JP2002500052A - 玩具組立セット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 玩具組立セットを提供する。 【解決手段】 突出しているスタッド及び対応するキャビティの形態の連結手段を有する玩具組立エレメントであって、それらの連結手段は組立エレメントの相互接続を可能にする、ものを備えている玩具組立セットは、一体化されているパイプ部材を備えている組立エレメントを有しており、その一体化されているパイプ部材は、雌端部と雄端部とを有しており、これらの雌端部及び雄端部は、別のパイプ部材との接続用の、相補的なスナップ連結手段を有している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、連結スタッドと連結キャビティとを備えている相互接続可能な玩具
組立エレメントを有する、玩具組立セットであって、それらの連結キャビティは
、玩具組立セットの別の玩具組立エレメントの連結スタッドを受容可能である、
ものに関する。

【０００２】 そのような玩具組立セットは、ＬＥＧＯ又はＤＵＰＬＯの商標の下で知られて
おり、年少の子供及び年長の子供により、想像力のみが限界を設定するところの
、想像力に富んだ構造物を組み立てるのに使用される。

【０００３】 デンマーク国特許第１１５,２３７号は、ボール・トラックを組み立てるため の玩具組立セットを開示している。組立セットは、ボール形状部を中央に有する
、相互接続可能なパイプ部材と、パイプ部材のボール形状部を受容し且つ保持す
るボール−カップ形状開口部を有する組立エレメントとを有している。これによ
り、パイプ部材は、組立エレメントにおけるボールジョイント内に装着される。

【０００４】 米国特許第５,４５１,１７７号は、相互接続可能な組立エレメントとパイプ部
材とを有する玩具組立セットを開示しており、パイプ部材自体は、一体となるよ
うに組み立てられることはできない。組立エレメントの幾つかは、半円筒状の凹
部を上側部又は下側部に有しており、これにより、２つの組立エレメントは、結
合した状態で、２つのパイプ部材の端部を取り囲み得る。パイプ部材の端部は、
半円筒状の凹部内の対応する溝と係合するフランジを有している。このため、２
つのパイプ部材を組み立てるのに、２つの組立エレメントが、使用されなければ
ならない。

【０００５】 米国特許第４,０８０,７５２号は、Ｏリングによる液密の態様で組み立てられ
得るパイプ部材及び組立ブロックを有している、玩具組立セットを開示している
。

【０００６】 本発明の目的は、相互接続可能な組立ブロックと相互接続可能なパイプ部材と
を有する玩具組立セットであって、この玩具組立セットにより、遊ぶ価値が十分
にある構造物を未だ十分な器用さを有していない年少の子供でさえ容易に組み立
てることができるものを提供することである。

【０００７】 その目的は、組立セットの組立ブロックがこの組立ブロック内に堅固に一体化
されているパイプ部材を有しているという本発明により、達成される。そのよう
に、パイプ部材は、組立ブロックに対して固定された位置にあり、このことは、
子供が遊ぶ際の子供への手助けとなり、そして、湾曲したパイプ部材にあっては
、湾曲部を備えている、より長いパイプを組み立てることが、可能になる。従っ
て、パイプ部材の長さ及び湾曲部は、組立エレメントの寸法に合わされ得、これ
により、融通性に富むモジュール式システムを生成することが、可能になる。

【０００８】 本発明が、図面を参照して以下に十分に記載されよう。

【０００９】 図１は、３つのパイプ部材１０，２０，３０を示しており、これらのパイプ部
材は、ＡＢＳのような適切なプラスチック材料で造られていると共に、好適な実
施例においては円形である、同じ断面を全てが有している。パイプ部材１０，２
０，３０は、それぞれ、雌端部１０ｆ，２０ｆ，３０と雄端部１０ｍ，２０ｍ，
３０ｍとを有している。パイプ部材１０及びパイプ部材３０は、真っ直ぐであり
、それらのそれぞれの雄端部１０ｍ，３０ｍは、対応する雌端部１０ｆ，３０ｆ
と平行である。パイプ部材２０は、湾曲させられて４５度の角度を形成している
。即ち、その雌端部２０ｆは、その雄端部２０ｍと４５度の角度を成している。

【００１０】 パイプ部材１０は、その雌端部１０ｆに、そのパイプ部材の残りの部分よりも
大きいカラー１１を有している。カラー１１の内側は、幾つかのスタッド即ち凸
部１２を有しており、これらのスタッド即ち凸部１２は、カラー１１の内側に等
間隔で分布させられている。ここでは、そのような３つの凸部１２が、設けられ
ている。

【００１１】 同様に、パイプ部材２０は、その雌端部２０ｆに、カラー２１を有しており、
このカラー２１は、内側に凸部２２を備えている。凸部２２を備えているカラー
２１は、ここでは、パイプ部材１０における、凸部１２を備えている、対応する
カラー１１と同一である。同様に、パイプ部材３０も、その雌端部３０ｆに、カ
ラー３１を有しており、このカラー３１も、内側に凸部３２を備えている。凸部
３２を備えているカラー３１も、パイプ部材１０における、凸部１２を備えてい
る、対応するカラー１１と同一である。

【００１２】 パイプ部材１０は、その雄端部１０ｍにおいて、中断されることなく延在して
いる、リング形状の凹部即ち溝１３をその外側に有している。同様に、パイプ部
材２０及びパイプ部材３０も、溝２３，３３をそれらの雄端部２０ｍ，３０ｍに
それぞれ有している。

【００１３】 パイプ部材の雌端部におけるカラーは、それらが別のパイプ部材における雄端
部を受容し得るような内径を有している。パイプ部材の雄端部が別のパイプ部材
の雌端部におけるカラー内へ移動させられると、雄端部の外側端部が、カラーの
内側にある凸部と接触してそれらの凸部を半径方向外方に押すであろう。パイプ
部材の雄端部がカラー内へ更に移動させられると、カラーの内側にある凸部は、
雄端部の外側にある溝内へスナップ嵌合して雄端部を保持しよう。

【００１４】 カラーの内側にある凸部と雄端部の外側にある溝とによって形成されている、
このスナップ機構は、子供がパイプ部材を容易に組み立て得且つ元通りに分解し
得るように構成されている。

【００１５】 図３は、雌端部１０ｆに向かって見た、真っ直ぐなパイプ部材１０を示してい
る。カラー１１の内側に３つの凸部１２が等距離で分布させられているというこ
とが、理解されよう。雄端部における溝内へ凸部がスナップ嵌合する以前で、パ
イプ部材１０におけるカラー１１内へ別のパイプ部材の雄端部が挿入される際に
、カラー１１がどの様に変形するかが、矢印によって示されている。カラーは、
凸部の所で外方に変形すると共に、これに対応して、カラーは、凸部間の空間に
おいて内方に変形するであろう。同様に、しかしながら逆向きの変形が、他方の
パイプ部材の雄端部で生じるであろう。このように、純粋な曲げ変形が、伴われ
、そして、材料の伸長又は圧縮は、本質的に起こらない。

【００１６】 パイプ部材が組み立てられて雌端部のカラーの内側にある凸部が雄端部の外側
にある溝と係合していると、パイプ部材は、張力に関して実質的に中立の状態に
あり、これにより、長期間に亘って相互接続した後でさえ、永久歪は、生じない
であろう。

【００１７】 図１には、周知のタイプの玩具組立セットに付属している玩具組立エレメント
４０に相互接続されているパイプ部材３０が、示されている。玩具組立エレメン
ト４０は、その上側部に円筒状の連結スタッド４１を有している。図１は、周知
の玩具組立セットに付属している別の玩具組立エレメント５０を示しており、こ
の玩具組立エレメント５０は、連結スタッド４１と同じタイプの、円筒状の連結
スタッド５１をその上側部に有している。玩具組立エレメント４０及び５０の下
側部は、別の組立エレメントの連結スタッドを摩擦係合で受容し得るキャビティ
を形成されており、これにより、幾つかの組立エレメントが、周知の態様で一体
となるように組み立てられ得る。組立エレメント５０が、その周知の態様で、パ
イプ部材３０を備えている組立エレメント４０の頂部に組み立てられ得るという
ことが、図１に示されている。

【００１８】 組立エレメント４０も、組立エレメント５０又は玩具組立セットの別の組立エ
レメントの頂部に組み立てられ得、従って、組立エレメント４０とパイプ部材を
備えているパイプシステムとが、周知の玩具組立セット内に新しい組立エレメン
トとして組み入れられ、これにより、周知の玩具組立セットが、遊びの全く新し
い可能性を獲得することになった。

【００１９】 幾つかのパイプセクションが、上述した雌端部及び雄端部を備えている連結機
構によって組み立てられ得、もって、例えば、年少の子供用のボール・トラック
が、組み立てられ得、又は、年長の子供用としては、パイプシステムが、多数の
組立エレメントで組み立てられているビル内の換気ダクトを模倣し得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の好適な実施例における、玩具組立システムのエレメントとパイプシス
テムとを示している。

【図２】 図１におけるパイプシステムの部分を形成する２つのパイプ部材を示している
。

【図３】 組み立て及び分解の間のパイプの変形を示している。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ) ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ， ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，Ｄ Ｋ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ， ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，Ｌ Ｖ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ， ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，Ｕ Ｓ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 連結スタッド(４１，５１)と連結キャビティとを設けられて
   いる相互接続可能な玩具組立ブロック(４０，５０)を備えている、玩具組立セッ
   トであって、前記連結キャビティは、玩具組立セットの別の組立ブロック(４０ ，５０)の連結スタッド(４１，５１)を受容すべく構成されている、ものにおい て、 玩具組立セットが、相互接続可能なパイプ部材(１０，２０，３０)を備えてお
   り、各パイプ部材は、雄端部(１０ｍ，２０ｍ，３０ｍ)と雌端部(１０ｆ，２０ ｆ，３０ｆ)とを有しており、前記雌端部(１０ｆ，２０ｆ，３０ｆ)は、別のパ イプの雄端部(１０ｍ，２０ｍ，３０ｍ)を受容すべく構成されており、且つ、 玩具組立セットのうちの少なくとも１つの組立ブロック(４０)が、その中に堅
   固に一体化されている、そのようなパイプ部材(３０)を備えている、 ことを特徴とする玩具組立セット。
2. 【請求項２】 前記少なくとも１つの組立ブロック(４０)であって、一体化
   されているパイプ(３０)を備えているものの雄端部(３０ｍ)及び雌端部(３０ｆ)
   のうちの少なくとも一方が、前記少なくとも１つの玩具組立ブロック(４０)の一
   の側部と平行である平面を画成していることを特徴とする請求項１の玩具組立セ
   ット。
3. 【請求項３】 玩具組立セットが、パイプ部材(１０，３０)を備えており、
   このパイプ部材の雄端部(１０ｍ，３０ｍ)及び雌端部(１０ｆ，３０ｆ）が、互 いに他方と平行である、それぞれの平面を画成していることを特徴とする請求項
   １〜２の玩具組立セット。
4. 【請求項４】 玩具組立セットが、パイプ部材(２０)を備えており、このパ
   イプ部材の雄端部(２０ｍ)及び雌端部(２０）が、鋭角を形成する、それぞれの 平面を画成していることを特徴とする請求項１〜３の玩具組立セット。
5. 【請求項５】 雄端部(１０ｍ，２０ｍ，３０ｍ)及び雌端部(１０ｆ，２０ ｆ，３０ｆ)が、雌端部(１０ｆ，２０ｆ，３０ｆ)内に受容される雄端部(１０ｍ
   ，２０ｍ，３０ｍ)を保持すべく構成されている、協働するスナップ手段を備え ていることを特徴とする請求項１〜４の玩具組立セット。
6. 【請求項６】 雌端部におけるスナップ手段(１０ｆ，２０ｆ，３０ｆ)が、
   ２つ以上の凸部(１２，２２，３２)であって、雌端部の内側に等間隔で分布させ
   られているものである請求項５の玩具組立セット。
7. 【請求項７】 凸部(１２，２２，３２)が、少なくとも３の数で存在してい
   る請求項６の玩具組立セット。
8. 【請求項８】 雄端部(１０ｍ，２０ｍ，３０ｍ)のスナップ手段が、雄端部
   (１０ｍ，２０ｍ，３０ｍ)の外側にある、周方向に延在している、中断されてい
   ない溝(１３，２３，３３)である請求項５〜６の玩具組立セット。