JP2002338490A - 骨軟化症予防剤 - Google Patents
骨軟化症予防剤Info
- Publication number
- JP2002338490A JP2002338490A JP2001146699A JP2001146699A JP2002338490A JP 2002338490 A JP2002338490 A JP 2002338490A JP 2001146699 A JP2001146699 A JP 2001146699A JP 2001146699 A JP2001146699 A JP 2001146699A JP 2002338490 A JP2002338490 A JP 2002338490A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mycelium
- osteomalacia
- extract
- basidiomycete
- solid medium
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
- Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
Abstract
の提供。 【解決手段】 担子菌類の菌糸体培養物から抽出された
菌糸体エキスを含むことを特徴とする骨軟化症予防剤。
上記担子菌類菌糸体エキスが、バガスを基材とする固体
培地上に、担子菌を接種し、次いで菌糸体を増殖して得
られる菌糸体を含む固体培地を解束し、この解束された
固体培地に、水およびセルラーゼまたはプロテアーゼか
ら選ばれる酵素の1種またはそれ以上を、前記固体培地
を30〜50℃に保ちながら添加し、そして前記固体培
地を酵素の存在下に粉砕および擂潰して担子菌類菌糸体
エキスを抽出し、次いで95℃までの温度に加熱するこ
とにより酵素を失活させかつ滅菌してなる担子菌類菌糸
体エキスであることが望ましい。上記担子菌類として
は、いずれの場合も、椎茸菌、山伏茸菌、エノキ茸菌、
霊芝菌が好ましい。
Description
さらに詳しくは椎茸菌糸体エキス等の担子菌類菌糸体エ
キスを含有する骨軟化症予防剤に関する。
なる未完成の骨様組織ができ、そこへカルシウムが沈着
して、固い骨が完成するという新陳代謝が行われてい
る。カルシウムの沈着が不十分だと類骨部分の多い骨と
なり、軟らかくて変形しやすい。
リンと結合することにより燐酸カルシウム(石灰化)の
形で生じ、この代謝を促進しているのがビタミンDであ
る。よって、ビタミンD不足があると骨軟化症が発症す
る。すなわち骨軟化症とは、成人で、石灰化異常により
正常なカルシウム沈着ができずに骨が軟らかくなってい
る状態をいい、子供ではこれをくる病といい、症状とし
ては、臀部に広がる骨痛、筋肉の脱力、カルシウム不足
の症状、口のまわりのしびれ、手足のしびれ、手あるい
は足の痙攣等が挙げられる。(なお、骨軟化症の類似疾
患に、骨粗鬆症などがあるが、骨粗鬆症では、骨軟化症
と異なり、石灰化障害はない。)このような骨軟化症の
原因は多数あり、例えば、食事からのビタミンDの摂取
不足、肝、腎障害、胃切除による慢性下痢などのため胃
や腸でのビタミンDの吸収障害、日光浴(紫外線照射)
の不足により、体内にビタミンDを合成する機能が低下
していることなどがある。その他の要因として、ビタミ
ンD代謝の先天的あるいは後天的な障害、腎不全やアシ
ドーシス、食事量が不十分なために起こるリン酸塩不足
や腎臓病によるリン再吸収能力の低下、てんかん発作の
治療薬による副作用などがある。
り得るが、多くは、前述したようなビタミンDの摂取不
足の場合に発症するとされている。従って、例えば、大
人が、戸外に出ず、室内で長期間生活し、しかも乳糖不
耐症のために牛乳の摂取を避けている場合、非常に強力
な日焼け止め剤を使用して日光に当たる時間が不足して
いる場合、労働衛生環境が悪く日照時間が短い場合やひ
どいスモッグ発生地域に住んでいるなど住環境等が悪く
日照時間が短い場合などには、体内でのビタミンDの生
合成が妨げられ、骨軟化症が発症する可能性が高くな
る。このような骨軟化症は、成人1000人当たり一人
の割合で見られる。
その潜在的な原因に対応して活性型ビタミンD、カルシ
ウム、リンの経口補助薬を投与し、また腸にビタミンD
の吸収障害のある骨軟化症患者には、紫外線照射と平行
して、ビタミンDを普通より多く投与する等の処置が施
されている。このような種々の原因で発症する骨軟化症
のうちで、例えば、ビタミンDの欠乏が原因で発症する
タイプの骨軟化症は、基本的には、ビタミンDを強化し
た乳製品を摂り、日光に十分当たることにより予防でき
る。
合、乳製品の摂取は安価で高栄養価を有していても困難
である。また今日の高層化および高密度化した都市型住
環境下では、日常的に十分な日光浴を行うこともままな
らず、特に高齢者では、日光の届かない室内で過ごす時
間が増加するなど、骨軟化症が発症する誘因は多い。こ
こで、もし、日常的に摂取する乳製品等のカルシウム含
有量などが少量であっても、食品に含まれるカルシウム
を効率よく体内、特に骨組織に取り込むことができれ
ば、骨軟化症の予防に有益であり、骨軟化症を軽減、治
療する選択肢が増えるため好ましい。
出された物質がそのような生理作用を示すなら、かかる
活性物質を主成分とする薬剤では、長期間の服用でも副
作用がないか、あっても少なく使いやすいことが期待さ
れる。さらにそれを配合した保健薬または健康食品であ
れば、一般の人々がビタミン剤または栄養滋養剤と変わ
らない形態で摂取することも可能であり、高齢化社会の
疾病のひとつである骨軟化症の予防に大いに貢献するも
のとして期待される。
などの担子菌類の茸は食用されており、中には、担子菌
類サルノコシカケ科に属する茸のように漢方薬として重
用されているものもある。さらに椎茸菌糸体あるいはそ
の抽出物等には、制癌作用、便秘予防、肥満や糖尿病の
予防、食品中の毒性物質の排除促進、自己防御能の向上
など、健康維持、増進に有益な種々の作用があると報告
されている。
公報において、本願出願人らは、接種菌として椎茸菌を
用いた以外は上記特願昭62−34123号記載の方法
と同様の方法にて保健飲料を製造する方法を提案してい
る。この公報では、得られる保健飲料には、血圧降下作
用、利尿作用、疲労回復作用などがあると記載されてい
る。
は、砂糖きびあるいは砂糖大根等の原糖及び植物繊維を
多量に含有する素材を用いて培養基とし、これに椎茸等
の食用茸の種菌を接種して、菌糸体を培養させた後、子
実体発生寸前または直後の培養基を粉砕、加水、加温し
て前記菌糸体に自己消化を生じさせて該菌糸体に含有さ
れている有効成分を培養基に溶脱させ、しかる後乾燥さ
せて微細に粉砕した、食用菌糸体の有効成分及び食物繊
維を含有した粉末食品の製造方法が開示されている。該
公報には、この方法で得られる粉末食品は、大腸癌、動
脈硬化症、糖尿病等に有効であると記載されている。
19785号(特開平2−107171号公報)にて、
トウモロコシ随、フスマ及び米糠からなる植物繊維と水
とを含む固体培地に、エノキタケ菌糸を接種して培養
し、培養終了後この培地を破砕し、乾燥することによ
る、食物繊維含有食品の製造方法を提案しており、該公
報には、この方法により得られる食品を摂取すると、便
秘予防、肥満、糖尿病、動脈硬化の予防、食品中の毒性
物質の排除促進、自己防御能の向上などが期待できる旨
記載されている。
報には、担子菌の1種である椎茸菌の菌糸体培養物から
抽出された成分からなるエイズ治療剤が記載されてい
る。また、(5)「キノコの化学・生化学」(水野、河
合編、学会出版センター刊)には、キノコの食物繊維に
は、薬理作用、結腸癌、直腸癌の予防効果が期待でき、
エノキタケ抽出物ではその発癌予防効果が動物実験でも
証明されていると記載されている。
等、社団法人 長野県農村工業研究所発行、平成元年3
月1日刊)には、エノキタケ菌糸体から分離されたプロ
フラミンは、制癌剤として機能し、経口投与しても毒性
がなく、その他の副作用も認められないと記載されてい
る。さらに、本発明者らは、前記(1)特公昭60-2
3826号公報に記載の方法と同様の方法にて得られる
椎茸菌糸体エキスが、HIV型ウイルス活性阻害効果を
有することを見出し、(7)特開平7−173070号
公報(特許第3017630号)において、該方法で得
られるHIV型ウイルス活性阻害剤を提案している。
養物)などから抽出される椎茸菌糸体エキスなどの担子
菌類菌糸体エキスには、上記のような効果に加えて、他
にどのような効果があるかという点については、未だ、
知られていないことが多い。そこで、本発明者は、椎茸
菌糸体エキス等の、従来より食用され漢方に利用されて
いる担子菌類の菌糸体エキスの薬理作用について鋭意研
究を重ねたところ、椎茸菌糸体エキスなどの担子菌類菌
糸体エキスには、驚くべきことに、著しい骨軟化症予防
効果が認められること、上記椎茸菌糸体抽出物は医薬品
として利用することができ、さらに一般飲食物、健康食
品、機能性食品として利用することにより、上記効果を
期待できることなどを新たに見出して、本発明を完成す
るに至った。
問題点を解決しようとするものであって、骨軟化症を予
防でき、しかも副作用の恐れがなく安全性に優れた骨軟
化症予防剤を提供することを目的としている。
類の菌糸体培養物から抽出された担子菌類菌糸体エキス
を含むことを特徴としている。上記担子菌類としては、
椎茸菌、山伏茸菌、エノキタケ菌、エリンギ菌、霊芝菌
等が挙げられる。本発明においては、上記担子菌類の菌
糸体エキスとしては、バガス(bagasse)を基材とする
固体培地上に、椎茸菌などの担子菌類を接種し、次いで
菌糸体を増殖して得られる菌糸体を含む固体培地を解束
し、この解束された固体培地に、水およびセルラーゼま
たはプロテアーゼから選ばれる酵素の1種またはそれ以
上を、前記固体培地を30〜50℃に保ちながら添加
し、そして前記固体培地を酵素の存在下に粉砕および擂
潰して椎茸菌糸体エキス等の担子菌類菌糸体エキスを抽
出し、次いで95℃までの温度に加熱することにより酵
素を失活させかつ滅菌してなるものであることが望まし
い。
口摂取すれば、低カルシウム食を摂取していても骨密度
を著しく向上させて骨軟化症を予防でき、しかもこの骨
軟化症予防剤には、副作用の恐れが全くなく安全性に優
れている。
剤について具体的に説明する。[骨軟化症予防剤の製
造]本発明に係る骨軟化症予防剤には、担子菌類の菌糸
体エキスが含まれている。担子菌類(Basidiomycota)
としては、古来より我が国で食用菌類として食用され、
あるいは漢方で使用されている、松茸目あるいはハラタ
ケ目(Agaricales)の茸、サルノコシカケ目あるいはヒ
ダナシタケ目(Aphyllophorales)の茸、キクラゲ目(Au
riculariales)またはシロキクラゲ目(Tremellales)の
茸、アンズタケ目(cantharellales)の茸等が挙げられ
る。
目(Agaricales)の茸としては、松茸(Tricholoma Matsu
take Ito et Imai.)、椎茸(Lentinula edodes (Berk.)
Sing.)、エノキ茸(Flammulina Velutipes (Fr.)Sin
g.)、平茸(Pleurotus ostreatus (Jacq.Ex Fr)Kumme
r)、なめこ(Pholiota nameko(I.Ito)S.Ito et IMA
I)、イグチ属(Boletus Dill.ex Fr.)、シメジ(Lyophy
llum shimeji (Kawam.)Hongo)、チチタケ(Lactarius v
olemus(Fr.)Fr.)、エリンギ(pleurotus eryngii)等
が挙げられる。
タケ目(Aphyllophorales)の茸としては、コフキサル
ノコシカケ(Elfvingia applanatus(Pers.)Karst.)、ツ
ガサルノコシカケ(Fomitopsis pinicola (Fr.)Kars
t.)、カワラ茸(Coriolus versicolor(Fr.)Quel.)、マ
ンネン茸すなわち霊芝(Ganoderma lucidum(W.Curt.ex F
r.)Karst.)、舞茸(Grifola frondosa(Fr.)S.F.Gray)、
メシマコブ(P.yucatensis(Murr.)Imaz.,)等が挙げられ
る。
キクラゲ目(Tremellales)の茸としては、キクラゲ(Auri
cularia auricula(Hook.)Underw.)、シロキクラゲ(Trem
ellinea fuciformis Berk.)等が挙げられる。アンズタ
ケ目(cantharellales)の茸としては、ハリタケ科(Hy
dnaceae)の山伏茸すなわちハリタケ(hydnum)等が挙
げられる。
椎茸(Lentinula edodes (Berk.) Sing.)、山伏茸、エノ
キ茸(Flammulina Velutipes (Fr.)Sing.)、霊芝菌が好
ましく用いられる。本発明では、これらの担子菌類を、
1種または2種以上組み合わせて用いることができる。
なお、これらの担子菌類の多くは、「キノコの事典」
(中村克哉編、朝倉書店、1989年)、「キノコ類の
培養法」(岩出亥之助著、地球社、昭和60年再訂5
版)あるいは「原色日本菌類図鑑」(今関等共著、保育
社、昭和58年、27刷)などに詳説されている。
スの製法には特に制限はなく、前記従来技術の項に挙げ
たような方法で得られる担子菌類菌糸体エキスでもよ
く、例えば、椎茸菌糸体エキスでは、特開平2−134
325号公報に記載されているように、椎茸菌糸体培養
物を必要により自己消化させた後、熱水抽出し、その熱
水抽出物をアルコールに沈殿させて得られるものでもよ
く、また、必要により、この沈殿物をさらにクロマトカ
ラムにて分画し、エチレングリコール等にて溶出画分を
分取して用いてもよい。
9−234086号公報に記載の「菌糸体含有培地から
の有用成分の抽出方法」で得られた抽出物を用いてもよ
い。すなわち、本発明では、「バガスを基材とする固体
培地上に担子菌類を接種し、次いで菌糸体を増殖して得
られる菌糸体を含む固体培地を圧搾し、搾汁液(i)を得
ると共に、搾汁液(i)が分離された菌糸体を含む固体残
渣成分に、水および酵素を添加して30〜60℃、好ま
しくは30〜50℃に保ちながら攪拌して菌糸体細胞壁
を溶解させ、次いで、95℃までの温度に加熱し上記酵
素を失活させるとともに滅菌して細胞壁溶解生成物含有
液(ii)を得ることを特徴とする菌糸体含有培地からの有
用成分の抽出方法。」にて得られた搾汁液(i)、細胞壁
溶解生成物含有液(ii)の何れか一方または両者を用いる
こともできる。なお、上記酵素としては、セルラーゼ、
プロテアーゼ、β-1,3−グルカナーゼ、キチナーゼ
の内の何れか1種または2種以上が好ましく、さらに
は、該酵素が、β-1,3−グルカナーゼを主成分と
し、さらにキチナーゼ、セルラーゼを含有していること
が好ましい。
スを基材とする固体培地上に担子菌類を接種し、次いで
菌糸体を増殖して得られる菌糸体を含む固体培地を圧搾
して、搾汁液(i)を得ると共に、搾汁液(i)が分離された
菌糸体を含む固体残渣成分を解束し、この解束された固
体残渣成分に、水および酵素を添加して30〜60℃、
好ましくは30〜50℃に保ちながら前記固体成分を粉
砕および擂潰して菌糸体細胞壁を溶解させ、次いで、9
5℃までの温度に加熱して上記酵素を失活させるととも
に滅菌して細胞壁溶解生成物含有液(ii)を得ることを特
徴とする菌糸体含有培地からの有用成分の抽出方法。」
にて得られた搾汁液(i)、細胞壁溶解生成物含有液(ii)
の何れか一方または両者を用いることもできる。この場
合も上記と同様の酵素を用いることが好ましい。
好ましくは、該椎茸菌糸体エキスでは、特公昭60-2
3826号公報に記載された方法を利用して調製したも
のが望ましい。また、椎茸菌糸体エキス以外の上記した
ような他の担子菌類菌糸体エキスの場合も、椎茸菌糸体
エキスと同様の方法にて調製したものが好ましい。以
下、椎茸菌糸体エキスの調製法の例を挙げて、以下に詳
説する。
には、まずバガスからなる固体培地に水、好ましくは純
水を適度に混ぜた後、椎茸菌を接種する。なお、このバ
ガス培地に、米糠の他、必要によりリン、鉄、ゲルマニ
ウム等のミネラル類、落花生表皮、玄米などを添加して
もよい。次いで、このように椎茸菌が接種された培地
を、温度および湿度が調節されさらには照度も調節され
た培養室内に入れて、菌糸体を増殖させる。
直前・直後の時期に、バガス基材の繊維素を解束し、1
2メッシュ通過分が30重量%以下となるようにするこ
とが望ましい。なお、バガス基材培地の解束は、上記の
ように子実体の発生直前・直後の時期に行うことが好ま
しいが、子実体がかなり成長した後の時期に行ってもよ
い。
びセルラーゼ、プロテアーゼまたはグルコシダーゼから
選ばれる酵素の1種またはそれ以上を、固体培地を30
〜60℃、好ましくは30〜50℃に保ちながら添加す
る。添加される酵素としては、セルラーゼが好ましい。
酵素の添加量は、固体培地1kgに対して0.5〜5g
好ましくは1〜3gであることが好ましい。また水は、
金属イオン等のイオン類を含まない純水が好ましく、こ
の解束された培地1kgに対して、水(例:純水)1〜
10kg好ましくは2〜6kgを加えてバガス含有混合
物とする。
体エキスを抽出するが、このように椎茸菌糸体エキスを
抽出するには、培地含有混合物を、例えば変速機付ギヤ
ーポンプ等を用いて循環させながら、固体培地に粉砕お
よび擂潰作用を加えてバガス繊維の約70重量%以上が
12メッシュ通過分となるようにすることが望ましい。
混合物の温度を30〜60℃、好ましくは30〜50℃
に保ちながら行ってもよく、温度を上記温度より徐々に
上昇させながら行ってもよいが、温度を上昇させながら
行うことが好ましい。水温が60℃以上好ましくは70
℃以上となったときに、バガス含有混合物中に室温の空
気を噴入をさせると、空気泡は急激に加熱されて破壊
し、バガス繊維に衝撃を与え有効成分の抽出をより効率
的に行うことができる。
含有混合物をさらに加熱して95℃までの温度、好まし
くは75〜90℃程度の温度に加熱し、この温度で数十
分間保持して該混合物中の酵素を失活させるとともに、
該混合物を殺菌すると、椎茸菌糸体エキスが得られる。
なお、得られた椎茸菌糸体エキスを必要に応じて、50
〜120メッシュ好ましくは60〜100メッシュ程度
の濾布を用いて濾過してもよい。
は、濃縮して用いることもでき、また凍結乾燥して粉末
状として用いることもできる。以上、椎茸菌糸体エキス
の好ましい調製法の例を詳説したが、本発明で用いられ
る前記したその他の担子菌類菌糸体エキスも、上記椎茸
菌に代えて、霊芝、エノキ茸、メシマコブ、山伏茸、マ
イタケ、エリンギなどの担子菌類を用いる点以外は、上
記と同様にして、調製することができる。
糸体エキス等の担子菌類菌糸体エキスは、どのような量
で含まれていてもよい。このような骨軟化症予防剤は、
顆粒状、液状、錠剤、カプセル状など各種剤形にて経口
投与してもよく、また骨軟化症患者に使用する注射液と
しての開発も可能である。また、上記の菌糸体エキス原
液が含まれた骨軟化症予防剤は、骨密度を向上させて骨
軟化症を予防、改善する効果があり、希釈せずにそのま
ま骨密度異常者に投与することもできるが、例えば精製
水、アルコール等で適宜希釈して投与することもでき
る。
予防剤中の担子菌類菌糸体エキス固形分換算量として、
体重1kg当たり、1日につき、通常1〜100mg、
好ましくは5〜50mgの量で摂取することが望まし
い。上記のように、本発明に係る骨軟化症予防剤を骨密
度異常者特に骨軟化症患者に投与すると、それらの症状
を改善することが期待される。
骨密度を向上させ骨軟化症を予防することができるとと
もに、骨軟化症を改善することも期待されるのは、次の
ような理由によるのであろうと思われる。すなわち、こ
の椎茸菌糸体エキス等の担子菌類菌糸体エキスからなる
骨軟化症予防剤には、本発明者らの研究によれば、椎茸
菌糸体等の担子菌類菌糸体から抽出される有効成分と、
椎茸菌糸体などの担子菌類菌糸体が培養された固体培地
とから抽出される有効成分とが多数混在し、これらの成
分(未同定である)がカルシウムの吸収、骨組織への沈
着なども含めて総合的に作用する結果、骨密度が向上
し、骨軟化症も予防され、さらに好ましくは罹患してる
骨軟化症の改善も期待できるのであろうと考えられる。
Dの作用の下、カルシウムとリンが燐酸カルシウムの形
で類骨に沈着する過程が円滑に進行していない。これに
は、カルシウム及び燐酸の摂取と腸管吸収並びに代謝の
変調も直接的に影響する。従って、ビタミン、ホルモン
などの関与する調節因子も含めて、骨代謝に対する本発
明に係る骨軟化症予防剤の生理的作用を調べることによ
り、効果の確認は一層明確となると思われる。一つの可
能性として、椎茸菌糸体抽出物は、肝臓機能を賦活する
効果を有することがこれまで確認されており、また活性
ビタミンDが、肝臓で合成されることから、本発明の骨
軟化症予防剤を摂取することにより、ビタミンD不足が
解消されるとともに、カルシウム、リンの腸管吸収及び
その代謝並びに骨組織への沈着も促進され、その結果、
骨軟化症も予防されまたは改善されるのであろうと考え
られる。
させて骨軟化症を予防することができ、しかも、副作用
の虞がなく安全性に優れた保健食品あるいは医薬である
骨軟化症予防剤が提供される。本発明で用いられる椎茸
菌糸体エキス等の担子菌類菌糸体エキスは、安全性が高
く、長期間服用することができ、低ミネラル食摂取者で
あっても効率よくミネラル分、特にカルシウム分を効率
よく吸収して骨密度を向上させることができ、骨軟化症
の発症を予防、抑制することができると考えられ、本発
明に係る骨軟化症予防剤の開発の意義は大きい。
に説明するが、本発明はこれらの実施例により何等制限
されるものではない。
剤の調製]バガス90重量部、米糠10重量部からなる
固体培地に純水を適度に含ませた後に、椎茸種菌を接種
し、温度および湿度を調節した培養室内に置き、菌糸体
を増殖させた。菌糸体が固体培地に蔓延した後、バガス
基材の繊維素を解束し、12メッシュ通過分が24重量
%以下になるようにした。この解束された培地1.0k
gに、純水3.5リットルおよび精製セルラーゼ2.0
gを固体培地を40℃に保ちながら加えてバガス含有混
合物とした。
ンプにより循環させながら、固体培地に該ポンプのギヤ
ー部分において粉砕および擂潰作用を200分間程度加
え、バガス繊維の約80重量%が12メッシュ通過分と
なるようにした。バガス含有混合物の粉砕および擂潰
は、該混合物の温度を徐々に上昇させながら行った。そ
の後、バガス含有混合物をさらに加熱して、90℃とし
て30分間放置した。
つ殺菌を施した。得られた培地含有混合物を60メッシ
ュ濾布を用いて濾過し、微小浮遊物を含有する椎茸菌糸
体エキスを得た。この椎茸菌糸体エキスをフリーズドラ
イ法にて粉末化した。この椎茸菌糸体エキス中のミネラ
ル成分組成は、以下のとおり。
量:81.7mg/100g
えて、エノキ茸種菌(調製例2)、山伏茸種菌(調製例
3)を用いた以外は、調製例1と同様にして、エノキ茸
菌糸体エキス粉末、山伏茸菌糸体エキス粉末を得た。こ
れらのエキス中のミネラル成分組成は、以下のとおり。
<エノキ茸菌糸体エキス> Ca量:161mg/100g、Fe量:17.3mg
/100g <山伏茸菌糸体エキス>Ca量:150mg/100
g、Fe量:23.9mg/100g
(粉末)からなる、骨軟化症予防剤を用いて、ラットに
対する骨密度の向上、骨軟化症予防効果を調べた。 <試験方法>表1に示す正常飼料と、低ミネラル飼料
と、低ミネラル飼料に椎茸菌糸体エキスを配合した該エ
キス含量が4%の飼料の3種類を用意した。
実験動物)15匹を5匹ずつの3群に分けて、それぞれ
表1に示す正常飼料、低ミネラル飼料、低ミネラル飼料
に椎茸菌糸体エキスを4%となる量で添加した混合飼料
(混合飼料中に椎茸菌糸体エキス4%含有)を、自由に
摂取させた。(該椎茸菌糸体エキス中のカルシウム量
は、実験に影響しない程度の微量である。) なお、表1に明らかなように、表3に示すハーパー混合
ミネラルを4.5%添加した飼料を正常飼料とし、ハー
パー混合ミネラルを0.5%に低減した飼料を低ミネラ
ル飼料とした。
の消費量を28日間、日曜日を除いて毎日測定した。ラ
ットが摂食中に給餌器よりこぼす飼料は無視できる程度
の少量であった。ラット体重の測定は、毎週月曜日およ
び木曜日に行った。試験開始後、28日目にラットを殺
して、その胸腺、肺、心臓、肝臓、脾臓、副腎、腎臓、
睾丸を摘出し、部検および湿重量を測定した。また、ラ
ットの下肢(大腿骨および脛骨)を摘出して、脛骨につ
いては、その長さと骨硬度の測定も行った。骨硬度は、
木屋式硬度計を用いて測定した。
わち、左右の大腿骨および脛骨をクロロホルム:メタノ
ール=2:2(容量比)の混液内に48時間浸したの
ち、磁性るつぼに入れ、120℃で5時間乾燥した後、
電気炉で灰化処理を行った。灰化は、250℃で0.5
時間保持した後、450℃で0.5時間保持し、次いで
600℃で0.5時間保持し、さらに700℃で2時間
保持することにより行った。
に、低ミネラル飼料群摂取のラットでは、正常飼料群摂
取のラットや、「低ミネラル飼料+椎茸菌糸体エキス混
合飼料群」摂取のラットと比較すると、明らかに体重の
増加が劣り、成長障害が認められた。
は見られなかった。また、表4の「臓器と湿重量」の項
の記載に明らかなように、何れの飼料を与えたラット群
とも、各臓器重量に有意差は認められなかった。 脛骨の長さ 表5の記載に明らかなように、何れの飼料を与えたラッ
ト群とも、脛骨の長さに有意差は認められなかった。
て、低ミネラル飼料摂取群のラットの骨硬度は約1/2
に減少していた。また、「低ミネラル飼料+椎茸菌糸体
エキス混合飼料群」のラットでは、低ミネラル飼料摂取
群のラットよりも有意に骨硬度は増加していた。
ラル飼料群のラットでは、正常飼料群のラットの約2/
3倍に減少したが、「低ミネラル飼料+椎茸菌糸体エキ
ス混合飼料群」のラットでは、ほぼ正常飼料群のラット
と同等になった。
重量は、低ミネラル飼料群ラットでは正常飼料群のラッ
トの場合の約1/2倍に減少していたが、「低ミネラル
飼料+椎茸菌糸体エキス混合飼料群」のラットでは、有
意に正常飼料群の値に回復した。上記試験結果によれ
ば、正常飼料を摂取させる場合に比して、低ミネラル飼
料を摂取させて4週間ラットを飼育すると、明らかに生
育の障害のみならず、骨硬度の減少や骨の乾燥重量およ
び灰化重量の減少が起きる。低ミネラル飼料であって
も、この低ミネラル飼料と共に椎茸菌糸体エキスを併せ
て摂取することで生育の障害のみならず、骨硬度の減少
や骨の乾燥重量および灰化重量の減少が顕著に改善され
たことが分かる。
共存してはじめて丈夫な骨となるが、椎茸菌糸体エキス
は、骨組織へのカルシウムの補給や結合組織の再生に何
らかの作用を促し、正常へと改善したものと推察され
る。なお、椎茸菌糸体エキスに代えて、山伏茸菌糸体エ
キス、エノキタケ菌糸体エキスなどを用いた場合にも、
上記と同様な効果が得られる。
Claims (3)
- 【請求項1】担子菌類の菌糸体培養物から抽出された担
子菌類菌糸体エキスを含むことを特徴とする骨軟化症予
防剤。 - 【請求項2】上記担子菌類菌糸体エキスが、 バガス(bagasse)を基材とする固体培地上に、担子菌
類を接種し、次いで菌糸体を増殖して得られる菌糸体を
含む固体培地を解束し、 この解束された固体培地に、水およびセルラーゼまたは
プロテアーゼから選ばれる酵素の1種またはそれ以上
を、前記固体培地を30〜50℃に保ちながら添加し、
そして前記固体培地を酵素の存在下に粉砕および擂潰し
て担子菌類菌糸体エキスを抽出し、次いで95℃までの
温度に加熱することにより酵素を失活させかつ滅菌して
なる担子菌類菌糸体エキスであることを特徴とする請求
項1に記載の骨軟化症予防剤。 - 【請求項3】上記担子菌類が椎茸菌、山伏茸菌、エノキ
茸菌、霊芝菌のうちの何れか1種以上であることを特徴
とする請求項1〜2の何れかに記載の骨軟化症予防剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001146699A JP4368540B2 (ja) | 2001-05-16 | 2001-05-16 | 骨軟化症予防剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001146699A JP4368540B2 (ja) | 2001-05-16 | 2001-05-16 | 骨軟化症予防剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002338490A true JP2002338490A (ja) | 2002-11-27 |
JP4368540B2 JP4368540B2 (ja) | 2009-11-18 |
Family
ID=18992301
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001146699A Expired - Fee Related JP4368540B2 (ja) | 2001-05-16 | 2001-05-16 | 骨軟化症予防剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4368540B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010504339A (ja) * | 2006-09-21 | 2010-02-12 | アカデミア シニカ | ヒト組織前駆細胞の接着および分化の、レイシ媒介増強 |
CN104664306A (zh) * | 2015-02-03 | 2015-06-03 | 上海应用技术学院 | 一种香菇香精及其制备方法 |
JP2020172457A (ja) * | 2019-04-09 | 2020-10-22 | 三井製糖株式会社 | 骨代謝改善剤 |
CN116473221A (zh) * | 2023-05-05 | 2023-07-25 | 澳优乳业(中国)有限公司 | 一种富含β-葡聚糖的发酵猴头菇菌粉及其制备方法 |
US12036311B2 (en) | 2018-05-30 | 2024-07-16 | Mitsui Sugar Co., Ltd. | Anti-obesity agent, anti-dementia agent, deodorant, anti-aging agent, anti-glycation agent, anti-type I allergy agent, hypotensive agent, flavor improving agent, muscle enhancing agent, and bone metabolism improving agent |
US12102709B2 (en) | 2018-05-30 | 2024-10-01 | Mitsui Sugar Co., Ltd. | Anti-obesity agent, anti-dementia agent, deodorant, anti-aging agent, anti-glycation agent, anti-type I allergy agent, hypotensive agent, flavor improving agent, muscle enhancing agent, and bone metabolism improving agent |
-
2001
- 2001-05-16 JP JP2001146699A patent/JP4368540B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010504339A (ja) * | 2006-09-21 | 2010-02-12 | アカデミア シニカ | ヒト組織前駆細胞の接着および分化の、レイシ媒介増強 |
EP2099465A4 (en) * | 2006-09-21 | 2011-09-14 | Academia Sinica | IMPROVEMENT BY REISHI OF HUMAN TISSUE PROGENITOR CELLULAR ADHESION AND DIFFERENTIATION |
CN104664306A (zh) * | 2015-02-03 | 2015-06-03 | 上海应用技术学院 | 一种香菇香精及其制备方法 |
US12036311B2 (en) | 2018-05-30 | 2024-07-16 | Mitsui Sugar Co., Ltd. | Anti-obesity agent, anti-dementia agent, deodorant, anti-aging agent, anti-glycation agent, anti-type I allergy agent, hypotensive agent, flavor improving agent, muscle enhancing agent, and bone metabolism improving agent |
US12102709B2 (en) | 2018-05-30 | 2024-10-01 | Mitsui Sugar Co., Ltd. | Anti-obesity agent, anti-dementia agent, deodorant, anti-aging agent, anti-glycation agent, anti-type I allergy agent, hypotensive agent, flavor improving agent, muscle enhancing agent, and bone metabolism improving agent |
JP2020172457A (ja) * | 2019-04-09 | 2020-10-22 | 三井製糖株式会社 | 骨代謝改善剤 |
JP7356253B2 (ja) | 2019-04-09 | 2023-10-04 | Dm三井製糖株式会社 | 骨代謝改善剤 |
CN116473221A (zh) * | 2023-05-05 | 2023-07-25 | 澳优乳业(中国)有限公司 | 一种富含β-葡聚糖的发酵猴头菇菌粉及其制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4368540B2 (ja) | 2009-11-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2689951C1 (ru) | Способ производства грибов | |
CN1762236B (zh) | 一种能增强人体免疫力的保健食品及其制备方法 | |
AU2014258206B2 (en) | Cereal containing hericium erinaceum and method for making same | |
CN102488278A (zh) | 一种具有双功能保健作用的复合真菌营养液 | |
CN104147383A (zh) | 一种抗肿瘤的组合物及其制备方法 | |
CN102008516B (zh) | 一种治疗肿瘤的超微粉中药 | |
CN104126785A (zh) | 一种具有降糖作用的组合物及其制备方法 | |
CN102755346A (zh) | 一种食用真菌复合多糖配方、制备方法及其应用 | |
US5759543A (en) | Application of a cell culture of a fusarium fungus strain producer for medical uses | |
JP4368540B2 (ja) | 骨軟化症予防剤 | |
JP2002087981A (ja) | 糖質脂質代謝異常改善剤 | |
CN105288226A (zh) | 一种补肾壮阳的组合物及其制备方法 | |
JP2011184349A (ja) | 頻尿改善組成物、健康食品、及び血流改善組成物 | |
CN104206582B (zh) | 一种莞香叶茶饮料及其制作工艺 | |
JP2006265179A (ja) | 抗高血圧剤及び飲食品 | |
Amin et al. | Anti-obesity effect of mushroom (Ganoderma lucidum) on experimentally induced obese rats | |
CN109043325A (zh) | 一种食用复合菌粉 | |
CN102379905B (zh) | 一种具有高效抗癌作用的含灵芝孢子油中药组合物 | |
JP2009024027A (ja) | 生理活性組成物 | |
JPH11158080A (ja) | 抗癌剤の副作用軽減剤 | |
CN109078112A (zh) | 调理肿瘤、炎症类疾病配方及其制备方法 | |
CN101721453B (zh) | 一种延缓男性衰老的组合物及其制备方法 | |
JP2003212775A (ja) | 生理活性組成物 | |
JP2004067567A (ja) | 抗アレルギー剤 | |
Arora et al. | Mushrooms: Reservoir of vital nutrients and bioactives |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050408 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090127 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090330 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090421 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090618 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090728 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090826 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120904 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |