JP2002342783A - 画像生成システム、画像生成方法および情報記憶媒体 - Google Patents

画像生成システム、画像生成方法および情報記憶媒体

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JP2002342783A
JP2002342783A JP2001144677A JP2001144677A JP2002342783A JP 2002342783 A JP2002342783 A JP 2002342783A JP 2001144677 A JP2001144677 A JP 2001144677A JP 2001144677 A JP2001144677 A JP 2001144677A JP 2002342783 A JP2002342783 A JP 2002342783A
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Takashi Yokota
隆 横田
Hiroyuki Murata
弘幸 村田
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Namco Ltd
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Namco Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テクスチャ情報のマッピングを行う際に、効
率的にメモリを使用することのできる画像生成システ
ム、画像生成方法および情報記憶媒体を提供すること。 【解決手段】 所定の記憶領域に記憶され、色情報およ
びα情報を含むテクスチャ情報を有する複数のテクセル
から少なくとも1つのテクセルを選択してマッピング処
理を行う場合に、α情報に半透明情報以外の画像生成用
情報を含め、α変換パラメータに基づき、前記α情報か
ら半透明情報以外の画像生成用情報を抽出する画像生成
用情報抽出部312を設け、抽出された画像生成用情報
に基づき、マッピング処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】テクスチャ情報をより効率的
に利用するための画像生成システム、画像生成方法およ
び情報記憶媒体に関する。
【0002】
【背景技術および発明が解決しようとする課題】テクセ
ルを、画像表示用のセル、すなわち、ピクセルへ座標変
換(マッピング)することによりテクスチャマッピング
が行われる。
【0003】一般に、テクセル毎に設けられるテクスチ
ャ情報は、R、G、Bの各輝度信号(各8ビット)およ
びαデータ(8ビット)の合計32ビットで構成され
る。
【0004】ここで、αデータは不透明度を示すデータ
として用いられるが、画像の種類によっては必ずしも透
明度を段階的に示す必要はない。
【0005】また、画像の表現手法としては、透明度だ
けでなく、フェード効果や環境マッピング等の種々の手
法が用いられているが、フェード効果の有無等を示すデ
ータは、テクスチャ情報とは別に設けられている。
【0006】したがって、このαデータのデータ領域で
ある8ビットを、フェード効果の有無等を示すデータと
して用いることができれば、より効率的にメモリを使用
でき、かつ、多彩な画像表現がてきることになる。
【0007】本発明は、上記の課題に鑑みなされたもの
であり、その目的は、テクスチャ情報のマッピングを行
う際に、効率的にメモリを使用することのできる画像生
成システム、画像生成方法および情報記憶媒体を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る画像生成システムは、所定の記憶領域
に記憶され、色情報およびα情報を含むテクスチャ情報
を有する複数のテクセルから少なくとも1つのテクセル
を選択してマッピング処理を行うための画像生成システ
ムであって、前記α情報に半透明情報以外の画像生成用
情報を含めて前記テクスチャ情報を生成して前記記憶領
域に記憶する手段と、前記α情報の内容を示すα変換パ
ラメータを生成する手段と、前記α変換パラメータに基
づき、前記α情報から前記画像生成用情報を抽出する手
段と、を含み、抽出された画像生成用情報に基づき、画
像を生成することを特徴とする。
【0009】また、本発明に係る情報記憶媒体は、所定
の記憶領域に記憶され、色情報およびα情報を含むテク
スチャ情報を有する複数のテクセルから少なくとも1つ
のテクセルを選択してマッピング処理を行うためのプロ
グラムを記憶したコンピュータ使用可能な情報記憶媒体
であって、前記α情報に半透明情報以外の画像生成用情
報を含めて前記テクスチャ情報を生成して前記記憶領域
に記憶する手段と、前記α情報の内容を示すα変換パラ
メータを生成する手段と、前記α変換パラメータに基づ
き、前記α情報から前記画像生成用情報を抽出する手段
と、をコンピュータに実現させるためのプログラムを含
むことを特徴とする。
【0010】また、本発明に係るプログラムは、上記各
手段を実現するためのモジュールを含むことを特徴とす
る。
【0011】また、本発明に係る画像生成方法は、色情
報およびα情報を含むテクスチャ情報を有する複数のテ
クセルから少なくとも1つのテクセルを選択してマッピ
ング処理を行う画像生成システム用の画像生成方法にお
いて、α変換パラメータに基づき、前記α情報から半透
明情報以外の画像生成用情報を抽出する工程と、抽出さ
れた画像生成用情報に基づき、画像を生成する工程と、
を含むことを特徴とする。
【0012】本発明によれば、α情報に半透明情報以外
の画像生成用情報を含め、マッピング処理を行う際に画
像生成用情報を抽出することにより、画像生成用情報の
ために設けていた記憶領域を節約することができる。
【0013】これにより、テクスチャ情報のマッピング
を行う際に、効率的にメモリを使用することができる。
【0014】また、前記画像生成システム、前記画像生
成方法、前記情報記憶媒体および前記プログラムにおい
て、前記α変換パラメータは、プリミティブ面ごとに設
けられてもよい。
【0015】これによれば、プリミティブ面ごとにα変
換パラメータを設けることにより、各プリミティブ面に
適応した画像処理を行うことができる。
【0016】なお、ここで、プリミティブ面とは、所定
の画像処理単位として表されるものであり、具体的に
は、例えば、ポリゴン、ポリゴンの集合体、ピクセル、
ウインド等が該当する。
【0017】すなわち、画像生成を行う場合、ある時点
ではポリゴン単位に処理を行っており、他の時点ではピ
クセル単位に処理を行っている。これら一連の画像生成
の流れの中で、プリミティブ面ごとにα変換パラメータ
を設けることにより、各画像処理の段階に適応した画像
処理を行うことができる。
【0018】また、前記画像生成システム、前記画像生
成方法、前記情報記憶媒体および前記プログラムにおい
て、前記α変換パラメータは、前記α情報の全ビットを
不透明度として適用するか、不透明度以外の情報として
使用するか指定するための情報を含んでもよい。
【0019】これによれば、前記α情報の全ビットを不
透明度として適用するか、不透明度以外の情報として使
用するか指定するための専用の情報を設けることによ
り、前記α情報の全ビットを不透明度として適用するか
どうかを即座に判断することができる。
【0020】また、前記画像生成システム、前記画像生
成方法、前記情報記憶媒体および前記プログラムにおい
て、前記画像生成用情報は、適用する特殊画像効果を示
す情報を含んでもよい。
【0021】これによれば、画像生成用情報として特殊
画像効果を示す情報を含ませることにより、従来、特殊
画像効果を示すために必要であった専用の記憶領域を節
約できる。
【0022】なお、ここで、特殊画像効果としては、例
えば、フェード効果、環境マッピング等が該当する。
【0023】また、前記画像生成システム、前記画像生
成方法、前記情報記憶媒体および前記プログラムにおい
て、前記画像生成用情報は、描画モードを示す情報を含
んでもよい。
【0024】これによれば、画像生成用情報として描画
モードを示す情報を含ませることにより、従来、描画モ
ードを示すために必要であった専用の記憶領域を節約で
きる。
【0025】なお、ここで、描画モードとしては、例え
ば、線形補間処理モード(バイリニア補間、トライリニ
ア補間)、コントゥアモード等が該当する。
【0026】また、ここで、コントゥアモードとは、線
形補間処理を行わずに滑らかで明瞭な輪郭(コントゥ
ア)を表示するために用いられる描画モードのことであ
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明をフィルタリングを
行って画像を生成するための回路に適用した場合を例に
採り図面を用いつつ詳細に説明する。なお、ここで、フ
ィルタリングとは、用途に応じてテクスチャデータを加
工する処理を意味する。
【0028】テクスチャデータの用途としては、例え
ば、テクスチャマッピングがある。テクスチャマッピン
グとは、2次元のテクスチャデータの色や輝度の調整を
行って、テクスチャデータを3次元のポリゴン等に対応
付ける(マッピング)ことを意味する。
【0029】通常、テクスチャデータと、ポリゴン等は
その大きさ等が1対1に対応していないため、データの
補間処理が行われる。主な補間処理として、例えば、バ
イリニア補間処理、トライリニア補間処理等がある。
【0030】なお、ここで、バイリニア補間(バイリニ
アフィルタリングともいう。)処理とは、元のデータを
4画素ごとに照合して貼り付けるデータの1画素を作り
出すことを意味する。すなわち、バイリニア補間処理で
は、4つの値に対して1回の線形補間処理(リニア補間
処理)が行われる。
【0031】また、トライリニア補間(トライリニアフ
ィルタリングともいう。)処理とは、元のデータを4画
素ごとに照合して貼り付けるデータの1画素を作り出す
処理を2つの面に対して行って、奥行データ(所定の面
にどれだけ近いかを表す値)に基づいて理想的な1画素
を生成することを意味する。すなわち、トライリニア補
間処理では、8つの値に対して最大7回の線形補間処理
が行われる。
【0032】また、テクスチャデータは、各テクセルに
区分された複数のテクスチャ情報からなる。
【0033】図1は、ピクセルとテクセルとの関係を示
す模式図である。
【0034】バイリニア補間処理を行う場合、図1に示
すように、1つのピクセルPに対して、基本的に4つの
テクセルTa、Tb、Tc、Tdが必要となる。
【0035】図1に示すように、各テクセル(実際には
5つ以上)は、2次元座標上に配置されているものとし
て表され、それぞれTx方向の長さが1でTy方向の長
さも1であり、大きさ1の正方形状で隣接して配置され
ているものとして取り扱われる。
【0036】したがって、テクセルの座標は整数値で表
される。例えば、テクセルTaの座標は(m、n)であ
る。なお、m、nともに整数値である。
【0037】しかし、図1に示すように、ピクセル座標
とテクセル座標とが一致しない場合もあるため、ピクセ
ルPの2次元座標値であるtx0およびty0の値は小
数値を含む必要がある。
【0038】以下、tx0の整数値をtx_整数部、t
x0の小数値をtx_小数部、ty0の整数値をty_
整数部、ty0の小数値をty_小数部として説明を続
ける。
【0039】1ピクセルに必要なテクセルは、基本的に
4つと説明したが、例えば、tx_小数部=0、ty_
小数部=0の場合はテクセルTaの中心とピクセルPの
中心が重なるため、必要なテクセルはTa1つとなる。
同様に、tx_小数部、ty_小数部のどちらか一方が
0の場合は必要なテクセルは2つであり、tx_小数
部、ty_小数部ともに0でない場合は必要なテクセル
は4つである。
【0040】一般に、テクスチャ情報を有するテクセル
はテクスチャメモリに記憶されており、テクスチャマッ
ピング処理でボトルネックとなるのがテクスチャメモリ
からのテクスチャ情報の転送部分である。
【0041】ピクセル座標Pの小数部が両方とも0の場
合は1テクセル分のテクスチャ情報を転送すればよい
が、これは稀であり、その大半はピクセル座標Pの小数
部が両方とも0以外の値が入っており、4テクセル分の
テクスチャ情報の転送が必要となる。
【0042】本実施形態の第1の目的は、テクスチャメ
モリからのテクスチャ情報の転送時のボトルネックを軽
減し、高速にテクスチャマッピング処理を行うことにあ
る。
【0043】また、トライリニア補間処理を行う場合、
8テクセル分のテクスチャ情報を用いて最大7回の線形
補間処理を行う。より具体的には、トライリニア補間処
理では、画像の精細度の異なる複数(例えば8つ)の面
から2つの面を選択して各面に対してバイリニア補間処
理を行い、所定の奥行データに基づいて上記バイリニア
補間処理結果に対してさらにバイリニア補間を行う。
【0044】ここで、面について説明する。
【0045】図2は、面と精細度との関係を示す模式図
である。
【0046】面は、面0〜面7の8つの面で構成され、
各面はそれぞれ正方形状となっている。面0の一辺の長
さをaとすると、面1の長さはa/2であり、面2の長
さはa/4となる。この結果、その面積は面の値が面
1、面2と上がっていくことにより1/4倍ずつ小さく
なっていく。すなわち、面0が最も精細度が高く、面7
が最も精細度が低い。
【0047】トライリニア補間処理では、補間処理を行
うのに理想的な2つの連続する面が選択され、当該面を
結ぶ線上の理想的な点が奥行データに基づいて選択され
る。
【0048】ここで、奥行データは、ジオメトリ演算だ
けでなく、ジオメトリ演算後の描画処理におけるZバッ
ファにも利用されるため、浮動小数点形式で表されてい
る。
【0049】従来は、トライリニア補間処理で面を選択
する場合、奥行データを用いて浮動小数点演算を行って
いた。このため、回路構成が複雑となり、回路製造コス
トも高くなっていた。
【0050】バイリニア補間処理で用いられるピクセル
座標値tx0、ty0は固定小数点形式で表されてお
り、トライリニア補間処理を行うためだけに浮動小数点
演算用の回路を設けるのは回路の設計効率や製造効率が
悪い。
【0051】本実施形態の第2の目的は、奥行データを
用いた浮動小数点演算の簡略化を行うことにある。
【0052】また、上述したテクスチャ情報は、RGB
α各8ビットの合計32ビットの値として形成される。
現状では、RGBはRed、Green、Blueの輝
度値等であり、αはオパシティ(不透明度)を表す値と
して用いられている。
【0053】しかし、表示データによっては、必ずしも
不透明度を用いる必要があるとは限らず、α8ビットを
別の用途として用いることができれば、記憶容量を節約
でき、テクスチャの表現力が向上することが見込まれ
る。
【0054】本実施形態の第3の目的は、α8ビットを
有効に活用することにある。
【0055】さらに、テクスチャを拡大した場合にはジ
ャギーが目立ち、このジャギーを目立たなくさせるため
にバイリニア補間処理等を行う必要があるが、線形補間
を行わずにジャギーを発生させないようにすれば処理効
率が向上する。
【0056】本実施形態の第4の目的は、線形補間を行
わずにジャギーを目立たなくさせることが可能なフィル
タリングを行うことにある。
【0057】以下、上述した4つの目的を達成するため
の機能、処理等について説明する。
【0058】まず、上述した4つの目的を達成するため
の機能ブロックについて説明する。
【0059】(機能ブロックについての説明)図3は、
本実施形態の一例に係るフィルタリングを行う3D描画
部2の機能ブロック図である。
【0060】岩波書店『コンピュータゲームのテクノロ
ジー』に記載されているように、3Dの処理を行う場
合、CPU、3D演算部、3D描画部2が分担して処理
を行う。3D演算部による3D演算後に3D描画部2に
よって3D描画が行われる。
【0061】3D描画部2は、3D演算部の透視変換に
よってポリゴン単位で入力されるデータに基づき、ピク
セル単位のデータを生成するピクセル単位データ生成部
10と、当該ピクセル単位データに基づきテクスチャ情
報のアドレスを生成するテクスチャ座標変換部20と、
テクスチャ情報が記憶されるテクスチャ情報記憶部40
と、ピクセル単位データやテクスチャ情報記憶部40か
ら渡されるテクスチャ情報に基づきバイリニア補間等を
行うフィルタリング部30とを含んで構成されている。
【0062】また、3D描画部2は、α変換パラメータ
生成部50と、テクスチャ情報生成部60とを含んで構
成されている。テクスチャ情報生成部60は、α情報を
含むテクスチャ情報を生成するとともに、α情報の内容
を示す情報をα変換パラメータ生成部50に出力する。
α変換パラメータ生成部50は、当該情報に基づき、α
情報の内容を示すα変換パラメータを生成して補間処理
手段であるテクスチャ座標変換部20に出力する。な
お、α情報およびα変換パラメータについては後述す
る。
【0063】また、テクスチャ情報記憶部40は、テク
スチャ情報の転送要求を受け、テクスチャ情報の転送制
御等を行うテクスチャメモリンタフェース42と、テク
スチャ情報の記憶領域であるテクスチャメモリ44とを
含んで構成されている。
【0064】なお、フィルタリング部30から出力され
るフィルタリング後データは、その後の3D描画に用い
られる。
【0065】(テクスチャ座標変換部の機能および動作
についての説明)次に、テクスチャ座標変換部20につ
いて詳細に説明する。
【0066】図4は、本実施形態の一例に係るテクスチ
ャ座標変換部20の機能ブロック図である。
【0067】テクスチャ座標変換部20は、ミップマッ
プ値演算部210と、ミップマップ補間領域設定部22
0と、変換部230と、バイリニア補間領域設定部24
0とを含んで構成されている。
【0068】ミップマップ値演算部210は、補間対象
領域を決定するために用いられるミップマップ値を求め
るため、ピクセル単位データ生成部10から切替点バイ
アス値および奥行データを入力し、これらの値に基づき
演算したミップマップ値をミップマップ補間領域設定部
220に出力する。なお、切替点バイアス値および奥行
データとミップマップ値との関係については後述する。
【0069】ミップマップ補間領域設定部220は、ピ
クセル単位データ生成部10からのミップマップ補間領
域設定用情報と、ミップマップ値演算部210からのミ
ップマップ値とを入力し、これらの値に基づき領域設定
情報を生成し、変換部230に出力する。
【0070】バイリニア補間領域設定部240は、ピク
セル単位データ生成部10からのバイリニア補間領域設
定用情報(tx_小数部、ty_小数部を含む。)を入
力し、バイリニア補間領域設定用情報に基づき領域設定
情報を変換部230に出力する。
【0071】なお、ここで、バイリニア補間領域設定用
情報およびトライリニア補間領域設定用情報とは、補間
対象領域を決定するための情報であり、2ビット(0〜
3)で表される情報である。これらの補間領域設定用情
報は、例えば、テクスチャの拡大率、面に対する奥行デ
ータ、視点からの距離データ等に基づいて設定される。
また、補間領域設定用情報の設定は、ゲームデザイナー
によって規定値に設定され、ゲームの状況に応じて、C
PU(ゲームプログラム)により適宜制御される。補間
領域設定用情報を設定する目的としては、例えば、ジャ
ギーやボケの抑制、徐々にピントを合わせる(またはず
らす)演出効果等が該当する。
【0072】次に、補間領域設定処理の流れについて説
明する。
【0073】(補間領域設定処理の流れについての説
明)図5は、本実施形態の一例に係る補間領域設定のフ
ローチャートである。また、図6は、フィルタリング係
数とミップマップ値小数部との関係を示す図であり、図
6(A)は領域設定情報の値が「11」の場合、図6
(B)は領域設定情報の値が「10」の場合、図6
(C)は領域設定情報の値が「01」の場合、図6
(D)は領域設定情報の値が「00」の場合を示す図で
ある。
【0074】ミップマップ補間領域設定部220やバイ
リニア補間領域設定部240で行われる補間領域の設定
は、以下の手順で行われる。ここでは、ミップマップ補
間領域設定部220での処理を例に採り説明する。
【0075】ミップマップ補間領域設定部220は、ポ
リゴン単位に設定された2ビットの補間領域設定用情報
を取得する(ステップS2)。
【0076】補間領域設定用情報の値が2進数で「1
1」の場合は(ステップS4)、全部補間するものとし
て小数部への加工を行わない。
【0077】この場合、図6(A)に示すように、ミッ
プマップ値小数部と、フィルタリング係数は、全く同じ
値となり、全ての領域が補間対象となる。
【0078】また、補間領域設定用情報の値が2進数で
「00」の場合は(ステップS6)、全く補間を行わな
いものとして小数部の全ビットを0にする。
【0079】この場合、図6(D)に示すように、ミッ
プマップ値小数部の値に関わらず、フィルタリング係数
は「0」となり、全ての領域が補間対象とならない。
【0080】さらに、補間領域設定用情報の値が2進数
で「11」「00」以外の場合は小数部のビットをシフ
トまたは全ビットを0にする(ステップS10)。具体
的には、補間領域設定用情報の値が「10」の場合、小
数点以下1、2ビット目が「11」以外ならば小数点以
下の全ビットを「0」にし、小数点以下1、2ビット目
が「11」ならば小数点以下3ビット目以降の全ビット
を2ビット左にシフトする。
【0081】この場合、図6(B)に示すように、ミッ
プマップ値の小数部が0.75以上の場合に補間対象領
域となる。
【0082】また、補間領域設定用情報の値が「01」
の場合、小数点以下1〜4ビット目が「1111」以外
ならば小数点以下の全ビットを「0」にし、小数点以下
1〜4ビット目が「1111」ならば小数点以下5ビッ
ト目以降の全ビットを4ビット左にシフトする。
【0083】この場合、図6(C)に示すように、ミッ
プマップ値の小数部が0.875以上の場合が補間対象
領域となり、値が「10」の場合と比べてより限定され
ることになる。
【0084】このようにして、補間対象領域を限定する
ことにより、本実施形態の第1の目的であったテクスチ
ャメモリからのテクスチャ情報の転送時のボトルネック
を軽減し、高速にテクスチャマッピング処理を行うこと
が可能となる。
【0085】(変換部の機能および動作についての説
明)次に、変換部230について詳述する。
【0086】変換部230は、ミップマップ補間領域設
定部220からの領域設定情報、バイリニア補間領域設
定部240からの領域設定情報、tx_整数部、ty_
整数部に基づき、テクセルアドレスをテクスチャ情報記
憶部40に出力し、フィルタリング係数をフィルタリン
グ部30に出力する。
【0087】変換部230は、テクセルアドレスを生成
するテクセルアドレス生成部232と、フィルタリング
係数を出力するフィルタリング係数出力部234とを含
んで構成されている。
【0088】次に、ミップマップ値演算部210につい
て詳細に説明する。
【0089】図7は、本実施形態の一例に係るミップマ
ップ値演算部210の機能ブロック図である。また、図
8は、本実施形態の一例に係るミップマップ値演算のフ
ローチャートである。また、図9は、本実施形態の一例
に係る近似演算の説明図であり、図9(A)は元の値、
図9(B)は小数ビットの切り捨てを行った値、図9
(C)はビットの反転を行った値を示す図である。
【0090】本実施形態では、面の値は、−log
2(1/奥行データ)+log2Kという演算によって求
められる。ここで、Kは、奥行データと面の精細度との
比例定数である。
【0091】すなわち、奥行データは、複数の面から補
間対象となる補間対象面を選択するためのデータであっ
て、面の精細度と比例関係にあるデータのことである。
また、log2Kのことを切替点バイアス値という。奥
行データおよび切替点バイアス値は面を選択するための
面選択用パラメータの一種である。
【0092】奥行データは浮動小数点形式で表されてい
る。しかし、一般に、浮動小数点形式での演算は、固定
小数点形式での演算と比べ、演算回路が複雑になり、演
算時間もかかる。
【0093】本実施形態では、浮動小数点形式の奥行デ
ータを固定小数点形式のデータとして処理することによ
り、演算回路の簡略化を図っている。
【0094】図7に示すように、ミップマップ値演算部
210は、データ入力部211を含む。データ入力部2
11は、ピクセル単位データ生成部10からの切替点バ
イアス値および奥行データを入力する(ステップS2
2)。
【0095】また、ミップマップ値演算部210は、デ
ータ形式変更部212を含む。データ形式変更部212
は、データ入力部211で入力された浮動小数点形式の
−log2(1/奥行データ)の値を固定小数点形式の
値に変更する(ステップS24)。
【0096】データ形式変更部212から出力される値
は、例えば、図9(A)に示すデータ形式となる。
【0097】また、ミップマップ値演算部210は、ビ
ット制限部213を含む。ビット制限部213は、デー
タ形式変更部212からの固定小数点形式データの小数
点以下のビット数を所定数に制限するために不要ビット
を切り捨てる(ステップS26)。例えば、切替点バイ
アス値の小数点以下のビット数が10桁である場合、上
記所定数は10であることが好ましい。
【0098】図9(A)に示す値がビット制限部213
に入力されることにより、ビット制限部213から図9
(B)に示す値が出力される。
【0099】また、ミップマップ値演算部210は、ビ
ット反転部214を含む。ビット反転部214は、ビッ
ト制限部213からの値を入力し、当該値の全ビットを
反転する(ステップS28)。
【0100】図9(B)に示す値がビット反転部214
に入力されることにより、ビット反転部214から全ビ
ットが反転された図9(C)に示す値が出力される。全
ビットを反転することにより、負の値である−log2
(1/奥行データ)と近似させることができる。
【0101】さらに、ミップマップ値演算部210は、
演算部215を含む。演算部215はビット反転部21
4でビットが反転された値に基づきミップマップ値の演
算を行う(ステップS30)。
【0102】演算部215で求められたミップマップ値
は、ミップマップ補間領域設定部220に出力される
(ステップS32)。
【0103】次に、切替点バイアス値および変換後奥行
データとミップマップ値との関係について説明する。
【0104】図10は、切替点バイアス値および変換後
奥行データとミップマップ値との関係を示す説明図であ
る。
【0105】演算部215は、ビット反転部214でビ
ットが反転された変換後奥行データの値と切替点バイア
ス値との和を演算することにより、符号ビットと、オー
バーフロー判定値と、ミップマップ値とを求める(ステ
ップS30)。
【0106】ここで、符号ビットとは、後述する面の値
の有効性を正負で示すビット(1ビット)のことであ
る。符号ビットの値が1(負)であれば、面の値が0と
して扱われ、符号ビットの値が0(正)であれば、後述
する面の値がそのまま適用される。
【0107】また、オーバーフロー判定値とは、後述す
る面の値が0〜7で表せるかどうかを示す値(5ビッ
ト)のことであり、面の値の上位ビットである。オーバ
ーフロー判定値が0でない場合は、面の値がオーバーフ
ロー(8以上)しており、この場合は面の値を7として
取り扱う。
【0108】また、ミップマップ値とは、面の値とトラ
イリニア補間係数(フィルタリング係数)のことであ
る。ミップマップ値は、整数部3ビット、小数部10ビ
ットで構成される。この整数部3ビットが面の値とな
り、小数部10ビットがトライリニア補間係数となる。
【0109】例えば、図10に示す例では、符号ビッ
ト、オーバーフロー判定値とも値が0であり、面の値が
2進数で「010」であるため、面2が選択されること
になる。
【0110】従来は、浮動小数点演算を行って面の値を
求めていたが、本実施形態のように、浮動小数点形式の
値を固定小数点形式の値で近似して面の値等を求めるこ
とにより、第2の目的である奥行データを用いた浮動小
数点演算の簡略化を行うことができる。なお、近似して
面の値等を求める場合であっても、浮動小数点形式での
面の値を求める場合と比較して精度を落とさずに値を求
めることができる。
【0111】また、浮動小数点形式の値を固定小数点形
式の値で近似して面の値等を求めることにより、回路構
成やアルゴリズムを簡略化し、低コストで処理回路等を
実現できる。
【0112】(フィルタリング部の機能および動作につ
いての説明)次に、フィルタリング部30について詳細
に説明する。
【0113】図11は、本実施形態の一例に係るフィル
タリング部30の機能ブロック図である。
【0114】フィルタリング部30は、テクスチャ情報
とα変換パラメータを入力するα変換部310と、α変
換部310からの出力、フィルタリング係数出力部23
4からのフィルタリング係数およびテクスチャ情報(R
GB情報を含む。)に基づきバイリニア補間を行うバイ
リニア補間部330と、バイリニア補間部330を用い
た複数のバイリニア補間処理によってトライリニア補間
処理を行うトライリニア補間部340とを含む。
【0115】また、フィルタリング部30は、各種の制
御情報を生成する制御部320を含む。この制御情報の
一部は、トライリニア補間部340に入力され、トライ
リニア補間処理に用いられる。
【0116】また、フィルタリング部30は、後述する
コントゥアテクスチャ部350を含む。さらに、フィル
タリング部30は、コントゥアテクスチャ部350と、
バイリニア補間部330またはトライリニア補間部34
0からの出力に基づき、どの出力を採用するか選択する
選択部360とを含む。
【0117】選択部360の選択結果はフィルタリング
後データとしてフィルタリング以降の3D描画に用いら
れる。
【0118】次に、α変換部310について詳細に説明
する。
【0119】図12は、本実施形態の一例に係るα変換
部310の機能ブロック図である。
【0120】α変換部310は、α変換パラメータ生成
部50からのα変換パラメータに基づき、テクスチャ情
報記憶部40からのテクスチャ情報から画像生成用情報
を抽出する画像生成用情報抽出部312を含む。この画
像生成用情報としては、例えば、オパシティ、描画モー
ド、フェード効果適用有無等の各種フラグが該当する。
【0121】すなわち、上述したように、テクスチャ情
報生成部60は、αデータ(α情報)を含むテクスチャ
情報を生成する際に、従来のようにαデータとしてオパ
シティだけを設定するのではなく、上述した第3の目的
であるα8ビットを有効に活用するため、必要に応じて
描画モードやフラグもαデータに設定する。そして、α
変換パラメータ生成部50は、テクスチャ情報生成部6
0からの情報に基づき、αデータにどのような情報が含
まれるかを示すα変換パラメータを生成し、必要に応じ
てα変換パラメータをフィルタリング部30に出力す
る。
【0122】次に、αデータとα変換パラメータとの関
係について説明する。
【0123】図13は、αデータとα変換パラメータと
の関係を示す模式図である。また、図14は、オパシテ
ィ判定値とオパシティ出力との関係を示す模式図であ
る。また、図15は、描画モード判定値と描画モード出
力との関係を示す模式図である。また、図16は、FL
G_A(フラグA)〜FLG_Eの判定値とFLG_A
〜FLG_Eの出力との関係を示す模式図である。
【0124】テクスチャ情報に含まれるαデータはα7
〜α0の8ビットで構成される。一方、α変換パラメー
タは、β9〜β0の10ビットで構成される。なお、α
7、β9をそれぞれ最重要ビット(MSB)とする。こ
のうち、β9〜β7の3ビットはオパシティビット情報
として用いられ、β6はオパシティの有無を判定するた
めのビットとして用いられ、β5は描画モードの有無を
判定するためのビットとして用いられ、β4〜β0は5
つのフラグ(FLG_A〜FLG_E)の有無を判定す
るためのビットとして用いられる。
【0125】ここで、オパシティビット情報は、αデー
タ中のオパシティデータの有効ビット数−1を表し、オ
パシティデータの有効ビット数は最大8である。このた
め、オパシティビット情報は、図14に示すように、0
〜7の値をとることになる。
【0126】また、本実施形態では、描画モードとして
後述するコントゥアモードを用いるものとする。また、
フラグは、例えば、フェード効果無効、スペキュラ無
効、環境マッピング無効等を表すものとして用いること
ができる。
【0127】また、α変換部310は、画像生成用情報
抽出部312の値を入力するα情報変換部314を含
む。
【0128】α情報変換部314は、テクスチャ情報に
含まれるαデータおよびα変換パラメータに基づき、1
0ビットのオパシティデータ、1ビットの描画モード有
効無効判定値、4ビットの描画モード、5ビットのフラ
グを出力する。
【0129】ここで、より具体的なケースを想定してα
データ、α変換パラメータ等の相互の関係について説明
する。
【0130】(ケース1:αデータであるα7〜α0の
全てをオパシティとして用いる場合)この場合、図13
に示すβ9〜β7の値は全て1(ON)であり、オパシ
ティの有効無効判定値であるβ6の値も1(オパシティ
有効)となっている。α情報変換部314は、αデータ
の全てをオパシティとして用い、図14に示すように、
α7〜α0を拡張して10ビットになったオパシティデ
ータ(例えば、オパシティ判定値が7の場合、α7α6
α5α4α3α2α1α0α7α6の10ビット)が出
力される。なお、α情報変換部314は、描画モードの
有効無効判定値および描画モード自体の値を全て0(無
効)にし、フラグも全て0にした値を出力する。
【0131】(ケース2:αデータの一部として描画モ
ードを用いる場合)この場合、描画モードの有効無効判
定値を示すβ5が1(有効)となる。
【0132】このケース2で、オパシティの有効無効判
定値を示すβ6が0(無効)ならば、図15に示すよう
に、α7〜α4の4ビットを描画モードとして用いる。
【0133】また、ケース2で、オパシティの有効無効
判定値を示すβ6が1(有効)ならば、α情報変換部3
14は、オパシティビット情報であるβ9〜β7の値に
基づきα8ビットのうちオパシティとして用いるビット
を決定する。
【0134】例えば、図15に示すように、β9〜β7
を10進化した値(図15では「オパシティのビット数
−1」)が0ならば、オパシティとして1ビット(α
7)だけを用いていることになり、α6〜α3の4ビッ
トを描画モードとして用いる。
【0135】また、β9〜β7を10進化した値が3な
らば、オパシティとして4ビット(α7〜α4)を用い
ていることになり、α3〜α0の4ビットを描画モード
として用いる。
【0136】さらに、β9〜β7を10進化した値が4
以上ならば、オパシティとしてα3以降も用いているこ
とになり、α8ビットのうち4ビットを描画モードとし
て使用していないため、α情報変換部314は、描画モ
ード4ビットの値を全て0にして出力する。
【0137】(ケース3:αデータの一部としてフラグ
を用いる場合)フラグ(FLG_A〜FLG_E)の有
無を判定するためのビットであるβ4〜β0のいずれか
1つが1(有り)の場合、当該フラグの示す画像効果を
適用する。
【0138】図16に示すように、例えば、FLG_A
の有無を示すβ4=1ならば、α情報変換部314は、
FLG_Aを使用していると判断し、オパシティ、描画
モードで未使用のα7〜α0のうち最上位ビット(α_
A)をFLG_Aとして適用する。
【0139】また、例えば、β3=1ならば、α情報変
換部314は、FLG_Bを使用していると判断し、オ
パシティ、描画モード、FLG_Aで未使用のα7〜α
0のうち最上位ビット(α_B)をFLG_Bとして適
用する。
【0140】さらに、例えば、β0=1ならば、α情報
変換部314は、FLG_Eを使用していると判断し、
オパシティ、描画モード、FLG_A、FLG_B、F
LG_C、FLG_Dで未使用のα0〜α7のうち最上
位ビット(α_E)をFLG_Eとして適用する。
【0141】以上のように、本実施形態によれば、αデ
ータにオパシティ以外の画像生成用情報を含め、αデー
タの内容を示すα変換パラメータを用いてαデータの内
容を把握することができる。そして、α変換パラメータ
に基づいてαデータから描画モード等の画像生成用情報
を抽出して使用できるため、描画モード等の画像生成用
情報のために専用の記憶領域を設ける必要がない。した
がって、本発明の第3の目的であったα8ビットの有効
活用を図ることができる。
【0142】以上、線形補間(バイリニア補間、トライ
リニア補間)を行う例について説明してきたが、より処
理効率を向上させるためには、線形補間を行わずにフィ
ルタリングを行う必要がある。
【0143】この第4の目的を達成するため、本実施形
態では、斜め情報を有するテクスチャ画像を用いる。
【0144】(斜め情報を有するテクスチャ画像につい
ての説明)図17は、従来のテクスチャマッピングの例
を示す図であり、図17(A)は元のテクスチャ画像を
示し、図17(B)はテクスチャマッピング後の画像を
示す図である。
【0145】図17(A)に示すテクスチャ画像は、縦
4横4の合計16個のテクセルで構成される。各テクセ
ルは、それぞれ1色の正方形で表される。
【0146】このため、図17(B)に示すように当該
テクスチャ画像を縦8横8の大きさに拡大すると、色の
変わり目が目立ち、画像を見る者にいわゆるジャギーと
して認識されてしまう。
【0147】このような問題を解決する手法として、上
述したバイリニア補間等の線形補間処理が行われるが、
より処理効率を上げるためには線形補間処理以外の手法
が必要とされる。
【0148】本実施形態では、テクスチャ画像に斜め情
報を関連づけることによりジャギーを目立たなくさせる
手法を採用している。
【0149】図18は、本実施形態の一例に係るテクス
チャマッピングの例を示す図であり、図18(A)は元
のテクスチャ画像を示し、図18(B)はテクスチャマ
ッピング後の画像を示す図である。また、図19は、図
18(A)に示す元のテクスチャ画像の一部を拡大した
図であり、図19(A)は45度の輪郭線の画像、図1
9(B)は63度の輪郭線の画像、図19(C)は27
度の輪郭線の画像を示す図である。
【0150】図17(A)と比較すれば分かるように、
図18(A)に示す縦4横4のテクスチャ画像のうちエ
ッジ部分に該当するテクセルには2色で表される部分が
ある。以下、テクスチャ画像のエッジ部分を輪郭(コン
トゥア)として説明する。
【0151】例えば、テクスチャ画像を座標(縦位置、
横位置)で表現する場合、図19(A)に示す座標
(2、3)のテクセルは45度の輪郭線で表される。
【0152】また、座標(1、1)および座標(1、
2)のテクセルは、図19(B)に示すように垂直方向
に対して63度の輪郭線で表される。
【0153】さらに、座標(3、4)および座標(4、
4)のテクセルは、図19(C)に示すように垂直方向
に対して27度の輪郭線で表される。
【0154】コントゥアテクスチャ処理の場合、線形補
間を行わずに、図1に示す所望の点Pの近傍の4つのテ
クセルTa〜Tdを用いる。
【0155】例えば、上述した描画モード4ビットをコ
ントゥアモードとして使用する。また、ポリゴン単位に
コントゥアフラグ1ビットを設ける。コントゥアフラグ
=ONの場合はコントゥアテクスチャ処理を行い。コン
トゥアフラグ=OFFの場合はコントゥアテクスチャ処
理を行わない。このコントゥアフラグとして、上述した
描画モードの有無を示すフラグβ5を使用する。
【0156】上述したように、描画モードは4ビットで
表される。したがって、描画モードは「0000」〜
「1111」までの値をとることが可能である。
【0157】図20は、図18(A)に示す各テクセル
に対応するコントゥアモードの値を示す図である。
【0158】まず、1テクセル内で45度、63度、2
7度といった斜めの情報が必要なテクセルについて説明
する。例えば、図19(A)に示す座標(2、3)のテ
クセルに対応するコントゥアモードの値は2進数で「0
101」であり、16進数で「5」となる。また、図1
9(B)に示す座標(1、1)(1、2)のテクセルに
対応するコントゥアモードの値は、それぞれ、2進数で
「1001」、「1010」であり、16進数で
「9」、「A」となる。また、図19(C)に示す座標
(3、4)(4、4)のテクセルに対応するコントゥア
モードの値は、それぞれ、2進数で「1110」、「1
101」であり、16進数で「E」、「D」となる。
【0159】また、1テクセル内で斜めの情報が必要で
ないテクセルについては、テクセルに対応する描画モー
ドの値は、2進数で「0000」であり、16進数で
「0」となる。
【0160】なお、コントゥアモードの値が「000
0」〜「0011」(0〜3)の場合は、コントゥアモ
ードだけを用いて使用するテクセルを選択し、 描画モ
ードの値が「0100」〜「1111」(4〜F)の場
合は、コントゥアモードと、上述したtx小数部、ty
小数部を用いて使用するテクセルを選択する。
【0161】例えば、コントゥアモードの値が「000
0」のものはテクセルTaを用い、「0001」のもの
はテクセルTcを用い、「0010」のものはテクセル
Tbを用い、「0011」のものはテクセルTdを用い
る。
【0162】また、45度の輪郭線を表す場合には、描
画モードの値として、「0100」〜「0111」(4
〜7)を用いる。さらに、その他の輪郭線を表す場合に
は、描画モードの値として、「1000」〜「111
1」(8〜F)を用いる。
【0163】以下、図18および図19に示す場合を例
に採り具体的に説明する。
【0164】例えば、座標(1、1)に該当するテクセ
ルの場合、コントゥアモードの値が「1001」であ
る。この場合、tx小数部/2がty小数部を超える場
合、テクセルTbを選択し、tx小数部/2がty小数
部以下の場合、テクセルTcを選択する。
【0165】また、例えば、座標(1、2)に該当する
テクセルの場合、コントゥアモードの値が「1010」
である。この場合、tx小数部/2がty小数部−1/
2を超える場合、テクセルTbを選択し、tx小数部/
2がty小数部−1/2以下の場合、テクセルTcを選
択する。
【0166】また、例えば、座標(3、4)に該当する
テクセルの場合、コントゥアモードの値が「1110」
である。この場合、tx小数部がty小数部/2より大
きい場合、テクセルTbを選択し、tx小数部がty小
数部/2以下の場合、テクセルTcを選択する。
【0167】また、例えば、座標(4、4)に該当する
テクセルの場合、コントゥアモードの値が「1101」
である。この場合、tx小数部がty小数部/2+1/
2より大きい場合、テクセルTbを選択し、tx小数部
がty小数部/2+1/2以下の場合、テクセルTcを
選択する。
【0168】以上のように、テクスチャ画像に斜め情報
を含め、コントゥアモード、tx小数部、ty小数部を
用いることにより、線形補間処理を行わずにテクスチャ
マッピングを行うことができる。
【0169】したがって、線形補間処理を行わずにジャ
ギーを軽減することができるため、フィルタリング処理
効率の向上を図ることができる。すなわち、コントゥア
テクスチャを用いることにより、第4の目的を達成する
ことができる。
【0170】以上、本発明を適用した機能ブロック等に
ついて説明してきた。上述した機能ブロック等は、例え
ば、回路、上述した各手段をコンピュータに実現させる
ためのプログラム、当該プログラムを記憶したコンピュ
ータ利用可能な情報記憶媒体4、上述した各機能を実現
するための搬送波に具現化される情報等を用いて実現す
ることができる。なお、情報記憶媒体4としては、例え
ば、CD−ROM、DVD−ROM、RAM、HDD等
を適用できる。
【0171】以下、上述した各機能を実現するための回
路を用いて実現する場合について説明する。
【0172】(回路ブロックについての説明)図21
は、本実施形態の一例に係る座標変換回路のブロック図
である。
【0173】座標変換回路は、図3に示すテクスチャ座
標変換部20の機能を実現するための回路である。な
お、ピクセル単位データ生成部10についても、同様に
回路を用いて実現できる。ピクセル単位データ生成部1
0を実現する回路をピクセル単位データ生成回路とす
る。
【0174】ポリゴン単位でピクセル単位データ生成回
路に入力されたデータの一部は、ピクセル単位データ生
成回路によってピクセル単位のデータに変換される。
【0175】図21に示すように、ポリゴン単位のデー
タとしては、例えば、奥行データ、tx_整数部、tx
_小数部、ty_整数部、ty_小数部、ミップマップ
小数部が該当する。
【0176】また、ピクセル単位のデータとしては、例
えば、切替点バイアス値、ミップマップ補間領域設定用
情報、バイリニア補間領域設定用情報が該当する。
【0177】座標変換回路は、図7に示すミップマップ
値演算部210の機能を実現するミップマップ値演算回
路1210と、ミップマップ補間領域設定部220の機
能を実現するミップマップ補間領域処理回路1222お
よびミップマップ判断回路1224と、変換部230の
機能を実現する変換回路1230と、バイリニア補間領
域設定部240の機能を実現するテクスチャ補間領域処
理回路1242、1244およびトライリニア判断回路
1246、1248とを含んで構成されている。
【0178】ミップマップ値演算回路1210は、ピク
セル単位データ生成回路から切替点バイアス値(A)お
よび奥行データ(B)を入力する。また、ミップマップ
値演算回路1210は、切替点バイアス値および奥行デ
ータに基づき、上述した演算の簡略化(浮動小数点演算
を行わない)を行って、ミップマップ判断回路1224
にミップマップ整数部(MM_INT)を出力し、ミッ
プマップ補間領域処理回路1222にミップマップ小数
部(MM_DEC)を出力する。
【0179】ミップマップ補間領域処理回路1222
は、ミップマップ値演算回路1210からミップマップ
小数部(D_IN)を入力し、ピクセル単位データ生成
回路からミップマップ補間領域設定用情報(S)を入力
する。また、ミップマップ補間領域処理回路1222
は、ミップマップ補間領域設定用情報に基づき、必要に
応じてミップマップ小数部に加工を施したミップマップ
小数部(D_OUT)をミップマップ判断回路1224
に出力する。
【0180】ミップマップ判断回路1224は、ミップ
マップ値演算回路1210からミップマップ値整数部
(INT_IN)を入力し、ミップマップ補間領域処理
回路1222から加工済みのミップマップ小数部(DE
C_IN)を入力する。
【0181】そして、ミップマップ判断回路1224
は、ミップマップ値整数部(INT)、当該ミップマッ
プ値整数部に1を加えた値(INT+1)、ミップマッ
プ小数部(DEC)を変換回路1230に出力する。
【0182】また、テクスチャ補間領域処理回路124
2は、ピクセル単位データ生成回路からtx_小数部
(D_IN)、バイリニア補間領域設定用情報(S)を
入力する。また、テクスチャ補間領域処理回路1242
は、上述したバイリニア補間領域設定部240の説明箇
所で説明したように、2ビットで表されるバイリニア補
間領域設定用情報に基づき、tx_小数部を補正する。
そして、テクスチャ補間領域処理回路1242は、必要
に応じて補正を行ったtx_小数部(D_OUT)をト
ライリニア判断回路1246に出力する。
【0183】トライリニア判断回路1246は、ピクセ
ル単位データ生成回路からtx_整数部(INT_I
N)を入力し、テクスチャ補間領域処理回路1242か
ら補正済みのtx_小数部(DEC_IN)を入力す
る。
【0184】そして、トライリニア判断回路1246
は、tx_整数部(INT)、当該tx_整数部に1を
加えた値(INT+1)、tx_小数部(DEC)を変
換回路1230に出力する。
【0185】また、テクスチャ補間領域処理回路124
4は、ピクセル単位データ生成回路からty_小数部
(D_IN)、バイリニア補間領域設定用情報(S)を
入力する。また、テクスチャ補間領域処理回路1244
は、上述したバイリニア補間領域設定部240の説明箇
所で説明したように、2ビットで表されるバイリニア補
間領域設定用情報に基づき、ty_小数部を補正する。
そして、テクスチャ補間領域処理回路1244は、必要
に応じて補正を行ったty_小数部(D_OUT)をト
ライリニア判断回路1248に出力する。
【0186】トライリニア判断回路1248は、ピクセ
ル単位データ生成回路からty_整数部(INT_I
N)を入力し、テクスチャ補間領域処理回路1244か
ら補正済みのty_小数部(DEC_IN)を入力す
る。
【0187】そして、トライリニア判断回路1248
は、ty_整数部(INT)、当該ty_整数部に1を
加えた値(INT+1)、ty_小数部(DEC)を変
換回路1230に出力する。
【0188】変換回路1230は、ミップマップ判断回
路1224からミップマップ整数部(MM_INT)、
当該ミップマップ整数部+1(MM_INT+1)、ミ
ップマップ小数部(MM_DEC)を入力する。
【0189】また、変換回路1230は、バイリニア判
断回路1246からtx_整数部(TX_INT)、当
該tx_整数部+1(TX_INT+1)、tx_小数
部(TX_DEC_IN)を入力する。
【0190】さらに、変換回路1230は、バイリニア
判断回路1248からty_整数部(TY_INT)、
当該ty_整数部+1(TY_INT+1)、ty_小
数部(TY_DEC_IN)を入力する。
【0191】また、変換回路1230は、ピクセル単位
データ生成回路からコントゥアを使用するかどうかを示
すコントゥア情報(CONTOUR_ON)を入力す
る。
【0192】変換回路1230は、tx_小数部、ty
_小数部の値に基づき、1〜4個のテクセルアドレス
(TEXEL_ADD)をテクスチャ情報記憶部40
(テクスチャメモリ44)に出力する。
【0193】具体的には、変換回路1230は、tx_
小数部、ty_小数部の値が共に0である場合は、1つ
のテクセルアドレス(27ビット)をテクスチャ情報記
憶部40に出力する。なお、このテクセルアドレスを2
次元座標化すると、座標(tx_整数部、ty_整数
部)となる。
【0194】また、変換回路1230は、tx_小数部
が0であり、ty_小数部の値が0でない場合は、2つ
のテクセルアドレスをテクスチャ情報記憶部40に出力
する。なお、このテクセルアドレスを2次元座標化する
と、座標(tx_整数部、ty_整数部)、座標(tx
_整数部、ty_整数部+1)となる。
【0195】また、変換回路1230は、tx_小数部
が0でなく、ty_小数部の値が0である場合は、2つ
のテクセルアドレスをテクスチャ情報記憶部40に出力
する。なお、このテクセルアドレスを2次元座標化する
と、座標(tx_整数部、ty_整数部)、座標(tx
_整数部+1、ty_整数部)となる。
【0196】また、変換回路1230は、tx_小数
部、ty_小数部の値とも0でない場合は、4つのテク
セルアドレスをテクスチャ情報記憶部40に出力する。
なお、このテクセルアドレスを2次元座標化すると、座
標(tx_整数部、ty_整数部)、座標(tx_整数
部、ty_整数部+1)、座標(tx_整数部+1、t
y_整数部)、座標(tx_整数部+1、ty_整数部
+1)となる。
【0197】上述したように、tx_小数部、ty_小
数部には補正がなされ、従来よりも0になる確率が高く
なるため、使用するテクセルアドレス数が減り、結果と
してテクスチャ情報記憶部40からのテクスチャ情報の
転送量を低減できる。
【0198】さらに、変換回路1230は、ミップマッ
プ_小数部(MM_DEC)、tx_小数部(TX_D
EC)、ty_小数部(TY_DEC)をフィルタリン
グ回路に出力する。
【0199】次に、フィルタリング回路の詳細について
説明する。
【0200】図22は、本実施形態の一例に係るフィル
タリング回路のブロック図である。
【0201】フィルタリング回路は、α変換部310の
機能を実現するα変換回路1310と、制御部320の
機能を実現する全体制御回路1320と、トライリニア
補間部340の機能を実現するトライリニア補間器13
40〜1346とを含んで構成されている。
【0202】α変換回路1310は、ピクセル単位デー
タ生成回路から送信されるα変換パラメータ(PARA
_IN)を入力し、テクスチャ情報記憶部40(テクス
チャメモリ44)からテクスチャ情報(D_IN(31
―0))のうちの24ビット目〜31ビット目のαデー
タ(D_IN(31−24)、α_IN)を入力する。
【0203】また、α変換回路1310は、上述した画
像生成用情報の抽出により、各種フラグ(FLAG)、
コントゥアモード適用有無(CONTOUR_ON)、
コントゥアモード(CONTOUR_MD)、オパシテ
ィ(OPACITY)を出力する。
【0204】また、全体制御回路1320は、α変換回
路1310からフラグ(FLAG_IN)、コントゥア
モード適用有無(CONTOUR_ON)、コントゥア
モード(CONTOUR_MD)を入力する。
【0205】また、全体制御回路1320は、フラグ
(FLAG_OUT)を後段回路に出力する。このフラ
グはαブレンディング等に使用される。
【0206】さらに、全体制御回路1320は、トライ
リニア補間器1340〜1346を制御する制御情報
(CTRL)を各トライリニア補間器1340〜134
6に出力する。
【0207】各トライリニア補間器1340〜1346
は、全体制御回路1320から制御情報(CTRL)を
入力し、図21に示す変換回路1230からtx_小数
部(tx_dec)、ty_小数部(ty_dec)お
よびミップマップ小数部(mm_dec)を入力する。
【0208】また、トライリニア補間器1340は、α
変換回路1310からオパシティ(D_IN)を入力す
る。そして、トライリニア補間器1340は、入力した
オパシティ、tx_小数部、ty_小数部、ミップマッ
プ小数部、制御情報に基づきオパシティを後段回路に出
力する。
【0209】また、トライリニア補間器1342は、テ
クスチャメモリ44から取り出されたテクスチャ情報の
16ビット目から23ビット目(D_IN(23−1
6))を入力する。そして、トライリニア補間器134
2は、入力したテクスチャ情報、tx_小数部、ty_
小数部、ミップマップ小数部および制御情報に基づきR
ED(RGB値のうちの赤値)を後段回路に出力する。
【0210】また、トライリニア補間器1344は、テ
クスチャメモリ44から取り出されたテクスチャ情報の
8ビット目から15ビット目(D_IN(15−8))
を入力する。そして、トライリニア補間器1344は、
入力したテクスチャ情報、tx_小数部、ty_小数
部、ミップマップ小数部、制御情報に基づきGREEN
(RGB値のうちの緑値)を後段回路に出力する。
【0211】また、トライリニア補間器1346は、テ
クスチャメモリ44から取り出されたテクスチャ情報の
0ビット目から7ビット目(D_IN(7−0))を入
力する。そして、トライリニア補間器1346は、入力
したテクスチャ情報、tx_小数部、ty_小数部、ミ
ップマップ小数部、制御情報に基づきBLUE(RGB
値のうちの青値)を後段回路に出力する。
【0212】次に、トライリニア補間器1340〜13
46について詳細に説明する。
【0213】図23は、本実施形態の一例に係るトライ
リニア補間器1340〜1346のブロック図である。
【0214】各トライリニア補間器1340〜1346
は、セレクタ354、362と、線形補間器332〜3
42とを含んで構成されている。
【0215】また、図23において、7つのレジスタ3
80〜386は値を一時的に保持し、9つのレジスタ3
90〜398はイネーブル信号XA_EN、XB_E
N、XC_EN、XD_EN、XTA_EN、XTB_
EN、XENがONになるまで値を保持する。
【0216】まず、通常のバイリニア補間、トライリニ
ア補間による線形補間処理時の回路の動作について説明
する。
【0217】線形補間器332は、2つのテクセルT
a、Tbのテクスチャ情報およびtx小数部(tx_d
ec)を入力する。線形補間器332は、tx小数部の
値に基づき複数のテクスチャ情報のうち適切なテクスチ
ャ情報を選択し、出力Yとして出力する。
【0218】線形補間器334は、2つのテクセルT
c、Tdのテクスチャ情報およびtx小数部(tx_d
ec)を入力する。線形補間器334は、tx小数部の
値に基づき複数のテクスチャ情報のうち適切なテクスチ
ャ情報を選択し、出力Yとして出力する。
【0219】線形補間器336は、線形補間器332か
らの出力Y(A)、線形補間器334からの出力Y
(B)、ty小数部(K)を入力する。線形補間器33
6は、ty小数部の値に基づきテクスチャ情報A、Bの
うち適切なテクスチャ情報を選択し、出力Yとして出力
する。
【0220】以上の線形補間器332〜336の処理に
より、第1の面のバイリニア処理が行われる。
【0221】また、上記線形補間器332〜336の処
理を再度行うことにより、第2の面のバイリニア処理が
行われる。
【0222】第1の面のバイリニア処理結果はレジスタ
397で一時的で保持され、第2の面のバイリニア処理
結果はレジスタ398で一時的で保持される。
【0223】線形補間器342は、第1の面のバイリニ
ア処理結果(A)、第2の面のバイリニア処理結果
(B)、変換回路1230からのミップマップ小数部
(K)を入力する。線形補間器342は、これらの情報
に基づき、トライリニア補間処理を行う。
【0224】次に、上述したコントゥアテクスチャ処理
を行うためのコントゥアテクスチャ用回路352の動作
について説明する。
【0225】コントゥアテクスチャ用回路352は、セ
レクタ354と、セレクタ362と、レジスタ380〜
383とを含んで構成されている。
【0226】セレクタ354は、4つ分のテクセルT
a、Tb、Tc、Tdのテクスチャ情報A、B、C、
D、描画モードとしてのコントゥアモード(CONTO
UR_MD)、tx小数部(tx_dec)およびty
小数部(ty_dec)を入力する。
【0227】また、セレクタ354は、4to1セレク
タとして機能する。すなわち、上述したように、コント
ゥアモードの値0〜F(16進表記)、tx小数部、t
y小数部の値に基づき4つのテクスチャ情報A〜Dから
1つのテクスチャ情報を選択し、出力Yとして出力す
る。
【0228】セレクタ362は、セレクタ354で選択
されたテクスチャ情報(A)、線形補間器342でトラ
イリニア補間処理されたテクスチャ情報(B)、コント
ゥア適用有無(S)を入力する。セレクタ362は、コ
ントゥア適用有無(CONTOUR_ON)がONであ
れば、セレクタ354で選択されたテクスチャ情報
(A)を選択し、コントゥア適用有無がOFFであれ
ば、線形補間器342でトライリニア補間処理されたテ
クスチャ情報(B)を選択する。
【0229】セレクタ362は、この選択結果をフィル
タリング後データとして後段回路に出力する。後段回路
では、フィルタリング後データを用いて最終的な表示用
の画像を生成する。
【0230】以上のように、本発明を、回路を用いて実
現することができる。
【0231】(変形例)以上、本発明を適用した好適な
実施の形態について説明してきたが、本発明の適用は上
述した実施例に限定されず、各種の変形が可能である。
【0232】例えば、上述した描画モードはコントゥア
モードとして用いたが、コントゥアモード以外に限定さ
れず、種々の描画モードを適用することができる。この
ように、複数種の描画モードを適用する場合、テクスチ
ャ情報ごとに適用する描画モードを持たせてもよい。
【0233】この場合の描画モードの選択手法として
は、例えば、フィルタリング係数であるtx小数部、t
y小数部を用いて描画モードを選択すればよい。より具
体的には、例えば、図1に示すように、tx小数部、t
y小数部とも0.5以下の場合、Taに対応づけられた
描画モードMaを選択し、tx小数部が0.5を超え、
ty小数部が0.5以下の場合、Tbに対応づけられた
描画モードMbを選択し、tx小数部が0.5以下で、
ty小数部が0.5を超える場合、Tcに対応づけられ
た描画モードMcを選択し、tx小数部、ty小数部と
も0.5を超える場合、Tdに対応づけられた描画モー
ドMdを選択すればよい。
【0234】このように、フィルタリング係数に基づ
き、描画モードを選択することにより、最適な描画モー
ドを選択できる。
【0235】また、上述したフラグについても同様に、
4テクセル分のフラグに基づき、適切なフラグのON、
OFFを判定してもよい。
【0236】このフラグの判定手法としては、例えば、
多数決方式を採用できる。図1に示すように、テクセル
Ta、Tb、Tc、Tdに対応するフラグをそれぞれF
a、Fb、Fc、Fdとすると、Fa、Fb、Fc、F
dの和が2を超える場合は当該フラグをONとみなし、
Fa、Fb、Fc、Fdの和が2を超えない場合は当該
フラグをOFFとみなし、Fa、Fb、Fc、Fdの和
が2の場合には、当該フラグの機能によってONかOF
Fかを決定する。
【0237】さらに、この判定の際に、tx小数部が0
の場合にはFb、Fdをそれぞれ0(OFF)とみな
し、ty小数部が0の場合にはFa、Fcをそれぞれ0
(OFF)とみなす。tx小数部が0の場合には必ずT
aかTcが選択され、Tb、Tdおよび当該テクセルに
対応したフラグFb、Fdは意味を持たず、ty小数部
が0の場合には必ずTbかTdが選択され、Ta、Tc
および当該テクセルに対応したフラグFa、Fcは意味
を持たないからである。
【0238】また、上述したコントゥアモードは2つの
テクセルを用いて斜め情報を表すものであったが、1つ
のテクセルで斜めを表すもの(常に45度の場合)、3
つ以上のテクセルを用いて斜めを表すものにも適用でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ピクセルとテクセルとの関係を示す模式図であ
る。
【図2】面と精細度との関係を示す模式図である。
【図3】本実施形態の一例に係るフィルタリングを行う
3D描画部の機能ブロック図である。
【図4】本実施形態の一例に係るテクスチャ座標変換部
の機能ブロック図である。
【図5】本実施形態の一例に係る補間領域設定のフロー
チャートである。
【図6】フィルタリング係数とミップマップ値小数部と
の関係を示す図であり、図6(A)は領域設定情報の値
が「11」の場合、図6(B)は領域設定情報の値が
「10」の場合、図6(C)は領域設定情報の値が「0
1」の場合、図6(D)は領域設定情報の値が「00」
の場合を示す図である。
【図7】本実施形態の一例に係るミップマップ値演算部
の機能ブロック図である。
【図8】本実施形態の一例に係るミップマップ値演算の
フローチャートである。
【図9】本実施形態の一例に係る近似演算の説明図であ
り、図9(A)は元の値、図9(B)は小数ビットの切
り捨てを行った値、図9(C)はビットの反転を行った
値を示す図である。
【図10】切替点バイアス値および変換後奥行データと
ミップマップ値との関係を示す説明図である。
【図11】本実施形態の一例に係るフィルタリング部の
機能ブロック図である。
【図12】本実施形態の一例に係るα変換部の機能ブロ
ック図である。
【図13】αデータとα変換パラメータとの関係を示す
模式図である。
【図14】オパシティ判定値とオパシティ出力との関係
を示す模式図である。
【図15】描画モード判定値と描画モード出力との関係
を示す模式図である。
【図16】FLG_A〜FLG_Eの判定値とFLG_
A〜FLG_Eの出力との関係を示す模式図である。
【図17】従来のテクスチャマッピングの例を示す図で
あり、図17(A)は元のテクスチャ画像を示し、図1
7(B)はテクスチャマッピング後の画像を示す図であ
る。
【図18】本実施形態の一例に係るテクスチャマッピン
グの例を示す図であり、図18(A)は元のテクスチャ
画像を示し、図18(B)はテクスチャマッピング後の
画像を示す図である。
【図19】図18(A)に示す元のテクスチャ画像の一
部を拡大した図であり、図19(A)は45度の輪郭線
の画像、図19(B)は63度の輪郭線の画像、図19
(C)は27度の輪郭線の画像を示す図である。
【図20】図18(A)に示す各テクセルに対応するコ
ントゥアモードの値を示す図である。
【図21】本実施形態の一例に係る座標変換回路のブロ
ック図である。
【図22】本実施形態の一例に係るフィルタリング回路
のブロック図である。
【図23】本実施形態の一例に係るトライリニア補間器
のブロック図である。
【符号の説明】
4 情報記憶媒体 10 ピクセル単位データ生成部 20 テクスチャ座標変換部 30 フィルタリング部(補間処理手段) 40 テクスチャ情報記憶部 44 テクスチャメモリ 210 ミップマップ値演算部 212 データ形式変更部 213 ビット制限部 214 ビット反転部 215 演算部 220 ミップマップ補間領域設定部(補正手段) 232 テクセルアドレス生成部(選択手段) 240 バイリニア補間領域設定部(補正手段) 310 α変換部 312 画像生成用情報抽出部 314 α情報変換部 320 制御部 330 バイリニア補間部 340 トライリニア補間部 350 コントゥアテクスチャ部360 選択部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B080 CA03 FA02 FA03 FA16 FA17 GA02 GA22 5C082 AA01 BA12 BA31 BB16 BB53 CA18 CA21 CA33 CA76 DA53 DA73 DA86 DA89 MM02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の記憶領域に記憶され、色情報およ
    びα情報を含むテクスチャ情報を有する複数のテクセル
    から少なくとも1つのテクセルを選択してマッピング処
    理を行うための画像生成システムであって、 前記α情報に半透明情報以外の画像生成用情報を含めて
    前記テクスチャ情報を生成して前記記憶領域に記憶する
    手段と、 前記α情報の内容を示すα変換パラメータを生成する手
    段と、 前記α変換パラメータに基づき、前記α情報から前記画
    像生成用情報を抽出する手段と、 を含み、 抽出された画像生成用情報に基づき、画像を生成するこ
    とを特徴とする画像生成システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記α変換パラメータは、プリミティブ面ごとに設けら
    れることを特徴とする画像生成システム。
  3. 【請求項3】 請求項1、2のいずれかにおいて、 前記α変換パラメータは、前記α情報の全ビットを不透
    明度として適用するか、不透明度以外の情報として使用
    するか指定するための情報を含むことを特徴とする画像
    生成システム。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記画像生成用情報は、適用する特殊画像効果を示す情
    報を含むことを特徴とする画像生成システム。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記画像生成用情報は、描画モードを示す情報を含むこ
    とを特徴とする画像生成システム。
  6. 【請求項6】 色情報およびα情報を含むテクスチャ情
    報を有する複数のテクセルから少なくとも1つのテクセ
    ルを選択してマッピング処理を行う画像生成システム用
    の画像生成方法において、 α変換パラメータに基づき、前記α情報から半透明情報
    以外の画像生成用情報を抽出する工程と、 抽出された画像生成用情報に基づき、画像を生成する工
    程と、 を含むことを特徴とする画像生成方法。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記α変換パラメータは、プリミティブ面ごとに設けら
    れることを特徴とする画像生成方法。
  8. 【請求項8】 請求項6、7のいずれかにおいて、 前記α変換パラメータは、前記α情報の全ビットを不透
    明度として適用するか、不透明度以外の情報として使用
    するか指定するための情報を含むことを特徴とする画像
    生成方法。
  9. 【請求項9】 請求項6〜8のいずれかにおいて、 前記画像生成用情報は、適用する特殊画像効果を示す情
    報を含むことを特徴とする画像生成方法。
  10. 【請求項10】 請求項6〜9のいずれかにおいて、 前記画像生成用情報は、描画モードを示す情報を含むこ
    とを特徴とする画像生成方法。
  11. 【請求項11】 所定の記憶領域に記憶され、色情報お
    よびα情報を含むテクスチャ情報を有する複数のテクセ
    ルから少なくとも1つのテクセルを選択してマッピング
    処理を行うためのプログラムを記憶したコンピュータ使
    用可能な情報記憶媒体であって、 前記α情報に半透明情報以外の画像生成用情報を含めて
    前記テクスチャ情報を生成して前記記憶領域に記憶する
    手段と、 前記α情報の内容を示すα変換パラメータを生成する手
    段と、 前記α変換パラメータに基づき、前記α情報から前記画
    像生成用情報を抽出する手段と、 をコンピュータに実現させるためのプログラムを含むこ
    とを特徴とする情報記憶媒体。
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