JP2002344241A - 発振回路 - Google Patents

発振回路

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JP2002344241A
JP2002344241A JP2001148896A JP2001148896A JP2002344241A JP 2002344241 A JP2002344241 A JP 2002344241A JP 2001148896 A JP2001148896 A JP 2001148896A JP 2001148896 A JP2001148896 A JP 2001148896A JP 2002344241 A JP2002344241 A JP 2002344241A
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oscillation
cmos inverter
circuit
terminal
channel mos
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JP2001148896A
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Eiichi Hasegawa
栄一 長谷川
Kazuhisa Oyama
和久 大山
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Nippon Precision Circuits Inc
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Nippon Precision Circuits Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発振起動性を損ねることなく、発振回路の低
消費電力化を図る。 【解決手段】 検出回路OPCによって発振信号が所定
の振幅値となり、発振動作が初期状態から定常状態へと
移行したことを検出してPチャネルMOSトランジスタ
P1をオンとしてCMOSインバータIV0の入力端子
INと電源端子VDDとの間にキャパシタCAを接続す
る。初期状態では負荷容量を小さくして低消費電力化に
対応するCMOSインバータIV0のコンダクタンスg
mの低下分を相殺し、良好な発振起動性を維持するため
に必要な負性抵抗を得、定常状態では負荷容量を大きく
して発振周波数のばらつきを抑える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発振回路に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】現在、低消費電力の発振回路としては、
図8に示すようなものである。発振増幅部としてのCM
OSインバータiv1の入力端子in、出力端子out
間に帰還抵抗rfを接続し、入力端子inと電源端子V
DD(例えば、3V)との間に負荷容量としてのキャパ
シタcgを接続してある。入力端子inとキャパシタc
gとの接続点には圧電振動子としての水晶振動子xlの
一方の端子を外付けするため端子xinが接続されてい
る。出力端子outと電源端子VDDとの間に出力端子
out側の負荷容量となるキャパシタcdを接続してあ
る。出力端子outとキャパシタcdとの接続点には圧
電振動子としての水晶振動子xlの他方の端子を外付け
するため端子xoutが設けられる。
【0003】また、CMOSインバータiv1の正、負
の電源端子はそれぞれPチャネルMOSトランジスタp
0、NチャネルMOSトランジスタn0を介して電源端
子VDD、VSSに接続されている。これらトランジス
タのオン抵抗によってCMOSインバータiv1に供給
される電流値が制限され、低消費電力化を進めるもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8の
ものでは、CMOSインバータiv1に供給する電流値
を制限することによってそのコンダクタンスgmが低下
する。これによって発振起動性が損なわれ、発振動作の
初期状態から定常状態への移行時間が長くなる。これは
次の理由による。
【0005】水晶振動子xlからみた発振回路の等価回
路は図3に示され、発振回路は、負性抵抗−RLおよび
負荷容量CLが水晶振動子xlに直列に接続されたもの
と見なせる。負性抵抗−RLが水晶振動子xlの等価抵
抗より大きければ発振動作が行われ、負性抵抗−RLを
大きくするにつれて発振起動性が良好となる。この負性
抵抗−RLは、発振周波数の角周波数をωとし、負荷容
量としてのキャパシタcg、cdの容量値をcg、cd
とすると、−RL≒−gm/(ω2・cd・cg)と表
される。コンダクタンスgmを小さくしながら負性抵抗
を維持するためにはCg、Cdを小さくする必要があ
る。
【0006】負荷容量CLは、CL≒cd・cg/(c
d+cg)で表され、発振回路の負荷容量CL−発振周
波数f特性は図9に示すようになり、負荷容量CLが小
さくなるにつれて、負荷容量CLの変化に対する発振周
波数の変化が大きくなる。このため、キャパシタcg、
cdの容量値が小さくなるにつれて発振周波数を精度良
く合わせ込むことは難しくなる。また、水晶振動子xl
の等価回路は図10のように示せ、水晶振動子xlは、
等価抵抗R1、キャパシタC1およびインダクタL1か
らなる直列回路をキャパシタC0に並列に接続したもの
とみなせる。キャパシタC0、C1の容量値をC0、C
1とし、インダクタL1のインダクタンスをL1とし、
水晶振動子xlの基本周波数をfsとすると、発振周波
数fは、f≒fs・√(1+(C1/(C0+C
L)))と示せる。基本周波数をfsは、fs≒1/
(2π・√(L1・C1))と示せる。これらの式から
分かるように負荷容量CLが小さくなるにつれて、発振
周波数fは基本周波数fsの効果が支配的になり、水晶
振動子のばらつき等の影響を受けやすくなる。従って、
負荷容量CLとなるキャパシタcd、cgの容量値を小
さくすることは、発振周波数に対する水晶振動子xlの
ばらつき等による影響を抑える面からも好ましくない。
【0007】以上のことから、コンダクタンスgmを小
さくしながら、キャパシタcd、cgの容量値を小さく
することによって必要な負性抵抗−RLを維持すること
は難しい。従って、発振起動性を損ねることなく、発振
回路の低消費電力化を図ることは困難なことであった。
【0008】そこで本発明の目的は、発振起動性を損ね
ることなく、発振回路の低消費電力化を進めることにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の発振回路は、C
MOSインバータを有し、当該CMOSインバータの出
力端子と入力端子との間に圧電振動子が接続される発振
増幅部と、上記CMOSインバータの出力端子および/
または入力端子と電源端子との間に容量素子を選択的に
接続するスイッチング素子とを備え、上記発振増幅部の
発振動作が初期状態にあるときには上記スイッチング素
子をオフとすることを特徴とする。
【0010】本発明の発振回路は、上記容量素子及び上
記スイッチング素子の複数個を備え、当該複数のスイッ
チング素子により上記容量素子の複数個を選択的に接続
することが好ましい。
【0011】本発明の発振回路は、上記スイッチング素
子はMOSトランジスタであり、当該MOSトランジス
タはゲートに印加される制御電圧によってオン抵抗を制
御されることが好ましい。
【0012】本発明の発振回路は、上記CMOSインバ
ータの発振信号が所定の振幅値となったことを検出して
検出出力を発生する検出回路を備え、上記検出出力の発
生に応答して上記スイッチング素子をオンとすることが
好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を実施例に基づき詳細に説明する。図1は
本発明の第1実施例の発振回路の構成を説明する電気回
路図であり、まず、本例の回路構成について説明する。
本例の発振回路1では、発振増幅部としてのCMOSイ
ンバータIV0の入力端子IN、出力端子OUT間に圧
電振動子としての水晶振動子XLを外付けしてある。C
MOSインバータIV0には、電流制限素子としてのP
チャネルMOSトランジスタP0、NチャネルMOSト
ランジスタN0を介して電流供給をし、発振回路1を低
消費電力構成としてある。CMOSインバータIV0
は、図示しないPチャネルMOSトランジスタ、Nチャ
ネルMOSトランジスタの互いのゲート同士を接続して
入力端子INとしてあり、互いのドレイン同士を接続し
て出力端子としてあり、PチャネルMOSトランジスタ
のソースを正の電源端子PPとしてあり、NチャネルM
OSトランジスタのソースを負の電源端子NPとしてあ
る。正の電源端子PPはソースを高電位側の電源端子V
DD(例えば、3V)に接続したPチャネルMOSトラ
ンジスタP0のドレインに接続され、負の電源端子NP
はソースを低電位側の電源端子VSS(例えば、0V)
に接続されたNチャネルMOSトランジスタN0のドレ
インに接続される。PチャネルMOSトランジスタP0
のゲートは電源端子VSSに接続され、NチャネルMO
SトランジスタN0のゲートは電源端子VDDに接続さ
れ、これらのトランジスタは共にオンとされる。これら
PチャネルMOSトランジスタP0、NチャネルMOS
トランジスタN0を介してCMOSインバータIV0に
供給される電流は、これらのトランジスタのオン抵抗に
よって制限される。CMOSインバータIV0の入力端
子IN、出力端子OUT間に帰還抵抗Rfを接続してあ
り、CMOSインバータIV0の入力端子IN、出力端
子OUTにそれぞれ負荷容量となるキャパシタCG、C
Dを接続してある。キャパシタCG、CDの他方の端子
は共に電源端子VDDに接続される。
【0014】さらに、発振回路1では、CMOSインバ
ータIV0の入力端子INと電源端子VDDとの間には
キャパシタCAとPチャネルMOSトランジスタP1と
の直列回路が接続される。PチャネルMOSトランジス
タP1のゲートに後述する検出回路OPCからの“L”
または“H”の2値の制御信号を印加することにより、
PチャネルMOSトランジスタP1のオン、オフの状態
を制御し、キャパシタCAをCMOSインバータIV0
の入力端子INと電源端子VDDとの間に選択的に接続
する。
【0015】検出回路OPCは、CMOSインバータI
V1、IV2、IV3、IV4、CMOSナンドゲート
ND1、キャパシタC3からなる。CMOSインバータ
IV1は、図2(B)に示すような入出力特性を有して
おり、その反転電位はこの実施例では1.2Vである。
以下、このようなCMOSインバータには、インバータ
記号に“L”を付す。CMOSインバータIV2は、図
2(C)に示すような入出力特性を有しており、その反
転電位はこの実施例では1.8Vである。以下、このよ
うなCMOSインバータには、インバータ記号に“H”
を付す。なお、インバータ記号に“L”または“H”を
付してないものは、特に断らない限り、CMOSインバ
ータIV0と同様に、図2(A)に示すような入出力特
性を有し、その反転電位はこの実施例では1.5Vであ
る。CMOSインバータIV1の入力端子とCMOSイ
ンバータIV2の入力端子とは端子aで接続され、CM
OSインバータIV0の出力端子OUTに接続される。
CMOSインバータIV1の出力端子はCMOSインバ
ータIV3を介してCMOSナンドゲートND1の一方
の入力端子に接続される。CMOSインバータIV2の
出力端子はCMOSナンドゲートND1の他方の入力端
子に接続される。CMOSナンドゲートND1の出力端
子とCMOSインバータIV4の入力端子との接続点で
ある端子bは、キャパシタC3を介して電源端子VDD
(ここでは、3Vとする。)に接続される。このような
構成により、CMOSインバータIV0の出力端子OU
Tからの発振信号の電位が1.2V以下または1.8V
以上となっている間、キャパシタC3は放電され、端子
bの電位は徐々に上昇し、端子bの電位がCMOSイン
バータIV4の反転電位1.5Vを越えると検出回路O
PCの出力端子cは“L”となり、これを発振信号が所
定の振幅値となって発振回路が定常振幅の発振動作とな
ったことを示す検出出力とする。端子cはPチャネルM
OSトランジスタP1のゲートに接続されており、これ
をオンとする。
【0016】次に本例の動作について説明する。まず、
発振回路1の動作概要を図3に示す等価回路を参照しな
がら説明する。発振回路1では、水晶振動子XLと負荷
容量CLと負性抵抗−RLとによる直列回路が形成され
る。キャパシタCD、CG、CAの容量値をCD、C
G、CAとすれば、負荷容量CLは、PチャネルMOS
トランジスタP1がオフの場合、CL≒CD・CG/
(CD+CG)となり、PチャネルMOSトランジスタ
P1がオフの場合、CL≒CD・(CG+CA)/(C
D+CG+CA)となる。このように本例では、Pチャ
ネルMOSトランジスタP1をオフとすることにより負
荷容量CLを小さくし、オンとすることにより大きくす
る。
【0017】また、CMOSインバータIV0のコンダ
クタンスをgmとし、発振周波数の角周波数をωとする
と、負性抵抗−RLは、PチャネルMOSトランジスタ
P1がオフの場合、−RL≒−gm/(ω2・CD・C
G)となり、PチャネルMOSトランジスタP1がオン
の場合、−RL≒−gm/(ω2・CD・(CG+C
A))となる。このように本例では、PチャネルMOS
トランジスタP1をオフ、オンとすることにより、負性
抵抗−RLを大きく、小さくしてある。
【0018】本例では発振動作の初期状態にあっては、
PチャネルMOSトランジスタP1をオフとして負性抵
抗−RLを大きくして発振起動性を良好なものとする。
発振動作が初期状態から定常状態へ移行した後には、P
チャネルMOSトランジスタP1をオンとして負荷容量
CLを大きくすることにより、負荷容量CLのばらつき
および水晶振動子XLの基本周波数のばらつきによる発
振周波数のばらつきを小さくしてある。
【0019】次に本例の発振回路の発振動作を図4の波
形図を参照しながら説明する。図3(A)はCMOSイ
ンバータIV0出力端子OUTに接続される検出回路O
PCの端子aの電圧波形を示し、同図(B)は検出回路
OPCの端子bの電圧波形を示し、同図(C)は検出回
路OPCの出力端子cの電圧波形を示してある。
【0020】図3(A)に示すように、発振回路の発振
動作の初期状態では、CMOSインバータIV0からの
発振信号の電位がCMOSインバータIV1の反転電位
(1.2V)とCMOSインバータIV2の反転電位
(1.8V)との間にあり、CMOSインバータIV1
の論理出力値は“L”、CMOSインバータIV2の論
理出力値は“H”である。また、CMOSナンドゲート
ND1の論理出力値は“L”となり、キャパシタC3は
充電された状態にある。これにより、CMOSインバー
タIV4の論理出力値は“H”となり、すなわち、出力
端子cは“H”となる。検出回路OPCの端子cの
“H”により、PチャネルMOSトランジスタP1はオ
フとされており、キャパシタCAはCMOSインバータ
IV0の入力端子INと電源端子VDDとの間に接続さ
れず、負荷容量CLは小さくされている。その分負性抵
抗−RLを大きくでき、低消費電力化によってCMOS
インバータIV0のコンダクタンスgmが低下していて
も発振起動性は良好なままに維持される。
【0021】図4(B)に示すように、発振信号の発振
電位がCMOSインバータIV1の反転電位(1.2
V)よりも低くなる、またはCMOSインバータIV2
の反転電位(1.8V)よりも高くなると、CMOSナ
ンドゲートND1の論理出力値は“H”となり、このと
き、キャパシタC3の値及びCMOSナンドゲートND
1を構成するMOSトランジスタのオン抵抗の値を適当
に選定することにより、キャパシタC3は放電され、キ
ャパシタC3の両端間の充電電圧が下降し、キャパシタ
C3の端子bの電位が上昇する。
【0022】発振信号の振幅値の増加に従ってキャパシ
タC3の端子bの電位上昇が繰り返され、CMOSイン
バータIV4の入力電位がその第1の反転電位(1.5
V)よりも高くなると、図4(C)に示すようにCMO
SインバータIV4の論理出力値が“H”から“L”に
反転する。これにより、PチャネルMOSトランジスタ
P1をオンとなり、キャパシタCAをCMOSインバー
タIV0の入力端子INと電源端子VDDとの間に接続
する。これにより、負荷容量CLが増加する。負荷容量
CLを大きくすることにより、負荷容量CLのばらつき
および水晶振動子XLの基本周波数のばらつきによる発
振周波数のばらつきを抑えることができる。
【0023】以上のように本例では、発振回路の発振動
作の初期状態において、PチャネルMOSトランジスタ
P1をオフとして負荷容量CLを小さくすることによっ
て負性抵抗−RLを大きくでき、その分CMOSインバ
ータIV0のコンダクタンスgmを小さくして低消費電
力化を図ることができるとともに、発振回路の発振動作
の定常状態においては、PチャネルMOSトランジスタ
P1をオンとして負荷容量CLを大きくすることによっ
て、負荷容量CLのばらつきおよび水晶振動子XLの基
本周波数のばらつきによる発振周波数のばらつきを抑え
ることができる。すなわち、キャパシタCD、CG、C
Aおよび水晶振動子XLの精度に余裕ができ、高精度に
発振動作する発振回路が提供可能となる。
【0024】次に本発明の第2実施例の発振回路につい
て説明する。上記第1実施例ではPチャネルMOSトラ
ンジスタP1のゲートに2値の論理レベルの制御信号印
加して単純にオン、オフすることとして述べたが、本発
明はこれに限るものではない。例えば、図5に示すよう
に構成しても良い。図5において図1と同じ符号は図1
と同じ構成要素を示すこととし、以降に述べる各図にお
いても同様とする。本例では、検出回路OPCの検出出
力の後段にレベル制御回路LCを挿入して、端子cの出
力が“L”となった後に図示しない制御回路によって指
定される多値の論理レベルの制御信号を発生し、これを
PチャネルMOSトランジスタP1のゲートに与えてP
チャネルMOSトランジスタP1のオン抵抗を制御して
キャパシタCLに対するキャパシタCAの効果を制御す
るようにしてある。このように構成することによれば、
端子cの出力が“L”となった後に負荷容量CLに対す
るキャパシタCAの効果を段階的に大きくするようにす
れば、負性抵抗−RLを段階的に減少させることがで
き、発振動作の初期状態から定常状態への移行時に負性
抵抗−RLが急激に変化することによって発振信号が不
安定になることを抑えることができる。また、発振周波
数の変動を相殺するように負荷容量CLを精密に制御可
能となり、さらに高精度に発振動作する発振回路を提供
することが可能となる。
【0025】次に本発明の第3実施例の発振回路につい
て説明する。上記第1実施例ではCMOSインバータI
V0の入力端子INと電源端子VDDとの間にPチャネ
ルMOSトランジスタP1とキャパシタCAとの直列回
路の1つを接続したが、本発明はこれに限るものではな
い。例えば、図6に示すようにCMOSインバータIV
0の入力端子INと電源端子VDDとの間にこのような
直列回路の複数を接続しても良い。これは、CMOSイ
ンバータIV0の入力端子INと電源端子VDDとの間
にPチャネルMOSトランジスタP1〜P1とキャパシ
タCA〜CAとをそれぞれ直列に接続し、選択回路SE
LからPチャネルMOSトランジスタP1〜P1のゲー
トに制御信号を与えてこれらのオン、オフを制御するよ
うにしても良い。選択回路SELは検出回路OPCの端
子cと接続されて検出出力を受けており、端子cの出力
が“L”となるまでPチャネルMOSトランジスタP1
〜P1を総てオフとし、端子cの出力が“L”となった
後に図示しない制御回路からの制御信号に応じてPチャ
ネルMOSトランジスタP1〜P1を選択的にオンとす
る。これにより、キャパシタCA〜CAの少なくとも何
れか1またはこれらの組合せによる合成容量によって負
荷容量CLが定まる。このように構成することによれ
ば、端子cの出力が“L”となった後に負荷容量CLに
対するキャパシタCA〜CAの効果を段階的に大きくす
るようにすれば、負性抵抗−RLを段階的に減少させる
ことができ、発振動作の初期状態から定常状態への移行
時に負性抵抗−RLが急激に変化することによって発振
信号が不安定になることを抑えることができる。また、
発振周波数の変動を相殺するように負荷容量CLを精密
に制御可能となり、さらに高精度の発振動作の発振回路
を提供することが可能となる。
【0026】次に本発明の第4実施例の発振回路につい
て説明する。上記第1実施例では、キャパシタCAをC
MOSインバータIV0の入力端子側に接続し、キャパ
シタCG、CDを高電位側の電源端子VDDに接続し、
CMOSインバータIV0への電流制限素子を、高、低
電位側にそれぞれ1つ設けたが、本発明はこれに限るも
のではない。例えば、図7に示すように構成しても良
い。
【0027】本例では、CMOSインバータIV0の入
力端子IN、出力端子OUTと低電位側の電源端子VS
Sとの間にそれぞれキャパシタCG’、CD’を接続し
てある。
【0028】また、CMOSインバータIV0の正の電
源端子PPと電源端子VDDとの間に電流制限素子とし
てPチャネルMOSトランジスタP0〜P0が複数接続
されており、負の電源端子NPと電源端子VSSとの間
に電流制限素子としてNチャネルMOSトランジスタN
0〜N0が複数接続されている。第1選択回路SEL1
は、検出回路OPCの検出出力に応じて、PチャネルM
OSトランジスタP0〜P0、NチャネルMOSトラン
ジスタN0〜N0を選択的にオン、オフしてCMOSイ
ンバータIV0へ供給される電流値を制御してCMOS
インバータIV0の発振信号が所定の振幅値となるよう
に制御する。例えば、第1選択回路SEL1は、CMO
SインバータIV0への電流供給の開始時には全てのト
ランジスタを介してCMOSインバータIV0へ大電流
を流し、検出回路OPCの検出出力が“L”となれば、
所定の個数だけ所定のサイクルで段階的にMOSトラン
ジスタをオフとし、検出回路OPCの検出出力が“H”
となれば逆に段階的にオンとする。
【0029】また、CMOSインバータIV0の入力端
子INと電源端子VDDとの間にPチャネルMOSトラ
ンジスタP1〜P1とキャパシタCA1〜CA1とをそ
れぞれ直列に接続してあり、入力端子INと電源端子V
SSとの間にNチャネルMOSトランジスタN1〜N1
とキャパシタCA2〜CA2とをそれぞれ直列に接続し
てあり、出力端子OUTと電源端子VDDとの間にPチ
ャネルMOSトランジスタP1〜P1とキャパシタCA
1〜CA1とをそれぞれ直列に接続してあり、出力端子
OUTと電源端子VSSとの間にNチャネルMOSトラ
ンジスタN1〜、N1とキャパシタCA2〜CA2とを
それぞれ直列に接続してある。第2選択回路SEL2
は、検出回路OPCの検出出力に応じて、PチャネルM
OSトランジスタP1〜P1、NチャネルMOSトラン
ジスタN1〜N1を選択的にオン、オフして負荷容量C
Lを制御する。例えば、第2選択回路SEL2は、検出
回路OPCの検出出力が“L”となるまで全てのMOS
トランジスタをオフとし、検出回路OPCの検出出力が
“L”となれば、所定のサイクルで段階的にMOSトラ
ンジスタをオンとする。
【0030】このように構成すれば、発振動作の初期状
態には負荷容量CLを最小にするとともに、CMOSイ
ンバータIV0への電流供給を最大とし、CMOSイン
バータIV0のコンダクタンスgmを最大とすることに
より、最大限の負性抵抗−RLを得ることができ、さら
に発振起動性を向上させることが可能となる。これとと
もに、検出回路OPCよりの検出出力が“L”となり、
発振動作が定常状態になったと見なせるタイミングの後
は、段階的に電流供給を減少させ、段階的に負荷容量C
Lを増加させることにより、発振動作を安定して定常状
態へ移行させることができ、それ以降は可及的に低消費
電力動作を行わせることができる。
【0031】また、上述の各実施例では、CMOSイン
バータの出力端子および/または入力端子と電源端子と
の間に容量素子を選択的に接続するスイッチング素子と
してMOSトランジスタを用いることとしたが、本発明
はこれに限るものではない。スイッチング素子として
は、トランスミッションゲートを用いても良く、様々な
ものが使用可能である。
【0032】また、上述の各実施例では検出回路OPC
を用いることとしたが、本発明はこれに限るものではな
く様々な構成の検出回路が利用できる。例えば、検出回
路OPCにおいてCMOSインバータIV4の代わりに
シュミットインバータを用いても良く、このようにすれ
ば、発振回路の発振初期動作から定常振幅動作への移行
期にあって端子bの電位が特定の電位の近傍に長く滞留
するような場合でも、端子bの電位の変動をシュミット
インバータの図2(D)に示すようなヒステリシス特性
によって吸収し、検出回路OPCの変動を抑えることが
でき、スイッチング素子のオン、オフ状態を安定させる
ことができる。
【0033】また、上述の各実施例のように実際にCM
OSインバータIV0からの発振信号を監視する検出回
路OPCを用いる他、パワーオンリセット回路等を設
け、発振回への電力供給から所定期間経過したことをも
って発振動作が初期状態から定常状態へ移ったものと
し、発振回路への電力供給から所定期間経過した後に立
ち下がるパワーオンリセット回路の出力によってスイッ
チング素子をオンとしても良いし、発振回路を制御する
外部回路によって発振動作が初期状態と見なせる期間ス
イッチング素子をオフとしても良い。本発明では発振動
作が初期状態と見なせる期間スイッチング素子をオフと
する構成を備えていれば良い。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、発振動作の初期状態に
あってはスイッチング素子により、発振増幅部のCMO
Sインバータから容量素子を切り離す。このため、発振
動作の初期状態にあっては、負荷容量を小さくでき、良
好な発振起動性が得られる程度に必要な負性抵抗を維持
しながら、負荷容量を小さくできる分だけCMOSイン
バータのコンダクタンスgmを小さくでき、低消費電力
化が可能となる。
【0035】発振動作が初期状態から定常状態に移行し
た後、例えば、検出回路によって、インバータの発振信
号が所定の振幅値となったことを検出し、これを発振動
作が初期状態から定常状態に移行したことを示す検出出
力として発生し、この検出出力の発生に応答してスイッ
チング素子をオンとし、CMOSインバータに容量素子
を接続して負荷容量を大きくする。これにより、負荷容
量ばらつきおよび水晶振動子の基本周波数のばらつきに
よる発振周波数のばらつきを抑えることができ、高精度
に発振動作する発振回路を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の発振回路の構成を示す電
気回路図。
【図2】図1の各CMOSインバータの出力電圧−入力
電圧特性を示す特性図。
【図3】図1の動作説明のための等価回路図。
【図4】図1の動作説明のための電圧波形図。
【図5】本発明の第2実施例の発振回路の構成を示す電
気回路図。
【図6】本発明の第3実施例の発振回路の構成を示す電
気回路図。
【図7】本発明の第4実施例の発振回路の構成を示す電
気回路図。
【図8】従来の発振回路の構成を示す電気回路図。
【図9】発振回路の負荷容量−発振周波数特性を示す特
性図。
【図10】水晶振動子の等価回路図。
【符号の説明】
IV0 インバータ(CMOSインバータ) XL 圧電振動子(水晶振動子) P1〜P1 スイッチング素子(PチャネルMOS
トランジスタ) CA〜CA 容量素子(キャパシタ) OPC 検出回路 N1〜N1 スイッチング素子(NチャネルMOS
トランジスタ) CA1〜CA1 容量素子(キャパシタ) CA2〜CA2 容量素子(キャパシタ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J079 AA04 BA22 BA41 EA03 FA05 FA14 FA21 FB03 FB31 GA04 GA09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CMOSインバータを有し、当該CMO
    Sインバータの出力端子と入力端子との間に圧電振動子
    が接続される発振増幅部と、 上記CMOSインバータの出力端子および/または入力
    端子と電源端子との間に容量素子を選択的に接続するス
    イッチング素子とを備え、 上記発振増幅部の発振動作が初期状態にあるときには上
    記スイッチング素子をオフとすることを特徴とする発振
    回路。
  2. 【請求項2】 上記容量素子及び上記スイッチング素子
    の複数個を備え、当該複数のスイッチング素子により上
    記容量素子の複数個を選択的に接続することを特徴とす
    る請求項1に記載の発振回路。
  3. 【請求項3】 上記スイッチング素子はMOSトランジ
    スタであり、当該MOSトランジスタはゲートに印加さ
    れる制御電圧によってオン抵抗を制御されることを特徴
    とする請求項1または2に記載の発振回路。
  4. 【請求項4】 上記CMOSインバータの発振信号が所
    定の振幅値となったことを検出して検出出力を発生する
    検出回路を備え、上記検出出力の発生に応答して上記ス
    イッチング素子をオンとすることを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれかに記載の発振回路。
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