JP2002369769A

JP2002369769A - 板紙便座付袋型便器

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Publication number: JP2002369769A
Application number: JP2001220681A
Authority: JP
Inventors: Takahide Yamamoto; 隆秀山本
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2001-06-14
Filing date: 2001-06-14
Publication date: 2002-12-24

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】断水時、又は非常事態発生時において、既存の
水洗便器、及びポータブル便器、その他仮設便器、更に
は便所の無い場所、特に交通停滞した自動車内、又はハ
イキング野外等において、全く水道水、洗浄用水等を必
要とせず、簡単、衛生的にその場で大小排便ができると
同時に、使用済み排便袋を指先で、ラインシール行い、
更に消毒剤、凝固剤等を使用して、全く問題無く排便の
廃棄処理ができるよう、新規開発された板紙便座付袋型
便器である。【解決手段】洋式水洗便器の便座表面に、類似した形状
の二つ折された、硬質板紙便座と、別途Ｖ型に整形され
た軟質ポリエチレン袋口に、ラインシールが付設されて
いる排便回収用袋体とが、軟質ポリエチレン袋口を折り
返し固定する方法で、板紙便座とポリエチレン袋体が接
着剤を使用せず自在に、接続構成された構造の、板紙便
座付袋型便器である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明，板紙便座付袋型便器は、
断水時及び非常事態発生時において、既存の水洗式便
器，その他便所の無い場所等においても、全く水道水、
又は水洗用水を必要とせず、簡単、衛生的に、しかも安
価な費用で、女性、子供達にも容易に使用できる、袋型
便器を、新たに提供行うものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より非常時に使用できる即席組立式
便器、及び携帯用便器等の開発は、以前から行われてお
り、現在では多種多用の非常用便器が、すでに市販され
ているものである。しかし、市販されている、ほとんど
の製品は、新たに非常用便器として開発された、別途，
新型便器となつて、提供される内容になっている。そし
て、それも現実には、女性子供達が使用する場合，便器
本体がダンボール紙であつたり，組み立て式の箱型便器
となっているため，不安定な要素が多々ある他、特に使
用済便器の後処理方法については、まだ多くの問題が残
っているようで、本格的，非常用便器としては十分効果
が発揮されていないのが、これまで開発された、非常用
便器の実態となっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】非常用便器、及び携帯
用便器等の必要性は、社会的にも大いに認められるとこ
ろである。非常用便器の開発については、特別難しい問
題が無いだけに，、これまで多種多用の非常用便器が、
一般アイデアマンによって開発され、市販されているの
が実態となっている。ところが新たに疑問となるのが、
通常の災害発生時において、各家庭の既存水洗便器が、
全て使えなくなるわけでは無いのである、それにも拘ら
ず非常用目的に、次から次えと新種非常用独立型便器が
開発されて，市販されていく、実に不思議な現象がみら
れるわけである。この不都合な問題点を考慮して、本発
明が課題とすることは、，断水時及び非常時において
も、既存の便器等が存在する限り，全く水道水無しでも
既存水洗式便器が、そのまま使用することができる、新
たな非常用便器の開発を行うことが，本発明の課題であ
ると考えたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】断水時に洋式水洗便器内
へ、市販ポリエチレン袋を挿入して、排便使用実験を行
った結果、排便行うと同時に、排便の加重を受けて、ポ
リエチレン袋自体が、便器の底に落下して、実に不衛生
な状態となって、排便を袋回収することの出来ない事実
が判明したものである。その後においても、ポリエチレ
ン袋を使用する方法で、何度も断水時における排便袋回
収方法を、試みたものであるが、軟弱なポリエチレン袋
口を、長穴のあいた便座表面に装着固定することは、至
って困難であり、又通常の袋を使用した場合、排便の入
った袋体は便器内で膨張することから、最終、便座孔か
ら、袋が抜けなくなることも、実検によって新たに確認
されたたものである。

【０００５】新しい手段で洋式水洗便器内に、ポリエチ
レン袋を装着する場合、便器の底に排便の加重を受け
て、ポリエチレン袋自体が落下しないように、ポリエチ
レン袋口に、別途、便座表面形状の，硬質板紙便座を付
設する方法を新たに考案したものである。使用時、便座
の表面に，別途袋に付いた、硬質板紙便座を上乗せし
て、Ｖ型袋下方を便器の中に吊り下げる方法で使用する
ものである。実験の結果、問題なく使用でき，簡単，衛
生的、しかも、安価な費用で排便を、ポリエチレン袋回
収することに成功したものである。

【０００６】排便終了後は、ポリエチレン袋上部に付設
されている板紙便座を手で破り、除去行うと同時に，袋
口に付設されたラインシール部を指先で閉じて、完全袋
密封行うものである。更に袋内に同封されている消毒
済、及び粉末凝固済等の効果によって，排便汚物が、自
然的に消毒されると同時に凝固化されて、一層と廃棄物
回収状態が容易になることも、実験の結果、確認されて
いるものである。

【０００７】本発明、板紙便座付袋型便器は，便所の無
い場所においても，全く水道水、又は洗浄用水等を必要
とせず，簡単，衛生的に大小排便が行えるものである。
其の使用方法は、折りたたまれた硬質板紙便座を、両手
で広げて、袋便器全体を手で持ったまま、和式便所を使
用する方法で行うものである。子供が使用する場合は、
大人が手伝う必要性もあるが、その他は全く問題無く、
男女を問わず使用できることが、実験によって確認され
ているものである。

【０００８】板紙便座が、二つ折に加工されているの
は、袋便器が小さく折りたたまれるように工夫された技
術である。別途製品収納ケースには、板紙便座付袋型便
器製品が折りたたまれて収納されているわけである。特
に自動車用携帯便器として、又は旅行中の非常用便器と
して便利に使用されるためである。又ポリエチレン袋体
底部が、Ｖ型に加工されているのは、便座穴より使用済
み袋体を容易に抜き取るために必要な整形である。更
に、ゴミ回収車の衛生問題を，考慮して袋ラインシール
部を二重に付設する必要性も考えられる他、両面接着テ
ープを併用する方法も必要に応じて考えられるものであ
る。

【作用】軟質ポリエチレン製袋体を使用して、更に袋上
部には別途、硬質板紙便座が使用されている構造の、板
紙便座付袋型便器の場合、断水時において既存の水洗式
便器が、そのまま、水無しで使用できる条件に対して
も、又便所の無い場所で水無しに使用できる条件に対し
ても、問題は、全てクリアーされているものである。こ
の完成された技術開発に、大きく作用しているのが、軟
弱ポリエチレン袋口を、ワンタッチで硬化自在に使用で
きるように開発された、二つ折り硬質板紙便座の効果で
あることが考えられる。特に便座表面の複雑な長孔に、
軟質袋型便器を脱着自在に固定させた技術こそが、本発
明のミソであると考えられるものである。

【実施例】家庭用、洋式水洗便器に、試作板紙便座付袋
型便器を使用して、約一週間いろいろと排便処理実験を
試みた結果、板紙便座付袋便器の使用方法が至って簡単
に使用できるものであつたことから、大人の使用に対し
ては、全く問題の無いことが確認されたものである。し
かし使用済み排便袋の後処理については廃棄処分方法
に、やや問題が生じたものである。その問題となったこ
とは、自治体ゴミ回収車の場合、週二回、定めた日程以
外、ゴミ回収は行われ無いということである。次に便所
のない場所、特に交通停滞した自動車内で、板紙便座付
袋型便器の使用実験を行った結果、袋便器の使用方法、
及びその使用結果等においては、何も問題は無かつたも
のの、使用済み袋型便器の廃棄処分については、適当な
廃棄場所が見当たらず、結局最後は廃棄物を自宅まで持
ち帰る結果となったものである。

【発明の効果】本発明、板紙便座付袋型便器の特徴は、
断水時において、全く水道水を必要とせず、既存の水洗
便器をそのまま使用して、簡単、しかも衛生的に大小排
便処理が行えるということである。又、同時に排便をそ
の場で簡単に指先で、完全袋密封処理することができる
ことについても、実は大変便利な非常用便器であると、
特別に評価を戴いているものである。事実、断水時、及
び災害発生時において問題無く、既存の水洗便器が水無
しで、そのまま使用できる、社会的効果を考えた場合、
其の効果の程は誠に大であることが考えられるものであ
る。又交通停滞した自動車内において、板紙便座付袋型
便器が、問題無く排便に使用できることについても、実
験を行つた、ドライバー達から大きく評価されているこ
とを考えれば。本発明板紙便座付袋型便器が、社会的に
寄与する効果は、誠に大であると判断することができる
ものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】板紙便座と、ラインシール付袋型便器の分離斜
視図

【図２】板紙便座付袋型便器、全体斜視図

【図３】洋式水洗便器内、板紙便座袋型便器装着説明図

【図４】排便密封、袋型便器斜視図

【符号の説明】

（１）板紙便座（２）便座折り目（３）ポリエチレン袋口（４）ラインシール部（５）Ｖ型ポリエチレン袋体（６）便座排便口（７）ポリエチレン袋折り返し部（８）Ｖ型袋底部（９）水洗便器、固定蓋（１０）板紙便座表面（１１）水洗便器、固定便座（１２）水洗便器、廃水口（１３）汚物収納ポリエチレン袋（１４）ラインシール閉じ部（１５）除去された板紙便座

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】洋式水洗便器の便座表面に類似した形状の
板紙便座が二つ折して、ポリエチレン袋口に付設されて
なる板紙便座付袋型便器を，断水時，又は非常事態発生
時に、既存の洋式水洗便器、及びポータブル便器，その
他仮設便器等の便座表面に、二つ折板紙便座を手で広げ
て上乗せし，更にＶ型袋下部を便器内に吊り下げる方法
で、大小排便を行い、特に断水時，及び非常事態発生時
において既存の水洗便器等が、そのまま使用できる他、
便所の無い場所においても、簡単に使用できると同時
に、使用後の排便処理についても、ポリエチレン袋上部
に付設してあるラインシール部を指先で簡単に閉じる方
法で、汚物を密封化して、更に薬品で消毒、凝固化させ
て，衛生的に、しかも安価な費用で完全に，非常時の排
便が、問題無く廃棄処理、行えることを特徴とした、板
紙便座付袋型便器である。