JP2002344374A - Cdma方式移動体通信システム及びこのcdma方式移動体通信システムにおける無線伝送路品質測定方法 - Google Patents

Cdma方式移動体通信システム及びこのcdma方式移動体通信システムにおける無線伝送路品質測定方法

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JP2002344374A
JP2002344374A JP2001146816A JP2001146816A JP2002344374A JP 2002344374 A JP2002344374 A JP 2002344374A JP 2001146816 A JP2001146816 A JP 2001146816A JP 2001146816 A JP2001146816 A JP 2001146816A JP 2002344374 A JP2002344374 A JP 2002344374A
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Koushiyori Suganuma
香緒理 菅沼
Naruhiro Sakamoto
考宏 坂本
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NEC Communication Systems Ltd
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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイバーシチィハンドオーバ下において、移
動機側の操作のみで確度の高い無線伝送路の品質測定を
行う。 【解決手段】 移動機10からの品質測定用の特番発呼
にもとづき、無線基地局制御装置30の制御部31−6
において、無線チャネルが開設され、方路切替部31−
4に対し品質測定経路への切り替えが指示される。そし
て、PNパターン生成部13−7で生成されたPNパタ
ーンが、移動機10のPNパターン照合部19へ送られ
てビット誤り率が測定される。一方、移動機10の制御
部17において、無線チャネルの開設にもとづき方路切
替部12に対し品質測定経路への切り替えが指示され
る。そして、PNパターン生成部18で生成されたPN
パターンが、無線基地局制御装置30のPNパターン照
合部31−8へ送られてビット誤り率が測定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線回線の伝送路
品質を測定するCDMA方式移動体通信システム及びこ
のCDMA方式移動体通信システムにおける無線伝送路
品質測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】移動体通信システムにおいては、無線伝
送区間の最適化を行って、システムの安定度を確保する
ことが必要である。このため、無線伝送区間の確度の高
い品質測定が不可欠となる。また、CDMA方式の移動
体通信システムは、従来の音声データだけでなく、高速
かつ大容量のデータ通信や、上り/下りチャネルで通信
速度が異なる非対称通信等も要求されている。
【0003】したがって、これら通信方式においても信
頼度の高いサービスの提供を可能とするために、無線伝
送路の品質測定がますます重要となっている。そこで、
無線伝送路における確度の高い品質測定方式に関する種
々の改良が提案されている。
【0004】たとえば、無線回線の伝送品質を測定する
従来技術の一例が、特開平10−98437号公報に通
話路品質測定方式として開示されている。この公報に開
示の通話路品質測定方式は、無線回線を介して対向する
無線装置(基地局及び移動局を含む)のそれぞれが、無
線チャネルの設定制御の過程で捕捉された通話チャネル
を用いて相手無線装置へ測定信号を送信する測定信号送
信手段と、相手無線装置に対し送信した測定信号(PN
パターン)と相手無線装置から折り返されてきた測定信
号との相関を取って通話路品質を測定する測定手段と、
相手無線装置から受信した測定信号を折り返して送信す
る折り返し送信手段とを備えた構成としてある。
【0005】このような構成において行われる通話路品
質測定の手順を、図6を参照して説明する。同図は、従
来の通話路品質測定の手順を示す動作手順図である。同
図に示すように、移動機からの発呼(呼設定)にもとづ
く無線チャネルの設定制御の過程において、基地局が、
通話チャネルの捕捉(通信チャネルの確立)を行い、通
話路(無線伝送路)を接続する(ステップ100〜ステ
ップ105)。
【0006】通話路の接続後、移動機の測定信号送信手
段が、生成した測定信号を無線基地局へ送信する(ステ
ップ106)。無線基地局の折り返し送信手段が、その
受信した測定信号を折り返し移動機へ送信する(ステッ
プ107)。
【0007】移動機の測定手段が、折り返されてきた測
定信号と、生成した測定信号との自己相関をとり、所定
値を比較して、エラーレートを測定する(ステップ10
8)。そして、測定終了後は、折り返し終了信号を基地
局へ送信して、通話路品質測定を終了する(ステップ1
09)。
【0008】この品質測定の終了後は、移動局が通話チ
ャネルを確立することで通話可能な状態となる(ステッ
プ110)。通話路品質測定方式をこのような構成とす
れば、導通試験のみでは得られない無線回線の伝送品質
を確度高く確認できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
通話路品質測定方式においては、無線基地局で測定信号
を折り返して伝送品質を測定することとしていた。この
ため、発見された品質劣化が、上りチャネル又は下りチ
ャネルのどちらで生じているかを特定するのが困難であ
った。
【0010】また、近年の移動体通信に用いられている
CDMA方式移動体通信システムは、一つの移動機で複
数の無線基地局との多元的な通信を実現し、かつ、通信
品質の向上や最適な無線ゾーンの選択を可能とするダイ
バーシチハンドオーバ方式を採用している。このため、
特定無線基地局との対向折り返し測定を行う従来の通話
路品質測定方式は、ダイバーシチハンドオーバ下での品
質測定に適用できないという問題があった。
【0011】さらに、上りチャネルと下りチャネルとで
通信速度が異なる非対称通信や、接続する基地局を移動
機が自動的に切り替えていくソフトハンドオーバ時など
においても、無線基地局での折り返し試験を行う従来の
通話路品質測定方式は適用できないという問題があっ
た。そして、これら非対称通信及びソフトハンドオーバ
時は、ダイバーシチハンドオーバと同様に、W−CDM
A移動体通信システムの特徴である。このため、これら
の場合においても品質測定を可能とする技術の提供が求
められていた。
【0012】また、従来における他の通話路の品質測定
方法には、上りチャネルは中央の交換局で、下りチャネ
ルは測定対象フィールドにいる試験用移動機側で、それ
ぞれ品質測定するものもあった。ところが、この測定方
法は、中央の交換局側と測定対象フィールド側の双方に
人員を配置し、互いに連絡を取りながら行う必要があっ
た。したがって、測定対象フィールド側だけでは、無線
伝送路の品質測定を行なうことができないという問題が
あった。
【0013】本発明は、上記の問題を解決すべくなされ
たものであり、品質劣化が上りチャネルあるいは下りチ
ャネルのいずれで生じているかを特定できるとともに、
非対称通信、ダイバーシチィハンドオーバ下、ハンドオ
ーバ時等においても無線伝送路の品質測定を行うことが
でき、かつ、移動機側の操作のみで確度の高い伝送路品
質測定を可能とするCDMA方式移動体通信システム及
びこのCDMA方式移動体通信システムにおける無線伝
送路品質測定方法の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載のCDMA方式移動体通信シ
ステムは、移動機と、無線基地局制御装置とを有するC
DMA方式移動体通信システムであって、移動機と無線
基地局制御装置との双方が、PNパターンを生成するP
Nパターン生成部と、PNパターンのビット誤り率を測
定するPNパターン照合部とを有し、移動機のPNパタ
ーン照合部は無線基地局制御装置のPNパターン生成部
からPNパターンを受信してビット誤り率を測定し、無
線基地局制御装置のPNパターン照合部は移動機のPN
パターン生成部からPNパターンを受信してビット誤り
率を測定する構成としてある。
【0015】CDMA方式移動体通信システムをこのよ
うな構成とすると、移動機及びダイバーシチハンドオー
バ部の双方に、PN(Pseudo Noise:疑似
ノイズ)パターンを生成するPNパターン生成部と、ビ
ット誤り率を測定するPNパターン照合部とが設けられ
るため、上りチャネル及び下りチャネルの各無線伝送路
についての品質測定結果を得ることができる。したがっ
て、品質測定結果にもとづき、品質劣化の生じている無
線伝送路を特定できるとともに、伝送路品質を確度高く
確認できる。
【0016】さらに、伝送路品質を測定するために送受
信されるPNパターンは、ビット誤り率の測定前に、移
動機又は無線基地局制御装置で折り返されることがな
い。このため、CDMA方式の移動体通信システムの特
徴である非対称通信、ダイバーシチィハンドオーバ下、
ハンドオーバ時等においても無線伝送路の品質測定を行
うことができる。
【0017】また、請求項2記載のCDMA方式移動体
通信システムは、無線基地局制御装置が、無線基地局制
御装置と移動機との間に無線チャネルを開設する無線チ
ャネル制御部を有し、移動機及び無線基地局制御装置の
双方が、通話信号が通る通話経路と、PNパターンが通
るとともに、PNパターン生成部及び/又はPNパター
ン照合部に接続された品質測定経路と、無線チャネル制
御部で開設された無線チャネルと接続する経路を、通話
経路及び品質測定経路のうちから選択して切り替える方
路切替部と、通話経路から品質測定経路への切り替えを
指示した切替指示信号を方路切替部へ送る切替制御部と
を有し、無線基地局制御装置の無線チャネル制御部が、
移動機から品質測定の特番発呼を受信したときに、品質
測定用の無線チャネルを開設し、無線基地局制御装置の
切替制御部が、品質測定用の無線チャネルが開設された
ときに、無線基地局制御装置の方路切替部へ切替指示信
号を送り、移動機の切替制御部が、品質測定用の無線チ
ャネルが開設されたときに、移動機の方路切替部へ切替
指示信号を送る構成としてある。
【0018】CDMA方式移動体通信システムをこのよ
うな構成とすれば、移動機において品質測定用の特番発
呼を行うことで、無線基地局制御装置に対し、制御部及
び方路切替部における品質測定状態への切り替え、PN
パターン照合部における上りチャネル及び下りチャネル
の品質の同時測定等を行わせることができる。すなわ
ち、移動機における操作のみで無線伝送路の品質測定が
可能となる。したがって、従来の伝送路品質測定で行わ
れていた中央の交換局や測定対象フィールド側への人員
の配置が不要となる。
【0019】また、請求項3記載のCDMA方式移動体
通信システムは、無線基地局制御装置が、無線チャネル
の複製分配及び選択合成処理を行うダイバーシチハンド
オーバ部を有するとともに、このダイバーシチハンドオ
ーバ部に、PNパターン生成部及びPNパターン照合部
を有した構成としてある。
【0020】CDMA方式移動体通信システムをこのよ
うな構成とすると、PNパターン生成部で生成されたP
Nパターンを複製分配して移動機へ送出し、また、移動
機からのPNパターンを選択合成してPNパターン照合
部へ送ることができる。したがって、無線基地局制御装
置は、移動機から品質測定用の特番発呼を受信すること
で、自動的に、上りチャネル及び下りチャネルの伝送路
品質を測定できる。
【0021】また、請求項4記載のCDMA方式移動体
通信システムは、無線基地局制御装置のPNパターン照
合部が、ビット誤り率の測定結果を移動機へ通知する構
成としてある。CDMA方式移動体通信システムをこの
ような構成とすれば、移動機からの特番発呼により開始
されるとともに、品質測定の結果が移動機の制御部へ送
られるため、品質測定用の特番発呼から測定結果の入手
までの一連の動作を、無線基地局制御装置側での操作人
員を要せずに、移動機側の操作のみで行うことができ
る。
【0022】また、請求項5記載のCDMA方式移動体
通信システムは、移動機と、無線基地局制御装置と、外
部情報処理端末とを有するCDMA方式移動体通信シス
テムであって、無線基地局制御装置と外部情報処理端末
との双方が、PNパターンを生成するPNパターン生成
部と、PNパターンのビット誤り率を測定するPNパタ
ーン照合部とを有し、外部情報処理端末のPNパターン
照合部は、移動機を介して無線基地局制御装置のPNパ
ターン生成部からPNパターンを受信してビット誤り率
を測定し、無線基地局制御装置のPNパターン照合部
は、移動機を介して移動機のPNパターン生成部からP
Nパターンを受信してビット誤り率を測定する構成とし
てある。
【0023】CDMA方式移動体通信システムをこのよ
うな構成とすると、PNパターン生成部やPNパターン
照合部を有していない移動機においても、PNパターン
生成部等を有した情報処理端末を外部に接続すること
で、無線基地局制御装置との間における無線伝送路の品
質測定を行うことができる。
【0024】また、請求項6記載のCDMA方式移動体
通信システムにおける無線伝送路品質測定方法は、移動
機と無線基地局制御装置との間に設けられた伝送路の品
質測定を行うCDMA方式移動体通信システムにおける
無線伝送路品質測定方法であって、無線基地局制御装置
の制御部は、移動機から品質測定の特番発呼を受信した
ときに、品質測定用の無線チャネルを開設し、無線基地
局制御装置のPNパターン生成部及び移動機のPNパタ
ーン生成部は、品質測定用の無線チャネルが開設された
ときに、それぞれPNパターンを生成し、移動機のPN
パターン照合部は、無線基地局制御装置のPNパターン
生成部からPNパターンを受信してビット誤り率を測定
し、無線基地局制御装置のPNパターン照合部は、移動
機のPNパターン生成部からPNパターンを受信してビ
ット誤り率を測定する方法としてある。
【0025】CDMA方式移動体通信システムにおける
無線伝送路品質測定方法をこのような方法とすれば、移
動機及びダイバーシチハンドオーバ部の双方に、PNパ
ターン生成部とPNパターン照合部とが設けられるた
め、上りチャネルと下りチャネルとの双方についての測
定結果を得ることができる。このため、発見した品質劣
化が発生している無線チャネルを特定できるとともに、
伝送路品質を確度高く確認できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。 [第一実施形態]まず、本発明のCDMA方式移動体通
信システム及びこのCDMA方式移動体通信システムに
おける無線伝送路品質測定方法の第一の実施形態につい
て、図1を参照して説明する。
【0027】同図は、本実施形態のCDMA方式移動体
通信システムの構成を示すブロック図である。なお、同
図中、実線の矢印は上りの無線信号の流れを、一点鎖線
の矢印は下りの無線信号の流れを、破線の矢印は制御部
との間の制御信号等との流れをそれぞれ示す。
【0028】同図に示すように、移動体通信システム1
(CDMA方式移動体通信システム)は、移動機10
と、無線基地局装置20−1〜20−nと、この無線基
地局装置20−1〜20−nを制御する無線基地局制御
装置30と、他網と接続する移動体通信システム用の交
換局40とを有している。ここで、移動機10は、外部
インタフェース部11と、方路切替部12と、ベースバ
ンド信号処理部13と、受信部14と、送信部15と、
アンテナ共用器16と、制御部17と、PNパターン生
成部18と、PNパターン照合部19とを有している。
【0029】外部インタフェース部11は、マイクやス
ピーカと接続する他、情報処理端末等とも接続が可能で
ある。なお、外部インタフェース部11に情報処理端末
等を接続した場合については、第二実施形態で説明す
る。方路切替部12は、無線チャネルと接続される移動
機10内の経路を、通常の通話信号が通過する通話経路
及びPNパターンが通過する品質測定経路のうちから選
択して切り替えを行う。
【0030】すなわち、方路切替部12は、通常の通話
状態においては、外部インタフェース部11と接続され
た経路(通話経路)側に切り替えて通話信号を入出力
し、一方、無線伝送路の品質測定時においては、PNパ
ターン生成部18及びPNパターン照合部19と接続さ
れた経路(品質測定経路)側に切り替えてPNパターン
を入出力する。なお、この方路切替部12における切替
動作は、制御部17からの切替指示信号にもとづいて行
われる。
【0031】ベースバンド信号処理部13は、送信デー
タのフレーム化,データ変調及び拡散変調と、受信デー
タの逆拡散,同期,多重分離及びダイバーシチハンドオ
ーバ合成などを行う。受信部14は、受信した無線信号
の増幅、直交復調及びアナログ−デジタル変換を行う。
また、送信部15は、送信信号のデジタル−アナログ変
換、直交変調及び電力増幅を行う。アンテナ共用器16
は、無線通信用アンテナ16−1を有し、無線基地局装
置20−1〜20−nとの無線信号の送受信を行う。
【0032】制御部17は、無線基地局制御装置30に
おける無線チャネルの開設にもとづき、方路切替部12
へ切替指示信号を送って、通話経路側と品質測定経路側
との切替動作を行わせる。この方路切替部12における
切替動作の制御を行うため、制御部17は、切替制御部
としての機能を有する。
【0033】なお、本発明において切替指示信号は、通
話経路から品質測定経路への切り替えを指示するもので
あるが、制御部17は、方路切替部12に対し、品質測
定経路側から通話経路側への切り替えを指示することも
できる。この場合、制御部17から方路切替部12へ
は、品質測定経路側から通話経路側への切り替えを指示
する切替指示信号が送られる。
【0034】また、制御部17は、無線基地局制御装置
30における無線チャネルの開設にもとづき、PNパタ
ーン生成部18に対してPNパターンの生成を開始させ
る。さらに、制御部17は、PNパターン照合部19及
び後述するPNパターン照合部31−8から送られてき
た伝送路の品質測定結果(ビット誤り率の測定結果)を
受ける。
【0035】なお、制御部17は、無線伝送路品質測定
試験用の特番発呼を無線基地局制御装置30へ送信する
処理、外部インタフェース部11を介して外部の情報処
理端末から制御信号等を受信する処理、その他移動機1
0における通話に関する処理なども行う。
【0036】PNパターン生成部18は、PNパターン
の生成及び無線基地局制御装置30へのPNパターンの
送出を行う。また、PNパターン生成部18は、制御部
17から測定終了の指示が送られてきたときに、終了コ
ードを出力する。なお、この終了コードは、移動機10
の制御部17及び無線基地局制御装置30の制御部31
−6へ送られる。
【0037】PNパターン照合部19は、受信したPN
パターンの照合を行ってビット誤り率を測定する。この
測定結果は、制御部17へ送られる。無線基地局制御装
置30は、ダイバーシチハンドオーバ部31と、アプリ
ケーション部32とを有している。
【0038】ダイバーシチハンドオーバ部31は、タイ
ミング補正部31−1と、複製分配部31−2と、選択
合成部31−3と、方路切替部31−4と、交換局イン
タフェース部31−5と、制御部31−6と、PNパタ
ーン生成部31−7と、PNパターン照合部31−8と
を有している。
【0039】タイミング補正部31−1は、無線基地局
装置20−1〜20−nとのデータ送受信を行う。複製
分配部31−2は、送信データを複数の無線基地局装置
20−1〜20−nに分配する。
【0040】選択合成部31−3は、選択合成処理を行
う。選択合成処理とは、複数の受信データから最も品質
の良いデータを選択することをいう。方路切替部31−
4は、無線チャネルと接続される無線基地局制御装置3
0内の方路について、通常の通話信号が通過する通話経
路又はPNパターンが通過する品質測定経路のいずれか
一方を選択して切り替える。
【0041】すなわち、方路切替部31−4は、通常の
通話状態においては、交換局インタフェース部31−5
と接続された経路(通話経路)に切り替えて通話信号を
入出力し、一方、無線伝送路の品質測定時においては、
PNパターン生成部31−7及びPNパターン照合部3
1−8と接続された経路(品質測定経路)に切り替えて
PNパターンを入出力する。なお、この方路切替部31
−4における切替動作は、制御部31−6からの切替指
示信号にもとづいて行われる。
【0042】制御部31−6は、アプリケーション部3
2で品質測定用の特番発呼が受信されたことにもとづ
き、無線基地局装置20−1〜20−nとの間の無線チ
ャネルを開設する。この無線チャネルを開設する処理を
行うため、制御部31−6は、無線チャネル制御部とし
ての機能を有する。
【0043】また、制御部31−6は、無線チャネルの
開設後、方路切替部31−4に対して切替指示信号を送
り、通話経路側と品質測定経路側との切替動作を行わせ
る。この方路切替部31−4における切替動作の制御を
行うため、制御部31−6は、切替制御部としての機能
を有する。
【0044】さらに、制御部31−6は、無線チャネル
の開設後、PNパターン生成部31−7に対してPNパ
ターンの生成を開始させる。また、制御部31−6は、
PNパターン照合部31−8から送られてきた伝送路の
品質測定結果(ビット誤り率の測定結果)を移動機10
の制御部17へ送信する。
【0045】PNパターン生成部31−7は、PNパタ
ーンの生成及び移動機10へのPNパターンの送出を行
う。また、PNパターン生成部31−7は、制御部31
−6からの終了コード及び上りチャネルの測定結果を移
動機10へ送信する。
【0046】PNパターン照合部31−8は、受信した
PNパターンの照合を行ってビット誤り率を測定する。
この測定結果は、制御部31−6へ送られる。アプリケ
ーション部32は、無線ネットワークの呼制御,移動管
理及び無線リソース管理を行う。また、アプリケーショ
ン部32は、移動機10からの品質測定用の特番発呼を
制御部31−6へ送る。
【0047】次に、本実施形態のCDMA方式移動体通
信システムの動作(無線伝送路品質測定方法)につい
て、図1を参照して説明する。移動機10から無線基地
局制御装置30に対し、無線伝送路品質測定用の特番発
呼が行われる。
【0048】この移動機10からの無線伝送路品質測定
用の特番発呼を受け付けた無線基地局制御装置30のア
プリケーション部32において、無線基地局制御装置3
0と移動機10との間に設けられた複数の無線基地局装
置20−1〜20−nを介して接続される無線チャネル
の無線リソースが確保される。そして、アプリケーショ
ン部32からダイバーシチハンドオーバ部31の制御部
31−6に対して、無線伝送路測定試験のための無線チ
ャネル開設が指示される。
【0049】この無線チャネル開設の指示(無線伝送路
品質測定試験指示)を受けた制御部31−6において、
接続される無線基地局装置(たとえば、無線基地局装置
20−1)との同期処理が行われ、移動機10との複数
の無線チャネル(品質測定用無線チャネル)が開設され
る。
【0050】また、無線伝送路品質測定試験指示を受け
た制御部31−6において、方路切替部31−4に対
し、複製分配部31−2への出力端の接続元を交換局イ
ンタフェース部31−5の入力端からPNパターン生成
部31−7の入力端へ切り替える動作と、選択合成部3
1−3からの入力端の接続先を交換局インタフェース部
31−5からPNパターン照合部31−8への出力端へ
切り替える動作とが指示される。この切替動作の指示
は、切替指示信号を送ることにより行われる。
【0051】方路切替部31−5において、受信された
切替指示信号にもとづく切替動作が行われた後、制御部
31−6からPNパターン生成部31−7へ、所定の通
信速度及びフォーマットによるPNパターンの送出が指
示される。この送出指示にもとづきPNパターン生成部
31−7でPNパターンが生成され送出される。すなわ
ち、無線基地局制御装置30から移動機10へのPNパ
ターン送出が開始される。なお、送出されたPNパター
ンは、方路切替部31−4、複製分配部31−2及びタ
イミング補正部31−1を介して移動機10へ送られる
が、PNパターン生成部31−7からPNパターンが送
出された後の動作については後述する。
【0052】一方、移動機10においては、無線基地局
制御装置30との間の無線チャネルが開設されたことに
より、制御部17から方路切替部12に対し、ベースバ
ンド信号処理部13からの入力端の接続先が外部インタ
フェース部11からPNパターン照合部19への出力端
へ切り替える動作と、ベースバンド信号処理部13への
出力端の接続元が外部インタフェース部11からPNパ
ターン生成部18の入力部へ切り替える動作とが指示さ
れる。
【0053】方路切替部12でその動作指示にもとづく
切り替えが行われた後、制御部17からPNパターン生
成部18に対し、所定の通信速度及びフォーマットによ
るPNパターン送出が指示される。この指示により、移
動機10から無線基地局制御装置30へのPNパターン
送出が開始される。なお、送出される試験用のPNパタ
ーンの生成は、図4に示すように予め決められた所定の
生成回路を用いて生成され、その初期値は常に送受側双
方で同じ値をとるようになっている。
【0054】移動機10のPNパターン生成部18から
送出されてきたPNパターン(PNパターンデータ)
が、ベースバンド信号処理部13でフレーム化、データ
変調及び拡散変調等について処理され、送信部15で増
幅され、アンテナ16−1を介して無線チャネルの開設
されている各無線基地局制御装置30へ送信される。無
線基地局制御装置30のタイミング補正部31−1にお
いて、各無線基地局装置20−1〜20−nから受信し
た各PNパターンデータ間のタイミング補正が行われ、
このPNパターンデータが選択合成部31−3へ引き渡
される。
【0055】選択合成部31−3において、受け取られ
た複数のPNパターンデータのうち最も品質の良いもの
が一つ選択され、方路切替部31−4を介してPNパタ
ーン照合部31−8へ送られる。PNパターンデータを
受け取ったPNパターン照合部31−8において、図2
に示すようなPNパターンデータの照合処理が行われ、
上り無線チャネルのビット誤り数、受信ビット数の測定
が開始される。なお、PNパターン照合部31−8にお
けるPNパターンデータの照合処理については、後述す
る。
【0056】ところで、無線基地局制御装置30の制御
部31−6からの送出指示にもとづきPNパターン生成
部31−7で生成され送出されたPNパターンデータ
は、方路切替部31−4を介し、複製分配部31−2へ
送られる。この複製分配部31−2において、無線チャ
ネルの開設されている無線基地局装置20−1〜20−
nの数分だけPNパターンデータが複製される。次い
で、タイミング補正部31−1において、複製された複
数のPNパターンデータが、それぞれの伝送遅延時間の
差を考慮したタイミングにより各無線基地局装置20−
1〜20−nへ分配される。
【0057】この分配されたPNパターンデータが、各
無線基地局装置20−1〜20−nから移動機10へ送
信される。移動機10において、複数の無線基地局装置
20−1〜20−nから受信したPNパターンデータ
が、アンテナ共用器16を介して受信部14へ送られ
る。
【0058】受信部14で増幅されたPNパターンデー
タが、ベースバンド信号処理部13で逆拡散、データの
多重分離、ダイバーシチハンドオーバ合成等について処
理され、さらにPNパターンデータの再生が行われた
後、方路切替部12を介してPNパターン照合部19へ
送られる。
【0059】PNパターン照合部19において、図3に
示すようなPNパターンデータの照合処理が行われ、下
りチャネルのビット誤り数、受信ビット数の測定が開始
される。なお、PNパターン照合部19におけるPNパ
ターンデータの照合処理については、次に説明する。
【0060】次に、PNパターン照合部19及びPNパ
ターン照合部31−8におけるPNパターンの照合処理
について、図2及び図3を参照して説明する。図2は、
無線基地局制御装置30のPNパターン照合部31−8
において、図3は、移動機10のPNパターン照合部1
9において、それぞれ行われるPNパターン照合処理を
示すフローチャートである。
【0061】なお、無線基地局制御装置30のPNパタ
ーン照合部31−8と移動機10のPNパターン照合部
19とにおいて、それぞれ行われるPNパターン照合処
理は、終了コードの受信後の処理以外の処理が同様の流
れで行われる。このため、まず、この共通した処理につ
いて説明する。
【0062】PNパターン照合部19又はPNパターン
照合部31−8において、PNパターンデータ(試験デ
ータ)が受信される(図2のステップ10,図3のステ
ップ30)。この受信された試験データにおいて同期外
れが生じているか否かが判断される(ステップ11,ス
テップ31)。
【0063】この試験データの同期外れの検出は、受信
した複数の試験データのうち最初に受信した試験データ
と、所定の期間における初期値から生成されたPNパタ
ーンの期待値とを比較して判断される。なお、PNパタ
ーンデータの同期が外れる原因としては、無線伝送路上
の障害によるデータ損失や送受信のタイミング不一致等
がある。
【0064】判断の結果、試験データにおいて同期外れ
が生じていないときは、その初期値を用いて後続のPN
パターンの期待値が生成され(ステップ12,ステップ
32)、次いでPNパターン照合が実施される(ステッ
プ13,ステップ33)。一方、試験データにおいて同
期外れが生じているときは、次いで、終了コードが受信
されたか否かが判断される(ステップ14,ステップ3
4)。
【0065】判断の結果、受信されていないときは、P
N再同期引き込みが行われた後(ステップ15,ステッ
プ35)、受信した試験データの最初の部分を初期値と
して後続のPNパターンの期待値が生成されて(ステッ
プ16,ステップ36)、PN再同期確立処理が行われ
る(ステップ17,ステップ37)。なお、終了コード
が受信されたときのPNパターン照合部19等における
処理については、後述する。
【0066】このPN再同期確立処理において、後続の
データが所定の期間に所定のビット数以上の不一致があ
るか否かが判断される。判断の結果、不一致がないか又
は不一致の数が所定ビット数に達していないときは、P
Nパターン同期が確立しているものとみなされ、この時
点からPNパターン照合が行われる(ステップ13,ス
テップ33)。
【0067】PNパターン照合の結果、PNパターンが
不一致のときは、ビット誤りが検出・カウントされ(図
2のステップ14及びステップ15,図3のステップ3
4及びステップ35)、そして、受信ビット数がカウン
トされる(ステップ16,ステップ36)。
【0068】一方、後続のデータの不一致が所定のビッ
ト数以上となったときは、PNパターン照合部19から
制御部17へ、またPNパターン照合部31−8から制
御部31−6へ、それぞれ測定不能である旨が通知され
る。この通知を受けた制御部17及び31−6におい
て、測定が中断されて、次の受信データから再度PN再
同期が試みられる(ステップ21)。
【0069】PNパターン照合部31−8において、受
信された試験データの照合(図2のステップ10〜ステ
ップ16,又は図3のステップ30〜ステップ36)が
終了したときは、次の試験データがあるか否かが判断さ
れる(ステップ21,ステップ41)。判断の結果、次
の試験データがあるときは、この試験データについての
PNパターン照合処理が行われる。
【0070】一方、次の試験データがないときは、受信
されるデータの期待値が初期値として設定され、ビット
誤り数、受信ビット数の累計カウンタ値が更新される
(図2のステップ22及びステップ23,図3のステッ
プ42及びステップ43)。この更新後、受信動作が終
了する。
【0071】次に、無線基地局制御装置30のPNパタ
ーン照合部31−6で行われるPNパターン照合処理の
うち、終了コードが受信された後の処理について、図2
を参照して説明する。無線基地局制御装置30で終了コ
ードが受信される前段階として、伝送路品質の所定の測
定が終了したときに、移動機10の制御部17からPN
パターン生成部18へ測定の終了が指示される。
【0072】この測定終了指示にもとづき、PNパター
ン生成部18におけるPNパターンの送出が停止され、
終了コードが移動機10の制御部17及び無線基地局制
御装置30の制御部31−6へ送出される。一方、無線
基地局制御装置30のPNパターン照合部31−8にお
いて、試験データのPN同期はずれが生じていると判断
されると(ステップ11)、制御部31−6において、
移動機10からの終了コードが受信されたか否かが判断
される(ステップ17)。
【0073】判断の結果、終了コードが受信されている
ときは、PNパターン照合部31−8から制御部31−
6へ、測定結果(受信ビット数、ビット誤り数)が報告
される(ステップ24)。測定結果が入力された制御部
31−6において、PNパターン生成部31−7へ終了
コード及び測定結果が送られ、これらを移動機10へ送
信する旨が指示される。
【0074】PNパターン生成部31−7において、制
御部31−6からの送信指示にもとづき、PNパターン
の送出が停止され、さらに所定の終了コードと上りチャ
ネルの測定結果が移動機10へ送信される(図3のステ
ップ44)。その後、制御部31−6において、方路切
替部31−4に対し、品質測定経路側から通話経路側へ
の切替動作が指示される。
【0075】この切替動作の指示にもとづき、方路切替
部31−4で品質測定経路側から通話経路側への切替動
作が行われると、制御部31−6において、測定結果が
クリアされる(図2のステップ25)。この測定結果の
クリアによりPNパターン照合処理が終了する。なお、
PNパターン照合部31−8から制御部31−6への測
定結果の報告は、PNパターンの同期確立(ステップ2
0)ができなかった場合にも行われる。
【0076】次に、移動機10のPNパターン照合部1
9で行われるPNパターン照合処理のうち、終了コード
が受信された後の処理について、図3を参照して説明す
る。移動機10のPNパターン照合部19において、試
験データのPN同期はずれが生じていると判断されると
(ステップ31)、さらに無線基地局制御装置30から
終了コードが受信されたか否かが判断される(ステップ
37)。
【0077】判断の結果、終了コードが受信されている
ときは、この終了コード及びこの終了コードとともに受
信された上りチャネルの測定結果が、PNパターン照合
部19から制御部17へ通知される(ステップ44,ス
テップ45)。さらに、PNパターン照合部19から制
御部17へ、上りチャネルの測定結果が通知され(ステ
ップ46)、PNパターン照合部19における受信動作
が終了する。
【0078】上りチャネル及び下りチャネルの測定結果
が受信された制御部17において、方路切換部12に対
し、品質測定経路側から通話経路側への切替動作が指示
される。この切替動作の指示にもとづき、方路切替部1
2で品質測定経路側から通話経路側への切替動作が行わ
れると、制御部17において、測定結果がクリアされる
(ステップ47)。この測定結果のクリアにより伝送路
の品質測定試験が終了する。
【0079】伝送路の品質測定試験の終了後は、外部イ
ンタフェース部11を介して結果が外部へ報知され、呼
の切断が行われる。そして、呼切断が検出された無線基
地局制御装置30のアプリケーション部32において
は、制御部31−6に対し、捕捉していた無線チャネル
の解放が指示され、無線伝送路品質測定試験呼が終了さ
れる。なお、PNパターン照合部19から制御部17へ
の測定結果の報告は、PNパターンの同期確立(ステッ
プ40)ができなかった場合にも行われる。
【0080】[第二実施形態]次に、本発明のCDMA
方式移動体通信システム及びこのCDMA方式移動体通
信システムにおける無線伝送路品質測定方法の第二の実
施形態について、図5を参照して説明する。
【0081】同図は、本実施形態の移動体通信システム
の構成を示すブロック図である。本実施形態は、第一実
施形態と比較して、移動機にPNパターン生成部、PN
パターン照合部及び方路切替部を設けず、代わりに外部
インタフェース部を介して情報処理端末と接続する点が
相違する。他の構成要素は第一実施形態と同様である。
したがって、図5において、図1と同様の構成部分につ
いては同一の符号を付して、その詳細な説明を省略す
る。
【0082】図5に示すように、移動体通信システム1
の移動機10は、図1に示すようなPNパターン生成部
18、PNパターン照合部19及び方路切替部12を有
していない。この代わりに、移動機10は、外部インタ
フェース部11を介して情報処理端末50(外部情報処
理端末)を接続される。
【0083】ここで、情報処理端末50は、パーソナル
コンピュータ、ノートパソコン等からなり、PNパター
ンの生成、送出及び照合等を行う機能を有する。なお、
無線伝送路の品質測定における他の処理、たとえば、品
質測定用の特番発呼等の処理については、移動機10で
行う。
【0084】CDMA方式移動体通信システムをこのよ
うな構成とすると、PNパターン生成部やPNパターン
照合部等を有しない移動機においても、無線伝送路の品
質測定が可能となる。また、高速大容量通信を必要とす
る一般ユーザが移動局を設置する前においても品質測定
することができ、最適な設置場所を選択することが可能
となる。なお、情報処理端末50の接続された移動機1
0が、PNパターン生成部18、PNパターン照合部1
9及び方路切替部12を有するものであってもよい。
【0085】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、移動機
及び無線基地局制御装置の双方に、PNパターンを生成
するPNパターン生成部と、ビット誤り率を測定するP
Nパターン照合部とが設けられるため、上りチャネル及
び下りチャネルのそれぞれについての品質測定結果を得
ることができる。したがって、品質測定結果にもとづ
き、品質劣化の生じている無線伝送路を特定できるとと
もに、品質測定の確度を高めることができる。
【0086】また、移動機及び無線基地局制御装置に、
方路切替部と、この方路切替部の切り替えを行わせる切
替制御部とを設けることで、無線基地局制御装置におい
ては移動機からの品質測定用の特番発呼にもとづき、ま
た、移動機においては無線チャネルの開設にもとづき、
それぞれ方路切替部における品質測定状態への切り替え
及びPNパターン照合部における上りチャネル及び下り
チャネルの品質の同時測定等を行うことができる。
【0087】このため、移動機からの品質測定の特番発
呼が送信されることで、その後は、無線基地局制御装置
及び移動機の双方において自動的に無線伝送路の品質測
定が行われる。また、移動機における操作のみで伝送路
の品質測定が可能なことから、従来の伝送路品質測定で
行われていた中央の交換局や測定対象フィールド側への
人員の配置が不要となる。
【0088】さらに、PNパターン生成部及びPNパタ
ーン照合部を、無線チャネルの複製分配及び選択合成処
理を行うダイバーシチハンドオーバ部に有する構成とす
ることで、PNパターン生成部で生成されたPNパター
ンを複製分配して移動機へ送出し、また、移動機からの
PNパターンを選択合成してPNパターン照合部へ送る
ことができる。したがって、無線基地局制御装置におい
ては、移動機から品質測定用の特番発呼を受信したとき
に、自動的に、上りチャネル及び下りチャネルの伝送路
品質を測定できる。
【0089】また、伝送路の品質測定に用いるPNパタ
ーンは、ビット誤り率の測定がされる前に、移動機ある
いは無線基地局制御装置において折り返されることがな
い。したがって、CDMA方式の移動体通信システムの
特徴である非対称通信やソフトハンドオーバ時等におい
ても、伝送路の品質測定が可能となる。
【0090】さらに、無線基地局制御装置で測定された
上りチャネルの測定結果が、移動機の制御部へ通知され
るため、品質測定用の特番発呼から測定結果の入手まで
の一連の動作を、無線基地局制御装置側での操作人員を
要せずに、移動機側の操作のみで行うことができる。
【0091】また、PNパターン生成機能及びPNパタ
ーン照合機能を有する外部情報処理端末を移動機に接続
可能とすることで、PNパターン生成部やPNパターン
照合部等を有していない移動機についても、無線基地局
制御装置との間における無線伝送路の品質測定を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態における移動体通信シス
テムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第一実施形態において、無線基地局制
御装置のPNパターン照合部で行われるPNパターン照
合処理を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第一実施形態において、移動機のPN
パターン照合部で行われるPNパターン照合処理を示す
フローチャートである。
【図4】PNパターンデータ(試験データ)の生成回路
の構成を示す模式図である。
【図5】本発明の第二実施形態の移動体通信システムの
構成を示すブロック図である。
【図6】従来の通話路品質測定方式における品質測定の
動作を示す動作手順図である。
【符号の説明】
1 移動体通信システム 10 移動機 11 外部インタフェース部 12 方路切替部 13 ベースバンド信号処理部 14 受信部 15 送信部 16 アンテナ共用器 16−1 アンテナ 17 制御部 18 PNパターン生成部 19 PNパターン照合部 20−1〜20−n 無線基地局装置 30 無線基地局制御装置 31 ダイバーシチハンドオーバ部 31−1 タイミング補正部 31−2 複製分配部 31−3 選択合成部 31−4 方路切替部 31−5 交換局インタフェース部 31−6 制御部 31−7 PNパターン生成部 31−8 PNパターン照合部 32 アプリケーション部 40 交換局 50 情報処理端末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 1/00 H04J 13/00 A Fターム(参考) 5K014 AA01 GA02 GA04 5K022 EE01 EE11 EE31 5K042 AA06 CA13 DA11 DA27 EA01 FA01 GA02 LA12 5K067 AA33 AA44 CC10 EE02 EE10 GG01 GG11 HH21 LL11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動機と、無線基地局制御装置とを有す
    るCDMA方式移動体通信システムであって、 前記移動機と前記無線基地局制御装置との双方が、 PNパターンを生成するPNパターン生成部と、 前記PNパターンのビット誤り率を測定するPNパター
    ン照合部とを有し、 前記移動機の前記PNパターン照合部は前記無線基地局
    制御装置の前記PNパターン生成部から前記PNパター
    ンを受信して前記ビット誤り率を測定し、 前記無線基地局制御装置の前記PNパターン照合部は前
    記移動機の前記PNパターン生成部から前記PNパター
    ンを受信して前記ビット誤り率を測定することを特徴と
    するCDMA方式移動体通信システム。
  2. 【請求項2】 前記無線基地局制御装置が、 前記無線基地局制御装置と前記移動機との間に無線チャ
    ネルを開設する無線チャネル制御部を有し、 前記移動機及び前記無線基地局制御装置の双方が、 通話信号が通る通話経路と、 前記PNパターンが通るとともに、前記PNパターン生
    成部及び/又は前記PNパターン照合部に接続された品
    質測定経路と、 前記無線チャネル制御部で開設された前記無線チャネル
    と接続する経路を、前記通話経路及び前記品質測定経路
    のうちから選択して切り替える方路切替部と、 前記通話経路から前記品質測定経路への切り替えを指示
    した切替指示信号を前記方路切替部へ送る切替制御部と
    を有し、 前記無線基地局制御装置の前記無線チャネル制御部が、
    前記移動機から品質測定の特番発呼を受信したときに、
    前記品質測定用の前記無線チャネルを開設し、 前記無線基地局制御装置の前記切替制御部が、前記品質
    測定用の前記無線チャネルが開設されたときに、前記無
    線基地局制御装置の前記方路切替部へ前記切替指示信号
    を送り、 前記移動機の前記切替制御部が、前記品質測定用の前記
    無線チャネルが開設されたときに、前記移動機の前記方
    路切替部へ前記切替指示信号を送ることを特徴とする請
    求項1記載のCDMA方式移動体通信システム。
  3. 【請求項3】 前記無線基地局制御装置が、 前記無線チャネルの複製分配及び選択合成処理を行うダ
    イバーシチハンドオーバ部を有するとともに、このダイ
    バーシチハンドオーバ部に、前記PNパターン生成部及
    び前記PNパターン照合部を有したことを特徴とする請
    求項1又は2記載のCDMA方式移動体通信システム。
  4. 【請求項4】 前記無線基地局制御装置の前記PNパタ
    ーン照合部が、前記ビット誤り率の測定結果を前記移動
    機へ通知することを特徴とする請求項1,2又は3記載
    のCDMA方式移動体通信システム。
  5. 【請求項5】 移動機と、無線基地局制御装置と、外部
    情報処理端末とを有するCDMA方式移動体通信システ
    ムであって、 前記無線基地局制御装置と前記外部情報処理端末との双
    方が、 PNパターンを生成するPNパターン生成部と、 前記PNパターンのビット誤り率を測定するPNパター
    ン照合部とを有し、 前記外部情報処理端末の前記PNパターン照合部は、前
    記移動機を介して前記無線基地局制御装置の前記PNパ
    ターン生成部から前記PNパターンを受信して前記ビッ
    ト誤り率を測定し、 前記無線基地局制御装置の前記PNパターン照合部は、
    前記移動機を介して前記移動機の前記PNパターン生成
    部から前記PNパターンを受信して前記ビット誤り率を
    測定することを特徴とするCDMA方式移動体通信シス
    テム。
  6. 【請求項6】 移動機と無線基地局制御装置との間に設
    けられた伝送路の品質測定を行うCDMA方式移動体通
    信システムにおける無線伝送路品質測定方法であって、 前記無線基地局制御装置の制御部は、前記移動機から前
    記品質測定の特番発呼を受信したときに、前記品質測定
    用の無線チャネルを開設し、 前記無線基地局制御装置のPNパターン生成部及び前記
    移動機のPNパターン生成部は、前記品質測定用の無線
    チャネルが開設されたときに、それぞれPNパターンを
    生成し、 前記移動機のPNパターン照合部は、前記無線基地局制
    御装置の前記PNパターン生成部から前記PNパターン
    を受信してビット誤り率を測定し、 前記無線基地局制御装置のPNパターン照合部は、前記
    移動機の前記PNパターン生成部から前記PNパターン
    を受信してビット誤り率を測定することを特徴とするC
    DMA方式移動体通信システムにおける無線伝送路品質
    測定方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014216999A (ja) * 2013-04-30 2014-11-17 アイコム株式会社 ビットエラー測定装置および無線機

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JP2014216999A (ja) * 2013-04-30 2014-11-17 アイコム株式会社 ビットエラー測定装置および無線機

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