JP2002354046A - パケット中継装置バッファ管理方法 - Google Patents

パケット中継装置バッファ管理方法

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JP2002354046A
JP2002354046A JP2001153300A JP2001153300A JP2002354046A JP 2002354046 A JP2002354046 A JP 2002354046A JP 2001153300 A JP2001153300 A JP 2001153300A JP 2001153300 A JP2001153300 A JP 2001153300A JP 2002354046 A JP2002354046 A JP 2002354046A
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transmission
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Tokuyuki Tanaka
徳幸 田中
Yoshinori Yamamura
良憲 山村
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】装置内におけるパケットの廃棄を防ぐ。 【解決手段】優先度に対応した優先クラスキュー毎の蓄
積されたキュー長と、最大キューサイズ又はキュー閾値
とを記憶し、これを参照して、各優先クラスキューに蓄
積されたキュー長と、最大キューサイズ又はキュー閾値
とを比較して、優先クラスキューにセルを蓄積できるか
否かを判定し、パケットの送出抑止又は解除を行うため
のコマンドを作成するフレーム処理部と、優先度に対応
した優先パケットキュー毎の、コマンドによる送出抑止
を受付けるか否かを示す送出抑止条件を記憶し、これに
より作成されたコマンドに含まれるコマンド付加情報を
取得し、送出抑止条件に基づき、パケットの送出抑止又
は解除の指示を行い、パケットの送出抑止又は解除を行
うパケット転送部とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パケット中継装置
及びバッファ管理方法に係り、特に、パケット交換網に
おけるATM(Asyncronous Transf
er Mode)交換機に好適なパケット中継装置及び
バッファ管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットに代表されるパケ
ット転送網の普及に伴い、データトラヒックの増加が見
込まれていることから、インターネットの高速化が急ピ
ッチで進められている。一方、インターネット上での電
子メールやWWW(WorldWide Web)など
のアプリケーションが業務に果たす役割が大きくなるに
つれ、グループウェアや受発注などの基幹業務や遅延
や、揺らぎに弱い電話や会議といった、本来、帯域保証
のない「ベストエフォート型」のインターネットには向
かないようなアプリケーションのトラヒックも、インタ
ーネット上で統一的に扱われる方向にある。このことか
ら、接続元の企業ユーザがインターネットに求める品質
も従来より高くなっている。
【0003】従って、今後、キャリヤあるいはISP
(Internet ServiceProvide
r)との間でユーザがインターネットを接続する場合に
は、例えばSLA(Service Level Ag
reement)と呼ばれる契約を結び、網内の遅延時
間やパケット損失率などの品質基準を保証することが予
想される。このSLAで契約する指標は、複数のキャリ
ヤあるいはISPの中からユーザが特定のキャリヤある
いはISPを選択する上での一つの目安になり得る。
【0004】以上のことから、キャリヤあるいはISP
あるいは企業網において、自らの構築するパケット転送
網がユーザの要求を満足させるためには、網を構築する
ためのパケット中継装置に高速性だけでなく、パケット
廃棄を防ぐ技術が要求される。この種の技術としては例
えば、特開平7−226770号公報に記載のパケット
中継装置のように、パケット中継装置内のバッファを複
数のキューに分割し、パケットの優先度毎にキューを管
理し、輻輳状態に応じて各キューのサイズを調節してバ
ッファの空き領域の有効利用を図るものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術では、パケット中継装置内でパケットが経由する複
数の装置に分散されたバッファを連携して管理すること
については考慮されていない。特に、パケットを固定長
のセルに分割して転送するATM網に接続するパケット
中継装置の場合、「ベストエフォート型」のインターネ
ットと、一定の帯域を保証する「ギャランティ型」のA
TM網とのサービス品質の違いを吸収するため、パケッ
トレベルの優先制御用のキューだけでなく、セルレベル
の優先制御用のキューが必要になり、バッファを分散さ
せる必要がある。
【0006】以上のように従来の技術では、装置内の多
段のバッファを管理し、かつ、装置間のバッファ管理を
パケットの優先度毎に行うことができなかった。本発明
は、以上の点に鑑み、バッファ管理をパケット中継装置
内の個々の要素で独立させながら装置全体のバッファ有
効利用を図ることにより、装置内におけるパケットの廃
棄を防ぐことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の解決手段
によると、各種回線網に配置され、受信データをパケッ
トに変換し、該パケットに含まれる宛先情報に基づき、
該パケットの中継を行うパケット中継装置であって、パ
ケットに含まれる優先度に対応した優先クラスキュー毎
の、蓄積されたキュー長と、最大キューサイズ又はキュ
ー閾値とを記憶する送信セル状態管理部と、前記送信セ
ル状態管理部を参照して、各優先クラスキューに蓄積さ
れたキュー長と、最大キューサイズ又はキュー閾値とを
比較して、該優先クラスキューにセルを蓄積できるか否
かを判定し、該判定に基づき、該パケットの送出抑止又
は解除を行うための優先度毎のコマンド付加情報を含む
コマンドを作成するコマンド設定部と、該優先度に対応
した優先パケットキュー毎の、該コマンドによる送出抑
止を受付けるか否かを示す送出抑止条件を記憶する送信
パケット状態管理部と、前記コマンド設定部により作成
された該コマンドに含まれる該コマンド付加情報を取得
し、前記送信パケット状態管理部に記憶された該送出抑
止条件に基づき、該パケットの送出抑止又は解除の指示
を行うコマンド解析部と、前記コマンド解析部からの該
パケットの送出抑止又は解除の指示に従い、該パケット
の送出抑止又は解除を行う送信パケット選択部とを備え
たパケット中継装置を提供する。
【0008】本発明の第2の解決手段によると、パケッ
トに含まれる優先度に対応した優先クラスキュー毎の、
蓄積されたキュー長と、最大キューサイズ又はキュー閾
値とを記憶する送信セル状態管理部と、該優先度に対応
した優先パケットキュー毎の、該コマンドによる送出抑
止を受付けるか否かを示す送出抑止条件を記憶する送信
パケット状態管理部と、を備えたパケット中継装置にお
けるバッファ管理方法であって、前記送信セル状態管理
部を参照して、各優先クラスキューに蓄積されたキュー
長と、最大キューサイズ又はキュー閾値とを比較して、
該優先クラスキューにセルを蓄積できるか否かを判定
し、該判定に基づき、該パケットの送出抑止又は解除を
行うための優先度毎のコマンド付加情報を含むコマンド
を作成し、作成された該コマンドに含まれる該コマンド
付加情報を取得し、前記送信パケット状態管理部に記憶
された該送出抑止条件に基づき、該パケットの送出抑止
又は解除の指示を行い、該パケットの送出抑止又は解除
の指示に従い、該パケットの送出抑止又は解除を行うよ
うにしたバッファ管理方法を提供する。
【0009】本発明の特徴のひとつとしては、例えば、
パケット中継装置における受信したパケットが通過する
各段にバッファを備え、各バッファを複数のキューに分
割し、前段(優先パケットキュー)と後段(優先クラス
キュー)のキューを選択的に関連付け、後段のキューが
輻輳状態になったキューに関連付けられた前段のキュー
の出力を選択的に抑止することができる。また、後段の
キューに対する前段のキューが複数ある場合、後段のキ
ューのキュー長に応じて出力抑止させる前段のキューを
選択することができる。また、前段のキューに対する後
段のキューが複数ある場合には、前段のキューの出力を
抑止させるか否かを複数の後段のキューの輻輳状態によ
り判定させるようにしてもよい。さらに、後段のキュー
の閾値を出力抑止した経験値に基づいて出力抑止解除毎
に調整するようにしてもよい。さらに、前段に対応する
後段が複数ある場合、前段のキューに対応する後段のキ
ューを後段毎にマッピングさせて前段のキューへの出力
抑止を後段毎に制御させるようにしてもよい。さらに、
輻輳状態になった前段のキューに関連付けられた後段の
キューが輻輳状態にない場合に前段のキューのパケット
送出速度を加速させることができる。
【0010】本発明の他の特徴としては、例えば、端末
[図1:4000]あるいは網[図1:2000、50
00]より受信したパケット[図2:3000]を入力
する一つあるいは複数の入力手段[図5:1150]
と、前記入力手段の入力したパケットを網あるいは端末
へ送信する一つあるいは複数の出力手段[図5:116
0]と、前記パケットの宛先情報[図2:3112]に
基づき前記入力手段から前記出力手段へ該パケットを中
継する一つあるいは複数の中継手段[図4:1200、
1300]と、前記入力手段あるいは前記出力手段ある
いは前記中継手段の各種制御情報を設定する制御端末
[図4:6000]と、前記入力手段あるいは前記中継
手段に含まれ、入力したパケットの種類毎にパケットを
蓄積可能な第1のパケット蓄積手段[図4:1220/
図5:1165]と、前記中継手段あるいは前記出力手
段に含まれる第2のパケット蓄積手段[図4:1220
/図5:1165]と、前記制御端末からの指示に応じ
て前記第1のパケット蓄積手段と前記第2のパケット蓄
積手段との関連付けを行うパケットバッファ連携手段
[図5:1271]とを備えたバッファ中継装置におけ
るバッファ管理方法であって、前記第2のパケット蓄積
手段が輻輳中か否かを判定する第2の輻輳判定ステップ
[図8:ステップ4]と、前記第2の輻輳判定ステップ
により輻輳中と判定された第2のパケット蓄積手段に対
応する一つあるいは複数の第1のパケット蓄積手段を、
前記パケットバッファ連携手段を用いて検索するパケッ
トバッファ検索ステップ[図11:ステップ26]と、
前記パケットバッファ検索ステップにより検索された第
1のパケット蓄積手段に蓄積されているパケットの出力
を抑止するパケット出力抑止ステップ[図11:ステッ
プ28]とを含む。
【0011】本発明の他の特徴としては、例えば、前記
第2のパケット蓄積手段の蓄積可能な量に対する一つあ
るいは複数の閾値を上記制御端末からの指示に応じて登
録する閾値登録ステップ[図13:ステップ76]と、
前記閾値登録ステップにより登録された閾値以上あるい
は閾値を超えた量のパケットを蓄積している第2のパケ
ット蓄積手段を輻輳中と判定する第3の輻輳判定ステッ
プ[図8:ステップ4に相当]とをさらに含む。
【0012】本発明の他の特徴としては、例えば、一つ
あるいは複数の上記第2のパケット蓄積手段の組合せと
上記第1のパケット蓄積手段との関連付けを、上記制御
端末からの指示に応じて行うパケットバッファ組合せ連
携手段[図16:1271a、1271b、1271
c、1271d]をさらに備え、上記第2あるいは第3
の輻輳判定ステップにより輻輳中と判定された一つある
いは複数の第2のパケット蓄積手段の組合せに対応し
て、上記パケットバッファ検索ステップにより検索され
る第1のバッファ蓄積手段に蓄積されているパケットの
出力を抑止する上記パケット出力抑止ステップを含む。
【0013】本発明の他の特徴としては、例えば、上記
第2あるいは第3の輻輳判定ステップにより輻輳中と判
定された回数を、上記第2のパケット蓄積手段毎に輻輳
経験回数として登録する輻輳回数登録ステップ[図2
7:ステップ11]と、前記第2あるいは第3の輻輳判
定ステップにより上記第2のパケット蓄積手段の全てが
輻輳中でないと判定された場合に該第2のパケット蓄積
手段の空き領域を前記輻輳経験回数の大小に応じて調節
するキュー空き領域調整ステップ[図28:ステップ2
12、214、300、216]とを含む。
【0014】本発明の他の特徴としては、例えば、上記
第2のパケット蓄積手段が上記第2あるいは第3の輻輳
判定ステップにより輻輳中と判定された場合、上記パケ
ットバッファ検索ステップにより検索された第1のパケ
ット蓄積手段を除く全てあるいは一部の第1のパケット
蓄積手段に対応する一つあるいは複数の第2のパケット
蓄積手段を、上記パケットバッファ連携手段を用いて検
索する出力抑止先パケットバッファ検索ステップ[図1
9:ステップ4/図22:ステップ3]と、前記出力抑
止先パケットバッファ検索ステップにより検索された第
2のパケット蓄積手段の空き領域の全部あるいは一部を
前記第2あるいは第3の輻輳判定ステップにより輻輳中
と判定された前記第2のパケット蓄積手段の空き領域と
して割り当てる輻輳キュー領域拡大ステップ[図20:
ステップ202、204、206/図21:202、2
03、205、206/図23:202、220、22
2]とを含む。
【0015】本発明の他の特徴としては、例えば、上記
第2のパケット蓄積手段が上記第2の輻輳判定ステップ
により輻輳中と判定された場合、上記パケットバッファ
検索ステップにより検索された第1のパケット蓄積手段
を除く全てあるいは一部の第1のパケット蓄積手段に蓄
積されているパケットの出力を抑止する非輻輳キュー出
力抑止ステップ[図26:ステップ7]を含む。
【0016】本発明の他の特徴としては、例えば、上記
入力手段の出力したパケットを入力する上記中継手段が
複数ある場合、前記入力手段の有する第1のパケット蓄
積手段と複数の前記中継手段の有する第2のパケット蓄
積手段との関連付けを、上記パケットバッファ連携手段
を用いて前記第2の中継手段毎に行うことができる。
【0017】本発明の他の特徴としては、例えば、第1
の上記中継手段の出力したパケットを入力する第2の上
記中継手段が複数ある場合、前記第1の中継手段の有す
る第1のパケット蓄積手段と複数の前記第2の中継手段
の有する第2のパケット蓄積手段との関連付けを、上記
パケットバッファ連携手段により前記第2の中継手段毎
に行うことができる。
【0018】本発明の他の特徴としては、例えば、上記
中継手段の出力したパケットを入力する上記出力手段が
複数ある場合、前記第1の中継手段[図4:1200a
/図31:1260]の有する第1のパケット蓄積手段
[図4:1220]と複数の前記出力手段[図4:11
00a、1100b/図31:1160−1、1160
−2]の有する第2のパケット蓄積手段[図31:11
65−1、1165−2]との関連付けを、上記パケッ
トバッファ連携手段により前記出力手段毎に行うことが
できる。
【0019】本発明の他の特徴としては、例えば、上記
中継手段あるいは上記出力手段は、上記パケットの宛先
情報あるいは該宛先情報の組合せ毎に該パケットの最大
伝送速度を上記制御端末からの指示に応じて登録する速
度登録手段[図示せず]と、上記第2のパケット蓄積手
段に蓄積されているパケットの送出速度を、前記速度登
録手段により登録された最大伝送速度を超えない速度に
調節する速度制御手段[図32:1169]とをさらに
備える。
【0020】本発明の他の特徴としては、例えば、上記
第1のパケット蓄積手段が輻輳中か否かを判定する第1
の輻輳判定ステップ[図35:ステップ32]と、前記
第1の輻輳判定ステップにより輻輳中と判定された第1
の該パケット蓄積手段と関連付けられた一つあるいは複
数の上記第2のパケット蓄積手段を、上記パケットバッ
ファ連携手段を用いて検索するパケットバッファ検索ス
テップ[図35:ステップ34]と、該パケットバッフ
ァ検索ステップにより検索され、かつ上記第2あるいは
第3の輻輳判定ステップにより最大パケット数に達して
いない第2のパケット蓄積手段に対して第1のパケット
蓄積手段に蓄積されているパケットの送出速度を増加さ
せる出力加速ステップ[図35:ステップ36]とを含
む。
【0021】本発明の他の特徴としては、例えば、上記
第2あるいは第3の輻輳判定ステップにより輻輳中でな
いと判定された上記第2のパケット蓄積手段に対応する
上記第1のパケット蓄積手段が、上記パケット出力抑止
ステップによりパケットの出力を抑止されている場合、
該第1のパケット蓄積手段に蓄積されているパケットの
出力抑止を解除するパケット出力抑止解除ステップ[図
11:ステップ30]を含む。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の一実
施の形態(以下“第1の実施の形態”と称す)を詳細に
説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本実施の形態に関する通
信システムの構成図である。以下では、特に、パケット
をIP(Internet Protocol)パケッ
トとして説明するが、これに限られるものではなく、適
宜のパケットに関して、本発明を適用することができ
る。
【0023】通信システムは、例えば、図1において、
公衆網2000、公衆網2000を介して接続される私
設網5000(5000a及び5000b)、パケット
中継装置1000(1000a、1000b、1000
c、100d、1000e、1000f、1000
g)、通信端末4000(4000a、4000b、4
000c、4000d)、パケット中継装置1000を
制御する制御端末6000を含み、さらに、制御端末1
000を操作する操作者7000が示される。
【0024】パケット中継装置1000aは、端末40
00aあるいは端末4000bあるいはパケット中継装
置1000cから受信したデータをパケットに変換し、
パケットに含まれる宛先情報に基づいて端末4000a
あるいは端末4000bあるいはパケット中継装置10
00cへデータを転送する。他のパケット中継装置10
00b・1000c・1000d・1000e・100
0f・1000gもパケット中継装置1000aと同様
のデータ転送機能を備える。また、私設網5000bも
私設網5000aと同様に図示しないパケット中継装置
1000、通信端末4000を備える。
【0025】図2は、パケット中継装置1000で取り
扱う転送情報のフォーマットの一例を示す説明図であ
る。ここで、パケット3000は、例えば、転送すべき
一塊のデータ(以下データグラムと称す)を一つあるい
は複数のフラグメントに分割された情報の単位であり、
相手先に届けるデータと宛先等を示すアドレス情報(詳
細は後述)との組で構成される。パケット3000は、
パケット3000のアドレス情報を示すヘッダ部310
0、パケット3000のデータを示すデータ部3200
を含む。
【0026】ヘッダ部3100は、例えば、ヘッダ部3
100の型式情報を示すバージョン情報3101、ヘッ
ダ部3100の長さを示すIHL(Internet
Header Length)3102、データ転送の
優先度や信頼性等のサービス品質を示すTOS(Typ
e Of Service)3103、パケット300
0の長さを示すTL(Total Length)31
04、データグラムが複数のパケットに分割された場合
におけるデータグラムを関連づけるID(IDenti
fication)3105、フラグメントへの分割禁
止あるいは後続のフラグメント有無を示す情報を格納し
たFlag3106、データグラムにおいてパケットの
占める位置を示すFO(Fragment Offse
t)3107、データグラムの寿命を示すTTL(Ti
me To Live)3108、上位層の通信プロト
コルを示すPROT(PROTocol)3109、ヘ
ッダ部3100のヘッダチェックサムを示すHEC(H
eader Checksum)3110、データグラ
ムの始点アドレスを示すSOURCE(SOURCE
IP Address)3111、データグラムの終点
アドレスすなわち宛先を示すDEST(DESTina
tion IP Address)3112、予備のフ
ィールドを示すOPT(OPTion)3113、ヘッ
ダ部3100のサイズを4バイトの倍数にするためのP
adding3114を含む。
【0027】図3は、ヘッダ部3100に含まれるTO
S3103に関する内部フォーマットの一例を示す説明
図である。以下、文献“TCP/IP〜ネットワーク・
プロトコルとインプリメント〜”(西田竹志著。198
9年9月1日発行)を参考にして説明する。
【0028】TOS3103は、例えば、データグラム
の優先度を示す優先権3103−1、転送遅延に対する
サービスの優先度を示すD(Delay)3103−
2、スループットに対するサービスの優先度を示すT
(Throughput)3103−3、網の信頼性に
対するサービスの優先度を示すR(Reliabili
ty)3103−4、将来使用のため定義されていない
ことを示す未定義領域3103−5を含む。このうち、
優先権3103−1のビットの扱いは各ローカル網に任
されていて、D3103−2・T3103−3・R31
02−4はそれぞれ‘1’を設定することにより各サー
ビスに対する優先度が高くなる。
【0029】図4は、パケット中継装置1000の構成
図である。パケット中継装置1000は、公衆網200
0や私設網5000に接続されており、例えば、接続さ
れている回線の種類(イーサネット(登録商標)、AT
M、フレームリレー等)に対応した回線対応部1100
(1100a、1100b、1100c)、受信したパ
ケットに対する次の転送先を決定するパケット処理部1
200(1200a、1200b)、一つあるいは複数
のパケット処理部1200の中継を行うクロスバスイッ
チ1300、パケット処理部1200及び回線対応部1
100において利用する各種情報に対する制御端末60
00からの設定要求を受け付けるプロセッサ部1500
を備える。
【0030】このプロセッサ部1500は、例えば、プ
ロセッサ(CPU)1510・I/O1520・メモリ
1530・ディスク1540・CPUバス1400等を
含み、メモリ1530に保持された各種のプログラムを
プロセッサ1510が各々読み出して処理し、パケット
処理部1200や回線対応部1100等へのアクセスを
CPUバス1400経由で実行する。なお、図4では、
複数の回線対応部1100(1100a、1100b)
と1つのパケット処理部1200(1200a)との間
が直接接続されている。但し、本発明がこれに限定され
ることはなく、例えば1つのパケット処理部1200と
複数の回線対応部1100との間をバス接続してもよ
い。また、図4に示すように、1つのパケット処理部1
200(1200b)と1つの回線対応部1100(1
100c)とを接続してもよい。さらに、図4では複数
のパケット処理部1200(1200a、1200b)
がクロスバスイッチ1300に接続されている。但し、
本発明がこれに限定されることはなく、例えばパケット
処理部1200一つのみで構成してもよい。この場合、
クロスバスイッチ1300は不要である。
【0031】ここで、パケット中継装置1000がパケ
ット3000を実際に中継する動作について簡単に説明
する。なお、パケット中継装置1000は、例えば、パ
ケット転送部1210、パケットバッファ1220、ル
ート検索部1230、ルーティング情報メモリ1240
を備える。公衆網2000あるいは私設網5000から
受信された図示しないパケット3000は、回線対応部
1100を介してパケット処理部1200内のパケット
転送部1210へ送られる。パケット転送部1210で
は、受信したパケット3000をパケットバッファ12
20に一時的に保存すると共にパケット3000のヘッ
ダ部3100をルート検索部1230に通知する。ルー
ト検索部1230では、ヘッダ部3100内の宛先(D
EST)3112をキーにしてルーティング情報メモリ
1240に記憶してある出力先を読み出し、パケット転
送部1210に出力先を通知する。
【0032】パケット転送部1210は、パケットバッ
ファ1220から読み出したパケット3000を、ルー
ト検索部1230から通知された出力先へ転送する。こ
の場合、回線対応部1100から受け付けたパケット処
理部1200のパケット3000の転送経路は、ルート
検索部1230の読み出した出力先に応じて、クロスバ
スイッチ1300と他のパケット処理部1200を介し
て回線対応部1100へ転送される場合と、パケット処
理部1200内部でルーティングして回線対応部110
0に転送される場合とに分かれる。回線対応部1100
aへ転送されたパケット3000は、公衆網2000の
通信方式に応じたフレーム処理部1110と物理レイヤ
対応部1120とを介して公衆網2000に送信され
る。なお、回線対応部1100bあるいは1100cへ
転送されたパケット3000は、私設網5000の通信
方式に応じた図示しないフレーム処理部1110と物理
レイヤ対応部1120とを介して私設網5000に送信
される。
【0033】図5は、パケット転送部1210・パケッ
トバッファ1220・フレーム処理部1110の一例の
構成図(1)である。以下、回線対応部1100の入力
元及び出力先の公衆網2000がATM網の場合を例に
説明する。フレーム処理部1110は、例えば、セル受
信部1150、セル送信部1160及びセル輻輳制御部
1170を備える。セル受信部1150は、公衆網(本
実施の形態ではATM網)2000から受信した図示し
ないセルをパケット3000に組み立ててパケット処理
部1200に渡す。セル送信部1160は、パケット処
理部1200から渡されたパケット3000を図示しな
いセルに分割して公衆網(本実施の形態ではATM網)
2000へ送出する。セル輻輳制御部1170は、セル
送信部1160内で送信待ちの図示しないセルの輻輳状
況に応じてパケット3000の送出抑止をパケット処理
部1200へ指示する。
【0034】ここで、まずセル受信部1150の一例と
しての実施の形態を説明する。セル受信部1150は、
例えば、受信セル受付部1157、受信セルバッファ1
155、セル/フレーム変換部1153、フレーム/パ
ケット変換部1152及びコマンド設定部1151を備
える。受信セル受付部1157は、公衆網2000から
受信したデータを図示しないセル単位に分割された形で
物理レイヤ対応部1120経由で受け付ける。受信セル
バッファ1155は、受信セル受付部1157で受け付
けたセルを一時的に格納する。セル/フレーム変換部1
153は、受信セルバッファ1155に格納されたセル
を順次受け付け、複数のセルを一つの図示しないフレー
ムに組み立てる。フレーム/パケット変換部1152
は、セル/フレーム変換部1153で組み立てたフレー
ムを図示しない網(ここではATM網)の通信プロトコ
ルに従いパケット3000に変換する。コマンド設定部
1151は、パケット転送部1210より転送されるパ
ケット3000に対する送出抑止/解除を優先クラスキ
ュー1168の輻輳状況に応じてパケット転送部121
0へ指示するコマンド3300(詳細は図6で説明)
や、フレーム/パケット変換部1152で変換したパケ
ット3000をパケット転送部1210へ転送する。
【0035】次に、セル送信部1160の一例としての
実施の形態を説明する。セル送信部1160は、例え
ば、パケット/フレーム変換部1162、フレーム/セ
ル変換部1163、優先クラス選択部1164、送信セ
ルバッファ1165、優先クラスキュー1168(11
68a、1168b、1168c、1168d)及び送
信セル選択部1167を備える。パケット/フレーム変
換部1162は、パケット処理部1200から送信用の
パケット3000を受け付け、図示しない網(ここでは
ATM網)の通信プロトコルに従いフレームに変換す
る。フレーム/セル変換部1163は、パケット/フレ
ーム変換部1162で変換したフレームを受け付け、一
つあるいは複数のセルに変換する。優先クラス選択部1
164は、パケット3000のTOS3103に含まれ
る優先権3103−1をキーにしてセル送出の優先順位
(以下“優先クラス”と称す。ここでは、値0〜7に対
応)を後述する送信セル状態管理部1171から読み出
し、読み出した優先クラスに対応する優先クラスキュー
1168へパケット3000をセル形式で転送する。送
信セルバッファ1165は、フレーム/セル変換部11
63で変換されたセルを一時的に格納する。優先クラス
キュー1168(1168a、1168b、1168
c、1168d)は、送信セルバッファ1165を管理
するキューであって、優先クラス選択部1164で選択
した優先クラス別にセルを管理する。送信セル選択部1
167は、優先クラスキュー1168に格納したセルの
中から送信するセルを選択する。
【0036】ここで、セル輻輳制御部1170の一例と
しての実施の形態を説明する。セル輻輳制御部1170
は、例えば、送信セル状態管理部1171及び送信セル
キュー制御部1172を備える。送信セル状態管理部1
171は、送信セルバッファ1165に格納したセルの
数等を優先クラスキュー1168別に記憶する。送信セ
ルキュー制御部1172は、送信セルバッファ1165
に格納したセルの数等を送信セル状態管理部1171に
設定する。
【0037】一方、パケット転送部1210は、例え
ば、パケット受信部1250、パケット送信部1260
及びパケット輻輳制御部1270を備える。パケット受
信部1250は、回線対応部1100より受け付けたパ
ケット3000をパケットバッファ1220に格納した
後、クロスバスイッチ1300へ転送するかパケット処
理部1200内部でルーティングするかを選択する。パ
ケット送信部1260は、クロスバスイッチ1300か
ら受け付けたパケット3000あるいはパケット転送部
1210内でルーティングさせるパケット3000を受
け付け、回線対応部1100へ送出する。パケット輻輳
制御部1270は、パケット送信部1260内で待機す
るパケット3000に対する送出抑止あるいは送出抑止
解除を回線対応部1100の輻輳状況に応じて実行す
る。
【0038】ここで、パケット受信部1250の一例と
しての実施の形態を説明する。パケット受信部1250
は、例えば、コマンド解析部1253及びパケット転送
先選択部1251を備える。コマンド解析部1253
は、例えば、回線対応部1100のコマンド設定部11
51よりパケット3000やコマンド3300を受け付
けるコマンド解析部であって、受け付けたパケット30
00をパケットバッファ1220へ格納するとともに、
受け付けたコマンド3300の種類がパケット送出抑止
/解除コマンドの場合には後述する送信パケット状態管
理部1271の設定値とコマンド3300の内容(詳細
は図6で説明)とを照合した結果に基づき、後述する優
先パケットキュー1221に対するパケット送出抑止あ
るいはパケット送出抑止解除をパケット送信部1260
へ指示する。パケット転送先選択部1251は、パケッ
トバッファ1220へ格納されたパケット3000を別
のパケット処理部1200へ転送するか同じパケット処
理部1200内でルーティングさせるかを判断し、前者
ならばクロスバスイッチ1300へパケット3000を
転送する。
【0039】次に、パケット送信部1260の一例とし
ての実施の形態を説明する。パケット送信部1260
は、例えば、送信パケット受付部1261、優先パケッ
ト選択部1262、優先パケットキュー1221(12
21a、1221b、1221c、1221d)及び送
信パケット選択部1263を備える。送信パケット受付
部1261は、パケット転送先選択部1251の指示に
従ってパケット転送部1200内でルーティングさせる
パケット3000とクロスバスイッチ1300から転送
されたパケット3000とを受け付ける。優先パケット
選択部1262は、送信パケット受付部1261で受け
付けたパケット3000のTOS3103に含まれる優
先権3103−1をキーにしてパケット3000の送出
の優先順位(以下“優先度”と称す)を後述する送信パ
ケット状態管理部1271から読み出し、読み出した優
先度に対応する優先パケットキュー1221へパケット
3000を転送する。優先パケットキュー1221(1
221a、1221b、1221c、1221d)は、
パケットバッファ1220を管理するキューであって、
優先パケット選択部1262で読み出した優先度に応じ
てパケット3000を管理する。送信パケット選択部1
263は、優先パケットキュー1221に格納されたパ
ケット3000から送信するパケット3000を選択す
る。
【0040】ここで、パケット輻輳制御部1270の一
例としての実施の形態を説明する。パケット送信部12
70は、例えば、データ転送サービスと優先パケットキ
ュー1221とのマッピング情報を設定する送信パケッ
ト状態管理部1271を備える。
【0041】図6は、コマンド設定部1151からパケ
ット転送部1210へ発行するコマンド3300のフォ
ーマットの一例を示す説明図である。コマンド3300
は、回線対応部1100からパケット処理部1200へ
制御情報を通知するコマンドであって、例えば、発行さ
れたコマンド3300があるか否かを示すCV331
0、コマンド3300の意味を示すコマンド識別子33
20、コマンド識別子3320の示すコマンドの付加情
報を格納するコマンド付加情報3330、コマンド33
00の後続にパケット3000があるか否かを示すPV
3340を含む。なお、ここでは、CV3310の
‘1’/‘0’で発行コマンド有/無を示し、PV33
40の‘1’/‘0’かでコマンド3300の後ろにパ
ケット3000があるのか無いのかどちらか一方を示
す。
【0042】これにより、回線対応部1100からパケ
ット処理部1200へパケット3000を単独で転送す
る他に、コマンド3300を単独で転送したり、コマン
ド3300とパケット3000とを連結して転送したり
することができる。そのため、回線対応部1100とパ
ケット処理部1200との間に制御信号用の線を個別に
引くことなく、パケット3000の到着有無に関係な
く、任意のタイミングでコマンド3300を発行するこ
とができる。
【0043】また、コマンド付加情報3330は、例え
ば、コマンド識別子3320のコマンドの種類に応じて
使い分けることのできる領域であり、コマンド識別子3
320が“0x01”、すなわちパケット送出抑止/解
除コマンド、におけるコマンドの付加情報の一例であ
る。この領域は、例えば、それぞれパケット3000の
優先権3103−1の値‘7’〜‘0’別にパケット送
出を抑止するか送出抑止を解除するかのいずれか一方を
‘1’/‘0’で指示するBP(Back Press
ure)領域3331a〜3331hと、未使用のRe
served領域3332aとを含む。従って、パケッ
ト送出抑止/解除コマンドを発行する場合には、コマン
ド識別子3320に“0x01”を設定し、その上で優
先権3103−1が‘7’のパケット3000に対する
送出抑止を指示する場合には、さらにコマンド付加情報
3330のBP<7>3331aに‘1’を設定する。
【0044】図7は、送信セルバッファ1165におけ
る優先クラスキュー1168の状態を管理する送信セル
状態管理部1171の一例としての構成図(1)であ
る。送信セル状態管理部1171は、例えば、ATMの
優先クラス(ここではATMのトラヒッククラス)11
71a、優先クラスキュー1168を識別する優先クラ
スキュー#1171b、送信セルバッファ1165に蓄
積されたセルのうちで個々の優先クラスキュー1168
を占有するセルの量を示すキュー長1171c、優先ク
ラスキュー1168が保持できるセルの最大量を示す最
大キューサイズ1171d、優先クラスキュー1168
に蓄積させ得る閾値を設定するキュー閾値1171e、
優先クラスキュー#1171bの指定した優先クラスキ
ュー1168に格納されるセルがどの種類のパケット3
000に属するかを識別する番号であって、パケット3
000における優先権3103−1の設定値と合致する
パケット3000を示す送信パケット識別#1171f
を含む。
【0045】以下、図7の見方を2つの例を用いて簡単
に説明する。第一の例は図5の優先クラスキュー116
8aを項#1すなわち優先クラス1171a“CB
R”、優先クラスキュー#1171b‘1’に対応させ
た場合である。この場合、優先クラスキュー1168a
に蓄積されているセルの数はキュー長1171cによっ
て300セル、優先クラスキュー1168aが蓄積可能
な最大セル数は最大キューサイズ1171dによって1
024セル、優先クラスキュー1168aに蓄積させ得
るセル数の閾値はキュー閾値1171eによって896
セル、送信パケット識別#は‘7’となる。
【0046】ここで、キュー閾値1171eを無視して
優先クラスキュー1168aを最大に利用する例を考え
た場合、蓄積できる送信セルの数は最大キューサイズ1
171dとキュー長1171cとの差から724セルで
あることがわかる。また、優先権3103−1が‘7’
のパケット3000を分割したセルが優先クラスキュー
1168aに格納されることもわかる。つまり、この第
一の例では、優先権3103−1に‘7’が設定された
パケット3000をパケット処理部1200から受け付
ける余裕は回線対応部1100に724セル分あるとい
える。
【0047】第二の例は図5の優先クラスキュー116
8cを項#3すなわち優先クラス1171a“AB
R”、優先クラスキュー#1171b‘3’に対応させ
た場合である。この場合、優先クラスキュー1168c
に蓄積されているセルの数はキュー長1171cによっ
て4096セル、優先クラスキュー1168cが蓄積可
能な最大セル数は最大キューサイズ1171dによって
4096セル、優先クラスキュー1168cに蓄積でき
るセルの数の閾値はキュー閾値1171eによって38
40セル、送信パケット識別#は‘4’となる。
【0048】ここで、第一の例と同じくキュー閾値11
71eを無視して優先クラスキュー1168cを最大に
利用する例を考えた場合、送信セルを蓄積可能なキュー
サイズは最大キューサイズ1171dとキュー長117
1cとの差から‘0’であることがわかる。また、優先
権3103−1が‘4’のパケット3000を分割した
セルが優先クラスキュー1168cに格納されることが
わかる。つまり、この第二の例では、優先権3103−
1に‘4’が設定されたパケット3000をパケット処
理部1200から受け付ける余裕は回線対応部1100
にないといえる。
【0049】ここで、第二の例の状況下で優先権310
3−1に‘4’が設定されたパケット3000をパケッ
ト処理部1200から回線対応部1100へ送出する
と、パケット3000は回線対応部1100で廃棄され
てしまうことが想定されるが、本実施の形態では、“こ
の第二の例の状況下でも回線対応部1100でのパケッ
ト廃棄を防ぐ”ために、前述のパケット送出抑止/解除
コマンドをコマンド設定部1151より発行する。
【0050】図8は、コマンド設定部1151における
送出抑止指示処理のフローチャート(1)である。ま
ず、コマンド設定部1151は、ステップ2では送信セ
ル状態管理部1171に登録されている情報を読み出
し、ステップ4ではキュー長1171cが最大キューサ
イズ1171dに等しいかどうかを比較し、等しければ
ステップ6へ進み、送信パケット識別#1171fに該
当するBP3331に‘1’を設定し、ステップ100
ではステップ4の結果に基づくパケット送出抑止/解除
コマンドをパケット転送部1210へ発行するためのコ
マンド発行処理を行う。なお、ステップ4でキュー長1
171cが最大キューサイズ1171dに等しくなけれ
ばステップ8へ進み、送信パケット識別#1171fに
該当するBP3331に‘0’を設定し、ステップ10
0へ進む。
【0051】図9は、ステップ100で実行するコマン
ド発行処理のフローチャートである。まず、コマンド設
定部1151は、ステップ102ではコマンド識別子3
320に“0x01”を設定し、ステップ104ではC
V3310に‘1’を設定し、ステップ106ではフレ
ーム/パケット変換部1152からパケット3000を
受信したか否かを判断し、受信していればステップ10
8へ進み、PV3340に‘1’を設定し、ステップ1
12ではコマンド3300を発行する。なお、ステップ
106でパケット3000を受信していなければステッ
プ110へ進み、PV3340に‘0’を設定し、ステ
ップ112へ進む。
【0052】図10は、送信パケット状態管理部127
1の構成図(1)である。送信パケット状態管理部12
71は、例えば、コマンド設定部1151から受信した
パケット送出抑止/解除コマンド3300の内容と優先
パケットキューとデータ転送サービスとのマッピング情
報を設定するものであって、データ転送サービスの種類
を示すサービス種別1271a、優先パケットキュー1
221を識別する優先パケットキュー#1271b、優
先パケットキュー#1271bの指す優先パケットキュ
ー1221に対し、パケット送出抑止/解除コマンド3
300の送出抑止指示を受け付けるか否かを‘1’/
‘0’で判断するための設定領域である送出抑止条件1
271c、優先パケットキュー#1271bの指定した
優先パケットキュー1221に格納されるパケット30
00を識別する番号であって、パケット3000の優先
権3103−1と合致するパケット3000を示す出力
パケット識別#1271dを含む。
【0053】図11は、コマンド解析部1253におけ
る送出抑止処理のフローチャート(1)である。まず、
コマンド解析部1253は、ステップ12では受け付け
たコマンド3300のPV3340が‘1’であるか否
かを比較し、‘1’であればステップ14へ進み、コマ
ンド3300と共に受け付けたパケット3000をパケ
ットバッファ1220へ格納し、ステップ16ではCV
3310が‘1’であるか否かを比較し、‘1’であれ
ばステップ18へ進み、コマンド識別子3320が“0
x01”であるか否かを比較し、“0x01”であれば
ステップ20へ進み、コマンド付加情報3330を獲得
し、ステップ22では送信パケット状態管理部1271
に登録されている情報を読み出し、ステップ24では送
出抑止条件1271cが‘1’であるか否かを比較し、
‘1’であればステップ26へ進み、出力パケット識別
#1271dに対応するBP3331が‘1’であるか
否かを比較し、‘1’であればステップ28へ進み、優
先パケットキュー#1271bに対応する優先パケット
キュー1221へのパケット送出抑止を送信パケット選
択部1263へ指示する。なお、ステップ12でPV3
340が‘1’でなければステップ16へ進む。
【0054】また、ステップ16でCV3310が
‘1’でない場合、ステップ18でコマンド識別子33
20が“0x01でない場合はいずれも送出抑止処理を
終了する。さらに、ステップ24で送出抑止条件127
1cが‘1’でない場合、ステップ26で出力パケット
識別#1271dに対応するBP3331が‘1’でな
い場合はいずれもステップ30へ進み、優先パケットキ
ュー#1271bに対応する優先パケットキュー122
1へのパケット送出抑止解除を送信パケット選択部12
63へ指示する。
【0055】図12は、制御端末6000におけるバッ
ファ情報設定要求処理のフローチャートである。まず、
制御端末6000は、ステップ46では制御端末600
0の図示しないキーボード・マウスなどの入力装置によ
り操作者7000からのバッファ情報設定指示があるま
で待機し、指示があればステップ48へ進み、パケット
中継装置1000のプロセッサ部1500へ設定要求を
発行し、ステップ50では設定要求に対するプロセッサ
部1500からの応答があるまで待機し、設定応答を受
信したらステップ52へ進み、設定応答に含まれるパケ
ット中継装置1000の現在の設定情報を制御端末60
00の図示しないディスプレイなどの出力装置に設定画
面として表示し、ステップ54ではステップ52で制御
端末6000の出力装置により表示した設定画面に対し
て同じく制御端末6000の入力装置により操作者70
00が編集操作をしたか否かを判断し、編集していれば
ステップ56へ進み、編集していなければステップ58
へ進む。ステップ56ではユーザが編集した情報を設定
画面に反映させて再表示し、ステップ58では制御端末
6000の入力装置により操作者7000からの終了指
示があるか否かを判断し、終了指示がある場合にはステ
ップ60へ進み、終了指示がない場合にはステップ54
へ戻る。ステップ60では、設定画面に表示された情報
を含め終了要求をプロセッサ部1500へ発行し、ステ
ップ62ではプロセッサ部1500からの設定終了応答
があるまで待機する。
【0056】図13は、プロセッサ部1500における
バッファ情報設定処理のフローチャートである。まず、
プロセッサ部1500は、ステップ64では制御端末6
000からの設定要求を受信するまで待機し、設定要求
を受信した場合にはステップ66へ進み、送信パケット
状態管理部1271に格納された情報を読み出し、ステ
ップ68では送信セル状態管理部1171に格納された
情報を読み出し、ステップ70ではステップ66及びス
テップ68で読み出した情報を含む設定要求受付応答を
制御端末6000へ発行し、ステップ72では制御端末
6000からの終了要求を受信するまで待機し、終了要
求を受信した場合にはステップ74へ進み、終了要求に
含まれる情報から該当する情報を送信パケット状態管理
部1271へ上書きし、ステップ76では終了要求に含
まれる情報から該当する情報を送信セル状態管理部11
71へ上書きし、ステップ78では制御端末6000へ
設定終了応答を発行する。
【0057】図14は、制御端末6000におけるステ
ップ52で出力装置に表示される設定画面の一表示例の
説明図である。設定画面ウィンドウ6100は、パケッ
ト中継装置1000のバッファ管理情報の表示および編
集を可能とするものであり、例えば、設定画面ウィンド
ウ6100内に表示される情報の設定が終了したことを
操作者7000が応答するための終了ボタン6150
と、送信データの出口を示す送出ゲート6110と、送
信データで利用するデータ転送サービスの種類を示すサ
ービス名6120と、送信データの優先順位を示すサー
ビス番号6160と、公衆網(ここではATM網)20
00で利用するトラヒッククラスを示す優先クラス名6
140と、優先クラス6140を識別する優先クラス#
6130とを含む。さらに、これらの送出ゲート611
0・サービス名6120・サービス番号6160と、優
先クラス#6130・優先クラス名6140との交差す
る領域は、上段が優先クラスキュー1168の最大キュ
ーサイズ、中段が優先クラスキュー1168の閾値、下
段が優先パケットキュー1221への出力抑止可/不可
を示す出力抑止識別情報を示す。
【0058】また、送出ゲート6110・サービス名6
120・サービス番号6160・優先クラス#6130
・優先クラス名6140及び優先クラスキュー1168
の最大キューサイズ・優先クラスキュー1168の閾値
・優先パケットキュー1221の出力抑止識別情報につ
いてはいずれも制御端末6000の操作者7000から
の更新・追加・削除操作が可能である。操作者7000
が編集終了後、終了ボタン6150を選択すると、制御
端末6000はこれを契機にパケット中継装置1000
へ終了要求を発行する。なお、送出ゲート6110は優
先パケットキュー#1271bに、サービス名6120
はサービス種別1271aに、サービス番号6160は
出力パケット識別#1271dと送信パケット識別#1
171fに、優先クラス#6130は優先クラスキュー
#1171bに、優先クラス名6140は優先クラス1
171aにそれぞれ反映され、優先クラスキュー116
8の最大キューサイズは最大キューサイズ1171d
に、優先クラスキュー1168の閾値はキュー閾値11
71eに、優先パケットキュー1221の出力抑止識別
情報は送出抑止条件1271cにそれぞれ反映される。
【0059】図15は、本実施の形態におけるバッファ
管理方法のシーケンス図である。まず、操作者7000
からの操作に応じた制御端末6000及びパケット中継
装置1000の動作の一例を説明する。パケット中継装
置1000に接続された制御端末6000は、制御端末
6000の操作者7000からの設定指示に従いパケッ
ト中継装置1000に対してバッファ情報の設定要求を
発行する。パケット中継装置1000では、プロセッサ
部1500が制御端末6000からの設定要求を受け付
け、送信パケット状態管理部1271と送信セル状態管
理部1171に格納されたバッファ情報を読み出し、設
定応答に乗せて制御端末6000に応答する。制御端末
6000はパケット中継装置1000から設定応答を受
け取ると図14に示す設定画面6100を表示し、制御
端末6000の操作者7000が設定画面6100上で
編集を行い、編集を終了時に終了ボタン6150を押
す。制御端末6000は操作者7000からの終了ボタ
ン6150押下の操作を終了指示と解釈し、設定画面6
100の編集後の情報を乗せた終了要求をパケット中継
装置1000へ発行する。パケット中継装置1000で
はプロセッサ部1500が終了要求を受け付け、終了要
求に含まれる情報を送信パケット状態管理部1271と
送信セル状態管理部1171に再設定した後、制御端末
6000へ設定終了応答を報告する。
【0060】次に、パケット3000を受信したパケッ
ト中継装置1000の動作の一例を説明する。端末40
00からパケット3000aを受信したパケット中継装
置1000は、パケット3000aのTOS3103に
含まれる優先権3103−1と送信パケット状態管理部
1271及び送信セル状態管理部1171の設定情報と
から“優先パケットキュー1221a・優先クラスキュ
ー1168a・優先クラス名CBR・出力抑止不可”の
条件に割り当て、受信したパケット3000aをセル化
して公衆網2000へ転送する。この後、パケット30
00aと3000dを受信したパケット中継装置100
0は、前回受信したパケット3000aの例と同様にし
てパケット3000dを“優先パケットキュー1221
d・優先クラスキュー1168d・優先クラス名UBR
・出力抑止可”の条件に割り当て、パケット3000a
と3000dをセル化して公衆網2000へ転送する。
【0061】なお、図15では、優先クラスキュー11
68aと1168dとの送出順序を完全優先制御で決定
する例で説明している。そのため、優先クラスキュー1
168aと1168dとの両方にセルが格納されている
場合には常に前者を優先して送出する。従って、この場
合には、優先クラスキュー1168aに格納されている
セルのみが公衆網2000へ転送され続ける。
【0062】また、この状態が続いた場合、優先クラス
キュー1168dが輻輳状態に陥ることになるが、優先
パケットキュー1221dと優先クラスキュー1168
dとは出力抑止可の条件で関連付けられているため、パ
ケット中継装置1000はこの時点で優先パケットキュ
ー1221dの出力を抑止する。このため、優先クラス
キュー1168dでのセル廃棄は起こらない。そして、
パケット3000aの受信が途絶えて優先クラスキュー
1168aのセルがなくなった時に優先クラスキュー1
168dのセルを出すことができ、再び、優先クラスキ
ュー1168dに空き領域ができる。これにより、優先
パケットキュー1221dに対する出力抑止を解除し、
再び、端末4000から受信したパケット3000dを
公衆網200へ転送することができる。
【0063】本実施の形態によれば、パケット処理部に
備えたバッファと回線対応部に備えたバッファとをパケ
ットの優先度に応じて連携させたバッファ管理が可能
で、パケット処理部のバッファと回線対応部のバッファ
をパケット中継装置全体のバッファとして有効利用する
ことができる。なお、上記実施の形態では、回線対応部
における優先クラスキューの数とパケット転送部におけ
る優先パケットキューの数が等しく、キューが満杯にな
る優先クラスキューとパケット送出を抑止する優先パケ
ットキューとが一対一に対応している例について説明し
た。但し、本発明ではこれに限定されることはなく、回
線対応部における優先クラスキュー数とパケット転送部
における優先パケットキューとの数は必ずしも一致させ
る必要はない。また、キューが満杯になる優先クラスキ
ューとパケット送出を抑止する優先パケットキューの対
応関係が必ずしも一対一対応でなくてもよく、多対一あ
るいは一対多でも構わない。この場合の一実施の形態
(以下、“第2〜3の実施の形態”と称す)を図を用い
て説明する。
【0064】(第2の実施の形態)まず、優先クラスキ
ューと優先パケットキューとの対応が多対一になる一実
施の形態(以下、“第2の実施の形態”と称す)を説明
する。図16は、送信パケット状態管理部1271の構
成図(2)である。なお、上述の送信パケット状態管理
部1271と重複する部材、機能ブロック等について
は、同一符号を付し、機能、構成は同様である。例え
ば、図10で示した送信パケット状態管理部1271と
の違いは、優先パケットキュー#1271bの項#2及
び項#4の設定値であり、項#2の値は項#1と同じ
‘1’、項#4の値は項#3と同じ‘3’である。さら
に、ここでは、送出抑止条件1271cの値も図10と
一致していない。しかし、この違いは後述する本実施の
形態の動作例をわかりやすくするために変更しただけで
あり、図10で示した値と同じ値であってもよい。
【0065】ここで、優先パケットキュー1221a
は、優先パケットキュー#1271bの設定値‘1’に
対応し、優先パケットキュー1221cは、優先パケッ
トキュー#1271bの設定値‘3’に対応するものと
する。また、図7において、優先クラスキュー1168
aは、優先クラスキュー#1171bの設定値‘1’に
対応し、優先クラスキュー1168bは、優先クラスキ
ュー#1171bの設定値‘2’に対応し、優先クラス
キュー1168cは、優先クラスキュー#1171bの
設定値‘3’に対応し、優先クラスキュー1168d
は、優先クラスキュー#1171bの設定値‘4’に対
応するものであるとする。
【0066】この場合、優先クラスキュー1168a・
1168bとに優先パケットキュー1221a、優先ク
ラスキュー1168c・1168dとに優先パケットキ
ュー1221cがそれぞれ関連付けられる。この結果、
優先クラスキューと優先パケットキューとの対応が2対
1となる。この場合、優先権3103−1の設定値
‘7’のパケット3000と‘6’のパケット3000
とが共に優先パケットキュー1221aに、優先権31
03−1の設定値‘4’のパケット3000と‘0’の
パケット3000が共に優先パケットキュー1221c
にそれぞれ格納される。このうち、優先パケットキュー
1221aから送出されたパケット3000について
は、優先権3103−1の設定値‘7’のパケット30
00をセル形式で優先クラスキュー1168aに格納
し、優先権3103−1の設定値‘6’のパケット30
00をセル形式で優先クラスキュー1168bに格納す
る。また、優先パケットキュー1221cから送出され
たパケット3000については、優先権3103−1の
設定値‘4’のパケット3000をセル形式で優先クラ
スキュー1168cに格納し、優先権3103−1の設
定値‘0’のパケット3000をセル形式で優先クラス
キュー1168dに格納する。
【0067】ここで、優先クラスキュー1168のキュ
ー長1171cが最大キューサイズ1171dと等しく
なったことを契機にパケット送出抑止/解除コマンド3
300を発行する時の一動作例を説明する。まず、図7
の項#1において、優先クラスキュー1168aのキュ
ー長1171cが‘1024’になって最大キューサイ
ズ1171cと等しくなった場合を説明する。この場
合、送信パケット識別#1171fは‘7’なので、コ
マンド付加情報3330のBP<7>3331aに
‘1’を設定してパケット送出抑止/解除コマンド33
00をパケット転送部1210へ発行する。パケット転
送部1210では、図16における出力パケット識別#
1271dの設定値‘7’に該当する項#が‘1’なの
で、項#1の送出抑止条件1271cが‘1’であるこ
とを確認し、優先パケットキュー1221aの出力を抑
止する。
【0068】次に、図7の項#2において、優先クラス
キュー1168bのキュー長1171cが‘2048’
になって最大キューサイズ1171cと等しくなった場
合を説明する。この場合、送信パケット識別#1171
fは‘6’なので、コマンド付加情報3330のBP<
6>3331bに‘1’を設定してパケット送出抑止/
解除コマンド3300をパケット転送部1210へ発行
する。パケット転送部1210では、図16における出
力パケット識別#1271dの設定値‘6’に該当する
項#が‘2’なので、項#2の送出抑止条件1271c
が‘0’であることを確認し、優先パケットキュー12
21aの出力を抑止しない。以下、優先クラスキュー1
168c、1168dのキュー長1171cが最大キュ
ーサイズ1171dと等しくなった場合もそれぞれ同様
の動作を行う。
【0069】(第3の実施の形態)次に、優先クラスキ
ューと優先パケットキューとの対応が一対多になる一実
施の形態(以下“第3の実施の形態”と称す)を説明す
る。図17は、送信セル状態管理部1171の構成図
(2)である。なお、上述の送信セル状態管理部117
1と重複する部材、機能ブロック等については、同一符
号を付し、機能、構成は同様である。例えば、図7との
違いは、項#2及び項#4の1171a・1171b・
1171c・1171d・1171eの設定値である。
具体的にいうと、項#2における1171a・1171
b・1171c・1171d・1171eの設定値は項
#1のそれと同じであり、項#4における1171a・
1171b・1171c・1171d・1171eの設
定値は項#3のそれと同じである。なお、図17におい
て、‘↑’記号の示す意味は「上の行と同じ値」であ
る。
【0070】ここで、優先クラスキュー1168aは、
優先クラスキュー#1171bの設定値‘1’に対応
し、優先クラスキュー1168cは、優先クラスキュー
#1171bの設定値‘3’に対応するものであるとす
る。また、図10において、優先パケットキュー122
1aは、優先パケットキュー#1271bの設定値
‘1’に対応し、優先パケットキュー1221bは、優
先パケットキュー#1271bの設定値‘2’に対応
し、優先パケットキュー1221cは、優先パケットキ
ュー#1271bの設定値‘3’に対応し、優先パケッ
トキュー1221dは、優先パケットキュー#1271
bの設定値‘4’に対応するものであるとする。
【0071】この場合、優先クラスキュー1168aに
優先パケットキュー1221a・1221bが、優先ク
ラスキュー1168cに優先パケットキュー1221c
・1221dがそれぞれ関連付けられる。この結果、優
先クラスキューと優先パケットキューとの対応が1対2
となる。この場合、優先権3103−1の設定値‘7’
・‘6’・‘4’・‘0’のパケット3000が優先パ
ケットキュー1221a・1221b・1221c・1
221dにそれぞれ格納される。このうち、優先パケッ
トキュー1221aから送出された優先権3103−1
の設定値‘7’のパケット3000と、優先パケットキ
ュー1221bから送出された優先権3103−1の設
定値‘6’のパケット3000とについては、共にセル
形式で優先クラスキュー1168aに格納される。ま
た、優先パケットキュー1221cから送出された優先
権3103−1の設定値‘4’のパケット3000と、
優先パケットキュー1221dから送出された優先権3
103−1の設定値‘0’のパケット3000について
は、共にセル形式で優先クラスキュー1168cに格納
される。
【0072】ここで、優先クラスキュー1168のキュ
ー長1171cが最大キューサイズ1171dと等しく
なったことを契機にパケット送出抑止/解除コマンド3
300を発行した時の一動作例を説明する。まず、図1
7において、優先クラスキュー1168aのキュー長1
171cが‘1024’になって最大キューサイズ11
71dと等しくなった場合を説明する。
【0073】この場合、優先クラスキュー1168aに
対応する優先クラスキュー#1171bは‘1’である
ため、該当する送信パケット識別#1171fは項#1
の‘7’と項#2の‘6’となり、コマンド付加情報3
330のBP<7>3331aとBP<6>3331b
とに‘1’を設定してパケット送出抑止/解除コマンド
3300をパケット転送部1210へ発行する。パケッ
ト転送部1210では、図10における出力パケット識
別#1271dの設定値‘7’に該当する項#が‘1’
であり、出力パケット識別#1271dの設定値‘6’
に該当する項#が‘2’であるので、項#1及び項#2
の送出抑止条件1271cが共に‘0’であることを確
認し、優先パケットキュー1221a及び1221bの
出力を抑止しない。
【0074】ここで、図17において、優先クラスキュ
ー1168cのキュー長1171cが‘4096’にな
って最大キューサイズ1171dと等しくなった場合を
説明する。この場合、優先クラスキュー1168cに対
応する優先クラスキュー#1171bは‘3’であるた
め、該当する送信パケット識別#1171fは項#3の
‘4’と項#4の‘0’となり、コマンド付加情報33
30のBP<4>3331dとBP<0>3331hと
に‘1’を設定してパケット送出抑止/解除コマンド3
300をパケット転送部1210へ発行する。パケット
転送部1210では、図10における出力パケット識別
1271d#の設定値‘4’に該当する項#が‘3’で
あり、出力パケット識別#1271dの設定値‘0’に
該当する項#が‘4’であるので、項#3及び項#4の
送出抑止条件1271cが共に‘1’であることを確認
し、優先パケットキュー1221c及び1221dの出
力を抑止する。
【0075】なお、上述の第1・第2・第3の実施の形
態ではいずれも回線対応部の優先クラスキューが満杯に
なった時点でパケット転送部のパケット送出を抑止する
場合について説明した。但し、本発明ではこれに限定さ
れることはなく、優先クラスキューが満杯になる前であ
っても、ある閾値を超えた時点でパケット送出抑止を指
示してもよい。この場合の一実施の形態(以下“第4の
実施の形態”と称す)を図を用いて説明する。
【0076】(第4の実施の形態)ここでは、図8にお
いて、ステップ4に入る条件のみ「キュー長1171c
がキュー閾値1171e以上である」に変更する。これ
により、キュー長1171cが最大キューサイズ117
1dに達していなくてもキュー閾値1171eと等しく
なった時点あるいはキュー閾値1171eを超えた時点
でパケット送出抑止/解除コマンド3300を発行し、
パケット転送部1210に対してパケット送出抑止を指
示することになる。
【0077】本実施の形態によれば、回線対応部の優先
クラスキューが満杯になる前にパケット転送部に対する
パケット送出抑止を指示するので、回線対応部でパケッ
トの送出を抑止すべき状態にあることを検知してからパ
ケット転送部が実際にパケット送出を抑止するまでの間
にパケット転送部1210が送出し得るパケット300
0の廃棄を防ぐことができる。また、この優先クラスキ
ューの閾値を用いた廃棄制御を例えばEPD(Earl
y Packet Discarding)/PPD
(Partial packet Discardin
g)といった公知の機能と組合せることで優先クラスキ
ューの更なる有効利用を図ることもできる。
【0078】また、本実施の形態では回線対応部の優先
クラスキューが満杯になった時点あるいはある閾値以上
になった時点で優先クラスキューに対応づけられた優先
パケットキューのパケット送出を抑止する例について説
明したけれども、パケット送出を抑止させる優先パケッ
トキューを優先クラスキューの使用状況に応じて選択さ
せてもよい。この場合の一実施の形態(以下“第5の実
施の形態”と称す)を図を用いて説明する。
【0079】(第5の実施の形態)図18は、送信セル
状態管理部1171の構成図(3)である。なお、上述
の送信セル状態管理部1171と重複する部材、機能ブ
ロック等については、同一符号を付し、機能、構成は同
様である。例えば、図7との違いは、項#1の1171
dの設定値と項#2及び項#3の1171a・1171
b・1171c・1171dの設定値である。具体的に
いうと、項#1における最大キューサイズ1171dを
‘8192’に設定しており、項#2及び項#3の11
71a・1171b・1171c・1171dの値が項
#1の1171a・1171b・1171c・1171
dと同じ値になる。なお、図18において、‘↑’記号
の示す意味は図17と同様に「上の行と同じ値」であ
る。ここで、優先クラスキュー#1171bの設定値
‘1’に対応する優先クラスキューが1168a、優先
クラスキュー#1171bの設定値‘4’に対応する優
先クラスキューが1168dであるとする。
【0080】また、図10において、優先パケットキュ
ー1221aは、優先パケットキュー#1271bの設
定値‘1’に対応し、優先パケットキュー1221b
は、優先パケットキュー#1271bの設定値‘2’に
対応し、優先パケットキュー1221cは、優先パケッ
トキュー#1271bの設定値‘3’に対応し、優先パ
ケットキュー1221dは、優先パケットキュー#12
71bの設定値‘4’に対応するものであるとする。
【0081】この場合、優先クラスキュー1168aに
優先パケットキュー1221a・1221b・1221
cが、優先クラスキュー1168dに優先パケットキュ
ー1221dがそれぞれ関連付けられる。この結果、優
先クラスキューと優先パケットキューとの対応が前者は
1対3、後者は1対1となる。以下、本実施の形態では
前者について説明する。
【0082】なお、本実施の形態では、第4の実施の形
態で説明したように、図8において、ステップ4に入る
条件を「キュー長1171cがキュー閾値1171e以
上である」に変更する。また、本実施の形態では説明を
簡単にするために図10における送出抑止条件1271
cをすべての項#で‘1’に設定しておく。
【0083】まず、図18において、優先クラスキュー
1168aのキュー長1171cが‘890’になって
項#3のキュー閾値1171eと等しくなった場合を説
明する。この場合、優先クラスキュー1168aに対応
する優先クラスキュー#1171bは‘1’であるた
め、本実施の形態で変更した図8のステップ4の条件に
合致し、該当する送信パケット識別#1171fは項#
3の‘4’となり、ステップ6でコマンド付加情報33
30のBP<4>3331dに‘1’を設定してステッ
プ100でパケット送出抑止/解除コマンド3300を
パケット転送部1210へ発行する。パケット転送部1
210では、図10における出力パケット識別1271
d#の設定値‘4’に該当する項#が‘3’であるの
で、項#3の送出抑止条件1271cが‘1’であるこ
とを確認し、優先パケットキュー1221cの出力を抑
止する。
【0084】次に、図18において、優先クラスキュー
1168aのキュー長1171cが‘1792’になっ
て項#2のキュー閾値1171eと等しくなった場合を
説明する。この場合、優先クラスキュー1168aに対
応する優先クラスキュー#1171bは‘1’であるた
め、本実施の形態で変更した図8のステップ4の条件に
合致し、該当する送信パケット識別#1171fは項#
2の‘6’と項#3の‘4’となり、ステップ6でコマ
ンド付加情報3330のBP<6>3331bとBP<
4>3331dに‘1’を設定してパケット送出抑止/
解除コマンド3300をパケット転送部1210へ発行
する。パケット転送部1210では、図10における出
力パケット識別1271d#で‘6’と‘4’に該当す
る項#が‘2’と‘3’であるので、項#2及び項#3
の送出抑止条件1271cが共に‘1’であることを確
認し、優先パケットキュー1221b及び1221cの
出力を抑止する。
【0085】ここで、図18において、優先クラスキュ
ー1168aのキュー長1171cが‘3840’にな
って項#1のキュー閾値1171eと等しくなった場合
を説明する。この場合、優先クラスキュー1168aに
対応する優先クラスキュー#1171bは‘1’である
ため、本実施の形態で変更した図8のステップ4の条件
に合致し、該当する送信パケット識別#1171fは項
#1の‘7’と項#2の‘6’と項#3の‘4’とな
り、ステップ6でコマンド付加情報3330のBP<7
>3331aとBP<6>3331bとBP<4>33
31dに‘1’を設定してパケット送出抑止/解除コマ
ンド3300をパケット転送部1210へ発行する。パ
ケット転送部1210では、図10における出力パケッ
ト識別#1271dの設定値‘7’・‘6’・‘4’に
該当する項#がそれぞれ‘1’・‘2’・‘3’である
ので、項#1と項#2及び項#3の送出抑止条件127
1cが共に‘1’であることを確認し、優先パケットキ
ュー1221a・1221b・1221cの出力を抑止
する。
【0086】本実施の形態によれば、優先クラスの等し
い情報であっても、パケットの種類をキーにして転送の
優先順位を差別化でき、データ転送サービスに応じた柔
軟な遅延制御が可能である。なお、上記実施の形態はい
ずれも優先クラスキューから優先パケットキューに対す
る出力抑止によるパケット廃棄を防止する場合について
説明した。但し、本発明はこれに限定されることはな
く、優先クラスキューのキュー長が閾値あるいは最大キ
ューサイズに達した場合に出力抑止させるだけでなく、
キュー長を動的に調整させてもよい。その場合の一実施
の形態(以下“第6〜9の実施の形態”と称す)を図を
用いて説明する。
【0087】(第6の実施の形態)図19は、コマンド
設定部1151における送出抑止指示処理のフローチャ
ート(2)である。なお、図19において、ステップ2
・4・6・8・100は図8と同じである。ここでの図
8との違いとしては、ステップ200では、送信セル状
態管理部1171に登録された情報を更新するための送
信セル状態更新処理を行うことである。
【0088】図20は、ステップ200で実行する送信
セル状態更新処理のフローチャート(1)である。ま
ず、コマンド設定部1151は、ステップ202では送
信パケット識別#1171fに該当するBP3331の
いずれか一つでも‘1’があるか否かを判断し、‘1’
があれば後述するステップ204・206を実行し、
‘1’がなければ処理を終了する。ステップ204で
は、まず、送信セル状態管理部1171において最大キ
ューサイズ1171dとキュー長1171cとの差を各
項#毎に求める。次に、左記引き算で求めた値を合計す
る。そして、左記足し算で求めた値をBP3331が
‘1’の個数で割る。最後に、BP3331が‘1’に
該当する送信パケット識別#1171fと対応する最大
キューサイズ1171dに左記割り算で求めた値を加算
する。また、ステップ206では、まず、BP3331
が‘0’に該当する送信パケット識別#1171fと対
応する最大キューサイズ1171dとキュー長1171
cとの差を求める。次に、左記引き算で求めた値を2で
割る。最後に、左記割り算で求めた値を同じ項#の最大
キューサイズ1171dから減算する。
【0089】本実施の形態によれば、パケット送出抑止
の対象になった優先クラスキューのキューサイズを最優
先で増加させるので、各優先クラスには輻輳状況に合わ
せてセルバッファが割り当てることになり、限られたセ
ルバッファ全体の使用率を向上させることができる。
【0090】(第7の実施の形態)図21は、ステップ
200で実行する送信セル状態更新処理のフローチャー
ト(2)である。なお、ステップ202・206は図2
0と同じである。まず、コマンド設定部1151は、ス
テップ202の条件に合致した場合、ステップ203・
205・206を実行し、ステップ202の条件に合致
しない場合には処理を終了する。ステップ203では、
まず、送信セル状態管理部1171において最大キュー
サイズ1171dとキュー長1171cとの差を各項#
毎に求める。次に、左記引き算で求めた値をBP333
1が‘1’の個数でそれぞれ割る。最後に、左記割り算
で求めた値をそれぞれ配列S(項#)に設定する。ステ
ップ205ではBP3331が‘1’の項#に対し、配
列S(項#+1)から配列S(最終の項#)までの和を
求め、左記足し算で求めた値を最大キューサイズ117
1dに加算する。
【0091】本実施の形態によれば、パケット送出抑止
の対象になった優先クラスキューのキューサイズを該優
先クラスより低いクラスの優先クラスキューから譲り受
けるため、限られたセルバッファ全体の使用率を向上さ
せながら、データ転送サービスに対する輻輳の強化の度
合いを優先クラスに応じて差別化することができる。
【0092】(第8の実施の形態)図22は、コマンド
設定部1151における送出抑止指示処理のフローチャ
ート(3)である。なお、ステップ2・6・8・100
・200は図19と同じである。まず、コマンド設定部
1151は、ステップ2を実行後、ステップ3では、最
大キューサイズ1171dと後述するキューマージン1
171gとの和とキュー長1171cとが等しいかどう
かを比較し、等しければステップ6へ進み、ステップ6
・100・200を実行し、等しくなければステップ8
へ進み、ステップ8・100・200を実行する。キュ
ーマージン1171gは優先クラスキュー1168のキ
ューサイズを調整するパラメータであり、最大キューサ
イズ1171dに設定された値に対するキューサイズの
増減分を示す値である。したがって、キューマージン1
171gを用いた実施の形態の場合、優先クラスキュー
1168におけるキューサイズの最大値は最大キューサ
イズ1171dではなく、最大キューサイズ1171d
にキューマージン1171gを合わせた値となる。な
お、キューマージン1171gを更新する動作例は図2
4及び図25で説明する。
【0093】図23は、ステップ200で実行する送信
セル状態更新処理のフローチャート(3)である。な
お、ステップ202は図20と同じである。まず、コマ
ンド設定部1151は、ステップ202の条件に合致す
ればステップ220へ進み、ステップ220・222を
実行する。ステップ220では、まず、送信セル状態管
理部1171において最大キューサイズ1171dとキ
ュー長1171cとの差を各項#毎に求める。次に、左
記引き算で求めた値を合計する。そして、左記足し算で
求めた値をBP3331が‘1’の個数で割る。最後
に、BP3331が‘1’に該当する送信パケット識別
#1171fと対応するキューマージン1171gに左
記割り算で求めた値を加算する。また、ステップ222
では、BP3331が‘0’に該当する送信パケット識
別#1171fと対応する最大キューサイズ1171d
とキュー長1171cとの差を求め、この引き算で求め
た値を同じ項#のキューマージン1171gから減算す
る。一方、ステップ202の条件に合致しなければステ
ップ208へ進む。ステップ208では、送信セル状態
管理部1171における全項#のキュー長1171cが
最大キューサイズ1171d未満であるか否かを比較
し、最大キューサイズ1171d未満であればステップ
210へ進み、そうでなければ処理を終了する。ステッ
プ210では送信セル状態管理部1171における全項
#のキューマージン1171gを‘0’クリアする。
【0094】図24は、優先クラスキュー1168のキ
ューサイズが変化する場合についての説明図(1)であ
る。ここでは、まず、図24において、送信セル状態管
理部1171が1171a−1・1171b−1・11
71c−1・1171d−1・1171g−1・117
1e−1・1171f−1の設定値になっている例を初
期状態とする。ここで、項#1・2・3・4の優先クラ
スキューをそれぞれ1168a・1168b・1168
c・1168dとする。この状態では、項#のキュー長
1171c−1が‘1024’、最大キューサイズ11
71d−1が‘1024’、キューマージン1171g
−1が‘0’であることから、項#1が図22における
ステップ3の条件に合致する。
【0095】ここで、図23のステップ220により、
項#1のキューマージン1171g−1に‘5888’
が加算され、ステップ222により項#2・3・4のキ
ューマージン1171g−1に‘768’・‘153
6’・‘3584’が減算される。その結果、送信セル
状態管理部1171は、1171a−2・1171b−
2・1171c−2・1171d−2・1171g−2
・1171e−2・1171f−2に変化する。この状
態により、パケットの送出抑止を指示した優先クラスキ
ュー1168aのキューサイズは‘6912’に増加
し、パケットの送出抑止を指示していない優先クラスキ
ュー1168b・1168c・1168dのキューサイ
ズはそれぞれ‘1280’・‘2560’・‘563
2’にそれぞれ減少する。以降の動作例については図2
5で引き続き説明する。
【0096】図25は、優先クラスキュー1168のキ
ューサイズが変化する場合についての説明図(2)であ
る。図25において、図24における1171a−2・
1171b−2・1171c−2・1171d−2・1
171g−2・1171e−2・1171f−2の状態
から優先クラスキュー1168aのキュー長1171a
−2が‘1024’から‘896’に変化したとする。
ここで、送信セル状態管理部1171は1171a−3
・1171b−3・1171c−3・1171d−3・
1171g−3・1171e−3・1171f−3の状
態に変化する。この状態では図22におけるステップ3
の条件に合致する項#はなくなるので、BP3331は
すべて‘0’になる。
【0097】このため、図23におけるステップ208
へ進む。ここでもキュー長1171cは最大キューサイ
ズ1171d未満であるため、ステップ208の条件に
合致してステップ210へ進み、キューマージン117
1gを‘0’クリアする。これにより、送信セル状態管
理部1171は1171a−4・1171b−4・11
71c−4・1171d−4・1171g−4・117
1e−4・1171f−4の状態になる。この状態で
は、優先クラスキュー1168a・1168b・116
8c・1168dのキューサイズは図24における初期
状態に戻る。
【0098】本実施の形態によれば、輻輳時にのみキュ
ーサイズを変化させ、輻輳状態が回復した時点で元の状
態に戻すことができ、キューサイズの変更を輻輳に耐え
得る最小限にとどめ、各データ転送サービスに応じて操
作者が設定したキューサイズで運用を続けることができ
る。なお、本実施の形態は第6の実施の形態の変形例と
して説明したけれども、変形の基本はこれに限定される
ことはなく、例えば第7の実施の形態を基本に変形して
も構わない。
【0099】(第9の実施の形態)図26は、コマンド
設定部1151における送出抑止指示処理のフローチャ
ート(4)である。なお、図26において、ステップ2
・6・8・100・200は図19と、ステップ3は図
22とそれぞれ同じである。まず、コマンド設定部11
51は、ステップ2・3を実行し、ステップ3の条件に
合致した場合、ステップ6へ進み、ステップ6・7・1
00・200を実行する。ステップ7では送信セル状態
管理部1171におけるステップ6で設定した項#以外
の全項#における送信パケット識別#1171fに該当
するBP3331に‘1’を設定する。一方、ステップ
3の条件に合致しない場合にはステップ9へ進み、ステ
ップ9ではキューマージン1171gが負の値であるか
否かを比較し、負の値であればステップ38へ、‘0’
以上の値であればステップ8へそれぞれ進む。なお、ス
テップ38ではステップ6と同じ処理を行う。
【0100】本実施の形態によれば、他の優先クラスキ
ューの輻輳を契機にキューサイズを減少された優先クラ
スキューに格納すべきパケットの送出抑止指示を出すた
め、輻輳状態に陥った優先クラスキューが輻輳状態から
回復するまでの時間を短縮させることができる。上述の
第6〜9の実施の形態ではいずれも操作者の設定した最
大キューサイズを基準に輻輳状態を判定してキューサイ
ズを変化させる場合について説明した。但し、輻輳状態
を判定する基準については本発明はこれに限定されるこ
とはなく、第4の実施の形態のように、例えばキューの
閾値を基準に輻輳状態を判定しても構わない。また、上
記実施の形態では輻輳状態に陥った時点で一律にキュー
サイズを増減させている。但し、キューサイズの増減の
基準については本発明はこれに限定されることはなく、
例えば、輻輳状態に陥る回数に応じてキューサイズを変
化させてもよい。この場合の一実施の形態(以下“第1
0の実施の形態”と称す)を図を用いて説明する。
【0101】(第10の実施の形態)図27は、コマン
ド設定部1151における送出抑止指示処理のフローチ
ャート(5)である。なお、図27において、ステップ
2・6・8・100・200は図19と、ステップ3は
図22とそれぞれ同じである。まず、コマンド設定部1
151は、ステップ2・3を実行し、ステップ3の条件
に合致した場合、ステップ6へ進み、ステップ6・11
・100・200を実行する。ステップ11では後述す
る輻輳経験カウンタ1171hに‘1’を加算する。輻
輳経験カウンタ1171hは優先クラスキュー1168
が輻輳状態に陥った回数を示すカウンタである。一方、
ステップ3の条件に合致しない場合にはステップ8へ進
み、ステップ8・100・200を実行する。なお、輻
輳経験カウンタ1171hを更新する動作例は図29及
び図30で説明する。
【0102】図28は、ステップ200で実行する送信
セル状態更新処理のフローチャート(4)である。な
お、図28において、ステップ202・220・222
・208・210は、図23と同じである。まず、コマ
ンド設定部1151は、ステップ202を実行し、ステ
ップ202の条件に合致した場合、ステップ220へ進
み、ステップ220・222を実行する。一方、ステッ
プ202の条件に合致しない場合にはステップ208へ
進む。ステップ208では、条件に合致すればステップ
212・214・300・216・218・210を実
行し、条件に合致しなければ処理を終了する。ステップ
212では送信セル状態管理部1171における各項#
の輻輳経験カウンタ1171hを配列E(項#)に設定
し、ステップ214では各項#の最大キューサイズ11
71dを配列Q(項#)に設定し、ステップ300では
輻輳回数に応じて最大キューサイズを更新する輻輳経験
キューサイズ調整処理を実行し、ステップ216では配
列Q(項#)の値を該当する各項#の最大キューサイズ
1171dに上書きし、ステップ218では全ての項#
の輻輳経験カウンタ1171hを‘0’クリアする。
【0103】図29は、ステップ300で実行する輻輳
経験キューサイズ調整処理のフローチャートである。ま
ず、コマンド設定部1151は、ステップ302では送
信セル状態管理部1171の項#最大値を変数Mに設定
し、ステップ304では配列Eの中から最大値となる配
列E(p)を検索し、ステップ306では配列Eの中か
ら最小値となる配列E(q)を検索し、ステップ308
では配列E(p)の値と配列E(q)の値とが異なるか
否かを比較し、異なればステップ310へ進み、配列E
(p)に該当するpを全て配列mの一要素として設定
し、ステップ312では配列mに設定された要素の個数
を変数Jに設定し、ステップ314では配列mに設定さ
れた要素を配列nに設定し、ステップ316では配列n
に設定された要素と一致しない各項#毎に最大キューサ
イズ1171dとキュー長1171cとの差を求め、求
めた値の最小値を変数αに設定し、ステップ318では
変数MとJとの差を2倍した値で変数αを割り、その値
を変数βに設定し、ステップ320では変数Mの値を変
数M1に設定し、ステップ322へ進む。
【0104】ステップ322では、変数M1から変数J
を引き、引算値と変数βとを掛け、掛算値で得られる値
を変数Jで割り、これで求めた値を配列Q(配列mに設
定された要素)に加算し、ステップ324では変数βを
配列Q(配列nに設定された要素)から減算し、ステッ
プ326では配列Eの中からE(配列nに設定された要
素)を除いて最大値E(p)を検索し、ステップ328
ではステップ326で求めた配列E(p)の値とステッ
プ306で求めた配列E(q)の値とが等しいか否かを
比較し、等しければ処理を終了する。なお、ステップ3
08で配列E(p)の値と配列E(q)の値とが等しけ
れば処理を終了する。また、ステップ328において配
列E(p)の値と配列E(q)の値が異なればステップ
336・334・332・330の順に実施し、ステッ
プ322へ進む。
【0105】ステップ336では配列nに設定された要
素の個数を変数Mから引き、その値を変数M1に設定
し、ステップ334ではステップ326で求めた配列E
(p)に該当するpを全て配列mの一要素として設定
し、ステップ332では配列mに設定された要素の個数
を変数Jに設定し、ステップ330では配列mに設定さ
れた要素を配列nに設定する。
【0106】図30は、輻輳回数に応じて優先クラスキ
ュー1168のキューサイズが変化する場合についての
説明図である。なお、図30において、送信セル状態管
理部1171が1171a−5・1171b−5・11
71c−5・1171d−5・1171g−5・117
1h−5・1171e−5・1171f−5の設定値に
なっている例を初期状態として考える。
【0107】ここで、項#1・2・3・4の優先クラス
キューをそれぞれ1168a・1168b・1168c
・1168dとする。この状態は、図27におけるステ
ップ3の条件に合致した回数、すなわち輻輳を経験した
回数、が優先クラスキュー1168aでは3回、116
8bでは2回、1168cでは2回、1168dでは1
回であることを輻輳経験カウンタ1171h−5で示し
ている。ここでは、キュー長1171c−5、最大キュ
ーサイズ1171d−5、キューマージン1171g−
5の値から、図27におけるステップ3の条件に合致す
る項#はないことがわかる。
【0108】このため、BP3331はすべて‘0’に
なり、図28におけるステップ208へ進む。ここでも
キュー長1171cは最大キューサイズ1171d未満
であるため、ステップ208の条件に合致してステップ
212・214・300・216を実行し、最大キュー
サイズ1171d−5を輻輳経験カウンタ1171h−
5の値に応じて更新する。これにより、送信セル状態管
理部1171は1171a−6・1171b−6・11
71c−6・1171d−6・1171g−6・117
1e−6・1171h−6・1171f−6の状態にな
る。
【0109】さらに、ステップ218・210を実行す
ることで、キューマージン1171g−6及び輻輳経験
カウンタ1171h−6を初期化する。以上の結果、送
信セル状態管理部1171は1171a−7・1171
b−7・1171c−7・1171d−7・1171g
−7・1171e−7・1171h−7・1171f−
7の状態に遷移する。この状態では、操作者が設定した
優先クラスキューのキューサイズが輻輳回数により変更
され、それ以外は初期状態に戻る。
【0110】本実施の形態によれば、最初に操作者が設
定した優先クラスキューのキューサイズを輻輳を経験し
た回数に応じて補正するので、必ずしも設定当初の優先
順位に関係なく、転送頻度の高いパケットに対して優先
的にセルバッファを割り当てることができ、優先クラス
キューのキューサイズを通信状況に応じて運用中に適切
な値に逐次調整することができる。以上述べた実施の形
態ではパケット処理部と回線対応部とが一対一に対応す
る場合について説明した。但し、本発明はこれに限定さ
れることはなく、図4で示した通り、一つのパケット処
理部に対して複数の回線対応部が接続されていても問題
なく動作する。この場合の一実施の形態(以下“第11
の実施の形態”と称す)を図を用いて説明する。
【0111】(第11の実施の形態)図31は、パケッ
ト転送部1210・パケットバッファ1220・フレー
ム処理部1110の構成図(2)である。なお、上述の
パケット転送部1210・パケットバッファ1220・
フレーム処理部1110と重複する部材、機能ブロック
等については、同一符号を付し、機能、構成は同様であ
る。例えば、これまでに説明した実施の形態との違い
は、送信パケット受付部1261で受け付けたパケット
3000を優先パケット選択部1262−1と1262
−2とのどちらに引き渡すかという判断処理が加わるの
みである。
【0112】なお、ここで、網の通信帯域について考慮
した場合について説明すると、例えば、パケット中継装
置にシェーパを搭載した例が考えられる。具体的には、
公衆網と接続する回線にデータを送信する際には、AT
M網に代表されるように、網と契約した通信帯域以上の
データを送信しないようにパケット中継装置の出力速度
を制御(以下“シェーピング”と称す)することが必要
な場合があり得る。ここで、本実施の形態のパケット中
継装置にシェーピング機能を実現するシェーパを設けた
場合の実施の形態(以下“第12の実施の形態”と称
す)を図を用いて説明する。
【0113】(第12の実施の形態)図32は、パケッ
ト転送部1210・パケットバッファ1220・フレー
ム処理部1110の構成図(3)である。なお、上述の
パケット転送部1210・パケットバッファ1220・
フレーム処理部1110と重複する部材、機能ブロック
等については、同一符号を付し、機能、構成は同様であ
る。例えば、図32において、後述するシェーピング部
1169を除いて全て図5と同じである。
【0114】シェーピング部1169は、送信セルバッ
ファ1165に格納され、優先クラスキュー1168a
・1168b・1168c・1168dで管理されたセ
ルの送出可否を網の契約帯域に合せて判断し、優先クラ
スキュー1168a・1168b・1168c・116
8d別に送信セル選択部1167へ送出可否を連絡す
る。なお、本実施の形態では送信セル選択部と優先クラ
スキューとの間でシェーピングしている。但し、網の契
約帯域を守ることができればシェーピングする箇所につ
いては本発明はこれに限定されることはなく、例えば網
の契約帯域が回線単位である場合には、送信セル選択部
1167の後段や物理レイヤ対応部1120内部あるい
は物理レイヤ対応部1120の後段でも差し支えない。
【0115】上記実施の形態ではいずれも優先クラスキ
ューが輻輳する場合について説明した。但し、本発明は
これに限定されるものではなく、優先パケットキューが
輻輳する場合にも適用できる。この場合の一実施の形態
(以下“第13の実施の形態”と称す)を図を用いて説
明する。(第13の実施の形態)
【0116】図33は、パケット転送部1210・パケ
ットバッファ1220・フレーム処理部1110の構成
図(4)である。なお、上述のパケット転送部1210
・パケットバッファ1220・フレーム処理部1110
と重複する部材、機能ブロック等については、同一符号
を付し、機能、構成は同様である。例えば、図33にお
いて、後述するパケットキュー制御部1272を除いて
全て図5と同じである。
【0117】送信パケットキュー制御部1272は、パ
ケットバッファ1221に格納されているパケットサイ
ズ等を送信パケット状態管理部1271に設定する。こ
こで、送信パケット状態管理部1271は、コマンド設
定部1151から受信したパケット送出抑止/解除コマ
ンド3300の内容と優先パケットキューとデータ転送
サービスとのマッピング情報を設定する。
【0118】図34は、送信パケット状態管理部127
1の構成図(3)である。なお、上述の送信パケット状
態管理部1271と重複する部材、機能ブロック等につ
いては、同一符号を付し、機能、構成は同様である。例
えば、図34において、1271a・1271b・12
71c・1271dは図10と同じである。
【0119】パケットキュー長1271eは、優先パケ
ットキュー1221に蓄積されているパケットの占有す
るキューサイズを示す。最大パケットキューサイズ12
71fは、優先パケットキュー1221がパケットを蓄
積可能な最大のキューサイズを示す。パケットキュー閾
値1271gは、優先パケットキュー1221に蓄積さ
せ得る閾値を設定する。
【0120】図35は、コマンド解析部1253におけ
る送出抑止処理のフローチャート(2)である。なお、
図35において、ステップ12・14・16・18・2
0・22・24・26・28・30は図11と同じであ
る。まず、コマンド解析部1253は、ステップ12を
実行し、ステップ12の条件に合致する場合、ステップ
14を実行した後、ステップ16へ進み、ステップ12
の条件に合致しない場合にはステップ16へ進む。ステ
ップ16の条件に合致する場合、ステップ18へ進み、
ステップ16の条件に合致しない場合には処理を終了す
る。ステップ18の条件に合致する場合にはステップ2
0へ進み、ステップ20・22を実行した後、ステップ
24へ進み、ステップ18の条件に合致しない場合には
処理を終了する。ステップ24の条件に合致する場合に
は、ステップ26へ進み、ステップ26の条件に合致す
る場合にはステップ28へ進み、ステップ26の条件に
合致しない場合にはステップ30へ進む。一方、ステッ
プ24の条件に合致しない場合にはステップ32へ進
む。ステップ32ではパケットキュー長1271eがパ
ケットキュー閾値1271g以上であるか否かを比較
し、パケットキュー閾値1271g以上であればステッ
プ34へ進み、出力パケット識別#1271dに対応す
るBP3331が‘0’であるか否かを比較し、‘0’
であればステップ36へ進み、優先パケットキュー#1
271bに対応する優先パケットキュー1221へのパ
ケット送出加速を送信パケット選択部1263へ指示す
る。また、ステップ32でパケットキュー長1271e
がパケットキュー閾値1271g未満である場合、ステ
ップ34で出力パケット識別#1271dに対応するB
P3331が‘1’である場合にはいずれもステップ3
0で進む。なお、ステップ32では、パケットキュー閾
値1271gの代わりに、最大パケットキューサイズ1
271fを用いるようにしてもよい。
【0121】ここで図33の送出パケット選択部126
3において、コマンド解析部1253からのパケット送
出加速の指示を受けた場合の速度制御の一例を説明す
る。速度制御の一方式例としては、公知技術である重み
付け優先制御の重みを変化させて優先クラスキューから
のパケット送出頻度を増加させる方法がある。これによ
り、指定された優先クラスキューからのパケット送出速
度が送信パケット選択部1263からパケット/フレー
ム変換部1162への送出速度に占める割合を増やすこ
とができ、転送速度を増加させることができる。
【0122】但し、本実施の形態ではパケット送出速度
を向上することができる方法であれば速度制御の方式は
これに限定されることはなく、例えばその他の方式例と
して、優先パケットキューのリードポインタとライトポ
インタとの差分を一定の時間間隔でモニタして送出速度
を確認して、ある閾値になったら送出を抑止する論理を
送信パケット選択部1213で各優先クラスキュー対応
に持たせておき、輻輳状態になった優先クラスキューの
送出速度の閾値を上げ、他の優先クラスキュー1221
の送出速度の閾値を下げるといった方法を用いても構わ
ない。
【0123】本実施の形態によれば、前段のバッファが
輻輳になった場合にも後段のバッファの空き領域を有効
利用してパケット廃棄を防ぐことができる。なお、本実
施の形態ではパケット中継装置と回線対応部との間での
バッファを共有するための動作を説明したが、本発明は
これに限定されることはなく、回線対応部を前段、パケ
ット中継装置を後段にするなど前段と後段の組合せは種
々の変形が可能である。
【0124】また、本実施の形態では回線対応部からパ
ケット中継装置へパケットを伝達する手段を用いてパケ
ットの送出抑止/解除要求をコマンドという形式で伝達
させることを前提に説明したが、パケットの送出抑止/
解除要求の伝達手段については本発明はこれに限定され
ることはなく、例えばパケット中継装置と回線対応部と
の間にパケット転送用とは別に独立した信号線を設け、
この信号線を用いてパケットの送出抑止/解除要求を伝
達したり、パケット中継装置と回線対応部との間でハン
ドシェイクを行ってパケットの送出抑止/解除要求を伝
達したりしても差し支えない。
【0125】さらに、制御端末6000もパケット中継
装置1000に直接接続する例を示したが、パケット中
継装置1000にアクセスできれば接続方法は限定され
ず、例えば図1に示す通信端末4000aと同じ構内網
に接続してパケット中継装置1000cにリモートアク
セスしてもよい。また制御端末6000に表示させる設
定画面についても、パケット中継装置1000に設定し
得る情報を表示・設定できるのであれば種々の変形が可
能である。
【0126】
【発明の効果】本発明によると、以上説明したように、
パケット中継装置内に設けられた分散されたバッファを
パケットレベルで選択的に関連付けることができ、前段
あるいは後段のバッファが輻輳状態にあってもパケット
の優先度に応じて後段あるいは前段のバッファの空き領
域を有効利用することができるので、パケットレベルの
優先制御と連携しながらパケットの廃棄を防ぐことによ
り、通信品質の劣化を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に関する通信システムの構成図。
【図2】パケット中継装置1000で取り扱う転送情報
のフォーマットの一例を示す説明図。
【図3】ヘッダ部3100に含まれるTOS3103に
関する内部フォーマットの一例を示す説明図。
【図4】パケット中継装置1000の構成図。
【図5】パケット転送部1210・パケットバッファ1
220・フレーム処理部1110の構成図(1)。
【図6】コマンド設定部1151からパケット転送部1
210へ発行するコマンド3300のフォーマットの一
例を示す説明図。
【図7】送信セルバッファ1165における優先クラス
キュー1168の状態を管理する送信セル状態管理部1
171の一例としての構成図(1)。
【図8】コマンド設定部1151における送出抑止指示
処理のフローチャート(1)。
【図9】ステップ100で実行するコマンド発行処理の
フローチャート。
【図10】送信パケット状態管理部1271の構成図
(1)。
【図11】コマンド解析部1253における送出抑止処
理のフローチャート(1)。
【図12】制御端末6000におけるバッファ情報設定
要求処理のフローチャート。
【図13】プロセッサ部1500におけるバッファ情報
設定処理のフローチャート。
【図14】制御端末6000におけるステップ52で出
力装置に表示される設定画面の一表示例の説明図。
【図15】本実施の形態におけるバッファ管理方法のシ
ーケンス図。
【図16】送信パケット状態管理部1271の構成図
(2)。
【図17】送信セル状態管理部1171の構成図
(2)。
【図18】送信セル状態管理部1171の構成図
(3)。
【図19】コマンド設定部1151における送出抑止指
示処理のフローチャート(2)。
【図20】ステップ200で実行する送信セル状態更新
処理のフローチャート(1)。
【図21】ステップ200で実行する送信セル状態更新
処理のフローチャート(2)。
【図22】コマンド設定部1151における送出抑止指
示処理のフローチャート(3)。
【図23】ステップ200で実行する送信セル状態更新
処理のフローチャート(3)。
【図24】優先クラスキュー1168のキューサイズが
変化する場合についての説明図(1)。
【図25】優先クラスキュー1168のキューサイズが
変化する場合についての説明図(2)。
【図26】コマンド設定部1151における送出抑止指
示処理のフローチャート(4)。
【図27】コマンド設定部1151における送出抑止指
示処理のフローチャート(5)。
【図28】ステップ200で実行する送信セル状態更新
処理のフローチャート(4)。
【図29】ステップ300で実行する輻輳経験キューサ
イズ調整処理のフローチャート。
【図30】輻輳回数に応じて優先クラスキュー1168
のキューサイズが変化する場合についての説明図。
【図31】パケット転送部1210・パケットバッファ
1220・フレーム処理部1110の構成図(2)。
【図32】パケット転送部1210・パケットバッファ
1220・フレーム処理部1110の構成図(3)。
【図33】パケット転送部1210・パケットバッファ
1220・フレーム処理部1110の構成図(4)。
【図34】送信パケット状態管理部1271の構成図
(3)。
【図35】コマンド解析部1253における送出抑止処
理のフローチャート(2)。
【符号の説明】
1000 パケット中継装置 2000 公衆網 3000 パケット 4000 通信端末 5000 私設網 6000 制御端末 1100 回線対応部 1200 パケット処理部 1300 クロスバスイッチ 1500 プロセッサ 1210 パケット転送部 1220 パケットバッファ 1100 フレーム処理部 1120 物理レイヤ対応部 1221 優先パケットキュー 1168 優先クラスキュー 1171 送信セル状態管理部 1151 コマンド設定部 1253 コマンド解析部 1271 送信パケット状態管理部 6100 設定画面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K030 GA11 HA10 HB17 HC01 HC14 HD01 HD06 JA05 KA03 LC18 LE05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各種回線網に配置され、受信データをパケ
    ットに変換し、該パケットに含まれる宛先情報に基づ
    き、該パケットの中継を行うパケット中継装置であっ
    て、 パケットに含まれる優先度に対応した優先クラスキュー
    毎の、蓄積されたキュー長と、最大キューサイズ又はキ
    ュー閾値とを記憶する送信セル状態管理部と、 前記送信セル状態管理部を参照して、各優先クラスキュ
    ーに蓄積されたキュー長と、最大キューサイズ又はキュ
    ー閾値とを比較して、該優先クラスキューにセルを蓄積
    できるか否かを判定し、該判定に基づき、該パケットの
    送出抑止又は解除を行うための優先度毎のコマンド付加
    情報を含むコマンドを作成するコマンド設定部と、 該優先度に対応した優先パケットキュー毎の、該コマン
    ドによる送出抑止を受付けるか否かを示す送出抑止条件
    を記憶する送信パケット状態管理部と、 前記コマンド設定部により作成された該コマンドに含ま
    れる該コマンド付加情報を取得し、前記送信パケット状
    態管理部に記憶された該送出抑止条件に基づき、該パケ
    ットの送出抑止又は解除の指示を行うコマンド解析部
    と、 前記コマンド解析部からの該パケットの送出抑止又は解
    除の指示に従い、該パケットの送出抑止又は解除を行う
    送信パケット選択部とを備えたパケット中継装置。
  2. 【請求項2】前記パケット中継装置は、該パケット中継
    装置に対する各種制御情報を外部の制御装置から設定す
    るための外部接続手段を備え、前記外部接続手段を介し
    て接続した制御装置は、該制御装置の利用者からの指示
    に応じて前記最大キューサイズや前記キュー閾値・前記
    送出抑止条件といった制御情報を該パケット中継装置の
    前記送信セル状態管理部や前記送信パケット状態管理部
    に設定することを特徴とする請求項1に記載のパケット
    中継装置。
  3. 【請求項3】前記送信パケット状態管理部は、優先度の
    異なるパケットを、同一の優先パケットキューに記憶す
    ることで、該優先パケットキューと該優先クラスキュー
    との関連付けを、1対複数とし、又は、 前記送信セル状態管理部は、優先度の異なるセルを、同
    一の優先クラスキューに記憶することで、該優先パケッ
    トキューと該優先クラスキューとの関連付けを、複数対
    1としたことを特徴とする請求項1に記載のパケット中
    継装置。
  4. 【請求項4】前記送信セル状態管理部は、優先度の異な
    るセルを、同一の優先クラスキューに記憶することで、
    該優先パケットキューと該優先クラスキューとの関連付
    けを複数対1とすると共に、優先度毎にそれぞれ異なる
    キュー閾値を設定し、 前記コマンド設定部は、同一の優先クラスキューに対応
    するパケットの優先順位を、該キュー閾値に基づき、送
    出抑止又は解除を行うためのコマンドを作成することを
    特徴とする請求項1に記載のパケット中継装置。
  5. 【請求項5】前記送信セル状態管理部は、さらに、各々
    の最大キューサイズに対するキューサイズの増減分を示
    す値であるキューマージン、及び/又は、キュー長が最
    大キューサイズと該キューマージンとを合計した値以上
    になった場合の回数を示す輻輳経験カウント値を記憶
    し、 前記コマンド設定部は、該キューマージン、及び/又
    は、該輻輳経験カウント値に基づいて、該パケットの送
    出抑止の対象となる優先クラスキューのキューサイズを
    変更するようにした請求項1乃至4のいずれかに記載の
    パケット中継装置。
  6. 【請求項6】該優先クラスキューに蓄積されたセルの送
    出可否を、各種回線網の契約帯域に応じて判定するシェ
    ービング部をさらに備えた請求項1乃至5のいずれかに
    記載のパケット中継装置。
  7. 【請求項7】前記送信パケット状態管理部は、さらに、
    パケットキュー長と、最大パケットキューサイズ又はパ
    ケットキュー閾値とを記憶し、前記コマンド解析部は、
    該コマンドに含まれる該コマンド付加情報を取得し、前
    記送信パケット状態管理部に記憶された該送出抑止条件
    と、該パケットキュー長と該最大パケットキューサイズ
    又は該パケットキュー閾値との比較結果とに基づいて、
    該パケットの送出抑止、解除、送出加速のいずれかの指
    示を、前記送信パケット選択部に行うことを特徴とする
    請求項1乃至6のいずれかに記載のパケット中継装置。
  8. 【請求項8】パケットに含まれる優先度に対応した優先
    クラスキュー毎の、蓄積されたキュー長と、最大キュー
    サイズ又はキュー閾値とを記憶する送信セル状態管理部
    と、 該優先度に対応した優先パケットキュー毎の、該コマン
    ドによる送出抑止を受付けるか否かを示す送出抑止条件
    を記憶する送信パケット状態管理部と、を備えたパケッ
    ト中継装置におけるバッファ管理方法であって、 前記送信セル状態管理部を参照して、各優先クラスキュ
    ーに蓄積されたキュー長と、最大キューサイズ又はキュ
    ー閾値とを比較して、該優先クラスキューにセルを蓄積
    できるか否かを判定し、該判定に基づき、該パケットの
    送出抑止又は解除を行うための優先度毎のコマンド付加
    情報を含むコマンドを作成し、 作成された該コマンドに含まれる該コマンド付加情報を
    取得し、前記送信パケット状態管理部に記憶された該送
    出抑止条件に基づき、該パケットの送出抑止又は解除の
    指示を行い、 該パケットの送出抑止又は解除の指示に従い、該パケッ
    トの送出抑止又は解除を行うようにしたバッファ管理方
    法。
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