JP2002360492A - 食器洗浄機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】連続した一連の洗浄・乾燥を行うことができる
食器洗浄機を提供する。 【解決手段】本体の上面に開口１３を有する洗浄室１４
内に向けて空気を噴射する空気噴射ノズル２６と、洗浄
室１４内に向けて水流を噴射する水流噴射ノズル２７と
を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、お皿やコップ等の
食器を洗浄すると共に乾燥も可能とした食器洗浄機に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えば、図１０に示すように、筐
体状の本体１の前面にドア２を設け、このドア２を回動
させたときに洗浄室３が開放されると共に洗浄室３内か
ら引き出し可能なトレイ４にお皿やコップ等の食器５を
収用するようにした家庭用の食器洗浄機６が知られてい
る。

【０００３】このような構成においては、使用後の食器
５に付着した所謂食べ残し等を予め除去した後、その食
器５をトレイ４に収用した上でドア２で洗浄室３を閉成
し、スイッチ７の操作によって、洗浄室３内に圧力水流
が噴射されて食器４を洗浄するものである。また、洗浄
後の食器４に付着した残余の水滴を圧力空気等によって
乾燥させるものも知られている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の如く
構成された食器洗浄機６にあっては、トレイ４に収用し
うるだけの食器５しか１度に洗浄することができず、余
った食器５は最初の食器５の洗浄並びに乾燥が終了する
までの比較的長い時間経過後に再び洗浄処理を実行させ
なければならないという問題があった。

【０００５】また、洗浄時の圧力水流が四方に飛び散る
ため、ドア２の内壁面を含めた洗浄室３内の衛生管理が
必要となるという問題もあった。

【０００６】本発明は、上記問題を解決するため、連続
した一連の洗浄・乾燥を行うことができる食器洗浄機を
提供することを目的とする。

【０００７】また、洗浄室内の衛生管理を容易とするこ
とができる食器洗浄機を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】その目的を達成するた
め、請求項１に記載の食器洗浄機は、筐体状の本体内に
設けられて前記本体の一面に開口を有する洗浄室と、該
洗浄室内に向けて空気を噴射する空気噴射ノズルと、前
記洗浄室内に向けて水流を噴射する水流噴射ノズルとを
備えていることを要旨とする。

【０００９】請求項２に記載の食器洗浄機は、前記空気
噴射ノズルは前記開口寄りに配置され、前記水流噴射ノ
ズルは前記空気噴射ノズルよりも反開口側の位置に配置
されていることを要旨とする。

【００１０】請求項３に記載の食器洗浄機は、前記空気
噴射ノズルは前記洗浄室内の対向する壁面に互いに向き
合うように一対配置され、前記水流噴射ノズルは前記洗
浄室内の対向する壁面に互いに向き合うように一対配置
されていることを要旨とする。

【００１１】請求項４に記載の食器洗浄機は、前記開口
は前記本体の上面に位置され、前記空気噴射ノズルは水
平方向に空気を噴射するように略水平に向けられ、前記
水流噴射ノズルは斜め下方に水流を噴射するように下向
きにに向けられていることを要旨とする。

【００１２】請求項５に記載の食器洗浄機は、前記空気
噴射ノズルは前記本体に設けられた空気噴射スイッチの
操作によって空気を噴射し、前記水流噴射ノズルは前記
本体に設けられた水流噴射スイッチの操作によって水流
を噴射することを要旨とする。

【００１３】請求項６に記載の食器洗浄機は、前記洗浄
室の底面に排水口が設けられると共に、電気系統部品を
前記排水口よりも上方に配置したことを要旨とする。

【００１４】

【発明の実施の形態】次に、本発明の食器洗浄機の実施
の形態を図面に基づいて説明する。

【００１５】図１０において、食器洗浄機１０は、流し
台７の水切台７ａに載置され、蛇口８から洗浄用水が供
給されると共にシンク７ｂに洗浄水の排水ができるよう
に構成されている。また、コンセント９から電源が供給
される。

【００１６】また、食器洗浄機１０は、図１に示すよう
に、矩形のトレイ１１と、このトレイ１１の上方に設け
られたケース１２と、ケース１２の上面を開口１３とす
る洗浄室１４を形成する受容器１５と、トレイ１１とケ
ース１２とによって形成された内部に配置された空気供
給部１６及び水供給部１７とを備えている。

【００１７】トレイ１１の底壁１１ａには、この底壁１
１ａを水切台７ａから離間させると共に振動吸収をする
ための弾性脚１８が設けられている。また、トレイ１１
の低壁１１ａには水抜き穴兼用の外気取り入れ穴１１ｂ
が形成されている。

【００１８】ケース１２は、その正面上部にメインスイ
ッチ１９と洗浄スイッチ２０とが設けられている。ま
た、トレイ１１とケース１２とは、その側面側で蛇口８
に接続された供給ホース２１の一端が接続される供給ノ
ズル２２と、排水ホース２３の一端が接続される排水流
噴射ノズル２４とを挟持している。同様に、トレイ１１
とケース１２とは、その背面側で電源供給コード２５の
中途部を挟持している。

【００１９】受容器１５は、その低壁１５ａが下方に突
出する円弧形状を呈しており、図２に示すように、正面
側と背面側とで対向する縦壁面１５ｂ，１５ｃには、空
気噴射ノズル２６と水流噴射ノズル２７とが設けられて
いる。また、低壁１５ａの下端部には排水口１５ｄが下
方に向けて突出形成されている。この排水口１５ｄには
排水流噴射ノズル２４に一端が接続された排水管２８の
他端が接続されている。さらに、図４に示すように、受
容器１５は、底壁１１ａから立ち上げられた複数の支持
壁１１ｃによって支持されている。

【００２０】空気噴射ノズル２６と水流噴射ノズル２７
とは、図３に示すように、先端側が洗浄室１４内に向け
て突出した状態で受容器１５に一体に形成されている。
空気噴射ノズル２６の軸線は水平方向を向いており、水
流噴射ノズル２７の軸線は斜め下方を向いている。ま
た、各ノズル２６，２７の先端には空気噴射口２６ａと
水流噴射口２７ａとが形成されている。

【００２１】空気供給部１６は、内部に公知の電動送風
機（図示せず）を内蔵すると共に支柱１１ｄにより底壁
１１ａから離間された円柱形状のカバー２９と、カバー
２９に一端が接続された空気供給管３０とを備え、この
空気供給管３０の分岐後の各先端３０ａが空気噴射ノズ
ル２６に接続されている。

【００２２】水供給部１７は、供給ノズル２２に一端が
接続された給水管３１と、この給水管３１に連結された
電磁弁３２と、電磁弁３２に連結された水流供給管３３
とを備え、この水流供給管３３の分岐後の各先端３３ａ
が水流噴射ノズル２７に接続されている。

【００２３】尚、カバー２９内の電動送風機は、図５に
示すように、メインスイッチ１９をオンした時点で電動
送風機の電動機モータ３４が駆動され、電磁弁３２はメ
インスイッチ１９がオンされた状態のときに洗浄スイッ
チ２０がオンされることにより開弁して高圧水流を水流
供給管３３へと供給する。

【００２４】ところで、図６及び図７に示すように、空
気スイッチ３５を別途設け、メインスイッチ１９をオン
した後、更に空気スイッチ３５をオンしなければ電動機
モータ３４が駆動しないように構成することも可能で、
スイッチ２０，３５を別々にすることにより、空気噴射
のみと水流噴射のみの選択も可能となる。

【００２５】また、図８に示すように、空気噴射ノズル
２６を水流噴射ノズル２７と略平行に下向きとしても良
い。尚、各ノズル２６，２７の配置は、水流噴射ノズル
２７よりも空気噴射ノズル２６が開口１３側、即ち上方
に位置していることが望ましい。

【００２６】さらに、図９に示すように、電動送風機を
内蔵したカバー２９、電子弁３２、並びに電源コード２
５を排水口１５ｄよりも上方に配置し、これら電気系統
部品の水害防止を向上させることも可能である。

【００２７】上記の構成においては、先ず、食器洗浄器
１０を水切台７ａ上に載置した後、供給ホース２１の一
端を蛇口８に接続（接続後に開弁）すると共に他端を供
給ノズル２２に接続する。また、排水ホース２３の一端
を排水流噴射ノズル２４に接続する。さらに、電源コー
ド２５のプラグ２５ａをコンセント９に接続する。

【００２８】この状態から、メインスイッチ１９をオン
すると、電動機モータ３４が駆動を開始し、外気取り入
れ穴１１ｂから取り込んだ空気をカバー２９内へと吸気
した後、空気供給管３０を経由して空気噴射ノズル２６
から圧力空気を略水平方向に噴射させる。

【００２９】さらに、洗浄スイッチ２０をオンすると、
電磁弁３２が駆動し、蛇口８から供給ホース２１、供給
ノズル２２、給水管３１を経由した水が水流供給管３３
へと流れ、水流噴射ノズル２７から圧力水流が斜め下方
に噴射する。

【００３０】この状態で、皿などの食器５を開口１３か
ら下方に向けて挿入すると、空気噴射ノズル２６から略
水平方向に噴射された圧力空気と水流噴射ノズル２７か
ら斜め下方に噴射された圧力水流によって食器５に付着
した付着物が除去・洗浄される。

【００３１】そして、食器５を引き上げると、洗浄後の
食器５に付着した水滴が空気噴射ノズル２６から略水平
方向に噴射された圧力空気によって吹き飛ばされ（下方
への追い込みを含む）て瞬時に乾燥状態とすることがで
き、以下、残余の食器５を繰り返し洗浄することによっ
て、一連の洗浄作業にて食器５の洗浄・乾燥を行うこと
ができる。

【００３２】ところで、上記実施の形態では、開口１３
をケース１２の上面に配置すると共に、空気噴射ノズル
２６を開口１３寄りの上方に配置し、水流噴射ノズル２
７を開口１３から離間した空気噴射ノズル２６の下方に
配置している。

【００３３】従って、空気噴射ノズル２６から噴射され
た圧力空気がエアーカーテンの役割を果たし、食器洗浄
時の水跳ね（開口１３から外部への飛び散り）が防止さ
れている。

【００３４】しかも、空気噴射ノズル２６を略水平方向
に向かせ、水流噴射ノズル２７を斜め下向きとしたこと
により、寄り一層の水跳ねが防止されているうえ、食器
５の形状、例えば、碗型等の食器５の洗浄時においても
水跳ねし難く、しかも洗浄しやすい（内側表面を上向き
とするなど）というメリットも有する。

【００３５】尚、空気供給部１６並びに水供給部１７に
ヒータを設け、各ノズル２６，２７から噴射される空気
並びに水流を温風、温水とすることも可能である。

【００３６】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１に記載の
食器洗浄機にあっては、筐体状の本体内に設けられて前
記本体の一面に開口を有する洗浄室と、洗浄室内に向け
て空気を噴射する空気噴射ノズルと、洗浄室内に向けて
水流を噴射する水流噴射ノズルとを備えていることによ
り、連続した一連の洗浄・乾燥を行うことができる。

【００３７】請求項２に記載の食器洗浄機にあっては、
空気噴射ノズルは開口寄りに配置され、水流噴射ノズル
は空気噴射ノズルよりも反開口側の位置に配置されてい
ることにより、水跳ねを防止することができる。

【００３８】請求項３に記載の食器洗浄機は、空気噴射
ノズルは洗浄室内の対向する壁面に互いに向き合うよう
に一対配置され、水流噴射ノズルは洗浄室内の対向する
壁面に互いに向き合うように一対配置されていることに
より、食器の表裏を同時に洗浄・乾燥することができ
る。

【００３９】請求項４に記載の食器洗浄機は、開口は本
体の上面に位置され、空気噴射ノズルは水平方向に空気
を噴射するように略水平に向けられ、水流噴射ノズルは
斜め下方に水流を噴射するように下向きにに向けられて
いることにより、より一層の水跳ねが防止されている。

【００４０】請求項５に記載の食器洗浄機は、空気噴射
ノズルは本体に設けられた空気噴射スイッチの操作によ
って空気を噴射し、水流噴射ノズルは本体に設けられた
水流噴射スイッチの操作によって水流を噴射することに
より、空気の噴射のみの使用や、水流の噴射のみの使用
といった使用勝手を向上させることができる。

【００４１】請求項６に記載の食器洗浄機は、洗浄室の
底面に排水口が設けられると共に、電気系統部品を排水
口よりも上方に配置したことにより、電気系統の水害防
止を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係わる食器洗浄機を示
し、（Ａ）は食器洗浄機の外観斜視図、（Ｂ）は食器洗
浄機の幅方向に沿う縦断面図である。

【図２】同じく、食器洗浄機の奥行き方向に沿う縦断面
図である。

【図３】同じく、（Ａ）はノズルの拡大斜視図、（Ｂ）
はノズルの拡大断面図である。

【図４】同じく、ケースを取り外した状態の食器洗浄機
の斜視図である。

【図５】同じく、食器洗浄機の電源供給回路図である。

【図６】本発明の実施の形態に係わる食器洗浄機の変形
例を示し、食器洗浄機の外観斜視図である。

【図７】同じく、食器洗浄機の変形例の電源供給回路図
である。

【図８】噴射ノズルの変形例の食器洗浄機の奥行き方向
に沿う縦断面図である。

【図９】電気系統の配置変形例の食器洗浄機の幅方向に
沿う縦断面図である。

【図１０】食器洗浄機の使用例の外観斜視図である。

【図１１】従来の食器洗浄機の外観斜視図である。

【符号の説明】

１０…食器洗浄機 １３…開口 １４…洗浄室 ２６…空気噴射ノズル ２７…水流噴射ノズル

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】筐体状の本体内に設けられて前記本体の一
   面に開口を有する洗浄室と、該洗浄室内に向けて空気を
   噴射する空気噴射ノズルと、前記洗浄室内に向けて水流
   を噴射する水流噴射ノズルとを備えていることを特徴と
   する食器洗浄機。
2. 【請求項２】前記空気噴射ノズルは前記開口寄りに配置
   され、前記水流噴射ノズルは前記空気噴射ノズルよりも
   反開口側の位置に配置されていることを特徴とする請求
   項１に記載の食器洗浄機。
3. 【請求項３】前記空気噴射ノズルは前記洗浄室内の対向
   する壁面に互いに向き合うように一対配置され、前記水
   流噴射ノズルは前記洗浄室内の対向する壁面に互いに向
   き合うように一対配置されていることを特徴とする請求
   項１又は請求項２に記載の食器洗浄機。
4. 【請求項４】前記開口は前記本体の上面に位置され、前
   記空気噴射ノズルは水平方向に空気を噴射するように略
   水平に向けられ、前記水流噴射ノズルは斜め下方に水流
   を噴射するように下向きに向けられていることを特徴と
   する請求項１乃至請求項３の何れかに記載の食器洗浄
   機。
5. 【請求項５】前記空気噴射ノズルは前記本体に設けられ
   た空気噴射スイッチの操作によって空気を噴射し、前記
   水流噴射ノズルは前記本体に設けられた水流噴射スイッ
   チの操作によって水流を噴射することを特徴とする請求
   項１乃至請求項４の何れかに記載の食器洗浄機。
6. 【請求項６】前記洗浄室の底面に排水口が設けられると
   共に、電気系統部品を前記排水口よりも上方に配置した
   ことを特徴とする請求項１乃至請求項５の何れかに記載
   の食器洗浄機。