JP2002502164A - ホッピング方法を用いた移動ネットワークにおける干渉の均等化 - Google Patents

ホッピング方法を用いた移動ネットワークにおける干渉の均等化

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JP2002502164A JP2000529096A JP2000529096A JP2002502164A JP 2002502164 A JP2002502164 A JP 2002502164A JP 2000529096 A JP2000529096 A JP 2000529096A JP 2000529096 A JP2000529096 A JP 2000529096A JP 2002502164 A JP2002502164 A JP 2002502164A
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エイノ サルコーラ
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ノキア ネットワークス オサケ ユキチュア
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Abstract

(57)【要約】 本発明の考え方は、ホッピング状態の使用分布を制御することによって干渉の最適な均等化を達成することである。使用は、必ずしも均一に分布されず、あるホッピング状態が他のホッピング状態よりも頻繁に使用される。ホッピング状態の分布は、例えば、所定のペナルティ関数を最小にすることにより決定することができる。分布の性能は、例えば、ネットワークの形状、予想又は測定されたフィールド強度、及びトラフィックデータに基づいて監視することができる。周波数使用分布が決定されると、接続に使用されるべき周波数ホッピングパターンを指定することができる。所与の接続に対して周波数が使用される確率が高いほど(最適化により決定される)、ホッピングシーケンスにおいて周波数が使用される頻度が高くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本発明は、ホッピング方法を用いた移動ネットワークにおける干渉の均等化に
係る。
【0002】
【背景技術】
移動通信システムでは、移動ステーション及びベースステーションがいわゆる
無線インターフェイスチャンネルを使用して接続を設定することができる。この
ような接続には、当該データの形式に基づき、データ送信レート、データの精度
及び送信遅延といった種々の要求が課せられる。 移動ネットワークによって使用するために特定の周波数レンジが常に割り当て
られる。この周波数レンジは、チャンネルに細分化され、その送信容量は、移動
ネットワークにより提供されるサービスに合致するように最適化される。移動ネ
ットワークに対して割り当てられた限定された周波数レンジ内で充分な容量を確
保するために、使用可能なチャンネルを再使用しなければならない。この目的の
ために、システムのカバレージエリアが、個々のベースステーションのカバレー
ジエリアより成るセルに分割され、このために、このようなシステムをセルラー
無線システムとも称している。
【0003】 無線接続を経て、移動ステーションは、移動ネットワークにより提供されるサ
ービスにアクセスする。図1は、既知の移動ネットワークシステムの構造を示す
概略図である。このネットワークは、多数の相互接続された移動サービス交換セ
ンターMSCを含む。移動サービス交換センターMSCは、他の移動サービス交
換センターMSC、又は他のテレコミュニケーションネットワーク、例えば、サ
ービス総合デジタル網ISDN、公衆交換電話ネットワークPSTN、インター
ネット、パケットデータネットワークPDN、非同期転送モードATM及び汎用
パケット無線サービスGPRSとの接続を設定することができる。各移動サービ
ス交換センターには、多数のベースステーションコントローラBSCが接続され
る。同様に、各ベースステーションコントローラは、多数のベースステーション
に接続される。ベースステーションは、移動ステーションMSとの接続を設定す
ることができる。ネットワークマネージメントシステムNMSは、ネットワーク
に関するデータを収集し、そしてネットワーク要素を再プログラミングするのに
使用される。
【0004】 ベースステーションと移動ステーションとの間のエアインターフェイスは、多
数の異なるやり方でチャンネルに分割することができる。既知の方法は、少なく
とも、時分割多重化TDM、周波数分割多重化FDM、及びコード分割多重化C
DMを含む。TDMシステムでは、割り当てられた帯域巾が順次のタイムスロッ
トに分割される。特定数の順次のタイムスロットが、周期的に繰り返すタイムフ
レームを形成する。チャンネルは、タイムフレームに使用されるタイムスロット
によって定義される。FDMシステムでは、チャンネルが使用周波数により定義
され、そしてCDMシステムでは、周波数ホッピングパターン又はハッシュコー
ドにより定義される。これら分割方法の種々の組合せを使用することができる。
【0005】 図2は、既知のFDM/TDM分割の一例を示す。図中、縦軸は周波数を表し
、そして横軸は時間を表す。割り当てられた周波数レンジは、F1ないしF6で
示された6つの周波数に分割される。更に、各個々の周波数より成る周波数チャ
ンネルが、8個の逐次タイムスロットより成る繰り返しタイムフレームに細分化
される。チャンネルは、常に、タイムフレームに使用される対(F、TS)で定
義され、但し、Fは周波数、TSはタイムスロットである。 容量を最大にするためには、互いにできるだけ接近配置されたセルにおいてチ
ャンネルを再使用しなければならない。但し、チャンネルを使用する接続の質が
充分に保持される場合である。接続の質は、無線チャンネルに生じる送信エラー
に対する送信情報の敏感さ、及び無線チャンネルの質によって影響される。信号
送信エラーに対する回復性は、転送される情報の特性に依存し、そしてデータを
送信する前にチャンネルコード化及びインターリーブによって情報を処理すると
共にエラーのある送信フレームの再送信を使用することにより改善することがで
きる。
【0006】 無線チャンネルの質は、特に、接続により生じる相互干渉の程度によって影響
され、この相互干渉は、次いで、接続に使用されるチャンネル、接続の地理的な
分布、及び使用する送信電力に依存する。これらファクタは、このような干渉を
充分考慮した種々のセルへのチャンネルの系統的な割り当て、送信電力の調整、
及び種々の接続が経験する干渉の平均化によって影響され得る。 たとえチャンネル割り当てが首尾良く行なわれても、異なる接続が異なる干渉
レベルに曝される。その結果、ある接続は、それらの質に著しく影響する干渉を
受け、一方、他の接続は、同時に、高いレベルの干渉を許容することができる。
関連チャンネルに対して設定された接続により達成される信号対雑音比が、接続
の僅かな割合(例えば5%)のみに対して規定の限界より下がった場合に、チャ
ンネルが割り当てられる。種々の接続間の干渉レベルの変動を減少できる場合に
は、より濃密なチャンネル再使用率で上記接続の質を達成することができ、これ
はシステム容量を増加させる。
【0007】 接続間の相対的な干渉を均等化する既知の方法は、FDMシステムに使用され
る周波数ホッピング、及びTDMシステムに使用されるタイムスロットホッピン
グを含む。これらの方法、及びチャンネル割り当てに基づく他の方法は、以下、
全体的に、チャンネルホッピング方法と称する。CDMシステムでは、充分なダ
イバーシティのハッシュコードを使用することにより、接続間の干渉の差を抑制
することができる。しかしながら、この方法では、全ての接続が同じ周波数を使
用し、これは、平均交差干渉を著しく増加する。 周波数ホッピングでは、接続に使用される周波数が短い間隔で変化を保持する
。従って、送信周波数は、ホッピング量として働く。この方法は、低速及び高速
の周波数ホッピングに分類することができる。高速周波数ホッピングでは、接続
周波数が搬送波周波数より頻繁に変化する。低速周波数ホッピングでは、接続周
波数が搬送波周波数より頻繁に変化しない。
【0008】 例えば、既知のGSMシステムでは、個々のバーストが常にある周波数で送信
され、そして次のタイムスロットのバーストが別の周波数で送信されるように、
周波数ホッピングが実行される。その結果、個々のバーストが高レベルの干渉を
受けることになる。チャンネルコード化及びインターリーブにより、バーストの
充分に高い割合が著しい干渉なしに送信されるよう確保することによって接続の
所要の質を達成できる。周波数ホッピングでは、たとえあるバーストが大きな干
渉を受けても、この要件を特に各個々の接続ごとに満足することができる。
【0009】 図3は、種々のバーストに対して使用される周波数と共に周波数ホッピング構
成を示す。4つの周波数F1ないしF4が、セルにより使用するように割り当て
られる。ホッピングパターンは、セルが周波数F4、F3、F2及びF1におい
てその特定の順序で逐次バーストを送信しそしてそのサイクルがいったん完了す
ると又繰り返されるという点で、反復性である。サイクルの長さは4バーストで
あるから、図2に一例として示す8タイムスロットフレームを使用するシステム
では単一の接続が各4つ目のバーストごとに同じ周波数を使用するだけである。
その結果、移動ステーションとベースステーションとの間の接続に生じるフェー
ジングは、個々の接続にわたって平均化される。周波数ホッピングでは、互いに
接近したセルにより使用される周波数ホッピングパターンが相互に独立したもの
であるときに、干渉に対する最良の均等化性能が達成される。これは、入念に選
択された繰り返し即ち擬似ランダム周波数ホッピングパターンを使用することに
より達成される。
【0010】 タイムスロットホッピングでは、ホッピング量が、接続に使用されるTDMA
フレームのタイムスロットである。図4は、信号が逐次フレームにおいてタイム
スロット1、4、0及び6で送信され、その後にサイクルが繰り返されるような
タイムスロットホッピングパターンを示す。考えられる最良の性能を達成するた
めに、タイムスロットホッピングに使用されるホッピングパターンは、互いに接
近したセルにおいて相互に独立したものでなければならない。 ホッピング方法によって与えられる利益を最大にするために、ホッピングパタ
ーンを最適化するためのステップをとらねばならない。ホッピングに使用される
周波数を動的に決定することは、既知の最良の方法である。
【0011】 米国特許第5,541,954号(エミ氏)は、所定のハッシュコードに基づ
いて周波数を変更するという広帯域テレコミュニケーションシステム用の周波数
ホッピング方法を開示している。この方法は、受信データにおけるエラーを監視
し、そして所与のホッピング周波数において検出されたエラーの数を計算する。
所与のホッピングパターン周波数におけるエラーの数が所定限界を越えたときに
は、周波数が、その特定の瞬間に使用できる別の周波数へと変更される。 上記特許文献の方法では、周波数ホッピングパターンにおける周波数のセット
が、検出されたエラーの関数として本質的に変更される。しかしながら、周波数
セットにおける周波数は、等しく使用される。
【0012】 米国特許第5,394,433号(バンツ氏等)は、周波数ホッピング動作を
制御しそして実行する方法を開示している。より詳細には、この特許文献で紹介
された発明は、周波数ホッピングパターンの決定、干渉の検出、及び周波数ホッ
ピングパターンの変更に関する。周波数ホッピングは、1組のホッピング周波数
と、周波数の使用を制御するホッピングコードとに関連して定義され、ホッピン
グ周波数の組のみが変更される。周波数は、等しく使用される。 米国特許第5,425,049号(デント氏)は、隣接ベースステーションに
おける周波数ホップ間に食い違い遅延を使用することにより干渉ダイバーシティ
を増加する方法を開示している。移動ステーションとベースステーションとの間
のリンクに使用される周波数は、均一な使用分布をたどる擬似ランダムホッピン
グパターンに基づいて変化する。
【0013】 移動ネットワークにおけるユーザの数及びマルチメディアアプリケーションの
ような広い帯域巾を必要とするアプリケーションの使用が急速に成長している。
従って、システムにおいて送信される情報の量が増加し、システム内に高い平均
レベルの干渉を引き起こす。その結果、干渉を均等化する方法には、更に厳格な
要求が課せられ、この目的に対して開発された公知の方法では、もはや、必要な
性能を与えることができない。 本発明の目的は、上述した問題を解消することである。これは、独立請求項に
記載した方法によって達成される。
【0014】
【発明の開示】
本発明の考え方は、ホッピング状態の使用分布を調整することによって干渉の
均等化(levelling-out)を最適化するというものである。使用分布は、必ずしも 均一ではなく、むしろ、種々のホッピング状態は、ホッピングパターンにおいて
変化する使用率を有する。換言すれば、あるホッピング状態は、他のホッピング
状態よりも頻繁に使用される。 ホッピング状態の分布は、予め定められたペナルティ関数を最小にすることに
より決定されるのが好ましい。例えば、最適な分布は、ネットワークの形状、予
想又は測定されたフィールド強度、及びトラフィックデータに基づいて測定する
ことができる。
【0015】 周波数の使用分布が決定されると、使用されるべき接続に対して周波数ホッピ
ングパターンを決定することができる。所与の接続に対して周波数が使用される
確率が高いほど(最適化により定められる)、ホッピングシーケンスに周波数が
使用される頻度が高い。 本発明は、固定のチャンネル割り当てに使用されるときには、セル内のトラン
シーバに対して実行するために周波数分布及びホッピングシーケンスを割り当て
るのに使用される周波数プランニング機構を提供する。動的な割り当ての場合に
は、本発明は、当該セルにおいて接続に使用できる周波数の分布を動的に変更し
そしてホッピングシーケンスを定義するための方法を提供する。
【0016】
【発明を実施するための最良の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明を詳細に説明する。 現在のホッピング方法に対して本発明によって導入される変更の主たる要素が
図5a、5B及び5Cに示されている。これらの図は、周波数ホッピングシステ
ムを一例として使用するが、本発明はこのシステムに限定されるものではなく、
タイムスロットホッピングのようなホッピング方法を、周波数ホッピングに置き
換えることができる。
【0017】 図5Aは、周波数ホッピングが使用されない公知の構成を示す。この場合に、
接続は周波数2しか使用しない。図5Bは、接続が、2つの周波数2及び5より
成る周波数ホッピングシーケンスを使用する場合の公知の構成を示す。両周波数
は等しく使用され、即ち周波数2は、50%の時間中使用され、そして周波数5
は、残りの50%の時間中使用される。図5Cは、周波数ホッピングのためのホ
ッピング周波数が空き確率分布に基づいて使用される本発明の構成を示す。図示
された例では、周波数1は、10%の時間中使用され、周波数2は、15%の時
間中使用され、周波数3は、25%の時間中使用され、そして周波数5は、50
%の時間中使用される。従って、接続は、低い干渉レベルで周波数をより効率的
に使用することができ、しかも、これら周波数に対して干渉レベルの著しい増加
を招くことはない。従って、システム全体として改善された干渉均等化が達成さ
れる。
【0018】 周波数使用分布の決定は、最適化タスクである。設計段階において、ネットワ
ークの形状、予想又は測定されたフィールド強度、及びトラフィックデータに基
づくペナルティ関数により、最適な分布にアクセスすることができる。例えば、
接続iに対するビットエラー比BERの予想値E(BER(i))は、ペナルティ関
数として使用することができる。
【数1】 但し、bijは、2つの接続が同じチャンネルを使用するときに接続j対接続iに
よって生じるビットエラー比の予想値であり、そしてP(k(i)=k(j))は、接
続i及びjが同じチャンネルを使用する確率である。
【0019】 本発明の構成によって与えられる1つの重要な利益は、周波数の使用に対する
状態スペースが連続的なことである。これは、異なる高等数学的計算をベースと
する最適化方法、例えば、勾配方法を使用できるようにする。これは、トラフィ
ック要求に応答してチャンネルがセルに動的に割り当てられる動的チャンネル割
り当てを使用するシステムにとって特に有利である。従って、システムは、トラ
フィック需要が変化する瞬間に、種々の接続に対する周波数分布をいかに変更す
れば、更新を非常に迅速に行うことができるか分かる。ネットワーク負荷が低い
ときには、固定の周波数を接続に割り当てることができる。負荷が増加したとき
には、多数の周波数がサービスに入れられ、非均一な分布ベースで使用される。
【0020】 周波数に対して使用分布が定義されると、接続に対する周波数ホッピングパタ
ーンを決定することができる。所与の接続に対して周波数が使用される確率が高
いほど(最適化によって決定される)、ホッピングシーケンスに周波数が使用さ
れる頻度が高くなる。例えば、接続に対して定義された周波数使用分布が次の通
りである場合には、 Fi P(Fi) F1 0.1 F2 0.15 F3 0.25 F4 0 F5 0.5 所望の使用分布を得る周波数ホッピングパターンは、(F1、F1、F2、F2
、F2、F3、F3、F3、F3、F3、F5、F5、F5、F5、F5、F5
、F5、F5、F5、F5)となる。信号は、リスト内のこれら20個のエレメ
ント間で擬似ランダムシーケンス又は繰り返しシーケンスでホップする。分布が
更に複雑な場合には、所望の使用分布を得るように設計された周波数ホッピング
パターンを近似的に定義しなければならない。それにより得られる周波数分布の
精度は、周波数リストの最大長さによって決定される。
【0021】 当然、この定義は、種々のやり方で行うことができ、上述した方法は、1つの
例に過ぎない。 周波数F1及びF2しか使用されない状態において2つの接続に対するビット
エラー比について検討する。これら接続が同じチャンネルを使用するときには、
これら接続により互いに生じるビットエラー比がb=0.05となる。明瞭化の
ために、この例では、隣接チャンネルからの干渉は無視する。他の接続からの干
渉を次のテーブルに示す。 BER(F1) BER(F2) 接続1 c11=0.01 c12=0.075 接続2 c21=0.015 c22=0.1
【0022】 周波数の共同分布が次の通りであると仮定すると、 接続2/接続1 F1 F2 F1 f11 f12 F2 f21 f22 接続に対する近似ビットエラー比は、次のように得られる。 BER(接続1)=f11*(b+c11)+f12*c12+f21*c11+
f22*(b+c12)、及び BER(接続2)=f11*(b+c21)+f12*c21+f21*c22+
f22*(b+c22)
【0023】 先ず、接続による周波数の使用が同期されず、それらが互いに独立している状
態について検討する。本発明による空き分布の例は、次の通りである。 P(F1) P(F2) 接続1 0.82 0.18 接続2 0.92 0.08 接続による周波数の使用が同期されないので、周波数の共同分布は、次のよう
になる。 接続2/接続1 F1 F2 F1 0.7544 0.1656 F2 0.0656 0.0144
【0024】 同様に、均一な分布に対する周波数構成は、次の通りである。 P(F1) P(F2) 接続1 0.5 0.5 接続2 0.5 0.5 これは、次のような共同分布を与える。 接続2/接続1 F1 F2 F1 0.25 0.25 F2 0.25 0.25
【0025】 固定の非ホッピング周波数割り当て、例えば、割り当て(F1、F2)(接続
1に対してF1、そして接続2に対してF2)では、周波数分布は、次のように
なる。 F1 F2 接続1 1 0 接続2 0 1 周波数の共同分布は、次のようになる。 接続2/接続1 F1 F2 F1 0 0 F2 1 0
【0026】 異なる割り当てにおける接続1及び2に対するビットエラー比の予想値を次の
テーブルに示す。 BER 一般 均一 固定 (F1,F1) (F1,F2) (F2,F1) (F2,F2) 接続1 0.0601 0.0675 0.0600 0.0750 0.01 0.1250 接続2 0.0602 0.0825 0.0650 0.0150 0.1 0.1500 このテーブルは、この例では、一般的な分布が、非ホッピング及び均一分布に
対する周波数構成に比して、ビットエラー比の最大値の約7%の改善を生じるこ
とを示している。
【0027】 異なる接続により同時に使用される周波数を同期できる場合には、多大な利益
が得られる。これは、2つの相互に干渉する接続が同じチャンネルを使用するの
を防止するための管理的段階をとることができるようにする。
【0028】 ここで、接続に対する周波数の組合せを制御することのできる同期された周波
数ホッピングについて検討する。本発明による同期された空き周波数使用の共同
分布は、次の通りである。 接続2/接続1 F1 F2 F1 0 0.6 F2 0.4 0 同様に、均一分布を使用する従来の同期された周波数ホッピングの共同周波数
分布は、次の通りである。 接続2/接続1 F1 F2 F1 0 0.5 F2 0.5 0
【0029】 同期された周波数構成を使用すると、上述した式は、ビットエラー比として次
のような予想値を生じる。 BER 一般 均一 接続1 0.0490 0.0425 接続2 0.0490 0.0575 このテーブルは、この例では、一般的な分布が、非ホッピング及び均一分布に
対する周波数構成に比して、ビットエラー比の最大値の約15%の改善を生じる
ことを示している。 明瞭化のために、ここに示す例は、2つの周波数しか使用しないシステムに関
するものである。周波数ホッピング方法により与えられる利益は、使用する周波
数の数の増加と共に増大する。同様に、本発明の構成により与えられそして最適
化に使用できる状態スペースのサイズの増加は、使用可能な周波数の数が増加す
るにつれて、より大きな利益をもたらす。
【0030】 本発明は、種々のチャンネル割り当て方法と共に使用することができる。既知
のチャンネル割り当て方法は、固定のチャンネル割り当てFCA、動的なチャン
ネル割り当てDCA、及びFCAとDCAの組合せに基づく混成チャンネル割り
当てHCAである。固定のチャンネル割り当てに伴う考え方は、システムに使用
できるチャンネルを、システムがコミッショニングされる前に準備されるべき周
波数指定構成に従って個々のセルに指定することである。動的なチャンネル割り
当てでは、全てのチャンネルがチャンネルプールに入れられ、そこから、ある所
定の基準で定められた最良のチャンネルが使用のために選択される。混成チャン
ネル割り当てでは、システムに使用できるチャンネルの幾つかがFCAベースで
個々のセルに指定され、一方、残りのチャンネルが、後でいずれかのセルに動的
に割り当てるためにチャンネルプールに入れられる。種々の方法が、I.カゼラ
及びN.ナグシネー著の出版物「セルラー移動テレコミュニケーションシステム
用のチャンネル指定構成:包括的調査(Channel Assignment Schemes for Cellul
ar Mobile telecommunication Systems: A Comprehensive Survey)」、IEEE
パーソナルコミュニケーションズ、第10−31ページに非常に詳細に説明され
ている。
【0031】 固定のチャンネル割り当てについては、本発明は、周波数分布及びそれらを得
るためのホッピングシーケンスをトランシーバに割り当てる周波数構成準備方法
を提供する。動的な割り当てについては、本発明は、セルによって使用される周
波数の分布を動的に変更しそしてホッピングシーケンスを定義するための方法を
提供する。 本発明は、周波数帯域巾をより効率的に使用できるようにする。更に、動的な
割り当てでは、周波数ホッピングパターンがトラフィック負荷に依存し、いかな
るときにもトラフィックに対して帯域巾の使用を最適化できるようにする。極端
な場合に、本発明の方法は、ホッピングパターンにおける全ての周波数の均一な
使用と、ホッピングが使用されない状態も網羅する。従って、ホッピングを使用
するかどうか判断するためのアルゴリズムは必要とされない。 以上、周波数ホッピングを使用するシステムについて本発明を説明した。しか
しながら、本発明は、これに限定されるものではなく、タイムスロットホッピン
グのような他のホッピング方法にも使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にとって重要な移動ネットワークの部分を示す図である。
【図2】 FDM/TDMの分布を示す図である。
【図3】 無線接続の周波数ホッピングパターンを時間の関数として例示する図である。
【図4】 TDMAシステムにおける無線接続のタイムスロットホッピングパターンを例
示する図である。
【図5A】 周波数の使用分布を示す図である。
【図5B】 周波数の使用分布を示す図である。
【図5C】 周波数の使用分布を示す図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年4月6日(2000.4.6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,L T,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,U A,UG,US,UZ,VN,YU,ZW

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも移動ステーションとベースステーションを備え、
    移動ステーションとベースステーションの間に無線接続を確立することができ、
    そして周波数又はタイムスロットホッピング方法のような干渉を均等化するホッ
    ピング方法を使用する移動ネットワークにおける干渉の均等化方法において、 接続のホッピングパターンに属するホッピング状態を決定し、 そのホッピング状態に対して変化する値の使用確率を決定し、そして 使用確率分布を本質的に得るホッピングパターンを決定する、 という段階を含むことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 ホッピング状態の使用確率に対する密度関数を最適化によっ
    て定める請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 システム内の接続に対するエラー確率より成る関数を最小に
    することにより密度関数を定める請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 ネットワークの形状、フィールドの強度及びトラフィック量
    に関する情報を最適化に使用する請求項2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 フィールド強度に関する情報は、フィールド強度の理論的な
    予想より成る請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 フィールド強度に関する情報は、フィールド強度の測定結果
    より成る請求項4に記載の方法。
  7. 【請求項7】 トラフィック量に関する情報は、予想されたトラフィック量
    より成る請求項4に記載の方法。
  8. 【請求項8】 トラフィック量に関する情報は、トラフィック量の測定結果
    より成る請求項4に記載の方法。
  9. 【請求項9】 ホッピング状態の使用確率分布は、特に各個々のトランシー
    バごとにベースステーショントランシーバに固定割り当てされる請求項1に記載
    の方法。
  10. 【請求項10】 ホッピング状態の使用確率分布は、トラフィック負荷に応
    答してベースステーションのトランシーバに動的に割り当てられる請求項1に記
    載の方法。
  11. 【請求項11】 ホッピングパターンにおけるあるホッピング状態の数は、
    他のホッピング状態より多い請求項1に記載の方法。
  12. 【請求項12】 ホッピングパターンは、擬似ランダムシーケンスである請
    求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 ホッピングパターンは、繰り返しシーケンスである請求項
    11に記載の方法。
  14. 【請求項14】 接続に対するホッピングパターンは、接続の互いの干渉が
    できるだけ少なくなるように同期される請求項11に記載の方法。
  15. 【請求項15】 ホッピングパターンは、接続により使用されたときに著し
    い相互干渉を引き起こすチャンネルを接続が同時に使用しないように同期される
    請求項14に記載の方法。
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