JP2002505902A - 固体磁気共鳴撮像 - Google Patents
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Abstract
Description
から成る高密度外殻または皮質外皮がある。皮質外皮内において、多数のタイプ
の骨または骨の領域が、皮質骨とほぼ同じ材料から成る骨梁骨(「スポンジ状の
」骨または「海綿」骨とも呼ばれる)の網状組織あるいは網を備えている。皮質
外皮および/または小柱網で包囲された領域内部には骨髄があり、「骨髄空間」
と呼ばれることもある。これ以外のタイプまたは領域の骨、特に大腿骨のような
長骨では、小柱を持たない骨髄空間が皮質骨によって包囲されている。この骨髄
空間は「髄質」あるいは「髄腔」とも呼ばれる。小柱網あるいは髄腔のどちらに
内包されているかに関係なく、骨髄は、骨の生きた組成物を支持する細胞、循環
系を含む生きた物質から成る。さらに骨髄は脂質を備えており、また、血液形成
と身体の免疫系の特定の成分を収容している。
構成物で構成された複合材料である。有機組成物は、「基質」または「類骨」と
も呼ばれ、主にタンパク質コラーゲンから成る。基質は軟骨状で柔軟であり、骨
材料に弾力性と硬質性を与える。
ラル結晶であり、骨に硬質性と圧縮強度を与える。一般にこの結晶は、側部が約
数百オングストロームのオーダかこれよりも短く、厚みが数十オングストローム
の平坦な板形状をしている。高密度骨の乾燥重量全体の約60〜70%をこのミ
ネラル結晶が占めている。
のための1組のレバーを提供し、内臓を保護し、造血形成および免疫系を収容し 、リン酸塩、カルシウム、その他のイオンのための貯蔵器官として機能する。
か、その能力が弱まっている可能性がある。骨疾患である骨粗鬆症では、骨格内
の骨量が減少することにより骨が弱く脆くなってしまうため、骨折の危険性が増
える。また、ページェット病では、骨無機質と基質が循環的に再吸収(溶解)さ
れて堆積する割合が異常に高くなり、これによって骨の構造が歪み、痛みを伴う
。骨軟化症(成長期の子供が発症した場合はくる病と呼ばれる)では、基質に対
するミネラルの比率が不十分になる。また、癒着不能という、骨の再構成機構に
欠陥が起こる病理状態のために、骨折が完治しないという場合もある。
、また、磁場勾配パルス中にRF励起パルスを生じるパルスシーケンスが印加さ
れる。励起されたアイソトープによって発せられたRF信号がRFパルスの後に
取得され、次に、対象物内のアイソトープの空間分布を示すデータを生成するた
めにこのRF信号の処理が行われる。
の取得をRF励起パルス終了のほぼ直後に始めることができる。そのため、RF
パルスの後に、勾配パルスのランプアップと安定、および/または渦電流の減衰
を待つ必要がない。これによって、RFパルスの終了とサンプリング開始の間の
「デッドタイム」(例えば、アナログ−デジタル変換器が発せられたRF信号を
サンプリングできない時間)を短縮することができる。画像化する対象物中の固
体に含有されたアイソトープのように、横緩和時間T2が比較的短いアイソトー プを画像化する場合には、デッドタイムの短縮が重要である。RFパルスの後に
勾配パルスが発生した場合、このような固体アイソトープからのMR信号は、勾
配がランプアップおよび安定するまでに大幅にまたは完全に消える。RF励起パ
ルス以前に勾配パルスを開始することにより、勾配立上り時間を比較的長くする
ことができ(すなわち、磁束の変化(dB/dt)の率を比較的低くすることが
でき)、従って、画像化中の被検物を神経刺激の発生から保護することができる
。例えば、関心のアイソトープ(例えば、骨中の固体リン−31(31P))のT 2 が100μsのオーダであったとしても、立ち上がり時間を0.1秒のオーダ にすることが可能である。
2つ発生し、これによって3つの勾配パルスが互いに直交して勾配ベクトルを定
義する。3つの勾配パルスは全てRF励起パルスの前に開始され、3つの勾配パ
ルスの最中(例えば、勾配パルスがフル振幅にまで立ち上がった200μs後)
にRFパルスが発生する。励起したアイソトープによって発せられたRF信号の
取得が、3つの勾配パルスの発生中に起こり、RF励起パルスの終了のほぼ直後
(例えば、40μs未満、好ましくは20μs未満、また、より好ましくは5μ
s未満)に開始される。
複数回、例えば1,000回のオーダ実行される。各々のパルスシーケンスは対
応する勾配ベクトルを備えている。これらのベクトルの大きさは実質的に全て同
じ、例えば、9G/cmのように2〜12G/cmの値であるが、各ベクトルは
独自の方向を有している。
ために信号の平均化を行うことができる。約1,000個の勾配ベクトルのセッ
ト全体が4回繰返されるとすると(すなわち、4度の別々の機会に各々のベクト
ルが発生されるとすると)、全体で約4,000個のベクトルが取得される。取
得はどのような順番で行っても構わない。
TRを約1.0秒未満、より好ましくは約0.5秒未満、さらに好ましくは約0
.3秒未満にする。RF励起パルスのフリップ角度は約30°未満であり、より
好ましくは約20°未満である。これは、縦磁化Mの1部分のみをサンプリング
することをもたらすにも拘わらず、より短いインターパルス繰返し時間TRを許
容し、固定された画像スキャン時間の信号対雑音比を改善する。
の球状極座標系の放射状線上に存在し(画像のフーリエ変換)、ここで、球状極
座標系内のポイントは、原点からのベクトルkで示すことができる。これらのデ
ータの処理において、各々のデータにそれぞれ関連した|k|2(kの大きさの 2乗)を掛け、次に、フーリエ変換をする前に3次元のデカルト座標グリッドに
補間される。
えば31Pや1Hのようなアイソトープの密度を示すデータを生成する過程を含む 。骨標本中の31Pの空間密度を決定する方法において、31Pの既知の密度(単数
又は複数)を有する較正ファントムを骨の付近に配置し、これに主磁場とパルス
シーケンスを印加し、それにより、取得した信号を、骨標本とファントム両方の
画像を生じるように処理することができる。標本画像の強度をファントム画像の
強度と比較することにより、骨標本中の31P密度を評価することができる。
発せられたRF信号は、取得され、且つ対象物内の2つのアイソトープの片方ま
たは両方の空間的分布を示すデータ、例えば空間密度データのようなデータを生
成するよう処理されることができる。そのデータのセットは、例えば、対象物内
の2つのアイソトープの密度比を決定するため、比較され、そして対照されるこ
とができる。
主磁場が印加され、さらに、RF励起パルスと磁場勾配パルスとを有するパルス
シーケンスが印加される。励起されたアイソトープから発せられたRF信号が、
RFパルスの終了のほぼ直後に取得され、次に、対象物中のアイソトープの空間
的分布を示すデータを生成するように処理される。
(例えば、20μs未満、好ましくは5μs未満)に取得することにより、発せ
られたRF励起信号をサンプリングのために使用する時間を増やすことが可能と
なる。
れ、少なくとも2次元において磁気勾配を印加される。固体組織中でアイソトー
プが励起され、この励起されたアイソトープによって発せられたRF信号が、取
得され、固体組織中のアイソトープの分布を示すデータを生成するために処理さ
れる。
、例えば重なった状態にある固体の骨構造を、イオン化放射を用いることなく、
3次元において直接画像化することができる。例えば、骨無機質密度および/ま
たはミネラル化の度合いを評価するために、固体構造の質的および量的分析にこ
のデータを用いることができる。本発明のこの態様における実施形態では、固体
組織内におけるアイソトープ分布の3次元画像を生成するためのRF信号は、約
35分間未満、好ましくは約25分間未満の間に取得される。
くとも2次元において磁気勾配が印加される。アイソトープ(例えば31P)が骨
内で励起され、この励起されたアイソトープによって発せられたRF信号が、取
得され、骨中におけるそのアイソトープの空間的分布を示すデータを生成するた
めに処理される。次に、骨の無機質密度を決定するために、このデータ自体が(
例えば、その強度の評価によって)処理される。
値である。BMDは、骨粗鬆症やくる病を含む障害の臨床診断を容易にすること
が可能であり、また、被検物の骨折または骨の癒着不能の危険度に影響を及ぼす
主要因である。破壊的な試験(例えば生検)または被検物へのイオン化放射(例
えばX線照射)のどちらも用いずにBMDを評価できることにより、検査する骨
格領域の数と多様性に関して比較的広い範囲におけるBMD診断を比較的頻繁に
行うことができる。
気勾配が印加される。ファントムは、31Pの異なる密度を少なくとも2つ備えて
おり、また、画像化中に取得したRF信号が、骨サンプルとファントム中におけ
る31Pの空間分布を示すべく処理される。骨を表すデータの強度が、ファントム
を表すデータの強度と比較される。
物が同じアイソトープを含有していてももよい)2つの異なる化合物を有する対
象物が、実質的な静磁場内に配置される。一方の化合物中のアイソトープは、他
方の化合物中のアイソトープとは主磁場における異なるスピン格子緩和時間T1 を有する。対象物に、両化合物中のアイソトープを励起するRF励起パルスシー
ケンスが印加され、この励起されたアイソトープから発せられたRF信号が取得
される。これらの取得された信号から、2つの化合物の実質的に片方のみの、対
象物中における分布をを示すデータセットが得られる。
の、対象物中における分布を示すデータセットも取得される。RF励起パルスシ
ーケンスは、異なるフリップ角度、インターパルス繰返し時間、またはこれら両
方を有する2つの一連のRF励起パルスを備えている。データセットは、フリッ
プ角度とインターパルス繰返し時間の一方または両方と、スピン格子緩和時間と
に従って、取得したRF信号を処理することで得られる。RF励起の回数を適切
に増し、例えばデータセットの線形組合せの計算のような数学的技術を採用すれ
ば、この技術を、対象物中の3つ以上の化合物の分布の個別の画像を生成するた
めにも使用することができる。
ば時間の経過と共に変わる相互作用を研究および分析するための非侵襲的な方法
が得られる。例えば、植込まれたプロテーゼが、31Pを含有する化合物を1つま
たはそれ以上有する場合、この技術を用いれば、例えば生体内のバイオアクティ
ブ化学合成材料のリモデリングの研究および分析を行うために、プロテーゼと骨
を別々または一緒に画像化することができる。
範囲から明白になるだろう。
する1式の電磁コイル10を備えている。図1では、被験者11は人間でありそ
の全身が示されているが、人間の肢体や部位であってもよいし、あるいは生物で
なくてもよい。後に説明するように、MRIシステム8は、例えば骨の様な硬組
織に含まれるアイソトープの画像化および分析を容易且つ可能にする(「固体映
像法」)。
5、16とを備えており、これらの各々は直交x、y、z軸に関連した方向に向
かって配置されている。
2.0テスラ(T)の磁石(Nalorac社(カリフォルニア州マルティネス
)から入手可能)、または内径30cmで4.7Tの磁石(Oxford In
struments(イギリス、オックスフォード)から入手可能)である。
ル方向において磁場勾配Gx、Gy、またはGzを生じる。2.0Tシステムでは 、勾配コイルは例えば12G/cmまでの磁場勾配を生じる(勾配コイルと、こ
れらを駆動する電力供給装置はOxford Instruments製のもの
を使用)。また、4.7Tシステムでは、勾配コイルは例えば9G/cmまでの
磁場勾配を生じる(勾配コイルはGeneral Electric製、これら
を駆動する電力供給装置はTechron製のものを使用)。
が、その場所の範囲内にアイソトープを励起するRF励起パルスを生じ、さらに
、励起されたアイソトープから発せられたRF信号を検出する。図2に示す2.
0Tシステムで使用しているRFコイル22は、例えば長さ2.7cm、直径3
.3cmの単同調ソレノイドコイルである。4.7Tシステムで使用するRFコ
イルには、例えば、単同調または複同調の表面コイルがある。図3および図4に
は、その他のRFコイル20、21を示している。
ら発せられる信号を受信する。2.0Tシステムでは、例えば、SISCO/V
arian(カリフォルニア州、パロ・アルト)製のコンソールを使用し、また
、4.7TシステムではBruker Instruments(カリフォルニ
ア州、フレモント)製のOmegaコンソールを使用する。
に写るように任意で配置することができる。較正ファントム25は、既知の磁気
共鳴挙動を有し、また、被験者の中で画像化されるのと同じアイソトープを持つ
材料を備えている。例えば、MRIシステムが、被験者の骨の中の31P(リン)
を画像化するように構成されている場合には、ファントム25は1つまたはそれ
以上の既知の密度ρの31P化合物を含むことができる。例えば、ファントム25
は、直径2.54cm、長さ2.56cmで、4つの精密に工作された直円柱形
の穴を備えたアクリル製シリンダであってよい。該穴の各々は、二酸化ケイ素(
Johnson Matthey(メイン州、シーブルック)製)で希釈したヒ
ドロキシアパタイト・パウダーCa10(OH)2(PO4)6(Aldrich( ミズーリ州、セントルイス)製)の混合物を含んでいる。各々のシリンダは、例
えば、1.08、0.86、0.54、0.30g/cm3のようにそれぞれ密 度の異なるヒドロキシアパタイトを含んでいる。
T2は、後に詳細に説明するように、信号を検出するために使用可能な時間、ま た、信号に含まれる空間的な情報を暗号化するために使用可能な時間を反映する
。
の各々の核スピンは、その信号がMR機器によって検出されてもされなくても、
それ自体が双極子磁場を生じる極微な磁石である(磁場の形状は、磁針のような
短い直線磁石により生じる磁場のようなものである)。従って、被検物内の原子
核の各々は、コイル10によって生じる磁場のみでなく、被検物内にあるその他
全ての原子核の磁場をも経験する。しかし、これらの双極子磁場の強度は、原子
核間の距離の逆3乗同様に減衰するため、その効果は著しく局所的であり、数原
子直径の距離内にあるこれらの核スピンのみが、与えられた核原子を経験した磁
場全体に影響を及ぼす。
トル和)は「局所磁場」と呼ばれ、BLで示される。BLの特定の大きさと方向が
被検物の場所によって変わるため、BLは統計に基づいた量である。BLの平均値
は通常0であるが、固体材料におけるその平均二乗の平均は0ではない(また通
常は、例えば1H対13Cのように、被検物内の異なるアイソトープによって異な る)。
の平均を持つ局所磁場が存在することが、サンプル全体にかけてラーモア周波数
の広範囲の広がりがあること、すなわち比較的広い準位幅があることを示す。こ
れは短いT2と同等である。例えば、一般的な磁気共鳴機器は、約1〜10T( 10,000〜100,000ガウス、G)の範囲の磁場強度B0を採用してい る。特定の値は、そこに存在する特定の核種と、固体の結晶格子におけるその空
間的配置に基づくが、1〜50kHzの範囲のスペクトル・ライン幅と10〜1
000μsの範囲のT2を与えた場合、その固体における局所磁場は約1〜10 Gの範囲である。対照的に、液体被検物中の分子の動きは素早く等方的である。
そのため局所磁場の平均が0になり、スピン・スピン結合への寄与が実際上消え
る。
T3の増加と、ライン拡大(縮小したT2)とに寄与する別の相互作用も経験する
。これらの相互作用には、化学シフトの異方性と四極子結合がある。
術で画像化するには、十分なスピン・エコーまたは勾配・エコー信号を検出する
のに、最短エコー時間(TE)がこのT2のオーダと同じか、またはT2よりも短
くなくてはならない。これは、比較的高い周波数での比較的大きな勾配磁場の切
換えを伴う。また、高帯域幅の電力供給装置が必要となり、これによって被検者
11内の神経が刺激される。
スシーケンスからスピン・エコーまたは勾配・エコーを排除することができる。
図5に、励起されたアイソトープのFIDのサンプリングを可能にするパルスシ
ーケンスを示す。全画像スキャン中に、図5のパルスシーケンスは、例えば40
96回繰返される。
4は、勾配コイル14、15、16を駆動して、x、y、zのそれぞれの方向に
おいて3つの勾配パルスGx、Gy、Gzをそれぞれ生じて勾配ベクトルGを生じ る。勾配ベクトルGの大きさは、図5のパルスシーケンス全体を通して、例えば
2〜12G/cmの範囲内の値において実質的に一定に保たれる(立上り時間、
整定時間、立下り時間を除く)。これらの勾配は、短いT2の拡大効果において 表面の空間分解能を高めるために臨床用MRIで一般に使用される最大値1〜2
G/cmよりも高い。勾配ベクトルGの比較的高い大きさを考慮して、勾配パル
スGx、Gy、Gzの立上り時間および立下り時間は0.1秒のオーダとかなり長 めにとられる。これによって、定常状態の大きさまたは場の勾配とは対照的に、
主に磁束の変化(dB/dt)の率の関数である被検者11への神経刺激を防止
する。勾配パルスGx、Gy、Gzは、RF励起パルス26の前に開始されるため 、この比較的長い立上り時間が使用可能なサンプリング時間の合計を減じてしま
うことはない。勾配パルスがRFパルスの後に発生した場合は、勾配がランプア
ップし、安定するまでに、固体アイソトープからのMR信号が全域または広い範
囲にわたって消える。
、例えばコイルおよび/または磁石の電気伝導構造において誘導された全ての渦
電流が衰える。
れに近い周波数を持った単一の方形ハードパルスである。例えば、31Pのラーモ
ア周波数は2.0Tにおいて34.27MHzであり、また1Hのラーモア周波 数は84.67MHzである。
所望の定量的な正確性、信号対雑音比、合計の画像取得時間の関数である。
和時間T1を特徴的に持っている。例えば、2.0Tの磁場における体外(ex vivo)骨内の固体リン31(31P)のT1は5〜20秒のオーダであり、 また、1.5Tの磁場における体内(in vivo)骨内では5〜7秒のオー
ダである。完全飽和をもたらす90°のRF励起パルスの後に、縦磁化を95%
回復するためにはT1インターバルが3回、99%回復するにはT1インターバル
が5回必要である。99%の正確性を得るためにインターパルス繰返し時間TR
を5回のT1インターバルと等しくなるように選択した場合、合計で4096の FIDの画像スキャンを完了するのに約5日を要する。
時間を短縮することができる。その結果、縦磁化Mの1部分しかサンプリングで
きないが、しかし、インターパルス繰返し時間TRが短縮でき、固定の画像スキ
ャン時間について信号対雑音比を改善することができる。
きる(例えば4096FID)ように選択する。例えば、合計画像化時間を20
分のオーダとすると、TRを0.3秒に設定することができる。T1は、縦磁化 M0の平衡値と、前指数的な(pre-exponential)定数α(理想的な状況下で2と
等しい)と同様に、反転回復パルスシーケンス(180°のRFパルスを持ち、
次に継続時間τの遅れが続き、次に図5に示すFIDシーケンスが続く)と、以
下に示すモデルに適合する第3パラメータ非線型最少二乗法とを用いて求めるこ
とができる。
めに、方程式(4)を用いてフリップ角度が計算される。例えば、2.0Tシス
テムにおいて、T1が約20秒の骨を画像化する場合、0.3秒間のTRと、1 0°のRF励起パルス26を使用することができ、その結果求められる4096
FIDの画像スキャンを全て行うための時間は23分間となる。(正確な継続計
算によれば20.5分間であるが、スキャナによるちょっとした遅れが2.5分
間あるので、これを追加している。)より強い磁場ではT1が増加するため(例 えば、約30秒間)、10°のRF励起パルス26および0.45秒間のTRを
4.7T磁場に用いると、4096FIDの画像を全てスキャンするための時間
は31分間と計算される(スキャナに起因する遅れを無視する)。
、例えば40μsのオーダまたはこれより短い時間の後、および好ましくはたっ
た5μsのオーダまたはこれより短い時間の後に開始される。RF励起パルス2
6の終了の実質的直後のFIDのサンプリングは、比較的短い固体T2が信号の 位相ずらしと損失を生じてSNRを向上させるための時間を短縮する。パルス直
後のFIDのサンプリングも、被検物の異なる範囲におけるT2の変化によって 起こる出来上り画像内の信号強度の変化を最少にする。これは、T2重み付けを 減少させることで画像の定量的な正確性を保つ上での助けとなる。サンプルは一
定の時間インターバルで収集され、各FID中に合計で256のサンプルが収集
される。
Dのサンプリングが必要条件である。勾配ベクトルGの大きさは、図5の各パル
スシーケンスにおける大きさと同じである。これは、例えば2〜12G/cmの
範囲内の値である。各勾配ベクトルGについての256サンプルのセットは各々
、フーリエ・ドメイン(または「k空間」)において、原点から発する一連のサ
ンプルとして説明することができる。詳細には、波数ベクトルk=γGtは、信
号の取得中に、時間tにおける勾配ベクトルGの影響下で、フーリエ空間の半径
方向の横切り(radial traversal)を追随する。
において生じ、それぞれの勾配ベクトルGは、4回サンプリングされて信号対雑
音比を改善する。これはすなわち、1つの画像についてデータを収集する工程を
通じて、勾配パルスGx、Gy、およびGzの各組合わせが、異なる4つの機会に おいて生じるということである。これら4つの「繰返し」スキャン中に収集した
データは平均化され、データ・マトリックスに格納される。勾配ベクトルGの大
きさをゼロにするために、連続するパルスシーケンスの間に勾配パルスGx、Gy 、およびGzをオフにする必要はない。
ーンに好都合に適合し、998方向が球状のk空間全体に渡って同位体的に分配
されるように勾配パルスGx、Gy、およびGzが選択される。従って、4096 のFIDの4×998(または3992)のみが画像の再構成に使用される。残
りの104FIDからのデータは破棄されるか、あるいは、ラーモア周波数、受
信機のノイズレベル、受信機のベースラインオフセット、および/または同様の
性質の測定に使用することができる。しかし、コンピュータのハードウェアおよ
びソフトウェアの目的において、2の累乗の倍数でデータブロックを扱うことは
一般には比較的便利であるため、4096のFID全てが収集される。勾配ベク
トル方向の数が少なければ画像取得時間が短くなるが、空間解像度は低くなり、
また、勾配ベクトル方向の数が多ければ空間解像度は高くなるが、画像取得時間
は長くなる。
D(k)から再構成することができる。画像再構成技術の詳細は、以下に示す本
明細書で参照している参考文献に示されている。C.W. Stearns, D.A. Chesler,
G.L. Brownellによる"Three Dimensional Image Reconstruction In the Fourie
r Domain," IEEE Trans. Nucl. Sci., NS-34(1): 374-378 (1987)、C.W. Stearns
, D.A. Chesler, Brownellによる"Accelerated Image Reconstruction For A Cy
lindrical Positron Tomograph Using Fourier Domain Methods," IEEE Trans.
Nucl. Sci., NS-37(2): 773-777 (1990)、D.A. Chesler等による"Rapid 3-D Reco
nstruction From 1-D Projections For Metabolic MR Imaging of Short T2 Spe
cies," Society of Magnetic Resonance, Berlin (1992)。
わち、各投影上の256データポイントが一定の時間インターバルでサンプリン
グされるため、データポイントの軌跡は一連の同心球体として説明することがで
きる。隣接する球体の各対は半径方向に同一の距離xで離間しており、距離xは
サンプリングインターバルによって求められた定数である。従って、最も外側に
ある、半径が256xの球体上の998のデータポイントの密度は、最も内側に
ある、半径がたった1xの球体上の998のデータポイントの密度よりも大幅に
低い。
されたデータポイントの各々が、そのk空間における実位置から、643立方体 再構成格子の包囲する8つのポイントへとぼかされる。これは、実データサンプ
ルの実k空間位置の、再構成格子ポイントへの近接と、実データサンプルの数値
とを反映する各立方体再構成格子ポイントの各々に数値を加えることによって達
成される。骨からの信号のスペクトル・ライン幅と再構成手順のポイント拡張機
能とによって実線形空間分解能は約2mm3に制限されるが、再構成された643 格子は、4cm3の視野(FOV)と0.625mm3のボクセルサイズとに対応
する。
る。
変換して修正された立方体再構成格子の各ポイントを、[(sinx・siny
・sinz)/(x・y・z)]2として変化させる3次元−sinc2乗関数 に相当する値で割る。
検者11における関心のアイソトープ分布を評価するために見ることができる。
例えば、骨無機質の主成分である複合リン酸カルシウムが、ヒドロキシアパタイ
ト、Ca10(OH)2(PO4)6に似た、結晶性の低い非化学量的なアパタイト (燐灰石)として特徴づけることができる。
に見られないイオンを有しているという点でヒドロキシアパタイトと異なる。よ
り詳細には、骨無機質は、炭酸塩、少量のナトリウム、マグネシウム、フッ化物
、その他の有機および無機質の微量成分を含んだアパタイト系のリン酸カルシウ
ムである。この炭酸塩化アパタイトは「ダーライト」と呼ばれ、重量の4〜6%
の炭酸塩を含有し、また、歯や、無脊椎動物の骨格の無機質構成物質でもある。
骨無機質中のリン酸塩イオンのほとんどは、PO4 -3の形式であるが、プロトン を印加されてHPO4 -2の式を有するものもある。これらプロトンを印加された リン酸塩イオンは、リン酸水素塩、酸リン酸塩、またはビフォスフェートと呼ば
れ、全リン酸塩イオンの量の約15%まで含まれることができる。「オルトリン
酸塩」という用語は、リン酸H3PO4から導出されたプロトン印加した、または
プロトン印加していないリン酸塩イオンの全クラスを示すものである。
、31Pの再構成された画像の強度は、骨自体の無機質密度を表すものであり、組
織組成についての想定や、組織組成のモデルに依存する必要はない。31P画像は
、電離放射線(例えばX線)を用いなくても生成することができ、また、特に骨
梁骨のような骨の、および/または、臀部や手などの重なった多数の骨または骨
構造の断面の複雑なことが多い3次元構造を質的また量的な分析に使用すること
ができる。化学組成、および基質のミネラル化の度合(すなわち、骨無機質の基
質に対する比率)とについての情報も、1Hデータがまた得られる場合には、画 像から得ることができる。一般に、31Pは骨を周囲する軟部組織中(例えば、リ
ン脂質中や、PCr、ATP、Pi等の代謝産物の溶液中)に見られるが、骨中 のリン濃度は、通常は数桁高いため、軟部組織からのMR信号が骨からの信号を
妨害することはない。
ができる。質的には、画像は、骨の目的範囲内の相対無機質密度の空間的分布を
表し、画像中の明るい範囲は暗い範囲よりも無機質密度が高い。この質的画像は
、所定の画素または画素の範囲の強度に関連して正規化することができる。例え
ば、画像全体にかけての平均画素強度を計算することができ、また、次に、この
平均画素強度に関連して、画像強度を画素ごとに正規化することができる。
粗鬆症やくる病を含む骨格障害の臨床診断において重要であり、被験者の骨折の
危険に影響する主要因である。
Mも、測定した信号強度、すなわち、再構成した画像の強度と比例する。観測し
た縦磁化Mを実平衡値M0に修正するには、上述の方程式(2)を反転させて
ータを実密度情報に変換することができる。較正化合物の実密度は均一であるた
め、再構成した画像内のファントムの強度も均一である筈である。被験者の画像
の所望の範囲の平均画素強度が最初に見つかる。次に、較正化合物の範囲の平均
画素強度が見つかる。被験者の平均画素強度を較正化合物の平均画素強度で割る
と、(較正化合物の密度に関連する)被験者の該範囲の相対密度が得られる。較
正化合物の実密度がわかっているので、被験者の該範囲の実密度は、相対密度と
較正化合物の実密度を掛けることによって求められる。ファントム25の場合と
同様に、較正ファントムが1よりも大きな密度において化合物を有する場合、実
密度に対する強度を写像する較正曲線を、ファントム密度と強度の値の最少自乗
適合を用いて作成することができる。これについては、後述の方程式(7)に関
連して後により詳細に説明する。
FOV全体に不均一な強度を生じ、これにより、同じアイソトープ密度を有する
範囲における強度が、最終的なMR画像では違ってしまうことがある。これをな
くすために、較正プロセスの実施を、骨中の目的範囲と実質的に同じRF磁場強
度にされたファントム部分に限定することができる。
ントムがMRIシステム8に単独で配置される最初の較正で、FOV中の類似し
たRF磁場強度を有する範囲を識別することができる。このファントムは、例え
ば、85%のリン酸H3PO4で完全に満たされている。液体酸が、絶対的な充填
均一性と、非常に高い信号対雑音比(SNR)を提供する。被検物の画像生成に
使用する場合と実質的に同じ条件下で生成された最終的な仕上がり31P画像が、
同様の強度を持つ範囲を少なくとも2つ見つけるために調べられる。ファントム
の均一性のために、これらの画像範囲と対応するFOVの範囲が、実質的に同じ
RF磁場強度にされたことが明白である。
トム25の画像を用いて被検物画像の密度を求めるために使用される。例えば、
被検物画像のスライス45−48に対応する範囲のRF磁場強度がファントム画
像のスライス25−28に対応する範囲のRF磁場強度の2%以内である場合に
は、ファントム画像のスライス25−28からの強度情報が較正に使用される。
強度情報を使う必要はない。例えば、使用したファントムのスライスの各々の内
に、バックグラウンドノイズ標準偏差の3倍よりも小さな信号を伴った画像画素
を破棄することができ、また、残りの画素強度を密度計算に使用することができ
る。次に、これらの画素の信号強度Iを、線形較正曲線を作成するために使用で
き、Iは、ヒドロキシアパタイト/二酸化ケイ素の混合物の既知の密度ρに対抗
し、最少自乗法をあてはめ、
ズのゼロでない平均を修正する。
被検物の異なる磁気共鳴特性を考慮することもでき、ここで、これらの異なる特
性が画像強度に影響を与える。例えば、31P固体の3次元投影画像において、未
知被検物が骨を備え、較正被検物が合成リン酸カルシウム、例えばヒドロキシア
パタイトを備える場合、2つの材料のスピン格子緩和時間T1は異なり、各々の 材料に含まれるリン原子の等密度によって生じた信号強度もやはり異なる。実験
的に測定されたか、または、パルスシーケンス・タイミングの詳細と、各材料に
ついてのT1の値とがわかっている上で計算した修正因子を、較正の計算結果を さらに修正するために用いることができる。例えば、被検物の目的範囲内の密度
を算出するには、観測した再構成画像の関心領域の強度に、T1コントラストを 修正するにはF(方程式(6)より)を掛け、較正ファントムの強度対密度写像
を考慮するためにはK(方程式(7)より)を掛ける。
たリン酸(H3PO4)ファントム画像を用いて磁場変化を写像することにより、
RF磁場変化の結果生じた強度の空間的変化を修正することができる。次に、後
続の画像の強度を修正するべく、この写像を必要であればT1コントラスト修正 と共に使用することができる。これらの後続の画像は、被験物のみのものか、ま
たは被検物に加えてファントム25のようなファントムを含み得る。
シーケンス・タイミング・パラメータの適切な変化を伴う一連の画像を測定する
ことにより較正を行うことができる。この緩和時間から適切な修正を求めて適用
することができる。
外の3つの技術との間の高い相関を示す。あるテストにおいて、生後ほぼ6ヶ月
の子羊の脛骨と、生後ほぼ4ヶ月の子牛の大腿骨の中央骨幹皮質外皮とから長さ
2cmの標本を切取った。さらに、大腿部頭骨からウシの小柱標本も切取り、後
に説明する重量分析と化学分析の正確性を最大にするために皮質外皮を除去した
。標本から外部の軟部組織を完全に切断し、これを室温で乾燥した。全ての標本
は、タンパク質と脂質の補体を完全に保持していたが、含水率は低かった。
像化し、小柱標本を4.7Tで画像化した。ヒドロキシアパタイト・ファントム
と共に、ウシの皮質標本と小羊の皮質標本に10°のRFパルスと、0.3秒の
TRを印加した。ウシの小柱標本に21°のRFパルスと、2.0秒のTRを印
加した。ウシの皮質標本と小羊の皮質標本に適合した(方程式(1)を用いて)
T1は、各々17.1±0.4(標準偏差)と19.8±0.5であり、また、 ウシの小柱標本では16.3±1.3、ヒドロキシアパタイトでは0.26であ
った。(皮質骨画像については、ファントムの3つのコラムのみがヒドロキシア
パタイトで充填され、これに対し、小柱画像については4つ全てのコラムが充填
された。)
)を実施した。デュアル・エネルギーX線吸収光度法では、質量密度の画像を生
成するために2つのX線エネルギーにおける1対のデジタル投影X線スキャンを
減じて、その質量密度の画像から骨無機質含有量(BMC)を求めることができ
る。QDR−1000 DXA 濃度計(Densitometer)(Hol
ogic製(マサチューセッツ州、ウォルサム))を、Hologic製のヒド
ロキシアパタイト擬人化脊椎ファントムで較正した。DXAファントムのバック
グラウンド分散状態をシミュレーションするために精巧に研磨された厚さ3.8
1cmのアクリルプラスチックのブロックの上に骨標本を配置し、0.1cmの
スキャン・ステップでスキャンした。合計のスキャン時間は6〜7分間、スキャ
ン速度は0.73cm/sであった。全てのDXA分析にこのメーカーのソフト
ウェアを使用した。
明なアクリルマニキュアでコーティングし、水分置換によって容積測定を行った
。
置(Blue M製(ノースカロライナ州、アシュビル))で制御された約7.
62cm(3インチ)の水平な管状炉HTF55322Aで焼却して灰化した。
標本を、300℃の温度で2時間加熱し、次に、600℃で16時間加熱した。
300℃では炭酸塩はほとんど、または全く失われず、600℃ではほんの少量
だけ失われた。
に移した。るつぼを蒸留水で洗浄した。この水は準備に備えてメスフラスコ内に
溜められた。サンプルを2つの等分に分けた。1つ目の等分は、酸化ランタンを
0.1%(wt/vol)含有した0.5%(vol/vol)のHCL溶液で
希釈し、603原子吸収分光光度計(Perkin−Elmer製(コネチカッ
ト州、ノーウォーク))を用いて、標準カルシウム溶液との比較によりカルシウ
ムについて検定した。リンについて分析するために、2つ目の等分を、高速真空
濃縮装置を用いて蒸発によって乾燥した。乾燥残留物に蒸留水2.0mlと10
Nの硫酸0.5mlを加え、この溶液を150〜160℃のオーブンで3時間加
熱した。次に、30%の過酸化水素を2滴加えた。燃焼を完了し、過酸化物を全
て分解するために、この溶液をオーブンに戻してさらに少なくとも1.5時間加
熱した。0.22%のモリブデン酸アンモニウム4.6mlとフィスケ−サバロ
ウ(Fiske−SubbaRow)の試薬とを加え、完全に混合し、これを、
試験管を大理石で覆って熱湯浴中で7分間加熱した。830nmにおける光学濃
度がPerkin−Elmer Lambda 3分光光度計に記録された。標
準リン溶液との比較によって、リン含有量を求めた。Ca+PO4に基づいたカ ルシウムとリンの分析から、各標本の無機質含有量を計算した。
ストからのBMC値を重量分析で求めた標本の容量で割った。生体内テストでは
一般に、関心範囲の容量を直接測定することはできない。代わりに、面積濃度(
例えばg/cm2で表す密度)を計算するために、DXAシステムが、BMCを DXA画像の投影面積で割る。
の識別を行い、分析するために用いることもできる。例えば、骨と合成ヒドロキ
シアパタイトの間には分子構造の違いがある。上述したように、これらの違いは
2つの化合物の非常に異なったT1に翻訳される。外部骨は20秒間のオーダで あり、内部骨は7秒間のオーダであり、合成ヒドロキシアパタイトは0.5秒間
のオーダである。
ロキシアパタイトの両方を含有した範囲の第1画像は、例えば、0.3秒間のT
R、20°のフリップ角度で得ることができる。この画像は、骨とヒドロキシア
パタイトの両方を示す。次に、例えば0.3秒間のTR、90°のフリップ角度
で、第2画像を得ることができる。より大きなフリップ角度では、骨からの信号
が、そのより高いT1のためにほぼ飽和される。しかし、ヒドロキシアパタイト からの信号は違うため、結果として得られる第2画像は、実質的には合成材料に
過ぎない。生画像を、例えば、骨材料のみを示すようにするために、画素毎にデ
ジタル的に減算していくことができる。取入れる画像の数を増やすことにより、
この技術も、全て同じアイソトープ(例えば31P)を含有するが、別々のT1を 呈する同じ範囲内の3つまたはそれ以上の異なる化合物を区別するために用いる
ことができる。
よって、生体内バイオアクティブ化学合成材料のリモデリングを研究および分析
するための非侵襲方法が得られる。別の用途には、様々な段階の成熟度における
骨無機質と、リモデリングサイクル(骨材料が循環的に再吸収(溶解)され、堆
積する)における異なる段階での骨と、病理学上の様々な条件下にある骨の間の
識別がある。例えば、骨無機質の微量な成分イオンの1つであるHPO4 -2の濃 度は、その無機質が成熟する時間にかけて明らかに減少するため、無機質成熟の
マーカーとして機能する。このマーカーを評価することで、骨粗鬆症、ページェ
ット病、また、骨折や腫瘍切除のような骨の欠陥の治療や、治療の怠りを含む骨
無機質のターンオーバーに関連したプロセスまたは障害についての診断上有益な
情報が得られる。
物標本のその他の固体の化学的性質の研究にも使用することができる。磁気モー
メントを有し、磁気共鳴信号を発生する粒子または物質は全て、前述の技術を用
いた検出のための候補である(1H、3He、11B、13C、14N、23Na、27Al
、29Si、129Xe、電子、ミューオン、強磁性および反強磁性材料を含むが、 これらに限定はされない)。
を用いれば、上述したように1H画像を単独で得たり、または、31P画像と同時 に得ることができる。図6は、別個のRFパルス30、32が、31Pと1Hアイ ソトープをそれぞれ励起するパルスシーケンスを示している。コイルからの31P
FID信号34、1H FID信号36を、各々を上述のように設定して個別 に処理することができ、これによって得られた画像はインターリーブされるか、
そうでなければ処理される。図6では、31PのRF励起パルスは1HのRF励起 パルスよりも前に発生したように示しているが、順番を変えることもできるし、
これらを同時に発生させることもできる。
内決定を容易にするために画像を使用することができる。特に、上述したように
、31P画像は、BMD無機質濃度(比較的低い周囲組織内のリンの濃度)を顕著
に示す。1H FID36から再構成された1H画像は、骨髄や無機質内にあるプ
ロトンと同様に、基質内にある全てのプロトンを示し、また、「総合lH画像」 と呼ばれる。基質と無機質内にあるプロトンのみを識別するには、例えばスピン
・エコーまたは勾配・エコー技術を用いて、液体のみの1H画像を生成する。図 7に、2つの固体31Pおよび1H画像と共に液体のみの1H画像を生成するための
パルスシーケンスを示す。1Hの第2のRF励起パルス38は、液体1Hスピンエ
コー信号40を生じ、この信号から、1H空間分布の液体画像を生成することが できる。あるいは、図8に示すように、液体1Hに対して取得されることができ る勾配エコー信号44を生じるために、反転勾配ベクトルパルス42が発生され
る。
れ、固体プロトンのみの画像が残される。骨無機質中のプロトン濃度は、基質中
のプロトン濃度よりも相当に低いため、実際には、この最終的な画像は基質濃度
のみを反映する。上述の、31P画像からの無機質濃度の定量化技術と似た技術を
用いて、この基質濃度を定量化することができる。次に、無機質濃度を基質濃度
で割って無機質対基質比を算出することができる。同様に、画像の画素毎の比率
を計算すれば、ミネラル化度の画像を得ることができる。これは、前述した、1
画像からのデータの処理が可能で、および/またはこのデータを別の画像からの
データと組合せて新規の画像またはその他のデータセットを生じることが可能な
技術の一般的な特徴の特定的な例である。
誘導体、その他の農業材料、繊維組織、食料品、石炭、鉱物、化石、石およびそ
の他の地球物理学または石油化学物質や残留物、化学製品、重合物、ゴム、セラ
ミック、ガラス、宝石用原石、気体、液体、ゲル、液晶材料、核材料、合成物が
あり、これらは単独でも組合せてもよいが、これらの材料に限定されることはな
い。さらに、上述の技術は固体材料の画像化に限定されるものではなく、液体、
特に、広いスペクトル準位幅を呈する液体、および/または拡散効果がスピンま
たは勾配エコー信号を著しく減衰させる液体の画像化にも使用することができる
。
なくても、同一または別の核スピン種を用いて同じ標本の複数の画像を得ること
がきる。この場合、較正処置を用いても用いなくてもよく、また、画素強度値が
関心の特性を表すかまたは反映する画像を生成するために、適切な計算を使って
、複数の画像を数学的に組合せるか処理することができる。 その他の実施形態は、特許請求の範囲内に包含されるものである。
ルスを加えたものである。
を加えたものである。
Claims (77)
- 【請求項1】 磁気共鳴によりデータを取得する方法であって、 第1アイソトープを有する対象物に主主磁場を印加し、 前記対象物に、 第1磁場勾配パルスと、 前記第1アイソトープを励起するためのRF励起パルスとを有し、前記RF励
起パルスが、前記第1磁場勾配パルスの最中に生成される、 パルスシーケンスを印加し、 前記RF励起パルスの後に、前記励起された第1アイソトープによって発せら
れたRF信号を取得し、 前記対象物中における前記第1アイソトープの空間的分布を示すデータを生成
するために、前記RF信号を処理することを特徴とする方法。 - 【請求項2】 前記励起された第1アイソトープによって発せられた前記R
F信号が、前記第1磁場勾配パルスの最中に取得されることを特徴とする請求項
1に記載の方法。 - 【請求項3】 前記励起された第1アイソトープにより発せられたRF信号
を取得する前記段階が、前記RF励起パルスの終了のほぼ直後に開始することを
特徴とする請求項1に記載の方法。 - 【請求項4】 前記励起された第1アイソトープにより発せられたRF信号
を取得する前記段階が、前記RF励起パルスの終了後40μs未満の間に開始す
ることを特徴とする請求項3に記載の方法。 - 【請求項5】 前記励起された第1アイソトープにより発せられたRF信号
を取得する前記段階が、前記RF励起パルスの終了後5μs未満の間に開始する
ことを特徴とする請求項4に記載の方法。 - 【請求項6】 前記パルスシーケンスがさらに第2磁場勾配パルスを有し、 前記RF励起パルスが、前記第2磁場勾配パルスの最中に生成されることを特
徴とする請求項1に記載の方法。 - 【請求項7】 前記パルスシーケンスがさらに第3磁場勾配パルスを有し、 前記RF励起パルスが、前記第3磁場勾配パルスの最中に生成され、 前記第1、第2、第3磁場勾配パルスが勾配ベクトルを定義することを特徴と
する請求項6に記載の方法。 - 【請求項8】 前記パルスシーケンスが複数回繰返され、各パルスシーケン
スがそれぞれ関連した勾配ベクトルを有することを特徴とする請求項7に記載の
方法。 - 【請求項9】 前記勾配ベクトルの大きさが、複数回の各回において実質的
に同一であることを特徴とする請求項8に記載の方法。 - 【請求項10】 前記勾配ベクトルの大きさが、実質的に約2G/cmと約
12G/cmの間であることを特徴とする請求項9に記載の方法。 - 【請求項11】 前記勾配ベクトルの大きさが、実質的に約2G/cmと約
4G/cmの間であることを特徴とする請求項10に記載の方法。 - 【請求項12】 前記勾配ベクトルの大きさが、約2G/cmであることを
特徴とする請求項11に記載の方法。 - 【請求項13】 前記勾配ベクトルが、前記複数回のうちの少なくとも2回
において異なる方向を有することを特徴とする請求項8に記載の方法。 - 【請求項14】 前記勾配ベクトルが、1,000回のオーダの複数回にお
いて異なる方向を有することを特徴とする請求項13に記載の方法。 - 【請求項15】 前記勾配ベクトルが、前記複数回のうちの少なくとも2回
において同一の方向を有することを特徴とする請求項8に記載の方法。 - 【請求項16】 前記勾配ベクトルが、4回のオーダの複数回において同一
の方向を有することを特徴とする請求項15に記載の方法。 - 【請求項17】 インターパルス繰返し時間TRが約1.0秒未満であるこ
とを特徴とする請求項8に記載の方法。 - 【請求項18】 前記インターパルス繰返し時間TRが約0.5秒未満であ
ることを特徴とする請求項17に記載の方法。 - 【請求項19】 前記インターパルス繰返し時間TRが約0.3秒未満であ
ることを特徴とする請求項18に記載の方法。 - 【請求項20】 前記第1磁場勾配パルスの立上がり時間が0.1秒のオー
ダであることを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 【請求項21】 前記RF励起パルスが、前記第1磁場勾配パルスの立上が
り時間の200μsのオーダ後に開始されることを特徴とする請求項1に記載の
方法。 - 【請求項22】 前記RF励起パルスのフリップ角度が約30°未満である
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 【請求項23】 前記RF励起パルスのフリップ角度が約20°未満である
ことを特徴とする請求項22に記載の方法。 - 【請求項24】 前記RF信号の処理段階がフーリエ変換を有することを特
徴とする請求項1に記載の方法。 - 【請求項25】 前記RF信号を示す前記データが、k空間内の球状極座標
系における放射状線上に存在し、 前記球状極座標系中のポイントを原点からのベクトルkで示すことができるこ
とを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 【請求項26】 前記第1アイソトープが31Pであることを特徴とする請求
項1に記載の方法。 - 【請求項27】 前記RF信号の処理段階が、前記対象物中の31Pの密度を
示すデータの生成を有することを特徴とする請求項26に記載の方法。 - 【請求項28】 前記対象物が骨であることを特徴とする請求項27に記載
の方法。 - 【請求項29】 31Pを有する較正ファントムに、前記主磁場と前記パルス
シーケンスを印加する段階をさらに有することを特徴とする請求項28に記載の
方法。 - 【請求項30】 前記RF信号を処理する前記段階が、前記対象物と較正フ
ァントム中の31Pの空間的密度を示す画像を生成する段階を有することを特徴と
する請求項29に記載の方法。 - 【請求項31】 前記対象物中の31Pの前記密度を示すデータを生成する段
階が、前記較正ファントムの画像強度に関連した前記対象物の前記画像強度の計
算を有することを特徴とする請求項29に記載の方法。 - 【請求項32】 前記第1アイソトープが1Hであることを特徴とする請求 項1に記載の方法。
- 【請求項33】 前記RF信号を処理する前記段階が、前記対象物中の前記 1 Hの密度を示すデータの生成を有することを特徴とする請求項32に記載の方 法。
- 【請求項34】 前記対象物が第2アイソトープをさらに有し、 第2RF励起パルスが前記第2アイソトープを励起し、 前記励起された第2アイソトープによって発せられた前記RF信号が、前記第
2RF励起パルスの後に取得されることを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 【請求項35】 前記RF信号の処理段階が、前記対象物中の前記第2アイ
ソトープの前記空間的分布を示すデータの生成を有することを特徴とする請求項
34に記載の方法。 - 【請求項36】 前記対象物が骨であることを特徴とする請求項35に記載
の方法。 - 【請求項37】 前記第1アイソトープが31Pであり、 前記第2アイソトープが1Hであることを特徴とする請求項36に記載の方法 。
- 【請求項38】 前記RF信号の処理段階が、前記対象物中の31Pの密度を
示すデータの生成を有することを特徴とする請求項37に記載の方法。 - 【請求項39】 前記RF信号の処理段階が、前記対象物中の1Hの密度を 示すデータの生成を有することを特徴とする請求項38に記載の方法。
- 【請求項40】 前記RF信号の処理段階が、前記対象物中の液体および固
体1Hの密度を示すデータの生成を有することを特徴とする請求項39に記載の 方法。 - 【請求項41】 前記RF信号の処理段階が、前記対象物中の実質的に液体 1 Hのみの密度を示すデータの生成を有することを特徴とする請求項40に記載 の方法。
- 【請求項42】 前記RF信号の処理段階が、前記対象物中の31Pと1Hの 密度比率の決定を有することを特徴とする請求項41に記載の方法。
- 【請求項43】 前記対象物中の31Pと1Hの密度比率を決定する段階が、 前記対象物中の実質的に固体1Hのみの密度を示すデータを生成するために、前 記対象物中の液体および固体1Hの密度を示すデータと、前記対象物中の実質的 に液体1Hのみの密度を示すデータとの処理を有することを特徴とする請求項4 2に記載の方法。
- 【請求項44】 前記対象物中の前記31Pと1Hの密度比率を決定する段階 が、前記対象物中の前記31Pの密度を示す前記データを、前記対象物中の実質的
に固体1Hのみの密度を示すデータで割ることを備えることを特徴とする請求項 43に記載の方法。 - 【請求項45】 磁気共鳴によりデータを取得する装置であって、 第1アイソトープを有する対象物に主磁場を印加する手段を有し、 前記対象物に、 第1磁場勾配パルスと、 前記第1アイソトープを励起するためのRF励起パルスとを有し、前記R
F励起パルスが前記第1磁場勾配パルスの最中に生成される、 パルスシーケンスを印加する手段をさらに有し、 前記励起された第1アイソトープによって発せられたRF信号を前記RF励起
パルス後に取得する手段をさらに有し、 前記対象物中における前記第1アイソトープの空間的分布を示すデータを生成
するために前記RF信号を処理する手段をさらに有することを特徴とする装置。 - 【請求項46】 磁気共鳴によりデータを取得する方法であって、 第1アイソトープを有する対象物に主磁場を印加し、 前記対象物に、 第1磁場勾配パルスと、 前記第1アイソトープを励起するためのRF励起パルスとを有する、 パルスシーケンスを印加し、 前記励起された第1アイソトープによって発せられたRF信号を前記RF励起
パルス後に取得し、前記RF信号の取得が、実質的に前記RF励起パルスの終了
直後に開始し、 前記対象物中における前記第1アイソトープの空間的分布を示すデータを生成
するために前記RF信号を処理することを特徴とする方法。 - 【請求項47】 前記励起された第1アイソトープによって発せられた前記
RF信号を取得する段階が、前記RF励起パルスの終了後20μs未満の間に開
始することを特徴とする請求項46に記載の方法。 - 【請求項48】 前記励起された第1アイソトープによって発せられた前記
RF信号を取得する段階が、前記RF励起パルスの終了後5μs未満の間に開始
することを特徴とする請求項47に記載の方法。 - 【請求項49】 前記RF励起パルスが、前記第1磁場勾配パルスの最中に
生成されることを特徴とする請求項46に記載の方法。 - 【請求項50】 前記励起された第1アイソトープによって発せられた前記
RF信号が、前記第1磁場勾配パルスの最中に取得されることを特徴とする請求
項46に記載の方法。 - 【請求項51】 前記パルスシーケンスが第2磁場勾配パルスをさらに有し
、 前記RF励起パルスが前記第2磁場勾配パルスの最中に生成されることを特徴
とする請求項46に記載の方法。 - 【請求項52】 前記パルスシーケンスが第3磁場勾配パルスをさらに有し
、 前記RF励起パルスが前記第3磁場勾配パルスの最中に生成されることを特徴
とする請求項51に記載の方法。 - 【請求項53】 前記パルスシーケンスが、複数回繰返されることを特徴と
する請求項46に記載の方法。 - 【請求項54】 生体内の固体組織の磁気共鳴画像を生成する方法であって
、 前記組織を実質的な静磁場内に配置し、 前記組織に、少なくとも2次元における磁気勾配を印加し、 前記固体組織内の第1アイソトープを励起し、 前記励起された第1アイソトープにより発せられたRF信号を取得し、 前記固体組織中における前記第1アイソトープの分布を示すデータを生成する
ために、前記RF信号を処理することを特徴とする方法。 - 【請求項55】 前記組織に3次元における磁気勾配が印加されることを特
徴とする請求項54に記載の方法。 - 【請求項56】 前記固体組織中における前記第1アイソトープの分布の3
次元画像を生成するためのRF信号が、約35分間未満の間に取得されることを
特徴とする請求項55に記載の方法。 - 【請求項57】 前記固体組織中における前記第1アイソトープの分布の3
次元画像を生成するためのRF信号が、約25分間未満の間に取得されることを
特徴とする請求項56に記載の方法。 - 【請求項58】 前記固体組織が骨であることを特徴とする請求項54に記
載の方法。 - 【請求項59】 前記データが骨無機質密度を示すことを特徴とする請求項
58に記載の方法。 - 【請求項60】 骨の無機質密度を決定する方法であって、 前記骨を実質的な静磁場内に配置し、 前記骨に、少なくとも2次元における磁気勾配を印加し、 前記骨中の第1アイソトープを励起し、 前記励起された第1アイソトープにより発せられたRF信号を取得し、 前記骨中における前記第1アイソトープの空間的分布を示すデータを生成する
ために、前記RF信号を処理し、 前記骨の前記無機質密度を決定するために、前記データを処理することを特徴
とする方法。 - 【請求項61】 前記第1アイソトープが31Pであることを特徴とする請求
項60に記載の方法。 - 【請求項62】 前記データを処理する段階が、前記データの強度の評価を
有することを特徴とする請求項60に記載の方法。 - 【請求項63】 前記骨同様に、ファントムにも磁気勾配を印加する段階を
さらに有し、 前記RF信号の処理段階の最中に生成されたデータが、前記ファントム中にお
ける前記第1アイソトープの空間的分布も示すことを特徴とする請求項60に記
載の方法。 - 【請求項64】 前記データを処理する段階が、前記ファントムを示す前記
データの前記強度に関連して、前記骨を示す前記データの強度の評価を有するこ
とを特徴とする請求項63に記載の方法。 - 【請求項65】 前記ファントムが、第1密度内の前記第1アイソトープを
有することを特徴とする請求項63に記載の方法。 - 【請求項66】 前記ファントムが、前記第1密度とは異なる第2密度中の
前記第1アイソトープをさらに有することを特徴とする請求項65に記載の方法
。 - 【請求項67】 第1化合物と第2化合物を有する対象物の磁気共鳴画像を
生成する方法であって、 前記対象物を実質的な静磁場内に配置し、前記第1化合物中の第1アイソトー
プが、前記静磁場内に第1スピン格子緩和時間T1を有し、前記第2化合物中の 第2アイソトープが、前記静磁場内に、前記スピン格子緩和時間T1よりも長い 第2スピン格子緩和時間T1を有し、 前記対象物に、前記第1化合物中の前記第1アイソトープと前記第2化合物中
の前記第2アイソトープとを励起するためのRF励起パルスシーケンスを印加し
、 前記励起された第1アイソトープと前記励起された第2アイソトープから発せ
られた1セットのRF信号を取得し、 前記取得したRF信号のセットから、前記対象物中における実質的に前記第1
化合物のみの分布を示すデータの第1セットを得ることを特徴とする方法。 - 【請求項68】 前記対象物中における実質的に前記第2化合物のみの分布
を示すデータの第2セットを得る段階をさらに有することを特徴とする請求項6
7に記載の方法。 - 【請求項69】 前記第1アイソトープが前記第2アイソトープと同じであ
ることを特徴とする請求項67に記載の方法。 - 【請求項70】 前記RF励起パルスシーケンスが、一連の第1のRF励起
パルスと、一連の第2のRF励起パルスとを有することを特徴とする請求項67
に記載の方法。 - 【請求項71】 前記一連の第1のRF励起パルスのフリップ角度が、前記
一連の第2のRF励起パルスのフリップ角度とは異なることを特徴とする請求項
70に記載の方法。 - 【請求項72】 前記データの第1セットを得る段階が、前記一連の第1お
よび第2のRF励起パルスの前記フリップ角度に従って、前記取得したRF信号
のセットを処理することを備えることを特徴とする請求項71に記載の方法。 - 【請求項73】 前記データの第1セットを得る段階が、前記第1および第
2スピン格子緩和時間に従って、前記取得したRF信号のセットを処理すること
を備えることを特徴とする請求項72に記載の方法。 - 【請求項74】 前記データの第1セットを得る段階が、線形組合せの計算
を有することを特徴とする請求項73に記載の方法。 - 【請求項75】 前記データの第1セットを得る段階が減法を有することを
特徴とする請求項74に記載の方法。 - 【請求項76】 前記一連の第1のRF励起パルスのインターパルス繰返し
時間が、前記一連の第2のRF励起パルスのインターパルス繰返し時間とは異な
ることを特徴とする請求項70に記載の方法。 - 【請求項77】 前記データの第1セットを得る段階が、前記一連の第1お
よび第2のRF励起パルスの前記インターパルス繰返し時間に従って、前記取得
したRF信号のセットを処理することを備えることを特徴とする請求項76に記
載の方法。
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