JP2002346001A - 中空体 - Google Patents

中空体

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JP2002346001A
JP2002346001A JP2001156683A JP2001156683A JP2002346001A JP 2002346001 A JP2002346001 A JP 2002346001A JP 2001156683 A JP2001156683 A JP 2001156683A JP 2001156683 A JP2001156683 A JP 2001156683A JP 2002346001 A JP2002346001 A JP 2002346001A
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extended
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JP2001156683A
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English (en)
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Kazuhiko Ogura
和彦 小倉
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Teikoku Printing Inks Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Teikoku Printing Inks Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体漏れが生じた場合であっても、変形を防
止することができる中空体を提供する。 【解決手段】 中空体1の本体11を、底部12と天部
13と側面部14で構成する。本体11の内側面に可撓
性を有した骨格31を側面部14に沿って周方向に延設
し、天部13が底部12から離れた伸張状態と、天部1
3が底部12に近接して縮んだ状態との間で伸縮可能と
する。底部12の中央支持片41に、伸縮しかつ本体1
1の伸張状態を維持する第1及び第2の伸張部材42,
43を傾倒可能に支持し、各伸張部材42,43の上端
部を、天部13の左部及び右部突片44,45に支持す
る。底部12及び天部13底面21に、下部開口部71
及び上部開口部72と、各開口部71,72からの空気
の流入を許容し、流出を阻止する弁機構73を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中空状の本体から
なる中空体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、縮んだ状態の中空体を展開する際
には、空気入れを操作して空気を圧送し、内圧を上昇さ
せることにより、中空体を展開させる方法が一般的であ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このう
ような従来の場合、内圧のみによって展開状態を維持す
る構造上、空気が漏れた場合には、縮んでしまうという
問題点があった。
【0004】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、内部の流体に漏れが生じた場合で
あっても、変形を防止することができる中空体を提供す
ることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明にかかる請求項1の中空体にあっては、縮んだ
状態と伸張した状態との間で伸縮可能な柔軟性を有する
中空状の本体に、内部へ連通する開口部と、伸縮方向に
交差した方向中心側への変形を抑える変形抑制手段と、
当該本体伸張時の伸張状態を維持する維持部材とを設け
た。
【0006】すなわち、縮んだ状態の中空体を展開する
際には、当該中空体の本体を、その伸張方向に伸張す
る。このとき、本体には、伸縮方向に交差した方向中心
側への変形を抑える変形抑制手段が設けられており、伸
張方向に交差した交差方向での形状が維持される。これ
により、伸張された分、本体内部の容積が大きくなり、
本体に設けられた開口部から気体等の流体が流入する。
【0007】そして、前記本体には、本体伸張時の伸張
状態を維持する維持部材が設けられており、該維持部材
によって伸張状態が維持される。これにより、展開され
た本体の形状が維持される。
【0008】また、請求項2の中空体においては、前記
維持部材を、前記本体の伸張に応じて縮んだ状態から伸
張し、その伸張状態を維持する伸張部材により構成し、
該伸縮部材の一端部を、前記本体の伸縮方向一端側に支
持するとともに、他端部を、前記本体の伸縮方向他端側
に支持した。
【0009】すなわち、前記本体伸張時には、縮んだ状
態の伸張部材が、当該本体の伸張に応じて伸張する。そ
して、前記伸張部材は、その伸張状態を維持することが
できるため、前記本体も、当該伸張部材によって伸張状
態が維持され、展開された本体の形状が維持される。
【0010】さらに、請求項3の中空体では、前記本体
が縮んだ状態で前記伸縮部材が傾倒するように該伸縮部
材の一端部及び他端部の支持位置を、前記本体の伸縮方
向に対して横方向に逸れた位置に設定した。
【0011】すなわち、前記伸張部材は、本体が縮んだ
状態で傾倒するため、縮んだ状態での前記本体の高さ寸
法が抑えられる。
【0012】加えて、請求項4の中空体にあっては、前
記開口部に、内部への流体の流入を許容し外部への流出
を阻止する弁機構を設けた。
【0013】すなわち、中空体の本体を伸張方向に伸張
して縮んだ状態の中空体を展開した際には、本体に設け
られた開口部から気体等の流体が流入する。このとき、
前記開口部には、内部への流体の流入を許容し外部への
流出を阻止する弁機構が設けられており、内部の流体
は、外部への流出が防止される。これにより、流体は本
体内に保持され、本体の形状が、前記流体の内圧によっ
て維持される。
【0014】また、請求項5の中空体においては、前記
弁機構は、前記開口部を内部側から閉鎖する弁体を備
え、該弁体を内側へ後退させて前記開口部を開放する開
放状態を任意に形成可能に構成した。
【0015】これにより、前記中空体を伸縮方向に他動
的に伸張すると、前記弁体は開口部を開放して空気等の
流体を前記中空体内に導入する。ここで伸張を停止する
と弁体は自動的に閉鎖して中空体内の流体の流出を阻止
して、中空体を膨張状態に維持する。さらに、前記開口
部を閉鎖する弁体が内側へ他動的に、例えば指で押し込
むなどして後退された際には、開口部が開放される。す
ると、本体形状を維持する内部の流体が排出され、当該
本体は、縮んだ状態に変形される。
【0016】さらに、請求項6の中空体では、前記弁体
を、前記開口部の内部側に配設され、該開口部の周縁部
に密着した閉鎖状態と、前記周縁部から離間した開放状
態とを形成するシート状部材により構成した。
【0017】すなわち、前記弁機構の弁体は、開口部の
内部側に配設されたシート状の部材によって構成され
る。また、前記弁体を、シート状の部材で構成すること
によって、流体の流入に応じた変形が容易となる。
【0018】加えて、請求項7の中空体においては、前
記シート状部材が前記開口部を閉鎖した状態で、該開口
部の前記周縁部と前記シート状部材とを剥離自在に貼着
する貼着部を、前記周縁部又は前記シート体の少なくと
もいずれかに設けた。
【0019】これにより、前記シート状の部材による閉
弁時の気密性が高められる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図に従って説明する。図1は、本実施の形態にかか
る中空体1を示す図であり、断面が示されている。
【0021】この中空体1は、展開した状態で提灯形状
となるように構成されており、その本体11は、底部1
2と、天部13と、底部12及び天部13間を形成する
側面部14とによって構成されている。前記底部12及
び天部13は、硬質プラスチックで形成されており、前
記側面部14は、軟性を有したビニールで形成されてい
る。
【0022】前記底部12及び天部13は、有底円筒形
状に形成されており、両者は同形状を成している。前記
底部12及び天部13は、底面21,21が下方に位置
するように配置されており、前記底部12の周壁22上
端には、前記側面部14の下縁が固定されている。ま
た、前記天部13には、その底面21側部に前記側面部
14の上端が固定されており、当該本体11は中空状に
形成されている。
【0023】前記本体11の内側面には、可撓性を有し
た樹脂製の棒状部材が螺旋状に巻かれてなる骨格31
が、前記側面部14に沿って周方向に延設されており、
当該骨格31は、インキが線状に印刷された後、硬質の
棒状に硬化されて成る。
【0024】ここで、骨格31を印刷によって設ける例
としては、本体11の柔軟シート上に、帝国インキ製造
株式会社製のSPA−2001厚盛クリアーインキを線
状に厚盛りに印刷した後、紫外線を照射して硬化させる
方法が挙げられる。これにより、接着等を用いること無
く、前記骨格31を本体11に固定することができるの
で、製造コストを抑えることができる。
【0025】前記骨格31は、上下に等間隔をおいた状
態で固定されており、前記底部12と前記天部13との
中央部分での内径寸法が、最も大きくなるように設定さ
れている。この骨格31は、屈曲に対する弾性と復元力
を備え、前記側面部14の中心側への変形を抑える変形
抑制手段を構成している。これにより、当該本体11
は、前記天部13が前記底部12から離れた伸張状態
と、図2に示すように、前記天部13が前記底部12に
近接して縮んだ状態との間で、上下方向に伸縮可能な柔
軟性を有している。
【0026】前記底部12の底面21中央には、中央支
持片41が突設されており、該中央支持片41には、当
該本体11伸張時の伸張状態を維持する維持部材として
の第1及び第2の伸張部材42,43の下端部が傾倒可
能に支持されている。第1及び第2の伸張部材42,4
3のそれぞれは、上方へ向かうに従って離れる方向へ傾
斜するように支持されており、前記第1の伸張部材42
の上端部は前記天部13の底面21左部に突設された左
部突片44に、前記第2の伸張部材43の上端部は前記
天部13の底面21右部に突設された右部突片45に、
傾倒可能に支持されている。
【0027】前記第1及び第2の伸張部材42,43
は、複数の筒体51,・・・からなり、各筒体51,・
・・は、図3にも示すように、その端部が嵌合した状態
で長さ方向に連結されているとともに、図外の溝により
回転が規制されている。これにより、当該伸張部材4
4,45は、内嵌した筒体51,51の突出量を可変す
ることによって伸縮できるように構成されている。内側
に内嵌する筒体51の側面には、内円形穴52,52が
相対向した部位に設けられており、各内円形穴52,5
2の内側には、球体53,53が配置されている。両球
体53,53は、コイルスプリング54によって側方へ
向けて付勢されており、各球体53,53は、前記内円
形穴52,52から突出する方向へ付勢されるととも
に、各内円形穴52,52が球体53より小径に形成さ
れることによって筒体51外部への不用意な離脱が防止
されている。
【0028】外側に外嵌した筒体51の側面には、外円
形穴61,61が前記各内円形穴52,52に対応した
部位に開設されており、各外円形穴61,61には、図
3の(b)に示すように、内側の筒体51から突出した
前記球体53,53が内嵌した状態で、両筒体51,5
1を位置規制できるように構成されている。前記内円形
穴52,52及び球体53,53は、筒体51の下端部
に設けられており、前記外円形穴61,61は、筒体5
1の上端部に設けられている。
【0029】これにより、前記各伸張部材44,45
は、図1及び図2に示したように、本体11の伸縮に応
じて伸縮するとともに、図3の(b)に示したように、
伸張時には、内側の筒体51から突出した球体53,5
3が、外側の筒体51の外円形穴61,61に内嵌する
ことにって、その伸張状態を維持できるように構成され
ている。また、図2に示したように、本体11を縮める
際には、前記各伸張部材44,45が外側へ傾倒するう
ように、各伸縮部材44,45の下端部及び上端部の支
持位置は、前記本体11の伸縮方向に対して横方向に逸
れた位置に設定されている。
【0030】前記底部12の底面21には、図4にも示
すように、四箇所に円形の下部開口部71,・・・が開
設されており、各下部開口部71,・・・は、本体11
の内部と外部とを連通している。また、前記天部13の
底面21には、図5にも示すように、大小の上部開口部
72,・・・が開設されており、各上部開口部72,・
・・は、本体11の内部と外部とを連通している。そし
て、前記底部12及び天部13には、図1に示したよう
に、内部への流体としての空気の流入を許容する一方、
外部への流出を阻止する弁機構73,73が設けられて
おり、前記各開口部71,・・・,72,・・・は、こ
の弁機構73,73によって開閉されるように構成され
ている。
【0031】この弁機構73は、図6(天部13に設け
られた弁機構73のみ図示)に示すように、前記開口部
72,72を内部側から閉鎖する弁体81を備えてい
る。該弁体81は、前記本体11の内側に配設されてお
り、プラスチック製シート状の部材によって構成されて
いる。この弁体81は、総ての開口部72,・・・を閉
鎖する大きさの円形を成し、前記各開口部72,・・・
の周辺部の一部にて接着剤82で固定されている。これ
により、前記弁体81は、開口部72,・・・の周縁部
である総ての開口部72,・・・の内側部に密着して閉
鎖状態83を形成し、本体11の内圧増加による各開口
部72,・・・からの空気の漏れを防止できるように構
成されている。また、前記弁体73は、前記開口部7
2,・・・に挿入された指84などによって内側に湾曲
され後退されることで、前記外側部から離間して開口部
72,・・・を開放した開放状態85を任意に形成でき
るように構成されている。
【0032】前記各開口部72,・・・を包囲する前記
外側部91と、該外側部91に面接される前記弁体81
の周縁部92との両者には、前記開口部72,・・・を
閉鎖した状態で、前記各開口部72,・・・の外側部9
1と前記弁体81の周縁部92とを剥離自在に貼着する
弁座側及び該弁体側貼着部93,94が形成されてい
る。なお、天部13に設けられた弁機構73を例に挙げ
て説明したが、底部12の弁機構73も同様の構造から
成る。
【0033】前記両貼着部93,94は、互いに貼着剥
離を繰り返し行える粘着力を有した粘弾性体により形成
されている。ここで、粘弾性体とは、粘性と弾性とを兼
ね備えた物質であって、対象箇所に密着した状態におい
て粘着力が生じるものであり、この粘着力によって互い
に貼着されるように構成されている。
【0034】これら貼着部93,94は、紫外線硬化型
の貼着インキがスクリーン印刷によって厚肉に塗布され
た後、紫外線が照射され、定着されて形成されている。
【0035】すなわち、この貼着インキは、次に示す成
分が各々の割合で混合されてなる。なお、本明細書中の
%は、重量%を示すものとする。
【0036】 ウレタン系オリゴマー・・・・・・・・・・・・・・・ 30.0〜60.0% エポキシ系モノマー・・・・・・・・・・・・・・・・ 8.0〜15.0% エステル系モノマー・・・・・・・・・・・・・・・・ 25.0〜30.0% アセトフェノン系光開始剤・・・・・・・・・・・・・ 3.0〜 8.0% アシルホォスフィンオキサイド・・・・・・・・・・・ 3.0〜 8.0% エラストマー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1.0〜10.0% アクリル系等に代表されるシリコンを含まない消泡剤・ 1.0〜 3.0% 重合禁止剤・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0.1%
【0037】以上の構成からなる本実施の形態におい
て、初期段階において、図2に示したように縮んだ状態
の中空体1を、図1に示したように展開する際には、本
体11の底部12と天部13とを両手で上下に伸張す
る。このとき、本体11には、伸縮方向に交差した径方
向中心側への変形を抑える骨格31が設けられており、
伸張方向に交差した径方向での形状が維持される。これ
により、伸張された分、本体11内部の容積が大きくな
り、本体11内部に負圧が生じる。すると、図6中破線
で示したように、弁機構73の弁体81が内側へ湾曲
し、前記底部12及び天部13に設けられた各開口部7
1,・・・,72,・・・から空気が流入する。
【0038】このように、縮んだ状態の本体11を伸張
するだけで、空気を内部へ流入することができ、中空体
1を膨らませて展開することができる。よって、内部へ
空気を圧送して展開させる従来の中空体1と比較して、
空気入れ等が不要となり、他に依存すること無く、単独
で展開することができる。
【0039】また、前記本体11内部には、本体11伸
張時の伸張状態を維持する第1及び第2の伸張部材4
2,43が設けられており、本体11伸張時に、縮んだ
状態の両伸張部材42,43を、当該本体11の伸張に
応じて伸張することができる。このとき、伸張時には、
図3の(b)に示すように、両伸張部材42,43を構
成する外側の筒体51側面の外円形穴61,61に、内
側の筒体51から突出した球体53,53が内嵌するこ
とによって両筒体51,51が位置規制され、各伸張部
材42,43の伸張状態を維持することができる。これ
により、前記本体11も、この伸張部材42,43で内
側から支持され伸張状態が維持される。したがって、展
開された本体11の形状を維持することができる。
【0040】したがって、本体11の内圧のみによって
展開状態を維持する従来と比較して、流体としての空気
が漏れた場合であっても、本体11が縮んでしまうとい
った不具合を防止することができる。
【0041】そして、前記本体11が十分に展開され内
圧と外圧が均衡した際には、図6中実線で示したよう
に、弁体81が元の位置に戻ることによって、前記各開
口部71,・・・,72,・・・から外部への空気の流
出を防止することができる。これにより、流入した空気
を本体11内に保持することができるため、本体11の
形状の維持に寄与することができる。
【0042】この状態において、前記各開口部72,・
・・を包囲する外側部91と、該外側部91に面接され
る弁体81の周縁部92との両者には、互いに剥離自在
に貼着する粘着力を有した弁座側及び弁該貼着部93,
94が形成されている。このため、弁体81を閉鎖方向
に付勢する付勢手段などを設けること無く、閉弁時の気
密性を高めることができる。よって、構造の簡素化を図
ることができる。
【0043】一方、非使用時には、例えば図6中破線で
示したように、天部13の開口部72に指84を挿入し
て、シート状の部材からなる前記弁体81を、内側に湾
曲して後退させることで、各開口部72,・・・,7
1,・・・の前記外側部91から離間させ、開口部7
2,・・・,71,・・・を開放した開放状態85を形
成する。これにより、本体11内の空気を排出すること
ができるので、中空体1を、縮んだ状態に変形すること
ができる。これにより、コンパクト化が可能となり、携
帯性や収納性を高めることができる。
【0044】このとき、前記各伸張部材42,43は、
図2に示したように、本体11が縮んだ状態で傾倒する
ため、縮んだ状態での前記本体11の高さ寸法が抑える
ことができる。これにより、本体11の更なるコンパク
ト化が可能となり、携帯性や収納性をさらに向上するこ
とができる。
【0045】そして、この弁機構73の弁体81を、各
開口部72,・・・,71,・・・の内部側に配設され
たシート状の部材で構成することができるため、構造の
簡素化を図ることができる。さらに、前記弁体81を、
シート状の部材で構成することで、空気流入時の変形を
容易とすることができる。
【0046】また、中空体1の内側への変形防止は、本
体11の側面部14に沿って延設された骨格31により
構成されている。このため、前記本体11を、軟性及び
気密水密性を有するとともに、袋形状などへの加工が容
易な軟質ポリ塩化ビニールで構成することが可能とな
り、製造容易性を高めることができる。
【0047】加えて、前記骨格31を螺旋状に形成する
ことで、一つの骨格31で、展開時の本体11形状を定
めることができる。また、一本の棒状部材を螺旋状に形
成したため、螺旋状の骨格31に、外側に広がる方向へ
張力を生じさせることができ、本体11の形状維持に寄
与することができる。
【0048】なお、本実施の形態にあっては、提灯形状
の中空体1を例に挙げて説明したが、これに限定される
ものではなく、例えば図7に示すように、展開した際に
中央部が窪んだ円柱形状となる中空体101を形成して
も良い。
【0049】すなわち、この中空体101は、一対の板
状の端面部111,111と、両端面部111,111
間に設けられた円筒状の側面部112と、該側面部11
1,111の内側に複数設けられた変形抑制手段を構成
するリング状の骨格113,・・・とで構成された本体
114からなり、前記両端面部111,111が近接し
て縮んだ状態と、両端面部111,111が離れた伸張
状態との間で伸縮できるように構成する。前記両側面部
111,111間に前述したものと同様に伸張部材を設
るとともに、前記両側面部111,111に、前述した
弁機構115を備えた開口部116を設ける。
【0050】このように構成することによって、当該中
空体101を、簡易枕として利用することができる。
【0051】また、本発明の中空体は、これらの形状に
限定されるものでは無く、本体内に気体を収容して保持
することを利用して、浮力を得る救命胴衣、浮輪、ビー
チボール、風船などに応用することができる。加えて、
開口部からの流体の漏れを阻止することで、本体形状を
維持することができるので、スペーサー、クッション
材、健康器具等にも応用することもできる。
【0052】さらに、本発明の中空体に吸入されるもの
は気体に限らず、水のような流体であっても良い。例え
ば水中に縮んだ状態の中空体を沈め、これを伸張するこ
とによって速やかに水を吸入できる。このとき、吸入後
に開口部が閉鎖されることから、それ自体で貯水体が形
成される。また、この貯水体は、その重量を利用して、
重しとして利用することもできる。
【0053】そして、これらの中空体の本体の素材とし
ては、ビニールや合成樹脂に限定されるものではなく、
柔軟性のあるフィルムや強度を有した紙でも良く、耐水
性、耐候性、耐薬品性を有するものであれば応用範囲が
広がる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1の
中空体にあっては、縮んだ状態の本体を伸張するだけ
で、気体等の流体を内部へ流入することができ、中空体
を膨らませて展開することができる。これにより、中空
体の内部に流体としての空気を圧送して展開する従来と
比較して、空気を圧送するための空気入れ等が不要とな
り、他に依存すること無く、単独で展開することができ
る。
【0055】そして、前記本体には、本体伸張時の伸張
状態を維持する維持部材が設けられており、この維持部
材によって当該本体の伸張状態を維持することができ、
展開された本体形状を維持することができる。
【0056】したがって、本体の内圧によって展開状態
を維持する従来と比較して、例えば、流体としての空気
が漏れた場合であっても、本体が縮んでしまうといった
不具合を防止することができる。
【0057】また、請求項2の中空体においては、前記
維持部材を、本体に応じて伸張する伸張部材によって構
成することができる。これにより、伸縮自在のロッドア
ンテナや折り畳み傘の柄のような構造で構成することが
でき、構造の簡素化を図ることができる。
【0058】さらに、請求項3の中空体では、前記伸張
部材を、本体が縮んだ状態で傾倒することができるた
め、縮んだ状態での前記本体の高さ寸法を抑えることが
できる。これにより、本体のコンパクト化が可能とな
り、携帯性が向上する。
【0059】加えて、請求項4の中空体にあっては、本
体に設けられた弁機構によって、展開時に本体内へ流入
した気体等の流体の流出を防止することができる。これ
により、本体内に流体を保持することができるため、そ
の内圧によっても本体形状を維持することができる。
【0060】そして、前記本体内に気体を収容して保持
することによって、当該中空体を、浮力を得る救命胴
衣、浮輪、ビーチボール、風船などに応用することがで
きる。さらに、開口部からの流体の漏れを阻止すること
で、本体形状を維持することができるので、スペーサ
ー、クッション材、枕等にも応用することもできる。
【0061】また、請求項5の中空体において、前記弁
機構は、開口部の閉鎖のみならず、開口部を開放した開
放状態をも選択的に形成することができる。このため、
この開放状態を形成して内部の流体を排出することで、
当該本体を、縮んだ状態に変形することができ、コンパ
クト化を図ることができる。
【0062】さらに、請求項6の中空体では、前記弁機
構の弁体を、開口部の内部側に配設されたシート状の部
材によって構成しため、構造の簡素化を図ることができ
る。また、前記弁体を、シート状の部材で構成すること
によって、流体流入時の変形が容易となる。
【0063】加えて、請求項7の中空体にあっては、前
記開口部の周縁部と前記シート状の部材との少なくとも
いずれかに貼着部を設けることによって、弁体を付勢す
る付勢機構などを設けること無く、閉弁時の気密性を高
めることができる。よって簡素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す断面図である。
【図2】同実施の形態を縮めた状態を示す断面図であ
る。
【図3】同実施の形態の伸張部材を示す要部の断面図で
ある。
【図4】同実施の形態の底部を示す斜視図である。
【図5】同実施の形態の天部を示す斜視図である。
【図6】同実施の形態の天部の要部を示す断面図であ
る。
【図7】本発明の他の実施の形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 中空体 11 本体 31 骨格(変形抑制手段) 42 第1の伸張部材 43 第2の伸張部材 71 下部開口部 72 上部開口部 73 弁機構 81 弁体 83 閉鎖状態 85 開放状体 93 弁座側貼着部 94 弁側貼着部 101 中空体 113 骨格(変形抑制手段) 114 本体 115 弁機構 116 開口部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 81/07 B65D 81/10 B

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縮んだ状態と伸張した状態との間で伸縮
    可能な柔軟性を有する中空状の本体に、内部へ連通する
    開口部と、伸縮方向に交差した方向中心側への変形を抑
    える変形抑制手段と、当該本体伸張時の伸張状態を維持
    する維持部材とを設けたことを特徴とする中空体。
  2. 【請求項2】 前記維持部材を、前記本体の伸張に応じ
    て縮んだ状態から伸張し、その伸張状態を維持する伸張
    部材により構成し、該伸縮部材の一端部を、前記本体の
    伸縮方向一端側に支持するとともに、他端部を、前記本
    体の伸縮方向他端側に支持したことを特徴とする請求項
    1記載の中空体。
  3. 【請求項3】 前記本体が縮んだ状態で前記伸縮部材が
    傾倒するように該伸縮部材の一端部及び他端部の支持位
    置を、前記本体の伸縮方向に対して横方向に逸れた位置
    に設定したことを特徴とする請求項2記載の中空体。
  4. 【請求項4】 前記開口部に、内部への流体の流入を許
    容し外部への流出を阻止する弁機構を設けたことを特徴
    とする請求項1、2又は3記載の中空体。
  5. 【請求項5】 前記弁機構は、前記開口部を内部側から
    閉鎖する弁体を備え、該弁体を内側へ後退させて前記開
    口部を開放する開放状態を任意に形成可能に構成したこ
    とを特徴とした請求項4記載の中空体。
  6. 【請求項6】 前記弁体を、前記開口部の内部側に配設
    され、該開口部の周縁部に密着した閉鎖状態と、前記周
    縁部から離間した開放状態とを形成するシート状部材に
    より構成したことを特徴とした請求項4又は5記載の中
    空体。
  7. 【請求項7】 前記シート状部材が前記開口部を閉鎖し
    た状態で、該開口部の前記周縁部と前記シート状部材と
    を剥離自在に貼着する貼着部を、前記周縁部又は前記シ
    ート体の少なくともいずれかに設けたことを特徴とする
    請求項6記載の中空体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006051665A (ja) * 2004-08-11 2006-02-23 Taiyo Kogyo Corp 形状可変オブジェ
JP4578886B2 (ja) * 2004-08-11 2010-11-10 太陽工業株式会社 形状可変オブジェ

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