JP2002503485A - キノコ種菌−補足物 - Google Patents

キノコ種菌−補足物

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JP2002503485A JP2000531996A JP2000531996A JP2002503485A JP 2002503485 A JP2002503485 A JP 2002503485A JP 2000531996 A JP2000531996 A JP 2000531996A JP 2000531996 A JP2000531996 A JP 2000531996A JP 2002503485 A JP2002503485 A JP 2002503485A
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デイヴィッド カナネン,
ランディ ファンシオン,
ディーナ ラポルト,
ジャック, エー. マックダニエル,
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マニーズ マッシュルームズ リミテッド
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Abstract

(57)【要約】 (a)乾燥重量ベースで少なくとも3.5%窒素を供する量の少なくとも一種の蛋白質性成分と、(b)乾燥重量に基づいて2から30重量%の紙ペレットと、(c)乾燥重量に基づいて5から60重量%の少なくとも一種の粒状物質と、(d)約6から7.8のpHを供するのに効果的な量の緩衝液と、(e)水とからなる混合物を含み、ツクリタケ(Agaricus bisporus)菌糸体で集落化させたキノコ種菌−補足物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明はキノコ栽培の分野に関し、特に、キノコ基材に効果的に接種する改良
されたキノコ種菌−補足物に関し、キノコの増殖を促進するための改良された栄
養源を提供する。
【0002】 (背景技術) キノコ(ツクリタケ(Agaricus bisporus))の商業的生産
は、堆肥調製、堆肥殺菌、キノコ菌類での堆肥の接種(種菌接種)、キノコ菌糸
体を堆肥に徹底的集落化させるためのインキュベーション、湿ったピートモスで
の堆肥のトップドレッシング(ケーシング)、および成熟キノコの発育を促進す
るための環境制御を含めた一連の工程を含む。キノコの増殖プロセスはいくつか
の文献に詳細に記載されている(例えば、Chang&Hayes,1978;
Flegg et al.,1985;Chang&Miles, 1989;
Van Griensven,1988)。
【0003】 キノコ種菌は栄養基材(堆肥)に接種するのに用いられる。現在用いられてい
る実質的に全ての種菌は穀粒基材に基づくものである。穀粒ベースのキノコ種菌
を作成するための技術は最初にSinden(米国特許第1,869,517号
)によって教示された。種菌は、一般的には、所望のキノコ株の純粋な培養を接
種された滅菌穀粒から作成される。キノコ種菌はいくつかの方法によって調製さ
れることができる。1つの方法において、乾燥穀粒(ライ麦、アワ、小麦、ソル
ガム、あるいは他の穀粒)、水、CaCO3、および(所望により)CaSO4
適当な容器中に入れ、空気および水蒸気を通すが、最終製品を汚染するかもしれ
ない微生物を通過させない蓋で蓋する。容器に対して、混合物を商業的に滅菌さ
れた状態とするのに適当な時間および温度での水蒸気滅菌を行う。冷却後、穀粒
混合物に所望のキノコ株のスターター培養を接種し、ほぼ14日間許容される条
件下でインキュベートする。容器を特定間隔で震盪して、混合物全体にわたって
菌糸体の均一な集落化を促進する。キノコ菌類での水和した滅菌穀粒の完全な集
落化に続き、種菌を直ちに用いてキノコ堆肥に接種することができる。また、混
合物をプラスチックバッグに移し、将来の種菌接種を予測して冷蔵することがで
きる。
【0004】 前記引用方法に従って適切に調製された種菌は以下の特徴を有する:ほぼ48
から50重量%の水分、pH6.6から7.2、自由流動、ツクリタケ(Aga
ricus bisporus)菌糸体の大量増殖に由来する均一な白色。種菌
は一般に2−4%の率でキノコ堆肥に添加される(新鮮な重量種菌/乾燥重量堆
肥)。ライ麦種菌は新鮮な重量ベースで約1.15%の窒素(ケルダール法)を
含有し(乾燥重量ベースで約2.3%)、炭水化物および脂質を含有し、種菌は
キノコ基材に対していくらか栄養素を与える。
【0005】 適切に調製されたキノコ種菌は外来性微生物による汚染に対して抵抗性がある
。穀粒上でのキノコ菌糸体の大量増殖は多くの競合微生物の増殖を排除する。た
とえ高レベルの細菌および黴を含有するキノコ堆肥に種菌を添加しても、適切に
調製された種菌は外来性微生物の過剰増殖を示さない(Elliott, 19
85)。これは、部分的に、ツクリタケ(Agaricus bisporus
)菌糸体の大量増殖の排除効果により、また部分的に、適切に調製されたキノコ
堆肥の「選択性」によるものである。
【0006】 種菌生産の別の方法は大きなケットルの中での穀粒のバルククッキングを含む
。穀粒および水の混合物を加熱して穀粒を水和した。過剰の水を排出した後、水
和した穀粒をCaCO3およびCaSO4と混合し、ビンあるいは加熱抵抗性バッ
グに充填し、滅菌し、冷却し、所望のキノコ株のスターター培養を接種し、イン
キュベートして、菌糸体を穀粒に集落化させる。
【0007】 種菌生産のもう1つの方法は穀粒、水、CaCO3およびCaSO4をスチーム
ジャケットミキサーに投入することを含む。混合物を調理し、滅菌し、ミキサー
の中で接種する。滅菌性を維持しつつ、換気して空気を通す滅菌プラスチックに
、接種した滅菌穀粒を無菌的に移す。菌糸の増殖に続き、生成物の最小のさらな
る取り扱いをするキノコ生産施設に種菌を移すことができる。
【0008】 実際に、キノコ堆肥の接種に用いられる全ての種菌は、ライ麦、アワ、小麦、
ソルガム、あるいは他の穀粒基材を用いて作られる。Fritsche(197
8)は、Lemke(1971)によって報告されたパーライト基材上の種菌に
関する処方を記載する。前記処方は以下の通りである:パーライト(1450g
)、小麦糠(1650g)、CaSO4・2H2O(200g)、CaCO3(5 0g)、水(6650ml)。滅菌後のpHは6.2から6.4である。この処
方は、(2.24から2.72%の小麦糠の典型的な窒素含有量を仮定して)乾
燥重量に基づいて1.10から1.34%の窒素を含有すると計算される。
【0009】 Stoller(米国特許第3,838,470号)は、綿実ミール、大豆ミ
ール等の飼料原料がオートクレーブ処理された基材として単独で使用する場合、
その上にキノコ菌糸体は増殖しないであろうことを教示する。Stollerは
さらに、穀物基材が炭酸カルシウムを含有する無機物質あるいは有機凝集剤で希
釈された種菌を教示している。窒素含有量は一般に低い。例えば、Stolle
rの実施例16は約0.22%の窒素を含有すると推定される。Stoller
の実施例18約0.7%の窒素を含有すると推定される。Stollerは微細
、顆粒状あるいは粉末状の種菌が穀類種菌の大きな全穀粒より好ましいことも教
示する。これは、一般に、種菌の単位重量当たりの「接種物のポイント」の数の
ためである。
【0010】 Romaine(米国特許第4,803,800号)は、ヒドロゲルポリマー
中への栄養物のカプセル化によるキノコケーシング種菌の生産を教示する。ケー
シング種菌は堆肥よりもむしろキノコケーシング層を接種するのに使用される。
ケーシング種菌の使用は結実を速める。Romaineケーシング種菌中での窒
素含有量は一般に低い。例えば、Romaineは2から6%の全栄養素レベル
(重量/処方容量)を教示する。栄養源として100%の蛋白質を使用すると仮
定すれば、全窒素は約0.96%であろう。Romaineの処方のいくつかは
、テキスチャーライジング剤として処方の約2から6%(重量/容量)にてパー
ライト、バーミキュライト、大豆グリット、あるいは同様の物質を含有する。
【0011】 DahlbergおよびLaPolt(米国特許第5,503,647号)は
、栄養素を補足した栄養的に不活性な粒子(焼成土、バーミキュライト、パーラ
イト等)から調製されたキノコケーシングの開発を教示する。ケーシング種菌は
低窒素含有量(一般に、1%未満)で処方して、害虫および病原体の増殖を促進
することなくツクリタケ(Agaricus bisporus)菌糸体でのキ
ノコケーシング層の接種を可能とする。DahlbergおよびLaPoltは
さらに、大豆粒のごとき高レベルの蛋白質性成分がツクリタケ(Agaricu
s bisporus)増殖に対して阻害的であることを教示する。一般に、ケ
ーシング種菌処方中の約2%を超える窒素レベルの結果、ツクリタケ(Agar
icus bisporus)菌糸体の低下した増殖となる。このケーシング種
菌処方は、その調製の間の種菌の接種のための基材としても提案されている。
【0012】 キノコ補足物 多くのキノコ栽培者は種菌接種あるいはケーシングの時点で栄養素補足物をキ
ノコ堆肥に添加する。特にトレイタイプのキノコ農場において、病気の拡大の危
険性のため、ほとんどのキノコ栽培者は種菌接種時に補足物を添加する。かかる
補足物の添加の結果、キノコ収率が増加する。栄養素補足物は、一般に、破砕大
豆粒子、大豆ミール、トウモロコシグルテン、フェザーミール、および同様の物
質のごとき蛋白質性物質よりなる。例えば、Hughesらの米国特許第3,5
60,190号において、綿実ミールおよび綿実油の組合せに基づいた乾燥処方
が適当な補足物として開示されている。
【0013】 しかしながら、栄養素補足はいくつかの望ましくない効果になりやすい。遭遇
した1つの問題は、明らかに高度に活性な微生物キノコ培養に対する栄養源の容
易な利用性によって引き起こされる過剰なベッド加熱である。キノコ菌糸を完全
に破壊しなくでもかなり枯渇させるのに十分な35℃(95゜F)を超える温度
逸脱が観察されている補足物を種菌接種の時点で堆肥に補足物を添加する場合に
もう1つの問題に遭遇する。多くの場合、堆肥に予め存在する補足物と共に導入
された、あるいは空気で運ばれる汚染を介して導入された他の微生物、主として
黴が、添加された栄養物のため、キノコ菌糸体と競合する。これは、その意図さ
れた目的のための補足物の利用可能性を低下させ、しばしば、キノコ菌糸体の発
達を妨げる。
【0014】 これらの問題を認識し、Carrollら(米国特許第3,942,969号
)は、種菌接種時における堆肥への添加に適した補足物を提供し、ここに、栄養
物の放出は遅延される補足物は、綿実、大豆、および落花生に由来する蛋白質を
含めた変性蛋白質源を含む。開示されているように、変性は加熱によって、ある
いはアルカリ、酸、あるいはホルムアルデヒドでの処理によって達成することが
できる。あいにく、キノコ収率における潜在的な利得は、変性処理に関連する経
済的不利益によって不利に相殺される。ホルムアルデヒド等の変性処理による健
康および環境に対する潜在的な害も不利である。
【0015】 Wu(米国特許第4,534,781号)は、堆肥中の競合する微生物によっ
て容易に同化されない疎水性物質で被覆された、破砕大豆粒子のごとき、粒状栄
養物を含む改良された栄養物補足物を教示する。この技術におけるさらなる改良
はWuおよびBretzloff(米国特許第4,617,047号)によって
教示されており、該改良では、蛋白質含有栄養素が疎水性物質および黴阻害性組
成物で被覆されている。ここにも、キノコ収率における潜在的な利得は、抗菌処
理に関連するコストによって不利に相殺される。黴阻害性処理のコストおよび健
康と環境に対する潜在的な害もまた不利である。
【0016】 Katzら(欧州特許公開0 0290 236)、親水性炭水化物で蛋白質
豊富粒子を被覆することによって調製された、キノコ培養のためのもう1つの栄
養素補足物を教示する。このコーティングも培地への窒素の放出を遅延させる。
Prantら(米国特許第4,764,199号)は、ミールを自由流動状態に
維持しつつ、水性ホルムアルデヒドで処理された酸性トウモロコシグルテンミー
ルから調製されたキノコ増殖補足物を教示する。
【0017】 RomaineおよびMarlowe(米国特許第5,291,685号およ
び第5,427,592号)は、キノコ培養のためのもう1つの栄養素補足物を
教示しており、ここに、菜種、あるいは他の小油種のごとき無傷種子を、90.
5℃(195゜F)で24時間加熱処理する。加熱処理は発芽を妨げ、種子栄養
物のための遅延された放出メカニズムを提供する。RomaineおよびMar
lowe補足物は堆肥の乾燥重量の7および14%の間のかなり高い率で使用さ
れる。
【0018】 キノコ補足物のための全ての先行技術は、堆肥中競合微生物に対する栄養物の
利用可能性を減少させるための熱あるいは化学薬品での栄養物の処理を含む。全
ての場合、処理は補足物のコストのかなりの部分を表す。補足物の化学的処理の
場合、ホルムアルデヒドおよび種々の殺虫剤等の成分は潜在的な健康および環境
対する害を表し、このような剤の実際の使用は規制問題によって減小される可能
性がある。かかる化学薬品を使用することなくキノコ補足物を開発することは、
大いに望ましい。
【0019】 BriniおよびSartor(欧州特許出願EP 0 700 884A1
)は、保水性−分散剤(例えば、ピート)、緩衝液、蛋白質含有成分(例えば、
大豆ミール)、増殖促進成分(例えば、トウモロコシグルテンおよび/またトウ
モロコシ澱粉)および水の混合物を教示する。混合物を滅菌し、キノコ菌類で接
種し、それを用いてキノコ堆肥に種菌接種する。前記処方は、残存する抗菌物質
を排除し、アンタゴニスト黴の増殖を抑制しつつ、キノコベッドを接種し、蛋白
質を添加する。混合物の水分含有量は、典型的に、54から60%である。混合
物の蛋白質含有量は4から20重量%蛋白質(0.64から3.2重量%窒素)
である。混合物は、典型的には、7.4から15.2重量%(1.18から2.
43重量%窒素)を含有する。キノコ種菌としての混合物の使用は、キノコのよ
り早い増殖を可能とし、黴の増殖を妨げると主張されている。しかしながら、ル
ーチン的実験は、BriniおよびSartorによって教示された混合物がク
ランプを形成する傾向があり、その結果、不完全な滅菌となり、ツクリタケ(A
garicus bisporus)菌糸体が完全に集落化されない混合物内の
領域ができる。滅菌を達成できない結果、経済的損失となり、他方、十分に集落
化されなかった混合物は堆肥中の競合する黴および細菌の増殖を可能とし、高い
堆肥温度を引き起こし、キノコ収率を低下させる。
【0020】 (発明の開示) 本発明の目的はキノコ堆肥に接種するためのキノコ種菌−補足物を提供し、キ
ノコの収率および基材の十分な集落化を達成するための時間について、現存キノ
コ種菌処方と少なくとも同等の性能を提供することにある。
【0021】 本発明のさらなる目的は、キノコ基材における接種物のポイントの数を最大化
し、基材の十分な集落化のための時間を減少させるための小粒子を持つ処方され
た種菌を提供することにある。
【0022】 本発明のさらなる目的は、別々にキノコ栄養物補足物を添加する必要性を低下
あるいは排除するための高含有量の栄養物を含む処方されたキノコ種菌を提供す
ることにある。
【0023】 本発明のさらなる目的は、堆肥温度の結果としての有害な増加がなく、キノコ
基材に対する補足栄養物を提供することにある。
【0024】 本発明のさらにもう1つの目的は、競合微生物の増殖を排除するために殺虫剤
、変性剤あるいは他の化学或は物理的処理によって栄養物を処理する必要性がな
く、キノコ基材に対する補足的栄養物を提供することにある。
【0025】 本発明のさらにもう1つの目的は、混合物のエアレーションを改良し、クラン
プの形成を減少させることによって、滅菌の失敗および混合物の不完全な集落化
の危険性を低下させる処方されたキノコ種菌を提供することにある。
【0026】 これらのおよび他の目的は、(a)高い栄養素含有量を提供するためのトウモ
ロコシグルテン、フェザーミール、破砕大豆、大豆ミール、綿実ミールあるいは
他の成分のごとき蛋白質性成分、(b)多数ポイントの接種物および保水能力を
供するための紙ペレット、(c)多数ポイントの接種物、保水能力、混合物のエ
アレーション、密度、および自由流動性を混合物に供するための焼成土、バーミ
キュライト、パーライト、あるいは同様の物質のごとき粒状物質、(d)pHを
中和するための炭酸カルシウム(CaCO3)、および(e)水の混合物で処方 された改良されたキノコ種菌−補足物からなる本発明によって満たされる。前記
種菌−補足物は所望により(f)クランピングを減少させるための石膏(CaS
4・2H2O)を含有することができる。
【0027】 前記種菌−補足物は所望により先行技術で使用された穀粒(すなわち、ライ麦
、ヒエ、小麦)の画分を含有することもできる。種々の植物油のごとき油性成分
を添加して種菌−補足物の全栄養物含有量を増加させることができる。種菌−補
足物の蛋白質性および油性成分は、蛋白質および油を共に含有する全破砕大豆の
ごとき成分を用いることによって合わせることができる。
【0028】 本発明によるキノコ種菌−補足物は、(乾燥重量ベースで)約5から80重量
%の蛋白質性成分、約2から30重量%の紙ペレット、約5から60重量%の粒
状物質、約1から12重量%のCaCO3、および所望により約1から10重量 %のCaSO4(石膏)を含有する。水を40と54%との間で添加する。使用 するならば、穀粒を約1から50重量%(乾燥重量ベース)にて添加する。当業
者の技量内の適当な方法にて混合物を滅菌し、接種し、インキュベートする。
【0029】 キノコ種菌−補足物が一般に約1および8重量%(新鮮重量補足物/乾燥重量
堆肥)までの率で用いられてキノコ堆肥に接種する。ここで開示されているよう
に調製して使用する場合、キノコ種菌−補足物は、キノコ堆肥の十分な集落化を
達成するための時間を減少させ、キノコ収率および生産効率の予期せぬ増加を提
供する。4から5重量%で使用されるキノコ種菌−補足物は3重量%のライ麦種
菌および4重量%の伝統的なキノコ補足物と少なくとも同等のキノコ収率を支持
する。種菌−補足物に加えて伝統的なキノコ補足物の使用はキノコ収率をさらに
改良する。少量(すなわち、2%)の伝統的な補足物の添加は、一般に堆肥加熱
に有意に寄与しない。
【0030】 本発明の種菌−補足物は、単一組成物において十分に機能する処方されたキノ
コ種菌およびキノコ補足物を提供する。前記した種菌−補足物はツクリタケ(A
garicus bisporus)菌糸体で濃密に集落化されるので、ほとん
どの外来性微生物は物質上で増殖することができない。従って、本発明は、競合
微生物の増殖を制御するための殺虫剤、変性剤あるいは他の化学的もしくは物理
的処理を含有しないキノコ補足物を提供し、堆肥温度の有害な増加を回避する。
本発明は、予期せぬことに、トリコデルマ属ハルジアニウム(Trichode
rma harzianum)のビルレント株によって引き起こされた「アオカ
ビ病」の頻度および重症度を低下させる。
【0031】 開示された本発明の種菌−補足物は、種菌−補足物の栄養素含有量、特に蛋白
窒素含有量が最大化される点で、Lemke(1971)およびFritsch
e(1978)によって教示されたパーライト種菌とは異なる。種菌−補足物の
典型的な窒素含有量は、パーライト種菌よりもほぼ4倍から5倍高い。種菌−補
足物の開発に至る調査過程中、機能的「非穀粒種菌」を表す多くの処方が開発さ
れた。非穀粒種菌の一般的に低い栄養素含有量は、伝統的なキノコ補足物を最大
キノコ収率を達成するために堆肥に添加することを要する。
【0032】 開示された本発明の種菌−補足物は、窒素含有量が実質的により高い、水分含
有量が実質的により低い、また本発明は滅菌失敗および最終製品のクランピング
がよりなりにくい点で、BriniおよびSartorによって教示された混合
物とは異なる。後者の差異は、滅菌の間の蒸気浸透を改良する粒状成分の存在に
よるものである。また、粒状物質は菌糸増殖の間に混合物の良好なエアレーショ
ンを提供し、これは混合物の一部のクランピングあるいは過剰水分による「デッ
ドスペース」を低下させる。
【0033】 上記の一般的記載および以下の詳細な記載は共に例示的かつ説明的なものに過
ぎず、特許請求する本発明を制限するものではないことを理解すべきである。
【0034】 (発明を実施するための最良の形態) 上記のように、本発明は、補足的栄養素製剤(すなわち、キノコ補足物)の添
加が不必要とする十分に高い栄養素含有量を有する処方されたキノコ種菌を含む
。蛋白質性成分(トウモロコシグルテン、大豆ミール、フェザーミール、小麦糠
等)および/あるいは油性成分(破砕大豆、大豆粒、大豆油、ヒマワリ油、破砕
ヒマワリ、トウモロコシ油等)、紙ペレット、保水性能力を改良し混合物をエア
レートするための粒状物質(焼成土、バーミキュライト、パーライト等)、Ca
CO3、CaSO4・2H2O(任意)、および水の混合物を調製し、蒸気滅菌し 、ツクリタケ(Agaricus bisporus)のスターター培養を接種
し、許容される条件でインキュベートする。ツクリタケ(Agaricus b
isporus)菌糸体による種菌−補足物の集落化を可能とするためのインキ
ュベーションの後、種菌−補足物を用いて、キノコ種菌およびキノコ補足物を先
行技術と同様の方法でキノコ堆肥に接種する。いくつかの実験データは、少量の
伝統的なキノコ補足物の添加がキノコ収率をさらに増強しえることを示唆する。
添加キノコ補足物は適切な量で添加され、典型的に、1から6重量%、好ましく
は約2重量%の添加キノコ補足物を添加してもよい。
【0035】 種菌−補足物処方は1%(乾燥重量)のような低い窒素含有量を有し得る。本
発明の典型的な好ましい種菌−補足物処方(実施例1参照)は少なくとも3.5
%、より好ましくは約6.0から6.5%(乾燥重量)の窒素(ケルダール)を
含有するが、より高いあるいはより低い窒素含有量を調製することもできる。こ
の好ましい窒素含有量はライ麦種菌に存在するほぼ2.3(乾燥重量)窒素より
も実質的に高く、BriniおよびSartor処方に典型的に存在する0.6
4から3.2%窒素よりも実質的に高い。現在入手可能なキノコ補足物は、典型
的に、5.6から9.6%(乾燥重量)窒素を含有する。開示された種菌−補足
物は、予期せぬことに、より高レベルの穀粒種菌および補足物で得られたものと
同等のあるいはそれよりも高いキノコ収率を支持する。例えば、実施例に記載さ
れた種菌−補足物処方が4から5%で使用する場合、3%ライ麦種菌+4%S4
1あるいはS44補足物と同一収率を与える。実施例1の種菌−補足物処方は、
標準ライ麦穀粒+補足物組合せとほぼ同一の全窒素を堆肥に供給する。実施例2
の種菌−補足物は標準ライ麦穀粒+補足物組合せの半分未満の窒素を供給する。
実施例3における種菌−補足物処方(処方68および78)は標準ライ麦種菌+
補足物組合せのほぼ半分の窒素を供給する。
【0036】 前記現象は十分には理解されず、憶測は請求の範囲の範囲を限定すべきではな
いが、種菌−補足物の使用に由来する堆肥の迅速な集落化は、穀粒種菌および補
足物のより遅い集落化よりも、ツクリタケ(Agaricus bisporu
s)菌糸体が、栄養素からより多く利益を得ることを可能にすると考えられる。
すなわち、迅速な集落化は、ツクリタケ(Agaricus bisporus
)菌糸体が栄養素を吸収することを可能にする。標準穀粒種菌および補足物組合
せでは、堆肥中の競合微生物はツクリタケ(Agaricus bisporu
s)の害となるほど栄養素を利用する。
【0037】 接種物のポイント 開示された種菌−補足物は穀粒種菌よりも単位重量当たりよりかなり多くの粒
子を含有する。ライ麦種菌は、典型的に、(50%水分含有量にて)100g当
たり約1500から2000ケルネル含有する。ライ麦種菌は平均サイズが3お
よび4mmの間にある79%の粒子を有し、4mmより大きの29%の粒子を有
する(図1)。アワ種菌は、典型的に、(46から48%水分にて)100g当
たり約10,000粒子を含有する。BriniおよびSartor処方は(5
4%過剰の水分含有量にて)100g当たり約9000粒子を含有する。本発明
は、好ましくは、100g当たり少なくとも10,000粒子、より好ましくは
少なくとも25,000、なおより好ましくは少なくとも40,000含有する
。熟考された上限はない。10,000以上までの量が機能的種菌−補足物を提
供すると考えらる。種菌−補足物(実施例1の処方)は、(48%水分含有量に
て)100g当たり42,000粒子を超えて含有すると見積もられる。その小
さいサイズおよび大きい数のため、粒子の全数を正確に見積もるのは困難である
。粒子の約30%は2.0mmよりも小さく、約12%は1.0mmよりも小さ
い。接種物のポイントの数の大きな増加は、低嵩密度および微細なテキスチャー
を持つ成分の使用に由来する。小さな粒子はツクリタケ(Agaricus b
isporus)菌体で十分に集落化される。堆肥と混合すると、それらが十分
にキノコ基材に接種される。より大きい数のため、種菌−補足物粒子の間の平均
距離はライ麦種菌よりも小さい。ツクリタケ(Agaricus bispor
us)が固定された線状増殖速度を有するとすれば、菌糸体が増殖して密集に到
達しなければならない距離は減小される。その結果、堆肥を通じて密集増殖を達
成するための時間もまた減小される。種菌ランの完成は、一般に、堆肥での濃密
にの密集増殖と定義される。従って、種菌−補足物の使用は全種菌ラン時間を減
少させる。図1は本発明の種菌−補足物およびライ麦種菌の粒子サイズ分布を示
す。
【0038】 種菌ランの完了は主観的に決定される。研究規模および商業的キノコ農場での
種菌−補足物の種々のテストにおいて、種菌ランは本発明の種菌−補足物を用い
て10日以内に完了すると認められた。対照的に、穀粒種菌および補足物の組合
せは、一般に、同様レベルの増殖を達成するのに13−15日を要する。従って
、種菌−補足物の使用は約3から5日間が種菌ラン時間を減少させることができ
る。
【0039】 種菌ラン時間を客観的に測定する試みにおいて、堆肥のバッチは、S41キノ
コ補足物での補足を含むあるいは含まない種々のレベル(3から7%)の標準ラ
イ麦穀粒種菌で、あるいはS41キノコ補足物を含むあるいは含まない種々のレ
ベルの種菌−補足物処方83(実施例1参照)で接種した。日間隔にて、ミノル
タ(Minolta)カラーメーターを用いて堆肥の表面の色を測定した。色は「デルタ
E」スケールで表し、ここに、より少数が白色を表す。接種しなかった堆肥は、
典型的には、約75任意単位のデルタE値を有する。ライ麦種菌での標準3%種
菌接種速度の結果、13日の種菌ラン後に57任意単位のデルタEとなる。従っ
て、完了した種菌ランを表す色値として57のデルタEを採用した。57のデル
タEに到達するための他の実験的処理に要する時間は毎日の色測定から計算した
。このテストの結果は図2にまとめる。
【0040】 3%ライ麦の使用の結果、13日の種菌ランとなるが、7%ライ麦種菌まで種
菌接種速度を増加させると、約12日で完全な種菌ランを提供する。3%種菌−
補足物処方83の使用の結果、約10日で完了した種菌ランとなる。7%の処方
83種菌−補足物まで種菌接種速度を増加させると、約8日以内で完了した種菌
ランとなる。直線回帰分析は、ライ麦種菌で、種菌接種速度における各添加パー
センテージポイントは、種菌ラン時間において0.45日減少という結果をもた
らす(R2相関係数=0.919)。同一の分析は、種菌−補足物処方83での 種菌接種の各添加パーセンテージポイントについて、種菌ラン時間が0.67日
だけ短くなる(R2相関係数=0.856)。明瞭に、種菌−補足物は、より大 きい粒子およびより少ない接種物のポイントを有するライ麦種菌の使用よりも早
い種菌ランとなる結果をもたらす。種菌ラン時間に対して補足的栄養素の添加の
明瞭な効果はないが、いくつかのデータは、さらなる補足でのキノコ収率の増加
を示す。
【0041】 短化された種菌ランは、多くのキノコ栽培者、特にキノコを増殖させるベッド
(あるいはシェルフ)およびバッグ方法を用いる栽培者にとって有利である。よ
り速い種菌ランはキノコ収穫の開始と最初のキノコの出現との間の時間を減少さ
せる。この非生産的期間を減少させるとキノコ農場の効率を改良する。種菌ラン
時間を短くすることによって、年当たりより多くの収穫物を所与のスペースで増
殖させることができ、その結果、施設につき総じてのキノコ収率増加となる。よ
り短い全収穫期間は、害虫および病原の確立に利用できる時間を減少させる。短
い収穫サイクルはキノコ農場での病気および害虫の減少に関連する。
【0042】 温度効果/種菌−補足物は微生物増殖に抵抗する 種菌−補足物においては、全ての粒子がツクリタケ(Agaricus bi
sporus)菌糸体で濃密に集落化される。この濃密の菌糸体増殖は、粒子上
の競合微生物の増殖を効果的に減少させるかあるいは妨げると考えられる。競合
者による増殖の低下あるいは防止はキノコ補足物の使用にしばしば関連する堆肥
温度増加を最小化させる。ツクリタケ(Agaricus bisporus)
は約25から26℃の増殖の最適温度を有する。増殖は約28℃を超えると徐々
に減少し、約35℃を超えると実質的に存在しない。ツクリタケ(Agaric
us bisporus)は堆肥中で危険なほど高温を引き起こすことが生理学
的にできない。その理由は、その増殖速度および代謝の関連速度はその温度最適
を超えると減少するからである。対照的に、キノコ堆肥中に存在する競合者微生
物の多くは上昇した温度で増殖することができる。事実、堆肥化プロセスは熱許
容性および好熱性微生物につき選択する(Fermorら, 1985)。もし
利用可能な栄養素が与えられると、これらの微生物からの代謝熱は、ツクリタケ
(Agaricus bisporus)にとって危険なレベルまで、堆肥温度
を上昇させるであろう。
【0043】 競合者微生物に対する濃密なツクリタケ(Agaricus bisporu
s)菌糸体増殖の効果を示すために、以下の実験を行った。種菌−補足物処方8
3を常法により調製し滅菌した。1つの複製実験はツクリタケ(Agaricu
s bisporus)を接種し、14日間増殖させた。第2の複製実験は接種
せず、14日間無菌下に保持した。ライ麦種菌処方を常法により調製し、1つの
複製実験は接種し、もう1つの複製実験は接種しないままとした。さらに、補足
物コーティングを有する(すなわち、S41)およびコーティングを有しない(
未処理大豆)破砕大豆を得た。S41および未処理破砕大豆は滅菌脱イオン水で
湿らせた。無菌性はこのテストの第0日に緩和し、全ての物質を非滅菌ペトリ皿
に入れ、25℃および80%の相対的湿度に維持した。黴増殖および細菌汚染の
証拠のため、物質が毎日観察された。このテストの結果は表1にまとめる。
【0044】
【表1】
【0045】 このテストは、ツクリタケ(Agaricus bisporus)菌糸体に
よる栄養素基材の集落化が、黴および細菌による攻撃に対して保護効果を発揮す
ることを明瞭に示す。同様の抗菌効果が、種菌および種菌−補足物を堆肥に添加
した場合に見られる。幾つの実施例で示されるように、種菌−補足物は堆肥にお
ける黴増殖を支持しない。対照的に、他の商業的に入手可能な補足物は結果的に
黴および他の微生物の増殖を支持する。競合者微生物の増殖の不存在の結果、種
菌ラン中に低いピーク堆肥温度となる。より低い堆肥温度によって、ツクリタケ
(Agaricus bisporus)の増殖に対する熱の有害効果が回避さ
れるので、キノコ栽培者にとっては有利である。さらに、より低いピーク堆肥温
度の結果、危険なほど高い堆肥温度を低下するためのエアコンディションが必要
ないので、コストが節約される。これは特に温和な天候期間の間に当てはまる。
【0046】 より低い最大堆肥温度に加えて、いくつかの商業的キノコ農場からの生産デー
タは、堆肥温度上昇が起きる場合、穀粒種菌+補足物の組合せよりも種菌接種補
足物による堆肥温度上昇の方が数日早くなる。ライ麦種菌+補足物の添加の結果
、典型的に、種菌接種後約8から10日における最大堆肥温度となる。対照に、
菌糸補足物を用いて観察された最大堆肥温度は種菌接種後約5から6日後に生じ
る。ピーク堆肥温度の時間のこの変化は、ケーシング時およびその後の高温を回
避するので、キノコ栽培者にとって価値あるものである。高い堆肥温度を制御下
にもってくるには数日を要し得る。夏季の月々または限界に近い冷却能力を持つ
キノコ農場において、上記時間はより長くなる可能性がある。ピートモスケーシ
ング層のキノコ堆肥への添加は絶縁効果を供する。堆肥温度が限界に近い高さで
ある場合、ケーシング層はその効果をより一層高め、危険なほど高温の結果とな
りかねない。最大堆肥温度を数日早く提供することによって、種菌接種補足物は
、ケーシング後種菌ラン温度がキノコ収率低下させる可能性を減少させる。
【0047】 化学薬品および加熱処理の不存在 開示した種菌−補足物処方の明瞭な利点は、収率が増加し、競合者微生物に対
する保護が物理的あるいは化学的処理の使用なくして達成される点である。ホル
ムアルデヒドあるいは殺菌剤のごとき化学薬品の栄養素補足物混合物への添加の
結果、実質的なコストの不利となり得る。使用する化学薬品は安全性あるいは環
境に対する害を表し得る。RomaineおよびMarlowe(米国特許第5
,427,592号)によって記載されているごとく、キノコ産業における生物
学的危険な化学薬品の将来の使用は余りない。ホルムアルデヒドは米国環境保護
局によって制限されており、カリフォルニア州は、現在、ホルムアルデヒド暴露
についての1つの補足物を取り扱う労働者取のルーチン的モニタリングを要求す
る。補足物の加熱処理もコストがかかる。既に蒸気処理によって滅菌を達成した
物質に補足的栄養素を含ませることによって、大量の2つの異なる加熱処理物質
(すなわち、種菌および補足物双方)によるて実質的なコスト利点を達成するこ
とができる。
【0048】 トリコデルマ(Trichoderma)(アオカビ)病に対する保護 世界的なキノコ産業は、最近、トリコデルム・ハルジアニウム(Tricho
derma harzianum)によって引き起こされる毒性「アオカビ」病
によって苦しめられてきた。金銭的損失と共に、キノコ生産における実質的損失
は米国、カナダ国、英国、アイルランド国その他で経験されてきた。テストは、
穀粒種菌による可溶性炭水化物の存在が毒性トリコデルマの増殖に寄与すること
を示した(Fletcher, 1997)。記載された種菌−補足物は澱粉あ
るいは他の容易に得られる炭水化物をほとんど含有しないので、この処方の使用
はアオカビ病の発生および重症度を低下させることが判明した。Campell
’s Fresh Prince Crossingキノコ農場(West C
hicago, IL)および他の商業的キノコ栽培でのテストは、種菌−補足
物80あるいは83を用いてキノコベッドを種菌接種させると、アオカビ病は実
質的に減少することを示した(実施例2および7参照)。
【0049】 トリコデルム・ハルジニウム(Trichoderma harzianum
)感染に抵抗する種菌−補足物の能力をさらに調べるために、以下の実験を行っ
た。4つの大きな滅菌スクリューキャップ付きガラス管に、標準的手法に従って
調製した30gのライ麦あるいは30gの種菌−補足物処方83のいずれかを充
填した。両方の場合とも、基材にツクリタケ(Agaricus bispor
us)株M466が十分に集落化した。毒性トリコデルム・ハルジニウム(Tr
ichoderma harzianum)バイオタイプTH4の胞子形成培養
を含有する単一の寒天プラグを各チューブ中の基材の表面に置いた。空気交換さ
せるためにチューブをゆるくキャップして、室温で6日間インキュベートした。
ライ麦種菌を含有する4つのチューブうちの3つは、6日間内にトリコデルム・
ハルジニウム(T. harzianum)の激しい増殖を示した。トリコデル
ム・ハルジニウム(T.harzianum)の胞子形成がその期間内に観察さ
れなかった。種菌−補足物を含有する4つのチューブのうちには毒性トリコデル
ム(Trichoderma)の増殖あるいは胞子形成を示したものは無かった
。平行テストにおいて、ツクリタケ(Agaricus bisporus)が
濃密に集落化させなかったライ麦種菌あるいは種菌−補足物処方83のいずれか
を含有する全てのチューブは、トリコデルム・ハルジニウム(Trichode
rma harzianum)の増殖および胞子形成を支持した。このテストか
ら、十分に集落化された種菌−補足物処方83が「アオカビ」病の原因病原体の
増殖に抵抗することが明らかである。商業的キノコ生産データは、さらに、種菌
−補足物の使用が「アオカビ」病の発生を低下させ、あるいは排除するのを助け
るという結論を支持する。
【0050】 主要な栄養素源 主要な栄養素源は高レベルの蛋白質窒素を提供するものである。トウモロコシ
グルテンは好都合な主要栄養素源であるが、他の成分を首尾よく代用することも
できる。トウモロコシグルテンミールは、トウモロコシ澱粉あるいはシロップの
湿式粉砕製造で使用されるプロセス或は胚乳の酵素的処理によって、澱粉および
幼芽の大部分が除去され、糠が分離された後のトウモロコシからの乾燥した残渣
である。トウモロコシグルテンは水不溶性であって親水性であり、それを腐性菌
類による栄養素としての使用に特に適したものとする。トウモロコシグルテンは
Cargill, Inc.を含めたいくつかの源から入手可能である。トウモ
ロコシグルテンは、典型的に、60%蛋白質含有量(9.6%窒素)あるいは4
8%蛋白質含有量(7.68%窒素)いずれかを含有する。60%あるいは48
%蛋白質トウモロコシグルテンいずれかを用いる性能において明らかな質的差異
はない。しかし、60%蛋白質トウモロコシグルテンの使用は所与の種菌−補足
物処方へのより高い窒素含有量の添加を可能とする。
【0051】 加水分解されたフェザーミールは、単独あるいはトウモロコシグルテンあるい
は他の栄養素源と組み合わせて使用することができる好都合な主要栄養素である
。フェザーミールは畜殺された家禽からの清浄な非分解羽の圧力下での処理から
得られる製品である。フェザーミールは、典型的には、75%以上の消化可能形
態にある粗製蛋白質を有する80−85%の蛋白質を含有する。羽は高含有量の
ケラチン(脊椎動物で見いだされる線維状蛋白質のクラス)を含有する。ジスル
フィド結合の延長架橋のため、ケラチンはほとんどの他の蛋白質よりも加水分解
に対して抵抗性である。加水分解に対する抵抗性はケラチンを腐性菌類による栄
養素としての使用に適したものとする。ケラチンは水を吸収し、保持することが
できるが、一般に、水および有機溶媒に不溶性である。
【0052】 種菌−補足物を調製するにおいて首尾よく使用されてきた他の主要栄養素源は
表2にリストする。
【0053】
【表2】
【0054】 最高の窒素含有量を持つ栄養素は種菌−補足物で使用するのに好都合である。
というのは、それらは最終製品での最高可能な全窒素含有量を可能とするからで
ある。栄養素源は、一般に、蛋白質窒素を含有し、脂質、炭水化物およびミクロ
栄養素を含有してもよい。当業者であれば、より多くの可能な栄養素源を想定す
ることができるであろう。実験データの豊富さは、蛋白質含有量がツクリタケ(
Agaricus bisporus)に好都合な栄養素源であることを示すが
、適当な形態および割合の他の栄養素はルーチン的実験で容易に規定することが
できる。
【0055】 紙ペレット 紙ペレットは、好ましく53%のシュレッダーにかけた紙(新聞紙あるいはボ
ンド紙)と、22%のピートモス(<35%水分)と、17%の蛋白質性物質(
大豆粉等)と、5.4%のCaCO3と1.6%のCaSO4・2H2Oとからな る混合物であるが、それに限定しない。この混合物を70から82℃および18
.2kg/時間の供給速度にて3.2mm(1/8”)直径の円筒でペレット化
する。ピートモス成分は<35%の水分を有すると仮定して、最終ペレットは<
12%の水分含有量を有し、従って、黴増殖を支持しない。該物質は、典型的に
は、1.5から1.6%の窒素含有量を有する。ペレット化は物質の取り扱いを
改良するためになされる。ペレット化された材料はペレット化しない物質よりも
高い密度および低い容量を有し、よく混合される。ペレットは、得られたフラグ
メントの約80%のサイズが4.75mmと0.85mmとの間となるように、
ハンマーミル粉砕される。ペレットは水和された後、ばらばらになり、より多数
の小さな粒子および「接種物のポイント」を提供する。
【0056】 粒状物質 焼成土、パーライト、バーミュライト、あるいは他の成分のごとき粒状物質を
種菌−補足物処方に添加して、多数の接種物のポイントを提供し、保水性能力を
増加させ、混合物をエアレートし、混合物の密度を制御し、自由流動特徴を維持
するのを助ける。典型的な粒状物質成分は焼成土、バーミュライトおよびパーラ
イトを含むが、他の粒状物質に首尾よく代用されてもよい。
【0057】 焼成土は焼成プロセスに付された粘土ベースの物質である。前記粘土はその融
点未満の温度まで加熱されて熱分解の状態を引き起こす。焼成プロセスの結果、
水を容易に吸収する多孔性物質が得られる。粒子サイズによって、焼成土は水中
に少なくともその重量の100%を吸収することができる。焼成土は「Turf
ace」、「Oil Dri」および他のブランド名下で商業的に入手可能であ
る。焼成土はある範囲の粒子サイズで入手することができる。乾燥した焼成土は
8/16メッシュサイズにつきほぼ598g/lの密度を有する。種々の粒子サ
イズは最終種菌−補足物製品の密度に影響し、従って、製品を処方するのに有用
である。焼成土機能的特徴は粒子サイズに拘わらず同様である。より小さい焼成
土粒子サイズは、単位重量当たりより多くの接種物のポイントを供給する点で、
好ましいと認められる。
【0058】 バーミキュライトは、膨張を引き起こす高温で処理された水和マグネシウム−
鉄−アルミニウムシリケイトである。前記物質は低密度(97から109g/l
)を有し、水不溶性であって、水中にその重量の200から500%を吸収する
ことができる。
【0059】 パーライトは、膨張を引き起こし、水分を保持する能力を改良するために加熱
された火山性ガラス物質である。それは、典型的には、植物成長媒体として使用
される。それは約109g/lの低密度を有し、水中にその重量の約250%を
吸収することができる。
【0060】 種菌−補足物処方用適当な粒状物質は、所望の最終製品密度、粒子サイズ、所
望の数の粒子(接種物のポイント)、コスト、取り扱いおよび使用の容易性、お
よび他の特徴に基づいて選択される。ほとんどのキノコ栽培者によって使用され
る種菌施用器具は、穀粒種菌の特定の重量および容量を供給するように設計され
最適化される。焼成土のごとき高密度物質はバーミキュライトおよびパーライト
のごとき低密度物質と混合して、最終種菌−補足物処方における穀粒種菌の密度
に非常に近くすることができる。
【0061】 種菌−補足物処方で使用される粒状物質の1つの有利な特徴は、それらが一般
にポア、中空および粗いテキスチャーを含有することである。ツクリタケ(Ag
aricus bisporus)菌糸体はこれらのポア中に増殖し、種菌が調
製の間あるいは堆肥に添加される直前に震盪される場合の摩耗による損傷から保
護される。穀粒種菌において、実質的に全ての菌糸増殖は穀粒表面にある。摩耗
されると、表面の菌糸は効果的に擦り取られ、穀粒の表面が競合微生物による潜
在的汚染に曝される。粒状物質の粗いテキスチァーによって摩耗からの保護は、
種菌−補足物を震とうおよび摩耗の有害効果に対して抵抗できるようにする。
【0062】 粒状物質のテキスチァーは、ポアおよび中空が混合物の良好なエアレーション
を可能とし、混合物のクランピングを回避するのを助ける点で価値がある。良好
なエアレーションは滅菌プロセスにおいて助けとなる。物質の成功した蒸気滅菌
は、蒸気が塊全体に浸透することを必要とする。不十分にエアレーションされた
混合物は蒸気の浸透を制限する。物質の密なクランプも蒸気の浸透を制限する。
蒸気が混合物に浸透しない結果、成功に滅菌されない冷たいスポットができる。
混合物の局所的に滅菌されていない領域は基材を再接種し、その結果製品が汚染
される。滅菌の失敗はしばしばかん菌(Bacillus spp)のごとき細
菌の胞子によるものである。かん菌(Bacillus)汚染は種菌を使用に不
適当なものとする。
【0063】 場合によって、混合物の密なクランプは商業的な滅菌性を達成するが、不十分
な酸素浸透のため、ツクリタケ(Agaricus bisporus)菌糸体
が適切に集落化されない。ツクリタケ(Agaricus bisporus)
は厳格に好気性の菌類である。混合されていな物質のクランプの中心における不
十分な酸素利用可能性は、クランプにおける菌類の増殖を制限する。集落化され
ていないクランプが最終的にキノコ堆肥と混合される場合、栄養物は堆肥微生物
に対して利用可能となる。栄養物の利用可能性の結果、競合黴が増殖し、堆肥中
が高温となる。粒状物質(すなわち、焼成土)を種菌−補足物処方に含ませると
、混合物中のクランプの形成を低下させ、形成されるクランプ中での良好な酸素
浸透を可能とする。
【0064】 無機成分 CaCO3を種菌−補足物処方に添加して、緩衝効果を通じてpHを制御する 。ツクリタケ(Agaricus bisporus)は、典型的に、増殖の間
に有機酸を放出する。CaCO3を処方中に含ませると、増殖の間にpHの重大 な低下が回避される。典型的なしかし限定的ではない量は約1なし12%CaC
3、より典型的には約6から9%を含む。水道水で作成した場合、種菌−補足 物処方は、典型的に、接種される直前に約7.2のpHを有する。最終製品のp
Hは典型的に約pH6.7である。CaCO3の正確な含有量は重大であるよう には見えない。pHは6および7.8の範囲とすることができるが、好ましくは
6.2および7.4の間、より好ましくは約6.4から6.9である。
【0065】 CaSO4・2H2O(石膏)を全乾燥重量のほぼ7から8%で種菌−補足物処
方に添加してもよい。CaSO4は、粒子の外部をコーティングして、クランピ ングを回避し、且つ形成された塊をより容易に破壊されるようにするらしい。C
aSO4は任意のものであるが望ましい処方の成分である。CaSO4およびCa
CO3を1:1混合物中にて予備混合して成分の添加を簡略化することができる 。
【0066】 水/水分含有量 種菌−補足物のための最適水分含有量は、堆肥への添加の時点で48%水分で
ある。ライ麦およびアワ種菌は、一般に滅菌および増殖の間に水分を失うが、種
菌−補足物処方は蒸発による有意な量の水分を失わない。従って、ほとんどの処
方は、滅菌の前に、48から50%水分に調整される。この成分含有量は基材上
でのツクリタケ(Agaricus bisporus)菌糸体の激しい増殖お
よび堆肥中での最適性能を可能とする。このより低い水分含有量はクランプの形
成を妨げるのを助け、混合物への良好な酸素浸透を可能とする。これは滅菌の失
敗および最終製品の未集落化領域を妨げるのを助ける。
【0067】 種菌−補足物の調整 種菌−補足物混合物は、その中で混合物が混合されて均一性を得られるパドル
ミキサー、セメントミキサー又はその他の適切な容器のような大き混合容器内に
、乾燥成分を投入することによって調整される。成分を秤量し、ミキサーに投入
し、徹底的にブレンドするまで混合される。十分な水を微細なスプレーとして添
加して混合物にほぼ48%の水分を与える。水の添加後にさらに混合すると、起
こるかもしれないクランピングを減少させる。ポリカーボネートのジャー(4.
84リットルの全容量)を2.8kgの水和混合物で充填する。標準種菌−補足
物処方(すなわち、処方83)のこの重量はジャーを容量の75から80%を充
填する。いくつかの処方は処方83よりも密である。より密な処方では、ジャー
はより少ない全容量を含む。ジャーは手動であるいは自動ジャー充填マシーンで
充填する。空気および蒸気を通過させるが最終製品を汚染する微生物の通過を妨
げる通気性フィルターエレメントを含む蓋でジャーを蓋する。混合物は、商業的
な滅菌性を達成するのに必要な時間および温度で蒸気滅菌する。これは典型的に
150分間124℃である。滅菌に続き、混合物を約27℃未満まで冷却する。
ジャーは無菌条件下で簡単に開き、接種物を添加する。接種物はツクリタケ(A
garicus bisporus)菌類の適当な株で集落化したアワあるいは
ライ麦穀粒よりなるものであってもよく、それは約1.1から1.3%(vol
/vol)でジャーに添加する。また、混合物を、同様の接種率で、ツクリタケ
(Agaricus bisporus)菌糸が集落化した非穀粒基材に接種す
るしてもよい(米国特許第5,503,647号)。接種の直後、ジャーは改良
された商業的ペイントシェーカー中で簡単に振られって、接種物を混合物の全体
に分布させ、滅菌の間に形成されたかもしれない塊を破壊する。ジャーをほぼ2
5℃で4から6日間インキュベートし、その時点で、それらを再度震盪して増殖
する菌糸体を均等に分布させる。25℃でさらに4から6日のインキュベーショ
ン後、混合物にキノコ菌糸体が均等に集落化される。種菌−補足物は直ちに使用
することができ、あるいは冷蔵条件(3.3から4.4℃未満)下のジャー中に
貯蔵することができる。別法として、ジャーの内容物を換気プラスチックバッグ
に移し、将来の使用のために貯蔵することができる。ここに開示された種菌−補
足物を含めたパッケージされたキノコ種菌は、典型的に、5.5℃未満でほぼ1
4から21日間貯蔵して、菌糸の「再増殖」および濃密な菌糸体集落化を伴う均
一な白色の発色を可能とする。
【0068】 前記記載は本発明者らによって使用される種菌−補足物の方法を記載するが、
同業者であれば種菌生産のために使用される他の方法によって種菌−補足物処方
を容易に調製することができる。これらの方法は、前記した方法(発明の背景)
を含むが、それに限定しない。
【0069】 種菌−補足物の使用 種菌−補足物は標準的な穀粒種菌およびキノコ補足物組合せと同様の方法で使
用される。使用の詳細は引用した例に固有のものであり、キノコ増殖の分野にお
ける当業者はそれに精通している。
【0070】 実施例1 処方83 トウモロコシグルテン(60%蛋白質 30.2g ) 紙ペレット 14.5g 焼成土(8/16メッシュ) 29.1g フェザーミール(15.4%窒素) 17.4g CaCO3 8.7g 水 75.6ml
【0071】 この処方の窒素含有量は6.39%である。種菌−補足物処方83は実質に前
記のように調製され、<42°Fで貯蔵した。この特定の例においては、相II
キノコ堆肥を用いた。前記堆肥は、22日間の相I堆肥化プロセスおよび9日間
の相IIプロセスを受けた標準的麦藁/馬糞ブレンド処方であった。堆肥(19
3lb新鮮重量、63%水分における72lb乾燥重量と同等)を124’×3
’木製トレイに充填した(6lb/ft2乾燥重量)。トレイを個々にコンベア ベルト上に積んだ。4つのトレイに各々982gのライ麦種菌を接種し、株M4
66(3%率)に、(4%率;S44は疎水性コーティングおよび黴阻害性組成
物で処理した加熱された破砕大豆である)1309gのS44補足物を補足した
。種菌および補足物を堆肥中に徹底的に混合し、堆肥をトレイに戻した。8つの
トレイに1636g種菌−補足物処方83(表3では「SS83」として表され
、乾燥重量堆肥に対して5%新鮮重量種菌−補足物と同等のもの)を種菌接種し
た。全ての12トレイ中の堆肥を水力学的に圧縮し、ポリエチレンシートで被覆
して水分の喪失を減少させ、環境を制御した部屋に入れた。部屋中の湿度は85
%に維持され、気温はFancomモデル1060キノココンピューターによっ
て制御されて、76°F堆肥温度を維持しようとした。データ獲得システムを用
いて240分間隔で、Fancomコンピューターによって、255分間隔で、
および水銀温度計を用いて日間隔で堆肥および気温を記録した。トレイを毎日観
察してツクリタケ(Agaricus bisporus)菌糸体の増殖および
黴の存在について評価した。15日間の種菌ランの後、Sunshine商品名
のピートモス、CaCo3および水(85%水分まで)からなる2”ケーシング 層でトレイをトップドレッシングした。ケーシング層に0.07ユニット/ft 2 ケーシング種菌を接種した。標準的な温度法を維持してケーシング層への菌糸 増殖を促進させ、必要に応じてトレイに水を与えた。新鮮な空気を導入し、第6
日に66℃Fまで冷却することによって全てのトレイを「フラッシングさせた」
。ケーシングの15日後、最初にキノコを収穫した。このテストでのキノコ収率
データ(lb/ft2)は以下の通りである:
【0072】
【表3】
【0073】 「合計」ランの中の同一のアルファベットを付した値は95%信頼レベルにお
いて統計的に有意ではない。
【0074】 処方83種菌補足物を用いた場合の平均収率は、標準ライ麦種菌+大豆ベース
の補足物処方を用いた場合よりも0.63lb/ft2高かった。この収率の増 加は95%信頼レベルにおいて統計学的に有意である。また、処方83種菌補足
物はより望ましいキノコ生産パターンを提供するようである。キノコの生産は、
典型的に、第1区画で最高であり、引き続いての区画ではより低い収率である。
高い第1区画収率は、時々、キノコの回りおよびキノコの間の空気循環および結
果として生じたより高い局所化湿度の問題のため、より不良なキノコ品質に関連
する。処方83種菌−補足物は第1区画収率の低下をもたらすが、それに比例し
て、第2および第3区画ではより高い収率を提供し、全体の収率が増加する。
【0075】 標準的なライ麦種菌+S44補足物組合せの上の黴の増殖は中程度から高程度
とランク付けされた。この組合せはケカビ菌類ならびにペニシリウム、アスペル
ギルス、および他の通常の空気で運ばれる黴の増殖を支持することができる。こ
のトライアルのいずれの時点でも、処方83種菌−補足物を接種したトレイにお
ける黴の増殖が観察されなかった。処方83種菌−補足物を接種したトレイでの
黴増殖での不存在はこのトライアルの温度データと一致する。このトライアルに
ついての温度データを図3にまとめる。
【0076】 標準的なライ麦菌体+補足物組合せは種菌ランの第7日に33.8℃のピーク
堆肥温度を有した。本実施例における種菌−補足物処方も種菌ランの第7日に最
大堆肥温度32.5℃を有した。最大堆肥温度は異なるが、14日の種菌ランに
わたる平均堆肥温度は同様である(標準的ライ麦種菌+補足物では29.3℃、
種菌−補足物では29.2℃)。種菌−補足物によって放出される熱は、種菌ラ
ンの間に温度が急上昇するにつれて発現されるよりもむしろ長期間にわたって広
がる。これは高い堆肥温度の有害な効果からツクリタケ(Agaricus b
isporus)菌糸体を保護するのを助ける。
【0077】 実施例2 処方80 トウモロコシグルテン(60%蛋白質) 30.3g 紙ペレット 22.4g バーミキュライト 19.4g 焼成土 18.8g CaCO3 9.1g 水 78.8ml
【0078】 この処方の窒素含有量は3.54%である。処方80種菌−補足物は、実質に
、前記のように作成した。種菌−補足物の十分な集落化後、前記物質を換気され
たポリプロピレンバッグ(20lb/バッグ)にパッケージし、38°Fにてほ
ぼ21日間貯蔵した。種菌−補足物を、標準的な「ベッドスタイル」のキノコ農
場に出荷し、そこで相I堆肥が固定床あるいは棚に充填される。相II殺菌およ
びコンディショニング、種菌ラン、ケース保持、および収穫はさらに堆肥を動か
すことなくベッド中で行う。この施設はハウス当たり6830ft2のベッドス ペースを充填し、典型的には、28から29lb/ft2のベッドスペースにて 新鮮な堆肥をベッドに充填する。これは相II殺菌およびコンディショニング後
にほぼ7から8lb/ft2乾燥重量となる。9つのハウスのブロックをこのテ ストで用いた(ハウス番号51から59)。7つのハウスは、1620lbのラ
イ麦種菌(ほぼ3wt%;乾燥重量堆肥当たり新鮮重量種菌)+1600lbの
S44補足物(ほぼ2.9wt%)の標準的なキノコ増殖条件を用いた。2つの
ハウスを処方80種菌−補足物で種菌接種させた。ハウス番号53は3000l
bの処方(ほぼ6.3wt%)で種菌接種させ、他方、ハウス59は4000l
b(ほぼ7.3wt%)の処方で種菌接種させた。ハウス53あるいは59では
補足物を用いなかった。全てのハウスは堆肥品質および収穫取扱手法の点で実質
的に同等であった。ライ麦種菌+S44補足物あるいは処方80種菌−補足物は
相II堆肥の表面に散布した。キノコ「ディッギングマシーン」を用いて固定床
中の堆肥に接種物を混合した。ディッギングマシーンは庭耕運機に似てなくはな
い。全ての引き続いてのキノコ培養工程(ケーシング、プラッシング等)はキノ
コ増殖分野の当業者が精通している。
【0079】 標準的ライ麦種菌+S44補足物の7つのハウスは4.77lb/ft2の平 均キノコ収率を与えた。この収率は散発性「アオカビ」(Trichoderm
a harzianumバイオタイプTH4)感染のためこの施設での通常のも
のよりも幾分低い。処方80種菌−補足物で種菌接種させた2つのハウスは5.
13lb/ft2の平均収率を与え、0.36lb/ft2の平均収率増加であっ
た。収率の差は、少数の複製実験且つデータ内で等しくない偏差のため、統計学
的に有意ではない。しかしながら、ハウス当たり0.36lb/ft2収率増加 はハウス当たり過剰な2880lbのキノコになるであろう。他の箇所で記載し
たごとく、データの優位なものは、種菌−補足物の使用が標準的ライ麦種菌+補
足物組合せと同等あるいはそれより大きい収率を与えることを示す。このテスト
では、増大した収率は部分的にはアオカビの低下した発生と関係すると考えられ
る。ハウス53は全収穫サイクルの間に合計3スポットのアオカビを有した。ハ
ウス59は収穫の間に合計6スポットのアオカビを有した。対照的に、このテス
トブロックにおける残りのハウスは平均84のアオカビ感染部位を有した(範囲
40から139)。堆肥の迅速な集落化および澱粉質栄養素の不存在はアオカビ
病のひどさを低下させるようである。
【0080】 ハウス52(ライ麦種菌+補足物)および53(種菌−補足物処方80)につ
いての種菌ラン温度は図4に示す。このテストは、1997年7月に行われたが
、3000lbの処方80の種菌−補足物を含有するハウス53は過剰な種菌ラ
ン温度を示さなかった。種菌ランの間の平均堆肥温度は76.8℃Fであり、最
大温度は82°Fであった。種菌ラン温度の増加を引き起こした第9日の機械的
問題はあったが、収穫は容易に制御された。標準的なライ麦種菌/S44補足物
組合せの使用の結果、78.3°Fの平均堆肥温度および85.3°Fの最大温
度となった。種菌−補足物処方でのより高い種菌接種速度にも拘わらず、堆肥温
度はより低かった。
【0081】 実施例3 処方68 ライ麦穀粒 27.8g トウモロコシグルテン (60%蛋白質) 27.8g 紙ペレット 27.8g バーミキュライト 8.3g CaCO3 8.3g 水 75ml 処方78 ライ麦穀粒 23.1g トウモロコシグルテン(60%蛋白質) 17.0g 紙ペレット 23.1g 小麦糠 23.1g バーミキュライト 6.9g CaCO3 6.9g 水 73.7ml
【0082】 処方68の窒素含有量は4.16%であり、他方、処方78の窒素含有量は3
.53%である。処方68および78の種菌−補足物は、実質に、前記のように
調製された。このトライアルは実施例1に記載されたのと同一施設で行った。4
つのトイレに3%ライ麦種菌、株M466を接種し、4%S44補足物を補足し
た(S44は疎水性コーティングおよび黴阻害性組成物で処理した加熱された破
砕大豆である)。4つのトレイに4%種菌−補足物処方68を種菌接種した。4
つのトレイに4%種菌−補足物処方78を接種した。4つのトレイに4%種菌−
補足物処方78を接種し、3%S44補足物を補足した。このテストにわたって
標準キノコ増殖手法が用いられた。キノコを最初にケーシング後15日に収穫し
た。
【0083】 菌糸の増殖は、6日後に、処方68、処方78、および処方78+S44につ
いて、良好とランク付けされた。15日間の種菌ランの後、種菌増殖は、同様の
3つの処理に優秀とランク付けされた。ライ麦種菌/S44トレイの増殖は15
日後にかなり良いから良好とランク付けされた。4日後には、ライ麦種菌/S4
4補足物および処方68種菌−補足物を含むトレイではケカビ菌類のわずかな増
殖が観察された。いずれの時点でも、処方78および処方78/S44種菌組合
せでの黴増殖が観察されなかった。処理1、2および4の各々からの1つのトレ
イはトリコデルマ属(Trichoderma)に感染させ、捨てた。このトラ
イアルにおける収率データを表4にまとめる。
【0084】
【表4】
【0085】 統計学的には有意ではないが、処方68種菌−補足物組合せは標準ライ麦種菌
+標準補足物組合せより0.73lb/ft2多く生じた。また、統計学的には 有意ではないが、処方78種菌−補足物は標準ライ麦種菌+標準補足物組合せよ
りも0.73lb/ft2多く生じた。興味深いことには、処方78種菌−補足 物は4%S44補足物で補充した場合には低下した収率を与えた。4%の補足率
の使用は堆肥にあまりにも多くの栄養素を加える可能性があり、その結果、ツク
リタケ(Agaricus bisporus)の増殖が阻害され、視覚的には
検出できない競合微生物の増殖の増大となった。このテストからの温度データを
図5にまとめる。種菌ラン温度はライ麦+S44補足物組合せにつき終始一貫し
て高い。図5は種菌ラン温度を示す。
【0086】 実施例4 (実施例2に記載されたように)種菌−補足物処方80は実施例1に記載した
ように調製された。ほぼ3000lbのこの種菌−補足物を「ダッチスタイル」
のキノコ農場に出荷し、そこで、相II堆肥化を殺菌トンネル中で大量に行う。
種菌をバルク種菌ラントンネルに輸送しつつ種菌を堆肥と混合する補足物は、典
型的に、プロセスのケーシング段階にて固定床に輸送しつつ堆肥に添加される。
3つの連続した部屋がこのテストを構成した。部屋6を1800lbライ麦種菌
で種菌接種させ、1800lb S44補足物で(ケーシング時に)補足した。
部屋19を2920lb種菌−補足物処方80で種菌接種された。部屋8を16
80lbライ麦種菌で種菌接種し、1400lb SF48補足物で(ケーシン
グ時に)補足した。SF48補足物は抗菌性コーティングで処理した十分な脂肪
の大豆粉よりなる。その性能はS41およびS44と同等である。これらの部屋
は順次に種菌接種されたが、部屋の番号は種菌接種の順番ではなく農場の位置を
反映する。このトライアルに関する収率データは以下のとおりである:
【0087】
【表5】
【0088】 部屋19におけるキノコ収率増加は少数の複製実験のため統計学的には有意で
はないが、5.30lb/ft2の収率は隣接する部屋におけるよりも実質的に 高い。詳細な堆肥温度データはこのテストでは得られないが、キノコ農場の従事
者は部屋19における「熱急増」の不存在を認めた。栄養素補足物を堆肥に添加
すると、堆肥温度のピークは、典型的に、種菌ランの第8から10日当たりと認
められる。急上昇は部屋19では存在しなかった。本実施例は非常に好都合なキ
ノコ生産パターンを示す。より低い第1区画の生産は、それ以上に増大した第2
および第3区画の収率によって補われる。
【0089】 実施例5 種菌−補足物処方80(実施例2参照)は、実質的に、上記のように調製され
、実施例1に記載したようにパイロットプラントトライアルでテストされた。4
つの4’×3’トレイを3%ライ麦種菌で種菌接種させ、4%S41補足物を補
足した(処理1)。4つのトレイは5%種菌−補足物処方80で種菌接種させた
(処理2)。4つのトレイは6%種菌−補足物処方80で種菌接種させた(処理
3)。4つのトレイは7%種菌−補足物処理80で種菌接種させた(処理4)。
このトライアルにわたって通常のキノコ増殖手法を用いる。収率データを表6に
まとめる。
【0090】
【表6】
【0091】 このトライアルは、キノコ収率において統計学的に有意な差異が堆肥の乾燥重
量の5および7%の間の種菌−補足物レベルで起こらないことを示す。このおよ
び他のトライアルは、種菌−補足物での最適種菌接種速度が4から5%の当たり
であることを示唆する。このトライアルからの温度データを図6にまとめる。
【0092】 全ての種菌−補足物処理は標準ライ麦種菌+補足物組合せよりも低い種菌ラン
堆肥温度を示した。黴増殖(毛カビ(Mucor)およびペニシリウム(Penici
llium))がライ麦種菌+S41補足物を種菌接種したトレイ上で観察され
た。黴増殖は、種菌−補足物を接種したいずれかのトレイでも観察されなかった
。黴増殖の観察は温度データと合致する。種菌ランについて、種菌−補足物を接
種したトレイでの種菌ランは第10日までに完了したと視覚により判定され、ラ
イ麦種菌+補足物を接種したトレイは種菌ランを完了するのに約15日を要した
【0093】 実施例6 種菌−補足物処方68(実施例3)および処方80(実施例2)は、実質的に
、前記のように調製され、実施例1に記載されたようなキノコ収率効果のためテ
ストを行った。4つのトレイに3%ライ麦種菌+4%S41補足物を接種した。
4つのトレイに5%種菌−補足物処方68を接種した。4つのトレイに5%種菌
−補足物処方80を接種した。4つのトレイに5%種菌−補足物処方80を接種
し、2%S41補足物を補足した。このテスト全体は通常なキノコ増殖プラクテ
ィスに従った。収率データは表7にまとめる。
【0094】
【表7】
【0095】 標準ライ麦種菌+補足物組合せ、種菌−補足物処方68および種菌−補足物処
方80の間でキノコ収率における有意な差異は観察されなかった。しかし、種菌
−補足物処方80に2%S41補足物を補充すると、キノコ収率は0.63lb
/ft2増加する。明らかに、5%種菌−補足物+2%S41補足物組合せの結 果、非補足種菌−補足物および標準ライ麦+4%S41補足物よりも改良された
生産性となる。このトライアルの温度データは、最高種菌ラン堆肥温度がライ麦
種菌および4%S41補足物を含むトレイで観察された(図6)を示す。種菌−
補足物処方80トレイに2%S41の添加は、非補足処方80トレイと比較して
種菌ラン堆肥温度の実質的な増加をもたらす結果に至らなかった。黴増殖(アス
ペルギルス(Aspergillus))はライ麦種菌およびS41補足物を種
菌接種したトレイで観察された。アカパンカビ属(Neurospora)黴の
少数のスポットが種菌−補足物処方68を種菌接種したトレイで観察された。種
菌−補足物を接種したトレイでは他の黴増殖は観察されなかった。処方80種菌
−補足物を接種したトレイでの種菌ランは種菌ランの第12日までに完了したと
視覚的に判定された。処方68種菌−補足物を接種したトレイは14日の内に種
菌ランを完了させた。ライ麦種菌+補足物を接種したトレイは種菌ランを完了す
るのに14日を要した。
【0096】 実施例7 ツクリタケ(Agaricus bisporus)株M473が集落化され
た種菌−補足物処方83を、前記のように調製し、アオカビ病を経験したことが
ある農場に出荷した。テスト時に、各3200ft2のハウスは第1区画の時点 まで平均50スポットの青黴を有した。データが提供できる2つのハウスにおい
て、ハウス1は青黴の1つのスポットを示したが、ハウス2はアオカビ感染部位
を示さなかった。アオカビ感染は、種菌−補足物処方83を種菌接種したハウス
において実質的に減少される。
【0097】 実施例8 処方83b グラム トウモロコシグルテン 30.2 紙ペレット 14.5 焼成土 29.1 フェザーミール 17.4 CaCO3/CaSO4(1:18.7 ) 水 75.6 %窒素(計算) 6.39% %水分(計算) 48.23%
【0098】 実施例9 処方80b グラム トウモロコシグルテン 30.3 紙ペレット 22.4 バーミキュライト 19.4 焼成土 18.8 CaCO3/CaSO4(1:19.1 ) 水 78.8 %窒素(計算) 3.54% %水分(計算) 48.78%
【0099】 実施例10 処方80c−2 グラム トウモロコシグルテン(60%8 ) 紙ペレット 33.6 バーミキュライト 32.8 焼成土 13.6 CaCO3 12 水 80 %窒素(計算) 1.38% %水分(計算) 48.64%
【0100】 実施例11 処方80c−16 グラム トウモロコシグルテン(60%63.5 ) 紙ペレット 13.3 バーミキュライト 13.0 焼成土 5.4 CaCO3 4.8 水 73.0 %窒素(計算) 7.01% %水分(計算) 48.12%
【0101】 実施例12 処方80d グラム トウモロコシグルテン(60%33.3 ) 紙ペレット 22.4 バーミキュライト 18.2 焼成土 17.0 CaCO3 9.1 水 78.8 %窒素(計算) 3.87% %水分(計算) 48.89%
【0102】 実施例13 処方80d−4 グラム トウモロコシグルテン(60%78.4 ) 紙ペレット 7.3 バーミキュライト 5.9 焼成土 5.5 CaCO3 2.9 水 72.5 %窒素(計算) 8.57% %水分(計算) 48.37%
【0103】 実施例14 処方80d−4 グラム フェザーミール(80%) 69.4 紙ペレット 10.3 バーミキュライト 8.3 焼成土 7.8 CaCO3 4.2 水 72.2 %窒素(計算) 10.10% %水分(計算) 48.01%
【0104】 実施例15 処方80e−7(P55) グラム 亜麻仁ミール 51.1 紙ペレット 15.7 バーミキュライト 13.2 焼成土 13.6 CaCO3 6.4 水 74.5 %窒素(計算) 3.63% %水分(計算) 48.66%
【0105】 実施例16 処方83(P57) グラム トウモロコシグルテン 30.3 紙ペレット 22.4 焼成土 20.0 フェザーミール 18.2 CaCO3 9.1 水 78.8 %窒素(計算) 6.58% %水分(計算) 48.78%
【0106】 実施例17 処方83−C5(P57) グラム 綿実廃棄物 30.3 紙ペレット 22.4 焼成土 20.0 フェザーミール 18.2 CaCO3 9.1 水 78.8 %窒素(計算) 4.69% %水分(計算) 48.78%
【0107】 実施例18 処方83−s5(P59) グラム 全大豆 51.1 紙ペレット 15.7 焼成土 14.0 フェザーミール 12.8 CaCO3 6.4 水 76.6 %窒素(計算) 6.03% %水分(計算) 48.74%
【0108】 実施例19 処方83−C3(P59) グラム 綿実ミール 46.5 紙ペレット 17.2 焼成土 15.3 フェザーミール 14.0 CaCO3 7.0 水 76.7 %窒素(計算) 6.48% %水分(計算) 48.66%
【0109】 実施例20 処方83−c4(P59) グラム 粉砕トウモロコシ 54.5 紙ペレット 13.5 焼成土 12.0 フェザーミール 14.5 CaCO3 5.5 水 76.4 %窒素(計算) 3.61% %水分(計算) 48.74%
【0110】 実施例21 処方83−sh2(P61) グラム 大豆外皮 30.3 紙ペレット 22.4 焼成土 20.0 フェザーミール 18.2 CaCO3 9.1 水 78.8 %窒素(計算) 3.94% %水分(計算) 48.78%
【0111】 実施例22 処方P69−1 グラム フェザーミール 16.5 トウモロコシグルテン 24.8 焼成土 33.9 フェザーミール 16.5 CaCO3 8.3 水 78.4 %窒素(計算) 5.58% %水分(計算) 48.23%
【0112】 実施例23 処方P69−2 グラム フェザーミール 24.8 トウモロコシグルテン 16.5 焼成土 33.9 フェザーミール 16.5 CaCO3 8.3 水 78.4 %窒素(計算) 6.09% %水分(計算) 48.23%
【0113】 実施例24 処方P71−3 グラム 落花生外皮 53.6 紙ペレット 8.9 焼成土 17.9 フェザーミール 14.3 CaCO3 5.4 水 75.0 %窒素(計算) 3.61% %水分(計算) 48.12%
【0114】 実施例25 処方P71−4 グラム 骨ミール 55.6 紙ペレット 9.3 焼成土 18.5 フェザーミール 11.1 CaCO3 5.6 水 75.9 %窒素(計算) 3.53% %水分(計算) 48.48%
【0115】 実施例26 処方P73−w4 グラム 小麦粉 55.6 紙ペレット 9.3 焼成土 18.5 フェザーミール 11.1 CaCO3 5.6 水 75.9 %窒素(計算) 3.69% %水分(計算) 48.48%
【0116】 実施例27 処方P73−cs4 グラム トウモロコシ澱粉 50.0 紙ペレット 8.3 焼成土 16.7 フェザーミール 20.0 CaCO3 5.0 水 76.7 %窒素(計算) 3.50% %水分(計算) 48.45%
【0117】 実施例28 処方P73−bf4 グラム 大麦粉 53.6 紙ペレット 8.9 焼成土 17.9 フェザーミール 14.3 CaCO3 5.4 水 73.2 %窒素(計算) 3.59% %水分(計算) 47.59%
【0118】 実施例29 処方P83−cf8 グラム トウモロコシ粉 62.5 紙ペレット 6.3 焼成土 12.5 フェザーミール 15.0 CaCO3 3.8 水 75.0 %窒素(計算) 3.61% %水分(計算) 48.40%
【0119】 実施例30 処方P75−yc4 グラム 黄色トウモロコシミール 43.5 紙ペレット 10.9 焼成土 21.7 フェザーミール 17.4 CaCO3 6.5 水 78.0 %窒素(計算) 3.69% %水分(計算) 48.66%
【0120】 実施例31 処方P75−bc4 グラム ブルーコーンミール 43.5 紙ペレット 10.9 焼成土 21.7 フェザーミール 17.4 CaCO3 6.5 水 78.0 %窒素(計算) 3.79% %水分(計算) 48.66%
【0121】 実施例32 処方P75−rf4 グラム ライ麦 53.6 紙ペレット 8.9 焼成土 17.9 フェザーミール 14.3 CaCO3 5.4 水 75.0 %窒素(計算) 3.63% %水分(計算) 48.12%
【0122】 実施例33 処方P75−pm2 グラム 落花生ミール 29.4 紙ペレット 14.7 焼成土 29.4 フェザーミール 17.6 CaCO3 8.8 水 79.4 %窒素(計算) 5.72% %水分(計算) 48.62%
【0123】 実施例34 処方P87−rf グラム ライ麦粉 64.1 紙ペレット 6.4 焼成土 12.8 フェザーミール 12.8 CaCO3 3.8 水 74.4 %窒素(計算) 3.58% %水分(計算) 48.28%
【0124】 実施例35 処方P87−wf グラム 小麦粉 63.4 紙ペレット 7.6 焼成土 15.2 フェザーミール 9.1 CaCO3 4.6 水 76.2 %窒素(計算) 3.58% %水分(計算) 48.83%
【0125】 実施例36 処方P87−bf グラム 大麦粉バレイ 64.1 紙ペレット 6.4 焼成土 12.8 フェザーミール 12.8 CaCO3 3.8 水 74.4 %窒素(計算) 3.53% %水分(計算) 48.28%
【0126】 実施例37 処方P87−fc グラム 黄色トウモロコシミール 51.7 紙ペレット 8.6 焼成土 17.2 フェザーミール 17.2 CaCO3 5.2 水 75.9 %窒素(計算) 3.76% %水分(計算) 48.29%
【0127】 実施例38 処方P87−bc グラム ブルーコーンミール 58.8 紙ペレット 7.4 焼成土 14.7 フェザーミール 14.7 CaCO3 4.4 水 76.5 %窒素(計算) 3.57% %水分(計算) 48.72%
【0128】 実施例39 処方P89−83b グラム フェザーミール 20.0 トウモロコシグルテン 30.0 焼成土 20.0 紙ペレット 20.0 CaCO3 10.0 水 77.9 %窒素(計算) 6.80% %水分(計算) 48.40%
【0129】 実施例40 処方P89−83b−3 グラム フェザーミール 20.0 トウモロコシグルテン 30.0 焼成土 20.0 紙ペレット 16.6 CaCO3 10.0 増強燕麦繊維 3.4 水 71.1 %窒素(計算) 6.99% %水分(計算) 48.24%
【0130】 処方S41:保存コーティングを含む95%を超える破砕大豆。破砕大豆を脱
外皮し、破砕し、分級して約30mg画分を保持する。「大豆粉」は破砕大豆を
取り出した後に残るものである。
【0131】 文献: Chang, S. T. & W. A. Hayes. 1978. The Biology and Cultivation of Edi
ble Mushrooms. Academic Press, New York. 819 pp. Chang, S. T. & P. G. Miles. 1989. Edible Mushrooms and Their Cultivati
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ology of the Cultivated Mushroom. John Wiley & Sons, Ltd. Chichester. Fermor, T. R., P. E. Randle, & J. F. Smith. 1985. Compost as a Substra
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ngton Mushroom Laboratories, Ltd. Russington, Sussex, England. 515 pp.
【0132】 当業者にとって、本発明の精神あるいは範囲を逸脱することなく本発明の方法
および装置において種々の変更および変形をなすことができるのは明らかであろ
う。かくして、本発明は本発明の変更および変形を網羅することを意図し、但し
、それらは添付の請求の範囲の範囲およびその同等物内にあるものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はライ麦種菌および種菌−補足物(処方83)についての粒子サイズ分布
を比較する。
【図2】 図2はライ麦種菌あるいは種菌−補足物で接種した堆肥中でのツクリタケ(A
garicus bisporus)菌糸の増殖速度を示す。
【図3】 図3は標準ライ麦種菌+S44補足物および種菌−補足物(処方83)の種菌
ラン堆肥温度に対する効果を示す。
【図4】 図4は標準ライ麦種菌+S44補足物および種菌−補足物(処方80)の種菌
ラン堆肥温度に対する効果を示す。
【図5】 図5は標準ライ麦種菌+S44補足物および種菌−補足物(処方68および7
8)の種菌ラン堆肥温度に対する効果を示す。
【図6】 図6は標準ライ麦種菌+S41補足物および種々の率の種菌−補足物処方80
の種菌ラン堆肥温度に対する効果を示す。
【図7】 図7は標準ライ麦種菌+4%S41補足物、種菌−補足物処方68、種菌−補
足物処方80、および種菌−補足物処方80+2%S41補足物の種菌ラン堆肥
温度に対する効果を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,HU,ID,IL,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z W (72)発明者 ラポルト, ディーナ アメリカ合衆国, オハイオ州, ボーリ ング グリーン, オーリンズ アヴェニ ュー 613 (72)発明者 マックダニエル, ジャック, エー. アメリカ合衆国, ペンシルヴァニア州, マクンギー, ウィロー レーン 2896 Fターム(参考) 2B011 AA07 BA06 BA10 BA13 GA04 KA04 4H061 CC05 CC41 CC47 EE43 EE46 EE66 EE70 FF06 GG48 KK10 LL22 LL25

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)乾燥重量ベースで少なくとも3.5%窒素を供する量
    の少なくとも1種の蛋白質性成分と、(b)乾燥重量に基づいて2から30重量
    %の紙ペレットと、(c)乾燥重量に基づいて5から60重量%の少なくとも1
    種の粒状物質と、(d)約6から7.8のpHを供するのに効果的な量の緩衝液
    と、(e)水とからなる混合物を含み、ツクリタケ(Agaricus bis
    porus)菌糸体が集落化されたキノコ種菌−補足物。
  2. 【請求項2】 前記蛋白質性成分がトウモロコシグルテン、フェザーミール
    、破砕大豆、大豆ミール、綿実ミール、およびその混合物よりなる群から選択さ
    れる請求項1記載のキノコ種菌−補足物。
  3. 【請求項3】 前記蛋白質性成分がトウモロコシグルテンである請求項2記
    載のキノコ種菌−補足物。
  4. 【請求項4】 少なくとも1種の油性成分をさらに含む請求項1記載のキノ
    コ種菌−補足物。
  5. 【請求項5】 前記油性成分が破砕大豆、大豆微粉末、ヒマワリ、破砕ヒマ
    ワリ、およびトウモロコシ油よりなる群から選択される請求項4記載のキノコ種
    菌−補足物。
  6. 【請求項6】 前記粒状物質が焼成土、バーミキュライト、パーライト、お
    よびその混合物よりなる群から選択される請求項1記載のキノコ種菌−補足物。
  7. 【請求項7】 (f)クランピングを減少させるのに効果的な量の石膏をさ
    らに含む請求項1記載のキノコ種菌−補足物。
  8. 【請求項8】 乾燥重量ベースで、5から80重量%の蛋白質性成分、2か
    ら30重量%の紙ペレット、5から60重量%の粒状物質、1から12重量%の
    CaCO3、および40と54%との間の水を含む請求項1記載のキノコ種菌− 補足物。
  9. 【請求項9】 1から10重量%のCaSO4をさらに含む請求項8記載の キノコ種菌−補足物。
  10. 【請求項10】 6から9重量%のCaCO2を含む請求項8種菌のキノコ 種菌−補足物。
  11. 【請求項11】 前記紙ペレットの80%が約0.85と4.75mmとの
    間のサイズを有する請求項1記載のキノコ種菌−補足物。
  12. 【請求項12】 1から50重量%の穀粒をさらに含む請求項5記載のキノ
    コ種菌−補足物。
  13. 【請求項13】 水分含有量が約46と52%との間である請求項1記載の
    キノコ種菌−補足物。
  14. 【請求項14】 水分含有量が約48と50%との間である請求項13記載
    のキノコ種菌−補足物。
  15. 【請求項15】 前記蛋白質性成分が乾燥重量ベースで約6と6.5%との
    間の窒素を供する量で存在する請求項1記載のキノコ種菌−補足物。
  16. 【請求項16】 前記緩衝液が炭酸カルシウムである請求項1記載のキノコ
    種菌−補足物。
  17. 【請求項17】 pHが6.2と7.4との間である請求項1記載のキノコ
    種菌−補足物。
  18. 【請求項18】 堆肥の乾燥重量に基づいて1と8%との間の新鮮重量のキ
    ノコ種菌−補足物を含むキノコの堆肥。
  19. 【請求項19】 4と5%との間の新鮮重量のキノコ種菌−補足物を含む請
    求項18記載のキノコの堆肥。
  20. 【請求項20】 1から6重量%の添加キノコ補足物をさらに含む請求項1
    8記載のキノコの堆肥。
  21. 【請求項21】 約2重量%の添加キノコ補足物をさらに含む請求項20記
    載のキノコの堆肥。
  22. 【請求項22】 請求項1記載の種菌−補足物を堆肥に接種することを含む
    、黴を減少あるいは排除する方法。
  23. 【請求項23】 前記黴がアオカビ病である請求項22記載の方法。
  24. 【請求項24】 (a)乾燥重量ベースで少なくとも3.5%の窒素を供す
    る量の少なくとも1種の蛋白質性成分と、(b)乾燥重量に基づいて2から30
    重量%の紙ペレットと、(c)乾燥重量に基づいて5から60重量%の少なくと
    も1種の粒状物質と、(d)約6から7.8のpHを供するのに効果的な量の緩
    衝液と、(e)水とからなる混合物に、ツクリタケ(Agaricus bis
    porus)菌糸体を集落化させることを含む種菌−補足物の調製方法。
  25. 【請求項25】 (f)クランピングを減少させるのに効果的な量の石膏を
    さらに含む請求項24記載の方法。
  26. 【請求項26】 (b)紙ペレット、(c)粒状物質あるいは双方が100
    gの最終製品当たり少なくとも10,000個の粒子を供するのに効果的な量で
    ある請求項24記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記緩衝液が炭酸カルシウムである請求項24記載の方法
  28. 【請求項28】 pHが6.2と7.4の間にある請求項24記載の方法。
  29. 【請求項29】 (b)紙ペレット、(c)粒状物質、あるいは双方が10
    0gの最終製品当たり少なくとも10,000個の粒子を供するのに効果な量で
    存在する請求項1記載のキノコ種菌−補足物。
  30. 【請求項30】 (a)乾燥重量ベースで少なくとも1%の窒素を供する量
    の少なくとも1種の蛋白質性成分と、(b)乾燥重量に基づいて2から30重量
    %の紙ペレットと、(c)乾燥重量に基づいて5から60重量%の少なくとも1
    種の粒状物質と、(d)約6から7.8のpHを供するのに効果的な量の緩衝液
    と、(e)水からなる混合物を含み、ツクリタケ(Agaricus bisp
    orus)菌糸体が集落化されたキノコ種菌−補足物であって、前記(b)紙ペ
    レット、(c)粒状物質あるいは双方が、100gの最終製品当たり少なくとも
    10,000個の粒子を供するのに効果的な量で存在する、キノコ種菌−補足物
  31. 【請求項31】 (f)クランピングを減少させるのに効果的な量の石膏を
    さらに含む請求項30記載のキノコ種菌−補足物。
  32. 【請求項32】 前記緩衝液が炭酸カルシウムであるキノコ種菌−補足物。
  33. 【請求項33】 pHが6.2と7.4との間である請求項30記載のキノ
    コ種菌−補足物。
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