JP2002344332A - 軟入力軟出力復号方法及び軟入力軟出力復号装置 - Google Patents

軟入力軟出力復号方法及び軟入力軟出力復号装置

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JP2002344332A
JP2002344332A JP2001145201A JP2001145201A JP2002344332A JP 2002344332 A JP2002344332 A JP 2002344332A JP 2001145201 A JP2001145201 A JP 2001145201A JP 2001145201 A JP2001145201 A JP 2001145201A JP 2002344332 A JP2002344332 A JP 2002344332A
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Hachiro Fujita
八郎 藤田
Yoshikuni Miyata
好邦 宮田
Takahiko Nakamura
隆彦 中村
Hideo Yoshida
英夫 吉田
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 双対符号のトレリス線図を用いて行われる
が、一般に(N,K)2元線形ブロック符号の状態数が
最大で2N−K個あるため、チェックビット数(N−
K)が多いとトレリス線図の状態数が膨大となり、再帰
式αおよびβの計算量が膨大になる課題があった。ま
た、再帰式αおよびβを記憶するためのメモリ容量も膨
大になる課題もあった。 【解決手段】 生成ステップで生成された硬判定データ
をアダマール変換して第1のデータ系列を生成し、その
信頼度情報をアダマール変換して第2のデータ系列を生
成するアダマール変換ステップを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、2元線形ブロッ
ク符号を軟入力軟出力復号する軟入力軟出力復号方法及
び軟入力軟出力復号装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】積符号は訂正能力の比較的小さな符号か
ら強力な誤り訂正符号を構成する手法として広く応用さ
れている。図6は積符号の一般的な構成を示す説明図で
ある。左上のブロック1は情報ビットのブロック(総数
K1・K2ビット)であり、それ以外のブロック2、ブ
ロック3およびブロック4はチェックビットのブロック
である。各情報ビットは水平および垂直方向に2次元的
に符号化される。
【0003】図6の垂直方向の符号は符号長N1、情報
長K1、最小距離d1の(N1,K1,d1)2元線形
符号(以降、C1符号と称する)であり、水平方向の符
号は符号長N2、情報長K2、最小距離d2の(N2,
K2,d2)2元線形符号(以降、C2符号と称する)
である。このように、積符号は2次元符号化系列であ
り、全体で符号長N1・N2、情報長K1・K2、最小
距離d1・d2の(N1・N2,K1・K2,d1・d
2)2元線形符号となる(以降、符号Cと称する)。
【0004】次に上述した積符号Cの符号化方法につい
て説明する。情報データであるK1・K2ビット{d
ij|i=1,2,…,K1,j=1,2,…,K2}
(dij=0、1)は、式(1)に示すように、縦K
1、横K2のブロックB1に配列される。
【数1】
【0005】まず、第1列から第K2列の各列ごとにC
1符号化される。第j列にはC1符号のパリティチェッ
クビット(N1−K1ビット)(r11,j,r1
2,j,..,r1N1−K1,j)(j=1,…,K
2)が付加される。このC1符号化により情報ビットの
ブロックB1の下に縦N1−K1、横K2のチェックビ
ットのブロックB2が配置されて全体で縦N1、横K2
のブロックB12が生成される(式(2)を参照)。
【数2】
【0006】次にブロックB12の第1行から第N1行
まで各行ごとにC2符号化される。第j行にはC2符号
のパリティチェックビット(N2−K2ビット)(r2
j, ,r2j,2,..,r2j,N2−K2)(j
=1,…,N1)が付加される。これによりブロックB
1に対して縦K1、横N2−K2のチェックビットのブ
ロックB3、また、ブロックB2に対して縦N1−K
1、横N2−K2のチェックビットのブロックB4が生
成されてブロックB12(B1+B2)の右に配置され
る(式(3)を参照)。以上の処理により積符号Cの符
号化が完了する。
【数3】
【0007】積符号では、上述したように各情報ビット
がC1符号およびC2符号により2重に符号化されてい
るので強力な誤り訂正が可能である。積符号の復号方法
には様々なものが知られている。まず、積符号の最小距
離d=d1・d2の半分、即ち、t=(d−1)/2個
までの誤りを訂正する方法としてレディ・ロビンソン復
号法が知られている。これは積符号の硬判定限界距離復
号に相当する。詳細に関しては今井秀樹著『符号理論』
(電子情報通信学会)に開示されている。
【0008】また、C1符号(垂直方向)の復号→C2
符号(水平方向)の復号→C1符号(垂直方向)の復号
→…のようにC1符号とC2符号を交互に繰り返して復
号する方法もある。この繰り返し復号法を用いると上記
のt個以上の誤りも訂正できる場合がある。これら2つ
の復号法は受信信号を硬判定した場合の復号法としてよ
く利用されている。
【0009】一方、積符号の軟入力軟出力繰り返し復号
法も知られている。これは積符号を構成する要素符号C
1(またはC2符号)を復調器から入力される軟判定を
用いて軟出力復号し、計算された軟出力を次のC2符号
(またはC1符号)の復号の軟判定として軟出力復号を
行い、再び計算された軟出力を次のC1符号(またはC
2符号)の復号の軟判定として軟出力復号を行う、とい
う処理を繰り返すものである。要素符号(C1符号また
はC2符号)の軟入力軟出力復号法としては、J.Ha
genauer他著,“Iterative deco
ding ofbinary block and c
onvolutional codes”,IEEE.
IT,vol.42,pp.429−445,1996
に記載されたMAP復号法が知られている。
【0010】以下、上記論文に記載された(N,K)2
元線形符号CのMAP復号法について説明する。MAP
(Maximum A Posteriori pro
bability、最大事後確率)復号法は軟判定復号
法の1つで、通信路から得られる通信路情報を利用して
復号ビット誤り率を最小にする復号法である。MAP復
号法を説明するために(N,K)2元線形符号Cを用い
た一般的なディジタル通信システムのモデルについて説
明する。
【0011】図7は一般的なディジタル通信システムを
示す構成図であり、図において、1は情報データに冗長
ビットを付加して符号語を生成する符号器、2は符号器
1で生成された符号語を通信路3に適した信号に変換す
る変調器、3は通信路、4は通信路3を介して入力され
た受信信号を復調し、その復調データを復号器5に出力
する復調器、5は復調器4から入力された復調データを
復号して推定情報ビット系列を出力する復号器である。
なお、符号器1と変調器2から送信機が構成され、復調
器4と復号器5から受信機が構成される。
【0012】次に動作について説明する。まず、長さK
の情報ビット系列D=(d,d,..,d)(d
=0,1)が符号器1に入力される。符号器1におい
て入力された情報ビット系列Dに冗長ビット(r,r
,..,rN−K)(r=0,1)が付加されて、
長さNの符号語W=(d,d,..,d,r
,..,rN−K)が生成される。記述を簡単にす
るために符号語Wを(w,w,..,w)(w
=0,1)と表す。生成された符号語Wは変調器2に入
力されて通信路3に適した信号に変換される。ここでは
符号語の各ビットwは、w=0のとき“+1”に、
=1のとき“−1”に変換されて通信路3に送出さ
れるものとする。また、送信系列をX=(x
,..,x)(x=−1,+1)と表す。
【0013】通信路3では送信信号に加法的雑音が重畳
されるものと仮定する。送信信号が通信路3を介して受
信機に入力され、復調器4において受信信号が整形され
て復調データY=(y,y,..,y)が生成さ
れる。ここで復調データYの各成分はy=x+n
(nは雑音成分)と表される。復調器4で生成された
復調データは復号器5に入力され、復号器5において入
力された復調データからMAP復号により推定情報ビッ
ト系列(復号結果)が出力される。
【0014】以下、復号器5のMAP復号について詳細
に説明する。復号器5では復調データ系列Yから下記の
式(4)に示す送信ビットwの対数尤度比L(w)を
計算する。
【数4】
【0015】式(4)の対数尤度比L(w)は、系列Y
を受信した条件下で送信ビットwが“0”であるか
“1”であるかを判定するものである。対数尤度比L
(w)が正ならば、送信ビットwは“0”、負ならば
“1”と判定される(式(5)を参照)。
【数5】
【0016】式(5)の対数尤度比LLR(w)は、下
記の式(6)に示すように3つの項に分解される。
【数6】 第1項のLc・yは、復調データyに比例する成分
で通信路値と呼ばれる(Lcは通信路の特性から定まる
定数である)。第2項のLa(w)は、送信ビット“w
”の事前値と呼ばれる量で下記の式(7)で定義され
る。通常、送信ビットが“0”である確率と、“1”で
ある確率は等しいと考えらるので、この項は0とされる
が、繰り返し復号において重要な役割を演じる。
【数7】
【0017】最後の第3項のLe(w)は、送信ビット
“w”の外部値と呼ばれる量で下記の式(8)で計算
される。
【数8】 ただし、式(8)の右辺の記号C’は、符号Cの双対符
号(符号長=N、情報長=N−K)で、B=(b,b
,..,b)は双対符号C’の元である。双対符号
に関しては前掲『符号理論』に開示されている。また、
L(w,y)は、下記の式(9)で定義される通信路
値と事前値の和である。式(8)の外部値は、積符号の
繰り返し復号において次段の要素符号のMAP復号にお
ける事前値として再利用される。
【数9】
【0018】式(8)は双対符号C’のトレリス線図を
用いて計算することができる。符号Cが生成多項式x
+x+1で与えられる符号長7、情報長4の(7,4)ハ
ミング符号を例にとり、その双対符号のトレリス線図に
ついて説明する。なお、詳細は次の文献、J.K.Wo
lf著,“Efficient maximum li
kelihood decoding of line
ar block code using a tre
llis”,IEEE Trans.IT,vol.2
4,pp.76−80,1978に開示されている。
【0019】符号Cの双対符号C’は、生成多項式がx
+x+x+1で与えられる符号長7、情報長3の
2元巡回符号である。符号C’のトレリス線図は符号
C’の符号器を用いて構成される。図8は(7,3)巡
回符号の符号器の構成を示すブロック図である。図中の
D0からD3は1ビットを記憶する記憶素子、2A、2
B、2Cは排他的論理和、SW1は情報ビットを入力す
るための第1のスイッチ、SW2は帰還接続するための
第2のスイッチ、SW3は出力ビットを選択するための
第3のスイッチである。
【0020】次に情報ビット系列(d,d,d
=(1,0,1)を符号化する場合を例にとり符号器の
動作について説明する。まず、記憶素子D0からD3に
0がセットされ、スイッチSW1、SW2がそれぞれ閉
じた状態に設定され、SW3が端子1に接続される(時
点0)。
【0021】次の時点1ではd=1がSW1を介して
入力され、排他的論理和2Aにおいて記憶素子D0に記
憶されている内容0とd=1が加算されて、その出力
1が帰還される。記憶素子D0には記憶素子D1に格納
されている内容0と帰還された1が排他的論理和2Bに
おいて加算されて、その出力1が格納される。また、記
憶素子D1には記憶素子D2に格納されている内容0と
帰還された1が排他的論理和2Cにおいて加算されて、
その出力1が格納される。一方、記憶素子D2には記憶
素子D3に格納されている内容0がそのままシフト入力
され、記憶素子D3には帰還された1が入力される。ま
た、第3のスイッチSW3では入力ビットd=1が選
択されて出力される。
【0022】時点2では入力ビットd=0がスイッチ
SW1を介して入力され、排他的論理和2Aにおいて記
憶素子D0に記憶されている内容1とd=0が加算さ
れて1が帰還される。記憶素子D0には記憶素子D1に
格納されている内容1と帰還された1が排他的論理和2
Bにおいて加算されて、その出力0が格納される。ま
た、記憶素子D1には記憶素子D2に格納されている内
容0と帰還された1が排他的論理和2Cにおいて加算さ
れて、その出力1が格納される。一方、記憶素子D2に
は記憶素子D3に格納されている内容1がそのままシフ
ト入力され、記憶素子D3には帰還された1が入力され
る。また、第3のスイッチSW3では入力ビットd
0が選択されて出力される。
【0023】時点3ではd=1がSW1を介して入力
され、排他的論理和2Aにおいて記憶素子D0に記憶さ
れている内容0とd=1が加算されて、その出力1が
帰還される。記憶素子D0には記憶素子D1に格納され
ている内容1と帰還された1が排他的論理和2Bにおい
て加算されて、その出力0が格納される。また、記憶素
子D1には記憶素子D2に格納されている内容1と帰還
された1が排他的論理和2Cにおいて加算されて、その
出力0が格納される。一方、記憶素子D2には記憶素子
D3に格納されている内容1がそのままシフト入力さ
れ、記憶素子D3には帰還された1が入力される。ま
た、第3のスイッチSW3では入力ビットd=1が選
択されて出力される。時点3の処理が完了した段階で記
憶素子に格納されている内容(D0,D1,D2,D
3)=(r,r,r,r)=(0,0,1,
1)は情報ビット系列(d,d,d)=(1,
0,1)に対応するパリティチェックビットとなってい
る。
【0024】時点4ではSW1およびSW2が開いた状
態に設定され、SW3は端子2に接続される。記憶素子
D0には記憶素子D1の内容0がシフト入力され、記憶
素子D1には記憶素子D2の内容1がシフト入力され、
記憶素子D2には記憶素子D3の内容1がシフト入力さ
れる。また、記憶素子D3には0が格納される。SW3
では記憶素子D0の内容、即ち、パリティチェックビッ
トr=0が選択されて出力される。以降、順に記憶素
子の内容が出力側にシフトされてパリティビットが次々
に出力される。時点7の処理が完了した段階で符号系列
(d,d,d,r,r,r,r)=
(1,0,1,0,0,1,1)がすべて出力され、記
憶素子D0、D1、D2、D3の内容はすべて0にセッ
トされる。
【0025】上の説明では情報ビット系列(d
,d)=(1,0,1)の符号化について説明し
たが、他の情報ビット系列(d,d,d)に対し
ても同様にしてパリティビット系列(r,r
,r)が生成される。以下では符号化系列
(d,d,d,r,r,r,r)を(w
,w,w ,w,w,w,w)と表す。
【0026】次に符号C’のトレリス線図について説明
する。上述した符号C’の符号器の各時点における記憶
素子の内容(D0,D1,D2,D3)を符号器の状態
と呼び、4ビットの数値D3D2D1D0で表す(D3
をMSBとする)。上の例では時点1の状態はB、次の
時点2の状態はEであり、符号器の状態は時点0から時
点7まで0→B→E→C→6→3→1→0(16進数表
現)のように変化している。
【0027】符号C’のトレリス線図はすべての符号系
列の各時点における符号器の状態を時間軸にそって示し
たものである。図9は符号C’、即ち、(7,3)巡回
符号のトレリス線図を示す説明図である。次に図の構成
法について説明する。横軸に時間軸、縦軸に0から15
までの4ビットの数値を並べたグラフをTとし、時点
0、状態0に□をプロットする。前述した符号化系列
(w,w,w ,w,w,w,w)=
(1,0,1,0,0,1,1)はグラフT上で次のよ
うに表現される。
【0028】まず、時点1、状態Bの箇所に□をプロッ
トし、時点0の状態0と時点1の状態Bを線(ブランチ
と呼ばれる)で結ぶ。また、結んだ線を出力ビットw
=1でラベル付けする。時点2以降に対しても同様の手
続きを行う。即ち、時点kにおいて、その時の符号器の
状態D3D2D1D0に□をプロットし、1時点前(k
−1)の状態と現状態D3D2D1D0を線で結ぶ。ま
た、結んだ線を時点kにおける出力ビットwでラベル
付けする。時点7における手続きが完了した段階で符号
化系列(w,w,w,w,w,w,w
の時点0から時点7までの符号器の状態遷移がグラフT
上に表現される。上の符号系列(1,0,1,0,0,
1,1)は図の太線の経路(パスと呼ばれる)で表現さ
れる。
【0029】同様にして、他の符号化系列に対して符号
器の状態遷移をグラフTにプロットすれば、符号C’の
トレリス線図が構成される。図からも分かるように符号
化系列はすべて時点0において状態0から出発して時点
7において状態0に終端する経路として表される。
【0030】符号C’のトレリス線図上で式(8)は次
の式(10)のように変形される。
【数10】 ただし、E は時点tにおいてラベル0のブランチの
集合、E は時点tにおいてラベル1のブランチの集
合を表し、i(e)はブランチeの出発側の状態、f(e)
はブランチeの終着側の状態をそれぞれ表す。ブランチ
eのラベルをl(e)で表し、各ブランチに対して次のよ
うにブランチメトリックを定義する。
【0031】
【数11】 式(10)のα(n)は式(11)のブランチメトリッ
クを用いて時間の進む向きに再帰的に定義される量であ
る(式(12)を参照)。
【数12】 ただし、Ein(n)は状態nに終着するブランチの集合
であり、式(12)の和はこの集合に含まれるすべての
ブランチに対してとる。なお、時点0におけるα(n)
の初期値は下記の式(13)で与えられる。
【数13】
【0032】また、式(10)のβ(n)は、式(1
1)のブランチメトリックを用いて時間の戻る向きに再
帰的に定義される量である(式(14)を参照)。
【数14】 ただし、Eout(n)は状態nから出発するブランチの
集合であり、式(14)の和はこの集合に含まれるすべ
てのブランチに対してとる。なお、時点7におけるβ
(n)の初期値は下記の式(15)で与えられる。
【数15】
【0033】次に式(12)で定義されるαおよび式
(14)で定義されるβの計算方法について図9を用い
て具体的に説明する。αおよびβは同時に計算すること
もできるが、通常、αを先に計算し、その後βの計算を
行う場合が多い。まず、時点0においてα(n)(n=
0,1,…,15)を式(13)により初期化する。
【0034】時点1では図9のトレリス線図において時
点1において□のプロットされている状態0と状態Bに
対して式(12)によりα(0)とα(B)を計算す
る。時点1の状態0は時点0の状態0とブランチ0で結
ばれているので、α(0)は下記の式(16)のように
計算される。
【数16】 一方、時点1の状態Bは時点0の状態0とブランチ1で
結ばれているので、下記の式(17)のように計算され
る。
【数17】
【0035】時点2ではトレリス線図上で□のプロット
されている状態0、5、B、Eに対してα(0)、α
(5)、α(B)、α(E)を式(12)に従って同様に
計算すると、下記の式(18)のようになる。
【数18】 以降、時点3から時点7までトレリス線図上で□のプロ
ットされている状態に対して同様に再帰式αを計算す
る。なお、各時点で計算された再帰式αはメモリに格納
しておく。
【0036】αの計算が完了すると次にβの計算を開始
する。βは時点の戻る向きに計算される。まず時点7に
おいてβ(n)(n=0,1,…,15)を式(15)
により初期化する。時点6では図9のトレリス線図の時
点6において□のプロットされている状態0と状態1に
対して式(14)に従ってβ(0)とβ(1)を計算す
る(式(19)を参照)。
【数19】 以降、時点5から時点0までトレリス線図上で□のプロ
ットされている状態に対して同様にしてβを計算する。
また、各時点で計算された再帰式βはメモリに格納して
おく。
【0037】αおよびβの計算が完了すると次に式(1
0)の外部値を時点1から順に計算する。例えば、時点
1の符号ビットwの外部値はα(0)、β(1)およ
びβ (B)をメモリから読み出して下記の式(20)の
ように計算される。時点2から時点7の符号ビットの外
部値も同様に計算し符号系列の外部値を求める。
【数20】
【0038】このように双対符号C’のトレリス線図を
用いて符号Cの外部値を計算する場合、再帰式αおよび
βを計算しなければならないため計算量(特に乗算)が
非常に多い。また、計算されたαおよびβを記憶するた
め、大きなメモリ容量も必要である。また、再帰式αと
β、外部値Leの計算はすべて符号長に比例するため符
号長が一般にNの場合、3Nの計算時間が必要である。
【0039】次に上記の軟入力軟出力復号法を用いた積
符号の軟入力軟出力繰り返し復号法について説明する。
説明を簡単にするためにC1符号とC2符号はともに符
号長N、情報長Kの(N,K)2元線形符号とする。図
10は積符号の軟入力軟出力繰り返し復号法を示すフロ
ーチャートであり、図において、ST1A、ST1Bは
カウンターに初期値をセットするステップ、ST2A、
ST2Bは通信路値と事前値から軟入力値を計算するス
テップ、ST3A、ST3Bは要素符号(C1符号およ
びC2符号)の軟入力軟出力復号を実行するステップ、
ST4A、ST4BはステップST3A、ST3Bで計
算された軟出力値を事前値の配列に格納するステップ、
ST5A、ST5Bはカウンターの値を判定するステッ
プ、ST6A、ST6Bはカウンターをインクリメント
するステップ、ST7は積符号の復号を繰り返すか否か
を判定するステップである。
【0040】次に図10のフローチャートの動作につい
て説明する。積符号の符号語Wを下記の式(21)のN
×N行列で表す。
【数21】
【0041】各列はC1符号の符号語であり、各行はC
2符号の符号語である(行列の成分は0または1であ
る)。上述した通信路モデルと同様にして、積符号Cの
符号語Wを送信し、受信機において復調データY(式
(22)のN×N行列)が生成されたものとする。
【数22】
【0042】ここでYの各成分には通信路値の定数Lc
が乗算されているものと仮定する。また、C1符号また
はC2符号の軟入力軟出力復号において出力される外部
値を格納するためのN×N行列La(式(23))を用
意し、初期値として0を格納しておく。
【数23】
【0043】まず、ステップST1Aにおいてカウンタ
iに1をセットする。次にステップST2Aにおいて通
信路値y1jと事前値La1j=La(w1j)を加算し
て、式(24)のように、軟入力値R1j=R(w1j)
(j=1,2,…,N−1,N)を計算する。これは通
信路値の行列Yの第i行と事前値の行列Laの第i行を
成分ごとに加算することに対応する(初回の事前値La
(w1j)はすべて0である)。
【数24】
【0044】ステップST3AではステップST2Aで
計算された軟入力値R1j(j=1,2,…,N−1,
N)から符号ビットw1j(j=1,2,…,N−1,
N)の外部値Le1j(j=1,2,…,N−1,N)
を計算する。外部値の計算は上で述べた要素符号のMA
P復号を適用し、C1符号の双対符号のトレリス線図を
用いて行えばよい。ステップST4Aにおいてステップ
ST3Aで計算された外部値を配列Laの第i行に格納
する。この場合、事前値として用いたデータに上書きす
ればよい。
【0045】ステップST5Aにおいてカウンタの値が
N未満であるかを判定し、N未満であればカウンタをイ
ンクリメントして(ステップST6A)、ステップST
2A以降の処理を繰り返す。即ち、第2行から第N行ま
で順に通信路値と事前値から軟入力値を計算し、計算さ
れた軟入力値から軟入力軟出力復号を実行して各符号ビ
ットの外部値を計算し、事前値の配列Laに格納する。
一方、カウンタの値がNであればステップST1Bに進
む。この段階で配列Laの全成分の更新が完了してい
る。
【0046】ステップST1Bではカウンタjに1をセ
ットし、ステップST2Bに進む。ステップST2Bに
おいて通信路値yi1と事前値Lai1を加算し、軟入
力値Ri1を計算する(i=,2,…,N−1,N)。
これは通信路値の行列Yの第1列と事前値の行列Laの
第1列を成分ごとに加算することにより対応する。
【数25】
【0047】ステップST3BではステップST2Bで
計算された軟入力値Ri1(i=1,2,…,N−1,
N)から符号ビットwi1(i=1,2,…,N−1,
N)の外部値Lei1(i=1,2,…,N−1,N)
を計算する。外部値の計算は上で述べた要素符号のMA
P復号と同様にC2符号の双対符号のトレリス線図を用
いて行う。ステップST4BにおいてステップST3B
で計算された外部値を配列Laの第1列に格納する。こ
の場合、事前値として用いたデータの上に上書きすれば
よい。
【0048】ステップST5Bにおいてカウンタjの値
がN未満であるかを判定し、N未満であればカウンタを
インクリメントして(ステップST6B)、ステップS
T2B以降の処理を繰り返す。即ち、第2列から第N列
まで同様に通信路値と事前値から軟入力値を計算し、計
算された軟入力値から軟入力軟出力復号により外部値の
計算を行い、事前値の行列Laに格納する。一方、カウ
ンタ値がNであればステップST7に進む。この段階で
配列Laの全成分が更新されている。
【0049】以上の処理により積符号全体の1回の繰り
返し復号が完了する。ステップST7においてさらに繰
り返して復号するか否かの判定を行う。繰り返す場合は
ステップST1Aに進み、繰り返さない場合は処理を終
了する。通常、誤りがすべて訂正されるか、または、所
定の回数の繰り返し復号が完了した段階で復号処理を終
了する。
【0050】従来の積符号の軟入力軟出力繰り返し復号
法は以上のように構成されているので、各要素符号の軟
入力軟出力復号に要する処理時間が膨大であるため積符
号全体の復号を完了するまでに多大の時間を必要とす
る。
【0051】
【発明が解決しようとする課題】従来の軟入力軟出力復
号方法は以上のように構成されているので、双対符号の
トレリス線図を用いて行われるが、一般に(N,K)2
元線形ブロック符号の状態数が最大で2N−K個あるた
め、チェックビット数(N−K)が多いとトレリス線図
の状態数が膨大となり、再帰式αおよびβの計算量が膨
大になる課題があった。また、再帰式αおよびβを記憶
するためのメモリ容量も膨大になる課題もあった。さら
に、従来の積符号の軟入力軟出力繰り返し復号法ではC
1符号およびC2符号を繰り返して軟入力軟出力復号す
るために復号結果が求められるまでの処理時間が膨大に
なる課題があった。
【0052】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、2元線形ブロック符号の軟入力軟
出力復号を少ない計算量とメモリ容量で行うことができ
る軟入力軟出力復号方法及び軟入力軟出力復号装置を得
ることを目的とする。また、この発明は、積符号の軟入
力軟出力復号を少ない計算量とメモリ容量で行うことが
できる軟入力軟出力復号方法及び軟入力軟出力復号装置
を得ることを目的とする。
【0053】
【課題を解決するための手段】この発明に係る軟入力軟
出力復号方法は、生成ステップで生成された硬判定デー
タをアダマール変換して第1のデータ系列を生成し、そ
の信頼度情報をアダマール変換して第2のデータ系列を
生成するアダマール変換ステップを設けたものである。
【0054】この発明に係る軟入力軟出力復号方法は、
事後値計算ステップが2元線形ブロック符号C1、C2
から構成された積符号を復号する場合、C1符号の事後
値を計算すると、その事後値をC2符号の事前値として
軟入力値計算ステップに与え、C2符号の事後値を計算
すると、その事後値をC1符号の事前値として軟入力値
計算ステップに与えるようにしたものである。
【0055】この発明に係る軟入力軟出力復号装置は、
軟入力値変換回路により生成された硬判定データをアダ
マール変換して第1のデータ系列を生成し、その信頼度
情報をアダマール変換して第2のデータ系列を生成する
アダマール変換回路を設けたものである。
【0056】この発明に係る軟入力軟出力復号装置は、
事後値計算回路が2元線形ブロック符号C1、C2から
構成された積符号を復号する場合、C1符号の事後値を
計算すると、その事後値をC2符号の事前値として軟入
力値計算回路に与え、C2符号の事後値を計算すると、
その事後値をC1符号の事前値として軟入力値計算回路
に与えるようにしたものである。
【0057】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1による2
元線形ブロック符号の軟入力軟出力復号方法について説
明する。ここでは、符号長N=2、情報長K=2
1−m(mは正の整数)の(N,K)拡大ハミング符号
を用いて説明する。また、以下の説明では、この拡大ハ
ミング符号を符号Cと称する。符号Cの双対符号(C’
とする)は符号長N=2、情報長m+1の1次のリー
ド・マラー符号である。符号長Nの1次のリード・マラ
ー符号はN次のアダマール行列Hから構成することが
できる。m=3の場合を例にとり具体的に説明する。
【0058】符号長N=2=8、情報長K=m+1=
4の1次のリード・マラー符号の符号語は、下記の式
(26)の8次のアダマール行列Hと、その反転行列
−Hにおいて、行列要素“+1”をビット“0”に、
“−1”をビット“1”に変換した行列の行に対応して
いる(したがって全部で2N=16行)。
【数26】 なお、リード・マラー符号の詳細については前掲『符号
理論』参照。
【0059】以下では符号長をNとして一般的に説明す
る。N次のアダマール行列Hを構成する行ベクトルを
上からh、h、…、hと表し、反転行列−H
行ベクトルを上からhN+1、hN+2、…、h2N
表す(式(26)ではN=8)。また各行h(m=
1,2,…,2N−1,2N)に対応するリード・マラ
ー符号の符号語をB(m=1,2,…,2N−1,2
N)と表す。逆にいえば、符号語B=(b,b
…,bN−1,b)(b=0,1)の各ビット“b
”を実数“(−1) bk”に変換した行ベクトルがh
である。このとき、特に双対符号C’の零元(0,
0,…,0,0)はアダマール行列Hの第1行h
対応している。
【0060】この実施の形態1では、従来技術の箇所で
説明した図7の通信路モデルを仮定して説明する。送信
機において拡大ハミング符号Cの符号語W=(w,w
,…,wN−1,w)が送信され、通信路3を介し
て受信機において復調データY=(y,y,…,y
N−1,y)が生成されたものとする。復調データY
=(y,y,…,yN−1,y)に対して実数系
列u,v(m=1,2,…,N−1,N)を次の式
(27)、式(28)により定義する。ただし、εは十
分小さい正数である。
【数27】 ただし、式(28)のtanhは次の式(29)で定義
される双曲正接関数である。
【数28】
【0061】双対符号C’の符号語B=(b
,…,bN−1,b)(b=0,1)に対し
て、下記の式(30)および式(31)によりU(B)
およびV(B)を定義する。
【数29】
【0062】このとき、下記の式(32)の関係に注意
すると、式(8)に現れる積の項Πtanh()は式
(33)により近似される。
【数30】
【0063】ただし、式(33)中のZ(B)は、下記
の式(34)で定義される双対符号C’の符号語B
依存する関数である。
【数31】 式(33)の近似値を用いると、式(8)の外部値は、
次の式(35)のように近似される。
【数32】
【0064】また、下記の式(36)および式(37)
によりS(0) とS(1) (m=1,2,…,N−1,
N)を定義すると、式(35)は式(38)のように表
される。
【数33】
【0065】式(38)のLLRを計算するには、式
(36)、式(37)で定義されるS (0) とS(1)
(m=1,2,…,N−1,N)を求める必要がある。
一方、S(0) とS(1) を計算するには、式(34)
で定義されるZ(B)(Bは双対符号の符号語)を求める
必要がある。
【0066】まず、Z(B)(Bは双対符号の符号語)の
計算方法について説明する。双対符号の符号語Bに対応
するZ(B)は同じ符号語BのU(B)(式(30))およ
びV(B)(式(31))から構成される。まずU(B)の
計算方法について説明する。式(27)で定義される実
数系列u(m=1,2,…,N−1,N)を並べて列
ベクトルUを定義する(式(39))。
【数34】
【0067】式(32)により、符号語B(k=1,
2,…,N)に対応するU(B)は行ベクトルhと列
ベクトルUの積、即ち、下記の式(40)の内積で計算
される。
【数35】 式(40)を各k(k=1,2,…,N)についてまと
めると、列ベクトルUのアダマール変換(−1/2)H
Uが得られる。よって、列ベクトルUのアダマール変換
Uを計算すれば、双対符号の符号語半分についてU
(B)(k=1,2,…,N)が計算できる。一方、残
りの符号語B(k=N+1,N+2,…,2N)に対
応するU(B)は、次の式(41)により上で計算した
U(B −N)を−1倍すれば求められる。
【数36】
【0068】次に式(31)のV(B)の計算方法につ
いて説明する。V(B)の対数をとり、下記の式(4
2)のようにV’(B)とおく。
【数37】 列ベクトルV’を下記の式(43)により定義すると、
V’(B)(k=1,2,…,N)はU(B)(k=
1,2,…,N)と同様に、列ベクトルV’のアダマー
ル変換のスカラー倍(−1/2)HV’から求められ
る。また、V’(B )(k=N+1,N+2,…,2
N)はV’(BN−k)を−1倍すれば求められることも
U(B)の場合と同様である。なお、指数関数を利用す
ればV’(B )からV(B)=expV’(B)を計算
できる。
【数38】
【0069】このようにZ(B)に現れるU(B)、V
(B)は、ともにN次のアダマール変換Hを利用して
計算することができる。N次のアダマール変換HUお
よびHV’は一般的な行列の演算法則により計算する
こともできるが、アダマール行列の特徴を巧みに利用し
た効率的な計算方法(グリーン・マシーン)が知られて
いる。アダマール変換の効率的な計算方法については宮
川洋他著『符号理論』、F.J.MacWilliam
s他著「The Theory of Error−C
orrecting Codes」(North−Ho
lland)を参照。この高速アダマール変換を用いれ
ばU(B)とV’(B)を高速に計算することができる。
【0070】次に式(36)および式(37)で定義さ
れるS(0) とS(1) (m=1,2,…,N−1,
N)の計算方法について説明する。実数xをその正負の
符号(±1)と、絶対値の対数の組合せで(x,x)
(x=sgn(x)、x=log(|x|))のように
表す。また、この表示体系をQ={(x,x)|x
は±1,xは実数}とおく。この表示体系Q上ではZ
(B)は、下記の式(44)のように表される。このZ
(B)は高速アダマール変換により算出されたU(B)と
V’(B)から簡単に求められる。
【数39】
【0071】ところで、Qの2元X=(x,x)、Y
=(y,y)の和X+Yは、この表示形式のもとで次
の式(45)により計算される。ただし、fおよびf
は正の実数上で定義される式(46)の関数である。
【数40】
【0072】図1は集合Qの2元X=(x,x)、Y
=(y,y)の和X+Y=Z=(z ,z)を計算する
フローチャートである。まず、ステップST11におい
て加算するQの2元X=(x,x)、Y=(y ,y)
を設定する。次にステップST12においてxがy
より大きいか否かを判定する。xがyより大きい場
合はステップST13Aに進み、z、z、zにそ
れぞれx、x、x−yを代入してステップST
14に進む。一方、xがyより小さい場合はステッ
プST13Bに進み、z、z、zにそれぞれ
、y、y−xを代入してステップST14に
進む。
【0073】ステップST14ではxとyが等しい
か否かを判定する。xとyが等しい場合はステップ
ST15Aに進み、異なる場合はステップST15Bに
進む。ステップST15Aでは変数zにz+f
(z)を代入してステップST16に進む。一方、ス
テップST15Bでは変数zにz+f(z)を代
入してステップST16に進む。ステップST16では
Zに(z,z)を代入して終了する。
【0074】図1の加算アルゴリズムを用いると、S
(0) とS(1) (m=1,2,…,N−1,N)を表
示体系Q上で、即ち、対数領域上で計算することができ
る。図2はS(0) とS(1) (m=1,2,…,N−
1,N)の計算を示すフローチャートである。ステップ
ST21のSとSは計算の途中結果を格納するため
の変数であり、kはカウンタである。ステップST22
のB(m)は双対符号C’の符号語B=(b
,…,bN−1,b)(b=0,1)の第m番
目のビットbを表す。また、ステップST23および
ST24のzk,zkは符号語Bに対応するZ(B
)を表示体系Q上で表したときの符号成分と対数成
分、即ち、Z(B)=(zk,zk)である。
【0075】次に図2のフローチャートの動作について
説明する。ステップST21において変数SとS
Qの要素(1,C)を代入する。ただし、Cは十分大きな
負の数である。また、カウンタkに1を代入する。ステ
ップST22においてB(m)が0であるか否かを判定
する。B(m)が“0”である場合はステップST23
に進み、B(m)が“1”である場合はステップST2
4に進む。ステップST23では変数Sと(zk,z
)の和を変数Sに代入し、ステップST26に進
む。一方、ステップST24では変数xにzk
(−1)umを、また変数xにzk−v’を代入
し、ステップST25に進む。
【0076】ステップST25では変数Sと(x,x
)の和を変数Sに代入し、ステップST26に進
む。ステップST26ではカウンタkの値が2Nに等し
いか否かを判定する。カウンタkの値が2N未満であれ
ばステップST27に進み、カウンタkをインクリメン
トしてステップST22以降の処理を繰り返す。一方、
カウンタkの値が2Nに等しい場合は処理を終了する。
【0077】計算されたS(0) =(x,x)、S
(1) =(y,y)から下記の式(47)のPおよび
Qを計算する。
【数41】 とqから次の式(48)により外部値L(w)
を計算する。また、計算された外部値L(w)から次
の式(49)により符号ビットwのLLR(w)を計
算する。計算されたLLR(w)の符号から符号ビット
を式(5)にしたがって推定し、推定情報ビットと
して出力する。
【数42】
【0078】この実施の形態1の線形符号の軟入力軟出
力復号方法は以上のように構成されるので、符号ビット
の外部値の計算において双対符号のトレリス線図を用い
るのではなく、より簡易なアダマール変換を用いて計算
するので、計算量が少なくて済み、高速な復号が可能で
ある。また、従来技術では再帰式αおよびβを記憶する
ためのメモリが必要であったが、この実施の形態1の復
号方法ではZ(B)(Bは双対符号の符号語)を記憶して
おくだけでよいため従来技術に比べてメモリ容量を大幅
に削減できる効果がある(アダマール行列の対称性から
双対符号の符号語半分のZ(B)を記憶すれば十分であ
る。)
【0079】また、(N,K)拡大ハミング符号を要素
符号とする積符号を復号する場合には、各要素符号の軟
入力軟出力復号にこの実施の形態1で説明した復号方法
を適用すれば、より高速に積符号の軟入力軟出力繰り返
し復号を行うことができる。なお、この実施の形態1で
は(N,K)拡大ハミング符号の軟入力軟出力復号方法
について説明したが、2元線形ブロック符号の軟入力軟
出力復号方法は拡大ハミング符号のみならず、BCH符
号やリード・マラー符号など、他の2元線形ブロック符
号に適用できることは言うまでもない。
【0080】実施の形態2.図3はこの発明の実施の形
態2による軟入力軟出力復号装置を示す構成図であり、
図において、11A、11Bは整数の加算回路、12は
入力される整数を2組の整数に変換して出力する変換テ
ーブル、13Aは第1の高速アダマール変換回路、13
Bは第2の高速アダマール変換回路、14は外部値計算
回路、15は情報ビットを推定する判定回路である。
【0081】次に図3の復号装置の動作について、上記
実施の形態1と同じ(N,K)拡大ハミング符号を用い
て説明する。まず、復調器から入力される通信路値y
と事前値Laが加算回路11Aにおいて加算されて式
(9)の軟入力値L(w,y)(m=1,2,…,N
−1,N)が生成される。ただし、入力される通信路値
と事前値Laは量子化されて整数として表されて
いるものとする。
【0082】生成された軟入力値L(w,y)は変換
テーブル12に入力され、式(27)に示すuと式
(28)に示すvの対数v’=logvが生成さ
れる。軟入力値L(w,y)が正であればuに0、
負であればuに1がセットされ、また、x=L
(w,y)からxの関数f(x)=log(tanh(|
x|))の量子化値を格納したテーブルを索表してv’
にlog(tanh|L(w,y)|)がセットされて
出力される。系列v’は第1の高速アダマール変換回
路13Aおよび外部値計算回路14に入力され、系列u
は第2の高速アダマール変換回路13Bおよび外部値
計算回路14に入力される。
【0083】高速アダマール変換回路13A,13Bは
グリーン・マシーンやその他の公知の技術で構成され
る。高速アダマール変換回路13Aでは式(42)の
V’=V’(B)(k=1,2,…,2N)が生成さ
れ、高速アダマール変換回路13Bでは式(30)のU
=U(B)(k=1,2,…,2N)が生成される。
高速アダマール変換回路13A,13Bにおいて生成さ
れた系列V’および系列Uは外部値計算回路14に
入力される。
【0084】外部値計算回路14では変換テーブル12
から出力される軟入力値の変換信号v’とu、高速
アダマール変換回路13Aから出力される系列V’
高速アダマール変換回路13Bから出力される系列U
がそれぞれ入力されて式(35)の外部値が計算され
る。まず、Uが偶数ならばzkに1、奇数ならばz
に−1がセットされ、zkにV’がセットされ
て式(44)のZ(B)のQ表現Z= (zk,zk
)が生成される。
【0085】生成されたZ=(zk,zk)および
軟入力値の変換信号v’およびu から式(36)お
よび式(37)のS(0) とS(1) (m=1,2,
…,N−1,N)を計算する回路を図4に示す。図中の
r0とr0はS(0) のQ表現S(0) =(r
,r0)の各成分を格納するレジスタ、r1
r1はS(1) のQ表現S(1) =(r1,r1)
の各成分を格納するレジスタであり、B(m)は双対符
号C’の符号語B=(b,b,…,bN−1,b
)(b=0,1)の第m番目のビットbである。
【0086】また、31はQ表現のQ加算回路、32A
はQ加算回路31の出力をレジスタr0またはr1
に入力するスイッチ、32Bはレジスタr0またはr
の出力を選択してQ加算回路31に入力するスイッ
チ、32CはQ加算回路31の出力をレジスタr0
たはr1に入力するスイッチ、32Dはレジスタr0
またはr1の出力を選択してQ加算回路31に入力
するスイッチ、33A、33Bはセレクタ、34は整数
の加算回路、35は論理積ゲート、36A、36Bは−
1倍回路である。
【0087】図4の回路の動作を説明する前にQ加算回
路31の構成および動作について説明する。図5はQの
2元X=(x,x)とY=(y,y)を加算するQ
加算回路の構成を示す回路図であり、図において、41
A、41Bは整数の加算回路、42A、42B、42
C、42Dはセレクタ、43Aは式(46)の関数f
(x)の量子化値を格納したルックアップテーブル、43
Bは式(46)の関数f (x)の量子化値を格納したル
ックアップテーブル、44は入力される値(w)が正で
あるか否かを判定する判定回路、45は入力されるx
とyが等しいか否かを判定する判定回路、46A、4
6Bは−1倍回路である。
【0088】次に図5の動作について説明する。x
加算回路41Aおよびセレクタ42Bの入力Aに入力さ
れ、xはセレクタ42Cの入力Aおよび判定回路45
に入力される。一方、yは−1倍回路46Aおよびセ
レクタ42Bの入力Bに入力され、yはセレクタ42
Cの入力Bおよび判定回路45に入力される。判定回路
45ではxとyが等しい場合1が出力され、等しく
ない場合は0が出力される。
【0089】また,−1倍回路46Aではyが−1倍
されて、−yが加算回路41Aに出力される。加算回
路41Aではxと−yが加算されて、x−y
判定回路44、セレクタ42Aの入力A、−1倍回路4
6Bに入力される。−1倍回路46Bではx−y
−1倍されて、−x+yがセレクタ42Aの入力B
に入力される。判定回路44ではw=x−yが正で
あれば1、負であれば0がセレクタ42A、42B、4
2Cに出力される。セレクタ42Aでは判定回路44か
ら入力される信号が1であれば入力Aが選択され、0で
あれば入力Bが選択されてルックアップテーブル43
A、43Bに入力される。
【0090】ルックアップテーブル43Aでは、入力さ
れるxからテーブルを索表して対応するf(x)がセレ
クタ42Dの入力Aに出力され、ルックアップテーブル
43Bでは、入力されるxからテーブルを索表して対応
するf(x)がセレクタ42Dの入力Bに出力される。
セレクタ42Bでは、判定回路44から入力される信号
が1であれば入力Aが選択され、0であれば入力Bが選
択されて加算回路41Bに出力される。また、セレクタ
42Dでは、判定回路45の出力信号が1であれば入力
Aが選択され、0であれば入力Bが選択されて加算回路
41Bに出力される。加算回路41Bでは、セレクタ4
2Bの出力とセレクタ42Dの出力が加算されてz
生成される。一方、セレクタ42Cでは、判定回路44
の出力信号が1であれば入力Aが選択され、0であれば
入力Bが選択されてzが生成される。
【0091】次に図4の回路の動作について説明する。
各m(m=1,2,…,N−1,N)ごとに図4の回路
が並列に配置されて動作するが、ここではmを1つ固定
して説明する。軟入力値の変換信号の1つv’ は−1
倍回路36Aで−1倍されて−v’が生成され、加算
回路34に入力される。また、もう1つの変換信号u
は論理積ゲート35に入力される。Z= (zk,z
)がk=1から2Nまで順に入力され、zkはセ
レクタ33Aの入力Aおよび加算回路34に入力され、
zkはセレクタ33Bの入力Aおよび−1倍回路36
Bに入力される。また、B(m)はセレクタ33Aに入
力される。
【0092】加算回路34では、zkと−v’が加
算されてzk−v’がセレクタ33Aの入力Bに入
力される。セレクタ33Aでは、B(m)が0のとき入
力Aが選択され、1のとき入力Bが選択されてQ加算回
路31に入力される(入力x )。−1倍回路36Bで
は、zkが−1倍されて−zkがセレクタ33Bに
入力される。セレクタ33Bでは、B(m)とuの論
理積が0のときは入力Aが選択され、1のときは入力B
が選択されてQ加算回路31に入力される(入力
)。
【0093】スイッチ32Bでは、B(m)が0のとき
端子0に接続されてレジスタr0の出力が、一方、B
(m)が1のとき端子1に接続されてレジスタr1
出力がQ加算回路31に入力される(入力y)。ま
た、スイッチ32Dでは、B(m)が0のとき端子0に
接続されてレジスタr0の出力が、一方、B(m)が
1のとき端子1に接続されてレジスタr1の出力がQ
加算回路31に入力される(入力y)。
【0094】Q加算回路31の出力zは、スイッチ3
2Aを介してレジスタr0またはr1に入力され
る。B(m)が0のときスイッチ32Aは端子0に接続
されてQ加算回路31の出力zはレジスタr0に入
力され、B(m)が1のときスイッチ32Aは端子1に
接続されてQ加算回路31の出力zはレジスタr1
に入力される。
【0095】また、Q加算回路31の出力zは、スイ
ッチ32Cを介してレジスタr0またはr1に入力
される。B(m)が0のときスイッチ32Cは端子0に
接続されてQ加算回路の出力zはレジスタr0に入
力され、B(m)が1のときスイッチ32Cは端子1に
接続されてQ加算回路31の出力zはレジスタr1
に入力される。
【0096】Z2N=(z2N,z2N)の入力が完
了した段階でレジスタの組(r0,r0)に格納さ
れている内容がS(0) であり、レジスタの組(r
,r1)に格納されている内容がS(1) であ
る。S(0) =(r0,r0)およびS(1)
(r1,r1)から、Qの加算(p,p)=
(r0,r0)+(r1,r1)および
(q,q)=(r0,r0)+(−r1,r
)が計算されて符号ビットwの外部値Le(w)
=p−qが算出される。
【0097】図3に示す外部値計算回路14で計算され
た符号ビットwの外部値Le(w )は軟出力として出
力されるとともに、加算回路11Bに出力される。加算
回路11Bでは、加算回路11Aの軟入力値L(w
)と外部値計算回路14で計算された外部値Le(w
)が加算されてLLRが生成される。生成されたL
LRは判定回路15に入力されて正であるか否かが判
定される。正であればwに0がセットされ、負であれ
ばwに1がセットされて出力される。
【0098】この実施の形態2の2元線形ブロック符号
の軟入力軟出力復号装置は、上述したように高速アダマ
ール変換を利用して高速に外部値を計算できる効果があ
る。また、積符号を軟入力軟出力繰り返し復号する場合
に、要素符号の復号に軟入力軟出力復号装置を適用すれ
ば高速な積符号の復号装置が構成できる。
【0099】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、生成
ステップで生成された硬判定データをアダマール変換し
て第1のデータ系列を生成し、その信頼度情報をアダマ
ール変換して第2のデータ系列を生成するアダマール変
換ステップを設けるように構成したので、2元線形ブロ
ック符号の軟入力軟出力復号を少ない計算量とメモリ容
量で行うことができる効果がある。
【0100】この発明によれば、事後値計算ステップが
2元線形ブロック符号C1、C2から構成された積符号
を復号する場合、C1符号の事後値を計算すると、その
事後値をC2符号の事前値として軟入力値計算ステップ
に与え、C2符号の事後値を計算すると、その事後値を
C1符号の事前値として軟入力値計算ステップに与える
ように構成したので、積符号の軟入力軟出力復号を少な
い計算量とメモリ容量で行うことができる効果がある。
【0101】この発明によれば、軟入力値変換回路によ
り生成された硬判定データをアダマール変換して第1の
データ系列を生成し、その信頼度情報をアダマール変換
して第2のデータ系列を生成するアダマール変換回路を
設けるように構成したので、2元線形ブロック符号の軟
入力軟出力復号を少ない計算量とメモリ容量で行うこと
ができる効果がある。
【0102】この発明によれば、事後値計算回路が2元
線形ブロック符号C1、C2から構成された積符号を復
号する場合、C1符号の事後値を計算すると、その事後
値をC2符号の事前値として軟入力値計算回路に与え、
C2符号の事後値を計算すると、その事後値をC1符号
の事前値として軟入力値計算回路に与えるように構成し
たので、積符号の軟入力軟出力復号を少ない計算量とメ
モリ容量で行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 集合Qの2元X=(x,x)、Y=(y,
)の和X+Y=Z=(z,z)を計算するフローチ
ャートである。
【図2】 S(0) とS(1) (m=1,2,…,N−
1,N)の計算を示すフローチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態2による軟入力軟出力
復号装置を示す構成図である。
【図4】 S(0) とS(1) (m=1,2,…,N−
1,N)を計算する回路を示す構成図である。
【図5】 Q加算回路の構成を示す回路図である。
【図6】 積符号の一般的な構成を示す説明図である。
【図7】 一般的なディジタル通信システムを示す構成
図である。
【図8】 (7,3)巡回符号の符号器の構成を示すブ
ロック図である。
【図9】 (7,3)巡回符号のトレリス線図を示す説
明図である。
【図10】 積符号の軟入力軟出力繰り返し復号法を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
11A,11B 整数の加算回路、12 変換テーブ
ル、13A 第1の高速アダマール変換回路、13B
第2の高速アダマール変換回路、14 外部値計算回
路、15 判定回路、31 Q加算回路、32A,32
B,32C,32Dスイッチ、33A,33B セレク
タ、34 整数の加算回路、35 論理積ゲート、36
A,36B −1倍回路、41A,41B 整数の加算
回路、42A,42B,42C,42D セレクタ、4
3A,43B ルックアップテーブル、44 判定回
路、45 判定回路、46A,46B −1倍回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 隆彦 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 吉田 英夫 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5B001 AA01 AA08 AA13 AB02 AB03 AC01 AD06 5J065 AC02 AD05 AF03 AG05 AH02 AH07 AH21

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信路値と事前値から軟入力値を計算す
    る軟入力値計算ステップと、上記軟入力値計算ステップ
    で計算された軟入力値から硬判定データと信頼度情報を
    生成する生成ステップと、上記生成ステップで生成され
    た硬判定データをアダマール変換して第1のデータ系列
    を生成し、その信頼度情報をアダマール変換して第2の
    データ系列を生成するアダマール変換ステップと、上記
    アダマール変換ステップで生成された第1及び第2のデ
    ータ系列から外部値を計算する外部値計算ステップと、
    上記軟入力値計算ステップで計算された軟入力値と上記
    外部値計算ステップで計算された外部値を加算して事後
    値を計算する事後値計算ステップと、上記事後値計算ス
    テップで計算された事後値から情報系列を推定する情報
    系列推定ステップとを備えた軟入力軟出力復号方法。
  2. 【請求項2】 事後値計算ステップは、2元線形ブロッ
    ク符号C1、C2から構成された積符号を復号する場
    合、C1符号の事後値を計算すると、その事後値をC2
    符号の事前値として軟入力値計算ステップに与え、C2
    符号の事後値を計算すると、その事後値をC1符号の事
    前値として軟入力値計算ステップに与えることを特徴と
    する請求項1記載の軟入力軟出力復号方法。
  3. 【請求項3】 通信路値と事前値から軟入力値を計算す
    る軟入力値計算回路と、上記軟入力値計算回路により計
    算された軟入力値から硬判定データと信頼度情報を生成
    する軟入力値変換回路と、上記軟入力値変換回路により
    生成された硬判定データをアダマール変換して第1のデ
    ータ系列を生成し、その信頼度情報をアダマール変換し
    て第2のデータ系列を生成するアダマール変換回路と、
    上記アダマール変換回路により生成された第1及び第2
    のデータ系列から外部値を計算する外部値計算回路と、
    上記軟入力値計算回路により生成された軟入力値と上記
    外部値計算回路により計算された外部値を加算して事後
    値を計算する事後値計算回路と、上記事後値計算回路に
    より計算された事後値から情報系列を推定する情報系列
    推定回路とを備えた軟入力軟出力復号装置。
  4. 【請求項4】 事後値計算回路は、2元線形ブロック符
    号C1、C2から構成された積符号を復号する場合、C
    1符号の事後値を計算すると、その事後値をC2符号の
    事前値として軟入力値計算回路に与え、C2符号の事後
    値を計算すると、その事後値をC1符号の事前値として
    軟入力値計算回路に与えることを特徴とする請求項3記
    載の軟入力軟出力復号装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004088866A1 (en) * 2003-03-31 2004-10-14 Samsung Electronics Co. Ltd. Apparatus for decoding an error correction code in a communication system and method thereof

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