JP2002360106A - かご養殖防犯システム - Google Patents

かご養殖防犯システム

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JP2002360106A JP2001176131A JP2001176131A JP2002360106A JP 2002360106 A JP2002360106 A JP 2002360106A JP 2001176131 A JP2001176131 A JP 2001176131A JP 2001176131 A JP2001176131 A JP 2001176131A JP 2002360106 A JP2002360106 A JP 2002360106A
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KYOWA SHOKO KK
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

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  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
  • Burglar Alarm Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 人による監視体制に代わり、かご養殖におけ
る盗難、密漁の探知能力が高く、また、盗難、密漁を早
期に発見することが可能なかご養殖防犯システムを提供
すること。 【解決手段】 養殖かご21がブイから切断されたこと
を検知する重量検知部1と、養殖かご21の深度が変化
したことを検知する深度検知部2と、重量検知部1及び
深度検知部2からの検知信号を受信する検知信号受信部
3と、検知信号受信部3で受信した検知信号を無線で送
信する無線送信部4と、無線送信部4からの無線信号を
受信する無線受信部5と、電波を発射し目標物からの反
射電波により船舶を検知するレーダ検知部8と、無線受
信部5及びレーダ検知部8からの検知信号により警報を
発する警報発生部9とから構成して養殖かごの盗難等の
防止を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アワビ等のかご養
殖における防犯システムに関する。
【0002】
【従来の技術】アワビ、カキ等の貝類の海水養殖は、陸
から数Km離れた沖合で行われている。例えば、アワビ
は、アワビの種苗と餌となる海草と人工餌を入れた養殖
かごを垂下し、数年かけて養殖生育している。アワビの
成育は数年を要するため、養殖過程でしばしば盗難事故
が発生する。盗難、密漁の防止のため養殖場を人による
目視で監視を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、盗難、密漁の防
止のため養殖場を人による目視で監視しているが、養殖
場の場所が沖合にあることや、視界が悪くなる霧の日や
夜間では、視界が効かないこともあって十分な監視活動
が出来ない状況にある。また、肉眼での判断や、長時間
の監視を行うことは、疲労とともに探知漏れが発生しや
すくなり、十分な監視の効果が上がっていなかった。
【0004】実際、盗難、密漁は発見しにくい夜間に発
生することが多く、人に頼る方法では、密漁防止として
の効果が上がっていない。このため、養殖業者にとって
大きな悩みの種となっている。
【0005】そこで、本発明は、人による監視体制に代
わり、かご養殖における盗難、密漁の探知能力が高く、
また、盗難、密漁を早期に発見することが可能なかご養
殖防犯システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるかご養殖防
犯システムは、養殖かごがブイから切断されたことを検
知する重量検知部と、養殖かごの深度が変化したことを
検知する深度検知部と、該重量検知部及び該深度検知部
からの検知信号を受信する検知信号受信部と、該検知信
号受信部で受信した検知信号を無線で送信する無線送信
部と、該無線送信部からの無線信号を受信する無線受信
部と、電波を発射し目標物からの反射電波により船舶を
検知するレーダ検知部と、前記無線受信部及び前記レー
ダ検知部からの検知信号により警報を発する警報発生部
とから構成したものである。
【0007】また、本発明によるかご養殖防犯システム
の重量検知部は、重量センサ部及び超音波信号発生部と
からなるものである。
【0008】また、本発明によるかご養殖防犯システム
の深度検知部は、深度センサ部及び超音波信号発生部と
からなるものである。
【0009】また、本発明によるかご養殖防犯システム
の無線送信部は、一定の時間間隔で所定の無線信号を無
線受信部に送信するようにしたものである。
【0010】また、本発明によるかご養殖防犯システム
の警報発生部は、前記無線受信部が一定の時間間隔を越
えて所定の無線信号を前記無線送信部より受信しなかっ
たとき、警報を発するようにしたものである。
【0011】また、本発明によるかご養殖防犯システム
のレーダ検知部は、レーダの探知範囲上に養殖場を含む
所定の範囲をゲートとして設定し、電波を発射するアン
テナの走査に同期してゲート内の反射電波の信号を記憶
装置に記憶して、前もって記憶した基準情報と比較する
ことにより船舶を検知するようにしたものである。
【0012】また、本発明によるかご養殖防犯システム
のレーダ検知部は、レーダの探知範囲上に養殖場を含む
所定の範囲をゲートとして設定し、ゲート内に船舶が所
定の時間以上停留している場合に不審船と判断するよう
にしたものである。
【0013】本発明によるかご養殖防犯システムは、養
殖かごがブイから切断されたことを検知する重量検知部
と、養殖かごの深度が変化したことを検知する深度検知
部と、該重量検知部及び該深度検知部からの検知信号を
受信する検知信号受信部と、該検知信号受信部で受信し
た検知信号を無線で送信する無線送信部と、該無線送信
部からの無線信号を受信する無線受信部と、電波を発射
し目標物からの反射電波により船舶を検知するレーダ検
知部と、前記無線受信部及び前記レーダ検知部からの検
知信号により警報を発する警報発生部と、前記重量検知
部と同一形状を有する疑似重量検知部と、前記深度検知
部と同一形状を有する疑似深度検知部と、前記無線送信
部と同一形状を有する疑似無線送信部とから構成したも
のである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるかご養殖防犯
システムについて図面を参照して説明する。
【0015】図1は、本発明によるかご養殖防犯システ
ムのブロック図を示し、図2は、かご養殖防犯システム
の各部の設置例を示す斜視図、図3は、重量検知部1、
深度検知部2、検知信号受信部3及び無線送信部4の設
置例を示す図、図4は、重量検知部1の遅延回路1aa
を示す図、図5は、レーダ検知部8の表示装置8cに表
示されたレーダ映像を示す図、図6(a)は、ゲート1
5内に船舶が存在したときのレーダ映像データを2次元
で表示した例を示す図、図6(b)は、基準映像データ
を2次元で表示した例を示す図、図6(c)は、図6
(a)に示すレーダ映像データと図6(b)に示す基準
映像データとの差分を2次元で表示した図、図7は、か
ご養殖防犯システムの警報発生部9の制御装置9aの動
作を示すフローチャート、図8は、疑似重量検知部3
0、疑似深度検知部31及び疑似無線送信部32を設置
した例を示す図である。
【0016】図1に示すように、かご養殖防犯システム
は、養殖かご21(図3に示す)がブイ20(図3に示
す)から切断されたことを検知する重量検知部1と、養
殖かご21の深度が変化したことを検知する深度検知部
2と、重量検知部1及び深度検知部2からの検知信号を
受信する検知信号受信部3と、該検知信号受信部3で受
信した検知信号を無線で送信する無線送信部4と、該無
線送信部4からの無線信号を受信する無線受信部5と、
電波を発射し目標物からの反射電波により船舶(不審
船)を検知するレーダ検知部8と、無線受信部5及びレ
ーダ検知部8の信号により警報を発する警報発生部9と
から構成されている。
【0017】図1に示す重量検知部1は、重量センサ1
a、送信器1b及び超音波送波器1cで構成されて、筐
体に収納されている。重量センサ1aは、荷重計やバネ
等で構成される。また。重量センサ1aには検知信号を
遅延させる遅延回路1aa(図4に示す)が内蔵されて
いる。図3に示すように、重量検知部1は、ブイ20に
吊り下げられており、更に、重量検知部1には養殖かご
21が垂下されている。重量検知部1の重量センサ1a
は、負荷としての養殖かご21の重量を測定するもので
ある。
【0018】養殖かご21にはアワビと餌が入ってお
り、これらを含んだ総重量が重量センサ1aで測定され
る。また、養殖かご21が重量センサ1aから切り離さ
れた場合は、重量センサ1aは無負荷状態となり、重量
センサ1aの重量が0(ゼロ)となる。重量センサ1a
は重量の変化を感知して、養殖かご21がブイ20より
切断されたことを検知する。
【0019】重量センサ1aが無負荷状態になると、重
量センサ1aからトリガー信号が発生して、トリガー信
号が送信器1bに送られる。送信器1bはトリガー信号
を受けて連続波を発振して、連続波が超音波送波器1c
に印加され、超音波送波器1cより海中へ超音波が発射
される。
【0020】養殖場22は、海に設けられているため、
波が穏やかなとき、波が高いときがある。大波がくる
と、ブイ20や養殖かご21も波の影響を受けて一緒に
揺動する。そのため、重量センサ1aの負荷が変動して
瞬間的に無負荷状態となり、誤動作の原因になる恐れが
ある。これを防止するため、無負荷状態が一定時間以上
継続しなければ、養殖かご21が切断されたと判断しな
いようにしている。
【0021】図4に、遅延回路1aaによる重量センサ
1aの誤動作の対策の一例を示す。図4に示すA1,A
2は、オペアンプを示す。SWは2連のスイッチからな
り、それぞれをSW1,SW2とすると、スイッチSW
1は重量センサ1aの負荷が掛かっている状態ではオー
プンになっているが、無負荷になれば、ショート状態と
なる。スイッチSW2は、重量センサ1aの負荷が掛か
っている状態ではショート状態になっているが、無負荷
になれば、オープンとなる。
【0022】スイッチSW1は、重量センサ1aが無負
荷状態になると抵抗R1を介して一定電流でコンデンサ
C1を充電し、図4に示すa点には鋸歯状の波形が発生
する。そして,a点の電位がb点の電位まで上昇する
と、オペアンプA2のc点は+電位から−電位に反転す
る。反転信号によりかごの切断を検知する。すなわち、
スイッチSW1がショートしてから反転信号の発生する
までに遅延時間を設定することにより、大波の影響によ
る短時間の無負荷状態での誤動作の発生を防止してい
る。遅延時間は、抵抗R1、コンデンサC1の定数を変
えることにより任意に設定することができる。
【0023】また、スイッチSW2は、短時間の無負荷
状態が発生した場合に、コンデンサC1に蓄積された電
荷を、抵抗Rsを通して放電し、オペアンプA1のa点
の出力電圧を初期化して遅延回路1aaの誤動作を防止
するものである。
【0024】図1に示す深度検知部2は、深度センサ2
a、送信器2b及び超音波送波器2cで構成されて、筐
体に収納されている。深度検知部2の深度センサ2a
は、養殖かご21の深度を測定監視するセンサーであ
り、養殖かご21が切断されて、養殖かご21が浅い方
へ持ち上げたことを検知するためのものである。なお、
深度センサ2aは、半導体圧力センサー等で構成されて
いる。養殖かご21の深度が変化すると、かごの中に設
置された深度センサ2aが水圧の変化を感知して、トリ
ガー信号を送信器2bに送る。送信器2bはトリガー信
号を受けて連続波を発振して、連続波が超音波送波器2
cに印加され、超音波送波器2cより海中へ超音波が発
射される。
【0025】なお、図3に示す深度センサ2aは、養殖
かご21の中に設置されているが、深度センサ2aの取
り付けの位置は必ずしも養殖かご21の中に入れる必要
はなく、養殖かご21の最下部でも側面でもよく、養殖
かご21のどこかに固定すればよい。
【0026】図1に示す検知信号受信部3は、超音波受
波器3a及び超音波受信器3bで構成される。重量検出
部1の超音波送波器1c及び深度検知部2の超音波送波
器2cより発射された超音波の信号は検知信号受信部3
の超音波受波器3aで受波される。超音波受波器3aで
受信した超音波信号は、超音波受信器3bにより電気信
号に変換されて、無線送信部4へ送られる。
【0027】図3に示すように、検知信号受信部3は、
ブイ20の下面に取り付けられており、海中に設置され
ている。
【0028】図1に示す無線送信部4は、送信アンテナ
4a、無線送信器4b、タイマ4c、発振器4dで構成
される。無線送信部4の無線送信器4bは、検知信号受
信部3の超音波受信器3bからの電気信号を無線信号に
変換して、送信アンテナ4aより電波で信号を送信する
ためのものである。タイマ(計時回路)4cは、前もっ
て設定された一定の時間の間隔で信号を発生して発振器
4dに出力するものである。発振器4dは、タイマ4c
からの信号により所定の発振信号を無線送信器4bに出
力し、無線送信器4bより無線信号に変換して、送信ア
ンテナ4aより電波で監視所に設置した無線受信部5に
信号を送信する。なお、無線送信器4bは、超音波受信
器3bからの信号と発振器4dからの信号により電波を
送信するが、超音波受信器3bからの信号を発振器4d
からの信号よりも優先して電波を送信するように構成さ
れている。また、無線送信部4は、超音波受信器3bか
らの信号と発振器4dからの信号をそれぞれ異なった信
号で送信するため、受信側は、受信信号よりどの機器の
信号かを判断することができる。
【0029】なお、無線送信部4のタイマ4c及び発振
器4dは、無線送信部4の破損や動作不良を探知するた
めに、定期的に無線信号を送信するためのものである。
例えば、10分置きに10秒間の送信を行うようにする
ことにより、10分間経過しても信号が受信しない場合
は、無線送信部4に異常が発生したことが推測される。
無線送信部4より定期的に信号を無線受信部5に送信す
ることにより、信号の送信を妨害するために無線送信部
4が破壊されても、すぐに検知することができ、対応が
可能となる。
【0030】図3に示すように、無線送信部4は、ブイ
20の上面に取り付けられており、海面上に設置されて
いる。また、図2及び図3に示すように、無線送信部4
の送信アンテナ4aがブイ20より立っている。
【0031】図2に示すように、検知信号受信部3及び
無線送信部4を収納したブイ20は、養殖場22のほぼ
中心の位置に設置されている。
【0032】図1に示す無線受信部5は、受信アンテナ
5a及び受信器5bで構成される。受信器5bは、受信
アンテナ5aで受信した無線送信部4からの電波を電気
信号に変換して警報発生部9に出力する。図2に示すよ
うに、無線受信部5は、養殖場に近い陸地に設置されて
いる。
【0033】図1に示す警報発生部9は、マイクロコン
ピュータ等からなる制御装置9aと、制御装置9aから
の信号を受けてランプ、ブザー等による警報を発生する
警報装置9bより構成される。図2に示すように、警報
発生部9は、陸地に設置されている。
【0034】また、密漁のために養殖場22に接近する
船舶を早期に発見して、養殖かご21の切断する前に対
応できれば、更に防犯の効果がある。そこで、レーダを
陸上に設置し、昼夜を問わずに継続して養殖場22の監
視をできるようにする。
【0035】以下に、電波を発射し目標物からの反射を
利用して不審船を検知するレーダ検知部8について説明
する。
【0036】図1に示すように、レーダ検知部8は、ア
ンテナ8a、レーダ送受信器8b、表示装置8c及びレ
ーダ映像処理部8dから構成される。図2に示すよう
に、レーダ検知部8は、陸地の養殖場22への見晴らし
の良い場所に設置されている。
【0037】表示装置8cは、レーダの反射画像を表示
するものである。なお、表示装置8cは、レーダ送受信
器8b及びアンテナ8aと同一の場所に設置されている
が、警報発生部9と同じ場所に設置しても良い。
【0038】レーダ送受信器8bからのレーダの反射信
号は、表示装置8c及びレーダ映像処理部8dに出力さ
れる。
【0039】レーダ映像処理部8dは、マイクロコンピ
ュータを中心に、映像を記憶する記憶装置(メモリ)、
反射信号をデジタル信号に変換するA/D変換器、映像
を記憶するメモリの制御回路等で構成されている。
【0040】以下に、レーダ検知部8による養殖場22
の付近に存在する船舶の検出及び不審船の識別を図5及
び図6を用いて説明する。
【0041】図5は、レーダ検知部8の表示装置8cに
表示されたレーダ映像を示した図である。図5に示すよ
うに、レーダの設置位置からのレーダの探知範囲17を
太線で示す。養殖場22のレーダ映像における養殖場範
囲18を点線で示す四角形で表している。また、養殖場
範囲18を包含したゲート15を円で示す。さらに、ゲ
ート15内に位置する船舶映像16を楕円で示す。
【0042】養殖場22の大きさは、ほぼ200m四方
であり、ゲート15の大きさは養殖場22を包含するよ
うに半径300mに設定している。船舶が船速1m/秒
で航行している場合には、10分間で600m移動する
ため、10分以内にゲート15の範囲外へ移動する。す
なわち、通常、船舶は2ノット以下で航行することはな
いため、ゲート15内で船速が2ノット(1m/s)以
下で航行している船舶を不審船としてピックアップす
る。ゲート15は、船舶の映像がゲート15内に10分
間以上確認された場合に不審船として判断するためのも
のである。
【0043】レーダ送受信器8bからのゲート15内の
レーダの反射信号は、レーダ映像処理部8dに入力され
る。レーダの反射信号は、レーダ映像処理部8dのA/
D変換器によりデジタル値に変換されて、アンテナ8a
走査に同期してレーダ映像処理部8dの記憶装置(メモ
リ)に書き込まれる。なお、レーダ映像処理部8dのメ
モリに書き込まれたレーダの反射信号を以後、レーダ映
像データと称する。図6(a)にゲート15内に船舶が
存在したときのレーダ映像データを2次元で表示した例
を示す。
【0044】また、ゲート15内に船舶が存在しないと
きの、ゲート15範囲内のレーダの反射信号の映像デー
タをレーダ映像処理部8dのメモリに前もって記憶して
おく。なお、前もって記憶した映像データを以後、基準
映像データと称する。図6(b)に基準映像データを2
次元で表示した例を示す。
【0045】レーダ映像処理部8dのメモリに記憶され
たレーダ映像データは、レーダ映像処理部8dのマイク
ロコンピュータにより、前もってメモリに記憶された基
準映像データとの比較処理を行う。比較処理は、図6
(a)に示すレーダ映像データと図6(b)に示す基準
映像データとの差分を検出する。すなわち、ゲート15
内に船舶が存在しないときの差分は、ゼロ(0)に近い
データとなる。しかしながら、ゲート15内に船舶が存
在するときのレーダ映像データと基準映像データとの差
分により、図6(c)に示すように船舶の反射信号によ
るデータが検出される。なお、図6(c)は、図6
(a)に示すレーダ映像データと図6(b)に示す基準
映像データとの差分を2次元で表示したものである。こ
れにより、ゲート15範囲に船舶の存在を検出すること
ができる。
【0046】また、レーダ映像処理部8dは、ゲート1
5内に船舶が一定時間(本発明の実施例では10分)以
上停泊した場合に不審船と判断して、警報発生部9の制
御装置9aに信号を出力する。
【0047】次に、図1の構成よりなるかご養殖防犯シ
ステムの動作を図7に示すフローチャートを用いて説明
する。なお、以下の動作は、警報検知部の制御装置9a
のマイクロコンピュータの記憶装置に内蔵されたプログ
ラムによるものである。
【0048】図7に示すように、最初に、重量検知部1
の重量センサ1aが“ON”であるかをチェックする
(ステップS1)。重量検知部1の重量センサ1aが
“ON”の場合は、養殖かご21がブイ20から切断さ
れたと判断して、警報装置9bに警報信号を出力する
(ステップS7)。警報発生部9の警報装置9bは、制
御装置9aからの信号によりランプ、ブザー等により警
報を発する。
【0049】重量検知部1の重量センサ1aが“OF
F”の場合は、深度検知部2の深度センサ2aが“O
N”であるかをチェックする(ステップS2)。深度検
知部2の深度センサ2aが“ON”の場合は、養殖かご
21が海中より引き上げられたと判断して、警報装置9
bに警報信号を出力する(ステップS7)。警報発生部
9の警報装置9bは、制御装置9aからの信号によりラ
ンプ、ブザー等により警報を発する。
【0050】次に、ゲート15内に船舶が一定の時間以
上停泊しているかをレーダ検出部8のレーダ映像処理部
8dの出力信号でチェックする(ステップS3)。レー
ダ検出部8のレーダ映像処理部8dからの信号が“O
N”の場合は、不審船が養殖場22に停泊していると判
断して、警報装置9bに信号を出力する(ステップS
8)。警報発生部9の警報装置9bは、制御装置9aか
らの信号によりランプ、ブザー等により警報を発する。
【0051】レーダ検出部8のレーダ映像処理部8dの
出力信号が“OFF”の場合、すなわち、ゲート15内
に船舶が存在していない場合には、無線送信部4の定時
信号を受信したかをチェックする(ステップS4)。無
線送信部4の定時信号を受信した場合は、制御装置9a
内のタイマに所定の時間を設定してタイマを起動する
(ステップS6)。
【0052】無線送信部4の定時信号を受信しなかった
場合は、制御装置9a内のタイマが所定の時間を経過し
たかをチェックする(ステップS5)。制御装置9a内
のタイマが所定の時間を経過した場合は、無線送信部4
が異常であると判断して、警報装置9bに信号を出力す
る(ステップS9)。警報装置9bは、制御装置9aか
らの信号によりランプ、ブザー等により警報を発する。
【0053】以上述べたように、本発明のかご養殖防犯
システムは、殖かご21の盗難に対しては、重量センサ
1aと深度センサ2aの両方で常時監視することによ
り、盗難事故の探知漏れが極めて少なくなる。
【0054】一方、レーダ検知部8を陸上に設置し、昼
夜を問わずに継続して養殖場22の監視を行うことによ
り、密漁のために養殖場22に接近する船舶を早期に発
見して、養殖かご21の切断する前に対応することが可
能である。
【0055】また、本発明のかご養殖防犯システムは、
重量検知部1と同一形状を有する疑似重量検知部30
と、深度検知部2と同一形状を有する疑似深度検知部3
1とを養殖かご21に設け、また、無線送信部4と同一
形状を有する疑似無線送信部32を養殖場22に設けた
ものである。疑似重量検知部30は、重量検知部1と同
一形状を有するが、重量センサ1a、送信器1b等は備
えておらず、検知動作は行わない。また、疑似深度検知
部31及び疑似無線送信部32も同様に、検知動作動
作、送信動作は行わない。
【0056】図8に、疑似重量検知部30、疑似深度検
知部31及び疑似無線送信部32を設置した例を示す。
図8に示すように、重量検知部1、深度検知部2、無線
送信部4、疑似重量検知部30、疑似深度検知部31、
疑似無線送信部32とを混在して設置しているため、外
部からは疑似重量検知部30、疑似深度検知部31,疑
似無線送信部32を見分けることができない。
【0057】疑似重量検知部30、疑似深度検知部3
1,疑似無線送信部32は、安価で製作できるため、多
数設置することが可能であり、これにより、盗難、密
漁、機器の破壊等の抑制に効果を上げることが出来る。
【0058】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のかご養殖防
犯システムによれば、養殖かごの盗難に対しては、重量
センサと深度センサの両方で常時監視することになり、
盗難事故の探知漏れを極めて少なくすることができる。
また、レーダ検知部を陸上に設置し、昼夜を問わずに継
続して養殖場の監視をできるため、密漁のために養殖場
に接近する船舶を早期に発見して、養殖かごの切断する
前に対応することが可能となる。
【0059】また、本発明のかご養殖防犯システムによ
れば、人による養殖場の常時監視が不要となり、警報が
発せられた異常時のみ確認すればよく、省力化が可能と
なる。
【0060】また、本発明のかご養殖防犯システムによ
れば、無線送信機器の故障、破壊等の緊急事態も検知で
きるため、システムの信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるかご養殖防犯システムのブロック
図を示す。
【図2】かご養殖防犯システムの各部の設置例を示す斜
視図を示す。
【図3】重量検知部、深度検知部、検知信号受信部及び
無線送信部の設置例を示す図である。
【図4】重量検知部の遅延回路を示す図である。
【図5】レーダ検知部の表示装置に表示されたレーダ映
像を示す図である。
【図6】(a)は、ゲート内に船舶が存在したときのレ
ーダ映像データを2次元で表示した例を示す図、(b)
は、基準映像データを2次元で表示した例を示す図、
(c)は、(a)に示すレーダ映像データと(b)に示
す基準映像データとの差分を2次元で表示した図であ
る。
【図7】かご養殖防犯システムの警報発生部の制御装置
の動作を示すフローチャートである。
【図8】疑似重量検知部、疑似深度検知部及び疑似無線
送信部を設置した例を示す図である。
【符号の説明】
1 重量検知部 1a 重量センサ 1aa 遅延回路 1b、2b 送信器 1c、2c 超音波送波器 2 深度検知部 2a 深度センサ 3 検知信号受信部 3a 超音波受波器 3b 超音波受信器 4 無線送信部 4a 送信アンテナ 4b 無線送信器 4c タイマ 4d 発振器 5 無線受信部 5a 受信アンテナ 5b 受信器 8 レーダ検知部 8a 受信アンテナ 8b レーダ送受信器 8c 表示装置 8d レーダ映像処理部 9 警報発生部 9a 制御装置 9b 警報装置 15 ゲート 16 船舶映像 17 探知範囲 18 養殖場範囲 20 ブイ 21 養殖かご 22 養殖場 30 疑似重量検知部 31 疑似深度検知部 32 疑似無線送信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 胡屋 謙一郎 埼玉県入間市下藤沢785−808 (72)発明者 大久保 輝 東京都東久留米市中央町3−11−2 Fターム(参考) 2B104 AA27 CA01 CB21 CB41 CC08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 養殖かごがブイから切断されたことを検
    知する重量検知部と、 養殖かごの深度が変化したことを検知する深度検知部
    と、 該重量検知部及び該深度検知部からの検知信号を受信す
    る検知信号受信部と、 該検知信号受信部で受信した検知信号を無線で送信する
    無線送信部と、 該無線送信部からの無線信号を受信する無線受信部と、 電波を発射し目標物からの反射電波により船舶を検知す
    るレーダ検知部と、 前記無線受信部及び前記レーダ検知部からの検知信号に
    より警報を発する警報発生部とから構成されることを特
    徴とするかご養殖防犯システム。
  2. 【請求項2】 前記重量検知部は、重量センサ部及び超
    音波信号発生部とからなることを特徴とする請求項1記
    載のかご養殖防犯システム。
  3. 【請求項3】 前記深度検知部は、深度センサ部及び超
    音波信号発生部とからなることを特徴とする請求項1記
    載のかご養殖防犯システム。
  4. 【請求項4】 前記無線送信部は、一定の時間間隔で所
    定の無線信号を無線受信部に送信することを特徴とする
    請求項1記載のかご養殖防犯システム。
  5. 【請求項5】 前記警報発生部は、前記無線受信部が一
    定の時間間隔を越えて所定の無線信号を前記無線送信部
    より受信しなかったとき、警報を発することを特徴とす
    る請求項1記載のかご養殖防犯システム。
  6. 【請求項6】 前記レーダ検知部は、レーダの探知範囲
    上に養殖場を含む所定の範囲をゲートとして設定し、電
    波を発射するアンテナの走査に同期してゲート内の反射
    電波の信号を記憶装置に記憶して、前もって記憶した基
    準情報と比較することにより船舶を検知することを特徴
    とする請求項1記載のかご養殖防犯システム。
  7. 【請求項7】 前記レーダ検知部は、レーダの探知範囲
    上に養殖場を含む所定の範囲をゲートとして設定し、ゲ
    ート内に船舶が所定の時間以上停留している場合に不審
    船と判断することを特徴とする請求項1記載のかご養殖
    防犯システム。
  8. 【請求項8】 養殖かごがブイから切断されたことを検
    知する重量検知部と、 養殖かごの深度が変化したことを検知する深度検知部
    と、 該重量検知部及び該深度検知部からの検知信号を受信す
    る検知信号受信部と、 該検知信号受信部で受信した検知信号を無線で送信する
    無線送信部と、 該無線送信部からの無線信号を受信する無線受信部と、 電波を発射し目標物からの反射電波により船舶を検知す
    るレーダ検知部と、 前記無線受信部及び前記レーダ検知部からの検知信号に
    より警報を発する警報発生部と、 前記重量検知部と同一形状を有する疑似重量検知部と、 前記深度検知部と同一形状を有する疑似深度検知部と、 前記無線送信部と同一形状を有する疑似無線送信部とか
    ら構成されることを特徴とするかご養殖防犯システム。
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JP2018014012A (ja) * 2016-07-22 2018-01-25 日本無線株式会社 漁場監視システム及び漁場監視装置
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