JP2002508230A - 電流がプログラム調整されたイオン導入法 - Google Patents

電流がプログラム調整されたイオン導入法

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    • A61N1/325Applying electric currents by contact electrodes alternating or intermittent currents for iontophoresis, i.e. transfer of media in ionic state by an electromotoric force into the body

Abstract

(57)【要約】 本発明は、電気輸送送出システムの見かけの輸送効率が変化しても、該システムの出力電流を調節することによって該システムに対して一定の薬物送出速度を保持する装置と方法を提供する。さらに詳細に説明すると、一定の薬物送出速度は、見かけの輸送効率の変化を補償するよう出力電流を自動的に調節する、電気輸送送出システムのレギュレータによって保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の技術分野 本発明は、一般には、有益な薬剤(例えば薬物)を患者に経皮的または経粘膜的
に供給するための電気輸送送出システム(以後"ETS"と呼ぶ)に関する。さらに詳 細には、本発明は、所望の薬物送出速度を得るために、装置の見かけの輸送効率
の変化を電気的に補償する自動化送出レギュレータを有する携帯式または患者着
用式のETSに関する。発明の背景 本明細書で使用している"電気輸送(electrotransport)"とは、一般には膜(例 えば皮膚、粘膜、または爪など)を介しての薬剤(例えば薬物)の送出を表してい る。薬物の送出は、電位を加えることによって少なくともある程度は誘起または
促進される。例えば、皮膚を介しての電気輸送送出によって、有益な治療用薬剤
を動物(例えばヒト)の体循環中に導入することができる。
【0002】 電気輸送プロセスは、塩酸リドカイン、ヒドロコルチゾン、フッ化物、ペニシ
リン、デキサメタゾン燐酸ナトリウム、および他の多くの薬物を含めた薬物の経
皮投与において有用であることが見出されている。おそらく、電気輸送の最も普
通の用途は、ピロカルピン塩をイオン導入法で供給することによって嚢胞性線維
症を診断することである。ピロカルピンにより発汗を促進し、汗を採取し、そし
て塩化物の含量を分析して疾患の有無を調べる。
【0003】 現在知られている電気輸送システムは、動物の体のある部分(例えば皮膚)と密
に接触した状態で配置された少なくとも2つの電極を使用する。第1の電極(活性 電極またはドナー電極と呼ばれる)は、電気輸送によって治療用薬剤(例えば、薬
物またはプロドラッグ)を体の中に供給する。第2の電極(カウンター電極または リターン電極と呼ばれる)は、動物の体を通して第1の電極との電気回路を閉じる
。電気エネルギー源(例えばバッテリー)により、電極を介して体に電流が供給さ
れる。例えば、体に供給しようとする治療用薬剤が正電荷を帯びている場合(す なわちカチオン)、アノードが活性電極となり、カソードは回路を完成させるた めのカウンター電極として作用する。供給しようとする治療用薬剤が負電荷を帯
びている場合(すなわちアニオン)、カソードがドナー電極となり、アノードがカ
ウンター電極となる。
【0004】 これとは別に、アノードとカソードの両方を使用して、反対電荷の薬物を体の
中に供給することもできる。この場合、両方の電極がドナー電極かつカウンター
電極であると考えられる。例えば、アノードは、カチオン性治療用薬剤の供給と
、カソードに対する"カウンター"電極としての作用を同時に果たすことができる
。同様に、カソードは、体の中へのアニオン性治療用薬剤の供給と、アノードに
対する"カウンター"電極としての作用を同時に果たすことができる。
【0005】 広く使用されている電気輸送プロセスである電気移動法(イオン導入法とも呼 ばれる)では、電気的誘起によって帯電イオンを輸送する。他のタイプの電気輸 送プロセスである電気浸透法では、加えた電場の影響下にて、ドナー電極からカ
ウンター電極への液体溶媒の流れを、あるいはカウンター電極からドナー電極へ
の液体溶媒の流れを電気的に起こしやすくする。
【0006】 さらに他のタイプの電気輸送プロセスである電気穿孔法では、高電圧パルスを
加えることによって、一時的に存在する孔を生物学的膜に形成させる。治療用薬
剤はその一部を、ETSのドナーリザーバー中の薬物濃度と、動物の体組織中の薬 物濃度との間の濃度差のために、受動拡散(passive diffusion)により皮膚を介 して供給することができる。ある電気輸送プロセスにおいては、これらのプロセ
スの2つ以上がある程度までは同時になされることがある。
【0007】 したがって、本明細書で使用している"電気輸送"という用語には、少なくとも
1種類の治療用薬剤(帯電物質、非帯電物質、あるいはこれらの混合物であるか どうかに関係なく)の電気的に誘起または増大させた輸送を含むよう、その合理 的で可能な最も広い解釈が与えられるものとする。さらに、負荷電流および皮膚
を介して流れる電流とは、2つの電極間を流れる電流と定義する。
【0008】 電気輸送システムは一般に、電気輸送によって体の中に供給される薬剤もしく
はこのような薬剤の前駆体のリザーバーまたは供給源を必要とする。薬剤(好ま しくは、イオン化薬剤またはイオン化可能な薬剤)のリザーバーまたは供給源の 例としては、ヤコブセンによる米国特許第4,250,878号に記載のポーチ(pouch)、
あるいはウェブスターによる米国特許第4,383,529号に開示の予備形成されたゲ ル体(gel body)などがある。このようなリザーバーは、1種以上の所望の治療用
化学種(therapeutic species)の固定供給源または更新可能な供給源となるよう 、ETSのアノードまたはカソードに電気的に接続されている。
【0009】 最近、多くの米国特許が電気輸送分野において特許権を取得しており、この様
式の薬物送達に対する関心が続いていることがわかる。例えば、バーモンらによ
る米国特許第3,991,755号、ヤコブセンらによる米国特許第4,141,359号、ウィル
ソンによる米国特許第4,398,545号、ヤコブセンによる米国特許第4,250,878号、
ソレンソンらによる米国特許第5,207,752号、ラッティンらによる米国特許第5,2
13,568号、およびフラワーによる米国特許第5,498,235号は、電気輸送システム の例およびこうした電気輸送システムの幾つかの用途を開示している。上記特許
のすべてを参照により本明細書に含める。
【0010】 さらに最近では、特に小型化された電気回路(例えば集積回路)とより強力な軽
量バッテリー(例えばリチウム電池)の開発に伴って、電気輸送送出システムがま
すます小形になってきている。安価で小型化された電気回路とコンパクトで高エ
ネルギーのバッテリーの出現は、全体のシステムを、衣類の下の患者の皮膚に人
目につかないよう着用できるよう充分に小さくすることができる、ということを
意味している。これにより患者は、歩行状態を完全に維持することができ、電気
輸送システムがさかんに薬物を送出しているときでも、あらゆる通常の行動を行
うことができる。
【0011】 しかしながら、従来技術のETSには依然として幾つかの欠点があり、このためE
TS装置のより広い応用が制限されている。このような欠点の1つは、使用中の薬 物に対するETSの見かけの輸送効率が一定でないときに、ETS使用者への薬物送出
の速度を調節するのが難しいことである。〔"見かけの輸送効率(apparent trans
port efficiency) "(以後"ATE"と記す)とは、"ETS"によって単位時間当たり送出
される薬物の量の測定値を表している。さらに詳細に説明すると、使用している
薬物に対するETSのATEは、単位時間当たり送出される薬物の量をETSによる当該 時間にわたる平均電流出力で除して得られる値に等しい。このとき"平均電流"と
は、ETSの2つの電極間を流れる平均電流である。
【0012】 ある薬物に対するETSのATEは、一定の薬物送出速度の保持が要求されるときは
、時間の関数として、あるいは他のパラメーター(例えばドナー電極のpHレベル)
の関数として変化してよい。例えば、フェンタニール-オンデマンドのETSの場合
、一般には、施用中の時間において使用者に供給される用量がすべて等しく、し
たがって各投与後に患者が同じ放出量を得る、ということが必要である。薬物送
出速度が適切に調節されないと、用量が過剰または不充分という重大な状況が生
起することがある。しかしながら、特定の条件下においては、ETSによって送出 されるフェンタニールのATEは、ETSによる送出時にかなり変化するようであり、
このため従来技術のETSによるフェンタニールの一定速度での送出がうまくいか なくなる。
【0013】 ある薬物のヒトに対するATEの安定化は速やかに起こるようであり、したがっ て従来のETS技術による送出は容易である。例えば、電気によるメトクロプラミ ドの経皮供給を含む幾つかの試験的な臨床研究では、この薬物に対するATEが施 用の1時間以内に安定化するようである、ということが繰り返し示された。
【0014】 しかしながら、特定の用途(例えば、特定の条件下でのフェンタニールのデマ ンド供給)においては、従来技術のETS装置のATEが変化し、従来技術のETS装置を
使用した場合の許容しうる範囲内での薬物送出速度の維持が妨げられる。
【0015】 したがって、ATEが変化しても一定の薬物送出速度を維持するような改良され たETSが求められている。発明の概要 本発明は、従来技術がもつ上記の欠点を解消する。本発明は、ATEが変化して もETSに対する一定の薬物送出速度を維持するような装置と方法を提供する。さ らに詳細に説明すると、出力電流を自動的に調節してATEの変化を補償する本発 明のETSのレギュレータによって一定の薬物送出速度が維持される。
【0016】 ETSを使用して所望のレベルの薬物を供給する際の第1のタスクは、特定のパラ
メーターによって変わるATEプロフィールの正確なモデルを得ることである、と いうことがわかる。いったん正確なATEモデルが得られれば、必要とされる平均 出力電流のプロフィール(すなわち、時間の経過に対して変化した平均出力電流)
を算出して一定の薬物送出速度を維持する。本発明は、特定の用途(例えばオン デマンド投与)において出力電流または電流印加時間を自動的に調節して、選択 されたATEモデルに対する目標の薬物送出速度を維持するのに必要とされる出力 電流プロフィールに合わせる。発明の詳細な開示 1. 見かけの輸送効率 ETSを使用して所望のレベルの薬物を供給する際の第1の工程として、薬物のAT
Eプロフィールの正確なモデルを得なければならない。
【0017】 ETSから供給される薬物の量およびETSに対するATEは、主としてETSの電荷、電
流密度、およびドナー電極組成(donor electrode formulation)によって決まる 。ATEが印加時間の関数として評価される場合、安定化の動力学は、場合によっ ては(例えばメトクロプラミドに対しては)かなり速やかなことがある。他の薬物
の場合(例えば、特定の条件下でのフェンタニールの電気輸送の場合)、ATEは、 安定化するのにより長い時間を必要とすることがある。安定化するのにより長い
時間を必要とする種々のATEモデルが図1〜3に示されている。ATEモデル1 図1は、時間の関数として直線的に増大している最も単純なATEプロフィールモ
デルである。さらに詳細に説明すると、時間(t)とともに直線的に増大する特定 薬物に対するATEプロフィールは ATE(t) = ATE0 + KATE*t 式(1) (式中、ATE0は施用時間の開始時におけるATEであり、KATEは比例定数である)と して表すことができる。式(1)は、図1において一定の状態で増大するライン11で
示されている。このことは、時間が増大するにつれて、薬物を供給する効率(ATE
)も増大し、したがって同じ量の薬物を供給するにはより少なめの負荷電流で済 むということを意味している。ATEモデル2 時間の一次関数として変化するATEの他に、ATEは他のパラメーターの関数であ
ってもよい。例えば、フェンタニール・オンデマンドETSの幾つかの場合におい ては、ATEは、供給される用量の投与回数(the number of doses delivered) の 関数として変化することがある。同様に、ドナー電極のpH(放出時間の関数とし て変化することがある)がATEを変化させることがある。したがって、ATEがドナ ー電極のpHとともに変化する場合、この関係は ATE(pH) = ATE0 + KATE*pH 式(2) として表すことができる。図2における一定の状態で増大しているライン21は、A
TEをpHレベルの関数として示している。しかしながら、ATEは、直線的に減少す る関数であってもよいし、あるいはpHレベルの非線形関数であってもよい。下記
は、非線形特性を有するATE関数の例である。ATEモデル3 0.01〜0.1mA/cm2の直流を使用してフェンタニールを電気的に経皮供給すると いう幾つかの場合では、ATEを安定化させるのにはある程度の時間が必要とされ るようである。例えば、フェンタニールの特定の製剤、0.1mA/cm2の電流、2cm2 の電極面積、および24時間という施用時間を含む1つの試験的な臨床研究によれ ば、12時間でのATEは1時間でのそれの約200%であった。12時間と24時間との間 では、増大は約10%にすぎなかった。
【0018】 したがって上記の研究から、フェンタニールの幾つかの製剤に対しては、ATE を下記の式 ATE = ATE0*(1−exp(-KAT2*t)) 式(3) (式中、KAT2は別の比例定数を表している)で示される増加関数として表せること
がわかる。この式(3)は、図3中の曲線31で示されている。指数関数的に増大する
ATE関数のほかに、本発明では他の非線形のATE関数も考えられる。
【0019】 一般には、ATEは多くのパラメーター〔例えば、時間、pHレベル、施用される 用量の投与回数(number of doses applied)、および競争イオンなど〕の関数で ある。すなわち ATE = f(a, b, c, ...) 式(4) これは、パラメーターの一次関数であっても非線形関数であってもよい一般的
な関数である。
【0020】 II. 所望のiavgを得る 供給される薬物の総量(AMT)は、ATEと平均電流(iavg)とを乗じたものに正比例
する。すなわち AMT = ATE*iavg*K 式(5) (式中、Kは経験的に得られる比例定数である)で示される。式(5)は、ATEとKが既
知である場合、電流を所望のiavgに適切に調節することによって所望のレベルの
AMTが維持されるということを示している。所望のiavgは、所望の負荷電流(soug
ht load current)とも呼ばれる。式(5)はさらに、AMTを一定に保持するためには
、iavgとATEとが互いに反比例するということを示している。したがって一定レ ベルの供給を保持するためには、ATEが増大しつつあるときはiavgが減少しなけ ればならず、またATEが減少しつつあるときはiavgが増大しなければならない。
【0021】 したがって、ETSを使用して所望のレベルの薬物を供給する際の第2の工程とし
て、薬物の所望するiavgの正確なモデルが必要とされる。
【0022】 ATEモデル1の場合、iavgは同じ比例定数を使用して調節しなければならない。
すなわち、 iavg(t) = i0−KATE*t 式(6) (式中、i0は初期の平均電流である)で示される。上記の式は、図1において直線 的に減少するライン13で示されている。当該時間にわたってAMTを一定にするた めには、iavgの減少速度がATEの増加速度に等しくなければならない。
【0023】 ATEモデル2の場合、pHとATEとの間の相関関係がわかれば、そしてドナー電極 中のセンサーによりpHがシフトしたことが示されれば、 iavg(pH) = i0−KATE*pH 式(7) という関係にしたがって、iavgを調節して性能仕様内の供給速度を維持すること
ができる。図2中の直線的に減少しているライン23が上記の式を示している。ATE
モデル1の場合の実施態様と同様に、一定のAMTレベルを保持するためには、iavg (pH)がATE(pH)に反比例する。
【0024】 この実施態様では、センサーによりpHレベルのシフトが測定されるが、本発明
の範囲内にて考えられる他の実施態様では、センサーはさらに、ETSによって既 に供給された用量レベル、瞬時的な電流および/または電圧、処置された皮膚の 抵抗性、あるいはiavgに対する適切な調節値を生成させるのに役立つ他のいかな
るパラメーターも測定することができる。
【0025】 ATEモデル3の場合、一定のAMTを保持するためには、下記のようにiavgを減少 させる必要がある。
【0026】 iavg(t) = i0*exp(-KAT2*t) 式(8) これは、図3中における曲線33として示されている。
【0027】 しかしながら他の特定の状況下においては、フェンタニールのATEは、一定のA
MTが求められる場合は、 iavg(t) = i0*(1−exp(-KAT2*t)) 式(9) のようにiavgを増大させる必要がある、というように時間の関数として変化する
【0028】 最後に、式(4)に示されているような一般的なATE関数の場合、一定のAMTを保 持するためには、この一般的な関数にしたがって所望のiavg関数を求める。
【0029】 III. 負荷電流iL いったん所望のiavgが決定されたら、所望のiavgを生成させるためにETSを実 施して負荷電流iLを調節する。ETS内のレギュレータにより、所定の負荷電流パ ターンにしたがって負荷電流iLが生成される。図4は、電源51、レギュレータ53 、センサー59、および一対の電極55と57を含んだこうしたETSの好ましい実施態 様を示している。
【0030】 外部電源51は、レギュレータ53に接続された軽量の携帯式バッテリーであるの
が好ましいが、レギュレータ53に個別に接続された多数のバッテリーで構成され
ていてもよい。
【0031】 レギュレータ53は、電源51から電力を受け取り、所定の負荷電流パターンにし
たがって電極55と57との間に流れる負荷電流iLを供給する。負荷電流は、電極55
から処置された皮膚60を介して電極57へと流れる。薬物のリザーバーは、電極55
と57の一方または両方に取り付けられている。レギュレータ53はさらに、センサ
ー59から検知された情報を受け取るが、レギュレータ53は、センサー59があって
もなくても作動することができる。
【0032】 上記のATEモデル2に関して負荷電流iLを供給するレギュレータ53の代表的な実
施態様においては、センサー59により電極55のpHレベルが決定される。しかしな
がら、センサー59を他のデバイスまたは皮膚表面に接続して、ETSによって既に 供給された用量レベル、瞬時的な電流および/または電圧、処置された皮膚の抵 抗性、あるいは他のパラメーターを測定することができる。
【0033】 代表的な好ましい実施態様においては、レギュレータに、マイクロコントロー
ラ、マイクロプロセッサ、他のプログラム可能な電子デバイス、あるいは電気回
路設計分野の当業者に公知の手段を組み込む。次いで、所望の平均負荷電流Iavg を外部プロセッサからレギュレータにダウンロードする。この実施態様は、ETS プログラマーを有する医者のところに患者が自分のETSを持っていく場合に使用 することができる。ETSを使用して患者に投与しようとする薬物を医者が処方す る場合、医者は、適切なIavg関数をETSプログラマーからETSにダウンロードする
。次いでETSが、ダウンロードされたIavgから適切な負荷電流iLのパターンを選 択して生成する。これとは別の実施態様においては、負荷電流iLのパターンが直
接ダウンロードされ、これによりETSは、ダウンロードされたIavgから負荷電流i L のパターンを算出する工程にスキップすることができる。
【0034】 他の代表的な実施態様においては、Iavg関数があらかじめETSに記憶されてい る。患者または医者が、あらかじめ記憶されている関数から適切なiavg関数を選
択する。これとは別の実施態様においては、負荷電流iLのパターンがETSに記憶 されており、これにより患者または医者は、適切な負荷電流iLのパターンを直接
選択することができる。
【0035】 さらに他の代表的な実施態様においては、ETS内部のレギュレータに互換性の ある回路基板または回路部品が取り付けられており、このとき1通り以上の負荷
電流iLのパターンが互換性の回路のそれぞれに組み込まれている。患者または医
者は、投与しようとする特定の薬物に対して適切な互換性の基板または部品を挿
入することができる。
【0036】 ここで負荷電流パターンについてより詳細に説明する。負荷電流iLが直流であ
る場合は、負荷電流のレベルを変えることによって、生成される負荷電流パター
ンを負荷電流iLに合わせて調節する。
【0037】 他の実施態様において、負荷電流iLがパルス(方形波)電流である場合は、iL
ルスの大きさを変えることによって、あるいはiLパルスの負荷サイクルを変える
ことによって、生成される負荷電流パターンを負荷電流iLに合わせて調節する。
例えば、0〜0.05mA/cm2、10%負荷サイクルパルスのIavgは0.005mA/cm2である。 本実施態様の目的に適うよう、周波数は100Hz未満とする。上記のiavgを2倍に することは、負荷サイクルを10%に一定に保持しつつ負荷電流iLを0〜0.1mA/cm2 に増大させることによって、あるいは負荷電流iLを0〜0.05mA/cm2に保持しつつ 負荷サイクルを2倍の20%にすることによって達成される(これらの関係は概算で
あることに留意)。他の変調電流が使用される場合は、波形を変えることによっ て負荷電流iLを変えることができる。直流またはパルス電流の場合、所望の薬剤
送出速度を得るために(特にオンデマンドの供給用途において)電流印加のトータ
ル時間を調節することもできる。
【0038】 他の実施態様においては、電極55と57の両端に供給する電圧をレギュレータ53
によって制御して所望のiavgを達成する。これは、2つの電極55と57の間の負荷 電圧と負荷電流iLがオームの法則(電圧=電流*抵抗)に従うので、したがってセン
サーによって皮膚の抵抗性がわかっている場合は、負荷電圧を調節することによ
って負荷電流が調節されるので可能である。
【0039】 これらの方法は、上記のアプローチを使用して実施することができる。電流波
形または出力電圧(したがって制御出力電流)は、回路素子(例えばプロセッサや コントローラ)をあらかじめプログラミングすることによって、あるいは回路部 品や回路基板を変えることによって制御することができる。
【0040】 少なくともある程度イオン化されている限り、いかなる薬剤も使用することが
できる。"薬物(drug)"および"薬剤(agent)"という用語は、本明細書では互換的 に使用されており、最も広くて適切な解釈〔すなわち、生体に供給されて所望の
効果(通常は有益な効果)をもたらす治療学的に活性な物質〕を有するよう意図さ
れている。例えば、"薬物"および"薬剤"という用語は、抗感染薬(例えば、抗生 物質や抗ウイルス薬)、鎮痛薬(例えば、フェンタニール、サフェンタニル、ブプ
レノルフィン、および鎮痛薬組み合わせ物)、麻酔薬、抗関節炎薬、抗喘息薬(例
えばテルブタリン)、抗痙攣薬、抗鬱薬、抗糖尿病薬、下痢止め薬、抗ヒスタミ ン剤、抗炎症薬、抗偏頭痛薬(antimigranes)、アンチモーション・シックネス製
剤(antimotion sickness preparations)(例えば、スコポラミンやオンダンセト ロン)、抗腫瘍薬、抗パーキンソン薬、止痒剤、抗精神病薬、解熱薬、鎮痙薬(胃
腸と泌尿器を含む)、抗コリン作用薬、交感神経興奮剤、キサンチンとその誘導 体、心臓血管疾患用製剤(ニフェジピン等のカルシウムチャネル遮断薬)、ベータ
作用薬(例えば、ドブタミンやリトドリン)、ベータ遮断薬、抗不整脈薬、抗高血
圧薬(例えばアテノロール)、ACE阻害薬(例えばリシノプリル)、利尿薬、血管拡 張薬(一般血管、冠動脈、抹消血管、および脳血管を含む)、中枢神経系興奮剤、
咳・風邪用製剤、充血除去剤、診断薬、ホルモン(例えば副甲状腺ホルモン)、睡
眠薬、免疫抑制薬、筋肉弛緩剤、副交感神経遮断薬、副交感神経興奮薬、プロス
タグランジン、タンパク質、ペプチド、精神興奮剤、鎮静薬、およびトランキラ
イザーを含めたあらゆる治療学的カテゴリーからの治療学的な化合物および分子
を含むが、これらに限定されない。
【0041】 本発明の電気的輸送装置は、バクロフェン、ベクロメタゾン、ベータメタゾン
、ブスピロン、クロモリン・ナトリウム、ジルチアゼム、ドクサゾシン、ドロペ
リドール、エンカイニド、フェンタニール、ヒドロコルチゾン、インドメタシン
、ケトプロフェン、リドカイン、メトトレキサート、メトクロプラミド、ミコナ
ゾール、ミダゾラム、ニカルジピン、ピロキシカム、プラゾシン、スコポラミン
、サフェンタニル、テルブタリン、テストステロン、テトラカイン、およびベラ
パミルを含めた薬物および/または薬剤を供給するのがさらに好ましい。
【0042】 本発明の電気的輸送装置はさらに、ペプチド、ポリペプチド、タンパク質、お
よび他の巨大分子を供給するのが好ましい。このような分子は、それらの大きさ
のために経皮的または経粘膜的に供給するのが難しいことが当業界において知ら
れている。例えば、このような分子は300〜40,000ダルトンの範囲の分子量を有 してよく、こうした分子としては、LHRHとその類縁体(例えば、ブセレリン、ゴ スセレリン、ゴナドレリン、ナフレリン、およびロイプロリド)、GHRH、GHRF、 インシュリン、インシュリノトロピン、ヘパリン、カルシトニン、オクトレオチ
ド、エンドルフィン、TRH、NT-36すなわちN-[[(s)-4-オキソ-2-アゼチジニル]カ
ルボニル]-L-ヒスチジル-L-プロリナミド、リプレシン、下垂体ホルモン(例えば
、HGH、HMG、HCG、酢酸デスモプレシン)、フォリシル・ルテオイド(follicile l
uteoids)、α-ANF、成長因子放出因子(GFRF)、β-MSH、ソマトスタチン、ブラジ
キニン、ソマトトロピン、血小板誘導成長因子、アスパラギナーゼ、硫酸ブレオ
マイシン、キモパパイン、コレシストキニン、絨毛性ゴナドトロピン、コルチコ
トロピン(ACTH)、エリスロポイエチン、エポプロステノール(血小板凝集阻害薬)
、グルカゴン、ヒルログ(hirulog)、ヒアルロニダーゼ、インターフェロン、イ ンターロイキン-2、メノトロピン(例えば、ウロフォリトロピン(FSH)やLH)、オ キシトシン、ストレプトキナーゼ、組織プラスミノゲンアクチベータ、ウロキナ
ーゼ、バソプレシン、デスモプレシン、ACTH類縁体、ANP、ANPクリアランス阻害
薬、アンギオテンシンII拮抗薬、抗利尿ホルモン作用薬、抗利尿ホルモン拮抗薬
、ブラジキニン拮抗薬、CD4、セレダーゼ、CSF、エンケファリン、FABフラグメ ント、IgEペプチド抑制剤、IGF-1、神経栄養因子、コロニー刺激因子、副甲状腺
ホルモンと作用薬、副甲状腺ホルモンと拮抗薬、プロスタグランジン拮抗薬、ペ
ンチゲチド(pentigetide)、タンパク質C、タンパク質S、レニン阻害薬、サイモ シンα-1抗トリプシン(組換え体)、およびTGF-βなどがあるが、これらに限定さ
れない。
【0043】 好ましい形態に関して本発明を説明してきたが、当業者であれば、特許請求の
範囲の精神と範囲を逸脱することなく種々の改良形や変形が可能であることは言
うまでもない。
【図面の簡単な説明】
図1は、ATEが時間に関して直線的に増大する関数である場合の、一定の薬物送
出速度に対するATEとiavgの時間ラインプロットである。 図2は、ATEがpHレベルに関して直線的に増大する関数である場合の、一定の薬
物送出速度に対するATEとiavgのプロットである。 図3は、ATEが時間に関して指数関数的に増大する関数である場合の、一定の薬
物送出速度に対するATEとiavgの時間ラインプロットである。 図4は、レギュレータの好ましい代表的な実施態様の概略構成図である。
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Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1と第2の電極間に負荷電流を供給することによって有益な
    薬剤を送出する電気輸送システムを調節する方法であって、 (a) 負荷電流のパターンに基づいて負荷電流を生成させる工程; および (b) 生成した負荷電流を電極に供給する工程、このとき供給された負荷電流 が、一定の有益薬剤送出速度が保持されるときに、有益薬剤の見かけの輸送効率
    に反比例した所望の負荷電流を達成し、 (c) 有益薬剤の見かけの輸送効率がATE0*(1−exp(-KATE*t))であって、所望 の平均電流がi0*exp(-KATE*t) (式中、ATE0とi0は、それぞれ初期の見かけの輸 送効率および初期の所望の負荷電流であり、KATEは速度定数であり、tは時間で ある)であり、 (d) 負荷電流がパルス電流であって、パルスの大きさ、時間、および負荷サ イクルのうちの1つを調節することによって負荷電流が調節され、そして (e) 前記方法が互換性のある回路基板または回路部品にて実施される; を含む前記方法。
  2. 【請求項2】 電源を使用して第1と第2の電極間に負荷電流を供給すること
    によって有益な薬剤を送出する電気輸送システムを調節する方法であって、 所望の有益薬剤送出速度を得るのに必要な初期負荷電流を生成させる工程; お
    よび 見かけの輸送効率が変化したときに、所望の有益薬剤送出速度を保持するため
    に負荷電流を変える工程; を含む前記方法。
  3. 【請求項3】 有益薬剤の見かけの輸送効率が時間とともに直線的に増大し
    、所望の負荷電流が時間とともに直線的に減少する、請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 有益薬剤の見かけの輸送効率がATE0+KATE*tであって、所望 の負荷電流がi0−KATE*tであり、このときATE0とi0は、それぞれ初期の見かけの
    輸送効率および初期の負荷電流であり、tは時間であり、そしてKATEは比例定数 である、請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 有益薬剤の見かけの輸送効率および所望の負荷電流が、2つ の電極のいずれかのpHレベルとともに変化する、請求項2記載の方法。
  6. 【請求項6】 有益薬剤の見かけの輸送効率および所望の負荷電流が、時間
    とともに非直線的に変化する、請求項2記載の方法。
  7. 【請求項7】 有益薬剤の見かけの輸送効率がATE0*(1−exp(-KATE*t))であ
    って、所望の負荷電流がi0*exp(-KATE*t) であり、このときATE0とi0は、それぞ
    れ初期の見かけの輸送効率および初期の負荷電流であり、KATEは速度定数であり
    、そしてtは時間である、請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 負荷電流が直流であって、負荷電流が所望の負荷電流のレベ
    ルに調節される、請求項2記載の方法。
  9. 【請求項9】 負荷電流がパルス電流であって、パルスの大きさ、時間、お
    よび負荷サイクルのうちの1つによって負荷電流が調節される、請求項2記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 所望の負荷電流のパターンが外部からダウンロードされる
    、請求項2記載の方法。
  11. 【請求項11】 所望の負荷電流のパターンが、時間の一次関数、時間の非
    線形関数、および2つの電極のいずれかのpHレベルの関数から選択可能である、 請求項2記載の方法。
  12. 【請求項12】 負荷電流のパターンが、 (a) i0−KATE*t (式中、i0は初期の負荷電流であり、KATEは速度定数である)
    ; (b) i0*exp(-KATE*t) (式中、i0は初期の負荷電流であり、KATEは速度定数で
    あり、tは時間である); および (c) 2つの電極のいずれかのpHレベルの関数; から選択可能である、請求項2記載の方法。
  13. 【請求項13】 負荷電流が (a) 所望の負荷電流のレベルに調節された直流; および (b) パルスの大きさと負荷サイクルのいずれかよって調節されたパルス電流; のいずれかである、請求項2記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記方法がマイクロコントローラとマイクロプロセッサの
    いずれかにて実施される、請求項2記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記方法が互換性のある回路基板または回路部品によって
    実施される、請求項2記載の方法。
  16. 【請求項16】 見かけの輸送効率が変化しても負荷電流を自動的に調節す
    ることによって所望の有益薬剤送出速度が実質的に一定に保持される、請求項2 記載の方法。
  17. 【請求項17】 薬剤がフェンタニールである、請求項16記載の方法。
  18. 【請求項18】 (a) 第1の電極; (b) 第2の電極; (c) これらの電極と電気的に接続された電源; (d) 電源を調節するレギュレータ; および (e) 電極と連結した少なくとも1つの有益薬剤リザーバー; を含み、このときレギュレータが、所望の有益薬剤送出速度をもたらすのに必要
    な初期負荷電流を生成し、そして見かけの輸送効率が変化したときに、所望の有
    益薬剤送出速度を維持するために負荷電流を変化させる、有益薬剤を送出する電
    気輸送装置。
  19. 【請求項19】 有益薬剤の見かけの輸送効率が時間とともに直線的に増大
    し、所望の負荷電流が時間とともに直線的に減少する、請求項18記載の装置。
  20. 【請求項20】 有益薬剤の見かけの輸送効率と所望の負荷電流が、2つの 電極の一方または両方のpHレベルとともに変化する、請求項18記載の装置。
  21. 【請求項21】 有益薬剤の見かけの輸送効率と所望の負荷電流が時間とと
    もに非直線的に変化する、請求項18記載の装置。
  22. 【請求項22】 負荷電流が直流であって、所望の負荷電流のレベルに調節
    される、請求項18記載の装置。
  23. 【請求項23】 負荷電流がパルス電流であって、パルスの大きさ、時間、
    および負荷サイクルのいずれかによって調節される、請求項18記載の装置。
  24. 【請求項24】 所望の負荷電流のパターンが外部からダウンロードされる
    、請求項18記載の装置。
  25. 【請求項25】 所望の負荷電流のパターンが、時間の一次関数、時間の非
    線形関数、および2つの電極のいずれかのpHレベルの関数から選択可能である、 請求項18記載の装置。
  26. 【請求項26】 負荷電流のパターンが (a) i0−KATE*t (式中、i0は初期の負荷電流であり、KATEは比例定数である)
    ; (b) i0*exp(-KATE*t) (式中、i0は初期の負荷電流であり、KATEは比例定数で
    あり、tは時間である); および (c) 2つの電極のいずれかのpHレベルの関数; から選択可能である、請求項18記載の装置。
  27. 【請求項27】 負荷電流が (a) 所望の負荷電流のレベルに調節された直流; および (b) パルスの大きさと負荷サイクルのいずれかによって調節されたパルス電 流; のいずれかである、請求項18記載の装置。
  28. 【請求項28】 前記装置がマイクロコントローラとマイクロプロセッサの
    いずれかを使用して適用される、請求項18記載の装置。
  29. 【請求項29】 前記装置が互換性のある回路基板を使用して適用される、
    請求項18記載の装置。
  30. 【請求項30】 見かけの輸送効率が変化しても負荷電流を自動的に調節す
    ることによって所望の有益薬剤送出速度が実質的に一定に保持される、請求項18
    記載の装置。
  31. 【請求項31】 薬剤がフェンタニールである、請求項30記載の方法。
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