JP2002358126A - 流体供給装置、及び、流体供給方法 - Google Patents

流体供給装置、及び、流体供給方法

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JP2002358126A
JP2002358126A JP2001165038A JP2001165038A JP2002358126A JP 2002358126 A JP2002358126 A JP 2002358126A JP 2001165038 A JP2001165038 A JP 2001165038A JP 2001165038 A JP2001165038 A JP 2001165038A JP 2002358126 A JP2002358126 A JP 2002358126A
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JP
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fluid
supply
generator
flow rate
power
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JP2001165038A
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English (en)
Inventor
Toshiji Sakigi
利治 碕木
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流量や圧力といったパラメータを調節する際
のエネルギ損失や、振動、騒音を効果的に低減させるこ
とを目的とする。 【解決手段】 プロセス設備PFに所定の流体を供給す
る流体供給装置1は、プロセス設備PFに接続された流
体供給部2と、流体供給部2とプロセス設備PFとの間
に設けられており、流体供給部2からの流体によって回
転させられる羽根車15をもった回転式調節弁10と、
回転式調節弁10の羽根車15に接続された発電機GM
と、発電機GMの回生電力量を制御するための流量コン
トローラFIC、及び、電力制御装置6とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体供給装置およ
び流体供給方法に関し、例えば製紙プラントや製鉄プラ
ント等における各種プロセス設備に対して、水や蒸気と
いった各種流体を供給するための流体供給装置および流
体供給方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば製紙プラントや製鉄プラ
ントにおける各種プロセス設備に対しては、工程上、水
等の液体や蒸気等の気体といった各種流体を供給する必
要がある。このため、従来から、各種プロセス設備に
は、流量や圧力を調節しながら流体をプロセス設備に供
給可能な流体供給装置が設けられている。この種の流体
供給装置は、ポンプや流体タンク等、または、ボイラ等
からなる流体供給源を含み、流体供給源は、流体の供給
先となるプロセス設備と管路等を介して接続される。プ
ロセス設備に対して流体を流量調節しながら供給する場
合は、流体供給源とプロセス設備側とを結ぶ管路等に、
流量調節弁が組み込まれ、流量調節弁の例えば出口側に
は、制御装置に接続された流量検出器が備えられる。
【0003】この場合、流量検出器は、流量調節弁から
流出した流体の流量を検出し、検出値を示す信号を制御
装置に送出する。制御装置は、流量検出器の検出値と、
操作部等から受け取った流量指令信号に示される指令値
との偏差を求める。そして、制御装置は、当該偏差に基
づいて補正信号を生成し、流量調節弁に補正信号を送出
する。これにより、プロセス設備に供給される流体の流
量が指令値に近づくように、流量調節弁の開度が変化さ
せられ、プロセス設備に供給される流体の流量は、指令
値と略一致する状態に保たれる。なお、プロセス設備に
対して流体を圧力調節しながら供給する場合、流体供給
源とプロセス設備側とを結ぶ管路等に圧力調節弁が組み
込まれ、圧力調節弁の出口側等には、制御装置に接続さ
れた圧力検出器が設けられる。
【0004】また、プロセス設備に対して流量や圧力を
調節しながら流体を供給して、プロセス設備側の温度を
制御することもある。この場合、プロセス設備の所定箇
所には、対象となる温度を検出するための温度検出器が
組み込まれる。温度検出器は、検出値を示す信号を制御
装置に送出し、制御装置は、温度検出器の検出値と、操
作部等から受け取った温度指令信号に示される指令値と
の偏差を求める。そして、制御装置は、当該偏差に基づ
いて補正信号を生成し、補正信号を流量調節弁や圧力調
節弁に送出する。これにより、プロセス設備側の温度が
指令値に近づくように、流量調節弁や圧力調節弁の開度
が変化させられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の流体供給装置には、次のような問題点が
存在していた。すなわち、従来の流体供給装置では、プ
ロセス設備に供給する流体の流量や圧力を調節する際、
流量調節弁や圧力調節弁によって管路の流路断面積を絞
っているが、このように、管路の流路断面積を絞った場
合、調節弁を通過する流体に圧力損失を生じてしまう。
つまり、従来の流体供給装置では、流量や圧力の調節に
際して流体のエネルギが失われており、また、このよう
なエネルギ損失の発生に伴って、調節弁付近で振動や、
大きな騒音が発生してしまうことがあった。
【0006】そこで、本発明は、流量や圧力といったパ
ラメータを調節する際のエネルギ損失や、振動、騒音を
効果的に低減させることができる流体供給装置および流
体供給方法の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
による流体供給装置は、所定の供給先に流体を供給する
流体供給装置において、供給先に接続された流体の供給
源と、供給源と供給先との間に設けられており、供給源
からの流体によって回転させられる回転子をもった回転
式調節手段と、回転式調節手段の回転子に接続された発
電機と、発電機の回生電力量を制御する制御手段とを備
えることを特徴とする。
【0008】この流体供給装置は、各種プロセス設備等
の供給先に対して、水等の液体や蒸気等の気体といった
各種流体を供給するために用いると好適なものである。
この流体供給装置には、ポンプや流体タンク等、また
は、ボイラ等からなる流体の供給源が含まれ、当該供給
源は、管路等を介して供給先と接続される。そして、供
給源と供給先との間には、回転式調節手段が設けられ
る。この回転式調節手段は、供給源から送り出される流
体によって回転させられる羽根車等の回転子を有する。
また、回転式調節手段の回転子には、発電機が接続され
る。更に、この流体供給装置には、発電機の回生電力量
を制御する制御手段が備えられている。
【0009】このように構成された流体供給装置におい
て、供給源から供給先に向けて流体を送り出すと、回転
式調節手段の回転子は、流体から回転トルクを与えられ
て回転し、これに伴って発電機は電力を発生する。一
方、回転調節手段の回転子は、発電機が電力を発生する
際、通過する流体に対して抵抗を与え、その抵抗に応じ
て流体の流量や圧力は変化する。ここで、この流体供給
装置では、発電機の回生電力量、すなわち、発電機で発
生し、電源等に返される電力の量が制御手段によって制
御される。これにより、回生電力量(電源等に返される
電力の量)に応じて、回転子から流体に与える抵抗が変
化するので、回生電力量を適切に制御することにより、
供給先に送られる流体の流量や圧力といった各種パラメ
ータを任意に調節することが可能となる。
【0010】そして、この流体供給装置では、流量や圧
力の調節に際して流体から失われるエネルギを発電機に
よって電気エネルギとして回収することが可能である。
従って、この流体供給装置によれば、流量や圧力といっ
たパラメータを調節する際のエネルギ損失を効果的に低
減させることが可能となる。更に、回転子は、流体の流
れによって回転することから、弁体によって流路断面積
を絞る場合と比較して、流量調節に伴う振動や騒音を低
減させることが可能となる。
【0011】この場合、供給先に送られる流体の流量を
検出する流量検出手段を更に備え、制御手段は、流量検
出手段の検出値に基づいて、発電機の回生電力量を制御
するものであると好ましい。
【0012】このように、回転式調節手段の出口側また
は入口側に流量検出手段を設けて、供給先に送られる流
体の流量を検出し、流量検出手段の検出値に基づいて発
電機の回生電力量を制御すれば、流体の流量を所望値に
精度よく設定することが可能となる。
【0013】また、供給先に送られる流体の圧力を検出
する圧力検出手段を更に備え、制御手段は、圧力検出手
段の検出値に基づいて、発電機の回生電力量を制御する
ものであると好ましい。
【0014】このように、回転式調節手段の出口側また
は入口側に圧力検出手段を設けて、供給先に送られる流
体の圧力を検出し、圧力検出手段の検出値に基づいて発
電機の回生電力量を制御すれば、流体の圧力を所望値に
精度よく設定することが可能となる。
【0015】更に、供給先の所定箇所で温度を検出する
温度検出手段を更に備え、制御手段は、温度検出手段の
検出値に基づいて回生電力量を制御するものであっても
よい。
【0016】また、発電機に接続された電源を更に備
え、発電機によって回転子が回転駆動されるように、電
源から発電機に給電可能であると好ましい。
【0017】すなわち、このような構成のもとでは、流
体の供給先の要求等に応じて、発電機が回転子を回転さ
せる駆動源として利用される。このように、発電機によ
って回転子を回転駆動することにより、流体の流量や圧
力を、供給源から供給先に直接流体を供給した場合より
も大きく設定することが可能となる。従って、このよう
な構成を採用すれば、流体供給装置のパラメータ調節能
力を容易に向上させることができる。
【0018】請求項6に記載の本発明による流体供給方
法は、所定の供給源から所定の供給先まで流体を供給す
る流体供給方法において、供給源と供給先との間に、供
給源からの流体によって回転させられる回転子をもった
回転式調節手段を設けると共に、回転子に発電機を接続
し、発電機の回生電力量を制御することにより、供給先
に送られる流体の各種パラメータを調節することを特徴
とする。
【0019】この場合、供給先に送られる流体の流量を
検出し、検出した流体の流量に基づいて、発電機の回生
電力量を制御すると好ましい。
【0020】また、供給先に送られる流体の圧力を検出
し、検出した流体の圧力に基づいて、発電機の回生電力
量を制御すると好ましい。
【0021】更に、供給先の所定箇所で温度を検出し、
検出した温度に基づいて発電機の回生電力量を制御して
もよい。
【0022】また、発電機によって回転子が回転駆動さ
れるように、発電機に給電すると好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明による流
体供給装置および流体供給方法の好適な実施形態につい
て詳細に説明する。
【0024】〔第1実施形態〕図1は、本発明による流
体供給装置の第1実施形態を示す系統図である。同図に
示す流体供給装置1は、例えば製紙プラントや製鉄プラ
ントに含まれる各種プロセス設備PF(供給先)に対し
て、水等の液体や蒸気等の気体といった各種流体を供給
するために用いられるものである。流体供給装置1は、
流体の供給源となる流体供給部2を有する。流体供給部
2としては、例えば対象となる流体が蒸気の場合、ボイ
ラ等が適用される。また、流体供給部2を、水等の流体
を蓄える流体タンクや流体を圧送するポンプ等(何れも
図示省略)から構成してもよい。流体供給部2は、流体
供給ライン(管路)3を介して、供給先となるプロセス
設備PFに接続される。
【0025】ここで、第1実施形態に係る流体供給装置
1は、プロセス設備PFに対して流体を所望の流量に調
節しながら供給できるように構成されている。このた
め、流体供給部2とプロセス設備PFとの間、すなわ
ち、流体供給部2とプロセス設備PFとを結ぶ流体供給
ライン3には、図1に示すように、回転式調節弁(回転
式調節手段)10と、流量検出器5とが組み込まれてい
る。回転式調節弁10は、流体供給ライン3に組み込ま
れた仕切弁を介して流体供給部2と接続される。また、
流量検出器5は、図1に示すように、回転式調節弁10
の出口側に配置されており、流量コントローラFICに
接続されている。流量検出器5は、回転式調節弁10か
ら流出した後、供給先であるプロセス設備PFに送られ
る流体の流量を検出し、検出値を示す信号を流量コント
ローラFICに送出する。
【0026】回転式調節弁10は、流体供給部2と接続
される流体入口11およびプロセス設備PFと接続され
る流体出口12を有するケーシング14を備える。この
ケーシング14の内部には、複数の羽根を有する羽根車
(回転子)15が収容されている。羽根車15は、回転
軸16に取り付けられており、回転軸16は、図示しな
い軸受等を介してケーシング14に回転自在に支持され
ている。また、羽根車15は、回転軸16を介して、発
電機GMと連結されており、発電機GMは、電力制御装
置6に接続されている。この電力制御装置6は、電力系
統(電源)7に接続されており、これにより、発電機G
Mは、電力制御装置6を介して電力系統7と接続される
ことになる。更に、電力制御装置6は、流量コントロー
ラFICに接続されている。
【0027】流量コントローラFICには、図示しない
操作部等から、プロセス設備PFに対して供給すべき流
体の量を示す流量指令信号が与えられる。流量コントロ
ーラFICは、流量検出器5から受け取った信号に示さ
れる流量の検出値と、流量指令信号に示される指令値と
に基づいて補正信号を生成する。補正信号は、流量コン
トローラFICから電力制御装置6に送られる。電力制
御装置6は、流量コントローラFICから受け取った補
正信号に応じて、発電機GMの回生電力量を制御する。
また、流量コントローラFICからの補正信号の指示値
によっては、電力制御装置は、当該指示値に応じるよう
に、電力系統7から発電機GMへの給電量を制御する。
【0028】このように構成された流体供給装置1によ
り、流体供給部2からプロセス設備PFに所定の流体を
供給する場合、流体供給部2から送り出された流体は、
流体入口11を介してケーシング14内に流れ込む。ケ
ーシング14内に流れ込んだ流体は、羽根車15に回転
トルクを与え、これにより、羽根車15は回転する。流
体供給部2から送り出される流体によって羽根車15が
回転させられるのに伴い、発電機GMは電力を発生す
る。また、発電機GMが電力を発生する際、流体は羽根
車15から抵抗を受ける。羽根車15から受けた抵抗に
応じて流量や圧力が変化させられた流体は、流体出口1
2を介してプロセス設備PFに向けて流出する。
【0029】そして、回転式調節弁10の出口側では、
流量検出器5によって、プロセス設備PFに送られる流
体の流量が検出され、検出値を示す信号が流量検出器5
から流量コントローラFICに送られる。流量コントロ
ーラFICは、流量検出器5から受け取った信号に示さ
れる流量の検出値と、流量指令信号に示される指令値と
の偏差を求める。更に、流量コントローラFICは、求
めた偏差に応じた補正信号を生成し、補正信号を電力制
御装置6に送出する。電力制御装置6は、流量コントロ
ーラFICから受け取った補正信号に応じて、発電機G
Mの回生電力量、すなわち、発電機GMで発生し、電力
系統7側に返される電力の量を変化させる。
【0030】これにより、羽根車15から流体に与えら
れる抵抗は、流量検出器5の検出値と流量指令信号に示
される指令値との偏差に応じるように変化させられる。
この結果、供給先であるプロセス設備PFに送られる流
体の流量は、流量指令信号に示された所望の値に近づく
ように精度よく調節される。そして、流体供給装置1で
は、流量の調節に際して流体から失われるエネルギが発
電機GMによって電気エネルギとして回収される。従っ
て、流体供給装置1によれば、流量を調節する際のエネ
ルギ損失を効果的に低減させることが可能となる。更
に、羽根車(回転子)15は、流体の流れによって回転
することから、各種調節弁(弁体)によって流路断面積
を絞る場合と比較して、流量調節に伴う振動や騒音を低
減させることが可能となる。
【0031】加えて、流体供給装置1では、供給先であ
るプロセス設備PF側の要求等に応じて、流体の流量
を、流体供給部2からプロセス設備PFに直接流体を供
給した場合(従来の流量調節弁を全開にした場合)より
も大きく設定することが可能である。すなわち、流量供
給装置1では、流量コントローラFICから出力された
補正信号の指示値が所定値よりも大きいような場合、電
力制御装置6によって、電力系統7から発電機GMへの
給電量が制御される。これにより、電力系統7から、補
正信号の指示値に応じた電力が発電機GMに供給され、
羽根車15は、発電機GMによって、流体をプロセス設
備PF側に送り出すように回転駆動される。このよう
に、供給先であるプロセス設備PF側の要求等に応じ
て、発電機GMを、羽根車15を回転させる駆動源とし
て利用すれば、流体供給装置1のパラメータ調節能力を
容易に向上させることができる。
【0032】なお、上述した流体供給装置1について
は、回転式調節弁10の出口側に流量検出器5を設け、
流量検出器5の検出値に基づいて、発電機GMの回生電
力量をフィードバック制御するものとして説明したが、
これに限られるものではない。すなわち、流量検出器5
を回転式調節弁10の入口側に設けて、流量検出器5の
検出値に基づいて、発電機GMの回生電力量をフィード
フォワード制御してもよい。このような構成を採用して
も、流体の流量を所望値に精度よく設定することが可能
となる。
【0033】〔第2実施形態〕以下、図2を参照しなが
ら、本発明による流体供給装置の第2実施形態について
説明する。なお、上述した第1実施形態に関して説明し
た要素と同一の要素については同一の符号を付し、重複
する説明は省略する。
【0034】図2に示す流体供給装置1Aは、図1に示
した第1実施形態に係る流体供給装置1における流量検
出器5を圧力検出器5Aに置き換えると共に、流量コン
トローラFICを圧力コントローラPICに置き換えた
ものに相当する。すなわち、第2実施形態に係る流体供
給装置1Aは、プロセス設備PFに対して流体を所望の
圧力に調節しながら供給できるように構成されている。
なお、回転式調節弁10の構成は、第1実施形態の場合
と同様である。このような流体供給装置1Aでは、回転
式調節弁10の出口側で、圧力検出器5Aによって、プ
ロセス設備PFに送られる流体の圧力が検出され、検出
値を示す信号が圧力検出器5Aから圧力コントローラP
ICに送られる。圧力コントローラPICは、圧力検出
器5Aから受け取った信号に示される圧力の検出値と、
圧力指令信号に示される指令値とに基づいて、両者の偏
差に応じた補正信号を生成し、補正信号を電力制御装置
6に送出する。
【0035】電力制御装置6は、圧力コントローラPI
Cから受け取った補正信号に応じて、発電機GMの回生
電力量、すなわち、発電機GMで発生し、電力系統7側
に返される電力の量を変化させる。これにより、羽根車
15から流体に与えられる抵抗は、流量検出器5の検出
値と、流量指令信号に示される指令値との偏差に応じる
ように変化させられる。この結果、供給先であるプロセ
ス設備PFに送られる流体の圧力は、圧力指令信号に示
された所望の値に近づくように精度よく調節されること
になる。
【0036】また、流体供給装置1Aにおいても、供給
先であるプロセス設備PF側の要求等に応じて、発電機
GMを、羽根車15を回転させる駆動源として利用され
る。このように、発電機GMによって、流体をプロセス
設備PF側に送り出すように羽根車(回転子)15を回
転駆動すれば、流体の圧力を、流体供給部2からプロセ
ス設備PFに直接流体を供給した場合(従来の圧力調節
弁を全開にした場合)よりも大きく設定することが可能
である。従って、流体供給装置1Aのパラメータ調節能
力を容易に向上させることができる。
【0037】なお、上述した流体供給装置1Aについて
は、回転式調節弁10の出口側に圧力検出器5Aを設
け、圧力検出器5Aの検出値に基づいて、発電機GMの
回生電力量をフィードバック制御するものとして説明し
たが、これに限られるものではない。すなわち、圧力検
出器5Aを回転式調節弁10の入口側に設けて、圧力検
出器5Aの検出値に基づいて、発電機GMの回生電力量
をフィードフォワード制御してもよい。このような構成
を採用しても、流体の圧力を所望値に精度よく設定する
ことが可能となる。
【0038】〔第3実施形態〕以下、図3を参照しなが
ら、本発明による流体供給装置の第3実施形態について
説明する。なお、上述した第1実施形態等に関して説明
した要素と同一の要素については同一の符号を付し、重
複する説明は省略する。
【0039】図3に示す流体供給装置1Bは、供給先で
あるプロセス設備PFに対して流量や圧力を調節しなが
ら流体を供給して、プロセス設備PF側の温度を制御で
きるように構成されたものである。この場合、プロセス
設備PFの所定箇所には、対象となる温度を検出するた
めの温度検出器5Bが組み込まれる。また、流体供給装
置1Bには、温度検出器5Bおよび電力制御装置6に接
続された温度コントローラTICが備えられる。なお、
回転式調節弁10の構成は、第1実施形態の場合と同様
である。このような流体供給装置1Bでは、温度検出器
5Bによって、プロセス設備PF側の対象温度が検出さ
れ、検出値を示す信号が温度コントローラTICに送出
される。温度コントローラTICは、温度検出器5Bの
検出値と、操作部等から受け取った温度指令信号に示さ
れる指令値とに基づいて、両者の偏差に応じた補正信号
を生成し、補正信号を電力制御装置6に送出する。
【0040】電力制御装置6は、温度コントローラTI
Cから受け取った補正信号に応じて、発電機GMの回生
電力量を制御し、羽根車15から流体に与えられる抵抗
を、温度検出器5Bの検出値と温度指令信号に示される
指令値との偏差に応じるように変化させる。この結果、
プロセス設備PFの対象となる温度は、温度指令信号に
示された所望の値に近づくように精度よく調節されるこ
とになる。そして、流体供給装置1Bでも、温度の調節
に際して流体から失われるエネルギが発電機GMによっ
て電気エネルギとして回収されるので、エネルギ損失を
効果的に低減させることができる。更に、羽根車(回転
子)15は、流体の流れによって回転することから、弁
体によって流路断面積を絞る場合と比較して、温度調節
に伴う振動や騒音を低減させることができる。
【0041】
【発明の効果】本発明による流体供給装置は、流体の供
給源に接続されており、供給源からの流体によって回転
させられる回転子をもった回転式調節手段と、回転式調
節手段の回転子に接続された発電機と、発電機の回生電
力量を制御する制御手段とを備える。そして、本発明に
よる流体供給方法では、供給源と供給先との間に、供給
源からの流体によって回転させられる回転子をもった回
転式調節手段を設けると共に、回転子に発電機を接続
し、発電機の回生電力量を制御することにより、供給先
に送られる流体の各種パラメータを調節する。これによ
り、流量や圧力といったパラメータを調節する際のエネ
ルギ損失や、振動、騒音を効果的に低減させることが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による流体供給装置の第1実施形態を示
す系統図である。
【図2】本発明による流体供給装置の第2実施形態を示
す系統図である。
【図3】本発明による流体供給装置の第3実施形態を示
す系統図である。
【符号の説明】
1,1A,1B…流体供給装置、2…流体供給部、3…
流体供給ライン、5…流量検出器、5A…圧力検出器、
5B…温度検出器、6…電力制御装置、7…電力系統、
10…回転式調節弁、11…流体入口、12…流体出
口、14…ケーシング、15…羽根車、GM…発電機、
FIC…流量コントローラ、PIC…圧力コントロー
ラ、TIC…温度コントローラ、PF…プロセス設備。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H045 AA01 BA12 CA03 CA06 CA19 DA11 5H307 DD20 EE22 EE25 EE36 FF01 JJ10 5H590 AA02 AA06 CA11 CA30 EA10 EA12 EA18 EB01 FA05 HA12 HA13 HA19 HA27 KK04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の供給先に流体を供給する流体供給
    装置において、 前記供給先に接続された流体の供給源と、 前記供給源と前記供給先との間に設けられており、前記
    供給源からの流体によって回転させられる回転子をもっ
    た回転式調節手段と、 前記回転式調節手段の前記回転子に接続された発電機
    と、 前記発電機の回生電力量を制御する制御手段とを備える
    ことを特徴とする流体供給装置。
  2. 【請求項2】 前記供給先に送られる流体の流量を検出
    する流量検出手段を更に備え、前記制御手段は、前記流
    量検出手段の検出値に基づいて、前記発電機の回生電力
    量を制御することを特徴とする請求項1に記載の流体供
    給装置。
  3. 【請求項3】 前記供給先に送られる流体の圧力を検出
    する圧力検出手段を更に備え、前記制御手段は、前記圧
    力検出手段の検出値に基づいて、前記発電機の回生電力
    量を制御することを特徴とする請求項1に記載の流体供
    給装置。
  4. 【請求項4】 前記供給先の所定箇所で温度を検出する
    温度検出手段を更に備え、前記制御手段は、前記温度検
    出手段の検出値に基づいて前記発電機の回生電力量を制
    御することを特徴とする請求項1に記載の流体供給装
    置。
  5. 【請求項5】 前記発電機に接続された電源を更に備
    え、前記発電機によって前記回転子が回転駆動されるよ
    うに、前記電源から前記発電機に給電可能であることを
    特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の流体供給装
    置。
  6. 【請求項6】 所定の供給源から所定の供給先まで流体
    を供給する流体供給方法において、 前記供給源と前記供給先との間に、前記供給源からの流
    体によって回転させられる回転子をもった回転式調節手
    段を設けると共に、前記回転子に発電機を接続し、前記
    発電機の回生電力量を制御することにより、前記供給先
    に送られる流体の各種パラメータを調節することを特徴
    とする流体供給方法。
  7. 【請求項7】 前記供給先に送られる流体の流量を検出
    し、検出した流体の流量に基づいて、前記発電機の回生
    電力量を制御することを特徴とする請求項6に記載の流
    体供給方法。
  8. 【請求項8】 前記供給先に送られる流体の圧力を検出
    し、検出した流体の圧力に基づいて、前記発電機の回生
    電力量を制御することを特徴とする請求項6に記載の流
    体供給方法。
  9. 【請求項9】 前記供給先の所定箇所で温度を検出し、
    検出した温度に基づいて前記発電機の回生電力量を制御
    することを特徴とする請求項6に記載の流体供給方法。
  10. 【請求項10】 前記発電機によって前記回転子が回転
    駆動されるように、前記発電機に給電することを特徴と
    する請求項6〜9の何れかに記載の流体供給方法。
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