JP2002334715A - ナトリウム−硫黄電池の運転方法 - Google Patents
ナトリウム−硫黄電池の運転方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ナトリウム−硫黄電池の長寿命化を達成可能
な運転方法を実現する。 【解決手段】 ナトリウムイオン伝導性の固体電解質を
挟んで正極活物質としての硫黄と負極活物質としてのナ
トリウムとが配置されており、電池反応により正極活物
質において多硫化ナトリウムを生成するナトリウム−硫
黄電池を運転するための方法は、運転時における電池温
度を、Na2S5で示される多硫化ナトリウムの融点以上
でありかつNa2S4で示される多硫化ナトリウムの融点
以下に維持する工程を含む。
な運転方法を実現する。 【解決手段】 ナトリウムイオン伝導性の固体電解質を
挟んで正極活物質としての硫黄と負極活物質としてのナ
トリウムとが配置されており、電池反応により正極活物
質において多硫化ナトリウムを生成するナトリウム−硫
黄電池を運転するための方法は、運転時における電池温
度を、Na2S5で示される多硫化ナトリウムの融点以上
でありかつNa2S4で示される多硫化ナトリウムの融点
以下に維持する工程を含む。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ナトリウム−硫黄
電池の運転方法、特に、ナトリウムイオン伝導性の固体
電解質を挟んで正極活物質としての硫黄と負極活物質と
してのナトリウムとが配置されており、電池反応により
正極活物質において多硫化ナトリウムを生成するナトリ
ウム−硫黄電池を運転するための方法に関する。
電池の運転方法、特に、ナトリウムイオン伝導性の固体
電解質を挟んで正極活物質としての硫黄と負極活物質と
してのナトリウムとが配置されており、電池反応により
正極活物質において多硫化ナトリウムを生成するナトリ
ウム−硫黄電池を運転するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】電力消費量がピークに達する
昼間における電力の供給不足を補うため、所謂ロードレ
ベリングという手法が採用されている。この手法では、
電力の供給量に余力のある夜間に蓄電池に電力を貯蔵
し、その電力を昼間の電力不足時に補助的に利用してい
る。
昼間における電力の供給不足を補うため、所謂ロードレ
ベリングという手法が採用されている。この手法では、
電力の供給量に余力のある夜間に蓄電池に電力を貯蔵
し、その電力を昼間の電力不足時に補助的に利用してい
る。
【0003】このようなロードレベリングにおける電力
貯蔵用に用いられる電池として、ナトリウム−硫黄電池
が知られている。ナトリウム−硫黄電池は、通常、電槽
内において、ナトリウムイオン伝導性の固体電解質、例
えばベータアルミナ層を挟んで正極活物質としての硫黄
と負極活物質としてのナトリウムとを配置した単電池を
真空断熱容器内に多数収納して接続したものであり、次
のような充放電機構を示す。
貯蔵用に用いられる電池として、ナトリウム−硫黄電池
が知られている。ナトリウム−硫黄電池は、通常、電槽
内において、ナトリウムイオン伝導性の固体電解質、例
えばベータアルミナ層を挟んで正極活物質としての硫黄
と負極活物質としてのナトリウムとを配置した単電池を
真空断熱容器内に多数収納して接続したものであり、次
のような充放電機構を示す。
【0004】先ず、放電時は、負極活物質であるナトリ
ウムのイオンが固体電解質を通じて正極活物質である硫
黄側に移動し、そこで硫黄の一部若しくは全てとナトリ
ウムとが反応し、多硫化ナトリウムが生成する。ここで
生成する多硫化ナトリウムは、放電が進行すると共に、
ナトリウムと硫黄との比(Na/S)が2/5から2/
3に向けて変化するが、通常は、当該比が2/4〜2/
3に変化するまで放電可能なように、ナトリウム−硫黄
電池(単電池)においてナトリウム量と硫黄量との比率
が規定されている。
ウムのイオンが固体電解質を通じて正極活物質である硫
黄側に移動し、そこで硫黄の一部若しくは全てとナトリ
ウムとが反応し、多硫化ナトリウムが生成する。ここで
生成する多硫化ナトリウムは、放電が進行すると共に、
ナトリウムと硫黄との比(Na/S)が2/5から2/
3に向けて変化するが、通常は、当該比が2/4〜2/
3に変化するまで放電可能なように、ナトリウム−硫黄
電池(単電池)においてナトリウム量と硫黄量との比率
が規定されている。
【0005】次に、充電時は、正極側で生成した多硫化
ナトリウムが分解されてナトリウムイオンが生成し、こ
のナトリウムイオンが固体電解質を通じて負極側に移動
し、負極活物質、すなわちナトリウムになる。
ナトリウムが分解されてナトリウムイオンが生成し、こ
のナトリウムイオンが固体電解質を通じて負極側に移動
し、負極活物質、すなわちナトリウムになる。
【0006】このようなナトリウム−硫黄電池の充放電
機構において、正極中で生成する多硫化ナトリウムは、
Na2Sx(x=3〜5)の組成式で表され、ナトリウ
ムと硫黄との比により融点が異なる。すなわち、ナトリ
ウム−硫黄電池の運転領域で生成する多硫化ナトリウム
のうち、融点が最も高いのものはNa2S4であり、その
融点は約285℃である。一方、融点が最も低いものは
Na2S5であり、その融点は約242℃である。このた
め、ナトリウム−硫黄電池は、運転温度が低いと、正極
中で多硫化ナトリウムが固体として析出することになる
ので、電池反応が妨げられて電池抵抗が増加し、その結
果、充放電効率が低下して所定の出力および電力量を達
成できない場合がある。したがって、ナトリウム−硫黄
電池は、多硫化ナトリウムが析出しない温度(通常は3
00℃程度)に維持して運転されている。
機構において、正極中で生成する多硫化ナトリウムは、
Na2Sx(x=3〜5)の組成式で表され、ナトリウ
ムと硫黄との比により融点が異なる。すなわち、ナトリ
ウム−硫黄電池の運転領域で生成する多硫化ナトリウム
のうち、融点が最も高いのものはNa2S4であり、その
融点は約285℃である。一方、融点が最も低いものは
Na2S5であり、その融点は約242℃である。このた
め、ナトリウム−硫黄電池は、運転温度が低いと、正極
中で多硫化ナトリウムが固体として析出することになる
ので、電池反応が妨げられて電池抵抗が増加し、その結
果、充放電効率が低下して所定の出力および電力量を達
成できない場合がある。したがって、ナトリウム−硫黄
電池は、多硫化ナトリウムが析出しない温度(通常は3
00℃程度)に維持して運転されている。
【0007】ところが、上述のような電池反応において
生成する多硫化ナトリウムは、腐食性の強い物質であ
り、上記組成式のxが小さくなるほど(すなわち、放電
が進行するほど)腐食性が強くなり、しかも、当該腐食
性は、温度が高まるに従って強くなることが知られてい
る。そのため、ナトリウム−硫黄単電池の電槽材料に
は、そのような腐食性に対しても十分に耐え得るように
して長寿命化を達成するために、電池反応によって生成
する多硫化ナトリウムに対して300℃程度の運転温度
で十分な耐食性を有するクロム拡散処理を施したステン
レス鋼やクロム−コバルト基合金を溶射したアルミニウ
ム合金などの高価な材料が用いられている。
生成する多硫化ナトリウムは、腐食性の強い物質であ
り、上記組成式のxが小さくなるほど(すなわち、放電
が進行するほど)腐食性が強くなり、しかも、当該腐食
性は、温度が高まるに従って強くなることが知られてい
る。そのため、ナトリウム−硫黄単電池の電槽材料に
は、そのような腐食性に対しても十分に耐え得るように
して長寿命化を達成するために、電池反応によって生成
する多硫化ナトリウムに対して300℃程度の運転温度
で十分な耐食性を有するクロム拡散処理を施したステン
レス鋼やクロム−コバルト基合金を溶射したアルミニウ
ム合金などの高価な材料が用いられている。
【0008】本発明の目的は、ナトリウム−硫黄電池の
長寿命化を達成可能な運転方法を実現することにある。
長寿命化を達成可能な運転方法を実現することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は電池の運転方
法、より具体的には、ナトリウムイオン伝導性の固体電
解質を挟んで正極活物質としての硫黄と負極活物質とし
てのナトリウムとが配置されており、電池反応により正
極活物質において多硫化ナトリウムを生成するナトリウ
ム−硫黄電池を運転するための方法であって、運転時に
おける電池温度を、Na2S5で示される多硫化ナトリウ
ムの融点以上でありかつNa2S4で示される多硫化ナト
リウムの融点以下に維持する工程を含むものである。
法、より具体的には、ナトリウムイオン伝導性の固体電
解質を挟んで正極活物質としての硫黄と負極活物質とし
てのナトリウムとが配置されており、電池反応により正
極活物質において多硫化ナトリウムを生成するナトリウ
ム−硫黄電池を運転するための方法であって、運転時に
おける電池温度を、Na2S5で示される多硫化ナトリウ
ムの融点以上でありかつNa2S4で示される多硫化ナト
リウムの融点以下に維持する工程を含むものである。
【0010】また、この運転方法は、例えば、正極活物
質の組成が硫黄からNa2S5で示される多硫化ナトリウ
ムの範囲に維持されるよう放電時の放電深度を規制する
工程をさらに含んでいる。
質の組成が硫黄からNa2S5で示される多硫化ナトリウ
ムの範囲に維持されるよう放電時の放電深度を規制する
工程をさらに含んでいる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1に、ナトリウム−硫黄電池を
採用したロードレベリング用のバッテリーシステムの一
例を示す。図において、バッテリーシステム1は、直列
に接続された多数のナトリウム−硫黄電池モジュール2
と、ナトリウム−硫黄電池モジュール2から供給される
直流電流を交流電流に変換するためのインバーター3
と、制御装置4とを主に備えている。
採用したロードレベリング用のバッテリーシステムの一
例を示す。図において、バッテリーシステム1は、直列
に接続された多数のナトリウム−硫黄電池モジュール2
と、ナトリウム−硫黄電池モジュール2から供給される
直流電流を交流電流に変換するためのインバーター3
と、制御装置4とを主に備えている。
【0012】各ナトリウム−硫黄電池モジュール2は、
図2に示すように、4組のナトリウム−硫黄電池サブモ
ジュール6と、それを収納するラック5とを主に備えて
いる。
図2に示すように、4組のナトリウム−硫黄電池サブモ
ジュール6と、それを収納するラック5とを主に備えて
いる。
【0013】各ナトリウム−硫黄電池サブモジュール6
は、図3に示すように、ヒーター7を内蔵した箱型の真
空断熱容器8と、その内部に配置されかつ直並列に接続
された多数のナトリウム−硫黄単電池9とを主に備えて
いる。各ナトリウム−硫黄単電池9は、概ね円筒状に構
成されており、図4に示すように、円筒状の電槽10
と、その内部に挿入された円筒状の固体電解質11とを
備えている。
は、図3に示すように、ヒーター7を内蔵した箱型の真
空断熱容器8と、その内部に配置されかつ直並列に接続
された多数のナトリウム−硫黄単電池9とを主に備えて
いる。各ナトリウム−硫黄単電池9は、概ね円筒状に構
成されており、図4に示すように、円筒状の電槽10
と、その内部に挿入された円筒状の固体電解質11とを
備えている。
【0014】電槽10は、導電性の部材を用いて構成さ
れており、その外周面が正極端子として機能し得るよう
に設定されている。また、電槽10の内部において、固
体電解質11の外側には、正極室10aが形成されてお
り、そこには正極活物質としての硫黄12が充填されて
いる。一方、固体電解質11は、高温下においてナトリ
ウムイオンを通過させることができるセラミックス材
料、例えばベータアルミナを用いて形成されている。固
体電解質11の内部には、負極室11aが形成されてお
り、そこには負極活物質としてのナトリウム13が充填
されている。また、固体電解質11内には端子棒14が
挿入されており、この端子棒14の先端部は、固体電解
質11の閉鎖部材15を通じて外部に突出し、負極端子
として機能し得るように設定されている。
れており、その外周面が正極端子として機能し得るよう
に設定されている。また、電槽10の内部において、固
体電解質11の外側には、正極室10aが形成されてお
り、そこには正極活物質としての硫黄12が充填されて
いる。一方、固体電解質11は、高温下においてナトリ
ウムイオンを通過させることができるセラミックス材
料、例えばベータアルミナを用いて形成されている。固
体電解質11の内部には、負極室11aが形成されてお
り、そこには負極活物質としてのナトリウム13が充填
されている。また、固体電解質11内には端子棒14が
挿入されており、この端子棒14の先端部は、固体電解
質11の閉鎖部材15を通じて外部に突出し、負極端子
として機能し得るように設定されている。
【0015】制御装置4は、主に、各ナトリウム−硫黄
電池サブモジュール6に内蔵された各ナトリウム−硫黄
単電池9の運転温度を検知すると共にヒータ7の動作を
制御し、それにより各ナトリウム−硫黄単電池9の運転
温度を調整するためのものである。また、制御装置4
は、各ナトリウム−硫黄単電池9の電圧値を検知し、そ
れにより、ナトリウム−硫黄単電池9の放電と充電との
切替えを制御するためのものである。
電池サブモジュール6に内蔵された各ナトリウム−硫黄
単電池9の運転温度を検知すると共にヒータ7の動作を
制御し、それにより各ナトリウム−硫黄単電池9の運転
温度を調整するためのものである。また、制御装置4
は、各ナトリウム−硫黄単電池9の電圧値を検知し、そ
れにより、ナトリウム−硫黄単電池9の放電と充電との
切替えを制御するためのものである。
【0016】上述のバッテリーシステム1に含まれるナ
トリウム−硫黄単電池9は、硫黄12およびナトリウム
13が溶融する程度の高温に設定され、外部回路を閉じ
ると、負極室11a内のナトリウム13がナトリウムイ
オンとなって固体電解質を通過し、正極室10a内に移
動する。これにより、ナトリウム−硫黄単電池9は放電
することになる。また、このような放電過程において、
正極室10a側に移動したナトリウムイオンは、正極活
物質である硫黄12の一部若しくは全部と反応し、多硫
化ナトリウムを形成する。ここで形成される多硫化ナト
リウムは、硫黄とナトリウムとの比が変化し得る不定比
な化合物であり、既述の通り、Na2Sxの組成式で示
されるものである。なお、xは、ナトリウム−硫黄単電
池9の従来における一般的な運転時では5から3の値を
とり得る。
トリウム−硫黄単電池9は、硫黄12およびナトリウム
13が溶融する程度の高温に設定され、外部回路を閉じ
ると、負極室11a内のナトリウム13がナトリウムイ
オンとなって固体電解質を通過し、正極室10a内に移
動する。これにより、ナトリウム−硫黄単電池9は放電
することになる。また、このような放電過程において、
正極室10a側に移動したナトリウムイオンは、正極活
物質である硫黄12の一部若しくは全部と反応し、多硫
化ナトリウムを形成する。ここで形成される多硫化ナト
リウムは、硫黄とナトリウムとの比が変化し得る不定比
な化合物であり、既述の通り、Na2Sxの組成式で示
されるものである。なお、xは、ナトリウム−硫黄単電
池9の従来における一般的な運転時では5から3の値を
とり得る。
【0017】ここで、多硫化ナトリウムは、xの値によ
り融点が変化する。例えば、xが5である五硫化二ナト
リウム(Na2S5)の融点は、他の多硫化ナトリウムに
比べて低く、約242℃である。一方、xが4である四
硫化二ナトリウム(Na2S4)の融点は、放電中に形成
される他の多硫化ナトリウムに比べて高く、約285℃
である。因みに、上述のような放電過程において、放電
の初期段階ではxが5の五硫化二ナトリウムが形成さ
れ、放電が進むと(即ち、放電深度が深くなると)xが
4の四硫化二ナトリウムが形成されることになる。
り融点が変化する。例えば、xが5である五硫化二ナト
リウム(Na2S5)の融点は、他の多硫化ナトリウムに
比べて低く、約242℃である。一方、xが4である四
硫化二ナトリウム(Na2S4)の融点は、放電中に形成
される他の多硫化ナトリウムに比べて高く、約285℃
である。因みに、上述のような放電過程において、放電
の初期段階ではxが5の五硫化二ナトリウムが形成さ
れ、放電が進むと(即ち、放電深度が深くなると)xが
4の四硫化二ナトリウムが形成されることになる。
【0018】また、ナトリウム−硫黄単電池9は、充電
過程において、正極室10a内に生成した上述の多硫化
ナトリウムからのナトリウムイオンが固体電解質11を
通じて負極室11a内に移行し、そこでナトリウムとな
る。これにより、正極室10a内には硫黄が充填され、
かつ負極室11a内にはナトリウムが充填された状態に
なり、ナトリウム−硫黄単電池9は、再度放電可能な状
態、すなわち充電状態になる。
過程において、正極室10a内に生成した上述の多硫化
ナトリウムからのナトリウムイオンが固体電解質11を
通じて負極室11a内に移行し、そこでナトリウムとな
る。これにより、正極室10a内には硫黄が充填され、
かつ負極室11a内にはナトリウムが充填された状態に
なり、ナトリウム−硫黄単電池9は、再度放電可能な状
態、すなわち充電状態になる。
【0019】次に、上述のバッテリーシステム1におけ
る本発明の運転方法を説明する。バッテリーシステム1
の運転を開始する際には、先ず、制御装置4によりヒー
ター7を作動させ、ナトリウム−硫黄電池サブモジュー
ル6を加熱する。そして、運転継続中、各ナトリウム−
硫黄単電池9の温度が、上述の多硫化ナトリウムのうち
の五硫化二ナトリウムの融点(約242℃)以上であり
かつ四硫化二ナトリウムの融点(約285℃)以下の温
度範囲(通常は250℃程度)になるように維持する。
る本発明の運転方法を説明する。バッテリーシステム1
の運転を開始する際には、先ず、制御装置4によりヒー
ター7を作動させ、ナトリウム−硫黄電池サブモジュー
ル6を加熱する。そして、運転継続中、各ナトリウム−
硫黄単電池9の温度が、上述の多硫化ナトリウムのうち
の五硫化二ナトリウムの融点(約242℃)以上であり
かつ四硫化二ナトリウムの融点(約285℃)以下の温
度範囲(通常は250℃程度)になるように維持する。
【0020】上述のように各ナトリウム−硫黄単電池9
の運転温度を維持することにより、各ナトリウム−硫黄
単電池9は、正極室10a内の硫黄12および負極室1
1a内のナトリウム13が溶融状態となり、放電可能状
態に設定される。この結果、各ナトリウム−硫黄単電池
9は上述の放電機構に従って放電し、バッテリーシステ
ム1は、インバーター3を介して高圧の交流電流を供給
できるようになる。
の運転温度を維持することにより、各ナトリウム−硫黄
単電池9は、正極室10a内の硫黄12および負極室1
1a内のナトリウム13が溶融状態となり、放電可能状
態に設定される。この結果、各ナトリウム−硫黄単電池
9は上述の放電機構に従って放電し、バッテリーシステ
ム1は、インバーター3を介して高圧の交流電流を供給
できるようになる。
【0021】このような放電過程において、各ナトリウ
ム−硫黄単電池9は電池反応により発熱し、自らの温度
を徐々に上昇させるが、制御装置4がその温度変化を適
宜検知しながらヒーター7の動作をコントロールし、ナ
トリウム−硫黄単電池9の運転温度が常に上述の温度範
囲内に維持されるよう調整する。
ム−硫黄単電池9は電池反応により発熱し、自らの温度
を徐々に上昇させるが、制御装置4がその温度変化を適
宜検知しながらヒーター7の動作をコントロールし、ナ
トリウム−硫黄単電池9の運転温度が常に上述の温度範
囲内に維持されるよう調整する。
【0022】上述のような放電過程において、制御装置
4は、継続的にナトリウム−硫黄単電池9の電圧値を検
知し、所定の電圧値を検知したときに、バッテリーシス
テム1を充電運転状態に設定する。この際、各ナトリウ
ム−硫黄単電池9は、制御装置4およびヒーター7によ
り、運転温度が引き続き上述の温度範囲に維持される。
このため、正極室10a内で生成した多硫化ナトリウム
は、溶融状態が維持されることになり、各ナトリウム−
硫黄単電池9は、上述の充電機構に従って充電される。
4は、継続的にナトリウム−硫黄単電池9の電圧値を検
知し、所定の電圧値を検知したときに、バッテリーシス
テム1を充電運転状態に設定する。この際、各ナトリウ
ム−硫黄単電池9は、制御装置4およびヒーター7によ
り、運転温度が引き続き上述の温度範囲に維持される。
このため、正極室10a内で生成した多硫化ナトリウム
は、溶融状態が維持されることになり、各ナトリウム−
硫黄単電池9は、上述の充電機構に従って充電される。
【0023】制御装置4によるヒーター7の制御によ
り、上述のような温度管理のもとでバッテリーシステム
1を繰り返し充放電しながら運転すると、各ナトリウム
−硫黄単電池9が内蔵されたナトリウム−硫黄電池サブ
モジュール6内の平均温度は、従来の運転方法の場合の
ように当該サブモジュール6内の温度を300℃程度の
温度に保っていた場合に比べて低下することになる。し
たがって、この運転方法によると、バッテリーシステム
1の運転コスト(エネルギーコスト)を削減することが
できる。また、バッテリーシステム1は、上述のような
温度状態で運転されるため、それを構成する各ナトリウ
ム−硫黄単電池9の電槽10は、従来の運転温度の場合
に比べて高熱による負担を受けにくく腐食や劣化が抑制
されるため、長寿命化を図ることができる。
り、上述のような温度管理のもとでバッテリーシステム
1を繰り返し充放電しながら運転すると、各ナトリウム
−硫黄単電池9が内蔵されたナトリウム−硫黄電池サブ
モジュール6内の平均温度は、従来の運転方法の場合の
ように当該サブモジュール6内の温度を300℃程度の
温度に保っていた場合に比べて低下することになる。し
たがって、この運転方法によると、バッテリーシステム
1の運転コスト(エネルギーコスト)を削減することが
できる。また、バッテリーシステム1は、上述のような
温度状態で運転されるため、それを構成する各ナトリウ
ム−硫黄単電池9の電槽10は、従来の運転温度の場合
に比べて高熱による負担を受けにくく腐食や劣化が抑制
されるため、長寿命化を図ることができる。
【0024】因みに、上述のような本発明の運転方法を
前提とすれば、各ナトリウム−硫黄単電池9の電槽10
の構成材料として、従来用いられていたものよりも耐腐
食性が低い安価なものを利用することもできるので、ナ
トリウム−硫黄単電池9そのもの(若しくは、バッテリ
ーシステム1そのもの)をより安価に構成することもで
きる。
前提とすれば、各ナトリウム−硫黄単電池9の電槽10
の構成材料として、従来用いられていたものよりも耐腐
食性が低い安価なものを利用することもできるので、ナ
トリウム−硫黄単電池9そのもの(若しくは、バッテリ
ーシステム1そのもの)をより安価に構成することもで
きる。
【0025】なお、上述のような温度調整下による放電
運転においては、各ナトリウム−硫黄単電池9の正極室
10a内において、xが5未満の多硫化ナトリウムが生
成しないよう放電深度を規制するのが好ましい。すなわ
ち、このような温度調整下における運転では、正極室1
0a内における正極活物質の組成が、硫黄からNa2S
5で示される多硫化ナトリウムの範囲に維持されるよ
う、放電時の放電深度を規制するのが好ましい。このよ
うにすれば、各ナトリウム−硫黄単電池9は、腐食性の
強いxが5未満の多硫化ナトリウムにより電槽10が腐
食を受けるのが効果的に抑制されることになるので、長
寿命化がより達成され易くなる。なお、ナトリウム−硫
黄単電池9の放電深度は、例えば、ナトリウム−硫黄単
電池9の運転中の電圧値や放電量(Ah)に基づいて規
制することができる。
運転においては、各ナトリウム−硫黄単電池9の正極室
10a内において、xが5未満の多硫化ナトリウムが生
成しないよう放電深度を規制するのが好ましい。すなわ
ち、このような温度調整下における運転では、正極室1
0a内における正極活物質の組成が、硫黄からNa2S
5で示される多硫化ナトリウムの範囲に維持されるよ
う、放電時の放電深度を規制するのが好ましい。このよ
うにすれば、各ナトリウム−硫黄単電池9は、腐食性の
強いxが5未満の多硫化ナトリウムにより電槽10が腐
食を受けるのが効果的に抑制されることになるので、長
寿命化がより達成され易くなる。なお、ナトリウム−硫
黄単電池9の放電深度は、例えば、ナトリウム−硫黄単
電池9の運転中の電圧値や放電量(Ah)に基づいて規
制することができる。
【0026】
【実施例】実験例1 電槽材料として用いられるクロム拡散処理を施したステ
ンレス鋼に対する、正極活物質中に生成するNa2Sx
(x=3〜5)で示される各多硫化ナトリウムの腐食性
を調べた。ここでは、ガラスアンプル中にクロム拡散処
理を施したステンレス鋼の試料片と多硫化ナトリウムと
を真空封入し、400℃で50日間保持した。そして、
その前後の重量変化からステンレス鋼の腐食量を調査
し、腐食性を調べた。なお、腐食量は、Na2S3によ
る腐食量を100とした場合の相対値によって求めた。
結果を図5に示す。図5より、Na2Sxで示される多
硫化ナトリウムのxが小さいほど腐食量が多くなること
がわかる。因みに、従来の運転温度(300℃程度)の
場合に生成するNa2S3による、クロム拡散処理を施
したステンレス鋼の腐食量は、Na2S5による場合の約
7倍であった。
ンレス鋼に対する、正極活物質中に生成するNa2Sx
(x=3〜5)で示される各多硫化ナトリウムの腐食性
を調べた。ここでは、ガラスアンプル中にクロム拡散処
理を施したステンレス鋼の試料片と多硫化ナトリウムと
を真空封入し、400℃で50日間保持した。そして、
その前後の重量変化からステンレス鋼の腐食量を調査
し、腐食性を調べた。なお、腐食量は、Na2S3によ
る腐食量を100とした場合の相対値によって求めた。
結果を図5に示す。図5より、Na2Sxで示される多
硫化ナトリウムのxが小さいほど腐食量が多くなること
がわかる。因みに、従来の運転温度(300℃程度)の
場合に生成するNa2S3による、クロム拡散処理を施
したステンレス鋼の腐食量は、Na2S5による場合の約
7倍であった。
【0027】以上より、ナトリウム−硫黄電池は、正極
活物質の組成が硫黄からNa2S5で示される多硫化ナト
リウムの範囲に維持されるよう放電時の放電深度を規制
した場合、電槽の腐食が起こりにくくなり、長寿命化が
達成されることがわかる。
活物質の組成が硫黄からNa2S5で示される多硫化ナト
リウムの範囲に維持されるよう放電時の放電深度を規制
した場合、電槽の腐食が起こりにくくなり、長寿命化が
達成されることがわかる。
【0028】実験例2 Na2S5によるクロム拡散処理を施したステンレス鋼の
腐食量と運転温度との関係を調べた。ここでは、ガラス
アンプル中にクロム拡散処理を施したステンレス鋼の試
料片とNa2S5とを真空封入し、250℃または300
℃に維持しながら50日間保持した。そして、その前後
の重量変化から腐食量を調査した。結果を表1に示す。
表1より、ナトリウム−硫黄電池は、運転温度が低い場
合、電槽の腐食量が小さくなることがわかる。より具体
的には、Na2S5の融点よりも若干高温である250℃
で運転した場合の腐食量は、従来の運転温度である30
0℃で運転した場合の約1/60になる。これより、ナ
トリウム−硫黄電池は、電池温度を、Na2S5で示され
る多硫化ナトリウムの融点以上でありかつNa2S4で示
される多硫化ナトリウムの融点以下に維持して運転した
場合に、電槽の腐食が起こりにくくなり、長寿命化を達
成できることがわかる。
腐食量と運転温度との関係を調べた。ここでは、ガラス
アンプル中にクロム拡散処理を施したステンレス鋼の試
料片とNa2S5とを真空封入し、250℃または300
℃に維持しながら50日間保持した。そして、その前後
の重量変化から腐食量を調査した。結果を表1に示す。
表1より、ナトリウム−硫黄電池は、運転温度が低い場
合、電槽の腐食量が小さくなることがわかる。より具体
的には、Na2S5の融点よりも若干高温である250℃
で運転した場合の腐食量は、従来の運転温度である30
0℃で運転した場合の約1/60になる。これより、ナ
トリウム−硫黄電池は、電池温度を、Na2S5で示され
る多硫化ナトリウムの融点以上でありかつNa2S4で示
される多硫化ナトリウムの融点以下に維持して運転した
場合に、電槽の腐食が起こりにくくなり、長寿命化を達
成できることがわかる。
【0029】
【表1】
【0030】実施例および比較例 電槽10用の材料としてクロム拡散処理を施したステン
レス鋼を用い、また、負極活物質としてのナトリウムを
300g、正極活物質としての硫黄を600gそれぞれ
用いて、上述の実施の形態におけるナトリウム−硫黄単
電池9を10セル(電池番号1〜10)作成した。
レス鋼を用い、また、負極活物質としてのナトリウムを
300g、正極活物質としての硫黄を600gそれぞれ
用いて、上述の実施の形態におけるナトリウム−硫黄単
電池9を10セル(電池番号1〜10)作成した。
【0031】電池番号1〜5の5個のセルについて、運
転温度を250℃に維持して充放電を繰返した(実施
例)。ここでは、正極活物質の組成がS(硫黄)とNa
2S5(五硫化二ナトリウム)との間で変化する充放電を
250サイクル繰返した。
転温度を250℃に維持して充放電を繰返した(実施
例)。ここでは、正極活物質の組成がS(硫黄)とNa
2S5(五硫化二ナトリウム)との間で変化する充放電を
250サイクル繰返した。
【0032】また、電池番号6〜10の5個のセルにつ
いて、運転温度を300℃に維持して充放電を繰返した
(比較例)。ここでは、正極活物質の組成がS(硫黄)
とNa2S3との間で変化する充放電を150サイクル繰
返した。
いて、運転温度を300℃に維持して充放電を繰返した
(比較例)。ここでは、正極活物質の組成がS(硫黄)
とNa2S3との間で変化する充放電を150サイクル繰
返した。
【0033】実施例および比較例の運転方法を実施した
後、各ナトリウム−硫黄単電池の容量低下率を調べた。
その結果を表2に示す。表2より、実施例の運転方法に
よる場合の容量低下率は、比較例の運転方法による場合
の約1/60であることがわかる。これより、実施例の
運転方法によれば、ナトリウム−硫黄電池の長寿命化を
達成できることがわかる。
後、各ナトリウム−硫黄単電池の容量低下率を調べた。
その結果を表2に示す。表2より、実施例の運転方法に
よる場合の容量低下率は、比較例の運転方法による場合
の約1/60であることがわかる。これより、実施例の
運転方法によれば、ナトリウム−硫黄電池の長寿命化を
達成できることがわかる。
【0034】
【表2】
【0035】
【発明の効果】本発明に係るナトリウム−硫黄電池の運
転方法は、運転時の温度を上述の範囲に設定しているた
め、ナトリウム−硫黄電池の長寿命化を達成することが
できる。また、この運転方法において、放電時の放電深
度を上述のように規制すると、ナトリウム−硫黄電池の
長寿命化をより達成し易くなる。
転方法は、運転時の温度を上述の範囲に設定しているた
め、ナトリウム−硫黄電池の長寿命化を達成することが
できる。また、この運転方法において、放電時の放電深
度を上述のように規制すると、ナトリウム−硫黄電池の
長寿命化をより達成し易くなる。
【図1】本発明の実施の一形態に係る運転方法が採用さ
れるバッテリーシステムの一例の概念図。
れるバッテリーシステムの一例の概念図。
【図2】前記バッテリーシステムを構成するナトリウム
−硫黄電池モジュールの斜視図。
−硫黄電池モジュールの斜視図。
【図3】前記ナトリウム−硫黄電池モジュールを構成す
るナトリウム−硫黄電池サブモジュールの一部切り欠き
斜視図。
るナトリウム−硫黄電池サブモジュールの一部切り欠き
斜視図。
【図4】前記ナトリウム−硫黄電池サブモジュールを構
成するナトリウム−硫黄単電池の縦断面図。
成するナトリウム−硫黄単電池の縦断面図。
【図5】実験例1の結果を示すグラフ。
9 ナトリウム−硫黄単電池 11 固体電解質 12 硫黄 13 ナトリウム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐野 利夫 大阪府高槻市古曽部町二丁目3番21号 株 式会社ユアサコーポレーション内 Fターム(参考) 5H029 AJ05 AK05 AL13 AM15 5H030 AA01 AS03 BB21 FF22 5H031 AA05 KK00
Claims (2)
- 【請求項1】ナトリウムイオン伝導性の固体電解質を挟
んで正極活物質としての硫黄と負極活物質としてのナト
リウムとが配置されており、電池反応により前記正極活
物質において多硫化ナトリウムを生成するナトリウム−
硫黄電池を運転するための方法であって、 運転時における電池温度を、Na2S5で示される多硫化
ナトリウムの融点以上でありかつNa2S4で示される多
硫化ナトリウムの融点以下に維持する工程を含む、ナト
リウム−硫黄電池の運転方法。 - 【請求項2】前記正極活物質の組成が前記硫黄からNa
2S5で示される多硫化ナトリウムの範囲に維持されるよ
う放電時の放電深度を規制する工程をさらに含む、請求
項1に記載のナトリウム−硫黄電池の運転方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001138395A JP2002334715A (ja) | 2001-05-09 | 2001-05-09 | ナトリウム−硫黄電池の運転方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001138395A JP2002334715A (ja) | 2001-05-09 | 2001-05-09 | ナトリウム−硫黄電池の運転方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002334715A true JP2002334715A (ja) | 2002-11-22 |
Family
ID=18985339
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001138395A Pending JP2002334715A (ja) | 2001-05-09 | 2001-05-09 | ナトリウム−硫黄電池の運転方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002334715A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012190543A (ja) * | 2011-02-24 | 2012-10-04 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 溶融塩電池装置及び溶融塩電池の制御方法 |
WO2013015321A1 (ja) * | 2011-07-26 | 2013-01-31 | 公立大学法人大阪府立大学 | 全固体二次電池 |
CN103869258A (zh) * | 2014-03-31 | 2014-06-18 | 国网上海市电力公司 | 一种钠硫电池批量检测系统 |
-
2001
- 2001-05-09 JP JP2001138395A patent/JP2002334715A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012190543A (ja) * | 2011-02-24 | 2012-10-04 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 溶融塩電池装置及び溶融塩電池の制御方法 |
WO2013015321A1 (ja) * | 2011-07-26 | 2013-01-31 | 公立大学法人大阪府立大学 | 全固体二次電池 |
CN103620855A (zh) * | 2011-07-26 | 2014-03-05 | 公立大学法人大阪府立大学 | 全固体二次电池 |
JPWO2013015321A1 (ja) * | 2011-07-26 | 2015-02-23 | 公立大学法人大阪府立大学 | 全固体二次電池 |
CN103620855B (zh) * | 2011-07-26 | 2015-11-25 | 公立大学法人大阪府立大学 | 全固体二次电池 |
US9634360B2 (en) | 2011-07-26 | 2017-04-25 | Japan Science And Technology Agency | All-solid-state secondary cell |
CN103869258A (zh) * | 2014-03-31 | 2014-06-18 | 国网上海市电力公司 | 一种钠硫电池批量检测系统 |
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