JP2002344382A - 無線通信方法および無線通信システム - Google Patents

無線通信方法および無線通信システム

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JP2002344382A
JP2002344382A JP2001142772A JP2001142772A JP2002344382A JP 2002344382 A JP2002344382 A JP 2002344382A JP 2001142772 A JP2001142772 A JP 2001142772A JP 2001142772 A JP2001142772 A JP 2001142772A JP 2002344382 A JP2002344382 A JP 2002344382A
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Tatsuya Shimizu
達也 清水
Kazuji Watanabe
和二 渡邊
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 無線通信方式に関し、複数の無線ゾーンによ
ってサービスエリアが形成され、基地局が該基地局の無
線ゾーンに属する複数の加入者局と通信を行うように構
成された無線通信システムにおいて、周波数利用効率を
高めることを目的とする。 【構成】 N個の基地局によるN個の無線ゾーンによっ
てサービスエリアが形成され、各基地局が、それぞれの
無線ゾーンの複数の加入者局と通信を行う無線通信方式
において、N個の無線ゾーンの内の2つの基地局が、同
一周波数を用いてそれぞれの無線ゾーン内の複数の加入
者局と通信を行うようにして、該2つの基地局が、それ
ぞれの無線ゾーンに属する複数の加入者局からの受信信
号の受信レベルが等しくなるように各加入者局の送信電
力を制御するための信号を送信し、加入者局が、対応す
る基地局からの前記信号に基づいて自局の送信電力を制
御するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信方式に関
するものであって、特にサービスエリアをN個の基地局
のN個の扇形無線ゾーンによって形成し、各基地局が該
基地局の無線ゾーンに属する複数の加入者局と通信を行
うように構成された無線通信システムにおいて、周波数
利用効率を高めることのできる無線通信方法あるいは無
線通信システムに係る。
【0002】
【従来の技術】図3は従来のシステムの構成の例を示す
図である。同図において基地局100と基地局105は
水平面方向が180゜異なる無線ゾーンを構成してい
る。基地局100は180゜の水平面指向性のアンテナ
101により無線ゾーン1を形成し、加入者局102、
加入者局103、加入者局104と周波数f1で通信を
行う。
【0003】また基地局105は180゜の水平面指向
性のアンテナ106により無線ゾーン2を形成し、加入
者局107、加入者局108、加入者局109と周波数
f2で通信を行う。このように従来は、背中合わせの無
線ゾーンを構成している2つの基地局で使用する周波数
は、異なる周波数を用いていた。
【0004】これは2つの基地局で使用する周波数を同
一周波数とした場合、一方の基地局から他方の基地局へ
のフロントバック干渉が発生し、被干渉側の基地局にお
いて希望信号の受信レベルが低下したときに、回線品質
が劣化することを防ぐためであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のよう
に、ある無線ゾーンと水平面方向が180゜に位置する
無線ゾーンで異なる周波数を用いるようにした場合に
は、周波数利用率が低減するという課題があった。
【0006】本発明は、ある無線ゾーンと水平面方向が
180゜に位置する無線ゾーンで同一の周波数を用いて
通信することを可能にすることによって周波数利用率の
改善を図ること目的とする。
【0007】また、基地局の受信信号レベルと信号品質
から異なる無線ゾーンからの与干渉を識別し、与干渉局
が属する同一周波数で異なる無線ゾーンの基地局に属す
る加入者局の送信電力を低減することを可能として、通
信品質の改善を図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上述の
課題は前記特許請求の範囲に記載した手段によって解決
される。すなわち、請求項1の発明は、サービスエリア
を、そのほぼ中心から放射状にN個の無線ゾーンに分割
して各無線ゾーンに基地局を配し、各基地局が、それぞ
れの基地局の無線ゾーンに属する複数の加入者局と通信
を行う無線通信方式において、
【0009】前記N個の無線ゾーンの内の2つの無線ゾ
ーンのそれぞれの基地局が、同一周波数を用いて当該無
線ゾーン内の複数の加入者局と通信を行うようにして、
該2つの無線ゾーンの各基地局が、それぞれの無線ゾー
ンに属する複数の加入者局からの受信信号の受信レベル
が等しくなるように各加入者局の送信電力を制御するた
めの信号を送信し、加入者局が、対応する基地局からの
前記信号に基づいて自局の送信電力を制御する無線通信
方法である。
【0010】請求項2の発明は、サービスエリアを、そ
のほぼ中心から放射状にN個の無線ゾーンに分割して各
無線ゾーンに基地局を配し、各基地局が、それぞれの基
地局の無線ゾーンに属する複数の加入者局と通信を行う
無線通信方式において、
【0011】前記N個の無線ゾーンの内の2つの無線ゾ
ーンのそれぞれの基地局が、同一周波数を用いて当該無
線ゾーン内の複数の加入者局と通信を行うようにして、
該2つの無線ゾーンの基地局の内の、一方の基地局が、
自局の無線ゾーンに属する複数の加入者局からの受信信
号の受信レベルと信号品質を測定し、受信レべルが予め
定めたしきい値以上であり、かつ、信号品質が予め定め
たしきい値以下であるときに、他方の基地局の無線ゾー
ンの加入者局からの与干渉があると判定し、他方の基地
局に当該基地局に属する加入者局の送信電力を低減する
ように指示することを要求し、当該基地局から各加入者
局の送信電力を制御するための信号を送信し、加入者局
が、該基地局からの当該信号に基づいて自局の送信電力
を制御する無線通信方法である。
【0012】請求項3の発明は、サービスエリアを、そ
のほぼ中心から放射状にN個の無線ゾーンに分割して各
無線ゾーンに基地局を配し、各基地局が、それぞれの基
地局の無線ゾーンに属する複数の加入者局と通信を行う
無線通信方式において、
【0013】前記N個の無線ゾーンの内の2つの無線ゾ
ーンの基地局が、同一周波数を用いてそれぞれの無線ゾ
ーン内の複数の加入者局と通信を行うようにして、該2
つの基地局が、それぞれの無線ゾーンに属する複数の加
入者局からの受信信号の受信レベルが等しくなるように
各加入者局の送信電力を制御するための信号を送信し、
加入者局が、基地局からの前記信号に基づいて自局の送
信電力を制御すると共に、一方の基地局が、自局の無線
ゾーンに属する複数の加入者局からの受信信号の受信レ
ベルと信号品質を測定し、受信レべルが予め定めたしき
い値以上であり、かつ、信号品質が予め定めたしきい値
以下であるときに、他方の基地局の無線ゾーンの加入者
局からの与干渉があると判定し、他方の基地局に当該基
地局に属する加入者局の送信電力を低減するように指示
することを要求し、当該基地局から各加入者局の送信電
力を低減させるための信号を送信し、加入者局が、該基
地局からの当該信号に基づいて自局の送信電力を制御す
る無線通信方法である。
【0014】請求項4の発明は、請求項1〜請求項3の
いずれか1項に記載の無線通信方法において、水平面指
向性が360゜/Nのアンテナを具備するN個の基地局
によりN個の無線ゾーンを構成し、Nの値が正の偶数で
あり、2つの基地局のそれぞれの無線ゾーンが、N個の
無線ゾーンの中で対角関係にあるように構成したもので
ある。
【0015】請求項5の発明は、請求項1〜請求項3の
いずれか1項に記載の無線通信方法において、水平面指
向性が360゜/Nのアンテナを具備するN個の基地局
によりN個の無線ゾーンを構成し、Nの値が2であり、
アンテナの水平面指向性が180゜であるように構成し
たものである。
【0016】請求項6の発明は、サービスエリアを、そ
のほぼ中心から放射状にN個の無線ゾーンに分割して各
無線ゾーンに基地局を配し、各基地局が、それぞれの基
地局の無線ゾーンに属する複数の加入者局と通信を行う
無線通信システムであって、
【0017】前記N個の無線ゾーンの内の2つの無線ゾ
ーンのそれぞれの基地局が同一周波数を用いてそれぞれ
の無線ゾーンの加入者局と通信を行う如く成し、該2つ
の基地局に、複数の加入者局からの信号の受信レベルが
等しくなるように各加入者局の送信電力を制御するため
の信号を送信する手段を設けると共に、加入者局に、基
地局からの指示により自局の送信電力を制御する手段を
設けた無線通信システムである。
【0018】請求項7の発明は、サービスエリアを、そ
のほぼ中心から放射状にN個の無線ゾーンに分割して各
無線ゾーンに基地局を配し、各基地局が、それぞれの基
地局の無線ゾーンに属する複数の加入者局と通信を行う
無線通信システムであって、
【0019】前記N個の無線ゾーンの内の2つの無線ゾ
ーンのそれぞれの基地局が同一周波数を用いてそれぞれ
の無線ゾーンの加入者局と通信を行う如く成し、該2つ
の基地局に、自局の無線ゾーンに属する複数の加入者局
からの信号の受信レベルと信号品質を測定して、それら
を予め定めたしきい値と比較する手段と、受信レべルが
予め定めたしきい値以上であり、かつ、信号品質が予め
定めたしきい値以下であるときに、前記2つの基地局の
内の一方の基地局が他方の基地局に当該基地局に属する
加入者局の送信電力を低減するように指示することを要
求する手段と、該加入者局の送信電力を低減するように
指示することを要求する信号を受信したときに、自局の
無線ゾーンに属する各加入者局に対して送信電力の低減
を指示する信号を送信する手段を設けると共に、加入者
局に、当該基地局からの前記送信電力の低減を指示する
信号に基づいて自局の送信電力を制御する手段を設けた
無線通信システムである。
【0020】請求項8の発明は、サービスエリアを、そ
のほぼ中心から放射状にN個の無線ゾーンに分割して各
無線ゾーンに基地局を配し、各基地局が、それぞれの基
地局の無線ゾーンに属する複数の加入者局と通信を行う
無線通信システムであって、
【0021】前記N個の無線ゾーンの内の2つの無線ゾ
ーンのそれぞれの基地局が同一周波数を用いてそれぞれ
の無線ゾーンの加入者局と通信を行う如く成し、該2つ
の基地局に、自局の無線ゾーンに属する複数の加入者局
からの信号の受信レベルが等しくなるように加入者局の
送信レベルを制御するための信号を送信する手段と、自
局の無線ゾーンに属する複数の加入者局からの受信信号
の受信レベルと信号品質を測定して、それぞれ予め定め
たしきい値と比較する手段と、受信レべルが予め定めた
しきい値以上であり、かつ信号品質が予め定めたしきい
値以下であるときに、
【0022】前記2つの基地局の内の一方の基地局が他
方の基地局に当該基地局に属する加入者局の送信電力を
低減するように指示することを要求する手段と、該加入
者局の送信電力を低減するように指示することを要求す
る信号を受信したときに、自局の無線ゾーンに属する各
加入者局に対して送信電力の低減を指示する信号を送信
する手段を設けると共に、加入者局に、当該基地局から
の前記送信レベルを制御するための信号および送信電力
の低減を指示する信号に基づいて自局の送信電力を制御
する手段を設けた無線通信システムである。
【0023】請求項9の発明は、請求項6〜請求項8の
いずれか1項に記載の無線通信システムにおいて、水平
面指向性が360゜/Nのアンテナを具備するN個の基
地局によりN個の無線ゾーンを構成し、Nの値が正の偶
数であり、2つの基地局のそれぞれの無線ゾーンが、N
個の無線ゾーンの中で対角関係にあるように構成したも
のである。
【0024】請求項10の発明は、請求項6〜請求項8
のいずれか1項に記載の無線通信システムにおいて、水
平面指向性が360゜/Nのアンテナを具備するN個の
基地局によりN個の無線ゾーンを構成し、Nの値が2で
あり、アンテナの水平面指向性が180゜であるように
構成したものである。
【0025】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
例を説明する。図1は本発明の実施の形態の第1の例を
示す図である。この例は、直接的には請求項6の発明お
よびこれに従属する請求項10の発明に対応する。ま
た、請求項1あるいは請求項5の発明を実施する系の構
成を示すものである。同図において、基地局1、基地局
2は180゜の水平面指向性のアンテナ3、4により無
線ゾーン1、無線ゾーン2をそれぞれ形成する。
【0026】基地局1のアンテナ3と、基地局2のアン
テナ4は、水平面方向の指向性が180゜異なるように
設置し、2つの基地局1と基地局2で、水平面内360
゜方向の加入者局装置を収容する。無線ゾーン1と無線
ゾーン2は同じ周波数f1で通信する。
【0027】このとき、各ゾーンの加入者局5、6、
7、8、9、10は、それぞれの基地局1、2で受信さ
れる各加入者局からの受信レベルが、各基地局と各加入
者局間の距離によらず一定になるように、加入者局内の
送信電力制御装置11、12により送受信装置13、1
4の送信電力を制御する。
【0028】この図では、加入者局6、7、9、10に
ついては、内部の構成を省略して描いているが、実際に
は、これらも加入者局5、8と同様に送受信装置と送信
電力制御装置を有しており、送信電力制御装置により送
受信装置の送信電力を制御する。
【0029】このように、各ゾーンの加入者局が、それ
ぞれの基地局で受信される各加入者局からの受信レベル
が、各基地局と各加入者局間の距離によらず一定になる
ように、加入者局の送信電力を制御することによって、
各基地局の受信信号の伝送品質が劣化することを防ぐこ
とができる。
【0030】例えば、無線ゾーン2から無線ゾーン1へ
の干渉信号が発生し、そして基地局1の受信アンテナに
フロントバック干渉が生じた場合、無線ゾーン1内の各
加入者局5、6、7からの受信レベルが降雨などによっ
て低下してもアンテナのフロントバック結合度が十分と
れているので、基地局1の受信信号の伝送品質が劣化す
ることがない。
【0031】このように、各ゾーンの加入者局の送信電
力を、それぞれの基地局で受信される各加入者局からの
受信レベルが、各基地局と各加入者局間の距離によらず
一定になるようにすることにより、互いに水平面方向が
180゜異なる位置となる無線ゾーンで同一周波数を用
いることができるため周波数利用効率が向上する。
【0032】図2は本発明の実施の形態の第2の例を示
す図である。この例は、直接的には請求項7の発明およ
びこれに従属する請求項10の発明に対応する。また請
求項2およびこれに従属する請求項5の発明を実施する
系の構成を示すものである。
【0033】同図において、基地局17は180゜の水
平面指向性のアンテナ39により無線ゾーン1を形成
し、加入者局18、加入者局19、加入者局20と周波
数f1で通信する。基地局21は180゜の水平面指向
性のアンテナ40により無線ゾーン2を形成し、加入者
局22、加入者局23、加入者局24と周波数flで通
信する。
【0034】この図においても、加入者局については、
加入者局19、22についてのみ内部の構成を図示し、
加入者局18、20、23、24については、内部の構
成を省略して描いているが、これらの加入者局18、2
0、23、24も加入者局19、22と同様の内部構成
を有するものであることは図1の場合と同様である。
【0035】アンテナ39は、アンテナ40に対して水
平面方向の指向性が180゜になるように設置されるた
め、無線ゾーン1と無線ゾーン2とは互いに対角の位置
となる。基地局17において、送受信装置25で受信し
た信号の一部は受信電力測定器26と誤り率測定器27
に入力される。
【0036】受信電力測定器26では、受信電力を測定
して、その結果を判別器28に入力する。また誤り率測
定器27では受信信号の誤り率を測定してその結果を判
別器28に入力する。
【0037】判別器28では、対角の一受信電力が、あ
るしきい値以上に高くかつ誤り率が、あるしきい値以下
に低い場合には加入者局22、加入者局23、加入者局
24に与干渉局があると判断し、基地局21の無線回線
制御装置29に加入者局22、加入者局23、加入者局
24の送信電力の低減を要求する。
【0038】無線回線制御装置29では判別器28から
の要求信号により加入者局22、加入者局23、加入者
局24に対して送信電力の低減を要求する。加入者局2
2、23、24では無線回線制御装置29からの信号に
より送信電力を低減するべきであることを認識して送信
電力制御装置30から送受信装置31に送信電力を低減
するように要求する。
【0039】そして、送受信装置31では、送信電力制
御装置30からの要求信号により自己の送信電力を低減
して送信する。送受信装置31の送信電力の低減により
無線ゾーン1への干渉波電力が低減できる。
【0040】一方、基地局21において、送受信装置3
2で受信した信号の一部は受信電力測定器33と誤り率
測定器34に入力される。受信電力測定器33では受信
電力を測定してその結果を判別器35に入力する。また
誤り率測定器34では誤り率を測定してその結果を判別
器35に入力する。
【0041】判別器35では受信電力が、あるしきい値
以上に高くかつ誤り率があるしきい値以下に低い場合に
は加入者局18、加入者局19、加入者局20の与干渉
局であると判断し、基地局17の無線回線制御装置36
に加入者局18、加入者局19、加入者局20が送信電
力の低減を要求する。
【0042】無線回線制御装置36では判別器35から
の要求信号により加入者局18、加入者局19、加入者
局20に対して送信電力の低減を要求する。加入者局1
8、19、20では無線回線制御装置36からの信号に
より送信電力を低減するべきであることを認識して送信
電力制御装置37から送受信装置38に送信電力を低減
するように要求する。
【0043】送受信装置38では送信電力制御装置37
からの要求信号により自己の送信電力を低減して送信す
る。このような制御により送信電力の低減を行うことに
より無線ゾーン2への干渉波電力を低減することができ
る。
【0044】以上の説明では、水平面指向性が360゜
/Nのアンテナを具備するN個の基地局によりN個の無
線ゾーンを構成し、各基地局が、それぞれの基地局の無
線ゾーンに属する複数の加入者局と通信を行う無線通信
方式において、Nが2の場合を例に採って記述してい
る。
【0045】しかしながら、本発明は、N=2に限るも
のでは無く、Nは、如何なる値であっても良いことはい
うまでも無い。請求項4あるいは請求項9の発明のよう
に、Nの値を正の整数あるいは正の偶数として水平面指
向性360゜を等しい角度の複数のセクタに分割する場
合の他、水平面の指向性360゜を任意の数に分割し
て、任意の角度を有するN個のゾーンを形成し、各ゾー
ンの基地局の内の任意の2つの基地局の送信周波数を同
一とする構成であっても、本発明を適用できるものであ
ることはいうまでも無い。
【0046】請求項3あるいは請求項8の発明に対応す
る実施の形態の例については図示していないが、これら
は、図2の構成の系で実現できる。すなわち、図2で示
す装置構成のシステムに請求項1の発明あるいは請求項
6の発明の機能を有する制御手段を付加すればよい。そ
して、例えば周期的に、該当する2つの無線ゾーンの各
基地局が、それぞれの無線ゾーンに属する複数の加入者
局からの受信信号の受信レベルが等しくなるように各加
入者局の送信電力を制御して、その後受信品質の劣化な
どを契機に干渉局の送信電力を低減するための制御を行
うようにすることもできる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
サービスエリアを、そのほぼ中心から放射状にN個の無
線ゾーンに分割して各無線ゾーンに基地局を配し、各基
地局が、それぞれの基地局の無線ゾーンに属する複数の
加入者局と通信を行う無線通信方式において、互いに対
角関係に近く位置する無線ゾーンで同一の周波数を使用
することが可能になるため周波数利用率が向上する。ま
た、このとき異なるゾーンの与干渉局の干渉波が低減で
きるため通信品質を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1の例を示す図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態の第2の例を示す図であ
る。
【図3】従来の無線通信システムの構成の例を示す図で
ある。
【符号の説明】 1,2、17、21、100、105 基地局 5〜10、18〜24、102〜104、107〜10
9 加入者局 13、14、25、31、32、38、110、111
送受信装置 26、33 受信電力測定器 27、34 誤り率測定器 28、35 判別器 29、36 無線回線制御装置 11、12、30、37 送信電力制御装置 3、4、39、40、101、106 アンテナ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サービスエリアを、そのほぼ中心から放
    射状にN個の無線ゾーンに分割して各無線ゾーンに基地
    局を配し、 各基地局が、それぞれの基地局の無線ゾーンに属する複
    数の加入者局と通信を行う無線通信方式において、 前記N個の無線ゾーンの内の2つの無線ゾーンのそれぞ
    れの基地局が、同一周波数を用いて当該無線ゾーン内の
    複数の加入者局と通信を行うようにして、 該2つの無線ゾーンの各基地局が、それぞれの無線ゾー
    ンに属する複数の加入者局からの受信信号の受信レベル
    が等しくなるように各加入者局の送信電力を制御するた
    めの信号を送信し、 加入者局が、対応する基地局からの前記信号に基づいて
    自局の送信電力を制御することを特徴とする無線通信方
    法。
  2. 【請求項2】 サービスエリアを、そのほぼ中心から放
    射状にN個の無線ゾーンに分割して各無線ゾーンに基地
    局を配し、 各基地局が、それぞれの基地局の無線ゾーンに属する複
    数の加入者局と通信を行う無線通信方式において、 前記N個の無線ゾーンの内の2つの無線ゾーンのそれぞ
    れの基地局が、同一周波数を用いて当該無線ゾーン内の
    複数の加入者局と通信を行うようにして、 該2つの無線ゾーンの基地局の内の、一方の基地局が、
    自局の無線ゾーンに属する複数の加入者局からの受信信
    号の受信レベルと信号品質を測定し、 受信レべルが予め定めたしきい値以上であり、かつ、信
    号品質が予め定めたしきい値以下であるときに、他方の
    基地局の無線ゾーンの加入者局からの与干渉があると判
    定し、 他方の基地局に当該基地局に属する加入者局の送信電力
    を低減するように指示することを要求し、 当該基地局から各加入者局の送信電力を制御するための
    信号を送信し、 加入者局が、該基地局からの当該信号に基づいて自局の
    送信電力を制御することを特徴とする無線通信方法。
  3. 【請求項3】 サービスエリアを、そのほぼ中心から放
    射状にN個の無線ゾーンに分割して各無線ゾーンに基地
    局を配し、 各基地局が、それぞれの基地局の無線ゾーンに属する複
    数の加入者局と通信を行う無線通信方式において、 前記N個の無線ゾーンの内の2つの無線ゾーンの基地局
    が、同一周波数を用いてそれぞれの無線ゾーン内の複数
    の加入者局と通信を行うようにして、 該2つの基地局が、それぞれの無線ゾーンに属する複数
    の加入者局からの受信信号の受信レベルが等しくなるよ
    うに各加入者局の送信電力を制御するための信号を送信
    し、 加入者局が、基地局からの前記信号に基づいて自局の送
    信電力を制御すると共に、 一方の基地局が、自局の無線ゾーンに属する複数の加入
    者局からの受信信号の受信レベルと信号品質を測定し、 受信レべルが予め定めたしきい値以上であり、かつ、信
    号品質が予め定めたしきい値以下であるときに、他方の
    基地局の無線ゾーンの加入者局からの与干渉があると判
    定し、 他方の基地局に当該基地局に属する加入者局の送信電力
    を低減するように指示することを要求し、 当該基地局から各加入者局の送信電力を低減させるため
    の信号を送信し、 加入者局が、該基地局からの当該信号に基づいて自局の
    送信電力を制御することを特徴とする無線通信方法。
  4. 【請求項4】 水平面指向性が360゜/Nのアンテナ
    を具備するN個の基地局によりN個の無線ゾーンを構成
    し、Nの値が正の偶数であり、2つの基地局のそれぞれ
    の無線ゾーンが、N個の無線ゾーンの中で対角関係にあ
    る請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の無線通信
    方法。
  5. 【請求項5】 水平面指向性が360゜/Nのアンテナ
    を具備するN個の基地局によりN個の無線ゾーンを構成
    し、Nの値が2であり、アンテナの水平面指向性が18
    0゜である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の
    無線通信方法。
  6. 【請求項6】 サービスエリアを、そのほぼ中心から放
    射状にN個の無線ゾーンに分割して各無線ゾーンに基地
    局を配し、 各基地局が、それぞれの基地局の無線ゾーンに属する複
    数の加入者局と通信を行う無線通信システムであって、 前記N個の無線ゾーンの内の2つの無線ゾーンのそれぞ
    れの基地局が同一周波数を用いてそれぞれの無線ゾーン
    の加入者局と通信を行う如く成し、 該2つの基地局に、 複数の加入者局からの信号の受信レベルが等しくなるよ
    うに各加入者局の送信電力を制御するための信号を送信
    する手段を設けると共に、 加入者局に、 基地局からの指示により自局の送信電力を制御する手段
    を設けたことを特徴とする無線通信システム。
  7. 【請求項7】 サービスエリアを、そのほぼ中心から放
    射状にN個の無線ゾーンに分割して各無線ゾーンに基地
    局を配し、 各基地局が、それぞれの基地局の無線ゾーンに属する複
    数の加入者局と通信を行う無線通信システムであって、 前記N個の無線ゾーンの内の2つの無線ゾーンのそれぞ
    れの基地局が同一周波数を用いてそれぞれの無線ゾーン
    の加入者局と通信を行う如く成し、 該2つの基地局に、 自局の無線ゾーンに属する複数の加入者局からの信号の
    受信レベルと信号品質を測定して、それらを予め定めた
    しきい値と比較する手段と、 受信レべルが予め定めたしきい値以上であり、かつ、信
    号品質が予め定めたしきい値以下であるときに、 前記2つの基地局の内の一方の基地局が他方の基地局に
    当該基地局に属する加入者局の送信電力を低減するよう
    に指示することを要求する手段と、 該加入者局の送信電力を低減するように指示することを
    要求する信号を受信したときに、自局の無線ゾーンに属
    する各加入者局に対して送信電力の低減を指示する信号
    を送信する手段を設けると共に、 加入者局に、 当該基地局からの前記送信電力の低減を指示する信号に
    基づいて自局の送信電力を制御する手段を設けたことを
    特徴とする無線通信システム。
  8. 【請求項8】 サービスエリアを、そのほぼ中心から放
    射状にN個の無線ゾーンに分割して各無線ゾーンに基地
    局を配し、 各基地局が、それぞれの基地局の無線ゾーンに属する複
    数の加入者局と通信を行う無線通信システムであって、 前記N個の無線ゾーンの内の2つの無線ゾーンのそれぞ
    れの基地局が同一周波数を用いてそれぞれの無線ゾーン
    の加入者局と通信を行う如く成し、 該2つの基地局に、 自局の無線ゾーンに属する複数の加入者局からの信号の
    受信レベルが等しくなるように加入者局の送信レベルを
    制御するための信号を送信する手段と、 自局の無線ゾーンに属する複数の加入者局からの受信信
    号の受信レベルと信号品質を測定して、それぞれ予め定
    めたしきい値と比較する手段と、 受信レべルが予め定めたしきい値以上であり、かつ、信
    号品質が予め定めたしきい値以下であるときに、 前記2つの基地局の内の一方の基地局が他方の基地局に
    当該基地局に属する加入者局の送信電力を低減するよう
    に指示することを要求する手段と、 該加入者局の送信電力を低減するように指示することを
    要求する信号を受信したときに、自局の無線ゾーンに属
    する各加入者局に対して送信電力の低減を指示する信号
    を送信する手段を設けると共に、 加入者局に、 当該基地局からの前記送信レベルを制御するための信号
    および送信電力の低減を指示する信号に基づいて自局の
    送信電力を制御する手段を設けたことを特徴とする無線
    通信システム。
  9. 【請求項9】 水平面指向性が360゜/Nのアンテナ
    を具備するN個の基地局によりN個の無線ゾーンを構成
    し、Nの値が正の偶数であり、2つの基地局のそれぞれ
    の無線ゾーンが、N個の無線ゾーンの中で対角関係にあ
    る請求項6〜請求項8のいずれか1項に記載の無線通信
    システム。
  10. 【請求項10】 水平面指向性が360゜/Nのアンテ
    ナを具備するN個の基地局によりN個の無線ゾーンを構
    成し、Nの値が2であり、アンテナの水平面指向性が1
    80゜である請求項6〜請求項8のいずれか1項に記載
    の無線通信システム。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009065307A (ja) * 2007-09-05 2009-03-26 Sii Ido Tsushin Kk 無線装置

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