JP2002341821A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JP2002341821A JP2001145517A JP2001145517A JP2002341821A JP 2002341821 A JP2002341821 A JP 2002341821A JP 2001145517 A JP2001145517 A JP 2001145517A JP 2001145517 A JP2001145517 A JP 2001145517A JP 2002341821 A JP2002341821 A JP 2002341821A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 時間分割階調制御を行うにあたって、走査信
号線G,S方向に延びて、中間値以上の表示データと中
間値未満の表示データとの境界があり、それが該走査信
号線G,Sの走査方向(データ信号線D方向)に移動し
てゆく場合に生じる動画偽輪郭を目立ちにくくする。 【解決手段】 1つの有機EL素子1に対して、2つの
メモリ回路M1,M2およびTFTQ12,Q22を設
け、最上位ビットのデータをメモリ回路M2に与えてT
FTQ21で表示駆動するようにし、残余の下位ビット
側のデータをメモリ回路M1に与えてTFTQ11で、
時間分割階調表示駆動する。したがって、中間値以上の
表示データでは、TFTQ21の出力で有機EL素子1
は1フレーム期間を略発光し続けることになり、前記境
界のデータに対しても、動画偽輪郭の発生を抑えること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機EL(Electr
o Luminescence)素子やFED(Field EmissionDevice
)素子等の電気光学素子をマトリックス状に配置して
構成される表示装置に関し、特にその時間分割階調表示
の手法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、前記有機EL素子やFED素子等
の自発光デバイスを用いた薄型表示装置の開発が活発に
行われている。これら自発光デバイスでは、デバイスの
発光輝度がデバイスを流れる電流密度に比例することが
知られている。したがって、これら自発光デバイスとT
FT等のアクティブ素子とを組合わせて電気光学素子を
作成する場合、TFTのオン抵抗のバラッキが自発光デ
バイスを流れる電流値のバラツキとなり、輝度バラツキ
が発生することがある。
【0003】そこで、前記TFTのオン抵抗バラツキを
抑えるアナログ階調駆動回路の開発や、オン抵抗のバラ
ツキの少ない条件を使用するデジタル階調駆動方法の開
発が盛んに行われている。このうち、デジタル階調駆動
方法としては、時間分割階調表示方法、画素分割階調表
示方法および複数TFTを利用する方法などがある。
【0004】図20は、前記複数TFTを用いてデジタ
ル階調表示を実現する素子回路の電気回路図であり、特
開2000−347623号公報に記載された構成であ
る。表示パネル上にマトリクス状に配列される素子回路
101は、有機EL素子102と、その駆動回路103
とで構成されている。有機EL素子102は、駆動回路
103において、相互に並列に配列される3つの駆動ト
ランジスタq1〜q3と、各駆動トランジスタq1〜q
3にそれぞれ直列接続されて該有機EL素子102の電
流値を規制する抵抗r1〜r3とを介して供給される電
流で発光する。各駆動トランジスタq1〜q3は、その
ゲート端子に接続されるコンデンサc1〜c3に貯えら
れた電位でそれぞれ制御される。前記各コンデンサc1
〜c3の電位は、走査信号線g1〜g3の選択出力に応
答して、選択トランジスタq4〜q6がデータ信号線d
1〜d3から供給される電位を取込むことで設定され
る。そして、前記駆動トランジスタq1〜q3を選択的
に導通状態とすることで、複数階調表示を可能としてい
る。
【0005】また、図21は、前記画素分割階調を用い
てデジタル階調表示を実現する素子回路の電気回路図で
あり、IDW(International Display Workshops )’
99や、特開2000−284727号公報において、
M.Kimura達が発表した構成である。この素子回
路111では、1つの画素が同じサイズの有機EL素子
112〜114で形成されている。有機EL素子112
は、駆動トランジスタq11から供給される電流で発光
される。また、有機EL素子113,114は、駆動ト
ランジスタq12から供給される電流で発光される。各
駆動トランジスタq11,q12は、そのゲート端子に
接続されるコンデンサc11,c12に貯えられた電位
で制御される。各コンデンサc11,c12の電位は、
走査信号線g11の選択出力に応答して、選択トランジ
スタq13,q14がデータ信号線d11,d12から
供給される電位をそれぞれ取込むことで設定される。そ
して、前記駆動トランジスタq11,q12を選択的に
導通状態とすることで、複数階調表示を可能としてい
る。
【0006】さらにまた、図22は、前記時間分割階調
を用いてデジタル階調表示を実現する素子回路の電気回
路図であり、SID(Society of Information Displa
y)’00で、K.Inukai達が発表した構成であ
る。この素子回路121では、有機EL素子122は、
駆動トランジスタq21から供給される電流で発光され
る。前記駆動トランジスタq21は、そのゲート端子に
接続されるコンデンサc21に貯えられた電位で制御さ
れる。コンデンサc21の電位は、走査信号線g21の
選択出力に応答して、選択トランジスタq22がデータ
信号線d21から供給される電位を取込むことで設定さ
れ、走査信号線g22の選択出力に応答して、消去トラ
ンジスタq23がコンデンサc21の端子間を短絡する
ことで初期化される。
【0007】図23は、上記の素子回路121を用いた
時分割階調駆動の駆動方法の一例を示す図である。この
図23の例では、前記走査信号線g21は、G1〜G1
4の14本で1つの単位と想定されており、各走査信号
線G1〜G14の選択様態を、図23(3)〜(16)
で示している。また、この図23の例では、階調データ
は4ビットとされており、図23(2)で、表示されい
ているデータの重みを示している。図23(1)は単位
時間の表示であり、図23(17)は通算時間の表示で
ある。
【0008】1フレーム期間Tfには、前記4ビット分
の4つの走査期間Ts1〜Ts4が設定される。第1の
走査期間Ts1(通算時間1〜14)では、走査信号線
G1〜G14が順に選択されて、各画素のコンデンサc
21が、第4bit目の階調データに合わせてON電位
かOFF電位に設定されるとともに、その設定タイミン
グからビットの重みに対応した32単位時間に亘って、
引続き表示が行われる。したがって、走査信号線G1で
選択される素子回路では、通算時間1〜32が第4bi
t目のサブフレーム期間SF4となる。
【0009】前記サブフレーム期間SF4の後には、同
様に、第2の走査期間Ts2(通算時間33〜46)が
設けられ、各画素のコンデンサc21の電位が第3bi
t目の階調データに合わせてON電位かOFF電位に設
定されるとともに、その設定タイミングからビットの重
みに対応した16単位時間に亘って、引続き表示が行わ
れる。したがって、走査信号線G1で選択される素子回
路では、通算時間33〜48が第3bit目のサブフレ
ーム期間SF3となる。
【0010】引続き、第3の走査期間Ts3(通算時間
49〜62)が設けられ、各画素のコンデンサc21の
電位が第2bit目の階調データに合わせてON電位か
OFF電位に設定されるとともに、その設定タイミング
からビットの重みに対応した8単位時間に亘って、引続
き表示が行われる。しかしながら、前記ビットの重みに
対応した8単位時間の表示時間は、走査期間Ts2の1
4単位時間よりも短いので、前記第3の走査期間Ts3
の開始から8単位時間後に、その走査を追いかけるよう
に、前記走査信号線g22が順に選択されて(通算時間
57〜70)、各画素のコンデンサc21の電位が消去
され、ブランク表示となる。このため、走査信号線G1
で選択される素子回路では、通算時間49〜56が第2
bit目のサブフレーム期間SF2となる。
【0011】同様に、第4の走査期間Ts4(通算時間
63〜76)では、各画素のコンデンサc21の電位が
第1bit目の階調データに合わせてON電位かOFF
電位に設定されるとともに、その設定タイミングからビ
ットの重みに対応した4単位時間に亘って表示が行われ
た後、前記走査信号線g22が順に選択されて(通算時
間67〜次フレームの4)、各画素のコンデンサc21
の電位が消去され、ブランク表示となる。このため、走
査信号線G1で選択される素子回路では、通算時間63
〜66が第1bit目のサブフレーム期間SF1とな
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図21
で示す画素分割階調を用いる構成では、1つの画素領域
に配置することができる部分画素数で、表示可能な階調
数が制限されてしまうという問題がある。
【0013】また、図20で示す複数TFTを用いる構
成では、各抵抗r1〜r3の比を正確に1:2:4に設
定することが困難であるので、結局r1=r2=r3と
相互に等しい抵抗を用いることになり、必要な階調数分
のトランジスタを1つの画素領域に配置することができ
ず、1つの画素領域に配置することができる駆動トラン
ジスタの個数によって、前記画素分割階調の場合と同様
に表示可能な階調数が制限されてしまうという問題があ
る。
【0014】したがって、上記何れの階調表示方法にお
いても、必要な階調数を得るためには、前記図22の時
間分割階調表示方法と組合わせる必要がある。実際、前
記図21で示す画素分割階調を用いる構成でも、時間分
割階調と組合わせることで、16階調を得ている。しか
しながら、時間分割階調を用いる構成では、動画偽輪郭
が発生するという問題がある。
【0015】図24には、図23の駆動方法を用いて、
8階調レベルの背景をバックに、7階調レベルの物体が
画面上(G1側)から下(G14側)に動いてゆく場合
に観察される動画偽輪郭を示している。すなわち、この
図24の場合での動画偽輪郭は、7階調レベルの物体の
動きに合わせて、画面上を上から下へと矢符αのように
視線が移動するので、その視線上に背景の8階調目と、
物体の4,2,1階調目との両方が捉えられ、15階調
レベルが見える現象である。また、画面上を上から下へ
と矢符βのように視線が移動するので、その視線上に物
体の8階調目と、背景の4,2,1階調目との両方が捉
えられ、0階調レベルが見える現象でもある。
【0016】図25に、前記15階調レベルの偽輪郭を
示す。8階調レベルの一様な背景画面上を、7階調レベ
ルの一様な物体が画面の上から下へと移動すると、物体
の上側の輪郭線α1が、偽輪郭線α2となって見えてし
まう。また、物体の下側の輪郭線β1が、偽輪郭線β2
となって見えてしまう。
【0017】本発明の目的は、動画偽輪郭の目立ちにく
い時分割階調表示を実現する表示装置を提供することで
ある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の表示装置は、マ
トリクス状に配列された各電気光学素子に対応して設け
たアクティブ素子によって記憶素子に表示データを取込
み、その記憶素子の出力で前記電気光学素子を表示駆動
するようにした表示装置において、前記記憶素子および
それに対を成す前記アクティブ素子を複数組設けて、そ
れら複数の記憶素子の和出力で前記電気光学素子を表示
駆動し、前記アクティブ素子を選択走査する走査手段
は、一方の記憶素子に対応したアクティブ素子を時間分
割階調駆動することを特徴とする。
【0019】上記の構成によれば、相互に交差する複数
の走査信号線およびデータ信号線で区画されてマトリク
ス状に配列された各領域に、電気光学素子、アクティブ
素子および記憶素子を備え、アクティブ素子が前記走査
信号線で選択されている間にデータ信号線に出力される
表示データを前記記憶素子に取込み、非選択期間に亘っ
て、その記憶素子で保持される表示データに対応した表
示を行うようにした表示装置において、先ず記憶素子お
よびそれに対を成す前記アクティブ素子を複数組設け
て、輝度レベルを設定するそれら複数の記憶素子の電圧
または電流の和出力で前記電気光学素子を表示駆動する
ように構成する。そしてさらに、一方の記憶素子に対応
したアクティブ素子を時間分割階調駆動する。
【0020】したがって、デジタル階調制御を時間分割
階調制御で実現するにあたって、他方の記憶素子に上位
ビット側の表示データを与え、一方の記憶素子に残余の
下位ビット側の表示データを与えることで、たとえば2
組の記憶素子を設けたとすると、それらの記憶素子の出
力の重み、すなわち前記電圧または電流のレベルは相互
に等しくなり、中間値(M階調レベルでM/2前後)以
上の表示データでは、最上位ビットの表示データが
「1」となって、電気光学素子は前記他方の記憶素子の
出力で1フレーム期間を略発光し続け、その間に、残余
の下位ビット側の表示データが「1」となったときに
は、前記一方の記憶素子の出力も加算されて、すなわち
輝度レベルが倍となって発光することになる。
【0021】これによって、時間分割階調制御を行うに
あたって、中間値以上の表示データと中間値未満の表示
データとが存在し、その境界が移動してゆく場合にも、
前記中間値以上の表示データ分の発光は略連続して行わ
れているので、動画偽輪郭の発生を抑えることができ
る。
【0022】また、本発明の表示装置では、前記記憶素
子ならびにアクティブ素子は2組以上として、第1およ
び第2の記憶素子ならびに第1および第2のアクティブ
素子とし、前記第1のアクティブ素子または記憶素子の
出力電位を保持して前記電気光学素子に与える電位保持
手段と、前記電位保持手段と前記第1の記憶素子との間
に設けられる第3のアクティブ素子とをさらに備え、前
記第1および第3のアクティブ素子を選択走査すること
で、前記第1の記憶素子および電位保持手段への表示デ
ータの書込み/読出しを制御することを特徴とする。
【0023】上記の構成によれば、前記記憶素子ならび
にアクティブ素子を2組以上とし、第1のアクティブ素
子側では、電位保持手段で第1のアクティブ素子または
記憶素子の出力電位を保持して、電気光学素子を表示駆
動する。そして、その電位保持手段と第1の記憶素子と
の間に第3のアクティブ素子をさらに設けることで、該
第1のアクティブ素子側では、電気光学素子を表示駆動
するための表示データの設定の自由度を向上する。すな
わち、たとえば第1および第3のアクティブ素子を共に
選択走査することで、第1の記憶素子および電位保持手
段へ共通に表示データを取込み、表示を行うことができ
る。また、第3のアクティブ素子を非選択状態とし、第
1のアクティブ素子のみを選択走査することで、第1の
記憶素子の記憶内容に影響を与えることなく、電位保持
手段にのみ表示データを取込み、表示を行うことができ
る。さらにまた、第1のアクティブ素子を非選択状態と
し、第3のアクティブ素子のみを選択走査することで、
第1の記憶素子の記憶内容で電位保持手段の表示データ
を書換え、表示を行うことができる。
【0024】したがって、一旦第1の記憶素子へ書込ん
だデータを第3のアクティブ素子の選択走査によって任
意のタイミングで電位保持手段ヘ読出し、表示すること
ができ、同じ表示データを用いて表示駆動する場合、デ
ータ信号線からのデータの再書込みを不要とすることが
できる。また、この走査は、他の画素領域の第1の記憶
素子または電位保持手段ヘデータを書込む動作とは独立
して実行できるので、1フレーム期間を短縮することが
できる。また、第1の記憶素子から表示データを読出し
て電位保持手段に設定するので、データ信号線やそれに
接続される浮遊容量をチャージアップする必要はなく、
低消費電力化を図ることができる。
【0025】さらにまた、本発明の表示装置は、前記電
位保持手段に関連して、その電位を予め定める初期化電
位に設定する第4のアクティブ素子をさらに備えること
を特徴とする。
【0026】上記の構成によれば、第1のアクティブ素
子の選択走査によることなく、第4のアクティブ素子を
介して電位保持手段を前記予め定める初期化電位とし
て、そのストアデータを消去することができる。
【0027】したがって、第2のアクティブ素子側での
表示の重みを2のn乗レベルとし、第1のアクティブ素
子側での表示の重みを(2のn乗−1)レベルとし、第
1および第2の記憶素子による電気光学素子の電流駆動
能力が相互に等しい場合、通常の2進数データをそのま
ま使用することができる。
【0028】また、本発明の表示装置は、前記記憶素子
ならびにアクティブ素子は2組以上として、下位ビット
側となる第1番目の記憶素子の出力による前記電気光学
素子の電流駆動能力を基準に、第2番目以上の記憶素子
の出力による前記電気光学素子の電流駆動能力は、前記
第1番目の記憶素子の出力による電流駆動能力の2の乗
数倍に順次設定されることを特徴とする。
【0029】上記の構成によれば、デジタル階調制御を
実現するにあたって、1フレーム期間内で、下位側の所
定ビット分の表示データは第1番目の記憶素子に順次与
えられ、それよりも上位側ビットの表示データはそれぞ
れ個別に第2番目以上の記憶素子に与えられ、各記憶素
子の並列の出力で前記電気光学素子が表示駆動される。
このとき、第1番目の記憶素子の出力による前記電気光
学素子の電流駆動能力を基準として、第2番目以上の記
憶素子の出力による電流駆動能力を2の乗数倍に順次設
定する。すなわち、第2番目の記憶素子の出力による電
流駆動能力は2の0乗=1倍、第3番目の記憶素子の出
力による電流駆動能力は2の1乗=2倍、第4番目の記
憶素子の出力による電流駆動能力は2の2乗=4倍、…
という具合である。
【0030】したがって、前記1フレーム期間に前記第
2番目以降の記憶素子の出力による電気光学素子の発光
が続くことになるので、動画偽輪郭の発生を、一層少な
くすることができる。
【0031】さらにまた、本発明の表示装置では、前記
記憶素子ならびにアクティブ素子は2組として、それぞ
れ第1および第2の記憶素子ならびに第1および第2の
アクティブ素子とし、前記第1および第2のアクティブ
素子の出力電位をそれぞれ保持して前記電気光学素子に
与える第1および第2の電位保持手段と、前記各電位保
持手段と前記第1および第2の記憶素子との間にそれぞ
れ設けられる第3のアクティブ素子とをさらに備え、前
記第1および第2のアクティブ素子と、それらに個別に
対応した第3のアクティブ素子とを選択走査すること
で、前記第1および第2の記憶素子ならびに第1および
第2の電位保持手段への表示データの書込み/読出しを
制御し、かつその制御を第1のアクティブ素子側と第2
のアクティブ素子側とで、周期的に切換えることを特徴
とする。
【0032】上記の構成によれば、前記記憶素子ならび
にアクティブ素子を2組とし、さらにそれぞれに電位保
持手段を設け、その電位保持手段と記憶素子との間に第
3のアクティブ素子をさらに設けることで、電気光学素
子を表示駆動するための表示データの設定の自由度を向
上しつつ、第1のアクティブ素子側と第2のアクティブ
素子側とで共通の構成とし、周期的に切換えを行う。
【0033】すなわち、たとえば第1および第3のアク
ティブ素子を共に選択走査することで、第1の記憶素子
および第1の電位保持手段へ共通に表示データを取込
み、表示を行うことができる。また、第3のアクティブ
素子を非選択状態とし、第1のアクティブ素子のみを選
択走査することで、第1の記憶素子の記憶内容に影響を
与えることなく、第1の電位保持手段にのみ表示データ
を取込み、表示を行うことができる。さらにまた、第1
のアクティブ素子を非選択状態とし、第3のアクティブ
素子のみを選択走査することで、第1の記憶素子の記憶
内容で第1の電位保持手段の表示データを書換え、表示
を行うことができる。このような駆動が、第1のアクテ
ィブ素子側と第2のアクティブ素子側とで、それぞれ行
うことができ、周期的に、切換え、すなわち与えるビッ
トデータを入換える。
【0034】したがって、電気光学素子側で、第1のア
クティブ素子に対応した構成と第2のアクティブ素子に
対応した構成とで電気光学素子の特性にバラツキがあっ
ても、平均した輝度で観察することになるので、階調性
の良い表示を得ることができる。
【0035】また、本発明の表示装置では、前記記憶素
子ならびにアクティブ素子は2組以上として、そのうち
2組を第1および第2の記憶素子ならびに第1および第
2のアクティブ素子とし、前記第1および第2のアクテ
ィブ素子の出力電位をそれぞれ保持して前記電気光学素
子に与える第1および第2の電位保持手段と、前記各電
位保持手段と前記第1および第2の記憶素子との間にそ
れぞれ設けられる第3のアクティブ素子とをさらに備
え、前記第1および第2のアクティブ素子と、それらに
個別に対応した第3のアクティブ素子とを選択走査する
ことで、前記第1および第2の記憶素子ならびに第1お
よび第2の電位保持手段への表示データの書込み/読出
しを制御し、かつ下位ビットの表示データの与えられる
アクティブ素子側でも、最上位ビットの表示データの書
込みを行うことを特徴とする。
【0036】2のn乗の階調表示を行う場合に、最上位
ビットのデータの表示を、一方のアクティブ素子側のみ
で行うと、他方のアクティブ素子側では、最小表示期間
のブランク表示が必要になる。しかしながら、上記の構
成によれば、下位ビットの表示データの与えられるアク
ティブ素子にも、その最上位ビットのデータの表示を行
わせることで、前記ブランク表示を用いることなく、し
たがって1フレーム期間を最小限にして、前記2のn乗
の階調表示を行うことができる。
【0037】さらにまた、本発明の表示装置は、マトリ
クス状に配列された各電気光学素子に対応して設けたア
クティブ素子によって記憶素子に表示データを取込み、
その記憶素子の出力で前記電気光学素子を表示駆動する
ようにした表示装置において、任意のiライン目の電気
光学素子に対して、隣接するi+1ライン目とi−1ラ
イン目との電気光学素子が対を成すようにし、前記iラ
イン目の電気光学素子と対を成す電気光学素子を、前記
i+1ライン目とするか、i−1ライン目とするかをフ
ィールド周期で切換え、それら一対の電気光学素子は、
同一の表示データの最上位ビットと残余の下位ビットと
を前記フィールド周期毎に交互に切換え表示することを
特徴とする。
【0038】上記の構成によれば、入力する信号がイン
ターレース信号の場合、たとえば奇数フィールドではi
ライン目とi+1ライン目との電気光学素子で対を成
し、偶数フィールドではiライン目とi−1ライン目と
の電気光学素子で対を成す。そして、たとえば奇数フィ
ールドで、奇数ラインの電気光学素子が最上位ビットの
表示を行い、偶数ラインの電気光学素子が下位側ビット
の表示を行い、偶数フィールドでは、奇数ラインの電気
光学素子が下位側ビットの表示を行い、偶数ラインの電
気光学素子が最上位ビットの表示を行う。
【0039】これによって、時間分割階調制御を行うに
あたって、通常のインターレース走査に対応した表示デ
ータに対して、共通のデータ信号線を用いて、隣接する
奇数ラインの電気光学素子に対応したアクティブ素子と
偶数ラインの電気光学素子に対応したアクティブ素子と
の選択走査を工夫するだけで、動画偽輪郭の発生を抑え
ることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第1の形態につい
て、図1〜図4に基づいて説明すれば、以下のとおりで
ある。
【0041】図1は、本発明の実施の第1の形態の有機
ELディスプレイを実現する素子回路Aの電気回路図で
ある。相互に交差する複数の走査信号線Gおよびデータ
信号線D(図1では、1素子分を示しており、前記信号
線G,Dも1本のみを示している。)で区画されてマト
リクス状に配列された各領域に、該素子回路Aが形成さ
れる。また、前記走査信号線Gと平行にもう1本の走査
信号線Sが形成され、前記データ信号線Dと平行に電源
線Vが形成される。
【0042】前記素子回路Aには、有機EL素子1と、
その有機EL素子1へ前記電源線Vから電流を供給する
2つのp型のTFTQ11,Q21とが設けられ、それ
ら有機EL素子1およびTFTQ11,Q21が1つの
電気光学素子を形成する。前記TFTQ11,Q21
は、第1のメモリ回路M1および第2のメモリ回路M2
によってそれぞれON/OFFが制御される。本実施の
形態では、前記TFTQ11,Q21は同一の形状のも
のが使用され、したがって前記メモリ回路M1,M2に
よって制御される電流量は、ほぼ等しく設定される。こ
れによって、階調直線性の良い表示を得ることができ
る。TFTQ11,Q21のゲートのONレベルはGN
D電位であり、OFFレベルは電源線Vの電位である。
【0043】前記メモリ回路M1,M2は、相互に等し
く構成され、p型のTFTQ1およびn型のTFTQ2
から成る1段目のCMOSインバータINV1と、p型
のTFTQ3およびn型のTFTQ4から成る2段目の
CMOSインバータINV2とを備えて構成される。C
MOSインバータINV1,INV2の電源電圧は、前
記電源線Vと接地電位との間の電圧となり、CMOSイ
ンバータINV2の出力がCMOSインバータINV1
の入力に帰還されて、自己保持、すなわちメモリ動作が
行われる。CMOSインバータINV1の入力はn型の
TFTQ12またはQ22のゲートにそれぞれ接続さ
れ、CMOSインバータINV2の出力は前記TFTQ
11またはQ21のゲートにそれぞれ接続されている。
【0044】前記メモリ回路M1,M2には、個別的に
対応して、前記TFTQ12,Q22がそれぞれ設けら
れている。TFTQ12は、走査コントローラによって
前記走査信号線Gが選択走査されると、データ信号線D
から表示データを取込み、メモリ回路M1に設定する。
同様に、TFTQ22は、走査コントローラによって前
記走査信号線Sが選択走査されると、データ信号線Dか
ら表示データを取込み、メモリ回路M2に設定する。な
お、以下の説明では、特に断らない限り、各素子回路A
のTFTQ12,Q22は非導通状態である。すなわ
ち、メモリ回路M1,M2に記憶されている表示データ
に対応した電流が、有機EL素子1に供給されているも
のとする。
【0045】図2は、上述のように構成される素子回路
Aを用いた有機ELディスプレイの駆動方法の一例を示
す図である。この図2の例では、4ラインを走査の単位
としている。したがって、素子回路は、各ラインに対応
してA1〜A4で表されている。図2(5)〜(12)
は、それぞれのメモリ回路M1,M2での表示データの
ストア状態を示す。また、この図2では、各素子回路A
で表示する階調数を4bit階調としており、第2のメ
モリ回路M2に4bit目のデータを取込み、第1のメ
モリ回路M1に残余の3〜1bit目のデータを取込む
ものとする。このため、図2(1)は各走査期間Ts1
〜Ts4での単位時間表示であり、図2(2)はbit
4のデータに対する通算表示時間を示し、図2(3)は
bit3のデータに対する通算表示時間を示し、図2
(4)はbit2,1のデータに対する通算表示時間を
示す。図2(13)は、1フレーム期間Tf内での単位
選択時間の通算時間である。
【0046】第1の走査期間Ts1(図2(13)の通
算時間で1〜8の期間)では、走査信号線S,Gで共通
のデータ信号線Dを用いるので、先ず走査信号線Sを選
択走査してTFTQ22を導通することで、メモリ回路
M2に4bit目のデータを取込むとともに、該4bi
t目のデータの表示が開始される。次に、走査信号線G
を選択走査してTFTQ12を導通することで、メモリ
回路M1に3bit目のデータを取込むとともに、該3
bit目のデータの表示が開始される。このような4b
it目のデータと3bit目のデータとの交互の取込み
走査が、素子回路A1〜A4に対して、順に行われる。
したがって、この走査期間Ts1は4×2=8単位時間
となり、後述の残余の走査期間Ts2〜Ts4の2倍と
なる。
【0047】続いて、第2の走査期間Ts2(図2(1
3)の通算時間で13〜16の期間)では、走査信号線
Gのみが順に選択走査され、メモリ回路M1に2bit
目のデータが取込まれてゆく。本実施の形態では、時間
分割階調の1階調当りの表示期間を4単位時間とするの
で、この2bit目のデータの表示期間は8単位時間と
なる。したがって、1bit目のデータの走査を行う第
3の走査期間Ts3は、前記第2の走査期間Ts2から
8単位時間だけ遅れて走査を開始し、図2(13)の通
算時間で、21〜24の期間となる。
【0048】その後、第4の走査期間Ts4が設けられ
るけれども、前記1bit目のデータの表示期間は4単
位時間であるので、該第4の走査期間Ts4は、図2
(13)の通算時間で、25〜28の期間となる。この
走査期間Ts4では、再び第1のメモリ回路M1に3b
it目のデータが取込まれ、次のフレームの第1の走査
期間Ts1でデータが更新されるまでの5単位時間に亘
って、表示を継続する。
【0049】したがって、4〜1bitの各データの表
示時間は、素子回路A1について見れば、28:11
(本来のフレーム期間分)+4(本来のフレーム期間
分)+1(次のフレーム期間分):8:4=28:1
6:8:4=7:4:2:1、素子回路A4について見
れば、22(本来のフレーム期間分)+6(次のフレー
ム期間分):8(本来のフレーム期間分)+1(本来の
フレーム期間分)+7(次のフレーム期間分):8:4
=7:4:2:1となる。したがって、各素子回路Aで
は、有機EL素子1を、メモリ回路M1からの出力で0
〜7階調レベルの発光を行わせることができ、メモリ回
路M2からの出力で0または7階調レベルの発光を行わ
せることができる。
【0050】ここで、有機EL素子1と接続される前記
TFTQ11,Q12が相互に等しい形状およびサイズ
で形成されることで、前記2つのTFTQ11,Q12
が共に導通することで輝度レベル14の発光が、一方の
みが導通することで輝度レベル7の発光が、2つが共に
遮断することで輝度レベル0の発光が、有機EL素子1
においてそれぞれ行われることになる。また、有機EL
素子1が単一の素子で形成されていても、メモリ回路M
1,M2からの出力電流を加算することで、同様の表示
を期待することができる。
【0051】このように、1つの有機EL素子1を0,
7,14の3つのレベルで発光させることで、図3で示
すように、輝度レベル7の背景の中を輝度レベル6の物
体が移動する場合、輝度レベル7の素子回路(図3では
A1,A4に相当)は常に輝度レベル7で点灯状態なの
で、矢符α11,β11で示すように、画面上を上から
下へと、すなわち走査信号線G,Sの走査方向に視線が
動いても、その輝度レベル7の素子回路に対して、輝度
レベル6の素子回路(図3ではA2,A3に相当)は、
殆ど動画偽輪郭を感じさせない表示が可能となる。図3
(1)〜(13)は、前述の図2(1)〜(13)に、
それぞれ対応している。
【0052】図4には、前述のように構成される素子回
路Aを用いた有機ELディスプレイの駆動方法の他の例
を示す。前述の図2の駆動方法では、メモリ回路M2か
らの出力で表示される階調レベルが7であり、4bit
データを用いても、表示可能な階調レベルは0〜14の
15階調レベルであり、4bitデータで本来表示する
ことができる16階調レベルより少ない。そこで、この
図4の駆動方法では、前記メモリ回路M1へ消去データ
を入力し、1階調分の表示期間を非発光状態とすること
で、前記メモリ回路M2の出力で表示可能な階調レペル
を8とするもである。この図4の例でも、前記図2と同
様に、4ラインを走査の単位としており、図4(1)〜
(13)は、それぞれ図2(1)〜(13)に対応して
いる。
【0053】走査期間Ts1から走査期間Ts3におけ
る走査信号線Gの選択走査が終了するまでの期間(図4
(13)の通算時間で1〜24の期間)は、図2の場合
と同様の駆動が行われる。本駆動方法では、その後、走
査信号線Gが通常と同様に順に選択走査されて、通算時
間で25〜28の期間は、前記メモリ回路M1に前記消
去データが入力され、ブランク表示となる。このブラン
ク表示の後の通算時間で28〜32の期間が、前記走査
期間Ts4となって、メモリ回路M1に再び3bit目
のデータが取込まれ、次のフレームの第1の走査期間T
s1でデータが更新されるまでの5単位時間に亘って、
表示が継続される。
【0054】したがって、4〜1bitの各データの表
示時間は、素子回路A1について見れば、32:11
(本来のフレーム期間分)+4(本来のフレーム期間
分)+1(次のフレーム期間分):8:4=8:4:
2:1となって、4bitデータをフルに使用した16
階調レベルの表示が可能となる。すなわち、この図4の
駆動方法は、消去データを表示させるために使用した通
算時間25〜28で1階調分表示できるのに、わざわざ
表示しないで0〜15階調レベルの16階調を表示した
とも解釈できる。しかしながら、元々、デジタルデータ
は2進数データとして変換されることが多いので、この
2進数データをそのままデー夕変換することなく取扱う
ことができれば、前記の1階調分減らしても好ましいと
言える。すなわち、この図4の駆動方法では、図2の駆
動方法のように16階調から15階調へデータ変換をす
る必要がないので、周辺回路の変更等を伴うことなく、
容易に適用することができる。
【0055】本発明の実施の第2の形態について、図5
〜図7に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0056】図5は、本発明の実施の第2の形態の有機
ELディスプレイにおける素子回路Aaの電気回路図で
ある。この素子回路Aaは、前述の素子回路Aに類似
し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、そ
の説明を省略する。この素子回路Aaは、前記メモリ回
路M2に関する構成は素子回路Aと同様であるけれど
も、注目すべきは、メモリ回路M1に関する構成におい
て、TFTQ12が直接TFTQ11のゲートに接続さ
れ、さらにそのゲートの電位を保持するコンデンサC1
が設けられて該コンデンサC1の電位でTFTQ11が
ON/OFF制御され、有機EL素子1を流れる電流量
が制御されるとともに、メモリ回路M1への前記表示デ
ータの書込み/読出しがTFTQ13を介して行われる
ことである。このため、前記走査信号線G,Sと平行
に、選択線Gaが設けられている。
【0057】したがって、前記コンデンサC1の電位
は、走査信号線Gが選択走査されているときにデータ信
号線Dから取込まれ、設定される。一方、メモリ回路M
1には、走査信号線Gおよび選択線Gaが共に選択走査
されているときにデータ信号線Dから表示データが書込
まれる。また、走査信号線Gが非選択状態で、かつ選択
線Gaが選択走査されているときにメモリ回路M1から
読出された表示データで、前記コンデンサC1の電位は
設定される。
【0058】このような素子回路Aaを用いた駆動方法
の一例は、図6に示すようになる。この図6の例では、
5ラインを走査の単位としており、したがって素子回路
はA1〜A5であり、図6(5)〜(14)に、それぞ
れのコンデンサC1およびメモリ回路M2での表示デー
タのストア状態を示す。また、5bit階調のデータを
用いるものとし、図6(2)はbit5のデータに対す
る通算表示時間を示し、図6(3)はbit4のデータ
に対する通算表示時間を示し、図6(4)はbit3,
2,1のデータに対する通算表示時間を示す。図6
(1)は各走査期間Ts1〜Ts4での単位時間表示で
あり、図6(15)は1フレーム期間Tf内での単位選
択時間の通算時間である。
【0059】第1の走査期間Ts1(図6(15)の通
算時間で1〜10の期間)では、先ず走査信号線Sを選
択走査してTFTQ22を導通することで、メモリ回路
M2に5bit目のデータを取込むとともに、該5bi
t目のデータの表示が開始される。次に、走査信号線G
および選択線Gaを選択走査してTFTQ12,Q13
を導通することで、コンデンサC1およびメモリ回路M
1に4bit目のデータを取込むとともに、該4bit
目のデータの表示が開始される。このような5bit目
のデータと4bit目のデータとの交互の取込み走査
が、素子回路A1〜A5に対して、順に行われる。した
がって、この走査期間Ts1は5×2=10単位時間と
なり、後述の残余の走査期間Ts2〜Ts4の2倍とな
る。
【0060】続いて、第2の走査期間Ts2(図6(1
5)の通算時間で11〜15の期間)では、走査信号線
Gのみが順に選択走査され、コンデンサC1に3bit
目のデータが取込まれ、表示が開始される。このとき、
選択線Gaは非選択状態であるので、TFTQ13は遮
断し、メモリ回路M1は4bit目のデータを保持し続
ける。本実施の形態では、時間分割階調の1階調当りの
表示期間を2単位時間とするので、この3bit目のデ
ータの表示期間は8単位時間となる。
【0061】したがって、2bit目のデータの走査を
行う第3の走査期間Ts3は、前記第2の走査期間Ts
2から8単位時間だけ遅れて走査を開始し、図6(1
5)の通算時間で19〜23の期間となる。このときも
前記走査期間Ts2と同様に、選択線Gaは非選択状態
であるので、TFTQ13は遮断し、メモリ回路M1は
4bit目のデータを保持し続ける。しかしながら、該
走査期間Ts2が5単位時間であるのに対して、表示に
必要な期間は4単位時間であるので、余分になる最後の
1単位時間(図6(15)の通算時間で23〜27の期
間)では、選択線Gaのみが順に選択走査され、TFT
Q13を導通することでコンデンサC1にそのメモリ回
路M1にストアされていた4bit目のデータを読出
し、表示が行われる。
【0062】そして、第4の走査期間Ts4(図6(1
5)の通算時間で24〜28の期間)でも、走査信号線
Gのみが順に選択走査され、コンデンサC1に1bit
目のデータが取込まれ、表示が開始される。ここでも、
前記2bit目の表示と同様に、余分になる後半の3単
位時間(図6(15)の通算時間で26〜30の期間)
では、選択線Gaのみが順に選択走査され、再びメモリ
回路M1から前記4bit目のデータを読出し、次のフ
レームの第1の走査期間Ts1でデータが更新されるま
で、表示を継続する。
【0063】したがって、5〜1bitの各データの表
示時間は、素子回路A1について見れば、30:9(本
来のフレーム期間分)+1(本来のフレーム期間分)+
5(本来のフレーム期間分)+1(次のフレーム期間
分):8:4:2=15:8:4:2:1となる。
【0064】このように構成しても、動画偽輪郭を抑制
する効果は、前記図1〜図4の構成と同様に有してお
り、さらに4bit階調目が3つに分割される分だけ、
より動画偽輪郭抑制効果があると推測される。
【0065】また、前述の素子回路Aでは、一旦メモリ
回路M1へ書込んだデータを他のデータの表示後に表示
させるためには、再度該メモリ回路M1へ書込む必要が
あるのに対して、この素子回路Aaでは、該メモリ回路
M1とコンデンサC1とを用い、一旦該メモリ回路M1
へ書込んだデータを選択線Gaの選択走査によって任意
のタイミングでコンデンサC1ヘ読出し、表示すること
ができ、前記再書込みを不要とすることができる。
【0066】すなわち、この素子回路Aaおよびその駆
動方法による効果は、図2と図6とを比較すれば明白で
ある。前記コンデンサC1およびTFTQ13を持たな
い図2の駆動方法では4本の走査信号線G1〜G4を有
する表示装置に4bit階調表示させるには28単位時
間が必要であったのに対して、前記コンデンサC1およ
びTFTQ13を備える図6の駆動方法では、5本の走
査信号線G1〜G5を有する表示装置に5bit階調表
示させるのに30通算時間しか必要とならない。これに
よって、選択走査に要する時間を短縮し、1フレーム期
間Tfを短縮することができる。
【0067】また、図2の駆動方法では、3bit目の
データを改めて書直すために、データ信号線Dをチャー
ジアップしなければならず、この場合、該データ信号線
Dに接続される各素子回路AのTFTQ12,Q22等
が浮遊容量として働くので、それら浮遊容量もチャージ
アップする必要があり、消費電力が嵩むという問題があ
る。これに対して、図6の駆動方法では、メモリ回路M
1からTFTQ13を通してコンデンサC1へ至る経路
だけチャージアップすればよいので、前記データ信号線
Dをチャージアップする必要はなく、その分、低消費電
力化を図ることができる。
【0068】図7には、前述のように構成される素子回
路Aaを用いた有機ELディスプレイの駆動方法の他の
例を示す。前述の図6の駆動方法とは、1bit目のデ
ータの取込みタイミングが異なるだけで、その他の点で
は大差はない。図7(1)〜(15)は、それぞれ図6
(1)〜(15)に対応している。
【0069】この駆動方法では、第1の走査期間Ts1
(図7(15)の通算時間で1〜15の期間)では、先
ず走査信号線Sを選択走査してTFTQ22を導通する
ことで、メモリ回路M2に5bit目のデータを取込む
とともに、該5bit目のデータの表示が開始される。
次に、走査信号線Gおよび選択線Gaを選択走査してT
FTQ12,Q13を導通することで、コンデンサC1
およびメモリ回路M1に4bit目のデータを取込むと
ともに、該4bit目のデータの表示が開始される。と
ころが、前記4bit目のデータは、1単位時間表示さ
れるだけで、直ちに、走査信号線Gのみが選択走査され
てコンデンサC1に1bit目のデータが取込まれると
ともに、該1bit目のデータの表示が開始される。そ
して、2単位時間表示された後、選択線Gaのみが選択
走査されて、メモリ回路M1からコンデンサC1に4b
it目のデータが読出されてセットされるとともに、再
び該4bit目のデータの表示が開始される。このよう
な5bit目のデータと4bit目のデータとのメモリ
回路M2,M1へのそれぞれの取込み走査と、1bit
目のデータのコンデンサC1へのセットとが、素子回路
A1〜A5に対して、順に行われる。したがって、この
走査期間Ts1は5×3=15単位時間となり、後述の
残余の走査期間Ts2〜Ts4の3倍となる。
【0070】続いて、第2の走査期間Ts2(図7(1
5)の通算時間で16〜20の期間)では、前記図6の
走査期間Ts2と同様に、走査信号線Gのみが順に選択
走査され、コンデンサC1に3bit目のデータが取込
まれ、表示が開始される。そして、8単位時間に亘って
表示した後、第3の走査期間Ts3(図7(16)の通
算時間で24〜28の期間)では、前記図6の走査期間
Ts3と同様に、走査信号線Gのみが順に選択走査さ
れ、コンデンサC1に2bit目のデータが取込まれて
表示が行われ、最後の1単位時間(図7(15)の通算
時間で28〜次のフレームの2の期間)では、選択線G
aのみが順に選択走査され、コンデンサC1にメモリ回
路M1にストアされていた4bit目のデータを再度読
出し、次のフレームの第1の走査期間Ts1でデータが
更新されるまで、表示を継続する。
【0071】このような駆動方法では、1フレーム期間
Tfに占める走査期間Tsの割合は同じであるけれども
(25/30)、走査期間の数を削減することができ
る。
【0072】本発明の実施の第3の形態について、図8
〜図10に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0073】図8は、本発明の実施の第3の形態の有機
ELディスプレイにおける素子回路Abの電気回路図で
ある。この素子回路Abは、前述の素子回路Aaに類似
し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、そ
の説明を省略する。注目すべきは、この素子回路Abで
は、前述の素子回路Aaの構成に、第3のメモリ回路M
3およびそれに関連するTFTQ31a,Q31b;Q
32が設けられていることである。メモリ回路M3およ
びその入力端と前記データ信号線Dとの間に設けられる
TFTQ32は、前述のメモリ回路M1,M2およびT
FTQ12,Q22と同様に構成される。また、相互に
並列に接続され、メモリ回路M3の出力で駆動され、前
記電源線Vから有機EL素子1への電流量を制御するT
FTQ31a,Q31bも、前述のTFTQ11,Q2
1と等しい面積に形成される。
【0074】したがって、このメモリ回路M3に関する
構成は、メモリ回路M1,M2に関する構成に比べて、
2倍の電流を供給することが可能となっており、同じ時
間だけ有機EL素子1を点灯させた場合、該メモリ回路
M3にストアされる表示データは、メモリ回路M1,M
2にストアされる表示データの2倍の重みを有すること
になる。メモリ回路M3への前記表示データの書込みを
制御するTFTQ32は、前記走査信号線G,Sおよび
選択線Gaと平行に設けられる走査信号線Kによって選
択走査される。また、前記コンデンサC1の電位は、前
記素子回路AaではGND電位から定められていたけれ
ども、この素子回路Abでは電源線Vの電位から定めら
れる。
【0075】このような素子回路Abを用いた駆動方法
の一例は、図9に示すようになる。この図9の例では、
6ラインを走査の単位としており、したがって素子回路
はA1〜A6であり、図9(6)〜(23)に、それぞ
れのコンデンサC1およびメモリ回路M2,M3での表
示データのストア状態を示す。また、5bit階調のデ
ータを用いるものとし、図9(2)はbit5のデータ
に対する通算表示時間を示し、図9(3)はbit4の
データに対する通算表示時間を示し、図9(4)はbi
t3のデータに対する通算表示時間を示し、図9(5)
はbit2,1のデータに対する通算表示時間を示す。
図9(1)は各走査期間Ts1〜Ts3での単位時間表
示であり、図9(24)は1フレーム期間Tf内での単
位選択時間の通算時間である。
【0076】第1の走査期間Ts1(図9(24)の通
算時間で1〜18の期間)では、先ず走査信号線Kを選
択走査してTFTQ32を導通することで、メモリ回路
M3に5bit目のデータを取込むとともに、該5bi
t目のデータの表示が開始される。次に、走査信号線S
を選択走査してTFTQ22を導通することで、メモリ
回路M2に4bit目のデータを取込むとともに、該4
bit目のデータの表示が開始される。続いて、走査信
号線Gおよび選択線Gaを選択走査してTFTQ12,
Q13を導通することで、コンデンサC1およびメモリ
回路M1に3bit目のデータを取込むとともに、該3
bit目のデータの表示が開始される。このような5〜
3bit目のデータの交互の取込み走査が、素子回路A
1〜A6に対して、順に行われる。したがって、この走
査期間Ts1は6×3=18単位時間となり、後述の残
余の走査期間Ts2,Ts3の3倍となる。
【0077】続いて、第2の走査期間Ts2(図9(2
4)の通算時間で19〜24の期間)では、走査信号線
Gのみが順に選択走査され、コンデンサC1に1bit
目のデータが取込まれ、表示が開始される。このとき、
選択線Gaは非選択状態であるので、TFTQ13は遮
断し、メモリ回路M1は3bit目のデータを保持し続
ける。本実施の形態では、時間分割階調の1階調当りの
表示期間を5単位時間とするので、この1bit目のデ
ータの表示期間は5単位時間となる。しかしながら、該
走査期間Ts2が6単位時間であるのに対して、表示に
必要な期間は前記5単位時間であるので、余分になる最
後の1単位時間(図9(24)の通算時間で24〜29
の期間)では、選択線Gaのみが順に選択走査され、コ
ンデンサC1にメモリ回路M1にストアされていた3b
it目のデータを読出し、表示が行われる。
【0078】そして、第3の走査期間Ts3(図9(2
4)の通算時間で25〜30の期間)では、走査信号線
Gのみが順に選択走査され、コンデンサC1に2bit
目のデータが取込まれ、表示が開始される。そして、1
0単位時間に亘って表示した後に、選択線Gaのみが順
に選択走査され、再びメモリ回路M1から前記3bit
目のデータを読出し、次のフレームの第1の走査期間T
s1でデータが更新されるまで、表示を継続する。
【0079】したがって、5〜1bitの各データの表
示時間は、素子回路A1について見れば、35×2(2
倍の電流量による重み分):34(本来のフレーム期間
分)+1(次のフレーム期間分):16(本来のフレー
ム期間分)+1(本来のフレーム期間分)+1(本来の
フレーム期間分)+2(次のフレーム期間分):10:
5=70:35:20:10:5=14:7:4:2:
1となる。
【0080】このように3組以上のメモリ回路M1〜M
3ならびにそれに対応したTFTQ12〜Q32を設
け、下位ビット側となるメモリ回路M1,M2に対応し
たTFTQ11,Q21の電流駆動能力を相互に等しく
設定し、メモリ回路M3に対応したTFTQ31a,Q
31bの電流駆動能力もそれに等しく、すなわちメモリ
回路M3による電流駆動能力をメモリ回路M1,M2の
電流駆動能力の2倍に設定することで、デジタル階調制
御を実現するにあたって、1フレーム期間Tf中、上位
2bitのデータを常に点灯または消灯状態とすること
で、動画偽輪郭を一層抑えた表示を行うことができる。
【0081】ここで、本実施の形態では、発光する輝度
レベルが0輝度レベルを含め、7,14,28の3つ以
上が使用されている。この点では、従来技術で示した特
開2000−347623号公報の複数TFTでの階調
表示方法と同様である。しかしながら、同時にこの点
は、従来技術で示したIDW’99の画素分割階調表示
方法や、SID’00の時間分割階調表示方法とは異な
る。IDW’99の画素分割階調表示方法や、SID’
00の時間分割階調表示方法のように2つの輝度レベル
を組合わせて階調表示する場合と、本発明や特開200
0−347623号のように複数TFTでの階調表示方
法で複数輝度レベルを用いる場合との効果の違いについ
て、以下に説明する。
【0082】図10は、ある有機EL素子の発光輝度と
発光効率との関係を示すグラフである。この材料では、
参照符γ1で示す発光輝度が30[cd/m2 ]近辺
で、参照符γ2で示す発光効率は23[lm/W]の最
高効率を示す。その後、発光輝度が上昇する程、発光効
率は低下する。そこで、仮に表示パネルの最高輝度が1
00[cd/m2 ]、有機EL素子の画素占有率が50
%と仮定し、このパネルで50[cd/m2 ]の表示を
得るための条件を考える。
【0083】2つの輝度レベルを組合わせて階調表示す
る場合は、発光はパネルで最高輝度レベルである100
[cd/m2 ]と0[cd/m2 ]との組合せとなる。
パネルで100[cd/m2 ]を得るためには、占有率
で半減するので、発光部で200[cd/m2 ]を得る
必要がある。したがって、上記の場合、図10から、発
光効率は約20[lm/W]となる。
【0084】これに対して、本実施の形態のように(輝
度0を含む)5段階で発光する場合、発光は中間輝度レ
ベルである50[cd/m2 ]を用いれば良い。パネル
で50[cd/m2 ]を得るためには、発光部で100
[cd/m2 ]を得る必要がある。したがって、図10
から、発光効率は100[cd/m2 ]に対応する約2
2[lm/W]となる。
【0085】前者の例のように、輝度レベル0%と10
0%としか用いない場合の発光効率は、輝度レベル10
0%の発光効率となる。したがって、この輝度レベル1
00%が最高発光効率を示す場合、もしくはこの輝度レ
ベル100%より高い輝度レベルが最高発光効率を示す
場合は、この2値の輝度レベルを用いる方法が良い。一
方、後者の例のように、輝度レベル0%と50%と10
0%とのように、3つ以上の発光レベルを用いる場合
は、この輝度レベル0%と100%との間に最高発光効
率がある場合に、より最高発光効率に近い輝度レベルが
使用できるので、有効である。したがって、前記図10
の特性のように輝度レベル0%と100%との間に最高
発光効率がある場合に、3つ以上の発光レベルを用いる
前記の各実施の形態の構成は、好適である。
【0086】そして、3個のTFTQ12〜Q32を用
い、下位ビット側となるTFTQ12,Q22の出力に
よる電流駆動能力を相互に等しく設定し、TFTQ32
の出力による電流駆動能力を前記TFTQ12,Q22
の2倍に設定することで、時間分割階調制御を実現する
にあたって、1フレーム期間Tf中、上位2ビットのデ
ータを、常に点灯または消灯状態とすることができ、動
画偽輪郭を一層抑えることができる。4個以上のTFT
を用いる場合には、その出力による電流駆動能力を2の
乗数倍に設定すればよい。
【0087】本発明の実施の第4の形態について、図1
1および図12に基づいて説明すれば、以下のとおりで
ある。
【0088】図11は、本発明の実施の第4の形態の有
機ELディスプレイにおける素子回路Acの電気回路図
である。この素子回路Acは、前述の素子回路Aaに類
似し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、
その説明を省略する。注目すべきは、この素子回路Ac
では、前記コンデンサC1を電源線Vの電位で充電する
ことで、そのストアデータを消去するTFTQ14がさ
らに設けられるとともに、走査信号線G,Sおよび選択
線Gaと平行に、もう1つの選択線Gbが設けられてい
ることである。これらの選択線Ga,Gbは、選択走査
される際には、択一的に選択される。このような消去用
のTFT14を用いる構成は、従来技術の図22でも示
されているけれども、前記の素子回路Abのように3つ
目以上のメモリ回路M3〜を用いることなく、前記のよ
うな上位bitの階調レペルを2の階乗とすることがで
きる。
【0089】このような素子回路Acを用いた駆動方法
の一例は、図12に示すようになる。この図12の例で
は、5ラインを走査の単位としており、したがって素子
回路はA1〜A5であり、図12(1)〜(15)は、
前述の図6(1)〜(15)にそれぞれ対応している。
第1の走査期間Ts1〜第3の走査期間Ts3において
コンデンサC1に2bit目のデータを取込んでゆく時
点までは、前述の図6の駆動方法と同一である。
【0090】しかしながら、図6の駆動方法の場合は、
該走査期間Ts3において余分になる最後の1単位時間
(図6(15)の通算時間で23〜27の期間)では、
選択線Gaのみが順に選択走査され、メモリ回路M1に
ストアされていた4bit目のデータを読出し、表示が
行われるのに対して、この図12の駆動方法の場合は、
前記最後の1単位時間(同様に図12(15)の通算時
間で23〜27の期間)では、選択線Gbのみが順に選
択走査され、前記TFTQ14を導通することで、コン
デンサC1のデータが消去され、ブランク表示となる。
【0091】そして、そのブランク表示は後述するよう
に1階調分あればよいので、2単位時間に亘って行った
後、第4の走査期間Ts4(図12(15)の通算時間
で25〜29の期間)となり、走査信号線Gのみが順に
選択走査され、コンデンサC1に1bit目のデータが
取込まれ、表示が開始される。ここでも、前記2bit
目の表示と同様に、余分になる後半の3単位時間(図1
2(15)の通算時間で27〜31の期間)では、選択
線Gaのみが順に選択走査され、再びメモリ回路M1か
ら前記4bit目のデータを読出し、その後もさらに3
単位時間(図12(15)の通算時間で30〜32の期
間)に亘って表示を行った後、次のフレームの第1の走
査期間Ts1でデータが更新されるまで、表示を継続す
る。
【0092】したがって、5〜1bitの各データの表
示時間は、素子回路A1について見れば、32:9(本
来のフレーム期間分)+6(本来のフレーム期間分)+
1(次のフレーム期間分):8:4:2=16:8:
4:2:1となる。したがって、前記2単位時間のブラ
ンク表示を挿入することで、メモリ回路M1側での表示
の重みを(2のn乗−1)レベルとし、メモリ回路M2
側での表示の重みを2のn乗レベルとすることができ
る。これによって、通常の2進数データをそのまま使用
することができる。
【0093】すなわち、前述の素子回路Aaを用いた図
6,7の駆動方法は、メモリ回路M1とコンデンサC1
とを用いて、1,2,…,(2のn乗)のように(n+
1)bit階調を表示するとき、 (2の(n−1)乗)>(1+2+…+(2の(n−
2)乗)) であるので、各bitの走査期間を(2の(n−2)
乗)階調の表示期間とほぼ等しくし、予め(2の(n−
1)乗)階調表示データをメモリ回路M1へ記憶させ、
その後コンデンサC1を用いて(2の(n−2)乗),
…,2,1階調表示を行い、その(2の(n−2)
乗),…,2,1階調表示の余った時間に先のメモリ回
路M1へ記憶させたデータを用いて、(2の(n−1)
乗)階調表示の残った表示期間を表示させるものであ
る。
【0094】これに対して、この素子回路Acを用いた
図12の駆動方法は、上記表示期間の合計が、 (2のn乗)>(1+2+…+(2の(n−2)乗)+
(2の(n−1)乗)) と、メモリ回路M2を用いて(2のn乗)階調表示を行
うべき期間より1階調分足りなくなるので、前記TFT
Q14を用いてブランク表示するだけの期間を1階調分
作り、2のn乗のM階調表示を実現させたものである。
【0095】前述の図2,6,7等では、TFTQ21
が導通状態となった時の発光量を、TFTQ11が導通
状態となった時の発光量より1階調分大きくすれば、各
bitデータの重みの比を、1:2:4:8等、2の階
乗の重みとできる。これに対して、この図12では、T
FTQ11,Q12の重みを等しくしている。それは、
特性がほぼ等しいTFTや電気光学素子が作成される可
能性は比較的高いが、特性が1階調レベルだけずれたT
FTや電気光学素子が作成される可能性が比較的低いた
めである。
【0096】そこで、表示可能な階調数Mを2の階乗−
1とする場合は、前述の図2,6,7等のように、メモ
リ回路M2に最上位bitのデータを記憶させれば済む
のに対して、階調数Mを2の階乗とする場合は、後述の
図14のように、最上位bitのデータをメモリ回路M
1へも記憶させたり、下位bitのデータをメモリ回路
M2に記憶させたり、この図12のようにメモリ回路M
1(やコンデンサC1)による発光に非発光期間を設け
る等の処置が必要である。しかしながら、この場合、前
述のように通常の2進数データをそのまま使用すること
ができるので、余計なデータ変換回路は不要であり、好
適である。
【0097】本発明の実施の第5の形態について、図1
3および図14に基づいて説明すれば、以下のとおりで
ある。
【0098】図13は、本発明の実施の第5の形態の有
機ELディスプレイにおける素子回路Adの電気回路図
である。この素子回路Adは、前述の素子回路Aaに類
似し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、
その説明を省略する。注目すべきは、この素子回路Ad
では、2つのメモリ回路M1,M2に関連する構成が、
相互に等しいことである。すなわち、メモリ回路M1に
関連して、TFTQ11,Q12,Q13およびコンデ
ンサC1ならびに走査信号線Gおよび選択線Gaが設け
られるのと同様に、メモリ回路M2に関連して、TFT
Q21,Q22,Q23およびコンデンサC2ならびに
走査信号線Sおよび選択線Saが設けられる。
【0099】このような素子回路Adを用いた駆動方法
の一例は、図14に示すようになる。この図14の例で
は、6ラインを走査の単位としており、したがって素子
回路はA1〜A6であり、図14(5)〜(16)に、
それぞれのコンデンサC1,C2での表示データのスト
ア状態を示す。また、4bit階調のデータを用いるも
のとし、図14(2)はbit4のデータに対する通算
表示時間を示し、図14(3)はbit3のデータに対
する通算表示時間を示し、図14(4)はbit2,1
のデータに対する通算表示時間を示す。図6(1)は各
走査期間Ts1〜Ts4での単位時間表示であり、図6
(17)は1フレーム期間Tf内での単位選択時間の通
算時間である。
【0100】この駆動方法は、奇数フレーム期間Tf1
と偶数フレーム期間Tf2とで1組となっている。第1
のフレーム期間Tf1の第1の走査期間Ts1(図14
(17)の通算時間で1〜6の期間)では、走査信号線
G,Sおよび選択線Saのみが順に選択走査されてTF
TQ12;Q22,Q23が導通し、メモリ回路M2お
よびコンデンサC1,C2に4bit目のデータを取込
むとともに、該4bit目のデータの表示が開始され
る。
【0101】ここで、4bitのデータで16階調表示
を実現するには、1階調当りの表示期間を4単位時間と
すると、4bit目のデータの表示期間には4×8=3
2単位時間あればよく、そのうち前記コンデンサC1を
用いて表示した期間が既に6単位時間あるので、コンデ
ンサC2を用いて表示する期間は、合計で32−6=2
6単位時間あればよい。これは1フレーム期間Tfより
4単位時間短いので、余分となる期間で、3bit目の
データを表示することができる。そして、その3bit
目のデータがコンデンサC2に保持されている時間は、
4単位時間となる。
【0102】このため、第2の走査期間Ts2(図14
(17)の通算時間で7〜12の期間)では、走査信号
線G,Sおよび選択線Gaのみが順に選択走査されてT
FTQ12,Q13;Q22が導通し、メモリ回路M1
およびコンデンサC1,C2に3bit目のデータを取
込むとともに、該3bit目のデータの表示が開始され
る。このとき、選択線Saは非選択状態であるので、T
FTQ23は遮断し、メモリ回路M2は4bit目のデ
ータを保持し続ける。その第2の走査期間Ts2の途中
で、前記4単位時間が経過した時点で、選択線Saのみ
が選択走査されてTFTQ23が導通し、コンデンサC
2に4bit目のデータが読出され、以降第1のフレー
ム期間Tf1の終了まで表示が行われることになる。コ
ンデンサC1に関しては、第2の走査期間Ts2の終了
まで、前記3bit目のデータの表示が行われる。
【0103】続いて、第3の走査期間Ts3(図14
(17)の通算時間で13〜18の期間)では、走査信
号線Gのみが順に選択走査され、コンデンサC1に2b
it目のデータが取込まれ、表示が開始される。このと
き、選択線Gaは非選択状態であるので、TFTQ13
は遮断し、メモリ回路M1は3bit目のデータを保持
し続ける。本実施の形態では、前記のように時間分割階
調の1階調当りの表示期間を4単位時間とするので、こ
の2bit目のデータの表示期間は8単位時間となる。
【0104】したがって、1bit目のデータの走査を
行う第4の走査期間Ts4は、前記第3の走査期間Ts
3から8単位時間だけ遅れて開始され、図14(17)
の通算時間で21〜26の期間となり、走査信号線Gの
みが順に選択走査される。このときも前記走査期間Ts
3と同様に、選択線Gaは非選択状態であるので、TF
TQ13は遮断し、メモリ回路M1は3bit目のデー
タを保持し続ける。そして、6単位時間の該走査期間T
s4に対して、表示に必要な期間は4単位時間であるの
で、余分になる後半の2単位時間(図14(17)の通
算時間で25〜30の期間)では、選択線Gaのみが順
に選択走査され、メモリ回路M1にストアされていた3
bit目のデータを読出し、表示が行われる。
【0105】したがって、4〜1bitの各データの表
示時間は、素子回路A1について見れば、6×2+2
0:4+6+6:8:4=8:4:2:1となる。この
ように下位ビット側のコンデンサC1にも最上位ビット
のデータを取込むことで、前記のブランク表示を用いる
ことのない30単位時間で1フレーム期間Tfを構成し
ても、4bit目のデータの表示時間を32単位時間確
保し、該4bitのデータをフルに使用した16階調表
示を行うことができる。これによって、2のn乗の階調
表示を行うにあたって、1フレーム期間Tfを最小限に
することができる。
【0106】また、第2のフレーム期間Tf2では、前
記第1のフレーム期間Tf1におけるメモリ回路M1お
よびコンデンサC1の組合わせと、メモリ回路M2およ
びコンデンサC2の組合わせとにおける表示データが相
互に入換えられることになる。これは、TFTQ11と
TFTQ21とで有機EL素子1へ供給する電流量に微
妙なバラツキが発生する場合に備え、そのバラツキによ
る影響を4bit目とそれ以外のbitとへ分散させる
ためである。このようにすれば、前記TFTQ11とT
FTQ21とで特性に多少のバラツキがあっても、階調
性の良い表示を得ることができる。
【0107】本発明の実施の第6の形態について、図1
5および図16に基づいて説明すれば、以下のとおりで
ある。
【0108】図15は、本発明の実施の第6の形態の有
機ELディスプレイにおける素子回路Aeの電気回路図
である。この素子回路Aeは、前述の素子回路Abに類
似し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、
その説明を省略する。注目すべきは、この素子回路Ae
では、前述の素子回路Adと同様に、総てのメモリ回路
M1〜M3およびTFTQ12〜Q32に関して、それ
ぞれ電位保持用のコンデンサC1〜C3および前記メモ
リ回路M1〜M3の書込み/読出し制御用のTFTQ1
3〜Q33が設けられていることである。前記TFTQ
12〜Q32は走査信号線G,S,Kによってそれぞれ
選択走査され、前記TFTQ13〜Q33は選択線G
a,Sa,Kaによってそれぞれ選択走査される。
【0109】このような素子回路Aeを用いた駆動方法
の一例は、図16に示すようになる。この図16の例で
は、6ラインを走査の単位としており、したがって素子
回路はA1〜A6であり、図16(6)〜(23)に、
それぞれのコンデンサC1〜C3での表示データのスト
ア状態を示す。また、5bitのデータを用いるものと
し、図16(2)はbit5のデータに対する通算表示
時間を示し、図16(3)はbit4のデータに対する
通算表示時間を示し、図16(4)はbit3のデータ
に対する通算表示時間を示し、図16(5)はbit
2,1のデータに対する通算表示時間を示す。図16
(1)は各走査期間Ts1〜Ts5での単位時間表示で
あり、図16(24)は1フレーム期間Tf内での単位
選択時間の通算時間である。
【0110】第1の走査期間Ts1(図16(24)の
通算時間で1〜6の期間)では、先ず総ての走査信号線
K,S,Gを選択走査してTFTQ12〜Q32を導通
することで、コンデンサC1〜C3に5bit目のデー
タを取込むとともに、該5bit目のデータの表示が開
始される。このとき、選択線Kaもまた選択走査され、
TFTQ33が導通することで、メモリ回路M3に該5
bit目のデータが取込まれる。このような5bit目
のデータの取込み走査が、素子回路A1〜A6に対し
て、順に行われる。したがって、この走査期間Ts1は
6単位時間となる。
【0111】同様に、第2の走査期間Ts2(図16
(24)の通算時間で7〜12の期間)でも、総ての走
査信号線K,S,Gを選択走査してTFTQ12〜Q3
2を導通することで、コンデンサC1〜C3に4bit
目のデータを取込むとともに、該4bit目のデータの
表示が開始される。このときは、選択線Saが選択走査
され、TFTQ23が導通することで、メモリ回路M2
に該4bit目のデータが取込まれる。そして、コンデ
ンサC3に関しては、5単位時間の表示を行った後、最
後の1単位時間では、選択線Kaが選択走査され、メモ
リ回路M3から5bit目のデータが読出され、以降、
1フレーム期間Tfの終了まで、その5bit目のデー
タの表示が行われる。
【0112】続いて、第3の走査期間Ts3(図16
(24)の通算時間で13〜18の期間)では、走査信
号線S,Gを選択走査してTFTQ22,Q32を導通
することで、コンデンサC2,C3に3bit目のデー
タを取込むとともに、該3bit目のデータの表示が開
始される。その表示は、走査期間Ts3が終了しても、
1単位時間だけ継続される。
【0113】第4の走査期間Ts4(図16(24)の
通算時間で20〜25の期間)では、走査信号線Gおよ
び選択線Gaを共に選択走査してTFTQ12,Q13
を導通することで、コンデンサC1およびメモリ回路M
1に2bit目のデータを取込むとともに、該2bit
目のデータの表示が開始される。一方、該走査期間Ts
4の開始から2単位時間経過した後に、選択線Saが選
択走査され、メモリ回路M2から4bit目のデータが
読出され、以降、1フレーム期間Tfの終了まで、その
4bit目のデータの表示が行われる。
【0114】第5の走査期間Ts5(図16(24)の
通算時間で26〜31の期間)では、走査信号線Gのみ
を選択走査してTFTQ12を導通することで、コンデ
ンサC1に1bit目のデータを取込むとともに、該2
bit目のデータの表示が開始される。そして、1階調
当りの表示時間は4単位時間であるので、該走査期間T
s5の開始から4単位時間経過した後に、選択線Gaが
選択走査され、メモリ回路M1から2bit目のデータ
が読出され、以降の2単位時間に亘って表示される。
【0115】したがって、5〜1bitの各データの表
示時間は、素子回路A1について見れば、(6+20)
×2(2倍の電流量による重み分)+6×2:5×2
(前記2倍の重み分)+6×2+10:9+7:6+
2:4=64:32:16:8:4=16:8:4:
2:1となる。
【0116】このようにしてもまた、前記のブランク表
示を用いることなく、5bitのデータをフルに利用し
た64階調の表示を行うことができる。そして、1フレ
ーム期間Tfは、4(1階調当りの単位時間)×(1+
2+4+8+16)÷4(4つのTFTQ11,21;
Q31a,Q31bで電流を供給するので4で割る)=
31単位時間となる。
【0117】本発明の実施の第7の形態について、図1
7〜図19に基づいて説明すれば、以下のとおりであ
る。
【0118】図17は、本発明の実施の第7の形態の有
機ELディスプレイにおける縦方向に隣接した任意のラ
インの素子回路Aij,Ai+1jの電気回路図であ
る。これらの素子回路Aij,Ai+1jは、相互に等
しく形成される前述の素子回路Aeを応用したものであ
る。ただし、コンデンサC1の一方の端子は前記TFT
Q11に接続され、他方の端子はTFTQ15を介して
前記電源線Vに接続される。このTFTQ15はp型で
あり、n型のTFTQ13とともに、ゲートは前記選択
線Gaに共通に接続される。
【0119】したがって、p型TFTQ15によるコン
デンサC1からの表示データの読出しと、n型TFTQ
13によるメモリ回路M1からの表示データの読出しと
が択一的に行われ、その読出された表示データがTFT
Q11のゲートに与えられることになる。このように構
成すると、メモリ回路M1でコンデンサC1をチャージ
UP/DOWNするのに比べて、消費電力のロスを防げ
るので、低消費電力化に効果を有する。なお、このTF
TQ15を用いることによる効果は、前述の各素子回路
A,Aa,…等の他の素子回路に関しても、同様に得る
ことができる。
【0120】これらの素子回路A1j,…,Aij,A
i+1j,…,Amjは、奇数フィールドと偶数フィー
ルドとで、前記縦方向に隣接した素子回路、たとえばA
ijに対して、Ai+1jと、Ai−1jとが交互に組
合わせられて駆動される。そして、たとえば画素数が縦
480×横640のディスプレイにおいて、入力信号が
インターレース信号であり、1フィールド当り240ラ
イン分のデータしかない場合等に適用することができ
る。以下、この有機ELディスプレイでは、説明の簡略
化のために白黒表示として、素子回路A1j〜Amjの
数mも、11ライン分とする。
【0121】前記インターレース走査において、前記の
素子回路A1j〜A11jを応用した例が、図18に示
す駆動方法である。ここでは、後述するように、第1の
フィールド期間Tf1において、素子回路A1j,A3
j,A5j,A7j,A9j(図18では列番号jは省
略)と、素子回路A2j,A4j,A6j,A8j,A
10jとを、あたかも1つの素子回路の如く扱って表示
を行い、第2のフィールド期間Tf2において、素子回
路A2j,A4j,A6j,A8j,A10jと素子回
路A3j,A5j,A7j,A9j,A11jとを、あ
たかも1つの素子回路の如く扱って表示を行っている。
そして、実際に選択走査されるのは、11本の走査信号
線G1〜G11の内、各フィールドで1本おきの6本で
ある。
【0122】図18では、素子回路A1j〜A11jの
表示状態を、図18(5)〜(15)でそれぞれ示す。
図18(2)はbit4のデータに対する通算表示時間
を示し、図18(3)はbit3のデータに対する通算
表示時間を示し、図6(4)はbit2,1のデータに
対する通算表示時間を示す。図18(1)は各走査期間
Ts1〜Ts4での単位時間表示であり、図18(1
6)は1フィールド期間Tf内での単位選択時間の通算
時間である。
【0123】第1フィールド期間Tf1では、素子回路
A2ijと素子回路A2i−1jとを一対として、第1
の走査期間Ts1(図18(16)の通算時間1〜6の
期間)で、素子回路A2i−1j(奇数ラインの素子回
路)のTFTQ13を導通状態とし、TFTQ15を非
導通状態とし、素子回路A2ij(偶数ラインの素子回
路)のTFTQ13を非導通状態とし、TFTQ15を
導通状態としながら、データ信号線Djから、各素子回
路A2i−1jのメモリ回路M1と、各素子回路A2i
jのコンデンサC1とに、共に4bit目のデータを取
込み、表示が開始される。表示は、あたかも走査信号線
Gが6本分であるかの如く行うので、この走査期間Ts
1は6単位時間となる。
【0124】次に、第2の走査期間Ts2(図18(1
6)の通算時間7〜12の期間)で、素子回路A2i−
1jのTFTQ13を非導通状態とし、TFTQ15を
導通状態とし、素子回路A2ijのTFTQ13を導通
状態とし、TFTQ15を非導通状態としならが、デー
タ信号線Djから、各素子回路A2ijのメモリ回路M
1と、各素子回路A2i−1jのコンデンサC1とに、
共に3bit目のデータを取込み、表示が開始される。
表示は、あたかも走査信号線Gが6本分であるかの如く
行うので、この走査期間Ts2も6単位時間となる。
【0125】本実施の形態では、時間分割階調の1階調
当りの表示時間を4単位時間としているので、1フィー
ルド期間Tfは、4(1階調当りの単位時間)×(1+
2+4+8)÷2(2つの素子回路A2i−1j,A2
ijを用いて表示しているので、2で割る)=30単位
時間となる。したがって、4bit目のデータの表示期
間の重みは4×8=32単位時間であり、そのうち素子
回路A2ijを用いて表示した期間が既に6単位時間あ
るので、素子回路A2i−1jを用いて表示する期間
は、合計32−6=26単位時間あればよい。これは1
フィールド期間Tfよりも4単位時間だけ短いので、そ
の分前記3bit目のデータを表示することとして、素
子回路A2i−1jが3bit目のデータを表示する時
間は4単位時間となる。この時間は、1走査期間Tsよ
り短いので、前記4単位時間遅れた通算時間11〜16
の期間に、走査信号線G2i−1を用いた第1の選択走
査とは独立して、前記選択線Ga2i−1を用いた第2
の選択走査が行われ、素子回路A2i−1jでは、メモ
リ回路M1から4bit目のデータが読出されて、その
4bit目のデータの表示に復帰する。この後、第1フ
ィールド期間Tf1の終了まで、素子回路A2i−1j
では、走査信号線G2i−1は選択されず、また選択線
Ga2i−1によっては、TFTQ13を導通状態と
し、TFTQ15を非導通状態として保持される。
【0126】続いて、第3の走査期間Ts3(図18
(16)の通算時間13〜18の期間)では、前述のよ
うに素子回路A2i−1jのTFTQ13を導通状態の
ままとし、TFTQ15を非導通状態のままとして、4
bit目のデータを表示するとともに、素子回路A2i
jのTFTQ13を非導通状態とし、TFTQ15を導
通状態とし、データ信号線Djから、各素子回路A2i
jのコンデンサC1に、2bit目のデータを取込み、
表示が開始される。この走査期間Ts3も6単位時間で
あるけれども、2bit目のデータの表示期間は8単位
時間なので、該走査期間Ts3よりも2単位時間だけ長
い。したがって、2単位時間待ってから次の第4の走査
期間Ts4に入る。
【0127】この走査期間Ts4(図18(16)の通
算時間21〜26の期間)でも、素子回路A2i−1j
のTFTQ13を導通状態のままとし、TFTQ15を
非導通状態のままとして、4bit目のデータを表示す
るとともに、素子回路A2ijのTFTQ13を非導通
状態とし、TFTQ15を導通状態とし、データ信号線
Djから、各素子回路A2ijのコンデンサC1に、1
bit目のデータを取込み、表示が開始される。この1
bit目のデータの表示期間は4単位時間なので、該走
査期間Ts4よりも2単位時間短い。そこで、走査信号
線G2iを用いた第1の選択走査とは独立して、前記選
択線Ga2iを用いた第2の選択走査が行われ、メモリ
回路M1から3bit目のデータが読出されて、その3
bit目のデータの表示に復帰する。この3bit目の
データは、前記素子回路A2i−1jの4bit目のデ
ータとともに、第1フィールド期間Tf1の終了まで表
示される。
【0128】第2フィールド期間Tf2では、素子回路
A2ijと素子回路A2i+1jとを一対として、素子
回路A2i±1jと素子回路A2ijとの関係が第1フ
ィールド期間Tf1とは逆になる。本発明の構成は、前
述のような1つの有機EL素子1と複数の駆動用TFT
Q12,Q22等を組合わせた場合だけでなく、本実施
の形態のようにインターレース走査であたかも1つの素
子回路が複数の副素子回路から構成されているように扱
える場合や、ノンインターレース走査でも、実際に1つ
の素子回路が複数の副素子回路から構成されているよう
な場合でも有効となる。また、本発明の構成は、素子回
路A,Aa,Ab,…(以下、代表して参照符Aで示
す)を構成する有機EL素子1を複数のレベルで発光さ
せられれば適用可能であり、上記の各実施の形態にある
複数のTFTを用いる場合に限定されない。
【0129】このように構成することによって、時間分
割階調制御を行うにあたって、通常のインターレース走
査に対応した表示データに対して、共通のデータ信号線
Dを用いて、相互に隣接する奇数ラインの素子回路A2
i−1jと偶数ラインの素子回路A2ijとの選択走査
を工夫するだけで、特別な部分画素を用いなくても、動
画偽輪郭の発生を抑えることができる。たとえば、画素
数が縦480×横640の表示装置の場合、入力信号が
インターレース信号であれば1フィールド当たり240
本分のデータしかないので、画面縦方向480本のうち
飛び飛びに240本を点灯させるか、縦方向2画素まと
めて480本総てを点灯させるかの選択となり、このと
き縦方向2画素まとめて480本総てを点灯させること
で、特別な部分画素を設けなくても、動画偽輪郭の発生
を抑えることができる。
【0130】ところで、上記の各実施の形態から理解さ
れるとおり、本発明の構成では、素子回路Aに配置した
メモリ回路M1,M2,…の数より多いbit数の階調
表示を実現するとき、適切なタイミングで素子回路A外
から表示データを取込まなければならない。しかしなが
ら、通常の映像信号では、各bitのデータは各素子回
路Aの単位でまとめて転送される。したがって、上記各
素子回路A単位の表示データをbit毎のデータに変換
する必要がある。そのためのシステム構成の一例が、図
19に示す表示装置11の構成である。この表示装置1
1では、素子回路Aは図11で示す素子回路Acで示し
ている。
【0131】すなわち、この表示装置11では、外部の
回路から前記各素子回路Acの単位で送られてきた表示
データは、RAM12に一旦貯えられる。また、その素
子回路Ac単位の表示データの同期信号がコントローラ
13へ入力される。そして、コントローラ13によって
前記RAM12を制御し、各素子回路Ac単位の表示デ
ータの書込みと、bit単位に変換したデータの読出し
とを行い、必要なタイミングでデータ変換を行い、素子
回路Acijのデータ信号線Djへ供給する構成であ
る。
【0132】前記RAM12は、フレームメモリ等を実
現するものであるが、どのようなフォーマットに変換し
たらよいかは表示装置毎に異なるので、このフレームメ
モリやフォーマット変換用の前記コントローラ13を表
示パネルと一体化することが好ましい。このとき、前記
メモリ回路M1,M2,…をTFTを用いて構成できる
のであるから、同様に該フレームメモリやコントローラ
も、TFTを用いて一体形成することが好ましい。
【0133】さらにまた、上記の素子回路A,Aa,A
b,…は、時間分割階調を用いて表示する(これを動画
表示と記す)だけでなく、有機EL素子1に対応したメ
モリ回路M1,M2,…を用いて時間分割階調を用いて
ない表示(これを静止画表示と記す)を行うことも可能
である。この場合、前記フレームメモリとコントローラ
とを表示パネルと一体化することで、前記動画表示時と
静止画表示時とで各々最適なbitデータを生成するこ
とが可能となるので、好ましい。
【0134】なお、前記RAM12はスタティックメモ
リから構成されていなくとも、1フレーム期間Tf以上
の保持時間を持ったダイナミックメモリから構成されて
もよい。特に、素子回路Acに配置したメモリ回路M
1,M2がスタティックメモリ構成である場合、そのメ
モリ回路M1,M2に対応する上位bitデータを貯え
る前記RAM12のメモリは、ダイナミックメモリの方
が、RAMサイズ等を小さくできるので好ましい。ま
た、上記各実施の形態で示した駆動方法は、素子回路A
に配置したメモリ回路M1,M2,…の数より多い所望
とする階調数の表示を最低限の駆動で実現する手法であ
るけれども、必要な階調数が前記メモリ回路M1,M
2,…の数以下であれば、上記手法を使わずに、各素子
回路Aに配置したメモリ回路M1,M2,…だけで表示
を行うようにしてもよい。
【0135】また、上記の各実施の形態では、記憶素子
として2つのCMOSインバータINV1,INV2を
用いたスタティックメモリ構成を取っているけれども、
1フレーム期間Tf1に亘って電位を保持できるのであ
れば、コンデンサ等を用いたダイナミックメモリ構成で
あっても構わない。たとえば、素子回路Aのメモリ回路
M1,M2のうち、一方をコンデンサとしたものは、図
5の素子回路Aaにおいてメモリ回路M1を削除したも
のと考えることができ、この場合、コンデンサC1が時
間分割階調制御される。また、素子回路Aのメモリ回路
M1,M2のうち、両方をコンデンサとしたものは、図
13の素子回路Adにおいてメモリ回路M1,M2を削
除したものと考えることができ、この場合、コンデンサ
C1,C2の少なくとも一方が時間分割階調制御され
る。
【0136】また、記憶素子としてもコンデンサを用
い、そのコンデンサによって電位保持手段として用いる
コンデンサC1,C2のデータの書換えを行う場合に
は、記憶素子として用いるコンデンサの容量を、電位保
持手段として用いるコンデンサの容量より大きく(概ね
2倍以上、好ましくは10倍以上で)なければならな
い。
【0137】さらにまた、前記有機EL素子1の構造と
しては、たとえばガラス基板の上にITO等の透明な陽
極を形成し、その上に有機多層膜、さらにAl等の陰極
を形成した構成で実現することができる。また、前記有
機多層膜にも幾つかの構造があるけれども、たとえば、
正孔入層(または陽極バッファ層)としてCuPcを、
正孔輸送層としてTPDを、発光層としてDPVBi、
Zn(oxz)2、DCMをドーパントとしたAlq等
を、電子輸送層としてはAlq等を積層した構成が好ま
しい。
【0138】一方、上述のような有機EL素子1を駆動
するためのTFTQ11,Q21等は、電荷移動度の大
きな多結晶シリコンプロセスで製作されたTFTを用い
る必要があり、たとえば特開平10−301536号公
報などで実現することができる。上記の工程では、プロ
セスの最高温度を、ゲート絶縁膜形成時の600℃程度
に抑えることができ、高耐熱性ガラスを使用することが
できる。
【0139】
【発明の効果】本発明の表示装置は、以上のように、マ
トリクス状に配列された各電気光学素子に対応して設け
たアクティブ素子によって記憶素子に表示データを取込
み、その記憶素子の出力で前記電気光学素子を表示駆動
するようにした表示装置において、記憶素子およびそれ
に対を成す前記アクティブ素子を複数組設けて、輝度レ
ベルを設定するそれら複数の記憶素子の電圧または電流
の和出力で前記電気光学素子を表示駆動するようにし、
さらに一方の記憶素子に対応したアクティブ素子を時間
分割階調駆動する。
【0140】それゆえ、デジタル階調制御を時間分割階
調制御で実現するにあたって、中間値以上の表示データ
では他方の記憶素子は1フレーム期間を略発光し続ける
ことになり、中間値以上の表示データと中間値未満の表
示データとの境界があり、それが移動してゆく場合に、
動画偽輪郭の発生を抑えることができる。
【0141】また、本発明の表示装置は、以上のよう
に、前記記憶素子ならびにアクティブ素子を2組以上と
するとともに、第1のアクティブ素子または記憶素子の
出力電位を保持して前記電気光学素子に与える電位保持
手段および前記電位保持手段と第1の記憶素子との間に
設けられる第3のアクティブ素子をさらに設け、第1の
アクティブ素子の選択走査とは独立して第3のアクティ
ブ素子を選択走査することで、表示データを直接電位保
持手段へ書込むことができるとともに、第1の記憶素子
へ書込んだ表示データを読出して前記電位保持手段へ書
込むことができるようにする。
【0142】それゆえ、一旦第1の記憶素子へ書込んだ
データを第3のアクティブ素子の選択走査によって任意
のタイミングで電位保持手段ヘ読出し、表示することが
でき、同じ表示データを用いて表示駆動する場合、デー
タ信号線からのデータの再書込みを不要とすることがで
きる。また、前記選択走査に要する時間を短縮し、1フ
レーム期間を短縮することができる。また、第1の記憶
素子から表示データを読出して電位保持手段に設定する
ので、データ信号線やそれに接続される浮遊容量をチャ
ージアップする必要はなく、低消費電力化を図ることも
できる。
【0143】さらにまた、本発明の表示装置は、以上の
ように、前記電位保持手段に関連して、その電位を予め
定める初期化電位に設定する第4のアクティブ素子をさ
らに備え、第1のアクティブ素子の選択走査によること
なく、該第4のアクティブ素子を介して電位保持手段を
前記予め定める初期化電位として、そのストアデータを
消去する。
【0144】それゆえ、第2のアクティブ素子側での表
示の重みを2のn乗レベルとし、第1のアクティブ素子
側での表示の重みを(2のn乗−1)レベルとし、通常
の2進数データをそのまま使用することができる。
【0145】また、本発明の表示装置は、以上のよう
に、前記記憶素子ならびにアクティブ素子は2組以上と
して、下位ビット側となる第1番目の記憶素子の出力に
よる前記電気光学素子の電流駆動能力を基準に、第2番
目以上の記憶素子の出力による前記電気光学素子の電流
駆動能力を、前記第1番目の記憶素子の出力による電流
駆動能力の2の乗数倍に順次設定する。
【0146】それゆえ、1フレーム期間に前記第2番目
以降の記憶素子の出力による電気光学素子の発光が続く
ことになるので、動画偽輪郭の発生を、一層少なくする
ことができる。
【0147】さらにまた、本発明の表示装置は、以上の
ように、前記記憶素子ならびにアクティブ素子を2組と
し、さらにそれぞれに電位保持手段を設け、その電位保
持手段と記憶素子との間に第3のアクティブ素子をさら
に設けることで、電気光学素子を表示駆動するための表
示データの設定の自由度を向上しつつ、第1のアクティ
ブ素子側と第2のアクティブ素子側とで共通の構成と
し、周期的に切換えを行う。
【0148】それゆえ、電気光学素子側で、第1のアク
ティブ素子に対応した構成と第2のアクティブ素子に対
応した構成とで電気光学素子の特性にバラツキがあって
も、平均した輝度を観察することになるので、階調性の
良い表示を得ることができる。
【0149】また、本発明の表示装置は、以上のよう
に、前記記憶素子ならびにアクティブ素子を2組以上と
して、そのうち2組のそれぞれに電位保持手段および第
3のアクティブ素子をさらに備え、下位ビットの表示デ
ータの与えられるアクティブ素子側でも、最上位ビット
の表示データの書込みを行う。
【0150】それゆえ、2のn乗の階調表示を行う場合
に、最上位ビットのデータの表示を、一方のアクティブ
素子側のみで行うと、他方のアクティブ素子側では、最
小表示期間のブランク表示が必要になるのに対して、下
位ビットの表示データの与えられるアクティブ素子に
も、その最上位ビットのデータの表示を行わせること
で、前記ブランク表示を用いることなく、したがって1
フレーム期間を最小限にして、前記2のn乗の階調表示
を行うことができる。
【0151】さらにまた、本発明の表示装置は、以上の
ように、マトリクス状に配列された各電気光学素子に対
応して設けたアクティブ素子によって記憶素子に表示デ
ータを取込み、その記憶素子の出力で前記電気光学素子
を表示駆動するようにした表示装置において、任意のi
ライン目の電気光学素子に対して、隣接するi+1ライ
ン目とi−1ライン目との電気光学素子をフィールド周
期で切換えて対を成し、それら一対の電気光学素子に、
同一の表示データの最上位ビットと残余の下位ビットと
を前記フィールド周期毎に交互に切換え表示させる。
【0152】それゆえ、時間分割階調制御を行うにあた
って、通常のインターレース走査に対応した表示データ
に対して、共通のデータ信号線を用いて、隣接する奇数
ラインの電気光学素子に対応したアクティブ素子と偶数
ラインの電気光学素子に対応したアクティブ素子との選
択走査を工夫するだけで、動画偽輪郭の発生を抑えるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態の有機ELディスプ
レイを実現する素子回路の電気回路図である。
【図2】図1で示す素子回路を用いた有機ELディスプ
レイの駆動方法の一例を示す図である。
【図3】図2で示す駆動方法によって動画偽輪郭が抑制
されていることを説明するための図である。
【図4】図1で示す素子回路を用いた有機ELディスプ
レイの駆動方法の他の例を示す図である。
【図5】本発明の実施の第2の形態の有機ELディスプ
レイにおける素子回路の電気回路図である。
【図6】図5で示す素子回路を用いた有機ELディスプ
レイの駆動方法の一例を示す図である。
【図7】図5で示す素子回路を用いた有機ELディスプ
レイの駆動方法の他の例を示す図である。
【図8】本発明の実施の第3の形態の有機ELディスプ
レイにおける素子回路の電気回路図である。
【図9】図8で示す素子回路を用いた有機ELディスプ
レイの駆動方法の一例を示す図である。
【図10】有機EL素子の発光輝度と発光効率との関係
の一例を示すグラフである。
【図11】本発明の実施の第4の形態の有機ELディス
プレイにおける素子回路の電気回路図である。
【図12】図11で示す素子回路を用いた有機ELディ
スプレイの駆動方法の一例を示す図である。
【図13】本発明の実施の第5の形態の有機ELディス
プレイにおける素子回路の電気回路図である。
【図14】図13で示す素子回路を用いた有機ELディ
スプレイの駆動方法の一例を示す図である。
【図15】本発明の実施の第6の形態の有機ELディス
プレイにおける素子回路の電気回路図である。
【図16】図15で示す素子回路を用いた有機ELディ
スプレイの駆動方法の一例を示す図である。
【図17】本発明の実施の第7の形態の有機ELディス
プレイにおける縦方向に隣接した任意のラインの素子回
路の電気回路図である。
【図18】図17で示す素子回路を用いたインターレー
ス走査の駆動方法の一例を示す図である。
【図19】本発明に適用される各素子回路単位の表示デ
ータをbit毎のデータに変換するシステム構成の一例
を示す図である。
【図20】典型的な従来技術である複数TFTを用いて
デジタル階調表示を実現する素子回路の電気回路図であ
る。
【図21】他の従来技術である画素分割階調を用いてデ
ジタル階調表示を実現する素子回路の電気回路図であ
る。
【図22】さらに他の従来技術である時間分割階調を用
いてデジタル階調表示を実現する素子回路の電気回路図
である。
【図23】図22で示す素子回路を用いた有機ELディ
スプレイの駆動方法の一例を示す図である。
【図24】図23の駆動方法によって動画偽輪郭が発生
するメカニズムを説明するための図である。
【図25】実際の表示画面での前記動画偽輪郭の様子を
示す図である。
【符号の説明】
1 有機EL素子(電気光学素子) 11 表示装置 12 RAM 13 コントローラ A,Aa,Ab,Ac,Ad,Ae 素子回路 Aij,Ai+1j;Acij 素子回路 C1〜C3 コンデンサ(電位保持手段) D データ信号線 G;K;S 走査信号線 Ga,Gb;Ka;Sa 選択線 INV1,INV2 CMOSインバータ M1 第1のメモリ回路(第1の記憶素子) M2 第2のメモリ回路(第2の記憶素子) M3 第3のメモリ回路(第3の記憶素子) Q1〜Q4 TFT Q11;Q21;Q31a,Q31b TFT(電気
光学素子) Q12 TFT(第1のアクティブ素子) Q13,Q23,Q33 TFT(第3のアクティブ
素子) Q22 TFT(第2のアクティブ素子) Q32 TFT Q14 TFT(第4のアクティブ素子) Q15 TFT V 電源線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 33/14 H05B 33/14 A

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マトリクス状に配列された各電気光学素子
    に対応して設けたアクティブ素子によって記憶素子に表
    示データを取込み、その記憶素子の出力で前記電気光学
    素子を表示駆動するようにした表示装置において、 前記記憶素子およびそれに対を成す前記アクティブ素子
    を複数組設けて、それら複数の記憶素子の和出力で前記
    電気光学素子を表示駆動し、 前記アクティブ素子を選択走査する走査手段は、一方の
    記憶素子に対応したアクティブ素子を時間分割階調駆動
    することを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】前記記憶素子ならびにアクティブ素子は2
    組以上として、第1および第2の記憶素子ならびに第1
    および第2のアクティブ素子とし、 前記第1のアクティブ素子または記憶素子の出力電位を
    保持して前記電気光学素子に与える電位保持手段と、 前記電位保持手段と前記第1の記憶素子との間に設けら
    れる第3のアクティブ素子とをさらに備え、 前記第1および第3のアクティブ素子を選択走査するこ
    とで、前記第1の記憶素子および電位保持手段への表示
    データの書込み/読出しを制御することを特徴とする請
    求項1記載の表示装置。
  3. 【請求項3】前記電位保持手段に関連して、その電位を
    予め定める初期化電位に設定する第4のアクティブ素子
    をさらに備えることを特徴とする請求項2記載の表示装
    置。
  4. 【請求項4】前記記憶素子ならびにアクティブ素子は2
    組以上として、下位ビット側となる第1番目の記憶素子
    の出力による前記電気光学素子の電流駆動能力を基準
    に、第2番目以上の記憶素子の出力による前記電気光学
    素子の電流駆動能力は、前記第1番目の記憶素子の出力
    による電流駆動能力の2の乗数倍に順次設定されること
    を特徴とする請求項1記載の表示装置。
  5. 【請求項5】前記記憶素子ならびにアクティブ素子は2
    組として、それぞれ第1および第2の記憶素子ならびに
    第1および第2のアクティブ素子とし、 前記第1および第2のアクティブ素子の出力電位をそれ
    ぞれ保持して前記電気光学素子に与える第1および第2
    の電位保持手段と、 前記各電位保持手段と前記第1および第2の記憶素子と
    の間にそれぞれ設けられる第3のアクティブ素子とをさ
    らに備え、 前記第1および第2のアクティブ素子と、それらに個別
    に対応した第3のアクティブ素子とを選択走査すること
    で、前記第1および第2の記憶素子ならびに第1および
    第2の電位保持手段への表示データの書込み/読出しを
    制御し、かつその制御を第1のアクティブ素子側と第2
    のアクティブ素子側とで、周期的に切換えることを特徴
    とする請求項1記載の表示装置。
  6. 【請求項6】前記記憶素子ならびにアクティブ素子は2
    組以上として、そのうち2組を第1および第2の記憶素
    子ならびに第1および第2のアクティブ素子とし、 前記第1および第2のアクティブ素子の出力電位をそれ
    ぞれ保持して前記電気光学素子に与える第1および第2
    の電位保持手段と、 前記各電位保持手段と前記第1および第2の記憶素子と
    の間にそれぞれ設けられる第3のアクティブ素子とをさ
    らに備え、 前記第1および第2のアクティブ素子と、それらに個別
    に対応した第3のアクティブ素子とを選択走査すること
    で、前記第1および第2の記憶素子ならびに第1および
    第2の電位保持手段への表示データの書込み/読出しを
    制御し、かつ下位ビットの表示データの与えられるアク
    ティブ素子側でも、最上位ビットの表示データの書込み
    を行うことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  7. 【請求項7】マトリクス状に配列された各電気光学素子
    に対応して設けたアクティブ素子によって記憶素子に表
    示データを取込み、その記憶素子の出力で前記電気光学
    素子を表示駆動するようにした表示装置において、 任意のiライン目の電気光学素子に対して、隣接するi
    +1ライン目とi−1ライン目との電気光学素子をフィ
    ールド周期で切換えて対を成し、それら一対の電気光学
    素子は、同一の表示データの最上位ビットと残余の下位
    ビットとを前記フィールド周期毎に交互に切換え表示す
    ることを特徴とする表示装置。
  8. 【請求項8】マトリクス状に配列された各電気光学素子
    に対応して設けたアクティブ素子によって表示データを
    取込み、その取込んだデータで前記電気光学素子を表示
    駆動するようにした表示装置において、 前記表示データを格納する電位保持手段およびこの電位
    保持手段へ前記表示データを取込む第1のアクティブ素
    子と、 前記表示データを格納する記憶素子およびこの記憶素子
    へ前記表示データを取込む第2のアクティブ素子とを備
    え、前記各アクティブ素子を選択走査する走査手段は前
    記第1のアクティブ素子を 時間分割階調制御し、前記電位保持手段および記憶素子
    の和出力で前記電気光学素子を表示駆動することを特徴
    とする表示装置。
  9. 【請求項9】マトリクス状に配列された各電気光学素子
    に対応して設けたアクティブ素子によって表示データを
    取込み、その取込んだデータで前記電気光学素子を表示
    駆動するようにした表示装置において、 前記表示データを格納する第1および第2の電位保持手
    段およびこれら第1および第2の電位保持手段へ前記表
    示データをそれぞれ取込む第1および第2のアクティブ
    素子を備え、 前記各アクティブ素子を選択走査する走査手段は少なく
    とも一方のアクティブ素子を時間分割階調制御し、前記
    第1および第2の電位保持手段の和出力で前記電気光学
    素子を表示駆動することを特徴とする表示装置。
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