JP2002501650A - 3次元メッシュの圧縮および符号化 - Google Patents

3次元メッシュの圧縮および符号化

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JP2002501650A JP53952099A JP53952099A JP2002501650A JP 2002501650 A JP2002501650 A JP 2002501650A JP 53952099 A JP53952099 A JP 53952099A JP 53952099 A JP53952099 A JP 53952099A JP 2002501650 A JP2002501650 A JP 2002501650A
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Abstract

(57)【要約】 3D多面体メッシュを対象とした単一解像度および漸進的解像度符号化アルゴリズムを開示する。単一解像度モードでは、メッシュ形態(連続性)が構築的トラバース方式によって符号化される。この方法は、元のメッシュのデュアルグラフに適用され、一方で、メッシュの幾何情報が連続量子化およびビット・プレーン符号化(コンテキスト・アリスメティック符号化によって達成される)によって符号化される。漸進的解像度モードにおいては、メッシュは粗近似値(すなわち、ベースメッシュ)およびリファインのシーケンスによって表現される。ベースメッシュおよびリファインのシーケンスはいずれもエントロピー符号化され、連続的に変化する解像度の一連のメッシュモデルが、符号化ビットストリームから構築できる。3Dメッシュの形態および幾何データは重要度に応じて別々に符号化され、そして、単一のビットストリームに統合される。復号の際には、復号器はビットストリームから最も重要な情報を見つけ、順次、より詳細な情報を追加していき、より完全な3Dグラフィックモデルを生成する。復号器は、元のモデルの再構築データを、元もモデルを論理的に再構築していくので、どの点においても停止できる。開示されたアルゴリズムを、複雑な3Dメッシュに適用した結果、グラフィックの画質を良好に保ちつつ20:1という圧縮率を達成した。

Description

【発明の詳細な説明】 3次元メッシュの圧縮および符号化 関連技術の説明 本願は、仮出願シリアル番号60/073,087(1998年1月30日出願 )、「3次元メッシュ圧縮および3次元符号化の方法および装置」の部分継続で ある。 発明の背景 1.技術分野 本発明は、一般的にはコンピュータグラフィックの分野に属する。さらに詳しく 言えば、本発明は3次元モデルの画像を表す情報の符号化技術に関する。 2.先行技術の説明 3次元(「3D」)グラフィックモデルは、3Dレーザー走査システムの出現とV RML(仮想現実モデリング言語:Virtual Reality Modeling Language)モデ ルのブーム到来以降、急速に一般への浸透が進んでいる。レーザー走査システム とは、例えば、幾何学モデルを、数十万の頂点および三角形を用いて定形的に生 成する。これら頂点および三角形は各々、色彩や法線などの追加情報を含むこと にしてもよい。コンピュータグラフィックには、極めて詳細なモデルが、普通に 採用されている。 3次元グラフィックモデルは、2つのタイプのデータ、すなわち、形態データ と幾何学データから成る、入り組んだ多面体メッシュとして表現されることが多 い。形態データは、頂点間の連続性情報(例えば、頂点、エッジおよび面の隣接 状態)を提供するものであるのに対し、幾何学属性は、位置、法線、色、そして 、個々の頂点に関するアプリケーション依存の情報などを示す。実際に使われて いるものでは、大半の3Dグラフィックファイルが、各々頂点インデックスで特定 されるポリゴンの一覧と頂点属性情報の一覧とから成るフォーマットを有してい る。 一般的に言って、3Dモデルは、生成に費用がかかり、編集に手間が要り、ネッ トワークを介しての転送がコスト高となる。もっと広くて良いはずの3Dグラフィ ックの応用範囲が、こうしたマイナス要因によって限定されていると言えるかも しれない。必要とされるメモリ容量と転送帯域とを小さくするために、こうした モデルは、データ量を最大限に縮小しつつ歪みを許容レベルの範囲内におさめる ことのできる損失型圧縮方法を用いて、圧縮することが望ましい。また、もう一 つ考慮すべき重要な点は、グラフィック符号化を漸進的な形で適用することによ って、漸進的表示、詳細レベル制御、マルチスケール編集などのデータ制御を容 易にすることである。こうした機能は、メッシュが様々な解像度における近似値 を有することを前提とするが、これは、リアルタイム型アプリケーションに不可 欠な要件である。この目標を達成しようとすると、グラフィック簡略化のシーケ ンスの過程を経てメッシュを縮小して行き、粗近似値(すなわち、ベースメッシ ュ)にする必要がある。 3Dメッシュデータの簡略化および圧縮については、数多くの研究者が研究を続 けてきた。最も初期の研究は、グラフィックモデルの簡略化に焦点を当てたもの だった。W.J.Schroederの「Decimation of Triangle Meshes(Computer Graphic s Proceedings,Annual Conference Series,pp.65-70,ACM SIGGRAPH,1992年7 月」において、 著者は、対象を表現するのに要するポリゴンの数を大きく削減する、大量処分(d ecimation)アルゴリズムを提案している。また、Turkは、「Re-tiling Polygon Surfaces(Computer Graphics Proceedings,Annual Conference Series,pp.55 -64, ACM SIGGRAPH,1992年7月)」において、所定の対象の多面体表現図から、いく つかの詳細レベルにおける表面モデルを自動的に生成する方法を提示している。 さらに、Hoppeおよびその他の研究者は、「Mesh Optimization(Computer Graph ics Proceedings,Annual Conference Series,pp.19-26,ACM SIGGRAPH,1992年8 月)」において、ある主の形態上の制約の下で、より少ない数の頂点を用いて、 与えられた点の集合に近似させるという、メッシュ最適化の課題について述べて いる。 最近の研究は、グラフィックモデルの圧縮にポイントを置くようになっている 。 Deeringは、「Geometry Compression(Computer Graphics Proceedings,Annual Conference Series,pp.13-20,ACM SIGGRAPH,1995年8月)」において、一般化三 角メッシュの概念について論じている。これは、三角形メッシュ構造を圧縮する ものである。また、Eckおよびその他の研究者は、「Multiresolution Analysis of Arbitrary Meshes」において、細区分連結の3Dモデルの圧縮を行うように、 任意のドメイン上で定義されるウェーブレット転送を提案している。そして、Ta ubinは、「Geometric Compression Through Topological Surgery(Tech.Rep.RC- 20340,IBM Watson Research Center,1996年1月)」において、2つのインター リーブ頂点と三角ツリーとを利用してモデルを圧縮する、形態手術アルゴリズム を提示している。更に最近のものとしては、Cohenおよびその他の研究者が、「S implification Envelopes(Computer Graphics Proceedings,Annual Conferenc e Series,pp.119-28,ACM SIGGRAPH,1996年8月)」において、簡略化エンベロ ープの概念を紹介している。これは、所定の多面体モデルに対する詳細レベル近 似化の階層が、自動的に生成されるようにするものである。そして、Hoppeは、 「Progressive Meshes(Computer Graphics Proceedings,Annual Conference S eries,pp.99-108,ACM SIGGRAPH,1996年8月)」において、任意のメッシュに 適用可能な漸進的メッシュ圧縮アルゴリズムを提案している。 発明の要約(Summary) 本発明は、シングル解像度モードおよび漸進的解像度モードのいずれでも動作 する、3Dメッシュ用の新たな圧縮アルゴリズムを提供するものである。シングル 解像度モードは、構築適なトラバースを行って形態データを圧縮し、ローカル予 測によって幾何学データを符号化する。漸進的解像度モードは、メッシュを、ベ ースメッシュとリファインステップのシーケンスとによって表現する。ベースメ ッシュおよびリファインステップのシーケンスは、いずれもエントロピー符号化 されて、単一のビットストリームとなる。その際、符号化プロセス進行に沿って 、あらゆる出力ビットが符号化歪みの低減に貢献するような方式がとられる。そ して、ビットの寄与の大きさは、ビットストリームにおける当該ビットの順序に 応じて小さくなる。受信側では、復号器は、元のモデルの再構築データを、最適 レートの歪みトレードオフを用いて生成するので、どの点においても停止できる 。解像度が連続的に変化する一連のモデルを、こうして、単一のビットストリー ムから構築できる。しばしば埋め込み特性と言われる、こうした特性は、粗モデ ルの符号化が、より詳細なモデルの符号化に埋め込まれるので、強力なエラー制 御、漸進的転送および表示、そして、詳細レベル制御に、広く用いることができ る。 図面の簡単な説明 本発明の他の側面、特徴、目的および利点は、以下に記す詳細な説明を添付 の図面とともに参照することで、さらによく理解されるであろう。 図1は、本発明による、あるメッシュに於ける各ノードのトラバース順序を示 す図である。 図2(a)および(b)は、本発明による、2つのリンクセット構成を示す。 図3は、本発明による、併合リンクのトレース処理を示す図である。 図4は、本発明による、併合リンクの符号化を示す図である。 図5は、本発明の1面による、多角形メッシュとそのデゥアルグラフを示す。 図6(a)、(b)および(c)は、本発明による、ポリゴンの復元を示すグ ラフィカルな描図である。 図7(a)および(b)は、本発明による、頂点予測を示すグラフィカルな描 図である。 図8(a)および(b)は、本発明による頂点分離および辺消滅を示すグラフ ィカルな描図である。 図9は、あるレイヤーに独立する頂点分離がなされた3Dモデルに描画である。 図10は、300のテストモデルサイズ分布を示す図である。 図11は、300のテストモデルに対する三角形メッシュの比率を示す図であ る。 図12は、頂点に対する符号化効率の示す図である。 図13(a)は、10ビット/頂点のレートでの幾何データ符号化効率を示す 図である。 図13(b)は、20ビット/頂点のレートでの幾何データ符号化効率を示す 図である。 図13(c)は、30ビット/頂点のレートでの幾何データ符号化効率を示す 図である。 図13(d)は、歪みに対するビットレートのトレードオフで幾何データ符号 化効率を示す図である。 図14(a)は、10ビット/頂点のレートでの圧縮を示すモデル「ドッジ」 の描画である。 図14(b)は、15ビット/頂点のレートでの圧縮を示すモデル「ドッジ」 の描画である。 図14(c)は、20ビット/頂点のレートでの圧縮を示すモデル「ドッジ」 の描画である。 図14(d)は、25ビット/頂点のレートでの圧縮を示すモデル「ドッジ」 の描画である。 実施例の詳細な説明 単一解像度モード 単一解像度モードには、形態データ及び幾何データを符号化することが含まれ る。メッシュの形態データは損失無く符号化される。幾何データについては、局 部的な予測や余りの符号化を漸進的に行い、多様なレート・歪みを達成する。 形態データの符号化−構築的トラバーサル 以下に、構築的トラバーサル方式を説明する。当該方式に於いては、一連のト ラバースステップを順次結び付けていくことによりメッシュが構成される。トラ バースの手順は1つのノードから始められ、一度につき1つのリンクがトラバー スされる。ノードのキューψはトラバースの間、保持される。キューψは処理対 象となる各ノードの順番を記録する。 トラバースはφに基づいて、以下のように実行される。 1.インデックスがnであるノードを有したキューを初期化する。主リンクを 、nに関連するリンクの中から1つ選ぶ。ノード及び主リンクは共に、任意に選 択することが出来る。 2. 内の先頭ノードnsについて、その主リンクから始めて、反時計回り方 向に処理されていない各リンクをトラバースして行く。 3.ステップ2の各リンクl=(n5;ne)について、もしneが以前ψに 含まれていなかった場合、φにneを加えて、lをその主リンクとして設定する 。 4.ノードn5についてステップ2と3が完了した後、φからノードn5を削 除する。 5.φが空でない場合は、ステップ2に戻る。空の場合は、トラバーサルを終 了する。 簡単な例を図1に挙げて、あるメッシュに於ける各ノードのトラバース順序を 示す。このメッシュは、2つのホール(a)(b)を有したオープン面を表す。 メッシュの各トラバーサルステップが記録されていれば、第1ノードから始め て、全トラバース手順を繰り返すことにより、メッシュを復元することが出来る 。従って、トラバースの間、関連したトラバーサル結果を記録し符号化プロセス を補助するため、リンクセットはメッシュの各ノード毎に記録される。ノードn の構成リストcl(n)は、ノードnに関連する全てのリンクを記憶し、それら に対して反時計回りの順に配置する。構成リストcl(n)の総リンク数は、ノ ードnのヴァランスと同じである。構成リストは、その最後が暗黙的にその最初 と繋がっているという点から、当該リストは周期的となる。構成リストの第1要 素は主リンクである。この第1要素がトレーシングの開始ポイントとなる。ノー ドnのリンクリストs(n)は、リンクが処理対象となったか(1とラベル付け される)、否か(0とラベル付けされる)を示す二進数のシーケンスから成る。 中央ノードに対する2つのリンク構成を図2に示す。本図では、処理されたリン クを実線で表し、処理されていないリンクを破線で表している。図2(a)では 、cl(n)=(l0,l1,l2,l3,l4,l5,l6)、s(n)=(1,0 ,0,1,1,0,1)であり、図2(b)では、cl(n)=(l0,l1,l2 ,l3)、s(n)=(1,0,1,0)である。リンクセットs(n)は、ノ ードnがトラバーサルステップに於いて関わる度に変更される。 符号化プロセス 構築的トラバースアルゴリズムのステップ2で処理対象となった先頭ノードn 5について、s(ns)の修正は簡単明瞭である。新たなリンクは反時計回りの 順で処理されるので、それら各リンクは順に次のトレーシングステップで0から 1に変わる。余分な符号化ビットは必要ない。 構築的トラバースアルゴリズムのステップ3で処理対象となった各リンク1= (n5,ne)については、neのタイプによって分岐である場合、もしくは併 合である場合がある。neが以前Qに含まれていなかったなら、分岐である。そ うでなければ、併合である。二進記号であるbm(l)はリンクのタイプを記録 する際に用いられる。l=(n5,ne)の分岐に関しては、上述したようにn eがQに追加される。更に、ヴァランスv(ne)が記録され、リンクリストs (ne)が(1,0,...0)として初期化される。併合e=(ns,ne) について、曖昧なところが無い状態でオリジナルを復元するためにトラバーサル の繰り返しが出来るように、更に2つの情報を収集しなければならない。それら 情報とは、ノードneのインデックスidと、s(ne)におけるeの位置であ る。 neのidを記録するには2つの方法がある。つまり、1つは堅調ではあるが 費用がかかるグローバルインデックス修飾方式であり、もう1つは効率的ではあ るが時々失敗する可能性のあるローカル(相対的)インデックス修飾方式である 。ビット数を減らす為には、出来るだけローカルインデックス修飾方式を実行す るのが好ましい。グローバルインデックス修飾方式は、ローカルインデックス修 飾方式が失敗した時のみに実行される。既にトラバースされたリンクセットをξ とする。ローカルインデックス修飾方式により、時計回りあるいは反時計回りに ξに含まれるリンクをトレースすることによりneの位置の特定を試みる。時計 回りのトレーシング手順を以下に詳細に記す。ここで、送出されたs(n)[i ]がs(n)の1番目の要素を表す。 1.初期化:neをns,lc=(nc,ne)とし、カウンタステップを0 に設定する。lcをcl(nc)のi番目の要素とする。 2.s(nc)[j]=1となる第1のj>i(周期的な意味で)を見出し、 cl(nc)[j]を(nc,nu)をして表す。 3.iとjが連続していない場合、ステップを1増やす。 4.nu=neかどうかをチェックする。もしそうであれば、ステップを記録 し、トレーシングを終了する。もしそうでなければ、ノードncをノードnuに 更新する。 このアルゴリズムは、図3に示した例によって最適に説明できる。本図では、 処理されたリンクを実線で表し、処理されていないリンクを破線で表している。 併合は曲線で表される。ノードns,11から始めて、時計回りのサーチでは以 前にトラバースされたリンクに基づいて、所望のノードne12の位置を特定す るのに5つのステップを要する。これら5つのステップは5つの矢印で表される 。なお、各ステップはふさがっていないリンクを有したノードか、ターゲットノ ードneのどちらかで終わる。反時計回りのトレーシングは、j>iをj<iに (周期的な意味で)変更する以外は、時計回りのトレーシングと同じである。同 様の例に於いて、後方向のトレーシングでターゲットノードに到達するのに必要 なステップは1つだけである。符号化のため、ステップ数のより少ないトレーシ ングパターンが選ばれる。上記のトレーシングアルゴリズムが失敗するかもしれ ない場合がある。例えば、ローカルトレーシングが無限ループに閉じこめられる 場合がある。その時は、グローバルインデックス修飾方式を用いなければならな い。これは、(ns,ne)が併合なのでターゲットノードneがキューψ内に あるはずだという考えに基づいている。ψを周期リストとして見ることにより、 グローバル方式によりノードnsから始めて、ψ内を上から下あるいは下から上 へとneをサーチする。ノードneが見つかるまで、1ステップにつき1つのノ ードに対してサーチが行われる。再び、ステップ数のより少ないサーチ方向が 用いられ、このステップ数が記録される。要約すると、ターゲットノードneの idを特定するためには、サーチ方式(グローバルもしくはローカル)に関する 二進記号、サーチ方向に関する二進数、サーチステップ数を表す整数が必要とな る。 s(ne)内の併合1の位置に関する限り、処理されたリンクのみを考慮して 、前方向もしくは後方向に主リンクからカウントした整数でその位置を表すこと が出来る。実際のカウントする方向は、neに対するサーチ方向と一致するよう に選択される。図4に、ノードne13が主リンク10と7つのリンクを有して いる様子を示す。併合が発生する前は、リンクリストs(ne)は(1,0,1 ,1,0,0,1,1)である。処理対象となったリンクは5つだけである。リ ンク15が併合なので、前方向にカウントするとその位置は3と記録され、後方 向にカウントすると2と記録される。 デュアルグラフへの応用 多角形メッシュG15のデュアルグラフG*17は、Gの多角形をノードに変 換することによって構成され、オリジナルのグラフGの多角形に共通の辺がある 場合、デュアルグラフG*内にある2つのノードがリンクされる。そのデュアル グラフG*がもう一つの多角形メッシュとなる。多角形メッシュとそのデュアル グラフの例を図5に示す。元のメッシュG、つまり15(破線)とそのデュアル グラフG*、つまり17(実線)には、一対一の対応関係がある。どちらを用い ても、3次元グラフィックモデルの形態構成を一意的に表すことが出来る。上述 のアルゴリズムは一般的な多角形メッシュに対処するので、元のメッシュにもデ ュアルグラフに対しても利用できる。Gのトラバーサルでは、頂点ヴァランスは 通常3〜8の広い動的範囲に渡って分散する。しかし、殆どのメッシュは主とし て三角形や四角形から成るので、頂点ヴァランスは3や4にかなり集中する。 この特性は、エントロピーコーダにより効果的に活用され、提案したアルゴリズ ムを更に効率良くすることが出来る。 幾何の符号化 幾何データにより、3次元多角形メッシュの頂点(つまり、ノード)の位置、 法線、色、テクスチャ座標などの属性が特定される。これらは、デジタル画像/ ビデオのピクセル値やデジタル音声のサンプル値に機能的に似ている。デジタル 音声映像のフォーマットと3次元グラフィックメディアのフォーマットとの違い は、前者は変換がエネルギー圧縮及び冗長データ除去に適用出来るように、通常 は規則的な空間−時相グリッドで定義されるのに対し、3次元グラフィックモデ ルは不規則な空間グリッドで定義される。それ故に、幾何データは特定の順序も なく、任意の面に於けるサンプル点のリストの形をとる。幾何データは強い局所 的相関性を持つが、そのような相関性を利用するために単純な変換を見出すのは 困難である。 幾何圧縮に現在採用されている方法では、ローカル予測によって冗長データを 除去し、そして量子化方式及びランレングス符号化方法により予測エラーを符号 化する。ACM SIGGRAPHの1998年8月号Annual Conference Series、Comput er Graphics Proceedingsの99〜108ページ記載のH.Hoppe氏による論文" Progressive Meshes"に於ける開示内容を参照として本明細書に組み込む。本論 文内で著者は、頂点分割のシーケンスにより頂点を配置し、ハフマン符号化へと 続くデルタ予測を適用した。引例Taubin et al.による1996年1月のIBM Wat son Research Center、Tech.Rep.RC-20340"Geometric Compression Thro ugh Topological Surgery"では、著者は頂点のツリー構造を定義することにより 、頂点の位置を当該ツリーに於いてはその祖先となる頂点により予測している。 予測余りは切り捨てられ、ハフマン符号で符号化される。引例Choi et alによる 19 98年2月のMPEG4サンホゼ会議での寄稿M3148、"Results of Core Experi ment M2/M3:Geometry Coding Using PRVQ"では、上記と同様の頂点ツリー及び予 測方式を用いてたが、予測余りを符号化するためにマルチステージベクトル量子 化(VQ)を開発した。これら文献の開示内容全体を参照として本明細書に組み 込む。 一般に、幾何符号化方式には3つのステップとして、頂点の配置、データ予測 、エントロピー符号化がある。第1ステップでは、頂点間のローカル関係が更に 便利に表され活用されるように、頂点のリストを特定の構造に配置する。第2ス テップでは、そのような構造を用いて予測を通して幾何データの余りを取り除き 、その結果として予測余りのシーケンスを生成する。最終ステップではレート・ 歪み動作の要件に従って、余りを量子化し、そして符号化する。簡略化のために 、ここでは頂点の位置に対する圧縮に焦点を当てている。しかし、同じ技術が、 面の法線や色など他のタイプの幾何データにも適用可能であることは明らかであ る。頂点位置の予測は因果プロセスである。つまり、頂点は先行する頂点により 予測されなければならない。復号器が正しくデータを復号出来るように、いかな る予測方式もこの規則に従うべきである。しかし、提案される異なった方式によ り、先行する頂点の定義は変化し得る。我々が提案する方式では、頂点はそれに 隣接する頂点のいくつかによって予測される。ある頂点vについては、それに隣 接する頂点は、vに関連する多角形の頂点として定義される。しかし、隣接する 頂点の全てが予測に用いることが出来るわけではなく、先行する頂点だけが予測 に適格となる。ここで言う頂点vの先行する頂点とは、vに先立ってキューψに 追加された頂点のことを指している。 頂点予測 頂点υの位置を予測する方法は、2通りある。第1の方法は、υをポリゴンの 複数の頂点の1つとみなし、同一のポリゴン内の、υより先に存在する頂点の位 置に基づいて、υの位置を予測する方法である。第2の方法は、頂点υをいくつ かの頂点の中心とみなし、それらの位置の平均値からυの位置を予測するもので ある。第1の方法は、最初に用いるのが望ましい。第1の方法を適用することが できない時には第2の方法を用いる。第2の方法は単純なので、第1の方法につ いて以下に詳しく述べる。 第1の方法では、複数の頂点の一部からポリゴンが再構築される。残りの頂点 を予測するためには、1つの3Dポリゴンにつき少なくともの3つの頂点が必要と なる。3Dユークリッド空間に存在する3つの点p1,p2、p3によって決定される平 面において、この平面内の任意の点pは以下の式で表される。 P=λ1p1λ2p2+λ3p3 この式で、λ2+λ2+λ3=1である。n個の頂点(p1p2・・・pn)を有する普通のポ リゴンについては、3つの頂点pi、pj、pkの値が定まっているならば、上記式よ り、i、j、k、l、nの値にのみ依存して、他の任意の頂点plを正確に復元するこ とが可能である。λ1、λ2、λ3のそれぞれの、値i、j、k、l、nに対する依存関 係を、α(n、i、j、k、l)、β(n、i、j、k、l)、γ(n、i、j、k、l)と表す。 α、β、γは、次のような手順で求められる。まず、一般法則の範囲内で、n 個の頂点を有する普通のポリゴンは、以下に表されるようにxy平面の単位円の上 に存在すると仮定する。 Pi=(cos(iθ),sin(iθ)); Pj=(cos(jθ),sin(jθ)); Pk=(cos(kθ),sin(kθ)); Pl=(cos(lθ),sin(lθ)); この式で、θ=2π/nである。このとき、以下の式が得られる。 {α cos(iθ)+β cos(jθ)+γ cos(kθ)=cos(lθ), {α sin(iθ)+β sin(jθ)+γ sin(kθ)=sin(lθ), {α+β+γ=1 上記システムの解は、以下の通りである。 3Dユークリッド空間の中に存在する、n個の頂点(p1p2・・・pn)を有する任 意のポリゴンについて、以下の近似値を採用する。 Pl≒α(n、i、j、k、l)pi+β(n、i、j、k、l)pj+γ(n、i、j、k、l)p k 言い換えると、Plは、pi、pj、pkを直列に組み合わせた値の近似値である。上 記の式に用いられる係数には、n個の頂点を有する特定の種類のポリゴンを復元 するのに用いられる係数が設定される。復元されたポリゴンは、疑似変換によっ て任意の普通のポリゴンにマッピングすることができる。図6の図6(a)は四角 形の復元を示し、図6(b)は五角形の復元を示し、図6(c)は六角形の復元を示す 。図の黒点は、先に存在する頂点19、21、23を示す。これら3つの頂点19、21、 23は連続していなくてもよい。1つのポリゴンが3つ以上の先に存在する頂点を 有し ている場合は、これらの頂点の内任意の頂点25、27、29を用いてこのポリゴンを 復元することができる。それぞれの先に存在する頂点を等しく用いるために、3 つの先に存在する頂点からなる組み合わせを全て用いてポリゴンを復元する。1 つのポリゴンがk個の先に存在する頂点を有する場合には、全部で(k/3)の異なる 組み合わせが存在する。それぞれの組み合わせから、1つの予測位置値が得られ る。最終的に、そのポリゴンは全ての予測位置値の平均値によって復元される。 1つの頂点には多数のポリゴンが付随するため、頂点の位置は、1以上の個別 のポリゴンに基づいて予測することができる。そのような場合、最終的な予測は 、適用可能なポリゴンの1つ1つによって生成される複数の予測位置値の平均値 として求められる。図7は、2つの異なる環境における頂点vの予測を示してい る。図の黒点は、先に存在する頂点を示している。図7(a)の四角形31及び五角形 35は、それぞれ予測位置A、37及び予測位置B、39によって復元することができる 。AとBの平均値はv、41の予測位置値とみなされる。上記の方法では、1つのポ リゴンには少なくとも3つの先に存在する頂点がなければならない。図7(b)のよ うに、この条件が満たされない場合もあり得る。そのような場合は、すべての先 に存在する頂点の平均値から頂点43の位置を予測する。 結合されている成分が1つしかないモデルの場合、キューQの第1の頂点には 、それより先に存在する頂点がない。この第1の頂点の位置は、オーバーヘッド として個別に符号化するか、無効予測の結果生じる余りとして取り扱うことがで きる。結合された成分を多数有するモデルの場合、第1の成分の第1の頂点には 、やはりそれより先に存在する頂点がない。この第1の頂点の位置は、1つの成 分しかないモデルと同様に処理される。しかし、他の成分の第1の頂点は、先に 存在する成分の最後の頂点の位置から予測することができる。符号器は、第1の 成分の第1の頂点だけでなく、成分の符号化の順序を自由に選択できるため、予 測余りを最小にする最適な符号化構成を見つけることが可能である。 連続量子化及びビット・プレーン符号化 ほとんどの従来のグラフィック符号化方法は、単一解像度モードによるもので ある。即ち、入力係数は単一の量子化ステップによって有限のインデックスセッ トにマッピングされる。それぞれの係数のインデックスは、その後で中間シンボ ルに変換され、エントロピー符号器によって符号化される。ここに説明する埋め 込み符号化スキームは、単一解像度モードとは異なる、連続量子化と呼ばれる量 子化手順を採用することにより、単一解像度モードの代わりに用いることができ る。連続量子化では、単一の量子化ステップの代わりに、漸次的にリファインさ れる一連の量子化ステップが用いられる。精度を高めながら係数の近似値を求め ることができるように、量子化ステップサイズはリファインされる。それぞれの 量子化ステップごとに、それぞれの係数に対して2値出力が生成され、量子化結 果が記録される。同一の量子化ステップを介して生成される全てのシンボルは、 その後グループにまとめられ、次のステップの量子化の前にエントロピー符号化 される。この方法は、ビット・プレーン符号化として知られている。ビット・プ レーン符号化は、コンテキスト・アリスメティック・コーダを用いることにより 効果的に実現することができる。連続量子化、ビット・プレーン符号化、コンテ キスト・アリスメティック符号化の詳細については、Li et al.、「Progressi ve Coding of 3D Graphic Models」、IEEE議事録、86巻、1052〜63ページ、19 98年6月を参照されたい。この文書の開示全体を、引用により本出願の内容の 一部を構成するものとする。なお、上記方法は単一解像度法と呼ばれてはいるが 、この方法でもなお、幾何データに適用される埋め込み符号化スキームのために 、埋め込み(即ち、漸進的)ビットストリームが生成される。ここで用いられる 「単一の解像度」という用語は、3Dメッシュの形態構造(即ち、結合性)が符号 化処理を通じて変化しないことを示している。 オーバーヘッドの符号化 大きなモデルだけでなく小さなモデルも効果的に圧縮するためには、オーバー ヘッドビットの数を最小限まで減らすべきである。まず、第1の量子化しきい値 T0は、オーバーヘッドとして保持する必要がある。それは、32ビットの浮動小数 点数として保持されることが多いが、16ビットの浮動小数点数まで縮小しても、 小さなモデルを符号化する際の低ビットレート要件を満たすことができる。第1 の成分の第1の頂点の位置もまた、オーバーヘッドとして保持することができる 。それには、3*32=96ビットが必要となる。20の頂点を有するモデルの低ビッ トレート符号化(10ビット/頂点)を例にとると、オーバーヘッドビットの総数 は112から128の間である。実際、この数は、全体のビット割当量(例えば、200 ビット)の半分以上である。 このような状況の改善のために、第1の頂点の位置を余りとして符号化しても よい。言い換えると、(その値の全てを一度に符号化するのとは対照的に)その 値について、連続的に量子化及び符号化するのである。この方法には、2つの重 要な点が存在する。一つ目の重要な点は、位置値はたいていの場合、予測余りよ りはるかに大きな値であることである。第1の頂点の位置を余りとして扱うこと により、第1の量子化しきい値T0を、かなり大きな値としなければならない。ま た、量子化ステップの最初の数ステップは、もっぱら第1の頂点の余りを符号化 するために用いられる。上記の方法は、小さなモデルの場合には、この位置値を 浮動小数点数として直接オーバーヘッドの中に格納するのに比べて、より効率的 な方法である。大きなモデルの場合には、この方法はあまり効率的ではなく、よ り多くのビット数を要する。しかし、ここで要するビット数は、大きなモデルの 比較的大きなビット割当量と比較すると、無視することができる。2つ目の重要 な点は、第1の頂点はメッシュ全体のアンカポイントでもあるということである 。連続的な復号化段階で、第1の頂点が次第にリファインされている時に、メッ シュはあちこち飛び回ることもありうる。しかし、メッシュの形状は変形しない ため、それが視覚的な歪みをもたらすことはない。 漸進的解像度モード 上記の単一解像度圧縮法は、形態及び幾何データの縮小に対して、重要な符号 化利得を実現するものであるが、時には適切でない場合もある。その圧縮性能を 簡単に分析した結果を以下に示す。n個の頂点と約2n個の三角形を有する閉じた 三角メッシュにおいて、それぞれの頂点は、x、y、z座標を浮動小数点として格 納するために32x3=96ビットを要し、それぞれの三角形は、3つの頂点インデッ クスを整数として格納するために32x3=96ビットを要する。メッシュが2進法で 表されているときには、必要なビット数は以下に示す関係式によって表すことが できる。 n×96+2n×96=288nビット メッシュがASCII形式で表されている場合には、ビット総数はこの値の3〜5倍と なる。圧縮時には、形態(即ち、結合性)データは、三角形1つにつきおよそ2 ビットを必要とし、1つの頂点の位置は、視覚的に判別不可能な近似値を生成す るためには、およそ20ビットを必要とする。消費ビットの総数は以下のように表 される。 n×20+2n×2=24nビット 従って、圧縮率は約12:1である。何万もの頂点を有する大きなモデルについては 、そのような圧縮率ではまだ低く、いくつかの格納及び伝送要件を満たすのに十 分ではない。さらに、単一解像度法の場合、モデルの描画に要するビット数の縮 小は行われるが、レンダリング及び編集の速度をあげるためのグラフィックモデ ルの簡略化は行われない。今日の高性能のコンピュータをもってしても、複雑な 単一解像度モデルに対してリアルタイムの対話性を実現することは容易でない。 多くのアプリケーションでは、圧縮に関する問題より、リアルタイムのレンダリ ン グのほうが重要であることがしばしばである。3Dメッシュの漸進的解像度表現は 、これらの2つの問題に対し、良好な解決策を提供する。 ここに説明するように、漸進的解像度モードとは、3Dメッシュを、一連のグラフ ィック簡略化ステップによって、次第に単純なメッシュに変換する方法である。 最終的な最も単純なメッシュは、しばしばベースメッシュと呼ばれる。一つの解 像度から別の解像度への変換を行うためには、それぞれの簡略化ステップを欠か すことはできない。これを逆転した過程をリファインと呼ぶ。従って、ベースメ ッシュと簡略化の過程を逆にしたリファイン過程とによって、元のメッシュを再 構築することができる。この過程における中間結果は、元のメッシュの近似値を 求めるのに用いることができる。リファインステップの数が多くなればなるほど 、近似値はより元のメッシュに近くなる。マルチ解像度特性は形態データ符号化 との関連性を有する。しかし、マルチ解像度技術は、連続量子化及びビット・プ レーン符号化の項で説明したように、幾何データ符号化にも適用可能である。こ れら2つの漸進的に符号化されたビットストリームは、以下に説明するように、 3Dメッシュの表現に用いられる単一の埋め込みビットストリームに統合すること が可能である。 グラフイツクの簡略化 ポリゴンは、多面メッシュによって表されるオブジェクトの基本要素である。 n個の基本要素からなる多面メッシュを保存する、或いは送信する際のコストはO (n)となる。また、そのようなモデルに対しレンダリングを施す際のコストもO(n )となる。当該コストに関しては、「Time/Space Tradeoffs for Polygon Mesh R endering(Bar-Yehuda et al.,ACM Transactions on Graphics,Vol.15,pp.1 41-52,1996年4月)」と「Multiresolution Modeling for Fast Rendering (He ckbert et al.,Proceedings of Graphics Interface'94,pp.43-50, Canadian Information Processing Society,1994年5月)」に記載されている。 当該文献のすべての開示内容は、本明細書に含まれるものとする。 グラフィックを簡略化する主な目的は、オブジェクトを忠実に描画するために 必要な基本要素の数を減らすことである。当該目的を達成する為の様々なアルゴ リズムが提唱されている。これらのアルゴリズムは、サーフェースリタイリング 、頂点デシメーション、及び頂点クラスタリングの3種類に大別できる。以下に 、各種類について説明する。 サーフェースリタイリングは、ポリゴンの表面を複数の三角形に分割して頂点 の新たなセットを生成し、元の頂点のセットを生成された新たなセットに置き換 える。当該新たなセットでは、通常は頂点の数が元のセットよりも少なくなって おり、なおかつモデルの形態が維持されている。「Re-tiling Polygon Surfaces (Turk,Computer Graphics Proceedings,Annual Conference Series,pp.55-6 4,ACM SIGGRAPH,1992年7月)」には、ポリゴンの表面上にランダムに点を加え 、その後、反発力を加えることで当該点を分散しつつ徐々に元の頂点を取り除く 方法が提唱されている。Hoppe et al.は、論文「Mesh Optimization(Computer G raphics Proceedings,Annual Conference Series,pp.19-26,ACM SIGGRAPH, 1993年8月)」において、新たな頂点の位置を決定するための最小限のエネルギー が得られるエネルギー関数を定義している。「Geometric Optimization(Hinker et al.,Proc.Visualization,pp.189-95,1993年10月)」には、同一平面上に 存在する、或いは同一に近い平面上に存在するポリゴンを結合することでより大 きく複雑なポリゴンを作成し、当該作成したポリゴンを元のポリゴンより少なく 単純なポリゴンに再度分割する方法が記載されている。KalvinとTaylorは、「Su perfaces:Polygonal Mesh Simplification with Bounded Error(IEEE Computer Graphics and Application,Vol.16,pp.64-77,1996年5月)」において、近似 化する際に発生するエラーを付加的に制御する為の、同様のアルゴリズ ムを述べている。「Simplification Envelopes(Cohen et al.,Computer Graphi cs Proceedings,Annual Conference Series,pp.119-28,ACM SIGGRAPH,1996 年8月)」及び「Generating Levels of Detail for Large-Scale Polygonal Mode ls (Varshney et al.,Tech.Rep.,Department of Computer Science,Du ky University,1995年)」には、元のポリゴンの表面を2つのおおいで囲み、 当該2つのおおいに囲まれた範囲中で当該表面を簡略化する方法が記載されてい る。前記論文の開示内容は、本明細書に含まれるものとする。 頂点デシメーションに関してSchroederは、「Decimation of Triangle Meshes (Computer Graphics Proceedings,Annual Conference Series,pp.65-70,ACM SIGGRAPH,1992年7月)」において、多角形メッシュ上に複数のパスを作成し、 局所的な幾何学的情報および形態に関する情報を用いて、距離あるいは角度の基 準を満たす頂点を取り除く方法を提唱している。頂点を取り除いた結果発生する 穴に対しては、局所的に三角形分割処理を行うことで修正を施す。Soucy et a l.は、「Multiresolution Surface Modeling Based on Hierarchical Tr iangulation(Computer Vision and Image Understanding,Vol.63.,pp.1 -14,1996年1月)」において、同様の処理を実行するための更に高度なアルゴリ ズムを述べている。前記論文の開示内容は、本明細書に含まれるものとする。 頂点クラスタリングは、モデルの細部が空間的に互いに隣接する頂点のセット によって表されていることを利用するものである。クラスタリングアルゴリズム を用いて、解像度毎のクラスタと近似度との階層が作られる。当該手法の詳細は 「Generating Multiple Levels of Detail from Polygonal Geometry Models(Sc haufler et al.,Virtual Environments,Eurographics Workshop,pp33-41,19 95年1月)」を参照されたい。Rossignac et al.は「Modeling in Computer Graphics:Methods and Applications(pp.455-65,Springer-Verlag,1993年)」 において、元のモデルを枠で囲い、その枠を格子状に分割し、各格子内に存 在する頂点を単一の頂点にまとめ、それに応じてモデルの表面を更新する方法を 述べている。He et al.は、「Voxel Based Object Simplification(Proc. Visualization,pp.296-303,1995年)」において、信号処理を行うことで入力さ れたオブジェクトをサンプリングし、ローパスフィルタリングを行うことで当該 オブジェクトの高周波を取り除く方法を述べている。頂点分離処理/辺消滅処理 は最も一般的に用いられているクラスタリング技術である。当該方法では、エッ ジが除去され、2つの終点が新たな1つの頂点として結合される。Gueziecは、 論文「Surface Simplification Inside a Tolerance Volume(Tech.Rep.RC-204 40,IBM Watson Research Center,1996年)」において、新たな1つの頂点の位 置を決定するためには、結合後に確保するべき体積を定めることが必要であると 述べている。Hoppeは、「Progressive Meshes(Computer Graphics Proceedin gs,Annual Conference Series,pp.,99-108,ACM SIGGRAPH,1996年8月)」 と「Progressive Simplicial Complexes(Computer Graphics Proceedings, Annual Conference Series,pp.,217-25,ACM SIGGRAPH,1997年8月)」にお いて、辺消滅処理を行うことで三角形に分割された幾何学モデルの漸進的描画を 生成する方法を述べている。Garland et al.は、「Surface Simplification Usi ng Quadric Error Metrics(Computer Graphics Proceedings,Annual Conferenc e Series,pp.,209-17,ACM SIGGRAPH,1997年8月)」において、任意の2つの 頂点を結合するためのペアコントラクションと呼ばれる方法を述べている。前記 論文の開示内容は、本明細書に含まれるものとする。 その他の技術を用いても良いが、頂点分離/辺消滅技術を用いてグラフィック を簡略化する方が以下の理由により望ましい。第1の理由は、頂点分離処理を行 うことで自由にモデルの漸進的描画が可能になることである。第2の理由は、既 存の技術の中でも、頂点分離処理を用いた場合に、符号化するビットの数が最も 少なくなることである。1回の頂点分離処理では2つの関連するエッジのみが処 理され る為、符号化を非常に効率よく行うことができる。第3の理由として、頂点分離 処理を行うことで最も良い粗さで簡略化あるいはリファインが行えることである 。1回の頂点分離処理でモデルが変化する度合いは少なく、当該変化はモーフィ ングプロセスで継続的に確認することができる。これにより、なめらかにモデル を異なる解像度のものに変化させることができる。 頂点分離と辺消滅 図8に示すように、辺消滅処理ecol({vl,vu,vr,vd})により、メッシュから エッジ(vu,vd)が除去され、2つの終点vu45およびvd47が新たな頂点vc49 にまとめられる。その後、vu或いはvdに接続されていたエッジが頂点vcに接続さ れる。この処理により、2つの隣接する三角形(vl vd vu)と(vr vu vd)が消滅す る。辺消滅を行う度に、頂点の数は1つ減少し、三角形の数は2つ減少する。辺 消滅の逆の処理である頂点分離処理vsplit({vl,vc,vr})により、頂点vc49は 2つの頂点vu45およびvd47に分割される。その結果、エッジ(vu,vd)と、2 つの隣接する三角形(vl vd vu)と(vr vu vd)が生成される。頂点分離を行う度に 、頂点の数は1つ増加し、三角形の数は2つ増加する。 元のメッシュMorgに対し辺消滅処理を繰り返し行う事ができ、当該処理を行う 度に1つのエッジが除去される。当該処理は、単純なベースメッシュMbaseが生 成されるまで続けられる。当該処理は、以下のように表すことができる。 辺消滅処理を行う順序を注意深く決定し、各Miが実現可能な最良の状態で元 のメッシュに近似するようにするべきである。辺消滅処理の結果問題が起こった としても、以下の方法で解決することができる。各々の辺消滅処理の結果生成さ れ るメッシュは、その辺消滅処理に対応する頂点分離処理を施すことで元に戻すこ とができる。よって以下に表すように、辺消滅処理と反対の順序で実行される頂 点分離処理をベースメッシュMbaseに施すことで、元のメッシュMorgを復元する ことができる。 これにより、元のメッシュの自然な漸進的描画が生成される。ベースメッシュ M0が最も大まかに元のメッシュに近似するものであり、メッシュMnが元のメッシ ュと同一のものである。頂点分離処理を行う度に、メッシュMi(0<i<n)は元の メッシュに近づくことになる。 2回の辺消滅処理、ecol({v1l,v1u,v1r,v1d})とecol({v2l,v2u,v2d})、 が共通の頂点を操作しない場合は、当該処理は互いに独立なものである。言い換 えれば、{v1l,v1u,v1r,v1d}のセットと{v2l,v2u,v2d}のセットとの間には 交点が存在しないということである。独立する辺消滅処理に対応する2回の頂点 分離処理は独立なものである。この考えに基づけば、メッシュの簡略化をいくつ かの連続するレイヤーに対し行うことができ、その際、独立する複数の辺消滅処 理が同一のレイヤーに対し施される。同一のレイヤーに対し行える辺消滅処理は 互いに独立するものである必要があり、その結果モデルの表面に対し均等に辺消 滅処理が施されることになる。よって、モデルの表面全体がバランス良く簡略化 されることになる。これにより、簡略化されたモデルは適度な粗さのものとなる 。図9は、独立する複数の辺消滅処理がトリケラトプスのモデルに対して施され ているあるレイヤーを示す図であり、頂点分離処理が施された各部分は2つの灰 色の三角形として示されている。これらの部分は互いに分離している。図9は更 に、2回の独立する頂点分離処理は入れ替えることが可能であることを示してい る。 つまり、たとえ処理を行う順番を入れ替えたとしても、同様の結果が得られるこ とを示している。例えば、図9中の頂点分離処理が施された部分は全て、他の部 分に影響することなく、自由に簡略化することができる。以下に示すように、中 間メッシュを符号化する際に最も良い性能が得られるように、辺消滅処理を施す 順序を決定することができる。辺消滅処理を施す度に情報が失われることになり 、モデルをある程度歪めてしまう。歪みと符号化効率との比率を最適化する為に 、最も不用であるエッジを各簡略化段階で除去する。当該プロセスは、「Surfac e Simplification Using Quadric Error Etrics(Graland et al.,Computer Gra phics Proceedings,Annual Conference Series,pp.209-17,ACM SIGGRAPH,1 997年8月)」および「Progressive Meshes(Hoppe,Computer Graphics Proceedin gs,Annual Conference Series,pp.99-108,ACM SIGGRAPH,1996年8月)」に記 載されている形で行っても良い。簡略化処理は、粗さに関するある基準が満たさ れるか、或いは更に簡略化するとモデルの形態が崩れてしまうという状態になる まで繰り返される。頂点分離処理を行う際は、まず最も重要な頂点(突起部の頂 点など)を復元し、その後重要度の低い頂点(隣接する頂点と同一平面上に存在 する頂点など)を復元するべきである。 符号化 ベースメッシュMbase及び一連の頂点分離操作{vsplitl,...,vsplitn}が符 号化されることにより、単一の埋め込みビットストリームが形成される。デコー ダは、このビットストリームを復号化して、Mbase、vsplitl〜vsplitnを順に復 号する。これによって、単一のビットストリームをもとに、粗近似値から最も精 密なレプリカにまで、連続する解像度を経てモデルが復元される。用途に応じて 、デコーダは、ビットストリームの任意の位置で停止して、ある程度オリジナル モデルに近いメッシュを復号化することができる。例えば、ユーザが、元のモデ ル から離れたかなり粗い近似値を得たいときには、デコーダはベースメッシュを復 元した直後で停止すればよいし、反対にユーザがモデルの精密な近似値を欲する ときには、ビットストリーム全体を復号すればよい。また、ユーザが連続フレー ムによるズーミングプロセスをアニメーション化している場合は、デコーダは、 カメラとモデル間の距離の減少に伴い、ビットストリームを増分して復号するこ とにより、最小限の計算量で最適なレンダリングを得ることができる。 元のメッシュMorgと比べて、ベースメッシュMbaseは非常に単純である。天体に おける高品位メッシュが何万もの頂点と三角形を有する場合があるのに対して、 そのベースメッシュは最も単純な3Dメッシュである四面体である。ベースメッ シュは、単一解像度モードにより定形メッシュとして符号化可能であり、その符 号化に要するのは数ビットのみである。 頂点分離操作は、階層式に適用される。第一層はベースメッシュから始まり、第 二層以降は各々、その前の層で生成されたメッシュから始まる。各層iの開始に おいて、全頂点はIDリストLiに配列されている。リストLi内の各頂点は2つの 新たな頂点に分離可能であり、頂点分離が起こるたびに、リストは変更される。 また、二進フラグsplitFlagが各頂点に割り当てられており、頂点vが分離される と、splitFlag(v)は「真」になり、それ以外のとき、splitFlag(v)は「偽」であ る。層iの符号化は、リストLiの最初の頂点から開始され、各頂点毎に処理が行 われる。処理中の頂点をvcとすると、vcが分離されなければ、splitFlag(vc)を 「偽」として符号化が行われ、その後、エンコーダはリストLi中の次の頂点の処 理に移る。一方、vcがvsplit({vl,vc,vr})により分離された場合は、splitFlag( vc)を「真」として符号化が行われる。さらに、vlとvrのIDは共同符号化する ことができる。分離前のvcがn価であり、vcのn個の隣接点のうちの2点がvl及びv rであるとき、n個の隣接点から2点を選択するのに、n(n-1)/2通りのパターンが あることになる。これらパターンを詳細に分析することで、vlとvrの共同符号化 が可能となる。 vcがvuとvdの2点に分離されると、Liにおいてvcがvuに置き換えられるととも に、Liの最後にvdが加えられ、その後エンコーダはLi内の次の頂点の処理に移る 。このプロセスは、Liに当初含まれていた頂点が全て符号化されるまで繰り返さ れる。層iの符号化中に新たに生成されてLiに加えられた頂点は、層iの符号化中 は処理対象にならない。層iの符号化が終了すると、LiはLi+1になり、層i+1の符 号化が開始される。 辺消滅における頂点vcの位置付け及びその記録には、二通りの方法がある。一つ は、消滅させられる辺(vu,vd)の中心にvcを置く単純な方法である。もう一つの 方法はより複雑であり、辺消滅による歪みが最小限となるようにvcを位置付ける ものである。この場合、vcの位置は、一般に辺(vu,vd)の中心とは異なる。この 第二の方法には多大な計算量が必要とされる反面、より高品質のグラフィックモ デルを得ることができる。その上、第一の方法を用いると、どの段階で起こる歪 みもその後の段階に不可避的に伝播するため、メッシュの品質がどんどん劣化す ることになる。一方、符号化という観点からみると、第一の方法の要するビット 数は第二の方法より少ない。つまり、第二の方法による頂点分離操作では、vu-v cとvc-vdの2つの移動を符号化しなければならないが、第一の方法による頂点分 離操作では、vu-vc=vc-vdであることから、1つの移動を符号化するだけでよい 。移動の符号化は多大なビットを消費するため、第一の方法によって必要ビット 数を大幅に減らすことができる。全ビット割り当て量が同じであれば、第一の方 法は、第二の方法より多くの頂点分離を符号化することが可能である。つまり、 全ビット割り当て量が等しい場合、第一の方法は、より多くの頂点分離を符号化 する反面、頂点分離操作毎にメッシュの品質向上が徐々に困難になっていく。総 合的にみた場合、第一の方法の性能がより優れている上、その計算も単純である 。第一の方法では、デコーダによるモデル復元のため、頂点分離vsplit(vl,vc,v r)毎にvu-vc=vc-vdの位置移動が符号化されなければならない。 ここで、まず全ての頂点移動を、頂点分離発生順に配列した後、その一連の頂点 移動を、連続量子化・埋め込み符号化技術により符号化する。この技術は、Li e t al."Progressive Coding of 3D Graphic Models"(Proceedings of IEEE,Vo l.861052-63ページ、1998年6月)に記載されるものであり、同引例はここに全 文引用される。 統合 さきに連結及び幾何データの符号化という2つの符号化処理を紹介したが、これ らの符号化処理それぞれにより、1つのビットストリームが生成される。その結 果生じる2つのビットストリームは、単一のビットストリームに多重化する必要 がある。復元モデルの品質は、頂点数及び頂点位置の正確さに影響される。ビッ トストリームの復号化が進むほど、復号モデルはオリジナルモデルに近似する。 いずれかのビットストリームを復号することにより、圧縮歪みが減少する。ここ で、各ビットストリームのビットの順序に従って、圧縮歪みの減少へのビットの 貢献は低下するが、最後のビットストリームまで、この圧縮歪み減少の効果が保 たれることが望ましい。この問題は、2つの配列をそれぞれ特定の測定法にした がって1つの配列に統合する場合に類似している。本例の場合、その測定法とは 「ビット毎の歪み減少」である。ビット毎の歪み減少の平均を調べるため、各ビ ットストリームに対してレート・歪みモデルを構成し、これによって2つのビッ トストリームを正しい順序で多重化する。このプロセスの詳細については、前述 のLi et al."Progressive Coding of 3D Graphic Models"を参照されたい。 実験結果 300個のモデルからなるテストデータセットを用いて、本発明の符号化方法を 実証する。これら300個のメッシュのサイズは多岐にわたっている。図10は、頂 点 数をもとに、各メッシュのサイズを示したものである。尚、図中のx軸はlog 目盛りである。最小メッシュサイズは、四面体に相当する4であり、最大メッシ ュサイズは、複合ギアセットに相当する54898である。 前述の通り、ほとんどのメッシュは、主に三角形と四角形からなる。各メッシ ュにおける全ポリゴンに対する三角形の割合を、図11に示す。図示されるよう に、三角形が最も一般的なポリゴンであり、四角形がかなり数は少ないがその次 に一般的である一方、その他のポリゴンは比較的少数である。このことは、3Dユ ークリッド空間におけるプレーンが、三角形を形成する3点から決定されるとい う事実に基づいている。多面体メッシュによって3Dグラフィックモデルを表現す るために、三角形によって簡便かつ正確に構成される区分プレーンセグメントを 用いて、実際にそのモデルの表面の近似がとられる。表面の滑らかな箇所には、 四角形片もよく用いられる。 前記の形態(連結)符号化スキームを、データセット全体を用いてテストした。 図12に、頂点数をもとにしたモデルサイズに対する圧縮性能を、図12に示す。 同図から、概してモデルサイズが大きいほど圧縮性能が高いことが分かるが、モ デルはさまざまな形態構造を持ち得るため、モデルサイズのみを圧縮性能の決定 要因とみることはできない。形態符号化性能に関する統計を、以下の表1にまと める。 表によると、各頂点につき平均2.18ビットが可能である。また、あるメッシュ のポリゴン数に対して符号化ビットを正規化した場合、各ポリゴンにつき平均2. 02ビットが可能である。さらに、三角形メッシュについては、各三角形につき平 均1.46ビットが可能である。 また、前記の幾何符号化スキームを、データセット全体を用いてテストした。ア ルゴリズムの埋め込み特性により、デコーダはいかなるビットレートでもモデル を復元することが可能である。図13(a)〜図13(c)はそれぞれ、頂点あたりビ ットレート10、20、30での圧縮性能を示し、図13(d)は、歪みに対するビット レートのトレードオフを示す。データセット全体をもとに得られた統計を以下の 表2にまとめる。 図14(a)〜図14(d)はそれぞれ、頂点あたりのビットレートを10、15、20 、25としてモデル「ドッジ」を構成した結果を示したものである。 高圧縮率に伴う現象で注目すべきものに、本来はくっついているべきモデルの 構成部分間のギャップを表わす「クラック」と呼ばれる現象がある。クラック現 象の原因は、異なる構成部分の2点が、オリジナルモデルでは同位置であった可 能性があるにもかかわらず、予測の際に祖先となる頂点が別であったために、違 う 余りを有することになり異なる量子化誤差を得たことによる。復元時、この相違 により2点は別々の位置に置かれることになる。しかし、より精密な量子化ステ ップサイズを採用して、圧縮率を低度から中度の範囲内にすれば、このクラック はなくなる。 以上実施例を通して本発明を説明したが、本発明の範囲において、発明の構成の 変更や別の実施例及び応用が示唆され得ることを、当業者は理解されたい。従っ て、ここでの開示及び記載は純粋に実例であり、発明をなんら限定するものでな い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U Z,VN,YU,ZW (72)発明者 クォー、チュン―チエ、ジェイ アメリカ合衆国、カリフォルニア州91007、 アーケーディア、ハリファックス ロード 5634 【要約の続き】 データを、元もモデルを論理的に再構築していくので、 どの点においても停止できる。開示されたアルゴリズム を、複雑な3Dメッシュに適用した結果、グラフィック の画質を良好に保ちつつ20:1という圧縮率を達成し た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 特許請求の範囲は以下の通り: 1.多面体メッシュによって表現される何次元かのモデルを符号化して、前記何 次元かのモデルの圧縮データ表現を提供する符号化方法であって、以下のステッ プを有する: A.以下の手順に従ってメッシュ構造を処理する: 1.開始ノードnsおよび、前記開始ノードnsに関連する主リンクlを 選択する; 2.前記開始ノードに関連する各リンクを反時計回りの方向にトラバース させ、最初にトラバースさせるのは前記主リンクである; 3.前記ステップ2においてトラバースさせられた各リンクについて、そ の終端ノードneをキューに追加し、もし、前記終端ノードが既にキューにある のでなければ、前記リンクを主リンクとしてセットする; 4.前記先頭ノードnsに関連する各リンクがトラバースさせられた後で 、キューの次のノードに進み、キューの全てのノードがトラバースさせられるま で、ステップ3および4を繰り返した後、停止する。 B.トラバースさせられたメッシュの各ノードに関連する各リンクを記録す る。 2.クレーム1の方法であって、更に、前記ステップA−3の終端ノードneに ついて、キューにない場合にはブランチノードとして、キューにある場合に併合 ノードとして確認するステップを有する。 3.クレーム2の方法であって、更に、各合併ノードをグローバルインデックス 修飾スキームに従って確認するステップを有する。 4.クレーム2の方法であって、更に、各合併ノードをローカルインデックス修 飾スキームに従って確認するステップを有する。 5.クレーム4の方法であって、前記ローカルインデックス修飾スキームは、前 記先頭ノードから前記合併ノードへ、時計回りトレースまたは反時計回りトレー スの、いずれか短い方の処理を含むことを特徴とする。 6.クレーム1の方法であって、更に、ステップAでトラバースされたノードの 各々について、ノードの属性情報を指定するステップを有する。 7.クレーム6の方法であって、ノードの属性情報には、位置、法線、色および テクスチャが含まれることを特徴とする。 8.クレーム6の方法であって、更に、前記ノードの属性情報を符号化するステ ップを有し、前記ステップは、以下のステップを有する: 1.符号化対象の属性情報を順序付けする; 2.符号化された属性情報の各々について予測余りのシーケンスを生成する ;そして、 3.前記予測余りを量子化し、符号化する。 9.多面体メッシュによって表現される3次元モデルを符号化して、前記3次元 モデルの圧縮データ表現を提供する符号化方法であって、以下のステップを有す る: 前記3次元モデルを表現する多面体メッシュを縮小して、最終的にベースメ ッシュとなる一連の簡単なメッシュにする; 前記縮小ステップにおいて使用された各簡略化処理を格納する; 前記ベースメッシュおよび各簡略化処理を符号化して単一のビットストリーム とする。 10.クレーム9の方法であって、前記縮小ステップは、頂点分割操作によって 元に戻すことのできる、一連の変消滅ステップを有することを特徴とする。 11.クレーム9の方法であって、前記縮小ステップは以下のプロセスを含むこ とを特徴とする: 上のプロセスにおいて、Morgは、前記3次元モデルの元のメッシュであり、Mbase は前記3次元モデルを表現するもっとも簡単なメッシュであり、そして、 12.クレーム11の方法であって、前記縮小ステップは逆方法に実行可能であ り、以下のプロセスによって、ベースメッシュMbaseから元のメッシュMorgを再 構成できることを特徴とする: 13.多面体メッシュによって表現される3次元モデルを符号化して、前記3次 元モデルの圧縮データ表現を提供する符号化方法であって、以下のステップを有 する: 前記3次元モデルを表現する多面体メッシュのデータ構造を符号化する; 前記3次元モデルを表現する多面体メッシュの属性データを符号化する;そ して、 前記符号化された構造データと前記符号化された属性データとを複合化して 単一のデータストリームとする。
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