JP2002501588A - 自動車用ブレーキホース装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 可撓性のブレーキホースアセンブリは、元来のブレーキホースアセンブリよりも低膨張性であり、ブレーキ装置全体の効率が改善されている。このブレーキホースアセンブリは、元来のブレーキホースに相当するような可撓性を有する短いチューブ（１０５）を備え、米国運輸省の可撓性テストに合格し、かつテストで行われるステアリング及びサスペンションの動きを、実用面で再現させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 自動車用ブレーキホース装置 発明の背景 発明の分野 本発明は、自動車のブレーキ装置に関し、より詳しく言うと、金属の編組で被 覆して、必要な強度を得るようにした、比較的硬質（低膨張性）のインナーライ ナーを備える自動車のブレーキホース装置に関する。この種の構成のホース装置 では、連邦自動車安全基準（FMVSS:Federal Motor Vehicle Safety Standard） １０６号に規定された米国運輸省の可撓性テストに合格するために、アセンブリ 内に可撓性緩衝装置を組込む必要がある。 関連技術の説明 本明細書の参考資料として、本出願人による米国特許5,460,247号を引用する が、この明細書には、自動車のブレーキキャリパーから、ブラケットを通過して 、ブレーキマスタシリンダまで延びているブレーキホースと置換しうるホース装 置が開示されている。この装置は、ステンレス鋼で編組まれたブレーキホースを 備えており、このブレーキホースは、テフロン（商標）で保護され、かつブレー キホースに取付けられ、自動車のブラケットに嵌合しうるようになっている可撓 性緩衝部材を備えている。 米国特許5,460,247号明細書に記載されているブレーキホース装置は、好適に 作用するが、可撓性緩衝装置と、ブレーキマスタシリンダに結合された硬質管と の間に、可撓性のブレーキホースの一部を取付ける必要がある。また、硬質管の 本来の経路を変更したり、短くしたりする必要がある。 本出願人による1997 年5月27日出願の米国特許願第08/863,734号には、米国特 許5,460,247号明細書で示した可撓性緩衝装置のためのブラケットアセンブリを 備えているホース装置が開示されている。このホース装置では、必要な撓みを発 揮して、所望の可撓性緩衝を得るために、自動車の本来の硬質管を使用できるよ うになっている。 これらの装置は、誠に好適に作用するが、本出願人は、従来の自動車ブレーキ 装置におけるよりも可撓性が大きい短いブレーキホースを、可撓性緩衝装置とし て使用できることを発見した。この装置は、安価であり、米国運輸省の規定に適 合し、かつホースアセンブリの膨張を大幅に低減し、それにより、ブレーキホー ス装置全体の効率を改善できるという利点を有している。 発明の要約 本発明の目的は、所要の強度を有する材料（好ましくはステンレス鋼線）で編 組まれた、比較的硬質（低膨張性）のインナーライナーを基本材料として備え、 かつ、所定の位置で、可撓性緩衝装置として作用する短い可撓性のホースを備え る自動車のブレーキホースアセンブリを提供することにある。。 この可撓性緩衝装置の目的は、連邦自動車安全基準１０６号に規定された米国 運輸省の可撓性テストに合格するために必要な撓みを発揮し、かつテストで行わ れるステアリング及びサスペンションの動きを、実用面で再現できるようにする ことである。 この新しいホースアセンブリは、元のＯＥＭアセンブリと直接的に置換するこ とができ、かつ元のホースアセンブリと同じように、自動車の全てのブラケット 及び硬質管に取付けられるようになっている。 図面の簡単な説明 図１は、本出願人による米国特許5,460,247号明細書で開示されている可撓性 緩衝装置アセンブリの正面図であり、参考のために組込んだものである。 図２は、本発明による可撓性緩衝装置アセンブリの正面図である。 好ましい実施例の説明 図１は、米国特許5,460,247号明細書で開示されている従来の可撓性緩衝装置 の正面図である。ブレーキホース（１９）は、自動車のキャリパー（図示せず） から、シャーシに取付けられたブラケット（１３）を通過して延びている。ブレ ーキホース（１９）のインナーライナーは、ゴム製の外層に編組まれたステンレ ス鋼線のような硬質材料に比して撓みの小さい、低膨張性の材料で形成されてい ることが好ましい。 硬質管（１４）が、コネクタ（２０）を介して、ブラケット（１３）に接続さ れ、自動車のブレーキマスタシリンダ（図示せず）まで延びている。 このような一般的な構成では、ブレーキマスタシリンダからの作動油圧は、硬 質管（１４）を通って、ブレーキキャリパーに接続されたブレーキホース（１９ ）を支持しているブラケット（１３）に伝達される。 本出願人による米国特許5,460,247号明細書に示されているように、可撓性緩 衝手段（１８）は、ブラケット（１３）と結合されている。ブラケット（１３） は、ブラケット（１３）を通過してコネクタ（２０）と結合されたブレーキホー ス（１９）を支持している。コネクタ（２０）は、ブレーキマスタシリンダ（図 示せず）と結合されている。 図２は、本発明による可撓性緩衝装置の正面図であり、コネクタ（１００）は 、自動車のブレーキキャリパーに接続されている。 ブレーキホース（１０１）は、コネクタ（１００）から延びており、上述のブ レーキホース（１９）と同じ構成のものでもよい。ブレーキホース（１０１）の 末端の圧入スリーブ（１０２）は、カラー（１０３）に嵌入されている。また、 圧入スリーブ（１０２）は、コネクタ（１０４）の内部において開口している開 口部（１０３’）（点線で示す）を有している。コネクタ（１０４）は、ほぼ円 筒体であり、カラー（１０３）と近接する端は、拡径加工されている。 本発明においては、可撓性緩衝装置は、強化弾性材料を編組んだ織物からなる 短いホース、つまりチューブ（１０５）の形状となっており、チューブ（１０５ ）の一端は、ほぼ円筒状のコネクタ（１０４）に結合され、チューブ（１０５） の他端は、ブラケット（１０７）に固定される出口（１１０）（点線で示す）と なっており、端末コネクタ（１０９）に嵌入されている。 ナット（１０８）により、端末コネクタ（１０９）は、ブラケット（１０７） に固定されている。 流体は、端末コネクタ（１０９）と結合されている硬質管（１０６）を通って 、チューブ（１０５）とマスタシリンダとの間を流れる。 チューブ（１０５）の一端とブレーキホース（１０１）、及びチューブ（１０ ５）の他端と硬質管（１０６）は、流体が流れる適切な手段で結合されている。 チューブ（１０５）の長さは自由であるが、約５０mm（２インチ）であるのが 好ましい。チューブ（１０５）の直径も自由であるが、例えば約１０mm（7/16イ ンチ）であるのが好ましい。チューブ（１０５）の外層は、織物が編組まれてい るゴムからなっている。 従って、ホースアセンブリは、作動油圧がブレーキに作用した時に、ＡＢＳブ レーキ装置で感知される振動を低下させることとなる。弾力のある短いチューブ （１０５）は、アセンブリの可撓性緩衝装置となり、アセンブリ全体が、米国運 輸省が要求する可撓性緩衝装置テストに合格し、かつテスト時のステアリング及 びサスペンションの動きを、実用面で再現できるようになる。このブレーキホー ス装置によると、硬質のホースの利点を保持したままで、米国運輸省の可撓性緩 衝装置テストに合格することができる。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１０年１２月２２日（１９９８．１２．２２） 【補正内容】 明細書 自動車用ブレーキホース装置 発明の背景 発明の分野 本発明は、自動車のブレーキ装置に関し、より詳しく言うと、金属の編組で被 覆して、必要な強度を得るようにした、比較的硬質（低膨張性）のインナーライ ナーを備える自動車のブレーキホース装置に関する。この種の構成のホースでは 、連邦自動車安全基準（FMVSS:Federal Motor Vehicle Safety Standard）１０ ６号に規定された米国運輸省の可撓性テストに合格するために、アセンブリ内に 可撓性緩衝装置を組込む必要がある。 関連技術の説明 本命最初の参考資料として、本出願人による米国特許5,460,247号を引用する が、この明細書には、自動車のブレーキキャリパーから、ブラケットを通過して 、硬質金属管まで延び、さらにブレーキマスタシリンダに延びているブレーキホ ースと置換しうるホース装置が開示されている。この装置は、ステンレス鋼で編 組まれたブレーキホースを備えており、このブレーキホースは、テフロン（商標 ）で保護され、かつブレーキホースに取付けられ、自動車のブラケットに嵌合し うるようになっている可撓性緩衝部材を備えている。 米国特許5,460,247号明細書に記載されている装置は、好適に作用するが、可 撓性緩衝部材と、ブレーキマスタシリンダに結合された硬質管との間に、可撓性 のブレーキホースの一部を取付ける必要がある。また、硬質管の本来の経路を変 更したり、短くしたりする必要がある。 本出願人による1997年5月27日出願の米国特許願第08/863,734号では、米国特 許5,460,247号明細書で示した可撓性緩衝装置のためのブラケットアセンブリを 備えているホース装置が開示されている。このホース装置では、必要な撓みを発 揮して、所望の可撓性緩衝を得るために、自動車の本来の硬質金属管を使用でき るようになっている。 これらの装置は、誠に好適に動作するが、本出願人は、従来の自動車ブレーキ 装置におけるよりも可撓性が大きい短いブレーキホースを、可撓性緩衝装置とし て使用できることを発見した。この装置は、安価であり、米国運輸省の規定に適 合し、かつホースアセンブリの膨張を大幅に低減し、それにより、ブレーキ装置 全体の効率を改善できるという利点を有している。 発明の要約 本発明の目的は、所要の強度を有する材料（好ましくはステンレス鋼線）で編 組まれた、比較的硬質（低膨張性）のインナーライナーを基本材料として備え、 かつ所定の位置で可撓性緩衝装置として作用する短い可撓性のホースを備える自 動車のブレーキホースアセンブリを提供することにある。 この可撓性緩衝装置の目的は、連邦自動車安全基準１０６号に規定された米国 運輸省の可撓性テストに合格するために必要な撓みを発揮し、かつテストで行わ れるステアリング及びサスペンションの動きを、実用面で再現できるようにする ことである。 この新しいホースアセンブリは、元のＯＥＭアセンブリと直接的に置換でき、 かつ、請求の範囲 １．（削除） ２．前記弾力のあるチューブは、前記ホースよりも可撓性の大きい材料で形成 されている請求項１１記載のホース装置。 ３．前記弾力のあるチューブは、強化弾性材料で編組まれた織物で形成されて いる請求項１１記載のホース装置。 ４．前記弾力のあるチューブの長さは、約５０mm（２インチ）である請求項１ １記載のホース装置。 ５．前記コネクタアセンブリは、圧入スリーブを含み、前記圧入スリーブは、 流体が流れるようにコネクタに結合され、前記コネクタは、前記チューブの一端 に固着されて流体が流れ、弾力のある前記チューブは、流体が流れるように端末 コネクタに結合され、前記端末コネクタは、流体が流れるように硬質管に結合さ れ、前記硬質管は、自動車のブレーキマスタシリンダに結合されている請求項１ １記載のホース装置。 ６．（削除） ７．（削除） ８．（削除） ９．（削除） １０．（削除） １１．ホイールフレームと、前記ホイールフレームに取付けられたモーターと を有し、自動車のブレーキキャリパーと、ブレーキマスタシリンダに結合された 硬質管との間で延びる自動車のブレーキのホース装置であって、 硬質材料で外層が編組まれたゴムよりも撓みにくい材料で形成され、前記キャ リパーに流体が流れるように結合されている第１の端と、第２の端とを有する低 膨張性のインナーライナーを有するホースと、 前記ホースの第２の端に、流体が流れるように結合されるコネクタアセンブリ と、 流体が流れるように、一端が前記コネクタアセンブリに結合され、他端が前記 ブレーキマスタシリンダに結合され、自動車のホース装置の可撓性緩衝装置とな る、弾力のある短いチューブとを備えるホース装置。 【手続補正書】 【提出日】平成１２年３月３０日（２０００．３．３０） 【補正内容】 請求の範囲 ２．（削除） ３．（削除） ４．（削除） ５．（削除） １１．（削除） １２．自動車のブレーキキャリパーと、ブラケットを通過してブレーキマスタ シリンダとの間で延びているブレーキのホース装置において、 第１の端及び第２の端を備えるホースと、 ブラケットに付随する可撓性緩衝手段とを備え、 流体が流れるように、前記ブレーキキャリパーに前記ホースの前記第１の端が 結合され、さらに、 弾力のあるチューブである前記可撓性緩衝手段と、 前記ホースの前記第２の端に、流体が流れるように結合されたコネクタアセン ブリと、 流体が流れるように、一端が前記コネクタアセンブリに結合され、他端が前記 ブレーキマスタシリンダに結合された前記弾力のあるチューブとを備えるホース 装置。 １３．弾力のある前記チューブは、前記ホースよりも撓みやすい材料で形成さ れている請求項１２記載のホース装置。 １４．前記弾力のあるチューブは、ゴムで形成されている請求項１３記載のホ ース装置。 １５．前記弾力のあるチューブは、強化弾性材料を編組んだ織物である請求項 １２記載のホース装置。 １６．前記弾力のあるチューブの長さは、約５０mm（２インチ）である請求項 １２記載のホース装置。 １７．前記コネクタアセンブリは、さらに、流体を流すように、前記コネクタ アセンブリに結合された圧入スリーブを含み、前記コネクタアセンブリの一端に は、前記弾力のあるチューブが結合されている請求項１２記載のホース装置。 １８．前記ホースは、自動車のブレーキキャリパーから、流体が流れるように 、前記コネクタアセンブリに結合された前記圧入スリーブに延びている請求項１ ７記載のホース装置。 １９．流体が流れるように、弾力のあるチューブの一端は、前記ホースに結合 され、他端は、前記ブレーキマスタシリンダに結合されている請求項１２記載の ホース装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．自動車のブレーキキャリパーと、ブレーキマスタシリンダに結合される硬 質管との間で延びているブレーキのホース装置において、ゴム製の外層において 編組まれたステンレス鋼線のような硬質材料よりも撓みにくい材料で形成されて 、前記ブレーキキャリパーに結合される、低膨張性のインナーライナーを有する ホースを備え、かつ、 一端が前記ホースに結合され、他端が前記ブレーキマスタシリンダに結合され て、自動車のホース装置の可撓性緩衝装置となっている、弾力のある短いチュー ブを備えるホース装置。 ２．前記チューブの材料は、前記ホースの材料よりも可撓性が大である請求項 １記載のホース装置。 ３．前記チューブは、強化弾性材料を編組んだ織物である請求項１記載のホー ス装置。 ４．前記チューブの長さは、約５０mm（２インチ）である請求項１記載のホー ス装置。 ５．前記ホースは、自動車のブレーキキャリパーから圧入スリーブまで延び、 前記圧入スリーブは、流体が流れるようにコネクタに結合され、前記チューブの 一端は、前記コネクタの一端で固着されて、前記チューブに流体が流れるように なっており、前記チューブの他端は、流体が流れるように端末コネクタに結合さ れ、前記端末コネクタは、流体が流れるように硬質管に結合され、前記硬質管は 、ブレーキマスタシリンダに結合されている請求項１記載のホース装置。 ６．キャリパー及びブレーキマスタシリンダを有する自動車のブレーキのホー ス装置であって、 ゴム製の外層において編組まれたステンレス鋼線のような硬質材料よりも撓み にくい材料で形成された低膨張性のインナーライナーを備え、前記インナーライ ナーの一端は、流体が流れるように前記キャリパーに結合され、その他端は、概 ね直線的な可撓性緩衝装置に結合され、前記可撓性緩衝装置は、流体が流れるよ うに硬質管に結合され、前記硬質管は、前記ブレーキマスタシリンダに結合され ているホース装置。 ７．前記可撓性緩衝装置の全長は、約５０mm（２インチ）である請求項６記載 のホース装置。 ８．前記可撓性緩衝装置は、短い可撓性材料で形成されてなる請求項７記載の ホース装置。 ９．前記材料は、ゴムである請求項８記載のホース装置。 １０．前記可撓性緩衝装置は、強化弾性材料が編組まれた短い織物で形成され ている請求項６記載のホース装置。