JP2002354538A - トラヒック制御方法及び基地局装置 - Google Patents

トラヒック制御方法及び基地局装置

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JP2002354538A
JP2002354538A JP2001162672A JP2001162672A JP2002354538A JP 2002354538 A JP2002354538 A JP 2002354538A JP 2001162672 A JP2001162672 A JP 2001162672A JP 2001162672 A JP2001162672 A JP 2001162672A JP 2002354538 A JP2002354538 A JP 2002354538A
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JP2001162672A
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Yoshiyuki Yasui
由幸 安井
Yukihide Mizumoto
幸秀 水本
Mitsuhiro Baba
光浩 馬場
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はサービスグレードの高い加入者局に
ついては大量のデータを伝送する場合であってもデータ
の廃棄が発生しにくいトラヒック制御方法及び基地局装
置を提供することを目的とする。 【解決手段】 固定された基地局と複数の加入者局との
間でTDMA/TDDにより無線通信を行い前記基地局
に接続される所定のネットワークに対する各加入者局か
らのアクセスを実現する通信システムを用いるトラヒッ
ク制御方法において、各加入者局のサービスグレードに
応じて決定された制限値F(n)を複数の加入者局のそ
れぞれについて保持しておき前記基地局と各加入者局と
の間の無線回線におけるタイムスケジュールを決定する
際に該当する加入者局に割り当てられた前記制限値を把
握して該当する加入者局に割り当てる帯域を制限値F
(n)に応じて抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定された基地局
と複数の加入者局との間でTDMA(Time Division Mu
ltiple Access:時分割多元接続)/TDD(Time Divi
sion Duplex)により無線通信を行い、前記基地局に接
続される所定のネットワークに対する各加入者局からの
アクセスを実現する通信システムに用いられるトラヒッ
ク制御方法及び基地局装置に関する。
【0002】
【従来の技術】固定無線アクセスサービスなどを提供す
る通信システムにおいては、一般に1つの基地局を用い
て比較的小さいサービスエリアをセルとして形成し、多
数のセルを一定の間隔で並べて全体として広いサービス
エリアを構成する。加入者局は自局が属するセルを形成
する特定の基地局との間で無線通信を行う。
【0003】このような通信システムにおいては、周波
数の利用効率を高めるために、共通の周波数チャネルを
用いて基地局と複数の加入者局との間に複数の無線回線
を形成する。しかし、同じ周波数チャネルを複数の加入
者局が使用するので無線信号の干渉(衝突)が生じない
ように制御する必要がある。同じ周波数チャネルを使用
する複数の通信が互いに干渉しないようにするために
は、複数の通信を送信時間の違いによって分離すればよ
い。そこで、このような通信システムでは従来よりTD
MAやCSMA(Carrier Sense Multiple Access:搬送
波検出多元接続)/CA(Collision Avoidance:衝突回
避)が採用されている。
【0004】CSMA/CAでは、受信レベルに基づい
てキャリアセンスを行い、使用する周波数が他局で使用
されていないことを確認してから送信を行う。しかし、
CSMA/CAの場合には各加入者局が他局の存在に気
がつかずに送信する可能性があり干渉が生じる場合があ
る。これは隠れ端末問題と呼ばれている。一方、TDM
Aでは、基地局と加入者局との通信に利用されるタイム
スケジュールが基地局で一括して管理され、基地局によ
って全ての通信が制御される。TDMAは、パケット通
信において通信時間を保証するギャランティ型のサービ
スを提供する場合や、隠れ端末問題を回避するために利
用される。
【0005】TDMA/TDDを採用する通信システム
の通信においては、一般的に図7に示すような構成のフ
レームが用いられる。すなわち、このフレームには基地
局から加入者局に向かう下り方向の信号を伝送するため
のタイムスロットTSA,TSBと、加入者局から基地
局に向かう方向の信号を伝送するためのタイムスロット
TSC,TSDとがある。
【0006】タイムスロットTSAは、基地局のスケジ
ューリングによって決定されたタイムスケジュールの情
報を報知情報として加入者局に同報送信するために利用
される。また、タイムスロットTSBは下り方向のユー
ザデータを伝送するために利用される。タイムスロット
TSCは、上り方向のユーザデータを伝送するために利
用される。タイムスロットTSDは、各加入者局が基地
局に対してタイムスロットの割り当てを要求するための
上り方向のランダムアクセスのために利用される。
【0007】また、ダイナミックスロットアサイン技術
を用いる場合には、ユーザデータの伝送に利用される各
タイムスロットTSB,TSCの長さは、トラヒックに
応じてダイナミックに変更される。ところで、このよう
な通信システムでは加入者局間の公平性を確保するため
に、レイヤ2レベルでのトラヒック制御において、ラウ
ンドロビン制御を採用する場合が多い。また、ラウンド
ロビン制御はタイムスケジューリングに適用されるのが
一般的である。
【0008】ラウンドロビン制御を実施する場合には、
基地局から加入者局に向かう下り方向のトラヒックと加
入者局から基地局に向かう上り方向のトラヒックについ
て加入者局毎にバッファを割り当てる。また、公平性を
確保できるように、予め決められた順番に従って各バッ
ファに蓄積されたデータを伝送する。また、一回の制御
で伝送される各加入者局のデータ量は予め定めた帯域の
上限値Qによって一律に制限される。上限値Qは、次式
により基地局毎に予め決定され、サービスの運用中に変
更されることはない。
【0009】 Q=(割当可能帯域数)/(最大収容加入者数×呼率)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のト
ラヒック制御技術では、基地局と加入者局との間の無線
回線におけるトラヒックの上限が、一律に固定された上
限値Qで制限される。従って、上限値Qを超える速度で
データが入力された場合には、バッファ上に蓄積された
送信待ちのデータ量が徐々に増え、その状態が継続する
とバッファフルになる。バッファフルになると、それ以
上のデータをバッファに蓄積できないので、次に入力さ
れるデータは廃棄せざるを得ない。
【0011】従って、基地局に収容された全加入者局が
伝送する平均的なデータ量に比べて無線回線全体の伝送
容量が大きい場合であっても、一部の加入者局が大量の
データを扱う場合には、大量のデータを扱う加入者局の
通信においてデータの廃棄が発生し、伝送効率が低下す
る。また、固定無線アクセスサービスのようなサービス
を提供する場合には、加入者毎に異なるサービスグレー
ドが割り当てられ、各加入者は割り当てられたサービス
グレードに応じて異なる料金を支払う場合もある。しか
し、従来のラウンドロビン制御によってトラヒックを制
御する場合には、無線回線で使用する帯域の上限が一律
に上限値Qで制限されるので、サービスグレードの高い
加入者局であっても、大量のデータを伝送しようとすれ
ばデータの廃棄が発生し、伝送効率が低下する。
【0012】本発明は、サービスグレードの高い加入者
局については、大量のデータを伝送する場合であっても
データの廃棄が発生しにくいトラヒック制御方法及び基
地局装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1は、固定された
基地局と複数の加入者局との間でTDMA/TDDによ
り無線通信を行い、前記基地局に接続される所定のネッ
トワークに対する各加入者局からのアクセスを実現する
通信システムを用いるトラヒック制御方法において、各
加入者局のサービスグレードに応じて決定された制限値
を複数の加入者局のそれぞれについて保持しておき、前
記基地局と各加入者局との間の無線回線におけるタイム
スケジュールを決定する際に、該当する加入者局に割り
当てられた前記制限値を把握して、該当する加入者局に
割り当てる帯域を前記制限値に応じて抑制することを特
徴とする。
【0014】請求項1においては、基地局と各加入者局
との間の無線回線に割り当てる帯域の大きさは、各加入
者局に割り当てられた制限値によって制限される。この
制限値は、各加入者局のサービスグレードを反映するの
で、サービスグレードの高い加入者局に対してはサービ
スグレードの低い加入者局に比べて大きな帯域を割り当
てることができる。
【0015】従って、サービスグレードの高い加入者局
が大量のデータを伝送しようとする場合には、比較的帯
域の大きい無線回線を用いて短時間で大量のデータを伝
送できるので、バッファに大量のデータが滞留するのを
防止でき、データの廃棄を回避することができる。請求
項2は、固定された基地局と複数の加入者局との間でT
DMA/TDDにより無線通信を行い、前記基地局に接
続される所定のネットワークに対する各加入者局からの
アクセスを実現する通信システムに用いられる基地局装
置において、各加入者局のサービスグレードに応じて決
定された制限値を複数の加入者局についてそれぞれ保持
する制限値保持手段と、前記基地局と各加入者局との間
の無線回線におけるタイムスケジュールを決定する際
に、前記制限値保持手段から該当する加入者局に割り当
てられた制限値を取得し、該当する加入者局に割り当て
る帯域を前記制限値に応じて抑制する帯域制限制御手段
とを設けたことを特徴とする。
【0016】請求項2においては、制限値保持手段に各
加入者局のサービスグレードに応じて決定された制限値
が複数の加入者局についてそれぞれ保持されている。帯
域制限制御手段は、基地局と各加入者局との間の無線回
線におけるタイムスケジュールを決定する際に、前記制
限値保持手段から該当する加入者局に割り当てられた制
限値を取得し、該当する加入者局に割り当てる帯域を前
記制限値に応じて抑制する。
【0017】従って、請求項1と同様にサービスグレー
ドの高い加入者局に対してはサービスグレードの低い加
入者局に比べて大きな帯域を割り当てることができる。
すなわち、サービスグレードの高い加入者局が大量のデ
ータを伝送しようとする場合には、比較的帯域の大きい
無線回線を用いて短時間で大量のデータを伝送できるの
で、バッファに大量のデータが滞留するのを防止でき、
データの廃棄を回避することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明のトラヒック制御方法及び
基地局装置の1つの実施の形態について、図1〜図7を
参照しながら説明する。この形態は全ての請求項に対応
する。図1はタイムスロット割り当て動作を示すフロー
チャートである。図2は通信システムの構成例を示すブ
ロック図である。図3は基地局の構成を示すブロック図
である。図4は最大割当帯域テーブルの構成例を示す模
式図である。図5はスケジュールテーブルの構成例を示
す模式図である。図6は下り方向のタイムスロット割り
当て動作の具体例を示す模式図である。図7はTDMA
/TDDの通信で一般的に使用するフレームの構成を示
す模式図である。
【0019】この形態では、請求項2の制限値保持手段
は最大割当帯域テーブル61に対応し、請求項2の帯域
制限制御手段はステップS15及びS19に対応する。
この形態では、図2に示すような通信システムに本発明
を適用する場合を想定している。この通信システムは、
複数の加入者に固定無線アクセスサービスを提供するた
めに用いられる。
【0020】すなわち、固定された基地局11と複数の
加入者局21のそれぞれとの間は無線回線を介して通信
可能になっている。基地局11は有線でネットワーク1
0と接続されている。従って、各加入者局21は基地局
11を介してネットワーク10にアクセスすることがで
きる。なお、ネットワーク10としてはIP網を想定し
ている。
【0021】基地局11と複数の加入者局21との間の
通信においては、TDMA/TDDを採用して双方向の
複数の無線回線を確保している。すなわち、基地局11
と複数の加入者局21との間の通信には共通の無線周波
数が割り当てられ、使用するタイムスロットの違いによ
って複数の独立した無線回線を形成する。実際には、図
7に示すような構成のフレームを用いて基地局11と複
数の加入者局21との間で無線通信を行う。
【0022】図7を参照すると、このフレームには基地
局11から加入者局21に向かう下り方向の信号を伝送
するためのタイムスロットTSA,TSBと、各加入者
局21から基地局11に向かう方向の信号を伝送するた
めのタイムスロットTSC,TSDとが含まれている。
タイムスロットTSAは、基地局11のスケジューリン
グによって決定されたタイムスケジュールの情報を報知
情報として各加入者局21に同報送信するために利用さ
れる。また、タイムスロットTSBは下り方向のユーザ
データを伝送するために利用される。
【0023】タイムスロットTSCは、上り方向のユー
ザデータを伝送するために利用される。タイムスロット
TSDは、各加入者局21が基地局11に対してタイム
スロットの割り当てを要求するための上り方向のランダ
ムアクセス制御のために利用される。図3に示すよう
に、基地局11はアンテナ12,高周波回路32及び通
信制御回路33で構成されている。高周波回路32に
は、受信機42,送信機43及びスイッチ44が備わっ
ている。
【0024】また、通信制御回路33には変復調回路5
1,MAC(メディアアクセスコントロール)層制御回
路52,LLC(ロジカルリンクコントロール)層制御
回路53,通信インタフェース回路54,タイムスケジ
ューリング回路55,最大割当帯域テーブル61及びス
ケジュールテーブル62が備わっている。通信インタフ
ェース回路54は、図2のネットワーク10と接続され
る。
【0025】LLC層制御回路53は、送信信号及び受
信信号のデータを一時的に蓄積するためにバッファを内
蔵している。また、LLC層制御回路53は再送制御で
必要とされるシーケンス番号やデータのサービスクラス
の識別に利用されるタグなどをデータに付与する。更
に、LLC層制御回路53は無線通信で用いられる無線
パケットを生成する。
【0026】MAC層制御回路52は、データにレイヤ
2レベルでの機器識別ID(MACID)を付与すると
ともに、タイムスケジューリング回路55を用いて情報
伝送用のタイムスロットをダイナミックに割り当てる。
変復調回路51は、MAC層制御回路52から入力され
るベースバンド信号を変調して高周波回路32に与える
とともに、高周波回路32から入力される中間周波数の
受信信号を復調してMAC層制御回路52に出力する。
【0027】高周波回路32の送信機43は、変復調回
路51から入力される中間周波数の信号を無線周波数に
周波数変換するとともに、無線周波数の高周波信号を電
力増幅し、スイッチ44を介してアンテナ12に供給す
る。また、高周波回路32の受信機42は、アンテナ1
2で受信された無線周波数の受信信号をスイッチ44を
介して入力し、内蔵された低雑音増幅器で増幅した後、
中間周波数に周波数変換して変復調回路51に与える。
【0028】タイムスケジューリング回路55には、最
大割当帯域テーブル61及びスケジュールテーブル62
が接続されている。なお、この例では基地局11に収容
された加入者局21の数がNの場合を想定している。
【0029】最大割当帯域テーブル61は、図4に示す
ように各加入者局(n)に対応付けられた最大割当帯域数
F(n)を保持している。これらの最大割当帯域数F(n)
は対応する加入者局に割り当てられたサービスグレード
の値に比例する値であり、単位はフレーム数である。図
4の例では、1番目の加入者局に割り当てられた最大割
当帯域数F(1)は3であり、2番目の加入者局に割り当
てられた最大割当帯域数F(2)は2であり、3番目の加
入者局に割り当てられた最大割当帯域数F(3)は1であ
る。なお、最大割当帯域テーブル61の内容は必要に応
じて変更することができる。
【0030】スケジュールテーブル62は、図5に示す
ように各加入者局(n)の下り回線及び上り回線でそれぞ
れデータを伝送するために要求されたフレーム数の情報
を保持している。図5の例では、1番目の加入者局につ
いては下り回線及び上り回線でそれぞれ62フレーム及
び48フレームのデータを伝送する必要があり、2番目
の加入者局については下り回線及び上り回線でそれぞれ
10フレーム及び0フレームのデータを伝送する必要が
ある。
【0031】タイムスケジューリング回路55は、スケ
ジュールテーブル62上の処理すべき位置を所定のポイ
ンタを用いて管理し、MAC ID毎に順番にタイムス
ロットの帯域の割り当てを行う。実際には、タイムスケ
ジューリング回路55は図5に矢印で示されるように、
1番目の加入者局の下り回線,1番目の加入者局の上り
回線,2番目の加入者局の下り回線,2番目の加入者局
の上り回線,3番目の加入者局の下り回線,3番目の加
入者局の上り回線,・・・の順で順番に各無線回線の帯
域を割り当てる。但し、一回の処理で割り当て可能な帯
域の最大値(フレーム数)は、最大割当帯域テーブル6
1に登録されている最大割当帯域数F(n)によって加入
者局毎に制限される。
【0032】図3のMAC層制御回路52及びタイムス
ケジューリング回路55によって処理されるタイムスロ
ットの割り当て動作は、図1に示す通りである。図1の
処理について以下に説明する。ステップS11では、変
数nに「1」をセットし、1番目の加入者局をタイムス
ロットの割り当て対象として選択する。
【0033】ステップS12では、n番目の加入者局に
割り当てられた最大割当帯域数F(n)を最大割当帯域テ
ーブル61から取得する。図4の最大割当帯域テーブル
61を参照する場合には、(n=1)なら「3」が最大
割当帯域数F(n)として取得される。ステップS13で
は、n番目の加入者局に対応付けられた送信バッファに
蓄積されたデータのフレーム数Pt(n)の値をスケジュ
ールテーブル62から取得する。図5のスケジュールテ
ーブル62を参照する場合には、(n=1)なら「6
2」がPt(n)として取得される。
【0034】ステップS14では、ステップS12で取
得した最大割当帯域数F(n)とステップS13で取得し
たフレーム数Pt(n)とを比較する。フレーム数Pt
(n)が最大割当帯域数F(n)を超えている場合にはステ
ップS15に進み、フレーム数Pt(n)が最大割当帯域
数F(n)以内であればステップS16に進む。ステップ
S15では、n番目の加入者局に対する下り方向のスケ
ジューリングでF(n)と等しいフレーム数の帯域を割り
当てる。すなわち、n番目の加入者局が使用する下り無
線回線の帯域を最大割当帯域数F(n)に制限する。
【0035】ステップS16では、n番目の加入者局に
対する下り方向のスケジューリングで送信バッファに蓄
積されたデータのフレーム数Pt(n)と等しいフレーム
数を割り当てる。すなわち、n番目の加入者局が使用す
る下り無線回線に、その加入者局に対して送信すべきデ
ータが蓄積された送信バッファ上の全てのデータを送信
するのに必要な帯域を割り当てる。
【0036】ステップS17では、n番目の加入者局か
らの送信要求フレーム数Pr(n)の値をスケジュールテ
ーブル62から取得する。図5のスケジュールテーブル
62を参照する場合には、(n=1)なら「48」がP
r(n)として取得される。ステップS18では、ステッ
プS12で取得した最大割当帯域数F(n)とステップS
17で取得したフレーム数Pr(n)とを比較する。フレ
ーム数Pr(n)が最大割当帯域数F(n)を超えている場
合にはステップS19に進み、フレーム数Pr(n)が最
大割当帯域数F(n)以内であればステップS20に進
む。
【0037】ステップS19では、n番目の加入者局に
対する上り方向のスケジューリングでF(n)と等しいフ
レーム数の帯域を割り当てる。すなわち、n番目の加入
者局が使用する上り無線回線の帯域を最大割当帯域数F
(n)に制限する。ステップS20では、n番目の加入者
局に対する上り方向のスケジューリングで加入者局から
要求されたフレーム数Pr(n)と等しいフレーム数を割
り当てる。すなわち、n番目の加入者局が使用する上り
無線回線に、その加入者局が送信しようとする全てのデ
ータを伝送するのに必要な帯域を割り当てる。
【0038】ステップS21では、変数nの値を基地局
11に収容された加入者局数Nと比較し、N個の全ての
加入者局に対する帯域割り当てが終了したか否かを識別
する。終了していない場合には、ステップS22で変数
nの値を更新してステップS12に進み、次の加入者局
に対する帯域割り当てを行う。また、N個の全ての加入
者局に対する帯域割り当てが終了した場合には、ステッ
プS21からS11に戻り、変数nを1に初期化して再
び1番目の加入者局に対する帯域の割り当てを行う。
【0039】下り方向(基地局11から加入者局21に
向かう方向)の帯域割り当ての具体例について、図6を
参照しながら説明する。各加入者局21(1)〜21(N)
に対する下り方向の通信のために、基地局11上には加
入者局21(1)〜21(n)のそれぞれに対応付けた送信バ
ッファBF(1)〜BF(N)が確保されている。すなわち、
ネットワーク10から基地局11に入力された各加入者
局21宛のデータ(IPパケット)は、それぞれ対応す
る送信バッファBF(1)〜BF(N)上に一時的に蓄積さ
れた後、タイムスロットの割り当てにより送信可能にな
ったものから順番に読み出されて無線回線に送出され
る。
【0040】この例では、図4に示す内容の最大割当帯
域数F(n)が最大割当帯域テーブル61に登録されてい
る場合を想定しているので、各最大割当帯域数F(1),
F(2),F(3),・・・,F(N)は、それぞれ「3」,
「2」,「1」,・・・,「1」である。図6に示すよ
うに、各送信バッファBF(1)〜BF(N)上に対応する最
大割当帯域数F(n)よりも大きなデータが蓄積されてい
る場合を想定すると、図1に示す処理のステップS15
によって送信バッファBF(1),BF(2),BF(3),
・・・,BF(N)からそれぞれ3フレーム,2フレー
ム,1フレーム,・・・,1フレームのデータが順番に
読み出され、そのデータが図7に示すタイムスロットT
SBを用いて順番に送信される。
【0041】なお、最大割当帯域テーブル61上に登録
する各最大割当帯域数F(n)については、システムデー
タとして予め加入者毎にサービスグレードに応じた値が
割り当てられる。しかし、例えばシステム管理者などの
入力操作により、基地局11の外部から必要に応じて各
最大割当帯域数F(n)の値を更新できるように構成する
こともできる。
【0042】
【発明の効果】以上の説明のように本発明によれば、基
地局と各加入者局との間の無線回線に割り当てる帯域の
大きさは、各加入者局に割り当てられた制限値によって
制限される。この制限値は、各加入者局のサービスグレ
ードを反映するので、サービスグレードの高い加入者局
に対してはサービスグレードの低い加入者局に比べて大
きな帯域を割り当てることができる。
【0043】従って、サービスグレードの高い加入者局
が大量のデータを伝送しようとする場合には、比較的帯
域の大きい無線回線を用いて短時間で大量のデータを伝
送できるので、バッファに大量のデータが滞留するのを
防止でき、データの廃棄を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】タイムスロット割り当て動作を示すフローチャ
ートである。
【図2】通信システムの構成例を示すブロック図であ
る。
【図3】基地局の構成を示すブロック図である。
【図4】最大割当帯域テーブルの構成例を示す模式図で
ある。
【図5】スケジュールテーブルの構成例を示す模式図で
ある。
【図6】下り方向のタイムスロット割り当て動作の具体
例を示す模式図である。
【図7】TDMA/TDDの通信で一般的に使用するフ
レームの構成を示す模式図である。
【符号の説明】
10 ネットワーク 11 基地局 12 アンテナ 21 加入者局 22 アンテナ 32 高周波回路 33 通信制御回路 42 受信機 43 送信機 44 スイッチ 51 変復調回路 52 MAC層制御回路 53 LLC層制御回路 54 通信インタフェース回路 55 タイムスケジューリング回路 61 最大割当帯域テーブル 62 スケジュールテーブル
フロントページの続き (72)発明者 馬場 光浩 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5K067 AA12 BB21 CC04 DD51 FF05 HH23 KK15

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定された基地局と複数の加入者局との
    間でTDMA/TDDにより無線通信を行い、前記基地
    局に接続される所定のネットワークに対する各加入者局
    からのアクセスを実現する通信システムを用いるトラヒ
    ック制御方法において、 各加入者局のサービスグレードに応じて決定された制限
    値を複数の加入者局のそれぞれについて保持しておき、 前記基地局と各加入者局との間の無線回線におけるタイ
    ムスケジュールを決定する際に、該当する加入者局に割
    り当てられた前記制限値を把握して、該当する加入者局
    に割り当てる帯域を前記制限値に応じて抑制することを
    特徴とするトラヒック制御方法。
  2. 【請求項2】 固定された基地局と複数の加入者局との
    間でTDMA/TDDにより無線通信を行い、前記基地
    局に接続される所定のネットワークに対する各加入者局
    からのアクセスを実現する通信システムに用いられる基
    地局装置において、 各加入者局のサービスグレードに応じて決定された制限
    値を複数の加入者局についてそれぞれ保持する制限値保
    持手段と、 前記基地局と各加入者局との間の無線回線におけるタイ
    ムスケジュールを決定する際に、前記制限値保持手段か
    ら該当する加入者局に割り当てられた制限値を取得し、
    該当する加入者局に割り当てる帯域を前記制限値に応じ
    て抑制する帯域制限制御手段とを設けたことを特徴とす
    る基地局装置。
JP2001162672A 2001-05-30 2001-05-30 トラヒック制御方法及び基地局装置 Pending JP2002354538A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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