JP2002506009A - 呼吸器疾患および中耳炎の治療 - Google Patents

呼吸器疾患および中耳炎の治療

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ジョン マクマイケル,
マイケル アレン,
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Abstract

(57)【要約】 呼吸器疾患および中耳炎を患った患者の症状を治療するための方法が提供される。 この方法は、遺伝子導入をもたらさないよう、有効量のDNAを患者に投与する工程を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、肺疾患および中耳炎の治療方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
本発明は、肺疾患の治療方法を提供する。 かような疾患として、嚢胞性繊維
症、肺気腫、慢性気管支炎、静脈洞炎、およびカゼがあり、気管支炎あるいは導
管の充血、多量の痰の分泌、および抗生物質での治療を必要とする二次細菌感染
の症状を呈する。 これら疾患の中で最も重大な疾患は、慢性肺閉塞、膵臓機能
不全および汗中の高いナトリウムおよび塩化物レベルをもたらす粘液の異常分泌
に特徴付けられる外分泌系の遺伝障害による嚢胞性繊維症である。 嚢胞性繊維
症は、致命的な疾患でもある。 嚢胞性繊維症患者が出す痰の粘性は、そのDN
A含量の高さによるものと考えられる。 気管支炎、肺気腫、静脈洞炎およびカ
ゼは、通常、嚢胞性繊維症より重症ではないが、このような疾患でも多量の痰が
出る。 その他の肺疾患として、放射線治療でよく見られ、また、その解消が困
難な粘稠水欠乏粘液の産生を特徴とする粘膜炎(粘膜の炎症)がある。
【0003】 その他の肺疾患として、慢性閉塞性肺疾患(COPD)があり、これは慢性呼吸量制
限、すなわち、呼気速度が持続的に遅くなるという共通した特徴を有している。
一般的なCOPDとして、慢性気管支炎、肺気腫および石綿症があり、これらは呼吸
窮迫が特徴であるが、粘液の異常蓄積とは関連していない。 COPDの最も一般的
な原因は喫煙であり、これは相当数の埃への暴露、特に、金採掘、石炭採掘、繊
維産業、セメント産業および製鉄産業のような職業従業者の労働環境とも関連し
ている。
【0004】 嚢胞性繊維症と同様に、他の肺疾患においても、往々にして二次細菌感染を招
く。 肺気腫疾患の治療は、通常、あまり効果が期待できない抗生物質による治
療を必要とする。 しかしながら、最近、嚢胞性繊維症は、DNaseを用いて治療 されている。 かような治療方針の目的は、痰中のDNAを分解することで、痰
の粘度を減少せしめ、患者が肺および鼻孔から痰を除去しやすくすることにある
【0005】 急性中耳炎は、中耳での細菌感染またはウィルス感染であり、これは二次的に
上気道上部管感染を招き、子供によくみられる。 微生物は、エウスタキオ管粘
膜の表面を伝ったり、あるいは拡散性蜂巣炎または血栓静脈炎のように粘膜の固
有層で増殖することによって、鼻咽腔から中耳に移動する。 若年層では、発熱
、悪心、嘔吐および下痢などが起こるが、疼痛や聴力損失が最も一般的に認めら
れる。 急性中耳炎の治療法として、鎮痛薬、充血除去剤および抗生物質がある
。 さらに、エウスタキオ管機能を改善するために、鼻腔に局所用血管収縮神経
薬を投与できる。 さらに、硫酸エフェドリンのような全身用交感神経作用性ア
ミンも投与できる。
【0006】 漿液性中耳炎(分泌性中耳炎)とは、急性中耳炎またはエウスタキオ管の閉塞
の不完全な消散に起因する中耳での滲出である。 従来の治療法として、細菌感
染の場合、抗生物質による治療がある。 このような抗生物質による治療は、細
菌感染によるエウスタキオ管閉塞の緩和や、中耳の殺菌を行う上では効果的であ
る。 全身用交感神経作用性アミンも、その血管収縮効果によってエウスタキオ
管機能を改善するであろうし、また、抗ヒスタミン剤も、アレルギー患者でのエ
ウスタキオ管閉塞を緩和するであろう。 外科的治療法として、液体を吸引する
ための鼓膜切開と、中耳の換気を許容し、かつエウスタキオ管の閉塞を改善する
鼓膜開放管の挿入がある。 あるいは、ワルサルワ操作またはポリッツェル通気
法によって、中耳を一時的に換気することもできる。
【0007】 これら手段による効果にもかかわらず、中耳炎の場合にあっては、外科的手段
によらないことが望まれている。 さらに、子供の中耳炎を治療するために抗生
物質が広く用いられるにつれて、抗生物質耐性細菌の出現が助長される点につい
ても関心が高まっている。 従って、当該技術分野にあっては、上気道上部管感
染や、中耳炎を含む肺疾患に関連した症状に対応するための改善された治療法が
望まれているのである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、呼吸疾患を治療するための方法を提供する。 具体的には、本発明
は、粘液の異常蓄積に関連しない呼吸窮迫の患者の症状を治療するための方法で
あって、薬学的に許容可能な賦形剤に含まれる有効量のDNAを、遺伝子導入を
もたらさないよう、粘液の異常蓄積に関連しない呼吸窮迫を特徴とする疾患、す
なわち、これらに限定されないが、気管支炎、肺気腫、石綿症ならびに喘息を含
む慢性閉塞性肺疾患などを患った患者に投与する、工程を含む方法を提供する。
【0009】 本発明は、放射線療法によって生じた粘膜炎を含む状態に起因する患者の呼吸
系内での粘性粘液または喀痰の過剰分泌による、患者の呼吸器充血を緩和するた
めの方法であって、薬学的に許容可能な賦形剤に含まれる治療上有効量のDNA
を、遺伝子導入をもたらさないよう、呼吸器充血を特徴とする疾患を患った患者
に投与する工程を含み、かつ前記呼吸器充血が、前記患者の呼吸系内での粘性粘
液または喀痰の過剰分泌によるものであり、また、前記方法が、前記患者の呼吸
系内での粘液の分泌を増大し、かつその蓄積を減少せしめることで、前記粘液ま
たは前記喀痰の粘度を低減ならしめる方法であるところの、患者の呼吸器充血を
緩和するための方法も提供する。
【0010】 本発明の方法は、呼吸窮迫の患者に、有効量のDNAを投与するこを含む。 このDNAは、約0.00012mg〜約0.003mgの範囲の量の投与が好ましく、また、好
ましくは1単位滴下用量当たり約0.0006mgの濃度で、液状賦形剤の形態で製剤化
する。 好ましい投与経路は舌下投与であるが、当業者であれば、皮下、静脈、
筋肉および膜内への投与を含めた他の経路も想到可能であろう。 本発明で使用
するDNAは、原核DNAあるいは真核DNAであり、そして、水、生理食塩水
、アルブミンおよびデキストロースなどの薬学的に許容可能な数々の賦形剤を用
いて調剤することもできる。
【0011】 本発明は、中耳炎患者の症状を治療するための方法であって、薬学的に許容可
能な賦形剤に含まれる有効量のポリ核酸、好ましくはDNAを、遺伝子導入をも
たらさないよう、中耳炎を患った患者に投与する工程を含む方法も提供する。
【0012】 本発明の方法は、急性中耳炎、漿液性中耳炎および慢性中耳炎を含む中耳炎を
患った患者に、有効量のポリ核酸、好ましくはDNAを投与することを含む。
このポリ核酸は、一本鎖および二本鎖のDNAおよびRNAからなるグループか
ら選択され、そして、天然ポリ核酸ならびにポリ-dTのような合成ポリ核酸をも 含む。 本発明での使用に好適なポリ核酸は、二本鎖DNAであり、好ましくは
、これは約0.00012mg〜約0.003mgの範囲の量で提供され、そして、好ましくは液
体賦形剤で調剤され、そして、単位滴下用量当たり約0.0006mgの濃度で提供され
る。 好ましい投与経路は舌下投与であるが、当業者であれば、皮下、静脈、筋
肉および膜内への投与を含めた他の経路も想到可能であろう。 さらに、本発明
によれば、点耳剤の形態での局所投与も有用であることも想到される。 本発明
で使用するDNAとして、ウシ胸腺、大腸菌およびサケ精巣などに由来するDN
Aを含めた原核DNAあるいは真核DNAとすることができる。 これらDNA
は、水、生理食塩水、アルブミンおよびデキストロースなどの薬学的に許容可能
な数々の賦形剤を用いて調剤することもできる。
【0013】 本発明のさらに他の態様と利点は、以下の発明の詳細な説明を考慮すれば明ら
かになるであろう。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明は、慢性気管支炎や肺気腫のような慢性閉塞性肺疾患による症状を含め
た、粘液の異常蓄積に関連しない呼吸窮迫の患者の症状を治療するための方法、
すなわち、遺伝子導入をもたらさないよう、少量のDNAを該患者に投与するこ
とを含む方法を提供する。 本発明の方法は、粘液分泌を症状とする疾患を患っ
た患者での肺充血を処置する上でも有用であり、この方法は、粘性粘液または喀
痰が分泌され、それが患者の呼吸器管の負担となる疾患を処置する上で特に効果
的である。 これらの疾患において、本発明の方法は、患者の粘液分泌物でのD
NAの生成を抑制し、これにより、粘度の小さな粘液が生成し、呼吸器管での粘
液分泌物の増大を解消する。
【0015】 本発明の方法を、嚢胞性繊維症、気管支炎および肺気腫などの様々な呼吸器系
疾患を有するヒト患者に対して、子牛胸腺DNA(Sigma社、セントルイス)を 用いて臨床試験に付した。 各臨床例において、1滴当たり約0.0006mgのDNA
の濃度のDNAを、患者の舌下に投与した。 このDNA治療を実施している間
は、いずれの患者も、他の治療法は用いなかった。 後述するように、試験した
すべての患者において、呼吸器管からの粘液生成に改善(すなわち、痰の除去が
容易になったこと)が認められた。 加えて、治療前に比べて痰の粘度は小さく
なっていた。 痰の粘度が小さくなったことで、患者に軽快感を与え、患者の呼
吸を楽なものにし、そして、二次細菌感染による危険を回避した。 どの患者に
も副作用は認められなかった。 患者の要望に応じて、適切な濃度のDNAを1
日当たり1〜10滴の用量で投与できる。
【0016】 本発明は、中耳炎の症状をもった患者を治療するための方法、すなわち、遺伝
子導入をもたらさないよう、少量のDNAを該患者に投与することを含む方法も
提供する。 本発明の方法は、上気道呼吸器感染および、限定を意図するもので
はないが、粘液分泌を症状とする疾患を患った患者での充血が関与する肺疾患を
処置する上でも有用であり、この方法は、粘性粘液または喀痰が分泌され、それ
が患者の呼吸器管での負担となる疾患を処置する上で特に効果的である。 これ
らの疾患において、本発明の方法は、患者の粘液分泌物でのDNAの生成を抑制
し、これにより、より粘度の小さい粘液が生成し、呼吸器管での粘液分泌物の増
大を解消する。
【0017】 本発明の方法を、中耳炎を患ったヒト患者に対して、サケDNAまたは子牛胸
腺DNAを用いて臨床試験に付した。 各臨床例において、1滴当たり約0.0006
mgのDNA濃度のDNAを患者の舌下に投与した。 一般に、このDNA治療を
実施している間は、いずれの患者も、他の治療法は用いなかった。 どの患者に
も副作用は認められなかった。 患者の要望に応じて、適切な濃度のDNAを1
日当たり1〜10滴の用量で投与できる。 以下の各実施例では、サケ精巣DNA
または子ウシ胸腺DNA(Sigma)を用いた。
【0018】
【実施例】
以下の実施例は、肺疾患の治療に関する本発明の方法、さらには中耳炎を治療
するための好適な方法を示している。 当業者によれば、以下の実施例を考慮し
て、本発明の無数の改善とさらに他の態様を想到するのは明らかである。
【0019】 実施例I 嚢胞性繊維症を患った23歳の双子の男子。 各患者共に肺の浄化と嚢胞性繊維
症に関連すると診断された二次感染による入院歴があった。 各患者共に、1日
当たり1〜2滴のDNA(0.0006mg/滴)を舌下に投与することで治療を開始した
。 DNA治療を開始してほぼ2年間、いずれの患者も退院していた。 加えて
、医師による継続した診察によって、各患者の空気流量が30〜45%増加していた
ことが判明した。 さらに、肺の容量と肺中の粘液の除去程度を示す肺活量は、
60〜90%増加していた。 最後に、各患者共に体重が増え、喀痰量の増加も認め
られた。
【0020】 治療後約1年で、一方の患者のDNA滴下を取り止めた。 結果として、この
患者の容態は徐々に悪くなり、粘液の粘度は増し、肺活量は減少し、そして、喀
痰量も減少した。 そして、この患者に先の用量でのDNA滴下を始めたことで
、彼が滴下治療をやめる前の状態にまで即座に回復した。
【0021】 実施例II 主治医によって肺気腫と気管支炎と診断された64歳の女性に対して、1日当た
り1滴のDNA(0.0006mg/滴)を舌下に投与した。 1週間以内に、分泌される
粘液の粘度の減少と、喀痰量の増加が認められた。
【0022】 実施例III 慢性上気道呼吸器疾患と診断された25歳の女性に対して、本発明の治療方法を
施した。 先に行った抗生物質の治療では、彼女の容態を改善するには至らなか
った。 1日当たり4回、1滴のDNA(0.0006mg/滴)を舌下に投与することか
ら始めた。 1日以内に、彼女は喀痰量の増加に気づき、さらに3日後には、充
血が完全に無くなったので治療を取り止めるに至った。 彼女には、何の症状も
起こらなくなった。
【0023】 実施例IV 重症の上気道呼吸器感染と不都合な呼吸器充血を患った32歳の看護婦。 1日
当たり4回、1滴のDNA(0.0006mg/滴)を舌下に投与した。 彼女の充血は、
ほとんど即座に解消した。 喀痰量も増え、4日半後には患者の疾患は治癒し、
また、充血は再発しなかった。
【0024】 実施例V 慢性静脈洞炎を患った63歳の女性。 1日当たり4滴のDNAを投与した。 3ヶ月後に、患者の粘液は希薄になり、咳が出やすくなった。
【0025】 実施例VI 消散しない呼吸器充血を患った37歳の女性。 去痰薬を含めた従来の治療方法
では、彼女の症状は改善されなかった。 1日当たり4滴のDNA(0.0006mg/滴
)を、この患者に対して処方した。 治療から1日後に、彼女の血行は促され、
本発明による治療前には認められなかった導管からの排液作用が生じた。
【0026】 実施例VII 不都合な上気道呼吸器充血を患った40歳の女性に、1日当たり4滴のDNA(0
.0006mg/滴)を投与した。 1日後に彼女の血行は促され、喀痰が継続して大量
に出た。 この症例の場合、売薬の去痰剤を併用した。
【0027】 実施例VIII 有毒な腐食性物質へ曝されたために急性および慢性の呼吸器疾患を患った38歳
の女性を、本発明の方法によって治療した。 治療に先行して、鼻漏、胸部鬱血
および慢性呼吸器感染などの症状を治療するために様々な抗生物質による治療を
施したが、効果は上がらなかった。 この患者に、1日当たり4回、0.5ccを毎 日投与し、必要に応じて、1日5回から6回の投与処置を行うよう指示した。
【0028】 本発明による治療を開始したところ、患者は即座に痰を出すことができるよう
になった。 治療を続けたところ、慢性呼吸器疾患の症状が緩和した。
【0029】 実施例IX 幼児期に喘息を患い、持続性の成人性鼻炎および静脈洞炎を患っている58歳の
女性を治療した。 医師の所見は、鼻漏と+3の喉の腫れであった。 点鼻薬と
プレドニゾンの処方を7日間行った。 この治療によって、わずかに症状が快方
に向かった。 しかしながら、患者の咳は続いていた。 本発明による治療を、
1日当たり4回、 0.5ccの投与から始めた。 48時間以内に、咳の症状の改善と
、導管からの排液作用という形で効果が現れた。
【0030】 実施例X 慢性の頭部の充血、鼻づまりおよび咳が認められる慢性静脈洞炎と気管支炎を
患った48歳の女性を、本発明の方法によって治療した。 本発明の方法に従って
、この患者を1日当たり1回のDNA(0.0006mg/滴)の滴下で治療した。 この
治療によって、静脈洞と胸部からの排液作用が明らかに増大した。 本発明の治
療を取り止め次第、患者の容態は退行した。 治療を再開すると、先の本発明の
治療時と同様の排液作用と充血の軽減が認められた。
【0031】 以下の実施例では、放射線誘発粘膜炎を患った患者を、本発明の組成物を含む
DNAで治療した結果を報告している。
【0032】 実施例XI 本実施例では、放射線誘発粘膜炎を患った患者を、1滴のDNA(0.0006mg/滴
)を、1日4回、舌下投与して治療した。 この患者の痰の粘度は50%軽減し、
また、咳も少なくなった。 この患者への投薬頻度を実験したところ、1滴だけ
の投与では不十分であったが、1日当たり3〜4滴の投与が最適であると認めら
れた。
【0033】 実施例XII 本実施例では、放射線誘発粘膜炎を患った患者を、1滴のDNA(0.0006mg/滴
)を、1日4回、舌下投与して治療した。 1日当たり4滴の治療では自覚的な
改善は認められず、用量を1日当たり10滴にまで増やすことで、痰の粘度が軽減
した。 この患者へのDNAの投与を止めたが、その後に投与を再開したところ
、痰の粘度の軽減が認められたとの報告を受けた。 ストレプトリジンOを取り
込むことで治療効果が改善できるかどうかは定かではないが、その後になって、
1滴当たり2単位のストレプトリジンOを含むよう処方を変更した。
【0034】 実施例XIII 本実施例では、放射線誘発粘膜炎を患った患者を、1滴のDNA(0.0006mg/滴
)を、1日4回、舌下投与して治療したところ、痰の粘度は50%軽減した。 さらに、患者は、喪失していた味覚が正常にまで回復したことを自覚した。
【0035】 以下の実施例では、本発明の方法に従った組成物を含むDNAでの治療に成功
した、粘液の異常蓄積を特徴としない、軽度〜中度の慢性閉塞性肺疾患を患った
3名の患者の治療結果を報告している。
【0036】 実施例XIV かつて喫煙していた67歳の男性であって、痛風、高血圧、消化性潰瘍、および
慢性閉塞性肺疾患、すなわち、高湿度下、半フライトの階段登り中、庭の散歩中
および夜間の就寝中に息切れを伴う慢性閉塞性肺疾患の病歴をもった男性。 こ
の患者には、白色の微痰の分泌が認められた。 この患者は、アロプリノール、
Pepcid(ファモチジン)、Slobid(テオフィリン)、Calan(ベラパミル塩酸) 、Accupril(クアナプリル塩酸)およびアルブテロール吸入器で治療を受けてい
た。 公定肺活量測定法による前検査では、中度の慢性閉塞性肺疾患と判断され
、Fev1%は51であった。
【0037】 この患者を、1滴のDNA(0.0006mg/滴)を、1日4回、舌下投与して治療し
た。 14日間の治療の後、彼の全般的な呼吸困難の症状が、自覚評価で10から4
にまで改善したとの報告を受けた。 彼にとって、立ち止まらずにはいられなか
ったモールでの散歩も、いまでは息切れ無く歩くことができた。 16日目に実施
した肺活量測定の結果には変化は認められなかったが、本発明に従って3ヶ月間
治療を継続した後には、治療前には呼吸困難無しにわずか半ステップしか登れな
かった階段も、13段を登ることができた。 アルブテロールによる患者への投与
も、毎日の投与から1週当たり2〜3回の投与にまで減らせ、ついには、4週間
に1回の頻度にまでなり、またSlobidの使用も止めた。 患者の妻から、患者は
静かに睡眠をとるようになり、また、夜中に患者の喘ぎをもやは聞くこともなく
なった、との報告を受けた。
【0038】 実施例XV 71歳の女性であって、高血圧、心筋梗塞、腎不全、裂孔ヘルニア、脊髄狭窄、
高脂質血症、および慢性閉塞性肺疾患、すなわち、料理中、17歩の歩行中、洗濯
物の移動中、掃除中、ベッドメーキング、自家用車までの歩行中、そして、モー
ルでの歩行中に息切れを伴う慢性閉塞性肺疾患の病歴をもった女性。 彼女も、
微痰が出ると訴えていた。 彼女は、目下のところ、Cardizem CD(ジティアゼ ム塩酸)、Vasotec(エナラプリル酸塩)、Zocor(シムヤスタティン)、Ogen(
エストロプリペート)、Zantac(ラニティディン塩酸)、Toprol(クエン酸メト
プロロール)、ニトログリセリンパッチ、LorTab(二酒石酸ハイドロコドンおよ
びアスピリン)、および求めに応じて睡眠薬を含む医薬での治療を受けていた。
【0039】 検査時には、軽度の前方向性の喘ぎを発し、また、公定肺活量測定法による前
検査でのFev1は70であった。
【0040】 この患者に、1滴のDNA(0.0006mg/滴)を、1日4回、舌下投与して治療し
た。 7日間の治療の後、彼女の症状に変化は無かったが、14日間治療を行った
ところ、息切れ無しにモールを散歩することができ、また、立ち止まったり、休
息を取らずとも掃除やベッドメーキングができるまでになった、との報告を受け
た。 14日後に改めて肺活量測定を行ったところ、Fev1%は78を示し、検査前の
結果から11%の改善が認められた。 彼女の治療計画を1日1回にまで縮小した
時に、息切れが再出現があったことを除けば、患者の容態は快方に向かい続けて
いた。 毎日4回の処置にまで治療計画を戻して4ヶ月後には、Serevent(Glax
o)エアロゾル吸入器の使用を止めることができるまでに、彼女の呼吸困難の症 状は改善していた。
【0041】 実施例XVI 76歳の女性であって、高血圧、不整脈、高コレステロール血症、慢性閉塞性肺
疾患(少なくとも10年の罹患歴)の病歴を持ち、階段を一フライト登った後での
呼吸困難の不安、そして呼吸と咳に苦しさを感じ、それに微痰が出ていた。 こ
の患者は、Normodyne(ラベタロール塩酸)、Procardia(ニフェジピン)、Pers
antine(ジピリダモール)、Zocor(シムバスタティン)、アトロベント吸入器 (臭化イプラトロピウム)およびXanax(アプラゾラム)による治療を受けてい た。 検査時には、呼吸音は適度なまでに低下し、また、血圧は正常であった。
10年前に実施した肺活量測定でのFev1%は73(正常)で、中間流速が減少してい
ることは、初期のCOPDを示唆するものである。
【0042】 この患者に、1滴のDNA(0.0006mg/滴)を、1日2回、舌下投与して治療し
、これを1ヶ月間続けた後には、咳が少なくなり、また自宅で就寝中の喘ぎも減
った。 治療からほぼ2ヶ月後に実施した肺活量測定でのFev1%は、65であった
。 この患者は、自覚症状の改善と、アトロベントの吸入を止めたことを、その
後も報告してきた。 4ヶ月には、喘ぎもほぼ無くなり、また、本発明の治療を
受ける以前よりも咳が少なくなっていた。
【0043】 実施例XVII 本実施例では、数名の喘息患者に、サケ精子またはウシ由来のDNA(0.0006m
g/滴)を、少なくとも1滴、毎日投与することによって治療した。 これら患者
の追跡評価したところ、痰の粘度と量の減少が認められた。 さらに、サケ精子
DNAが、ウシ由来のDNAとほぼ同等の治療効果を呈することが認められた。
【0044】 実施例XVIII 本実施例では、56歳の非喫煙者であって、慢性閉塞性肺疾患/肺気腫を患い、
また二次的に石綿症を患い、さらに肺不全が故に全身的に無力感がある患者に、
DNA(0.0006mg/滴)を、少なくとも1滴、毎日4回、舌下投与することによっ
て治療した。 治療の数週間後、患者は、「すこぶる良好である」や「息切れし
ない」などの自覚症状を報告してきた。 以後、この患者の治療頻度は、毎日1
滴にまで減少した。
【0045】 実施例XIX 本実施例では、1滴のDNA(0.0006mg/滴)を舌下投与することで、化学物質
感受性や環境感受性によって引き起こされた呼吸器疾患の症状がほとんど即座に
緩和されることを示した。 この療法は、子供と大人を含めた少なくとも12名に
関して試験を行い、そして、すべての症例について良好な結果を得た。
【0046】 以下の実施例では、サケ精巣由来のDNAまたは子ウシ胸腺由来のDNA(Sig
ma)の投与が、迅速かつ再生可能な反応によって中耳炎を治療する上で有用であ ることを示している。
【0047】 実施例XX 本実施例では、鼓膜が膨れ上がった右耳に、重い再発性中耳炎を患った5歳の
女の子が患者である。 この患者に、1滴のDNA(0.0006mg/滴)を、毎日4回
、7日間、舌下投与して治療した。 2日後に患者を診た時に、子供の体温と体
力が、最初の晩より良くなっていることを母親から聞かされた。 翌日から彼女
は学校に通い始めた。 検査時に鼓膜を穿刺したが、膨らみは取れなかった。 この患者は、過去に何度も抗生物質による中耳炎の治療を受けていた。
【0048】 本発明による治療を止めて約9日後、患者は左耳に痛みをまた感じ、体温は華
氏101度にまで上がっていた。 彼女の母親は医者には連絡しなかったが、本発 明のDNA組成物を上手に再度投与した。 彼女は、翌日から学校に通った。
1998年4月2日に、この患者の右耳に、再発性中耳炎がまた発症した。 彼女に
、本発明のDNA組成物を改めて舌下投与して治療したところ、痛みが急速に引
き、発熱も消散し、すべてが快方に向かった。
【0049】 実施例XXI 本実施例では、右耳の閉塞感、華氏100度の発熱、そして微痛が認められた9 歳の女の子が患者である。 この子は、右耳の中耳炎と診断された。 この患者
に、1滴のDNA(0.0006mg/滴)を、毎日4回、舌下投与して治療した。 治療
初日の夜、患者は熟睡し、痛みも引き、そして、翌日からは学校に通い始めた。
4日後には、赤みと分泌液の程度も小さくなっていた。 母親から、通常は抗生
物質で中耳炎を治療しており、その場合、熟睡できない夜が2〜3晩続き、学校
も2〜3日欠席するのが普通であるとの報告を受けた。 本発明に従った治療の
場合、彼女は翌日から学校に通い始めた。
【0050】 実施例XXII 本実施例での発熱を伴う急性中耳炎の症状が認められた5歳の女の子は、訴え
るように泣きむずかり、その挙動にも落ち着きが無かった。 母親は、午後遅く
に、1用量の植物由来ホメオパシー療法剤を患者に与えた。 若干の効果はあっ
たようだが、深夜になって再び、ひどく痛み出した。 1滴のDNA(0.0006mg
/滴)を単一舌下投与して、この患者を治療した。 それ以上の投与は、行わな かった。 この患者は、翌日から幼稚園に通いだした。 その後の3週間に、数
度にわたって耳の診断を行ったところ、状態は徐々に快方に向かっていた。
【0051】 実施例XXIII 本実施例では、再発性漿液性中耳炎を患った17ヶ月の男の子が患者である。 この患者に、1滴のDNA(0.0006mg/滴)を、毎日4回、1ヶ月間にわたって、
舌下投与して治療した。 分泌液も完全に解消していた。
【0052】 実施例XXIV 本実施例では、再発性漿液性中耳炎を患った3歳の子供が患者である。 この
患者に、1滴のDNA(0.0006mg/滴)を、1時間ごとに、痛みが解消するまで舌
下投与して治療した。 次いで、この患者を、毎日4回、1週間にわったて治療
することで、症状の完全な解消に至った。
【0053】 実施例XXV 本実施例では、痛みを伴う両側性中耳炎を患った2歳の女の子が患者である。
この患者に、1滴のDNA(0.0006mg/滴)を、1時間ごとに、痛みが緩和するま
で舌下投与して治療し、次いで、毎日4回、1週間にわったて、1滴の舌下投与
を行うことで、症状の完全な解消に至った。
【0054】 実施例XXVI 本実施例では、両側性漿液性中耳炎とエウスタキオ管機能不全を患った10ヶ月
の男の子が患者である。 この患者に、1滴のDNA(0.0006mg/滴)を、毎日4
回、1ヶ月にわたって舌下投与して治療した。 1ヶ月後に再診察したところ、
エウスタキオ管の機能が正常になっていた。
【0055】 実施例XXVII 本実施例では、当初、エウスタキオ管に鼓膜切開管を挿管する外科的処置を薦
められていた、再発性両側性漿液性中耳炎を患った14ヶ月の男の子が患者である
。 この患者に、1滴のDNA(0.0006mg/滴)を、毎日4回、舌下投与して治療
した。 1ヶ月および2ヶ月後の診察では、分泌液の十分な解消は認められなか
ったが、3ヶ月後の診察では、その完全な解消が認められた。 治療を開始して
5月後に両側性中耳炎が再発したが、DNA滴下による治療を再開したところ、
完全な回復に至った。
【0056】 好適な態様に関して本発明を説明してきたが、本発明は、請求の範囲の記載に
基づいてのみ限定されるべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 43/00 111 A61P 43/00 111 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),AU,CA,I L,JP (72)発明者 アレン, マイケル アメリカ合衆国 95816 カリフォルニア サクラメント 38ス ストリート 1149 Fターム(参考) 4C076 AA12 BB13 BB15 BB16 BB21 BB22 BB26 CC05 CC15 DD23D EE38 EE41 FF12 FF14 FF15 FF41 FF43 4C086 AA01 AA02 EA16 MA17 MA56 MA57 MA63 MA66 MA67 ZA34 ZA59 ZB11

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘液の異常蓄積に関連しない呼吸窮迫の患者の症状を治療す
    るための方法であって、該方法が、薬学的に許容可能な賦形剤に含まれる有効量
    のDNAを、遺伝子導入をもたらさないよう、粘液の異常蓄積に関連しない呼吸
    窮迫を特徴とする疾患を患った患者に投与する工程を含む、粘液の異常蓄積に関
    連しない呼吸窮迫の患者の症状を治療するための方法。
  2. 【請求項2】 前記DNAが、液状の形態で舌下に滴下して投与される請求
    項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記疾患が、慢性気管支炎、肺気腫および喘息からなるグル
    ープから選択される請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記疾患が、喘息である請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記賦形剤が、水、生理食塩水、アルブミンまたはデキスト
    ロースからなるグループから選択される請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記DNAの有効量が、約0.00012mg〜約0.003mgのDNAで
    ある請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記DNAの有効量が、約0.0006mgのDNAである請求項1
    に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記患者が、ヒトである請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記DNAが、舌下投与、皮下投与、静脈投与、筋内投与お
    よび膜内投与からなるグループから選択される経路で投与される請求項1に記載
    の方法。
  10. 【請求項10】 患者の粘液に関連した呼吸器充血を緩和するための方法で
    あって、該方法が、薬学的に許容可能な賦形剤に含まれる治療上有効量のDNA
    を、遺伝子導入をもたらさないよう、呼吸器充血を特徴とする疾患を患った患者
    に投与する工程を含み、かつ前記呼吸器充血が、前記患者の呼吸系内での粘性粘
    液または喀痰の過剰分泌によるものであり、また、前記方法が、前記患者の呼吸
    系内での粘液の分泌を増大し、かつその蓄積を減少せしめることで、前記粘液ま
    たは前記喀痰の粘度を低減ならしめるものである、患者の粘液に関連した呼吸器
    充血を緩和するための方法。
  11. 【請求項11】 前記DNAが、液状の形態で舌下に滴下して投与される請
    求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記賦形剤が、水、生理食塩水、アルブミンまたはデキス
    トロースからなるグループから選択される請求項10に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記DNAの有効量が、約0.00012mg〜約0.003mgのDNA
    である請求項10に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記DNAの有効量が、約0.0006mgのDNAである請求項
    10に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記患者が、ヒトである請求項10に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記DNAが、舌下投与、皮下投与、静脈投与、筋内投与
    および膜内投与からなるグループから選択される経路で投与される請求項10に記
    載の方法。
  17. 【請求項17】 中耳炎の症状を治療するための方法であって、該方法が、
    薬学的に許容可能な賦形剤に含まれる有効量のDNAを、遺伝子導入をもたらさ
    ないよう、中耳炎を患った患者に投与する工程を含む、中耳炎の症状を治療する
    ための方法。
  18. 【請求項18】 前記DNAが、液状の形態で舌下に滴下して投与される請
    求項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記賦形剤が、水、生理食塩水、アルブミンまたはデキス
    トロースからなるグループから選択される請求項17に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記DNAの有効量が、約0.00012mg〜約0.003mgのDNA
    である請求項17に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記DNAの有効量が、約0.0006mgのDNAである請求項
    17に記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記患者が、ヒトである請求項17に記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記DNAが、舌下投与、皮下投与、静脈投与、筋内投与
    、膜内投与および局所投与からなるグループから選択される経路で投与される請
    求項17に記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記DNAが、点耳剤の形態で局所的に投与される請求項
    17に記載の方法。
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