JP2002503780A - 汲上げパイプ構造体および汲上げパイプ構造体用モジュール - Google Patents
汲上げパイプ構造体および汲上げパイプ構造体用モジュールInfo
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Abstract
Description
造体であって、油井を掘削可能な掘削手段が通過可能な汲上げパイプと、バルブ
を操作するために汲上げパイプに沿って延びる圧力パイプと、汲上げパイプおよ
び圧力パイプの周囲に配置され、掘削船上の荷重を制限する浮体、とを備え、汲
上げパイプおよび圧力パイプは共に連結可能なモジュールから組上げられる汲上
げパイプ構造体に関する。
下部汲上げ海洋パッケージ(LRMP:lower riser marine package)」の形をとるバルブを備えた連結体がロボットを用いて海底
面上に設置された後、海底面下の油井の掘削の際に使用される。汲上げパイプ構
造体は掘削船から段階的に送下され、各段階毎に個別のモジュールを取付け、そ
れらを掘削船船底の開口から海中に降下させるが、海底面上の連結体に連結され
たロボットを用いる。引き続き圧力パイプによってバルブが開放され、掘削手段
が油井を掘削するために汲上げパイプを通過する。これらの掘削手段は、ドリル
ヘッドと、汲上げパイプを通過する、より細いパイプとを備える。その後、掘削
された油井を閉鎖しなければならない。しかしながら油井の掘削の結果として、
より細いパイプおよび汲上げパイプ間の空間を介してガスと石油とが放出され漏
出し得る。この漏出は200〜300barの圧力で発生し、このため石油とガ
スとが強大な力で上昇し、掘削船に危険を生じることがある。これを防止するた
めに、汲上げパイプは泥で充填され、ガス/石油の漏出圧力よりわずかに高い対
抗圧力が加えられる。
良い。汲上げパイプ中に含まれた泥は海中に放出される。後に、石油抽出用掘削
プラットフォームが掘削船に替わっても良いが、掘削船から石油を抽出する傾向
が高まっており、この場合には石油パイプは汲上げパイプを通過しなければなら
ない。しかしながらこの場合には、掘削船は位置を維持しなければならないが、
これはアンカーケーブルによって、あるいは海が深すぎる場合、エンジンによっ
て為されても良い。
径19インチ(約48cm)を有する鋼管モジュールから組上げられる。実際に
はこのような汲上げパイプの設置には様々な問題が伴う。第1に、水圧が比較的
長距離の汲上げパイプ構造体に関して問題を引き起こす。この問題は海底面が2
000mを越える深度にある場合に明瞭となる。現在推定される世界の石油供給
源の約20%が2000m未満の深度で開発されるが、供給源の約70%は深度
約2500〜4000mにあるということを認識しなければならない。この石油
供給源を開発するために、この深度において水圧に耐えるために汲上げパイプが
備えなければならない必要な大きな鋼板の厚みと、その結果として生ずる大重量
とのために、現在使用されるものとは異なる掘削船を建造しなければならない。
したがって、汲上げパイプ重量の部分的補償を可能にするために、汲上げパイプ
と圧力パイプとの周囲に配置された浮体が既に使用されている。周知の浮体は、
空気で充填されたプラスチックの、特にポリスチレンの、ブロックから成る。し
かしながらこのような浮体が使用可能な最大水深は約2200mである。より大
深度では、これらの浮体は共に圧されすなわち爆縮し、浮体から空気が漏出し、
結果として浮力が減少し汲上げパイプ重量の補償が不十分となる。このとき大重
量の吊り上げ構造体と掘削船のさらに大型の設計とが必要となる。汲上げパイプ
が掘削船船底の開口から段階的に送下されるとき、最初のモジュールが取付けら
れる場合には特に、汲上げパイプが水流によって流し去られるであろう。したが
って汲上げパイプがほとんど常に船底と接触し、特に浮体と圧力パイプとが容易
に損傷し得る。浮体が損傷した場合、上述の欠点に加えて浮力がさらに減少する
。圧力パイプが損傷した場合、修理を行なうために汲上げパイプ全体を再び引き
上げなければならない。この点を怠ると、石油が圧力パイプから海中へ逃れ得る
ので環境に害が及ぶ。さらに、このような修理で発生する費用は非常に高額で、
特に、現在使用される汲上げパイプ構造体の修理は陸上で行なわなければならな
く、保険の観点からも多くの問題を引き起こすからである。
である。
が、気密であるように閉鎖され、モジュールの周囲に配置され、モジュールに強
固に連結された鋼製の管状チャンバによって形成されることを特徴とする。
圧力パイプ、および場合によっては汲上げパイプに起こりうる損傷に対する保護
具を形成し、同時にこれらチャンバ内の空気がすでに汲上げパイプに所定の浮力
を付与する。さらに、チャンバに高圧下で、特に100barのオーダまでの圧
力で媒体、たとえば空気を充填することによって、汲上げパイプおよび浮体への
荷重が減少する。深度約2000mでは約200barの圧力が汲上げパイプ構
造体に作用する。浮体のチャンバ内の圧力が約100barのとき、汲上げパイ
プ構造体の外壁に100barの圧力が生ずる。油井の掘削の際に、ガスと石油
とが漏出し汲上げパイプが300barのオーダの圧力下で泥で充填される場合
には、汲上げパイプ壁の圧力は約100barのチャンバ内圧力によって約20
0barに低減される。本発明に従う構造体を介して、さらに掘削船自体上で修
理を行なうことが可能となり、これによって輸送費用が節約される。
ことによって、鋼製チャンバーの板厚を低減するように強化可能である。これが
、掘削船上の荷重をさらに低減する。
汲上げパイプ壁に生じる圧力増加に耐え得るだけの強度をもつことが好ましい。
これはつまり、汲上げパイプの周囲に配列されるチャンバを備える必要が全くな
いモジュールがあっても良いことを意味する。この場合には汲上げパイプ構造体
の浮力が減少するが、構造体全体は、約10%までの浮力の減少が未だ許容可能
であるように設計されている。したがって本発明はまた、掘削船から海底面上の
既設バルブまでの掘削連結用汲上げパイプ構造体であって、油井を掘削可能な掘
削手段が通過可能な汲上げパイプと、バルブを操作するために汲上げパイプに沿
って延びる圧力パイプとを備えており、汲上げパイプおよび圧力パイプは共に連
結可能なモジュールから形成されており、汲上げパイプが実質上放射状に配置さ
れた隔壁を備えることを特徴をする汲上げパイプ構造体に関する。もちろんこの
ような汲上げパイプが、掘削船上の荷重を制限するために汲上げパイプの周囲に
配置された浮体、および、気密であるように閉鎖され、少なくとも1つ鋼製管状
チャンバから形成され、モジュールの周囲に配置され、モジュールに強固に連結
された浮体を備えていても良い。
抗圧力を供給するために泥で充填されても良い。連結体を再び閉鎖され汲上げパ
イプを引き上げなければならない場合には、石油およびガスが完全浸透している
であろうこの泥は海中へと放出するが、これは環境的観点からは望ましくない状
況である。したがって本発明の他の局面に従えば、汲上げパイプはバルブによっ
て閉鎖可能であり浮体を貫通して上方向に延びる適切なパイプと連通可能な少な
くとも1つの開口を備える。汲上げパイプを引き上げる前に、このパイプを介し
て少なくとも泥の一部分を吸い上げることが可能である。好ましくは、このよう
なパイプが3本ある。泥の引き上げを容易にするために、この連結はチャンバ内
に設置されたポンプを含む。特にこのポンプはスペースに制約のあるチャンバ内
に設置されなければならないためにポンプの能力をあまり高く選定することがで
きないので、汲上げパイプの全長のほぼ中間に適切な開口を設けることが妥当な
選択となる。
のフランジ部を設けられ、モジュールはこのフランジ部を介して共に連結するこ
とができ、管状チャンバはモジュールに沿って長手方向に、一方ではこの適切な
フランジ部の近傍まで、他方では連結されるべきモジュールのフランジ部におけ
る適切な連結箇所まで、延びている。モジュールの連結部を保護するために、好
ましくはカバー要素が共に連結された2つのモジュールの周囲に管状チャンバ間
に配置される。特に管状チャンバは円筒形状と同一直径とを有し、カバー要素も
また円筒形状と、管状チャンバと同一直径とを有する。したがって、汲上げパイ
プはその全長にわたって一定の直径の円筒形状を有し、ガイドローラーを用いて
掘削船から海中へと降下可能である。
良い。このようにして、たとえば、10〜25mmのオーダ、好ましくは約18
mmの板厚と、少なくとも800N/mm2、好ましくは約1100N/mm2の
降伏強度とを有する鋼から管状チャンバを製造することが可能である。このよう
な鋼種は、スウェーデン国OxeloesundのSSAB社からWeldox 1100の名称で商業的に入手可能である。管状チャンバおよびカバー要素は
、深度少なくとも3500mまでの水圧に容易に耐えることができるが、このよ
うな汲上げパイプ構造体の総重量は既存の掘削船による作業が可能となるように
制限される。
大深度の際に、掘削船が充分な汲上げパイプ構造体部品を積み込めない場合には
、追加の汲上げパイプ構造体部品は別の輸送船で運搬しなければならない。より
深く掘削するということは一般的には海岸からより遠距離で掘削することを意味
し、したがって輸送費用がより高くなる。したがって、汲上げパイプ構造体の軽
量設計によって船上荷重を制限するために採られる上述の方法は、特に、より大
深度かつ海岸からより遠距離で掘削する場合に、費用を著しく節約する。
船底にある開口4を介して鋼製汲上げパイプ構造体5が掘削設備2から海中に降
下され、玉継手を用いた周知の方法で、海底面8上に配置された連結体7上のバ
ルブ6に連結される。汲上げパイプ構造体5は、降下の間に構造体部品9を共に
連結することによって組上げられる。図2はこのような構造体部品9の中間部を
省略した長手方向断面図を示す。この構造体部品は、その外側に沿って実質上平
行に延び、水圧パイプといわゆる「チョーク・アンド・キル」パイプとから成る
圧力パイプ11を有する汲上げパイプモジュール10を含む。これらのパイプ1
1もまたモジュールから組上げられ、汲上げパイプモジュールと同一長さを有す
る。中でもバルブ6を操作するために使用される圧力パイプはそれ自身周知であ
り、これらは本発明の一部を形成しないので、これらの具体的な機能を本明細書
でこれ以上詳細に説明する必要はない。汲上げパイプモジュール10および圧力
パイプ11の周囲には、気密であるように閉鎖され、汲上げパイプモジュール1
0に強固に連結された鋼製の管状チャンバ13の形をとる浮体12が配列される
。このチャンバ13は頂部と底部とにおいて、汲上げパイプモジュール10およ
び圧力パイプ11に気密に溶接された板14によって閉鎖される。チャンバ13
は、汲上げパイプモジュール10に関して実質上放射状に配置され、好ましくは
相互距離が約60cmで設置された隔壁15を含む。これらの隔壁15は、これ
らの隔壁がない場合よりチャンバ13の管状ケージングの板厚を薄くすることが
でき、このことは、この汲上げパイプ構造体で、より大深度まで到達可能にする
ために個々のモジュールの総重量を可能な限り低く保持する必要性に関して重要
であるので、より多数のモジュールを共に連結することができる。これはまた、
チャンバ13を高圧下で媒体、特に空気で充填することにも寄与する。水圧に加
えてこの媒体もまた、油井の掘削の間に汲上げパイプに高いガス圧力が加わる場
合の対抗圧力を生ずる。汲上げパイプ構造体部品の重量を可能な限り制限するた
めのさらなる手段は、材質の選定にある。特に、異なるモジュールのチャンバ1
3が、本実施の形態では18mmであるが、10〜25mmのオーダの板厚を有
する鋼から製造されても良く、また、チャンバ13用に使用される鋼管の降伏強
度は少なくとも800N/mm2であり本実施の形態ではスウェーデン国Oxe loesundのSSAB社製のWeldox 1100を選定することによっ
て1100N/mm2である。もちろんこのような鋼種を汲上げパイプモジュー ル自体に使用しても良い。図2では汲上げパイプモジュール10の両端は、汲上
げパイプモジュールのわずかに拡張された端部17が、これに連結されるべき汲
上げパイプモジュールのわずかに縮小された端部16を包囲するような設計とな
っており、これによって、汲上げパイプの組上げの間に個々のモジュールを容易
に共に滑り込ませた後に耐水密封であるように相互に対して固定可能である。一
端部あるいは両端部16,17、本例示的な実施の形態では端部16には、フラ
ンジ18が設けられ、該フランジ18上には圧力パイプ部品が固定され相互に連
結される。チャンバ13は、適切な汲上げパイプモジュールの周囲で、一方では
この適切なモジュールに連結するフランジ部近傍まで、他方ではこの適切なモジ
ュールに連結されるべきモジュールのフランジ部の適切な連結箇所まで延びる。
換言すれば、汲上げパイプモジュールが共に連結される時には、各チャンバは1
つの周囲から次のフランジ部まで延びている。チャンバを相互に連結可能なよう
にするために、カバー要素19が2つの汲上げパイプモジュールの連結部の周囲
に配置される。汲上げパイプ構造体全体の組上げを連続的な過程とするために、
異なるチャンバ13およびカバー要素19全てが同一円筒形状と同一直径とを有
する。実際にはカバー要素19は、その長さにわたって共に連結され得る2つの
半円筒形部品から組上げられるであろう。カバー要素19によって囲まれチャン
バ13間に延びるスペースは、気密であるように閉鎖可能ではあるが必須ではな
い。アーチ状の補強隔壁20がチャンバの端部と汲上げパイプモジュールとの間
に配列されることがさらに見て取れる。
体を掘削船から降下させる方法を図示する3つの図である。
開口4を介して海中に降下された2本の汲上げパイプ構造体部品9上に垂直に第
3の汲上げパイプ構造体部品9が載置される状況を示す。汲上げパイプ構造体部
品は吊り上げ手段3によってこの位置に運搬され、掘削船1において共に連結さ
れる。パイプ21を介して、最後に載置された汲上げパイプ構造体部品のチャン
バ13には圧縮空気が充填される。カバー要素19もまた載置され、その後、そ
れまでに形成された汲上げパイプ構造体を、図4(B)に示すように、海中にさ
らに降下することができ、図4(B)では第4の部品であるが、次の汲上げパイ
プ構造体部品を連結することができ、その後、図4(C)に示すように、この最
後の汲上げパイプ構造体部品のチャンバ13にはパイプ21を介して圧縮空気が
充填され、カバー要素が再び載置され汲上げパイプ構造体がさらに再び海中に降
下される。降下の間には、汲上げパイプ構造体は、開口4に設けられたガイドロ
ーラーを通過することができ、チャンバとカバー要素との外壁で支持される。こ
れによって、降下の間に汲上げパイプ構造体が水流により運び去られることと、
船底との接触により損傷を受けることとを防止可能である。
連結体7に連結可能であるまで継続される。したがって最初に海中に降下される
べき汲上げパイプ構造体部品の下端部には他の汲上げパイプ構造体部品とは異な
り、玉軸受構造体を有する特別の連結要素が設けられる。
抗圧力を供給するために泥で充填されていても良い。連結体が再び閉鎖され汲上
げパイプを引き上げなければならない場合には、石油およびガスが完全浸透して
いるであろうこの泥は海中へと放出するが、これは環境的観点からは望ましくな
い状況である。したがって汲上げパイプ10は、バルブ22によって閉鎖可能な
少なくとも1つの開口を備える(図5,6を参照)。このバルブ22を制御する
ことによって汲上げパイプ内部が、多数のチャンバ13を貫通して上方に延びる
適切なパイプ23と連通可能である。汲上げパイプ10を引き上げる前に、この
パイプ23を介して少なくとも泥の一部分を吸い上げることが可能である。好ま
しくはこのようなパイプが3本ある。泥は掘削船上に設けられたポンプによって
吸い上げることが可能である(図5参照)。パイプの長さのために、ポンプ24
は適切なチャンバ内に配置される方がよい(図6参照)。特にスペースに制約の
あるチャンバに設置しなければならないためにポンプの能力をあまり高く選定す
ることができないので、汲上げパイプの全長のほぼ中間に適切な開口を設けるこ
とが妥当な選択となる。
のではなく、もちろん添付の請求範囲の保護範囲内に入る限りではあるが、全て
の種類のその変更を包含する。したがってたとえば、より浅い深度で海中に降下
される汲上げパイプ構造体部品が、海底面近傍にまで到達する部品より重量の軽
い設計のものであることも可能である。チャンバ内に加えられる圧力は、適切な
水深とともに鋼種の選定およびその厚みに依存しても良い。
えたモジュールとの組合せとしても組上げることが可能であることは明らかであ
ろう、たとえば、従来モジュールの上部または中間部と、管状チャンバを備えた
モジュールを含む残余部分とを含む汲上げパイプ構造体である。
模式図である。
を掘削船から降下させる方法を図示する3つの図である。
示す。
す。
造体であって、油井を掘削可能な掘削手段が通過可能な汲上げパイプと、バルブ
を操作するために汲上げパイプに沿って延びる圧力パイプと、汲上げパイプおよ
び圧力パイプの周囲に配置され掘削船上の荷重を制限する浮体、とを含み、汲上
げパイプおよび圧力パイプは共に連結可能なモジュールから組上げられ、浮体は
、気密であるように閉鎖された少なくとも1つの鋼製管状チャンバから形成され
、モジュールの周囲に配置され、モジュールに強固に連結される汲上げパイプ構
造体に関する。
いは米国特許3330340号から周知である。周知の構造体において、チャン
バは汲上げパイプを掘削船から海中に降下させる際に、圧力パイプ、および場合
によっては汲上げパイプに起こりうる損傷に対する保護具を形成し、同時にこれ
らチャンバ内の空気がすでに汲上げパイプに所定の浮力を付与する。 米国特許3378067号は、ブイを備える水中坑口を述べており、坑口から
水がカプセル内の高圧ガスを用いて追出し可能である。このブイを用いて、海底
面上の連結ヘッドが上昇可能あるいは連結ヘッドの位置が確認可能である。 米国特許4099560号は、開いた管状部材によって形成された浮体を有す
る汲上げパイプ構造体を開示しており、圧力容器からの開放空気によって浮体か
ら水を追出し可能である。 周知の構造体は、試掘の際に位置が把握され、「下部汲上げ海洋パッケージ(
LRMP:lower riser marine package)」の形を
とるバルブを備えた連結体がロボットを用いて海底面上に設置された後、海底面
下の油井の掘削の際に使用される。汲上げパイプ構造体は掘削船から段階的に送
下され、各段階毎で個別のモジュールを取付け、それらを掘削船船底の開口から
海中に降下させるが、海底面上の連結体に連結されたロボットを用いる。引き続
き圧力パイプによってバルブが開放され、掘削手段が油井を掘削するために汲上
げパイプを通過する。これらの掘削手段は、ドリルヘッドと、汲上げパイプを通
過する、より細いパイプとを備える。その後、掘削された油井を閉鎖しなければ
ならない。しかし油井の掘削の結果として、より細いパイプおよび汲上げパイプ
間の空間を介してガスと石油とが放出され漏出し得る。この漏出は200〜30
0barの圧力で発生し、このため石油とガスとが強大な力で上昇し、掘削船に
危険を生じることがある。これを防止するために、汲上げパイプは泥で充填され
、ガス/石油の漏出圧力よりわずかに高い対抗圧力が加えられる。
チャンバには圧力下で媒体が充填されていることを特徴とする。 チャンバに高圧下で、特に100barのオーダまでの圧力で媒体、たとえば
空気を充填することによって、汲上げパイプおよび浮体への荷重が減少する。深
度約2000mでは約200barの圧力が汲上げパイプ構造体に作用する。浮
体のチャンバ内の圧力が約100barのとき、汲上げパイプ構造体の外壁に1
00barの圧力が生ずる。油井の掘削の際に、ガスと石油とが漏出し汲上げパ
イプが300barのオーダの圧力下で泥で充填される場合には、汲上げパイプ
壁の圧力は約100barのチャンバ内圧力によって約200barに低減され
る。本発明に従う構造体を介して、さらに掘削船自体上で修理を行なうことが可
能となり、これによって輸送費用が節約される。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 掘削船から海底面上の既設バルブまでの掘削連結用汲上げパイ
プ構造体であって、油井を掘削可能な掘削手段が通過可能な汲上げパイプと、前
記バルブを操作するために前記汲上げパイプに沿って延びる圧力パイプと、掘削
船上の荷重を制限するために前記汲上げパイプおよび前記圧力パイプの周囲に配
置された浮体、とを含み、前記汲上げパイプおよび前記圧力パイプは共に連結可
能なモジュールから形成されており、浮体が、気密であるように閉鎖された少な
くとも1つの鋼製管状チャンバから形成され、モジュールの周囲に配置され、モ
ジュールに強固に連結されることを特徴とする汲上げパイプ構造体。 【請求項2】 前記管状チャンバには高圧下で媒体が充填されることを特徴と
する請求項1記載の汲上げパイプ構造体。 【請求項3】 前記管状チャンバには、特に100barのオーダの圧力にま
で、空気が充填されることを特徴とする請求項2記載の汲上げパイプ構造体。 【請求項4】 前記管状チャンバが、前記汲上げパイプに関して実質上放射状
に配置された隔壁を備えることを特徴とする先行する請求項のうちのいずれかに
記載の汲上げパイプ構造体。 【請求項5】 掘削船から海底面上の既設バルブまでの掘削連結用汲上げパイ
プ構造体であって、油井を掘削可能な掘削手段が通過可能な汲上げパイプと、前
記バルブを操作するために前記汲上げパイプに沿って延びる圧力パイプ、とを含
み、前記汲上げパイプおよび前記圧力パイプは共に連結可能なモジュールから形
成されており、前記汲上げパイプが、実質上放射状に配置された隔壁を含むこと
を特徴とする汲上げパイプ構造体。 【請求項7】 前記掘削船上の荷重を制限するために前記汲上げパイプの周囲
に配置され、気密であるように閉鎖された少なくとも1つの鋼製管状チャンバに
よって形成され、適切なモジュールの周囲に配置され、モジュールに強固に連結
された浮体、が存在することを特徴とする請求項6記載の汲上げパイプ構造体。 【請求項8】 前記汲上げパイプが、バルブによって閉鎖可能な少なくとも1
つの開口を含み、この開口が、浮体を貫通して上方向に延びる適切なパイプと連
通可能であることを特徴とする先行する請求項のうちのいずれかに記載の汲上げ
パイプ構造体。 【請求項9】 前記連結部がチャンバ内に設置されたポンプを含むことを特徴
とする請求項8記載の汲上げパイプ構造体。 【請求項10】 前記適切な開口が前記汲上げパイプの全長のほぼ中間に設け
られることを特徴とする請求項8または9記載の汲上げパイプ構造体。 【請求項11】 前記モジュールにはその少なくとも1つの端部にフランジ部
が設けられ、前記モジュールは前記フランジ部によって共に連結可能であり、管
状チャンバはモジュールに沿って長手方向に、一方では適切なフランジ部近傍ま
で、他方では連結されるべきモジュールのフランジ部上の適切な連結箇所まで、
延びていることを特徴とする先行する請求項のうちのいずれかに記載の汲上げパ
イプ構造体。 【請求項12】 カバー要素が、共に連結される2つのモジュールの周囲で前
記管状チャンバ間に設けられることを特徴とする請求項11記載の汲上げパイプ
構造体。 【請求項13】 前記管状チャンバが円筒形状と同一直径とを有し、前記カバ
ー要素もまた円筒形状と、前記管状チャンバと同一直径とを有することを特徴と
する請求項10記載の汲上げパイプ構造体。 【請求項14】 前記管状チャンバが、10〜25mmのオーダ、好ましくは
約18mmの板厚と、少なくとも800N/mm2、好ましくは約1100N/ mm2の降伏強度、とを有する鋼から製造されることを特徴とする先行する請求 項のうちのいずれかに記載の汲上げパイプ構造体。 【請求項15】 パイプモジュールと、気密であるように閉鎖され、前記パイ
プモジュールの周囲に配置され、モジュールに強固に連結される鋼製の管状チャ
ンバの形をとる浮体とを含むことを特徴とする請求項1〜14のうちのいずれか
に記載の汲上げパイプ構造体用モジュール。 【請求項16】 前記管状チャンバを貫通し前記パイプモジュールに沿って実
質上平行に延びる圧力パイプをさらに備える請求項5記載のモジュール。 【請求項17】 前記チャンバが、前記パイプモジュールに関して実質上放射
状に配置された隔壁を含むことを特徴とする請求項15または16記載のモジュ
ール。
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