JP2002364487A - 筒内直接噴射式内燃機関における燃料供給装置 - Google Patents
筒内直接噴射式内燃機関における燃料供給装置Info
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Abstract
の変形に起因して燃料シール性が低下するのを有効に防
止した筒内直接噴射式内燃機関における燃料供給装置を
提供する。 【解決手段】 デリバリパイプ1から供給される燃料を
各燃料噴射弁2によってエンジン内部の各燃焼室に直接
に噴射する構造であって、エンジンヘッド3にデリバリ
パイプ1が固定され、このデリバリパイプ1の各分岐部
1aに燃料噴射弁2が圧入により取り付けられている。
Description
ごとに設けられた燃焼室内にデリバリパイプおよび燃料
噴射弁を介して直接に燃料を噴射する筒内直接噴射式内
燃機関における燃料供給装置に関し、特には、デリバリ
パイプと燃料噴射弁との間のシール性を改善するための
技術に関する。
に燃料を噴射する筒内直接噴射式内燃機関としてディー
ゼルエンジンが広く知られているが、ガソリンエンジン
においても内燃機関の応答性等を改善することを目的と
して筒内直接噴射を行うものが提案されている。
ては、燃料タンクから高圧ポンプによって加圧された高
圧燃料をデリバリパイプに供給した後、その高圧燃料を
デリバリパイプに接続された燃料噴射弁から直接にエン
ジン内部の燃焼室内に噴射供給するための燃料供給装置
が設けられている。
バリパイプおよび燃料噴射弁をエンジンヘッドに取り付
けた状態を示す断面図、図6は従来の燃料噴射弁を拡大
して示す縦断面図である。
イプ1は、その軸方向に沿って各気筒の数に対応した所
定間隔ごとに分岐部1aが形成され、また、軸方向に沿
う複数箇所には、デリバリパイプ1の軸方向と直交する
方向にパイプ取付部1bが突設されている。
燃料噴射弁2の上部が挿入され、また、デリバリパイプ
1のパイプ取付部1bはエンジンヘッド3の上部段差3
aにボルト5で固定されている。また、エンジンヘッド
3の下部段差3bには、エンジンの各燃焼室内に個別に
連通する噴射弁挿入孔3cが形成され、この噴射弁挿入
孔3cに燃料噴射弁2の下部が嵌入されている。
製の外筒6を有し、この外筒6の上部に外周溝を有する
シール部材保持部6aが形成され、このシール部材保持
部6aの外周溝にOリング7が装着され、このOリング
7によってデリバリパイプ1の分岐部1aとの間のシー
ル性が保持されている。
るコネクタ部6bが形成され、さらに、外筒6の外周に
はフランジ部6cが形成されている。そして、このフラ
ンジ部6cにフォーク9が係止され、このフォーク9が
ボルト10でエンジンヘッド3の下部段差3bに固定さ
れており、これによって燃料噴射弁2の浮き上がりが規
制されている。さらにまた、外筒6の下部にはホルダ1
2が固定されており、このホルダ12と外筒6とで囲ま
れた内部に弁機構部14が保持されている。弁機構部1
4は、可動アマチュア15が取り付けられたニードルバ
ルブ16を有し、このニードルバルブ16が後述のスプ
リング22によって下方に付勢されて弁座17に当接し
ている。
属製のコア19が設けられ、このコア19の内部には、
その上部にフィルタ20が、中間部にスリーブ21がそ
れぞれ嵌着され、また、スリーブ21の下方にはニード
ルバルブ16との間にスプリング22が介在されてい
る。また、コア19と外筒6との間の空間に電磁コイル
24を有するソレノイド機構部25が配置されている。
介してソレノイド機構部25の電磁コイル24に通電さ
れると、弁機構部14の可動アマチュア15がスプリン
グ22の弾性力に抗してコア19側に吸引され、これに
伴い、ニードルバルブ16が上方に移動してその先端が
弁座17から離れるので、デリバリパイプ1からの高圧
燃料がこの燃料噴射弁2を通って噴射弁挿入孔3cから
エンジンの各燃焼室内に直接に噴射される。
図6に示した構成を有する従来の燃料供給装置において
は、高圧ポンプで加圧された高圧燃料がデリバリパイプ
1に供給されると、デリバリパイプ1は、図5中の矢印
Zで示す方向にパイプ取付部1bを支点にして僅かに変
形する。このとき、燃料噴射弁2は、その中間部分がフ
ォーク9によってエンジンヘッド3に固定されているも
のの、その先端部分はデリバリパイプ2の分岐部1aに
単に差し込まれているだけである。
と、これに伴って分岐部1aの内周面と燃料噴射弁2の
外筒6のシール部材保持部6aとの相対間距離が変化し
てOリング7の弾性範囲以上の変形が起こると、燃料の
シール性が損なわれるという不具合が生じる。
ング7の弾力が大幅に低下するため、デリバリパイプ1
の内周面と燃料噴射弁2のシール部材保持部6aとの相
対間距離が僅かに変化しただけでもシール性が確保でき
なくなる。このようなときには、燃料の圧力を制限して
シール性を確保する必要が生じ、エンジン性能が犠牲に
なっていた。その対策として、Oリング7の材料として
低温性に優れたものを使用することは可能であるが、そ
のような材料は高価であって余分なコストアップを招来
するため得策でない。
なされたもので、デリバリパイプの変形に起因して燃料
のシール性が低下するのを有効に防止した筒内直接噴射
式内燃機関における燃料供給装置を提供することを目的
とする。
達成するために、エンジンヘッドにデリバリパイプが固
定され、このデリバリパイプの各分岐部に燃料噴射弁が
連結されており、前記デリバリパイプから供給される燃
料を各燃料噴射弁によってエンジン内部の各燃焼室に直
接に噴射する筒内直接噴射式内燃機関における燃料供給
装置において、次の構成を採る。
射弁は、デリバリパイプに対して圧入により固定されて
いることを特徴としている。
成において、前記燃料噴射弁は、デリバリパイプとの隙
間を埋めるシール部材を保持するシール部材保持部と、
前記デリバリパイプに圧入される圧入部とが一体形成さ
れていることを特徴としている。
求項2記載の構成において、前記燃料噴射弁の燃料噴射
側の先端部は、前記エンジンヘッドに設けられた噴射弁
挿入孔に対して遊嵌されていることを特徴としている。
施の形態1に係る筒内直接噴射式内燃機関における燃料
供給装置の要部を示す平面図、図2は図1のA−A線に
沿う断面図、図3は図1のB−B線に沿う断面図、図4
は燃料噴射弁を拡大して示す縦断面図であり、図5およ
び図6に示した従来技術と対応する部分には同一の符号
を付している。
て、デリバリパイプ1は、その軸方向に沿って気筒の数
に対応した所定間隔ごとに分岐部1aが形成され、ま
た、軸方向に沿う複数箇所には、デリバリパイプ1の軸
方向と直交する方向にパイプ取付部1bが突設されてい
る。
に燃料噴射弁2の上部に形成されている後述の圧入部1
9bが圧入されており、また、デリバリパイプ1のパイ
プ取付部1bはエンジンヘッド3の上部段差3aにボル
ト5で固定されている。また、エンジンヘッド3の下部
段差3bには、エンジンの各燃焼室内に個別に連通する
噴射弁挿入孔3cが設けられ、この噴射弁挿入孔3cに
燃料噴射弁2の下部が遊嵌されている。すなわち、燃料
噴射弁2の下部の外径よりも噴射弁挿入孔3cの内径が
幾分大きく形成されていて、両者、即ち燃料噴射弁2と
噴射弁挿入孔3c間には僅かな隙間が生じるようになっ
ている。
ーク9およびボルト10によってエンジンヘッド3の下
部段差3bに固定されており、これによって燃料噴射弁
2の浮き上がりが規制されている。
脂製の外筒6の内側には燃料通路となる金属製のコア1
9が設けられ、このコア19の上部は外筒6から外部に
露出している。すなわち、外筒6から外部に露出したコ
ア19の上部には外周溝を有するシール部材保持部19
aが、また、このシール部材保持部19aの下部にはデ
リバリパイプ1の分岐部1aに圧入される圧入部19b
がそれぞれ設けられていて、シール部材保持部19aと
圧入部19bが一体形成されている。
にOリング7が装着され、このOリング7によってデリ
バリパイプ1の分岐部1aとの間のシール性が保持され
ている。また、圧入部19bは、その外径がデリバリパ
イプ1の分岐部1aの内径よりも若干大きくなるように
設定されていて、圧入を可能にしている。
示した従来技術の場合と同様である。即ち、外筒6の一
部には接続端子8を有するコネクタ部6bが形成され、
さらに、外筒6の外周にはフランジ部6cが形成されて
いる。そして、このフランジ部6cにフォーク9が係止
され、このフォーク9がボルト10でエンジンヘッド3
の下部段差3bに固定されており、これによって燃料噴
射弁2の浮き上がりが規制されている。さらにまた、外
筒6の下部にはホルダ12が固定されており、このホル
ダ12と外筒6とで囲まれた内部に弁機構部14が保持
されている。弁機構部14は、可動アマチュア15が取
り付けられたニードルバルブ16を有し、このニードル
バルブ16が後述のスプリング22によって下方に付勢
されて弁座17に当接している。一方、外筒6の内部に
は燃料通路となる金属製のコア19が設けられ、このコ
ア19の内部には、その上部にフィルタ20が、中間部
にスリーブ21がそれぞれ嵌着され、また、スリーブ1
6の下方にはニードルバルブ16との間にスプリング2
2が介在されている。また、コア19と外筒6との間の
空間に電磁コイル24を有するソレノイド機構部25が
配置されている。
続端子8を介してソレノイド機構部25の電磁コイル2
4に通電されると、弁機構部14の可動アマチュア15
がスプリング22の弾性力に抗してコア19側に吸引さ
れ、これに伴い、ニードルバルブ16が上方に移動して
その先端が弁座17から離れるので、デリバリパイプ1
からの高圧燃料がこの燃料噴射弁2を通って噴射弁挿入
孔3cからエンジンの各燃焼室内に直接に噴射される。
で加圧された高圧燃料がデリバリパイプ1に供給される
と、デリバリパイプ1は、図1中矢印Zで示す方向にパ
イプ取付けボルト5を支点にして僅かに変形する。この
とき、燃料噴射弁2の上部の圧入部19bはデリバリパ
イプ1の分岐部1aに圧入されていて、デリバリパイプ
1と一体になっている。また、燃料噴射弁2の中間部分
はフォーク9およびボルト10によってエンジンヘッド
3に固定されている。
噴射弁2により両端を支持されるため、高圧燃料印加時
にもほとんどシール方向(径方向)に変形(変位)する
ことがなく、燃料のシール性が常に良好に保たれる。
部材保持部19aと圧入部19bとは一体形成されてい
るので、コア19のシール部材保持部19aと分岐部1
aの内周面との相対間距離は殆ど変化しない。したがっ
て、燃料のシール性をさらに向上することができる。
る燃料供給装置によれば、次の効果が得られる。請求項
1記載の発明では、燃料噴射弁がデリバリパイプに対し
て圧入により固定されているので、デリバリパイプは固
定ボルトと燃料噴射弁の2か所で固定、支持されるた
め、高圧燃料印加時においても、ほとんどシール方向
(径方向)に変形(変位)しない。したがって、燃料噴
射弁との間に介在されているシール部材はシール方向
(径方向)に対して殆ど変形しない。そのため、燃料の
シール性が常に良好に保たれる。これにより、極低温時
においても、シール部材の材料を特に変更せずに使用で
きるようになる。
ール部材保持部と圧入部とが一体形成されているので、
デリバリパイプがわずかに変位したとしても、シール部
材保持部とデリバリパイプの分岐部内周面との相対間距
離は殆ど変化しない。このため、燃料のシール性をさら
に向上することが可能になる。
部は噴射弁挿入孔に遊嵌されていて、エンジンヘッドに
拘束されないので、燃料噴射弁の圧入部に加わる応力が
さらに緩和され、さらに一層良好なシール性を保つこと
ができる。
内燃機関における燃料供給装置の要部を示す平面図であ
る。
燃料噴射弁を拡大して示す縦断面図である。
供給装置のデリバリパイプおよび燃料噴射弁をエンジン
ヘッドに取り付けた状態を示す断面図である。
大して示す縦断面図である。
部、2 燃料噴射弁、3 エンジンヘッド、3c 噴射
弁挿入孔、6 外筒、7 Oリング(シール部材)、1
9 コア、19a シール部材保持部、19b 圧入
部。
Claims (3)
- 【請求項1】 エンジンヘッドにデリバリパイプが固定
され、このデリバリパイプの各分岐部に燃料噴射弁が連
結されており、前記デリバリパイプから供給される燃料
を各燃料噴射弁によってエンジン内部の各燃焼室に直接
に噴射する筒内直接噴射式内燃機関における燃料供給装
置において、 前記燃料噴射弁は、デリバリパイプに対して圧入により
固定されていることを特徴とする筒内直接噴射式内燃機
関における燃料供給装置。 - 【請求項2】 前記燃料噴射弁は、デリバリパイプとの
隙間を埋めるシール部材を保持するシール部材保持部
と、前記デリバリパイプに圧入される圧入部とが一体形
成されていることを特徴とする請求項1記載の筒内直接
噴射式内燃機関における燃料供給装置。 - 【請求項3】 前記燃料噴射弁の燃料噴射側の先端部
は、前記エンジンヘッドに設けられた噴射弁挿入孔に対
して遊嵌されていることを特徴とする請求項1または請
求項2記載の筒内直接噴射式内燃機関における燃料供給
装置。
Priority Applications (1)
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JP2001173730A JP3875044B2 (ja) | 2001-06-08 | 2001-06-08 | 筒内直接噴射式内燃機関における燃料供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2002364487A true JP2002364487A (ja) | 2002-12-18 |
JP3875044B2 JP3875044B2 (ja) | 2007-01-31 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006100995A1 (ja) * | 2005-03-23 | 2006-09-28 | Keihin Corporation | 燃料噴射弁用保持部材 |
-
2001
- 2001-06-08 JP JP2001173730A patent/JP3875044B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2006100995A1 (ja) * | 2005-03-23 | 2006-09-28 | Keihin Corporation | 燃料噴射弁用保持部材 |
CN102410120A (zh) * | 2005-03-23 | 2012-04-11 | 株式会社京浜 | 燃料喷射阀用保持部件 |
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---|---|
JP3875044B2 (ja) | 2007-01-31 |
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