JP2002335085A - 配線導出構造 - Google Patents

配線導出構造

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JP2002335085A
JP2002335085A JP2001138989A JP2001138989A JP2002335085A JP 2002335085 A JP2002335085 A JP 2002335085A JP 2001138989 A JP2001138989 A JP 2001138989A JP 2001138989 A JP2001138989 A JP 2001138989A JP 2002335085 A JP2002335085 A JP 2002335085A
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Japan
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wall surface
side wall
housing case
opening
electric wire
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JP2001138989A
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English (en)
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Hisashi Yamanaka
久志 山中
Makoto Masuda
麻言 増田
Yasuhiro Ono
泰宏 小野
Tetsutsugu Ito
哲嗣 伊藤
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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  • Insertion, Bundling And Securing Of Wires For Electric Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】コシの弱い電線や先端部にコネクタを取り付け
た電線類を比較的長距離に亘って筐体ケース内を配索す
る場合でも、他側壁面より容易かつ円滑に電線の先端部
やコネクタを導出させることができる配線導出構造を提
供する。 【解決手段】筐体ケース1内にその一側壁面の導入用開
口部から導入される電線2やコネクタを他側壁面12側
より筐体ケース外へ導出するようにした配線導出構造と
して、筐体ケースの他側壁面に、電線の先端部やコネク
タを他側壁面へ案内する案内面3を設ける。この案内面
として、斜め上方へ傾斜する傾斜面31を適用する。こ
の傾斜面上に、電線の先端部やコネクタを導出する導出
用開口部32を設ける。導出用開口部の内側に、スリッ
ト状の切込部41を設けた可撓性フィルム4を貼着し、
この可撓性フィルムの下端を下側の壁面まで延長させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機器類を収容する
筐体ケース内から電線やケーブル類等を導出する構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、このような筐体ケースの一側壁
面に設けた導入用開口部から電線やケーブル類等を導入
してケース内を挿通させ、他側壁面に設けた導出用開口
部より電線やケーブル類等の先端を導出させて、相手側
の端子やコネクタまで配索し、結線・接続を行うように
している。
【0003】そして、筐体ケース内において電線・ケー
ブル類を挿通するに際しては、電線・ケーブル類の剛性
(コシ)に依存した効率の低い作業となるため、何度か
挿通・導出作業を繰り返す必要がある。特に、筐体ケー
スの底壁面に沿わせながら電線・ケーブル類を進行させ
ても、図8に示すように、その先端部が他側壁面aに突
き当たると電線・ケーブル類bが容易に変形してしまう
ため、適切に他側壁面aの導出用開口cまで誘導し難い
ものとなる。
【0004】この場合、筐体ケースの一側壁面から他側
壁面までの対向間隔が短かく、配索距離が短かければ、
電線・ケーブル類が小径で、コシが弱いものであって
も、電線・ケーブル類自身の剛性に依存し、容易に反対
側壁面から導出することができることになる。また、筐
体ケースの寸法が大きくなり、配索する距離が長くて
も、電線・ケーブル類が大径で、コシの強いものであれ
ば、電線・ケーブル類自身の剛性に依存し、容易に反対
側の他側壁面から導出することができることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、筐体ケース
内の配索距離が短い場合であっても、電線、ケーブル類
等の先端部に、コネクタやカプラのように電線・ケーブ
ル類の本体部分に較べて重量のかさむ接続具が取り付け
られていると、コシの弱い電線・ケーブル類は、接続具
に近い部位で必ず湾曲変形(撓む)することになる。
【0006】そのため、筐体の下側の壁面に沿わせて案
内しても、他側壁面(反対側の壁面)の導出用開口部か
ら先端部を容易に導出させることができない。
【0007】更に、筐体ケース内の配索距離が長くなる
と、コシの強い大径の電線・ケーブル類でも、先端部に
コネクタやカプラのような重量物(接続具)が取り付け
られていると、図9の(a)に示すように、接続具dに
近い部位で電線・ケーブル類bが湾曲変形(撓む)し、
図9の(b)に示すように、筐体ケースeの下側の底壁
面fに沿わせて案内しても、他側壁面aに当接して導出
用開口部cには届かず、導出用開口部cから先端部を導
出させることがより一層困難となる。
【0008】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、コシの弱い電線・ケ
ーブル類等や先端にコネクタやカプラ等の接続具を取り
付けた電線・ケーブル類を比較的長距離に亘って筐体ケ
ース内を配索する場合でも、他側壁面より容易かつ円滑
に電線・ケーブル類の先端部を導出させることができる
配線導出構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、機器類を収容する筐体ケース内にその一
側壁面の導入用開口部から導入される電線・ケーブル類
を他側壁面の導出用開口部より筐体ケース外へ導出する
ようにした配線導出構造を前提とする。そして、上記筐
体ケースの他側壁面に、一側壁面の導入用開口部から筐
体ケース内に導入された電線・ケーブル類の先端部を他
側壁面の導出用開口部へ誘導する案内面を設けている。
【0010】この特定事項により、筐体ケース内に導入
された電線・ケーブル類は、その先端部にコネクタやカ
プラのように電線・ケーブル類の本体部分に較べて重量
のかさむ接続具が取り付けられていても、この接続具に
近い部位で湾曲変形(撓む)することなく案内面に沿い
ながらこの案内面に繋がる鉛直な他側壁面上の導出用開
口部まで円滑に誘導され、電線・ケーブル類の先端部を
容易かつ円滑に筐体ケース外へ導出させることが可能と
なる。
【0011】これに対し、筐体ケースの他側壁面と、こ
の他側壁面に連なる下側の壁面との間に、一側壁面の導
入用開口部から筐体ケース内に導入された電線・ケーブ
ル類の先端部を下側の壁面から他側壁面の導出用開口部
へ向かって上方へ案内するように傾斜する傾斜面を設け
た場合には、筐体ケース内に導入された電線・ケーブル
類は、その先端部にコネクタやカプラなどの接続具が取
り付けられていても、この接続具に近い部位で湾曲変形
することなく下側の壁面から傾斜面上に載ることによっ
て、傾斜面に沿いながら上方へ向かって円滑に案内され
て他側壁面の導出用開口部まで誘導され、電線・ケーブ
ル類の先端部を容易かつ円滑に筐体ケース外へ導出する
ことが可能となる。
【0012】更に、筐体ケースの他側壁面と、この他側
壁面に連なる下側の壁面との間に、一側壁面の導入用開
口部から筐体ケース内に導入された電線・ケーブル類の
先端部を下側の壁面から他側壁面の導出用開口部へ向か
って上方へ案内するように筐体ケース外方向きに突出す
る湾曲面を設けた場合には、筐体ケース内に導入された
電線・ケーブル類は、その先端部にコネクタやカプラな
どの接続具が取り付けられていても、この接続具に近い
部位で湾曲変形することなく下側の壁面から湾曲面上に
載ることによって、湾曲面に沿いながら上方へ向かって
円滑に案内されて他側壁面の導出用開口部まで誘導さ
れ、電線・ケーブル類の先端部を容易かつ円滑に筐体ケ
ース外へ導出することが可能となる。
【0013】特に、電線・ケーブル類の先端部をより円
滑に導出用開口部に案内するものとして、以下の構成が
掲げられる。
【0014】つまり、機器類を収容する筐体ケース内に
その一側壁面の導入用開口部から導入される電線・ケー
ブル類を他側壁面側より筐体ケース外へ導出するように
した配線導出構造を前提とする。そして、筐体ケースの
他側壁面に、一側壁面の導入用開口部から筐体ケース内
に導入された電線・ケーブル類の先端部を他側壁面側へ
案内するように傾斜する傾斜面を設け、この傾斜面上に
電線・ケーブル類の先端部を導出する導出用開口部を設
けている。
【0015】この特定事項により、筐体ケース内に導入
された電線・ケーブル類は、その先端部にコネクタやカ
プラのような重量のかさむ接続具が取り付けられていて
も、この接続具に近い部位で湾曲変形することなく傾斜
面上に載ることによって、傾斜面に沿いながら傾斜面上
の導出用開口部までより円滑に案内され、電線・ケーブ
ル類の先端部を確実に筐体ケース外へ導出させることが
可能となる。
【0016】これに対し、筐体ケースの他側壁面に、一
側壁面の導入用開口部から筐体ケース内に導入された電
線・ケーブル類の先端部を他側壁面側へ案内するように
筐体ケース外方向きに突出する湾曲面を設け、この湾曲
面上に電線・ケーブル類の先端部を導出する導出用開口
部を設けた場合には、筐体ケース内に導入された電線・
ケーブル類は、その先端部にコネクタやカプラなどの接
続具が取り付けられていても、この接続具に近い部位で
湾曲変形することなく湾曲面上に載ることによって、湾
曲面に沿いながら湾曲面上の導出用開口部までより円滑
に案内され、電線・ケーブル類の先端部を確実に筐体ケ
ース外へ導出させることが可能となる。
【0017】特に、電線・ケーブル類を保護しながら安
全に筐体ケース外へ導出させるものとして、以下の構成
が掲げられる。
【0018】つまり、導出用開口部の内側にスリット状
の切込部を設けた可撓性フィルムを貼着し、この可撓性
フィルムの下端を下側の壁面まで延長させている。
【0019】この特定事項により、電線・ケーブル類を
導出用開口部から筐体ケース外へ導出する際に、可撓性
フィルムの切込部から電線・ケーブル類が導出されるこ
とになり、導出用開口部のエッジ部分との干渉による電
線・ケーブルの断線、損傷の発生が防止され、電線・ケ
ーブル類の保護を図りながら、電線・ケーブル類を安全
に筐体ケース外へ導出させることが可能となる。また、
可撓性フィルムであるために変形の自由度が大きく、電
線・ケーブル類の先端部の把持や導出介助をする上で、
作業者が手指や工具類を切込部から挿入し易くなり、電
線・ケーブル類の先端部を円滑に筐体ケース外へ導出さ
せることが可能となる。しかも、可撓性フィルムの下端
が下側の壁面まで延長されていることにより、電線・ケ
ーブル類の先端部が下側の壁面から傾斜面や湾曲面など
にスムーズに載り、電線・ケーブル類の案内を円滑に行
うことが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0021】<第1の実施の形態>図1の(a)および
図2の(a)は、本発明の第1の実施形態に係わる配線
導出構造を画像形成装置の樹脂カバー内にある筐体ケー
スに適用したものであって、この筐体ケース1内には、
図示しない画像形成ユニット、スキャナユニット、自動
原稿搬送装置、多段給紙ユニットおよび両面搬送ユニッ
トなどの機器類が収容されている。
【0022】この筐体ケース1内には、図示しない一側
壁面(図1の(a)および図2の(a)では左側にある
壁面)に開口する導入用開口部から電線2が導入される
ようになっている。この導入用開口部から導入された電
線2の先端部は、下側の底壁面11(壁面)を伝って他
側壁面側12(図1の(a)および図2の(a)では右
側の壁面)に導かれるようになっている。
【0023】筐体ケース1の他側壁面12と、この他側
壁面12に連なる底壁面11との間には、一側壁面の導
入用開口部から筐体ケース1内に導入された電線2の先
端部(図1の(a)に表れる)、および一側壁面の導入
用開口部から筐体ケース1内に導入された多数の電線
2,…の先端部に取り付けられているコネクタ21(図
1の(a)に表れる)を底壁面11から他側壁面12側
へ向かって上方へ案内する案内面3が設けられている。
この案内面3としては、直線状に斜め上方へ向かって傾
斜する傾斜面31が適用されている。そして、この傾斜
面31には、電線2の先端部を他側壁面12側から筐体
ケース1外に導出させる略矩形状の導出用開口部32が
設けられている。
【0024】この導出用開口部32の内側縁にはPET
シートよりなる可撓性フィルム4が傾斜面31(案内面
3)の上下間に亘って貼着されている。この可撓性フィ
ルム4にはスリット状の切込部41が設けられ、図1の
(b)に示すように、切込部4は、その左右両端部が上
下方向に切り込まれたH字状に形成されてなる。
【0025】本実施形態の場合、電線2の先端部が傾斜
面31上の如何なる位置に臨んでも、その先端部は確実
に傾斜面31に沿って誘導され、また同時に、電線2の
傾きの方向が定まるので、この状態から電線2を更に進
行させると、図3の(a)〜(c)に示すように、電線
2は筐体ケース1の傾斜面31と鉛直な他側壁面12と
の繋目付近で必ず一定方向に折れ曲がって、その先端部
と他側壁面12とのなす角度θ1(図3の(b)に示す
角度)が角度θ2(図3の(c)に示す角度)まで次第
に減少し、傾斜面31上の導出用開口32へ誘導され
る。また、電線2の先端部が導出用開口部32を通過し
ている場合は、導入用開口部32側で調整されることに
なる。
【0026】したがって、筐体ケース1内に導入された
電線2は、その先端部に重量のかさむコネクタ21が取
り付けられていても、このコネクタ21に近い部位で湾
曲変形することなく傾斜面31上に載ることによって、
傾斜面31に沿いながら傾斜面31上の導出用開口部3
2まで円滑に案内され、電線2の先端部やコネクタ21
を確実に筐体ケース1外へ導出させることができること
になる。
【0027】また、スリット状の切込部41を設けた可
撓性フィルム4が導出用開口部32の内側に貼着されて
いるので、電線2やコネクタ21を導出用開口部32か
ら筐体ケース1外へ導出する際に、可撓性フィルム4の
切込部41から電線2の先端部やコネクタ21が導出さ
れることになり、導出用開口部32のエッジ部分との干
渉による電線2の断線、損傷の発生が防止され、電線2
の保護を図りながら、電線2を安全に筐体ケース1外へ
導出させることができる。また、可撓性フィルム4であ
るために変形の自由度が大きく、電線2の先端部または
コネクタ21の把持や導出介助をする上で、作業者が手
指や工具類を切込部41から挿入し易くなり、電線2の
先端部やコネクタ21を確実に筐体ケース1外へ導出さ
せることができる。
【0028】<第2の実施の形態>次に、本発明の第2
の実施形態を図4および図5に基づいて説明する。
【0029】この実施形態では、案内面の形状を変更し
ている。
【0030】すなわち、図4の(a)および図5の
(a)に示すように、案内面3としては、筐体ケース1
の外向きに突出する湾曲面33(筐体ケース1の底壁面
11と他側壁面12との突き合せコーナー部を円弧状に
繋いだ形状)が適用され、この湾曲面33上に導出用開
口部32が設けられている。また、図4の(b)および
図5の(b)にも示すように、導出用開口部32の内側
縁には、スリット状の切込部41を有する可撓性フィル
ム4が湾曲面33(案内面3)の上下間に亘って貼着さ
れている。なお、電線2やコネクタ21の挙動について
は、上記第1の実施形態の場合とほぼ同じとなる。
【0031】本実施形態の場合、筐体ケース1内に導入
された電線2は、その先端部にコネクタ21などが取り
付けられていても、このコネクタ21に近い部位で湾曲
変形することなく湾曲面33上に載ることによって、湾
曲面33に沿いながら湾曲面33上の導出用開口部32
までより円滑に案内され、電線2の先端部やコネクタ2
1を確実に筐体ケース1外へ確実に導出させることがで
きる。
【0032】<第3の実施の形態>次に、本発明の第3
の実施形態を図6に基づいて説明する。
【0033】この実施形態では、導出用開口部の位置を
変更している。
【0034】すなわち、図6の(a)および(b)に示
すように、案内面3としては、筐体ケース1の他側壁面
12と、この他側壁面12に連なる底壁面11との間に
おいて一側壁面の導入用開口部から筐体ケース1内に導
入された電線2の先端部やコネクタ21を底壁面11か
ら他側壁面12の導出用開口部32へ向かって上方へ案
内するように直線状に斜め上方へ向かって傾斜する傾斜
面34が適用されている。そして、この傾斜面34の上
端に連なる他側壁面12の下端部には、電線2の先端部
やコネクタ21を他側壁面12側から筐体ケース1外に
導出させる略矩形状の導出用開口部32が設けられてい
る。また、導出用開口部32の内側縁には、スリット状
の切込部41を有する可撓性フィルム4が貼着され、こ
の可撓性フィルム4の下端は、傾斜面34を経て底壁面
11まで延長されている。なお、電線2やコネクタ21
の挙動については、上記第1の実施形態の場合とほぼ同
じとなる。
【0035】本実施形態の場合、筐体ケース1内に導入
された電線2は、その先端部にコネクタ21などが取り
付けられていても、このコネクタ21に近い部位で湾曲
変形することなく底壁面11から傾斜面34上に載るこ
とによって、傾斜面34に沿いながら上方へ向かって円
滑に案内されて他側壁面12下端部の導出用開口部32
まで誘導され、電線2の先端部やコネクタ21を容易か
つ円滑に筐体ケース1外へ導出させることができる。
【0036】また、可撓性フィルム4の下端が傾斜面3
4を経て底壁面11まで延長されていることにより、電
線2が直に傾斜面34(金属部分)に沿って進行する場
合よりも、可撓性フィルム4を介装することで傾斜面3
4への食いつき性が向上する(金属に対し樹脂が接触す
る場合よりも、樹脂に対し樹脂が接触する場合の方が摩
擦係数が高まる)ので、傾斜面34によって誘導される
途中で電線2の滑落が発生せずに、傾斜面34に沿う移
動が確実に行える。これにより、電線2の先端部やコネ
クタ21が底壁面11から傾斜面34にスムーズに載
り、電線2の先端部やコネクタ21の案内を円滑に行う
ことができる。
【0037】<第4の実施の形態>次に、本発明の第4
の実施形態を図7に基づいて説明する。
【0038】この実施形態では、導出用開口部の位置を
変更している。
【0039】すなわち、図7の(a)および(b)に示
すように、案内面3としては、筐体ケース1の他側壁面
12と、この他側壁面12に連なる底壁面11との間に
おいて一側壁面の導入用開口部から筐体ケース1内に導
入された電線2の先端部やコネクタ21を底壁面11か
ら他側壁面12の導出用開口部32へ向かって上方へ案
内するように筐体ケース1の外向きに突出する湾曲面3
5が適用されている。そして、この湾曲面35の上端に
連なる他側壁面12の下端部には、電線2の先端部やコ
ネクタ21を他側壁面12側から筐体ケース1外に導出
させる略矩形状の導出用開口部32が設けられている。
また、導出用開口部32の内側縁には、スリット状の切
込部41を有する可撓性フィルム4が貼着され、この可
撓性フィルム4の下端は、湾曲面35を経て底壁面11
まで延長されている。なお、電線2やコネクタ21の挙
動については、上記第1の実施形態の場合とほぼ同じと
なる。
【0040】本実施形態の場合、筐体ケース1内に導入
された電線2は、その先端部にコネクタ21などが取り
付けられていても、このコネクタ21に近い部位で湾曲
変形することなく底壁面11から湾曲面35上に載るこ
とによって、湾曲面35に沿いながら上方へ向かって円
滑に案内されて他側壁面12下端部の導出用開口部32
まで誘導され、電線2の先端部やコネクタ21を容易か
つ円滑に筐体ケース1外へ導出させることができる。
【0041】また、可撓性フィルム4の下端が湾曲面3
5を経て底壁面11まで延長されていることにより、電
線2が直に湾曲面35(金属部分)に沿って進行する場
合よりも、可撓性フィルム4を介装することで摩擦係数
の高い可撓性フィルム4への食いつき性が向上し、湾曲
面によって誘導される途中で電線2の滑落が発生せず
に、筐体ケース1の底壁面11と他側壁面12との突き
合せコーナー部を円弧状に繋いだ湾曲面35に沿う移動
が確実に行える。これにより、電線2の先端部やコネク
タ21が底壁面11から湾曲面35にスムーズに載り、
電線2の先端部やコネクタ21の案内を円滑に行うこと
ができる。
【0042】<その他の実施の形態>なお、上記各実施
形態では、筐体ケース1内に一側壁面の導入用開口部か
ら導入された電線2を他側壁面12の導出用開口部32
より筐体ケース1外へ導出する場合について述べたが、
筐体ケース内に一側壁面の導入用開口部から導入された
ケーブルを他側壁面の導出用開口部より筐体ケース外へ
導出する場合にも適用できるのはもちろんである。
【0043】また、上記各実施形態では、電線2の先端
部にコネクタ21を取り付けたが、電線の先端部にカプ
ラが取り付けられていてもよい。
【0044】加えて、上記各実施形態では、案内面3と
して傾斜面31,34または湾曲面33,35を適用し
たが、案内面はこれらの形状に限定されるものではな
く、傾斜面と湾曲面とを組み合わせたものなど種々の形
状であってもよい。
【0045】更に、上記各実施形態では、H字状の切込
部41を有する可撓性フィルムを用いたが、I字状や+
字状など様々な形状の切込部を有する可撓性フィルムで
あってもよい。また、この可撓性フィルムが透明である
場合には、導出用開口から進行してきた電線やケーブル
類の先端部の所在を直接視認することが可能となり、さ
らに容易かつ安全に電線やケーブル類の先端部を導出さ
せることができる。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、以下の
ような効果が発揮される。まず、筐体ケースの他側壁面
に、一側壁面の導入用開口部から筐体ケース内に導入し
た電線・ケーブル類の先端部を他側壁面の導出用開口部
へ誘導する案内面を設けることで、電線・ケーブル類の
先端部にコネクタやカプラのような重量のかさむ接続具
を取り付けていても、この接続具に近い部位で湾曲変形
することなく案内面に沿いながらこの案内面に繋がる他
側壁面上の導出用開口部まで電線・ケーブル類を円滑に
誘導し、その先端部を容易かつ円滑に筐体ケース外へ導
出させることができる。
【0047】また、電線・ケーブル類の先端部を下側の
壁面から他側壁面の導出用開口部へ向かって上方へ案内
するように傾斜する傾斜面を筐体ケースの他側壁面と下
側の壁面との間に設けることで、電線・ケーブル類の先
端部を接続具に近い部位で湾曲変形させることなく下側
の壁面から傾斜面に沿わせながら上方へ向かって円滑に
案内して他側壁面の導出用開口部まで誘導し、電線・ケ
ーブル類の先端部を容易かつ円滑に筐体ケース外へ導出
させることができる。
【0048】更に、電線・ケーブル類の先端部を下側の
壁面から他側壁面の導出用開口部へ向かって上方へ案内
するように筐体ケース外方向きに突出する湾曲面を筐体
ケースの他側壁面と下側の壁面との間に設けることで、
電線・ケーブル類の先端部を接続具に近い部位で湾曲変
形させることなく下側の壁面から湾曲面に沿わせながら
上方へ向かって円滑に案内して他側壁面の導出用開口部
まで誘導し、電線・ケーブル類の先端部を容易かつ円滑
に筐体ケース外へ導出させることができる。
【0049】特に、電線・ケーブル類の先端部を他側壁
面側へ案内するように傾斜する傾斜面上に導出用開口部
を設けることで、電線・ケーブル類の先端部に近い部位
で湾曲変形させることなく傾斜面に沿わせながら傾斜面
上の導出用開口部までより円滑に案内でき、電線・ケー
ブル類の先端部を確実に筐体ケース外へ導出させること
ができる。
【0050】これに対し、電線・ケーブル類の先端部を
他側壁面側へ案内するように筐体ケース外方向きに突出
する湾曲面上に導出用開口部を設けることで、電線・ケ
ーブル類の先端部に近い部位で湾曲変形させることなく
湾曲面に沿わせながら湾曲面上の導出用開口部までより
円滑に案内でき、電線・ケーブル類の先端部を確実に筐
体ケース外へ導出させることができる。
【0051】特に、導出用開口部の内側にスリット状の
切込部を有する可撓性フィルムを貼着することで、電線
・ケーブル類を導出用開口部から筐体ケース外へ導出す
る際に導出用開口部のエッジ部分との干渉による電線・
ケーブルの断線、損傷の発生を防止し、電線・ケーブル
類の保護を図りながら、電線・ケーブル類を安全に筐体
ケース外へ導出させることができる。また、電線・ケー
ブル類の先端部の把持や導出介助をする際に、作業者の
手指や工具類を変形の自由度の大きな可撓性フィルムの
切込部から挿入し易いものとなり、電線・ケーブル類の
先端部を円滑に筐体ケース外へ導出させることができ
る。
【0052】しかも、フィルムの下端を下側の壁面まで
延長することで、電線・ケーブル類の先端部を下側の壁
面から傾斜面や湾曲面などにスムーズに載せて、電線・
ケーブル類の案内を円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施形態に係わる配線
導出構造を備えた筐体ケースの他側壁面と底壁面とのコ
ーナー部付近において電線を導出させる場合の断面図で
ある。(b)は同じく導出用開口部から導出される電線
を筐体ケースのコーナー部他側から見た側面図である。
【図2】(a)は同配線導出構造を備えた筐体ケースの
他側壁面と底壁面とのコーナー部付近においてコネクタ
を導出させる場合の断面図である。(b)は同じく導出
用開口部から導出されるコネクタを筐体ケースのコーナ
ー部他側から見た側面図である。
【図3】(a)は同じく傾斜面に当接した状態を示す電
線先端部の誘導動作の説明図である。(b)は同じく他
側壁面に当接した状態を示す電線先端部の誘導動作の説
明図である。(c)は同じく他側壁面に当接した状態で
電線の傾き方向を示す電線先端部の誘導動作の説明図で
ある。
【図4】(a)は本発明の第2の実施形態に係わる配線
導出構造を備えた筐体ケースの他側壁面と底壁面とのコ
ーナー部付近において電線を導出させる場合の断面図で
ある。(b)は同じく導出用開口部から導出される電線
を筐体ケースのコーナー部他側から見た側面図である。
【図5】(a)は同配線導出構造を備えた筐体ケースの
他側壁面と底壁面とのコーナー部付近においてコネクタ
を導出させる場合の断面図である。(b)は同じく導出
用開口部から導出されるコネクタを筐体ケースのコーナ
ー部他側から見た側面図である。
【図6】(a)は本発明の第3の実施形態に係わる配線
導出構造を備えた筐体ケースの他側壁面と底壁面とのコ
ーナー部付近において電線を導出させる場合の断面図で
ある。(b)は同配線導出構造を備えた筐体ケースの他
側壁面と底壁面とのコーナー部付近においてコネクタを
導出させる場合の断面図である。
【図7】(a)は本発明の第4の実施形態に係わる配線
導出構造を備えた筐体ケースの他側壁面と底壁面とのコ
ーナー部付近において電線を導出させる場合の断面図で
ある。(b)は同配線導出構造を備えた筐体ケースの他
側壁面と底壁面とのコーナー部付近においてコネクタを
導出させる場合の断面図である。
【図8】従来例に係わる筐体ケースの他側壁面と底壁面
とのコーナー部付近において電線を導出させる場合の断
面図である。
【図9】(a)は他側壁面に当接した状態を示すコネク
タの誘導動作の説明図である。(b)は同じく電線の先
端部付近で湾曲変形した状態を示すコネクタの誘導動作
の説明図である。
【符号の説明】
1 筐体ケース 11 底壁面(下側の壁面) 12 他側壁面 2 電線 3 案内面 31,34 傾斜面 32 導出用開口部 33,35 湾曲面 4 可撓性フィルム 41 切込部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 泰宏 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 伊藤 哲嗣 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 4E352 AA01 AA16 BB02 CC01 CC52 CC56 DD09 DD11 DD15 DR02 DR31 DR40 GG12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器類を収容する筐体ケース内にその一
    側壁面の導入用開口部から導入された電線・ケーブル類
    を他側壁面の導出用開口部より筐体ケース外へ導出する
    ようにした配線導出構造であって、 上記筐体ケースの他側壁面には、一側壁面の導入用開口
    部から筐体ケース内に導入された電線・ケーブル類の先
    端部を他側壁面の導出用開口部へ誘導する案内面が設け
    られていることを特徴とする配線導出構造。
  2. 【請求項2】 機器類を収容する筐体ケース内にその一
    側壁面の導入用開口部から導入される電線・ケーブル類
    を他側壁面の導出用開口部より筐体ケース外へ導出する
    ようにした配線導出構造であって、 上記筐体ケースの他側壁面と、この他側壁面に連なる下
    側の壁面との間には、一側壁面の導入用開口部から筐体
    ケース内に導入された電線・ケーブル類の先端部を下側
    の壁面から他側壁面の導出用開口部へ向かって上方へ案
    内するように傾斜する傾斜面が設けられていることを特
    徴とする配線導出構造。
  3. 【請求項3】 機器類を収容する筐体ケース内にその一
    側壁面の導入用開口部から導入される電線・ケーブル類
    を他側壁面の導出用開口部より筐体ケース外へ導出する
    ようにした配線導出構造であって、 上記筐体ケースの他側壁面と、この他側壁面に連なる下
    側の壁面との間には、一側壁面の導入用開口部から筐体
    ケース内に導入された電線・ケーブル類の先端部を下側
    の壁面から他側壁面の導出用開口部へ向かって上方へ案
    内するように筐体ケース外方向きに突出する湾曲面が設
    けられていることを特徴とする配線導出構造。
  4. 【請求項4】 機器類を収容する筐体ケース内にその一
    側壁面の導入用開口部から導入される電線・ケーブル類
    を他側壁面側より筐体ケース外へ導出するようにした配
    線導出構造であって、 上記筐体ケースの他側壁面には、一側壁面の導入用開口
    部から筐体ケース内に導入された電線・ケーブル類の先
    端部を他側壁面へ案内するように傾斜する傾斜面が設け
    られ、 この傾斜面上には、電線・ケーブル類の先端部を導出す
    る導出用開口部が設けられていることを特徴とする配線
    導出構造。
  5. 【請求項5】 機器類を収容する筐体ケース内にその一
    側壁面の導入用開口部から導入される電線・ケーブル類
    を他側壁面側より筐体ケース外へ導出するようにした配
    線導出構造であって、 上記筐体ケースの他側壁面には、一側壁面の導入用開口
    部から筐体ケース内に導入された電線・ケーブル類の先
    端部を他側壁面側へ案内するように筐体ケース外方向き
    に突出する湾曲面が設けられ、 この湾曲面上には、電線・ケーブル類の先端部を導出す
    る導出用開口部が設けられていることを特徴とする配線
    導出構造。
  6. 【請求項6】 上記請求項1〜請求項5のいずれか1つ
    に記載の配線導出構造において、 導出用開口部の内側には、スリット状の切込部を設けた
    可撓性フィルムが貼着されており、 この可撓性フィルムの下端は、下側の壁面まで延長され
    ていることを特徴とする配線導出構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017199889A (ja) * 2016-05-01 2017-11-02 竜三 塚本 コードケース

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