JP2002373024A - 減圧装置と、これを用いた給水湯システム及びこのシステムに用いる減圧装置の選定方法 - Google Patents

減圧装置と、これを用いた給水湯システム及びこのシステムに用いる減圧装置の選定方法

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JP2002373024A
JP2002373024A JP2001182666A JP2001182666A JP2002373024A JP 2002373024 A JP2002373024 A JP 2002373024A JP 2001182666 A JP2001182666 A JP 2001182666A JP 2001182666 A JP2001182666 A JP 2001182666A JP 2002373024 A JP2002373024 A JP 2002373024A
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pressure reducing
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hot water
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Nobuyuki Matsuura
伸幸 松浦
Toshiyuki Yamaguchi
寿之 山口
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Kane Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用量が変化しても安定した圧力で給水す
る。 【解決手段】 本体2内部に設けた一次側圧力室8と二
次側圧力室9とを連通させた弁口11を開閉する主弁17を
バネ19にて閉弁方向に付勢し、主弁17と連繋したダイヤ
フラム13にて、その背面側に設けたダイヤフラム室14と
一次側圧力室8とを区画して成るメインバルブを設け、
一次側圧力室8と二次側圧力室9間に減圧弁4を介在し
たパイロット管路3を設け、この管路3において、減圧
弁4の一次側に設けた分岐管路3aをダイヤフラム室14に
接続し、分岐点より上流に絞り手段20を設けることによ
り、絞り手段20にて本体2の一次側圧力室8から減圧弁
4の一次側圧力室25及びダイヤフラム室14への通水量を
制限することで、水の使用による減圧弁4の開弁時にダ
イヤフラム室14の圧力降下を促して本体2を開弁させ、
使用水量と同一水量が本体2を通過して二次側圧力を大
きく降下させない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、減圧装置と、これ
を用いた給水湯システム及びこのシステムに用いる減圧
装置の選定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、加圧給水方式による給水湯システ
ムでは、給水配管と給湯配管を湯水混合栓で接続し、各
戸(室)での給水末端における給水栓やシャワーバス水
栓等の水栓より設定温度の湯水を供給している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記シ
ステムでは、給水配管又は給湯配管において給水又は給
湯負荷の変動があると、圧力変動を伴うため、各戸等で
の水栓の水温変化などを生ずる。この要因としては給水
管と給湯管の夫々に設置したポンプの吐出側に配管接続
された直動式の減圧弁にある。減圧弁はポンプの吐出圧
力が高圧のため、各戸等での給水管又は給湯管末端で使
用可能な圧力に減圧する様に上記の如く給水配管及び給
湯配管中に設置され、減圧弁が二次側圧力を直接感知し
て弁開度を調整することにより、二次側圧力を制御して
いる。従って、上記減圧弁では、湯水の使用量に対する
二次側圧力の変動は大きく、各水栓の使用により湯水の
使用量が変化すると、給水配管と給湯配管の夫々の二次
側圧力の変動が大きいために給水配管からの水及び給湯
配管からの湯の設定温度に応じた流量が変化することと
なり、使用中、急に給水側又は給湯側の圧力が降下した
り、上昇したりして設定温度よりも低い又は高い温度の
湯水が供給される課題を有していた。この様な減圧弁で
湯水夫々の流量を確保するためには、減圧弁の弁口径に
対するダイヤフラムの有効径の比を大きくせねばならな
いが、これでは減圧弁自体が大型化し過ぎて実施できな
い。本発明は、使用量が変化しても安定した圧力水の供
給が可能な減圧装置と、この装置を用いた給水湯システ
ム並びにこのシステムに用いる減圧装置の選定方法を提
供するとを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題に鑑
み、本体内部に設けた一次側圧力室と二次側圧力室とを
連通させた弁口を開閉する主弁をバネにて閉弁方向に付
勢し、主弁と連繋したダイヤフラムにて、その背面側に
設けたダイヤフラム室と一次側圧力室とを区画して成る
メインバルブを設け、前記一次側圧力室と二次側圧力室
間に減圧弁を介在したパイロット管路を設け、この管路
において、減圧弁の一次側(上流)に設けた分岐管路を
ダイヤフラム室に接続し、分岐点より上流に絞り手段を
設けることにより、絞り手段にて本体の一次側圧力室か
ら減圧弁の一次側圧力室及びダイヤフラム室への通水量
を制限することで、水の使用による減圧弁の開弁時にダ
イヤフラム室の圧力降下を促して本体を開弁させる。即
ち、水の使用によって二次側圧力がその設定値より下回
れば、使用水量と同一水量が本体を通過して二次側圧力
を大きく降下させないため、使用水量が変化しても安定
した圧力の給水を可能とする。そして、ある一定の条件
の基に選定された減圧装置を給水湯システムに装備する
ことにより、所望温度の湯水を安定して供給できる様に
して、上記課題を解決する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施例を図面に基
づいて説明する。図1にパイロット作動式の減圧装置の
断面図を示す。この減圧装置1は給水配管及び給湯配管
に設置するメインバルブの本体2と、該本体2にパイロ
ット管路3で接続した減圧弁4とから主に構成されてい
る。
【0006】本体2に設けた弁箱5は、その左右側部に
流入口6と流出口7を開設し、弁箱5の内部には、流入
口6及び流出口7の夫々に連通する一次側圧力室8及び
二次側圧力室9とを設け、一次側圧力室8と二次側圧力
室9とは隔壁10により夫々が弁箱5内部で外側と内側に
区画形成され、隔壁10には流入口6と直交方向で上向き
の弁口11を開口形成し、該弁口11を介して一次側圧力室
8と二次側圧力室9とを連通させている。又、弁箱5の
上部には、一次側圧力室8及び弁口11に連通する開口部
5aが設けられ、該開口部5aは、弁箱5上部と、該弁箱5
を被冠したボンネット12との間に介在させたダイヤフラ
ム13にて閉塞されている。ボンネット12は、その内側に
ダイヤフラム13にて弁箱5内部と区画される凹状の空間
を設けて成り、このダイヤフラム13の背面側に対応した
空間をダイヤフラム室14と成し、該ダイヤフラム室14の
上部(ボンネット12に相当)中心にパイロット管路3に
接続されるポート15を設けている。ダイヤフラム13は、
その下面に弁口11の周囲に設けた弁座16に対応する様に
ダイヤフラム13の下面を略環条に突出した主弁17を設
け、この様に主弁17をダイヤフラム13に一体形成するこ
とで、主弁17とダイヤフラム13とを連繋している。主弁
17の内側のダイヤフラム13下面と、主弁17に対応したダ
イヤフラム13上面の夫々には、略円板状のダイヤフラム
押さえ18、18aを接合している。そして、ダイヤフラム
室14の上部とダイアフラム押さえ18との間にバネ19を圧
縮介装し、該バネ19にて主弁17を閉弁方向へ付勢してい
る。
【0007】パイロット管路3は、本体2の一次側圧力
室8と二次側圧力室9の夫々に設けたポート15a、15b
とを外部接続すると共に、パイロット管路3において、
該管路3中に介在した減圧弁4の一次側(上流)には分
岐管路3aを設け、該分岐管路3aをダイヤフラム室14に設
けたポート15に接続し、パイロット管路3において、分
岐点Mより上流と分岐管路3a中の夫々にはニードル弁か
ら成る絞り手段20、21を設けている。そして、二次側圧
力P4がその設定圧力Ps より許容される(湯水を安定し
た圧力で供給できる)範囲の下限値PL まで降下した時
に、減圧弁4の流量能力(流量Q1 )を、絞り手段20に
よって規制された供給能力(流量Q2 )より上回る様に
設定している。即ち、Q1 >Q2 の条件を満たす様に設
定されている。これにより、減圧装置1は、これを組み
込んだ給水湯システムにおいて、設定された最大使用量
Fm以下で二次側圧力P4が許容範囲内に属する様に制御
できる。
【0008】減圧弁4は、その弁箱22の左右側部にパイ
ロット管路3に接続される流入口23と流出口24を開設
し、弁箱22の内部に、流入口23及び流出口24に通ずる一
次側圧力室25及び二次側圧力室26を夫々設け、一次側圧
力室25と二次側圧力室26とは隔壁27により夫々が弁箱22
内部で左右に区画形成され、隔壁27には流入口23と直交
方向で下向きの弁口28を開口形成し、該弁口28を介して
両圧力室25、26とを連通させている。弁箱22の上部に
は、上方開口した略皿状の凹部29を設けると共に、該凹
部29の底部の一部を開口して二次側圧力室26に連通させ
ており、凹部29を被冠したバネカバー30との間に介在さ
せたダイヤフラム31にて凹部29は閉塞されている。そし
て、ダイヤフラム31の上面に接合されたダイヤフラム押
さえ32と、バネカバー30上端よりその内部に垂下形成し
た筒状の雌ねじ部33に螺着した調節ネジ34との間に調節
バネ35を圧縮介装しており、調節ネジ34を上下に移動し
て調節バネ35の弾性力を調整する様にしている。又、凹
部29において弁口28に対応した下部中央には、円形状の
開口部36を設けて一次側圧力室8に連通し、この開口部
36に下方連続して所定長さの筒状部37を設けている。一
方、ダイヤフラム31の中心には筒状部37及び弁口28を挿
通した弁棒38を垂下形成し、該弁棒38の下端には弁口28
を開閉する弁体39を設けている。弁体39は一次側圧力を
開弁方向に受ける様に弁口28周囲に設けた弁座40に着離
自在に設けられ、ダイヤフラム31の変位により弁体39の
開度が制御される様に成している。又、弁棒38の中途部
位には、筒状部37の内壁を摺動するピストン41を外方突
設し、該ピストン41にはOリング42を周設し、一次側圧
力室25と凹部29(二次側圧力室26)とを水密状に区画し
ている。ダイヤフラム31の下面に接合したダイヤフラム
押さえ32aは、開口部36より大径に形成し、ダイヤフラ
ム31が最下限に変位した状態で、このダイヤフラム押さ
え32aが開口部36を閉塞する様にその周縁に着座し、か
かる状態での弁体39のリフトを規制している。尚、減圧
弁4は通常の減圧機能を有するものであれば上記構成に
限定されず、要するに、本体2のパイロット弁として機
能すれば良い。
【0009】次に、減圧装置1の作用について図1に基
づき説明する。ここで、図1に示す様に、本体2の一次
側圧力室8と接続される上流側の圧力を一次側圧力P1
本体2の二次側圧力室9と接続される下流側の圧力を二
次側圧力P4、パイロット管路3における減圧弁4の一次
側圧力室25と接続される上流側の圧力をパイロット一次
側圧力P2、本体2のダイヤフラム室14内の圧力をダイヤ
フラム室圧力P3とし、又、本体2の一次側の設定圧力を
f (以下、一次側設定圧力Pf と称する。)とし、減
圧弁4による二次側圧力P4の設定(圧力)値をPs (以
下、二次側設定圧力Ps とも称する。)として、以下詳
述する。本体2の二次側の閉止時では、本体2及び減圧
弁4は、夫々閉弁しており、図1中の各圧力は、 P1=P2=P3=Pf で、P4=Ps が維持されている。上記閉止状態より二次側が開放され
ると、二次側圧力P4がその設定圧力Ps より降下するた
め、減圧弁4が開弁し、これによりパイロット一次側圧
力P2が一次側設定圧力Pf より降下し、減圧弁4に流れ
が生ずることとなる。かかる状態では、絞り手段20によ
り上流側(本体2の一次側圧力室8)から減圧弁4の一
次側圧力室25及びダイヤフラム室14への通水量が制限さ
れているため、二次側圧力P4がその設定値Ps より下回
れば、開弁状態にある減圧弁4の(パイロット)一次側
圧力P2は一気に激減し、これに伴い本体2のダイヤフラ
ム室圧力P3も同様に降下してダイヤフラム13と共に主弁
17が開弁方向へ変位して開弁し、一次側圧力室8と二次
側圧力室9とが連通し、本体2を介して一次側から二次
側へ通水する。尚、上記のダイヤフラム室圧力P3の圧力
降下は、絞り手段21によりダイヤフラム室14から減圧弁
4の一次側圧力室25への通水量が制限されているため、
一次側圧力室25より緩やかに進行する。これにより、主
弁17の開放を緩慢とし、主弁17の開弁によって本体2の
上流側でウォーターハンマー等の不具合が生ずることを
防止する。ここで、二次側圧力P4が許容範囲下限PL
で降下した時に上記Q1 >Q2 の条件を満たす様に設定
したのは、減圧装置1において、二次側圧力P4が許容範
囲下限PL まで降下した時に、最大使用量Fmを供給す
る場合が想定され、この時、減圧装置1から最大使用量
Fmを供給するために、本体2を開放させるには、二次
側圧力P4が許容範囲下限PL まで降下した時の減圧弁4
の流量能力(流量Q1 )が絞り手段20から流れる供給能
力(流量Q2 )を上回らなければ、主弁17が開弁するに
充分なパイロット一次側圧力P2の降下が期待できないか
らであり、前記条件設定により、減圧装置1は、最大使
用量Fm以下で二次側設定圧力Ps から二次側圧力P4
許容範囲下限PL まで減圧弁4によって安定的に制御さ
せることが可能となる。図6は、0.30MPaを設定二次側
圧力Ps として選定された(絞り手段20を接続していな
い)減圧弁単独の(X軸を使用水量(流量)、Y軸を二
次側圧力とした)流量特性グラフであり、二次側圧力P4
の許容範囲下限PL を0.27MPaとした時に、最大使用量
Fmの供給が必要な場合、図6より二次側圧力P4が0.27
MPaの時の減圧弁4の流量Q1 は、8l/minである
から、絞り手段20で規制される流量Q2 を8l/min
より少量に設定すれば、上記の様に制御することができ
る。
【0010】この様に、二次側での水の使用によって、
二次側圧力P4がその設定圧力Ps より下回れば、本体2
の弁口11が開放して、使用水量と同一水量が弁口11を通
過でき、使用水量と弁口通過水量が略一致するため、二
次側圧力P4が差程降下しないからその圧力変動の幅が従
来の減圧弁に比し格段に狭い。このことは、減圧装置1
における使用水量(X軸)と二次側圧力(Y軸)との関
係を示した流量特性グラフ(図7)と、従来の直動式減
圧弁(以下、従来品と称する。)における使用水量(X
軸)と二次側圧力(Y軸)との関係を示した流量特性グ
ラフ(図13)からも明らかに判断される。図7、13に夫
々示すグラフは、最大使用水量を300l/minと
し、一次側設定圧力Pf を0.50MPaとし、減圧装置1に
おける減圧弁4と従来品の二次側設定圧力Ps を0.30M
Paとして計測した結果である。使用水量0〜300l/
minの間の二次側圧力P4の変動幅は、減圧装置1(図
7)では、0l/minでの二次側圧力P4(=0.30MP
a)と、300l/minでの二次側圧力P4(=約0.27
MPa)との差となる約0.03MPaである。これに対し、従
来品(図13)では、0l/minでの二次側圧力P4(=
0.30MPa)と、300l/minでの二次側圧力P4(=
約0.10MPa)との差となる約0.20MPaであり、減圧装置
1の方が従来品より二次側圧力P4の変動幅が狭いことは
歴然である。
【0011】そして、上記通水状態から二次側の開放を
停止すると、通水時に二次側設定圧力Ps より低かった
二次側圧力P4が本体2からの給水で上昇し、その設定値
sに達すると同時に減圧弁4の弁体39が閉弁し、この
閉弁によりパイロット一次側圧力P2が一次側設定圧力P
f まで上昇する。この時、分岐路3a中の絞り手段21によ
り、ダイヤフラム室14への通水量が制限されているの
で、ダイヤフラム室圧力P3は緩やかに上昇し、この圧力
上昇に伴いダイヤフラム13と共に主弁17が閉弁方向へゆ
っくり変位し、ダイヤフラム室圧力P3が一次側設定圧力
f になると、主弁17が閉弁して通水停止する。
【0012】図4に減圧装置1を用いた給水湯システム
Zの配管略図を示す。この給水湯システムZは、減圧装
置1を夫々装備した給水配管路Xと給湯配管路Yとを減
圧装置1の下流で給水配管路Xと給湯配管路Yの夫々よ
り給水管X1及び給湯管Y1を複数分岐し、給水配管路
Xからの給水管X1と給湯配管路Yからの給湯管Y1と
を湯水混合栓Cで連結して水栓Wに接続している。給水
配管路Xは、受水槽X2の給水側に定速と変速のポンプ
XP1、XP2を並列接続、又はいずれか一方のポンプ
XP1、XP2を接続し、該ポンプXP1、XP2の吐
出側で減圧装置1の本体2の流入口6を接続し、流出口
7を給水配管路Xの下流側に接続している。給湯配管路
Yも上記と略同様な装備で配管経路を構成して成り、電
気湯沸器、ボイラー等の加熱装置Hを備えた受水槽Y2
の給水側から順に、並列接続した定速と変速のポンプY
P1、YP2、又はいずれか一方のポンプXP1、XP
2、及び減圧装置1を介装している。尚、給水配管路X
と給湯配管路Yにおいて、ポンプXP1、XP2、YP
1、YP2の吐出側で本体2より上流には、圧力又は流
量の変化を感知する装置(図示せず)を設けており、こ
の装置によってポンプXP1、XP2、YP1、YP2
の運転台数を増減したり、ポンプXP1、XP2、YP
1、YP2の運転回数を変化させて流量や圧力を変化さ
せている。
【0013】次に給水湯システムZにおける減圧装置1
の作用について図1、4に基づき説明する。この給水湯
システムで使用される減圧装置1は、設定された湯水の
最大使用量Fm以下で二次側圧力P4が許容範囲(湯水を
安定した圧力で供給できる範囲)内に属する様に後述の
選定方法に基づき選定されたものである。ここでは、湯
水の最大使用量Fmを300l/minとし、一次側設
定圧力を0.50MPa、二次側設定圧力を0.30MPaとして図
7に示す流量能力を持つ減圧装置1を用いる。上記能力
を持つ減圧装置1であれば、湯水の最大使用量Fmが3
00l/min以下であれば湯水の使用量に対する二次
側圧力P4の変動幅を許容範囲(約0.03MPa)内で充分に
維持できることが判る(図7参照)。したがって、この
給水湯システムZにおける水栓Wを開放すると、上記と
同様な作用により、設定温度に応じ給水配管Xと給湯配
管Yの夫々から適宜流量の水と湯が湯水混合栓Cで混合
される。この時、他の水栓Cの使用によって湯水の使用
量(最大使用量Fm300l/minの範囲内)が変化
しても、二次側圧力P4の変動幅(約0.03MPa)を維持す
る様に、その使用量と略一致した流量が本体2を通過す
るため、給水配管Xからの水及び給湯配管Yからの湯の
設定温度に応じた流量が変化しないので、設定温度の湯
水が水栓Wより供給される。そして、上記通水状態から
各水栓Wを停止すると、上記と同様に主弁17が閉弁して
通水停止し、図示しない圧力又は流量の感知装置により
ポンプXP1、XP2、YP1、YP2は運転停止す
る。
【0014】次に、給水湯システムZの変形例である給
水湯システムZ1について図5に基づき説明する。この
給水湯システムZ1は、上記給水湯システムZにおける
給水配管X及び給湯配管路Yの各下流端部を受水槽X
2、Y2の戻し側へ接続して給水循環路Xa及び給湯循
環路Yaを構成しており、給水湯システムZと同一又は
相当部分には同じ符号を付し説明は省略する。又、給水
循環路Xaと給湯循環路Yaの両者共に受水槽X2、Y
2の戻し側近傍に流量調節手段X3、Y3を接続してい
る。図5(a)に示す流量調節手段X3、Y3は、ニー
ドル弁Nであり、常に設定された一定の流量を受水槽X
2、Y2を戻す様に成している。図5(b)に示す流量
調節手段X3、Y3は、上記と同様に設置されたニード
ル弁Nと、該ニードル弁Nより下流で循環路Xa、Ya
より分岐して受水槽X2、Y2の戻し側に接続したバイ
パス管路中に設けた逃し弁Rとから成り、ニードル弁N
で受水槽X2、Y2へ戻す流量が補えず、循環路Xa、
Yaの末端側の圧力が設定値になった時に逃し弁Rが開
弁して常に設定された一定の流量を受水槽X2、Y2へ
戻す様に成している。尚、図5(a)及び図5(b)の
夫々に示す給水湯システムZ1は、流量調節手段X3、
Y3は上記のものに限定されず、給水循環路Xa及び給
湯循環路Yaから受水槽X2、Y2へ設定された流量を
常に戻すものであれば良い。尚、給水湯システムZに装
備した圧力又は流量の感知装置は設けなくてもよい。
【0015】次に給水湯システムZ1における減圧装置
1の作用について図1、5に基づき説明する。給水湯シ
ステムZ1では、流量調整手段X3、Y3により受水槽
X2、Y2へ戻される流量(以下、循環流量と称す
る。)が設定されているため、給水循環路Xa及び給湯
循環路Ya中を常時(水栓Wの開閉に拘らず)設定され
た湯又は水が循環している。この給水湯システムZ1で
使用される各減圧装置1は、湯又は水の最大使用量Fm
を上回っても二次側圧力P4が許容範囲(湯水を安定した
圧力で供給できる範囲)内に属する様に後述の選定方法
により選定されたものであって、この許容範囲に基づく
限界使用量Fsと設定された最大使用量Fmとの差から
導き出された流量の範囲内で給水循環路Xa及び給湯循
環路Yaの夫々の循環流量を設定している。ここでは、
最大使用量Fmを300l/minとし、一次側設定圧
力を0.50MPa、二次側設定圧力を0.30MPaとして図7に
示す流量能力を持つ減圧装置1を用いる。上記能力を持
つ減圧装置1であれば、最大使用量300l/minを
上回った約420l/min(限界使用量Fs)までな
ら、その限界使用量Fsと最大使用量Fmとの差である
約120l/min以下を循環流量としても、使用量に
対する二次側圧力P4の変動幅を許容範囲(約0.03MPa)
内で維持できることが判る(図7参照)。ここで給水循
環路Xa及び給湯循環路Yaにおける夫々の循環流量を
50l/minに設定すると、その時の二次側圧力P
4は、図7に示すグラフにおいて約0.29MPaであるか
ら、給水湯システムZ1における湯水使用量0〜300
l/minの間の二次側圧力P4の変動幅は、減圧装置1
では、0l/minでの二次側圧力P4(=約0.29MPa)
と、300l/minでの二次側圧力P4(=約0.27MP
a)との差となる約0.02MPaとなり、上記給水湯システ
ムZよりも、二次側圧力P4の変動幅をより一層狭められ
る。
【0016】次に、減圧装置1の選定方法について説明
する。この選定方法は、減圧装置1を使用する給水湯シ
ステムZ、Z1における最大使用量Fm、一次側と二次
側の設定圧力Pf 、Ps 及び湯水の使用量に対する二次
側圧力P4の変動幅(許容される下限値PL )が決定され
た後、これらの決定事項に基づき、以下選定作業順で行
われる。ここでは、説明の便宜上、湯水の最大使用量F
mを300l/minとし、設定一次側圧力Pf を0.50
MPa、設定二次側圧力Ps を0.30MPaとし、二次側圧力
P4がその設定圧力Ps より許容される範囲下限PL を0.
27MPaとして選定する。
【0017】1.減圧弁の選定 (1) 決定された設定二次側圧力Ps が調圧範囲(設定可
能な二次側圧力の範囲を示す減圧弁の仕様の1つ)に属
する減圧弁4を選定する。 (2) そして、この減圧弁4の上流側に絞り手段20を接続
し、二次側圧力P4がその設定圧力Ps より許容される範
囲下限PL まで降下した時の減圧弁4の流量能力(流量
1 )が、絞り手段20によって規制された供給能力(流
量Q2 )より上回るに設定した状態での減圧弁4の流量
と二次側圧力の関係を示した流量特性グラフIを用意す
る。流量特性グラフIは、流量が0の時に二次側圧力を
設定し、その後流量を増しながら、その時の二次側圧力
を測定した結果をグラフ化したもので、流量及び二次側
圧力をそのグラフIのX軸及びY軸の夫々に表してい
る。そして、絞り手段20による上記条件(Q1 >Q2
下で減圧弁4の流量特性を計測したグラフI中の流量特
性曲線Aは、減圧弁4自体の特性により締切昇圧は個々
に異なるが、設定された最大使用量Fm以下における二
次側圧力P4は、その設定圧力Ps より許容される範囲下
限PL まで降下した僅かな右下がりの勾配(許容される
圧力値PL を通るほぼ水平線)となり、この勾配は、何
れの減圧弁4でもほぼ一定となることが実測により確認
された。従って、上記条件下の減圧弁4の流量特性曲線
Aは、計測せずとも、二次側設定圧力Ps に拘らず、ほ
ぼ水平(X軸に平行)に近い僅かに右下がりな一定の勾
配を有するもの(図8参照)であって、後述のメインバ
ルブの選定に当たっては、許容範囲下限値(許容される
圧力値)PL を通るほぼX軸に平行な直線を流量特性曲
線Aとしても差し支えない(図9中の一点鎖線)。図8
に示す上記勾配の流量特性曲線Aにおいては、流量0に
対応した二次側圧力P4の設定値Ps 〔0.40、0.30、0.2
0、0.10(MPa)〕が複数表示され、夫々の設定値Ps
を基にした同一勾配の流量特性曲線Aが表示されている
が、ここでは給水湯システムZ、Z1において決定され
た設定二次側圧力Ps を0.30MPaとしているため、0.30
MPaを二次側設定圧力Ps とした流量特性曲線Aを図9
に転記した流量特性グラフIを使用する。
【0018】2.メインバルブの選定 (1) 基本構成が上記と同一で主に弁口11の口径が異なる
複数のメインバルブ候補を適当に募る。 (2) そして、各候補の一次側圧力P1(と二次側圧力P4
の差圧)と流量の関係を示した流量特性グラフII(図1
0)を用意する。流量特性グラフIIは、弁口11の開放状
態、即ち二次側圧力を0として一次側圧力を徐々に増し
ながら、その時の流量を計測した結果をグラフ化したも
ので、一次側圧力(二次側圧力が0のため一次側圧力と
二次側圧力との差圧に相当)及び流量をそのグラフIIの
X軸、Y軸の夫々に表している。図10に示す流量特性グ
ラフIIには、メインバルブ候補の夫々に対応する流量特
性曲線a〜cを表示している。 (3) 流量特性曲線Aが表示された流量特性グラフIへ流
量特性グラフIIに流量特性曲線a〜cを変換表示する。
グラフIIにおいて、例えば一次側圧力が0.20MPaである
ことは、一次側圧力P1が0.20MPaで、二次側圧力P4が0
の時の流量を示しており、これは一次側圧力P1と二次側
圧力P4との差圧が0.20MPaの時の流量と言い換えること
ができる。従って、流量特性曲線aにおいて、差圧0.20
MPa、即ち一次側圧力P1が0.50MPa、二次側圧力P4が0.
30MPaの時の流量は440l/minである。この要領で、流量
特性曲線aについて設定一次側圧力Pf を0.50MPaとし
た時の二次側圧力P4と流量を換算した表を図11に示す。
図11の換算表において、αは、グラフIIに示された圧力
(一次側圧力P1と二次側圧力P4の差圧)を示し、βは、
設定一次側圧力Pf を0.50MPaとした時の二次側圧力
P4、即ち、β=Pf −αを示し、γは、グラフIIにおけ
るαに対応した流量(能力)を示している。上記の換算
表に示されたβとγをグラフIにプロットして流量能力
曲線aを変換表示する。同様に、グラフIIにおける流量
特性曲線b、cについても、換算表(図示せず)を作成
してグラフIへ変換表示する。流量特性曲線Aを表示し
たグラフIに、上記の様に変換した流量特性曲線a〜c
を表示したものを図9に示す。 (6) 流量特性グラフIにおいて、流量特性曲線Aと、変
換表示した各流量特性曲線a〜cとの交点Ra〜Rcの座標
は、Ra(0.27 ,420)、Rb(0.26 ,605)、Rc(0.26,680)
であり、この交点座標Ra〜Rcが、選定された減圧弁4と
各メインバルブ候補を夫々組み合わせて上記決定事項の
基に使用する場合において、使用流量が変化しても安定
した圧力(二次圧)で給水できる限界点である。そし
て、図9に示すグラフIにおいて、流量特性曲線Aと流
量特性曲線a〜cの夫々とを連続させた曲線が減圧弁4
と本体2を組み合わせた減圧装置1の流量特性曲線に相
当する。各メインバルブ候補の限界点Ra〜Rcの中で、上
記最大使用量Fm=300l/minを超え、設定二次
側圧力Ps =0.30MPaとの差が最も少ないのは、交点座
標Ra(0.27 ,420)を通る流量特性曲線aであるため、こ
の曲線aに対応したメインバルブ2を選定する。上記の
様に選定した減圧弁4とメインバルブ2とを組み合わせ
た減圧装置1を給水湯システムZ、Z1に使用すること
により、使用水量が変化しても安定した圧力で給水湯で
きる。
【0019】図12に上記の様に選定された減圧弁4と、
各メインバルブ候補の夫々を組み合わせ、湯水の最大使
用量Fmを300l/minとし、設定一次側圧力Pf
を0.50MPa、設定二次側圧力Ps を0.30MPaとして流量
と二次側圧力P4とを計測した実測値に基づく流量特性グ
ラフを示す。図12に示した各減圧装置1の流量特性曲線
J1、J2、J3は、図9に示した各減圧装置1の流量
特性曲線(A〜a)、(A〜b)、(A〜c)の夫々と
ほぼ同じ曲線を描いており、上記方法によれば、これに
より減圧弁4とメインバルブ候補とを組み合わせた各減
圧装置1をいちいち計測しなくても良いことが確認でき
た。
【0020】
【発明の効果】要するに請求項1記載の発明では、上記
構成のメインバルブ2における一次側圧力室8と二次側
圧力室9間に減圧弁4を介在したパイロット管路3を設
け、該パイロット管路3において、減圧弁4の一次側に
設けた分岐管路3aをダイヤフラム室14に接続し、分岐点
Mより上流に絞り手段20を設けたので、本体2の二次側
での水の使用によって、二次側圧力P4が設定圧力Ps
り下回れば、減圧弁4が開弁し、この時絞り手段20によ
り本体2の一次側圧力室8から減圧弁4の一次側圧力室
25及びダイヤフラム室14への通水量Q2 が制限、即ち、
二次側圧力P4がその設定圧力Ps より許容される許容範
囲下限PL まで降下した時の減圧弁4の流量Q1 を、絞
り手段20によって規制された流量Q2 より上回る様に設
定されているため、パイロット一次側圧力P2とダイヤフ
ラム室14の圧力P3が一気に激減し、ダイヤフラム13と共
に主弁17を開弁方向へ変位させて開弁できる。これによ
り、使用水量と同一水量が弁口11を通過でき、使用水量
と弁口通過水量が略一致して二次側圧力P4を大きく降下
させない、即ち、上記流量Q1 >流量Q2 の条件を満た
すことで、最大使用量Fm以下で二次側設定圧力Ps
ら二次側圧力P4の許容範囲下限PL までは減圧弁4によ
る減圧装置1の圧力制御が可能なため、その圧力変動の
幅が、使用水量が多くなる程その量に応じて二次側圧力
が大きく低下する従来品に比し飛躍的に狭くできる。よ
って、本発明によれば、使用水量が変化しても安定した
圧力水を供給できる。しかも、減圧装置1は、二次側圧
力P4を感知して本体2の開閉を制御する減圧弁4と、減
圧弁4の指令で流量を調整する本体2とから構成される
ため、本体2はその弁口径に対するダイヤフラム13の有
効径の比を従来品と比較してより小さくでき、本体2の
コンパクト化を図ることができる。
【0021】請求項2記載の発明では、上記減圧装置1
において分岐管路3aに別途絞り手段21を設けたので、減
圧弁4の一次側圧力室25とダイヤフラム室14との間で絞
り手段21を通して出入りする通水量を制限でき、本体2
の二次側での水の使用又は使用停止により減圧弁4のパ
イロット一次側圧力P2が変化しても急激にダイヤフラム
室14内の圧力P3を変化させない様にして、この圧力P3
変化で開閉する本体2の主弁17の動作を緩慢と成すこと
ができ、これにより主弁17が急開閉弁する場合に本体2
の上流側で生ずるウォーターハンマー等の不具合を防止
できる。
【0022】請求項3記載の発明では、上記構成の給水
配管路X及び給湯配管路Yの夫々において減圧装置1よ
り下流で分岐した給水管X1及び給湯管Y1を湯水混合
栓Cで連結して水栓Wに接続した給水湯システムZであ
って、各減圧装置1は設定された湯又は水の最大使用量
Fm以下で二次側圧力P4が許容範囲内に属する様に選定
して成るので、各水栓Cの使用により湯水の使用量が変
化しても、二次側圧力P4はその許容範囲内で変動するだ
けで給水配管Xからの水及び給湯配管Yからの湯の設定
温度に応じた流量が変化しないため、設定温度の湯水が
水栓Wより安定供給できる。
【0023】請求項4記載の発明では、上記構成の給水
循環路Xa及び給湯循環路Yaにおいて減圧装置1と流
量調節手段Y3間より夫々分岐した給水管X1及び給湯
管Y1を湯水混合栓Cで連結して水栓Wに接続した給水
湯システムZ1であって、各減圧装置1は設定された湯
又は水の最大使用量Fmを上回っても二次側圧力P4が許
容範囲内に属する様に選定されたものにして、前記許容
範囲に基づく限界使用量Fsと設定された最大使用量F
mとの差から導き出された流量の範囲内で給水循環路X
a及び給湯循環路Yaの夫々の循環流量を設定したの
で、湯水の最大使用量Fmを上回った限界使用量Fsま
でなら、その限界使用量Fsと最大使用量Fmとの差以
下を循環流量としても、使用量に対する二次側圧力P4
変動幅を許容範囲内で維持できる。これにより、設定さ
れた循環流量に対応した圧力だけ、二次側圧力P4の初期
値が減じられるため、その分だけ二次側圧力P4の変動幅
を狭めることができ、給水配管Xからの水及び給湯配管
Yからの湯の設定温度に応じた流量をより安定させら
れ、設定温度の湯水の供給をより一層安定させることが
できる。又、給水湯システムZにおける給水配管X及び
給湯配管Yでは、一度に各水栓Wが使用停止した場合、
これにより閉弁する減圧弁4によってパイロット一次側
圧力P2が上昇しても、絞り手段21によってダイヤフラム
室14の圧力P3が直ちに上昇せず主弁17がゆっくり閉弁す
るため、閉弁までの間に本体2の一次側から二次側への
通水によって本体2の二次側が一次側設定圧力Pf まで
上昇しようとすることが起こる可能性があるが、給水湯
システムZにおける給水循環路Xa及び給湯循環路Ya
の夫々では、設定された(循環)流量を常に循環させて
いるので、前記と同様な場合でも、本体2の二次側が一
次側設定圧力Pf まで上昇することはない。この様に、
本体2には常に一定量が通水しているため、水栓Wによ
る使用量が少ない時に生ずるチャタリングをも防止でき
るし、給水循環路Xa及び給湯循環路Yaの夫々に水及
び湯が循環しているため、設定温度の湯水を水栓Wの使
用直後に使用でき、一日を通じて平均して湯水を使用す
る病院、ホテルなどではこの上なく使い勝手がよく便利
である。
【0024】請求項5記載の発明では、給水湯システム
Z、Z1における決定事項(湯水の最大使用量Fm、一
次側設定圧力Pf 、二次側の設定圧力Ps 、湯水の使用
量に対する二次側圧力P4の変動幅)に基いて、上流に絞
り手段20を接続した減圧弁4の流量特性曲線Aを表示し
た流量特性グラフIに流量特性グラフIIに表示された各
種メインバルブ候補の流量特性曲線a〜cを変換表示
し、上記減圧弁4の流量特性曲線Aとメインバルブ候補
の流量特性曲線a〜cとの交点座標Ra〜Rcが、前記最大
使用量Fmを超え、設定二次側圧力Ps との差が最も少
ない流量特性曲線aに対応したメインバルブ2を選定し
たので、流量特性グラフIによって各種設定条件に見合
った能力のメインバルブ2を簡単に選定できると共に、
減圧装置1の能力を把握できる。特に、給水湯システム
Z1で使用される各減圧装置1の選定では、湯又は水の
最大使用量Fmを上回っても二次側圧力P4が許容範囲内
に属する能力のメインバルブ2を選定した時に、そのグ
ラフIから許容範囲に基づく限界使用量Fsと設定され
た最大使用量Fmとの差が、給水循環路Xa及び給湯循
環路Yaの夫々の循環流量の範囲であることが読み取
れ、その範囲内で循環流量を決定できる。又、流量特性
グラフIに示された減圧弁4の流量特性曲線Aは、設定
二次側圧力Ps が調圧範囲に属する様に選定された減圧
弁4の上流に絞り手段20を接続し、二次側圧力P4が許容
範囲下限PL に達した時に、(減圧弁4の流量)Q1
(絞り手段20で規制された供給流量)Q2 となる様に設
定した状態で計測して成るものであるが、Q1 >Q2
条件下において、流量特性曲線Aは僅かに右下がりの勾
配を有するグラフIのX軸にほぼ平行な直線であり、何
れの減圧弁4であってもその勾配は一定のため、流量特
性グラフIにおいて、流量0に対応した二次側圧力P4
設定値Ps を始点として上記勾配を有する流量特性曲線
Aを表示するのみで良く、簡便である。
【0025】請求項6記載の発明では、流量特性グラフ
Iに表示する減圧弁4の流量特性曲線Aは、上記の様に
二次側圧力P4の許容範囲下限値PL を通る水平(グラフ
Iにおいて流量を表したX軸に平行)な直線とほぼ同一
であることから、流量特性曲線Aを図9に一点鎖線で示
す直線に置き換えても、メインバルブ2の選定に何らの
支障はなく、この選定のためのグラフIを容易に作成で
きる等その実用的効果甚だ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】減圧装置の断面図である。
【図2】メインバルブの拡大断面図である。
【図3】減圧弁の拡大断面図である。
【図4】減圧装置を用いた給水湯システムの配管略図で
ある。
【図5】減圧装置を用いた循環式の給水湯システムの配
管略図であり、(a)はニードル弁を流量調節手段とし
た配管略図、(b)はニードル弁と逃し弁を併用して流
量調節手段とした配管略図である。
【図6】減圧装置で使用する減圧弁単独の流量特性グラ
フである。
【図7】減圧装置の流量特性グラフである。
【図8】絞り手段を接続した減圧弁であって、二次側設
定圧力が異なる各流量特性曲線を示した流量特性グラフ
Iである。
【図9】図8に示す流量特性曲線の1つを転記し、図1
0に示す各流量特性曲線を換算表記した流量特性グラフ
Iである。
【図10】各メインバルブ候補の流量特性曲線を示す流
量特性グラフIIである。
【図11】換算表である。
【図12】各メインバルブ候補を組み合わせた減圧装置
の実測値に基づく流量特性グラフである。
【図13】従来品の流量特性グラフである。
【符号の説明】
1 減圧装置 2 本体 3 パイロット管路 3a 分岐管路 4 減圧弁 6 流入口 7 流出口 8 一次側圧力室 9 二次側圧力室 11 弁口 13 ダイヤフラム 14 ダイヤフラム室 17 主弁 19 バネ 20 絞り手段 21 絞り手段 A 流量特性曲線 a 流量特性曲線 b 流量特性曲線 c 流量特性曲線 C 湯水混合栓 Fm 最大使用量 H 加熱装置 Pf 一次側設定圧力 Ps 二次側設定圧力 P4 二次側圧力 PL 許容範囲下限 Q1 流量 Q2 流量 Ra 交点座標 Rb 交点座標 Rc 交点座標 X 給水配管路 Xa 給水循環路 X1 給水管 X2 受水槽 X3 流量調節手段 XP1 ポンプ XP2 ポンプ Y 給湯配管路 Ya 給湯循環路 Y1 給湯管 Y2 受水槽 Y3 流量調節手段 W 水栓 I 流量特性グラフ II 流量特性グラフ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体側部に開設した流入口と流出口の夫
    々に連通する一次側圧力室と二次側圧力室とを本体内部
    で区画形成すると共に、一次側圧力室と二次側圧力室と
    を弁口を介して連通し、該弁口を開閉する様に設けた主
    弁をバネにて閉弁方向に付勢すると共に、主弁に連繋し
    て設けたダイヤフラムにて、本体内部でダイヤフラムの
    背面側に設けたダイヤフラム室と一次側圧力室とを区画
    して成るメインバルブを設け、前記一次側圧力室と二次
    側圧力室間に減圧弁を介在したパイロット管路を設け、
    該パイロット管路において、減圧弁の一次側に設けた分
    岐管路を前記ダイヤフラム室に接続し、分岐点より上流
    に絞り手段を設け、二次側圧力がその設定圧力より許容
    される範囲下限まで降下した時の減圧弁の流量を、絞り
    手段によって規制された流量より上回る様に設定したこ
    とを特徴とする減圧装置。
  2. 【請求項2】 分岐管路に別途絞り手段を設けたことを
    特徴とする請求項1記載の減圧装置。
  3. 【請求項3】 受水槽の給水側から順にポンプ、請求項
    1又は2記載の減圧装置を介装した給水配管路と、加熱
    装置を備えた受水槽の給水側から順にポンプ、請求項1
    又は2記載の減圧装置を介装した給湯配管路とを構成
    し、給水配管路及び給湯配管路の夫々において減圧装置
    より下流で分岐した給水管及び給湯管を湯水混合栓で連
    結して水栓に接続して成り、各減圧装置は設定された湯
    又は水の最大使用量以下で二次側圧力が許容範囲内に属
    する様に選定されたものであることを特徴とする給水湯
    システム。
  4. 【請求項4】 受水槽の給水側から順にポンプ、請求項
    1又は2記載の減圧装置及び流量調節手段を介装して受
    水槽の戻し側へ接続した給水循環路と、加熱装置を備え
    た受水槽の給水側から順にポンプ、請求項1又は2記載
    の減圧装置及び流量調節手段を介装して受水槽の戻し側
    へ接続した給湯循環路とを構成し、給水循環路及び給湯
    循環路において減圧装置1と流量調節手段間より夫々分
    岐した給水管及び給湯管を湯水混合栓で連結して水栓に
    接続して成り、各減圧装置は設定された湯又は水の最大
    使用量を上回っても二次側圧力が許容範囲内に属する様
    に選定されたものであって、前記許容範囲に基づく限界
    使用量と設定された最大使用量との差から導き出された
    流量の範囲内で給水循環路及び給湯循環路の夫々の循環
    流量を設定したことを特徴とする給水湯システム。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2記載の減圧装置を使用す
    る給水湯システムにおいて、湯水の最大使用量と一次側
    と二次側の設定圧力、並びに湯水の使用量に対する二次
    側圧力の変動幅を決定し、この決定された設定二次側圧
    力が調圧範囲に属する減圧弁を選定し、この減圧弁の上
    流に絞り手段を接続し、二次側圧力がその設定圧力より
    許容される範囲下限まで降下した時の減圧弁の流量を、
    絞り手段によって規制された流量より上回る様に設定し
    た状態での減圧弁の流量と二次側圧力の関係を示す流量
    特性グラフに、一次側と二次側との差圧と流量の関係を
    示す流量特性グラフに表示された各種メインバルブ候補
    の流量特性曲線を変換表示し、減圧弁の流量特性曲線と
    メインバルブ候補の流量特性曲線との交点座標が、前記
    最大使用量を超え、設定二次側圧力との差が最も少ない
    流量特性曲線に対応したメインバルブを選定したことを
    特徴とする減圧装置の選定方法。
  6. 【請求項6】 減圧弁の流量と二次側圧力の関係を示す
    流量特性グラフに表示する減圧弁の流量特性曲線を、二
    次側圧力の許容範囲下限値を通り、前記流量特性グラフ
    において、流量を表したX軸に平行な直線と成したこと
    を特徴とする請求項5記載の減圧装置の選定方法。
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