JP2002365235A - 欠陥検査方法及び欠陥検査装置 - Google Patents
欠陥検査方法及び欠陥検査装置Info
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Abstract
に判定し、より確実な品質保証、より正確な品質管理を
行う。 【解決手段】 真の欠陥か否かの判断要素として欠陥の
発生個数及び発生位置を用いた。これらにより、欠陥の
密集度を検出し、当該密集度を設定値と比較して、欠陥
が真の欠陥か否かを判断する。検査視野より小さい領域
内にある欠陥個数と、検査視野内の全欠陥個数との割合
で欠陥の密集度を検出し、真の欠陥か否かを判断する。
各欠陥の重心位置の分布からn次近似曲線を求め、その
n次近似曲線に沿った設定幅内に存在する欠陥個数と、
検査視野内の全欠陥個数との割合で欠陥の密集度を検出
し、真の欠陥か否かを判断する。各欠陥間の距離の平均
値に対してオフセット値を加算又は減算した値より小さ
な距離の、全体に対する割合で、真の欠陥か否かを判断
する。
Description
等の検査対象物の表面または内部に発生する各種の欠陥
が真の欠陥か否かを判断する欠陥検査方法及び欠陥検査
装置に関する。
OSFやBMD等がある。シリコンウェーハをエッチン
グすると、その表面に深さ数μmの小さな穴であるエッ
チピットが現れることがある。このエッチピットのうち
シリコンウェーハの面指数に対応する規則性を持ったも
のが酸化誘起積層欠陥(Oxidation induced Stacking F
ault:OSF)、不規則な形状のものが酸化析出物、微
小転位、積層欠陥の集合体(Bulk MicroDefecd:BM
D)である。これらOSFやBMDの検査は一般的に、
顕微鏡画像の画面を撮影し、その画像を処理することで
欠陥を検出し、欠陥個数を計数することにより行われて
いる。この例としては、特開昭61−194737号公
報記載の「シリコンウェーハのOSF密度検査方法」や
特公平6−71038号記載の「結晶欠陥認識処理方
法」がある。
値化した欠陥候補が真の欠陥か否かを判断している。例
えば、特開昭61−194737では、標準形態に対し
て真の欠陥か否かを判断している。特公平6−7103
8では、欠陥の長さ、縦横比が上げられている。
注目して判断している。即ち、標準形態や欠陥の長さ、
縦横比のような欠陥の形状のみを判断要素にして、真の
欠陥か否かを判断している。
来の検査方法では、欠陥の形状のみを判断要素にしてい
るため、次のような問題がある。
はOSFと判断できる欠陥であるが、発生分布の面から
見ると疑問が残る。即ち、視野内に発生した7個の欠陥
のうち、6個は非常に近い位置に発生している。このよ
うな欠陥は通常、シリコンウェーハをエッチングする際
の処理過程で、ウェーハ表面にピンセットや何らかの異
物が接触した際に発生するものであり、ウェーハ表面に
発生した真の欠陥とは異なるものである。
面に接触したピンセット等による欠陥を判断することは
できず、欠陥個数が多いと判断することになり、品質管
理上問題がある。
たもので、真の欠陥か否かの判断要素に欠陥の発生分布
を用いて判断精度を向上させた欠陥検査方法及び欠陥検
査装置を提供することを目的とする。
に第1の発明に係る欠陥検査方法は、検査対象物の表面
に観察される欠陥の検査を行う欠陥検査方法において、
上記欠陥が真の欠陥か否かを判断する判断要素として、
上記欠陥の発生個数及び発生位置を用いたことを特徴と
する。
素として欠陥の発生個数及び発生位置を用いることで、
シリコンウェーハ等の検査対象物の表面にピンセット等
の異物が接触した際に発生する欠陥(真の欠陥でない欠
陥)を容易に認識することができる。ピンセット等の異
物が接触した場合、欠陥は密集して発生する。点であっ
たり、線であったりするが、1点又は1本の線に沿って
密集した状態で発生する。このため、欠陥の発生個数と
共に、発生位置によって密集度を検出することにより、
検出した欠陥が真の欠陥か否かを判断することができ
る。
発明に係る欠陥検査方法において、上記欠陥の発生個数
及び発生位置により、欠陥の密集度を検出し、当該密集
度を設定値と比較して、欠陥が真の欠陥か否かを判断す
ることを特徴とする。
位置によって検出した欠陥の密集度が設定値を越えてい
る場合は、その欠陥は真の欠陥でないと判断する。
象物の表面に観察される欠陥の検査を行う欠陥検査方法
において、検査視野内の全欠陥個数が設定値内の場合に
検査視野より小さい領域を設定し、検出した欠陥の重心
位置と上記領域の中心位置を合わせて、その領域内での
欠陥個数を計数し、その欠陥個数の検査視野内の全欠陥
個数に対する割合で欠陥の密集度を検出し、当該欠陥の
密集度が設定割合以上あるか否かを判断基準として、欠
陥が真の欠陥か否かを判断することを特徴とする。
した領域内での欠陥個数が多ければ密集度は高いと判断
できる。一方、ピンセット等の異物が検査対象物の表面
に接触した等の原因による欠陥も密集度が高くなる。こ
のため、一般的に想定される異物による欠陥の密集度を
サンプリング等によって統計的に数値を特定しておき、
検査視野全体に対する割合を予め設定しておけば、その
設定割合との比較で、その欠陥が真の欠陥か否かを容易
に判断することができる。即ち、上記密集度が設定割合
よりも高ければ、真の欠陥でないと判断する。
象物の表面に観察される欠陥の検査を行う欠陥検査方法
において、検査視野内の全欠陥個数が設定値内の場合に
各欠陥の重心位置を求め、その重心位置の分布からn次
近似曲線を求め、そのn次近似曲線に沿った設定幅内に
存在する欠陥個数を計数し、その欠陥個数の検査視野内
の全欠陥個数に対する割合で欠陥の密集度を検出し、当
該欠陥の密集度が設定割合以上あるか否かを判断基準と
して、欠陥が真の欠陥か否かを判断することを特徴とす
る。
リコンウェーハ等の検査対象物の表面に点で接触する場
合と線で接触する場合がある。線で接触した場合は、欠
陥の重心位置の分布も線状になる。このため、欠陥の重
心位置の分布に沿ってn次近似曲線を引き、そのn次近
似曲線に沿う欠陥の上記密集度が高い場合は、その欠陥
は真の欠陥でないと判断する。
象物の表面に観察される欠陥の検査を行う欠陥検査方法
において、検査視野内の全欠陥個数が設定値内の場合に
各欠陥の重心位置を求め、その重心位置を基に各欠陥間
の距離を算出してその距離の平均値を求め、その平均値
に対して予め設定したオフセット値を加算又は減算した
値より小さな距離が、検査視野内の全欠陥の距離の組み
合わせ数に対して設定割合以上あるか否かを判断基準と
して、欠陥が真の欠陥か否かを判断することを特徴とす
る。
と同様に欠陥の密集度を検出でき、その密集度に基づい
て欠陥が真の欠陥か否かを判断することができる。
至第5の発明のいずれかに係る欠陥検査方法において、
観察される欠陥が真の欠陥ではないと判断された場合、
検査した視野の近傍の視野を検査することを特徴とす
る。
の場合、検査した視野の近傍の視野を検査して、真の欠
陥の状況を判断する。この場合、主に同心円上の近傍の
視野を検査する。
至第6の発明のいずれかに係る欠陥検査方法において、
検査した検査対象物の全表面のうち対称関係にある2つ
の位置の検査結果を比較し、その差異が設定値を越えて
いるか否かを判断基準として、欠陥が真の欠陥か否かを
判断することを特徴とする。
位置では、真の欠陥の個数はほぼ同じと考えられる。こ
れはCZ法に起因する。CZ法では、インゴットを回転
させながら引き上げていくが、そのとき同心円上は同時
に結晶成長していくため、通常同じ状態になる。このた
め、欠陥が生じた場合は、同心円上に同じように分布す
る傾向にある。従って、真の欠陥か否かは、同心円上の
複数部分での欠陥の状況を比較することで判断すること
ができる。即ち、対称関係にある2つの位置の検査結果
を比較し、その差異が設定値を越えていれば、何らかの
外的要因によるものと考えられ、真の欠陥でないと判断
することができる。
象物の表面に観察される欠陥の検査を行う欠陥検査装置
において、上記欠陥が真の欠陥か否かを判断する欠陥判
定部を備え、当該欠陥判定部で真の欠陥か否かを判断す
る際の判断要素として、上記欠陥の発生個数及び発生位
置を用いたことを特徴とする。
に、真の欠陥か否かの判断要素として欠陥の発生個数及
び発生位置を用いることで、真の欠陥か否かを精度よく
認識することができる。
発明に係る欠陥検査装置において、上記欠陥判定部が、
上記欠陥の発生個数及び発生位置により、欠陥の密集度
を検出し、当該密集度を設定値と比較して、欠陥が真の
欠陥か否かを判断することを特徴とする。
に、欠陥の発生個数及び発生位置によって検出した欠陥
の密集度が設定値を越えている場合は、その欠陥は真の
欠陥でないと判断することができる。
対象物の表面に観察される欠陥の検査を行う欠陥検査装
置において、上記欠陥判定部が、検査視野内の全欠陥個
数が設定値内の場合に検査視野より小さい領域を設定
し、検出した欠陥の重心位置と上記領域の中心位置を合
わせて、その領域内での欠陥個数を計数し、その欠陥個
数の検査視野内の全欠陥個数に対する割合で欠陥の密集
度を検出し、当該欠陥の密集度が設定割合以上あるか否
かを判断基準として、欠陥が真の欠陥か否かを判断する
ことを特徴とする。
に、検出した欠陥の密集度を設定割合との比較して、検
出した欠陥が真の欠陥か否かを容易に判断することがで
きる。即ち、上記密集度が設定割合よりも高ければ、真
の欠陥でないと判断する。
対象物の表面に観察される欠陥の検査を行う欠陥検査装
置において、上記欠陥判定部が、検査視野内の全欠陥個
数が設定値内の場合に各欠陥の重心位置を求め、その重
心位置の分布からn次近似曲線を求め、その曲線に沿っ
た設定幅内に存在する欠陥個数を計数し、その欠陥個数
の検査視野内の全欠陥個数に対する割合で欠陥の密集度
を検出し、当該欠陥の密集度が設定割合以上あるか否か
を判断基準として、欠陥が真の欠陥か否かを判断するこ
とを特徴とする。
に、欠陥の重心位置の分布に沿ってn次近似曲線を引
き、そのn次近似曲線に沿う欠陥の上記密集度が高い場
合は、その欠陥は真の欠陥でないと判断する。
対象物の表面に観察される欠陥の検査を行う欠陥検査装
置において、上記欠陥判定部が、検査視野内の全欠陥個
数が設定値内の場合に各欠陥の重心位置を求め、その重
心位置を基に各欠陥間の距離を算出してその距離の平均
値を求め、その平均値に対して予め設定したオフセット
値を加算又は減算した値より小さな距離が、検査視野内
の全欠陥の距離の組み合わせ数に対して設定割合以上あ
るか否かを判断基準として、欠陥が真の欠陥か否かを判
断することを特徴とする。
発明と同様に欠陥の密集度を検出でき、その密集度に基
づいて欠陥が真の欠陥か否かを判断することができる。
乃至第12の発明のいずれかに係る欠陥検査装置におい
て、上記欠陥判定部が、観察される欠陥が真の欠陥では
ないと判断された場合、検査した視野の近傍の視野を検
査することを特徴とする。
に、異物の接触等による欠陥の場合、検査した視野の近
傍の視野を検査して、真の欠陥の状況を判断する。この
場合、主に同心円上の近傍の視野を検査する。
乃至第14の発明のいずれかに係る欠陥検査装置におい
て、上記欠陥判定部が、検査した検査対象物の全表面の
うち対称関係にある2つの位置の検査結果を比較し、そ
の差異が設定値を越えているか否かを判断基準として、
欠陥が真の欠陥か否かを判断することを特徴とする。
に、対称関係にある2つの位置の検査結果を比較し、そ
の差異が設定値を越えていれば、何らかの外的要因によ
るものと考えられ、真の欠陥でないと判断することがで
きる。
乃至第15の発明のいずれかに係る欠陥検査装置におい
て、検出された欠陥が真の欠陥でないと判断された場
合、検査結果に本方式による判断が実施されたことを明
示する手段を備えたことを特徴とする。
に、本方式によることを明示することで、その後の適切
な検査、処理等が可能になる。
面に基づいて説明する。
の欠陥検査装置1の構成を示す。なおここでは、OSF
検査について説明する。
テージ2と、顕微鏡3と、ステージコントローラ4と、
画像処理装置5と、ウェーハローダ6とから構成されて
いる。
を支持し、顕微鏡3の位置に合わせてXY方向に正確に
移動させる。必要に応じてウェーハ7を昇降させたり、
回転させる機能も備える。
ための装置で、CCDカメラ等により取り込んだウェー
ハ7の表面の画像を電気信号に変換して画像処理装置5
に送信する。この顕微鏡3は、ウェーハ7の表面の微小
な欠陥を画像として検出できるものであればよい。通常
は微分干渉顕微鏡を用いるが、明視野の光学顕微鏡等
の、欠陥の検出が可能な各種の顕微鏡を用いることがで
きる。
検査対象面を顕微鏡3の視野に合わせるためにXYステ
ージ2を制御する装置である。
面の画像を取り込んで処理するための装置である。この
画像処理装置5は、XYステージ2及び顕微鏡3に接続
され、ステージコントローラ4を介してXYステージ2
を制御し、ウェーハ7の検査対象面を顕微鏡3の直下に
移動させる。顕微鏡3の画像は電気信号として画像処理
装置5に取り込まれる。
11と、欠陥検出部12と、欠陥計数部13と、欠陥判
定部14とから構成されている。画像撮影部11は、顕
微鏡3から取り込んだ検査視野の画像を処理する。即
ち、所定の輝度しきい値で2値化する等の処理により、
欠陥を明確な画像として表示させる。欠陥検出部12
は、検査視野の画像から欠陥部分を検出する。欠陥計数
部13は、後述する各手段に応じて欠陥の個数を計数す
る。欠陥判定部14は、後述する各手段によって検出欠
陥が真の欠陥か否かを判定する。
を搬送してXYステージ2にセットし、検査終了後のウ
ェーハ7を次の工程等へ搬送する。
査装置1を用いたシリコンウェーハの第1の欠陥検査方
法について説明する。
Yステージ2上の所定位置にセットする。そして、ステ
ージコントローラ4で制御されたXYステージ2で、ウ
ェーハ7を検査対象位置まで移動させ、顕微鏡3にてウ
ェーハ7の表面を観察する。顕微鏡3で取り込まれた画
像は画像処理装置5で処理される。画像処理装置5内で
は、まず画像撮影部11で、顕微鏡3で取り込んだ検査
視野の画像から2値化等の処理によって欠陥を明確な画
像として表示させる。
から欠陥部分が定量的に検出され、欠陥計数部13で欠
陥の個数が計数される。ここでは、図2に示す画像が撮
影されたとする。なおこの図2の画像は、エッチング処
理の際のウェーハ取り扱い時にピンセットが接触し、そ
の部分に欠陥が発生した状態の画像の例である。この図
2の各欠陥の画像から欠陥の重心Ci(iは欠陥のラベ
ル番号、ここではi=7)を求める。図3は各欠陥の重
心Ciを表示した画像である。
布を基にして欠陥の密集度を判断する。まず、図3のよ
うに検査視野より小さい領域A1を設定し、領域A1の
中心位置座標を欠陥重心に合わせ、領域A1内の欠陥個
数AKを計数する。ここで、領域A1の中心位置座標を
欠陥重心C3に合わせた場合は6個の欠陥が存在するこ
とになる。他の欠陥に対しても同様にして欠陥個数AK
を計数する。このようにして求めた欠陥個数AKのうち
の最大値を判定基準とする。ここでは、AK=6個とな
る。
準として、検査視野内の全欠陥個数n1は3個以上30
個以下、検査視野内の全欠陥個数n1に対する領域A1
内の欠陥個数AKの割合R1は70%以上とする。R1
=70%以上のとき、真の欠陥でないと判定する。な
お、これらの設定値は、実測値の統計により妥当な数値
を特定する。
7の70%は5(少数以下四捨五入)となる。これに対
して、領域A1内の欠陥個数AKは6であるため、真の
欠陥でないと判定される。
場合は、検査視野をずらして上述の検査を繰り返す。こ
の場合、検査した視野の近傍の視野を検査する。ここで
は、XYステージ2をX軸方向に1000μm、または
Y軸方向に1000μm移動させて、まだ検査していな
い視野を検査する。この場合、主に同心円上の近傍の視
野を検査する。上述したCZ法の特性のためである。異
物の接触等による欠陥の場合、検査した視野のみに存在
すると考えられるので、その近傍の視野を検査して真の
欠陥の状況を検査する。
に、最終的な欠陥判定を行う。
ら、原点対称の位置はほぼ同じ状態と考えられる。即
ち、一方に図2や図4のような欠陥がある場合は、原点
対称の他方の位置にも同じ欠陥があると考えられる。
ェーハ7の全表面のうち原点対称関係にある2つの位置
の検査結果を比較し、その差異が設定値を越えているか
否かを判断基準として、欠陥が真の欠陥か否かを判断す
る。
検査結果をKi(i=2,3,・・・)とする。K1と
Kiは、原点対称位置(ウェーハ7の径方向両端近傍)
に相当する検査点及びその近傍の結果である。
Kとして、下記の式でRK1、RK2を算出する。
いると判断する。
する差の割合である。RK2は、検査点iでの平均値か
らの差である。JP1及びJP2は、真の欠陥か否かを
判断するしきい値である。JP1及びJP2のしきい値
は、1視野内の欠陥発生個数に応じて予めテーブルで設
定しておく。JP1では50%以上平均値から外れる
と、真の欠陥でないと判断する。JP2では差が20個
以上となると、真の欠陥でないと判断する。
いと判断される。上述のように、CZ法では、真の欠陥
は同心円上に同じように分布するため、真の欠陥であれ
ば4つの点全てで同様の数値となるはずであるが、検査
点P1のみが上記条件を満たすため、検査点P1は真の
欠陥ではなく、ピンセットの接触等による欠陥と判断さ
れる。
が、欠陥計測値Kiのどれを基準としてもよい。
述の方式による検査で、検出された欠陥が真の欠陥でな
いと判断された視野が存在するか否かを、検査結果とし
て記録する。例えば、ウェーハ7に直接マークし、また
は検査時に保存した画像にマークし、または結果ファイ
ルに記録して、後で検査員が確認できるようにする。
ら、検査画像の枠に赤枠を記載して表示する。これによ
り、後で検査員が確認しやすくなり、その後の適切な検
査、処理等が可能になる。
が撮影された場合は、欠陥判定部14においてn次近似
曲線をもとに判定する。
て、図5に示すように、欠陥の重心Ci(i=9)を求
める。この重心Ciの分布をもとにn次近似曲線を求め
る。ここでは1次関数として求めることができる。即
ち、Ciの分布に対して直線Y1を近似線として求め
る。この近似直線Y1は、ピンセット等がウェーハ7の
表面に接触して引きずられた等の線である。
し、その範囲内の欠陥個数AKを計数する。ここでは図
5に示すように、近似直線Y1に垂直な幅として50μ
mを設定し、その範囲内の欠陥個数AKを計数した。計
算結果は8であった。
0個以下、全欠陥個数n1に対する上記欠陥個数AKの
割合R1=70%を設定値として判定する。なお、上記
W1、n1及びR1は、実測値の統計により、妥当な数
値を予め設定しておく。
対して、近似直線Y1の所定幅W1内の欠陥個数AKは
8であるため、真の欠陥でないと判定される。
にして、最終的な欠陥判定を行い、検査結果をウェーハ
7等に記録する。
定部14において各欠陥の位置から割り出した欠陥間の
距離をもとに、真の欠陥か否かを判定する例である。
て、図3のように欠陥の重心Ciを求める。その重心位
置を基に各欠陥間の距離Lijを算出する。この距離L
ijは、欠陥の重心Ciから他の欠陥の重心Cjまでの
距離を表す。例えば、L12は重心C1から重心C2ま
での距離を表す。
7、j=2〜7、j>iとし、距離Lijは重心Ci及
び重心Cjの座標によって計算される。即ち、下記の式
によって求められる。
重心CjのX座標CXj、Y座標CYjとすると、 Lij=√((CXi−CXj)2+(CYi−CYj)2 として求める。
j(i=1〜7、j=2〜7、j>i)から平均値AL
を求める。
したオフセット値αを加算又は減算して判定基準JAL
を決定する。
する。
で用いている。
する。このため、各欠陥間の距離は、その平均値を挟ん
で大から小まで広く分布する。これに対して、ピンセッ
ト等の外的要因による欠陥の場合は検査視野の中で一部
分に集中する。このため、各欠陥間の距離は平均値より
も小さい値が多くなる。検査視野の中で欠陥の大部分が
一部分に集中し、僅かな数の欠陥が視野全体に分布する
場合は、各欠陥間の距離の平均値は大きくても、一部分
に集中した欠陥間の距離はいずれも平均値より大幅に小
さくなる。このため、平均値から所定値(オフセット値
α)だけ引いた値内に欠陥の組み合わせが多く存在すれ
ば、欠陥が一部分に集中していると判断できる。即ち、
真の欠陥でないと判断できる。
になる通常の欠陥分布においては、1視野に欠陥が10
個発生した場合の各欠陥間の距離の平均値に対して、5
0個発生した場合の各欠陥間の距離の平均値は1/5に
なる。即ち、欠陥が10個発生した場合の各欠陥間の距
離の平均値は長く、50個の場合は短くなる。このた
め、平均値の大きさに合わせてオフセット値αを調整す
る。
である。平均的に見ると、発生する個数によってどの程
度距離が離れているかは概略的数値として事前に分かる
ため、それに応じたβを用いる。例えば、1視野内に1
0個の欠陥があって、それらは一部分にのみ集中してい
る場合、即ち真の欠陥でない場合、平均値のみを基準と
して判定基準JALを求めると、その数値は小さくな
る。これにより、小さな数値の判定基準JALによっ
て、真の欠陥でない欠陥が真の欠陥と判定されることが
ある。このため、1視野内の欠陥の個数に応じて、判定
基準JALの最低値βを設定する。
個数に応じて変動する変数であるが、その具体的な数値
は、実測値の統計により、妥当な数値を予め設定する。
陥間の距離の組み合わせは21となる。実測の結果、図
3における検出結果の平均値はAL=253であった。
この数値は判定基準JALの最低値β=300以下なの
で、JAL=300となる。
300以下の組み合わせは15であった。
合わせ数に対して設定割合(判断基準)をR2=70%
として判定する。
ため、21×70%=15となる。これに対して、判定
基準JAL=300以下の組み合わせは15であるた
め、真の欠陥でないと判定される。
にして、最終的な欠陥判定を行い、検査結果をウェーハ
7等に記録する。
ェーハ7の表面に現れた欠陥が真の欠陥か否かをより正
確に判定することができるため、欠陥計数誤差を低減で
き、より確実な品質保証、より正確な品質管理を行うこ
とができるようになる。
ウェーハを例に説明したが、本発明の欠陥検査方法及び
欠陥検査装置はこれに限らず、表面に微小な欠陥が生じ
る全ての検査対象物に適用することができる。この場合
も、上記実施形態同様の作用、効果を奏することができ
る。
る設定値を実測値から統計的に割り出しているが、予め
設定した値を固定値として用いてもよい。この場合も、
上記実施形態同様の作用、効果を奏することができる。
次近似曲線として1次関数を用いたが、欠陥の分布に応
じて2次関数又は3次関数以上の曲線で近似してもよい
ことはいうまでもない。欠陥の分布は、ピンセット等の
接触状況に応じて異なるため、欠陥分布に応じて適宜選
択する。この場合も、上記実施形態同様の作用、効果を
奏することができる。
SFを例に説明したが、BMD等の他の欠陥の場合も上
記同様にして検査することができる。
数及び発生位置を判断要素とした欠陥検査方法として、
一点を中心とした密集度、線を中心とした密集度、欠陥
間の距離から割り出した密集度を用いた例について説明
したが、本発明はこれに限らず、欠陥の発生個数及び発
生位置を用いた他の手段でもよい。即ち、欠陥の発生個
数及び発生位置を基に、欠陥の密集した部分の面積の、
全体に対する割合等の他の手段により、真の欠陥か否か
を判定してもよい。
方法及び欠陥検査装置によれば、次のような効果を奏す
る。
述の各方法で欠陥の密集度を検出し、当該密集度を設定
値と比較して、欠陥が真の欠陥か否かを判定するため、
検査対象物の表面に現れた欠陥が真の欠陥か否かをより
正確に判定することができるようになる。
でき、検査対象物に対するより確実な品質保証、より正
確な品質管理を行うことができるようになる。
成を示すブロック図である。
た欠陥の一例を示す模式図である。
である。
た欠陥の他の例を示す模式図である。
である。
を示す平面図である。
4:ステージコントローラ、5:画像処理装置、6:ウ
ェーハローダ、7:ウェーハ、11:画像撮影部、1
2:欠陥検出部、13:欠陥計数部、14:欠陥判定
部。
Claims (14)
- 【請求項1】 検査対象物の表面に観察される欠陥の検
査を行う欠陥検査方法において、 上記欠陥が真の欠陥か否かを判断する判断要素として、
上記欠陥の発生個数及び発生位置を用いたことを特徴と
する欠陥検査方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の欠陥検査方法におい
て、 上記欠陥の発生個数及び発生位置により、欠陥の密集度
を検出し、当該密集度を設定値と比較して、欠陥が真の
欠陥か否かを判断することを特徴とする欠陥検査方法。 - 【請求項3】 検査対象物の表面に観察される欠陥の検
査を行う欠陥検査方法において、 検査視野内の全欠陥個数が設定値内の場合に検査視野よ
り小さい領域を設定し、検出した欠陥の重心位置と上記
領域の中心位置を合わせて、その領域内での欠陥個数を
計数し、その欠陥個数の検査視野内の全欠陥個数に対す
る割合で欠陥の密集度を検出し、当該欠陥の密集度が設
定割合以上あるか否かを判断基準として、欠陥が真の欠
陥か否かを判断することを特徴とする欠陥検査方法。 - 【請求項4】 検査対象物の表面に観察される欠陥の検
査を行う欠陥検査方法において、 検査視野内の全欠陥個数が設定値内の場合に各欠陥の重
心位置を求め、その重心位置の分布からn次近似曲線を
求め、そのn次近似曲線に沿った設定幅内に存在する欠
陥個数を計数し、その欠陥個数の検査視野内の全欠陥個
数に対する割合で欠陥の密集度を検出し、当該欠陥の密
集度が設定割合以上あるか否かを判断基準として、欠陥
が真の欠陥か否かを判断することを特徴とする欠陥検査
方法。 - 【請求項5】 検査対象物の表面に観察される欠陥の検
査を行う欠陥検査方法において、 検査視野内の全欠陥個数が設定値内の場合に各欠陥の重
心位置を求め、その重心位置を基に各欠陥間の距離を算
出してその距離の平均値を求め、その平均値に対して予
め設定したオフセット値を加算又は減算した値より小さ
な距離が、検査視野内の全欠陥の距離の組み合わせ数に
対して設定割合以上あるか否かを判断基準として、欠陥
が真の欠陥か否かを判断することを特徴とする欠陥検査
方法。 - 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載の欠陥
検査方法において、 観察される欠陥が真の欠陥ではないと判断された場合、
検査した視野の近傍の視野を検査することを特徴とする
欠陥検査方法。 - 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載の欠陥
検査方法において、 検査した検査対象物の全表面のうち対称関係にある2つ
の位置の検査結果を比較し、その差異が設定値を越えて
いるか否かを判断基準として、欠陥が真の欠陥か否かを
判断することを特徴とする欠陥検査方法。 - 【請求項8】 検査対象物の表面に観察される欠陥の検
査を行う欠陥検査装置において、 上記欠陥が真の欠陥か否かを判断する欠陥判定部を備
え、当該欠陥判定部で真の欠陥か否かを判断する際の判
断要素として、上記欠陥の発生個数及び発生位置を用い
たことを特徴とする欠陥検査装置。 - 【請求項9】 請求項8に記載の欠陥検査装置におい
て、 上記欠陥判定部が、上記欠陥の発生個数及び発生位置に
より、欠陥の密集度を検出し、当該密集度を設定値と比
較して、欠陥が真の欠陥か否かを判断することを特徴と
する欠陥検査装置。 - 【請求項10】 検査対象物の表面に観察される欠陥の
検査を行う欠陥検査装置において、 上記欠陥判定部が、検査視野内の全欠陥個数が設定値内
の場合に検査視野より小さい領域を設定し、検出した欠
陥の重心位置と上記領域の中心位置を合わせて、その領
域内での欠陥個数を計数し、その欠陥個数の検査視野内
の全欠陥個数に対する割合で欠陥の密集度を検出し、当
該欠陥の密集度が設定割合以上あるか否かを判断基準と
して、欠陥が真の欠陥か否かを判断することを特徴とす
る欠陥検査装置。 - 【請求項11】 検査対象物の表面に観察される欠陥の
検査を行う欠陥検査装置において、 上記欠陥判定部が、検査視野内の全欠陥個数が設定値内
の場合に各欠陥の重心位置を求め、その重心位置の分布
からn次近似曲線を求め、その曲線に沿った設定幅内に
存在する欠陥個数を計数し、その欠陥個数の検査視野内
の全欠陥個数に対する割合で欠陥の密集度を検出し、当
該欠陥の密集度が設定割合以上あるか否かを判断基準と
して、欠陥が真の欠陥か否かを判断することを特徴とす
る欠陥検査装置。 - 【請求項12】 検査対象物の表面に観察される欠陥の
検査を行う欠陥検査装置において、 上記欠陥判定部が、検査視野内の全欠陥個数が設定値内
の場合に各欠陥の重心位置を求め、その重心位置を基に
各欠陥間の距離を算出してその距離の平均値を求め、そ
の平均値に対して予め設定したオフセット値を加算又は
減算した値より小さな距離が、検査視野内の全欠陥の距
離の組み合わせ数に対して設定割合以上あるか否かを判
断基準として、欠陥が真の欠陥か否かを判断することを
特徴とする欠陥検査装置。 - 【請求項13】 請求項8乃至12のいずれかに記載の
欠陥検査装置において、 上記欠陥判定部が、観察される欠陥が真の欠陥ではない
と判断された場合、検査した視野の近傍の視野を検査す
ることを特徴とする欠陥検査装置。 - 【請求項14】 請求項8乃至13のいずれかに記載の
欠陥検査装置において、 上記欠陥判定部が、検査した検査対象物の全表面のうち
対称関係にある2つの位置の検査結果を比較し、その差
異が設定値を越えているか否かを判断基準として、欠陥
が真の欠陥か否かを判断することを特徴とする欠陥検査
装置。
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