JP2002345475A - C型肝炎ウイルスのns3プロテアーゼおよびヘリカーゼを標的とする新規機能性核酸 - Google Patents
C型肝炎ウイルスのns3プロテアーゼおよびヘリカーゼを標的とする新規機能性核酸Info
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Abstract
びヘリカーゼを標的とする新規機能性核酸を得ること。 【解決手段】 下記の塩基配列(1)を有し、HCVのN
S3プロテアーゼおよび/またはNS3ヘリカーゼを阻
害することができるRNA分子。 5'-A−Y−N−X−B-3' (1) (配列中、Aは5'-GGGAGA-3'であり、XおよびYは互い
に相補的な塩基数が3〜9個の塩基配列であり、Nは塩
基数が3〜7個の塩基配列であり、Bは5'-UUGAGGGUAGA
AUGGGACUACCUUUCCUCUCUCCU-3'であるが、但し、N、X
およびYの塩基配列の塩基数の合計は22個以下であ
る。)
Description
のNS3プロテアーゼおよびヘリカーゼを標的とする新
規機能性核酸、該核酸をコードするDNAを含む発現ベ
クター、および前記核酸または発現ベクターを含む医薬
組成物に関する。
肝炎の病原体で、慢性肝炎の主要原因であるRNAウイ
ルスである。HCV由来の慢性肝炎の約20%は肝硬変、
肝臓癌へと移行するため、重篤な肝疾患の要因となって
おり、その感染者および患者は世界各国において急増し
ている。現在までのところ、C型肝炎の治療にはインタ
ーフェロンが主に用いられている。しかしながら有効な
治療薬が存在していないため、その開発が急務とされて
いる。
ラス鎖RNAを遺伝子としてもち、フラビウイルス科に分
類される。HCV遺伝子はまず、3,010アミノ酸からな
る前駆蛋白質に変換され、この前駆蛋白質がプロセシン
グをうけて、HCV増殖に必要な構造蛋白質(コア蛋白
質;C、外被蛋白質;E1、E2)ならびに非構造蛋白質(N
S2、NS3、NS4A、NS4B、NS5A、NS5B)に変換される。
の約1/3にコードされているセリンプロテアーゼ(以
下、「NS3プロテアーゼ」という)は非構造蛋白質間の
切断(4箇所;NS3/NS4A、NS4A/NS4B、NS4B/NS5A、NS5A
/NS5B)に関与している。この蛋白質のプロセシング
は、ウイルスの増殖に必要なステップである。また、NS
4Aはコファクターとして、すべての切断部位においてNS
3プロテアーゼのはたらきを促進している。立体構造解
析により、NS3プロテアーゼは、2つのβバレルを有する
トリプシン様の構造を持っていることが明らかとなって
いる。さらにNS4Aとの複合体の構造解析の結果、NS4Aは
NS3プロテアーゼの活性中心であるN末端側のβバレル
に、必須な因子として結合していることが報告されてい
る。
リカーゼドメイン(以下、「NS3ヘリカーゼ」という)
がコードされている。NS3ヘリカーゼは、ヌクレオチド
三リン酸に依存して、DNAあるいはRNAの二本鎖をほどく
はたらきをする。この酵素は、フラビウイルスファミリ
ーに属するすべての種において見い出されており、ウイ
ルスゲノムの複製に重要なはたらきをしていると考えら
れている。また、NS3ヘリカーゼは、Poly(U)配列によく
結合することが報告されており、この配列はHCVRNAの3'
末端にも存在している。また、構造解析により、NS3ヘ
リカーゼは3つのドメイン(ドメインI、II、III)から
なり、それらが割れ目により隔てられた構造をとってい
ることが明らかにされている。また、デオキシウリジン
のオクタマー(dU8)との複合体の構造解析の結果、dU8
がこの割れ目に結合することが報告されており、この部
分が基質の結合部位と考えられる。
酵素であると考えられる。そのため、NS3プロテアーゼ
やNS3ヘリカーゼの活性を阻害できるようなものは、強
力な抗HCV薬となりうる。すでに本発明者らは、in vitr
o selection法によって、NS3プロテアーゼに対するアプ
タマーを得ており、それらはG9-I、G9-II、G9-IIIの3種
である(図1)。また、これらは共通配列(5'-GA(A/U)
UGGGAC-3')を持っており、これがループ構造を形成し
ているものと思われる(図1)。さらに本発明者らは、
これらのアプタマーがin vitroにおいて、ΔNS3プロテ
アーゼに対して特異的に、かつ高い親和性でもって結合
し(Kd約10nM)、さらにMBP-NS3(アミノ酸985-1647、1
10 kDa)のプロテアーゼ活性を約90%阻害することを明
らかにしている(特開平11-137252号)。
マーの種々の領域に変異を導入した各種変異体を作成
し、その機能を解析することにより、C型肝炎ウイルス
のNS3プロテアーゼおよびヘリカーゼを標的とする新
規機能性核酸を得ることを目的とする。
種類作成し、その機能を解析したところ、ステムIとス
テム-ループIII構造が、ΔNS3のプロテアーゼ活性を阻
害するために必要であることが明らかとなった。この領
域には、共通配列(5'-GA(A/U)UGGGAC-3')が含まれて
いる。
構造を解析するために、ステムII領域における変異体を
作成し、その機能構造相関を調べた。その結果、G9-Iと
同等にNS3プロテアーゼを阻害できる最小のアプタマー
(ΔNEO-III)を得ることに成功した。そして、最終的
にΔNEO-IIIに14U配列を付加させ、新たなRNA分子であ
るNEO-III-14Uを構築した結果、HCVのNS3プロテアーゼ
とNS3ヘリカーゼの両方を阻害することに成功した。本
発明は、上記の知見に基づき、完成されたものである。
を有し、HCVのNS3プロテアーゼおよび/またはN
S3ヘリカーゼを阻害することができるRNA分子を提
供する。 5'-A−Y−N−X−B-3' (1) (配列中、Aは5'-GGGAGA-3'であり、XおよびYは互い
に相補的な塩基数が3〜9個の塩基配列であり、Nは塩
基数が3〜7個の塩基配列であり、Bは5'-UUGAGGGUAGA
AUGGGACUACCUUUCCUCUCUCCU-3'であるが、但し、N、X
およびYの塩基配列の塩基数の合計は22個以下であ
る。) 本発明のRNA分子は、下記の二次構造(I)をとること
ができる。
ン、Uはウラシルであり、iは3〜9のいずれかの整数で
あり、jは3〜7のいずれかの整数であるが、但し、2i
+j≦22であり、n1〜njは、それぞれ独立に、いず
れかの核酸塩基であり、x1〜xiおよびy1〜yiは、そ
れぞれ独立に、いずれかの核酸塩基であるが、但し、x
kとyk(k=1〜i)は互いに相補的な塩基であり、核酸塩
基間をつなぐ実線は相補的塩基対の形成を示し、核酸塩
基間の黒丸はワブル塩基対の形成を示す。) RNA分子の二次構造は、一般の遺伝情報処理ソフトウ
ェア(Mulfoldプログラム(Zuker, M. (1989) Computer
prediction of RNA structure, Methods Enzymol. 180,
202-287.)など)に塩基配列を入力して予測すること
ができ、このような方法で、あるRNA分子が二次構造
(I)をとることが予測された場合に、そのRNA分子は
二次構造(I)をとることができるものとする。あるいは
また、RNA分子の二次構造は、RNA分解酵素による限
定分解法、化学試薬による修飾法、修飾ヌクレオチド導
入と限定分解を組み合わせた修飾干渉法のような実験的
な手法で確認してもよい。
7個の塩基配列であるが、好ましくは、塩基数が4〜7個
の塩基配列である。塩基配列(1)のXおよびYは互い
に相補的な塩基数が3〜9個の塩基配列であるが、好ま
しくは、互いに相補的な塩基数が3〜9個の塩基配列であ
る。N、XおよびYの塩基配列の塩基数の合計は22個
以下であるが、好ましくは、10〜13個である。
基数が3〜7個の塩基配列であるが、好ましくは、塩基
数が4〜7個の塩基配列である。二次構造(I)のx1x2・
・・xiおよびy1y2・・・yiは互いに相補的な塩基数が
3〜9個の塩基配列であるが、好ましくは、互いに相補
的な塩基数が3〜9個の塩基配列である。2i+jは22
以下であるが、好ましくは、10〜13である。
端のUの後に、さらに少なくとも14個のU(Uはウラシル
である。)を有してもよい。
端のUの後に、さらに1個のU(Uはウラシルである。)
を有してもよい。
端のUの後に、さらに5'-UCCUCUUCU-3'(配列中、Uはウ
ラシルであり、Cはシトシンである。)の塩基配列を有
してもよい。
(i)〜(vii)のいずれかの塩基配列を有するものが挙げら
れる。 (i) ΔLoopII 5'-GGGAGAAUUCCGAGCUUCGGGAUUUGAGGGUAGAAUGGGACUACCUU
UCCUCUCUCCUUCCUCUUCU-3'(配列番号4) (ii) ΔStemII 5'-GGGAGAACCGACCAGAAGCUUCGGUUUGAGGGUAGAAUGGGACUACC
UUUCCUCUCUCCUUCCUCUUCU-3'(配列番号5) (iii) NEO-I 5'-GGGAGAACCGAGCUUCGGUUUGAGGGUAGAAUGGGACUACCUUUCCU
CUCUCCUUCCUCUUCU-3'(配列番号6) (iv) NEO-III 5'-GGGAGAACCAGCUGGUUUGAGGGUAGAAUGGGACUACCUUUCCUCUC
UCCUUCCUCUUCU-3'(配列番号7) (v) NEO-II 5'-GGGAGAACCGGCUCGGUUUGAGGGUAGAAUGGGACUACCUUUCCUCU
CUCCUUCCUCUUCU-3'(配列番号8) (vi) ΔNEO-III 5'-GGGAGAACCAGCUGGUUUGAGGGUAGAAUGGGACUACCUUUCCUCUC
UCCUU-3'(配列番号9) (vii) NEO-III-14U 5'-GGGAGAACCAGCUGGUUUGAGGGUAGAAUGGGACUACCUUUCCUCUC
UCCUUUUUUUUUUUUUUU-3'(配列番号10) また、本発明は、上記のRNA分子をコードするDNA
を転写因子の制御下に含む発現ベクターを提供する。
は上記の発現ベクターを有効成分として含む、医薬組成
物を提供する。
ロテアーゼおよび/またはNS3ヘリカーゼを阻害する
ために使用することができる。
よび/または治療するために使用することができる。
して含み、C型肝炎を診断するための医薬組成物も提供
する。
とは、互いに塩基対を形成しうるような核酸の塩基配列
をいう。塩基対として、RNAでは、アデニン(A)とウ
ラシル(U)との対合、グアニン(G)とシトシン(C)との対
合を例示することができ、また、GとUのワブル塩基対も
含まれる。
分子から蛋白質、さらにはウイルスのような高分子を認
識する核酸分子を意味する。
鎖を形成した核酸のステム状の構造をいう。
ループ状の構造をいう。例えば、図1にはRNAアプタマ
ーG9-I、G9-IIおよびG9-IIIの二次構造が示されている
が、ステム構造の末端に見られるリング状部分がループ
構造である。
Aがループとステムを形成した構造をいう。
写される過程で転写を調節する因子をいう。この因子に
は、例えば、プロモーターやエンハンサーが含まれる。
プロモーターはTATAボックス、GCリッチ反復配列などか
らなり、ゲノム上のそれらの位置は真核細胞、原核細
胞、ウイルスによって異なる。エンハンサーは真核細
胞、ウイルスに存在し、プロモーターの上流に存在し
て、プロモーターからの転写を著しく促進する働きを有
する。転写因子にはオペレーターも含むことができ、こ
の場合、任意の誘導物質によって転写をコントロールす
ることができる。
質のアミノ酸1027〜1657番をコードするcDNA断片を、pM
AN34NSH(Kakiuchi,N. ら (1995) Bacterial expressio
n and analysis of cleavage activity of HCV serine
proteinase using recombinant and synthetic substra
te, Biochem. Biophys. Res. Commun. 210, 1059-106
5.)を鋳型としてPCR法により得た。次にこの断片をベ
クターpGEMEX-1(Promega)に挿入した。以上のようにし
て得られたpT7Full-NS3からは、ヒスチジン6残基が付
加した完全長NS3が得られ、以下に説明するアフィニテ
ィークロマトグラフィーにより精製することができる。
a)とマルトース結合性蛋白質を付加させた完全長NS3
(MBP-NS3; アミノ酸 985-1647、110 kDa)はすでに報
告されている方法(Kakiuchi, N.ら (1995) Biochem. B
iophys. Res. Commun. 210, 1059-1065.)で大腸菌HB10
1内で発現させ、精製した。NS3プロテアーゼの基質とし
て用いた、NS5A-5B切断部位を含む17アミノ酸からなる
ペプチド(S1; Dns GEAGDDIVPC*SMSYTWT Dns:ダンシ
ル残基、*:切断部位)およびNS4Aペプチド(P41; アミ
ノ酸 1673-1692)も、すでに報告されている方法(Kak
iuchi, N.ら (1995) Biochem. Biophys. Res. Commun.
210, 1059-1065.)で精製した。pT7Full-NS3をBL21(DE
3)に導入したのち、100 μg/mlのアンピシリンを含むL-
ブロース培地中で、600 nmでの吸光度が0.5に達するま
で30℃で培養し、さらにその時点から8時間培養した。F
ull-NS3はT7 RNA polymeraseプロモーターにより発現を
調節されている。つぎに培養した大腸菌を遠心(6000回
転、15分)し、ペレットをバッファーA[20 mM Tris-HCl
(pH7.6)、0.5 M NaCl、5 mMイミダゾール]で懸濁し、
さらにマイクロチップ-ホーンを用いてソニケーション
(0℃、30秒、10回、インターバルを各回ごとに2分)し
た。この菌体溶液を遠心(12000回転、30分、4℃)し、
上清をバッファーAで平衡化させたNi-NTAカラムにロー
ドした。カラムをバッファーAで洗浄し、5 mMから1 Mの
イミダゾールを含むバッファーAで溶出を行った。各フ
ラクション中のFull-NS3は10% SDS-PAGEを行った後、ク
マシーブリリアントブルー染色により確認した。つぎに
Full-NS3を含んだフラクションをTNEバッファー[10 mM
Tris-HCl (pH7.6)、50 mM NaCl、1 mM EDTA] で透析
し、これをTNEバッファーで平衡化させたポリ(U)-セフ
ァロース4Bカラムにロードし、TNEバッファーで洗浄し
た。溶出は、溶出バッファー[10 mM Tris-HCl(pH7.6)、
1 M NaCl、1 mM EDTA]によって行い、先に述べた方法
で、Full-NS3を含んだフラクションを選別し、TNEバッ
ファーで透析した。さらにこれをAmiconCentriprep-10
を用いて濃縮し、等量のグリセロールを加え、これを以
下の実験に用いた。得られたFull-NS3は純度99%以上の
高純度なものである。
平衡解離定数の決定 機能性RNA(ΔNEO-III、NEO-III-14U)の平衡解離定数
(Kd)は、32Pでラベルした一定量のRNAに対し、0.1か
ら700 nMのFull-NS3を結合させて算出した。RNAとFull-
NS3を含んだバインディングバッファー[50 mM Tris-HCl
(pH7.8)、30 mMNaCl、5 mM CaCl2、10 mM DTT]をニト
ロセルロース膜に通過させ、膜をバインディングバッフ
ァーで1回洗浄した。ニトロセルロース膜の放射活性を
もとに、スキャッチャードプロットを行い、解離平衡定
数を決定した。
(pH7.8)、30 mM NaCl、5 mM CaCl2、10 mM DTT]中で、2
5℃で15分プレインキュベーションした。つぎに、基質
であるS1を加え、25℃で、40分(ΔNS3)または80分 (F
ull-NS3)インキュベートし、最終濃度0.25 Nとなるよう
にNaOH溶液を加えて反応を停止させた。この反応溶液を
アセトニトリルの濃度勾配を用いた、逆相クロマトグラ
フィーカラムにロードした。切断された基質の蛍光シグ
ナルにより、プロテアーゼ活性を算出した。
リオファージM13mp181本鎖DNAと、T4ポリヌクレオチド
キナーゼを用いて5'末端を[γ-32P]ATPでラベルした30
塩基からなる相補的なオリゴヌクレオチドをアニーリン
グさせることで得た。アニーリングは20 mM Tris-HCl
(pH7.8)、0.5 M NaCl、1 mM EDTAの溶液中で、94℃で3
分変性させ、その後緩やかに25℃にすることで行った。
さらに、Microcon Centrifugal Filter Device YM-50
(MILLIPORE) をもちいたゲルフィルトレーションにより
精製し、これをヘリカーゼ活性の測定に使用した。Full
-NS3 1.8 μMをRNAインヒビターとともに、反応液[25 m
M MOPS-NaOH (pH7.0)、2.5 mM DTT、100 μg/ml BSA
(ウシ血清アルブミン)、3 mM MgCl2、3 mMATP]中で、
室温で20分プレインキュベーションした。このあと2.6
fmolの基質を加え、37℃で30分インキュベーションし
た。反応の停止は、停止溶液[0.1 M Tris-HCl (pH7.6、
20 mM EDTA、0.5% SDS、0.1% Nonidet P-40、0.1% brom
ophenolblue、 0.1% xylene cyanol、25% glycerol)を
加えることで行った。このようにして得られた反応液を
0.5xTris-borate-EDTAを含む8% PAGEを行い、BAS2000で
基質の2重鎖がほどかれている様子を解析することによ
りヘリカーゼ活性を算出した。
ニックプライマーを用いたPCRにより、増幅し、シーク
エンシングを行うことにより配列を確認した。
異体の解析 G9-I、G9-II、G9-III(G9アプタマー)の二次構造は、M
ulfoldプログラムにより推測し、G9アプタマーのステム
IとループIIIが共通であることがわかった(図1)。こ
れまでに本発明者らは、ステムIとステム-ループIIIがN
S3プロテアーゼ活性の阻害に必須であることを明らかに
している。また、これらの領域中には、ループIIIにお
ける共通配列(5'-GA(A/U)UGGGAC-3')を含んでいた
(図1、2)。ステムIIの2つの2重鎖を欠失させたΔSI
I、およびループIIの大半を削除したΔLIIはG9-Iと同等
にNS3プロテアーゼに対する阻害活性を持っていた(図
2)。このことは、ステム-ループIIがNS3プロテアーゼ
に対する阻害に関しては、必須でないことを示唆してい
る。しかしながら、ステム-ループIIIがステムIと直接
連結しているdRIIは、G9-Iに比べて45%の阻害活性しか
保持していなかった。本発明者らはG9-Iをもとに、G9-I
の阻害活性を維持するために最低限必要な共通構造を明
らかにするため、さらに3つの変異体(dRII-Δ7A、dRII
-Δ7A8U、dRII-Δ7A8U9U;図3)を作製し、その機能を
解析した。これらのNS3プロテアーゼ阻害活性はdRIIと
同様、G9-Iに比べて弱い阻害活性を示した(図4A)。こ
の結果より、G9-Iと同等のNS3プロテアーゼ阻害活性を
持つ変異体は、ステム-ループIIのスペーサー配列の長
さを変化させても得られないことが示された。さらにス
テム-ループIIの機能について解析するために、この領
域に変異を加えたものを作製した。まず、ΔSIIとΔLII
のG9-Iから削除した部分の両方を削除した変異体である
NEO-Iを作製した(図2)。さらにNEO-IのステムIIの2本
鎖部を1つずつ欠失させたものであるNEO-IIとNEO-IIIを
作製した(図2)。これら3種の変異体のNS3プロテアー
ゼ阻害活性をしらべたところ、すべてが95%阻害し、G9
-Iと同等の機能を維持していることがわかった(図4
B)。以上の結果から、G9-Iの機能維持には、ステムII
の領域にいくつかの2重鎖構造が配列非依存的に必要で
あることが示された。すでに本発明者らは、G9アプタマ
ーの3'末端の11ヌクレオチドは、ΔNS3の結合には関与
していないことを明らかにしている。そこで、今回得た
NEO-IIIの3'端の1本鎖部を削除してΔNEO-IIIとし(図
2)、その阻害活性を調べた。その結果、G9-Iと同等に
ΔNS3のプロテアーゼ活性を阻害することがわかった
(図4A)。こうして、G9アプタマーと同等の機能をもつ
最小のアプタマーが得られた。
結合性 これまでアプタマーのターゲットとして用いてきたFull
-NS3は、NS2のC末端側の一部を有し、NS3のC末端側の一
部を欠いているものであった。最近になって、NS3ヘリ
カーゼドメインの最後尾のβ鎖が、プロテアーゼドメイ
ンの活性部位と接しており、重要なはたらきをしている
可能性があることが報告されたため、より生理的条件に
近づけるためには完全なFull-NS3を用いる必要性が示唆
された。そのため、本発明者らは今回完全長Full-NS3を
精製し、用いた。NS3ヘリカーゼは、3個のドメインから
なり、1本鎖のオリゴヌクレオチドが、ドメインI、II
と、ドメインIIIのあいだの割れ目に結合することが報
告されている。中でもホモリボポリマー、特にPoly(U)
配列がよく結合し、しかもヘリカーゼ活性を阻害するこ
とが報告されている。そこで本発明者らは、HCVのNS3プ
ロテアーゼとNS3ヘリカーゼの両方を阻害することを目
的としてΔNEO-IIIの3'端に14U配列を付加させたNEO-II
I-14Uを構築した。NEO-III-14Uに付加した(U)14配列の
効果を調べるため、ΔNEO-IIIとNEO-III-14UのFull-NS3
に対する結合を比較し、Kd値を算出した(図5)。その
結果、NEO-III-14U(マル;約10 nM)がG9-I(シカク;
約90 nM)とΔNEO-III(ヒシガタ;約90 nM)に比べ
て、9倍もFull-NS3に対する親和性が高いことが明らか
となった。よって、NEO-III-14Uの(U)14配列は、Full-N
Sに対する親和性を高めるはたらきをすることが示され
た。
阻害効果 NEO-III-14Uに付加した(U)14配列の、Full-NS3プロテア
ーゼ阻害における効果をしらべるため、ΔNEO-IIIとNEO
-III-14UのFull-NS3プロテアーゼに対する阻害活性を測
定した(図6)。その結果、NEO-III-14U(マル)がΔNE
O-III(ヒシガタ)よりもFull-NS3プロテアーゼ活性を
阻害し、Full-NS3の2倍のモル量で約80%阻害することが
わかった。また、poly(U)20存在下における同様の反応
を解析した結果、Full-NS3プロテアーゼ活性に対する影
響は見られなかった(サンカク)。さらにヘリカーゼ活
性が、NEO-III-14Uのプロテアーゼ活性阻害効果に対し
て、負の調節を行うという可能性を否定するために、AT
PおよびMg2+の存在下というヘリカーゼが活性化する条
件で、NEO-III-14UのFull-NS3プロテアーゼ阻害活性を
測定した(シカク)。その結果、NEO-III-14Uは高いプ
ロテアーゼ阻害活性を保持していた。以上のことから、
今回新たに作製したNEO-III-14Uは、in vitroにおいてF
ull-NS3プロテアーゼを強力に阻害するものであること
が示された。
性阻害効果 バクテリオファージM13mp 18 1本鎖DNAと、5'末端を[γ
-32P]ATPでラベルした30塩基の相補的なオリゴヌクレオ
チドをアニーリングさせることで得た基質をもちいて、
Full-NS3のヘリカーゼ活性を測定した。その結果、基質
濃度2.6 fmolに対して、Full-NS3の濃度100 nMでほぼ完
全に基質は1本鎖となることがわかった(図7A;レーン
2)。つぎにpoly(U)20のFull-NS3ヘリカーゼ活性阻害効
果をしらべたところ、poly(U)20がFull-NS3に対して2,0
00倍量で、Full-NS3ヘリカーゼ活性を50%阻害すること
がわかった(図7A;レーン7)。さらに、NEO-III-14Uの
(U)14配列の、Full-NS3ヘリカーゼ活性阻害における効
果をしらべるため、ΔNEO-IIIとNEO-III-14UのFull-NS3
ヘリカーゼに対する阻害活性を測定した(図7B)。その
結果、NEO-III-14UをFull-NS3の20〜50倍量加えること
で、ヘリカーゼ活性をほぼ完全に抑制した(図7B;レー
ン13、14)。これに対してΔNEO-IIIは、NEO-III-14Uと
同量を加えても低い阻害効果しかなかった(図7B;レー
ン6、7)。これらの結果から、NEO-III-14Uは、NS3プロ
テアーゼ活性とNS3ヘリカーゼ活性の両方を阻害し、強
力にHCVの増殖を抑制できるものと期待できる。
3'末端のプラスおよびマイナス鎖との結合の阻害 Full-NS3のヘリカーゼドメインは、HCV RNAの3'末端の
プラス鎖およびマイナス鎖と特異的に強く結合すること
が報告されている。NS3ヘリカーゼは、HCVゲノムの複製
にかかわっていると思われていることから、この結合
は、ヘリカーゼがHCVの2重鎖をほどくにあたって、重要
なステップとなっていることが考えられる。よってこの
ステップを阻害すればHCVの増殖を抑えることができる
と思われる。そこでNEO-III-14Uによる、Full-NS3とHCV
RNAの3'末端のプラス鎖およびマイナス鎖との結合の阻
害を調べた(図8)。Full-NS3のヘリカーゼドメイン
は、HCV RNAの3'末端のプラス鎖およびマイナス鎖と特
異的に強く結合することが報告されている。NS3ヘリカ
ーゼは、HCVゲノムの複製に関わっていると考えられて
いることから、この結合は、NS3ヘリカーゼがHCVゲノム
の2重鎖をほどくにあたって、重要なステップとなって
いることが考えられる。よってこのステップを阻害すれ
ばHCVの増殖を抑えることができると思われる。そこでN
EO-III-14Uによる、Full-NS3とHCV RNAの3'末端のプラ
ス鎖およびマイナス鎖との結合の阻害能を調べた(図8
A、8B)。まずプローブとして、32p-ラベルしたプラス
鎖におけるvariable region-poly(U/C) stretch-3'X re
gion (164ヌクレオチド;3'(+) UTRプローブ)とプラス
鎖の1-127に対して相補的な3'(-) UTRプローブを調整し
た。NEO-III-14U(図 8A.3'(+) UTRに対して5, 25, 50
and 100 μM、 図8B. 3'(-) UTRに対して10, 50,100 an
d 200 μM)を含む反応液(Full-NS3;3'(+) UTRに対し
て0.2 μM、3'(-)UTRに対して0.4 μM)を、室温で30分
間プレインキュベーションした。次に3'(+) UTRプロー
ブ(図 8A. 2.0 μM)もしくは3'(-) UTRプローブ(図
8B. 4.0 μM)をそれぞれの反応液に加えて、30℃で15
分間インキュベーションした。反応液をニトロセルロー
ス膜に通過させ、結合活性を解析した。その結果、3'
(+) UTRおよび3'(-) UTRに対するFull-NS3の結合は、NE
O-III-14Uの濃度上昇とともに阻害された。特に3'(+) U
TRにおいては、プローブに対して50当量過剰のNEO-III-
14Uを加えると約15%に抑制された。
し、これを転写因子を含むベクターに組み込むことによ
って、G9-I変異体アプタマー発現ベクターを得ることが
できる。G9-I変異体アプタマーをコードするDNAは、当
業界で周知の核酸の化学的合成法により、例えば、DNA/
RNA合成機を用いて製造することができる。また、合成
したDNAを鋳型にしてポリメラーゼ連鎖反応(PCR)技術
を利用して、あるいは、該DNAを含むベクターによって
形質転換された培養宿主細胞中での発現を利用して、該
DNAを増幅することができる。PCR技術、形質転換および
発現技術は、例えば、J. Sambrookら(Molecular Clonin
g A Laboratory Manual, Cold Spring Harbor Laborato
ry Press, Second edition, 1989)に記載されている。
発現系を構築するためのベクターとしては、pUCI9(宝
酒造、京都)、pGREENLANTERN(ライフテックオリエン
タル(株)、東京)、pHaMDR(HUMAN GENE THERAPY 6:90
5-915 (July 1995))などのプラスミドベクター、遺伝子
治療用ベクターとしてのアデノウイルスベクターやレト
ロウイルスベクター(例えば、モロニーマウス白血病ウ
イルス等)などを使用できる。上記ベクターにおいて、
G9-I変異体アプタマーをコードするDNAの上流にはプロ
モーター配列を含むことができる。プロモーター配列
は、G9-I変異体アプタマーの発現を調節する要素であ
り、ウイルスプロモーター(アデノウイルスVA1プロモ
ーター、SV40プロモーター、ヒトサイトメガロウイルス
即時型初期プロモーター、モロニーマウス肉腫ウイルス
プロモーターなど)、ファージプロモーター(λPLプロ
モーターなど)、pol IIIプロモーター(ヒトtRNAプロ
モーター(例えば、tRNAvalプロモーター)など)、β
−アクチンプロモーターなどが含まれる。pol IIIプロ
モーター(特に、tRNAプロモーター)、β−アクチンプ
ロモーターが好ましく使用できる。さらに、転写因子と
してプロモーターとエンハンサーの組み合わせを使用し
てもよい。エンハンサーとしては哺乳類由来、ウイルス
由来のものが使用できる。また、本発明のベクターにお
いては、G9-I変異体アプタマーをコードするDNAの下流
にターミネーター配列をさらに含むことができる。ター
ミネーターは、転写を終結させる配列であれば、いずれ
の配列も使用でき、ターミネーター配列としてUUUUUを
使用できる。ベクターは、必要に応じて、抗生物質耐性
遺伝子(例えば、Ampr,、Neor)、栄養要求性を相補する
遺伝子などの選択マーカー遺伝子またはレポーター遺伝
子を含むことができる。
S3プロテアーゼおよび/またはNS3ヘリカーゼを阻
害するために用いることができ、具体的には、C型肝炎
を予防および/または治療するために用いることができ
る。HCVに感染した被験者の組織または細胞(例えば、
肝臓)に、本発明のアプタマーまたは発現ベクターを導
入することによって、細胞中のHCVのNS3プロテアー
ゼおよび/またはヘリカーゼを阻害し、HCVの増殖を阻
止することができる。アプタマーまたは発現ベクターの
導入は、例えば、それらをリポソームに封入し、細胞内
に取り込む方法("Lipidic vector systems for gene t
ransfer"(1997) R.J. Lee and L. Huang Crit. Rev. Th
er. Drug Carrier Syst 14, 173-206;中西守ら、蛋白
質 核酸 酵素 Vol.44, No.11, 1590-1596 (1999))、
リン酸カルシムム法、エレクトロポレーション法、リポ
フェクション法、マイクロインジェクション法、遺伝子
銃による方法などで行うことができる。ベクターを細胞
に導入する場合には、例えば、疾患部位の細胞を一部取
り出し、in vitroで遺伝子導入を行った後、該細胞を再
び組織に戻すことも可能であるし、あるいは、疾患部の
組織に直接ベクターを導入することもできる。ウイルス
ベクターで感染させる場合のウイルスタイターは通常約
107pfu/ml以上である。遺伝子治療にウイルスベクタ
ーを用いる方法については、例えば、"Viral vectors i
n gene therapy" (1997) A.E. Smith, Annu. Rev. Micr
obiol. 49:807-838に記載されている。本発明のアプタ
マーまたは発現ベクターを有効成分として含む医薬組成
物は、必要により、医薬上許容される担体(例えば、生
理食塩水、緩衝液などの希釈剤)を含むことができる。
投与は、疾病の状態の重篤度や生体の応答性によるが、
治療の有効性が認められるまで、あるいは疾病状態の軽
減が達成されるまでの期間にわたり、適当な用量、投与
方法、頻度で行えばよい。また、本発明のアプタマーを
用いて、C型肝炎を診断することができる。本発明のア
プタマーを抗体の代わりに利用することができる。本発
明のアプタマーを蛍光などで標識しておき、HCVに感染
している細胞の抽出液又は細胞をつぶした物と混ぜ、ニ
トロセルロース膜で濾過する。HCVが細胞内に存在すれ
ば、膜上にトラップされ、検出できる。
する。なお、これらの実施例は、本発明を説明するため
のものであって、本発明の範囲を限定するものではな
い。
製 変異体アプタマーは後記の各鋳型DNAを用い、試験管内
転写法により調製した。試験管内転写は、鋳型DNA(2.5
μg)を40 mM Tris-HCl(pH 7.5)、4.0 mM スペルミジ
ン、10 mM DTT、15 mM MgCl2、 0.05% Triton X-100、
7.5 mM づつの4種類のNTPの存在下、T7RNAポリメラー
ゼ(0.08 μg/μl)に加え、全量20 μlで37℃で3時間
反応した。反応後、7M尿素−ポリアクリルアミドゲル
電気泳動により単離精製した。 (i)ΔloopII ΔloopII forwardプライマー、5'-AGTAATACGACTCACTATA
GGGAGAATTCCGAGCTTCGGGATTTGAGGG-3'(配列番号15)
とreverseプライマー、 5'-AGAAGAGGAAGGAGAGAGGAAAGG-
3'(配列番号16)を用いた。G-9IをコードしたDNAを
鋳型とし、上記のプライマーを用いてPCRを行った(94
℃, 75 sec -> 45℃, 75 sec -> 72℃-> 135 secのサイ
クルを5回、次いで94℃, 75 sec -> 65℃, 75 sec -> 7
2℃, 135 secのサイクルを20回)。得られたDNA断片を
精製およびクローン化し、配列の確認を行った(M13 un
iversal primerを用い、ABI PRISM Big Dye Terminator
Cycle Sequencing Reaction Kit を用いた)。目的の
配列を持ったクローンを鋳型としてPCR断片を獲得し、
これらを試験管内転写によりRNAに転写して以下の実験
に用いた。 (ii)ΔstemII ΔstemII forwardプライマー、5'-AGTAATACGACTCACTATA
GGGAGAACCGACCAGAAGCTCTGGTTTGAGGG-3'(配列番号1
7) と reverseプライマー、5'-AGAAGAGGAAGGAGAGAGGA
AAGG-3'(配列番号16)を用い、上記 (i) と同様の操
作にて変異アプタマー遺伝子を作成し次いで、RNAに転
写して以下の実験に用いた。 (iii)NEO-I 合成NEO-I template DNA、5'- GGGAGAACCGAGCTTCGGTTTG
AGGGTAGAATGGGACTACCTTTCCTCTCTCCTTCCTCTTCT-3'(配列
番号18)とNEO-I forwardプライマー、5'-AGTAATACGA
CTCACTATAGGGAGAACCGAGCTTCGG-3'(配列番号19)とre
verseプライマー、5'-AGAAGAGGAAGGAGAGAGGAAAGG-3'
(配列番号16)を用い、PCRを行った(94℃, 75 sec
-> 45℃, 75 sec -> 72℃-> 135 secのサイクルを6回、
次いで94℃, 75 sec -> 65℃, 75 sec -> 72℃, 135 se
cのサイクルを12回)。得られたDNA断片を精製およびク
ローン化し、配列の確認を行った(M13 universal prim
erを用い、ABI PRISM Big Dye Terminator Cycle Seque
ncing Reaction Kitを用いた)。目的の配列を持ったク
ローンを鋳型としてPCR断片を獲得し、これらをRNAに転
写して以下の実験に用いた。 (iv)NEO-III 合成NEO-III template DNA、5'- GGGAGAACCAGCTGGTTTGA
GGGTAGAATGGGACTACCTTTCCTCTCTCCTTCCTCTTCT-3'(配列
番号20)とNEO-III forwardプライマー、5'-AGTAATAC
GACTCACTATAGGGAGAACCAGCTGGTTT-3'(配列番号21)
とreverseプライマー、 5'-AGAAGAGGAAGGAGAGAGGAAAGG-
3'(配列番号16)を用い、上記(iii) と同様の操作に
て変異アプタマー遺伝子を作成し次いで、RNAに転写し
て以下の実験に用いた。 (v)NEO-II 合成NEO-II template DNA、5'- GGGAGAACCGGCTCGGTTTGA
GGGTAGAATGGGACTACCTTTCCTCTCTCCTTCCTCTTCT 3'(配列
番号22)とNEO-II forwardプライマー、5'-AGTAATACG
ACTCACTATAGGGAGAACCGGCTCGGTT-3'(配列番号23) と
reverseプライマー、 5'-AGAAGAGGAAGGAGAGAGGAAAGG-3'
(配列番号16)を用い、上記 (iv) と同様の操作にて
変異アプタマー遺伝子を作成し次いで、RNAに転写して
以下の実験に用いた。 (vi)ΔNEO-III 合成NEO-III template DNA、5'- GGGAGAACCAGCTGGTTTGA
GGGTAGAATGGGACTACCTTTCCTCTCTCCT-3'(配列番号24)
とNEO-III forwardプライマー、5'-AGTAATACGACTCACTA
TAGGGAGAACCAGCTGGTTT-3'(配列番号21)とΔNEO-III
reverseプライマー、 5'-AGGAGAGAGGAAAGGTAGTCC-3'
(配列番号22)を用い、上記(iii) と同様の操作にて
変異アプタマー遺伝子を作成し次いで、RNAに転写して
以下の実験に用いた。 (vii)NEO-III-14U 合成NEO-III-14U template DNA、5'- GGGAGAACCAGCTGGT
TTGAGGGTAGAATGGGACTACCTTTCCTCTCTCCTTTTTTTTTTTTTT-
3'(配列番号25)とNEO-III forwardプライマー、5'-
AGTAATACGACTCACTATAGGGAGAACCAGCTGGTTT-3'(配列番号
21) とΔNEO-III-14U reverseプライマー、 5'- AAA
AAAAAAAAAAAGGAGAGAGGAAAGG -3'(配列番号26)を用
い、上記(iii) と同様の操作にて変異アプタマー遺伝子
を作成し次いで、RNAに転写して以下の実験に用いた。
ll-NS3に対する結合性の測定 機能性RNA(ΔNEO-III、NEO-III-14U)の平衡解離定数
(Kd)は、32Pでラベルした一定量のRNAに対し、0.1か
ら700 nMのFull-NS3を結合させて算出した。RNAとFull-
NS3を含んだバインディングバッファー[50 mM Tris-HCl
(pH7.8)、30 mMNaCl、5 mM CaCl2、10 mM DTT]をニト
ロセルロース膜に通過させ、膜をバインディングバッフ
ァーで1回洗浄した。ニトロセルロース膜の放射活性を
もとに、スキャッチャードプロットを行い、解離平衡定
数を決定した。
ll-NS3プロテアーゼ活性阻害効果の測定 まず、RNAアプタマーとFull-NS3プロテアーゼとP41をバ
ッファー[50 mM Tris-HCl (pH7.8)、30 mM NaCl、5 mM
CaCl2、10 mM DTT]中で、25℃で15分プレインキュベー
ションした。つぎに、基質であるS1(最終濃度49.8 μ
M)を加え、全量15 μlとし、25℃で、80分インキュベ
ートした。反応は最終濃度0.25 NとなるようにNaOH溶液
を加えて停止させた。この反応溶液を逆相HPLC(TSKgel
ODS-120T;4 ml)にロードし、50 mM酢酸アンモニウム
バッファー(pH 6.5)を含むアセトニトリルの濃度勾配
を用い、溶出、分析した。切断された基質の蛍光シグナ
ルにより、プロテアーゼ活性を算出した。
ll-NS3ヘリカーゼ活性阻害効果の測定 ヘリカーゼ活性を測定する際にもちいる基質は、バクテ
リオファージM13mp181本鎖DNAと、T4ポリヌクレオチド
キナーゼを用いて5'末端を[γ-32P]ATPでラベルした30
塩基からなる相補的なオリゴヌクレオチド5'-AGGTCGACT
CTAGAGGATCCCCGGGTACCG-3'(配列番号27)をアニーリ
ングさせることで得た。アニーリングは20 mM Tris-HCl
(pH7.8)、0.5 M NaCl、1 mM EDTAの溶液中で、94℃で3
分変性させ、その後緩やかに25℃にすることで行った。
さらに、Microcon Centrifugal Filter Device YM-50
(MILLIPORE) をもちいたゲルフィルトレーションにより
精製し、これをヘリカーゼ活性の測定に使用した。Full
-NS3 1.8 μMをRNAインヒビターとともに、反応液[25 m
M MOPS-NaOH (pH7.0)、2.5 mM DTT、100 μg/ml BSA
(ウシ血清アルブミン)、3 mM MgCl2、3 mMATP]中(全
量20μl)で、室温で20分プレインキュベーションし
た。このあと2.6fmolの基質を加え、37℃で30分インキ
ュベーションした。反応の停止は、停止溶液[0.1 M Tri
s-HCl (pH7.6、20 mM EDTA、0.5% SDS、0.1% Nonidet P
-40、0.1% bromophenol blue、 0.1% xylene cyanol、2
5% glycerol)を加えることで行った。このようにして得
られた反応液を0.5xTris-borate-EDTAを含む8% PAGEを
行い、BAS2000(富士フィルム)で基質の2重鎖がほどか
れている様子を解析することによりヘリカーゼ活性を算
出した。
る、Full-NS3とHCV RNAの3'末端のプラスおよびマイナ
ス鎖との結合の阻害効果の測定 まずプローブ作製を以下の手順で行った。3'(+) UTRプ
ローブの作製のために、プラス鎖のvariable region-po
ly U/C stretch-98 nucleotide X region (164ヌクレオ
チド) に相当するcDNAを、プラスミドp5'IL-3'Xを鋳型
として5'-AGTAATACGACTCACTATAGGAACGGGGAGCTAAACACTCC
-3'(配列番号28)と5'-ACATGATCTGCAGAGAGGCC-3'
(配列番号29)のプライマーを用いて増幅した。3'
(-) UTRプローブの作製ために、HCV ゲノムの5'UTR (1-
127) に相当するcDNAを、プラスミドp5'IL-3'X由来の配
列を鋳型として、 5'-TGTAATACGACTCACTATAGGGAGGGGGGG
TCCTGGAGG-3'(配列番号30)と5'-GCCAGCCCCCGATTGGG
GG-3'(配列番号31)のプライマーを用いて増幅し
た。プライマー配列中の下線は、T7RNA プロモーター
配列を意味する。得られた二つのDNA断片を鋳型とし
て、α-32p-CTP (Amersham)の存在下、T7 Ampliscribe
kit (Epicentre Technologies)を用いて転写反応を行っ
た。得られたそれぞれの断片を回収し、以下の実験操作
に用いた。NEO-III-14U(図 8A. 3'(+) UTRに対して5,
25, 50 and 100 μM、 図8B. 3'(-) UTRに対して10, 5
0, 100 and 200 μM)を含む反応液(5 mM HEPES (pH 7.
9),20 mM DTT, 2 mM MgCl2, 25 mM KCl, 0.5% glycero
l, 2 mM ATP、15 μg E. coli tRNAそしてFull-NS3;3'
(+) UTRに対して0.2 μM、3'(-) UTRに対して0.4 μM)
を室温で30分間プレインキュベーションした。次に3'
(+) UTRプローブ(図 8A. 2.0 μM)もしくは3'(-) UTR
プローブ(図 8B. 4.0 μM)をそれぞれの反応液に加え
て(全量25 μl)、30℃で15分間インキュベーションし
た。反応液をニトロセルロース膜に通過させ、結合活性
をBAS2000によって解析した。
3プロテアーゼおよびヘリカーゼを標的とする新規機能
性核酸が提供された。本発明の新規機能性核酸は、C型
肝炎の診断、予防および/または治療に有効である。
す。
す。
す。
す。
す。
す。
す。
示す。
配列を示す。
す。
列を示す。
配列を示す。
基配列を示す。
ライマーの塩基配列を示す。
の塩基配列を示す。
ライマーの塩基配列を示す。
めの鋳型DNAの塩基配列を示す。
イマーの塩基配列を示す。
ための鋳型DNAの塩基配列を示す。
ライマーの塩基配列を示す。
めの鋳型DNAの塩基配列を示す。
イマーの塩基配列を示す。
ための鋳型DNAの塩基配列を示す。
するための鋳型DNAの塩基配列を示す。
rseプライマーの塩基配列を示す。
定する際に用いた基質の塩基配列を示す。
の作製のために用いたプライマーの塩基配列を示す。
の作製のために用いたプライマーの塩基配列を示す。
の作製のために用いたプライマーの塩基配列を示す。
の作製のために用いたプライマーの塩基配列を示す。
造を示す。
す。
す。
す。
す。
RNAの3'末端のプラスおよびマイナス鎖との結合の阻害
効果を示す。
Claims (11)
- 【請求項1】 下記の塩基配列(1)を有し、HCVのN
S3プロテアーゼおよび/またはNS3ヘリカーゼを阻
害することができるRNA分子。 5'-A−Y−N−X−B-3' (1) (配列中、Aは5'-GGGAGA-3'であり、XおよびYは互い
に相補的な塩基数が3〜9個の塩基配列であり、Nは塩
基数が3〜7個の塩基配列であり、Bは5'-UUGAGGGUAGA
AUGGGACUACCUUUCCUCUCUCCU-3'であるが、但し、N、X
およびYの塩基配列の塩基数の合計は22個以下であ
る。) - 【請求項2】 下記の二次構造(I)をとることができる
請求項1記載のRNA分子。 【化1】 (二次構造中、Aはアデニン、Cはシトシン、Gはグアニ
ン、Uはウラシルであり、iは3〜9のいずれかの整数で
あり、jは3〜7のいずれかの整数であるが、但し、2i
+j≦22であり、n1〜njは、それぞれ独立に、いず
れかの核酸塩基であり、x1〜xiおよびy1〜yiは、そ
れぞれ独立に、いずれかの核酸塩基であるが、但し、x
kとyk(k=1〜i)は互いに相補的な塩基であり、核酸塩
基間をつなぐ実線は相補的塩基対の形成を示し、核酸塩
基間の黒丸はワブル塩基対の形成を示す。) - 【請求項3】 塩基配列(1)または二次構造(I)の3'末
端のUの後に、さらに少なくとも14個のU(Uはウラシル
である。)を有する請求項1または2記載のRNA分
子。 - 【請求項4】 塩基配列(1)または二次構造(I)の3'末
端のUの後に、さらに1個のU(Uはウラシルである。)
を有する請求項1または2記載のRNA分子。 - 【請求項5】 塩基配列(1)または二次構造(I)の3'末
端のUの後に、さらに5'-UCCUCUUCU-3'(配列中、Uはウ
ラシルであり、Cはシトシンである。)の塩基配列を有
する請求項1または2記載のRNA分子。 - 【請求項6】 下記の(i)〜(vii)のいずれかの塩基配列
を有する請求項1または2記載のRNA分子。 (i) ΔLoopII 5'-GGGAGAAUUCCGAGCUUCGGGAUUUGAGGGUAGAAUGGGACUACCUU
UCCUCUCUCCUUCCUCUUCU-3'(配列番号4) (ii) ΔStemII 5'-GGGAGAACCGACCAGAAGCUUCGGUUUGAGGGUAGAAUGGGACUACC
UUUCCUCUCUCCUUCCUCUUCU-3'(配列番号5) (iii) NEO-I 5'-GGGAGAACCGAGCUUCGGUUUGAGGGUAGAAUGGGACUACCUUUCCU
CUCUCCUUCCUCUUCU-3'(配列番号6) (iv) NEO-III 5'-GGGAGAACCAGCUGGUUUGAGGGUAGAAUGGGACUACCUUUCCUCUC
UCCUUCCUCUUCU-3'(配列番号7) (v) NEO-II 5'-GGGAGAACCGGCUCGGUUUGAGGGUAGAAUGGGACUACCUUUCCUCU
CUCCUUCCUCUUCU-3'(配列番号8) (vi) ΔNEO-III 5'-GGGAGAACCAGCUGGUUUGAGGGUAGAAUGGGACUACCUUUCCUCUC
UCCUU-3'(配列番号9) (vii) NEO-III-14U 5'-GGGAGAACCAGCUGGUUUGAGGGUAGAAUGGGACUACCUUUCCUCUC
UCCUUUUUUUUUUUUUUU-3'(配列番号10) - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のRNA
分子をコードするDNAを転写因子の制御下に含む発現
ベクター。 - 【請求項8】 請求項1〜6のいずれかに記載のRNA
分子または請求項7記載の発現ベクターを有効成分とし
て含む、医薬組成物。 - 【請求項9】 HCVのNS3プロテアーゼおよび/ま
たはNS3ヘリカーゼを阻害するための請求項8記載の
医薬組成物。 - 【請求項10】 C型肝炎を予防および/または治療す
るための請求項8記載の医薬組成物。 - 【請求項11】 請求項1〜6のいずれかに記載のRN
A分子を有効成分として含み、C型肝炎を診断するため
の請求項8記載の医薬組成物。
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JP2001156957A JP4779089B2 (ja) | 2001-05-25 | 2001-05-25 | C型肝炎ウイルスのns3プロテアーゼおよびヘリカーゼを標的とする新規機能性核酸 |
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Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH11137252A (ja) * | 1997-11-07 | 1999-05-25 | Agency Of Ind Science & Technol | C型肝炎ウイルスのns3プロテアーゼを阻害するrna分子 |
JP2000508521A (ja) * | 1996-01-23 | 2000-07-11 | バイロファーマ・インコーポレイテッド | Rnaウイルス阻害剤の同定方法 |
-
2001
- 2001-05-25 JP JP2001156957A patent/JP4779089B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH11137252A (ja) * | 1997-11-07 | 1999-05-25 | Agency Of Ind Science & Technol | C型肝炎ウイルスのns3プロテアーゼを阻害するrna分子 |
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