JP2002336253A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JP2002336253A
JP2002336253A JP2001149917A JP2001149917A JP2002336253A JP 2002336253 A JP2002336253 A JP 2002336253A JP 2001149917 A JP2001149917 A JP 2001149917A JP 2001149917 A JP2001149917 A JP 2001149917A JP 2002336253 A JP2002336253 A JP 2002336253A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超音波探触子を腕表面に当接しつつ、超音波
ビームを走査して、腕の血管の血液部分の3次元画像を
形成するには、得られたエコー値を反転する必要がある
が、反転に伴って超音波探触子のカップリング体におけ
るエコー値も反転されて大きくなってしまう。ここで、
血液部分のエコーデータとカップリング体のエコーデー
タを分離することができなかったので、良好な3次元画
像を得ることが困難であった。 【解決手段】 超音波ビームに平行なエコーデータ列4
8ごとに、そのエコーデータ列48を構成するエコーデ
ータのエコー値と、カップリング体20と腕との境界を
検出するために設定された特定の閾値とをエコーデータ
列に沿って順次比較する。この比較結果によって腕表面
14としての境界を検出し、この境界に基づいてカップ
リング体20が排除される位置に演算開始点を設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波診断装置に
関し、特に3次元画像を形成する超音波診断装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、血液透析に先立って或いは定期
的に、血液を体外に取り出すための血管について、その
状態を診断することが望ましい。すなわち、そのような
血管に狭窄や閉塞等の不具合が起きていないかを確認し
ておく必要がある。血液透析では、一般的に腕の血管が
利用されるが、従来においては、その血管の状態をX線
造影法によって確認していた。近年、このX線造影法に
代わる手法として、超音波を利用して血管の3次元画像
具体的には血管内の血液部分の3次元画像を形成するこ
とが提案されている。
【0003】以下、図5を利用しながら説明する。図5
には、被検体としての腕における2次元断層画像が示さ
れている。ここで、符号108は、カップリング体10
2を有する超音波探触子である。このカップリング体1
02は変形自在の膜の内部に液体の音響媒体が充填され
た構成を有している。このカップリング体102を腕表
面100に当接させることによって、その当接面におけ
る空気層を排除することができる。このカップリング体
102を介して腕に超音波ビームをX軸方向に電子リニ
ア走査させてX−Z平面に平行な走査面112を形成
し、この走査面112から取り込まれるエコーデータに
基づいて、2次元断層画像が形成される。実際には、こ
の超音波探触子108がさらにY軸方向に機械走査され
ることによって、互いに平行な複数の走査面112が形
成され、これらの集合体としての3次元領域が形成され
る。この3次元領域内におけるエコーデータに基づいて
3次元画像が形成されるが、この3次元画像を形成する
にあたっては、例えば特開平10−33538号公報に
記述された3次元画像処理方法によるボリュームレンダ
リング演算を利用すればよい。
【0004】このボリュームレンダリング演算は、例え
ば胎児表面を描出するために、エコー値の大きいエコー
データを優位的に描出するような演算処理を行なってい
る。この演算は、各超音波ビーム上のエコーデータの列
に沿って、各エコーデータごとに実行される。その演算
結果は、そのエコーデータのZ軸方向すなわち深さ方向
に位置する隣のエコーデータに引き渡され、そのエコー
データにおけるボリュームレンダリング演算において利
用される。このように、各エコーデータがエコーデータ
列に沿って累積的に演算され、ある演算終了条件を満た
した場合、そのときの演算結果がその超音波ビームに対
応した画素値すなわちビーム対応画素値である。このよ
うなビーム画素値を3次元領域内の各超音波ビームに関
して算出し、それらを3次元マッピングすることによっ
て3次元領域をX−Y面に平行な投影面に投影したよう
な3次元画像が形成される。
【0005】ここで、このボリュームレンダリング演算
を用いると、他の3次元画像処理方法を利用する場合と
同様に、エコー値の大きい生体組織がより顕著に描出さ
れた3次元画像が形成される。しかしながら、被検体の
生体組織のうち血管内の血液部分104(以下血液部分
と略称する)などの液体部分におけるエコーデータのエ
コー値は、液体部分以外の生体組織すなわち実組織10
6におけるエコーデータのエコー値に比べて小さい。し
たがって、エコー値の小さい血液部分104を描出した
3次元画像を形成するためには、ボリュームレンダリン
グ演算に先立って、特開平4−348745号公報に記
載されているようにエコー値を反転することが望まし
い。エコー値を反転することによって、血液部分104
のエコー値は大きくなるとともに、実組織106のエコ
ー値が小さくなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、図5に示す2
次元断層画面上の各エコーデータのエコー値を上述のよ
うに反転すると、内部に音響媒体が充填されたカップリ
ング体102のエコー値もまた大きくなってしまう。上
述したように、ボリュームレンダリング演算ではエコー
値の大きなエコーデータが優位的に描出される。したが
って、演算経路上にカップリング体102のエコーデー
タが含まれていると、このカップリング体102におけ
るエコーデータもボリュームレンダリング演算されてし
まい、血液部分104がカップリング体102の中に埋
没し、3次元画像として描出されなくなる。そこで、カ
ップリング体102のエコーデータ部分を分離するため
に、演算範囲すなわち関心領域(ROI)110を設定
し、これによって、ボリュームレンダリング演算がなさ
れる範囲を絞り込む方法が考えられる。ROI110を
設定することによって、ROI110の上端を演算開始
点として、Z軸方向に各超音波ビームに沿って、ROI
110内におけるエコーデータがボリュームレンダリン
グ演算される。
【0007】先ず、カップリング体102の部分をでき
る限り排除するために、図5(a)に示されるように、
ROI110の上辺が腕表面100に接するように設定
する場合について説明する。このようにROI110を
設定したとしても、カップリング体102の端部分10
2a及び102bがROI110内に含まれてしまう。
したがって、この端部分102a又は102bが演算経
路上に含まれるエコーデータ列では、これらの端部分1
02a及び102bが、血液部分104と区別なくボリ
ュームレンダリング演算されてしまう。その結果、3次
元画像上で血液部分104はカップリング体102の下
に隠れ、観察することができない。
【0008】次に、完全にカップリング体102の部分
を排除するために、図5(b)に示されるように、RO
I110を設定する場合について説明する。この場合、
腕の表面付近存在する血液部分104a及び104bの
一部もしくは全部がROIにより除外されてしまう。そ
の結果、血液部分104の形状を正しく3次元画像とし
て描出することができない。
【0009】なお、被検体が例えば腕の場合には、腕の
肘関節から手首にわたる腕表面の形状はその長手方向に
おいて一様ではない。したがって、あらかじめ腕表面1
00の形状に合ったROIを用意しておくことも困難で
ある。
【0010】一方、腕表面100とROI110を一致
させるために、医師等が2次元断層像を見ながら、腕表
面100の位置をなぞってROIの上端を直接入力設定
する方法が考えられる。しかしながら、Y軸方向に亘っ
て形成される数多くの2次元断層画像のそれぞれに対し
てこの入力設定を行う必要があり、作業が煩雑となる。
【0011】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、その目的は、カップリング体を有する超音波探触
子を用いて被検体の3次元画像を形成する際に、カップ
リング体の影響を受けない3次元画像を形成することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、被検体表面に当接される変形自在のカッ
プリング体を介して被検体の3次元領域に対して複数の
超音波ビームを形成し、各超音波ビームごとにエコーデ
ータ列を出力する超音波ビーム形成手段と、前記エコー
データ列を構成する各エコーデータのエコー値に基づい
て、前記被検体と前記カップリング体との境界を前記エ
コーデータ列に沿って検出する境界検出部と、前記超音
波ビームごとに検出された境界に基づいて、前記超音波
ビームごとに前記カップリング体が除外される深さ位置
に演算開始点を設定する演算開始点設定部と、前記エコ
ーデータ列ごとにその前記演算開始点から深さ方向へ所
定のレンダリング演算を実行し、各エコーデータ列ごと
にビーム対応画素値を求める演算部と、前記ビーム対応
画素値を2次元マッピングして、前記3次元領域を表わ
す3次元画像を形成する画像形成部と、を含むことを特
徴とする。
【0013】上記構成によれば、カップリング体におけ
るエコーデータのエコー値と、被検体内におけるエコー
データのエコー値との違いに基づいて、被検体表面とし
ての境界が検出される。ここで、この境界は各超音波ビ
ームごとすなわちエコーデータ列ごとに検出され、各境
界に対してそれぞれカップリング体が排除される深さ位
置に演算開始点が設定される。したがって、被検体表面
の形状によらずにカップリング体の影響を受けない3次
元画像を得ることができる。
【0014】ここで、境界検出部は、例えば、各エコー
データにおけるエコー値と、境界を検出するための閾値
とを比較する構成であることが望ましい。しかし、これ
に限らず、例えば、隣り合うエコーデータ同士のエコー
値の差分をとって、前記境界を検出するための閾値とそ
の差分値とを比較する構成等であってもよい。なお、本
発明の記載において、エコー値を輝度情報として表わし
た輝度値も含んでエコー値と表現されている。
【0015】本発明の好適な態様では、前記3次元領域
内に関心領域を設定する関心領域設定部を含み、前記境
界検出部は、前記関心領域内において前記境界を検出す
ることを特徴とする。関心領域を設定することによっ
て、境界検出に不必要なエコーデータを排除してエコー
データを絞り込むことができる。これにより、境界検出
における演算処理量を軽減することができるとともに、
境界検出に関する誤判定を低減することができる。
【0016】本発明の好適な態様では、更に、前記演算
部は、前記関心領域内において前記所定のレンダリング
演算を行うことを特徴とする。
【0017】本発明の好適な態様では、前記所定のレン
ダリング演算に先立って、エコーデータ列を構成する各
エコーデータごとにそのエコー値を所定のデータ反転関
数に従って反転する反転部を含み、前記演算部は、その
反転処理後のエコーデータから構成されるエコーデータ
列に対して所定のレンダリング演算を実行することを特
徴とする。ここで、データ反転関数は、反転テーブルと
して装置内に格納されていることが望ましいが、これに
限らず、いわゆる関数として装置内に格納されている構
成であってもよい。また、データ反転関数は外部入力さ
れる構成であってもよい。
【0018】上記構成によれば、所定のレンダリング演
算に先立ってエコーデータのエコー値が反転される。し
たがって、例えば、被検体内におけるエコー値の小さな
生体組織に関して明りょうな3次元画像を形成すること
ができる。このとき、カップリング体の内部が、例えば
液体などのエコー値の小さい物質で満たされている場合
であっても、カップリング体と被検体との境界が検出さ
れることに変わりはない。
【0019】本発明の好適な態様では、更に、前記所定
のデータ反転関数は、被検体内の実組織に対して血管内
の血液部分を強調識別させる関数であることを特徴とす
る。
【0020】また、本発明の好適な態様では、前記反転
部において用いられる前記所定のデータ反転関数を切り
替える関数切替手段を含むことを特徴とする。
【0021】上記構成によれば、3次元画像として描出
したい生体組織に応じて、適切なデータ反転関数を適宜
選択することができる。また、境界検出に先立ってエコ
ー値の反転を行う態様にあっては、境界検出に最適なデ
ータ反転関数を適宜選択することもできる。
【0022】本発明の好適な態様では、前記境界検出部
は、前記カップリング体におけるエコーデータと前記被
検体におけるエコーデータとを弁別するために設定され
た特定の閾値と、前記各エコーデータのエコー値とを比
較し、その比較結果に基づいて前記境界の検出を行うこ
とを特徴とする。
【0023】本発明の好適な態様では、更に、前記境界
検出部において用いられる前記閾値を切り替える閾値切
替手段を含むことを特徴とする。ここで閾値は、装置内
に複数種類格納されている構成であってもよく、外部か
ら入力する構成であってもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
(以下、実施形態という)について、図面を参照しなが
ら説明する。
【0025】図1は、本発明に係る超音波診断装置の概
略的な全体構成を示すブロック図である。本実施形態で
は、透析患者の血液透析に先立って、透析患者の腕にお
ける特定の血管の超音波診断を行うために、その特定の
血管の3次元画像を形成する場合を例にとって説明す
る。もちろん、本発明は、他の部位における3次元画像
を形成する場合にも適用可能である。
【0026】本実施形態における超音波診断装置は、大
別して探触子走査ユニット10と装置本体12とから構
成される。
【0027】探触子走査ユニット10は、超音波ビーム
を2次元走査させることで3次元領域を形成する装置で
ある。この探触子走査ユニット10は、超音波ビームを
電子走査して走査面を形成する超音波探触子16を有し
ている。探触子走査ユニット10は、この超音波探触子
16を被検体としての腕表面14に当接させながら、こ
れを機械走査機構22によって走査面と直交する方向に
機械走査することで3次元領域を形成する。超音波探触
子16は、この3次元領域からエコーデータを取り込
む。
【0028】装置本体12は、上述の探触子走査ユニッ
ト10に対してケーブルを介して接続されている。装置
本体12は、探触子走査ユニット10から出力されるエ
コーデータを処理して超音波3次元画像を形成する装置
であり、特に血液部分における3次元画像を形成する機
器である。
【0029】なお、図1において、超音波ビーム形成手
段としてのビーム形成ユニットの構成が符号13で示さ
れ、本実施形態では、探触子走査ユニット10、並びに
装置本体12内の機械走査制御部24及び送受信部28
とからなる。
【0030】まず、探触子走査ユニット10が有する構
成について説明する。超音波探触子16は、探触子本体
18とカップリング体20とから構成されている。探触
子本体18の内部には、アレイ振動子を構成する複数の
振動素子(図示せず)が内蔵されている。アレイ振動子
によって超音波ビームが形成され、その超音波ビームを
電子走査、すなわち複数形成すると走査面が形成され
る。また、超音波探触子16は、各超音波ビームごとに
エコーデータ列を取り込んで、これを装置本体12側に
出力する。本実施形態における超音波探触子16の電子
走査方式は、電子リニア走査方式である。なお、診断対
象や状況に応じて、例えば電子セクタ走査方式などの他
の電子走査方式における超音波探触子を適宜選択するこ
とが望ましい。
【0031】カップリング体20は探触子本体18の先
端に設けられている。このカップリング体20の外表面
は、変形自在の膜状部材で形成されており、その内部に
は例えば蒸留水などの音響媒体が充填されている。した
がって、このカップリング体20は、腕表面14に当接
させることによって、腕の表面形状に応じて変形して密
着する。したがって、超音波探触子16と腕表面14と
の間の空気層が排除されて、良好な超音波伝搬経路が確
保される。また、探触子本体18において形成された超
音波ビームは、このカップリング体20を介して電子走
査され、良好な超音波画像を得ることができる。
【0032】機械走査機構22は、機械走査制御部24
からの信号に基づいて、超音波探触子16を電子走査す
ることによって形成される走査面と直交する方向に超音
波探触子16を機械走査する機構である。なお、本実施
形態では、超音波探触子16を腕の長手方向に沿って機
械走査する。これにより、腕の長手方向に亘る互いに平
行な複数の走査面が順番に形成される。それぞれの走査
面上のエコーデータに基づいて血管の走行状態を3次元
的に表わした超音波画像が形成される。
【0033】なお、図中には示されていないが、探触子
走査ユニット10には、超音波探触子16が機械走査さ
れている位置を検出するための位置検出器が設けられて
おり、超音波探触子16の位置情報を装置本体12側に
出力する。この位置情報は後述の画像形成部42におい
て3次元画像を形成する際に利用される。
【0034】次に、装置本体12が有する構成について
説明する。装置本体12には、キーボードやトラックボ
ールなどからなる操作パネル31が設けられている。こ
の操作パネル31は、反転関数選択部32、決定条件設
定部34及びパラメータ設定部40としての機能を有し
ており、医師等は、この操作パネル31を用いて、エコ
ー値反転部30、演算開始点決定部36及び演算部38
の指示等を入力することができる。また、本装置の動作
に関する指示等も操作パネル31から入力することがで
きる。その動作指示が主制御部26に出力される。ここ
で、主制御部26は、本装置全体の動作制御を行うもの
である。
【0035】主制御部26によって動作制御される機械
走査制御部24は、超音波探触子16の機械走査を制御
するための信号を機械走査機構22に出力する。
【0036】送受信部28は、超音波探触子16内の各
振動素子に対して送信信号を供給して超音波ビームを形
成させる送信ビームフォーマとしての機能と、超音波探
触子16内の各振動素子からのエコーデータに対して整
相加算処理を行って、超音波受信ビームを形成する受信
ビームフォーマとしての機能を有する。また、必要に応
じて検波回路などの所望の信号処理回路が各種設けられ
ている。超音波探触子16から出力されたエコーデータ
は送受信部28において、各種演算処理された後にエコ
ー値反転部30に出力される。
【0037】エコー値反転部30は、エコー値を反転す
る複数のデータ反転関数を有しており、入力された各エ
コーデータのエコー値を反転する。図2にこのデータ反
転関数の一例を示す。ここで、T1は、エコー値反転部
30に入力されたエコー値を単純に反転するデータ反転
関数であり、T2は、反転前においてエコー値が小さい
領域を反転において特に強調させるデータ反転関数であ
る。また、T3及びT4は、反転前においてエコー値が
小さい領域を反転において特に強調させ、反転前におい
てエコー値の大きい領域を反転に伴ってカットするデー
タ反転関数である。T5は、入力されたエコー値を反転
二値化するデータ反転関数である。なお、T6は、入力
されたエコー値を反転しない場合におけるデータ関数を
示しており、例えば、本超音波診断装置において通常の
2次元断層画像や血管などの液体部分以外の生体組織の
3次元画像を形成する際に利用される。なお、エコー値
反転部30は、上述の構成の代わりにこれらのデータ反
転関数を実現するためにデータ反転テーブルを有する構
成であってもよい。
【0038】本実施形態における操作パネル31は、デ
ータ反転関数を選択する反転関数選択部32としての機
能を有する。したがって、医師等は、この操作パネル3
1を用いて、これらのデータ反転関数の中から3次元画
像形成時において血液部分が最も良く描出できる最適の
データ反転関数を適宜選択することができるとともに、
必要に応じてデータ反転関数を切り替えることができ
る。送受信部28から出力されたエコーデータは、操作
パネル31で選択された反転テーブルによってレベル反
転され、演算開始点決定部36に出力される。
【0039】演算開始点決定部36は、演算開始点を決
定する機能を有しており、境界検出部35及び演算開始
点設定部37から構成される。この演算開始点とは、後
述の演算部38において実行されるレンダリング演算の
開始点である。エコー値反転部30から出力されたエコ
ーデータは、先ず、境界検出部35に入力される。境界
検出部35は、エコーデータ列ごとに腕表面14として
の境界を検出する。この境界は、このエコーデータ列を
構成するエコーデータのエコー値の大きさに基づいて検
出される。なお、この境界検出の具体的な方法について
は後に詳述する。境界検出部35において境界検出がな
されると、演算開始点設定部37は、この境界に基づい
て、各エコーデータ列ごとに演算開始点を設定する。こ
の演算開始点は、各エコーデータ列上において、カップ
リング体20が排除された深さ位置に設定される。演算
開始点が設定すなわち決定されると、そのエコーデータ
列上における演算開始点以降のエコーデータが、エコー
データ列に沿って時系列順に演算部38に出力される。
【0040】ここで、この演算開始点を決定するための
演算処理(以後、決定処理という)の際に、その決定処
理を実行する範囲をある程度限定するために、決定条件
設定部34から演算範囲としての関心領域、すなわちR
OIを入力設定することができる。また、医師等は、こ
の決定条件設定部34を用いて、演算開始点の決定処理
に必要とされる閾値A及び指定値Cを入力設定すること
ができる。この閾値A及び指定値Cについては、後に図
4を用いて詳述する。本実施形態では、操作パネル31
が決定処理設定部34としての機能を有しており、この
操作パネル31によって上述のROI、閾値A及び指定
値Cを入力する。
【0041】演算部38は、演算開始点決定部36から
入力された各エコーデータ列における演算開始点以降の
エコーデータに基づいて、エコーデータ列ごとに実時間
処理可能なレンダリング演算を実行する。ここで、本実
施形態におけるレンダリング演算とは、特開平10−3
3538号公報に記載された実時間処理可能な3次元画
像処理方法におけるボリュームレンダリング演算であ
る。しかしながら、例えば積算法等、エコーデータ列ご
とに行われる他の3次元画像処理方法におけるレンダリ
ング演算であってもよい。
【0042】レンダリング演算が実行されることによっ
て、各エコーデータ列ごとにビーム対応画素値が算出さ
れる。このときのビーム対応画素値は、エコー値反転部
30においてエコー値が反転された反転エコーデータに
基づいて算出されている。したがって、本来エコー値の
小さい血液が特に描出されたビーム対応画素値となる。
各エコーデータ列に対応する複数のビーム対応画素値が
画像形成部42に出力される。ちなみに、このレンダリ
ング演算に必要とされる不透明度等のパラメータは、医
師等によって、パラメータ設定部40から試行錯誤的に
入力設定される。本実施形態では、操作パネル31がこ
のパラメータ設定部40の機能を有している。
【0043】演算部38は、上述のレンダリング演算だ
けでなく、エコーデータに含まれるドプラ情報を利用し
て、所望のドプラ演算を実行し、血流画像をカラー表示
することを可能とする演算処理を行ってもよい。そのよ
うにすれば、血管の狭窄や瘤などの診断精度を向上でき
る。
【0044】画像形成部42は、演算部38から出力さ
れたビーム対応画素値を2次元マッピングして、血液部
分の3次元画像を形成する。また、必要に応じて、ドプ
ラ画像、Bモード画像又はMモード画像等を形成する。
表示部44は、そのディスプレイ上に血液部分の3次元
画像を表示する。また、必要に応じてこの3次元画像に
ドプラ画像を合成表示する。
【0045】本実施形態では、超音波探触子16を機械
走査機構22によって機械走査させることで、3次元エ
コーデータ取込空間を形成する構成となっているが、機
械走査機構22の代わりに手作業によって超音波探触子
16を走査し、3次元エコーデータ取込空間を形成して
もよい。この場合においても超音波探触子16が手作業
による走査位置を検出するための位置検出器を設け、超
音波探触子16の位置情報を主制御部26や画像形成部
42等に出力し、3次元画像形成等に利用する。
【0046】次に、演算開始点決定部36における決定
処理及び演算部38における演算処理について説明す
る。図3は、演算開始点決定部36及び演算部38にお
ける各演算処理を説明する図である。図3には、探触子
本体18及びカップリング体20によって構成される超
音波探触子16が腕表面14に当接されている状態が示
されている。なお、腕はその腹部分を上にした状態に配
置され、その腹部分の表面に超音波探触子16が当接し
ている。この探触子本体18は、カップリング体20を
介してZ軸方向に形成した超音波ビームをX軸方向に電
子リニア走査する。したがって、超音波ビームがX軸方
向に移動しつつ順次形成され、これにより、複数の超音
波ビームが形成される。その結果、X−Z面に平行な走
査面46が形成される。ちなみに、この超音波探触子1
6は、さらにこの走査面46と直交するY軸方向に機械
走査されることによって、互いに平行な複数の走査面が
順番に形成され、これらの集合体としての3次元領域が
形成される。
【0047】なお、図中の走査面46には、便宜的に、
反転される前におけるエコーデータが示されている。図
3では、エコー値の大きい部分が斜線部分で示されてお
り、腕の内部における血液部分50以外の生体組織、す
なわち実組織52の部分は、カップリング体20及び血
液部分50よりもエコー値が大きい。実際には、これら
のエコーデータは、それぞれ演算開始点決定部36に入
力される前に、そのエコー値が反転される。反転によっ
て、カップリング体20及び血液部分50におけるエコ
ー値は大きくなり、また実組織52のエコー値は小さく
なる。
【0048】演算開始点決定部36による演算開始点の
決定に先立って、ROI54が設定される。このROI
54は、図に示されるように血液部分50を含む生体組
織とカップリング体20とにまたがって設定される。な
お本実施形態では、この設定されたROI54は、全て
の走査面に共通して用いられる。しかし、これに限ら
ず、各走査面ごとにそれぞれROIを設定する態様であ
ってもよい。
【0049】演算開始点決定部36は、各超音波ビーム
上のエコーデータ列48のうち、ROI54内における
エコーデータについて演算開始点の決定処理を行う。こ
のときの演算開始点の決定処理は、このエコーデータ列
48に沿って、エコーデータ列48上の各エコーデータ
ごとに深さ方向に時系列順に実行される。この決定処理
の結果、演算開始点がカップリング体20を排除する深
さ位置に設定される。演算開始点が決定されると、演算
部38は演算開始点からエコーデータ列48に沿って、
各エコーデータごとに時系列順に逐次レンダリング演算
がなされ、そのレンダリング演算結果としてビーム対応
画素値56が算出される。算出されたビーム対応画素値
56は、3次元領域がX−Y平面に投影されるように2
次元マッピングされる。また、このエコーデータ列48
におけるビーム対応画素値56が算出されると、このエ
コーデータ列48の隣のエコーデータ列48について上
述と同様の演算処理(決定処理を含む。)が実行され
る。これにより、そのエコーデータ列48のビーム対応
画素値56が算出され、そのビーム対応画素値56が2
次元マッピングされる。このように次々と走査面46内
における各超音波ビームに対しそれぞれのビーム対応画
素値56が算出されて2次元マッピングされることによ
って、カップリング体20の影響のない、血液部分50
の3次元画像が形成される。
【0050】次に、演算開始点決定部36で実施される
演算開始点の決定処理における原理の一実施形態を図4
を用いながら説明する。図4は、主として演算開始点決
定部36における演算開始点の決定に関する処理を示す
フローチャートである。
【0051】先ず、腕を探触子走査ユニット10にセッ
トして超音波診断装置の測定開始スイッチを操作する。
これにより、超音波探触子16は、超音波ビームを電子
走査すると共に機械走査され、エコーデータを出力す
る。このエコーデータは、図1に示されるように送受信
部28を介してエコー値反転部30に入力され、そのエ
コー値が反転される。
【0052】S200では、図3に示される超音波ビー
ム方向に平行なエコーデータ列48において、最初の反
転エコーデータ、すなわち探触子本体18に最も近い反
転エコーデータが演算開始点決定部36に入力される。
【0053】S202では、この反転エコーデータがR
OI54内のものであるか否かが判定される。ここで、
反転エコーデータがROI54の領域外のものであると
判定されると、S216に進む。なお、その反転エコー
データがそのエコーデータ列における最後の反転エコー
データではない場合には、S200に戻る。これによ
り、このエコーデータ列48上におけるこの反転エコー
データの次の反転エコーデータ、すなわち深さ方向にお
ける隣の反転エコーデータに関してS200以降のステ
ップが実行される。一方、S202において、反転エコ
ーデータがROI内であると判定されると、S204に
進む。
【0054】S204では、このエコーデータ列48に
おいて、演算開始点が決定しているか否かが判定され
る。演算開始点が決定されていないと判断された場合、
S206に進む。一方、演算開始点が決定されていると
判定された場合にはS214に進むが、これについては
後に詳述する。
【0055】S206では、この反転エコーデータのエ
コー値、すなわち反転エコー値と閾値Aとが比較され
る。この閾値Aは、カップリング体20と腕との境界、
すなわち腕表面14を検出するために設定された閾値で
あり、図3に示される実組織52とカップリング体20
における反転エコー値の大きさの違いに基づいて設定さ
れる。さらに詳述すると、本実施形態においては、この
閾値Aは、カップリング体20における反転エコー値の
標準的な値よりも小さい値であり、また、実組織52に
おける反転エコー値の標準的な値よりも大きな値に設定
されている。
【0056】したがって、S206において判定される
反転エコー値がこの閾値Aよりも大きい場合、その反転
エコーデータは、カップリング体20に位置するもので
あり、図3において、腕表面14よりも探触子本体18
側にある反転エコーデータであると判定される。したが
って、この場合には、S216に進む。なお、この反転
エコーデータが最後の反転エコーデータではない場合に
は、S200に戻る。これにより、このエコーデータ列
48上におけるこの反転エコーデータの深さ方向に位置
する次の反転エコーデータに関してS200以降のステ
ップが実行される。
【0057】一方、S206において判定される反転エ
コー値が閾値A以下であった場合、その反転エコーデー
タは、そのエコーデータ列48における実組織52に位
置する最初の反転エコーデータである可能性が高い。こ
の場合には、S208に進む。
【0058】S208では、S206において閾値A以
下であると判定された反転エコーデータの数を累積して
その値をカウントし、その累積値BをS210に出力す
る。ここで、本実施形態では、S208は閾値A以下と
判定された反転エコーデータの総数をカウントする構成
であるが、これに限らず、例えば、閾値A以下であると
連続して判定された反転エコーデータの連続回数をカウ
ントする構成であってもよい。この構成の場合、S20
8において閾値A以下の反転エコーデータがカウントさ
れていた状態において、次の反転エコーデータが閾値A
よりも大きいと判定されると、それまでにS208で累
積されていた累積値Bはリセットされる。そして、これ
以降に初めて閾値A以下であると判定された反転エコー
データから再度累積値Bがカウントされる。
【0059】S210では、S208から入力される累
積値Bと特定の指定値Cとが比較される。本実施形態で
は、この特定の指定値Cは、「5」と設定されており、
S208では、累積値Bが指定値「5」に達しているか
否かが判定される。累積値Bが指定値「5」に達してい
ない場合には、S216に進む。なお、この反転エコー
データが最後の反転エコーデータではない場合には、S
200に戻り、S208において最後にカウントされた
反転エコーデータの深さ方向に位置する次の反転エコー
データに関してS200以降のステップが実行される。
そして、S210において累積値Bが指定値「5」を越
えるまで、すなわち累積値が6になるまで上述の一連の
ステップが繰り返される。
【0060】S210において累積値が「5」を越えた
と判定された場合、これは境界が検出されたことを意味
する。この場合にはS212に進む。このS210は、
S206で判定された反転エコーデータにおいて、ノイ
ズ等によって閾値A以下であると誤判定された反転エコ
ーデータを排除し、本来の腕の実組織52における反転
エコーデータを選別し、後述のS212で的確な深さ位
置に演算開始点を設定するために実行される。これによ
り、誤って演算開始点がカップリング体20内に設定さ
れてしまうことを未然に防止することができる。
【0061】S212では、演算開始点が設定される。
この演算開始点は、S208において最後にカウントさ
れた反転エコーデータに基づいて演算開始点が設定され
る。本実施形態では、S210において最後にカウント
された反転エコーデータに対し、その深さ方向における
次の反転エコーデータを演算開始点に設定する。演算開
始点が決定されると、累積値BがクリアされてS216
に進む。S216では、S208において最後にカウン
トされた反転エコーデータが、このエコーデータ列48
における最後の反転エコーデータであるかが判定され
る。この反転エコーデータが最後の反転エコーデータで
はない場合にはS200に戻り、その次の反転エコーデ
ータすなわち演算開始点としての反転エコーデータが演
算開始点決定部36に入力され、S202に進む。ここ
で、S202では、演算開始点が決定されているか否か
が判定されているが、このエコーデータ列48における
演算開始点はすでに決定されているので、S214に進
む。
【0062】このようにS210において最後にカウン
トされた反転エコーデータの次の反転エコーデータが演
算開始点として設定されることで、演算開始点を実時間
処理下において決定することができるとともに、その演
算開始点以降の反転エコーデータをリアルタイムに時系
列順に演算部38に出力することができる。したがっ
て、リアルタイム性の高い3次元画像形成を実現するこ
とができる。なお、この構成によればカップリング体が
より確実に除外される深さ位置に演算開始点を設定する
ことができる。
【0063】S214では、演算開始点としての反転エ
コーデータが演算部38に出力され、S216に進む。
この演算開始点がこのエコーデータ列48上の最後の反
転エコーデータではない場合には、S200に戻り、こ
の演算開始点の次の反転エコーデータが演算開始点決定
部36に入力される。この反転エコーデータについて上
述と同様にS202が実行され、S204を経てS21
4に進む。
【0064】以後、このエコーデータ列48における反
転エコーデータが、その深さ方向順に順次S200、S
202及びS204を経てS214に進む。これにより
演算部38では、ROI54内における反転エコーデー
タに関して時系列順にレンダリング演算がリアルタイム
に実行されていく。このようにして上述の一連のステッ
プが、エコーデータ列48上の反転エコーデータに対し
て実行されていき、実行対象の反転エコーデータがS2
16において最後の反転エコーデータであると判定され
た場合、このエコーデータ列48における演算処理が終
了する。なお、この演算処理の終了する条件としては、
演算処理対象の反転エコーデータがROI54における
最後の反転エコーデータである場合や、レンダリング演
算における不透明度の積算値が所定値に達するなど特定
の終了条件を満たした場合等があげられる。
【0065】演算処理の終了時において算出されたレン
ダリング演算結果がそのエコーデータ列48に対応する
ビーム対応画素値56であり、ディスプレイ上に2次元
マッピングされる。また、ビーム対応画素値56が算出
されると、上述のエコーデータ列48の隣のエコーデー
タ列48において、上述と同様のシーケンスが実行され
る。これにより、そのエコーデータ列48のビーム対応
画素値56が算出され、2次元マッピングされる。この
走査面46におけるエコーデータ列全体に対して上述と
同様のシーケンスが実行されると、この走査面46の次
の走査面46において上述と同様のシーケンスが実行さ
れる。このようにして次々と上述と同様のシーケンスが
実行され、3次元領域における全てのエコーデータ列の
それぞれに対応する複数のビーム対応画素値が算出さ
れ、2次元マッピングされる。これにより、図3に示さ
れるような3次元領域がX−Y平面に投影されたよう
な、血液部分50が描出された3次元画像58が形成さ
れる。
【0066】本実施形態によれば、3次元エコーデータ
取込空間におけるエコーデータからカップリング体20
におけるエコーデータを分離することができる。言い換
えれば、血液部分50におけるエコーデータからカップ
リング体20におけるエコーデータを分離することがで
きる。これにより、腕表面14直下からの反転エコーデ
ータのみを利用した血液部分50の3次元画像を形成す
ることができる。その結果、カップリング体20の影響
を受けない良好な3次元画像が得られる。
【0067】以上、本実施形態における演算開始点の決
定処理方法について説明した。なお、本実施形態におい
ては、図1に示されるように演算開始点決定部36にお
ける演算開始点の決定処理に先立って、各エコーデータ
のエコー値がエコー値反転部30によって反転される。
しかしこれに限らず、例えば、演算開始点決定部36に
おいて演算開始点が決定された後に、各エコーデータの
エコー値を反転する構成としてもよい。
【0068】上述の実施形態では、各エコーデータ列に
おける単一のエコーデータごとに演算開始点の決定判定
を行っている。しかしこれに限らず、例えば、各エコー
データ列において、互いに連続する複数の反転エコーデ
ータ(或いはエコーデータ)からなるエコーデータ群を
定義し、このエコーデータ群ごとに境界検出や演算開始
点の決定を行ってもよい。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、カップリング体を有す
る超音波探触子を用いて被検体の3次元画像を形成する
際に、カップリング体の影響を受けない3次元画像を形
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る超音波診断装置の概略的な全体
構成を示すブロック図である。
【図2】 エコー値反転部に格納されているデータ反転
関数の一例を示す図である。
【図3】 演算開始点決定部における決定処理及び演算
部における演算処理を説明する図である。
【図4】 演算開始点の決定及び演算に関する処理を示
すフローチャートである。
【図5】 従来において想定される演算開始点の決定処
理を説明する図である。
【符号の説明】
16 超音波探触子、22 機械走査機構、24 機械
走査制御部、28 送受信部、30 エコー値反転部、
32 反転関数選択部、34 決定条件設定部、36
演算開始点決定部、38 演算部、40 パラメータ設
定部、42 画像形成部、44 表示部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体表面に当接される変形自在のカッ
    プリング体を介して被検体の3次元領域に対して複数の
    超音波ビームを形成し、各超音波ビームごとにエコーデ
    ータ列を出力する超音波ビーム形成手段と、 前記エコーデータ列を構成する各エコーデータのエコー
    値に基づいて、前記被検体と前記カップリング体との境
    界を前記エコーデータ列に沿って検出する境界検出部
    と、 前記超音波ビームごとに検出された境界に基づいて、前
    記超音波ビームごとに前記カップリング体が除外される
    深さ位置に演算開始点を設定する演算開始点設定部と、 前記エコーデータ列ごとにその前記演算開始点から深さ
    方向へ所定のレンダリング演算を実行し、各エコーデー
    タ列ごとにビーム対応画素値を求める演算部と、 前記ビーム対応画素値を2次元マッピングして、前記3
    次元領域を表わす3次元画像を形成する画像形成部と、
    を含むことを特徴とする超音波診断装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の超音波診断装置におい
    て、 前記3次元領域内に関心領域を設定する関心領域設定部
    を含み、 前記境界検出部は、前記関心領域内において前記境界を
    検出することを特徴とする超音波診断装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の超音波診断装置におい
    て、 前記演算部は、前記関心領域内において前記所定のレン
    ダリング演算を行うことを特徴とする超音波診断装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の超音波診断装置におい
    て、 前記所定のレンダリング演算に先立って、エコーデータ
    列を構成する各エコーデータごとにそのエコー値を所定
    のデータ反転関数に従って反転する反転部を含み、 前記演算部は、その反転処理後のエコーデータから構成
    されるエコーデータ列に対して所定のレンダリング演算
    を実行することを特徴とする超音波診断装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の超音波診断装置におい
    て、 前記所定のデータ反転関数は、被検体内の実組織に対し
    て血管内の血液部分を強調識別させる関数であることを
    特徴とする超音波診断装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の超音波診断装置におい
    て、 前記所定のデータ反転関数を切り替える関数切替手段を
    含むことを特徴とする超音波診断装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の超音波診断装置におい
    て、 前記境界検出部は、前記カップリング体におけるエコー
    データと前記被検体におけるエコーデータとを弁別する
    ために設定された特定の閾値と、前記各エコーデータの
    エコー値とを比較し、その比較結果に基づいて前記境界
    の検出を行うことを特徴とする超音波診断装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の超音波診断装置におい
    て、 前記閾値を切り替える閾値切替手段を含むことを特徴と
    する超音波診断装置。
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