JP2002354006A - 重複アドレスのネットワークシステム - Google Patents

重複アドレスのネットワークシステム

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JP2002354006A
JP2002354006A JP2001155177A JP2001155177A JP2002354006A JP 2002354006 A JP2002354006 A JP 2002354006A JP 2001155177 A JP2001155177 A JP 2001155177A JP 2001155177 A JP2001155177 A JP 2001155177A JP 2002354006 A JP2002354006 A JP 2002354006A
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JP2001155177A
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Yoshikazu Sato
嘉一 佐藤
Takaaki Miyata
孝明 宮田
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プライベートアドレスが重複する可能性のあ
る複数のプライベートアドレス空間からの要求をサーバ
で処理できるネットワークを実現する。 【解決手段】 各プライベートアドレス空間4〜6は、
それぞれを識別するためのVLAN−IDを有してい
る。重複アドレス対応サーバ2は、VLAN−IDに対
応した仮想インタフェースと、各プライベートアドレス
空間4〜6のアドレスとの関係を示すルーティングテー
ブル7を備えている。重複アドレス対応サーバ2のサー
バ部8は、プライベートアドレス空間4〜6の機器から
要求があった場合は、その要求とVLAN−IDを記憶
しておき、その応答を行う場合は、ルーティングテーブ
ル7を参照し、応答先のアドレスに対応した仮想インタ
フェースを選択して応答する。仮想インタフェース処理
部9は、該当するVLAN−IDを付与してスイッチン
グハブ3に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各ネットワーク内
で、機器が例えばプライベートIPアドレスといった特
定のプロトコルのプライベートアドレスを用い、かつ、
各ネットワーク間でプライベートアドレスの重複を許可
する複数のネットワークにおいて、これらに機器からの
要求を処理するサーバを接続するようにしたものであ
る。
【0002】
【従来の技術】インターネットは、IP(Internet Pro
tocol)アドレスと呼ばれるユニークなアドレスを、コ
ンピュータを始めとする各種ネットワーク機器に割り当
てることで、機器同士の通信を可能としている。IPア
ドレスとはTCP/IPプロトコルで接続されたネットワーク
において、通信を行う機器同士を識別するために用いら
れる整数値である。その整数値は、例えば規格IPv4では
4バイト長、後続する規格IPv6では16バイト長であ
る。
【0003】各機器間で通信を行うためには、各機器を
IPアドレスによって区別する必要があるため、同一ネ
ットワークに接続された全ての機器は、互いに異なるI
Pアドレスを持っていなければならない。従ってインタ
ーネットに接続されている機器はユニークなIPアドレ
スを持っていなければならない。もちろん、インターネ
ットに接続されていないネットワークであれば、そのネ
ットワーク内で重複しないIPアドレスを自由に割り振
ることができる。
【0004】IPアドレスにはプライベートアドレスと
呼ばれる特別なアドレスがあり、このアドレスは、イン
ターネットでは使用しないということが保証されてい
る。プライベートアドレスは、インターネットとは独立
のネットワークを構成する場合に使用することができ
る。プライベートアドレスによるネットワークとインタ
ーネットとの間で通信を行うためには、ProxyやN
ATを用いて中継する方法が採られるのが普通である。
【0005】ここでNAT(Network Address Translati
on)とは、プライベートアドレスによるネットワークを
インターネットに接続する際に、利用可能な技術であっ
て、グローバルなIPアドレスとプライベートアドレス
とを相互に変換する役割を持つ。また、Proxyと
は、プライベートアドレス空間のクライアントからの要
求に基づき、そのクライアントに代わってグローバルア
ドレス空間への要求を行い、また、その要求に対するグ
ローバルアドレス空間からの応答をプライベートアドレ
ス空間のクライアントに応答して送出するプロキシサー
バとしての機能を持つものである。
【0006】例えばプロキシサーバの例としてHTTP
Proxyについて説明する。HTTP Proxy
とは、クライアントからWebサーバへのHTTPリク
エストを受け取り、クライアントの代わりにインターネ
ット上のWebサーバへHTTPリクエストを発行し、
サーバからの応答をクライアントに返す役割を担うもの
である。インターネット上のWebサーバに対して実際
にHTTP要求を発行するのはProxyであるため、
クライアント側がプライベートアドレスである場合で
も、サーバ・クライアント間でHTTPプロトコルによ
る通信が可能である。
【0007】一方、大規模なプライベートネットワーク
を低コストで構築するための技術としてVPN(Virtual
Private Network)がある。例えば、MPLS(Multi Pr
otocol Label Switching)技術によるVPNは、キャリ
ア側がMPLS網を提供し、加入者側は本社、支社とい
った地域的に独立した単位でそれぞれの持つプライベー
トネットワークを単にMPLS網に接続することで、高
度なセキュリティを保ちながら、加入者毎にそれぞれ独
立した大規模なプライベートネットワーク構築が可能で
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな複数のプライベートアドレス空間に対し、Prox
y機能を提供することを考えた場合、例えば、上記のよ
うなVPNサービスを提供しているキャリアが接続サー
ビスの一つとしてインターネット上のホームページ閲覧
サービスもProxy機能を用いて提供しようとした場
合、次のような問題があった。
【0009】即ち、複数のプライベートアドレス空間
は、それぞれ独立なものであるため、一般にあるアドレ
ス空間のプライベートアドレスは、異なるアドレス空間
で用いられている可能性があることである。従って、複
数の独立したプライベートアドレス空間を単純に接続し
Proxy機能を提供しようとしても、IPアドレスの
衝突が発生し、期待する処理を行うことができない。
【0010】そこで、このような問題を解決する手段と
して、プライベートアドレス空間の個数分のProxy
用機器を設置することが考えられる。しかしながら、例
えば上記のVPNキャリアが1000件の加入者を持つ
とすれば、1000個のProxy用機器が必要とな
る。従って、このような解決策は規模が大きい場合、現
実的な解とはなり得ないものであった。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決するため次の構成を採用する。 〈構成1〉各ネットワーク内で、機器が特定のプロトコ
ルのアドレスを用い、かつ、各ネットワーク間でアドレ
スの重複を許可する複数のネットワークと、これら複数
のネットワークに、各ネットワークの識別情報に基づき
スイッチングを行うスイッチング手段を介して接続され
る重複アドレス対応サーバとからなる重複アドレスのネ
ットワークシステムであって、重複アドレス対応サーバ
は、識別情報に対応した仮想インタフェースと、ネット
ワークアドレスとの関係を示すルーティングテーブル
と、識別情報と仮想インタフェースとが予め関連付けさ
れ、いずれかのネットワーク内の機器から任意の要求が
あった場合は、その要求と要求に付加された識別情報と
を記憶しておき、要求に対する応答を行う場合は、ルー
ティングテーブルを参照し、応答先のネットワークアド
レスと、識別情報に関連付けられている仮想インタフェ
ースとが一致する仮想インタフェースを選択し、この仮
想インタフェースに対して応答を行うサーバ部と、サー
バ部のデータを受け取るための複数の仮想インタフェー
スを備え、いずれかの仮想インタフェースから応答デー
タを受け取った場合、ルーティングテーブルにおいて、
受け取った仮想インタフェースに関連付けられている識
別情報を付加してスイッチング手段に送出する仮想イン
タフェース処理部とを備えたことを特徴とする重複アド
レスのネットワークシステム。
【0012】〈構成2〉各ネットワーク内で、機器が特
定のプロトコルのアドレスを用い、かつ、各ネットワー
ク間でアドレスの重複を許可する複数のネットワーク
と、これら複数のネットワークに、各ネットワークの識
別情報に基づきスイッチングを行うスイッチング手段を
介して接続される重複アドレス対応サーバとからなる重
複アドレスのネットワークシステムであって、重複アド
レス対応サーバは、スイッチング手段とのデータの授受
を行う場合、データの識別情報とアドレスの組合せと、
特定のアドレスとそれぞれ異なるポートの組合せとの相
互変換を行う重複アドレス変換部と、重複アドレス変換
部を介して、特定のアドレスとそれぞれ異なるポートで
要求を受け付け、要求への応答データは重複アドレス変
換部に対して特定のアドレスと該当するポートで行うサ
ーバ部とを備えたことを特徴とする重複アドレスのネッ
トワークシステム。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
例を用いて詳細に説明する。 《具体例1》 〈構成〉図1は、本発明の重複アドレスのネットワーク
システムの具体例1を示す構成図である。図示のネット
ワークシステムは、インターネット1、重複アドレス対
応サーバ2、スイッチングハブ(スイッチング手段)
3、プライベートアドレス空間4,5,6からなる。
【0014】インターネット1は、ユニークなIPアド
レスが付与されたグローバルアドレス空間である。プラ
イベートアドレス空間4,5,6は、それぞれプライベ
ートアドレス空間(プライベートネットワーク)であ
り、これらのプライベートアドレス空間4,5,6が、
スイッチングハブ3および重複アドレス対応サーバ2を
介してインターネット1(グローバルアドレス空間)に
接続されている。尚、以下の具体例では、これらプライ
ベートアドレス空間4,5,6およびインターネット1
は、IPアドレス空間であるとする。
【0015】各プライベートアドレス空間4,5,6で
は、それぞれ任意のプライベートアドレスの付与が許可
されており、その結果、異なるプライベートアドレス空
間ではIPアドレスの重複が発生する可能性を有してい
る。以下、説明の便宜上、各プライベートアドレス空間
4,5,6は、すべて同じネットワークアドレス192.16
8.1.0/24を持つものとする。
【0016】また、各プライベートアドレス空間4,
5,6では、IEEE802.1Q対応フレームのV
(Virtual:仮想)LANが構成されている。このVL
ANとは、後述するフレームヘッダ中のVLANタグを
用いて、異なるネットワーク間で、仮想的に同一のLA
Nを実現する技術である。
【0017】図2は、VLAN−ID対応のフレームヘ
ッダの説明図である。図示のように、VLAN−ID対
応のフレームヘッダでは、行き先アドレス、送信元アド
レスに続いて32bit長のVLANタグ(VLAN−
ID)が付与される。このVLANタグは、その端末が
VLANにおいてどのグループに属するかを示す識別情
報であり、スイッチングハブ3は、このVLANタグに
基づいてスイッチングを行うようになっている。これに
より、異なるネットワーク間であっても、あたかも同一
のLANのように扱うことができるようになっている。
尚、図1において、各プライベートアドレス空間4,
5,6が、VLANにおける各グループに対応している
とする。
【0018】図1に戻り、スイッチングハブ3は、それ
ぞれのプライベートアドレス空間4,5,6に接続さ
れ、IEEE802.1Q規格に対応したフレームを解
釈しスイッチング処理を行うことができるVLAN−I
D対応のスイッチング手段である。
【0019】重複アドレス対応サーバ2は、スイッチン
グハブ3を介して各プライベートアドレス空間4,5,
6のクライアント(機器)からの要求を受け取り、か
つ、その要求に対する応答を行うサーバであり、本具体
例ではプロキシサーバであるとする。この重複アドレス
対応サーバ2は、ルーティングテーブル7、サーバ部
8、仮想インタフェース処理部9を有している。ルーテ
ィングテーブル7は、各プライベートアドレス空間4,
5,6のネットワークアドレスと、予め定められた仮想
インタフェースとの関係とを示すテーブルであり、次の
ように構成されている。
【0020】図3は、ルーティングテーブルの説明図で
ある。ここで、行き先とは、各プライベートアドレス空
間4,5,6のネットワークアドレスであり、インタフ
ェースとは、サーバ部8と仮想インタフェース処理部9
との仮想的なインタフェースを示しており、図中のvl
an004、vlan005、vlan006は、それ
ぞれVLAN−ID=4,5,6に対するeth0の仮
想インタフェースであるとする。即ち、行き先が同じで
出力インタフェースが異なるエントリが、異なるVLA
N−ID毎に複数存在する点が特徴である。
【0021】サーバ部8は、重複アドレス対応サーバ2
におけるプロキシ処理を行う機能部であり、VLAN−
IDと仮想インタフェースとが予め関連付けされ、いず
れかのプライベートアドレス空間の機器から任意の要求
があった場合は、その要求と要求に付加されたVLAN
−IDの情報とを記憶しておき、その要求に対する応答
を行う場合は、ルーティングテーブル7を参照し、応答
先のネットワークアドレスと、VLAN−IDに関連付
けられている仮想インタフェースとが一致する仮想イン
タフェースを選択し、この仮想インタフェースに対して
応答を行う機能を有している。
【0022】仮想インタフェース処理部9は、重複アド
レス対応サーバ2におけるOSI参照モデルにおけるレ
イヤ2の処理を行う機能部であり、サーバ部8からのデ
ータの受け口として複数の仮想インタフェースを備え、
いずれかの仮想インタフェースから応答データを受け取
った場合、ルーティングテーブル7において、その仮想
インタフェースに関連付けられているVLAN−IDを
付加してスイッチングハブ3に送出する機能を有してい
る。
【0023】〈動作〉以下、具体例1の動作を説明す
る。図4は、具体例1の動作を示すフローチャートであ
る。図4において、(a)はプライベートアドレス空間
4,5,6からの要求を受け付ける場合の動作であり、
(b)は、これらプライベートアドレス空間4,5,6
への応答を行う場合の動作である。
【0024】プライベートアドレス空間4,5,6側か
らのHTTP要求を含むサービス要求は、スイッチング
ハブ3を経由して重複アドレス対応サーバ2に送られて
くる。重複アドレス対応サーバ2のサーバ部8は、この
要求を解析し(ステップS11a)、次のようなテーブ
ルに記録する。
【0025】図5は、このテーブルの説明図であり、こ
れは要求事項と応答先の対応テーブルである。図中の要
求事項とは、要求内容を識別するための情報であり、ま
た、応答先アドレスとは、要求元機器のプライベートI
Pアドレスである。更に、付加情報とはVLAN−ID
であり、各プライベートアドレス空間4,5,6からの
要求には値として4,5,6が付加されるよう設定され
ている。
【0026】即ち、本具体例では、重複アドレス対応サ
ーバ2のサーバ部8が、各プライベートアドレス空間
4,5,6からの要求に対し、応答すべきIPアドレス
だけでなく、VLAN−IDの値も記録しておく点が特
徴である(ステップS12a→ステップS13a)。こ
の点以外は、その要求に対する通常のプロキシ処理と同
様であり、サーバ部8は必要に応じてインターネット1
側へHTTP要求等を代理で送信する(ステップS14
a)。
【0027】尚、ステップS12aにおいて、VLAN
−ID対応のフレームではない場合は単にこれを捨てて
いる(ステップS15a)。これはエラー実装方法の一
つであって本発明の観点からは本質的ではない。以上が
図4(a)で示したプライベートアドレス空間4,5,
6からの要求受け付け動作の説明である。
【0028】次に、図4(b)に示す各プライベートア
ドレス空間4,5,6への応答動作を説明する。重複ア
ドレス対応サーバ2におけるサーバ部8は、上記の要求
に対する応答としてのデータ(インターネット1側から
の重複アドレス対応サーバ2に対するHTTP応答等)
が整った場合、先ず、図5に示した要求−応答対応テー
ブルとの照合を行う(ステップS11b、S12b)。
この応答が要求−応答対応テーブルに記録されたもので
ある場合、上記の要求処理によりテーブルに記録された
ものであると判断し、処理を続行する。この場合は、要
求−応答対応テーブルに記録された応答先IPアドレス
と付加情報(VLAN−ID)の値との両方を参照し、
図3で示すルーティングテーブル7の中から、VLAN
−IDの値とインタフェース名との対応関係を利用し
て、正しい出力インタフェースを選び出す(ステップS
13b)。即ち、この場合では、VLAN−IDの値n
に対応したインタフェース名vlan000nを選択す
る。
【0029】それ以降の動作は通常の応答処理と同一で
あり、サーバ部8は、見つかった出力インタフェースに
対して応答を返送する(ステップS14b)。これによ
り、仮想インタフェース処理部9は、受け取った仮想イ
ンタフェースに対応したVLAN−IDを付加して、ス
イッチングハブ3に送出する。また、ステップS12b
において、(a)の代理処理に対する応答のフレームで
はない場合は単にこれを捨てている(ステップS15
b)。これも(a)のステップS15aと同様、エラー
実装方法の一つであって、これ以外のエラー処理であっ
てもよい。
【0030】〈効果〉以上のように、具体例1によれ
ば、重複アドレス対応サーバ2に、プライベートアドレ
ス空間4,5,6のネットワークアドレスとVLAN−
IDに関連付けられた仮想インタフェースとの対応関係
を示すルーティングテーブル7を設け、いずれかのプラ
イベートアドレス空間4,5,6の機器から要求があっ
た場合は、その機器のプライベートアドレスとVLAN
−IDの値を保持しておき、この要求への応答を行う場
合は、ルーティングテーブル7を参照して、そのVLA
N−IDの値に対応した仮想インタフェースを見つけ出
し、サーバ部8がこの仮想インタフェースに対して応答
データを送出するようにしたので、アドレスの重複のあ
る複数のネットワークに対して一つのサーバによりイン
ターネット・プロキシサービス等のサーバ機能を提供す
ることが可能となる。
【0031】《具体例2》具体例2は、プライベートア
ドレスとプライベートアドレス空間を識別するためのV
LAN−IDとのペアをNAPT(Network Address Po
rt Translation)処理により変換し、この変換データに
対してサーバ機能を提供するようにしたものである。
【0032】〈構成〉図6は、具体例2の構成図であ
る。図示のネットワークシステムは、インターネット
1、スイッチングハブ3、プライベートアドレス空間
4,5,6、重複アドレス対応サーバ11からなる。こ
こで、インターネット1、スイッチングハブ3およびプ
ライベートアドレス空間4,5,6は具体例1と同様で
あるため、ここでの説明は省略する。
【0033】重複アドレス対応サーバ11は、具体例1
と同様に、スイッチングハブ3を介して各プライベート
アドレス空間4,5,6のクライアント(機器)からの
要求を受け取り、かつ、その要求に対する応答を行うプ
ロキシサーバであり、サーバ部12と重複アドレス変換
部13からなる。サーバ部12はプロキシ機能を有する
サーバであり、重複アドレス変換部13を介して各プラ
イベートアドレス空間4,5,6からの要求を受け付
け、その要求への応答データは、自身のプライベートア
ドレスとポート番号で重複アドレス変換部13に対して
行うよう構成されている。重複アドレス変換部13は、
重複アドレス対応サーバ11においてスイッチングハブ
3とのデータの授受を行う機能部であり、スイッチング
ハブ3のデータとサーバ部12のデータとのNAPT処
理を行うものである。即ち、スイッチングハブ3から受
け取ったデータにおけるVLAN−IDとプライベート
アドレスの組合せと、サーバ部12のプライベートアド
レスとそれぞれ異なるポート番号の組合せとの相互変換
を行う機能を有しており、この相互変換のための変換テ
ーブルを備えている。尚、この変換テーブルについては
後述する。
【0034】〈動作〉以下、具体例2の動作を説明す
る。図7は、具体例2の動作を示すフローチャートであ
る。図7において、(a)はプライベートアドレス空間
4,5,6よりインターネット1への変換を行う場合の
動作であり、(b)は、インターネット1よりプライベ
ートアドレス空間4,5,6への変換を行う場合の動作
である。
【0035】プライベートアドレス空間4,5,6側か
らインターネット1側へフレームを送信する場合、
(a)に示すように、重複アドレス対応サーバ11にお
ける重複アドレス変換部13は、スイッチングハブ3よ
り送られてきたフレームを解析する(ステップS21
a)。フレームがVLAN−ID対応の場合、宛先IP
アドレスが重複アドレス対応サーバ11宛であり、かつ
宛先ポートがHTTPプロキシ用のポートである場合、
送信元の[プライベートアドレス、ポート番号k、VL
AN−ID]の組を、[重複アドレス対応サーバ11の
プライベートアドレスとポート番号]の組に変換し、こ
れを変換テーブルに記録する(ステップS22a→ステ
ップS23a→ステップS24a→ステップS25
a)。
【0036】図8は、変換テーブルの説明図である。図
示のように、プライベートアドレスと付加情報(VLA
N−ID)との組合せに対して重複アドレス対応サーバ
11のプライベートアドレスが予め決められている。
尚、この変換テーブルでは、ポート番号を表すフィール
ドも存在する。これは、利用可能なグローバルアドレス
の個数がプライベートアドレスよりも少ない場合(多く
の場合、グローバルアドレスは一つ)に用いられる公知
の技術である。この技術はIPアドレス+ポート番号の
組合せによる相互変換を行うものであり、NAPTまた
はIPマスカレードと呼ばれている。
【0037】この後、サーバ部12は通常のHTTPプ
ロキシ処理を行い(ステップS26a)、書き換えたフ
レームをインターネット1側に送信する(ステップS2
7a)。尚、ステップS22aにおいて、VLAN−I
D対応のフレームではない場合、また、ステップS23
aにおいて、宛先ポートがHTTPプロキシ用のポート
でない場合は、このフレームを捨てている(ステップS
28a)。これはエラー処理方法の一つであって、これ
以外のエラー処理であってもよい。
【0038】次に、(b)に示されたインターネット1
よりプライベートアドレス空間4,5,6側への変換を
行う場合の動作を説明する。インターネット1側からプ
ライベートアドレス空間4,5,6側にフレームを送信
する場合、重複アドレス対応サーバ11のサーバ部12
は、先ず、HTTPプロキシの逆処理を行う。即ち、イ
ンターネット1側より受信したパケットの種別を解析し
(ステップS21b)、(a)の処理による要求への応
答かを判定し(ステップS22b)、そうであった場合
は、HTTPプロキシの逆処理を行う(ステップS23
b)。尚、このプロキシの逆処理は従来と同様である。
【0039】次に、重複アドレス対応サーバ11の重複
アドレス変換部13は、図8の変換テーブルとフレーム
との照合を行い、このフレームの宛先がテーブルに記録
された宛先と同一である場合、(a)の処理によりテー
ブルに設定された宛先へのフレームであると判断し、処
理を続行する。この場合は、テーブルを逆向きに参照す
ることで、送信先である(192.168.1.1、ポート番号
n)の組に対応する(プライベートアドレス、ポート番
号k、VLAN−ID)の組を見つけ出す(ステップS
24b)。この情報に基づき、フレーム内の192.168.1.
1の部分をプライベートアドレスとVLAN−IDのペ
アに書き換え、ポート番号nをポート番号kに書き換え
(ステップS25b)、このフレームをスイッチングハ
ブ3を介してプライベートアドレス空間4,5,6側に
送る(ステップS26b)。
【0040】〈効果〉以上のように、具体例2によれ
ば、プライベートアドレスとVLAN−IDのペアをN
APT処理により変換し、この変換データに対してプロ
キシサーバ機能を提供するようにしたので、具体例1と
同様に、アドレスの重複のある複数のネットワークに対
して一つのサーバによりインターネット・プロキシサー
ビス等のサーバ機能を提供することが可能となると共
に、サーバ部12と重複アドレス変換部13とを別体で
構成することも可能であり、この場合、サーバ部12は
従来のサーバをそのまま利用することができるという効
果がある。
【0041】《利用形態》尚、上記各具体例では、プラ
イベートアドレス空間4,5,6を識別するための情報
としてVLAN−IDを用いたが、識別情報としてこの
情報に限定されるものではない。例えば、MPLS(Mul
ti Protocol Label Switching)網におけるMPLSラベ
ルといった識別情報も同様に適用可能であり、このよう
に、各プライベートアドレス空間4,5,6に固有の情
報であれば、どのような情報も適用可能である。
【0042】また、各具体例では、特定のプロトコルの
アドレスとしてIPアドレスとしたが、これに限定され
るものではなく、任意のネットワークで用いるアドレス
であればどのようなプロトコルであっても適用可能であ
る。
【0043】更に、各具体例では、重複アドレス対応サ
ーバ2、11のサーバ機能としてプロキシサーバの例を
説明したが、これに限定されるものではなく、Webサ
ーバやメールサーバといったサーバであっても同様に適
用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の重複アドレスのネットワークシステム
の具体例1を示す構成図である。
【図2】VLAN−ID対応のフレームヘッダの説明図
である。
【図3】ルーティングテーブルの説明図である。
【図4】具体例1の動作を示すフローチャートである。
【図5】具体例1における要求事項と応答先の対応テー
ブルの説明図である。
【図6】具体例2の構成図である。
【図7】具体例2の動作を示すフローチャートである。
【図8】具体例2における変換テーブルの説明図であ
る。
【符号の説明】
1 インターネット 2、11 重複アドレス対応サーバ 3 スイッチングハブ 4〜6 プライベートアドレス空間 7 ルーティングテーブル 8、12 サーバ部 9 仮想インタフェース処理部 13 重複アドレス変換部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K030 GA08 GA12 HA08 HB18 HC01 HC14 HD03 HD06 HD09 KA05 KA07 LD17 MD10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各ネットワーク内で、機器が特定のプロ
    トコルのアドレスを用い、かつ、前記各ネットワーク間
    で前記アドレスの重複を許可する複数のネットワーク
    と、これら複数のネットワークに、各ネットワークの識
    別情報に基づきスイッチングを行うスイッチング手段を
    介して接続される重複アドレス対応サーバとからなる重
    複アドレスのネットワークシステムであって、 前記重複アドレス対応サーバは、 前記識別情報に対応した仮想インタフェースと、ネット
    ワークアドレスとの関係を示すルーティングテーブル
    と、 前記識別情報と前記仮想インタフェースとが予め関連付
    けされ、前記いずれかのネットワーク内の機器から任意
    の要求があった場合は、その要求と当該要求に付加され
    た識別情報とを記憶しておき、前記要求に対する応答を
    行う場合は、前記ルーティングテーブルを参照し、応答
    先のネットワークアドレスと、前記識別情報に関連付け
    られている仮想インタフェースとが一致する当該仮想イ
    ンタフェースを選択し、この仮想インタフェースに対し
    て応答を行うサーバ部と、 前記サーバ部のデータを受け取るための前記複数の仮想
    インタフェースを備え、いずれかの仮想インタフェース
    から応答データを受け取った場合、前記ルーティングテ
    ーブルにおいて、当該受け取った仮想インタフェースに
    関連付けられている識別情報を付加して前記スイッチン
    グ手段に送出する仮想インタフェース処理部とを備えた
    ことを特徴とする重複アドレスのネットワークシステ
    ム。
  2. 【請求項2】 各ネットワーク内で、機器が特定のプロ
    トコルのアドレスを用い、かつ、前記各ネットワーク間
    で前記アドレスの重複を許可する複数のネットワーク
    と、これら複数のネットワークに、各ネットワークの識
    別情報に基づきスイッチングを行うスイッチング手段を
    介して接続される重複アドレス対応サーバとからなる重
    複アドレスのネットワークシステムであって、 前記重複アドレス対応サーバは、 前記スイッチング手段とのデータの授受を行う場合、当
    該データの前記識別情報と前記アドレスの組合せと、特
    定のアドレスとそれぞれ異なるポートの組合せとの相互
    変換を行う重複アドレス変換部と、 前記重複アドレス変換部を介して、前記特定のアドレス
    とそれぞれ異なるポートで要求を受け付け、当該要求へ
    の応答データは前記重複アドレス変換部に対して特定の
    アドレスと該当するポートで行うサーバ部とを備えたこ
    とを特徴とする重複アドレスのネットワークシステム。
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