JP2002366156A - アミノ酸配列または文字配列による音楽自動生成方法およびそのシステム、並びに記憶媒体および配信方法 - Google Patents

アミノ酸配列または文字配列による音楽自動生成方法およびそのシステム、並びに記憶媒体および配信方法

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Abstract

(57)【要約】 【課 題】アミノ酸配列または文字の配列を基にした音
階を基にして音楽を自動生成することによって、個人の
安息、リラクゼーション、啓発、体の活性化、リハビリ
テーション、疲労の回復に役立てるものである。 【解決手段】 アミノ酸配列または文字配列を単純な音
階の連続として置き換えることができることに着目し、
さらに、前記音楽を聞く時の気候条件、健康状態、バイ
オリズム、その他の目的に応じて音階の連続を適切に加
工することによって、優れた音楽を自動生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アミノ酸配列ある
いは文字配列から音楽を自動的に生成することによっ
て、個人の安息、リラクゼーション、体の各部の活性
化、リハビリテーション、疲労の回復等を得ることがで
きるアミノ酸配列または文字配列による音楽自動生成方
法およびそのシステム、並びに記憶媒体およびシステム
配信方法に関するものである。また、本発明は、個人の
嗜好、体調、バイオリズム、環境等をパラメタとして取
り込み、音楽をより楽しく、また体に対して効果的に効
くことができるアミノ酸配列または文字配列による音楽
自動生成方法およびそのシステム、並びに記憶媒体およ
びシステム配信方法に関するものである。
【0002】本発明は、アミノ酸配列あるいは文字配列
から自動的に生成された音楽による振動により、つぼを
刺激して、血液の循環を良好にし、体の各部の活性化、
疲労の回復、治療の促進等により、体調を良くすること
ができるアミノ酸配列または文字配列による音楽自動生
成方法およびそのシステム、並びに記憶媒体およびシス
テム配信方法に関するものである。
【0003】
【従来の技術】リラクゼーション効果、啓発、活性化、
リハビリテーションを図るものとしては、軽い運動を行
う、音楽を聞く、映像を見る、瞑想や祈りを行う、マッ
サージや入浴を行う、アロマセラピー、ユーモア・会話
を行う等いろいろな方法が考えられている。前記リラク
ゼーション効果、啓発、活性化、リハビリテーションを
図るものは、前記の一つではなく、複合的に作用させる
ことによって、より高い効果を発揮する。
【0004】従来の音楽生成方法は、基本の曲が作曲さ
れると、編曲したり、シンセサイザーによる音響効果を
付けたりするソフトウエアがあった。しかし、前記ソフ
トウエアは、個人や環境によって自動的に異なる伴奏に
したり、健康、リラクゼーション効果、啓発、活性化、
リハビリテーション等を考慮した曲にしようとするもの
ではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記リラクゼーション
効果、啓発、活性化、リハビリテーションを図るもの
は、たとえば、アロマセラピーのように、香料やポプリ
を調製して、個人の気分やその時の雰囲気に合わせるも
のがある。前記リラクゼーション効果等は、環境を作っ
たり、あるいは音楽や香りを選択する必要があった。し
かし、前記個人の気分やその時の雰囲気は、その都度変
わるため、個人の状態に合わせたリラクゼーション効果
を期待するのは難しいことであった。
【0006】本発明は、以上のような課題を解決するた
めのものであり、アミノ酸配列または文字の配列を基に
した音階に、たとえば、活発な音楽から落ち着いた音楽
に次第に変化させて、筋肉の弛緩を促すことができるア
ミノ酸配列または文字配列による音楽自動生成方法およ
びそのシステム、並びに記憶媒体およびシステム配信方
法を提供することを目的とする。
【0007】本発明は、アミノ酸配列または文字の配列
を基にした音階に、短調から長調へ変化させる、すなわ
ち、音楽の調子を変化させることによって気分も伴って
変わるようにする、ことにより不安定な状態から安定し
た気分に変化させることができるアミノ酸配列または文
字配列による音楽自動生成方法およびそのシステム、並
びに記憶媒体およびシステム配信方法を提供することを
目的とする。
【0008】本発明は、アミノ酸配列または文字の配列
を基にした音階に、個人の嗜好に合わせた自動作曲を行
わせることにより、安心したリラクゼーション効果を発
揮できるアミノ酸配列または文字配列による音楽自動生
成方法およびそのシステム、並びに記憶媒体およびシス
テム配信方法を提供することを目的とする。
【0009】本発明は、アミノ酸配列または文字の配列
を基にした音階に、個人のその時の状態に合わせた曲想
が自動的に作曲されることにより、満足感が得られるア
ミノ酸配列または文字配列による音楽自動生成方法およ
びそのシステム、並びに記憶媒体およびシステム配信方
法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】(第1発明)第1発明の
アミノ酸配列または文字配列による音楽自動生成方法
は、予め選択された身体部位の蛋白質によって決まるア
ミノ酸配列、または予め選択された文章の文字配列に基
づいて、音階を割り当てると共に、予め選択された個人
の特性データと、環境センサによって測定された環境デ
ータとによって、音長、強弱、音色、曲の種類、テンポ
等を自動的に決めることにより音楽が自動生成されるこ
とを特徴とする。
【0011】(第2発明)第2発明のアミノ酸配列また
は文字配列による音楽自動生成方法において、前記環境
センサは、気温、湿度、気圧であり、これらの少なくと
も一つが選択されることを特徴とする。
【0012】(第3発明)第3発明のアミノ酸配列また
は文字配列による音楽自動生成方法において、前記個人
の特性データは、バイオリズムであり、身体、感情、知
性の演算結果を考慮して曲の調性を決めることを特徴と
する。
【0013】(第4発明)第4発明のアミノ酸配列また
は文字配列による音楽自動生成方法は、予め設定された
各種パラメタがシンセサイザーに加えられて音楽の自動
生成を行うことを特徴とする。
【0014】(第5発明)第5発明のアミノ酸配列また
は文字配列による音楽自動生成方法において、前記気温
および湿度は、−a(t−b)2 +c、−d(m−e)
2 +fで決められ、前記気圧は、g(p−h)3 +iで
決められることを特徴とする(tは気温、mは湿度、p
は気圧、その他のアルファベットは任意の変数)。
【0015】(第6発明)第6発明のアミノ酸配列また
は文字配列による音楽自動生成方法は、前記気温、湿
度、気圧の少なくとも一つに重みを付けることができる
ことを特徴とする。
【0016】(第7発明)第7発明のアミノ酸配列また
は文字配列による音楽自動生成方法は、個人の特性デー
タとして時間を選択した場合、入眠、起床、活動時間の
設定によって曲のテンポ、強弱等を予め決められたデー
タによって自動的に変えることを特徴とする。
【0017】(第8発明)第8発明のアミノ酸配列また
は文字配列による音楽自動生成方法は、前記入眠、起床
時間が通常と異なる場合、曲のテンポ、強弱、曲の長さ
を自動的に変えることを特徴とする。
【0018】(第9発明)第9発明のアミノ酸配列また
は文字配列による音楽自動生成システムは、予め選択さ
れた身体部位の蛋白質によって決まるアミノ酸配列、ま
たは予め選択された文章の文字配列を選択するアミノ酸
配列または文章選択手段と、アミノ酸配列または文字配
列と音階との対応表に基づいて音階を作成する音階作成
手段と、気温、湿度、気圧等の環境を測定する環境測定
手段、身体の部位・機能を選択する選択手段、バイオリ
ズムまたは時間を設定するバイオリズムまたは時間の設
定手段、個人の特性データを設定する個人特性データ設
定手段、ランダムにするための乱数発生手段、の内の少
なくとも一つをパラメタとして設定するパラメタ設定手
段と、前記パラメタ設定手段によって、設定されたパラ
メタに基づく曲の要素を抽出する曲の要素抽出手段と、
前記抽出された曲の要素と前記アミノ酸配列または文字
配列によって作成された音階とを合成して音楽を作成す
る音楽自動生成手段と、前記音楽自動生成手段によって
作成された音楽を再生する再生手段とを少なくとも備え
ていることを特徴とする。
【0019】(第10発明)第10発明のアミノ酸配列
または文字配列による音楽自動生成システムにおいて、
前記バイオリズムまたは時間の設定手段は、生年月日、
時間に関する生活の条件を設定できることを特徴とす
る。
【0020】(第11発明)第11発明のアミノ酸配列
または文字配列による音楽自動生成システムは、音楽自
動生成システムの内、少なくとも再生装置がベッドに組
み込まれていることを特徴とする。
【0021】(第12発明)第12発明のアミノ酸配列
または文字配列による音楽自動生成システムは、音楽自
動生成システムが遮音された部屋に組み込まれているこ
とを特徴とする。
【0022】(第13発明)第13発明のアミノ酸配列
または文字配列による音楽自動生成システムは、音楽自
動生成システムにおける出力がヘッドホンから再生され
ることを特徴とする。
【0023】(第14発明)第14発明のアミノ酸配列
または文字配列による音楽自動生成システムは、音楽自
動生成システムにおける出力がヘッドホンから再生され
ると共に、前記ヘッドホンの出力部が首、顔面、および
頭部のつぼに当接できる聴覚以外の出力部を有すること
を特徴とする。
【0024】(第15発明)第15発明の記憶媒体は、
アミノ酸配列または文字配列による音楽自動生成方法が
記憶されていることを特徴とする。
【0025】(第16発明)第16発明のシステム配信
方法は、アミノ酸配列または文字配列による音楽自動生
成方法をインターネットを介して操作すること、および
/または前記音楽自動生成方法によって生成された音楽
を配信することを特徴とする。
【0026】
【発明の実施形態】(第1発明)生体内で使用されてい
るアミノ酸の種類は、生化学的に20種類あり、これら
のアミノ酸が1次元配列として並んだ蛋白質の1次構造
を作っている。前記20種類のアミノ酸は、それぞれ異
なった生化学的な特性を有している。たとえば、アミノ
酸は、親水性と疎水性の性質に分類され、その中でも親
水性の強いもの、疎水性の強いもののように、生化学的
な特徴として捉えることができる。
【0027】本出願人は、前記アミノ酸の生化学的な特
徴を、ある一定な基準に基づいて音階に割り当てること
によって、アミノ酸配列を単純な音階の連続として置き
換えることができることに着目し、なおかつ、前記音楽
を聞く時の気候条件、健康状態、バイオリズム、その他
の目的に応じて音階の連続を適切に加工することによっ
て、優れた音楽が自動生成できることを発見した。した
がって、同じアミノ酸配列を用いた音楽を自動生成する
場合であっても、その加工の仕方によって非常に多くの
バリエーションを生じさせることが可能である。
【0028】さらに、本発明は、数万種類の蛋白質のア
ミノ酸配列を組み合わせることによって、膨大な種類の
音楽を生成できる。本発明は、個人の目的や環境に合っ
た適切なパラメタを設定することにより、個性に応じた
音楽を自動生成することができる。また、蛋白質のアミ
ノ酸配列は、個人や家系によって異なっている部分があ
る。これらのアミノ酸配列は、個性的なものとして捉
え、自動生成音楽の元データとして使用することによっ
て、より個人的なカスタマイズが可能になる。本発明
は、個人個人に応じたアミノ酸配列を基にして音楽を自
動生成することで、暗示的効果により、リラクゼーショ
ン効果を高めることができる。
【0029】本発明は、前記点に着目したものであり、
予め選択された身体部位の蛋白質によって決まるアミノ
酸配列、たとえば、アミノ酸の親水性または疎水性の強
弱によって音階が割り当てられる。また、予め選択され
た文章、たとえば、俳句、和歌、詩歌、有名人の名言等
の文字配列に基づいて、音階が割り当てられる。さら
に、本発明は、前記音階が単調になるのを防ぐために、
予め選択された個人の特性データ、生年月日、性別、嗜
好等や環境センサによって測定された環境データ、たと
えば、気温、湿度、気圧によって、メロディー、ハーモ
ニー、曲の長さ・強弱・音色、曲の種類、テンポを自動
的に変えて音楽を自動生成する。
【0030】本発明は、リラクゼーションを目的とする
場合、たとえば、長調にし、活発な曲から落ち着いた曲
で、しかも個人の好みにあった曲のタイプを予め選択し
てあるパラメタを基にして、個人に合った音楽を自動生
成する。環境センサは、夏と冬、湿度の低い時と湿度の
高い時、あるいは低気圧が近づいてきた時、高気圧が張
り出してきた時、というような気圧変化の傾向(現在の
気圧および上昇時または降下時)によって、音楽の調子
を自動的に変えることができるようになっている。な
お、第1発明において、「個人特性データ」は、バイオ
リズム、時間、身体の部位等も含む広い意味のものであ
る。
【0031】(第2発明)第2発明は、自動的に生成さ
れる音楽が環境によって異なる曲となるようにしてい
る。たとえば、第2発明において、気温が高い時は涼し
げな曲に、気温が低い時は心が温まる曲に、湿度が高い
時は心がからっとする曲に、湿度が低いときは少し湿り
けのある曲に、高気圧が張っている時は、晴々とした曲
に、低気圧が近づいてきた時は、天気が快方に向かうイ
メージの曲にそれぞれ編曲できるようにする。また、気
圧が上昇傾向、降下傾向によって曲を変えることができ
る。
【0032】(第3発明)音楽の自動生成は、一日の中
の時間によって決めることができる。たとえば、朝の起
き掛け、昼食の前の時間帯、眠気が出る時間帯、仕事の
疲れが出る時間帯、家に帰ってほっとする時間帯、就寝
前のように分けておくと、時間を設定しただけで、個人
の時間的なリズムを考慮した曲が自動的に生成される。
また、バイオリズムは、生年月日を入力することにより
演算できるため、身体、感情、知性が現在どの様な調子
であるかに従って、合った音楽を自動生成でき、仕事や
イベント別に適応できる。また、前記バイオリズムは、
演算結果を加算して曲の調性を決めることができる。た
とえば、バイオリズムは、生年月日に基づいて、個人の
デスクワーク、会議、出張、試験、面接等に際し、リラ
クゼーションあるいは活性化するのに適応した音楽を生
成することができる。
【0033】(第4発明)第4発明は、シンセサイザー
によって、たとえば、リズム、音階、音質、音源等をア
レンジすることができる。前記リズム、音階、音質、音
源は、環境およびバイオリズムによるパラメタと連動さ
せることによって、音楽に多くの変化をもたせることが
できる。
【0034】(第5発明)第5発明は、気温、湿度、気
圧によって曲のテンポを変えようとするものである。た
とえば、前記気温および湿度は、−a(t−b)2
c、−d(m−e) 2 +fで決められ、前記気圧は、g
(p−h)3 +iで決められる。前記気温(t)と湿度
(m)は、二次関数で表され、一番過ごし易い時に曲の
テンポのピークを持って行くように変数(aないしf)
を決める。また、前記気圧は、変数gないしiを任意に
して、三次曲線で表され、気圧が高過ぎる場合テンポを
速く、低過ぎる場合、テンポを遅くするようにしてい
る。第5発明は、上記のように、環境によってセンサか
らの測定された値を自動的に音楽のテンポに反映される
ようになっている。
【0035】(第6発明)第6発明は、気温、湿度、気
圧の中で、他の要素と比較して気温が重要であると考え
た場合、気温に重みを付けることによって、初期設定状
態を変えて曲の生成に変化をもたらすことができる。
【0036】(第7発明)第7発明は、入眠の場合、予
め決められた時間で、寝つきが良いように、曲のテンポ
あるいは強さが最初徐々に大きく、その後、ゆっくりと
所定の時間をかけて低下するように予め決められてい
る。起床の場合は、曲が始まってから比較的立ち上がり
が急にテンポと強さを増加する。活動時間は、休息に使
用する場合と活性化する場合とによって曲の選択が異な
る。
【0037】(第8発明)第8発明は、前記入眠、起床
時間が通常と異なる場合に、たとえば、短時間で入眠や
起床ができるように、曲のテンポ、強弱、曲の長さを自
動的に変えることができるように設定されている。
【0038】(第9発明)第9発明のアミノ酸配列また
は文字配列による音楽自動生成システムは、アミノ酸配
列または文字配列を選択する選択手段と、アミノ酸配列
に基づいて音階を決めるテーブルによって音階を作成す
る音階作成手段と、パラメタを設定するパラメタ設定手
段と、前記パラメタに基づく曲の要素を抽出する曲の要
素抽出手段と、これらのデータを合成して音楽を作成す
る音楽自動生成手段と、前記音楽を再生する再生手段と
から構成されている。すなわち、前記選択手段は、予め
選択された身体部位、たとえば、肩、腕、脚、脳等の蛋
白によって決まるアミノ酸配列、または予め選択された
和歌、俳句、詩歌、有名人の名言等の文字配列を選択す
る。
【0039】音階作成手段は、アミノ酸配列または文字
配列に基づいて音階を決めるテーブルによって音階を作
成する。たとえば、音階作成手段は、アミノ酸配列の親
水性および疎水性の強弱に着目して、その程度によって
音階を作成する。パラメタ設定手段は、環境測定手段、
身体の部位・機能選択手段、バイオリズム設定手段、個
人特性データ設定手段、乱数発生手段の中の少なくとも
一つのパラメタを設定する。
【0040】曲の要素抽出手段は、前記パラメタ設定手
段によって設定されたパラメタに基づいて曲の要素が抽
出される。前記パラメタには、気温、湿度、気圧、身体
の部位、身体の機能(走る、歩く、心肺機能、呼吸機
能、循環機能、消化機能等)、バイオリズム(生年月
日、実行時間)、個人の嗜好、性別、乱数による選択等
がある。前記パラメタの設定は、個人が全部入力する場
合、個人の入力と予め設定により自動的に入力される場
合、あるいは前記が予め設定されていて自動的に入力さ
れる場合がある。
【0041】次に、曲の要素を抽出する抽出手段は、前
記パラメタ設定手段によって設定されたパラメタを基に
した曲の要素を抽出する。音楽自動生成手段は、前記抽
出された曲の要素と前記アミノ酸配列または文字配列に
よって作成された音階とを合成して音楽を作成する。再
生手段は、前記音楽自動生成手段によって作成された音
楽を再生する。以上のように、本発明のアミノ酸または
文字配列による音楽自動生成システムは、自分の部位に
おけるアミノ酸配列、あるいは他人の部位におけるアミ
ノ酸配列、または、有名人の俳句、和歌、詩歌、名言か
らなる文字配列に基づいた音階、環境、バイオリズム等
によって設定されるパラメタを基にして音楽が自動的に
生成される。
【0042】文字配列は、アルファベット、イロハ、ア
イウエオ等を単純に音階、音長に割当てることができ
る。たとえば、アルファベットの場合、aからzまでを
七つの音階に割り当てる。また、音長は、同様に、2分
音符、4分音符、8分音符、3連符に割り当てる。さら
に、前記アミノ酸配列または文字配列は、偶数番目を音
階に、奇数番目を音長に割り当てることができる。
【0043】たとえば、これからサッカー選手を目指す
子供は、有名サッカー選手の脚の部位における蛋白のア
ミノ酸配列から作成された音楽を毎回練習前に聞くこと
により、脚が強くなったり、あるいは脚技が上達するこ
とを信じて練習ができる。アミノ酸配列に欠陥がある患
者は、病室に流された正常なアミノ酸配列から作成され
た音楽を聞くことにより、治療効果を上げることができ
る。また、研究所または開発部における研究員は、バッ
クグラウンドミュージックとして、ノーベル賞受賞者あ
るいは有名な発明家の脳の部分における蛋白のアミノ酸
配列に基づいた音楽を知らず知らずに聞いていると、脳
が活性化されて、新しい発想が浮かぶ可能性が高くな
る。
【0044】(第10発明)第10発明のバイオリズム
設定手段は、生年月日を入力することにより、落ち込ん
でいる時期、活性化されている時期によって、予め決め
られたパラメタが設定されるようにする。時間の設定
は、朝ないし夜等によって異なる時間帯によって一番合
ったパラメタが設定される。たとえば、時間の設定は、
生活の条件、すなわち、朝がけ、寝がけ、午前、午後に
よってパラメタが設定される。第10発明は、バイオリ
ズムや時間(帯)によるパラメタが設定されることによ
り、アミノ酸配列または文字配列に基づいた音楽が自動
生成される。
【0045】(第11発明)第11発明は、個人のアミ
ノ酸配列および/またはバイオリズム、環境に基づいた
音楽が自動生成することができるため、この音楽自動生
成システムをベッドに組み込む。このような音楽自動シ
ステムの中の少なくとも再生装置が組み込まれたベッド
に寝る者は、自分あるいは健康な者のアミノ酸配列、バ
イオリズム、あるいは好みの設定に基づいた音楽を体全
身で聞くことができるため、本人のリラクゼーションあ
るいは入眠の助けになる。さらに、前記音楽自動生成シ
ステムは、再生装置の出力部を複数にして、ベッドの各
所(たとえば、体において、つぼのある場所等)に配置
して置くと、前記音楽による振動(音波)により全身の
刺激、特に、つぼを刺激することになり、疲労の回復、
身体の活性化、病気の治療等が行われると同時にリラク
ゼーションあるいは入眠に入ることが容易にできる。
【0046】(第12発明)第12発明の音楽自動生成
システムが組み込まれた遮音室は、たとえば、会社のリ
ラクゼーションルームとして、気持ちが不安定な者を安
定に導き、仕事に疲れた者の気持ちを和らげ、精神衛生
上効果がある。前記遮音室は、病院に設けられた場合、
病気によって異なる音楽を演奏させることによって、治
療効果を促進することができる。また、前記部屋は、喫
茶店あるいは会議室等とすることで、目的に合ったパラ
メタの設定をしておけば、店の繁盛あるいは効率的な会
議の運営が可能になる。さらに、前記部屋は、人の多く
集まるデパートメントストアー、駅、学校、予備校等に
設置することで、それぞれの目的を効率良く発揮するこ
とができる。前記部屋は、病院の診察室、待合室等に設
けることによって、患者の気持ちを安定にすることがで
きる。
【0047】(第13発明)第13発明のアミノ酸配列
または文字配列による音楽自動生成システムは、生成さ
れた曲がヘッドホンを介して出力される。ヘッドホンか
らの出力は、音楽を生成する際に、左右の強さを変えて
録音することにより、音を立体的にすることができる。
このような立体音は、より一層、リラクゼーション効
果、その他の効果を多く発揮することができる。なお、
本発明におけるヘッドホンは、イヤホン等を含むもので
ある。
【0048】(第14発明)第14発明のアミノ酸配列
または文字配列による音楽自動生成システムは、ヘッド
ホン等の出力部の数を3つ以上にして、両耳以外の場所
に当接できるようにする。たとえば、ヘッドホンは、出
力部を5箇所にすると、これらを両耳、こめかみ、脳天
部(百応点)、あるいはボンノクボのつぼに当接する。
前記両耳以外の場所、特に、首、顔面、頭部等の露出し
ている部分には、つぼが多くあるため、音楽を聞いてリ
ラックスしている間につぼが刺激され、音楽の効果と相
まって、つぼの刺激効果を倍増させることができる。前
記耳以外に当接する出力部は、強めにするとなお一層効
果を発揮することができる。
【0049】(第15発明)第15発明は、記憶媒体に
アミノ酸配列または文字配列による音楽自動生成方法が
プログラムとして記憶されている。たとえば、アミノ酸
配列または文字配列による音楽自動生成方法における環
境測定手段のセンサは、予め想定できるデータとして記
憶しておき、気温、湿度、気圧等を設定することにより
パラメタを決めることができる。したがって、前記音楽
自動生成方法は、プログラムとして記憶媒体に記憶する
ことができる。
【0050】(第16発明)第16発明は、インターネ
ットを介してホームページから所定の設定を行うことに
より、前記アミノ酸配列または文字配列による音楽自動
生成方法をパーソナルコンピュータ、あるいは携帯電話
等に配信することができる。パーソナルコンピュータあ
るいは携帯電話に配信された前記音楽は、仕事の合間に
疲れを癒すのに好適である。また、携帯電話に配信され
た前記音楽は、出先で聞くことができるため、出先にお
けるリラクゼーションが可能である。また、自分のコン
ピュータにインターネットを介してホームページからア
ミノ酸配列または文字配列による音楽自動生成方法をダ
ウンロードして、自分の好みに合った音楽を自動生成す
ることができる。
【0051】
【実施例】図1は本発明の実施例で、アミノ酸配列また
は文字配列による自動音楽生成システムの概念を説明す
るためのブロック構成図である。前記アミノ酸配列また
は文字配列による音楽自動生成システムは、入力部と、
音楽生成部と、編曲部とから構成されている。図1にお
いて、入力部は、環境測定手段111と、身体部位・機
能選択手段112と、バイオリズムまたは時間の設定手
段113と、乱数設定手段114と、個人特性データ設
定手段115と、入力手段116とから構成されてい
る。
【0052】音楽生成部は、アミノ酸配列記憶手段12
5と、アミノ酸配列選択手段126と、アミノ酸配列に
基づいた音階作成手段127と、音楽自動生成手段12
8と、生成音楽記憶手段129と、音楽再生手段130
と、出力装置131とから構成されている。
【0053】編曲部は、パラメタ設定手段117と、パ
ラメタ対音長・テンポ等テーブル記憶手段118と、パ
ラメタ対曲の変化テーブル記憶手段119と、パラメタ
対曲の特徴テーブル記憶手段120と、曲の要素抽出手
段121と、シンセサイザー記憶手段122と、シンセ
サイザー設定手段123とから構成される。
【0054】環境測定手段111は、気温、湿度、気圧
を測定するものであり、センサによって自動的に入力で
きる。しかし、音楽を自動生成する際に、オペレータが
自分で感じた気温、湿度、気圧を入力手段116によっ
て入力することもできる。身体部位・機能選択手段11
2は、肩、腿、腕、心臓、肺、脳の部位、呼吸器、循環
器、消化器等の機能を選択する。すなわち、身体部位・
機能選択手段112は、身体のどの部位あるいは機能を
基にしたアミノ酸配列から音楽を自動生成するかを選択
するものである。また、アミノ酸配列は、システムに組
み込まれたデータべースに保存されており、この中から
自動的に選択される。
【0055】バイオリズムまたは時間の設定手段113
は、バイオリズムを演算させるための生年月日を入力手
段116によって入力することにより、オペレータの現
在の体調、知性、感情等が決められる。また、時間は、
前記入力手段116により、たとえば、寝起き、午前
中、午後、夕方、就寝時等のように入力することによ
り、オペレータの体の状態が自動的に入力される。
【0056】乱数設定手段114は、各種パラメタを乱
数の発生により、無差別的に設定したり、あるいは、ア
ミノ酸配列記憶手段125に記憶されているアミノ酸配
列を無差別的に選択するものである。個人特性データ設
定手段115は、音楽を聞く目的により、たとえば、リ
ラクゼーション、疲労の回復、スポーツの上達、病気の
治療、年齢、性別、生年月日等を入力手段116によっ
て入力する。
【0057】パラメタ設定手段117は、前記環境測定
手段111ないし入力手段116において設定または選
択されたパラメタを設定する。パラメタ対音長・テンポ
等テーブル記憶手段118は、前記設定または選択され
たパラメタに対して、どのような音長、強弱、音色、テ
ンポ等が適しているかを予め予測してテーブルを作成し
ておく。パラメタ対曲の変化テーブル記憶手段119
は、前記設定または選択されたパラメタに対して、どの
ような曲の変化、たとえば、音長、強弱、音色等に変化
を付けたら良いかを予めテーブルとして作成しておく。
【0058】パラメタ対曲の特徴テーブル記憶手段12
0は、前記設定または選択されたパラメタに対して、ど
のような曲の特徴、たとえば、歌謡曲、行進曲、ラテン
音楽、クラシック音楽、ロックといった曲のタイプ、あ
るいは早い、遅いといった曲のテンポ等にしたら良いか
を予めテーブルとして作成しておく。曲の要素抽出手段
121は、前記設定または選択されたパラメタに対し
て、どのような曲の要素、たとえば、イ長調、ロ短調、
・・・、等にしたら良いかを予めテーブルとして作成し
ておくことができる。それぞれの曲想を決めるデータ
は、テーブルに保存されており、前記テーブルのデータ
をそれぞれ組合せることによって多くの曲を生成でき
る。
【0059】シンセサイザー記憶手段122は、曲と合
成するためのリズム、音質、音源等が記憶されている。
シンセサイザー設定手段123は、前記パラメタ設定手
段117によって設定されたパラメタに基づいて自動的
に設定または、入力手段116による設定ができる。
【0060】アミノ酸配列記憶手段125は、肩、腕、
脚、脳等の蛋白質によって決まるアミノ酸配列、有名人
または特定な者の特定部位の蛋白に基づいたアミノ酸配
列、または予め選択された和歌、俳句、詩歌、有名人の
名言等の文字配列が記憶されている。アミノ酸配列選択
手段126は、前記アミノ酸配列記憶手段125の中か
ら身体部位、たとえば、心筋βミオシン重鎖蛋白、肩、
腕、脚、脳等の蛋白質によって決まるアミノ酸配列、ま
たは予め選択された和歌、俳句、詩歌、有名人の名言等
の文字配列を選択することができる。
【0061】アミノ酸配列に基づいた音階作成手段12
7は、アミノ酸配列に基づいて音階を決めるテーブルに
よって音階を作成する。音楽自動生成手段128は、前
記アミノ酸配列に基づいた音階作成手段127の音階、
前記各テーブルからの情報、曲の要素、シンセサイザー
からの情報を基にして音楽を自動生成する。生成音楽記
憶手段129は、音楽自動生成手段128によって生成
された音楽を記憶する。その後、音楽再生手段130
は、前記生成音楽記憶手段129から生成された曲を再
生し、出力装置131から出力する。
【0062】前記生成音楽記憶手段129、音楽再生手
段130、および出力装置131は、たとえば、ベッド
に組み込むことができる。前記出力装置131は、複数
個として、ベッドの各所に予め配置しておく。前記ベッ
ドに組み込む装置は、前記出力装置131のみであって
も良い。このような音楽自動生成システムが組み込まれ
たベッドに寝る者は、自分のアミノ酸配列、健康な者の
アミノ酸配列、バイオリズム、あるいは好みの設定に基
づいた音楽を体全身で聞くことができるため、本人のリ
ラクゼーション、疲労の回復、入眠の助け、眠気ざま
し、病気の治療効果の促進になる。
【0063】さらに、前記出力装置131は、ベッドに
おいて、身体のつぼの位置に予め複数個を配置する。前
記ベッドに寝た者は、前記音楽による振動(音波)によ
り全身の刺激、特に、つぼを刺激することになり、リラ
クゼーション、疲労の回復等が行われる。
【0064】前記生成音楽記憶手段129、音楽再生手
段130、および出力装置131は、たとえば、遮音室
に組み込まれる。前記遮音室は、学校や会社のリラクゼ
ーションルームとして、気持ちが不安定な者を安定に導
き、仕事に疲れた者の気持ちを和らげ、精神衛生上効果
がある。また、前記生成音楽記憶手段129、音楽再生
手段130、および出力装置131は、喫茶店あるいは
リラクゼーションルームとして設けられ、目的に合った
パラメタの設定をしておけば、店の繁盛あるいはストレ
スの解消になる。さらに、前記生成音楽記憶手段12
9、音楽再生手段130、および出力装置131を備え
た遮音室は、人の多く集まる場所、たとえば、デパート
メントストアー、駅、学校、予備校等に設置すること
で、疲労の回復、ストレスの解消等の効果を発揮するこ
とができる。
【0065】前記出力装置131は、ヘッドホンとする
ことができる。前記ヘッドホンは、アミノ酸配列または
文字配列に基づいた音楽が出力する。前記ヘッドホンか
らの出力は、音楽を生成する際に、左右の強さを変えて
録音することにより、音を立体的にすることができる。
このような立体音は、より一層、リラクゼーション効
果、その他の効果を多く発揮することができる。
【0066】前記出力装置131は、ヘッドホンとした
場合、出力部を3箇所以上にする。複数のヘッドホン
は、必要に応じて、出力を変えることができるようにす
る。たとえば、2箇所は、両耳に当ててアミノ酸配列に
基づいた音楽を聞く。残りの出力部は、振動を大きくす
ることにより、体のつぼを刺激させる。たとえば、出力
部が5箇所あるヘッドホンは、アミノ酸配列または文字
配列に基づく音楽が両耳から聞こえると共に、両方のこ
めかみ、脳天部(百応点)、およびボンノクボのつぼに
当接される。前記両耳以外の場所、特に、首、顔面、頭
部等の露出している部分には、つぼが多くあるため、音
楽を聞いてリラックスしている間につぼが刺激され、つ
ぼの刺激効果を倍増させることができる。
【0067】図2は本発明の実施例で、パラメタ対音
長、強弱、音色、テンポ等曲の特徴等に関するテーブル
を説明するための図である。図2におけるテーブルは、
一例であり、いろいろ変えることができる。たとえば、
環境として気温、湿度、気圧に対応して、音長、強弱、
音色、テンポが予めテーブルとして決められている。気
温、湿度、気圧は、センサーによって自動的、または設
定によって図2におけるいずれかが決められると、これ
らに対応した音長、強弱、音色、テンポが自動的に決め
られて、曲の要素抽出手段121によって抽出される。
【0068】身体の部位、時間帯、個人特性データは、
設定されることにより、自動的に図2における音長、強
弱、音色、テンポ等が自動的に決められる。図2におけ
る数字、イロハ、アルファベッド等は、実際の音の長
さ、強弱、音色、テンポが決められている。テンポや強
弱は、入眠時、起床時に時と共に一定の方向に変化す
る。すなわち、前記数字、イロハ、アルファベッド等
は、異なった音の長さ、強弱、音色、テンポを表してい
る。
【0069】また、図2におけるアミノ酸配列のデータ
ーベースおよび文字配列のデーターベースには、たとえ
ば、5個ずつ記憶されている。気温、湿度、気圧、身体
の部位が自動的または設定により決められると、アミノ
酸配列または文字配列は、順番に選択される場合、ある
いは、乱数設定手段114により無差別に選択される場
合がある。前記各データーベースにおけるアミノ酸配列
または文字配列は、5個になっているが、この数を多く
することにより多くの種類の曲を作成することができ
る。
【0070】図3は本発明の実施例で、アミノ酸配列か
ら音階を作成するための元になるアミノ酸の生化学特性
を説明するための図である。図4は本発明の実施例で、
アミノ酸配列の疎水性および親水性を基にした音階割り
当てテーブルを説明するための図である。図4における
音階の割り当てテーブルは、図3におけるX軸のHPに
おける疎水性および親水性の大小に基づいて音階が割り
当てられている。すなわち、図1に示されたアミノ酸配
列に基づいた音階作成手段127は、図4に示すアミノ
酸配列に基づいて音階を決めるテーブルによって音階を
作成する。
【0071】図3において、アミノ酸の種類は、Y軸に
20種あり、その名前の右にアルファベットが括弧の中
に記載されて、アミノ酸名としている。図4におけるア
ミノ酸配列の疎水性および親水性の強弱を基にした音階
割り当てテーブルは、アミノ酸の種類(アルファベッ
ト)と特性値である疎水性および親水性に基づいて音階
が割り当てられている。
【0072】アミノ酸配列選択手段126は、予め記憶
されているアミノ酸配列記憶手段125から、体の各部
位、あるいは臓器等、所望のアミノ酸配列、あるいは俳
句、和歌、詩歌、有名人の名言等の文字配列を選択す
る。次に、アミノ酸配列に基づいた音階作成手段127
は、アミノ酸配列の親水性および疎水性の強弱に着目し
て、その程度によって音階を作成する。
【0073】パラメタ設定手段117は、環境測定手段
111、身体の部位・機能選択手段112、バイオリズ
ムまたは時間の設定手段113、乱数設定手段114、
個人特性データ設定手段115、入力手段116によっ
て少なくとも一つのパラメタを設定する。曲の要素抽出
手段121は、前記パラメタ設定手段117によって設
定されたパラメタに基づいて曲の要素が各テーブル11
8ないし120から抽出される。
【0074】前記パラメタには、気温、湿度、気圧、身
体の部位、身体の機能(走る、歩く、心肺機能、呼吸機
能、循環機能、食べる等)、バイオリズム(生年月日、
実行時間)、個人の嗜好、性別、乱数による選択等があ
る。前記パラメタの設定は、個人が全部入力する場合、
個人の入力と予め設定により自動的に入力される場合、
あるいは前記が予め設定されていて自動的に入力される
場合がある。
【0075】次に、曲の要素を抽出する抽出手段121
は、前記パラメタ設定手段117によって設定されたパ
ラメタを基にした曲の要素を抽出する。音楽自動生成手
段128は、前記抽出された曲の要素と前記アミノ酸配
列または文字配列によって作成された音階とを合成して
音楽を作成する。シンセサイザー設定手段123は、リ
ズム、音階、音質、音源等を予め入力手段116によ
り、あるいは自動的に設定することができる。
【0076】シンセサイザー記憶手段122は、前記シ
ンセサイザー設定手段123によって設定されたリズ
ム、音階、音質、音源等を音楽自動生成手段128に送
り音楽が生成される。前記音楽自動生成手段128は、
市販されているソフトウエアを使用することができる。
前記音楽自動生成手段128は、一旦生成音楽記憶手段
129に記憶される。音楽再生手段130は、前記生成
音楽記憶手段129に記憶されている音楽を抽出して再
生する。
【0077】以上のように、本発明のアミノ酸または文
字配列による音楽自動生成システムは、自分の部位にお
ける蛋白のアミノ酸配列、あるいは他人の部位における
蛋白のアミノ酸配列、または、有名人の俳句、和歌、詩
歌、名言からなる文字配列に基づいて音階から環境、バ
イオリズム等によって設定されるパラメタを基にして音
楽が自動的に生成される。
【0078】たとえば、受験生は、学校あるいは予備校
等において、頭の良い有名人の脳におけるアミノ酸配列
から作成された音楽を毎日聞きながら勉強をすることに
より、所望の学校に受かることを信じて励むことができ
る。
【0079】乱数設定手段114は、予め決められた乱
数を設定することにより、パラメタ設定手段117に設
定される。前記乱数によるパラメタは、各テーブル11
8ないし120から無作為に音の長さ、強弱、音色、曲
のタイプ、曲のテンポを選択する。このようなパラメタ
によって作成された音楽は、変化に富んで長時間聞いて
も飽きることがない。
【0080】本発明は、図1において、生成音楽記憶手
段129、音楽再生手段130、出力装置131のみを
装置とする場合と、図1の全体を装置として備える場合
との二通りがある。図1における装置は、プログラムと
して記憶媒体に記憶することで、どこへ行っても、パー
ソナルコンピュータ等の情報処理装置によって、アミノ
酸配列に基づいた音楽を作成し、再生することができ
る。前記記憶媒体は、たとえば、MIDIファイル(一
曲の全てのパラメタをシンセサイザーをコントロールす
るデータとして持っているファイル)、CD−ROM、
CD、MD、テープとすることで、小型携帯音響機器に
よって、どこでも再生することができる。
【0081】本発明は、インターネットを介してホーム
ページにアクセスすることにより、アミノ酸配列または
文字配列による音楽自動生成方法をパーソナルコンピュ
ータ、あるいは携帯電話機等で音楽の生成を行って生成
したファイルをダウンロードすることができる。パーソ
ナルコンピュータあるいは携帯電話機等の携帯機器にダ
ウンロードされたアミノ酸配列または文字配列に基づく
音楽は、仕事の合間に疲れを癒すのに好適である。ま
た、携帯電話機等の携帯機器から聞くアミノ酸配列また
は文字配列に基づく音楽は、どこへ行っても聞くことが
できるため、出張先、旅先におけるリラクゼーションお
よび疲労の回復等が期待できる。
【0082】図5は本発明の実施例で、代表的な流れの
一つを説明するためのフローチャートである。図5にお
いて、必要に応じて環境の設定、身体部位・機能の設
定、バイオリズムまたは時間の設定、乱数の設定、個人
特性データの設定、入力等の各種設定を開始する(ステ
ップ511)。
【0083】図1において、図示されていない制御手段
は、必要な設定が全部されたか否かを調べる(ステップ
512)。前記制御手段は、必要な設定がなされていな
いと判断した場合、ステップ511に戻り必要な設定を
するように、たとえば、表示装置にメッセージにより促
す。
【0084】図1におけるパラメタ設定手段117は、
前記各種パラメタを設定する(ステップ513)。前記
制御手段は、前記設定されたパラメタに基づいて、各種
テーブルから音の要素等を抽出する(ステップ51
4)。
【0085】一方、前記制御手段は、オペレーターが所
望するアミノ酸配列があるか否かをアミノ酸配列記憶手
段125によって調べる(ステップ515)。前記制御
手段は、所望のアミノ酸配列があると判断した場合、ア
ミノ酸配列記憶手段125からアミノ酸配列を抽出する
(ステップ516)。
【0086】前記制御手段は、前記抽出したアミノ酸配
列に基づいた音階を作成する(ステップ517)。次
に、音楽自動生成手段128は、前記各種パラメタに基
づいた音の要素等と前記アミノ酸配列に基づいた音階と
によって音楽を自動生成する(ステップ518)。そし
て、前記生成された音楽は、音楽再生手段130、出力
装置131によって再生される(ステップ519)。
【0087】ステップ515において、前記制御手段
は、必要なアミノ酸配列がないと判断した場合、必要な
アミノ酸配列を抽出する(ステップ520)。その後、
アミノ酸配列に基づいた音階作成手段127は、抽出さ
れたアミノ酸配列に基づいた音階を作成し、音楽を再生
する(ステップ517、518、519)。
【0088】図6は本発明の他の実施例であり、新たな
アミノ酸配列をアミノ酸配列記憶手段に記憶させる場合
を説明するための図である。図6に示す実施例は、蛋白
抽出手段611およびアミノ酸配列解析手段612を備
えている点で図1の実施例と異なっている。前記蛋白抽
出手段611は、新たなアミノ酸配列をアミノ酸配列記
憶手段126に加えたい場合である。したがって、所望
の蛋白におけるアミノ酸配列は、アミノ酸配列解析手段
612によって解析されアミノ酸配列記憶手段126に
記憶される。その後は、図1と同じである。
【0089】図7は本発明の他の実施例であり、環境要
因データによる自動音楽生成を説明するための図であ
る。図8は本発明における気温とテンポの関係を説明す
るための図である。図9は本発明における湿度とテンポ
の関係を説明するための図である。図10は本発明にお
ける気圧とテンポの関係を説明するための図である。図
7において、センサは、気温センサ731、湿度センサ
732、気圧センサ733が設けられており、自動的に
気温、湿度、気圧が測定されている。
【0090】前記各センサは、自動音楽が生成できる程
度のものであり、高感度、高精度である必要がなく、た
とえば、常時環境を1時間毎にモニターし、48時間に
わたってデータを保存できるようにする。前記各センサ
によって測定されたデータは、A−D変換回路711、
712、713によって、第1記憶回路714に保存さ
れる。前記第1記憶回路714は、時間制御回路715
によって、過去48時間以上経ったデータを消去して、
新たなデータが入力できるようにする。前記気温、湿
度、気圧は、前記各センサの代わりに、設定手段を設け
ることにより、自分の好みに合った気温、湿度、気圧を
選択することもできる。
【0091】次に、第1記憶回路714に記憶された気
温、湿度、気圧からなるデジタルデータは、第1演算回
路717で曲のテンポを演算する。図8において、たと
えば、気温からテンポを演算する場合、前記第1演算回
路717は、Tc(t)=−0.15×(t−18)2
+180という処理を行う。Tc(t)は、気温tによ
って決まる一分間のテンポである。前記式は、気温が1
8度Cで一番早いテンポ(180拍/min)になるよ
うにしている。
【0092】図9において、湿度データは、0ないし1
00%をデータ化する範囲として、湿度(m)とテンポ
との関係を第1演算回路717によって演算する。前記
第1演算回路717は、Mc(m)=−0.04×(m
−35)2 +210という処理を行う。Mc(m)は、
湿度mによって決まる一分間のテンポである。前記式
は、湿度35%で最も早いテンポ(210拍/min)
となり、それより湿度が高くても、低くてもテンポが遅
くなるようにしている。
【0093】図10において、気圧データは、0.8な
いし1.20MhPaをデータ化する範囲として、気圧
(p)とテンポとの関係を第1演算回路717によって
演算する。前記第1演算回路717は、Ac(p)=1
2000×(p−1.013)3 +120という処理を
行う。Ac(p)は、1気圧前後で120拍/minと
なり、それより低気圧ではなだらかに遅く、高気圧では
なだらかに速くなるようにしている。
【0094】前記第1演算回路717による演算は、第
2記憶回路718に記憶されて、そのままデータとして
使用することができる。前記各式を用いて、気温、湿
度、気圧データにしたがったテンポを演算することがで
きる。たとえば、気温、湿度、気圧のそれぞれに重みT
w、Mw、Pwを付け、次の式によって第2演算回路7
21に自動作曲する曲の初期速度(Vi)を演算させ
る。前記重みは、適当な数字を当てはめる。たとえば、
気温が他の要素に較べて重要であった場合、Tw=2、
Mw=1、Pw=1とする。これらの重みは、重み設定
手段716によって予め設定できるようにする。 曲の初期速度Vi=[Tw×Tc(t)+Mw×Mc
(m)+Pw×Ac(p)]/(Tw+Mw+Pw)と
なる。
【0095】本発明のシステムは、過去48時間の気
温、湿度、気圧をデータとして第1記憶回路714に保
存されている。したがって、前記システムは、たとえ
ば、3、6、12、24、48時間前のデータを使用し
て、たとえば、4ないし8時間後の環境要因を予測(外
装)することができる。この予測データは、統計的に厳
密な予測を必要としないため、単純に蓄積されているデ
ータから外装手段722によって予測ができる。本発明
のシステムは、前記予測された気温、湿度,気圧データ
にしたがって、前記式を用いて、生成される曲のテンポ
を演算する。このようにして演算されたテンポは、たと
えば、起床時に演奏する曲のパラメタとして用いる。
【0096】前記外装手段722は、設定手段723に
よって設定することができる。前記のようにして演算さ
れたテンポは、テンポ記憶手段719に記憶された後、
自動音楽生成手段720において、アミノ酸配列(文字
配列)に基づいた音階記憶手段127からの音階と一緒
になって音楽が自動生成される。
【0097】図11は本発明の入眠および起床時におけ
る曲のテンポを決めるためのテーブルで、X軸が時間
で、Y軸がテンポである。図11において、テンポを決
めるためのテーブルは、通常の状態が示されている。た
とえば、入眠の音楽が起動して30分後にテンポが一番
速くなり、その後、徐々に低くなり、起動から1時間3
0分で停止するようになっている。また、起床の音楽
は、起床の30分前に起動するように設定されており、
徐々ではあるが、入眠の際よりテンポが急激に速くな
り、30分で目覚めがはっきりするようになっている。
【0098】図12は本発明の入眠および起床時におけ
る曲のテンポを決めるための他のテーブルで、X軸が時
間で、Y軸がテンポである。図12において、テンポを
決めるためのテーブルは、就寝が遅くなった場合を示し
ている。たとえば、入眠の音楽は、起動した後、テンポ
が徐々に低くなり、30分後で停止するようになってい
る。図11および図12の実施例は、さらに、他のパタ
ーンを設けておくことができる。
【0099】図13は本発明の実施例で、入眠と起床時
におけるテンポを決めるためのブロック構成図である。
図13において、入眠・起床設定手段1311は、基本
データ記憶手段1312におけるデータを設定する。基
本データは、たとえば、図11に示すものである。基本
データを修正する場合、設定変更手段1315により、
基本データ記憶手段1312のデータを演算手段131
6によって、たとえば、図13のように変更する。前記
基本データ記憶手段1312および前記演算手段131
6の結果は、テンポ記憶手段1313(図7の719)
に記憶されて、自動音楽生成手段1314によって音楽
が生成される。
【0100】図14は本発明の文字配列を音階に変換す
るためのテーブルの例を説明するための図である。図1
4において、たとえば、アルファベットは、単純に音階
に割り当てられている。アルファベット以外に、イロ
ハ、あるいは、アイウエオも同様に単純に音階に割り当
てることができる。また、音階の割り当ては、前記単純
な割り当て方法以外に、乱数にしたがって割り当てるこ
ともできる。
【0101】図15は本発明の文字配列から音長を割り
当てるためのテーブルの例を説明するための図である。
図15において、たとえば、アルファベットは、単純に
2分音符、4分音符、8分音符、3連符に順次割り当て
られている。前記音長の割り当ては、単純以外に前記同
様に乱数あるいはその他の割り当てかたでもよい。ま
た、音階は、偶数の文字配列に、音長は、奇数の文字配
列に、それぞれ割り当てることもできる。
【0102】図16は本発明の実施例で、バイオリズム
による身体、感情、知性と調性とのテーブルを説明する
ための図である。図17は本発明の実施例で、パラメタ
の区分、項目等を説明するための図である。操作するユ
ーザーは、個人的な特性データとして、たとえば、生年
月日を初期設定しておく。図17に示されているような
個人諸元は、自動生成する曲の修飾データとして使用す
る。
【0103】たとえば、図示されていない、バイオリズ
ム演算装置は、ユーザーの身体(P)、感情(S)、知
性(I)が現在どのような状態にあるかを演算する。前
記3つのデータは、たとえば、加算されて生成する曲の
調性(長調あるいは短調等)を決める。前記調性には、
C Major(a minor)等、15種類とそれ
ぞれに長調や短調があり、27種類(図16参照)あ
る。これらの中から、個人諸元データにしたがって、調
性を自動選択して、先にアミノ酸配列あるいは文字配列
から生成されている音階に♯や♭を付けたメロディーが
生成される。
【0104】本発明のシステムは、ユーザーによる生年
月日が入力されることにより、起動すると共にその時間
におけるユーザーのバイオリズム[身体(P)、感情
(S)、知性(I)]が演算される。前記システムに
は、メモリに図16に示すテーブルが格納されている。
また、図示されていない、演算装置は、前記テーブルを
参照して調性を決定する。前記調性の決定に際し、身体
(P)、感情(S)、知性(I)は、それぞれ+、±、
−の3種類に分類する程度で、細かい値として分類する
必要はない。
【0105】前記のように、バイオリズムを使用したア
ミノ酸配列または文字配列による音楽は、前記同じ配列
を使用したとしても、バイオリズムによる調性が異なる
ことで、少し変化した曲想となって演奏される。すなわ
ち、前記バイオリズムによって作曲された曲は、身体
(P)、感情(S)、知性(I)による調性にしたがっ
て特定の音階に♯や♭が付くことで変化に富んだものと
なる。
【0106】本発明のパラメタは、図17に示されてい
るように、たとえば、気温、湿度、気圧のような環境の
要因、身体における選択部位、アミノ酸配列、文字配列
(図示されていない)、個人諸元(身体的特徴〔たとえ
ば、筋肉質、肥満等〕、性格的特徴、血液型、出身地
等)、生活特性、操作時間、嗜好特性を設定することに
より、非常に多くの音楽を自動設定できる。嗜好特性
は、使用するユーザーの基本的な好みの傾向を初期設定
することができる。たとえば、本発明のシステムは、主
な楽曲分類の中から複数を選択するようにしておく。
【0107】ユーザーは、選択された分類にしたがっ
て、自動生成する曲のリズム、音色、音階、和音進行な
どを自動的に操作する。楽曲の分類は、複数のリズムを
予めシステム内に用意しておき、その中から自動的(ラ
ンダム)にリズムを選択する。このときリズムは、テン
ポが遅くなるとともに、段階的に単調なリズムへと変化
して就眠へ誘うようにする。また、ユーザーは、嗜好に
より、たとえば、沖縄民謡が選択された場合、生成され
る曲中で使用する音階からDとAを別の音階へ振り分け
て曲を生成することもできる。
【0108】図18は本発明の他の実施例で、ユーザー
の好みを設定する例を説明するための図である。図18
に示す実施例は、たとえば、図1にユーザー嗜好設定手
段(図示されていない、)を設けることにより達成でき
る。前記ユーザー嗜好設定手段は、伝統的な曲から現代
的な曲、ゆったりした曲から活動的な曲、明るい曲から
暗い曲、安定した曲から不安定な曲を5段階で選択でき
るようになっている。図18の選択を行うと、曲の速
さ、リズム、調性、音階等は、システムがランダムに選
択できるようにすることができる。
【0109】また、システムは、図18の選択によるユ
ーザーの傾向を記憶しておき、システムが自動的に選択
する速さ、リズム、調性、音階等が確率的にユーザーの
傾向にマッチした曲が出やすくなるように重みを付ける
ようにすることができる。重みの付け方は、前記選択肢
の1〜5のどれを選択したかによって、傾向の偏るほう
に重みを付けることができる。
【0110】図19は本発明の別の実施例で、システム
がパラメタを自動設定する例を説明するための図であ
る。自動設定用のパラメタは、図19に示すように、拍
子として、2拍子、3拍子、4拍子、6拍子、リズムと
して4拍子の場合、図16に示す調性、音階として使用
しない音階が用意される。また、図18に示すように、
伝統的な曲(2) 、ゆったりとした曲(1) 、明るい曲(2)
、不安定な曲(4) が設定されていたとする。リズム
は、4拍子または2拍子を基本とし、調性は長調を基本
として、音階を均等に使用する。しかし、前記基本リズ
ムは、ときどき臨時記号によって変調できるようにす
る。
【0111】さらに、別の例として、就寝時に流す音楽
は、前記のような調性にしたがった曲として演奏され、
次第にテンポを遅くすると同時に、音量を小さくして、
安眠に向かうように変化させる。一方、起床時に流す音
楽は、前記と逆をたどり、小さく、テンポのゆっくりし
た曲で始まり、徐々に明るく活発な曲へと変化するよう
に調性を行うようにする。
【0112】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は、前記実施例に限定されるものではない。そして、
本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱する
ことがなければ、種々の設計変更を行うことが可能であ
る。たとえば、図1および図6に示すブロック構成図の
内部は、周知または公知の構成で実施できるものであ
る。パラメタ対音長、テンポ等のテーブルは、実施例に
限ることなく、いろいろな組合せにすることができる。
【0113】また、乱数設定手段は、情報処理装置の有
する乱数発生部の乱数を任意に設定できるようになって
いる。本発明の各種テーブルは、実施例に記載されたも
の以外に、音楽を自動生成する目的や音楽の聞き手の状
況等によりいろいろな組み合わせを予め設定しておくこ
とができる。本発明のアミノ酸配列の抽出は、周知また
は公知の手段によって達成される。本明細書における各
種実施例は、これらの一部ずつにより一つの構成とする
こともできる。
【0114】
【発明の効果】本発明によれば、アミノ酸の生化学的な
特徴を、ある一定な基準に基づいて音階に割り当てるこ
とによって、アミノ酸配列を単純な音階にすると共に、
さらに、音楽を聞く者の健康状態、バイオリズム、環境
等に応じて目的に合った優れた音楽を自動生成すること
ができる。
【0115】本発明によれば、アミノ酸配列または文字
配列に基づいた音階に活発な音楽から落ち着いた音楽に
変化させることにより、筋肉の弛緩を促すことができ
る。すなわち、本発明によって作成された音楽を聞くこ
とにより、疲労の回復およびリラクゼーション効果を発
揮することができる。
【0116】本発明によれば、アミノ酸配列または文字
配列に基づいた音階に短調から長調へ変化させることに
よって、不安定な状態から安定した気分へと変化させる
ことができる。すなわち、本発明によって作成された音
楽を聞くことにより、精神の安定等に優れた効果を発揮
する。
【0117】本発明によれば、アミノ酸配列または文字
配列に基づいた音階に個人の嗜好を合わせて自動作曲が
できるため、聞く本人が安心した状態になることができ
る。
【0118】本発明によれば、アミノ酸配列または文字
配列に基づいた音階にその時の個人の状態等に合わせた
曲想が自動作曲されることから来る満足感が得られる。
【0119】本発明によれば、アミノ酸配列または文字
配列に基づいた音階にバイオリズムや選択された時間帯
による所望の音楽が編曲できるため、疲労の回復、リラ
クゼーション、入眠時、寝起時等目的に合った音楽がで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で、アミノ酸配列または文字配
列による自動音楽生成システムの概念を説明するための
ブロック構成図である。
【図2】本発明の実施例で、パラメタ対音長・強弱、音
色、テンポ等曲の特徴等に関するテーブルを説明するた
めの図である。
【図3】本発明の実施例で、アミノ酸配列から音階を作
成するための元になるアミノ酸の生化学特性を説明する
ための図である。
【図4】本発明の実施例で、アミノ酸配列の疎水性およ
び親水性を基にした音階割り当てテーブルを説明するた
めの図である。
【図5】本発明の実施例で、代表的な流れの一つを説明
するためのフローチャートである。
【図6】本発明の他の実施例であり、新たなアミノ酸配
列をアミノ酸配列記憶手段に記憶させる場合を説明する
ための図である。
【図7】本発明の他の実施例であり、環境要因データに
よる自動音楽生成を説明するための図である。
【図8】本発明における気温とテンポの関係を説明する
ための図である。
【図9】本発明における湿度とテンポの関係を説明する
ための図である。
【図10】本発明における気圧とテンポの関係を説明す
るための図である。
【図11】本発明の入眠および起床時における曲のテン
ポを決めるためのテーブルで、X軸が時間で、Y軸がテ
ンポである。
【図12】本発明の入眠および起床時における曲のテン
ポを決めるための他のテーブルで、X軸が時間で、Y軸
がテンポである。
【図13】本発明の実施例で、入眠と起床時におけるテ
ンポを決めるためのブロック構成図である。
【図14】本発明の文字配列を音階に変換するためのテ
ーブルの例を説明するための図である。
【図15】本発明の文字配列から音長を割り当てるため
のテーブルの例を説明するための図である。
【図16】本発明の実施例で、バイオリズムによる身
体、感情、知性と調性とのテーブルを説明するための図
である。
【図17】本発明の実施例で、パラメタの区分、項目等
を説明するための図である。
【図18】本発明の他の実施例で、ユーザーの好みを設
定する例を説明するための図である。
【図19】本発明の別の実施例で、システムがパラメタ
を自動設定する例を説明するための図である。
【符号の説明】
111・・・環境測定手段 112・・・身体部位・機能選択手段 113・・・バイオリズムまたは時間の設定手段 114・・・乱数設定手段 115・・・個人特性データ設定手段 116・・・入力手段 117・・・パラメタ設定手段 118・・・パラメタ対音長・テンポ等テーブル記憶手
段 119・・・パラメタ対曲の変化テーブル記憶手段 120・・・パラメタ対曲の特徴テーブル記憶手段 121・・・曲の要素抽出手段 122・・・シンセサイザー記憶手段 123・・・シンセサイザー設定手段 125・・・アミノ酸配列記憶手段 126・・・アミノ酸配列選択手段 127・・・アミノ酸配列に基づいた音階作成手段 128・・・音楽自動生成手段 129・・・生成音楽記憶手段 130・・・音楽再生手段 131・・・出力装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塚原 哲夫 東京都大田区蒲田1丁目6番18号1414 Fターム(参考) 5D378 FF03

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め選択された身体部位の蛋白質によって
    決まるアミノ酸配列、または予め選択された文章の文字
    配列に基づいて、音階を割り当てると共に、予め選択さ
    れた個人の特性データと、環境センサによって測定され
    た環境データとによって、音長、強弱、音色、曲の種
    類、テンポ等を自動的に決めることにより音楽が自動生
    成されることを特徴とするアミノ酸配列または文字配列
    による音楽自動生成方法。
  2. 【請求項2】前記環境センサは、気温、湿度、気圧であ
    り、これらの少なくとも一つが選択されることを特徴と
    する請求項1に記載されたアミノ酸配列または文字配列
    による音楽自動生成方法。
  3. 【請求項3】前記個人の特性データは、バイオリズムで
    あり、身体、感情、知性の演算結果を考慮して曲の調性
    を決めることを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載されたアミノ酸配列または文字配列による音楽自動生
    成方法。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれか1項に
    予め設定された各種パラメタがシンセサイザーに加えら
    れて音楽の自動生成を行うことを特徴とするアミノ酸配
    列または文字配列による音楽自動生成方法。
  5. 【請求項5】前記気温および湿度は、−a(t−b)2
    +c、−d(m−e)2 +fで決められ、前記気圧は、
    g(p−h)3 +iで決められることを特徴とする請求
    項1ないし請求項4のいずれか1項に記載されたアミノ
    酸配列または文字配列による音楽自動生成方法(tは気
    温、mは湿度、pは気圧、その他のアルファベットは任
    意の変数)。
  6. 【請求項6】前記気温、湿度、気圧の少なくとも一つに
    重みを付けることができることを特徴とする請求項5に
    記載されたアミノ酸配列または文字配列による音楽自動
    生成方法。
  7. 【請求項7】個人の特性データとして時間を選択した場
    合、入眠、起床、活動時間の設定によって曲のテンポ、
    強弱等を予め決められたデータによって自動的に変える
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1
    項に記載されたアミノ酸配列または文字配列による音楽
    自動生成方法。
  8. 【請求項8】前記入眠、起床時間が通常と異なる場合、
    曲のテンポ、強弱、曲の長さを自動的に変えることを特
    徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載
    されたアミノ酸配列または文字配列による音楽自動生成
    方法。
  9. 【請求項9】予め選択された身体部位の蛋白質によって
    決まるアミノ酸配列、または予め選択された文章の文字
    配列を選択するアミノ酸配列または文章選択手段と、 アミノ酸配列または文字配列と音階との対応表に基づい
    て音階を作成する音階作成手段と、 気温、湿度、気圧等の環境を測定する環境測定手段、身
    体の部位・機能を選択する選択手段、バイオリズムまた
    は時間を設定するバイオリズムまたは時間の設定手段、
    個人の特性データを設定する個人特性データ設定手段、
    ランダムにするための乱数発生手段、の内の少なくとも
    一つをパラメタとして設定するパラメタ設定手段と、 前記パラメタ設定手段によって、設定されたパラメタに
    基づく曲の要素を抽出する曲の要素抽出手段と、 前記抽出された曲の要素と前記アミノ酸配列または文字
    配列によって作成された音階とを合成して音楽を作成す
    る音楽自動生成手段と、 前記音楽自動生成手段によって作成された音楽を再生す
    る再生手段と、 を少なくとも備えていることを特徴とするアミノ酸配列
    または文字配列による音楽自動生成システム。
  10. 【請求項10】前記バイオリズムまたは時間の設定手段
    は、生年月日、時間に関する生活の条件を設定できるこ
    とを特徴とする請求項9に記載されたアミノ酸配列また
    は文字配列による音楽自動生成システム。
  11. 【請求項11】請求項9または請求項10に記載された
    音楽自動生成システムの内、少なくとも再生装置がベッ
    ドに組み込まれていることを特徴とするアミノ酸配列ま
    たは文字配列による音楽自動生成システム。
  12. 【請求項12】請求項9または請求項10に記載された
    音楽自動生成システムが遮音された部屋に組み込まれて
    いることを特徴とするアミノ酸配列または文字配列によ
    る音楽自動生成システム。
  13. 【請求項13】請求項9または請求項10に記載された
    音楽自動生成システムにおける出力がヘッドホンから再
    生されることを特徴とするアミノ酸配列または文字配列
    による音楽自動生成システム。
  14. 【請求項14】請求項13に記載された音楽自動生成シ
    ステムにおける出力がヘッドホンから再生されると共
    に、前記ヘッドホンの出力部が首、顔面、および頭部の
    つぼに当接できる聴覚以外の出力部を有することを特徴
    とするアミノ酸配列または文字配列による音楽自動生成
    システム。
  15. 【請求項15】請求項1ないし請求項8のいずれか1項
    に記載されたアミノ酸配列または文字配列による音楽自
    動生成方法が記憶されていることを特徴とする記憶媒
    体。
  16. 【請求項16】請求項1ないし請求項8のいずれか1項
    に記載されたアミノ酸配列または文字配列による音楽自
    動生成方法をインターネットを介して操作すること、お
    よび/または前記音楽自動生成方法によって生成された
    音楽を配信することを特徴とするシステム配信方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004012181A1 (ja) * 2002-07-25 2004-02-05 Photon, Inc. 情報信号コンバートシステム
JP2009020714A (ja) * 2007-07-12 2009-01-29 Nec Soft Ltd 音響による塩基配列比較装置および塩基配列比較方法ならびにプログラム
JP2015210481A (ja) * 2014-04-30 2015-11-24 エクボ株式会社 分子配列構造音生成装置及び分子配列構造音生成方法
JP7038467B1 (ja) * 2022-01-17 2022-03-18 秀幸 岩井 音楽生成装置、音楽生成プログラム、音楽生成プログラム記録媒体、及び音楽生成方法

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