JP2002504154A - 治療用組成物および治療方法 - Google Patents

治療用組成物および治療方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は免疫応答を引き起こす、または増大させることのできる光活性化抗体を含む方法よび組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】 治療用組成物および治療方法 技術分野 本発明は有利な結果、好ましくは免疫原性の増大を達成するために、変性タン パク質を調製するための方法および組成物並びに変性タンパク質を使用するため の方法および組成物に関する。背景技術 紫外(UV)線はすべての動物、微生物、細胞およびこれらの成分を含む生存 系に対して様々な影響を及ぼす。生物学的材料をUV線に直接暴露すると一般的 に構造の変性並びに物理的、化学的、生物化学的および生物学的性質における変 化がもたらされる。変性は微細なものから劇的なものまで起こり得、性質の変化 は取るに足らないものから重大な(または場合によって致命的な)ものまで起こ り得る。これらの作用は以前から認められ、例えば疾患原因となるウイルスの不 活化などで有利に利用されてきた。 従来技術によれば、UV線に暴露されたタンパク質は未処理のタンパク質に対 する抗体の反応性を変化させる。従来の技術によれば、UV暴露されたタンパク 質に対するin vivoでの免疫学的応答は、一部には新たな抗原決定基が発 生するために低下する。この変化はタンパク質と抗体との間の結合部位の構造的 成分に反映されることもよく知られている。最後に、従来技術によれば、UV線 への暴露はタンパク質を結合させる目的で変性させるための有効な方法であるが 、そのような手法の免疫学的意味は検討されていない。 免疫原性を高めるための基本的な紫外(UV)光活性化過程は、標的分子の潜 在的光化学反応に影響する2つの大きな要因のカテゴリーに制御される。第1の カテゴリーはUV光源の性質に関連しており、発光波長スペクトル:暴露持続期 間;UV光源(フィルタ付きまたはフィルタなし)の特性(出力、ユニット数、 使用期間など)によって決まる暴露の全体的強度、システムにおける暴露の幾何 学(配置、容積、距離、反射、吸収など)および標的サンプル容器の特性(構造 、 厚み、光学的特性)が含まれる。これらのパラメータにより入射UV暴露の強度 とエネルギーが決まる。 要因の第2のカテゴリーは暴露されたマトリックスの性質に関連しており、媒 体成分(光化学的および化学的特性に関連する溶液添加物の種類、濃度、pHな ど)が含まれる。これらにより光活性化過程の行われる吸収マトリックスの性質 が決まる。温度およびそのコントロールなどの外来要因も何らかの役割を演じて いる可能性がある。 パラメータがこのように多数に上るため、異なったシステムの条件を別の条件 と比較することはしばしば困難である。比較する上での1つの推定量は暴露継続 時間の間に標的溶液の境界面に入射したエネルギーであり、平方センチメートル (cm2)当たりのジュール(J)として表される。暴露条件は典型的には9J /cm2と推定され、上述した他の潜在的理由を考えれば、効果的な暴露は0. 01〜1000J/cm2の範囲であると予測する。 脊椎動物はすべて免疫系を有している。脊椎動物が感染性微生物、毒素、ウイ ルスまたはその他の外来高分子に対して自己を保護するための能力は免疫と呼ば れる。免疫は特異性が高く、免疫応答の基本的性質である。多くの免疫系の応答 により、侵入する微生物およびそれらにより産生される毒性分子の破壊および排 除が開始される。これら免疫反応の性質は本来破壊的であるため、応答は正確に 外来分子に限定され、宿主自身の分子には応答しないことが必須である。この外 来分子と自己分子とを区別する能力は免疫系のもう1つの基本的特徴である。 獲得したまたは特異的な免疫には、外来物質への暴露により誘発されるまたは 刺激される防御機構が含まれる。特異的免疫の機構が外来物質に対する防御にお いて関与する事象は免疫応答と称する。脊椎動物は2つの大まかな種類の免疫応 答を有する:それらは抗体応答、または体液性免疫、および細胞媒介性免疫応答 、または細胞性免疫である。体液性免疫は、増殖と分化の後、血液中とリンパ液 中を循環する抗体(免疫グロブリンとしても知られるタンパク質)を産生するB リンパ球により提供される。これらの抗体はこれらを誘発した抗原に特異的に結 合する。抗体の結合により、ウイルスのような外来物質は標的細胞上のレセプタ ーに結合する能力が妨げられて不活性化される。体液性応答は主に細菌およびウ イ ルスの感染における細胞外段階に対して防御する。体液性免疫では、血清のみで 応答を伝達することができ、応答のエフェクターは抗体と呼ばれる可溶性タンパ ク質分子である。 免疫応答の第2の種類は細胞性免疫であり、他の宿主細胞の表面上にある外来 抗原と反応するTリンパ球のような特殊細胞の産生が含まれる。細胞性免疫応答 は特に、真菌、寄生虫、細胞内ウイルス感染、癌細胞およびその他の外来物質に 対して有効である。実際Tリンパ球の多くは免疫を調節する役割を演じており、 他の白血球の応答を高めたり抑制したりする働きをしている。それぞれヘルパー T細胞およびサプレッサーT細胞と呼ばれるこれらの細胞は、一括して調節細胞 と呼ばれる。細胞傷害性T細胞と呼ばれる他のTリンパ球は、ウイルス感染した 細胞を死滅させる。細胞傷害性T細胞およびBリンパ球はともに感染に対する防 御に直接含まれ、一括してエフェクター細胞と呼ばれる。 免疫系は宿主の正常な構成物質でない高分子の表面特徴を認識できるように発 達している。上述したように、免疫系により認識される(すなわち、抗体により 結合される)外来分子は、それ自身が応答を誘発するかどうかに関わりなく「抗 原」と呼ばれ、抗体が結合する抗原部分は「抗原決定基」または「エピトープ」 と呼ばれる。例えば卵巣癌または乳癌抗原のような腫瘍関連抗原などのある種の 抗原は、多数の抗体結合部位を有している。抗体−抗原結合の特異性が高いため 、抗原同士を区別するまたは同一抗原上の異なったエピトープ同士を区別する主 たる方法は、抗体の結合特性、例えば抗原結合部位および結合の強さによるもの である。 従来の抗原の定義は、脊椎動物の宿主において特異的抗体の形成、または分子 と反応するリンパ球の特異的集団の発生を誘発できるその分子のことである。し かし、科学でしばしば起こるように、現在ではこの定義は間違ってはいないが完 全ではないことが知られている。例えば、ある種の疾患状態では宿主の免疫応答 を抑制または不活化することが現在知られている。このような状況下では、腫瘍 抗原は抗体を誘発しないかまたは特定のリンパ球を発生させない。このように抗 原すべてがヒト免疫応答を誘発できるわけではない。 定義の不備は免疫応答の2つの面に集中している:免疫応答の第1段階は外来 実体の存在の認識であり;第2段階は複雑な反応系列またはカスケード、すなわ ち応答である。上述の腫瘍抗原例では、免疫系は外来抗原の存在を認識できるが 応答できない。別の例では、自己と非自己を区別する免疫系の能力の欠損が多く の自己免疫疾患の原因であると思われる。また、これは認識の欠損であり、応答 の欠損ではない。 したがって本明細書中では、抗原が免疫系により認識されることができる場合 、抗原性があるという。免疫系が抗原に対して能動的応答も行うことができる場 合、免疫原性があるという。免疫原性のある抗原は通常分子量が少なくとも50 00ダルトンの高分子(タンパク質、核酸、炭水化物および脂質など)である。 ハプテンおよび抗原性小分子などのより小さな非免疫原性分子は十分な大きさの 担体分子と結合させた場合は免疫応答を刺激することができる。 免疫グロブリンとしても知られている抗体はタンパク質である。抗体は2つの 本質的機能を有している。第1は外来抗原を認識(結合)することである。第2 は免疫系のほかの要素を動員して外来実体を破壊することである。 抗体の抗原認識構造は可変領域であり、抗原結合の原因である。抗体の第2の 機能である免疫系の動員構造は、定常領域であり;これらの領域は様々なエフェ クター機能で満たされる。その機能とは、増殖および分化を行うためのB細胞の 刺激、補体細胞溶解系の活性化、オプソニン化、侵入物を摂取するためのマクロ ファージ誘引などである。アイソタイプの異なる抗体は定常領域が異なり、した がってエフェクター機能が異なる。最も研究されているアイソタイプはIgGお よびIgMである。 抗体はそれ自身がオリゴマー分子であり、その構造によりクラス(例えば、I gG)およびサブクラス(例えばIgG1)に分類される。IgG分子は体液性 免疫応答で最も重要な成分であり、2本のH鎖(長鎖)と2本のL鎖(短鎖)か らなり、ジスルフィド結合により「Y」字構造に結合している。分子は2つの可 変領域(「Y」字の腕の部分)を有している。異なる抗原に応答して特定の固体 により産生される特定のサブクラスの抗体は、定常領域では異ならないが可変領 域では異なるため、これらの領域はこのように名づけられた。可変領域自体は比 較的変動しない枠組み構造と、特定エピトープに対する特異性を抗体に与える超 可変ループの両方からなる。抗体は分子の相補性の結果として抗原のエピトープ に結合する。相互反応に直接関与する抗体部分は「抗原結合部位」または「パラ トープ」と呼ばれる。特定抗体により結合された抗原はその「コグネイト(co gnate)抗原」と呼ばれる。 ある動物の抗体は他の動物の免疫系により外来抗原として認められ、したがっ て免疫応答を誘発する。発生した抗体のいくつかは免疫した抗体の可変領域に独 特なエピトープ(イディオタイプ)に特異的であり、したがって抗イディオタイ プ抗体といわれる。これらは時として、免疫した抗体に対するコグネイト抗原の 特性と同様の免疫学的特性を有している。他方、抗アイソタイプ抗体は免疫した 抗原の定常領域のエピトープと結合する。 抗原の抗体に対する結合は可逆的である。これは比較的弱い多くの非共有結合 を合わせて行われ、それらには疎水性結合および水素結合、ファンデルワールス 力、およびイオン性相互作用が含まれる。これらの弱い力は、抗原分子がその原 子のいくつかが抗体表面上の相補的なくぼみの中に合致できるまで十分に接近し た場合にのみ効果がある。4本鎖の抗体単位の相補的領域は2種の同一な抗原結 合部位であり;抗原上の対応する領域は抗原決定基である。多くの抗原性高分子 は多くの異なった抗原決定基を有する。 3種類の免疫療法が現在研究されており:1)受動免疫療法;2)抗原による 能動免疫療法;および3)抗体による能動免疫療法である。不幸にもそれぞれ限 定された成功しか収めていない。しかし免疫療法は癌の一病期において、ピリミ ジンアナログやプリンアナログのような抗増殖性化学療法剤よりも好まれている 。アナログは細胞成長周期の際に使用される構成単位としてピリミジンおよびプ リンと競合する。そのため成長が非周期性または休止中の場合はアナログは効果 がない。微小転移性細胞の多くは非周期性または休止中であると考えられる。免 疫療法の細胞傷害性効果は細胞周期と関係なく作用する。 「受動免疫療法」には患者への抗体投与が含まれる。抗体療法は患者が抗体の 産生源でないため、従来受動的とされている。しかし受動的という用語は誤解を 招きやすい、なぜなら、患者は抗イディオタイプの二次抗体を産生でき、今度は 元の抗原と交差反応する免疫応答を引き起こすことができるからである。「能動 免疫療法」はワクチン形態での患者への抗原の投与であり、防御免疫応答を誘発 する。サイトカイニンおよび補助的刺激分子を発現する遺伝子をトランスフェク ションされた遺伝子組換え腫瘍細胞ワクチンも腫瘍特異的免疫応答の不足を緩和 するために使用されている。 ヒトへのマウス抗体投与はそれらが「異物」として認識されるため、一次抗体 分子のマウス特異的部分およびマウスアイソタイプ特異的部分に対して向けられ るヒト抗マウス抗体応答(「HAMA」)を引き起こすことができる。この免疫 反応はマウスとヒトの免疫グロブリンの定常領域における一次アミノ酸配列が異 なるために起きる。HAMAのIgGとIgMのサブクラスは調べられている。 IgG応答は遅れて現れるが典型的なIgM応答よりも長く続き、血漿搬出によ る除去に対してより耐えることができる。 しかし臨床的には、HAMAは:1)マウス抗体投与に続いて起こるアナフィ ラキシーまたは血清病のような反応の危険性を増し;2)続けて注入したマウス 抗体の免疫療法の効果を、これらの抗体と複合化し、体からのクリアランスを高 め、腫瘍の局在性を低下し、肝臓および脾臓への取り込みを増やし、および/ま たは治療剤から腫瘍を覆い隠すことにより、妨げる可能性があり;3)免疫診断 薬の妨げとなり、したがって疾患の進行および治療の経過のモニタリングを妨害 する。 様々な臨床治験で固体腫瘍に対する治療剤として抗体が使用されている。応答 または生存改善の一貫したパターンはまだ明らかでない。これに反し、抗体療法 はB細胞リンパ腫またはT細胞リンパ腫あるいは白血病において、完全な寛解お よび長期継続する寛解を高頻度で誘導している。固体腫瘍でうまくいかないこと の説明には、抗原の不均一性と、補体またはエフェクター細胞のような第2エフ ェクター分子と同様に、注入された抗体に対する上皮細胞の接近容易性が十分で ないことが含まれる。 ある動物から得られた特異抗体が免疫原として適切な第2の動物に注入される と、注入された抗体は免疫応答を誘発する(例えば、注入抗体に対して産生され た抗体−「抗抗体」)。これらの抗抗体のあるものは注入抗体の可変領域におけ る独特なエピトープ(イディオトープ)に特異的であろう。これらのエピトープ は集合的に一次抗体のイディオタイプとして知られており;これらのエピトープ に結合する二次(抗)抗体は抗イディオタイプ抗体として知られている。抗体の 可変部分上に存在するすべてのイディオタイプをまとめて、そのイディオタイプ と呼ぶ。抗原のエピトープに結合する一次抗体の注入が抗イディオタイプ抗体の 産生を誘導する可能性があるため、イディオタイプは血清学的に定義される。一 次抗体と抗イディオタイプ抗体との結合が一次抗体の向けられる抗原により阻害 される場合、イディオタイプは結合部位またはエピトープ関連のものである。他 の二次抗体は注入抗体の定常領域エピトープに特異的であり、したがって抗アイ ソタイプ抗体として知られている。本明細書では、抗イディオタイプ、抗イディ オタイプ抗体、エピトープ、またはエピトープ性は当技術で認められている意味 で使用する。 「ネットワーク」理論では、免疫応答で最初に産生された抗体は生体に耐性の ない独特な新規エピトープを有し、したがって一次抗体(Ab1)のイディオタ イプに対して向けられた二次抗体(Ab2)の産生を誘発すると述べられている 。これらの二次抗体は同様に三次抗体(Ab3)の産生を誘導するイディオタイ プを有し、以下同様である。 Ab1→Ab2→Ab3 ネットワーク理論ではこれら二次抗体(Ab2)のあるものは元の抗原と相補 的である部分に相補的である結合部位を有し、元抗原の「内部イメージ」を再現 することも示唆する。いいかえれば、抗イディオタイプ抗体は代用抗原である。 癌免疫療法の従来の取り組みは抗腫瘍抗体、すなわち腫瘍細胞上のエピトープ を認識する抗体を患者に投与することである。しかし「ネットワーク」理論の発 達により、外因的に産生された抗イディオタイプ抗体、すなわち抗腫瘍抗体のイ ディオタイプに対して力価の上昇した抗体の直接投与が研究者に示唆された。そ のような方法は米国特許第5,053,224号(Koprowski他)に開 示されている。Koprowskiは患者の体でこれらの抗イディオタイプ抗体 だけでなく元の腫瘍エピトープも認識する抗抗体が産生されると推定している。 抗イディオタイプ抗体は大きく4つの型に分けられる。アルファ型は一次抗体 のパラトープから離れたエピトープと結合する。ベータ型は元の抗原のエピトー プに常に似たパラトープを有する。ガンマ型は、抗原結合を妨げるのに十分なほ ど近く一次抗体のパラトープに結合する。イプシロン型は定常領域抗原性構造に 似たイディオタイプ決定基を認識する。 2つの治療応用がネットワーク理論から生まれた:1)患者によるAb2産生 を誘導する抗原として作用するAb1の投与;および2)腫瘍抗原を機能的に模 倣するAb2の投与。 卵巣癌患者に対してモノクローナル抗体OC125のF(Ab’)2フラグメ ントを繰り返し静注する能動免疫法により、何名かの患者において顕著な抗イデ ィオタイプ抗体(Ab2)応答が誘発されたことが報告された。予備試験結果か らAb2の血清濃度が高い患者はAb2血清濃度が低いまたは検出されない患者 に比べて生存率の優れていることが示唆された。Wagner、U他の「Cli nical Course of Patients with Ovaria n Carcinomas After Induction of Anti −idiotypic Antibodies Against a Tumo r−Associated Antigen」、Tumor Diagnost ic & Therapie、11:1−4、(1990年)参照。 ヒト抗イディオタイプモノクローナル抗体(Ab2)は動物における抗腫瘍細 胞性応答を誘導することが示されており、転移性結腸直腸癌患者の生存を延ばす ように考えられる。Durrant,L.G他、「Enhanced Cell −Mediated Tumor Killing in Patients Immunized with Human Monoclonal Anti −Idiotypic Antibody 105AD7」、Cancer R esearch、54:4837〜4840(1994年)参照。癌の免疫療法 に関する抗イディオタイプ抗体(Ab2)の使用はBhattacharya− Chatterje他、Cancer Immunol.Immunother .38:75〜82(1994年)によっても調べられる。発明の概要 従来技術の多くは、治療上有利な抗体を減じるまたは中和する宿主の能力を低 下させるという明確な理由のため、注入抗体に対する免疫応答を減少させること に焦点を当てている。PCT出願PTC/IB96/00461号では、宿主の 免疫系を欺いて以前認識されなかった抗原に対する応答を生じさせるために注入 抗体を使用することに焦点を当てた。また抗体自体を調製するための機構に焦点 を当てていることも当技術分野で知られている。例えば、UV線に抗体を暴露し て、抗体の定常部(すなわち、Fc部分)に対するそのアイソタイプ免疫原性ま たは免疫原性を低下させることに付随して、その結合性を高めることはよく知ら れている。例えばPCT出願PCT/CA93/00110号を参照のこと。 これに反し、本発明は抗体全体の免疫原性を増大させるためにUV線を用いて 抗体を調製することに重点が置かれている。本明細書中で用いる免疫原性を増大 させるということは、抗イディオタイプ抗体および/または抗アイソタイプ抗体 の認識および/または応答を増大させることを意味する。本発明の最も好ましい 実施態様では、本方法は、その抗原性に変化または悪影響を与えることなく、免 疫原の免疫原性を増大させる。 本発明によれば、治療上の利益を生むために高められた応答を発生させること は有益である。例えば、本発明によれば、癌患者にUV暴露抗体を投与すること は、UV暴露抗体に対する免疫応答(すなわち、抗イディオタイプ抗体の産生) を生じるという特定目的において望ましい可能性がある。この応答は、癌細胞に 向けられた体液性および細胞性の結果を通して治療上の利点を提供するかもしれ ない。本発明の一側面によれば、UV暴露タンパク質は免疫原性の増大を示し、 したがって疾病の治療に有用かもしれない。 本発明の方法は、抗原に結合する抗体のような結合剤の生物学的機能のためで なく、むしろ免疫原として作用する能力のために今まで報告されていない変化と なる。前述で示唆したように、光活性化はジスルフィドを切断して結合目的で有 用なメルカプト基を生じることになるが、このタイプのUV暴露の他の使用では 免疫原性を低下させる結果が示唆されている[Kleczkowski他;Ph otochem.Photobiol.、1:294−304(1962);D eeg他;米国特許第4,998,931号]。 これに反し、本発明のタンパク質変性方法は免疫原性潜在性が高められた修飾 タンパク質を生じる。おそらく、疎水性/親水性はメルカプト基生成と協力して 僅かなトリプトファン破壊により変化して免疫細胞による認識/応答を高める。 抗体の定常部は、Fc媒介抗原提示細胞認識を高める、重要なアミノ酸特異変化 を有するという更なる可能性がある。これはタンパク質の重合体状態における変 化には関連しないが、これによって(UV暴露後のヒト免疫グロブリンで観察さ れるような)凝集形が食細胞に向けられ、本発明の光活性化産生物は単量体状態 を維持する。抗体/抗原複合体の提示と応答の最終的な程度も、抗体を注入され た抗原陽性患者のHAMA応答により検出されたような光活性化の結果として向 上した。図面の説明 図1は、本発明による組成物を様々な濃度で投与したラットにおけるAb2量 を、未処理の抗体と比較して示す。発明の開示 本発明は、その免疫原性がタンパク質のUV線への暴露により高められる、タ ンパク質または抗体のような結合剤の調製を含む。本発明はまた、治療効果を達 成するために患者へのUV暴露タンパク質の投与も含む。本発明により調製され た組成物は増大した治療効力を示す。 典型的には、増大した治療効力または治療効果の達成には変性免疫原性、好ま しくは抗原性を維持しながらの変性免疫原性が含まれる。癌およびそれに類似し たある種の抗原では変性免疫原性は増大免疫原性を意味する。自己免疫状態(例 えば、炎症)のような他の抗原では、変性免疫原性は免疫原性の低下を意味する ことがある。本発明の最も好ましい実施態様では、変性した結合剤が体液性免疫 応答と細胞性免疫応答の両方を誘導する。 タンパク質、好ましくは抗体は、臨床的意味のある全ての抗原を対象にできる が、好ましくは腫瘍関連抗原(TAA)のような可溶性抗原を対象とする。TA Aの場合、癌には、肺、結腸、直腸、乳、卵巣、前立腺、頭部、頸部、骨、免疫 系、または他の全ての解剖学的部位を含むことができるが、これらに限定されな い。ヒトまたは動物を対象とすることができる。実例となる腫瘍および腫瘍マー カーは米国特許第5,075,218号に列挙されている。 本発明の方法は、可溶性TAA、好ましくは多エピトープ抗原を産生する癌を 含む。本明細書中で使用するように、可溶性は、体液すなわち血液、血清、腹水 、唾液、またはそれらに類似するものの中に検出されるあらゆる抗原の記載に使 用される。本発明によれば、好ましい腫瘍は次のようなものである:表面抗原ま たは細胞内抗原とは対照的に、血流に流れ込んだ腫瘍抗原などの可溶性腫瘍抗原 を与える腫瘍;多エピトープ腫瘍関連抗原、好ましくは炭水化物または糖タンパ ク質(例えばムチン)の性質を持つものを示す腫瘍;および患者の体液に健常者 コントロールに通常存在するよりも高い濃度で認められ、そのような高い量が患 者の予後不良の兆しとなるが免疫応答の起きていない腫瘍。当技術分野の当業者 によりよく知られているように、TAA濃度が疾病の再発を予測できるほど高い か否かを決定する1つの方法は患者の濃度を健常者コントロールの濃度と比較す ることである。TAA濃度が健常者コントロールよりも高い場合、患者の濃度か ら疾病の予後不良が予測される。 本明細書中ではタンパク質は免疫学的対の一方を意味し、例えば腫瘍抗原上に 発現する1つのエピトープに結合できる結合部分である。典型的な結合剤には以 下のものが含まれるが、それらに限定されない:モノクローナル抗体(「MAb 」);ヒト化抗体を含む、キメラモノクローナル抗体(「C−MAb」);遺伝 子操作されたモノクローナル抗体(「G−MAb」);モノクローナル抗体のフ ラグメント(限定されないが、「F(Ab)2」、「F(Ab)」および「Da b」を含む);モノクローナル抗体の反応部に相当する単鎖(「SC−MAb」 );腫瘍結合ペプチド;エフェクターの機能を媒介する分子に結合した上述のい ずれかのもの;および上述のいずれかに類似したもの。抗体はポリクローナル抗 体またはモノクローナル抗体とすることができる。 腫瘍免疫療法で最も有望な研究方法の1つは、抗体フラグメントまたはエフェ クター領域をもつ抗体フラグメントを使用して腫瘍細胞に標的を合わせて殺すこ とである。単鎖Fv(scFv)はリコンビナント融合タンパク質として遺伝子 操作され、人工的な架橋により結合されたH鎖(Vh)およびL鎖(Vl)の可 変領域からなる。 ヒトが対象の場合、抗体は、マウス、ラット、ヤギ、ヒツジ、ウサギまたはそ の他の適当な実験動物のような、抗原に対して使用に適した免疫応答ができる動 物に免疫することにより得ることができる。モノクローナル抗体の場合、免疫し た動物の抗体産生細胞は「無限分裂できる」または「無限分裂化した」ヒト細胞 または動物細胞と融合させて抗体を産生するハイブリドーマを得る。望むなら、 1本以上の免疫グロブリン鎖をコード化した遺伝子は、抗体が異なった宿主細胞 で産生できるようにクローン化でき、望むなら、遺伝子は配列を変えるように、 したがって産生された抗体の免疫学的性質を変えるように突然変異させることが できる。フラグメントまたは結合剤のフラグメントは次のような従来技術で得る ことができる。ペプシン、パパイン、または類似物を使用した結合剤のタンパク 分解消化;または所望のフラグメントをコード化したDNAを様々な宿主でクロ ーン化および発現する組換えDNA技術である。外来実体に対する例えば紫外線 光による暴露は、類似の条件下における多エピトープ抗原に対する免疫応答を高 める。本発明の好ましい実施態様では、CDCまたはADCCを媒介するエフェ クター機能は要求されない。 免疫グロブリンのFvフラグメントは、固体腫瘍組織の病巣浸透に優れ、血中 クリアランスがより迅速であり、その上Fc媒介免疫原性の可能性が低いことを 含め、医学画像の目的および標的腫瘍療法において全免疫グロブリンよりも多く の重要な利点を有している。本研究の単鎖Fv(scFv)は抗CA125(全 卵巣癌の80%に認められる腫瘍マーカー)抗体の可変領域より分離した遺伝子 から設計した。 本発明の実施態様では、抗原関連卵巣癌に対する適切な組成物としてCA12 5抗原に結合する変性タンパク質を含む。本発明の別の実施態様では、消化器癌 に対する適切な組成物としてCA19.9抗原に結合する結合剤を含む。本発明 のさらに別の実施態様では、乳癌に対する適切な組成物としてCA15.3抗原 に結合する結合剤を含む。様々な結合剤、抗体、抗原、および抗体を調製、分離 および使用する方法は米国特許第4,471,057号(Koprowski) および米国特許第5,075,218号(Jetteら)に記載されており、両 方とも本明細書に参照により組み入れられている。さらに、これらの抗体の多く はCentocor、Abbott Laboratories、Commis sariat a L’Energie Atomique、Hoffman− LaRoche、Inc.、Sorin BiomedicaおよびFujiR ebioから市販されている。 本発明によれば、抗体のような結合剤は、放射線に暴露することにより免疫応 答を誘発する目的のため光活性化され、その変性した最終結合剤は、その本来の 形態に対し一般的に免疫応答する動物に投与すると免疫応答を引き起こすことが できる。本発明の好ましい実施態様では、抗体を紫外線に暴露する。最も好まし い実施態様では、抗体を波長が約200nmから約400nmの紫外線に、約0 .1から約1000ジュール/cm2で、約1から約180分間(より好ましく は、約10から約30分間)暴露する。 本発明による変性タンパク質を含む組成物はin vivoでの免疫応答を開 始するために使用することができる。組成物には1種類以上のアジュバント、1 種類以上の担体、1種類以上の補形剤、1種類以上の安定剤、1種類以上の撮像 試薬、および/または、生理的に許容しうる食塩水を含むことができる。一般的 に、アジュバントはより際立った免疫応答を誘発するために免疫原と混ぜた物質 である。アジュバントを添加しないコントロールのワクチン接種では体液性免疫 応答となる。組成物には薬剤学的に許容しうる担体も含むことができる。薬剤学 的に許容しうる担体には生理食塩水、滅菌水、リン酸緩衝化生理食塩水、および その類似物が含まれるがそれらに限定されない。その他の緩衝剤、分散剤、およ び患者への送達に適した不活性非毒性物質を本発明の組成物に含めることができ る。組成物は投与に適した溶液にすることができ、典型的には無菌および望まし くない粒子成分を含まないものである。組成物は従来の滅菌技術により滅菌する ことができる。本発明の好ましい実施態様では、組成物はpHが約5から約10 までのリン酸緩衝化生理食塩水またはピロリン酸化生理食塩水中の光活性化抗体 を含む。 本発明の方法によれば、変性タンパク質は免疫学的に適した経路により患者に 投与することができる。例えば、変性タンパク質を含む組成物は、静脈内、皮下 、腹腔内、皮内、筋肉内、またはリンパ管内経路により溶液、錠剤または噴霧の 形態で患者に導入することができる。リポソーム、生物分解性マイクロスフェア 、ミセル、または類似物はまた、担体、賦形剤または送達システムとして使用す ることもできる。さらに、当該技術でよく知られたex vivo手法を使用し て、血液または血清を患者から採取することができ;任意で、患者血液中の抗原 を精製することが望ましく;次いで血液または血清は、本発明による結合剤を含 む組成物と混合してもよく;そして処理した血液または血清を患者に戻す。臨床 医は最も効果的な投与経路を決めるためにこれらの異なった経路と関連する抗イ ディオタイプ応答および抗アイソタイプ応答を比較することができる。本発明の 好ましい実施態様では、組成物は静脈内投与される。本発明ではタンパク質の患 者への導入を特定の方法に限定すべきでない。 投与量 本発明の方法によれば、変性タンパク質を含む組成物は予定された腫瘍関連抗 原を認識して結合するために十分な量を投与することができる。本発明の好まし い実施態様では、投与量はTAAに対する免疫応答を引き起こすまたは誘発する のに十分な量である。免疫学的にまたは治療的に効果的なまたは許容しうる結合 剤の量は、in vivoまたはex vivoで予定された抗原に結合するの に十分な量であり、抗原に対する免疫応答を誘発することができる。その応答は 、新規の認知可能なエピトープを伝達および提示する腫瘍細胞を阻害または死滅 させ、それにより抗原を産生する疾病または病的状態を改善または排除する。免 疫応答は体液性応答、細胞媒介性応答またはその両方の形態で行われる。本発明 の好ましい実施態様では、モノクローナル抗体の投与量はADCCまたはCDC を誘発するために必要な投与量よりも少ない。 組成物中のタンパク質の濃度または量は、例えば重量で約0.01%よりも少 ない量から約15から20%に至るまで、広範囲に変えることができる。前述し たように、組成物は抗原に対する免疫応答を刺激するのに十分な量で投与される 。 本使用での効果的な量はある程度は疾病の重篤度および患者の免疫系状態により 決まる。一般的に、組成物にはタンパク剤が体重キログラム当たり約0.1μg から約2mg以上まで含まれ、より一般的には体重キログラム当たり約1μgか ら約200μg含まれる。濃度は通常少なくとも0.5%であり;特定の投与方 法にしたがって、全ての量を主に溶液容量、粘度、抗原性などに基づいて選択す ることができる。 投与は、例えば長期間で3回など1回以上実施することができる。本発明の組 成物は重篤な疾病状態、すなわち生命に関わるまたは生命に関わる可能性のある 患者に使用することできるため、望むなら過剰量の結合剤を投与することができ る。医薬組成物を投与する実際の方法およびプロトコールは、本発明組成物の注 入の際における希釈技術を含め、当技術分野の当業者にはよく知られているかま たは明らかであろう。これらの方法およびプロトコールのいくつかはRemin gton’s Pharmaceutical Science,Mack P ublishing Co.(1982年)に記載されている。投与にはexv ivo投与プロトコールも含めることができる、例えば、患者体液の部分採取、 in vitroでの体液と治療用組成物との接触、そして処置した体液を患者 へ戻すことである。 結合剤は他の結合剤と組み合わせて投与することができ、または他の治療プロ トコールもしくは化学療法剤などの薬剤と組み合わせて投与することができる。 本発明のタンパク質の効果はin vitroおよびin vivoでモニタ ーすることができる。体液性応答はin vitroで通常のイムノアッセイに よりモニターでき、応答の抗腫瘍活性は補体媒介細胞性細胞傷害アッセイおよび /または抗体依存性細胞傷害(ADCC)アッセイにより測定できる。アッセイ 方法はよく知られており、Handbook of Experimental Immunology、Vol.2、Blackwell Scientif ic Publications、Oxford(1986年)に記載されてい る。他のアッセイは、患者の体内または組織内の抗原量を決定するものである。 細胞媒介性免疫は遅延型過敏性反応の発生によりin vivoでモニターでき 、または当該技術分野の当業者に知られているその他のin vivoもしくは i n vitroの方法でモニターでき、それには皮膚試験反応プロトコール、標 準的な放射性放出アッセイを使用して腫瘍細胞に対する対象者のリンパ球の毒性 を測定するリンパ球刺激アッセイ、限定希釈測定による測定、または標準的なE LISAアッセイを使用するIL−2の血漿量測定が含まれるが限定はされない 。 実施例 実施例1 .ラットでの試験 正常で健常なSprague−Dawley系ラットを使用した。動物は無作 為に群別(1群4匹)し、2種類の調製薬を4つの異なる投与量(5μg、10 μg、25μg、および50μg)で投与した。注入前の血液サンプルを注入計 画の開始前に採取した。各ラットには滅菌済0.01Mリン酸緩衝化生理食塩水 で希釈したMAbの適当量を静脈内投与した。第2群には不完全フロイントアジ ュバンド(IFA)と一緒にまたはそれ無しで調製したそれぞれのMAb20μ gを投与した。血液サンプルは0、21、42、63および77日目で投与する 直前に採取した。 MAb−B43.13はCA125と反応するネズミIgGである。抗体調製 剤は未処理の形態またはUV暴露された形態(例えば光活性化された)のMAb −B43.13からなる。未処理のMAbは5mg/mLの保存濃度から0.0 1Mリン酸緩衝化生理食塩水で5、10、25および50μg/100μLに希 釈した。UV暴露MAbは凍結乾燥形態から0.01Mリン酸緩衝化生理食塩水 で戻し(2.2mg/0.47mL)、未処理MAbと同一投与量が得られるよ うに希釈した。 注入された動物の血清中のラット抗マウス応答測定のためのアッセイが開発さ れた。抗アイソタイプのラット抗マウス抗体はアイソタイプのあうコントロール 抗体であるMOPC21でコートしたELISAプレートを使用して測定した。 サンプルを1/100希釈し、コートした抗体と反応させ、洗浄してからヤギ抗 ラットIgG(H+L)に結合させたペルオキシダーゼを使用してABS基質で 結合抗体を検出した。未知の値は市販のラット抗マウス抗体を使用して描いた標 準曲線から読み取った。 未処理のおよびUV暴露のMAb−B43.13を注入した種々の群のラット から採取した血清のラット抗マウス(RTAMA)を分析した結果を表1および 表2に示す。調製剤に対する免疫学的応答は、表で定めたカットオフ値を用いて 、各群ごとで応答したラットの数で表示した。この値(注入前のすべてのサンプ ル(ブランク)平均+3S.D.)により、真の陽性応答が測定され、結果が測 定変動によるものでないことが確実になる。応答の大きさの変動が非常に大きく なり、したがって解釈の妨げになる可能性があると仮定すると、応答ラットの作 表は、おそらくより意義があるものである。 *4匹の群で応答した動物数(RTAMA値≧注入前サンプル平均+3S.D. )** NA=該当せず データは、21日目のグループのすべての投与量群において応答ラット数がよ り多いことで示されるように、UV暴露MAb−B43.13への応答は、より 早期(1回のみの注入後)に発生することを立証する傾向がある。 さらに、他のすべての期間(および多数回の注入後)において、UV暴露MA b−B43.13を静注した各群では比例応答がより増大している。未処理MA b−B43.13が23日から77日までで低下した応答比を示しているように 見え、UV暴露MAb−B43.13で応答がより長く持続することが示唆され る可能性がある。77日目で増大した応答の実際の値を表2に示す。 n=3;*p=0.0496実施例2 .比較分析 本発明を第PCT出願PCT/CA93/00110号に開示された組成物お よび方法と比較した。以下の表に、様々な方法および組成物間の例示的な違いを 示す。 本発明をPCT出願PCT/IB96/00461号に開示された組成物およ び方法とも比較した。以下の表に、様々な方法および組成物間の例示的な違いを 示す。 実施例3.ヒトでの試験 モノクローナル抗体の免疫原性を高めた有用性について、卵巣癌患者30名以 上に、生存期間の延長を試みて特別の理由でUV暴露MAb−B43.13を静 脈内注入することで実証した。前述のデータからMAb−B43.13は進行し た卵巣癌患者の生存を延ばすことが示唆された。それぞれの患者にUV暴露MA b−B43.13を2mg投与し、種々の期間でヒト抗マウス抗体(HAMA) の形成について血清サンプルを分析することにより、その免疫学的応答をモニタ ーした。表4にこれらの患者におけるHAMAおよびAb2応答をまとめる。 したがってUV暴露によってタンパク質の免疫学的応答を高める本方法により 、疾病の治療に対して改善された治療薬を生産することができる。実施例4 .免疫原性を高めた試験におけるUV暴露条件 典型的な実験装置は、適切な関連電子装置、シールドなどと共に直径約15セ ンチメートルの円柱形が同心に配置された8灯式フォトリアクターユニット(典 型的には200〜400nmスペクトル、300+/−20nmで90%;3〜 9ワット/ランプ)からなる。このフォトリアクターユニット(RMR−600 、Southern New England Ultraviolet Co mpany)の中に、暴露するサンプルをいくつかの配置で設定した:(1)チ ャ ンバー内で、0〜180分間(典型的には30分間)1〜5rpm回転する8ユ ニットカルーセル(直径約5cm)に設置された、1.5ml(ホウケイ酸ガラ スまたは石英)バイアル;(2)暴露光源の中心に設置され同一時間枠で暴露さ れた2本のバイアル/試験管(上述のもの);または(3)標的溶液が約0〜1 80分間、典型的には10〜20分間、の種々の時間枠でフォトリアクターユニ ットを通過するようにした螺旋型ガラス(上述のもの)コイル(外径約3mm) 。この後者の設定では、大規模製造目的のために大容量の標的溶液を連続的に暴 露することができる。 これらの暴露条件下では、様々な要求に適した低モル濃度緩衝液(典型的には リン酸塩、ピロリン酸塩、または酒石酸塩;pH5〜10)中の0.5〜10m g/mL(典型的には5mg/mL)濃度の標的タンパク質溶液は、標的タンパ ク質免疫原性への効果を測定するために暴露することができる。実施例5 .UV暴露の結果としてのタンパク質修飾 光活性化後の最終的な化学種は所与の一連の暴露条件およびマトリックス溶液 (上述)の組成に特有である。3種類の一次UV吸収(UV−B)アミノ酸(シ ステイン、トリプトファン、チロシン)のいずれかを含む単純ペプチドでは、U V暴露の結果、アミド結合切断、ジスルフィド結合切断、吸収アミノ酸の変性、 および隣接または近接したアミノ酸の変性が引き起こされる。これらの変化は直 接的な光イオン化または光励起および間接的な他の構成成分からのラジカル形成 によりもたらされる。これらの修飾の性質および程度は、生成された種類の化学 的反応性、および反応性傾向または安定化/クエンチング特性のあるその他の構 成物質に強く依存している。この大きさの分子では、一般的にどのような変性で も生物学的機能に劇的な変化をもたらす。 同様な反応は大きなタンパク質でも起こるが、二次および三次構造要素は同様 なアミノ酸配列にも関わらずUV暴露に対して異なる基質を示す。したがって、 上述の他構成物質の問題に加え、疎水性/親水性の性質およびフォールディング の結果として離れた鎖の配列に近接したアミノ酸が微小環境を変化させ、したが って修飾の程度と性質に影響する。このUVバンド幅におけるトリプトファン の吸収特性が優れているため、これが最初の光活性化過程の主な部位と考えられ ているが、システインおよびチロシンへの直接作用も起こりえる。 間接的なアミノ酸変性の機構は、局所水和電子生成または一次吸収部位からの 直接的エネルギー転移であると提言されている。大きなタンパク質で観察される 最初の変化は、全体的な修飾に関連する芳香族アミノ酸の吸収および蛍光の測定 などの測定可能な化学的/生化学的変化に焦点が当てられる。このタンパク質グ ループで検出される個別のアミノ酸変性は、メルカプト基の量がシステインのジ スルフィド切断の証明として測定できる場合、および/または機能上重要なアミ ノ酸が含まれている場合である。小さいタンパク質ではアミノ酸加水分解および 完全な定量化を行うことができる。したがって、酵素、レセプター、または抗体 のような機能的な大きなタンパク質の主な問題は特定アミノ酸の修飾ではなく、 それらの生物学的機能上でのあらゆる変化の結果であり、常に酵素機能、レセプ ター認識、または抗原結合の喪失として述べられてきた。実施例6 .UV暴露B43−13/CA125抗体/抗原複合体による優れたC A125特異的細胞性免疫応答および優れた体液性応答。 UV暴露抗体が抗原と関連してT細胞に提示されるとき優れた細胞性免疫応答 が認められた。マウスの腹膜腔から分離されたマクロファージはCA125と関 連する未処理B43.13またはUV暴露B43.13により刺激され、CA1 25を注入されたマウスから分離されたCA125特異的マウスT細胞に提示さ れた。対照実験には抗原を伴わないマクロファージの刺激が含まれていた。[3 H]−チミジン摂取量でモニターしたT細胞の増殖は次の通りであり、最適な刺 激指標は、UV暴露B43.13−CA125複合体で刺激されたマクロファー ジで認められた。 1.1μg/mLの抗体および100μ/mLのCA125を使用した。 2.三連で行った個別の3実験の平均 表6に、体液性応答が患者血清中に存在するCA125の存在に依存している ことを示す。 実施例7. 図1に本発明による組成物(光活性化B43.13)を様々な濃度で注入した ラットのAb2量を未処理B43.13との比較で示す。図は5回目に採血した 血清中のAb2の投与量での比較、および光活性化結合剤で産生されたAb2量 が未処理のものよりも有意に高いことを示す。 本発明を例示および実施例によって詳細に説明したが、本発明は様々な変更お よび代替形式を受け入れることができ、記載した特定の実施態様に限定されない ことを理解されたい。これらの特定の実施態様は本発明を限定するものでないこ と、その意図は本発明の精神および範囲に含まれるすべての変更物、均等物およ び代替物をカバーするものであることを理解されたい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,U Z,VN,YU,ZW (72)発明者 バウム,リチャード,ピー. ドイツ ディー―60590 フランクフルト セオドア―スターン―カイ―7(番地な し) (72)発明者 ヌージャイム,アントイン,エイ. カナダ ティー6エム 3ケーエイ アル バータ エドモントン ウィルキン ロー ド 58

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.紫外線により抗体の結合領域上の少なくとも1つの反応性メルカプト基が 暴露される条件下で、抗体を紫外線に暴露して変性抗体を産生することと、 未処理の前記抗体に対する免疫応答を起こすことができる宿主に、その変性抗 体を投与することと、 未処理抗体に対して宿主が行う免疫応答よりも大きな免疫応答を、宿主が変性 抗体に対して起こすことができるようにすること を含むことを特徴とする治療方法。 2.変性抗体に対する免疫応答を引き起こすことが、癌細胞に対する免疫応答 を引き起こすことを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。 3.変性抗体に対する免疫応答を引き起こすことが、宿主の免疫応答を誘発す る抗イディオタイプ抗体を生成することを含むことを特徴とする請求項2に記載 の方法。 4.予定された癌細胞が卵巣癌であることを特徴とする請求項2に記載の方法 。 5.変性抗体が腫瘍関連卵巣癌抗原に特異的に結合することを特徴とする請求 項1に記載の方法。 6.宿主に免疫応答を引き起こさせることが宿主の生存期間を延ばす結果をも たらすことを特徴とする請求項1に記載の方法。 7.抗体を紫外線に暴露して変性抗体を形成することを含むことを特徴とする 免疫応答を増大させることのできる治療薬の調製方法。 8.抗体を紫外線に暴露することが、抗体を、約200から約400nmの波 長の間に、約0.1から約1000ジュール/cm2の間で、約1分間から18 0分間暴露することを含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。 9.抗体を紫外線に暴露することが、少なくとも次の性質:活性メルカプト基 、予定された抗原に結合する能力、予定された抗原に対する宿主免疫応答を誘導 する能力、および予定された抗原に特異的に結合する抗イディオタイプ抗体の形 成を誘発する能力、のうちの1つを有する変性抗体をもたらすことを特徴とする 請求項7に記載の方法。 10.変性抗体に対する免疫応答を引き起こすことが、可溶性抗原と複合化し た投与抗体に対する免疫応答を引き起こすことを含むことを特徴とする請求項2 に記載の方法。 11.免疫応答を宿主に引き起こすことが、変性抗体の免疫原性を変性させる ことを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。 12.変性抗体の抗原性を維持することをさらに含むことを特徴とする請求項 11に記載の方法。 13.免疫応答を宿主に引き起こすことが、体液性免疫応答および細胞性免疫 応答を誘導することを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。 14.抗体を紫外線に暴露することおよび結合剤の結合領域上の少なくとも1 つの反応性メルカプト基を暴露することを含むことを特徴とする結合剤の免疫原 性を高める方法。 15.結合剤の結合領域上に露出した少なくとも1つの反応性メルカプト基を 有する変性結合剤を含む治療組成物であって前記変性結合剤が変性免疫原性を有 するものを含むことを特徴とする治療組成物。 16.変性結合剤が免疫原であることを特徴とする請求項15に記載の治療組 成物。 17.免疫原が体液性応答および細胞性応答を誘導することを特徴とする請求 項16に記載の治療組成物。 18.請求項1の方法により製造されることを特徴とする製品。 19.請求項7の方法により製造されることを特徴とする製品。 20.請求項14の方法により製造されることを特徴とする製品。
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