVに概説されている。
【0044】
【化11】
【0045】
【化12】
【0046】 式(I)で示される化合物は、クロマトグラフィー法および再結晶法のような
当該技術分野で知られる一般の単離精製技術を使って単離される。
【0047】 式(I)で示される本発明の化合物においては、4つの同一でない置換基が結
合した炭素原子は、不斉である。例えば、R2とR3が同一でないとき、R2とR3 が付いた炭素原子は、4個の同一でない基に結合されうる。その結果、前記炭素
原子は不斉である。したがって、式(I)で示される化合物は、鏡像異性体、ジ
アステレオ異性体、またはそれらの混合物として存在してもよい。鏡像異性体お
よびジアステレオ異性体は、クロマトグラフィー法または結晶化法等当該技術分
野で知られている他の方法で分離してもよい。不斉炭素原子が、式(I)で示さ
れる化合物に存在する場合には、2つの立体配置のうちの1つであり(Rまたは
S)、両配置とも本発明の範囲内である。最終精製物中に対立する鏡像異性体ま
たはジアステレオ異性体が少量存在することは、前記化合物の治療的または診断
的用途には影響しない。
【0048】 本発明によると、式(I)で示される化合物はさらに薬学的に許容される塩類
を形成するように処理されてもよい。本発明の化合物を酸または塩基で処理する
と、上記に定義したような薬学的に許容される酸付加塩、薬学的に許容される塩
基付加塩をそれぞれ形成する。当該技術分野において知られ、またここでも定義
された種々の無機および有機の酸および塩基が塩類への転換を果たすために使わ
れる。
【0049】 本発明はさらに、式(I)で示される化合物の薬学的に許容される異性体類、
水和物類および溶媒和物類に関する。式(I)で示される化合物は、このような
異性体および互変体の薬学的に許容される塩類、水和物類および溶媒和物類を含
む、異性体型および互変体型として存在してもよい。
【0050】 本発明は、式(I)で示される化合物のプロドラッグ誘導体類も含有する。用
語「プロドラッグ」は、活性薬剤を放出するために生物内でそれが自発的または
酵素的のいずれかの生体内変化を必要とする親薬剤分子の薬学的に不活性な誘導
体を指す。プロドラッグは、代謝条件下で切断可能な基を有する、式(I)で示
される本発明の化合物の変異体または誘導体である。プロドラッグは、生理学的
条件下で加溶媒分解または酵素分解を経る場合に、インビボで薬学的に活性があ
る本発明の化合物となる。本発明のプロドラッグ化合物は、生物内で活性薬剤を
放出のに要する生体内変化の段階数によって、一価、二価、三価等と呼ばれるこ
ともあり、この数は、前駆体タイプの形態に存在する官能基数を示す。プロドラ
ッグの形態は、哺乳動物組織では、可溶性、組織適合性、または遅延放出等の利
益をしばしば提供する(Bundgard, Design of Prodrugs, pp. 7-9, 21-24, Else
vier, Amsterdam (1985); Silverman, The Organic Chemistry of Drug Design
and Drug Action, pp. 352-401, Academic Press, San Diego, CA (1992))。一
般に当該技術分野で知られているプロドラッグとしては、当業者に周知の酸誘導
体、例えば、適当なアルコールと親酸の反応によって製造されるエステル、アミ
ンと親酸化合物の反応によって製造されるアミド、或いは、反応してアシル化塩
基誘導体を形成するアミンまたは塩基と親酸化合物の反応によって製造されるア
ミド等が挙げられる。さらに、本発明のプロドラッグ誘導体は、バイオアベイラ
ビリティを高めるたに本明細書で教示されるその他の特徴と組合せられてもよい
【0051】 4.薬学的組成物 本発明にかかる式(I)および(II)で示される化合物は、薬学的組成物に
調剤される。したがって、本発明は、哺乳動物において特に血小板凝集を伴う病
理学的状態である血栓症の予防または治療のための薬学的組成物に関する。この
組成物には、式(I)、式(II)で示される化合物、またはその薬学的に許容
される塩(各々は上記)および薬学的に許容される担体または試薬の治療上有効
な量が含まれている。本発明の薬学的組成物は、好ましくは式(I)または式(
II)で示される化合物、またはその薬学的に許容される塩を血小板凝集の阻害
に有効な量で含み、特に好ましくは哺乳動物とりわけヒトのADP依存性凝集の阻 害に有効な量を含むのがよい。薬学的に許容される担体または試薬には、当該技
術分野で知られ下記に記載されたものが含まれる。
【0052】 本発明の薬学的組成物は、式(I)または式(II)で示される化合物を生理
学的に許容される担体または試薬と混合することによって調剤される。本発明の
薬学的組成物は、さらに賦形剤、安定剤、希釈剤等を含んでいてもよく、遅延放
出または、経時放出の製剤として提供されてもよい。治療用に許容される担体、
試薬、賦形剤、安定剤、希釈剤等は、薬学分野では良く知られており、例えば、
Remington's Pharmaceutical Sciences (Mack Publishing Co., A.R. Gennaro
(1985)編)に記載されている。このような物質としては、使用される用量およ び濃度でレシピエントには無毒であり、例えば、リン酸、クエン酸、酢酸および
その他の有機酸塩等の緩衝剤、アスコルビン酸等の抗酸化剤、ポリアルギニン等
の低分子量(約10残基未満)のペプチド、血清アルブミン、ゼラチン、または
免疫グロブリン等のタンパク質、ポリビニルピロリジノン等の親水性ポリマー、
グリシン、グルタミン酸、アスパラギン酸、またはアルギニン等のアミノ酸、単
糖類、二糖類、およびセルロース若しくはその誘導体、グルコース、マンノース
またはデキストリンを含むその他の炭水化物、EDTA等のキレート化剤、マン
ニトールまたはソルビトール等の糖アルコール、ナトリウム等の対イオン、およ
びトゥイーンまたはポリエチレングリコール等の非イオン性界面活性剤が挙げら
れる。
【0053】 哺乳動物の血栓症を予防または治療する方法は、哺乳動物、特にヒトの治療に
有効な量の式(I)または式(II)で示される化合物を単独で、または上述し
た本発明の薬学的組成物の一部として投与することである。式(I)または式(
II)で示される化合物および本発明にかかる式(I)または式(II)で示さ
れる化合物を含む本発明の薬学的組成物は、単独でまたは複数構成要素の治療養
生の一部として、特に血栓症に関する心臓血管系疾患の予防と治療のための利用
に適している。例えば、本発明の化合物または薬学的組成物は、いかなる血栓症
に対する薬または治療試薬として利用され得るが、とりわけ血小板依存性血栓症
適応症に対して利用される。このような血栓症には、特に制限されるわけではな
いが、急性心筋梗塞、不安定型狭心症、慢性安定型狭心症、一過性虚血発作、脳
卒中、抹消血管疾患、子癇前症/痙攣、深在静脈血栓症、塞栓性、散在血管内凝
固、血球減少紫斑症が含まれ、血管外科手術、頚動脈血管内膜切除術、ポストC
ABG(冠状動脈バイパス移植)、血管移植手術、ステントプレースメントおよ
び血管内装置や人工器官の挿入というような侵襲性の処置に続いて起こる血栓合
弁症および再狭窄合弁症も含まれる。
【0054】 本発明の化合物および薬学的組成物は、哺乳動物の血栓症の予防と治療におけ
る他の治療薬または診断薬と組合せ、複数構成要素の治療養生の一部として使用
することもできる。ある好ましい実施の形態では、本発明の化合物および薬学的
組成物は、一般的に許容された医学的方法に従ってこれらの状態について、典型
的に処方されるその他の化合物、例えば、抗凝固剤、血栓溶解剤、あるいはその
他の抗血栓剤、例えば、血小板凝集阻害剤、組織プラスミノーゲン活性因子、ウ
ロキナーゼ、プロウロキナーゼ、ストレプトキナーゼ、ヘパリン、アスピリンま
たはワルファリン(warfarin)等と、共に投与してもよい。これらの物
を共に投与することにより、用いられる血栓溶解剤の用量を減少させることがで
き、起こりうる出血性の副作用を最低限に抑えることもできる。本発明の化合物
および薬学的組成物は、相乗的な様式で作用して、うまくいった血栓溶解治療後
の再閉塞を防止したり、再潅流までの時間を短縮することもできる。
【0055】 本発明の化合物および薬学的組成物は、霊長類(ヒト等)、ヒツジ、ウマ、ウ
シ、ブタ、イヌ、ネコ、ラットおよびマウス等の哺乳動物では通常、インビボで
、または、インビトロで使用することができる。本発明の化合物および薬学的組
成物の上記で定義する生物学的特性は、以下の実施例に示したように、当該技術
分野において周知の方法、例えば、抗血栓溶解性効能、ならびに止血および血液
学的パラメータに対する効果をインビボ試験で評価し容易に特徴付けることがで
きる。
【0056】 本発明の化合物および薬学的組成物は、溶液または懸濁液の形態であってよい
。血栓性障害の管理では、本発明の化合物および薬学的組成物は、経口投与のた
めの錠剤、カプセル剤またはエリキシル剤、坐薬、無菌溶液または無菌懸濁液、
或いは注射可能な投与剤等の組成物の形態でもよいし、造形品に取り込んでも良
い。本発明の化合物および薬学的組成物を使用する治療が必要な対象には、最適
な薬効が得られる用量を投与される。投与の用量および方法は、対象ごとに異な
るであろうし、治療される哺乳動物の種類、性別、体重、食習慣、同時に投与す
る薬剤、全体的な臨床条件、使用される式(I)または式(II)で示される特
定の化合物、これらの化合物および薬学的組成物を使用する特定の用途等の因子
や、医療分野の当業者が認識するその他の因子に依存する。
【0057】 治療的投与に用いられる本発明における式(I)または式(II)で示される
化合物または薬学的組成物の投薬用製剤は、無菌でなければならない。無菌性は
、0.2ミクロン膜等の無菌膜を通過させる、ろ過によって、または、その他の
従来の方法によって容易に達成することができる。製剤は、典型的に固体の形態
で、より好ましくは凍結乾燥された形態で貯蔵される。好ましい投与経路は経口
であるが、本発明における式(I)または式(II)で示される化合物または薬
学的組成物の好ましい投薬用製剤は、注射、静脈(丸薬および/または注入)、皮
下、筋肉内、結腸、直腸、または鼻を通して、経皮的若しくは腹腔内的な方法に
よって投与されてもよい。また、特に限定されるわけではないが、例えば坐薬、
移植ペレットまたは小型円柱、エアゾール、微小カプセル、経口投与製剤、およ
び軟膏、滴剤、皮膚貼付パッチ等の局所用製剤等を含む種々の投薬形態も利用さ
れる。本発明にかかる式(I)または式(II)で示される化合物および薬学的
組成物は、生物分解ポリマーまたは合成シリコーン等の不活性物質、例えば、シ
ラスティックシリコーンゴム、またはその他の市販のポリマー等を採用するイン
プラント等の造形品に取り込むことが望ましい。さらに、本発明の化合物および
薬学的組成物は、小型の単層胞体、大型の単層胞体、および多層胞体等のリポソ
ームデリバリー系の形態で投与することもできる。リポソームは、コレステロー
ル、ステアロイルアミン、またはホスファチジルコリン等の各種の脂質から形成
することができる。
【0058】 治療に効果的な用量は、インビトロまたはインビボのいずれかの方法によって
決定することができる。本発明の各具体的な化合物または薬学的組成物について
は、必要とされる最適用量を決めるのに個別の決定をおこなう。治療に効果的な
用量の範囲は、投与経路、治療の目的、および患者の状態によって影響される。
皮下注射針による注射の場合、投薬は体液にデリバリーされると仮定できる。そ
の他の投与経路の場合には、吸収効率は、薬学でよく知られた方法によって各化
合物について個別に決定しなければならない。従って、セラピストが投薬を滴定
し、最適な治療効果を得るために必要な投与経路を変更することも必要であろう
【0059】 効果的な用量レベルの決定、すなわち、血小板受容体ADP阻害というような
所望の結果を得るために必要な用量レベルは、当業者によって容易に求められよ
う。典型的には、本発明の化合物および薬学的組成物の適用は、最初は低い用量
レベルで開始し、最終的に所望の効果を達成するまで用量レベルを増加してゆく
。本発明の化合物および薬学的組成物は、経口的に、有効な量、すなわち、約0
.01乃至1000mg/kg、1日あたり、単回または2乃至4回に分割する
か、連続的に注入する治療方式で投与することができる。もし、本発明の薬学的
組成物の中で薬学的に許容される担体が使われれば、典型的には、式(I)また
は式(II)で示される化合物、約5乃至500mgが、薬学的に許容される担
体と一緒に配合される。薬学的に許容される担体は、許容された薬学的実務によ
って要求され、特に限定されないが、生理学的に許容されるビイクル、担体、賦
形剤、結合剤、保存剤、安定化剤、着色剤、芳香剤等を含む。これらの組成物中
の活性成分の量は、記述された範囲の適切な用量が得られるような量である。
【0060】 錠剤、カプセル等に取り込むことができる典型的なアジュバントは、特に限定
されないが、アカシア、コーンスターチまたはゼラチン等の結合剤、および微晶
質セルロース等の賦形剤、コーンスターチやアルギン酸等の崩壊剤、ステアリン
酸マグネシウム等の潤滑剤、スクロースやラクトース等の甘味剤、または芳香剤
を含む。投薬の形態がカプセルである場合には、上述の材料に加えて、水、生理
食塩水、脂肪油等の液状担体も含んでよい。各種のその他の材料は、投薬単位の
物理的形態のコーティングまたは調節剤として使用してもよい。注射用の無菌組
成物は、従来の薬学的実務に従って配合することができる。例えば、油等のビイ
クル若しくはオレイン酸エチル等の合成脂肪ビイクルへ、或いはリポソームへの
溶解または懸濁が望ましい。緩衝剤、保存剤、抗酸化剤等を許容される薬学的実
務に従って、取り込んでもよい。
【0061】 以下の実施例は、本発明を例示するために与えられている。しかしながら、本
発明はこれらの実施例に示された特定の条件および詳細に限定されるものではな
い。
【0062】
【実施例】
方法および原料 式(III)で示され、実施例1〜8の化合物1〜8は、それぞれ標準的な実
験室ガラス器具および従来技術で公知の手法を用いて合成されたが、それらは以
下の表2にまとめられている。
【0063】
【化13】
【0064】 表2 式(III)で示される化合物1〜8の一覧
【表2】
【0065】 アミノベンゾチアゾール類は、Aldrich社(ミルウォーキー、ウイスコ
ンシン州)またはLancaster社(ウインドハム、ニューハンプシャー州
)から購入した。クロロスルホニルアセチルクロライドはAldrich社から
購入した。使用した溶媒は、HPLC等級かそれ以上であった。テトラヘドロフ
ランは、使用前にナトリウム ベンゾフェノンケチルから蒸留した。
【0066】 イオンを発生するのにセシウムイオン銃を用いるVG分析用ZAB2−SE高
分解能高速原子衝撃質量分析計で、化合物1の正確な質量を測定した。化合物2
〜9の通常の質量分析データは、直接化学イオン化法またはエレクトロスプレー
法を用いて得られた。NMRデータは、Varian社製(パロアルト、カリフ
ォルニア州)Unity+400MHz機で1H、13C、19F、および31P核を検
出可能なプローブを用いて得られた。分析HPLCデータは、95:5水/アセ
トニトリル(0.1重量%トリフルオロ酢酸)乃至20:80水/アセトニトリ
ル(0.1重量%トリフルオロ酢酸)の勾配を30分間にわたって流すC18カラ
ムを用いて得られた。データ収集に使用した機器は、Waters社製(ベッド
フォード、マサチュセッツ州)717型オートサンプラーにインターフェイスさ
れたWaters966型光ダイオードアレイ検出器にWaters600型コ
ントローラが接続されたものであった。データ収集および分析は、Waters
社のシステムに専用のMilleniumソフトウェアパッケージを用いて、コ
ンピュータで制御した。分取HPLCデータは、特定の実施例に記載されている
溶媒による溶出条件のもと、直径5.0cmのC18カラムを用いて得られた。試
料調製に用いた機器は、XYストリップチャート記録計にインターフェイスされ
たWaters490型光4波長検出器にWaters600型コントローラが
接続されたものであった。
【0067】 (実施例1) N1−(6−エトキシ−1,3−ベンゾチアゾ−ル−2−イル)−2−(8− エトキシ−4−ヒドロキシ−2,2−ジオキソ−2H−2l6−ベンゾ[4,5 ][1,3]チアゾロ[2,3−c][1,2,4]チアジアジン−3−イル)
−2−オキソ−1−エタンスルホンアミド(化合物1)の合成 50mLの無水テトラヒドロフランに2.58g(13.1mmol)の6−
エトキシ−2−アミノベンゾチアゾ−ルを溶解した溶液に、アルゴン下室温で攪
拌しながら3.0mL(21.5mmol)のトリエチルアミンを加えた。10
mLの無水テトラヒドロフランに1.0g(5.65mmol)のクロロスルホ
ニルアセチルクロリドを溶解した溶液を滴下漏斗に移した。前記アミノアゾール
溶液にクロロスルホニルアセチルクロリドを滴下すると、直ちに重い沈殿物が生
成した。得られた混合物を2日間、攪拌した。
【0068】 水を加えて反応を停止させた。2相溶液を10%塩酸で酸性とし、酢酸エチル
で2度抽出した。あわせた有機抽出物を飽和食塩水で2度洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、減圧で濃縮した。黄褐色の固体が得られた。
【0069】 逆相分取HPLCを用いて、単離した固体から標記化合物を純粋な形態で得た
。HPLC条件は次のとおりであった。流速:40mL/分;100%H2O( 0.1%トリフルオロ酢酸を含む)で10分間、アイソクラチック溶出、続いて
直線勾配で、40%H2O:60%CH3CN(0.1%トリフルオロ酢酸を含む
)の最終溶媒組成へ60分間かけた。50〜58%CH3CNを含む溶媒組成物 で溶出された留分から、所望の物質、化合物1(64.1mg、0.11mmo
l、1%収率)を凍結乾燥した黄色の粉末として得た。
【0070】 HRMS (C22H20N4O8S4として): M+H期待値: 597.0242; M+H実測値: 597.02
48 分析用HPLC 保持時間: 24.1分(lmax= 295 nm) 1H NMR (DMSO-d6): 7.95-7.97 (d); 7.33(d); 7.27 (d); 6.93-6.95 (d); 6.8
1-6.83 (dd); 6.49-6.51 (dd); 4.65 (s); 3.93-4.01 (q x 2); 1.27-1.31 (t x
2) 13C NMR (DMSO-d6): 180.84; 167.82; 159.13; 158.95; 156.04; 155.46; 131
.09; 130.43; 126.84; 122.83; 119.52; 114.99; 113.53; 113.38; 107.89; 107
.74; 101.41; 64.16; 63.93; 63.11; 15.12; 15.06 1H-13C HETCOR 2D NMR (DMSO-d6):以下の相関関係7.96と119.5; 7.33と107.9;
7.27と107.7; 6.93と113.5; 6.82と114.9; 6.50と113.3; 4.65と63.1; 3.96と6
4.1;1.30と15.1。
【0071】 (実施例2) N1−(1,3−ベンゾチアゾ−ル−2−イル)−2−(4−ヒドロキシ−2 ,2−ジオキソ−2H−2l6−ベンゾ[4,5][1,3]チアゾロ[2,3 −c][1,2,4]チアジアジン−3−イル)−2−オキソ−1−エタンスル
ホンアミド(化合物2)の合成 10mLの無水テトラヒドロフランに0.152g(1.01mmol)の2
−アミノベンゾチアゾ−ルを溶解した溶液に、アルゴン下室温で攪拌しながら0
.70mL(5.02mmol)のトリエチルアミンを加えた。3mLの無水テ
トラヒドロフランに0.11mL(1.03mmol)のクロロスルホニルアセ
チルクロリドを溶解した溶液を滴下漏斗に移した。前記アミノアゾール溶液にク
ロロスルホニルアセチルクロリドを滴下すると、直ちに重い沈殿物が生成した。
得られた混合物を18時間、攪拌した。
【0072】 水を加えて反応を停止させた。2相溶液を10%クエン酸で酸性とし、酢酸エ
チルで2度抽出した。あわせた有機抽出物を飽和食塩水で2度洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、減圧で濃縮した。黄橙色の固体が得られた。
【0073】 逆相分取HPLCを用いて、単離した固体から標記化合物を純粋な形態で得た
。HPLC条件は次のとおりであった。流速:40mL/分;80%H2O:2 0%CH3CN(0.1%トリフルオロ酢酸を含む)で10分間、アイソクラチ ック溶出、続いて直線勾配で、30%H2O:70%CH3CN(0.1%トリフ
ルオロ酢酸を含む)の最終溶媒組成へ50分間かけた。55〜58%CH3CN を含む溶媒組成物で溶出された留分から、所望の物質、化合物2(20.0mg
、0.040mmol、4%収率)を凍結乾燥した黄色の粉末として得た。
【0074】 MS: M+H = 509(エレクトロスプレー) 分析用HPLC 保持時間: 21.5分 1H NMR (DMSO-d6): 8.08-8.10 (d); 7.70-7.72 (d); 7.65-7.67 (d); 7.25-7.
29 (t); 7.17-7.20 (t); 7.05-7.07 (d); 6.96 (t); 4.65 (s)
【0075】 (実施例3) N1−(6−メチル−1,3−ベンゾチアゾ−ル−2−イル)−2−(8−メ チル−4−ヒドロキシ−2,2−ジオキソ−2H−2l6−ベンゾ[4,5][ 1,3]チアゾロ[2,3−c][1,2,4]チアジアジン−3−イル)−2
−オキソ−1−エタンスルホンアミド(化合物3)の合成 10mLの無水テトラヒドロフランに0.164g(1.0mmol)の6−
メチル−2−アミノベンゾチアゾ−ルを溶解した溶液に、アルゴン下室温で攪拌
しながら0.70mL(5.02mmol)のトリエチルアミンを加えた。3m
Lの無水テトラヒドロフランに0.11mL(1.03mmol)のクロロスル
ホニルアセチルクロリドを溶解した溶液を滴下漏斗に移した。前記アミノアゾー
ル溶液にクロロスルホニルアセチルクロリドを滴下すると、直ちに重い沈殿物が
生成した。得られた混合物を19時間、攪拌した。
【0076】 水を加えて反応を停止させた。2相溶液を10%クエン酸で酸性とし、酢酸エ
チルで2度抽出した。あわせた有機抽出物を飽和食塩水で2度洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、減圧で濃縮した。黄橙色の固体が得られた。
【0077】 逆相分取HPLCを用いて、単離した固体から標記化合物を純粋な形態で得た
。HPLC条件は次のとおりであった。流速:40mL/分;80%H2O:2 0%CH3CN(0.1%トリフルオロ酢酸を含む)で10分間、アイソクラチ ック溶出、続いて直線勾配で、30%H2O:70%CH3CN(0.1%トリフ
ルオロ酢酸を含む)の最終溶媒組成へ50分間かけた。50〜51%CH3CN を含む溶媒組成物で溶出された留分から、所望の物質、化合物3(23.6mg
、0.044mmol、4%収率)を凍結乾燥した黄色の粉末として得た。
【0078】 MS: M+H = 537(エレクトロスプレー) 分析用HPLC 保持時間: 23.7分 1H NMR (DMSO-d6): 7.98-8.00 (d); 7.50 (s); 7.46 (s); 7.05-7.07 (d); 6.
91-6.93 (d); 6.77-6.79 (d); 4.60 (s); 2.31 (s); 2.26 (s)
【0079】 (実施例4) N1−(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾ−ル−2−イル)−2−(8−ク ロロ−4−ヒドロキシ−2,2−ジオキソ−2H−2l6−ベンゾ[4,5][ 1,3]チアゾロ[2,3−c][1,2,4]チアジアジン−3−イル)−2
−オキソ−1−エタンスルホンアミド(化合物4)の合成 10mLの無水テトラヒドロフランに0.184g(1.00mmol)の6
−クロロ−2−アミノベンゾチアゾ−ルを溶解した溶液に、アルゴン下室温で攪
拌しながら0.70mL(5.02mmol)のトリエチルアミンを加えた。3
mLの無水テトラヒドロフランに0.11mL(1.03mmol)のクロロス
ルホニルアセチルクロリドを溶解した溶液を滴下漏斗に移した。前記アミノアゾ
ール溶液にクロロスルホニルアセチルクロリドを滴下すると、直ちに重い沈殿物
が生成した。得られた混合物を19時間、攪拌した。
【0080】 水を加えて反応を停止させた。2相溶液を10%クエン酸で酸性とし、酢酸エ
チルで2度抽出した。あわせた有機抽出物を飽和食塩水で2度洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、減圧で濃縮した。黄橙色の固体が得られた。
【0081】 逆相分取HPLCを用いて、単離した固体から標記化合物を純粋な形態で得た
。HPLC条件は次のとおりであった。流速:40mL/分;80%H2O:2 0%CH3CN(0.1%トリフルオロ酢酸を含む)で10分間、アイソクラチ ック溶出、続いて直線勾配で、30%H2O:70%CH3CN(0.1%トリフ
ルオロ酢酸を含む)の最終溶媒組成へ50分間かけた。54〜56%CH3CN を含む溶媒組成物で溶出された留分から、所望の物質、化合物4(32.7mg
、0.056mmol、6%収率)を凍結乾燥した黄色の粉末として得た。
【0082】 MS: M+H = 577、579(エレクトロスプレー) 分析用HPLC 保持時間: 25.1分 1H NMR (DMSO-d6): 8.03-8.06 (d); 7.82-7.85 (d x 2); 7.23-7.25 (d); 6.9
2-6.96 (d x 2); 4.66 (s)
【0083】 (実施例5) N1−(6−メチルスルホニル−1,3−ベンゾチアゾ−ル−2−イル)−2 −(8−メチルスルホニル−4−ヒドロキシ−2,2−ジオキソ−2H−2l6 −ベンゾ[4,5][1,3]チアゾロ[2,3−c][1,2,4]チアジア
ジン−3−イル)−2−オキソ−1−エタンスルホンアミド(化合物5)の合成 10mLの無水テトラヒドロフランに0.227g(1.00mmol)の6
−メチルスルホニル−2−アミノベンゾチアゾ−ルを溶解した溶液に、アルゴン
下室温で攪拌しながら0.70mL(5.02mmol)のトリエチルアミンを
加えた。3mLの無水テトラヒドロフランに0.11mL(1.03mmol)
のクロロスルホニルアセチルクロリドを溶解した溶液を滴下漏斗に移した。前記
アミノアゾール溶液にクロロスルホニルアセチルクロリドを滴下すると、直ちに
重い沈殿物が生成した。得られた混合物を19時間、攪拌した。
【0084】 水を加えて反応を停止させた。2相溶液を10%クエン酸で酸性とし、酢酸エ
チルで2度抽出した。黄橙色の重い沈殿物が生成し、これを減圧ろ過によって回
収した。ろ液は、相分離と有機溶媒の蒸発の後で極微量の物質しか含んでいなか
った。
【0085】 逆相分取HPLCを用いて、単離した固体から標記化合物を純粋な形態で得た
。HPLC条件は次のとおりであった。流速:40ml/分;80%H2O:2 0%CH3CN(0.1%トリフルオロ酢酸を含む)で10分間、アイソクラチ ック溶出、続いて直線勾配で、30%H2O:70%CH3CN(0.1%トリフ
ルオロ酢酸を含む)の最終溶媒組成へ50分間かけた。32〜34%CH3CN を含む溶媒組成物で溶出された留分から、所望の物質、化合物5(32.7mg
、0.049mmol、5%収率)を凍結乾燥した黄色の粉末として得た。
【0086】 分析用HPLC 保持時間: 18.8分 1H NMR (DMSO-d6): 8.37 (s); 8.31 (s); 8.19-8.21 (d); 7.69-7.71 (d); 7.
35-7.37 (d); 7.02-7.04 (d); 4.69 (s); 3.22 (s); 3.18 (s)
【0087】 (実施例6) N1−(6−ニトロ−1,3−ベンゾチアゾ−ル−2−イル)−2−(8−ニ トロ−4−ヒドロキシ−2,2−ジオキソ−2H−2l6−ベンゾ[4,5][ 1,3]チアゾロ[2,3−c][1,2,4]チアジアジン−3−イル)−2
−オキソ−1−エタンスルホンアミド(化合物6)の合成 10mLの無水テトラヒドロフランに0.195g(1.00mmol)の6
−ニトロ−2−アミノベンゾチアゾ−ルを溶解した溶液に、アルゴン下室温で攪
拌しながら0.70mL(5.02mmol)のトリエチルアミンを加えた。3
mLの無水テトラヒドロフランに0.11mL(1.03mmol)のクロロス
ルホニルアセチルクロリドを溶解した溶液を滴下漏斗に移した。前記アミノアゾ
ール溶液にクロロスルホニルアセチルクロリドを滴下すると、直ちに重い沈殿物
が生成した。得られた混合物を20時間、攪拌した。
【0088】 水を加えて反応を停止させた。2相溶液を10%クエン酸で酸性とし、酢酸エ
チルで2度抽出した。あわせた有機抽出物を飽和食塩水で2度洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、減圧で濃縮した。黄色の固体が得られた。
【0089】 逆相分取HPLCを用いて、単離した固体から標記化合物を純粋な形態で得た
。HPLC条件は次のとおりであった。流速:40ml/分;80%H2O:2 0%CH3CN(0.1%トリフルオロ酢酸を含む)で10分間、アイソクラチ ック溶出、続いて直線勾配で、30%H2O:70%CH3CN(0.1%トリフ
ルオロ酢酸を含む)の最終溶媒組成へ50分間かけた。47〜50%CH3CN を含む溶媒組成物で溶出された留分から、所望の物質、化合物6(50.3mg
、0.084mmol、8%収率)を凍結乾燥した黄色の粉末として得た。
【0090】 分析用HPLC保持時間: 22.9分 1H NMR (DMSO-d6): 8.74 (d); 8.69 (d); 8.20-8.22 (d); 7.99-8.01 (d); 7.
69-7.71 (dd); 6.96-6.98 (d); 4.72 (s)
【0091】 (実施例7) N1−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾ−ル−2−イル)−2−(8− フルオロ−4−ヒドロキシ−2,2−ジオキソ−2H−2l6−ベンゾ[4,5 ][1,3]チアゾロ[2,3−c][1,2,4]チアジアジン−3−イル)
−2−オキソ−1−エタンスルホンアミド(化合物7)の合成 10mLの無水テトラヒドロフランに0.169g(1.00mmol)の6
−フルオロ−2−アミノベンゾチアゾ−ルを溶解した溶液に、アルゴン下室温で
攪拌しながら0.70mL(5.02mmol)のトリエチルアミンを加えた。
3mLの無水テトラヒドロフランに0.11mL(1.03mmol)のクロロ
スルホニルアセチルクロリドを溶解した溶液を滴下漏斗に移した。前記アミノア
ゾール溶液にクロロスルホニルアセチルクロリドを滴下すると、直ちに重い沈殿
物が生成した。得られた混合物を21時間、攪拌した。
【0092】 水を加えて反応を停止させた。2相溶液を10%クエン酸で酸性とし、酢酸エ
チルで2度抽出した。あわせた有機抽出物を飽和食塩水で2度洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、減圧で濃縮した。橙褐色のフイルムが得られた。
【0093】 逆相分取HPLCを用いて、単離した固体から標記化合物を純粋な形態で得た
。HPLC条件は次のとおりであった。流速:40mL/分;80%H2O:2 0%CH3CN(0.1%トリフルオロ酢酸を含む)で10分間、アイソクラチ ック溶出、続いて直線勾配で、30%H2O:70%CH3CN(0.1%トリフ
ルオロ酢酸を含む)の最終溶媒組成へ50分間かけた。46〜49%CH3CN を含む溶媒組成物で溶出された留分から、所望の物質、化合物7(39.2mg
、0.072mmol、7%収率)を凍結乾燥した黄色の粉末として得た。
【0094】 MS: M+H = 543(陰イオンDCI) 分析用HPLC 保持時間: 22.5分 1H NMR (DMSO-d6): 8.10-8.12 (dd); 7.63-7.68 (d x 2); 7.07-7.11 (t); 6.
98-7.00 (d); 6.80-6.82 (dd); 4.65 (s)
【0095】 (実施例8) N1−(6−メトキシ−1,3−ベンゾチアゾ−ル−2−イル)−2−(8− メトキシ−4−ヒドロキシ−2,2−ジオキソ−2H−2l6−ベンゾ[4,5 ][1,3]チアゾロ[2,3−c][1,2,4]チアジアジン−3−イル)
−2−オキソ−1−エタンスルホンアミド(化合物8)の合成 10mLの無水テトラヒドロフランに0.180g(1.00mmol)の6
−メトキシ−2−アミノベンゾチアゾ−ルを溶解した溶液に、アルゴン下室温で
攪拌しながら0.70mL(5.02mmol)のトリエチルアミンを加えた。
3mLの無水テトラヒドロフランに0.11mL(1.03mmol)のクロロ
スルホニルアセチルクロリドを溶解した溶液を滴下漏斗に移した。前記アミノア
ゾール溶液にクロロスルホニルアセチルクロリドを滴下すると、直ちに重い沈殿
物が生成した。得られた混合物を28時間、攪拌した。
【0096】 水を加えて反応を停止させた。2相溶液を10%クエン酸で酸性とし、酢酸エ
チルで2度抽出した。あわせた有機抽出物を飽和食塩水で2度洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、減圧で濃縮した。橙色のフォームが得られた。
【0097】 逆相分取HPLCを用いて、単離した固体から標記化合物を純粋な形態で得た
。HPLC条件は次のとおりであった。流速:40mL/分;80%H2O:2 0%CH3CN(0.1%トリフルオロ酢酸を含む)で10分間、アイソクラチ ック溶出、続いて直線勾配で、30%H2O:70%CH3CN(0.1%トリフ
ルオロ酢酸を含む)の最終溶媒組成へ50分間かけた。45〜47%CH3CN を含む溶媒組成物で溶出された留分から、所望の物質、化合物8(9.0mg、
0.016mmol、2%収率)を凍結乾燥した黄色の粉末として得た。
【0098】 分析用HPLC 保持時間: 21.8分 1H NMR (DMSO-d6): 7.97-8.01 (dd); 7.36-7.37 (d); 7.31-7.32 (d); 6.95-6
.97 (d); 6.83-6.87 (dd); 6.51-6.54 (dd); 4.60 (s); 3.74 (s); 3.71 (s)
【0099】 (実施例9) 実施例1〜8において調製したそれぞれの化合物1〜8の薬理学的活性を、以
下に示すインビトロアッセイにより決定した。
【0100】 I.インビトロにおけるADP媒介型血小板凝集の阻害 ADP誘発性ヒト血小板凝集に対する、実施例1〜8の試験化合物1〜8の効
果を、それぞれ96−ウエルミクロ滴定アッセイにより評価した。ヒト静脈血を
、健康でドラッグフリーの志願者から、ACD(85mM クエン酸ナトリウム
、111mM グルコース、71.4mM クエン酸)中に収集し、PGI2( 10ml血液ごとに、1.6μM PGI2を含む1.25ml ACDを得た ;PGI2はSigma社(セントルイス、モンタナ州)から購入した)を含む ようにした。血小板に富む血清(PRP)は、PRPを室温において20分間1
60xgで遠心にかけることにより調製した。PRPを730xgで10分間遠
心にかけ、1U/mlのアピラーゼ(Vグレード、Sigma社製(セントルイ
ス、モンタナ州))を含むCGS(13mM クエン酸ナトリウム、30mM
グルコース、120mM NaCl;10ml 原血液量中に2mlのCGS)
中に血小板ペレットを再懸濁させ、きれいに洗った血小板を調製した。37℃で
15分間保温した後、730xgで10分間遠心にかけることにより、上記血小
板を収集し、0.1%ウシ血清アルブミン、1mM CaCl2および1mM MgCl2を含むヘペス−タイロード緩衝液(10ml ヘペス、138mM NaCl、5.5mM グルコース、2.9mM KCl、12mM NaHC
3、pH 7.4)中に血小板の濃度が3x108mlになるように再懸濁した
。凝集アッセイに使用する前、血小板懸濁液を、37℃で45分以上保存した。
【0101】 Frantantoniら(Frantantoniら, Am. J. Clin. Pathol. 94, 613 (1990))に よって記載された手順と同様にして、96−ウエルの平底ミクロ滴定プレート内
で、ミクロ滴定プレートシェーカーおよびプレートリーダーを使い、ADP依存
性凝集の阻害を決定した。全てのステップを室温で行った。0.2mlのウエル
の全反応量中には、アピラーゼにより洗われた4.5x107個の血小板と、0 .5mgのヒトフィブリノーゲン(American Diagnostica
社製(グリーンウィッジ、コネチカット州)と、0.6%DMSO中で連続的に
希釈された試験化合物とからなる0.1%BSAのヘペス−タイロード緩衝液が
含まれていた(コントロールウエル中には、緩衝液のみが含まれる)。室温にお
いて約5分、前保温した後、最終濃度が最大限下の凝集を誘発する濃度である2
μMとなるようにADPを加えた。一つのウエルには、ADPの代わりに緩衝液
を加えた(ADP コントロール)。その後、試料のODを、ミクロ滴定プレー
トリーダー(ソフトマックス、Molecular Devices社製(メン
ロパーク、カリフォルニア州))を使い、490nmで測定し、これを0分での
リーディングとした。その後、ミクロ滴定プレートシェーカー上で上記のプレー
トを5分攪拌し、プレートリーダーで5分後のリーディングを得た。5分後と0
分とを比較しての490nmにおけるODの減少から凝集を計算し、凝集しない
コントロール試料において起こる変化について補正されたADPコントロール試
料における減少とのパーセントで結果を表した。
【0102】 幾つかの実験においては、試験化合物の潜在するアデノシン受容体活性をブロ
ックするため、0.3mM8−スルホフェニルゼオフィリン(8−SPTはSi
gma社製(セントルイス、モンタナ州))を反応に加えた。
【0103】 結果 表2に、全く同一条件でされた3〜12回の独立したIC50実験の平均を示す
。化合物1〜8は、ADP依存性ヒト血小板の凝集を、IC50値が180nMか
ら120μMあたりで阻害した。アデノシン受容体拮抗薬である8−スルホニル
ゼオフィリンの存在下、化合物1を試験した。化合物1の効力は、減少せず、こ
れは、抗血小板活性は血小板アデノシン受容体によっては、媒介されていないと
いうことを示す。
【0104】 II.[3H]2−MeS−ADPの血小板への結合阻害 ADP依存性血小板凝集に対する、実施例1〜8のそれぞれの試験化合物1〜
8の効果が、血小板ADP受容体との相互作用を媒介して起こるかどうかを決定
するために、[3H]2−MeS−ADPの血小板全体への結合に対し、それらの 化合物の阻害有効性を決定した。2−MeS−ADP(2−メチルチオアデノシ
ン 5'−二リン酸)は、血小板のADP反応において、強力な作用薬であり、 少なくとも、主なMeS−ADPの高親和性結合部位は、機能的なADP受容体
を反映していると考えられている(Mills, Thromb. Hemost. 76, 835 (1996); S
avi et al., Med. Res. Rev. 16, 159 (1996))。[3H]2−MeS−ADPの結
合実験を、病院の血液バンクで標準的手順により収集した、時間の経ったヒト血
小板を使い、決まった手順で行った。時間の経ったヒト血小板は、アピラーゼで
洗い、次のようにして調製した(別途で記載の無いかぎり、全ての工程を、室温
で行った)。
【0105】 時間の経った血小板懸濁液を、1ボリュームのCGSで希釈し、血小板を19
00xgで45分間遠心分離することによりペレットにした。この血小板ペレッ
トを1U/mlのアピラーゼ(グレードV、Sigma社製(セントルイス、モ
ンタナ州))を含むCGS溶液1ml中に3〜6x109個の血小板が含まれる ように再懸濁した。730xgで20分間遠心分離した後、ペレットを0.1%
BSA(Sigma社製(セントルイス、モンタナ州))を含むヘペス−タイロ
ード緩衝液中に血小板の濃度が6.66x108個/mlになるように再懸濁し た。45分間以上ペレットを静置した後、結合実験を行った。
【0106】 別法として、0.1%BSA(Sigma社製(セントルイス、モンタナ州)
)を含むヘペス−タイロード緩衝液中に血小板の濃度が6.66x108個/m lになるように再懸濁をした以外は、実験I(インビトロにおけるADP媒介型
血小板凝集の阻害)に記載したように調製した新鮮なヒト血小板を使って結合実
験を行った。時間の経った血小板と新鮮な血小板において、非常に近い結果が得
られた(下記参照)。
【0107】 トリチウム化した、強力な作用薬リガンド[3H]2−MeS−ADPと、ラッ トからの新鮮な血小板と、急速濾過法を使った血小板ADP受容体結合アッセイ
については、記載がされている(Saviら, J. Pharmacol. Exp. Ther. 269, 772
(1994))。時間の経ったヒト血小板または新鮮なヒト血小板および放射性同位元
素リガンドの[3H]2−MeS−ADP([3H]2−メチルチオアデノシン 5' −二リン酸アンモニウム塩;49Ci/mmoleの特異活性、Amersha
m Life Science社(アーリントンハイツ、イリノイ州)から受託
合成で入手した)を使っての96−ウエルミクロ滴定形式においての結合アッセ
イは開発されている。別途記載が無いかぎり、全てのステップを室温で行った。
【0108】 1%BSAと0.6%DMSOを含む0.2mlのヘペス−タイロード緩衝液
におけるアッセイ体積中、アピラーゼで洗った1x108個の血小板を96−ウ エル平底ミクロ滴定プレート上で、5分間、1nMの[3H]2−MeS−ADP を添加する前、試験化合物の連続的な希釈液とともに前保温した。全結合を試験
化合物が存在しない条件で、決定した。非特異的な結合のための試料には、 標識されていない2−MeS−ADP(RBI社製(ナチック、マサチューセッ
ツ州))が10-5Mの濃度で含まれた。室温で15分間保温した後、結合しなか
った放射性同位元素リガンドを、急速濾過法と、96−ウエルセルハーベスター
(ミニディスク96、Skatron Instruments社製(スターリ
ング、バージニア州))および8x12GF/Cガラス繊維フィルマット(14
50ミクロベータ用プリンテッドフィラメントA、Wallac社製(ゲイサー
スブルグ、メリーランド州))を使い、冷結合洗浄緩衝液(4〜8℃)で2回洗
い、分離した。シンチレーションカウンター(1450ミクロベータ、Wall
ac社製(ゲイサースブルグ、メリーランド州))を使い、フィルマット上で、
血小板結合放射性同位元素活性を測定した。全結合から非特異的結合を差し引く
ことにより、特異的結合を決定し、試験化合物の存在下における特異的結合を、
試験化合物の希釈液が無い状態での特異的結合のパーセントで表した。
【0109】 結果 表2のデータは、それぞれが全く同一条件でされた2〜8個の独立したIC50 実験の平均を提供する。化合物1〜8は、[3H]2−MeS−ADPのヒト血小 板への結合を、IC50値が170nMから37μMで阻害した。化合物1につい
ては、新鮮な血小板を使い試験し、IC50が160±50nM(n=3)となる
結果となり、これは、非常に近いIC50値が時間の経った血小板と新鮮な血小板
との間で得られたことを示している。ADP依存性血小板凝集および[3H]2− MeS−ADP結合に対するこれらの化合物のIC50の間には、良好な相関が有
り、このことは、抗血小板活性が、ADP受容体によって特異的に媒介されるこ
とを示している。
【0110】 ADP依存性血小板凝集と[3H]2−MeS−ADP結合の阻害
【表3】
【0111】 III.hP2Y1受容体活性アッセイ 血小板ADP受容体は、プリンおよび/またはピリミジンヌクレオチドで活性化
される細胞表面受容体のサブタイプである、P2ファミリーのメンバーであると
考えられている(Northら, Curr. Opin. Neurobiol. 7, 346 (1997); Hardenら
, Annu. Rev. Pharmacol. Toxicol. 35, 541 (1995))。このファミリーのクロ ーン化メンバーであるヒトhP2Y1受容体(hP2Y1)を発現している細胞を
使った最近の研究においては、その薬理学的特性が血小板ADP受容体の媒介す
る凝集に非常に近いと提案されている(Gachetら, Thromb. Hemost. 78, 271 (1
997))。従って、試験化合物のhP2Y1受容体活性を、クローン化された受容 体遺伝子を発現する哺乳動物細胞系を使い、作用薬によって誘発される細胞内カ
ルシウムの流動性を測定するによって評価した。この目的のために、3'側非翻 訳部の220bpとATG開始コドンに向けた5'側10bpを加えたヒトP2 Y1受容体の全オープンリーディングフレームを含むゲノムフラグメントを、標 準的な分子生物学技術を使って、ヒトゲノムDNAから、単離した。その推定さ
れたアミノ酸配列は、記載された通りである(Schachterら, Br. J. Pharmacol.
118, 167 (1996))。上記フラグメントを、哺乳動物の発現ベクターpcINe
o(Promega(マジソン、ウィスコンシン州))にクローニングし、標準
的な手順により、Jurkat細胞へ(American Type Cult
ure Collection(ロックヴィル、メリーランド州))形質移入し
、hP2Y1受容体を安定的に発現するクローン化細胞系hP2Y1−JA7を 得た。
【0112】 細胞内カルシウム測定においては、細胞を遠心分離により収集し、洗浄して、
0.1%BSA/1mMCaCl2を含むヘペス−タイロード緩衝液中に、37℃
で、細胞数が107個/mlとなるよう再懸濁した。Fura−2AM(Mol ecular Probe社製(ユージーン、オレゴン州))を0.008%の
プルローニックF−127(Molecular Probe社製(ユージーン
、オレゴン州))の存在下で4μMになるように加え、暗所で穏やかに攪拌しな
がら、37℃で30分保温を続けた。遠心分離によって細胞を収集し、15分間
37℃で、1U/mlのアピラーゼを含む緩衝液中で保温した。その後、細胞を
遠心分離にかけ、4℃で細胞数が2x107個/mlとなるよう再懸濁した。再 懸濁の30分後、分光蛍光計(AB2、SLM−Aminco、Spectro
nic Instruments社製(ロチェスター、ニューヨーク州))によ
り、比較法(励起波長:340nmおよび380nm;蛍光波長:510nm)
を使い、細胞内カルシウムの測定を行った。比較測定を始める前、攪拌しながら
試薬を加え、細胞のアリコット(0.5ml)を37℃で1分間暖めた。様々な
濃度の試験化合物の存在下または非存在下で、作用薬2−MeS−ADP(2−
メチルチオアデノシン二リン酸三ナトリウム塩、RBI社製(ナチック、マサチ
ューセッツ州))に対し、その最大限下濃度である10-7Mにおいて、カルシウ
ム応答を決定した。100μMのジギトニンで細胞を溶解した後、最大比を決定
し、20mMのトリスおよび10mMのEGTAを加えた後、最小比を決定した
。蛍光比較測定結果を、Grynkiewicz式とKDが224nmであるこ とに基づき(Grynkiewiczら, J. Bio. Chem. 260, 3440 (1985))、カルシウ ム濃度線に変換した。細胞内カルシウムレベルの増加を、ピークのカルシウムレ
ベルからベースラインレベルを差し引くことにより、決定した。
【0113】 結果 hP2Y1受容体アッセイにおいて、このクラスの有効な代表例として、化合
物1を試験した。2−MeS−ADPによって媒介される細胞内カルシウム流動
化に対するこの化合物のIC50値は、100μM以上であり、薬理学的に密接に
関連した受容体に比べ、凝集を媒介する血小板ADP受容体によって媒介される
凝集に対しては、1000倍以上の選択性があることを示している。他のP2受
容体に比べ、この比較選択性は、治療学的に使われる場合、我慢できない副作用
の発生を押さえられるので、血小板ADP受容体の望ましい特性である。対照的
に、ATPもしくはその誘導体であるような幾つか既知の血小板ADP受容体の
阻害剤は、非選択的であり、他のP2受容体の作用薬または拮抗薬であるかもし
れず、たぶん望まれない結果を生じ得る。
【0114】 以上の論議と実施例は、好ましい特定の実施の形態の詳述を例示するだけのも
のであることを理解すべきである。当業者には、様々な変更とそれに類したもの
が、本発明の意図と範囲から逸脱することなくなされ得ることが容易に理解でき
よう。上記に論述または引用された特許公報、学術論文およびその他の文献は、
参考文献として本明細書に援用される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 43/00 111 A61P 43/00 111 C07D 513/14 C07D 513/14 519/00 519/00 //(C07D 513/04 (C07D 513/04 285:00 285:00 277:00) 277:00) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,L T,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,U A,UG,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ヤンツェン, ハンス−マイケル アメリカ合衆国, カリフォルニア州, サン フランシスコ, チャーチ ストリ ート 350 ナンバーエイチ (72)発明者 コンレー, パメラ, ビー. アメリカ合衆国, カリフォルニア州, パロ アルト, ロイス レーン 116 (72)発明者 フレットー, ラリー, ジェイ. アメリカ合衆国, カリフォルニア州, パロ アルト, ビレヴュー ドライヴ 2142 (72)発明者 スカボロウ, ロバート, エム. アメリカ合衆国, カリフォルニア州, ベルモント, ベルモント キャニオン ロード 2544 Fターム(参考) 4C072 AA01 AA06 BB02 BB03 BB06 CC02 CC03 CC11 CC17 EE12 FF13 GG07 HH07 MM06 UU01 4C086 AA01 AA02 AA03 CB29 MA01 NA14 ZA36 ZA54

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I)で示される化合物。 【化1】 (式中、 Wは炭素または窒素であり、ここで少なくとも1つのWが1個の炭素であり Yは窒素、酸素、または硫黄であり; R1は、独立して、H、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、フェニル、ピ
    リジル、ピリミジニル、ヒドロキシル、C1-6アルコキシ、フェノキシ、アミノ 、モノ−C1-6アルキルアミノ、ジ−C1-6アルキルアミノ、モノアリールアミノ
    、ジアリールアミノ、ニトロ、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C1-6アル キルスルホニル、ヒドロキシカルボニル、C1-6アルコキシカルボニルであるが 、Wが窒素なら存在しないか、或いは隣接するR1基と共に脂環式5員環または
    6員環、芳香族6員環、または1個または2個の窒素を含む、芳香族複素6員環
    を形成することができ、但し、3個のW−R1基の配列がN(R1)−C(R1
    −N(R1)配列を形成するとき、炭素に結合した該R1はハロゲンではない; R2およびR3は、独立して、H、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキルである
    か、或いは共に3乃至8個の炭素原子を含む、脂環式環を形成し;そして R4は、窒素、酸素または硫黄である少なくとも1個のヘテロ原子を含む、置 換若しくは非置換の複素環基である)
  2. 【請求項2】 Yは酸素、または硫黄であり;R1は、独立して、H、C1-6 アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、C1-6アルコキシ、フェノキシ 、アミノ、モノ−C1-6アルキルアミノ、ジ−C1-6アルキルアミノ、C1-6アル キルスルホニルであるが、Wが窒素なら存在しないか、或いは隣接するR1基と 共に芳香族6員環または1個若しくは2個の窒素を含む、芳香族複素6員環を形
    成し;そしてR2およびR3は、独立して、HまたはC1-6アルキルであることを 特徴とする、請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 Wは炭素であり;Yは硫黄であり;R1は、独立して、H、 ピリジル、ピリミジニル、アミノ、モノ−C1-6アルキルアミノ、またはジ−C1 -6 アルキルアミノであり、但し、8位R1は、C1-6アルキル、ピリジル、ピリミ
    ジニル、ヒドロキシル、C1-6アルコキシ、アミノ、モノ−C1-6アルキルアミノ
    、ジ−C1-6アルキルアミノ、またはC1-6アルキルスルホニルであり;そしてR 2 およびR3は、各々水素であることを特徴とする、請求項2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 式(II)で示される化合物。 【化2】 (式中、 Wは炭素または窒素であり、ここで少なくとも1つのWが1個の炭素であり; Yは窒素、酸素、または硫黄であり; R1は、独立して、H、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、フェニル、ピ
    リジル、ピリミジニル、ヒドロキシル、C1-6アルコキシ、フェノキシ、アミノ 、モノ−C1-6アルキルアミノ、ジ−C1-6アルキルアミノ、モノアリールアミノ
    、ジアリールアミノ、ニトロ、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C1-6アル キルスルホニル、ヒドロキシカルボニル、C1-6アルコキシカルボニルであるが 、Wが窒素なら存在しないか、或いは隣接するR1基と共に脂環式5員環または 6員環、芳香族6員環、または1個または2個の窒素を含む、芳香族複素6員環
    を形成することができ、但し、3つのW−R1基の配列がN(R1)−C(R1) −N(R1)配列を形成するとき、炭素に結合した該R1はハロゲンではない; そして R2およびR3は、独立して、H、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキルである
    か、或いは共に3乃至8個の炭素原子を含む、脂環式環を形成する)
  5. 【請求項5】 前記化合物が(i)N1−(6−エトキシ−1,3−ベンゾ チアゾ−ル−2−イル)−2−(8−エトキシ−4−ヒドロキシ−2,2−ジオ
    キソ−2H−2l6−ベンゾ[4,5][1,3]チアゾロ[2,3−c][1 ,2,4]チアジアジン−3−イル)−2−オキソ−1−エタンスルホンアミド
    、(ii)N1−(1,3−ベンゾチアゾ−ル−2−イル)−2−(4−ヒドロ キシ−2,2−ジオキソ−2H−2l6−ベンゾ[4,5][1,3]チアゾロ [2,3−c][1,2,4]チアジアジン−3−イル)−2−オキソ−1−エ
    タンスルホンアミド、(iii)N1−(6−メチル−1,3−ベンゾチアゾ− ル−2−イル)−2−(8−メチル−4−ヒドロキシ−2,2−ジオキソ−2H
    −2l6−ベンゾ[4,5][1,3]チアゾロ[2,3−c][1,2,4] チアジアジン−3−イル)−2−オキソ−1−エタンスルホンアミド、(iV)
    1−(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾ−ル−2−イル)−2−(8−クロ ロ−4−ヒドロキシ−2,2−ジオキソ−2H−2l6−ベンゾ[4,5][1 ,3]チアゾロ[2,3−c][1,2,4]チアジアジン−3−イル)−2−
    オキソ−1−エタンスルホンアミド、(V)N1−(6−メチルスルホニル−1 ,3−ベンゾチアゾ−ル−2−イル)−2−(8−メチルスルホニル−4−ヒド
    ロキシ−2,2−ジオキソ−2H−2l6−ベンゾ[4,5][1,3]チアゾ ロ[2,3−c][1,2,4]チアジアジン−3−イル)−2−オキソ−1−
    エタンスルホンアミド、(Vi)N1−(6−ニトロ−1,3−ベンゾチアゾ− ル−2−イル)−2−(8−ニトロ−4−ヒドロキシ−2,2−ジオキソ−2H
    −2l6−ベンゾ[4,5][1,3]チアゾロ[2,3−c][1,2,4] チアジアジン−3−イル)−2−オキソ−1−エタンスルホンアミド、(Vii
    )N1−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾ−ル−2−イル)−2−(8− フルオロ−4−ヒドロキシ−2,2−ジオキソ−2H−2l6−ベンゾ[4,5 ][1,3]チアゾロ[2,3−c][1,2,4]チアジアジン−3−イル)
    −2−オキソ−1−エタンスルホンアミド、および(Viii)N1−(6−メ トキシ−1,3−ベンゾチアゾ−ル−2−イル)−2−(8−メトキシ−4−ヒ
    ドロキシ−2,2−ジオキソ−2H−2l6−ベンゾ[4,5][1,3]チア ゾロ[2,3−c][1,2,4]チアジアジン−3−イル)−2−オキソ−1
    −エタンスルホンアミドからなる群より選ばれることを特徴とする、請求項4に
    記載の化合物。
  6. 【請求項6】 哺乳動物において、血栓症を予防または治療するための薬学
    的組成物であって、治療上有効な量の式(I)の化合物、またはその薬学的に許
    容される塩と、薬学的に許容される担体とからなることを特徴とする薬学的組成
    物。 【化3】 (式中、 Wは炭素または窒素であり、ここで少なくとも1つのWが1個の炭素であり; Yは窒素、酸素、または硫黄であり; R1は、独立して、H、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、フェニル、ピ
    リジル、ピリミジニル、ヒドロキシル、C1-6アルコキシ、フェノキシ、アミノ 、モノ−C1-6アルキルアミノ、ジ−C1-6アルキルアミノ、モノアリールアミノ
    、ジアリールアミノ、ニトロ、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C1-6アル キルスルホニル、ヒドロキシカルボニル、C1-6アルコキシカルボニルであるが 、Wが窒素なら存在しないか、或いは隣接するR1基と共に脂環式5員環または 6員環、芳香族6員環、1個または2個の窒素を含む、芳香族複素6員環を形成
    することができ、但し、3つのW−R1基の配列がN(R1)−C(R1)−N(
    1)配列を形成するとき、炭素に結合した該R1はハロゲンではない; R2およびR3は、独立して、H、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキルである
    か、或いは共に3乃至8個の炭素原子を含む、脂環式環を形成し;そして R4は、窒素、酸素または硫黄である少なくとも1個のヘテロ原子を含む、置 換若しくは非置換の複素環基である)
  7. 【請求項7】 Yは酸素、または硫黄であり;R1は、独立して、H、C1-6 アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、C1-6アルコキシ、フェノキシ 、アミノ、モノ−C1-6アルキルアミノ、ジ−C1-6アルキルアミノ、C1-6アル キルスルホニルであるが、Wが窒素なら存在しないか、或いは隣接するR1基と 共に芳香族6員環または1個若しくは2個の窒素を含む、芳香族複素6員環を形
    成し;そして、R2およびR3は、独立して、HまたはC1-6アルキルであること を特徴とする、請求項6に記載の薬学的組成物。
  8. 【請求項8】 Wは炭素であり;Yは硫黄であり;R1は、独立して、H、 ピリジル、ピリミジニル、アミノ、モノ−C1-6アルキルアミノ、またはジ−C1 -6 アルキルアミノであり、但し、8位R1は、C1-6アルキル、ピリジル、ピリミ
    ジニル、ヒドロキシル、C1-6アルコキシ、アミノ、モノ−C1-6アルキルアミノ
    、ジ−C1-6アルキルアミノ、またはC1-6アルキルスルホニルであり;そして、
    2およびR3は、各々水素であることを特徴とする、請求項7に記載の薬学的組
    成物。
  9. 【請求項9】 治療上有効な量が哺乳動物において血小板凝集を阻害するの
    に有効な量であることを特徴とする、請求項6に記載の薬学的組成物。
  10. 【請求項10】 前記血小板凝集が血小板ADP依存性凝集であることを特
    徴とする、請求項9に記載の薬学的組成物。
  11. 【請求項11】 哺乳動物がヒトであることを特徴とする、請求項9に記載
    の薬学的組成物。
  12. 【請求項12】 化合物が血小板ADP受容体への[3H]2−MeS−A DP結合の効果的な阻害剤であることを特徴とする、請求項6に記載の薬学的組
    成物。
  13. 【請求項13】 化合物が、ヒトP2Y1受容体活性を阻害するのと比べて 、ADP依存性血小板凝集およびADP受容体結合を阻害するのが約10乃至約
    100000倍特異的であることを特徴とする、請求項6に記載の薬学的組成物
  14. 【請求項14】 哺乳動物において、血栓症を予防または治療する方法であ
    って、治療上有効な量の請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容され
    る塩を哺乳動物に投与することからなることを特徴とする前記方法。
  15. 【請求項15】 前記哺乳動物がヒトであることを特徴とする、請求項14
    に記載の方法。
  16. 【請求項16】 該哺乳動物が心臓血管系疾患に罹りやすいか、または罹っ
    ていることを特徴とする、請求項14に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記心臓血管系疾患が、急性心筋梗塞、不安定型狭心症、
    慢性安定型狭心症、一過性虚血発作、脳卒中、抹消血管疾患、子癇前症/痙攣、
    深在静脈血栓症、塞栓性、散在血管内凝固および血球減少紫斑症、並びに血管外
    科手術、頚動脈血管内膜切除術、ポストCABG(冠状動脈バイパス移植)、血
    管移植手術、ステントプレースメントおよび血管内装置や人工器官の挿入という
    ような侵襲性の処置に続いて起こる血栓合弁症および再狭窄合弁症からなる群よ
    り選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする、請求項16に記載の方法。
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