JP2002352098A - データ管理サービス提供システム、方法、プログラム、記録媒体 - Google Patents

データ管理サービス提供システム、方法、プログラム、記録媒体

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JP2002352098A
JP2002352098A JP2001162655A JP2001162655A JP2002352098A JP 2002352098 A JP2002352098 A JP 2002352098A JP 2001162655 A JP2001162655 A JP 2001162655A JP 2001162655 A JP2001162655 A JP 2001162655A JP 2002352098 A JP2002352098 A JP 2002352098A
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Satoshi Okada
怜 岡田
Takuya Sugano
卓矢 菅野
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザに対して原本性保証電子保存装置を利
用した電子文書の保存サービスを提供し、且つ、様々な
状況に対応してその電子文書の原本ファイルを閲覧する
ことが可能なデータ管理サービス提供システムを提供す
る。 【解決手段】 電子文書を保存する際にユーザにより公
開条件を予め設定させておき、その条件を満たした場
合、公開条件に含まれる公開先(相手)に通知が必要か
を判断し(S42)、必要でなければ公開先に対する暗
号鍵を作成し、公開先に送信して、公開先のクライアン
ト装置から閲覧可能なようにする(S43)。S42に
おいて通知が必要であれば、公開先に電子文書を直接送
信するかを設定された公開条件により判断する(S4
4)。直接送信しないような公開条件であった場合、公
開先に通知して(S45)、S43に進む。直接送信す
るような公開条件であった場合には、電子文書を直接公
開先へ送信する(S46)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ管理サービ
ス提供システム、データ管理サービス提供方法、それら
のプログラム、及びそれらのプログラムを記録したコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、オフィスの情報化が急速に進展
し、オフィスにおける多くの業務が電子的に行われるよ
うになりつつある。これまで紙で作成されていた書類は
ほとんどがパーソナルコンピュータ(PC)などを用い
て電子的に作成されるようになってきており、その作成
された電子文書に対してネットワーク上でワークフロー
処理をするといったシステムが開発され、順次導入が進
められている。しかし、電子的に作成された書類は紙の
書類に比べて、「真正性」、「見読性」、「保存性」の
特性が低下する。すなわち、電子文書は改変しやすく、
不可視であり、消去や劣化の可能性があることが問題と
なる。したがって、特に法定保存義務のある書類につい
ては電子データのまま保存することは認められず、最終
的に紙に印刷して原本を保存しなければならないのが現
状である。
【0003】そのような状況に対して、紙の原本が持っ
ている性質(原本性)を電子文書にも持たせることがで
きるようになれば、電子文書を原本、つまり証拠として
保存することができることとなり、さらなる情報化が促
進されペーパレスオフィス実現への基盤となりうる。こ
の「電子文書の原本性確保」は、今日、日本政府が強力
に推進している電子政府実現のための共通課題の一つと
しても認識されており、これを解決することは社会の情
報化推進のためにも貢献することができる。(特)情報
処理振興事業協会では、創造的ソフトウェア育成事業の
一環として平成9年度に「原本性保証電子保存システム
の開発」プロジェクトを実施し、電子文書を原本として
保存するための技術的解決手段を開発した。そのプロジ
ェクトで開発された保存システムでは、電子文書の真正
性、見読性、保存性を紙文書と同等のレベルで確保する
ことを可能としている。
【0004】真正性の確保としては、電子データが改ざ
んされた場合にはそれを検知することが可能にしてお
り、さらにアクセスした履歴が残るようにしている。ま
た、紙文書が原本とコピーを区別することができるよう
に、電子データに対しても原本とそのコピーを区別する
ことを可能にしている。そのことにより、どの電子デー
タを保存義務のあるものとして取り扱っているのか明確
にしている。注意しなければならないのはこの原本とコ
ピーを区別する技術はコピープロテクトの技術や、著作
権保護の技術とは異なるということである。原本である
電子データの内容をどれだけコピーしても問題はない
が、コピーはあくまでコピーとして扱われ、原本がどれ
であるか不明確になることを防いでいる技術である。
【0005】見読性の確保については、保存装置と外部
とのプロトコルを標準化し、そのプロトコルを通して確
実に保存されている電子データが読み出せるようにして
いる。
【0006】保存性の確保については、保存媒体にハー
ドディスク等に比べて長期保存が可能な光ディスクを採
用することを可能としており、その保存媒体が外部に取
り出された際に、その媒体に対して不正な処理を施した
場合にはそれを検知できるよう、処理している。
【0007】この保存システムにより、電子データを原
本として保存することが可能となり、電子データの証拠
能力(証明力)を高めることが可能となっている。
【0008】原本性保証電子保存方法及び装置として
は、特願平11-090212号「原本性保証電子保存
方法及び装置」、特願平11-145340号「原本性
保証電子保存方法およびその方法をコンピュータに実行
させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体」、特開平10-283262号公報「ファ
イルシステムおよびプログラム記憶媒体」、特願平11
−328802号「原本性保証電子保存方法、装置及び
コンピュータ読み取り可能な記録媒体」、小尾他:原本
性保証電子保存システムの開発―基本機能の実現―,Med
ical Imaging Technology, Vol.16,No.4,Proceeding
s of JAMIT Annual Meeting'98(1998)、金井他:
原本性保証電子保存システムの開発―システムの構築
―,MedicalImaging Technology, Vol.16, No.4, Pro
ceedings of JAMIT Annual Meeting'98(1998)、
国分他:原本性保証電子保存システムの開発,(特)情
報処理振興事業協会発行 創造的ソフトウェア育成事業
及びエレクトロニック・コマース推進事業 最終成果発
表会論文集 創造的ソフトウェア育成事業編(199
8)、金井:原本性保証電子保存システムについて, Vo
l.34, No.8,行政&ADP(1998)等、様々な技術
が提案されている。
【0009】これらの技術を利用することで、電子デー
タの原本性を保証することが可能となる。これにより、
従来は紙による保存が法律上義務付けられていた原本書
類が、電子データのまま原本として保存可能となり、高
度情報化社会の推進に寄与することで社会全体の生産性
が向上することが期待できる。
【0010】一方、省庁及び企業のみならず、家庭にお
いても情報は全てデジタル形式になることが予想され
る。現在、有形の書類は銀行の貸し金庫や専門の倉庫会
社で保管されている。これらの書類がデジタル化された
場合には、ユーザに対してデジタル情報を保管するサー
ビスを提供すればよいが、デジタル情報は改ざんやみな
しの事故がたやすく起こるので、銀行の貸し金庫のよう
な信頼性がない。そこで、ユーザが作成した電子文書に
対して、これらの原本性保証電子保存装置を用いて保存
し、原本ファイルの閲覧も可能とするシステムをサービ
スとして提供することが考えられる。
【0011】しかしながら、そのサービスをユーザに提
供する際には、そのユーザに限り原本ファイルの閲覧を
可能とするシステムが一般的であった。このようなシス
テムでは、例えばユーザが死亡した場合、その原本ファ
イルの閲覧が永久に不可能となってしまい、原本ファイ
ルを管理している側もその処分方法に困ることになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のごと
き実情に鑑みてなされたものであり、ユーザに対して原
本性保証電子保存装置を利用した電子文書の保存サービ
スを提供し、且つ、様々な状況に対応してその電子文書
の原本ファイルを閲覧することが可能な、データ管理サ
ービス提供システム、データ管理サービス提供方法、そ
れらのプログラム、及びそれらのプログラムを記録した
コンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを
その目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、原本
性を保証して電子文書を保存する原本性保証電子保存装
置と、該原本性保証電子保存装置と接続され、電子文書
を該原本性保証電子保存装置に保存させるためのサーバ
装置とを備えたデータ管理サービス提供システムであっ
て、該サーバ装置は、ユーザの電子文書及び該電子文書
の公開条件を受け付け、該受け付けた電子文書及び公開
条件を前記原本性保証電子保存装置に伝送し、該原本性
保証電子保存装置は、前記電子文書と該電子文書の作成
者,作成日時,ファイル構成等を含む属性情報、又は、
該電子文書と属性情報と公開条件を原本ファイルとして
保存し、前記サーバ装置は、該ユーザの保存依頼により
保存した電子文書を閲覧要求する要求データであって、
該ユーザの電子署名を付与された要求データが、当該サ
ーバ装置とネットワークを介して接続された該ユーザの
クライアント装置から送信されてきた場合、該ユーザを
該電子署名により認証し、認証が成功した場合には、前
記原本性保証電子保存装置に保存された原本ファイルを
閲覧させるか、或いは、該原本ファイルの複製を送信
し、前記公開条件を満たした場合、該公開条件に係る電
子文書を保存したユーザ以外にも該電子文書の原本ファ
イルを閲覧させるか、或いは、該原本ファイルの複製を
送信することを特徴としたものである。
【0014】請求項2の発明は、原本性を保証して電子
文書を保存する原本性保証電子保存装置と、該原本性保
証電子保存装置と接続され、電子文書を該原本性保証電
子保存装置に保存させるためのサーバ装置とを備えたデ
ータ管理サービス提供システムであって、該サーバ装置
は、ユーザのクライアント装置から、暗号化鍵を用いて
電子文書及び該電子文書の公開条件を暗号化しユーザの
電子署名を付与してネットワークを介して送信された暗
号化電子文書及び公開条件を受け付け、該受け付けた暗
号化電子文書及び公開条件を前記暗号化鍵用の復号化鍵
で復号化し、電子署名によりユーザ認証を行い、前記受
け付けた暗号化電子文書及び公開条件が完全であった場
合、前記電子文書の預り書を前記クライアント装置に送
付し、且つ、前記電子文書、又は該電子文書及び公開条
件を前記原本性保証電子保存装置に伝送し、該原本性保
証電子保存装置は、前記電子文書と該電子文書の作成
者,作成日時,ファイル構成等を含む属性情報、又は、
該電子文書と属性情報と公開条件を原本ファイルとして
保存し、前記サーバ装置は、ユーザのクライアント装置
からの該ユーザの保存依頼により保存した電子文書を閲
覧要求する要求データであって、ユーザの電子署名を付
与された要求データが送信されてきた場合、ユーザを該
電子署名により認証し、認証が成功した場合には、前記
原本性保証電子保存装置に保存された原本ファイルを閲
覧させるか、或いは、該原本ファイルの複製を送信し、
前記公開条件を満たした場合、該公開条件に係る電子文
書を保存したユーザ以外にも該電子文書の原本ファイル
を閲覧させるか、或いは、該原本ファイルの複製を送信
することを特徴としたものである。
【0015】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、前記電子文書は、ユーザの遺言状,日記,各
種暗証番号のリストデータ,銀行の通帳,有価証券,履
歴書,秘密文書のいずれか1又は複数であり、該電子文
書の公開条件は、保存した電子文書を公開する条件、相
手、及び方法であることを特徴としたものである。
【0016】請求項4の発明は、請求項1又は2の発明
において、前記電子文書は、ユーザの第3者に対する契
約書であり、該電子文書の公開条件は、保存した契約書
を公開する条件、相手、及び方法であることを特徴とし
たものである。
【0017】請求項5の発明は、請求項1又は2の発明
において、前記電子文書は、ユーザの遺言状,日記,各
種暗証番号のリストデータ,銀行の通帳,有価証券,履
歴書,秘密文書のいずれか1又は複数であり、該電子文
書の公開条件が設定されておらず、且つ、該電子文書の
ユーザが死亡した旨の通知を受け取った場合に限り、該
ユーザの弁護士又は相続人に該電子文書の原本ファイル
を閲覧させるか、或いは、該原本ファイルの複製を送信
することを特徴としたものである。
【0018】請求項6の発明は、請求項1乃至5のいず
れか1の発明において、電子文書の保存に対する対価
を、所定の期間毎に課金する手段を有することを特徴と
したものである。
【0019】請求項7の発明は、請求項1又は2の発明
において、前記電子文書は、ユーザの遺言状,日記,各
種暗証番号のリストデータ,銀行の通帳,有価証券,履
歴書,秘密文書のいずれか1又は複数であり、該電子文
書の公開条件が設定されておらず、且つ、該電子文書の
保存の対価が支払われなくなってから所定の期間が経過
した場合に限り、該ユーザの弁護士又は相続人に該電子
文書の原本ファイルを閲覧させるか、或いは、該原本フ
ァイルの複製を送信することを特徴としたものである。
【0020】請求項8の発明は、原本性を保証して電子
文書を保存する原本性保証電子保存装置を用いてデータ
管理サービスをユーザに提供するデータ管理サービス提
供方法であって、ユーザの電子文書及び該電子文書の公
開条件を受け付け、該受け付けた電子文書及び公開条件
を前記原本性保証電子保存装置に伝送し、該原本性保証
電子保存装置に、前記電子文書と該電子文書の作成者,
作成日時,ファイル構成等を含む属性情報、又は、該電
子文書と属性情報と公開条件を原本ファイルとして保存
させ、該ユーザの保存依頼により保存した電子文書を閲
覧要求する要求データであって、該ユーザの電子署名を
付与された要求データが、ネットワークを介して該ユー
ザのクライアント装置から送信されてきた場合、該ユー
ザを該電子署名により認証し、認証が成功した場合に
は、前記原本性保証電子保存装置に保存された原本ファ
イルを閲覧させるか、或いは、該原本ファイルの複製を
送信し、前記公開条件を満たした場合、該公開条件に係
る電子文書を保存したユーザ以外にも該電子文書の原本
ファイルを閲覧させるか、或いは、該原本ファイルの複
製を送信することを特徴としたものである。
【0021】請求項9の発明は、原本性を保証して電子
文書を保存する原本性保証電子保存装置を用いてデータ
管理サービスをユーザに提供するデータ管理サービス提
供方法であって、ユーザのクライアント装置から、暗号
化鍵を用いて電子文書及び該電子文書の公開条件を暗号
化しユーザの電子署名を付与してネットワークを介して
送信された暗号化電子文書及び公開条件を受け付け、該
受け付けた暗号化電子文書及び公開条件を前記暗号化鍵
用の復号化鍵で復号化し、電子署名によりユーザ認証を
行い、前記受け付けた暗号化電子文書及び公開条件が完
全であった場合、前記電子文書の預り書を前記クライア
ント装置に送付し、且つ、前記電子文書、又は該電子文
書及び公開条件を前記原本性保証電子保存装置に伝送
し、該原本性保証電子保存装置に、前記電子文書と該電
子文書の作成者,作成日時,ファイル構成等を含む属性
情報、又は、該電子文書と属性情報と公開条件を原本フ
ァイルとして保存させ、ユーザのクライアント装置から
の該ユーザの保存依頼により保存した電子文書を閲覧要
求する要求データであって、ユーザの電子署名を付与さ
れた要求データが送信されてきた場合、ユーザを該電子
署名により認証し、認証が成功した場合には、前記原本
性保証電子保存装置に保存された原本ファイルを閲覧さ
せるか、或いは、該原本ファイルの複製を送信し、前記
公開条件を満たした場合、該公開条件に係る電子文書を
保存したユーザ以外にも該電子文書の原本ファイルを閲
覧させるか、或いは、該原本ファイルの複製を送信する
ことを特徴としたものである。
【0022】請求項10の発明は、請求項8又は9の発
明において、前記電子文書は、ユーザの遺言状,日記,
各種暗証番号のリストデータ,銀行の通帳,有価証券,
履歴書,秘密文書のいずれか1又は複数であり、該電子
文書の公開条件は、保存した電子文書を公開する条件、
相手、及び方法であることを特徴としたものである。
【0023】請求項11の発明は、請求項8又は9の発
明において、前記電子文書は、ユーザの第3者に対する
契約書であり、該電子文書の公開条件は、保存した契約
書を公開する条件、相手、及び方法であることを特徴と
したものである。
【0024】請求項12の発明は、請求項8又は9の発
明において、前記電子文書は、ユーザの遺言状,日記,
各種暗証番号のリストデータ,銀行の通帳,有価証券,
履歴書,秘密文書のいずれか1又は複数であり、該電子
文書の公開条件が設定されておらず、且つ、該電子文書
のユーザが死亡した旨の通知を受け取った場合に限り、
該ユーザの弁護士又は相続人に該電子文書の原本ファイ
ルを閲覧させるか、或いは、該原本ファイルの複製を送
信することを特徴としたものである。
【0025】請求項13の発明は、請求項8乃至12の
いずれか1の発明において、電子文書の保存に対する対
価を、所定の期間毎に課金することを特徴としたもので
ある。
【0026】請求項14の発明は、請求項8又は9の発
明において、前記電子文書は、ユーザの遺言状,日記,
各種暗証番号のリストデータ,銀行の通帳,有価証券,
履歴書,秘密文書のいずれか1又は複数であり、該電子
文書の公開条件が設定されておらず、且つ、該電子文書
の保存の対価が支払われなくなってから所定の期間が経
過した場合に限り、該ユーザの弁護士又は相続人に該電
子文書の原本ファイルを閲覧させるか、或いは、該原本
ファイルの複製を送信することを特徴としたものであ
る。
【0027】請求項15の発明は、コンピュータを請求
項1乃至7のいずれか1記載のデータ管理サービス提供
システムとして機能させるための、又は、コンピュータ
に請求項8乃至14のいずれか1記載のデータ管理サー
ビス提供方法を実行させるための、プログラムである。
【0028】請求項16の発明は、請求項15記載のプ
ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体である。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態に係
るデータ管理サービス提供システムの構成を説明するた
めの概略図であり、図中、1はユーザを、11はユーザ
1のクライアント装置でありネットワーク接続可能なP
C等を表し、2はインターネット,イントラネット等の
ネットワークを、3は原本性保証電子保存システムを、
31はそのシステム3をユーザに提供するためのサーバ
装置を、32は原本性保証電子保存装置を、それぞれ表
す。サーバ装置32の形態としては、ネットワーク2に
接続するためのサーバ、ユーザ1を認証するための認証
サーバ、原本性保証電子保存装置32にアクセスするた
めの原本保存用/原本閲覧用サーバ等、階層構造をもっ
たサーバ装置としてもよく、実際には後述する各機能を
実行するためのプログラムが格納されていればよい。
【0030】本実施形態のデータ管理サービス提供シス
テムにおいては、原本性を保証して電子文書を保存する
原本性保証電子保存装置32と、原本性保証電子保存装
置32と接続され、電子文書を原本性保証電子保存装置
32に保存させるためのサーバ装置31を備えるものと
する。
【0031】本発明に係る原本の保存処理は、上述した
特願平11-090212号「原本性保証電子保存方法
及び装置」等の様々な方法で実行するものとするが、そ
の基本的な処理の一例を図1に基づいてを簡単に説明す
る。サーバ装置31は、ユーザ1のクライアント装置1
1から、原本性保証電子保存装置32に原本として保存
したい電子文書をインターネット等のネットワーク2経
由で受信する。このとき、電子文書に対して暗号化を施
したり、電子署名によりユーザを認証したりして、電子
文書のセキュリティを高め、その電子文書を作成したユ
ーザを特定することが必要となる。また、ユーザ1から
FD等の記録媒体によって郵送又は手渡しによる受付を
行い、サーバ装置31で入力する形態を採用してもよ
い。
【0032】原本性保証電子保存装置32においては主
制御プログラム(原本性保証カーネルという)が電子文
書を受け取る。原本性保証カーネルは受け取った電子文
書の属性情報(作成者,日時,ファイル構成等)をXM
Lで記述、作成する。作成した属性情報と電子文書を原
本ファイルとして内部ハードディスクに保存する。原本
性保証カーネルは、原本ファイルと、原本リスト(原本
の台帳に相当)に対して公開鍵暗号方式による電子署名
を自動的に付与する。
【0033】電子署名の計算に使用する秘密の署名鍵は
原本性保証カーネルが原本性保証電子保存装置32の内
部に安全に保持しており、原本性保証カーネルのみが正
しい電子署名を算出することができる。したがって、万
が一保存された原本に対して直接的に不正な改ざんが行
われた場合でも、公開鍵を用いた電子署名の検証に失敗
するため、その改ざんが判明する。また、原本のリスト
に付与している電子署名を検証することにより、万が一
原本のすり替えや削除が行われても検出可能である。
【0034】また、紙原本の場合に後から修正が可能な
ように、保存された電子原本に対しても修正が可能であ
る。ただし、原本の修正要求を受け取ると、原本性保証
カーネルは修正した原本のコンテンツファイルを原本の
新しい版として記録する。つまり自動的に版管理を行
い、原本に対する修正履歴がすべて改ざん、取り消しの
できない状態で記録される。これにより、紙の原本と同
等な証明力(真正性)を確保している。そして最終的に
は、例えば年度の切り替わり時期などに前年度の原本を
全てハードディスクからCD−R/RWなどの光ディス
クに書き出す機能を持たせ、長期保存性を確保してもよ
い。
【0035】このシステムで重要なことは、保存された
原本やそれを管理するデータを全て電子署名技術で保護
していることにより、原本への様々な処理が、すべて原
本性保証カーネルを介してしか実行できない技術的な仕
組みにしていることである。原本性保証カーネルを介さ
ずに原本に対して直接不正処理を行うとそれが検出され
ることになる。
【0036】図2乃至図5は、本発明の一実施形態に係
るデータ管理サービス提供システム及び方法を説明する
ためのフロー図である。本実施形態に係るデータ管理サ
ービス提供システム及び方法においては、まず、ユーザ
1が電子文書を作成・送信する(ステップS1)ことに
より、サーバ装置31はその電子文書のデータを受け付
け(ステップS2)、処理を開始する。なお、上述のご
とく、サーバ装置31は、ユーザ1の電子文書及びその
公開条件を郵送又は手渡しにより受け付け、受け付けた
電子文書及び公開条件を原本性保証電子保存装置32に
伝送するように構成してもよい。
【0037】ステップS1における送信用の電子文書に
関し、図3に基づき説明する。ユーザ1又はその代理人
は電子文書を作成し(ステップS21)、その電子文書
の公開条件を設定し、電子データとして作成する(ステ
ップS22)。電子文書及び公開条件を暗号化鍵(公開
鍵でもよい)を用いて暗号化し(ステップS23)、ユ
ーザ1の電子署名を付与して暗号化データを送信する
(ステップS24)。ステップS24における暗号化鍵
は、セキュリティを上げるために、原本性保証電子保存
システム3が作成した、公開鍵或いは共通鍵でもよい。
【0038】ステップS21において作成する電子文書
としては、どのような種類のものでもよいが、原本性を
確保する必要があるデジタルデータ、例えばユーザ1の
遺言状、日記、各種暗証番号のリストデータ、銀行の通
帳、デジタル有価証券、履歴書、秘密にしたい文書など
が挙げられる。また、ユーザ1が会社である場合(個人
でも有り得る)などは、ユーザ1の第3者に対する契約
書などにも適用可能である。また、本システムを生命保
険会社が利用する場合には、この契約書として、顧客の
秘密を保持しなければならない信用調査文書などが挙げ
られる。これらの電子文書はユーザが作成したものに限
らず、ユーザ1が原本性を確保して欲しいデータであれ
ばよい。また、ステップS22における公開条件として
は、保存した電子文書を公開する条件、相手、及び方法
が挙げられ、より具体的には、ユーザの弁護士又は相続
人に、ユーザ1が死亡して、死亡届出書が役所に提出さ
れた場合に、郵送でその原本ファイルのプリンタ出力し
たものを公開する、といった内容のものである。公開す
る相手(公開先)としては、その他に○○さんと名指し
で指定してもよいし、複数の人を指定して、その優先順
位を決めておき、優先順位が1位の人が既に亡くなって
いた場合には、次の順位の人に公開する、といった設定
をしておいてもよい。
【0039】公開する条件としては、ユーザ1の健康状
態(生死も含め)を条件としてもよいし、ユーザ1があ
る年齢に達するといった条件や、裁判に巻き込まれると
いった条件や、さらには単に日時を指定しておいてもよ
い。また、公開する方法としては、後述するように、公
開先の相手に郵送や手渡しを行ったり、相手のクライア
ント装置を指定しておき、直接送信したり、通知を出し
たりしてもよい。さらに、上述のごとく原本ファイルを
プリンタ出力してもよいし、原本ファイルを閲覧可能と
しても、その複製(謄本)或いは抄本を送信(送付)し
てもよい。また、本発明のデータ管理サービス提供シス
テムを弁護士事務所が利用する場合、ある人から遺言状
を預かって、金庫の代わりに遺言状をデジタル文書とし
て保管することも可能となる。
【0040】図2を再度参照すると、サーバ装置32
は、ステップS2において、ユーザ1のクライアント装
置11から送信された暗号化電子文書及び公開条件を受
け付ける。受け付けた暗号化電子文書及び公開条件は、
暗号化鍵用の復号化鍵で復号化され、且つ、電子署名に
よりユーザ認証がなされる(ステップS3)。送信され
たデータが完全なデータかどうかをステップS3の認証
により判断し(ステップS4)、不完全であれば認証不
可通知をユーザ1のクライアント装置11に送信する。
これをクライアント装置11は受信する(ステップS
5)。データが完全であれば、電子預書を作成し、クラ
イアント装置11に送信する(ステップS6)。一方、
クライアント装置11はこの電子預書を受信することに
より、電子文書の保存依頼が受け付けられたことを確認
する(ステップS7)。なお、電子預書は電子文書が保
存された後に作成・送信してもよいことは言及するまで
もない。サーバ装置31は、受け付けた暗号化電子文書
及び公開条件が完全であった場合、電子文書、又は電子
文書及び公開条件を原本性保証電子保存装置32に伝送
する(ステップS8)。原本性保証電子保存装置32
は、伝送されたデータを受信し(ステップS9)、伝送
されたデータから、その作成者(ユーザ及び/又はシス
テム3の管理者),作成日時,ファイル構成等を含む属
性情報を作成する(ステップS10)。なお、属性情報
として公開条件を含めてもよい。電子文書及び属性情報
は、原本ファイルとして内部のハードディスク等に保存
する(ステップS11)。最後に、保存した原本ファイ
ル、原本リスト(原本の台帳に相当する)に原本性保証
電子保存装置32自身の電子署名を付与する(ステップ
S12)。
【0041】次に図4を参照して、閲覧申請処理の一例
を説明する。サーバ装置31は、ユーザ1の保存依頼に
より保存した電子文書を、ユーザ1のクライアント装置
11から閲覧要求する要求データが送信されてきた場合
(ステップS31)、要求データを受信し(ステップS
32)、ユーザ1の電子署名が付与されているかによ
り、ユーザ1を認証する(ステップS33)。なお、電
子文書にIDを付して識別するようにし、そのIDをユ
ーザ1に通知しておいてもよい。ステップS34の判断
により、認証が成功し、且つ要求データも正当であった
場合には、閲覧要求を原本性保証電子保存装置32に伝
送し(ステップS36)、そうでない場合には認証不可
通知をユーザのクライアント装置に送信しその認証不可
通知を受信させる(ステップS35)。原本性保証電子
保存装置32は、伝送された閲覧要求を受信し(ステッ
プS37)、保存された原本ファイルを閲覧させるか、
或いは、原本ファイルの複製(謄本又は抄本)を送信す
ることにより、ユーザ1に閲覧させる(ステップS4
0)。なお、謄本又は抄本を作成していない場合には閲
覧要求を受信した時点で作成し(ステップS38)、作
成したものをユーザ1のクライアント装置11に送信す
ればよい(ステップS39)。なお、電子文書(原本フ
ァイルより)の閲覧又は送信を行う際やその他、クライ
アント装置11との通信の際にも、セキュリティを鑑み
て暗号化を行なったり、予め専用の通信プロトコルを用
意しておいてもよい。
【0042】さらに、図5を参照してユーザ以外からの
閲覧申請に対する原本性保証電子保存システム3の処理
の一例を説明する。本実施形態においては、ユーザ1に
より設定された公開条件を満たした場合、その公開条件
に係る電子文書を保存したユーザ以外にもその電子文書
の原本ファイルを閲覧させるか、原本ファイルの複製を
送信するようにしている。当然、公開条件の公開先の下
位に合法的な開示又は破棄を指定しておいてもよい。ま
た、公開条件を満たして、公開先がデータを閲覧又は受
信した場合に、その原本ファイル等全てのファイルを削
除するようにしておいてもよい。
【0043】ユーザ1により設定された公開条件を満た
した場合(ステップS41でYES)、公開条件に含ま
れる公開先(相手)に通知が必要かを判断し(ステップ
S42)、必要でなければ、公開先に対する暗号鍵を作
成し、公開先に送信して、公開先のクライアント装置か
ら閲覧可能なようにする(ステップS43)。ステップ
S42において通知が必要であれば、公開先に電子文書
(原本、謄本、抄本のいずれか)を直接送信するかを設
定された公開条件により判断する(ステップS44)。
直接送信しないような公開条件であった場合、公開先に
通知して(ステップS45)、ステップS43に進む。
直接送信するような公開条件であった場合には、電子文
書を直接公開先へ送信する(ステップS46)。なお、
ここで送信としたが、郵送又は手渡しなどでもよいこと
は言及するまでもない。
【0044】なお、属性情報に公開情報を含めた場合に
は、ユーザの設定した公開条件の確認等は原本性保証電
子保存装置32側で行うこととなり、含めなかった場合
には、サーバ装置31で公開情報を保持し、公開条件の
確認等はサーバ装置31側で行うこととなる。
【0045】本発明の他の実施形態として、電子文書の
公開条件が無しに設定されている場合で、且つ、その電
子文書のユーザが死亡した旨の通知を受け取った場合に
限り、そのユーザの弁護士又は相続人に、その電子文書
の原本ファイルを閲覧させるか、原本ファイルの複製を
送信するようにしてもよい。なお、死亡した旨の通知
が、ユーザの弁護士又は相続人からの通知であった場合
には死亡証明書などを添付させることにより、よりセキ
ュリティを上げることができる。また、役所等、戸籍を
管理している場所のシステムとネットワークで接続して
おき、死亡データを逐次送信してもらうか、逐次そのシ
ステムにアクセスして情報を得るなど、様々な方法が考
えられる。
【0046】また、電子文書の保存に対する対価を、所
定の期間毎に課金する手段を有するようにしてもよい。
請求及び課金の方法としては電子決済でもよいし、その
他の方法でもよい。さらに予約の際に電子決済を行わせ
るようにし、電子決済が行われてはじめてデータ管理の
予約が成立するようなルールを設けてもよい。ここで、
電子決済とは、その主なものとして通貨価値を電子情報
に置き換えた電子マネーが挙げられる。電子マネーとは
インターネットなどのネットワーク上の電子商取引の決
済手段として使われるもので、名刺サイズのカードにマ
イクロプロセッサを埋め込んだICカードに通貨価値を
記録して使用するものもある。ICカードの読み書きに
は専用の端末装置を使用し、現金の代わりに持ち歩くこ
とができる。さらに、ここでいう電子決済とは、デビッ
トカード,クレジットカード等のカード番号(及び暗証
番号)を入力することによりネットワーク上で決済が行
われるものも指す。
【0047】また、電子文書の公開条件が無しに設定さ
れている場合であって、且つ、その電子文書の保存の対
価が支払われなくなってから所定の期間が経過した場合
に限り、そのユーザの弁護士又は相続人に、その電子文
書の原本ファイルを閲覧させるか、原本ファイルの複製
を送信するようにしてもよい。
【0048】図6は、本発明の他の実施形態に係るデー
タ管理サービス提供システム及び方法を説明するための
フロー図である。上述の各実施形態における前段階とし
て、例えば、サーバ装置31がWWWサーバ等からユー
ザ用プログラムを電子データで配布し(ステップS5
1)、それをユーザ1のクライアント装置11が受信す
ることにより入手するようにしてもよい(ステップS5
2)。クライアント装置11は、入手したプログラムを
インストールし、事前の登録申請をサーバ装置31に対
して行う(ステップS53)。この事前登録申請をサー
バ装置31は受信して受け付け(ステップS54)、ユ
ーザ1の資格審査を行う(ステップS55)。ここでの
資格審査は、ユーザ1がこのサービスを提供するのに適
した人であるか、例えばサービス対価の支払いが可能か
どうかの審査である。ユーザ1が適格であれば、その証
明書及び秘密鍵を作成して(ステップS56)、ユーザ
1に送付又はクライアント装置11に送信する(ステッ
プS57)。ユーザ1は証明書及び秘密鍵によりユーザ
環境設定を行い(ステップS58,S59)、電子文書
の作成・送信(ステップS1)に備える。
【0049】図7は、本発明の他の実施形態に係るデー
タ管理サービス提供システムの構成を示す概略図であ
る。本発明は、ユーザのデジタル写真のアルバムを保存
する場所などとしても適用可能であるが、そのような原
本性を保証する必要のないデータは、原本性保証電子保
存装置に格納する必要はなく、必要があるデータと区分
けして保存するようにしてもよい。原本性保証電子保存
システム3′において、例えば、サーバ装置31を、ユ
ーザの認証などを行い、データを格納する装置を原本性
保証可能なシステム32aと、そうでないシステム32
bとに処理を区分けするサーバ装置としてもよい。ま
た、システム32aとして原本性保証可能な長期保存用
サーバ装置(原本性保証電子保存装置を含む)を備え、
システム32bとして短期保存用サーバ装置を備えてる
ようにしてもよい。
【0050】以上、本発明のデータ管理サービス提供シ
ステム及び方法を中心に各実施形態を説明してきたが、
本発明は、コンピュータをそれらシステムとして機能さ
せるための、或いはコンピュータにそれら方法の処理手
順を実行させるためのプログラムとしても、或いは、そ
のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記
録媒体としての形態も可能である。
【0051】本発明によるデータ管理サービス提供の機
能を実現するためのプログラムやデータを記憶した記録
媒体の実施形態を説明する。記録媒体としては、具体的
には、CD−ROM、光磁気ディスク、DVD−RO
M、FD、フラッシュメモリ、メモリスティック、及び
その他各種ROMやRAM等が想定でき、これら記録媒
体に上述した本発明の各実施形態のシステムの機能をコ
ンピュータに実行させ、データ管理サービス提供の機能
を実現するためのプログラムを記録して流通させること
により、当機能の実現を容易にする。そしてコンピュー
タ等の情報処理装置に上記のごとくの記録媒体を装着し
て情報処理装置によりプログラムを読み出すか、若しく
は情報処理装置が備えている記録媒体に当プログラムを
記憶させておき、必要に応じて読み出すことにより、本
発明に関わるデータ管理サービス提供の機能を実行する
ことができる。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、ユーザに対して原本性
保証電子保存装置を利用した電子文書の保存サービスを
提供し、且つ、様々な状況に対応してその電子文書の原
本ファイルを閲覧することが可能となり、個人的で有用
なデータバンクセンタも提供可能となる。例えばユーザ
が死亡した場合、設定した公開先にその原本ファイルを
閲覧させることが可能となり、原本ファイルを管理して
いる側もその処分方法に困らずに済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るデータ管理サービ
ス提供システムの構成を説明するための概略図である。
【図2】 本発明の一実施形態に係るデータ管理サービ
ス提供システム及び方法を説明するためのフロー図であ
る。
【図3】 本発明の一実施形態に係るデータ管理サービ
ス提供システム及び方法を説明するためのフロー図であ
る。
【図4】 本発明の一実施形態に係るデータ管理サービ
ス提供システム及び方法を説明するためのフロー図であ
る。
【図5】 本発明の一実施形態に係るデータ管理サービ
ス提供システム及び方法を説明するためのフロー図であ
る。
【図6】 本発明の他の実施形態に係るデータ管理サー
ビス提供システム及び方法を説明するためのフロー図で
ある。
【図7】 本発明の他の実施形態に係るデータ管理サー
ビス提供システムの構成を示す概略図である。
【符号の説明】
1…ユーザ、11…クライアント装置、2…ネットワー
ク、3,3′…原本性保証電子保存システム、31…サ
ーバ装置、32…原本性保証電子保存装置。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原本性を保証して電子文書を保存する原
    本性保証電子保存装置と、該原本性保証電子保存装置と
    接続され、電子文書を該原本性保証電子保存装置に保存
    させるためのサーバ装置とを備えたデータ管理サービス
    提供システムであって、 該サーバ装置は、ユーザの電子文書及び該電子文書の公
    開条件を受け付け、該受け付けた電子文書及び公開条件
    を前記原本性保証電子保存装置に伝送し、 該原本性保証電子保存装置は、前記電子文書と該電子文
    書の作成者,作成日時,ファイル構成等を含む属性情
    報、又は、該電子文書と属性情報と公開条件を原本ファ
    イルとして保存し、 前記サーバ装置は、該ユーザの保存依頼により保存した
    電子文書を閲覧要求する要求データであって、該ユーザ
    の電子署名を付与された要求データが、当該サーバ装置
    とネットワークを介して接続された該ユーザのクライア
    ント装置から送信されてきた場合、該ユーザを該電子署
    名により認証し、認証が成功した場合には、前記原本性
    保証電子保存装置に保存された原本ファイルを閲覧させ
    るか、或いは、該原本ファイルの複製を送信し、 前記公開条件を満たした場合、該公開条件に係る電子文
    書を保存したユーザ以外にも該電子文書の原本ファイル
    を閲覧させるか、或いは、該原本ファイルの複製を送信
    することを特徴とするデータ管理サービス提供システ
    ム。
  2. 【請求項2】 原本性を保証して電子文書を保存する原
    本性保証電子保存装置と、該原本性保証電子保存装置と
    接続され、電子文書を該原本性保証電子保存装置に保存
    させるためのサーバ装置とを備えたデータ管理サービス
    提供システムであって、 該サーバ装置は、ユーザのクライアント装置から、暗号
    化鍵を用いて電子文書及び該電子文書の公開条件を暗号
    化しユーザの電子署名を付与してネットワークを介して
    送信された暗号化電子文書及び公開条件を受け付け、該
    受け付けた暗号化電子文書及び公開条件を前記暗号化鍵
    用の復号化鍵で復号化し、電子署名によりユーザ認証を
    行い、前記受け付けた暗号化電子文書及び公開条件が完
    全であった場合、前記電子文書の預り書を前記クライア
    ント装置に送付し、且つ、前記電子文書、又は該電子文
    書及び公開条件を前記原本性保証電子保存装置に伝送
    し、該原本性保証電子保存装置は、前記電子文書と該電
    子文書の作成者,作成日時,ファイル構成等を含む属性
    情報、又は、該電子文書と属性情報と公開条件を原本フ
    ァイルとして保存し、 前記サーバ装置は、ユーザのクライアント装置からの該
    ユーザの保存依頼により保存した電子文書を閲覧要求す
    る要求データであって、ユーザの電子署名を付与された
    要求データが送信されてきた場合、ユーザを該電子署名
    により認証し、認証が成功した場合には、前記原本性保
    証電子保存装置に保存された原本ファイルを閲覧させる
    か、或いは、該原本ファイルの複製を送信し、 前記公開条件を満たした場合、該公開条件に係る電子文
    書を保存したユーザ以外にも該電子文書の原本ファイル
    を閲覧させるか、或いは、該原本ファイルの複製を送信
    することを特徴とするデータ管理サービス提供システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記電子文書は、ユーザの遺言状,日
    記,各種暗証番号のリストデータ,銀行の通帳,有価証
    券,履歴書,秘密文書のいずれか1又は複数であり、該
    電子文書の公開条件は、保存した電子文書を公開する条
    件、相手、及び方法であることを特徴とする請求項1又
    は2記載のデータ管理サービス提供システム。
  4. 【請求項4】 前記電子文書は、ユーザの第3者に対す
    る契約書であり、該電子文書の公開条件は、保存した契
    約書を公開する条件、相手、及び方法であることを特徴
    とする請求項1又は2記載のデータ管理サービス提供シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 前記電子文書は、ユーザの遺言状,日
    記,各種暗証番号のリストデータ,銀行の通帳,有価証
    券,履歴書,秘密文書のいずれか1又は複数であり、該
    電子文書の公開条件が設定されておらず、且つ、該電子
    文書のユーザが死亡した旨の通知を受け取った場合に限
    り、該ユーザの弁護士又は相続人に該電子文書の原本フ
    ァイルを閲覧させるか、或いは、該原本ファイルの複製
    を送信することを特徴とする請求項1又は2記載のデー
    タ管理サービス提供システム。
  6. 【請求項6】 電子文書の保存に対する対価を、所定の
    期間毎に課金する手段を有することを特徴とする請求項
    1乃至5のいずれか1記載のデータ管理サービス提供シ
    ステム。
  7. 【請求項7】 前記電子文書は、ユーザの遺言状,日
    記,各種暗証番号のリストデータ,銀行の通帳,有価証
    券,履歴書,秘密文書のいずれか1又は複数であり、該
    電子文書の公開条件が設定されておらず、且つ、該電子
    文書の保存の対価が支払われなくなってから所定の期間
    が経過した場合に限り、該ユーザの弁護士又は相続人に
    該電子文書の原本ファイルを閲覧させるか、或いは、該
    原本ファイルの複製を送信することを特徴とする請求項
    1又は2記載のデータ管理サービス提供システム。
  8. 【請求項8】 原本性を保証して電子文書を保存する原
    本性保証電子保存装置を用いてデータ管理サービスをユ
    ーザに提供するデータ管理サービス提供方法であって、 ユーザの電子文書及び該電子文書の公開条件を受け付
    け、該受け付けた電子文書及び公開条件を前記原本性保
    証電子保存装置に伝送し、 該原本性保証電子保存装置に、前記電子文書と該電子文
    書の作成者,作成日時,ファイル構成等を含む属性情
    報、又は、該電子文書と属性情報と公開条件を原本ファ
    イルとして保存させ、 該ユーザの保存依頼により保存した電子文書を閲覧要求
    する要求データであって、該ユーザの電子署名を付与さ
    れた要求データが、ネットワークを介して該ユーザのク
    ライアント装置から送信されてきた場合、該ユーザを該
    電子署名により認証し、認証が成功した場合には、前記
    原本性保証電子保存装置に保存された原本ファイルを閲
    覧させるか、或いは、該原本ファイルの複製を送信し、 前記公開条件を満たした場合、該公開条件に係る電子文
    書を保存したユーザ以外にも該電子文書の原本ファイル
    を閲覧させるか、或いは、該原本ファイルの複製を送信
    することを特徴とするデータ管理サービス提供方法。
  9. 【請求項9】 原本性を保証して電子文書を保存する原
    本性保証電子保存装置を用いてデータ管理サービスをユ
    ーザに提供するデータ管理サービス提供方法であって、 ユーザのクライアント装置から、暗号化鍵を用いて電子
    文書及び該電子文書の公開条件を暗号化しユーザの電子
    署名を付与してネットワークを介して送信された暗号化
    電子文書及び公開条件を受け付け、該受け付けた暗号化
    電子文書及び公開条件を前記暗号化鍵用の復号化鍵で復
    号化し、電子署名によりユーザ認証を行い、前記受け付
    けた暗号化電子文書及び公開条件が完全であった場合、
    前記電子文書の預り書を前記クライアント装置に送付
    し、且つ、前記電子文書、又は該電子文書及び公開条件
    を前記原本性保証電子保存装置に伝送し、 該原本性保証電子保存装置に、前記電子文書と該電子文
    書の作成者,作成日時,ファイル構成等を含む属性情
    報、又は、該電子文書と属性情報と公開条件を原本ファ
    イルとして保存させ、 ユーザのクライアント装置からの該ユーザの保存依頼に
    より保存した電子文書を閲覧要求する要求データであっ
    て、ユーザの電子署名を付与された要求データが送信さ
    れてきた場合、ユーザを該電子署名により認証し、認証
    が成功した場合には、前記原本性保証電子保存装置に保
    存された原本ファイルを閲覧させるか、或いは、該原本
    ファイルの複製を送信し、 前記公開条件を満たした場合、該公開条件に係る電子文
    書を保存したユーザ以外にも該電子文書の原本ファイル
    を閲覧させるか、或いは、該原本ファイルの複製を送信
    することを特徴とするデータ管理サービス提供方法。
  10. 【請求項10】 前記電子文書は、ユーザの遺言状,日
    記,各種暗証番号のリストデータ,銀行の通帳,有価証
    券,履歴書,秘密文書のいずれか1又は複数であり、該
    電子文書の公開条件は、保存した電子文書を公開する条
    件、相手、及び方法であることを特徴とする請求項8又
    は9記載のデータ管理サービス提供方法。
  11. 【請求項11】 前記電子文書は、ユーザの第3者に対
    する契約書であり、該電子文書の公開条件は、保存した
    契約書を公開する条件、相手、及び方法であることを特
    徴とする請求項8又は9記載のデータ管理サービス提供
    方法。
  12. 【請求項12】 前記電子文書は、ユーザの遺言状,日
    記,各種暗証番号のリストデータ,銀行の通帳,有価証
    券,履歴書,秘密文書のいずれか1又は複数であり、該
    電子文書の公開条件が設定されておらず、且つ、該電子
    文書のユーザが死亡した旨の通知を受け取った場合に限
    り、該ユーザの弁護士又は相続人に該電子文書の原本フ
    ァイルを閲覧させるか、或いは、該原本ファイルの複製
    を送信することを特徴とする請求項8又は9記載のデー
    タ管理サービス提供方法。
  13. 【請求項13】 電子文書の保存に対する対価を、所定
    の期間毎に課金することを特徴とする請求項8乃至12
    のいずれか1記載のデータ管理サービス提供方法。
  14. 【請求項14】 前記電子文書は、ユーザの遺言状,日
    記,各種暗証番号のリストデータ,銀行の通帳,有価証
    券,履歴書,秘密文書のいずれか1又は複数であり、該
    電子文書の公開条件が設定されておらず、且つ、該電子
    文書の保存の対価が支払われなくなってから所定の期間
    が経過した場合に限り、該ユーザの弁護士又は相続人に
    該電子文書の原本ファイルを閲覧させるか、或いは、該
    原本ファイルの複製を送信することを特徴とする請求項
    8又は9記載のデータ管理サービス提供方法。
  15. 【請求項15】 コンピュータを請求項1乃至7のいず
    れか1記載のデータ管理サービス提供システムとして機
    能させるための、又は、コンピュータに請求項8乃至1
    4のいずれか1記載のデータ管理サービス提供方法を実
    行させるための、プログラム。
  16. 【請求項16】 請求項15記載のプログラムを記録し
    たコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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