本発明は、疼痛の治療用の、皮膚への適用のためのメピバカイン医薬組成物、および方法に関する。また、本発明は、疼痛の異常な中枢および/または末梢メカニズム双方を標的とするために治療的に有効なメピバカイン濃度を提供する、皮膚への局所および経皮適用にも関する。本発明は、さらに、疼痛の異常な中枢および/または末梢メカニズムの双方を標的とするために治療上有効なメピバカイン濃度を提供する、皮膚への局所および経皮適用に関する。
これまでの提示に鑑み、その治療的効果のための局所的メピバカインの送達の改良に対する切実とした要望が存在するのは直ちに明らかである。局所メピバカインを含む新規な治療組成物を提供する要望が存在し、局所メピバカインを含む新規な投与形態を提供する要望が存在し、およびメピバカインまたは局部麻酔剤療法を必要とする患者にメピバカインを投与する新規な方法を提供する要望が存在する。本発明は、メピバカイン投与の局所的な比較的容易な形態および方法を提供する。
発明の記載
本出願人は、今回、驚くべきことに、皮膚へのメピバカインの局所適用が皮膚バリヤーを横切っての強固な浸透を提供できることを発見した。
本出願人は、また、今回、驚くべきことに、皮膚へのメピバカインの局所適用が、神経因性および非−神経因性疼痛状態において強固な抗侵害受容効果を提供することができることを示した。
本発明は、治療効果のための、皮膚への適用(「局所」、「局所適用」、「経皮」、「経皮適用」ということもあり、各々はいずれかの局部および/または全身効果につき「皮膚への適用」と同一の意味を有する)のためのメピバカインの医薬組成物、その使用方法に向けられる。
本出願人によって行われた最初の試験は、末梢神経因性疼痛の有効なモデルにおいて局所メピバカインで驚くべき鎮痛を示した。しかしながら、鎮痛効果は一時的であって、かなり変動した。本出願人は、驚くべきことに、メピバカインの投与形態が、有利には、皮膚への適用に際して、強固な長期かつ首尾一貫した鎮痛を提供するようにできることを発見した。
いくつかの実施形態において、本発明では、匹敵するまたは優れた効能を達成するための、リドカインの局所投与後よりもより高い流動速度での皮膚への局所メピバカイン投与が考えられる。
いくつかの実施形態において、本発明では、匹敵するまたは優れた効能を達成するための、リドカインの局所投与後よりも短い遅延時間での皮膚への局所メピバカイン投与が考えられる。
いくつかの実施形態において、本発明では、匹敵するまたは優れた効能を達成するための、リドカインの局所投与後よりも大きな皮膚滞留での皮膚への局所メピバカイン投与が考えられる。
いくつかの実施形態において、本発明では、疼痛の末梢部位(適用の部位)において治療上有効なメピバカイン濃度を提供する皮膚への局所適用が考えられる。
いくつかの実施形態において、本発明では、神経機能不全の末梢部位において治療上有効なメピバカイン濃度を提供する皮膚への局所投与が考えられる。
いくつかの実施形態において、本発明では、疼痛の全身部位における治療上有効なメピバカイン濃度および疼痛調節を提供する皮膚への局所適用が考えられる。
いくつかの実施形態において、本発明では、神経機能不全の全身部位において治療上有効なメピバカイン濃度を提供する皮膚への局所投与が考えられる。
いくつかの実施形態において、本発明では、疼痛の末梢および全身部位双方における治療上有効なメピバカイン濃度、および疼痛調節を提供する皮膚への局所投与が考えられる。
いくつかの実施形態において、本発明では、神経機能不全の末梢および全身部位において治療上有効なメピバカイン濃度を提供する皮膚への局所投与が考えられる。
いくつかの実施形態において、本発明では、疼痛の異常な末梢メカニズムを標的とするための治療上有効なメピバカイン濃度を提供する皮膚への局所投与が考えられる。
いくつかの実施形態において、本発明では、疼痛の異常な末梢および中枢メカニズムの双方を標的とするための治療上有効なメピバカイン濃度を提供する皮膚への局所投与が考えられる。
いくつかの実施形態において、本発明では、有意な局所または全身毒性無くして、疼痛の異常な末梢および中枢メカニズムの双方を標的とするための治療上有効なメピバカイン濃度を提供する皮膚への局所投与が考えられる。
いくつかの実施形態において、本発明は、疼痛管理の有効性および質を実質的に改良する方法に向けられる。
本発明のある実施形態の目的は、約1、2、4、6、8、12、16、18、または24時間までの間の疼痛救済を提供する皮膚への適用のための局所メピバカイン処方を提供することである。
本発明のある実施形態の目的は、約36、48、または72時間までの間の疼痛救済を提供する皮膚への適用のための局所メピバカイン処方を提供することである。
本発明のある実施形態の目的は、約1、2、3、または4週間の間の疼痛救済を提供する皮膚への適用のための局所メピバカイン処方を提供することである。
本発明のある実施形態の目的は、治療効果の維持された持続を提供する局所メピバカイン処方を提供することである。本発明のいくつかの実施形態において、単一局所投与は約1、2、4、6、8、12、18、または24時間までの間の疼痛救済を提供する。他の実施形態において、単一の局所投与は、約2、3、4、7、14、21、28日、または30日までの間の疼痛救済を提供する。
本発明のある実施形態の目的は、治療効果の早い開始および維持された持続を提供する局所メピバカイン処方を提供することである。
本発明のある実施形態の目的は、約4、6、8、12、18、24、48、または72時間毎の適用に適した局所メピバカイン処方を提供することである。
本発明のある実施形態の目的は、約1、2、3、または4週間毎の適用に適した局所メピバカイン処方を提供することである。
本発明のある実施形態の目的は、約4、6、8、12、18、24、48、または72時間までの持続のための、皮膚への適用のための局所メピバカイン処方を提供することである。
本発明のある実施形態の目的は、約1、2、3、または4週間までの持続のための、皮膚への適用のための局所メピバカイン処方を提供することである。
本発明のある実施形態の目的は、貼付剤としての局所メピバカイン処方を提供することである。
本発明のある実施形態の目的は、局所貼付剤としての局所メピバカイン処方を提供することである。
本発明のある実施形態の目的は、経皮貼付剤としての局所メピバカイン処方を提供することである。
本発明のある実施形態の目的は、局所および経皮送達を介して治療効果を提供する貼付剤としての局所メピバカイン処方を提供することである。
本発明のある実施形態の目的は、局所および全身効果を持つ、貼付剤としての局所メピバカイン処方を提供することである。
本発明のある実施形態の目的は、貼付剤の形態である、皮膚への適用のためのメピバカイン処方を提供することであり、メピバカインはマトリックス内に分散されている。
本発明のある実施形態の目的は、貼付剤の形態である、皮膚への適用のためのメピバカイン処方を提供することであり、メピバカインは接着剤内に分散されている。
本発明のある実施形態の目的は、貼付剤の形態である、皮膚への適用のためのメピバカイン処方を提供することであり、メピバカインは貯蔵器内に含有されている。
本発明のある実施形態の目的は、疼痛の治療用の皮膚への適用のためのメピバカインの方法および処方を提供することであり、該適用は疼痛の部位におけるものである。
本発明のある実施形態の目的は、疼痛の治療用の、皮膚への適用のためのメピバカインの方法および処方を提供することであり、該適用は疼痛の部位に対して近位である。
本発明のある実施形態の目的は、疼痛の治療用の、皮膚への適用のためのメピバカインの方法および処方を提供することであり、該適用は疼痛の部位に対して遠位である。
本発明のある実施形態の目的は、末梢神経系の機能不全または負傷の部位において治療効果を持つ局所メピバカイン処方を提供することである。
本発明のある実施形態の目的は、中枢神経系の機能不全または負傷における部位において治療効果を持つ局所的メピバカイン処方を提供することである。
本発明のある実施形態の目的は、疼痛加重、疼痛増幅、疼痛統合、および下行性疼痛促進の部位に向けられた治療効果を持つ局所メピバカイン処方を提供することである。
本発明のある実施形態の目的は、末梢および全身効果を持つ局所メピバカイン処方を提供することである。
本発明のある実施形態の目的は、末梢神経系において治療効果を持つ局所または経皮メピバカイン処方を提供することである。
本発明のある実施形態の目的は、中枢神経系において治療効果を持つ局所または経皮メピバカイン処方を提供することである。
本発明のある実施形態の目的は、末梢および中枢神経系双方において治療効果を持つ貼付剤としての局所または経皮メピバカイン処方を提供することである。
本発明のある実施形態の目的は、末梢神経系の機能不全または負傷の部位において治療効果を持つ局所的貼付剤としての局所または経皮メピバカイン処方を提供することである。
本発明のある実施形態の目的は、中枢神経系の機能不全または負傷の部位において治療効果を持つ経皮貼付剤としての局所または経皮メピバカイン処方を提供することである。
いくつかの実施形態において、本発明の投薬は、低いまたは検出できないメピバカイン濃度に拘わらず持続する治療効果を提供する。
本発明のある実施形態の目的は、急性疼痛、神経障害、神経因性疼痛、および慢性疼痛の治療用の、皮膚への適用のためのメピバカインの方法および処方を提供することである。
本発明のある実施形態の目的は、疼痛の中枢神経系メカニズムおよび兆候の開始、伝播、加重、維持、および統合を標的とすることによる、疼痛の治療用の皮膚への適用のためのメピバカインの方法および処方を提供することである。
本発明のある実施形態の目的は、神経障害の末梢および中枢神経系メカニズムを標的とすることによる疼痛の治療用の皮膚への適用のためのメピバカインの方法および処方を提供することである。
本発明のある実施形態の目的は、本出願人が末梢および中枢「ノシスタチン」制御と特徴付けるものを標的とすることによって、疼痛からの救済を提供するための、皮膚への適用のためのメピバカインの方法および処方を提供することである。
本発明のある実施形態の目的は、疼痛感知のために「設定値」を再調整することによって、疼痛からの救済を提供するための、皮膚への適用のためのメピバカインの方法および処方を提供することである。
本発明のある実施形態の目的は、疼痛の治療用の皮膚への適用のためのメピバカインの方法および処方を提供することであり、該処方および方法は:(i)実質的薬物蓄積の傾向、(ii)心毒性の傾向、(iii)CNS毒性の傾向、または(iv)臨床的に重要な心臓律動異常の傾向を有しない。
前記目的のいくつかまたは全ておよびその他は、部分的には、局所効果用の皮膚への適用のためのメピバカインの投与形態に向けられた、本発明の実施形態において達成される。
前記目的のいくつかまたは全ておよびその他は、部分的には、全身効果用の皮膚への適用のためのメピバカインの投与形態に向けられた、本発明の実施形態によって達成される。
前記目的のいくつかまたは全ておよびその他は、部分的には、局所および全身効果用の皮膚への適用のためのメピバカインの投与形態に向けられた、本発明のある実施形態によって達成される。
いくつかの好ましい実施形態において、本発明は、メカニズム、解剖学的位置、および病因に拘わらず、神経障害、急性疼痛、末梢神経因性疼痛、中枢神経因性疼痛、慢性疼痛、突発性疼痛の治療用の、治療上有効量の、ラセミまたはエナンチオマー形態であるメピバカインまたはメピバカインの医薬上許容される塩、またはその混合物を含む、皮膚への適用のための医薬組成物を含む。
本発明のある実施形態の目的は、疼痛の治療用の皮膚への適用のためのメピバカインの方法および処方を提供することであり、該処方および方法は:(i)実質的ピーク〜トラフ変動、(ii)末梢毒性、または(iii)全身毒性の傾向を有しない。
本発明のある実施形態の目的は、貼付剤の形態である皮膚への適用のためのメピバカイン処方を提供することであり、該メピバカインは貯蔵器内に含有されており、該貯蔵器は皮膚に対して近位である貼付剤の側に膜層を有する。
本発明のある実施形態の目的は、貼付剤の形態である皮膚への適用のためのメピバカイン処方を提供することであり、メピバカインは貯蔵器内に含有されており、該貯蔵器は皮膚に対して近位である貼付剤の側に膜層を有し、該膜層はメピバカインに対し実質的に浸透性である。
本発明のある実施形態の目的は、貼付剤の形態である皮膚への適用のためのメピバカイン処方を提供することであり、メピバカインは貯蔵器内に含有されており、該貯蔵器は皮膚に対して近位である貼付剤の側に膜層を有し、該膜層はメピバカインに対して実質的に浸透性であり、該膜層はメピバカインの制御された放出を提供する。
本発明のある実施形態の目的は、プラスターの形態である皮膚への適用のためのメピバカイン処方を提供することである。
本発明のある実施形態の目的は、ゲルまたはエマルゲルの形態である皮膚への適用のためのメピバカイン処方を提供することである。
本発明のある実施形態の目的は、クリームの形態である皮膚への適用のためのメピバカイン処方を提供することである。
本発明のある実施形態の目的は、軟膏の形態である皮膚への適用のためのメピバカイン処方を提供することである。
本発明のある実施形態の目的は、リポソーム中の皮膚への適用のためのメピバカイン処方を提供することである。
本発明のある実施形態の目的は、溶液の形態である皮膚への適用のためのメピバカイン処方を提供することである。
本発明のある実施形態の目的は、フォームの形態である皮膚への適用のためのメピバカイン処方を提供することである。
本発明のある実施形態の目的は、懸濁液の形態である皮膚への適用のためのメピバカイン処方を提供することである。
本発明のある実施形態の目的は、ローションの形態である皮膚への適用のためのメピバカイン処方を提供することである。
本発明のある実施形態の目的は、ヒドロゲルマトリックスの形態である皮膚への適用のためのメピバカイン処方を提供することである。
本発明のある実施形態の目的は、エアロゾル化送達用の皮膚への適用のためのメピバカイン処方を提供することである。
本発明のある実施形態の目的は、皮膚への適用のためのメピバカイン処方を提供することであり、該メピバカインは噴霧可能な医薬処方中にある。
本発明のある実施形態の目的は、皮膚への適用のためのメピバカイン処方を提供することであり、該メピバカインは局所投与に際して薄いバリヤーフィルムを形成することができる噴霧可能な医薬処方中にある。
本発明のある実施形態の目的は、皮膚への適用のためのメピバカイン処方を提供することであり、該メピバカインは局所投与に際して薄いバリヤーフィルムを形成することができる噴霧可能な医薬処方中にある。
本発明のある実施形態の目的は、皮膚への適用のためのメピバカイン処方を提供することであり、該メピバカインは局所投与に際して薄いフィルムを形成することができる噴霧可能な医薬処方中にあり、該フィルムは実質的に水で洗浄でき、部分的に水で洗浄でき、または水での除去に対して抵抗性である。
前記目的のいくつかまたは全ておよびその他は、部分的には、皮膚への適用のためのメピバカインの投与形態に向けられた本発明の実施形態によって達成される。
本発明は、本明細書中に開示された投与形態のキットにも向けられる。
さらなる態様において、本発明の投与形態は、1若しくはそれ以上のポリマーマトリックス、および選択的にメピバカインのための1若しくはそれ以上の浸透促進剤を含む貯蔵器にメピバカインを含む。
本発明のいくつかの好ましい実施形態において、皮膚薬物への適用のためのメピバカインの半固体(例えば、ゲル、クリーム、ローション、軟膏など)および貼付剤(例えば、接着剤中の薬物)投与形態は、約5〜約9、または約5.5〜約8.5、または約5.8〜約8.5、または約6〜約8.5、または約6.2〜約8.5のpHを有する。
本発明のいくつかのより好ましい実施形態において、皮膚薬物への適用のためのメピバカインの半固体(例えば、ゲル、クリーム、ローション、軟膏など)および貼付剤(例えば、接着剤中の薬物)投与形態は、約6.3〜約8.3、または約6.5〜約8.2、または約6.5〜約8.0のpHを有する。
本発明のいくつかの特別に好ましい実施形態において、皮膚薬物の適用のためのメピバカインの反固体(例えば、ゲル、クリーム、ローション、軟膏など)および貼付剤(例えば、接着剤中の薬物)投与形態は、約6.6〜約8、または約6.7〜約7.8、または約6.8〜約7.5、または約6.8〜約7.2、または約7〜約7.5のpHを有する。
いくつかの好ましい実施形態において、局所的投与形態からのメピバカインの送達は、貼付剤またはゲル投与形態の上に適用される閉塞性または非−閉塞性材料の適用によって援助することができ、該閉塞性材料は接着剤を伴う、または伴わない。
いくつかの好ましい実施形態において、メピバカイン投与形態は貼付剤である。貼付剤はいずれの形態、例えば、丸、四角、または三角のものであってよい。
いくつかの好ましい実施形態において、貼付剤投与形態からのメピバカインの送達は、貼付剤投与形態上への接着性材料(包帯、貼付剤など)の適用によって援助することができる。
いくつかの好ましい実施形態において、貼付剤投与形態からのメピバカインの送達は、貼付剤の残りよりも大きなまたは実質的に大きな皮膚接着を有する層を貼付剤投与形態の一部に含ませることによって援助することができる。いくつかの好ましい実施形態において、より大きなまたは実質的により大きな皮膚接着を持つ貼付剤投与形態の一部は、貼付剤の境界または周囲の一部または全てに沿っている。いくつかの好ましい実施形態において、より大きな、または実質的により大きな皮膚接着を持つ貼付剤形態の一部は、メピバカインを欠如している、または実質的に欠如している。いくつかの他の好ましい実施形態において、より大きな、または実質的により大きな接着を持つ貼付剤投与形態の一部は、皮膚露出面積の残りとしてメピバカインのいくらか、実質的量、または約同一量を含有するが、貼付剤の残りよりも大きな皮膚接着を有する。
いくつかの好ましい実施形態において、より大きな、または実質的により大きな皮膚接着を伴う一部を投与形態に含めるのは:(i)静止時の貼付剤の改良された滞留;(ii)物理的活性を持つ貼付剤の改良された滞留;(iii)運動および発汗を伴う貼付剤の改良された滞留;(iv)水への短時間の、または持続された暴露に際しての貼付剤の改良された滞留;および/または(v)睡眠の間における貼付剤の改良された滞留を提供する。いくつかの好ましい実施形態において、皮膚滞留の失敗率(すなわち、投与形態を皮膚上に十分にまたは実質的に保持しないこと)は、Lidoderm(商標)貼付剤に関するよりも少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、70%、100%、120%、150%、180%、200%、230%、250%、280%、300%、350%、または400%小さい。いくつかの好ましい実施形態において、皮膚滞留失敗率(すなわち、投与形態を皮膚上に十分にまたは実質的に保持しないこと)は、より大きな、または実質的により大きな皮膚接着を備えた部分を欠如した同一貼付剤に関するよりも少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、70%、100%、120%、150%、180%、200%、230%、250%、280%、300%、350%、または400%小さい。
いくつかの好ましい実施形態において、より大きな、または実質的により大きな皮膚接着を伴う部分を投与形態に含めることは:(i)改良された皮膚水分補給;(ii)改良された皮膚浸透性;(iii)改良された全身血中レベル(AUC);(iv)改良された皮膚組織レベル;(v)効果のより迅速な開始;(vi)Cmaxに至るより短い時間;(vii)より高いCmax;および/または(viii)改良された効能を提供する。いくつかの好ましい実施形態において、該改良は、Lidoderm(商標)貼付剤に関するよりも少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、70%、100%、120%、150%、180%、200%、230%、250%、280%、または300%大きい。いくつかの好ましい実施形態において、該改良は、より大きな、または実質的により大きな皮膚接着を伴う部分が欠如した同一貼付剤に関するよりも少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、70%、100%、120%、150%、180%、200%、230%、250%、280%、または300%大きい。
いくつかの好ましい実施形態において、貼付剤の残りよりも大きな、または実質的により大きな皮膚接着を持つ貼付剤投与形態の表面積は、皮膚と接触している貼付剤の合計表面積の約1%未満、または約2%未満、または約3%未満、または約4%未満、または約5%未満、または約6%未満、または約7%未満、または約8%未満、または約9%未満、または約10%未満、または約12%未満、または約15%未満、または約17%未満、または約20%未満、または約25%未満、または約35%未満である。
もう1つの態様において、本発明の投与形態は、水性ゲル、メピバカイン用の浸透増強剤、およびゲル化剤を含む貯蔵器中にメピバカインを含む。
もう1つの実質形態において、本発明の投与形態は貯蔵器またはマトリックス中にメピバカインを含み、さらに、メピバカイン放出速度制御手段を含み;該メピバカイン放出速度制御手段は投与形態の固定に際してメピバカインを約6時間までの期間、ヒト患者に放出する。他の実施形態において、投与形態は約8、12、18、または24時間まで、または約1、2、3、7、14、21、または30日の期間、固定される。
いくつかの好ましい実施形態において、該投与形態は、治療上有効量のメピバカインを有する局所医薬組成物を提供し;該投与形態は、支配的な血漿中濃度に基づいて予測されるよりも長い治療効果を提供する。本発明のいくつかの好ましい実施形態において、投与形態は、一時的な、低いまたは無視できる支配的な血漿中濃度に拘わらず、持続的な治療効果を提供する。
本発明のいくつかの好ましい実施形態において、投与形態は、皮膚への単一適用として投与されるに拘わらず、約0.1、0.2、0.3、0.5、1、2、または約3、または約7、または約14、または約21または約30日までの持続された治療効果を提供する。
本発明のいくつかの好ましい実施形態において、投与形態は、ラセミまたはエナンチオマー形態である塩基または医薬上許容される塩、またはその混合物として投与されるメピバカインの最終排出半減期の約800倍までである持続された治療効果を提供する。他の実施形態において、皮膚への適用のための投与形態は、メピバカインの最終排出半減期の約2、または約4、または約6、または約8、または約10、または約12、または約15、または約18、または約20、または約24、または約30、または約40、または約50、または約80、または約100、または約120、または約160、または約200、または約300、または約400、または約600、または約700、または約800倍までである治療効果を提供する。
本発明のいくつかの好ましい実施形態において、投与形態は、皮膚への適用の持続よりも約1.5、2、3、4、5、6、8、10、12、15、20、25、30、40、または60倍までより長い持続された治療効果を提供する。本発明のいくつかの好ましい実施形態において、投与形態は、24時間まで継続する皮膚への単一の適用から2、3、4、7、14、21、または30日後までの持続された治療効果を提供する。いくつかの好ましい実施形態において、局所投与形態は、治療上有効量の、ラセミまたはエナンチオマー形態であるメピバカインまたはメピバカインの医薬上許容される塩、またはその混合物を有する医薬組成物を提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、局所投与形態は、治療上有効量のメピバカインを有する医薬組成物を提供し;該投与形態は、皮膚への単一適用から約720時間後までの間の治療効果を提供する。他の好ましい実施形態において、投与形態は提供する。他の好ましい実施形態において、投与形態は、皮膚への単一適用後約504時間まで、または約336時間まで、または約168時間まで、または約140時間まで、または約120時間まで、または約96時間まで、または約72時間まで、または約48時間まで、または約24時間まで、または約18時間まで、または約12時間まで、または約8時間まで、または約6時間まで、または約4時間までの治療効果を提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、局所投与形態は、治療上有効量のメピバカインを有する医薬組成物を提供し;該投与形態は、皮膚への単一の短期間適用後約720時間までの間、長く継続する治療効果を提供し;該短期間適用は治療効果の持続の約80%以下の間継続する。他の好ましい実施形態において、該短期間適用は、治療効果の持続の約75%、または約60%、または約50%、または約40%、または約30%、または約25%、または約20%、または約15%、または約10%、または約7.5%、または約5%、または約2.5%、または約1%以下の間継続する。
いくつかの好ましい実施形態において、局所投与形態は、治療上有効量のメピバカインを有する医薬組成物を提供し;該投与形態は約168時間までのヒト患者への投与に適している。他の好ましい実施形態において、投与形態は、約144時間までの、または約120時間までの、または約96時間までの、または約72時間までの、または約48時間までの、または約24時間までの、または約18時間までの、または約12時間までの、または約8時間までの、または約6時間までの、または約4時間までの皮膚への適用に適している。
いくつかの好ましい実施形態において、局所投与形態は、治療上有効量のメピバカインを有する医薬組成物を提供し;該投与形態は、Lidoderm(商標)貼付剤からの平均フラックスよりも少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、70%、100%、120%、150%、180%、200%、230%、250%、280%、300%、350%、400%、450%、500%、600%、700%、800%、900%、または1000%大きい平均フラックスを提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、局所投与形態は、治療上有効量のメピバカインを有する医薬組成物を提供し;該投与形態は、Lidoderm(商標)貼付剤からの平均吸収遅延時間よりも少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、70%、100%、120%、150%、180%、200%、230%、250%、280%、300%、350%、400%、450%、または500%短い該遅延時間を提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、局所投与形態は、治療上有効量のメピバカインを有する医薬組成物を提供し;該投与形態は、Lidoderm(商標)貼付剤からの皮膚滞留よりも少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、70%、100%、120%、150%、180%、200%、230%、250%、280%、300%、350%、400%、450%、または500%大きい皮膚滞留を提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、局所投与形態は、貼付剤中に治療上有効量のメピバカインを有する医薬組成物を提供し;該投与形態は、Lidoderm(商標)貼付剤から放出される量よりも少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、70%、100%、120%、150%、180%、200%、230%、250%、280%、300%、350%、400%、450%、または500%大きい貼付剤から放出された薬物のパーセントを提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、局所投与形態は貼付剤中に治療上有効量のメピバカインを有する医薬組成物を提供し;該投与形態は、Lidoderm(商標)貼付剤のcm2当たりの薬物のパーセント負荷よりも少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、70%、100%、120%、150%、180%、200%、230%、250%、280%、300%、350%、400%、450%、500%、600%、700%、800%、900%、または1000%少ない貼付剤のcm2当たりの該パーセント負荷を提供し;該投与形態は、Lidoderm(商標)貼付剤に匹敵する治療効能を提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、局所投与形態は、貼付剤中に治療上有効量のメピバカインを有する医薬組成物を提供し;該投与形態は、Lidoderm(商標)貼付剤についてよりも少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、70%、100%、120%、150%、180%、200%、230%、250%、280%、300%、350%、400%、450%、または500%少ない(パーセンテージとして表して、適用に対する貼付剤中の量から投与間隔の最後において貼付剤に残存する量を引いたものとして測定して)貼付剤から放出された量についての変動の係数を提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、局所投与形態は、治療上有効量のメピバカインを有する医薬組成物を提供し;該投与形態は、約0.09mg/cm2/時間以上の、または約0.08mg/cm2/時間以上の、または約0.07mg/cm2/時間以上の、または約0.06mg/cm2/時間以上の、または約0.05mg/cm2/時間以上の、または約0.04mg/cm2/時間以上の、または約0.03mg/cm2/時間以上の、または約0.02mg/cm2/時間以上の、または約0.01mg/cm2/時間以上の、または約0.009mg/cm2/時間以上の、または約0.008mg/cm2/時間以上の、または約0.007mg/cm2/時間以上の、または約0.006mg/cm2/時間以上の、または約0.005mg/cm2/時間以上の、または約0.004mg/cm2/時間以上の、または約0.003mg/cm2/時間以上の、または約0.002mg/cm2/時間以上の平均メピバカインフラックスを提供する。
いくつかのより好ましい実施形態において、局所投与形態は、治療上有効量のメピバカインを有する医薬組成物を提供し;該投与形態は、約5mg/cm2/時間以上、または約4mg/cm2/時間以上、または約3.5mg/cm2/時間以上、または約3mg/cm2/時間以上、または約2.75mg/cm2/時間以上、または約2.5mg/cm2/時間以上、または約2.25mg/cm2/時間以上、または約2mg/cm2/時間以上、または約1.75mg/cm2/時間以上、または約1.5mg/cm2/時間以上、または約1.4mg/cm2/時間以上、または約1.3mg/cm2/時間以上、または約1.2mg/cm2/時間以上、または約1.1mg/cm2/時間以上、または約1mg/cm2/時間以上、または約0.9mg/cm2/時間以上、または約0.8mg/cm2/時間以上、または約0.7mg/cm2/時間以上、または約0.6mg/cm2/時間以上、または約0.55mg/cm2/時間以上、または約0.5mg/cm2/時間以上、または約0.45mg/cm2/時間以上、または約0.4mg/cm2/時間以上、または約0.35mg/cm2/時間以上、または約0.3mg/cm2/時間以上、または約0.25mg/cm2/時間以上、または約0.2mg/cm2/時間以上、または約0.18mg/cm2/時間以上、または約0.17mg/cm2/時間以上、または約0.15mg/cm2/時間以上、または約0.14mg/cm2/時間以上、または約0.13mg/cm2/時間以上、または約0.12mg/cm2/時間以上、または約0.11mg/cm2/時間以上、または約0.1mg/cm2/時間以上の平均メピバカインフラックスを提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、局所投与形態は、治療上有効量のメピバカインを有する医薬組成物を提供し;該投与形態は、約1.7時間未満、または約1.6時間未満、または約1.5時間未満の平均吸収若しくは浸透遅延時間を提供する。
いくつかのより好ましい実施形態において、局所投与形態は、治療上有効量のメピバカインを有する医薬組成物を提供し;該投与形態は、約1.4時間未満、または約1.4時間未満、または約1.2時間未満、または約1.1時間未満、または約1時間未満、または約0.9時間未満、または約0.8時間未満、または約0.7時間未満、または約0.6時間未満、または約0.5時間未満、または約0.4時間未満、または約0.35時間未満、または約0.3時間未満、または約0.25時間未満、または約0.2時間未満の平均吸収若しくは浸透遅延時間を提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、局所投与形態は、貼付剤中に治療上有効量のメピバカインを有する医薬組成物を提供し;該投与形態は、約4%よりも大きな、または約5%よりも大きな、または約6%よりも大きな、または約7%よりも大きな、または約8%よりも大きな、(パーセンテージとして表した、適用に先立った貼付剤中の量から、投与間隔の最後に貼付剤に残存する量を引き、適用に先立った貼付剤中の量で割って測定した)貼付剤からの平均メピバカイン放出を提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、局所投与形態は、貼付剤中に治療上有効量のメピバカインを有する医薬組成物を提供し;該投与形態は、約4%よりも大きな、または約5%よりも大きな、または約6%よりも大きな、または約7%よりも大きな、または約8%よりも大きな(パーセンテージとして表した、適用に先立った貼付剤中のメピバカインの量から、皮膚への最初の適用から12時間後に貼付剤に残存するメピバカインの量を引いて測定された)貼付剤からの平均メピバカイン放出を提供する。
いくつかのより好ましい実施形態において、局所投与形態は、貼付剤中に治療上有効量のメピバカインを有する医薬組成物を提供し;該投与形態は、約9%よりも大きな、または約10%よりも大きな、または約12%よりも大きな、または約14%よりも大きな、または約15%よりも大きな、または約16%よりも大きな、または約18%よりも大きな、または約20%よりも大きな、または約22%よりも大きな、または約25%よりも大きな、または約30%よりも大きな、または約35%よりも大きな、または約40%よりも大きな、または約45%よりも大きな、または約50%よりも大きな、または約55%よりも大きな、または約60%よりも大きな、または約65%よりも大きな、または約70%よりも大きな、または約75%よりも大きな(パーセンテージとして表した、適用に先立った貼付剤中のメピバカインの量から、投与間隔の最後に貼付剤に残存するメピバカインの量を引き、適用に先立った貼付剤中の量で割って測定した)貼付剤からの平均メピバカイン放出を提供する。
いくつかのより好ましい実施形態において、局所投与形態は、貼付剤中に治療上有効量のメピバカインを有する医薬組成物を提供し;該投与形態は、約9%よりも大きな、または約10%よりも大きな、または約12%よりも大きな、または約14%よりも大きな、または約15%よりも大きな、または約16%よりも大きな、または約18%よりも大きな、または約20%よりも大きな、または約22%よりも大きな、または約25%よりも大きな、または約30%よりも大きな、または約35%よりも大きな、または約40%よりも大きな、または約45%よりも大きな、または約50%よりも大きな、または約55%よりも大きな、または約60%よりも大きな、または約65%よりも大きな、または約70%よりも大きな、または約75%よりも大きな(パーセンテージとして表した、適用に先立っての貼付剤中のメピバカインの量から、皮膚への最初の適用から12時間後の貼付剤に残存するメピバカインの量を引いて測定した)貼付剤からの平均メピバカイン放出を提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、局所投与形態は、約170%未満、または約150%未満、または約130%未満、または約120%未満、または約110%未満、または約100%未満、または約90%未満、または約85%未満である(パーセンテージとして表した、適用への貼付剤中の量から、投与間隔の最後に貼付剤に残存する量を引いて測定した)貼付剤から放出された量についての変動の係数を提供し;該放出された量はインビボでのヒトへの単一の投与から6時間後に測定される。
いくつかのより好ましい実施形態において、局所投与形態は、貼付剤中に治療上有効量のメピバカインを有する医薬組成物を提供し;該投与形態は、約80%未満、または約75%未満、または約70%未満、または約65%未満、または約60%未満、または約55%未満、または約50%未満、または約85未満である(パーセンテージとして表した、適用への貼付剤中の量から、投与間隔の最後に貼付剤に残存する量を引いて測定した)貼付剤から放出された量についての変動の係数を提供し;該放出された量はインビボでヒト皮膚への単一の適用から6時間後に測定される。
いくつかの好ましい実施形態において、局所投与形態は、貼付剤中に治療上有効量のメピバカインを有する医薬組成物を提供し;該投与形態は、約230%未満、または約200%未満、または約180%未満、または約160%未満、または約130%未満、または約110%未満、または約100%未満である(パーセンテージとして表した、適用への貼付剤中の量から、投与間隔の最後に貼付剤に残存する量を引いて測定した)貼付剤から放出された量についての変動の係数を提供し;該放出された量はインビボでヒト皮膚への単一の適用から12時間後に測定される。
いくつかのより好ましい実施形態において、局所投与形態は、貼付剤中に治療上有効量のメピバカインを有する医薬組成物を提供し;該投与形態は、約95%未満、または約90%未満、または約85%未満、または約80%未満、または約75%未満、または約70%未満、または約65%未満、または約60%未満である(パーセンテージとして表した、適用への貼付剤中の量から、投与間隔の最後に貼付剤に残存する量を引いて測定した)貼付剤から放出された量についての変動の係数を提供し;該放出された量はインビボでヒト皮膚への単一の適用から12時間後に測定される。
いくつかの好ましい実施形態において、局所投与形態は、貼付剤中に治療上有効量のメピバカインを有する医薬組成物を提供し;該投与形態は、約75%未満、または約70%未満、または約65%未満、または約60%未満である(パーセンテージとして表した、適用への貼付剤中の量から、投与間隔の最後に貼付剤に残存する量を引いて測定した)貼付剤から放出された量についての変動の係数を提供し;該放出された量はインビボでヒト皮膚への単一の適用から24時間後に測定される。
いくつかのより好ましい実施形態において、局所投与形態は、貼付剤中に治療上有効量のメピバカインを有する医薬組成物を提供し;該投与形態は、約58%未満、または約55%未満、または約53%未満、または約51%未満、または約50%未満、または約48%未満、または約45%未満、または約42%未満、または約40%未満、または約38%未満、または約36%未満、または約35%未満、または約30%未満である(パーセンテージとして表した、適用への貼付剤中の量から、投与間隔の最後に貼付剤に残存する量を引いて測定した)貼付剤から放出された量についての変動の係数を提供し;該放出された量はインビボでヒト皮膚への単一の適用から24時間後に測定される。
いくつかの好ましい実施形態において、局所投与形態は、貼付剤中に治療上有効量のメピバカインを有する医薬組成物を提供し;該投与形態は、約4.7mg未満、または約4.5mg未満、または約4.4mg未満、または約4.3mg未満、または約4.2mg未満、または約4.1mg未満の(メピバカインベースの量で表した)貼付剤のcm2当たりのパーセント負荷を提供する。
いくつかのより好ましい実施形態において、局所投与形態は、貼付剤中に治療上有効量のメピバカインを有する医薬組成物を提供し;該投与形態は、約4mg未満、または約3.9mg未満、または約3.8mg未満、または約3.7mg未満、または約3.6mg未満、または約3.5mg未満、または約3.4mg未満、または約3.3mg未満、または約3.2mg未満、または約3.1mg未満、または約3mg未満、または約2.8mg未満、または約2.5mg未満、または約2.2mg未満、または約2mg未満、または約2.5mg未満、または約2.2mg未満、または約2mg未満である(メピバカインベースの量で表した)貼付剤のcm2当たりのパーセント負荷を提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、局所投与形態は、治療上有効量のメピバカインを有する医薬組成物を提供し;該投与形態は、約5ng/mL〜約6000ng/mLのメピバカインのCmaxを提供する。他の好ましい実施形態において、投与形態は、約15ng/mL〜約6000ng/mL、または約25ng/mL〜約6000ng/mL、または約50ng/mL〜約6000ng/mL、または約100ng/mL〜約6000ng/mL、または約250ng/mL〜約6000ng/mL、または約500ng/mL〜約6000ng/mL、または約1000ng/mL〜約6000ng/mL、または約1500ng/mL〜約6000ng/mL、または約2000ng/mL〜約6000ng/mL、または約3000ng/mL〜約6000ng/mL、または約4000ng/mL〜約6000ng/mL、または約5ng/mL〜約5000ng/mL、または約5ng/mL〜約4000ng/mL、または約5ng/mL〜約3500ng/mL、または約5ng/mL〜約3000ng/mL、または約5ng/mL〜約3000ng/mL、または約5ng/mL〜約2000ng/mL、または約5ng/mL〜約1500ng/mL、または約5ng/mL〜約1000ng/mL、または約5ng/mL〜約750ng/mL、または約5ng/mL〜約500ng/mL、または約5ng/mL〜約400ng/mL、または約5ng/mL〜約300ng/mL、または約50ng/mL〜約2000ng/mL、または約50ng/mL〜約1500ng/mL、または約50ng/mL〜約1000ng/mL、または約100ng/mL〜約1000ng/mL、または約100ng/mL〜約800ng/mLのCmaxを提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、局所投与形態は、治療上有効量のメピバカインと、該投与形態をヒト患者への1週間までの投与に適したものとする制御放出材料とを有する医薬組成物を提供し;該投与形態は約5ng/mL〜約6000ng/mLのメピバカインのCmaxを提供する。他の好ましい実施形態において、投与形態は、約15ng/mL〜約6000ng/mL、または約15ng/mL〜約6000ng/mL、または約25ng/mL〜約6000ng/mL、または約50ng/mL〜約6000ng/mL、または約100ng/mL〜約6000ng/mL、または約250ng/mL〜約6000ng/mL、または約500ng/mL〜約6000ng/mL、または約1000ng/mL〜約6000ng/mL、または約1500ng/mL〜約6000ng/mL、または約2000ng/mL〜約6000ng/mL、または約3000ng/mL〜約6000ng/mL、または約4000ng/mL〜約6000ng/mL、または約5ng/mL〜約5000ng/mL、または約5ng/mL〜約4000ng/mL、または約5ng/mL〜約3500ng/mL、または約5ng/mL〜約3000ng/mL、または約5ng/mL〜約3000ng/mL、または約5ng/mL〜約2000ng/mL、または約5ng/mL〜約1500ng/mL、または約5ng/mL〜約1000ng/mL、または約5ng/mL〜約750ng/mL、または約5ng/mL〜約500ng/mL、または約5ng/mL〜約400ng/mL、または約5ng/mL〜約300ng/mL、または約50ng/mL〜約2000ng/mL、または約50ng/mL〜約1500ng/mL、または約50ng/mL〜約1000ng/mL、または約100ng/mL〜約1000ng/mL、または約100ng/mL〜約800ng/mLのCmaxを提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、局所投与形態は、治療上有効量のメピバカインを有する医薬組成物を提供し;該投与形態は、約5ng/mL〜約6000ng/mLのメピバカインのCmaxを提供し;該Cmaxは約1〜約168時間の平均で起こる。他の好ましい実施形態において、投与形態は、約1〜約160時間、または約1〜約144時間、または約1〜約120時間、または約1〜約96時間、または約1〜約72時間、または約1〜約48時間、または約1〜約20時間、または約1〜約18時間、または約1〜約16時間、または約1〜約12時間、または約1〜約10時間、または約1〜約8時間、または約1〜約6時間、または約1〜約4時間の平均で起こるメピバカインのCmaxを提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、局所投与形態は、治療上有効量のメピバカインと、該投与形態を1週間までのヒト患者への投与に適したものとする制御放出材料とを有する医薬組成物を提供し;該投与形態は、約5ng/mL〜約6000ng/mLのメピバカインのCmaxを提供し;該Cmaxは約6〜約168時間の平均で起こる。他の好ましい実施形態において、投与形態は、約1〜約160時間、または約1〜約144時間、または約1〜約120時間、または約1〜約96時間、または約1〜約72時間、または約1〜約48時間、または約1〜約20時間、または約1〜約18時間、または約1〜約16時間、または約1〜約12時間、または約1〜約10時間、または約1〜約8時間、または約1〜約6時間、または約1〜約4時間の平均で起こるメピバカインのCmaxを提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、投与形態は、治療上有効量のメピバカインと、該投与形態を1週間までのヒト患者への投与に適したものとする制御放出材料とを有する、疼痛の治療用の皮膚への適用のための医薬組成物を提供し;該投与形態は6000ng/mLまでのメピバカインのCmaxを提供し;該Cmaxは約1〜約168時間の平均で起こる。
いくつかの好ましい実施形態において、投与形態は治療上有効量のメピバカインを有する疼痛の治療用の皮膚への適用のための医薬組成物を提供し;該投与形態は約1ng/mL〜約3000ng/mLのメピバカインのCminを提供する。他の好ましい実施形態において、投与形態は約2500ng/mL未満、または約2000ng/mL未満、または約1500ng/mL未満、または約1250ng/mL未満、または約1000ng/mL未満、または約750ng/mL未満、または約500ng/mL未満、または約400ng/mL未満、または約300ng/mL未満、または約200ng/mL未満、または約100ng/mL未満、または約75ng/mL未満、または約50ng/mL未満、または約25ng/mL未満、または約15ng/mL未満、または約5ng/mL未満のCminを提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、投与形態は、治療上有効量のメピバカインと、当該投与形態を1週間までのヒト患者への投与に適したものとする制御放出材料とを有する、疼痛の治療用の皮膚への適用のための医薬組成物を提供し;該投与形態は約1ng/mL〜約3000ng/mLのメピバカインのCminを提供する。他の好ましい実施形態において、投与形態は、約2500ng/mL未満、または約2000ng/mL未満、または約1500ng/mL未満、または約1250ng/mL未満、または約1000ng/mL未満、または約750ng/mL未満、または約500ng/mL未満、または約400ng/mL未満、または約300ng/mL未満、または約200ng/mL未満、または約100ng/mL未満、または約75ng/mL未満、または約50ng/mL未満、または約25ng/mL未満、または約15ng/mL未満、または約5ng/mL未満のCminを提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、投与形態は、治療上有効量のメピバカインと、当該投与形態を1週間までのヒト患者への投与に適したものとする制御放出材料とを有する、疼痛の治療用の皮膚への適用のための医薬組成物を提供し;該投与形態は約1ng/mL〜約3000ng/mLのメピバカインのCminを提供し;該Cminは約2〜約168時間の平均で測定される。他の好ましい実施形態において、投与形態は、約2500ng/mL未満、または約2000ng/mL未満、または約1500ng/mL未満、または約1250ng/mL未満、または約1000ng/mL未満、または約750ng/mL未満、または約500ng/mL未満、または約400ng/mL未満、または約300ng/mL未満、または約200ng/mL未満、または約100ng/mL未満、または約75ng/mL未満、または約50ng/mL未満、または約25ng/mL未満、または約15ng/mL未満、または約5ng/mL未満のCminを提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、投与形態は、治療上有効量のメピバカインを有する疼痛の治療用の皮膚への適用のための医薬組成物を提供し;該投与形態は3000ng/mLまでのメピバカインのCminを提供し;該Cminは約2〜約168時間の平均で測定される。他の好ましい実施形態において、投与形態は、約2〜約160時間、または約1〜約144時間、または約1〜約120時間、または約1〜約96時間、または約1〜約72時間、または約1〜約48時間、または約1〜約20時間、または約1〜約18時間、または約1〜約16時間、または約1〜約12時間、または約1〜約10時間、または約1〜約8時間、または約1〜約6時間、または約1〜約4時間の平均で起こるメピバカインのCminを提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、投与形態は、治療上有効量のメピバカインと、当該投与形態を1週間までのヒト患者への投与に適したものとする制御放出材料とを有する、疼痛の治療用の皮膚への適用のための医薬組成物を提供し;該投与形態は3000ng/mLまでのメピバカインのCminを提供し;該Cminは約2〜約168時間の平均で測定される。他の好ましい実施形態において、投与形態は、約2〜約160時間、または約1〜約144時間、または約1〜約120時間、または約1〜約96時間、または約1〜約72時間、または約1〜約48時間、または約1〜約20時間、または約1〜約18時間、または約1〜約16時間、または約1〜約12時間、または約1〜約10時間、または約1〜約8時間、または約1〜約6時間、または約1〜約4時間の平均で起こるメピバカインのCminを提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、投与形態は、治療上有効量のメピバカインを有する、疼痛の治療用の皮膚への適用のための医薬組成物を提供し;該投与形態は約50ng.時間/mL〜約80000ng.時間/mLの血漿中濃度時間曲線(AUC0−24)下の平均面積によって評価される全身暴露を提供する。他の好ましい実施形態において、投与形態は、約50ng.時間/mL〜約70,000ng.時間/mL、または約50ng.時間/mL〜約60,000ng.時間/mL、または約50ng.時間/mL〜約50,000ng.時間/mL、または約50ng.時間/mL〜約40,000ng.時間/mL、または約50ng.時間/mL〜約30,000ng.時間/mL、または約50ng.時間/mL〜約20,000ng.時間/mL、または約50ng.時間/mL〜約15,000ng.時間/mL、または約50ng.時間/mL〜約10,000ng.時間/mL、または約50ng.時間/mL〜約7,500ng.時間/mL、または約50ng.時間/mL〜約5,000ng.時間/mL、または約50ng.時間/mL〜約4,000ng.時間/mL、約50ng.時間/mL〜約3,000ng.時間/mL、約50ng.時間/mL〜約2,500ng.時間/mL、または約50ng.時間/mL〜約2,000ng.時間/mL、または約50ng.時間/mL〜約1,500ng.時間/mL、または約50ng.時間/mL〜約1,000ng.時間/mL、または約50ng.時間/mL〜約750ng.時間/mL、50ng.時間/mL〜約500ng.時間/mL、50ng.時間/mL〜約350ng.時間/mL、または約1000ng.時間/mL〜約50,000ng.時間/mL、または約1000ng.時間/mL〜約40,000ng.時間/mL、または約2,500ng.時間/mL〜約30,000ng.時間/mL、または約5,000ng.時間/mL〜約20,000ng.時間/mL、7,500ng.時間/mL〜約15,000ng.時間/mL、10,000ng.時間/mL〜約15,000ng.時間/mLのAUC0−24を提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、投与形態は、治療上有効量のメピバカインと、当該投与形態を1週間までのヒト患者への投与に適したものとする制御放出材料とを有する、疼痛の治療用の皮膚への適用のための医薬組成物を提供し;該投与形態は、約50ng.時間/mL〜約80000ng.時間/mLの血漿中濃度時間曲線(AUC0−24)下の平均面積によって評価した全身暴露を提供する。他の好ましい実施形態において、投与形態は、約50ng.時間/mL〜約70,000ng.時間/mL、または約50ng.時間/mL〜約60,000ng.時間/mL、または約50ng.時間/mL〜約50,000ng.時間/mL、または約50ng.時間/mL〜約40,000ng.時間/mL、または約50ng.時間/mL〜約30,000ng.時間/mL、または約50ng.時間/mL〜約20,000ng.時間/mL、または約50ng.時間/mL〜約15,000ng.時間/mL、または約50ng.時間/mL〜約10,000ng.時間/mL、または約50ng.時間/mL〜約7,500ng.時間/mL、または約50ng.時間/mL〜約5,000ng.時間/mL、または約50ng.時間/mL〜約4,000ng.時間/mL、または約50ng.時間/mL〜約3,000ng.時間/mL、50ng.時間/mL〜約2,500ng.時間/mL、または約50ng.時間/mL〜約2,000ng.時間/mL、または約50ng.時間/mL〜約1,500ng.時間/mL、または約50ng.時間/mL〜約1,000ng.時間/mL、または約50ng.時間/mL〜約750ng.時間/mL、または約50ng.時間/mL〜約500ng.時間/mL、50ng.時間/mL〜約350ng.時間/mL、または約1000ng.時間/mL〜約50,000ng.時間/mL、または約1000ng.時間/mL〜約40,000ng.時間/mL、または約2,500ng.時間/mL〜約30,000ng.時間/mL、または約5,000ng.時間/mL〜約20,000ng.時間/mL、または約7,500ng.時間/mL〜約15,000ng.時間/mL、10,000ng.時間/mL〜約15,000ng.時間/mLのAUC0−24を提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、投与形態は、治療上有効量のメピバカインと、当該投与形態を1週間までのヒト患者への投与に適したものとする制御放出材料とを有する、疼痛の治療用の皮膚への適用のための医薬組成物を提供し;該投与形態は、8000ng.時間/mLまでの血漿中濃度時間曲線下の平均面積(AUC0−24)によって評価された全身暴露を提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、投与形態は、治療上有効量のメピバカインを有する、疼痛の治療用の皮膚への適用のための医薬組成物を提供し;該投与形態は、それらの意図された投与頻度における≦3用量の投与後におけるメピバカインの少なくとも80%の定常状態治療濃度を提供する。他の好ましい実施形態において、投与形態は、それらの意図された投与頻度における≦3用量の投与後における、少なくとも約85%、または少なくとも約82.5%、または少なくとも約87.5%、または少なくとも約90%、または少なくとも約92.5%の定常状態治療濃度を提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、投与形態は、治療上有効量のメピバカインと、当該投与形態を1週間までのヒト患者への投与に適したものとする制御放出材料とを有する、疼痛の治療用の皮膚への適用のための医薬組成物を提供し;該投与形態は、それらの意図された投与頻度における≦3用量の投与後における、メピバカインの少なくとも80%の定常状態治療濃度を提供する。他の好ましい実施形態において、投与形態は、それらの意図された投与頻度における≦3用量の投与後における、少なくとも約85%、または少なくとも約82.5%、または少なくとも約87.5%、または少なくとも約90%、または少なくとも約92.5%の定常状態治療濃度を提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、投与形態は、治療上有効量のメピバカインを有する、疼痛の治療用の皮膚への適用のための医薬組成物を提供し;ヒト患者への投与後の該投与形態は、0.1〜約1.0のCmin/Cmaxを提供し;および該投与形態は約1週間までの間の治療効果を提供する。他の好ましい実施形態において、投与形態は約4時間まで、または約6時間まで、または約8時間まで、または約12時間まで、または約18時間まで、または約24時間まで、または約36時間まで、または約48時間まで、または約72時間までの間の治療効果を提供する。他の好ましい実施形態において、投与形態は、約0.1〜約0.9、または約0.1〜約0.8、または約0.1〜約0.7、または約0.1〜約0.6、または約0.1〜約0.5、または約0.1〜約0.4、または約0.1〜約0.3、または約0.2〜約1.0、または約0.25〜約1.0、または約0.4〜約1.0、または約0.5〜約1.0、または約0.65〜約1.0、または約0.75〜約1.0、または約0.2〜約0.9、または約0.3〜約0.8、または約0.4〜約0.8、または約0.4〜約0.7、または約0.4〜約0.6のCmin/Cmax比率を提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、投与形態は、治療上有効量のメピバカインと、当該投与形態を1週間までのヒト患者への投与に適したものとする制御放出材料とを有する、疼痛の治療用の皮膚への適用のための医薬組成物を提供し;ヒト患者への投与後における該投与形態は0.1〜約1.0のCmin/Cmax比率を提供し;および該投与形態は約1週間までの間の治療効果を提供する。他の好ましい実施形態において、投与形態は約4時間まで、または約6時間まで、または約8時間まで、または約12時間まで、または約18時間まで、または約24時間まで、または約36時間まで、または約48時間まで、または約72時間の間の治療効果を提供する。他の好ましい実施形態において、投与形態は約0.1〜約0.9、または約0.1〜約0.8、または約0.1〜約0.7、または約0.1〜約0.6、または約0.1〜約0.5、または約0.1〜約0.4、または約0.1〜約0.3、または約0.2〜約1.0、または約0.25〜約1.0、または約0.4〜約1.0、または約0.5〜約1.0、または約0.65〜約1.0、または約0.75〜約1.0、または約0.2〜約0.9、または約0.3〜約0.8、または約0.4〜約0.8、または約0.4〜約0.7、または約0.4〜約0.6のCminn/Cmax比率を提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、投与形態は、治療上有効量のメピバカインを有する、疼痛の治療用の皮膚への適用のための医薬組成物を提供し;ヒト患者への投与後の該投与形態は400%未満のパーセント変動を提供し;および該投与形態は約1週間までの間の治療効果を提供する。他の好ましい実施形態において、投与形態は350%未満、または300%未満、または250%未満、または200%未満、または150%未満、または100%未満、または75%未満、または50%未満、または25%未満のパーセント変動を提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、投与形態は、治療上有効量のメピバカインと、当該投与形態を1週間までのヒト患者への投与に適したものとする制御放出材料とを有する、疼痛の治療用の皮膚への適用のための医薬組成物を提供し、ヒト患者への投与後の該投与形態は400%未満のパーセント変動を提供し;および該投与形態は約1週間までの間の治療効果を提供する。他の好ましい実施形態において、投与形態は350%未満、または300%未満、または250%未満、または200%未満、または150%未満、または100%未満、または75%未満、または50%未満、または25%未満のパーセント変動を提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、投与形態は、治療上有効量のメピバカインを有する、疼痛の治療用の皮膚への適用のための医薬組成物を提供し;ヒト患者への投与後の該投与形態は、意図された投与頻度または意図された作用の持続の各6時間の期間につき約1〜約6時間のW50を提供し;および該投与形態は約1週間までの間の治療効果を提供する。他の好ましい実施形態において、投与形態は、約1〜約5時間、または約1〜約4時間、または約1〜約3時間、または約1〜約2時間、または約2〜約6時間、または約3〜約6時間、または約4〜約6時間、または約2〜約4時間の、意図された投与頻度または意図された作用の持続の各6時間の期間についてのW50を提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、投与形態は、治療上有効量のメピバカインと、当該投与形態を1週間までのヒト患者への投与に適したものとする制御放出材料とを有する、疼痛の治療用の皮膚への適用のための医薬組成物を提供し;ヒト患者への投与後の該投与形態は、意図された投与頻度または意図された作用の持続の各6時間の期間につき約1〜約6時間のW50を提供し;および該投与形態は約1週間までの間の治療効果を提供する。他の好ましい実施形態において、投与形態は、約1〜約5時間、または約1〜約4時間、または約1〜約3時間、または約1〜約2時間、または約2〜約6時間、または約3〜約6時間、または約4〜約6時間、または約2〜約4時間の、意図された投与頻度または意図された作用の持続の各6時間の期間についてのW50を提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、投与形態は、治療上有効量のメピバカインを有する、疼痛の治療用の皮膚への適用のための医薬組成物を提供し;ヒト患者への投与後の該投与形態は、意図された投与頻度または意図された作用の持続の各6時間の期間について約1.5〜約6時間のHVDを提供し;および該投与形態は約1週間までの間の治療効果を提供する。他の好ましい実施形態において、投与形態は、約1.5〜約5時間、または約1.5〜約4時間、または約1.5〜約3時間、または約1.5〜約2時間、または約2〜約6時間、または約3〜約6時間、または約4〜約6時間、または約2〜約4時間の、意図された投与頻度または意図された作用の持続の各6時間の期間についてのHVDを提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、投与形態は、治療上有効量のメピバカインと、当該投与形態を1週間までのヒト患者への投与に適したものとする制御放出材料とを有する、疼痛の治療用の皮膚への適用のための医薬組成物を提供し;ヒト患者への投与後の該投与形態は、意図された投与頻度または意図された作用の持続の各6時間の期間について約1.5〜約6時間のHVDを提供し;および該投与形態は約1週間までの間の治療効果を提供する。他の好ましい実施形態において、投与形態は、約1.5〜約5時間、または約1.5〜約4時間、または約1.5〜約3時間、または約1.5〜約2時間、または約2〜約6時間、または約3〜約6時間、または約4〜約6時間、または約2〜約4時間の、意図された投与頻度または意図された作用の持続の各6時間の期間についてのHVDを提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、投与形態は、治療上有効量のメピバカインまたはメピバカインの医薬上許容される塩またはその混合物を有する、疼痛の治療用の皮膚への適用のための医薬組成物を提供し;該投与形態はエレクトロポレーション、イオントフォレシス、局所化エレクトロポレーション、光−機械エネルギー、マグネトフォレシス、サーモポレーション、熱エネルギー、および/または機械エネルギーによって援助されたパルス投与を提供し;ヒト患者への投与後の該投与形態は約0.01x〜4xのメピバカインのW50を提供し、「x」は意図された投与頻度または意図された作用の持続である。他の好ましい実施形態において、該投与形態は、約0.05xまたは4x、または約0.05x〜2x、または約0.05x〜1x、または約0.1x〜4x、または約0.1x〜3x、または約0.1x〜2x、または約0.1x〜1x、または約0.1x〜0.7x、または約0.1x〜0.5x、または約0.05x〜1xのメピバカインのW50を提供し、「x」は意図された投与頻度または意図された作用の持続である。
いくつかの好ましい実施形態において、投与形態は、治療上有効量のメピバカインまたはメピバカインの医薬上許容される塩またはその混合物を有する、疼痛の治療用の皮膚への適用のための医薬組成物を提供し;該投与形態はエレクトロポレーション、イオントフォレシス、局所化エレクトロポレーション、光−機械エネルギー、マグネトフォレシス、サーモポレーション、熱エネルギー、および/または機械エネルギーによって援助されたパルス投与を提供し;ヒト患者への投与後の該投与形態は約0.01x〜4xのメピバカインのHVDを提供し、「x」は意図された投与頻度または意図された作用の持続である。他の好ましい実施形態において、該投与形態は約0.05x〜4x、または約0.05x〜2x、または約0.05x〜1x、または約0.1x〜4x、または約0.1x〜3x、または約0.1x〜2x、または約0.1x〜1x、または約0.1x〜0.7x、または約0.1x〜0.5x、または約0.05x〜1xのメピバカインのHVDを提供し、「x」は意図された投与頻度または意図された作用の持続である。
いくつかの好ましい実施形態において、本発明の投与形態が、投与頻度、または6時間未満の意図された作用の持続が意図された、疼痛の治療用の皮膚への適用のためのメピバカイン医薬組成物を提供する場合、メピバカインのHVDおよびW50は約0.01x〜1xであり、「x」は意図された投与頻度または意図された作用の持続である。これまでの他の実施形態において、メピバカインのHVDおよびW50は約0.05x〜1x、または約0.1x〜1x、または約0.25x〜1x、または約0.3x〜1xであり、「x」は意図された投与頻度または意図された作用の持続である。
いくつかの好ましい実施形態において、投与形態は、治療上有効量のメピバカインを有する、疼痛の治療用の皮膚への適用のための医薬組成物を提供し;ヒト患者への投与後の該投与形態は約3.0以下のAIを提供し;および該投与形態は約1週間までの間の治療効果を提供する。他の好ましい実施形態において、投与形態は約2.5以下、または約2以下、または約1.75以下、または約1.5以下、または約1.25以下、または約1以下、または約0.75以下、または約0.5以下、または約0.25以下のAIを提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、投与形態は、治療上有効量のメピバカインと、当該投与形態を1週間までのヒト患者への投与に適したものとする制御放出材料とを有する、疼痛の治療用の皮膚への適用のための医薬組成物を提供し;ヒト患者への投与後の該投与形態は約3.0以下のAIを提供し;および該投与形態は約1週間までの間の治療効果を提供する。他の好ましい実施形態において、投与形態は約2.5以下、または約2以下、または約1.75以下、または約1.5以下、または約1.25以下、または約1以下、または約0.75以下、または約0.5以下、または約0.25以下のAIを提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、局所投与形態は、治療上有効量のメピバカインを有する医薬組成物を提供し;該投与形態は、Lidoderm(商標)貼付剤からの浸透性よりも少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、70%、100%、120%、150%、180%、200%、230%、250%、280%、300%、350%、400%、450%、または500%大きい浸透性を提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、投与形態は、治療上有効量のメピバカインを有する、疼痛の治療用の皮膚への適用のための医薬組成物を提供し;貯蔵器中の該治療上有効量は:(i)ラセミまたはエナンチオマー形態であるメピバカインまたはメピバカインの医薬上許容される塩、またはその混合物;(ii)膜層、該膜層はメピバカインに対して実質的に浸透性であり;投与形態は、投与形態からメピバカインを放出させて、当該投与形態を1週間までのヒト患者への投与に適したものとし;および該投与形態は約1週間までの間の治療効果を提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、投与形態は、治療上有効量のメピバカインを有する、疼痛の治療用の皮膚への適用のための医薬組成物を提供し;該治療上有効量はマトリックスに一体化され;投与形態は、投与形態からメピバカインを放出させて、該投与形態を1週間までのヒト患者への投与に適したものとし;および該投与形態は約1週間までの間の治療効果を提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、投与形態は、治療上有効量のメピバカインを有する、疼痛の治療用の皮膚への適用のための医薬組成物を提供し;該治療上有効量は接着剤に一体化されており;投与形態は、投与形態からメピバカインを放出して、該投与形態を1週間までのヒト患者への投与に適したものとし;および該投与形態は約1週間までの間の治療効果を提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、投与形態は、疼痛の部位における皮膚への適用が意図されている。他の好ましい実施形態において、投与形態は、疼痛の部位に対して近位にある皮膚への適用が意図されている。なお他の好ましい実施形態において、投与形態は、疼痛の部位に対して遠位にある皮膚への適用が意図されている。
いくつかの好ましい実施形態において、投与形態は局所貼付剤を含む。他の好ましい実施形態において、投与形態は経皮貼付剤を含む。他の好ましい実施形態において、投与形態はプラスターを含む。他の好ましい実施形態において、投与形態はゲルを含む。他の好ましい実施形態において、投与形態はリポソーム中の薬物を含む。他の好ましい実施形態において、投与形態は、溶液、懸濁液、ローション、クリーム、軟膏、またはフォームから成る群から選択される液体または半固体を含む。他の好ましい実施形態において、投与形態はエアロゾル形態で送達される。他の好ましい実施形態において、投与形態は、噴霧可能エアロゾルまたは非−エアロゾル医薬処方で送達される。他の好ましい実施形態において、噴霧可能投与形態は、局所的投与に際して薄いバリヤーフィルムを形成することができる。他の好ましい実施形態において、噴霧可能投与形態のバリヤーフィルムは実質的に水で洗浄可能である。他の好ましい実施形態において、噴霧可能投与形態は、局所的投与に際して薄いバリヤーフィルムを形成することができる。他の好ましい実施形態において、噴霧可能投与形態のバリヤーフィルムは、水での除去に対して実質的に部分的に、または実質的に抵抗性である。
いくつかの好ましい実施形態において、投与形態は急性疼痛の治療が意図されている。いくつかの好ましい実施形態において、投与形態は、慢性疼痛の急性悪化の治療が意図されている。いくつかの好ましい実施形態において、投与形態は、急性外科処置後疼痛の治療が意図されている。いくつかの好ましい実施形態において、投与形態は、急性外傷性疼痛の治療が意図されている。いくつかの好ましい実施形態において、投与形態は、急性手法関連疼痛の治療が意図されている。いくつかの好ましい実施形態において、投与形態は神経障害の治療が意図されている。他の好ましい実施形態において、投与形態は、神経因性疼痛の治療が意図されている。他の好ましい実施形態において、投与形態は中枢神経因性疼痛の治療が意図されている。他の好ましい実施形態において、投与形態は、末梢神経障害の治療が意図されている。他の好ましい実施形態において、投与形態は、有痛性末梢神経障害の治療が意図されている。他の好ましい実施形態において、投与形態は、有痛性末梢多発性神経障害の治療が意図されている。他の好ましい実施形態において、投与形態は、有痛性末梢単神経障害の治療が意図されている。他の好ましい実施形態において、投与形態は、慢性疼痛の治療が意図されている。他の好ましい実施形態において、投与形態は、背中疼痛、筋膜疼痛の治療が意図されている。他の好ましい実施形態において、投与形態は、線維筋痛症の治療が意図されている。他の好ましい実施形態において、投与形態は、慢性特発性疼痛の治療が意図されている。他の好ましい実施形態において、投与形態は、筋骨格疼痛の治療が意図されている。他の好ましい実施形態において、投与形態は、根疼痛の治療が意図されている。他の好ましい実施形態において、投与形態は、複合性局所疼痛症候群I型およびII型の治療が意図されている。他の好ましい実施形態において、投与形態は、癌疼痛の治療が意図されている。他の好ましい実施形態において、投与形態は、突発性疼痛の治療が意図されている。他の好ましい実施形態において、投与形態は、体性、内臓または炎症性疼痛の治療が意図されている。他の好ましい実施形態において、投与形態は、脊髄および脊髄上位メカニズムを介する疼痛の治療が意図されている。他の好ましい実施形態において、投与形態は、末梢メカニズムを介する疼痛の治療が意図されている。
本発明のいくつかの好ましい実施形態において、医薬投与形態は治療上有効量の塩基としてのS(+)−メピバカイン、またはその医薬上許容される塩を含有する。
本発明のいくつかの好ましい実施形態において、医薬投与形態は、治療上有効量の塩基としてのR(−)−メピバカイン、またはその医薬上許容される塩を含有する。
本発明のいくつかの好ましい実施形態において、医薬投与形態は、治療上有効量の、塩基としての1:10〜10:1の比率のS(+)−メピバカインとR(−)−メピバカインと、またはその医薬上許容される塩を含有する。
また、治療上有効量のラセミまたはエナンチオマー形態のメピバカインまたはメピバカインの医薬上許容される塩、またはその混合物を皮膚に適用することを含む、疼痛に悩んでいるヒト患者において救済を提供する方法も開示される。
また、(i)本発明の投与形態;(ii)投与形態用の容器;および、選択的に、(iii)〜(ix)のいずれかを含む、治療を必要とする対象において皮膚へメピバカインまたはその医薬上許容される塩、またはその混合物を適用することに関する疼痛の治療または予防で用いるためのキットも開示される:(iii)投与形態(例えば、個々の貼付剤)の個々の単位のための容器;(iv)種々の医学的疾患、それらの病因、病理生理学、適切な使用、および薬の廃棄についての情報を含めた結果および処置についてのいずれかの媒体での教育的指示;(v)好ましくは子供に安全かつ洗浄可能な、いずれかの用いられたまたは残りの未使用投与形態の安全な廃棄のための容器またはバッグ;(vi)キットおよびその内容物のための開封明示のかつ子供安全パッキング;(vii)手袋;(viii)適用の部位を被覆するための接着性または非−接着性包帯またはファスナー;(ix)適用の前または後に用いられる洗浄綿棒、溶液またはゲル。
いくつかの好ましい実施形態において、明細書および特許請求の範囲のインビボ薬物動態学パラメーターは最初の投与から導き、または決定する。他の好ましい実施形態において、インビボ薬物動態学パラメーターは定常状態投与から導き、または決定する。
いくつかの好ましい実施形態において、明細書および特許請求の範囲のインビボ薬物動態学パラメーターは、包括的に18と26kg/m2間の肥満指数(Body Mass Index;BMI)を有する対象において導き、または決定する(BMI=[kgで表した体重/m2で表した身長]×10,000)。いくつかの好ましい実施形態において、明細書および特許請求の範囲のインビボ薬物動態学パラメーターは≧38kg/m2の肥満指数(BMI)を有する対象において導き、または決定する。
いくつかの好ましい実施形態において、明細書および特許請求の範囲のインビボ薬物動態学パラメーターは個々の対象から導き、または決定する。他の好ましい実施形態において、インビボ薬物動態学パラメーターは対象の集団から導き、または決定する。
いくつかの好ましい実施形態において、本発明の投与形態は末梢、脊髄、および脊髄上位メカニズムを介する有痛性末梢神経障害の治療が意図されている。
投与形態中のメピバカインの量は:(i)ラセメート、エナンチオマー、塩基、医薬上許容される塩、またはその混合物としてのメピバカインの選択;(ii)投与形態の性質(例えば、即時放出または延長放出);(iii)疼痛救済標的の解剖学的位置(例えば、末梢神経系、中枢神経系、関節、筋肉、筋膜);(iv)疼痛の強さおよび処置困難性;(v)疼痛の開始、伝播、加重、および維持への全身メカニズムの寄与;(vi)局所的または経皮投与されたメピバカインの吸収、代謝、分布、および排出;(vii)共存性病状の存在;(viii)心臓不整脈を発生する患者の危険性;(ix)メピバカイン関連心血管およびCNS副作用についての患者の傾向を含めた、用量の許容性;および(x)投与形態の有効性を含めた、種々の生理学的、薬理学的、薬力学的、薬物動態学的、薬学的、および物理化学的因子に依存して変化する。
いくつかの好ましい実施形態において、局所投与形態は、治療上有効量のメピバカインまたはメピバカインの医薬上許容される塩またはその混合物を有する医薬組成物を提供し;該投与形態は、32℃において500mLの酢酸/酢酸ナトリウム緩衝液(pH4.0)中で50rpmでUSP装置5(ディスク上パドル(paddle over disk)法)によって測定した場合に、30分において投与形態からの0重量%と約95重量%間のメピバカインのインビトロ放出を提供する。他の好ましい実施形態において、該放出は0%〜約10%、または0%〜約20%、または0%〜約30%、または0%〜約40%、または0%〜約50%、または0%〜約60%、または0%〜約70%、または0%〜約80%、または0%〜約85%、または0%〜約90%である。
いくつかの好ましい実施形態において、局所投与形態は、治療上有効量のメピバカインまたはメピバカインの医薬上許容される塩またはその混合物を有する医薬組成物を提供し;該投与形態は、32℃の500mLの酢酸/酢酸ナトリウム緩衝液(pH4.0)中で50rpmにおいてUSP装置5(ディスク上パドル法)によって測定した場合に、30分における投与形態からの10重量%と約95重量%間のメピバカインのインビトロ放出を提供する。他の好ましい実施形態において、該放出は約10%〜約20%、または約10%〜約30%、または約10%〜約40%、または約10%〜約50%、または約10%〜約60%、または約10%〜約70%、または約10%〜約80%、または約10%〜約85%、または約10%〜約90%である。
いくつかの好ましい実施形態において、局所投与形態は、治療上有効量のメピバカインまたはメピバカインの医薬上許容される塩またはその混合物を有する医薬組成物を提供し;該投与形態は、32℃の500mLの酢酸/酢酸ナトリウム緩衝液(pH4.0)中の50rpmにおいてUSP装置5(ディスク上パドル法)によって測定した場合に、60分における投与形態からの0重量%と約99重量%間のメピバカインのインビトロ放出を提供する。他の好ましい実施形態において、該放出は0%〜約10%、または0%〜約20%、または0%〜約30%、または0%〜約40%、または0%〜約50%、または0%〜約60%、または0%〜約70%、または0%〜約80%、または0%〜約85%、または0%〜約90%、または0%〜約95%である。
いくつかの好ましい実施形態において、局所投与形態は、治療上有効量のメピバカインまたはメピバカインの医薬上許容される塩またはその混合物を有する医薬組成物を提供し;該投与形態は、32℃の500mLの酢酸/酢酸ナトリウム緩衝液(pH4.0)中の50rpmにおいてUSP装置5(ディスク上パドル法)によって測定した場合に、60分において投与形態からの10重量%と約99重量%間のメピバカインのインビトロ放出を提供する。他の好ましい実施形態において、該放出は約10%〜約20%、または約10%〜約30%、または約10%〜約40%、または約10%〜約50%、または約10%〜約60%、または約10%〜約70%、または約10%〜約80%、または約10%〜約85%、または約10%〜約90%、または0%〜約95%である。
いくつかの好ましい実施形態において、局所投与形態は、治療上有効量のメピバカインまたはメピバカインの医薬上許容される塩またはその混合物を有する医薬組成物を提供し;該投与形態は、10分における0%〜約40%、20分における約1%〜約60%、30分における約2%〜約80%、60分における約5%〜約95%、120分における30%超、および180分における40%超である、32℃の500mLの酢酸/酢酸ナトリウム緩衝液(pH4.0)中の50rpmにおいてUSP装置5(ディスク上パドル法)によって測定した場合の、投与形態からのメピバカインの重量表示のインビトロ放出を提供する。他の好ましい実施形態において、該放出は(1)10分における0%〜約30%、20分における約1%〜約50%、30分における約2%〜約60%、60分における約5%〜約80%、120分における20%を超える、および180分における30%を超える;または(2)10分における0%〜約50%、20分における約2%〜約50%、30分における約5%〜約50%、60分における約10%〜約80%、120分における20%を超える、および180分における30%を超える;または(3)10分における0%〜約60%、20分における約5%〜約60%、30分における約10%〜約90%、60分における約10%〜約100%、120分における50%超、および180分における60%超;または(4)10分における0%〜約70%、20分における約3%〜約80%、30分における約5%〜約90%、60分における約5%〜約95%、120分における約10%〜約100%、および180分における約20%〜約100%;または(5)10分における5%〜約70%、20分における約5%〜約80%、30分における約10%〜約90%、60分における約10%〜約95%、120分における約20%〜約100%、および180分における約30%〜約100%;または(6)10分における0%〜約60%、20分における約5%〜約80%、30分における約10%〜約90%、60分における約20%〜約100%、120分における約30%〜約100%、および180分における約40%〜約100%;または(7)10分における0%〜約70%、20分における約3%〜約80%、30分における約5%〜約90%、60分における約5%〜約95%、120分における約10%〜約100%、および180分における約20%〜約100%;または(8)10分における0%〜約30%、20分における約2%〜約50%、30分における約5%〜約70%、60分における約10%〜約100%、120分における約15%〜約100%、および180分における約30%〜約100%;または(9)30分における約5%よりも大、60分における約10%よりも大、120分における約15%よりも大、および180分における約20%よりも大;または(10)30分における約10%よりも大、60分における約20%よりも大、120分における約30%よりも大、および180分における約40%よりも大;または(11)30分における約15%よりも大、60分における約30%よりも大、120分における約50%よりも大、および180分における約70%よりも大;または(12)30分における約5%よりも大、60分における約10%よりも大、120分における約20%よりも大、および180分における約30%よりも大;または(13)30分における約10%よりも大、60分における約20%よりも大、120分における約30%よりも大、および180分における約40%よりも大;または(14)30分における約20%よりも大、60分における約30%よりも大、120分における約40%よりも大、および180分における約50%よりも大;(15)30分における約30%よりも大、60分における約40%よりも大、120分における約50%よりも大、および180分における約60%よりも大である、32℃の500mLの酢酸/酢酸ナトリウム緩衝液(pH4.0)中の50rpmにおいてUSP装置5(ディスク上パドル法)によって測定した場合の、投与形態からのメピバカインの重量表示のインビトロ放出を提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、局所投与形態は、治療上有効量のメピバカインまたはメピバカインの医薬上許容される塩またはその混合物を有する医薬組成物を提供し;該投与形態は、37℃の900mLの蒸留水中の50rpmにおいてUSP装置5(ディスク上パドル法)によって測定した場合の、1時間において投与形態からの0重量%と約50重量%間のメピバカインのインビトロ放出を提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、局所投与形態は、治療上有効量のメピバカインまたはメピバカインの医薬上許容される塩またはその混合物を有する医薬組成物を提供し;該投与形態は、0.5時間における0%と約90%間、および1時間における約60%よりも大;または1時間における0%と約90%間、および2時間における約40%よりも大;または1時間における0%と約90%間、および2時間における約70%よりも大;または1時間における0%と約50%間、および2時間における約30%よりも大;または0.5時間における0%と約100%間、および1時間における約60%よりも大;または1時間における0%と約100%間、および2時間における約40%よりも大;または1時間における0%と約100%間、および1時間における約60%よりも大;または10分における0%〜約40%間、20分における約1%〜約60%、30分における約2%〜約80%、60分における約5%〜約95%、120分における30%超、および180分における40%超;または1時間における0%と約100%間、2時間における約10%と約100%間、3時間における約20%と約100%間、4時間における約30%と約100%間、および6時間における約60%よりも大;または1時間における10%と約80%間、2時間における約20%と約100%間、3時間における約30%と約100%間、4時間における約50%と約100%間、および6時間における約70%よりも大;または1時間における10%と約80%間、2時間における約20%と約100%間、3時間における約30%と約100%間、4時間における約50%と約100%間、および6時間における約70%よりも大;または0.5時間における1%と約90%間、および1時間における約40%よりも大;または0.25時間における1%と約90%間、および0.5時間における約60%よりも大;0.17時間における約1%と約90%間、0.25時間における約5%と約90%間、0.5時間における10%と約100%間、および1時間における約60%よりも大;または0.5時間における約5%よりも大、0.75時間における約10%よりも大、および1時間における約40%よりも大;または0.5時間における約5%よりも大、0.75時間における約10%よりも大、および1時間における約40%よりも大である、32℃の500mLの酢酸/酢酸ナトリウム緩衝液(pH4.0)中の50rpmにおけるUSP装置5(ディスク上パドル法)によって測定した場合の、投与形態からのメピバカインの重量表示のインビトロ放出を提供する。
いくつかの好ましい実施形態において、インビトロ放出は、32℃の酢酸/酢酸ナトリウム緩衝液(pH4.0)の媒体の代わりに、(1)37℃の蒸留水中の40%エタノール;または(2)37℃の1.6と7.2間のpHの水性緩衝液;または(3)600mL〜900mLの解離媒体容量を利用する。
本発明の投与形態は、約30日まで、好ましくは約1週間まで(例えば、約1、2、3、4、7または10日まで)の期間の間、皮膚に適用することができる。
x時間の期間の間の皮膚への投与または適用が意図された投与形態のいくつかの好ましい実施形態において、投与形態中のメピバカインの合計量の少なくとも0.001%であるが60%以下がほぼ最初の0.35x時間の間に経皮送達され;メピバカインの合計量の少なくとも0.002%であるが70%以下がほぼ最初の0.7x時間の間に経皮送達され;およびメピバカインの合計量の少なくとも1%であるが、85%以下が適用の合計期間(すなわち、x時間超)の間に経皮送達される。
皮膚への投与または適用に際してx時間の効果の持続を提供することが意図された投与形態のいくつかの好ましい実施形態において、投与形態中のメピバカインの合計量の少なくとも0.001%であるが60%以下がほぼ最初の0.35x時間の間に経皮送達され;メピバカインの合計量の少なくとも0.002%であるが70%以下がほぼ最初の0.7x時間の間に経皮送達され;およびメピバカインの合計量の少なくとも1%であるが85%以下が治療効果の合計持続(すなわち、x時間超)の間に経皮送達される。
約12時間の期間の間の皮膚への適用が意図された投与形態のいくつかの好ましい実施形態において、投与形態中のメピバカインの合計量の少なくとも0.25%であるが30%以下が最初の8時間の使用の間に皮膚に送達され;メピバカインの合計量の少なくとも0.5%であるが85%以下が最初の12時間の使用の間に皮膚に送達される。
約24時間の期間の間の皮膚への適用が意図された投与形態のいくつかの好ましい実施形態において、投与形態中のメピバカインの合計量の少なくとも0.5%であるが50%以下が最初の8時間の使用の間に皮膚に送達され;メピバカインの合計量の少なくとも1%であるが65%以下が最初の12時間の使用の間に皮膚に送達され;およびメピバカインの合計量の少なくとも2%であるが85%以下が24時間の投与期間の間に皮膚に送達される。
約48〜約168時間の期間の間の皮膚への適用が意図された投与形態のいくつかの好ましい実施形態において、投与形態中のメピバカインの合計量の少なくとも0.1%であるが60%以下が最初の24時間の使用の間に皮膚に送達され;メピバカインの合計量の少なくとも0.5%であるが70%以下が最初の48時間の使用の間に皮膚に送達される。
約12または約24時間の投与が意図された投与形態のいくつかの好ましい実施形態において、投与形態中のメピバカインの合計量の少なくとも1%であるが50%以下がほぼ最初の8時間の使用の間に経皮送達され;メピバカインの合計量の少なくとも2%であるが65%以下がほぼ最初の12時間の使用の間に経皮送達され;およびメピバカインの合計量の少なくとも5%であるが85%以下が24時間の投与期間の間に経皮送達される。
約2日毎の投与が意図された投与形態のいくつかの好ましい実施形態において、投与形態中のメピバカインの合計量の少なくとも1%であるが60%以下がほぼ最初の24時間の使用の間に経皮送達され;メピバカインの合計量の少なくとも4%であるが85%以下が48時間の投与期間の間に経皮送達される。
1週間に約2回の投与(3〜4日毎)が意図された投与形態のいくつかの好ましい実施形態において、投与形態中のメピバカインの合計量の少なくとも2%であるが60%以下がほぼ最初の24時間の使用の間に経皮送達され;投与形態中のメピバカインの合計量の少なくとも4%であるが70%以下がほぼ第二の24時間の使用の間に経皮送達され;メピバカインの合計量の少なくとも5%であるが90%以下が3日間の投与にわたって経皮送達される。
1週間に約1回の投与が意図された投与形態のいくつかの好ましい実施形態において、投与形態中のメピバカインの合計量の少なくとも2%であるが60%以下がほぼ最初の24時間の使用の間に経皮送達され;メピバカインの合計量の少なくとも5%であるが90%以下が7日間の投与にわたって経皮送達される。
本発明は、メピバカイン応答性の医学的疾患の治療のための投与形態の使用に向けられた方法にも向けられる。
また、本発明は、疼痛の治療のための投与形態の使用に向けられた方法にも向けられる。
また、本発明は、投与形態の調製および製造のための方法にも向けられる。
また、本発明は、本明細書中に開示された投与形態を調製する方法にも向けられる。
皮膚へのメピバカインの適用の態様
疼痛の医学的疾患は、多数の感覚および神経メカニズムを含む複雑な生理学的プロセスである。疼痛は現実の、または潜在的な組織損傷に関連する不快な感覚または情緒的経験として定義できるか、またはそのような損傷に関して記載することができる。
疼痛は、最もしばしば、急性疼痛、炎症性疼痛、内臓疼痛、突発性疼痛、侵害受容疼痛、神経因性疼痛、慢性疼痛、または癌−関連疼痛として、経時変化またはメカニズムによって分類される。急性疼痛は、有害な化学的、熱的、または機械的刺激に対する正常な予測可能な生理学的応答である。急性疼痛は通常自己−制御的である。疼痛を生じる疾患が解決すれば、疼痛は消える。慢性疼痛は、通常、組織治癒の予測される時間よりも長く、通常、30、60、90、120または180日よりも長く持続する疼痛と定義される。慢性疼痛は、一般に、背中低部疼痛、筋膜疼痛、骨関節炎、癌疼痛、神経因性疼痛、線維筋痛症、および関節リウマチのごとき炎症性疼痛状態のような症候群を含む。
急性疼痛状態
急性疼痛は、通常、外科的処置または他の外傷のような同定可能な損傷の結果、または病気、例えば、腎石、機械的背中下部疼痛などの結果である。公衆の健康統計学によると、世界中で、数億人の人々が毎年入院患者または外来患者としての外科的処置を受ける。加えて、数億人の訪問が毎年緊急治療室になされる。これらの緊急治療室訪問のうち、調査データによって、20%超が鎮痛処置を必要とすると見積もられる。最近の研究は、外科的処置を受ける患者の60%超が鎮痛処置に拘わらず、中程度〜深刻な疼痛を経験する。
現在、開業医は、疼痛を和らげる彼らの試みにおいて数個のよく許容されたクラスの医薬剤から選択し得る。急性疼痛は、オピオイド鎮痛剤、例えば、モルヒネ、ヒドロモルホン、ヒドロコドン、オキシコドン、トラマドール、およびコデイン;アセトアミノフェン;非−ステロイド抗−炎症薬物(NSAID)、例えば、ケトプロフェン、イブプロフェン、ナプロキセン、チアプロフェン酸、アセクロフェナック、ジクロフェナック、ピロキシカム、ロキサプロフェン、フェノプロフェン、フルルビプロフェン、テノキシカム、ロルノキシカム、アセチルサルチル酸、フルフェナム酸、メフェナム酸、ニフルム酸、トルフェナム酸、ジフルニザール、エトドラック、フェンブフェン、イソキシカム、ピルプロフェン、スリンダック、トルメチン、およびピケトプロフェン;シクロ−オキシゲナーゼイソ形態2(COX−2)選択的NSAID、例えば、セレコキシブ、バルデコキシブ、ピケトプロフェン、エトリコキシブ、ロフェコキシブ、およびルミラコキシブ;トラマドール;およびアセタミノフェンを含めた、しばしば組み合わされた、種々の薬物で管理される。
急性疼痛の治療は、通常、経口経路の投与でのものである。しかしながら、非経口薬物処方は、特に、鎮痛、抗−炎症、または解熱効果を有する薬物について、利用可能な薬物送達の選択肢の宝庫における非常に重要な成分となった。皮下、筋肉内、髄腔内、硬膜外、および静脈内注射を含めた非経口投与経路は、多種多用の薬物について、特別な状況における経口送達よりも優れた多数の利点を提供する。例えば、薬物の非経口投与は、典型的には、経口投与によって達成できるよりも短い時間で薬物の治療上有効な血中濃度の達成をもたらす。これは、特に、静脈内注射で当てはまり、それにより、薬物は血流に直接的に入れられる。非経口投与は薬物のより予測可能な血清中濃度をもたらすことができる。なぜならば、吸収、分布、代謝、食物への結合および他の原因により、胃腸管での薬物の喪失は排除されるからである。非経口投与は、一般に、緊急的状況における薬物送達の好ましい方法であり、非協力的な、意識不明な、またはそうでなければ、経口投薬を許容できない、または許容するつもりが無い患者を治療するにおいても有用である。
非経口薬物は:1)疾患がひどい程度のものであり;2)効果の迅速な開始の要望があり;3)疾患を制御下に保つための迅速または頻繁な用量漸増法に対する要望があり;4)患者が、例えば、嘔吐、吐気、混乱、鈍麻、意識の喪失、および腸閉塞のため経口投薬を受けることができない場合に、疼痛および炎症のような疾患を治療するのに特に有用である。
非経口剤の使用に対する主な欠点は、急性外科的処置後疼痛を含めた急性疼痛を持つ患者の大部分において、静脈アクセスが限定された時間の間のみ欠如し、または利用できることである。加えて、非経口投与、特に、静脈内投与は技量がある看護ケアおよび無菌状態を必要とする。
疼痛および炎症を含めたいずれかの病気または病理学的疾患を薬理学的に処置する場合に起こる多くの挑戦のうち、逆効果の副作用を引き起こすことのない兆候の緩和がしばしば最良である。この挑戦は、開業医が疼痛および炎症を治療するために医薬剤を用いる場合に到来する。上記した薬理学的クラスは疼痛および/または炎症のある種のタイプの治療でしばしば有効であるが、これらの鎮痛剤の使用は多数のかなり望ましくない副作用を生じる。
オピオイドは、身体的依存性および中毒に対するそれらの潜在能力でよく知られている。特に、急性状況において、より特別には、非−オピオイド許容性またはオピオイドナイーブ患者におけるオピオイドの他の副作用は、嘔吐、吐気、掻痒、便秘、鎮静、および潜在的には致命的な呼吸抑制を含む。対象がオピオイドに対して許容性である場合、満足する鎮痛効果を達成するのに増大した用量が必要である。この理由で、急性疼痛の管理のための代替療法が広く求められ、オピオイドの量を最小化するために、患者は疼痛管理が要求される。オピオイドの代替品として働き、または要求されるオピオイド用量を低下させる化合物(オピオイド節約)は、疼痛の治療で用途を有する。
クラスとしてのNSAIDは鎮痛剤としてかなり有効である。伝統的なNSAIDは双方の酵素を阻害する。NSAIDは5−リポキシゲナーゼのような他の脂質生成酵素も阻害できる。NSAIDは習慣性ではないが、それらは胃腸損傷、肝毒性のような有意な毒性効果が無いというのではなく、凝固能力を減少させる。
現在、急性疼痛の多モード治療が、改善された有効性および低下した副作用を提供するために、専門家の統一見解および証拠に基づいた医薬ガイドライン双方によって推奨されている。
急性疼痛を含めたいずれの疼痛状態の管理のための皮膚へのメピバカイン適用についても推奨は無い。
急性疼痛を含めたいずれの疼痛状態の管理のための皮膚へのメピバカイン適用に関しても情報は無い。
急性状況での局所麻酔剤の使用は、(i)局所浸潤鎮痛および外科的切開に先立っての麻酔;(ii)局所口腔粘膜鎮痛および気管内挿管、内視鏡観察、ENT手法および他の有痛性の侵害性手法に先立っての麻酔;(iii)硬膜外および髄腔内鎮痛;および稀には(iv)静脈内投与のための非経口投与にかなり限定されている。
先行技術は外科的処置後切開の部位(例えば、閉じた創傷)への局部適用のための選択的局部麻酔剤、および種々の薬物送達系を用いる他の病理学を記載する。そのような医薬組成物、デバイスおよび投与方法は:(i)それらは局所的にアクセス可能な薬理学的標的(例えば、急性外科的処置後疼痛における閉じた外科的切開、アクセス可能な関節など)で有用なのに過ぎない;(ii)それらは、侵害受容の表層または皮膚−近位部位が無い多数の急性疼痛状態に対して利用性を有しない;(iii)それらは、(閉じた切開に対して遠位であって、しばしば、非−連続である)外科的操作および外傷からの、および非−外科的外傷からの組織(例えば、器官、筋肉、内臓および骨)中の疼痛のかなり深い源を標的とせず;(iv)それらは、疼痛発生、疼痛伝播、疼痛加重および疼痛維持の脊髄および脊髄上位源を説明しない、を含めたいくつかの不利を有する。
本出願人は、急性疼痛は外傷および病状の末梢部位からの侵害受容を超えて関連すると主張する。その代わり、急性疼痛は、侵害受容に加えて、外傷および病状の末梢部位からの炎症および異所、疼痛の開始、維持、伝播、および加重の全身および中枢部位の活発な関連性を含む。本出願人は、外科的外傷、非外科的外傷、および他の急性病状事象後まもなく、末梢および中枢神経系双方において多大な変化があり、他の組織においては、脊髄および脊髄上位関連性は疼痛加重、疼痛増幅、疼痛統合、疼痛維持、および下行性疼痛促進において重要であると主張する。
従って、理論に拘束されることなく、本出願人は、皮膚へのメピバカインの適用は、疼痛開始、疼痛加重、疼痛増幅、疼痛統合、疼痛維持、および下行性疼痛促進の多数の源を標的とする必要があると主張する。
本発明は、メピバカイン医薬組成物の皮膚への適用、およびいくつかの実施形態において、急性疼痛の治療のための投与形態からの全身治療濃度および効果を提供する使用の方法を含む。
局所または経皮経路による急性疼痛の治療のためのメピバカインの使用に関して推奨は無い。
急性疼痛の治療のための新しい医薬組成物および方法に対して要望が存在する。
高い有効性を有する急性疼痛の治療のための新しい医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
良好な許容性を有する急性疼痛の治療のための新しい医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
経口経路がほとんどの病気の治療で好ましいが、それは全ての状況下で適切ではない。例えば、全身麻酔、特に延長された全身麻酔に続いて、および静脈内鎮痛およびオピオイドの使用を伴う局所的麻酔に続いて、患者はしばしば鎮痛され、経口摂取を許容できず、および低下した胃腸機能を有する。
非経口経路の利点および不利は先に記載した。全身効果のための皮膚への医薬の適用は、一定した送達、低下したピーク〜トラフ変動、および改良された患者の便宜およびコンプライアンスを含めた数個の利点を提供する能力を有する。加えて、この投与経路は、疼痛投薬を受けるために夜起きている必要性を低下させ、非−侵害性であり、薬物−食物相互作用を回避し、および単一の適用から数日間の療法〜数週間の療法を提供することができる。
急性疼痛の治療のための局部麻酔剤医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
急性疼痛の治療のための皮膚への適用のための局部麻酔剤医薬組成物および方法に対する要望も存在する。
皮膚への適用のための局部麻酔剤医薬組成物、および他の薬物、好ましくは異なる作用メカニズムを持つ薬物、および相加または相乗効果を持つ薬物と組み合わせて用いることができる急性疼痛の治療のための方法に対する要望も存在する。
皮膚への適用のための局部麻酔剤医薬組成物、および改良された有効性を持つが、増大した局部または全身毒性が無い、急性疼痛の治療のための方法に対する要望が存在する。
新しく、かつ現存の療法とは異なるメカニズムを通じて働く急性疼痛の治療のための新しい療法に対する要望が存在する。
脊髄および脊髄上位メカニズムを通じて働く急性疼痛に対するさらなる療法に対する要望が存在する。
慢性神経障害、神経因性疼痛および非−神経因性疼痛
神経に対する負傷および種々の病気は、慢性神経因性疼痛を担う種々の代謝的および機能的応答を早め得る。病理生理学的変化の中には、負傷した感覚ニューロンで発生する電気的過剰興奮および異常なインパルス発生がある。異所は、いくつかのニューロンにおける自然発生ファイヤリングおよびその他における機械的、熱的、および化学的刺激に対する異常な応答性を含む。異所性過剰興奮の基礎となるメカニズムは、細胞膜における電圧−感受性Na+およびK+チャネルおよび受容体の再形成である。
過剰興奮一次求心性ニューロンに関連する病理生理学的現象は、継続する感覚異常疼痛、体重負荷に際しての疼痛、刺激に対する過敏、発作性疼痛、および痛覚過敏を含めた多数の感覚異常を生じる。
神経因性疼痛の動物モデルの最近の開発は、神経因性疼痛の基礎となる病理生理学および治療の本発明者らの理解を劇的に改善してきた。これらのモデルは、推定鎮痛剤の効果をそれによって特徴付けすることができる多数の挙動尺度を提供する。重要なことには、これらの動物は、種々の有痛性神経障害を治療するにおいて臨床的に有用な薬物に対する正の応答を示した。
国際疼痛研究学会(The International Association for the Study of Pain;IASP)は、神経因性疼痛を「神経系の一次病巣または機能不全によって開始された、または引き起こされた疼痛」と定義する。
神経因性疼痛は種々の方法で分類することができる。1つの広いカテゴリー化は、末梢神経因性疼痛および中枢神経因性疼痛(中枢疼痛)のそれである。末梢神経因性疼痛の中では、疼痛を冒された神経の解剖学的分布パターンに基づいてカテゴリー化するのが普通である。
有痛末梢神経障害は種々の方法でカテゴリー化することができる。1つのカテゴリー化は:(i)対称性多発性神経障害、すなわち、典型的には、手袋およびストッキング分布において同時に多くの神経を冒す病気、および(ii)上腕または腰仙部神経叢を冒す単一または多重分布を持つ非対称性神経障害に分類するものである。通常の有痛性末梢神経障害は(i)断端痛、神経切断、灼熱痛、絞扼性神経障害、乳房切除、およびポスト−開胸のような外傷性単神経障害;(ii)ボレリア症、血管炎、糖尿病性単神経障害、帯状疱疹、帯状疱疹後神経痛、悪性神経叢侵害、放射線神経叢障害、および三叉神経痛のような他の単神経障害および多発性単神経障害;(iii)代謝性(例えば、糖尿病性)または栄養性神経障害(例えば、アルコール性、脚気、ペラグラ)、薬物誘導神経障害(例えば、抗レトロウイルス薬、癌化学療法、イソニアジド)、遺伝性神経障害、アミロイド神経障害、ファブリー病)、悪性(例えば、パラネオプラスチック症候群、ミエローマ)、感染性(例えば、ギラン・バレー症候群、HIV)を含めた多発性神経障害を含む。
多種多用の臨床疾患が有痛性末梢神経障害疼痛を引き起こし得るので、治療に対する兆候−ベースのおよびメカニズムベースのアプローチの双方が提案されている。主な挑戦は、同一のメカニズムが、しばしば、神経因性疼痛の種々の兆候を生じさせることができ、およびメカニズム的に特異的なように見える薬物は、しばしば、神経因性疼痛の1を超える兆候を治療するということである。例えば、オピオイド鎮痛剤は、継続するまたは定常的な疼痛、アロディニア、および発作性疼痛を救済するにおいて有効性を示している(Watson and Babul,Neurology,1998)。同様な観察は抗鬱剤、ガバペンチンおよびプレガバリンで報告されている(http://www.fda.gov/ohrms/dockets/ac/02/slides/3864OPH1 01 Babul.ppt)。該兆候は、さらに、「非挑発性」(刺激−非依存性)とカテゴリー化することができ、「挑発性」(刺激−誘導)である場合に存在することができる。挑発は種々の機械的または熱的刺激の適用を含むことができる。
多くの用語が、患者の有痛性神経障害感覚を記載するのに神経障害を持つ患者によって用いられ得る。推定鎮痛剤の臨床試験は頻繁に:(i)定常的な疼痛(患者の記述語は、しばしば「ひりひりする」、「鈍い痛み」、「チクチク」、「ズキズキする」、「痒い」、「麻痺する」、「ピン&針」、「引っ張られる感じ」を含む);(ii)短期的な疼痛(患者の記述語は、しばしば「鋭い」、「突き刺すような」、「痛みが走る」、「電気」を含む);および(iii)(臨床家によって評価された、または「機械的」および「熱的」刺激を用いて自己−報告された)惹起された疼痛を評価することになる。(Watson and Babul,Neurology,1998)。
臨床神経生理学テストおよび神経バイオプシーは有用な情報を提供することができるが、末梢神経障害の診断は、しばしば、病歴および兆候提示によってなされる。
薬理学的調査が多種多用の有痛性神経障害、特に、末梢神経障害で行われてきた。末梢神経障害の中では、薬理学的応答について最も広く調べられたのは有痛性糖尿病性神経障害、帯状疱疹後神経痛、三叉神経痛、および有痛性HIV−関連遠位対称性神経障害である。
合衆国においてほぼ2千万の個人が糖尿病を有し、彼らの約1/5が、通常、初期は足および脚、および後には手に関連する遠位対称性軸索−感覚神経障害である有痛性糖尿病性神経障害に罹っていると見積もられている。無感覚および感覚異常は通常の提示される不平である。感覚異常は、しばしば、ひりひりする感覚を含む。患者は、しばしば、継続するおよび発作性疼痛も有する。神経バイオプシーは、主として、小さな有髄および無髄繊維を伴う顕著な軸索変性を示す。
限定された数の治療選択肢が、有痛性糖尿病性神経障害の治療で利用でき、唯2つ(プレガバリンおよびデュロキセチン)が食品医薬品局(Food and Drug Administration;FDA)によって承認されている。有痛性糖尿病性神経障害において実証された効能を有する薬物のほとんどのクラスについての、治療を必要とする平均数、または(1人の患者が≧50%疼痛救済を有するように治療される必要がある患者の数と定義される)NNTは、一般に、約3〜5の範囲であり、これは、ほぼ3〜5人の患者が、1人の患者が≧50%疼痛救済を有するように治療されなければならないことを意味する。加えて、応答する数人の患者しか完全な応答を得ておらず、および多剤投与の使用がかなり普通である。重要なことには、これらの薬理学的剤は面倒な副作用を有しかねず、これは糖尿病を持つ多くの患者における併存性病状を考えると重要な問題である。
本出願人の知る限り、有痛性糖尿病性神経障害の治療のためのリドカインおよびメピバカインを含めた、いずれかの局所適用された局所麻酔剤の効能を示すプラセボ制御無作為化臨床試験からのデータは無い。
有痛性糖尿病性神経障害の治療のための新しい医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
有痛性糖尿病性神経障害の治療のための新しい局所医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
有痛性糖尿病性神経障害の治療のための局所局部麻酔剤医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
高い効能を有する、有痛性糖尿病性神経障害の治療用の皮膚への適用のための新しい局部麻酔剤医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
良好な許容性を有する、有痛性糖尿病性神経障害の治療用の皮膚への適用のための新しい局部麻酔剤医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
皮膚への適用のための新しい局部麻酔剤医薬組成物、および他の薬物、好ましくは異なる作用メカニズムを持つ薬物、および相加または相乗効果を持つ薬物と組み合わせて用いることができる有痛性糖尿病性神経障害の治療のための方法に対する要望も存在する。
HIV感染およびHIV投薬は、共に、通常、遠位対称性の主として知覚神経の多発性神経障害(DSPN)として発現される神経障害の発生に関連する[Bailey et al,1988;Corblath and MacArthur,1988;Fuller et al,1993]。HIV関連神経障害を持つ個人の主な臨床的不平は、足の裏におけるひりひりする感覚、ならびに足の背側および裏の感覚異常である。典型的には、感覚の問題の不平はストッキング状分布に続いての対称性である[Penfold and Clark,1992]。他の知見は踝における減少したまたは存在しない反射作用、足における振動、チクリとした痛み、および寒さに対する上昇した閾値、および軽い足の弱化を含む。手の感覚および強さは通常は病気の後半に冒される。臨床的および電気生理学的特徴は一次感覚ニューロンの遠位軸索変性と合致し、およびこれは形態学的研究によって確認されている[Paice et al,2000]。
原因因子はHIVによる神経浸潤、およびジダノシン(ddI)またはザルシタビン(ddC)のような抗レトロウイルス薬の毒性を含む[Fuller et al,1991;Grafe and Wiley,1989;Griffin et al,1994;Paice et al,2000;Penfold and Clark,1992;Rizzuto et al,1995;Simpson and Olney,1992]。
DSPN(感覚異常、減少した踝反射、振動、およびチクリとした痛みに対する上昇した閾値、および足の弱化)の症状および兆候は厄介であり得るが、ほとんどは非−有痛性である。患者のうち少数は有痛性HIV−関連神経障害を有する。この多発性神経障害に関連する有痛性兆候のメカニズムもまたほとんど理解されていない。ひとまとめにして、有痛性多発性神経障害を持つ患者は減少した機械的疼痛閾値および超閾値機械的刺激に対する増大した応答が共に提示され、これは静的な機械的異痛(すなわち、機械的疼痛閾値の低下)および痛覚過敏(すなわち、超閾値機械的刺激によって誘導された増大した疼痛)を示唆する[Bouhasirra et al,1999;Paice et al,2000]。
HIVおよびAIDSの疫学は、HIVウイルス負荷の抑制、寿命の延長、および病気の予後の改善に対する重要なインパクトを有した、高活性抗レトロウイルス療法(highly active antiretroviral therapy;HAART)の導入以来かなり変化した。HAARTへのアクセスがある先進国においては、HIV感染は、今日、多くの人によって、急性致命的病気よりはむしろ「慢性病」と考えられている。結果として、有痛性HIV−関連神経障害を持つ多くの患者は、数年から数十年執拗に存在し得る慢性有痛性症候群を有する。
進行性かつ有痛性のHIV−関連神経障害は患者の生活の質を著しく損ない、それは、歩行を困難とすることによって機能を損なう。有痛性HIV−関連神経障害は抗レトロウイルス療法の毒性でもあり、それ自体、それはこれらの生命救済化合物を含有する抗ウイルス薬投与計画にとどまる患者の能力を制限する。有痛性HIV−関連神経障害の有痛性の障害を引き起こす性質、および有効な治療の不存在は「HIV病の最も破壊的かつ非応答性の合併症のうちの1つ」としてのその特徴付けに至った[Kemper et al,1998]。Rosenfeld et al[1996]は、疼痛が、AIDSを持つ外来患者における心理学的幸福および生活の質に対して実質的に有害なインパクトを有することを示した。
有痛性HIV−関連神経障害は、潜在的に生命を脅かす結果を伴う、抗−レトロウイルス療法を受けるのを患者が拒否するに至り得ることが記載されてきた。従前の研究は<95%コンプライアンス率がウイルス負荷の増加に至り得ることを記載してきた。NIAIDが資金を出したSMART(抗−レトロウイルス療法の管理のための戦略)における加入の最近の早期の中止は、さらに、HAARTの複雑な事態を最小化する必要性を強調する。該研究は抗−HIV薬物療法に対する2つのアプローチ;継続的抗−HIV薬物療法vs.研究室マーカーによってガイドされた「エピソード」療法を比較するために設計された。それは、部分的には、HAARTへの固執に関する混乱性のため行われた(http.//www.nlm.nih.gov/databases/alerts/aids smart.html)。該研究は予測された3.5年の追跡の丁度15カ月後に停止された。エピソードHAARTを受けている患者は、連続的療法を受けている患者よりも病気進行のほぼ1.7倍の危険性を有した。これは、さらに、有痛性HIV−関連神経障害のようなHAARTの複雑な事態からの非コンプライアンスが深刻な健康の結果に至り得るという考えを強調する。
今日、有痛性HIV−関連神経障害に対して薬物は承認されていない。数個の療法が有痛性HIV−関連神経障害の治療で評価されてきた。組換え神経成長因子[McArthur et al,2000]およびLamictal(登録商標)(ラモトリジン)[Simpson et al,2000;Simpson et al,2003]を例外として、メキシレチン、ペプチドT、鍼療法、およびアミトリプチリンを含めたほとんどの治療は、この衰弱化させる疾患に対して有意な恩恵を立証していない[Kemper et al,1998;Kieburtz et al,1998;Schlay et al,1998;Simpson et al,1996]。
あいにくと、ラモトリジンはこの適応症についてFDAによって承認されておらず、入院および治療の中断を必要とする深刻な発疹を含めた深刻なおよび面倒な副作用の双方、スティーブンスジョンソン症候群、毒性表皮脱疽、発疹−関連死亡、発疹からの永久的不能、または外観を損なう結果、致命的なまたは生命を脅かす過敏反応、多器官不全、肝臓異常、播種性血管内凝固、および血液疾患(好中球減少症、白血球減少症、貧血、血小板減少症、汎血球減少症、および、稀には、再生不良性貧血、および純粋な赤血球細胞形成不全を含む)を生じ得る(Lamictal(商標)合衆国処方情報(United States Prescribing Information),2006)。
深刻かつ生命を脅かす毒性についてのその可能性に加えて、ラモトリジンは、有痛性HIV−関連神経障害における唯一の適度な効能を示し、および少数の患者しか完全な応答を得ない。従って、多剤投与の使用はかなり普通である。
本出願人が知る限り、有痛性HIV−関連神経障害の治療用のリドカインおよびメピバカインを含めた、いずれかの局所適用された局部麻酔剤の効能を示すプラセボ対照無作為化臨床試験からのデータはない。事実、局所リドカインの唯一のプラセボ対照無作為化臨床試験において、プラセボとの有意な効能の差は無かった[Estanislao et al,J Acquir Immune Defic Syndr.2004 Dec 15;37:1584−6]
有痛性HIV−関連神経障害の治療のための新しい医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
有痛性HIV−関連神経障害の治療のための新しい局所医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
有痛性HIV−関連神経障害の治療のための皮膚への適用のための新しい局部麻酔剤医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
高い効能を有する、有痛性HIV−関連神経障害の治療用の皮膚への適用のための新しい局部麻酔剤医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
良好な許容性を有する、有痛性HIV−関連神経障害の治療用の皮膚への適用のための局部麻酔剤医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
他の薬物、好ましくは異なる作用メカニズムを持つ薬物、および相加または相乗効果を持つ薬物と組み合わせて用いることができる、有痛性HIV−関連神経障害の治療用の皮膚への適用のための新しい局部麻酔剤医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
水痘帯状疱疹または帯状疱疹としても知られた帯状ヘルペスは、その病状が急性炎症によって特徴付けられるウイルス感染である。急性帯状ヘルペスに関連する臨床性症候群は、引き続いてのクラスト形成を伴う、発疹および小水疱性皮疹によって容易に同定される。疼痛または痒みは、頻繁に、数日間だけ発疹の出現に先行する。それは、有痛性であるが、急性帯状ヘルペスは一過的である。
(水痘帯状疱疹または帯状疱疹としても知られた)帯状ヘルペスの有痛性であるが、自己−限定的疾患を持つ患者のかなり少数において、急性病巣の治癒の後に疼痛が執拗に存在し、および慢性疼痛状態が発生する(Watson et al.,1991;Watson 1989;Watson et al.,1988)。この疼痛は帯状疱疹後神経痛(PHN)と言われる。PHNの疼痛は弱まることが無く、および重なった電撃疼痛を伴うひりひりした痛み、鈍い痛み、または痒みによって特徴付けられる。
知覚過敏、感覚異常、およびアロディニアは頻繁に神経痛が伴う。帯状ヘルペスおよび帯状疱疹後神経痛についての最も普通の解剖学的部位は、胸中部の真皮節および三叉神経の眼神経であるが、それらはいずれの真皮節においても起こり得る。ほとんどの患者は(しばしば、ひりひりした痛み、鈍い痛みまたは引き裂くような痛みとして種々に記載される)継続された疼痛ならびに(しばしば、刺すような、電撃痛またはショック−様と記載される)重なった発作性疼痛を有する。疼痛に加えて、患者は、頻繁に、不快な皮膚の感受性を報告する。そうでなければ、無害な熱的(例えば、温和な冷たい息)および機械的(例えば、シャツの着用)は、しばしば、患者において疼痛を悪化させ(アロディニア)、およびこのアロディニアは、しばしば、帯状疱疹後神経痛の最も耐えられない部分である。帯状疱疹後神経痛を持つほとんどの患者において、幾人かの患者は延長した疼痛を有するかもしれないが、疼痛は初年度に自然に解決する(Watson 1989)。
3つの薬物は帯状疱疹後神経痛の管理のために合衆国において承認されている:(i)局所リドカイン貼付剤(Lidoderm(商標));(ii)経口ガバペンチン(Neurontin(商標));および(iii)経口プレガバリン(Lyrica(商標))。オピオイドOxyContin(登録商標)(Watson and Babul,1998)、三環抗鬱剤(Max,1995;Sindrup,1999)およびトラマドール(Boureau et al.,2003)を含めた多数の薬物が帯状疱疹後神経痛において効能を示しており、および「承認適応症外」で用いられている。
局所リドカインの効能はむしろ適度であった。Rowbothamら(Pain,1996)は、リドカイン貼付剤は35人の患者の実験においてプラセボよりも優れているが、患者の多数は適度な疼痛救済のみを報告しており、該研究は、今日FDAおよび他の主な取締当局によって要求される3カ月の平行グループの研究とは異なり、12時間の適用に関連したものであった。リドカイン貼付剤の効能もまた、32人の患者が関連するプラセボ対照の研究において2週間にわたって評価した(Galer et al.,Pain,1999)。リドカイン貼付剤はプラセボよりも優れていたが、該実験は強化デザインに関連しており、すなわち、従前に首尾よくリドカインで治療された患者のみが含まれていた。もう1つの予期される無作為化二重盲検ビヒクル対照実験において、リドカイン貼付剤は3週間の治療にわたってプラセボよりも優れていたが、薬物処置とプラセボ間の差はむしろ適度であった。(Galer et al,Clin J Pain,2002)。もう1つの実験において、Meierら(Pain,2003)は、無作為化プラセボ対照両側交差実験を用い、有痛性末梢神経障害を持つ58人の患者において、リドカイン貼付剤の効能を評価した(患者のほぼ55%が帯状疱疹後神経痛を有していた)。この実験は治療される必要がある数を報告した(NNT)。進行中の疼痛についてのNNTは4.4であった(95%CI2.5−17.5)。これは、平均して、4.4人の患者が、1人の患者につき継続する疼痛から≧50%救済を得る必要があることを意味する。アロディニアの50%低下についてのNNTは8.4であった(95%CI3.5−∞)。これは、平均して、ほぼ8人の患者が1人の患者につきアロディニアから≧50%救済を得るように治療される必要があることを意味する。Meierによる実験において、進行中の疼痛の低下についての効果のサイズは0.4であった。Meirらは、「ESの一般的な解釈は0.2のESは小さく、0.5のESは中程度であって、0.8の効果のサイズは高い(Cohen,J.Statistical power analysis for behavioral Sciences.Hillsdale:Erlbaum;1988)。ガバペンチン(Rowbotham et al.,JAMA,1998)およびオキシコドン(Watson and Babul,Neurology,1998)のような、PHN患者で用いる他の薬理学的剤は0.75までのより高い効果のサイズを示した。」と注記した。PHNにおける局所メピバカインの研究はない。
帯状疱疹後神経痛の治療用の新しい医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
帯状疱疹後神経痛の治療用の新しい局所医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
帯状疱疹後神経痛の治療用の、皮膚への適用のための新しい局部麻酔剤医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
高い効能を有する、帯状疱疹後神経痛の治療用の、皮膚への適用のための新しい局部麻酔剤医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
リドカイン貼付剤(Lidoderm(商標))に対して改良された効能を有する帯状疱疹後神経痛の治療用の、皮膚への適用のための新しい局部麻酔剤医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
良好な許容性を有する帯状疱疹後神経痛の治療用の、皮膚への適用のための新しい局部麻酔剤医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
局部毒性の増加が無い、リドカイン貼付剤(Lidoderm(商標))に対して改良された効能を有する、帯状疱疹後神経痛の治療用の、皮膚への適用のための新しい局部麻酔剤医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
全身毒性の増加がない、リドカイン貼付剤(Lidoderm(商標))に対する改良された効能を有する、帯状疱疹後神経痛の治療用の皮膚への適用のための新しい局部麻酔剤医薬組成物および方法に対する要望も存在する。
他の薬物、好ましくは異なる作用メカニズムを持つ薬物、および相加または相乗効果を持つ薬物と組み合わせて用いることができる、帯状疱疹後神経痛の治療用の、皮膚への適用のための新しい局部麻酔剤医薬組成物および方法に対する要望も存在する。
リドカイン貼付剤(Lidoderm(商標))に対する改良された効能を有する、帯状疱疹後神経痛の治療用の、新しい局部麻酔剤医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
リドカインよりも優れた改良された許容性を有する、神経障害、神経因性疼痛および慢性疼痛の治療用の皮膚への適用のための局部麻酔剤医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
良好な許容性を有する、帯状疱疹後神経痛の治療用の、皮膚への適用のための局部麻酔剤医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
リドカインよりも神経毒性につき低下した潜在能力を有する、神経障害、神経因性疼痛、および慢性疼痛の治療用の皮膚への適用のための局部麻酔剤医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
末梢神経因性疼痛および慢性疼痛を持つ患者における神経障害、機械的、および熱的アロディニア神経痛および進行中の疼痛の末梢源の治療における1つの挑戦は、疼痛開始、疼痛伝播、および疼痛維持の末梢部位における薬物の適切かつ持続された濃度を達成することに関する。これは、皮膚を通っての薬物の適用で特に問題である。疼痛開始、疼痛伝播、および疼痛維持の末梢部位における薬物の適切かつ持続された濃度を達成するにおけるもう1つの挑戦は、そのような高濃度が全身毒性(例えば、心臓およびCNS毒性)を生じる可能性を有するということである。本発明のためのメピバカインの選択は、この点においても有益である。なぜならば、リドカインおよび多くの他の麻酔剤とは異なり、メピバカインは固有の血管収縮剤効果を有し、それにより、薬物が疼痛の末梢部位から除去される(一掃される)速度を低下させるからである。これは、メピバカインが、全身毒性(例えば、心臓およびCNS毒性)の危険性が低下した、疼痛開始、疼痛伝播、および疼痛維持の末梢部位において薬物の適切かつ持続された濃度を提供することを可能とする。
上記したように、局所リドカイン貼付剤は帯状疱疹後神経痛を持つ患者において唯一適度な疼痛救済を提供し、1人の患者につき進行中の疼痛から≧50%救済を得るための4.4人の患者のNNT、および1人の患者につきアロディニアから≧50%救済を得るための8.4人の患者のNNTである。これが、他の全身投与される薬物についてのNNTとは対照的である。Collinsらは、無作為化試験からのデータを分析して、PHNを持つ患者において神経因性疼痛を治療するのに用いられる抗癲癇剤および抗鬱剤についてのNNT値を計算した[J Pain Symptom Manage,2000;Backonja and Serra,Pain Medicine,2004]。彼らは、1人の患者において≧50%疼痛救済を得るためのNNTは抗癲癇剤では3.2であって、抗鬱剤では2.1であると報告する。SindrupおよびJensenは、帯状疱疹後神経痛において、TCAについての2.3、オキシコドンについての2.5、および局所カプサイシンについての5.3のNNT値を報告した[Pain,1999;Backonja and Serra,Pain Medicine,2004]。
帯状疱疹後神経痛および他の神経因性疼痛状態の治療用の、皮膚への適用のための新しい局部麻酔剤医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
高い効能を持つ、帯状疱疹後神経痛および他の神経因性疼痛状態の治療用の、皮膚への適用のための新しい局部麻酔剤医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
改良された効能を持つが、増大した局部または全身毒性が無い、帯状疱疹後神経痛および他の神経因性疼痛状態の治療用の、皮膚への適用および方法のための新局部麻酔剤医薬組成物に対する要望が存在する。
帯状疱疹後神経痛および他の有痛性末梢神経障害は、刺激性またはそうでなければ負傷したニューロンおよび侵害性受容体からの異所性インパルスによって特徴付けられる単なる疾患ではない。例えば、帯状疱疹後神経痛の場合には、急性帯状ヘルペス病性に続いての数カ月中に、線維症が後根神経節、末梢神経、および神経根において記載されてきた。検視後研究において、感覚神経節における線維症に関する後角委縮および細胞、軸索およびミエリン喪失の知見は、執拗な疼痛を持つ患者でのみ示されている(Watson et al.,1991;Watson,1989;Watson et al.,1988)。死亡に先立って22カ月間の間、帯状疱疹後神経痛を有した1人の患者において、4つの隣接するセグメントの後根神経節において両側のリンパ球浸潤を伴う顕著な炎症があった。最近、PetersenおよびRowbotham(Pain 2007;1−2:214−28)は、PHNを持つ患者における疼痛およびアロディニアの全面積を含む有痛性胸部皮膚の外科的除去が、最初の手術後の年の間において、低下した疼痛、アロディニアの排除、および低下した投薬消費の形態の利点を提供したことを示した。あいにくと、疼痛は経時的に着実に増加し、今や増大した投薬使用に拘わらず、外科的処置前レベルを超える。これらの知見は、さらに、「末梢」神経障害および「末梢」神経因性疼痛においてさえ、末梢と中枢メカニズム間の複雑な相互作用に対する裏付けを提供する。
データは、帯状疱疹後神経痛において、中枢および末梢神経系の双方が疼痛の開始、維持、および伝播に寄与することを示す。
従って、疼痛の末梢および中枢メカニズムの双方を標的とする、帯状疱疹後神経痛の治療用の、皮膚への適用のための新しい局部麻酔剤医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
同様に、有痛性糖尿病性神経障害において、末梢神経末端における刺激性侵害受容体に加えて、脊髄が有痛性糖尿病性神経障害の治療についての標的を提供し得ることを示す、ナトリウムチャネルの異常発現のような発現を含む、後根神経節の変化がある。
従って、疼痛の末梢および中枢メカニズムの双方を標的とする、有痛性糖尿病性神経障害の治療用の、皮膚への適用のための新しい局部麻酔剤医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
有痛性HIV−関連神経障害において、神経因性疼痛の2つの主な推定される原因、すなわち、分泌されたウイルスエンベロープ糖タンパク質(gp120)および抗−レトロウイルス療法の結果、後根神経質のニューロンの死滅、軸索の変性、およびミトコンドリア膜の脱分極がもたらされることが示されている。
従って、疼痛の末梢および中枢メカニズムの双方を標的とする、有痛性HIV−関連神経障害の治療用の、皮膚への適用のための新しい局部麻酔剤医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
末梢神経障害および末梢神経因性疼痛を持つ多くの患者における局所適用されたリドカインの非効能および最適以下の効能は、末梢メカニズムに加えて、末梢因性疼痛の脊髄および脊髄上位(中枢)メカニズムを変調することによって、末梢神経障害の治療用の局部麻酔剤の全効能を改良するための薬理学的基礎を提供する。そのような中枢メカニズムは、末梢において神経繊維の有意な喪失を有する末梢神経障害および末梢神経因性疼痛を持つ患者において、および機械的および接触性アロディニアを持たない患者において、特に重要であり得る。
従って、疼痛の末梢および中枢メカニズムの双方を標的とする、種々の末梢神経障害の治療用の、皮膚への適用のための新しい局部麻酔剤医薬組成物および方法に対する要望も存在する。
上記したように、末梢神経系(PNS)負傷に対する中枢神経系(CNS)の結果がある。例えば、末梢神経切断または部分的連結の結果、感覚後根神経節における多数の分子の発現の変化がもたらされる。これらの分子は酵素、G−プロテイン−結合受容体、ニューロペプチド、およびイオンチャネルを含む。後角における神経−誘導表現型変化は神経因性疼痛を担い得る証拠がある。神経因性疼痛とは対照的に、神経負傷後のDRGで観察された変化のほとんどは、炎症性疼痛後は観察されない。
多くの変化が、末梢神経負傷に応答して後根神経節および脊髄で起こる。変化のいくつかは、神経因性疼痛の発生および維持において役割を果たし得る。脊髄において、感覚求心性の末端は、脊髄における低下した阻害制御、拡大された受容野、継続する活性、および後−排出を含めた可塑性を受ける。後角における全興奮性駆動はNMDAメカニズムを介してやはり増大し得る。
従って、神経因性疼痛の局部麻酔剤応答性異常末梢および中枢メカニズムの双方を標的とする、種々の末梢相神経障害の治療用の、皮膚への適用のための新しい局部麻酔剤医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
神経因性疼痛に関する書籍において、Galer(Lidoderm(商標)についての4つの無作為化臨床試験のうちの3つの研究者かつ著者)、前者の副社長(VP)、Endo Pharmaceutical Inc.(現在知的財産権を所有し、Lidoderm(商標)貼付剤を市販する会社)における科学業務部門は、Lidoderm(登録商標)貼付剤の作用メカニズムについて記載している:「リドカインは、神経因性疼痛におけるその主な作用メカニズムが損傷された、または機能不全末梢神経におけるナトリウムチャネルのブロックであると考えられている局部麻酔剤である。皮膚の神経のナトリウムチャネルに結合することによって、異所性インパルス発生の低下および、かくして、より小さな疼痛がある。・・・臨床的実験において、リドカイン貼付剤は臨床的に関連する血清中レベルを生じさせないことが示されている」(Galer and Dworkin,A Clinical Guide to Neuropathic Pain,Healthcare Information,a Division of McGraw−Hill,2000)。同一著者によるもう1つのテキストブックの章は、「作用メカニズム」の表題のセクション下で、Lidoderm(登録商標)貼付剤について以下を記載している「局所適用されたリドカインは表層体性神経において異所性放出を低下させることによって救済を提供すると考えられる。加えて、局部貼付剤はアロディニア帯状疱疹後神経痛皮膚を直接的機械的刺激から保護できる」(p.124,Galer BS and Argoff CE.Zoster and Postherpetic Neuralgia:In Evaluation and Treatment of Chronic Pain,Aronoff GM(Ed),Third Edition,Williams & Wilkins,B)。
Endo Pharmaceutical Inc.、知的所有権を保有し、かつLidoderm(商標)貼付剤を市販する会社の社長および経営最高責任者は、Lidoderm(商標)貼付剤に関して調製されたテキストから以下の陳述をなした:「経皮全身貼付剤とは異なり、Lidodermは、有効成分の全身吸収を介するよりはむしろ、吸収の部位においてのみ局部的に働く局所製品である。」、および「我々は、全身血中レベルが治療関連性を有さないか、または帯状疱疹後神経痛に関連する疼痛に対するLidodermの効果に対するいずれかの示された相関を有すると信じる。私もまた、Lidodermが完全な感覚神経ブロックを導入することなく局所鎮痛のその治療効果を生じると指摘したい」(「Lidoderm Conference Call」と題されたEndo Pharmaceutical Press Conference andWebcastの記録、2006年10月17日)。
Endo Pharmaceutical Inc.、知的所有権を保有し、かつLidoderm貼付剤を市販する会社の副社長、研究および開発および科学主任は以下のように述べている:「さて、あなた方は、測定可能な血中レベル、Lidoderm(商標)の適用後の想定可能なリドカインの貼付剤は血中レベルであることをご存知ですが、それらの血中レベルは我々が信じるところでは該製品の治療効能とは無関係であり、該製品の安全性を評価するための関連性を有するに過ぎない。Lidodermは、疼痛の部位に適用されると添付文書に明瞭に記載されており、これは、これが局部的に働く製品であり、疼痛に対する効果の局部的なそのメカニズム、および生じるいずれかの血中レベルは、再度、全身治療関連性を有しないという事実を補強するに過ぎない。」、および「我々は、これらの血中レベルが効能に何らかの方法で関連しているという証拠を有さず、およびそれらの唯一の関連は該製品の安全性を評価することである。」(「Lidoderm Conference Call」と題されたEndo Pharmaceutical Press Conference and Webcastの記録、2006年10月17日)。これらの概念は、FDAへのEndo Pharmaceuticalsの市民の請願において繰り返されている(http://www.fda.gov/ohrms/dockets/dockets/06p0522/06p−0522−amd0001−02−vol2.pdf,2006年12月18日,請願番号2006P−0522,2008年1月18日にアクセス)。
本発明は、有痛性神経障害の治療用の、局所および経皮メピバカイン医薬組成物および方法に関する。
本発明は、有意な有害毒性無しの、神経因性疼痛のメピバカイン応答性異常末梢および中枢メカニズムの双方を標的とする、有痛性神経障害の治療用の、局所および経皮メピバカイン医薬組成物および方法に関する。
末梢神経因性疼痛の場合において、本出願人は、末梢侵害受容体増感は神経因性疼痛の多くのメカニズムのうちの1つに過ぎないと信じる。他の重要なメカニズムは:(i)一次求心性の増強された膜興奮性:(ii)増強されたシナプス伝達;(iii)中枢脱抑制;(iv)下行性促進活性(下行性促進);および(v)中枢再編成を含む。結果として、理論に拘束されず、本出願人の医薬組成物および方法は、「局部」麻酔剤に対して応答性である、疼痛開始、伝播、維持、および統合の末梢、全身、および中枢メカニズムを標的とする。
神経因性疼痛のように、非−神経因性慢性疼痛または慢性非−神経因性疼痛(「慢性疼痛」)は、かなりの数の患者に影響する主な健康の問題であり、その結果、個人的な苦痛、低下した生産性、および実質的な介護コストをもたらす。神経因性と非−神経因性疼痛間に重要な差がある。神経因性疼痛は、神経に対する負傷に続いての疼痛、または神経機能不全の結果と定義される。対照的に、慢性疼痛は種々の感染、遺伝的、生理学的、病理学的、機械的、および炎症因子によって引き起こされ得るが、それは多くの解剖学的位置および組織タイプを含む。慢性疼痛の多くの場合において、慢性疼痛の病因は明らかでない。
神経因性と非−神経因性疼痛と間の区別は、部分的には、治療応答の区別されるメカニズムおよびパターンを反映する。Dworkin et al(Journal of Pain,In Press,2006.DOI:10.1016/J.jpain.2006.06.005)は、最近、神経因性および非−神経因性疼痛を持つ患者が兆候および症状の異なるプロフィールを有するか否かをテストした。疼痛強度、不快さ、質、および空間的特徴が末梢神経因性疼痛疾患(有痛性糖尿病性末梢神経障害、有痛性特発性感覚、多発性神経障害、または帯状疱疹後神経痛)を持つ患者において調べられ、慢性非−神経因性疼痛(骨関節炎疼痛または下部背中疼痛)を持つ患者におけるのと比較された。骨関節炎疼痛および下部背中疼痛を持つ患者は、疼痛の質および空間的特徴のそれらのプロフィールにおいて相互に異ならなかった。末梢神経因性疼痛を持つ患者は、非−神経因性慢性を持つ患者よりは、有意により強く暑い、冷たい、感受性、痒い、および表面疼痛、および有意に弱い鈍いかつ深い疼痛を報告した。疼痛の質および空間的特徴の全パターンは、神経因性および非−神経因性疼痛を持つ患者間で有意に異なった。この研究は、特異的疼痛兆候が、末梢神経因性疼痛を持つ患者と非−神経因性慢性疼痛を持つ患者との間で異なることを示した。具体的には、神経因性疼痛を持つ患者は、非−神経因性慢性疼痛を持つ患者よりも強く暑い、冷たい、感受性、痒い、および表面疼痛、および有意に弱い鈍くかつ深い疼痛を報告した。
慢性疼痛は、背中疼痛、関節リウマチ、骨関節炎、炎症性疼痛、非−炎症性疼痛、筋膜疼痛、線維筋痛症、癌疼痛、内臓疼痛、体性疼痛、骨盤疼痛、筋骨格疼痛、および特発性疼痛を含む。
下部背中疼痛、筋膜疼痛および関節疼痛のような筋骨格疾患は、働く年齢の個人における無能力の主たる原因である。医学研究所の疼痛、身体障害、および慢性病挙動に関する議会により委任された委員会は、合衆国における労働成人間の全障害者歳出は1970年と1982年間に602億ドルから1215億ドルへと2倍よりも増え、および社会保障障害者給付金は1960年と1985年間に778%だけ増加し、障害者について保険が掛けられた働く集団の135%増加をはるかに凌いでいる。米国リウマチ学会(American College of Rheumatology)によると、OAは2100万を超えるアメリカ人に影響し;それは、毎年、700万人を超える医師の訪問および3600万の失われた労働日を占め、1995年には関節炎の合計コストは820億ドルを超えると見積もられた。最近、アメリカ疾病予防管理センター(Center for Disease Control;CDC)は、7000万における関節炎および慢性関節兆候を持つ成人の数の改正された見積もりを発行し、これは従前の見積もりを超える実質的な増加である。従って、慢性非−悪性疼痛の管理のための最適化された薬理学的および非−薬理学的治療戦略に対する要望が存在する。
慢性非−神経因性疼痛状態は、疼痛を開始し、維持し、伝播し、および統合することができる脊髄および脊髄上位の変化にも関連する。例えば、炎症はシクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)の誘導を引き起こし、プロスタノイドの放出に導き、これは末梢侵害受容体末端を増感させ、および局部化された疼痛過敏を生じる。末端炎症もまた、脊髄(中枢増感)における増大したニューロン興奮性のため隣接する負傷していない組織において疼痛過敏(二次的痛覚過敏)を生じさせる。脊髄ニューロンにおいて、およびCNSの他の領域においてCOX−2発現の広く普及された誘導があり、これは、脳脊髄液におけるプロスタノイドのレベルを上昇させる。プロスタノイドは、侵害受容体末端におけるナトリウムチャネルのプロテインキナーゼA−媒介リン酸化を通じての末梢増感の発生に寄与し、興奮性を増加させて、および疼痛閾値を低下させる[Samad et al.,Nature 2001:410:771−75]。
下部背中疼痛も重要であり、高い介護利用、労働および身体障害からの離脱期間に関連している。下部背中疼痛を持つ患者のほぼ5〜10%を含む慢性下部背中疼痛を持つ患者のサブグループは、この集団における介護利用の大部分に関与する。下部背中疼痛は、通常、疼痛、脚疼痛(坐骨神経痛)を伴う、または伴わない、肋骨縁下方であって下位殿溝上方に位置する筋肉の凝りと定義される。下部背中疼痛は、典型的には、「特異的」または「非−特異的」であると分類される。患者のほぼ90%は非−特異的下部背中疼痛を有し、これは、同定された病因がない兆候と定義される。
慢性下部背中疼痛の治療は運動、NSAID、COX−2阻害剤およびオピオイド鎮痛剤を含む。慢性背中疼痛を持つ患者の大部分は利用可能な治療からの救済をほとんどまたは全く得ない。
Apkarianら[J Neurosci 2004;24:10410−15]は、最近、慢性疼痛において脳形態計測異常を示した最初の実験の結果を報告した。該実験は、磁気共鳴イメージングを用いて、マッチした対照被験者に対する26人の慢性背中疼痛(CBP)患者の脳形態を比較した。CBPを持つ患者は、対照被験者よりも5〜11%小さな新皮質灰白質容量を示した。この病気の程度は、通常の老化の1〜20年で喪失した灰白質容量と同等であった。減少した容量は、疼痛持続に関連し、慢性疼痛の毎年についての灰白質の1.3cm3喪失を示す。特に、委縮を示す領域、視床および背外側および前頭前野皮質は疼痛感知に参画するので、委縮の観察された区域パターンは、慢性鬱病または不安で見られるものとは区別され、および慢性疼痛に特異的なように見える。灰白質の密度は両側背外側および前頭前野皮質および右側視床において低下し、これは、神経因性および非−神経因性CBPについて区別されるパターンにおける疼痛の特徴に強く関連した。結果は、CBPには脳委縮が伴うことを示唆し、および慢性疼痛の病理生理学は視床皮質プロセスを含むことを示唆する。
CBPの治療用の新しい療法に対する要望が存在する。
CBPの治療のための新しい局所および経皮療法に対する要望が存在する。
新しい、かつCBPについての現存する療法とは異なるメカニズムを介して働く、CBPの治療のための新しい局所および経皮療法に対する要望が存在する。
脊髄および脊髄上位メカニズムを通じて働く、CBPについてのさらなる局所および経皮療法に対する要望が存在する。
CBPの治療用の、皮膚への適用のための局部麻酔剤医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
CBPの治療用の、皮膚への適用のための局部麻酔剤医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
改良された効能を持つが、増大した局部または全身毒性が無い、CBPの治療用の、皮膚への適用のための局部麻酔剤医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
骨関節炎は、滑膜関節に関連する変性病であって、軟骨の病巣の喪失、関節の縁における肥大反応、および軟骨下骨における硬化症によって特徴付けられる。それは、尻および膝のような体重を支えるものを含めた、軸、脊髄、または末梢関節を含み得る。軟骨の変化は、変性、再生、および微細破壊によって特徴付けられる。合衆国における4000万人と見積もられる人々は、骨関節炎の症状および兆候を有し、これは、それを重要な公の健康の問題とする。病理学的変化の結果、関節疼痛、凝り、膨潤、減少した可動性、不安定性、および変形を含めた兆候をもたらす。
骨関節炎を持つ500人の患者における兆候の概観において、使用−関連疼痛は、59%の患者における夜の疼痛および44%の患者における安静時の疼痛と比較して、89%の患者において記録された。滑膜関節の神経刺激伝達および侵害受容に対するそれらの関係は数人の研究者によって記載されている。カプセル、リガメント、およびそれらの挿入物は最大の神経刺激伝達の領域であるが、関節縁に近い骨膜および滑膜および肋軟骨下骨を供給する血管に対する実質的な神経刺激伝達もある。
骨関節炎疼痛は、冒された関節からの侵害受容に制限された疼痛としてかなり考えられてきた。Bajajら(Pain,2001:93:107−114)は、最近、骨関節炎を持つ患者における筋肉侵害受容体入力に対する中枢増感の発現を示した。骨関節炎を持つ患者は、健康な対照と比較して、脚への高張生理食塩水の注入後に、有意により高い局部疼痛の持続および強度、より大きな疼痛面積および有意に増大した言及されたおよび放射状疼痛強度を有した。Bajajらは、骨関節炎関節からの長期侵害受容入力の結果、脊髄における中枢増感をもたらすと提案している。
OAの現在の管理は徴候的であり、主として、疼痛の救済、関節機能の最適化および身体障害の最小化に向けられる。非薬理学的管理は、運動の範囲を改良し、筋肉の強度を増大させ、および好都合な力学を回復することを狙っている。薬物治療は、非ステロイド抗−炎症薬物(NSAID)、COX−2阻害剤、アセトアミノフェンおよびオピオイドを含む。NSAIDは骨関節炎の兆候を緩和するにおいて有効であるが、COX−1のそれらの阻害は、凝固障害、胃腸負傷、および腎臓損傷を含めた、多数の通常および深刻な有害効果に関与していると考えられる。兆候的および不自由な骨関節炎をかなり有するように見える老人の患者は、NSAID−誘導胃障害および腎臓障害を特に受けやすい。COX−2阻害剤は、心血管効果を含めた種々の医原性の有害効果を伴う。慢性アセトアミノフェンの使用は、最終段階の腎臓病および肝臓損傷を発生する危険性の双方と関連付けられてきた。オピオイドもまたOAの疼痛において示された効能を有する[Peloso et al.,Journal of Rheumatology 2000;27:764−71;Caldwell et al.,Journal of Pain and Symptom Management 2002;23:278−91;Babul et al.,Journal of Pain and Symptom Management 2004;28:59−71;Matsumoto et al.,Pain Medicine 2005;6:357−66]。
骨関節炎の慢性疼痛の治療用の新しい療法に対する要望が存在する。
骨関節炎の慢性疼痛の治療用の新しい局所および経皮療法に対する要望が存在する。
新しい、かつOAについての現存の療法とは異なるメカニズムを介して働く骨関節炎の慢性疼痛の治療用の新しい局所および経皮療法に対する要望が存在する。
脊髄および脊髄上位メカニズムを通じて働く、骨関節炎の慢性疼痛のためのさらなる局所および経皮療法に対する要望が存在する。
骨関節炎の慢性疼痛の治療用の、皮膚への適用のための局部麻酔剤医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
高い効能を持つ、骨関節炎の慢性疼痛の治療用の、皮膚への適用のための局部麻酔剤医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
改良された効能を持つが、増大した局部または全身毒性が無い、骨関節炎の慢性疼痛の治療用の、皮膚への適用のための局部麻酔剤医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
線維筋痛症は、3カ月を超えて存在するに違いない、散漫な疼痛および圧痛点によって特徴付けられる原因不明の病因の慢性疼痛症候群である。線維筋痛症患者の大部分は女性である。患者は疼痛、不眠、疲労、および心理学的苦悩に不平を言う。加えて、患者は、リウマチ性多発筋痛、関節リウマチ、および炎症性脊髄症を含めた、線維筋痛症と同様な疼痛を持つ共存性病状を有し得る。ほとんどの線維筋痛症患者は、疼痛および疲労の潜行性開始を報告している。しかしながら、患者のほとんど50%は、外傷事象後に慢性疼痛の開始を記載する。1990年に、米国リウマチ学会(American College of Rheumatology)は、線維筋痛症に対する新しい診断基準を作成した。該基準は、広く分布した慢性疼痛(>3カ月)および圧痛点(18のうち11)の存在を必要とする。
線維筋痛症患者における広く分布した痛覚過敏の存在に対する重要な証拠がある。線維筋痛症患者は、機械的、熱的、および電気的刺激に対する増大した感度を示す。これは、異常な中枢疼痛メカニズムが、線維筋痛症患者の疼痛の経験に対して重要であることを示唆する。線維筋痛症を持つ患者は、機械的、熱的、および電気的痛覚過敏の心理物理的証拠を示す。侵害受容の末梢および中枢異常が線維筋痛症において記載されてきた。皮膚および筋肉における重要な侵害受容体系は、未知のメカニズムを介する線維筋痛症を持つ患者においてかなりの変化を受けるように見える。それらは、バニロイド受容体の増感、酸−感知イオンチャネル受容体、およびプリノ−受容体を含む。炎症および神経成長因子の組織メディエーターは、これらの受容体を興奮させることができ、および疼痛感度の大きな変化を引き起こすことができるが、線維筋痛症を持つ患者は、炎症性柔軟組織の異常についての首尾一貫した証拠を欠如する。証拠は、線維筋痛症疼痛が、中枢増感メカニズムと組み合わされて、筋肉および関節のような深部組織からの緊張性インパルス入力によって維持される。この侵害受容性入力は、末梢組織に由来し、痛覚過敏/アロディニアおよび/または中枢増感をもたらし得る。線維筋痛症における異常な増感メカニズムに対する証拠は、反復された熱叩きおよび反復された筋肉叩きに応答しての遅れた疼痛の増強された一時的加重、ならびに線維筋痛症患者における延長されかつ増強された有痛性後−感知を含む。第二の疼痛(ワインドアップ)の異常な一時的加重および中枢増感が、線維筋痛症を持つ患者で記載されてきた。中枢疼痛メカニズムに依拠するワインドアップおよび中枢増感が、延長されたC−侵害受容体の入力の後に起こる。線維筋痛症を持つ患者で最近検出された他の異常中枢疼痛メカニズムは、散漫有害阻害制御を含む。これらの疼痛阻害メカニズムは、疼痛促進および疼痛阻害経路に関連する脊髄および脊髄上位系に依拠する。
シクロベンザプリン、三環抗鬱剤、NSAID、SSRI、SNRI、およびガバペンチノイドを含めた、多種多用の薬理学的剤が、線維筋痛症の治療で評価されてきた。ほとんどの入手可能な治療は、線維筋痛症の治療で貧弱な効能を示し、FDAによって承認されたものはない。線維筋痛症の治療のための新しい療法に対する要望が存在する。
線維筋痛症の治療用の新しい局部および経皮療法に対する要望が存在する。
新しい、かつ現存する療法とは異なるメカニズムを通じて働く線維筋痛症の治療用の新しい局所および経皮療法に対する要望が存在する。
脊髄および脊髄上位メカニズムを介して働く線維筋痛症のためのさらなる局所および経皮療法に対する要望が存在する。
線維筋痛症の治療用の、皮膚への適用のための局部麻酔剤医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
高い効能を持つ、線維筋痛症の治療用の、皮膚への適用のための局部麻酔剤医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
改良された効能を持つが、増大した局部または全身毒性が無い、線維筋痛症の治療用の、皮膚への適用のための局部麻酔医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
新しい、かつ現存の療法とは異なるメカニズムを通じて働く、慢性疼痛の治療用の新しい局所および経皮療法に対する要望が存在する。
脊髄および脊髄上位メカニズムを介して働く、慢性疼痛のためのさらなる局所および経皮療法に対する要望が存在する。
慢性疼痛の治療用の、皮膚への適用のための局部麻酔剤医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
着実な効能を持つ、慢性疼痛の治療用の、皮膚への適用のための局部麻酔剤医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
改良された効能を持つが、増大した局部または全身毒性が無い、慢性疼痛の治療用の、皮膚への適用のための局部麻酔剤医薬組成物および方法に対する要望が存在する。
メピバカインはスウェーデン国において1950年代半ばに合成され、注射可能局部麻酔剤として1957年に臨床医学に導入された。現在、メピバカインは、「局部または区域鎮痛、および局部浸潤、末梢神経ブロック技術、および硬膜外および仙骨ブロックを含めた中枢神経技術による無痛の生成用」と表示されている。
本出願人が知る限り、神経因性疼痛を治療するための先行技術におけるメピバカインの処方または治療試験は記載されていない。本出願人が知る限り、局所および経皮処方または神経因性疼痛を治療するための先行技術におけるメピバカインの治療試験は記載されていない。
本出願人が知る限り、慢性疼痛を記載するための先行技術におけるメピバカインの処方および治療試験は記載されていない。本出願人が知る限り、慢性疼痛を治療するための先行技術におけるメピバカインの局所および経皮処方または治療試験は記載されていない。
本出願人が知る限り、メピバカインは、いずれかの急性または慢性疼痛の治療のために局所または経皮経路によって投与されてはいない。
本発明は、急性疼痛、神経障害、神経因性疼痛、および慢性疼痛の治療用の、局所および経皮メピバカイン医薬組成物および方法に関する。いくつかの実施形態において、本発明では、神経障害、神経因性疼痛、および慢性疼痛の異常な末梢および中枢メカニズムの双方を標的とするための治療上有効なメピバカイン濃度を提供する、皮膚への局所および経皮適用が考えられる。いくつかの実施形態においては、本発明では、さらに、神経障害、神経因性疼痛の異常な末梢および中枢メカニズムの双方を標的化するための治療上有効なメピバカイン濃度を提供するが、有意な毒性が無い、皮膚への局所および経皮適用が考えられる。
本出願人が知る限り、急性外科処置後の疼痛の治療用の皮膚浸潤による適用を例外として:(i)急性疼痛、神経障害、神経因性疼痛、および慢性疼痛を含めた疼痛の管理のための皮膚へのメピバカイン適用に関する推奨は無く;(ii)急性疼痛、神経障害、神経因性疼痛および慢性疼痛を含めた疼痛の管理のための皮膚へのメピバカイン適用に関して公のデータおよび先行技術は無く;(iii)急性疼痛、神経障害、神経因性疼痛、および慢性疼痛を含めた疼痛の管理のための皮膚への適用について承認されたメピバカイン製品は無く;および(iv)開発、規制レビューにおいて、またはいずれかの主な市場において売り出されている、皮膚への適用のためのメピバカイン製品は無い。
定義
用語「メピバカイン」は、本発明の目的では、医薬上許容される塩、それらのエステル、溶媒和物、複合体、多形、および水和物、またはその混合物としての遊離塩基として与えられた、ラセミメピバカイン、R(−)−メピバカイン、S(+)−メピバカイン、または種々の割合のその混合物と定義される。好ましくは、投与形態であるメピバカインは、非塩形態(遊離塩基)またはその医薬上許容される塩またはその混合物としてのラセミメピバカインである。
商業的には、メピバカイン(C15H22N2O)は、1722−62−9(HCl)のCAS番号および282.81の分子量(HCl)を持つ、2−ピペリジンカルボキサミドとしても知られたラセミメピバカインの塩酸塩(C15H22N2O・HCl)、(±)−1−メチル−2’,6’−ピペコルオキシリダイド一塩酸塩;(RS)−N−(2,6−ジメチルフェニル)−1−メチル−ピペリジン−2−カルボキサミド;N−メチルピペコリニル−2,6−キシリダイド;N−(2,6−ジメチルフェニル)−1−メチル−、一塩酸塩;1−メチル−2’,6’−ピペコルオキシリダイド;N−(2,6−ジメチルフェニル)−1−メチルピペリジン−2−カルボキサミド;および2−ピペリジンカルボキサミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−1−メチル−、一塩酸塩として利用可能である。
用語「医薬上許容される塩」は、本明細書中で用いられるように、ヒトおよび動物投与のために毒物学的に安全な塩をいう。塩の非限定的例は塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、二硫酸塩、硝酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、二酒石酸塩、リン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、ナプシル酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、酢酸塩、テレフタル酸塩、パモ酸塩、およびペクチン酸塩を含む。いずれの医薬上許容される塩も投与形態に一体化させることができる。特に好ましい塩は塩酸塩である。
本明細書中で用いるように、Lidoderm(商標)貼付剤とはFDAオレンジブック(FDA’s Orange Book)にリストされた5%リドカイン貼付剤をいう。Endo Pharmaceuticals、米国におけるその関連会社またはライセンシーによって市販された商業的に入手可能なLidoderm(商標)貼付剤の不存在下では、Grunenthal、その関連会社またはライセンシーによって欧州で市販された商業的に入手可能なVersatis(商標)5%薬用プラスターはテストのために置き換えることができる。Lidoderm(商標)貼付剤およびVersatis(商標)5%薬用プラスターは共にTeikoku Seiyaku Co.,Ltd.によって製造されている。商業的に入手可能なLidoderm(商標)貼付剤およびVersatis(商標)5%薬用プラスター不存在下では、Lidoderm(商標)貼付剤のA/Bジェネリック医薬品(生物学的同等体)としてオレンジブックにリストされたリドカイン貼付剤を用いることができる。
本明細書中で用いるように、「オレンジブック」は、通常知られたように、その内容がこの参照により本明細書中に組み込まれる、米国食料医薬品局によって、またはそのために維持された治療同等性評価を伴う承認医薬品(Approved Drug Products with Therapeutic Equivalence Evaluations)のデータベースである(http://www.fda.gov/cder/ob/default.htm,2008年2月15日にアクセス)。
用語「最初の投与」は、個々の患者または患者集団への療法の開始における本発明の単一投与を意味する。
用語「定常状態」は、系に到達する薬物の量が系を去る薬物の量とほぼ同一であることを意味する。かくして、「定常状態」においては、患者の身体は、薬物が血流への吸収を通じて患者の系によって利用可能となるのとほぼ同一の速度で薬物を排除する。
局所および経皮医薬投与形態を含めた、皮膚への適用のための全ての投与形態が本発明では考えられる。というのは、これらの用語は、滅菌、非−滅菌およびパイロジェンフリーの形態である、クリーム、軟膏、リポソーム、液体、半固体、溶液、噴霧可能なエアロゾル、噴霧可能な非−エアロゾル、粉末、フィルム、ゲル、ローション、リミネント、プラスター、局所貼付剤、経皮貼付剤を含めた通常の用法で用いられるからである。
本明細書中で用いるように、用語:(i)「AUC0−24」は、適用の最初の24時間にわたる皮膚への投与形態の連続的適用の間に得られた適時の血漿中濃度から計算された、時刻0から24時間までの最後の定量可能な時点までの血漿中薬物濃度−時間曲線下面積を意味し;(ii)「Cmax」は、意図された投与間隔にわたる最大の観察された薬物濃度を意味し;(iii)「半値持続」または「HVD」は、現実のまたは内挿された血漿中濃度が最初にCmaxの1/2と等しくなり、またはそれを超えた時に開始し、および現実のまたは内挿された血漿中濃度がCmaxの1/2未満となった最初の時点で終了する時間間隔を計算することによって得られた、薬物の血漿中濃度がCmaxの1/2よりも大きい、またはそれと等しい投与後の持続を意味し;(iv)「W50」は、本発明の目的では、投与間隔にわたるCmaxの高さの50%における血漿中濃度時間曲線の幅を意味し;(v)「Cmin」は、投与間隔の間に、または特許請求の範囲に特定された間隔にわたって得られた薬物の最小血漿中濃度を意味し;(vi)「Cav」は、投与間隔の間における薬物の平均血漿中濃度を意味し;(vii)「パーセント変動」は:(a)(Cmax−Cmin)/Cmin×100(個々の患者について)および(平均Cmax−平均Cmin)/平均Cmin×100(集団について);および(b)(Cmax−Cmin)/Cav×100(個々の患者について)および(平均Cmax−平均Cmin)/平均Cav×100(集団について)として計算された薬物の血漿中濃度における変動を意味し;(viii)「蓄積指標」または「AI」は、最初の投与において決定された意図された投与間隔の最後における薬物の定常状態〜血漿中濃度において計算された、投与後の(すなわち、最初投与後の)意図された時間間隔(例えば、Q12H投与形態については12時間、およびQ24H投与形態については24時間)の最後における薬物の血漿中濃度の比率を意味し;(ix)「定常状態」は、系に到達する薬物の量が、系を去る薬物の量とほぼ等しい平衡の状態、または言い換えれば、患者の身体は血流への吸収を通じて患者の系に薬物が利用可能となるほぼ同一の速度で薬物を排除し、該「定常状態までの時間」は、2つの連続Cminが5%有意レベルにおいて(p=0.10)統計学的に異ならないまでに意図された投与頻度で投与された薬物の各順次の投与後にCminを計算することによって測定される。
個々の患者または集団についての、AUC0−24、Cmax、Cmaxまでの時間、Cmin、Cav、Cmin/Cmax比率、HCD、W50、(Cmax−Cmin)/Cmin×100、および(Cmax−Cmin)/Cav×100を含めた、本発明の薬物動態学パラメーターは、単一の投与(すなわち、最初の投与)および/または絶食または摂食状態で行われた定常状態薬物動態学実験から計算することができる。AI消費は単一の投与(すなわち、最初の投与)および定常状態薬物動態学評価を共に必要とする。定常状態計算のパーセントは単一の投与(すなわち、第一の投与)および定常状態までの反復された(順次の)投与を共に必要とする。
本発明の目的では、薬物動態学パラメーターへの参照における用語「患者」は、議論(または主張)が個々の患者または被験者の薬物動態学パラメーターに向けられることを意味する。
用語「患者の集団」は、議論(または主張)が、少なくとも2人の患者または被験者の平均薬物動態学パラメーターに向けられることを意味する。
ある実施形態において、前記イン−ビボパラメーターのいずれか1つ、または全ては、ヒト患者またはヒト患者の集団への投与形態の(しばしば、「単一用量投与」と言われる)最初の投与後に達成される。
ある代替実施形態において、前記イン−ビボパラメーターのいずれか1つまたは全ては、ヒト患者またはヒト患者の集団への投与形態の定常状態投与後に達成される。
フレーズ「USP装置5」、「ディスク上パドル法」、または「USP装置5(ディスク上パドル法)」は、本明細書または特許請求の範囲で特定された溶解媒体、温度、容量、および回転頻度を用いて行われたUnited States Pharmacopeial Convention,Inc.によって発行された、合衆国薬局法、USP−28 NF−23(2005)において特定されるUSP装置5(ディスク上パドル法)を意味する。
単数形「ある(a)」、「ある(an)」、および「該(the)」は、文脈が明瞭にそうでないことを指示するのでなければ、複数の言及を含む。かくして、例えば、「あるポリマー」への言及は、単一のポリマーならびに2若しくはそれ以上の異なるポリマーの混合物を含み、「ある浸透増強剤」への言及は、単一の浸透増強剤ならびに組み合わせた2若しくはそれ以上の異なる浸透増強剤を含む。
本明細書中で開示された薬物のいくつかは1若しくはそれ以上の不斉中心を含有することができ、かくして、エナンチオマー、ジアステレオマー、および他の立体異性体を生起させることができる。本発明は、全てのそのような可能な形態ならびにそれらのラセミおよび分割された形態およびその混合物を含めるつもりでもある。本明細書中で記載された化合物がオレフィン性二重結合または幾何不斉の他の中心を含有し、かつそうでないことが特定されているのでなければ、EおよびZ双方の幾何異性体を含める意図である。全ての互変異性体は同様に本発明によって含まれることを意図する。
いくつかの実施形態において、投与形態は等しいモル量のR(−)−メピバカインおよびS(+)−メピバカインを含有する。
本明細書中で用いるように、「メピバカイン放出制御手段」とは、当分野で一般的に知られた速度制御膜のようなメピバカインの放出速度を変調するための手段をいう。
本明細書中で用いるように、用語「局所」、「局所投与」または「局所投与形態」、および「経皮」、「経皮投与」、または「経皮投与形態」は局部および/または全身治療効果のための、皮膚への適用の全ての形態(例えば、クリーム、軟膏、溶液、液体、およびエアロゾルスプレー、粉末、フィルム、ゲル、エマルゲル、ミクロエマルジョン、ローション、リニメント、プラスター、リポソーム、局所貼付剤、経皮貼付剤、各々は滅菌、非滅菌またはパイロジェンフリーの形態である)を含む。
本発明に言及する場合、フレーズ「経皮投与形態」、「経皮医薬組成物」、「局所投与形態」、「局所処方」、「処方」、「投与形態」、「局所系」、「局所投与」、または「局所投与形態」、および「経皮系」は、全て、皮膚へのメピバカインを含む本発明の投与形態の適用をいう。
いくつかの実施形態において、投与形態の適用は負傷したまたは損傷した皮膚に対するものである。特に好ましい実施形態において、投与形態の適用は、無傷皮膚に対するものである。いくつかの実施形態において、局所投与形態は、メピバカインでの治療に応答性であるいずれの医学的疾患の治療のためでもある。特に好ましい実施形態において、局所投与形態は疼痛の治療のためである。いくつかの特別な実施形態において、局所投与形態は、慢性疼痛、神経因性疼痛、および神経障害の治療のためである。いくつかの実施形態において、投与形態の適用は疼痛または神経障害の部位における皮膚に対するものである。他の実施形態において、投与形態の適用は、疼痛または神経障害が感じられる部位における皮膚に対するものであるが、疼痛または神経障害が感じられるのに対して近位または遠位であってよい。いくつかの実施形態において、薬物形態の適用は局部および/または全身治療効果のための、健康な皮膚、アロディニア皮膚、痛覚過敏皮膚、潰瘍皮膚、やけどした皮膚、糖尿病性潰瘍、衰弱性壊疽潰瘍、外科切開、引き裂かれた皮膚などに対するものである。
全ての疼痛状態が、解剖学的位置、病因、メカニズム、治療応答性、または病理生理学に拘わらず、本発明によって考えられる。本明細書中で用いるように、用語「疼痛」は、(i)(有痛性、無痛、または煩わしいものであってよい)神経障害;(ii)末梢神経因性疼痛、例えば、急性および慢性炎症性脱ミエリン性多発性神経根症、アルコール性多発性神経障害、化学療法−誘導多発性神経障害、複合性局所疼痛症候群(CRPS)I型およびII型、絞扼神経障害(例えば、手根管症候群)、HIV感覚神経障害、医原性神経障害痛(例えば、開胸術後疼痛、乳房切除後疼痛)、特発性感覚性神経障害、有痛性糖尿病性神経障害、幻肢痛、帯状疱疹後神経痛、三叉神経痛、神経根疾患(例えば、頸胸、腰仙)、坐骨神経痛、急性帯状ヘルペス疼痛、顎関節障害疼痛、および照射後神経叢障害;および(iii)中枢神経因性疼痛、例えば、脊髄狭窄からの圧迫性脊髄症、HIV脊髄症、多発性硬化症疼痛、パーキンソン病疼痛、虚血後脊髄症、ポスト照射後脊髄症、卒中後疼痛、外傷後脊髄負傷、および脊髄空洞症;および(iv)癌関連神経因性疼痛、例えば、化学療法誘導多発性神経障害、腫瘍浸潤、または神経圧迫に対して二次的な神経障害、幻乳房痛、乳房切除後疼痛、照射後神経叢障害、および脊髄症;(v)慢性疼痛、例えば、背中疼痛、関節リウマチ、骨関節炎、炎症性疼痛、非−炎症性疼痛、筋膜疼痛、線維筋痛症、癌疼痛、内臓疼痛、体性疼痛、骨盤疼痛、筋骨格疼痛、外傷後疼痛、骨疼痛、および特発性疼痛;(vi)急性疼痛、例えば、急性外科的処置後疼痛、(腹腔鏡下、開腹、婦人科学、泌尿器科、心胸郭、関節鏡検査、胃腸、神経学、整形外科、腫瘍学、顎顔面、眼科、耳鼻科、柔軟組織、プラスチック、化粧品、腹部外科処置を含めた血管および足病医学的外科処置、腹壁形成術、アデノイド切除、切断、血管形成術、虫垂切除、関節固定、関節形成、関節鏡検査、両側帯状束切開手術、バイオプシー、脳外科処置、乳房バイオプシー、焼灼、帝王切開、胆嚢摘出術、包皮環状切除、正中線脊髄切開、声帯切除、角膜移植、輪状開胸術、椎間板切除術、憩室切除、会陰切開、血管内膜切除、胸腔鏡下胸部交感神経遮断術、包皮回復、瘻孔切開術、小帯切除術、前頭筋リフト、胃底切除術、胃切除術、移植、心臓移植、半椎体部分切除術、痔核切除、肝除去、ヘルニア修復術、催眠外科処置(hypnosurgery)、子宮摘出術、腎臓移植、椎弓切除、腹腔鏡検査、開腹術、咽頭切除、破石、脳葉切除、乳腺腫瘍摘出術、肺移植、乳房切除術、乳房形成術、乳房切断術、乳突切除術、顎形成術、筋切開術、鼓膜切開術、腎摘出術、ニッセン胃底皺襞形成術、卵巣摘出術、睾丸摘出術、副甲状腺摘出術、陰茎切断術、陰茎形成術、肺切開術、肺摘出術、前立腺摘出術、精神外科、放射線手術、皺取り、回転形成術、S状結腸人工肛門形成術、括約筋切除、脾摘出術、アブミ骨切除術、開胸術、血栓除去術、胸線摘出、甲状腺摘出術、扁桃摘出術、気管切開術、気管開口術、卵管結紮術、内側側副靭帯再建術、尿管S状結腸吻合術、膣切除術、精管切除術、外陰切除術、腎疝痛、切開性疼痛、炎症性切開性疼痛、侵害受容性切開性疼痛、術後急性神経因性切開性疼痛、腎疝痛、外傷、急性背中疼痛、灼熱痛、包帯交換灼熱痛、片頭痛、緊張性頭痛、急性筋骨格系疼痛、慢性背中疼痛の急性疼痛増悪または再発、変形性関節症の急性疼痛増悪または再発、慢性疼痛の急性疼痛増悪または再発、慢性非−癌性疼痛の一時的な激しい痛み、癌性疼痛の一時的な激しい痛み、線維筋痛の急性疼痛増悪または再発、リウマチ性関節炎の急性疼痛増悪または再発、筋膜痛の急性疼痛増悪または再発、慢性特発性疼痛の急性疼痛増悪または再発、神経因性疼痛の急性疼痛増悪または再発、手技関連の疼痛(例えば、関節鏡検査、腹腔鏡検査、内視鏡検査、挿管、骨髄生検、軟組織生検、カテーテル法)、および他の自己制御疼痛状態;および(iii)他の疼痛状態を含む。
本明細書中で用いるように、用語「神経因性疼痛」は:(i)末梢神経因性疼痛、例えば、急性および慢性炎症性脱ミエリン多発性神経根症、アルコール性多発性神経障害、化学療法−誘導多発性神経障害、複合性局所疼痛症候群(CRPS)I型およびII型、絞扼神経障害(例えば、手根管症候群)、HIV感覚神経障害、医原性神経障害痛(例えば、開胸術後疼痛、乳房切除後疼痛)、特発性感覚性神経障害、有痛性糖尿病性神経障害、幻肢痛、帯状疱疹後神経痛、三叉神経痛、神経根疾患(例えば、頸胸、腰仙)、坐骨神経痛、急性帯状ヘルペス疼痛、顎関節障害疼痛および照射後神経叢障害;および(ii)中枢神経因性疼痛、例えば、脊髄狭窄からの圧迫性脊髄症、HIV脊髄症、多発性硬化症疼痛、パーキンソン病、虚血後脊髄症、ポスト照射後脊髄症、卒中後疼痛、外傷後脊髄負傷、および脊髄空洞症;および(iii)癌関連神経因性疼痛、例えば、化学療法誘導多発性神経障害、腫瘍浸潤または神経圧迫に対して二次的な神経障害、幻乳房痛、乳房切除後疼痛、照射後神経叢障害、および脊髄症を含む。
本明細書中で用いるように、用語「神経障害」とは、末梢神経系の病気をいう。神経損傷の4つの主な形態は多発神経性障害、解剖学的神経障害、単神経障害、および多発性単神経炎である。最も普通の形態は、主として足および脚に影響する末梢多発性神経障害である。神経障害は、しばしば、痺れ、感覚異常と呼ばれる異常な感覚、感覚鈍麻、間断のないヒリヒリ感、および/または「ピンおよび針」および/または「電気ショック」感覚、痛覚鈍麻、感覚喪失、および異所をもたらす。神経障害および神経因性疼痛は同一の患者において共存し得る。
本明細書中で用いるように、用語「慢性疼痛」は、病理生理学、強さ、持続、位置、メカニズムまたは病因を問わず、背中疼痛、関節リウマチ、骨関節炎、炎症性疼痛、非−炎症性疼痛、筋膜疼痛、線維筋痛症、癌疼痛、内臓疼痛、体性疼痛、骨盤疼痛、筋骨格疼痛、外傷後疼痛、骨疼痛、および特発性疼痛を含めた約1カ月またはそれ以上継続する全ての非−神経因性慢性疼痛を含む。
用語「鎮痛有効性」は、本発明の目的では、ヒト患者によって決定されるように、副作用の許容できるレベルと共に、疼痛の満足する予防、低下または排除と定義される。
用語「治療的有効性」は、本発明の目的では、ヒト患者によって決定されるように、副作用の許容できるレベルを伴う、神経障害、神経因性疼痛、および慢性疼痛の満足する予防、低下、または排除と定義される。
「薬物」、「薬物物質」「物質」、「治療剤」、「薬理学的剤」、「医薬剤」、「活性剤」、および「剤」は相互交換可能に用いられ、所望の通常は有益な効果を生じさせるように生きた生物に送達されるいずれの治療的な活性な物質に関してもそれらの最も広い解釈を有することを意図する。一般に、これは主な治療領域の全てにおける治療剤を含む。
用語「対象」は、治療の目的では、「患者」、「男性」、「女性」と相互交換可能に用いられて、本発明の投与形態での治療に受け入れられる医学的疾患を有するいずれのヒトも含む。
「医薬上または治療上許容される賦形剤または担体」または「賦形剤」とは、有効成分の有効性または生物学的活性に干渉せず、かつ対象に対して毒性でない物質をいう。本発明のいくつかの実施形態において、医薬上または治療上許容される賦形剤または担体は、医薬組成物においてメピバカインまたはさらなる薬物の吸収を付与し、またはその速度および程度を最適化するにおいて役割を果たすことができる。本発明のいくつかの実施形態において、医薬上または治療上許容される賦形剤または担体は、医薬組成物においてメピバカインまたはさらなる薬物を安定化させるにおいて役割を果たすことができる。
「医薬上または治療上許容される賦形剤または担体」または「賦形剤」は、この参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、FDA EAFUSデータベース(http://vm.cfsan.fda.gov/〜dms/eafus.html);FDA食品添加物の現状一覧表(FDA Food Additives Status List)(http://www.cfsan.fda.gov/〜dms/opa−appa.html);FDAGRAS一覧表およびデータベース;FDA着色添加物の現状一覧表(FDA Color Additive Status List)(http://www.cfsan.fda.gov/〜dms/opa−appc.html);FDA不活性成分データベース(FDA Inactive Ingredients Databse)(http://www.accessdata.fda.gov/scripts/cder/iig/index.cfm);Rowe,Sheskey and Owen,Handbook of Pharmaceutical Excipients,APhA Publications;5th edition(2006);Goodman & Gilman’s The Pharmacological Basis of Therapuetics(Brunton,Lazo and Parker,eds,11th ed.,McGraw Hill(2005);Remington:The Science and Practice of Pharmacy,21st ed,Lippincott Williams & Wilkins(2005);Martindale:The Complete Drug Reference,35th Edition,Pharmaceutical Press(2007);米国薬局方−国民医薬品集(United States Pharmacopoeia−National Formulary;USP−NF),(USP 30−NF 25,2007),国際化学物質安全性計画(the International Programme on Chemical Safety)(http://www.inchem.org/)、許容される非−医薬成分の健康カナダリスト(Health Canada’s List of Acceptable Non−medicinal Ingredients(http://www.hc−sc.gc.ca/dhp−mps/prodnatur/legislation/docs/nmi−imn list1 e.html);Ash,Michael(編および編集者)、薬品添加物電子便覧(Pharmaceutical Additives Electronic Handbook),Synapse Information Resources,Inc.;3 Cdr編(2007年2月19日);Allured,M,2009 マカッチャンの機能性材料(McCutcheon’s Functional Materials),McCutcheon’s Publicatoins(2009年4月1日);およびAllured,M.2009 マカッチャンの乳化剤および洗剤(McCutcheon’s Emulsifiers and Detergents),McCutcheon’s Publications,2009年4月1日に見出される化合物を含むことができる。
「治療上有効量」または「治療的に−有効な」とは、所望の生物学的結果を誘導するのに十分な活性剤の量をいう。その結果は、病気の症状、兆候または原因の緩和、または生物学的系のいずれかの他の望まれる改変であってよい。
用語「医学的疾患」、「疾病」、「病気」、[障害]、および「病理学的状態」は相互交換可能に用いられ、予防し、治療し、管理し、または改変して、望まれる通常な有益な効果を生じさせることができるヒトにおけるいずれの生理学的、病理学的または病理生理学的状態もいうように、それらの最も広い解釈を有することを意図する。
本明細書中で用いるように、フレーズ「1週間までの投与に適した」は、約1週間までの時間のいずれかの期間(例えば、0.1、0.5、1、2、3、4、6、8、12、16、18、24、および36時間まで;2、3、4、5、6、7、8、9、および10日まで)の投与を意味する。
本明細書中で用いるように、フレーズ「約1週間までの間の治療効果を提供する」および「約7日までの間の治療効果を提供する」は、約1週間までの時間のいずれかの期間(例えば、0.1、0.5、1、2、3、4、6、8、12、16、18、24、および36時間まで、および2、3、4、5、6、7、8、9、および10日まで)の治療効果を提供することを意味する。
用語「有効量」は、メピバカインが対象に処方される、兆候を予防し、治癒し、または少なくとも部分的に阻止するのに必要な本発明による化合物の量を意味する。
活性剤
治療的に有効な皮膚への適用のためのメピバカインの全ての用量が本発明によって考えられる。いくつかの実施形態において、皮膚への適用のための本発明の投与形態は、好ましくは、約0.0001〜約100g、または約0.001mg〜約50g、または約1mg〜約10g、または約1mg〜約5g、または約10mg〜約2gのメピバカイン塩基またはその医薬上許容される塩の適用当たりの用量を含む。
いくつかの好ましい実施形態において、本発明は、約0.5〜約500cm2、好ましくは約1〜約300cm2、より好ましくは2〜約150cm2、なおより好ましくは約4〜約100cm2または約10〜約50cm2の皮膚への適用のためのメピバカイン投与形態を提供し含む。
これに限定されるものではないが:(i)皮膚に対して近位の貼付剤の側に膜層を有する貯蔵器貼付剤;(ii)マトリックス貼付剤;(iii)接着性貼付剤中の薬物;(iv)イオントフォレシス送達;(v)クリーム;(vi)軟膏;(vii)リポソーム;(viii)溶液;(ix)フォーム;(x)懸濁液;(xi)ローション;(xii)エマルジョン;(xiii)ヒドロゲルマトリックス;(xiv)エアロゾル;(xv)噴霧可能な医薬処方;(xvi)噴霧可能な医薬処方、実質的に水で洗浄可能;(xvii)噴霧可能な医薬処方、水との偶発的接触に際しての除去に対して実質的に抵抗性;を含めた、皮膚へのメピバカイン適用の全ての方法および組成物が本発明によって考えられる。
本発明のある好ましい実施形態の目的は、皮膚への適用のためのメピバカイン処方を提供することであり、皮膚を横切っての該メピバカインの送達はエレクトロポレーション、イオントフォレシス、浸透増強剤、局所化されたエレクトロポレーション、マイクロポレーション、マイクロニードル、光−機械エネルギー、マグネトフォレシス、サーモポレーション、化学エネルギー、熱エネルギー、および/または機械エネルギーによって引き起こされ、またはそれらによって実質的に援助される。
いくつかの実施形態によって、皮膚へのメピバカイン適用に続いて、機械的、熱的、電気的、および/または化学的エネネルギーによって援助される皮膚を通っての吸収がなされる。いくつかの実施形態によって、皮膚へのメピバカイン適用に続いて、溶媒、担体、賦形剤、および/または浸透増強剤によって援助される皮膚を通っての吸収がなされる。いくつかの実施形態によって、皮膚へのメピバカイン適用に続いて、皮膚または皮膚表面の一体性の一時的または永久的破壊によって援助される皮膚を通っての吸収がなされる。
いくつかの好ましい実施形態において、メピバカインは皮膚への適用のための貯蔵器(例えば、デバイス)に含有され、かつ患者によって自己−投与され、または患者のために介護者によってまたは医療関係者によって投与され;該貯蔵器は1または複数の用量のメピバカインを含有し;該投与形態はいずれかの有痛性疾患、好ましくは急性疼痛(例えば、急性外科処置後疼痛)の治療のために有用であり;該投与形態は数分〜数時間、または数日または数週間までの持続のための疼痛からの救済を提供する。いくつかの実施形態において、メピバカインは米国特許第5,697,896号明細書および同第6,425,892号明細書に記載されたようなデバイスによって送達される。
メピバカインはスウェーデン国において1950年代の半ばに合成され、1957年に臨床医学に導入された。現在、メピバカインは、「局部浸潤、末梢神経ブロック技術、および硬膜外および仙骨ブロックを含めた中枢神経技術による局部または区域鎮痛および麻酔の生成用」と表示されている。本出願人が知る限り、急性疼痛、慢性疼痛、神経障害、および神経因性疼痛を含めた疼痛の治療用の皮膚への適用のための先行技術におけるメピバカインの記載された処方は記載されていない。
商業的には、メピバカインは、2−ピペリジンカルボキサミド、N(2,6−ジメチルフェニル)−1−メチル−,一塩酸塩であって、以下の構造式:
を有する、メピバカイン塩酸塩としてラセミ形態で入手できる。
それは白色の結晶性無臭粉末であり、水に可溶性であるが、酸およびアルカリ加水分解双方に対して非常に抵抗性である。メピバカインは、局部浸潤、末梢神経ブロック、および仙骨および腰硬膜外ブロックを介する注射のために1%、1.5%、2%、および3%の濃度で滅菌等張溶液として入手可能な局部麻酔剤である。メピバカインは芳香族核とアミノ基間にアミド結合を含有する。
局部麻酔剤のための皮膚浸透および受容体部位への浸透の重要な予測因子はオクタノール:水の分配係数である。1つの報告において、リドカインのオクタノール:水の分配係数はメピバカインよりも3.6倍大きかった(Ferrante FM,Pharmacology of local anesthetics,p.1330−1362,In:Longnecker DE,Tinker JH,Morgan,Jr.,GE(編)Principles and practice of anesthesiology,1998(第2版),Mosby−Year Book,Inc.St.Louis,ミズリー州)。もう1つの実験において、リドカインのオクタノール:水の分配係数はメピバカインについてよりも2.6倍大きかった。同様に、各々、オクタノールと水間のプロトン化および中性薬物の相対的濃度の比率は、メピバカインと比較して、リドカインについて2.8倍大きかった(Strichartz GR,Sanchez V,Arthur GR,Chafetz R,Martin D.Fundamental properties of local anesthetics.II.Measured octanol:buffer partition coefficients and pKa values of clinically used drugs.Anesth Analg 1990;71:158−70)。これらの観察は、リドカインの優れた皮膚および引き続いての神経組織浸透、および皮膚に適用した場合のメピバカインについての効能の欠如の評判を裏付ける。例えば、全ての治療および外科的スペシャリストからの医師、臨床薬理学者、臨床研究専門家、および薬剤師によって用いられている薬理学のテキストブックであるGoodman & Gilmanの治療学の薬理学的基礎(The Pharmacological Basis of Therapeutics)は、「メピバカインは局部麻酔剤として有効でない」と述べている。
メピバカインは血漿中タンパク質にほぼ75%が結合している。メピバカインの薬物動態学は、肝臓または腎臓損傷の存在、エピネフリンの使用、尿pH、腎臓血流、薬物投与の経路、および患者の年齢によって有意に改変され得る。メピバカインの半減期は成人において2〜3時間である。
そのアミド構造により、メピバカインは循環する血漿中エステラーゼによって生体内変換されない。メピバカインは二環構造であるので、その生体内変換経路はリドカインのそれとは異なる。それは迅速に代謝され、尿中に10%未満排泄されて不変である。肝臓は生体内変換の主な部位であり、投与された容量の50%を超えて代謝産物として胆汁に排出される。代謝されたメピバカインの大部分は、恐らく、腸で再吸収されて、次いで尿に排出されると想定されている。排出の主な経路は腎臓を介するものである。
メピバカインは通常刺激または組織損傷を生じず、プリロカインとは異なり、メトヘモグロビン血症を引き起こさない。
メピバカインは浸潤麻酔で用いることができる。メピバカインは末梢伝導ブロックを達成するのにも用いられる。メピバカインについての有害な経験のデータベースはその現在の表示、すなわち、「局所浸潤、末梢神経ブロック技術、および硬膜剤および仙骨ブロックを含めた中枢神経技術による局部または区域鎮痛および麻酔の生成用」によって形成されている。即時の対応を要求する最も普通に遭遇する急性有害経験は中枢神経系および心血管系に関連する。これらの有害な経験は、一般に、関連しておらず、高い血圧レベルによるものである。
過去10年を超えて、多数の報告は、麻酔後における神経学的合併症(一過性神経症状(Transient Nuerologic Symptoms)またはTNS)の可能な原因として非経口リドカインを関連付けた。最近の研究は、リドカインが、4.35の相対的危険性(95%信頼区間、1.98−9.54)でもって、ブピバカイン、プリロカイン、プロカイン、およびメピバカインを含めた他の局部麻酔剤よりもTNSのより高い発生率に関連することを示している[Zaric et al.Anesth Analg 2005;100:1811−6]。
神経障害、神経因性疼痛および慢性疼痛は、数カ月、数年、および数十年さえの療法を必要とすることもある。結果として、長期療法の安定性は最高に重要なものである。局部麻酔剤は、負傷後に(例えば、化学的負傷、機械的負傷、または神経変性病への暴露の後に)末梢神経が成長または再生できる部位へ適用されることもあるので、成長するニューロンに対するそれらの効果は臨床的に重要なものである。同様に、負傷後(例えば、化学的負傷、機械的負傷、または神経変性病への暴露の後に)成長しているまたは再生している神経に対する局部麻酔剤を含めた薬物の効果は、特に、神経繊維が再生しているおよび新しい芽を作り出している外科的処置後および外傷後疼痛において臨床的に重要なものである。最近、Radwanら(Anesth Analg 2002;94:319−24)は、成長円錐崩壊アッセイを用いる、引き続いての評価と共に、ヒヨコ胚からの単離された後根神経節ニューロンでのインビトロ細胞生物学実験を行うことによって、成長するニューロンにおいて形態学的変化を生じさせる局部麻酔剤のリドカイン、ブピバカイン、メピバカイン、およびロピバカインの効果を評価した。成長する軸索および樹状細胞の末端における高度に運動性の構造である成長円錐は、神経突起延長のガイダンスおよび神経突起構造の確立を含めた、神経系の発生において重要な役割を果たす。成長円錐の崩壊は、発生する神経突起に対する薬物の効果を調べるための有効な方法である。成長円錐崩壊アッセイによって決定されたIC50は、メピバカインについて最高であり、およびリドカインについて最低であり、これは、リドカインが、発生しているまたは再生している一次培養ニューロンに対するより大きな潜在的神経毒性効果を有したことを示す。これらのデータは従前の組織病理学、電気生理学、挙動、およびニューロン細胞のモデルを確認するものであり、そこでは、リドカインはブピバカインよりも神経毒性についてより大きな能力を有した(Baiton et al,Anesthesiology 1994;81:657−67;Kanai et al.,Anesth Analg 1998;86:569−73;Lambert et al.,Anesthesiology 1994;80:1082−93)。加えて、従前の組織病理学実験においては、Kanaiら(Anesth Analg 2000;91:944−48)は、ラット坐骨神経において80mM(2.17%)リドカインがニューロン損傷を誘導し、および0.75%(23.1mM)ブピバカインは誘導しなかったことを示した(Hodgson et al,Anesth Analg 1999;88:797−809)。
本発明のある好ましい実施形態において、本発明は、疼痛の治療用のさらなる薬物を含めることによって、またはそれを共投与することによって、メピバカインのより低い用量の使用を可能とする。いずれかの、または双方の薬物のより低い量を用いることによって、ヒトにおける治療に関連する副作用が低下される。
本発明のある好ましい実施形態において、即時放出形態におけるメピバカインの有効量を、投与すべき制御放出単位用量メピバカイン処方に含ませる。メピバカインの即時放出形態は、好ましくは、血液(例えば、血漿)中のメピバカインのCmaxまでの時間を短縮するのに有効な量で含ませる。当業者であれば、即時放出メピバカインを単位用量に取り込む種々の手段を認識する。そのような有効量の即時放出メピバカインを単位用量に含ませることによって、患者は疼痛および神経障害兆候の優れた救済を経験することができる。
治療およびさらなる活性な薬物
本発明は、相加、補充的、または相乗的治療効果を提供するために、または全く異なる医学的疾患の治療のために、単独で、または他の薬物と組み合わせて用いることができると考えられる。
種々の治療クラスからの他の医薬的に活性な成分もまた本発明と組み合わせて用いることができる。いくつかの実施形態において、共投与を用いて、相加的、補充的、超相加的、または相乗的治療効果を提供することができる。いくつかの実施形態において、共投与を用いて、本発明とは異なる治療効果を提供し、または本発明の副作用を治療することができる。それらは、これに限定されるものではないが、鬱血除去薬、鎮痛薬補助剤、抗ヒスタミン剤、去痰薬、鎮咳薬、利尿剤、抗−炎症剤、解熱剤、抗リウマチ剤、抗酸化剤、緩下剤、プロトンポンプ阻害剤、移動修飾剤、血管拡張剤、変力物質、ベータ遮断剤、ベータアドレナリン作動性アゴニスト、喘息およびCOPDを治療するための薬物、抗感染剤、抗高血圧剤、抗狭心症剤、抗凝固剤、脂質およびコレステロール降下薬物、抗−糖尿病薬剤、ホルモン、平滑筋弛緩薬、骨格筋弛緩薬、気管支拡張剤、ビタミン、微量ミネラル、アミノ酸、および生物学的ペプチドを含む。それらは、これに限定されるものではないが、この参照によりその全体が本明細書中に組み込まれる、ハリソンの内科学原理(Harrison’s Principles of Internal Medicine),第16版、2004,Kasper DL,Braunwald W,Fauci A,Hauser S,Longo D,and Jameson JL(編)に言及された障害、病気、および疾病、およびその症状および兆候を含む。本発明との組合せ療法で用いられる薬物は、非経口、経口、局所、経皮、舌下などを含めたいずれの経路によって投与することができる。
いくつかの実施形態において、皮膚へのメピバカインの適用は、疼痛を予防または治療することが意図される。他のNSAID、COX−2選択的阻害剤、アセトアミノフェン、トラマドール、他の局部麻酔剤、抗鬱剤、ベータアドレナリン作動性アゴニスト、アルファ−2アゴニスト、選択的プロスタノイド受容体アンタゴニスト、カンナビノイドアゴニスト、オピオイド受容体アゴニスト、NMDAアンタゴニスト、ガバペンチン、プレガバリン、ガバペンチノイド、ニューロンニコチン酸受容体アンタゴニスト、カルシウムチャネルアンタゴニスト、ナトリウムチャネルブロッカー、スーパーオキシドジスムターゼミメティックス、p38 MAPキナーゼ阻害剤、TRPV1アゴニスト、デキストロメトルファン、デキストロファン、ケタミン、グリシン受容体アンタゴニスト、抗癲癇薬、および当業者によって疼痛を予防しまたは治療することを示すことができるいずれかの他の薬物を含めた、(いずれかの投与経路による同一または異なる投与形態での)共投与される薬物を用いて、相加的、補充的、超相加的、または相乗的治療鎮痛効果を提供することができる。
いくつかの好ましい実施形態において、投与形態は、メピバカインに加えて、ルベファシエントを含む。発赤薬の非限定的例はサリシレート(例えば、冬緑油、サリチル酸メチル)、ニコチン酸エステル、カプサイシン、イソプロパノール、メタノール、ショウノウ、および丁子油、およびそれらの各誘導体、およびその混合物を含む。
いくつかの好ましい実施形態において、投与形態は、メピバカインに加えて、NSAIDを含む。NSAIDは非−選択的(COX−1およびCOX−2イソ酵素を阻害する)またはCOX−2選択的(優先的に、COX−2イソ酵素を阻害する)であってよい。NSAIDまたはCOX−2選択的阻害剤の非限定的例は、ラセメート、またはその個々のジアステレオ異性体またはエナンチオマー異性体、またはその混合物としての、イブプロフェン、チアプロフェン酸、ジクロフェナック、ピロキシカム、ロキソプロフェン、フェノプロフェン、インドプロフェン、オキサプロジン、テノキシカム、ロルノキシカム、アセチルサリチル酸、メフェナム酸、ナプロキセン、フルルビプロフェン、フルブフェン、ケトプロフェン、インドプロフェン、カルプロフェン、プラモプラフェン、ムロプロフェン、トリオキサプロフェン、アミノプロフェン、チアプロフェン酸、フルプロフェン、ニフルム酸、トルフェナム酸、ジフルニザール、エトドラック、フェンブフェン、インドメタシン、イソキシカム、スドキシカム、ピルプロフェン、スリンダック、トルメチン、ブクロキシ酸、インドメタシン、スリンダック、トルメチン、ゾメピラック、チオピナック、ジドメタシン、アセメタシン、フェンチアザック、クリダナック、オクスピナック、メフェナム酸、メクロフェナム酸、フルフェナム酸、ニフルム酸、トルフェナム酸、ジフルニザール、フルフェニザール、メロキシカムおよびナブメトン、セレコキシブ、バルデコキシブ、エトリコキシブ、ロフェコキシブ、およびルミラコキシブ、ならびにそれらの医薬上許容される塩、プロドラッグ、エステル、アナログ、誘導体、溶媒和物、複合体、多系、水和物、および代謝産物を含む。