JP2002334715A - ナトリウム−硫黄電池の運転方法 - Google Patents

ナトリウム−硫黄電池の運転方法

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Hiroharu Nakajima
弘晴 中島
Toshio Sano
利夫 佐野
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Kansai Electric Power Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ナトリウム−硫黄電池の長寿命化を達成可能
な運転方法を実現する。 【解決手段】 ナトリウムイオン伝導性の固体電解質を
挟んで正極活物質としての硫黄と負極活物質としてのナ
トリウムとが配置されており、電池反応により正極活物
質において多硫化ナトリウムを生成するナトリウム−硫
黄電池を運転するための方法は、運転時における電池温
度を、Na25で示される多硫化ナトリウムの融点以上
でありかつNa24で示される多硫化ナトリウムの融点
以下に維持する工程を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ナトリウム−硫黄
電池の運転方法、特に、ナトリウムイオン伝導性の固体
電解質を挟んで正極活物質としての硫黄と負極活物質と
してのナトリウムとが配置されており、電池反応により
正極活物質において多硫化ナトリウムを生成するナトリ
ウム−硫黄電池を運転するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】電力消費量がピークに達する
昼間における電力の供給不足を補うため、所謂ロードレ
ベリングという手法が採用されている。この手法では、
電力の供給量に余力のある夜間に蓄電池に電力を貯蔵
し、その電力を昼間の電力不足時に補助的に利用してい
る。
【0003】このようなロードレベリングにおける電力
貯蔵用に用いられる電池として、ナトリウム−硫黄電池
が知られている。ナトリウム−硫黄電池は、通常、電槽
内において、ナトリウムイオン伝導性の固体電解質、例
えばベータアルミナ層を挟んで正極活物質としての硫黄
と負極活物質としてのナトリウムとを配置した単電池を
真空断熱容器内に多数収納して接続したものであり、次
のような充放電機構を示す。
【0004】先ず、放電時は、負極活物質であるナトリ
ウムのイオンが固体電解質を通じて正極活物質である硫
黄側に移動し、そこで硫黄の一部若しくは全てとナトリ
ウムとが反応し、多硫化ナトリウムが生成する。ここで
生成する多硫化ナトリウムは、放電が進行すると共に、
ナトリウムと硫黄との比(Na/S)が2/5から2/
3に向けて変化するが、通常は、当該比が2/4〜2/
3に変化するまで放電可能なように、ナトリウム−硫黄
電池(単電池)においてナトリウム量と硫黄量との比率
が規定されている。
【0005】次に、充電時は、正極側で生成した多硫化
ナトリウムが分解されてナトリウムイオンが生成し、こ
のナトリウムイオンが固体電解質を通じて負極側に移動
し、負極活物質、すなわちナトリウムになる。
【0006】このようなナトリウム−硫黄電池の充放電
機構において、正極中で生成する多硫化ナトリウムは、
Na2Sx(x=3〜5)の組成式で表され、ナトリウ
ムと硫黄との比により融点が異なる。すなわち、ナトリ
ウム−硫黄電池の運転領域で生成する多硫化ナトリウム
のうち、融点が最も高いのものはNa24であり、その
融点は約285℃である。一方、融点が最も低いものは
Na25であり、その融点は約242℃である。このた
め、ナトリウム−硫黄電池は、運転温度が低いと、正極
中で多硫化ナトリウムが固体として析出することになる
ので、電池反応が妨げられて電池抵抗が増加し、その結
果、充放電効率が低下して所定の出力および電力量を達
成できない場合がある。したがって、ナトリウム−硫黄
電池は、多硫化ナトリウムが析出しない温度(通常は3
00℃程度)に維持して運転されている。
【0007】ところが、上述のような電池反応において
生成する多硫化ナトリウムは、腐食性の強い物質であ
り、上記組成式のxが小さくなるほど(すなわち、放電
が進行するほど)腐食性が強くなり、しかも、当該腐食
性は、温度が高まるに従って強くなることが知られてい
る。そのため、ナトリウム−硫黄単電池の電槽材料に
は、そのような腐食性に対しても十分に耐え得るように
して長寿命化を達成するために、電池反応によって生成
する多硫化ナトリウムに対して300℃程度の運転温度
で十分な耐食性を有するクロム拡散処理を施したステン
レス鋼やクロム−コバルト基合金を溶射したアルミニウ
ム合金などの高価な材料が用いられている。
【0008】本発明の目的は、ナトリウム−硫黄電池の
長寿命化を達成可能な運転方法を実現することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は電池の運転方
法、より具体的には、ナトリウムイオン伝導性の固体電
解質を挟んで正極活物質としての硫黄と負極活物質とし
てのナトリウムとが配置されており、電池反応により正
極活物質において多硫化ナトリウムを生成するナトリウ
ム−硫黄電池を運転するための方法であって、運転時に
おける電池温度を、Na25で示される多硫化ナトリウ
ムの融点以上でありかつNa24で示される多硫化ナト
リウムの融点以下に維持する工程を含むものである。
【0010】また、この運転方法は、例えば、正極活物
質の組成が硫黄からNa25で示される多硫化ナトリウ
ムの範囲に維持されるよう放電時の放電深度を規制する
工程をさらに含んでいる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1に、ナトリウム−硫黄電池を
採用したロードレベリング用のバッテリーシステムの一
例を示す。図において、バッテリーシステム1は、直列
に接続された多数のナトリウム−硫黄電池モジュール2
と、ナトリウム−硫黄電池モジュール2から供給される
直流電流を交流電流に変換するためのインバーター3
と、制御装置4とを主に備えている。
【0012】各ナトリウム−硫黄電池モジュール2は、
図2に示すように、4組のナトリウム−硫黄電池サブモ
ジュール6と、それを収納するラック5とを主に備えて
いる。
【0013】各ナトリウム−硫黄電池サブモジュール6
は、図3に示すように、ヒーター7を内蔵した箱型の真
空断熱容器8と、その内部に配置されかつ直並列に接続
された多数のナトリウム−硫黄単電池9とを主に備えて
いる。各ナトリウム−硫黄単電池9は、概ね円筒状に構
成されており、図4に示すように、円筒状の電槽10
と、その内部に挿入された円筒状の固体電解質11とを
備えている。
【0014】電槽10は、導電性の部材を用いて構成さ
れており、その外周面が正極端子として機能し得るよう
に設定されている。また、電槽10の内部において、固
体電解質11の外側には、正極室10aが形成されてお
り、そこには正極活物質としての硫黄12が充填されて
いる。一方、固体電解質11は、高温下においてナトリ
ウムイオンを通過させることができるセラミックス材
料、例えばベータアルミナを用いて形成されている。固
体電解質11の内部には、負極室11aが形成されてお
り、そこには負極活物質としてのナトリウム13が充填
されている。また、固体電解質11内には端子棒14が
挿入されており、この端子棒14の先端部は、固体電解
質11の閉鎖部材15を通じて外部に突出し、負極端子
として機能し得るように設定されている。
【0015】制御装置4は、主に、各ナトリウム−硫黄
電池サブモジュール6に内蔵された各ナトリウム−硫黄
単電池9の運転温度を検知すると共にヒータ7の動作を
制御し、それにより各ナトリウム−硫黄単電池9の運転
温度を調整するためのものである。また、制御装置4
は、各ナトリウム−硫黄単電池9の電圧値を検知し、そ
れにより、ナトリウム−硫黄単電池9の放電と充電との
切替えを制御するためのものである。
【0016】上述のバッテリーシステム1に含まれるナ
トリウム−硫黄単電池9は、硫黄12およびナトリウム
13が溶融する程度の高温に設定され、外部回路を閉じ
ると、負極室11a内のナトリウム13がナトリウムイ
オンとなって固体電解質を通過し、正極室10a内に移
動する。これにより、ナトリウム−硫黄単電池9は放電
することになる。また、このような放電過程において、
正極室10a側に移動したナトリウムイオンは、正極活
物質である硫黄12の一部若しくは全部と反応し、多硫
化ナトリウムを形成する。ここで形成される多硫化ナト
リウムは、硫黄とナトリウムとの比が変化し得る不定比
な化合物であり、既述の通り、Na2Sxの組成式で示
されるものである。なお、xは、ナトリウム−硫黄単電
池9の従来における一般的な運転時では5から3の値を
とり得る。
【0017】ここで、多硫化ナトリウムは、xの値によ
り融点が変化する。例えば、xが5である五硫化二ナト
リウム(Na25)の融点は、他の多硫化ナトリウムに
比べて低く、約242℃である。一方、xが4である四
硫化二ナトリウム(Na24)の融点は、放電中に形成
される他の多硫化ナトリウムに比べて高く、約285℃
である。因みに、上述のような放電過程において、放電
の初期段階ではxが5の五硫化二ナトリウムが形成さ
れ、放電が進むと(即ち、放電深度が深くなると)xが
4の四硫化二ナトリウムが形成されることになる。
【0018】また、ナトリウム−硫黄単電池9は、充電
過程において、正極室10a内に生成した上述の多硫化
ナトリウムからのナトリウムイオンが固体電解質11を
通じて負極室11a内に移行し、そこでナトリウムとな
る。これにより、正極室10a内には硫黄が充填され、
かつ負極室11a内にはナトリウムが充填された状態に
なり、ナトリウム−硫黄単電池9は、再度放電可能な状
態、すなわち充電状態になる。
【0019】次に、上述のバッテリーシステム1におけ
る本発明の運転方法を説明する。バッテリーシステム1
の運転を開始する際には、先ず、制御装置4によりヒー
ター7を作動させ、ナトリウム−硫黄電池サブモジュー
ル6を加熱する。そして、運転継続中、各ナトリウム−
硫黄単電池9の温度が、上述の多硫化ナトリウムのうち
の五硫化二ナトリウムの融点(約242℃)以上であり
かつ四硫化二ナトリウムの融点(約285℃)以下の温
度範囲(通常は250℃程度)になるように維持する。
【0020】上述のように各ナトリウム−硫黄単電池9
の運転温度を維持することにより、各ナトリウム−硫黄
単電池9は、正極室10a内の硫黄12および負極室1
1a内のナトリウム13が溶融状態となり、放電可能状
態に設定される。この結果、各ナトリウム−硫黄単電池
9は上述の放電機構に従って放電し、バッテリーシステ
ム1は、インバーター3を介して高圧の交流電流を供給
できるようになる。
【0021】このような放電過程において、各ナトリウ
ム−硫黄単電池9は電池反応により発熱し、自らの温度
を徐々に上昇させるが、制御装置4がその温度変化を適
宜検知しながらヒーター7の動作をコントロールし、ナ
トリウム−硫黄単電池9の運転温度が常に上述の温度範
囲内に維持されるよう調整する。
【0022】上述のような放電過程において、制御装置
4は、継続的にナトリウム−硫黄単電池9の電圧値を検
知し、所定の電圧値を検知したときに、バッテリーシス
テム1を充電運転状態に設定する。この際、各ナトリウ
ム−硫黄単電池9は、制御装置4およびヒーター7によ
り、運転温度が引き続き上述の温度範囲に維持される。
このため、正極室10a内で生成した多硫化ナトリウム
は、溶融状態が維持されることになり、各ナトリウム−
硫黄単電池9は、上述の充電機構に従って充電される。
【0023】制御装置4によるヒーター7の制御によ
り、上述のような温度管理のもとでバッテリーシステム
1を繰り返し充放電しながら運転すると、各ナトリウム
−硫黄単電池9が内蔵されたナトリウム−硫黄電池サブ
モジュール6内の平均温度は、従来の運転方法の場合の
ように当該サブモジュール6内の温度を300℃程度の
温度に保っていた場合に比べて低下することになる。し
たがって、この運転方法によると、バッテリーシステム
1の運転コスト(エネルギーコスト)を削減することが
できる。また、バッテリーシステム1は、上述のような
温度状態で運転されるため、それを構成する各ナトリウ
ム−硫黄単電池9の電槽10は、従来の運転温度の場合
に比べて高熱による負担を受けにくく腐食や劣化が抑制
されるため、長寿命化を図ることができる。
【0024】因みに、上述のような本発明の運転方法を
前提とすれば、各ナトリウム−硫黄単電池9の電槽10
の構成材料として、従来用いられていたものよりも耐腐
食性が低い安価なものを利用することもできるので、ナ
トリウム−硫黄単電池9そのもの(若しくは、バッテリ
ーシステム1そのもの)をより安価に構成することもで
きる。
【0025】なお、上述のような温度調整下による放電
運転においては、各ナトリウム−硫黄単電池9の正極室
10a内において、xが5未満の多硫化ナトリウムが生
成しないよう放電深度を規制するのが好ましい。すなわ
ち、このような温度調整下における運転では、正極室1
0a内における正極活物質の組成が、硫黄からNa
で示される多硫化ナトリウムの範囲に維持されるよ
う、放電時の放電深度を規制するのが好ましい。このよ
うにすれば、各ナトリウム−硫黄単電池9は、腐食性の
強いxが5未満の多硫化ナトリウムにより電槽10が腐
食を受けるのが効果的に抑制されることになるので、長
寿命化がより達成され易くなる。なお、ナトリウム−硫
黄単電池9の放電深度は、例えば、ナトリウム−硫黄単
電池9の運転中の電圧値や放電量(Ah)に基づいて規
制することができる。
【0026】
【実施例】実験例1 電槽材料として用いられるクロム拡散処理を施したステ
ンレス鋼に対する、正極活物質中に生成するNa2Sx
(x=3〜5)で示される各多硫化ナトリウムの腐食性
を調べた。ここでは、ガラスアンプル中にクロム拡散処
理を施したステンレス鋼の試料片と多硫化ナトリウムと
を真空封入し、400℃で50日間保持した。そして、
その前後の重量変化からステンレス鋼の腐食量を調査
し、腐食性を調べた。なお、腐食量は、Naによ
る腐食量を100とした場合の相対値によって求めた。
結果を図5に示す。図5より、Na2Sxで示される多
硫化ナトリウムのxが小さいほど腐食量が多くなること
がわかる。因みに、従来の運転温度(300℃程度)の
場合に生成するNaによる、クロム拡散処理を施
したステンレス鋼の腐食量は、Na25による場合の約
7倍であった。
【0027】以上より、ナトリウム−硫黄電池は、正極
活物質の組成が硫黄からNa25で示される多硫化ナト
リウムの範囲に維持されるよう放電時の放電深度を規制
した場合、電槽の腐食が起こりにくくなり、長寿命化が
達成されることがわかる。
【0028】実験例2 Na25によるクロム拡散処理を施したステンレス鋼の
腐食量と運転温度との関係を調べた。ここでは、ガラス
アンプル中にクロム拡散処理を施したステンレス鋼の試
料片とNa25とを真空封入し、250℃または300
℃に維持しながら50日間保持した。そして、その前後
の重量変化から腐食量を調査した。結果を表1に示す。
表1より、ナトリウム−硫黄電池は、運転温度が低い場
合、電槽の腐食量が小さくなることがわかる。より具体
的には、Na25の融点よりも若干高温である250℃
で運転した場合の腐食量は、従来の運転温度である30
0℃で運転した場合の約1/60になる。これより、ナ
トリウム−硫黄電池は、電池温度を、Na25で示され
る多硫化ナトリウムの融点以上でありかつNa24で示
される多硫化ナトリウムの融点以下に維持して運転した
場合に、電槽の腐食が起こりにくくなり、長寿命化を達
成できることがわかる。
【0029】
【表1】
【0030】実施例および比較例 電槽10用の材料としてクロム拡散処理を施したステン
レス鋼を用い、また、負極活物質としてのナトリウムを
300g、正極活物質としての硫黄を600gそれぞれ
用いて、上述の実施の形態におけるナトリウム−硫黄単
電池9を10セル(電池番号1〜10)作成した。
【0031】電池番号1〜5の5個のセルについて、運
転温度を250℃に維持して充放電を繰返した(実施
例)。ここでは、正極活物質の組成がS(硫黄)とNa
25(五硫化二ナトリウム)との間で変化する充放電を
250サイクル繰返した。
【0032】また、電池番号6〜10の5個のセルにつ
いて、運転温度を300℃に維持して充放電を繰返した
(比較例)。ここでは、正極活物質の組成がS(硫黄)
とNa23との間で変化する充放電を150サイクル繰
返した。
【0033】実施例および比較例の運転方法を実施した
後、各ナトリウム−硫黄単電池の容量低下率を調べた。
その結果を表2に示す。表2より、実施例の運転方法に
よる場合の容量低下率は、比較例の運転方法による場合
の約1/60であることがわかる。これより、実施例の
運転方法によれば、ナトリウム−硫黄電池の長寿命化を
達成できることがわかる。
【0034】
【表2】
【0035】
【発明の効果】本発明に係るナトリウム−硫黄電池の運
転方法は、運転時の温度を上述の範囲に設定しているた
め、ナトリウム−硫黄電池の長寿命化を達成することが
できる。また、この運転方法において、放電時の放電深
度を上述のように規制すると、ナトリウム−硫黄電池の
長寿命化をより達成し易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る運転方法が採用さ
れるバッテリーシステムの一例の概念図。
【図2】前記バッテリーシステムを構成するナトリウム
−硫黄電池モジュールの斜視図。
【図3】前記ナトリウム−硫黄電池モジュールを構成す
るナトリウム−硫黄電池サブモジュールの一部切り欠き
斜視図。
【図4】前記ナトリウム−硫黄電池サブモジュールを構
成するナトリウム−硫黄単電池の縦断面図。
【図5】実験例1の結果を示すグラフ。
【符号の説明】
9 ナトリウム−硫黄単電池 11 固体電解質 12 硫黄 13 ナトリウム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐野 利夫 大阪府高槻市古曽部町二丁目3番21号 株 式会社ユアサコーポレーション内 Fターム(参考) 5H029 AJ05 AK05 AL13 AM15 5H030 AA01 AS03 BB21 FF22 5H031 AA05 KK00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ナトリウムイオン伝導性の固体電解質を挟
    んで正極活物質としての硫黄と負極活物質としてのナト
    リウムとが配置されており、電池反応により前記正極活
    物質において多硫化ナトリウムを生成するナトリウム−
    硫黄電池を運転するための方法であって、 運転時における電池温度を、Na25で示される多硫化
    ナトリウムの融点以上でありかつNa24で示される多
    硫化ナトリウムの融点以下に維持する工程を含む、ナト
    リウム−硫黄電池の運転方法。
  2. 【請求項2】前記正極活物質の組成が前記硫黄からNa
    25で示される多硫化ナトリウムの範囲に維持されるよ
    う放電時の放電深度を規制する工程をさらに含む、請求
    項1に記載のナトリウム−硫黄電池の運転方法。
JP2001138395A 2001-05-09 2001-05-09 ナトリウム−硫黄電池の運転方法 Pending JP2002334715A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012190543A (ja) * 2011-02-24 2012-10-04 Sumitomo Electric Ind Ltd 溶融塩電池装置及び溶融塩電池の制御方法
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