JP2002347317A - 消耗品の消費率の検査機能を有するデバイス及びマーキング剤の消費率検査機能を有するプリンタ、並びに、コンピュータプログラム製品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 標準のマーキング剤テストページをプリンタ
（デバイス）により印刷することを可能にする。 【解決手段】 マーキング剤検査機能を備えたプリンタ
１０２は、フォーマッタ１０６，コントロールパネル１
０４，プリントエンジンモジュール１０８と、メモリモ
ジュール１１０とを有する。メモリモジュール１１０
は、少なくとも１つの標準マーキング剤テストページ１
０９を印刷するための少なくとも１つのデータファイル
を格納すると共に、コントロールパネル１０４に結合
（リンク）される。メモリモジュール１１０は、更に、
フォーマッタ１０６をバイパスするリンク１１４を介し
てプリントエンジンモジュール１０８に結合される。こ
れにより、標準化されたマーキング剤テストページ１０
９は、フォーマッタ１０６をバイパスしながら、プリン
タのコントロールパネル１０４から直接に印刷され得
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、出力を生成する際
に消耗品を消費するデバイスの供給歩留り（supply yie
lds）を検査する分野に関し、特に、標準的な消耗品の
消費率検査を実行する機能を備えたデバイスに関する。

【０００２】

【従来の技術】多くの場合、デバイスの製造業者は、当
該デバイスの性能データを提供する。特に、出力を生成
する際に消耗品を消費するデバイスの製造業者は、消費
者がデバイスの動作コストを推定できるように消耗品の
消費率に関するデータを提供することが多い。一例とし
て、自動車の製造業者は、消費者がある自動車に付随す
るであろう燃料コストを推定できるように自動車モデル
が消費する燃料の１ガロンあたりの推定マイルの格付け
を提供することがある。１ガロンあたりの推定マイルの
格付けは、自動車をテストすることで製造業者により得
られる。得られた格付けは、テスト条件に左右され、自
動車購入者ごとに、その運転習慣及び運転する条件によ
って異なる傾向がある。

【０００３】自動車産業以外の産業でも、出力を生成す
る消耗品の消費率を提供している。一例として、プリン
タの製造業者は、所与のプリンタの操作を行う１ページ
あたりの推定コスト、すなわち「ＣＰＰ」を提供するこ
とがある。このＣＰＰレートは、主として、１ページあ
たりで消費されるマーキング剤の関数である。自動車製
造業者と同様に、プリンタ製造業者は、内部検査によっ
てこのレートを決定する。

【０００４】通常、内部検査は、多数の文字及び／又は
画像を形成したテストページを印刷することを含む。テ
ストページは、マーキング剤が切れるまで何回も印刷さ
れる。マーキング剤の消費率は、消費されたマーキング
剤の量を印刷されたページで除算することによって得ら
れる。マーキング剤消費率は、多くの場合、ＣＰＰの形
でユーザに報告される。プリンタの多数のビジネスユー
ザにとって、これらのＣＰＰレートは、ビジネスでは厳
密な原価計算が必要とされるため非常に重要である。

【０００５】報告されるマーキング剤消費率は、製造業
者によって使用されるテストページに対応するものであ
ろう。すなわち、消費率は、テストページ上のマーキン
グ剤適用範囲に依存するものとなるであろう。このた
め、消費者側の実際の消費率は、消費者の実際の使用状
況次第で報告されたレートと異なってしまうこととな
る。特に、ソフトウェアアプリケーションを使用して印
刷テストページを作成する場合には、マーキング剤適用
範囲の量に影響を与える。一例として、ＭＳワード（MS
Word）のようなワープロを使用して作成されたテスト
ページは、ワードパーフェクト（Word Perfect）のよう
な異なるワープロを使用して作成された同一本文のペー
ジとは、消費するマーキング剤の量が異なることが予想
される。これは、入力されたプリントジョブデータファ
イルを印刷用の画像に変換する際にプリンタが使用する
フォーマット手順に起因する。

【０００６】これについて、図１に示す一般的な印刷手
順の概略図を参照して更に説明することができる。ユー
ザは、自分のコンピュータ２のアプリケーションを使用
してページを作成することが可能であり、このページ
は、例えばワード（Word）を使用して作成された文書と
することができる。このプリントジョブデータファイル
４の形式のページは、プリンタ６に送られて印刷され
る。プリンタ６が受信すると、ファイルは、フォーマッ
タ８を通過する。フォーマッタ８は、通常、アプリケー
ションによって作成されたデータファイルを、プリント
エンジン１０が解釈して印刷できるファイルに変換する
ソフトウェアユーティリティを含む。従って、フォーマ
ット済みのデータファイルは、フォーマッタ８からプリ
ントエンジンモジュール１０に送られて印刷される。プ
リントエンジンモジュール１０は、通常、入力フォーマ
ット済みのプリントジョブデータファイルをフォーマッ
タから受け取る機構，プロセッサ，及びコントローラコ
ンポーネントのセットであると考えられ、対応する画像
を１枚の用紙上にデポジット（deposit）させる。この
最終結果が印刷ページ１２である。

【０００７】フォーマッタ８は、異なるソフトウェアア
プリケーションに対して異なる応答をする。例えば、ワ
ードとワードパーフェクトとを使用してそれぞれ作成さ
れた同一本文のページでは、フォーマッタ８は、それぞ
れのページを印刷する際に異なるレベルのマーキング剤
が使用される見込みが非常に高い。この問題は、フォー
マッタがどの色相，輝度，コントラスト等を画像に与え
るかを決定しなければならないカラー画像において最も
顕著である。更に、カラー画像を生成して処理するアプ
リケーションの場合には、マーキング剤消費レベルに更
に不確定性をもたらす可能性がある。

【０００８】一例として、１つのカラー画像ファイルが
２つの異なるソフトウェアアプリケーションにインポー
トされる場合を想定する。画像に変更を加える指示がな
ければ、この２つのアプリケーションは、画像の印刷ペ
ージを生成するように指示される。フォーマッタに導入
される変更に拘わらず、印刷された画像は僅かに異な
り、異なるマーキング剤の量を消費する恐れがあるが、
これは、原画像をインポートして処理する際にソフトウ
ェアアプリケーションが使用する所有手順が異なること
による。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】以上の状況の結果、当
分野において解決できない問題が多数あった。プリンタ
の消費者にとって、どの特定テストページパターン、又
は、どのソフトウェアアプリケーションを使用して製造
業者のテストページを作成したかを決定することは不可
能である。従って、マーキング剤消費率が公開されてい
るものより高いと予想するか、或いは、低いと予想する
かを決定することは、プリンタの消費者にとって不可能
である。また、消費者が異なる製造業者間でマーキング
剤消費率の比較を行う、又は製造業者が公開したマーキ
ング剤消費率を確かめる実際の方法もない。

【００１０】更に別の問題は、自分のデバイスの消耗品
の消費率をデバイスの寿命に亘って検査できる消費者の
能力に関連する。プリンタのマーキング剤消費率は、部
品が消耗し、効率が悪くなると劣化する場合がある。プ
リンタ購入者は、既知の枚数のページを既知の量のマー
キング剤で印刷することによって独自のマーキング剤消
費率を決定することができるが、この自己決定した率を
製造業者が公開する率と精確に比較する手段がない。従
って、プリンタの購入時からそのマーキング剤消費量が
変化したかどうか、又はどの程度変化したかを消費者が
決定する手段はない。

【００１１】プリンタの製造業者についても、同様に、
当分野の問題が存在する。マーキング剤消費量がフォー
マッタに依存するため、プリンタ製造業者は、新たなフ
ォーマッタを導入する都度、プリンタを再検査する必要
のある、困難かつ高価なタスクに直面する。マーキング
レート歩留まり検査について、検査記録及び手順を製造
業者が文書化し、維持する必要がある。

【００１２】上記及びその他の問題は未解決のままであ
るため、当分野においてデバイスについての消耗品の消
費率データを決定する方法の必要性が存在する。

【００１３】

【課題を解決するための手段】本発明は、全体として、
消耗品の消費率検査機能を埋め込んだデバイスを備え
る。このデバイスは、標準単位(standard unit)の出力
を生成する命令セットを格納したメモリモジュールに結
合される動作インタフェースを備える。メモリモジュー
ルは、出力を生成するデバイスエンジンモジュールに順
次に結合される。このように、ユーザは、標準単位の出
力を生成するようデバイス動作インタフェースから指示
することが可能であり、これにより、生成された標準出
力を、出力を生成するのに要する供給量で除算すること
によって標準的な消耗品の消費率を決定することができ
る。本発明の好ましい実施形態において、このデバイス
はプリンタであり、標準単位の出力を生成する命令セッ
トは、マーキング剤テストページデータファイルを備
え、標準単位の出力は、マーキング剤テストページを構
成する。また、本発明の好ましいプリンタの実施形態で
は、フォーマッタをバイパスする、メモリモジュールと
プリントエンジンモジュールとの間の動作リンケージを
更に備える。

【００１４】これにより、好ましいプリンタの実施形態
により、必要に応じて、かつフォーマッタによる処理を
行うことなく標準マーキング剤テストページをプリンタ
から直接生成することができる。フォーマッタと接続し
ないため、テストページは、フォーマットにより導入さ
れる差異を受けにくく、従って普遍的な標準になる。本
発明の好ましい実施形態のプラクティスを通して、これ
により普遍的は標準のマーキング剤消費率を決定するこ
とができる。製造業者は、もはやそれぞれの新しいフォ
ーマッタのバージョンで消費率を再検査する必要はな
い。消費者は、プリンタの寿命に亘るプリンタ性能を製
造業者が公開している消費率と確実に比較することがで
きる。

【００１５】本発明のデバイスに加え、本発明をコンピ
ュータプログラム製品の形式でも実施可能であることが
理解されよう。特に、本発明の一実施形態は、プリンタ
に標準のマーキング剤テストページを生成させるコンピ
ュータプログラム製品を含む。なお、本発明のコンピュ
ータプログラム製品により、上述したデバイスの実施形
態のように、当分野において多数のこれまで解決されな
かった問題を解決することが理解されよう。

【００１６】以上の簡単な説明では、以下の詳細な説明
をより良く理解できるように、また当分野に対する本貢
献をより良く理解できるように、本開示のより重要な特
徴を可成り広義に記載してきた。以下で説明される開示
の追加の特徴が、本発明の主題を更に説明することとな
るであろう。これについて、開示の実施形態を詳細に説
明する前に、この開示がその適用において、以下の説明
に記載される、又は図面に示される構成及び配置の詳細
に限定されないことが理解されるべきである。本発明
は、他の実施形態が可能であり、かつ様々な方法で実施
され、実行可能であることは当業者により理解されよ
う。また、本明細書において用いられる表現及び用語は
説明のためであって限定ではないことも理解されるべき
である。

【００１７】

【発明の実施の形態】ここで、図面を参照すると、図２
には、本発明の一実施形態に係るプリンタ１０２に接続
されるコンピュータ１００（点線で図示）の概略図が示
されている。このプリンタ１０２は、ユーザがアクセス
可能なコントロールパネル１０４と、フォーマッタ１０
６と、プリントエンジンモジュール１０８と、メモリモ
ジュール１１０とを備える。フォーマッタ１０６は、プ
リントエンジンモジュール１０８によって印刷するため
に、コンピュータ１００からの入力プリントジョブデー
タファイルを「フォーマット」するためのものである。
プリントエンジンモジュール１０８は、通常、フォーマ
ット済みのプリントジョブデータファイルを取得し、こ
れを印刷ページ１０９（点線で図示）に変える構成要素
を含む。フォーマッタ１０６は、リンケージ１１６を介
してプリントエンジンモジュール１０８に結合されてい
る。

【００１８】なお、本明細書で使用される「リンケー
ジ」及び「結合」という用語は、電気，光学，アナロ
グ，ディジタル，又は多数の同様の形式のうちの何れか
であって良い信号を配信することができる動作可能な接
続を示すものとすることが理解されよう。「リンケー
ジ」の例として、配線，回路等がある。更に、本明細書
で使用される「リンケージ」は、物理的な接続が必要で
はなく、本明細書で使用される「リンケージ」は無線接
続を備えるものであっても良い。

【００１９】ユーザがアクセス可能なコントロールパネ
ル１０４は、プリンタ１０２を動作する複数個のコント
ロールを有し、これらのコントロールの少なくとも１個
がマーキング剤テストページコントロールを備える。本
明細書で使用される「コントロール」という用語は、ユ
ーザが選択可能な命令を示すものとする。例として、コ
ントロールパネル１０４は、複数個のボタンを供えた表
示画面からなるものであっても良く、このボタンは表示
画面上の各種コマンドを表示し、かつ、この各種コマン
ドの中から所望のものを選択するように操作することが
可能である。本例において、本明細書で使用される「コ
ントロール」は、コマンドの選択を含む。コントロール
パネル１０４が多数の他の形式、例えばタッチスクリー
ン（但し、これに限定されない）からなるものとしても
良いことは言う迄もない。

【００２０】メモリモジュール１１０は、リンケージ１
１２により、コントロールパネル１０４内でマーキング
剤テストページコントロールに少なくとも結合される。
なお、リンケージ１１２は直接的であっても良く、或い
は他の部品（図示せず）を経由しても良いことが理解さ
れよう。メモリモジュール１１０は、少なくとも１つの
マーキング剤テストページ１０９を印刷する命令を格納
し、該命令は、通常、テストページ１０９を印刷する際
にフォーマッタ１０６による処理を必要としないデータ
ファイルから成る。

【００２１】最も好ましくは、メモリモジュール１１０
は、リンケージ１１２によって、コントロールパネル１
０４内の第１のマーキング剤テストページコントロール
及び第２のマーキング剤テストページコントロールに結
合され、それぞれ第１及び第２のマーキング剤テストペ
ージを印刷する命令から成る第１及び第２のテストペー
ジデータファイルを更に格納する。第１のテストページ
は、黒マーキング剤歩留まりをテストする黒画像のみを
形成したページから成り、これに対して第２のテストペ
ージは、カラーマーキング剤歩留まりをテストするカラ
ー画像を少なくとも形成している。このように、ユーザ
は、コントロールパネル１０４から第１のマーキング剤
テストページコントロールを選択して第１のテストペー
ジを印刷し、黒マーキング剤歩留まりを決定し、及び／
又は、コントロールパネル１０４から第２のマーキング
剤テストページコントロールを選択して第２のテストペ
ージを印刷し、カラーマーキング剤歩留まりを決定する
ことができる。

【００２２】更に、複数のマーキング剤テストページ
は、黒画像テストページとカラー画像テストページ以外
で構成されても良い。本発明の方法は、プリンタが使用
できる特定の用紙サイズ毎に構成されるマーキング剤テ
ストページを含むことができる。例として、異なる黒画
像テストページデータファイルは、８．５インチ×１１
インチの用紙，法定サイズの用紙，Ａ４サイズの用紙，
そしてプリンタが使用するその他全てのサイズの用紙に
使用することができる。様々な色のテストページデータ
ファイルも、同様に全ての用紙サイズに合わせて構成す
ることができることが言う迄もない。これら様々なデー
タファイルのそれぞれを用いてテストページを印刷する
際にコントロールパネル１０４から様々なコントロール
を選択する必要がある。

【００２３】なお、本明細書において使用される「マー
キング剤」という用語は、文字又は画像で基板にマーク
（マーキング）する際に使用される材料を示すものとす
る。例として、マーキング剤は、トナー又はインクとす
ることができるが、これらに限定されない。また、本明
細書で使用される「データファイル」という用語は、１
セットのデータ以外の何れかの特定の意味を有すること
を意図するものではない。従って、例えば、本明細書で
使用される「テストページデータファイル」は、基板上
に画像を生成する１セットのデータとすることができ
る。

【００２４】メモリモジュール１１０は、データセット
を格納することができる多様な媒体の何れかから成るも
のとすることができる。例として、メモリモジュール１
１０は、集積回路を形成したチップ，追加機能を実行す
るより大きな回路セットの回路のサブセット，メモリ媒
体に格納されたプログラム命令のセット等を含むことが
できるが、これらに限定されない。同様に、メモリモジ
ュール１１０はプリンタ１０２内の様々な場所に物理的
に配置することができることが理解されよう。メモリモ
ジュール１１０は、例えば、コントロールパネル１０４
のサブコンポーネントとしても良く、或いはエンジンモ
ジュール１０８内のプリントエンジンモジュールコント
ローラのサブコンポーネントとしても良い。また、モジ
ュール１１０は、コントロールパネル１０４又はエンジ
ンモジュール１０８コントローラ（図示せず）等、別の
コンポーネントの回路に埋め込まれた回路を構成しても
良い。

【００２５】さらなる例として、メモリモジュール１１
０は、フォーマッタ１０６のサブ回路又はチップセット
等のサブコンポーネントを構成することができる。本実
施形態において、メモリモジュール１１０は、リンケー
ジ１１２を介してコントロールパネル１０４に結合され
た状態であって、かつ、フォーマッタ１０６をバイパス
するリンケージ１１４を介してプリントエンジンモジュ
ール１０８に結合された状態にある。更に、メモリモジ
ュール１１０は、コントロールパネル１０４のサブコン
ポーネント又はプリントエンジンモジュール１０８のサ
ブコンポーネントを構成しても良い。

【００２６】なお、本発明のプリンタ１０２が、図２に
示すもの以外に追加のコンポーネント及びリンケージを
備えても良いことは勿論である。一例として、コントロ
ールパネル１０４は、フォーマッタ１０６，更にプリン
トエンジンモジュール１０８とのリンケージを有するよ
うにしても良い。これらの追加コンポーネント及びリン
ケージは、本発明を理解する上で不可欠ではないため本
明細書では図示及び説明しない。

【００２７】本発明のプリンタにとって重要なことは、
メモリモジュール１１０が、コントロールパネル１０４
上のテストページコントロールに結合されたリンケージ
１１２，更にフォーマッタ１０６をバイパスする、プリ
ントエンジンモジュール１０８に結合されたリンケージ
１１４を維持することにある。このリンケージ１１４が
存在することにより、フォーマッタ１０６にてフォーマ
ットすることなく標準テストページをプリンタ１０２か
ら直接印刷することができる。従って、異なるソフトウ
ェアアプリケーションを用いて作成された異なるテスト
ページ同士の不確実性及び不整合性に関する従来技術の
問題が解決される。これにより、本発明の好ましいプリ
ンタは、標準のマーキング剤テストページを生成する機
能を備えたプリンタを初めて提示する。

【００２８】メモリモジュール１１０とプリントエンジ
ンモジュール１０８とを動作可能に接続するリンケージ
１１４は、フォーマッタ１０６をバイパスする限り、直
接的であっても間接的であっても良いことに留意された
い。すなわち、図２には図示しないが、フォーマッタ１
０６による処理されることなくテストページデータファ
イルがメモリモジュール１１０からプリントエンジンモ
ジュール１０８に渡されるのであれば、各コンポーネン
トをメモリモジュール１１０とプリントエンジンモジュ
ール１０８との間に「直列配置(in-line)する」ことが
できる。

【００２９】本発明のプリンタにより、マーキング剤歩
留まりを全体として簡単に決定することができることが
理解されよう。図２に示す本発明の好ましいプリンタを
使用することで、ユーザは、マーキング剤テストページ
１０９をコントロールパネル１０４から印刷するよう指
示し、かつテストページ１０９の生成中に使用されるマ
ーキング剤を測定することができる。多くの場合、相当
量、かつ精度良く測定可能な量の消費マーキング剤を決
定できる前に多数枚のテストページ１０９を印刷しなけ
ればならない。従って、本発明の好ましいプリンタは、
所望の多様なテストページ１０９を印刷するコマンド及
び命令セットを更に備えることができる。更に、上記プ
リンタは、１枚以上のテストページ１０９を印刷する際
に使用されるマーキング剤の報告を行うことが可能であ
ると共に、更に内部で計算されたマーキング剤歩留まり
率を報告できることが望ましい。

【００３０】本発明の追加の実施形態では、本明細書に
おいて本発明の方法について全体的に説明される各ステ
ップを使用してプリンタにマーキング剤テストページを
印刷させるコンピュータプログラム製品を更に備える。
特に、本発明の追加の実施形態では、コンピュータプロ
グラム製品を内蔵したプリンタを備える。本発明のプリ
ンタの上記実施形態は、図２のプリンタ１０２とほぼ同
様に構成され、同図の要素を参照することで、コンピュ
ータプログラム製品を内蔵している点を除いて全体的に
説明することができる。

【００３１】従って、本発明の好ましいプリンタは、マ
ーキング剤消費率テスト機能を埋め込んだプリンタ１０
２であって、プリンタ１０２を制御する複数のコントロ
ールを有するユーザがアクセス可能なコントロールパネ
ル１０４と、フォーマット済みのデータファイルから印
刷ページ１０９を生成するプリントエンジンモジュール
１０８と、リンケージ１１６によりプリントエンジンモ
ジュール１０８に結合されるフォーマッタ１０６であっ
て、入力された未フォーマットのプリントデータファイ
ルをフォーマットすると共に、フォーマット済みのプリ
ントデータファイルをプリントエンジンモジュール１０
８に送り出して印刷するフォーマッタ１０６と、フォー
マッタ１０６をバイパスするリンケージ１１４によりプ
リントエンジンモジュール１０８に結合されるメモリモ
ジュール１１０であって、ユーザがアクセス可能なコン
トロールパネル１０４内の少なくとも１個のマーキング
剤テストページコントロールにリンケージ１１２により
結合されるメモリモジュール１１０と、このメモリモジ
ュール１１０に結合されるコンピュータプログラム製品
を有するプリンタ１０２とを備える。

【００３２】プリンタ１０２の好ましいコンピュータプ
ログラム製品要素は、プリンタ１０２のコンピュータ読
み取り可能媒体に埋め込まれたコンピュータ実行命令を
備える。有利なプリンタ構成は、コンピュータプログラ
ム製品と、プリントエンジンモジュール１０８のコント
ローラに対してコントローラのサブコンポーネントを備
えるメモリモジュール１１０とを有することが見出され
た。例として、コンピュータプログラム製品及びメモリ
モジュール１１０は、コントローラチップセット上に回
路等を設けることができる。

【００３３】好ましいプログラム製品要素は、図３のフ
ローチャートを参照して最も良く説明することができ
る。まず、プログラム製品は、コントロールパネル・コ
ントロール（コントロールパネル１０４）における第１
のマーキング剤テストページコントロールから少なくと
も第１のプロンプトをメモリモジュール１１０に受け取
らせる（ブロック２００参照）。プロンプトを受け取っ
た後に、プログラム製品は、プログラム製品に格納され
た第１のテストページデータファイルをメモリモジュー
ル１１０に検索させる（ブロック２０２参照）。この第
１のテストページデータファイルは、第１のマーキング
剤テストページを印刷する命令から成る。次のステップ
において、このデータファイルは、リンケージ１１４を
介してプリントエンジンモジュール１０８に送信され、
テストページの印刷を行う（ブロック２０４参照）。

【００３４】より好ましくは、本発明のコンピュータプ
ログラム製品は、黒文字からなる第１のテストページ
と、少なくとも１つの画像、特にプリンタがカラープリ
ンタである場合にはカラー画像からなる第２のテストペ
ージと、の２つのマーキング剤テストページを印刷する
コンピュータ実行命令を備える。このより好ましいプロ
グラム製品要素の実施形態において、プログラム製品
は、図２のメモリモジュール１１０に、コントロールパ
ネル１０４から２つの別々のプロンプトを受け取らせ
る。プログラム製品は、第１のテストページを印刷する
第１のプロンプトに加え、メモリモジュール１１０にコ
ントロールパネル１０４内の第２のテストページコント
ロールからの第２のプロンプトを受け取らせて第２のテ
ストページを印刷する。このより好ましいコンピュータ
プログラム製品要素では、メモリモジュール１１０に第
１のプロンプトの受信後に第１のテストページデータフ
ァイルをプリントエンジン１０８に送信させて印刷させ
る実行命令と、第２のテストページをプリントエンジン
１０８に送信させて第２のプロンプトの受信後に印刷す
る命令とを更に備える。何れの送信も、フォーマッタ１
０６をバイパスするリンケージ１１４のようなリンケー
ジを介して行われる。

【００３５】以上を要約すると、次の通りである。すな
わち、マーキング剤検査機能を備えたプリンタ１０２
は、フォーマッタ１０６，コントロールパネル１０４，
プリントエンジンモジュール１０８と、メモリモジュー
ル１１０とを有する。メモリモジュール１１０は、少な
くとも１つの標準マーキング剤テストページ１０９を印
刷するための少なくとも１つのデータファイルを格納す
ると共に、コントロールパネル１０４に結合（リンク）
される。メモリモジュール１１０は、更に、フォーマッ
タ１０６をバイパスするリンク１１４を介してプリント
エンジンモジュール１０８に結合される。これにより、
標準化されたマーキング剤テストページ１０９は、フォ
ーマッタ１０６をバイパスしながら、プリンタのコント
ロールパネル１０４から直接印刷され得る。このこと
は、従来技術のマーキング剤テストに関連した不確実性
及び不整合性を除去することとなる。

【００３６】なお、本明細書で使用される「コンピュー
タ」という用語は、命令を処理可能な何れのデバイスを
示すものとされるので、パーソナルコンピュータ，メイ
ンフレーム等に限定されない。例示として、本明細書で
使用される「コンピュータ」は、コントローラと、チッ
プセットと、プロセッサベースのモジュールとを備える
ことができる。更に、本明細書で使用される「コンピュ
ータ読み取り可能媒体」という用語は、コンピュータが
読み取り可能な命令を記憶することができる多様な媒体
の何れかを示す。例として、コンピュータ読み取り可能
媒体は、磁気記録媒体，光学読み取り可能媒体，フラッ
シュＲＡＭ媒体，ＶＲＡＭ媒体，回路，チップ又はカー
ド，或いは他の媒体上に埋め込まれた集積回路等から成
るものとすることができるが、これらに限定されるもの
ではない。

【００３７】これにより、本発明のデバイス及びコンピ
ュータプログラムの各種実施形態は、上述したものを含
む当分野においてこれまで解決されなかった多数の問題
を解決する。特に、標準のマーキング剤テストページを
本発明の好ましいプリンタにより印刷することが可能で
ある。従来技術のマーキング剤テストページと異なり、
本発明の標準印刷テストページは、どのソフトウェアア
プリケーションを使用して準備するかよって変化しな
い。更に、消費者は、製造業者が使用した同一のテスト
ページを印刷することができるため、製造業者が公開し
たマーキング剤消費率を確認することができると共に、
プリンタの寿命に亘ってマーキング剤消費率を追跡する
ことができる。消費者は、標準マーキング剤テストペー
ジを視覚的に検討し、その典型的な印刷ページに基づい
てマーキング剤歩留まりが高いと予想するか、或いは低
いと予想するかを決定することができる。更に、本発明
を実施することにより初めて、消費者は、異なるプリン
タ製造業者間のプリンタマーキング剤消費率を比較する
標準単位の基準を有する。

【００３８】このように、開示された発明の利点は、経
済的、かつ実用的で容易な方法で実現される。好ましい
実施形態及び例示的な構成を図示及び説明してきたが、
各種の更なる変形例及び追加の構成は当業者に明らかで
あることが理解されるべきである。例として、好ましい
発明の実施形態では本明細書に記載されるプリンタを備
えるが、本願明細書の請求項に記載されるような本発明
は、消耗品を消費して出力を生成する広範なデバイスに
より実施可能であることは当業者には明らかであろう。
本明細書で開示される具体的な実施形態及び構成は本発
明を実施する好ましい及び最良の形態の例示であること
が意図され、冒頭に記載される特許請求の範囲により定
義される本発明の範囲を限定するものとして解釈される
べきではない。

【００３９】本発明の様々な特徴が冒頭に記載の特許請
求の範囲に示される。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来技術のプリンタ及びコンピュータの概略図
である。

【図２】コンピュータ（点線で図示）及び本発明のプリ
ンタの一実施形態を示す概略図である。

【図３】本発明のコンピュータプログラム製品の一実施
形態の各ステップを説明するフローチャートである。

【符号の説明】

１００ コンピュータ １０２ プリンタ １０６ フォーマッタ １０４ コントロールパネル １０８ プリントエンジンモジュール １０９ 印刷ページ １１０ メモリモジュール １１２，１１４，１１６ リンケージ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ブレントン・エル・メイヤー アメリカ合衆国アイダホ州83704，ボイジ ー，トゥリーライン・ストリート 10344 Ｆターム(参考） 2C061 AR01 KK04 KK12 KK18 KK26 2C087 BA07 BD52 CA02 CB04 2H027 EJ08 EJ09 ZA07 5B021 AA02 BB01 BB04 BB09 CC05 NN23

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 消耗品の消費率の検査機能を有するデバ
   イスであって、プロセッサを有し、かつ、出力を生成す
   るために少なくとも消耗品を必要とするタイプのデバイ
   スにおいて、 （ａ） 少なくとも標準出力コントロールを有する動作
   インタフェースと、 （ｂ） 前記出力を生成する際に前記消耗品を消費する
   エンジンモジュールと、 （ｃ） 前記エンジンモジュールに標準単位の出力を生
   成させる命令セットを記憶するメモリモジュールであっ
   て、前記エンジンモジュールに結合されると共に前記標
   準出力コントロールに結合されることにより、前記標準
   出力コントロールを選択する際、前記デバイスに、前記
   命令セットを前記エンジンモジュールに送信させて、前
   記エンジンモジュールによる前記標準単位の出力の生成
   を行うようにしたメモリモジュールと、を備えることに
   より、 前記標準単位の出力を生成する際に消費される前記消耗
   品を測定することによって、前記消耗品の消費率を得る
   ようにしたこと、を特徴とするデバイス。
2. 【請求項２】 前記デバイスは、プリンタであって、 前記プリンタは、入力されたプリントデータファイルを
   フォーマットするために前記プリントエンジンモジュー
   ルに結合されたフォーマッタを更に備え、 前記メモリモジュールは、前記フォーマッタをバイパス
   するリンケージにより前記プリントエンジンモジュール
   に結合され、 前記メモリモジュールに記憶されたデバイス出力の標準
   単位を生成する前記命令セットは、マーキング剤テスト
   ページデータファイルを含み、前記標準単位の出力は、
   マーキング剤テストページを含み、 前記エンジンモジュールは、フォーマット済みのデータ
   ファイルから印刷ページを生成するプリントエンジンモ
   ジュールを含む、 ことを特徴とする請求項１に記載のデバイス。
3. 【請求項３】 前記マーキング剤テストページは、第１
   及び第２のマーキング剤テストページを含み、前記第１
   のマーキング剤テストページは、黒画像のみを形成し、
   前記第２のマーキング剤テストページは、少なくともカ
   ラー画像を形成し、前記第１のマーキング剤テストペー
   ジは、前記オペレータインタフェース上に設けられた第
   １のマーキング剤テストページコントロールに結合さ
   れ、前記第２のマーキング剤テストページは、前記オペ
   レータインタフェース上に設けられた第２のマーキング
   剤テストページコントロールに結合されることを特徴と
   する請求項２に記載のデバイス。
4. 【請求項４】 前記プリンタは、前記プリントエンジン
   モジュールを制御するエンジンコントローラを更に備
   え、前記メモリモジュールは、前記エンジンコントロー
   ラのサブコンポーネントを構成することを特徴とする請
   求項２に記載のデバイス。
5. 【請求項５】 前記メモリモジュールは、前記フォーマ
   ッタのサブコンポーネント含むことを特徴とする請求項
   １に記載のデバイス。
6. 【請求項６】 マーキング剤の消費率検査機能を有する
   プリンタであって、 （ａ） 少なくともマーキング剤テストページコントロ
   ールを含むプリンタ制御用の複数のコントロールを有す
   る、ユーザがアクセス可能なコントロールパネルと、 （ｂ） フォーマット済みのデータファイルから印刷ペ
   ージを生成するためのプリントエンジンモジュールと、 （ｃ） 前記プリントエンジンモジュールに結合され、
   入力された未フォーマットのプリントデータファイルを
   フォーマットすると共に、印刷を行うためにフォーマッ
   ト済みのプリントデータファイルを前記プリントエンジ
   ンモジュールに送信するフォーマッタと、 （ｄ） 前記フォーマッタをバイパスするリンケージを
   介して前記プリントエンジンモジュールに結合されると
   共に、前記マーキング剤テストページコントロールに結
   合されるメモリモジュールと、 （ｅ） 前記メモリモジュールに格納され、マーキング
   剤テストページを印刷する命令を含む少なくとも１個の
   テストページデータファイルと、 （ｆ） コンピュータ読み取り可能媒体に埋め込まれた
   コンピュータ実行命令を備えており、かつ、前記メモリ
   モジュールに結合されたコンピュータプログラム製品
   と、を含み、前記コンピュータプログラム製品にて、 前記マーキング剤テストページコントロールからのプロ
   ンプトを前記メモリモジュールに受け取らせ、 前記プロンプトの受信後に、前記少なくとも１個のマー
   キング剤テストページデータファイルを前記メモリモジ
   ュールに検索させ、 前記メモリモジュールに、前記フォーマッタをバイパス
   する前記リンケージを介して前記少なくとも１個のマー
   キング剤テストページデータファイルを、前記マーキン
   グ剤テストページの印刷を行うために前記プリントエン
   ジンモジュールに送信させ、 これによって、前記マーキング剤テストページを印刷す
   る際に消費されるマーキング剤を測定することよって、
   マーキング剤消費率が決定されるように構成したこと、
   を特徴とするプリンタ。
7. 【請求項７】 前記少なくとも１個のマーキング剤テス
   トページコントロールは、第１及び第２のマーキング剤
   テストコントロールを含み、 前記メモリモジュールは、前記第１及び第２のマーキン
   グ剤テストページコントロールのそれぞれに結合され、 前記少なくとも１個のマーキング剤テストページデータ
   ファイルは、前記メモリに格納される第１及び第２のマ
   ーキング剤テストページデータファイルを含み、第１の
   マーキング剤テストページを生成するための前記第１の
   マーキング剤テストページデータファイルは、黒画像を
   備え、第２のマーキング剤テストページを生成するため
   の前記第２のマーキング剤テストページデータファイル
   は、少なくともカラー画像を備え、 前記コンピュータプログラム製品は、更に、 前記第１のテストページマーキング剤コントロールから
   のプロンプトの受け取り後、前記メモリモジュールに、
   前記フォーマッタをバイパスする前記リンケージを介し
   て前記第１のマーキング剤テストページデータファイル
   を前記プリントエンジンモジュールに送信させ、 前記第２のマーキング剤テストページコントロールから
   のプロンプトの受け取り後、前記第２のマーキング剤テ
   ストページの印刷を行うために、前記メモリモジュール
   に、前記フォーマッタをバイパスする前記リンケージを
   介して前記第２のマーキング剤テストページデータファ
   イルを前記プリントエンジンモジュールに送信させるこ
   と、を特徴とする請求項６に記載のプリンタ。
8. 【請求項８】 フォーマット済みのデータファイルから
   ページを印刷するプリントエンジンモジュールを有する
   プリンタに、マーキング剤テストページを印刷させるた
   めのコンピュータプログラム製品であって、前記プリン
   タに内蔵されたコンピュータ読み取り可能媒体に埋め込
   まれたコンピュータ実行命令を含むコンピュータプログ
   ラム製品において、前記プリンタに、 ユーザがアクセス可能なプリンタコントロールパネル上
   のマーキング剤テストページコントロールからプロンプ
   トを受け取らせ、 前記プロンプトの受け取り後、マーキング剤テストペー
   ジを印刷する命令を含む格納マーキング剤テストページ
   データファイルをメモリモジュールから検索させ、 前記マーキング剤テストページの印刷を行うために、前
   記マーキング剤テストページデータファイルを、前記フ
   ォーマッタをバイパスするリンケージを介して前記メモ
   リモジュールから前記プリントエンジンモジュールに送
   信させること、を特徴とするコンピュータプログラム製
   品。
9. 【請求項９】 前記プリンタに、 前記ユーザがアクセス可能なプリンタコントロールパネ
   ル上の第１のマーキング剤テストページコントロールか
   ら第１のプロンプトを受け取らせ、 前記ユーザがアクセス可能なプリンタコントロールパネ
   ル上の第２のマーキング剤テストページコントロールか
   ら第２のプロンプトを受け取らせ、 前記第１のプロンプトの受け取り後、黒画像を備える第
   １の標準テストページを印刷する命令を含む第１の格納
   マーキング剤テストページデータファイルを前記メモリ
   モジュールから検索させ、 前記第２のプロンプトの受け取り後、少なくともカラー
   画像を備える第２の標準テストページを印刷する命令を
   含む第２の格納マーキング剤テストページデータファイ
   ルを前記メモリモジュールから検索させ、 前記第１のマーキング剤テストページの印刷を行うため
   に、前記メモリモジュールからの検索後の前記第１のマ
   ーキング剤テストページデータファイルを、前記フォー
   マッタをバイパスするリンケージを介して前記プリント
   エンジンモジュールに送信させ、 前記第２のマーキング剤テストページの印刷を行うため
   に、前記メモリモジュールからの検索後の前記第２のマ
   ーキング剤テストページデータファイルを、前記フォー
   マッタをバイパスするリンケージを介して前記プリント
   エンジンモジュールに送信させること、を特徴とする請
   求項８に記載のコンピュータプログラム製品。
10. 【請求項１０】 前記プリンタは、プリントエンジンモ
    ジュールコントローラを更に備え、前記コンピュータ実
    行命令を埋め込んだ前記コンピュータ読み取り可能媒体
    及び前記メモリモジュールは、前記プリントエンジンモ
    ジュールコントローラのサブコンポーネントであること
    を特徴とする請求項９に記載のコンピュータプログラム
    製品。