JP2002360594A - 外科用処置具 - Google Patents

外科用処置具

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JP2002360594A
JP2002360594A JP2001177384A JP2001177384A JP2002360594A JP 2002360594 A JP2002360594 A JP 2002360594A JP 2001177384 A JP2001177384 A JP 2001177384A JP 2001177384 A JP2001177384 A JP 2001177384A JP 2002360594 A JP2002360594 A JP 2002360594A
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rotation
treatment
axis
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Junichi Onishi
順一 大西
Keiichi Seki
敬一 関
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、処置部を任意の姿勢に保ちつつ、簡
単な操作で、処置部の姿勢軸回りの回転を行う事がで
き、マニピュレータ挿入部軸線に対して、角度を持った
切開傷の縫合動作や処置動作を容易に行う事が出来る外
科用処置具を提供する事を目的とする。 【解決手段】本発明は、挿入部の軸回りの回転量を検出
する回転角度検出センサ9を有し、上記挿入部2が、そ
の軸線回りに回転せしめた際、その回転量は、上記処置
部3の姿勢軸線回りの回転量に変換され、上記処置部3
は、姿勢軸線回りに回転制御され、上記姿勢指示部4の
指示する処置部3の姿勢を保持するよう制御される外科
用処置具である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、処置部の旋回及び
傾斜を姿勢指示部の指示により調節するようにした外科
用処置具に関する。
【0002】
【従来の技術】出願人は、内視鏡下で外科手術を行う外
科用処置具であって、処置部の姿勢を任意に変更可能な
手術用マニピュレータを、既に特願2000−1282
65号として出願している。この外科用処置具101は
図7(a)、(b)、(c)に示されるように、挿入部102
の向きを変える事なく、操作部104を回動する事によ
って、挿入部102の先端に設けた処置部103が、挿
入部102の軸線に対して、旋回及び傾斜を行うように
構成されている。その結果、操作部104を回動する事
によって、挿入部102の向きを変える事なく、処置部
103のみの姿勢を変える事が出来る。
【0003】また、特開2000−350735号公報
において提案された外科用処置具があるが、この外科用
処置具111は図8に示されるように、挿入部112の
基端部に設置された姿勢指示部114を操作する事によ
って複数のアクチェータ115を電気的に制御し、挿入
部112の先端に設けた処置部113の姿勢を変更する
事が出来るようにした電動式医療用マニピュレータであ
る。
【0004】以上のいずれの外科用処置具101,11
1にあっても、患者の腹腔内に挿入した手術用マニピュ
レータの処置部103及び113の姿勢を、術者が患者
の腹腔外に位置する操作部104及び姿勢指示部114
を操作する事で変更可能なように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記特願2000−1
28265号の出願において提案された外科用処置具1
01においては、患者の腹腔内に挿入位置した処置部1
03の姿勢を変更するためには操作部104を処置部1
03と同じ姿勢に保たなければならない。このため、術
者の操作に大変な負担を強いる事となるばかりか、処置
部103の姿勢によっては、手術中の術者の動作範囲を
超えてしまうといった問題があった。また、処置部10
3を、姿勢軸線回りに回転動作させるためには、術者
は、無理な体勢のまま、操作部104を処置部103と
同じ姿勢に保ちながら、操作部104を操作部104の
姿勢軸線回りに回転させなければならないといった難し
い操作を強いられるという問題があった。
【0006】また、特開2000−350735号公報
に示される医療用マニピュレータにおいては患者の腹腔
内に挿入した医療用マニピュレータの処置部113の姿
勢は、それぞれの姿勢指示部114に対して1対1で対
応付けがなされており、このため、処置部113を任意
の姿勢で保持することは可能である。しかし、処置部1
13の姿勢を維持したままの状態で、処置部113を処
置部姿勢軸回りに回転する事は簡単に出来できなかっ
た。
【0007】上記特願2000−128265号の出願
及び特開2000−350735号公報においては、マ
ニピュレータ挿入部102,112の軸線に対する回転
量を検出するといった概念はなく、外科手術の際、術者
が患者に対して、マニピュレータ本体をどう回転させて
いるかを検出する事ができない。よって、患者に対する
挿入部の回転量を、外科用処置具処置部の姿勢制御に適
応させることは出来なかった。
【0008】上記特開2000−350735号公報に
示される医療用マニピュレータにおいて、その操作指示
部114は、挿入部112の進退と共に進退する事が出
来るが、挿入部112の軸線回りの回転に伴って回転し
てしまうため、上記医療用マニピュレータの処置部11
3の姿勢は挿入部112の軸線まわりの回転に伴って変
化してしまうこととなるばかりか、操作性も悪くなる。
【0009】本発明はこれらの問題点に着目してなされ
たものであり、処置部を任意の姿勢に保ちつつ、簡単な
操作で、処置部の姿勢軸回りの回転を行う事ができ、マ
ニピュレータ挿入部軸線に対して、角度を持った切開傷
の縫合動作や処置動作を容易に行う事が出来る外科用処
置具を提供する事を目的とする。
【0010】また、本発明は、患者に対するマニピュレ
ータ本体の回転量を検出する事が出来る外科用処置具を
提供する事を目的とする。
【0011】さらに、本発明は、処置部の姿勢を指示す
る姿勢指示部が、マニピュレータ本体の進退と共に進退
するものの、マニピュレータ本体の回転に拘わらず、処
置部の姿勢指示部が一定の位置にある外科用処置具を提
供する事を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段および作用】請求項1に係
る発明は、挿入部と、この挿入部の先端付近に配置さ
れ、開閉自在に構成され、上記挿入部の軸線に対して旋
回及び傾斜可能に設けられた処置部と、上記挿入部の操
作端側に配置され、上記処置部の姿勢を指示する姿勢指
示部と、この姿勢指示部の指示により上記処置部の旋回
及び傾斜の姿勢を調節する作動をさせる駆動部を制御す
る制御部を有した外科用マニピュレータを構成し、か
つ、上記挿入部の軸回りの回転量を検出する手段を有
し、上記挿入部を、その軸線回りに回転せしめた際、そ
の回転量は、上記処置部の姿勢軸線回りの回転量に変換
され、この変換された回転量で、上記処置部を、姿勢軸
線回りに回転し、上記姿勢指示部の指示する処置部の姿
勢に保持するように制御される事を特徴とする外科用処
置具である。上記姿勢指示部によって、処置部の姿勢が
指示され、制御部によって処置部の姿勢が姿勢指示部の
指示通りに制御される。その後、挿入部を回転すると、
その回転量が検出され、検出された挿入部の回転量を基
に処置部姿勢軸線が変化しないような旋回角度、傾斜角
度が算出され、処置部の姿勢制御が成される。その結
果、挿入部軸線回りの回転操作が処置部の姿勢軸線回り
の回転量となって制御する事が可能となる。
【0013】請求項2に係る発明は、挿入部の回転量を
検出する手段は、上記外科用処置具以外の部位を基準と
する検出部によって構成した事を特徴とする請求項1の
外科用処置具である。外科用処置具以外の部位を基準と
する検出部によって、マニピュレータ本体の挿入部の軸
線回りの回転量を検出することで、検出された回転量
を、処置部の姿勢の制御に利用する事が容易になる。
【0014】請求項3に係る発明は、上記姿勢指示部
は、上記挿入部の進退と共に進退する構成とし、これに
より上記操作部の回転には影響されないようにした事を
特徴とする請求項1の外科用処置具である。マニピュレ
ータ本体である挿入部を回転しても、姿勢指示部は回転
しないため、処置部の指示されている姿勢を一定に保つ
事が可能となる。また、挿入部の進退と共に姿勢指示部
も進退することで、術者と姿勢指示部の相対的な位置関
係も一定に保つ事が可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)本発明の第1
の実施形態に係る外科用処置具を、図1及び図2に基づ
いて説明する。図1はその外科用処置具の構成を概略的
に示す斜視図であり、図2はその外科用処置具の先端に
おける処置部の回転動作を説明するための模式図であ
る。
【0016】本実施形態に係る外科用処置具は、電動式
鉗子としての外科用マニピュレータの例である。図1で
示すように、本実施形態に係る外科用処置具は手元側に
配置されたマニピュレータ本体1と、このマニピュレー
タ本体1に連結された挿入部2と、この挿入部2の先端
部に設けられた処置部3と、この処置部3の旋回および
傾斜を操作する姿勢指示部4と、上記挿入部2の基端部
に設けられ、処置部3を開閉操作する把持ハンドル5
と、上記処置部3を旋回および傾斜自在に姿勢を調節す
る駆動をする姿勢制御アクチェータ6a,6bとを備え
て構成されている。
【0017】さらに、マニピュレータ本体1には挿入部
2に対して回動自在なセンサ保持部7が設置されてい
る。このセンサ保持部7には挿入部2の軸回りの回動角
度を検出する手段として回転角度検出センサ9が保持さ
れている。この回転角度検出センサ9の従動軸には挿入
部2に固定的に結合している歯車8aに噛み合う歯車8
bが取り付けられている。そして、回転角度検出センサ
9は歯車8a及び歯車8bを介して挿入部2の軸回りの
回転を受けてその挿入部2の軸回りの回転角度を検出す
るようになっている。
【0018】上記センサ保持部7は回転止め部材10に
よって支持されていて、マニピュレータ本体1をその軸
線O回りに回転させてもセンサ保持部7は回転しないよ
うになっている。回転止め部材10は図示しない架台に
支持されるのが普通である。
【0019】ここでは、回転角度検出センサ9は、歯車
8a及び歯車8bを介して挿入部2の軸回りの回転を受
けるようにしているが、ベルト等の伝達機構を介して回
転を受けるようにしても構わない。また、検出手段の検
出部に挿入部2を直接に接続するようにしたものでも構
わない。さらにはポテンショメータ等の回転角度を検出
するセンサで構成しても構わない。
【0020】上記センサ保持部7には処置部3の傾斜角
度を検出する傾斜角度検出センサ4aと処置部3の旋回
角度を検出する旋回角度検出センサ4bが重連した状態
で保持されている。つまり、処置部3の傾斜角度を検出
する傾斜角度検出センサ4aは旋回角度検出センサ4b
の回動部に保持されている。また、傾斜角度検出センサ
4aの回動部には上記姿勢指示部4が設けられている。
そして、姿勢指示部4は2つの回転検出センサ4a,4
bを使用して上記処置部3の姿勢方向そのものを指示す
る。
【0021】次に、本実施形態に係る外科用処置具の作
用について説明する。まず、マニピュレータ本体1が、
センサ保持部7に対して回転がない状態、つまり、図1
の状態で、姿勢指示部4を同図1中AからBへと移動す
るように操作する。すると、姿勢指示部4の操作量は傾
斜角度検出センサ4aおよび旋回角度検出センサ4bに
よって、それぞれ姿勢指示傾斜角度α、姿勢指示旋回角
度βに分解されて検出される。これと共に、その姿勢指
示傾斜角度α、姿勢指示旋回角度βを基に図示されてい
ない制御部(制御装置)により、処置部3が所定の姿勢を
形成するように姿勢制御アクチュエータ6a,6bを動
作させる。
【0022】これと同時に、姿勢制御アクチュエータ6
a,6bは、図示されていない伝達機構を通じて処置部
3の姿勢を、同図1中に示す所定の位置A’からB’へ
と移動し、その新たな位置に処置部3は保持される。
【0023】つぎに、この状態において、マニピュレー
タ本体1を、その軸線O回りに回転させる。このとき、
センサ保持部7は回転止め部材10によって支持され、
回転しないが、回転角度検出センサ9は歯車8a,8b
を介して挿入部2の回転を検出し、これより、マニピュ
レータ本体1の回転角度θを検出する。
【0024】上述のように、図示しない制御部(制御装
置)はマニピュレータ本体1の回転角θを基に、姿勢指
示部4の操作量を分解して検出したそれぞれの姿勢指示
傾斜角度α、姿勢制御旋回角度βを、処置部3の処置部
傾斜角度α’、処置部旋回角度β’に変換し、処置部3
の回転角θ’を得ている。これに応じて、姿勢制御アク
チュエータ6a,6bの動作をリアルタイムで制御す
る。従って、姿勢指示部4で任意に処置部3の姿勢を設
定し、マニピュレータ本体1を回転せしめる。処置部3
は、図2の(a),(b),(c)で示されるように、あたか
も挿入部2と自在継手で接続され、結合されているかの
如く、その処置部3の姿勢軸線に対しての回転動作と処
置部3の傾斜する動作を行う。
【0025】このため、術中における、把持ハンドル5
を持った術者の手首の回転動作と、処置部3の回転動作
が同期することとなり、術中、処置部3の姿勢軸線に対
する回転動作を良好に操作する事が可能であり、また、
マニピュレータ挿入軸線Oに対して角度を持った切開傷
の縫合等も容易に行う事が出来る。
【0026】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
形態に係る外科用処置具を、図3及び図4に基づいて説
明する。図3は電動式鉗子としての外科用マニピュレー
タの例である外科用処置具の構成を概略的に示す斜視図
である。図4はその外科用処置具の構成を概略的に示す
斜視図である。
【0027】本実施形態の外科用処置具の概要は先に説
明した第1の実施形態のものと同様であり、その説明を
省略する。
【0028】本実施形態の外科用処置具は図3おいて示
すように、マニピュレータ本体1の挿入部2をトラカー
ル11に挿入して使用するようにしたものである。トラ
カール11は図示しない患者の腹部に開けられた切開孔
に挿入して固定され、留置される状態で使用される。ト
ラカール11には外科用処置具の回転止め部材10を差
し込む結合孔12aが設けられている。
【0029】そして、トラカール11にマニピュレータ
本体1の挿入部2を挿入し、回転止め部材10を結合孔
12aに差し込んで装着し、センサ保持部7をトラカー
ル11に固定する。トラカール11は外科用処置具を保
持する保持具として使用するものである。
【0030】本実施形態の外科用処置具を使用する場
合、マニピュレータ本体1の挿入部2をトラカール11
に挿入する。この際、図4の(a)に示されるように、ト
ラカール11の結合孔12aに回転止め部材10を挿入
し、上記回転止め部材10とトラカール11を連結し、
マニピュレータ本体1の軸線Oに対する回転方向の動き
を拘束するように両者を結合するようにする。以後は先
に説明した第1の実施形態のものと同様に使用する事が
できる。
【0031】本実施形態の構成を採用することにより、
術中において、トラカール11は患者に固定されるた
め、マニピュレータ本体1の軸線回りの回転量はトラカ
ール11との相対的な回転位置関係となり、マニピュレ
ータ本体1の軸線回りの回転量の基準は外科用処置具以
外の患者自身に置かれることとなる。
【0032】尚、上記結合孔12aはトラカール11を
貫通するように設けても構わないし、図4の(b)に示さ
れるように、トラカール11の方に予め回転止め部材1
0を付設しておき、マニピュレータ本体1をトラカール
11に挿入する際、センサ保持部7に構成された結合孔
12bに回転止め部材10を嵌合させるようにしても構
わない。また、後者の形式の場合、図5で示すように、
センサ保持部7を貫通するように結合孔12cを設けて
も構わない。
【0033】また、本発明の外科用処置具を、図示しな
い例えば硬性鏡保持具等のような架台を設けて外科用処
置具の自重をキャンセルするように支持する形態に構成
する変形例も考えられる。この際、回転止め部材10を
図示しない架台にマニピュレータ本体1の軸線に対して
回転自在になるように取り付けるようにしても構わな
い。この場合、架台は外科用処置具を保持する保持具と
して機能する。
【0034】このような場合、マニピュレータ本体1の
軸線回りの回転量は、図示しない架台との相対的な回転
位置関係にあり、マニピュレータ本体1の軸線回りの回
転量の基準は図示しない架台を固定している手術用ベッ
ド等の外科用処置具以外の部位に置かれた事となる。
【0035】さらに、マニピュレータ本体1中に、図示
しない傾斜角センサを設置し、マニピュレータ本体1の
傾斜角からマニピュレータ本体1の軸線回りの回転量に
変換するよう構成された変形例もあり得る。この場合、
マニピュレータ本体1の軸回りの基準は、重力方向に置
かれた事になる。
【0036】従って、いずれの場合も、処置部3の姿勢
制御の基準は、本発明の外科用処置具の部位であるとこ
ろの患者の患部に置く事ができ、処置部3の姿勢を患者
の患部に対して良好な姿勢に制御する事が出来る。
【0037】この第2の実施形態では、マニピュレータ
を患者の腹腔内に挿入する際のガイドとして用いられる
トラカールを基準とするよう構成されているが、外科用
処置具本体以外のものとして、例えばマニピュレータ本
体を支持する架台を別途設置し、この架台を基準として
検出部が構成されていても構わない。この場合、挿入部
2の回転量を検出する検出部としては、加速度センサ、
ジャイロセンサ等の検出器を利用した、傾斜センサでも
構わないが、外科用処置具本体以外のものとしては重力
を基準とするよう構成された事となる。
【0038】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
形態に係る外科用処置具を、図5および図6に基づいて
説明する。図5は電動式鉗子としての外科用マニピュレ
ータの例である外科用処置具の構成を概略的に示す斜視
図であり、図6はその外科用処置具の構成を概略的に示
す斜視図である。
【0039】本実施形態の外科用処置具の概要は前述し
た各実施形態のものと同様であり、その説明を省略す
る。
【0040】本実施形態の外科用処置具は、図5で示す
ように、センサ保持部7に形成した結合孔12cを、セ
ンサ保持部7を貫通するように設けたものである。
【0041】従って、本実施形態の外科用処置具を使用
する場合、挿入部2を前進させ、例えば患者の腹腔内側
へ押し込んだ場合には、トラカール11と、センサ保持
部7の相対的な距離が縮まる。また、挿入部2を前述と
は逆方向、つまり後退させた場合は、トラカール11
と、センサ保持部7の相対的な距離は広がり、一方、セ
ンサ保持部7に支持されている姿勢指示部4と術者の操
作する把持ハンドル5の距離は、挿入部2の進退に拘わ
らず、一定距離を確保する。
【0042】ここで、術者が把持ハンドル5を持って、
図6の(a)で示す状態から図6の(b)で示す状態に
軸線Oに対し回転させたとする。すると、挿入部2とセ
ンサ保持部7は挿入部2の軸線に対して、回転自在に結
合されているので、マニピュレータ本体1の前後位置に
拘わらず、姿勢指示部4は常に同じ位置を保つ。また、
姿勢指示部4の軸線Cと処置部3の軸線C'は抜き差し
や把持ハンドル5の回転動作に関係が無く、一定に保つ
事が可能となる。従って、術者は外科用処置具の移動に
伴う先端の処置部3の姿勢変更を気にすることなく、外
科用処置具を自由に操る事が出来る。
【0043】尚、本発明は前述した各実施形態に限定さ
れるものではなく、他の形態にも適用が可能なものであ
る。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、処
置部を任意の姿勢に保ちつつ、簡単な操作で、処置部の
姿勢軸回りの回転を行う事ができ、マニピュレータ挿入
部軸線に対して、角度を持った例えば切開傷の縫合動作
や処置動作を容易に行う事が出来る。
【0045】また、本発明によれば、患者に対するマニ
ピュレータ本体の回転量を検出する事が出来る。
【0046】さらに、本発明によれば、処置部の姿勢を
指示する姿勢指示部が、マニピュレータ本体の進退と共
に進退するものの、マニピュレータ本体の回転に拘わら
ず、処置部の姿勢指示部が一定の位置にあるようにする
事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る外科用処置具の
構成を概略的に示す斜視図。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る外科用処置具の
先端における処置部の回転動作を説明するための模式
図。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る外科用処置具の
構成を概略的に示す斜視図。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る外科用処置具の
構成を概略的に示す斜視図。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る外科用処置具の
構成を概略的に示す斜視図。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る外科用処置具の
構成を概略的に示す斜視図。
【図7】未公開の先願に係る外科用処置具の構成を概略
的に示す説明図。
【図8】従来の外科用処置具の構成を概略的に示す斜視
図。
【符号の説明】
1…マニピュレータ本体、2…挿入部、3…処置部、4
…姿勢指示部、5…把持ハンドル、6a,6b…姿勢制
御アクチェータ、7…センサ保持部、9…回転角度検出
センサ、8a,8b…歯車、10…回転止め部材、α…
姿勢指示傾斜角度、β…姿勢指示旋回角度、θ…マニピ
ュレータ本体の回転角度、θ’…処置部の回転角、α’
…処置部傾斜角度、β’…処置部旋回角度。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】挿入部と、この挿入部の先端付近に配置さ
    れ、開閉自在に構成され、上記挿入部の軸線に対して旋
    回及び傾斜可能に設けられた処置部と、上記挿入部の操
    作端側に配置され、上記処置部の姿勢を指示する姿勢指
    示部と、この姿勢指示部の指示により上記処置部の旋回
    及び傾斜の姿勢を調節する作動をさせる駆動部を制御す
    る制御部を有した外科用マニピュレータを構成し、か
    つ、上記挿入部の軸回りの回転量を検出する手段を有
    し、上記挿入部を、その軸線回りに回転せしめた際、そ
    の回転量は、上記処置部の姿勢軸線回りの回転量に変換
    され、この変換された回転量で、上記処置部を、姿勢軸
    線回りに回転し、上記姿勢指示部の指示する姿勢に処置
    部を保持するように制御される事を特徴とする外科用処
    置具。
  2. 【請求項2】挿入部の回転量を検出する手段は、上記外
    科用処置具以外の部位を基準とする検出部によって構成
    した事を特徴とする請求項1の外科用処置具。
  3. 【請求項3】上記姿勢指示部は、上記挿入部の進退と共
    に進退する構成とし、これにより上記操作部の回転には
    影響されないようにした事を特徴とする請求項1の外科
    用処置具。
  4. 【請求項4】上記挿入部の回転量を検出する手段は、挿
    入部の回転量を検出する検出部をトラカールに設けた事
    を特徴とする請求項2の外科用処置具。
  5. 【請求項5】上記挿入部の回転量を検出する手段は、挿
    入部の回転量を検出する検出部を外科用処置具を保持す
    る保持具に設けた事を特徴とする請求項2の外科用処置
    具。
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