JP2002501104A - ペイント剥離組成物 - Google Patents

ペイント剥離組成物

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JP2002501104A JP2000528635A JP2000528635A JP2002501104A JP 2002501104 A JP2002501104 A JP 2002501104A JP 2000528635 A JP2000528635 A JP 2000528635A JP 2000528635 A JP2000528635 A JP 2000528635A JP 2002501104 A JP2002501104 A JP 2002501104A
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ジヨワイユ,ジヤン−リユツク
ガリオ,ジヤン−クロード
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ロデイア・シミ
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、例えば、ペイントの塗膜を剥離するための組成物に関する。該組成物は、少なくとも1種の、少なくとも2個の炭素原子を有するアルコキシ基を含有する芳香族エーテル及び少なくとも1種の極性非プロトン性溶媒を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、塗膜、例えば、ペイント系塗膜を剥離するための組成物に関する。
【0002】 本発明はまた、該組成物を使用して、物体上に堆積されたペイントを剥離する
ための方法に関する。
【0003】 最初のペイント剥離組成物は、塩化メチレン及び/又は1,1,1−トリクロ
ロエタン(T.1.1.1.)をベースにしていた(例えば、米国特許第2,5
07,983号及びドイツ特許出願公開第2,524,752号参照)。
【0004】 このようなペイント剥離組成物は、非常に有効で且つ安価であるという利点を
有している。しかしながら、これらは環境破壊を起こし得るし、特に、オゾン層
を破壊し得る(標準的に1995年の終わりに、T.1.1.1.の使用を停止
することを目標としたモントリオール議定書)。
【0005】 このような塩素化溶媒が、ラクタム若しくはラクトン、普通、N−メチル−2
−ピロリドン若しくはγ−ブチロラクトンによって(米国特許第4,120,8
10号)又はポリアミドを製造するために必要であるモノマーの製造の副生物で
ある、二塩基酸のアルキルジエステルの混合物によって(ドイツ特許出願公開第
3,438,399号)置き換えられたとき、実質的な進歩がなされた。
【0006】 上記の組成物は、水性ペイント、油性ペイント、ラッカー、ワニス及びプラス
チック樹脂のような異なった種類の塗膜を剥離するために、必ずしも適している
とは限らない。
【0007】 米国特許第2,694,658号には、ペイント剥離溶媒としてジメチルスル
ホキシドを使用することが開示されている。しかしながら、この種類の溶媒は、
非常に高価であり、大量に使用しなくてはならないという欠点を有している。
【0008】 ヨーロッパ特許出願公開第0,573,339号には、極性非プロトン性溶媒
、並びに1個又は2個以上のメトキシ基を含有し、0℃より高い引火点及び16
0より低いグラム分子体積のような十分に定義された特性を有するエーテルを含
有する、新規な剥離組成物が開示されている。
【0009】 特許請求されている最も経済的に興味のあるエーテルは、アニソールである。
しかしながら、アニソールは、ある種の規制、特に引火性物質の輸送に関するも
のについて、満足できない引火点を有している。 更に、アニソールは非常に強い臭気を有しており、この臭気を遮断するための
試薬を使用することが必要である。 それで、市場は、改良された剥離組成物を必要としている。
【0010】 正確に言うと、本発明は、それが、少なくとも1種の、少なくとも2個の炭素
原子を含有するアルコキシ基を含有する芳香族エーテル及び少なくとも1種の極
性非プロトン性溶媒を含有することを特徴とする、特にペイントを剥離するため
の剥離組成物を提供することを目的とする。
【0011】 好ましくは、この芳香族エーテルの引火点は50℃以上である。
【0012】 本明細書に於いて、用語「アルコキシ」は、それが下記のような他のエーテル
基も指定するように一般的に使用される。
【0013】 更に特に、本発明のために適しており、挙げることができる芳香族エーテルは
、式(I):
【0014】
【化2】 (式中、 ・Rは、少なくとも2個の炭素原子、好ましくは2〜12個の炭素原子を含有
するアルキル基、シクロアルキル基又はアラルキル基を表わし、 ・Xは、水素原子、1〜4個の炭素原子を含有するアルキル基若しくはアルコ
キシ基又はハロゲン原子、好ましくはフッ素原子若しくは塩素原子を表わす) を有するものである。
【0015】 好ましくは、使用されるエーテルは、式中、Rが2〜7個の炭素原子を含有す
るアルキル基、シクロアルキル基又はアラルキル基を表わす、式(I)を有する
【0016】 式(I)を有する好ましいエーテルは、エチル、n−プロピル、イソプロピル
、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル若しくはtert−ブチル基、シク
ロヘキシル基、ベンジル基又はエトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、イソブトキシ、sec−ブトキシ若しくはtert−ブトキシのような1〜
4個の炭素原子、好ましくは2〜4個の炭素原子を含有するアルコキシ基を表す
基Rを含有するものである。
【0017】 Xに関して、更に特にこれは、水素原子、フッ素原子、メチル基、エチル基、
メトキシ基又はエトキシ基を表わす。
【0018】 本発明は、複数個、好ましくは最大3個の基Xの存在を排除しない。
【0019】 挙げることができる芳香族エーテルの例には、下記の化合物が含まれる。 ・フェネトール、 ・4−エチルフェネトール、 ・2−フルオロフェネトール、 ・3−フルオロフェネトール、 ・4−フルオロフェネトール、 ・プロピルフェニルエーテル、 ・イソプロピルフェニルエーテル、 ・ブチルフェニルエーテル、 ・イソブチルフェニルエーテル、 ・ペンチルフェニルエーテル、 ・sec−ブチルフェニルエーテル。
【0020】 好ましくは、本発明の組成物中に使用されるエーテルは、フェネトールである
【0021】 本発明に従って、本発明の剥離組成物は、上記定義されたエーテルを極性非プ
ロトン性溶媒と組み合わせる。
【0022】 挙げることができる極性非プロトン性溶媒の例は、ジメチルスルホキシド(D
MSO)、ジメチルホルムアミド(DMF)、N−メチル−2−ピロリドン(N
MP)、N−メチルモルホリン、γ−ブチロラクトン、アセチルアセトン、アセ
トニトリル及びこれらの混合物である。
【0023】 好ましくは、ジメチルスルホキシドが使用される。
【0024】 本発明は、体積基準で、 (1)1%〜90%の極性非プロトン性溶媒、 (2)1%〜90%の、少なくとも1種の、少なくとも2個の炭素原子を含有す
るアルコキシ基を含有し、50℃より高い引火点を有する芳香族エーテル、 を含有するペイントを剥離するための組成物を提供する。
【0025】 それで、本発明の好ましい組成物は、少なくとも、体積基準で、 (1)20%〜80%、更に好ましくは、50%〜70%の極性非プロトン性溶
媒、 (2)20%〜80%、更に好ましくは、30%〜50%の、少なくとも2個の
炭素原子を含有するアルコキシ基を含有する芳香族エーテル、 を含有する。
【0026】 下記のものは、本発明の組成物の例である。 (1)1%〜90%、好ましくは20%〜80%、更に好ましくは50%〜70
%の、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリ
ドン、N−メチルモルホリン、γ−ブチロラクトン、アセチルアセトン、アセト
ニトリル及びこれらの混合物から選択された極性非プロトン性溶媒、 (2)1%〜90%、好ましくは20%〜80%、更に好ましくは30%〜50
%の、少なくとも2個の炭素原子を含有するアルコキシ基を含有する芳香族エー
テル。
【0027】 本発明の好ましい組成物は、 (1)1%〜90%、好ましくは20%〜80%、更に好ましくは50%〜70
%の、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリ
ドン、N−メチルモルホリン、γ−ブチロラクトン、アセチルアセトン、アセト
ニトリル及びこれらの混合物から選択された極性非プロトン性溶媒、 (2)1%〜90%、好ましくは20%〜80%、更に好ましくは30%〜50
%のフェネトール を含有する。
【0028】 本発明の組成物には、また、他の一般的な添加物が含有されていてよい。
【0029】 挙げることができるこのような添加物の例には、共溶媒、界面活性剤、増粘剤
、活性化剤、腐食防止剤、蒸発遅延剤又はそれが塩素化溶媒でない限り全ての他
の添加物が含まれる。
【0030】 共溶媒を添加することによって、一般的に、ペイント中に存在する可塑剤の溶
解を容易にすることによって、組成物の剥離性能を増加させることができる。
【0031】 使用することができる共溶媒の例は、この溶媒を引火性溶媒として分類するこ
とができないように、50℃より高い、好ましくは70℃より高い引火点を有す
る、芳香族又は脂肪族の無臭の液体炭化水素溶媒である。
【0032】 石油から誘導され、高い引火点を有するこのような溶媒の例は、ホワイトスピ
リット及びナフサのようなミネラルスピリットである。
【0033】 本発明の組成物中に使用することができる市販の製品は、エクソン社(Exx
on)からのイソパル(ISOPAR)(登録商標)、シェル社(Shell)
からのソルトロール(SOLTROL)(登録商標)及びアッシュランド社(A
shland)からのハイ−ソル(HI−SOL)(登録商標)、特にソルベッ
ソ(SOLVESSO)(登録商標)100、150及び200である。
【0034】 しかしながら、これらの炭化水素誘導体は、Xn(有害物)として分類される
ので、最終製品にXnと標識が付けられることを避けるために、これらは徐々に
二塩基脂肪族酸型のジアルキルエステルの溶媒によって置き換えられつつある。
【0035】 それで、好ましくは、少なくとも1種の二塩基性C〜C脂肪族酸のC
ジアルキルエステルが使用される。
【0036】 二塩基酸エステル混合物は、本質的にアジピン酸、グルタル酸及びコハク酸の
エステル誘導体の混合物であり、特に、エステル部分のアルキル基は、メチル基
及びエチル基から選択されるが、これらはまた、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、n−ブチル又はイソブチル基であってもよい。
【0037】 上記のC〜C二塩基酸は、実際には、ポリアミドの主要モノマーの一つで
あるアジピン酸を製造することからの副生物であり、このジアルキルエステルは
、一般的に、重量基準で、15%〜30%のコハク酸、50%〜75%のグルタ
ル酸及び5%〜25%のアジピン酸を含有するこの副生物のエステル化によって
得られる。
【0038】 この二塩基酸エステルは、市販されている製品である。特に挙げることができ
る市販の製品は、ローンプーラン社(Rhone−Poulenc)によって販
売されているロジアソルブ(Rhodiasolv)RPDE(登録商標)及び
デュポン・デ・ニモアス社(Du Pont de Nemours)によって
販売されている「デュポン・二塩基エステル(Du Pont Dibasic
Esters)(登録商標)」である。
【0039】 使用すべき共溶媒の量に関して、(1)及び(2)の100体積当たり、10
〜100体積、好ましくは30〜60体積の共溶媒を使用することが推奨される
【0040】 この剥離組成物に、1種又は2種以上の界面活性剤を添加することが可能であ
る。これらの界面活性剤は、剥離すべき基体上の組成物を洗浄するために水を使
用することを容易にし、ある場合には剥離作用を促進する。
【0041】 挙げることができるアニオン性界面活性剤の例は、アルカリ金属石鹸型アニオ
ン性界面活性剤(C〜C24脂肪酸のアルカリ塩)、スルホン酸アルカリ(C 〜C13アルキルベンゼンスルホン酸塩、C12〜C16アルキルスルホン酸
塩)、オキシエチレン化及び硫酸化C〜C16脂肪アルコール、オキシエチレ
ン化及び硫酸化C〜C13アルキルフェノール及びスルホコハク酸アルカリ(
12〜C16アルキルスルホコハク酸塩)...である。
【0042】 挙げることができる非イオン性界面活性剤には、エトキシル化又はエトキシプ
ロポキシル化アルキルフェノール及びエトキシル化又はエトキシプロポキシル化
脂肪アルコール、エトキシル化又はエトキシプロポキシル化トリグリセリド、エ
トキシル化又はエトキシプロポキシル化脂肪酸、エトキシル化又はエトキシプロ
ポキシル化ソルビタンエステル、エトキシル化又はエトキシプロポキシル化脂肪
アミン、エトキシル化又はエトキシプロポキシル化ジ(1−フェニルエチル)フ
ェノール並びにエトキシル化又はエトキシプロポキシル化トリ(1−フェニルエ
チル)フェノールが含まれる。
【0043】 これらの非イオン性界面活性剤のオキシエチレン化(OE)及び/又はオキシ
プロピレン化(OP)モチーフ(motif)の数は、通常、所望のHLB(親
水/親油バランス)に依存して、2〜100の範囲内である。好ましくは、OE
及び/又はOPモチーフの数は2〜50の範囲内である。
【0044】 エトキシル化又はエトキシプロポキシル化アルキルフェノールには、一般的に
、1個又は2個の、4〜12個の炭素原子を含有する直鎖又は分枝鎖アルキル基
、特にオクチル、ノニル又はドデシルが含有されている。
【0045】 挙げることができる好ましい非イオン性界面活性剤の例は、2〜9個のエチレ
ンオキシドモチーフでエトキシル化されたノニルフェノールである。
【0046】 エトキシル化又はエトキシプロポキシル化脂肪アルコールは、一般的に6〜2
2個の炭素原子を含有し、OE及びOPモチーフはこれらの数から排除され、好
ましくはエトキシル化されている。
【0047】 エトキシル化又はエトキシプロポキシル化トリグリセリドは、動物又は植物起
源のトリグリセリド(例えば、ラード、スエット、ラッカセイ油、バター油、綿
実油、あまに油、オリーブ油、パーム油、ブドウ種子油、魚油、ダイズ油、ひま
し油、なたね油、コプラ油又はヤシ油)であってよく、好ましくはエトキシル化
されている。
【0048】 本発明で使用するとき用語「エトキシル化トリグリセリド」は、エチレンオキ
シドによるトリグリセリドのエトキシル化によって得られる生成物及びポリエチ
レングリコールによるトリグリセリドのエステル交換反応によって得られるもの
の両方を意味する。
【0049】 エトキシル化又はエトキシプロポキシル化脂肪酸は、脂肪酸(例えば、オレイ
ン酸、ステアリン酸)のエステルであり、好ましくはエトキシル化されている。
【0050】 用語「エトキシル化脂肪酸」には、エチレンオキシドによる脂肪酸のエトキシ
ル化によって得られる生成物及びポリエチレングリコールによる脂肪酸のエステ
ル化によって得られるものが含まれる。
【0051】 エトキシル化又はエトキシプロポキシル化ソルビタンエステルは、ラウリン酸
、ステアリン酸又はオレイン酸のようなC10〜C20脂肪酸で環化されたソル
ビトールのエステルであり、好ましくはエトキシル化されている。
【0052】 エトキシル化又はエトキシプロポキシル化脂肪アミンは、一般的に10〜22
個の炭素原子を含有し、OE及びOPモチーフはこれらの数から排除され、好ま
しくはエトキシル化されている。
【0053】 界面活性剤又は界面活性剤群は、例えば、全組成物重量に対する重量基準で、
0.1%〜10%、好ましくは0.5%〜5%の範囲内であってよい量で使用す
ることができる。
【0054】 本発明の組成物について、この組成物を垂直表面に対して適用可能にするため
に、増粘剤を含有させることが望ましい。
【0055】 セルロース誘導体(エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース)、キ
サンタンガム、グアーガム、カロブガム、アルギン酸塩、ポリアクリレート、デ
ンプン、変性デンプン及び変性クレーのような一般的な増粘剤を使用することが
できる。
【0056】 この増粘剤は、好ましくは、全組成物重量に対する重量基準で、0.5%〜1
0%、好ましくは1%〜3%の範囲内の量で使用される。
【0057】 ペイント除去の速度を上昇させるために、活性化剤を添加することができる。
これは、ペイント膜と基体との間の接着強度の破壊に助けになるであろう小さい
極性分子である。挙げることができる例は、メチルリン酸エステル又はアミン好
ましくはトリエタノールアミン(TEA)によって中和されている形のギ酸であ
る。
【0058】 この活性化剤は、好ましくは、全組成物重量に対する重量基準で、0.5%〜
2%の範囲内、好ましくは約1%の量で使用される。
【0059】 この剥離組成物にはまた、例えば、腐食防止剤、好ましくはトリエチルアンモ
ニウムホスフェート又は安息香酸ナトリウム;蒸発遅延剤、例えば、46℃〜5
7℃の範囲内の融点を有するパラフィングリース並びに酸化アルミニウム、シリ
カ、炭化ケイ素、炭化タングステン及び炭窒化ケイ素から選択される研磨粒子が
含有されていてよい。
【0060】 本発明の組成物は、ペイントを剥離できるようにする。
【0061】 本明細書に於いて、用語「ペイント」は一般的に使用される。これは、基体上
に堆積されたポリマー性質の全ての塗料、更に特にペイント自体、ワニス及びプ
ラスチック樹脂を指す。
【0062】 この組成物は、油性ペイント、ポリウレタンペイント、水性ペイント、アルキ
ド−ウレタンペイント、アクリル−ポリウレタンペイント及びエポキシペイント
に対して特に適用するものである。 ペイントは好ましくは、家庭部門及び工業部門、特に建設工業で使用される。 きれいにされる又は剥離される基体は、種々の特性のものであってよい。
【0063】 最も一般的な基体は、木材;スチール、ステンレススチール、アルミニウム、
銅、鉄のような金属及びそれらの合金;プラスチック材料並びに鉱物ガラスであ
る。
【0064】 有利には、フェネトール並びにDMSO及び/又はDMF及び/又はNMPを
含有する組成物が、好ましくはポリエステル型又はポリウレタン型のペイントを
剥離するために使用される。
【0065】 本発明はまた、基体からのペイントの剥離方法であって、該ペイントを本発明
の組成物と接触させるようにすることを特徴とする方法を提供する。
【0066】 本発明の組成物は、環境温度(一般的に5℃〜25℃)で、撹拌機又は全ての
他の適切な装置を使用して、種々の成分を単純に混合することによって製造する
ことができる。
【0067】 剥離方法は、剥離すべき物体又は表面を、本発明の組成物と接触するようにさ
せることによって行われる。 この接触は、ペイントが膨潤し、ふくれを形成し、そして分離するまで継続さ
れる。 剥離すべき物体又は表面は、種々の方法で本発明の組成物と接触させるように
することができる。 これらの方法には、浸漬、スプレー及びブラシを使用する塗布が含まれる。 接触は、5℃〜25℃の範囲内の温度、即ち環境温度で行われる。 接触時間は、15〜120分間の範囲内である。
【0068】 本発明は、好ましくは極性非プロトン性溶媒と一緒にフェネトールを含有する
剥離組成物を提供する。
【0069】 フェネトールを使用することは多数の利点を有する。即ち、その性能は非常に
満足できるものであり、それは、DMSO/アニソール混合物を使用したとき遭
遇する臭気問題を改善し、それは混合物の引火点を上昇させることができる。
【0070】 それで、本発明の組成物は塩素化溶媒を含有せず、少なくとも1年間貯蔵した
とき安定である。
【0071】 本発明の実施例を、ここで示す。 実施例に於いて、剥離組成物の成分のパーセントは、他に示さない限り体積基
準で示す。 これらの実施例は、例示の手段によって示され、決して限定しない。
【0072】 実施例 最初に、実施例で従った操作計画を記載する。
【0073】 4滴の配合物を塗装したプレートに適用し、クロノメーターを使用して、如何
なる機械的補助も無しにペイントの膨潤又は「ふくれ」のために必要な時間を記
録した。この時間を、分又は剥離時間が60分を越えた場合には時で記録した。
【0074】 配合物を、エタロンによって製造された塗装したプレート上で試験した。 ポリウレタンペイント参考(ZC090190/POLYU)バッチ番号56
54−6; 白色ポリエステルペイント(ZX090190B/389)バッチ番号565
3−6。 下記の結果が得られた。
【0075】
【表1】 この表の試験は、明らかに、フェネトールと極性非プロトン性溶媒との間の相
乗効果が存在することを示している。 フェネトールベースの配合物の剥離力は、アニソールベースの配合物のものと
同等である。 フェネトールベースの配合物は、アニソールベースの配合物よりも実質的に少
ない臭気である。このことは、最終配合物中に遮断剤を使用することが回避でき
ることを意味する。 剥離配合物中にフェネトールを使用することによって、アニソールに比較して
引火点を上昇させることができる。
【0076】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,L U,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO ,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG, SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,U G,US,UZ,VN,YU,ZW Fターム(参考) 4J038 BA021 BA091 BA101 BA121 BA141 CG001 JA26 JA28 JA33 JA39 JA57 JA60 JA62 JB13 JB18 JB27 JB39 JC11 JC14 KA06 KA09 LA06 MA07 MA09 NA10 PB02 PB05 PB06 PC02 PC08

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1種の、少なくとも2個の炭素原子を含有するア
    ルコキシ基を含有する芳香族エーテル及び少なくとも1種の極性非プロトン性溶
    媒を含有する、特にペイントを剥離するための剥離組成物。
  2. 【請求項2】 芳香族エーテルが、式(I): 【化1】 (式中、 ・Rは、少なくとも2個の炭素原子、好ましくは2〜12個の炭素原子を含有
    するアルキル基、シクロアルキル基又はアラルキル基を表わし、 ・Xは、水素原子、1〜4個の炭素原子を含有するアルキル基若しくはアルコ
    キシ基又はハロゲン原子、好ましくはフッ素原子若しくは塩素原子を表わす) を有することを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 芳香族エーテルが、式中、Rが2〜7個の炭素原子を含有す
    るアルキル基、シクロアルキル基又はアラルキル基を表わす、式(I)を有する
    ことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 芳香族エーテルが、式中、Rが2〜4個の炭素原子を含有す
    るアルキル基を表わす、式(I)を有することを特徴とする、請求項1〜3の何
    れか1項に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 芳香族エーテルがフェネトールであることを特徴とする、請
    求項1〜4の何れか1項に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 極性非プロトン性溶媒が、ジメチルスルホキシド、ジメチル
    ホルムアミド、N−メチル−2−ピロリドン、N−メチルモルホリン、γ−ブチ
    ロラクトン、アセチルアセトン、アセトニトリル又はこれらの混合物であること
    を特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 体積基準で、 (1)1%〜90%、好ましくは20%〜80%、更に好ましくは、50%〜
    70%の極性非プロトン性溶媒、 (2)1%〜90%、好ましくは20%〜80%、更に好ましくは、30%〜
    50%の、少なくとも2個の炭素原子を含有するアルコキシ基を含有する芳香族
    エーテル、 を含有することを特徴とする、請求項1〜6の何れか1項に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 体積基準で、 (1)1%〜90%、好ましくは20%〜80%、更に好ましくは50%〜7
    0%の、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロ
    リドン、N−メチルモルホリン、γ−ブチロラクトン、アセチルアセトン、アセ
    トニトリル及びこれらの混合物から選択された極性非プロトン性溶媒、 (2)1%〜90%、好ましくは20%〜80%、更に好ましくは30%〜5
    0%の、少なくとも2個の炭素原子を含有するアルコキシ基を含有する芳香族エ
    ーテル、 を含有することを特徴とする、請求項1〜7の何れか1項に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 体積基準で、 (1)1%〜90%、好ましくは20%〜80%、更に好ましくは50%〜7
    0%の、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロ
    リドン、N−メチルモルホリン、γ−ブチロラクトン、アセチルアセトン、アセ
    トニトリル及びこれらの混合物から選択された極性非プロトン性溶媒、 (2)1%〜90%、好ましくは20%〜80%、更に好ましくは30%〜5
    0%のフェネトール を含有することを特徴とする、請求項1〜8の何れか1項に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 共溶媒、界面活性剤、増粘剤、活性化剤、腐食防止剤、蒸
    発遅延剤又は全ての他の添加物を含有することを特徴とする、請求項1〜9の何
    れか1項に記載の組成物。
  11. 【請求項11】 共溶媒が、少なくとも1種の二塩基性C〜C脂肪族酸
    のC〜Cジアルキルエステルであることを特徴とする、請求項9に記載の組
    成物。
  12. 【請求項12】 ペイント、ワニス及びプラスチック樹脂を剥離するための
    、請求項1〜11の何れか1項に記載の組成物。
  13. 【請求項13】 油性ペイント、ポリウレタンペイント、水性ペイント、ア
    ルキド−ウレタンペイント、アクリル−ポリウレタンペイント及びエポキシペイ
    ントを剥離するための、請求項1〜11の何れか1項に記載の組成物。
  14. 【請求項14】 下記の基体、即ち、木材;スチール、ステンレススチール
    、アルミニウム、銅及び鉄のような金属及びそれらの合金;プラスチック材料並
    びに鉱物ガラスの上に堆積された塗膜を剥離するための、請求項1〜11の何れ
    か1項に記載の組成物。
  15. 【請求項15】 撹拌機又は全ての他の適切な装置を使用して、異なった成
    分を単純に混合することを特徴とする、請求項1〜11の何れか1項に記載の組
    成物の製造方法。
  16. 【請求項16】 塗膜を、請求項1〜11の何れか1項に記載の組成物と接
    触させるようにすることを特徴とする、基体上に堆積された塗膜の剥離方法。
  17. 【請求項17】 接触を、ペイントが膨潤し、ふくれを形成し、そして分離
    するまで継続させることを特徴とする、請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 接触を、全ての手段、好ましくは浸漬、スプレー及びブラ
    シを使用する塗布によって行うことを特徴とする、請求項16又は請求項17に
    記載の方法。
  19. 【請求項19】 接触を環境温度で行うことを特徴とする、請求項16〜1
    8の何れか1項に記載の組成物。
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