JP2002361264A - 浄水装置 - Google Patents

浄水装置

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JP2002361264A
JP2002361264A JP2001171251A JP2001171251A JP2002361264A JP 2002361264 A JP2002361264 A JP 2002361264A JP 2001171251 A JP2001171251 A JP 2001171251A JP 2001171251 A JP2001171251 A JP 2001171251A JP 2002361264 A JP2002361264 A JP 2002361264A
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water purification
separation tank
tank
wastewater
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JP2001171251A
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Shinichi Ohori
進一 大堀
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Original Assignee
Sharp Corp
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  • Filtration Of Liquid (AREA)
  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃水中に含まれる凝集物を速やかに分離
して、廃水を連続的に浄化処理できる浄水装置を提供す
る。 【解決手段】 固液分離槽4は、入れ子構造をなす複数
段の分離槽4−1〜4−nを備えている。各分離槽4−
1〜4−(n−1)の周囲には多数の貫通孔13−1〜
13−(n−1)がそれぞれ設けられており、その貫通
孔13−1〜13−nの孔径は入れ子の外側に行くに従
い、次第に小さくなるように設定されている。また、各
分離槽4−1〜4−nには被覆管15を備えたサイホン
式の排水管16が配設されている。この固液分離槽4に
供給される凝集物を含む被処理水は、貫通孔13−1〜
13−(n−1)を通過する際の濾過作用と、サイホン
作用によって連続的に浄化され、清澄な水として浄化水
槽5に給水される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、河川、運河、湖な
どの水、工業廃水、生活廃水などを浄化する浄水装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の工業廃水や生活廃水の浄
化処理としては数多くのものが公知となっている。凝集
物を形成させる方法として特開平4−48994号、特
開平6−218373号公報などに開示されているよう
に凝集剤添加法、電解処理法がある。また、凝集物と浄
水とに分離される分離方法として特開平10−7625
1号、特開平7−718号、特開平9−215904
号、特開平11−300115号公報などに開示されて
いるように、凝集物を浮上または沈降させ、遠心分離又
は濾過分離する方法が多く利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の浄水装
置では、凝集物を充分に肥大化、浮上又は沈降させるた
めに、被処理水を長時間静かに放置する必要がある。そ
のため、流水による連続浄化処理を行うと、凝集物が充
分に肥大化、浮上又は沈降されず、処理済み廃水の遠心
分離による凝集物の分離が困難であったり、濾過材や濾
過膜が早期に目詰まりを生じるという問題があった。従
って、連続して大量に廃水の浄化処理を行うためには、
長めの滞留時間を確保するとともに、濾過面積を大きく
とる必要がある。よって、大容量な凝集槽や濾過槽が必
要であり、浄水装置の大型化は避けられなかった。
【0004】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
なされたものであり、廃水中に含まれる凝集物を速やか
に分離して、廃水を連続的に浄化処理できる浄水装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の浄水装置では、多数の貫通孔を周壁に箱形状の
分離槽を貫通孔の孔径が減少する順に入れ子構造で複数
段配置するとともに、各分離槽にサイホン機構を備えた
排水管を設けている。これによると、各段の分離槽でま
ず貫通孔を通過する廃水から濾過作用によって凝集物が
分離される。その後、凝集剤が貫通孔に詰まって分離槽
内の廃水の水位が上昇し排水管の上部に達すると、サイ
ホン作用により、凝集物の取り除かれた廃水が次段の分
離槽へと流出する。このとき、廃水の水位が排水管の上
端開口部に達するまでに廃水は滞留した状態となり、凝
集物の肥大化を促進する。このようにして凝集物の肥大
化及び分離槽の目詰まりによる連続浄化処理停止の抑
制、更には小容量分離槽の実現を可能とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る浄水装置につ
いて添付図面を参照して説明する。なお、本発明はこれ
ら実施例によって何ら限定されるものではない。 <第1の実施形態>本発明の第1の実施形態について図
面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形
態に係る浄水装置の構成を示す系統ブロック図である。
本発明の浄水装置は、上流側から順に原水槽1、一次凝
集反応槽2、二次凝集反応槽3、固液分離槽4及び浄化
水槽5の5つの水槽から構成されており、各水槽間はそ
れぞれ給水管6,8,11及び12によって連通接続さ
れている。
【0007】また、一次凝集反応槽2には、一次凝集剤
を充填した一次凝集剤供給管7が配設されている。ここ
で使用する一次凝集剤としては無機凝集剤が好ましく、
例えば、ポリ塩化アルミニウム([Al2(OH)nCl6-n]m)水
溶液を好適に使用できる。
【0008】この一次凝集反応槽2の下流側に配設され
た二次凝集反応槽3には、空気供給管9と二次凝集剤を
充填した二次凝集剤供給管10が配設されている。ここ
で使用する二次凝集剤としては、高分子凝集剤が好まし
く、例えば、非イオン性高分子凝集剤を好適に使用でき
る。
【0009】原水槽1内の懸濁物質を含む使用済みの廃
水が給水管6により、一次凝集反応槽2へ給水されると
同時に適量の一次凝集剤供給管7より添加する。一次凝
集反応槽2内にて廃水の懸濁物質と一次凝集剤が反応
し、凝集物(フロック)を形成する。以下、一次凝集反
応後の廃水を「被処理水」と呼ぶことにする。
【0010】次いで、一次凝集反応後の被処理水が給水
管8より二次凝集反応槽3へ給水されると同時に適量の
二次凝集剤を二次凝集剤供給管10より添加し、更に空
気供給管9より空気も同時に供給する。二次凝集反応槽
3内にて前工程で形成された凝集物が肥大化し、更に空
気を含んだ凝集物となるため浮上しやすくなる。そし
て、このようにして肥大化された凝集物を含む被処理水
が給水管11より固液分離槽4に給水され、凝集物と浄
化水に分離される。最後に給水管12より浄化水のみが
浄化水槽5へ給水される。
【0011】なお、一次及び二次凝集剤の添加量は、被
処理水中に含まれる懸濁物質の濃度により異なる。ただ
し、連続して浄化処理を行う際には、流水量によっても
異なるが、静かに放置した状態での最適添加量の約10
0〜120%とするのが好ましい。また、好ましくは一
次及び二次凝集反応槽2,3を円筒形とし、反応槽下部
の内周囲に沿って旋回するように被処理水が供給される
サイクロン方式とすることにより、反応槽内での凝集反
応が促進されるため効果的である。更には、二次凝集反
応槽3への空気供給方式としては、エアポンプ又は被処
理水の給水管路にてアスピレーターを利用して供給して
もよい。
【0012】また、凝集剤を添加する代わりに凝集反応
槽内に少なくとも陽極板がアルミニウム又はその合金か
らなる一対若しくは複数対の電極板を設置し、電解処理
にて凝集物を形成させるようにしてもよい。この電解処
理では、電圧の印加により陽極板から溶出するアルミニ
ウムイオンにより被処理水中の懸濁物質が凝集し、更に
陰極板から生成される水素ガスが凝集物に付着して浮上
させる。そのため、凝集反応槽は1つとなり、更に凝集
剤及び空気の供給も不必要となる。
【0013】以上の浄水装置において、固液分離槽4に
ついて更に詳細に添付図面を参照して説明する。図2
は、その固液分離槽4を示す概略的な断面図である。固
液分離槽4は、箱形状に形成された複数段の分離槽(第
1段分離槽4−1、第2段分離槽4−2、・・・、第n
段分離槽4−n(nは2以上の自然数))を備えてお
り、各分離槽の周囲には一定の孔径に選ばれた多数の貫
通孔13−1,13−2,・・・,13−nが設けられ
ている。
【0014】これら各分離槽4−1〜4−nの外形寸法
は、順に大きくなるように異なる大きさに選ばれてお
り、第1段分離槽4−1は第2段分離槽4−2の内部に
収納され、その第2段分離槽4−2は第3段分離槽4−
3の内部に収納されというような入れ子構造をなしてい
る。なおかつ、この順に各分離槽4−1〜4−(n−
1)の貫通孔13−1〜13−(n−1)の孔径は小さ
くなるような寸法に選ばれており、入れ子の最も外側に
ある最終段(第n段)分離槽4−nは、孔の無い部材か
ら作られている。
【0015】そして、各分離槽4−1〜4−nは、その
底面に立設された筒状の排水管16と、この筒状の排水
管16より大きな径に選ばれ該排水管16を上方から被
覆するとともに、その底面15aが開放された被覆管1
5とを備えている。そして、図示の如く、排水管16の
上端開口部16aが高く、被覆管15の開放された底面
15aが低くなる位置関係にあるとき、排水管16と被
覆管15はサイホン機構を構成し、水位が被覆管15の
底面より下がるまで連続して分離槽内の被処理水を次段
の分離槽へ給水する。なお、被覆管15は、下方の少な
くとも一部(例えば、底面及び側面の一方又は双方)に
孔などの開口部を有するものであれば、その底面15a
は開放されていなくてもよい。
【0016】そして、第1段分離槽4−1の内部には、
二次凝集反応槽3(図1参照)に接続された給水管11
の他端が貫通するとともに、最終段(第n段)分離槽4
−nの排水管16の下端は、浄化水槽5(図1参照)へ
給水する給水管12の一端に接続されている。これによ
り、固液分離槽4は、給水管11を介して二次凝集反応
槽3と連通接続されるとともに、給水管12を介して浄
化水槽5と連通接続される。
【0017】この構成において、二次凝集反応槽3から
排水された凝集物を含む被処理水が給水管11より第1
段分離槽4−1に連続給水されると、第1段分離槽4−
1ではまず該分離槽4−1の貫通孔13−1の孔径以下
の粒径を有する凝集物を含む被処理水が第2段分離槽4
−2へ流出する。次第に孔径より大きな粒径を有する凝
集物により貫通孔13−1が塞がれ、被処理水の水位が
上昇する。被処理水の水位が排水管16の上端開口部1
6aに達すると、被覆管15と排水管16によるサイホ
ン作用によって、排水管16より第2段分離槽4−2へ
排水される。
【0018】この排水により被処理水の水位が被覆管1
5の底面15aまで下降すると、空気の混入によりサイ
ホン作用が停止し、再び被処理水の水位が上昇する。こ
のように、被処理水を濾過作用とサイホン作用によって
断続的に第2段分離槽4−2へ排水する。また、被処理
水の水位が上昇し、サイホン作用によって排水されるま
での間に凝集物の肥大化が促進される。
【0019】更に、第1段分離槽4−1以降の第2〜第
n−1段分離槽4−2〜4−(n−1)においても、上
記第1段分離槽4−1と同様な作用により被処理水から
の凝集物の分離が行われる。このとき、各分離槽4−1
〜4−(n−1)の貫通孔13−1〜13−2の孔径は
順次小さく設定されているため、各分離槽4−1〜4−
(n−1)を通過するごとに被処理水中に含まれる凝集
物の粒径は小さくなっていく。これにより、最終段(第
n段)分離槽4−nより排水される被処理水は、凝集物
の取り除かれた清澄な水となるのである。
【0020】なお、分離槽を構成する部材は、例えば、
繊維、金属、セラミックス、樹脂などのからなるラス
状、網目状などの有孔又は無孔の平板材、若しくは上記
材料の粒子状濾材を濾材が流出しないように保持材でケ
ーシングしたものでもよい。また、隣接する各分離槽の
間には支持部材17が設置されており、分離槽同士の接
触による濾過能力の低下を抑制している。更に、被処理
水の流入による被処理水の滞留が阻害されるのを抑制す
るために、図示の第1段分離槽4−1の排水管16と第
2段分離槽4−2の排水管16の位置関係のように、各
分離槽内で前段分離槽の排水管16からできるだけ離れ
た位置に排水管16を設けるのが望ましい。
【0021】<第2の実施形態>本発明の第2の実施形
態として、固液分離槽4の複数段の分離槽4−1〜4−
nに、図3のような逆U字型排水管18を配設してもよ
い。この場合は、被覆管15(図2参照)を省略して上
記第1の実施形態と同様なサイホン作用による被処理水
の排水を行うことができる。
【0022】<第3の実施形態>本発明の第3の実施形
態として、固液分離槽4の複数段の分離槽4−1〜4−
nに、図4のように、被覆管15内部に下向きに開放し
た空気抜き配管19を設けてもよい。この場合は、空気
抜き配管19の開放された底面19aを被覆管15の開
口した底面15aの高さに揃えることにより、サイホン
作用をより確実に行えるようになる。
【0023】<第4の実施形態>本発明の第4の実施形
態として、固液分離槽4の複数段の分離槽4−1〜4−
nに、図5のように、逆U字型排水管18の上部に連通
接続され、他端を逆U字状に湾曲して垂下させた空気抜
き配管19を設けてもよい。この場合は、空気抜き配管
19の上記他端を逆U字型排水管18の開口した底面1
8aの高さに揃えることにより、サイホン作用をより確
実に行えるようになる。
【0024】<第5の実施形態>本発明の第5の実施形
態として、図6に示すように、被覆管15の吸水口15
mの上部から分離槽底面21までに開口部を完全に覆う
形で被覆管15の側面に沿って移動可能なドーナツ状の
壁材20を設ける。この壁材20は、中空の樹脂成型品
などにて水よりも比重の軽いフロート材とする。若しく
は、スポンジ状、ラス状、網目状などの濾過材とする。
【0025】動作としては、まず被処理水が分離槽内に
給水され始めた段階では、フロート材が吸水口15mよ
り高い位置から分離槽底面21まで覆っているので被処
理水に混入している凝集物が被覆管15内に流入するこ
とはない。被処理水が増えるにつれてフロート材も上面
が一部水面から飛び出した状態で浮き上がるが、凝集物
は水面付近に浮遊しているのでフロート材に阻止されて
凝集物は吸水口15mの方へは流れ出ない。被処理水が
増えてサイホン作用により、被処理水が次段の分離槽又
は浄化水槽5(図1参照)の方へ排水されているときで
も、特にサイホン作用の停止前つまり被処理水の水位が
吸水口15m以下に達したときでも上記と同じように凝
集物が被覆管15内に流入することはない。
【0026】これにより、各分離槽での濾過が確実に行
える。被処理水の凝集物が浮上しやすく被処理水中に浮
遊する凝集物が少なければフロート材を水中に浮遊する
凝集物が多いときは濾過材を使用するのが好ましい。な
お、分離槽及び壁材20の孔径は、被処理水中の凝集物
の粒径及び状態により異なる。
【0027】<第6の実施形態>本発明の第6の実施形
態として、図7に示すように、逆U型排水管18の吸水
口18mの上部から分離槽底面21までに開口部を完全
に覆う形で逆U字型排水管18の側面に沿って移動可能
なドーナツ状の壁材20を設ける。この壁材20は、中
空の樹脂成型品などにて水よりも比重の軽いフロート材
とする。若しくは、スポンジ状、ラス状、網目状などの
濾過材とする。
【0028】動作としては、まず被処理水が分離槽内に
給水され始めた段階では、フロート材が吸水口18mよ
り高い位置から分離槽底面21まで覆っているので被処
理水に混入している凝集物が逆U字型排水管18内に流
入することはない。被処理水が増えるにつれてフロート
材も上面が一部水面から飛び出した状態で浮き上がる
が、凝集物は水面付近に浮遊しているのでフロート材に
阻止されて凝集物は吸水口18mの方へは流れ出ない。
被処理水が増えてサイホン作用により、被処理水が次段
の分離槽又は浄化水槽5(図1参照)の方へ排水されて
いるときでも、特にサイホン作用の停止前つまり被処理
水の水位が吸水口18m以下に達したときでも上記と同
じように凝集物が逆U字型排水管18内に流入すること
はない。
【0029】これにより、各分離槽での濾過が確実に行
える。被処理水の凝集物が浮上しやすく被処理水中に浮
遊する凝集物が少なければフロート材を水中に浮遊する
凝集物が多いときは濾過材を使用するのが好ましい。な
お、分離槽及び壁材20の孔径は、被処理水中の凝集物
の粒径及び状態により異なる。
【0030】更に、第1段分離槽4−1への被処理水の
給水量が多い場合、サイフォン作用が発生するまでの被
処理水の滞留を阻害する。この場合は、第1段分離槽4
−1の前段にサイホン式排水管を配さず第1段分離槽4
−1の貫通孔13−1の孔径より充分大きな孔径を有す
る分離槽を配することで、滞留の阻害を防止できる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の浄水装置
では、周囲に設けられた多数の貫通孔を有する分離槽を
孔径が減少する順に複数段の入れ子で配設し、各分離槽
にサイホン式排水管を設けている。これにより、各段の
分離で先ず濾過作用による被処理水中の凝集物が除去さ
れるとともに、貫通孔の目詰まりによって分離槽内の被
処理水の水位が次第に上昇する。この水位上昇の間に凝
集物に肥大化及び浮上分離が促進される。そして、水位
が分離槽内のサイホン式排水管の上部に達するとサイホ
ン作用により、凝集物の浮上分離によって下澄み液を次
段の分離槽へ流出する。
【0032】また、本発明によれば、分離槽内に設けた
排水管の吸水口を完全にフロート材で覆うことにより、
被処理水の吸水処理及びサイホン作用停止直前の吸水口
内への凝集物の進入を抑制できる。
【0033】また、本発明によれば、凝集手段を一次凝
集のみ又は一次凝集と二次凝集をそれぞれ個別の反応槽
にて反応させることにより、より確実に各反応を生じさ
せうる。更に凝集材の添加と同時に空気を供給すること
で、空気を含んだ凝集物を形成し、浮上分離可能な凝集
物を形成できる。
【0034】また、本発明によれば、凝集手段に電解処
理を利用することで、凝集反応槽が1つで済む。また、
陽極板から溶出するアルミニウムイオンが被処理水中の
懸濁物質と反応して凝集物を形成するため別途凝集剤を
添加する必要がなく、陰極板から生ずる水素ガスによっ
て別途空気を供給しなくても浮上分離可能な凝集物を形
成できる。
【0035】このようにして、分離しやすい凝集物の形
成、連続浄化処理が実現されるととのに、分離槽の小容
量化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る浄水装置の
構成を示す概略的な系統ブロック図である。
【図2】 その浄水装置の固液分離槽を示す概略的な
断面図である。
【図3】 本発明の第2の実施形態に係る浄水装置の
固液分離槽における排水管の構造を示す断面図である。
【図4】 本発明の第3の実施形態に係る浄水装置の
固液分離槽における排水管の構造を示す部分断面図であ
る。
【図5】 本発明の第4の実施形態に係る浄水装置の
固液分離槽における排水管の構造を示す部分断面図であ
る。
【図6】 本発明の第5の実施形態に係る浄水装置の
固液分離槽における排水管の構造を示す部分斜視図であ
る。
【図7】 本発明の第6の実施形態に係る浄水装置の
固液分離槽における排水管の構造を示す部分斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 原水槽 2 一次凝集反応槽 3 二次凝集反応槽 4 固液分離槽 4−1〜4−n 第1段〜第n段分離槽 5 浄化水槽 6,8,11,12 給水管 7 一次凝集剤供給管 9 空気供給管 10 二次凝集剤供給管 13−1〜13−n 貫通孔 15 被覆管 16 排水管 17 支持部材 18 逆U字型排水管 19 空気抜き配管 20 壁材(フロート材、濾過材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 36/00 B01D 23/02 Z C02F 1/463 23/12 1/465 C02F 1/46 102 1/52 Fターム(参考) 4D015 BA24 BA28 BB05 BB09 CA01 CA14 DA04 DC06 EA36 FA16 4D041 AA04 AA26 AB02 AB03 AD01 BA03 BA26 BB10 BD01 CB04 4D061 DA08 DB09 EA07 EA08 EB01 EB04 EB14 EB27 FA13 FA14 4D066 AA02 AB07 AC08 BB07 BB31

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃水中に残存する汚染物質を凝集剤の添
    加により凝集させる凝集手段と、この凝集物を前記廃水
    から分離する固液分離手段とを備えた浄水装置におい
    て、 前記固液分離手段は第n段分離槽(nは2以上の自然
    数)が第n−1段分離槽を内部に収納する複数段の分離
    槽から構成され、各分離槽の周壁に前記廃水が通過する
    多数の貫通孔を設け、第n段分離槽の前記貫通孔の大き
    さを第n−1段分離槽のそれより小さくしたことを特徴
    とする浄水装置。
  2. 【請求項2】 前記複数段の分離槽のそれぞれにサイホ
    ン機構を設け、前記凝集物が前記貫通孔に詰まって通水
    抵抗が増したとき、サイホン作用によって分離槽内に貯
    まった廃水を排出することを特徴とする請求項1に記載
    の浄水装置。
  3. 【請求項3】 前記複数段の分離槽は、その底面に立設
    された筒状の排水管と、この筒状の排水管より大きな径
    に選ばれ該排水管を上方から被覆するとともに、その下
    方の少なくとも一部に開口部を有する被覆管と、 を備えていることを特徴とする請求項1に記載の浄水装
    置。
  4. 【請求項4】 前記複数段の分離槽の最も外側にある最
    終段の分離槽は、前記貫通孔を有さないことを特徴とす
    る請求項1〜請求項3のいずれかに記載の浄水装置。
  5. 【請求項5】 前記被覆管の下方の側面及び開口部を被
    覆し、前記分離槽内に廃水が貯留されたとき、前記被覆
    管の側面に沿って廃水に浮上可能なフロート材を設けた
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の浄水装
    置。
  6. 【請求項6】 前記被覆管の下方の側面及び開口部を被
    覆する濾過材を設けたことを特徴とする請求項3又は請
    求項4に記載の浄水装置。
  7. 【請求項7】 前記複数段の分離槽は、その底面に一端
    が接続された逆U字状の排水管を備えていることを特徴
    とする請求項1に記載の浄水装置。
  8. 【請求項8】 前記排水管の前記他端側の側面及び開口
    部を被覆し、前記排水管の側面に沿って廃水に浮上可能
    なフロート材を設けたことを特徴とする請求項7に記載
    の浄水装置。
  9. 【請求項9】 前記排水管の前記他端側の側面及び開口
    部を被覆する濾過材を設けたことを特徴とする請求項7
    に記載の浄水装置。
  10. 【請求項10】 前記凝集手段が、廃水に無機凝集剤を
    添加する一次凝集手段のみ、又はこの一次凝集手段によ
    り無機凝集剤を添加された後の廃水に高分子凝集剤を添
    加する二次凝集手段から成ることを特徴とする請求項1
    〜請求項9のいずれかに記載の浄水装置。
  11. 【請求項11】 前記一次凝集手段は、一次凝集反応槽
    と、該一次凝集反応槽内に流入した廃水に無機凝集剤を
    添加する一次凝集剤供給管とからなり、一方、前記二次
    凝集手段は、前記一次凝集反応槽の下流側に配された二
    次凝集反応槽と、該二次凝集反応槽内に流入した廃水に
    高分子凝集剤を添加する二次凝集剤供給管とからなるこ
    とを特徴とする請求項10に記載の浄水装置。
  12. 【請求項12】 前記無機凝集剤がポリ塩化アルミニウ
    ム([Al2(OH)nCl6-n]m)水溶液であることを特徴とする
    請求項10又は請求項11に記載の浄水装置。
  13. 【請求項13】 前記高分子凝集剤が非イオン性高分子
    凝集剤であることを特徴とする請求項10又は請求項1
    1に記載の浄水装置。
  14. 【請求項14】 前記凝集剤の添加とともに空気を廃水
    に供給することを特徴とする請求項1〜請求項13のい
    ずれかに記載の浄水装置。
  15. 【請求項15】 前記凝集手段が、一対又は複数対の電
    極板を対向配置した電解処理槽からなることを特徴とす
    る請求項1〜請求項9のいずれかに記載の浄水装置。
  16. 【請求項16】 前記対向配置した電極板のうち、少な
    くとも陽極板がアルミニウム又はその合金からなること
    を特徴とする請求項15に記載の浄水装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012022937A1 (en) * 2010-08-16 2012-02-23 Zulkar Abdulla Containers and filters for ponds or aquatic tanks
CN110104906A (zh) * 2019-06-11 2019-08-09 上海养耕农业科技有限公司 用于鱼菜共生系统的过滤硝化矿化一体式水处理装置
CN112607835A (zh) * 2020-11-23 2021-04-06 合肥梵赞环保科技有限公司 一种自动调节的工业污水絮凝剂投放设备

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