JP2002332589A - 電解銅メッキ方法 - Google Patents

電解銅メッキ方法

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JP2002332589A
JP2002332589A JP2001137618A JP2001137618A JP2002332589A JP 2002332589 A JP2002332589 A JP 2002332589A JP 2001137618 A JP2001137618 A JP 2001137618A JP 2001137618 A JP2001137618 A JP 2001137618A JP 2002332589 A JP2002332589 A JP 2002332589A
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copper
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hydrochloric acid
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Yoshiji Tanaka
義嗣 田中
Yoshihiro Boku
慶浩 朴
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Tokyo Electron Ltd
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Tokyo Electron Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 半導体デバイス等における配線用銅メッキ膜
を形成する方法において、配線用接続孔への良好な埋め
込みと銅メッキ膜の膜質向上とを同時に実現すること。 【解決手段】 有機化合物の濃度が1ppm以下、塩酸
を70−300ppMの濃度で含むメッキ液を用いる。
メッキ装置はメッキ槽10内のメッキ浴に基板Wの被処
理面(主面)をフェースダウン方式で浸漬するためのハ
ンドリンング機構12と、メッキ槽10に所要のメッキ
液Mを供給するためのメッキ液供給部14とを有する。
メッキ液高級部14は、2系統のメッキ液環供給部5
4,56を有している。各メッキ液循環供給部54,5
6からは、硫酸銅水溶液供給部58よりメッキ液の基本
成分である硫酸銅水溶液が所定の濃度および流量で供給
(補給)されるとともに、塩酸供給部60より塩酸が添
加剤として所定の濃度および流量で供給(補給)され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被処理基板上に銅
メッキ膜を形成するための電解銅メッキ技術に係り、特
に半導体デバイス等の多層配線構造における配線用銅メ
ッキ膜を形成するのに好適な電解銅メッキ方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近、半導体デバイス製造における低抵
抗の配線として銅配線が注目される中、被処理基板(半
導体ウエハ)上に銅配線を形成するための成膜技術とし
て電解銅メッキ法がクローズアップされている。
【0003】電解銅メッキ法は、硫酸銅水溶液を基本成
分とするメッキ液をメッキ槽に供給し、メッキ槽におい
て被処理基板の被処理面をメッキ浴に浸けて浴中の銅板
からなるアノードと対向させ、基板(カソード)とアノ
ードとの間でメッキ液を介して電流を流すことにより、
基板の被処理面上に銅を析出させるものである。
【0004】従来より、上記のような銅配線プロセス用
の電解銅メッキ法では、メッキ膜の光沢性・平滑性だけ
でなく配線用接続孔(コンタクトホール、ビアホール)
への埋め込み性を良くするために、メッキ液に有機硫黄
化合物やポリエチレングリコール等の有機化合物からな
る添加剤を適量(通常10ml/L以上)入れるのが常用と
なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、有機系
の添加剤は大気に触れると酸化しやすいうえアノード等
の金属と容易に反応して分解しやすいため、つまり濃度
が低下しやすいため、濃度管理が難しく、銅メッキ膜の
膜質にばらつきが出る原因になっている。また、そのよ
うな分解による副反応生成物がメッキ浴中に取り込まれ
ることで、配線用接続孔への埋め込みが不良になった
り、膜厚の均一性が悪化する等の問題もある。さらに、
有機系添加剤に含まれるカーボン(C)がメッキ膜中に
不純物として取り込まれることで、銅膜の純度が低下
し、エレクトロマイグレーション耐性が低くなるという
問題もある。
【0006】本発明は、かかる従来技術の問題点を解決
するものであり、配線用接続孔への良好な埋め込みと銅
メッキ膜の膜質向上とを同時に実現する電解銅メッキ方
法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の電解銅メッキ方法は、有機化合物の濃度
が1ppm以下で、塩酸を70〜300ppmの濃度で含むメ
ッキ液を用いる。
【0008】本発明者は、本発明に到達する過程で、次
のようなきわめて重要な事実を見い出した。つまり、本
発明者は、一般に硫酸銅水溶液を基本成分とする電解銅
メッキ用のメッキ液において、メッキ液成分から有機化
合物を極力外し(好ましくは有機化合物の成分比または
濃度を零とし)、塩酸を適量添加するだけで、配線用接
続孔にメッキ銅を良好に埋め込みできることを見い出し
た。
【0009】従来より、電解銅メッキ法では、アノード
の溶解性をサポートしたり光沢剤の作用を補助する目的
で塩酸を微量(たとえば50ppm)添加するのが常用と
なっているが、配線接続孔への埋め込み性に塩酸が寄与
し得る可能性については何の研究もなされておらず、何
の知見もなかった。実際、電解メッキ槽の中で塩酸(H
Cl)はH+イオンとCl-イオンとに解離し、アニオン
のCl-イオンはアノード側に移動してアノード表面に
作用する。この一般原理からすれば、カソード側の被処
理基板において銅の析出に塩素が関与するものとは考え
られていなかった。
【0010】しかしながら、本発明者が、硫酸銅水溶液
に有機化合物を一切入れず塩酸だけを添加したものをメ
ッキ液に用いて、半導体基板上の配線用接続孔への埋め
込み性を評価したところ、図1に模式的に示すような実
験結果が得られた。
【0011】図1の(A)に示すように、硫酸銅水溶液
に有機化合物のみならず塩酸も全然添加しない場合は、
接続孔100の底部ではメッキ銅102が殆ど析出せ
ず、大きなボイド104が残る。しかし、図1の(B)
に示すように、硫酸銅水溶液に塩酸を濃度10ppmで添
加すると、接続孔100の底に銅メッキ102が不充分
ではあるが析出するようになる。そして、塩酸の濃度7
0ppmまで上げると、図1の(C)に示すように、接続
孔100の中は無視できるほど小さなボイド104が複
数個点在するだけで孔底まで銅メッキ102で埋まるこ
とが観察された。もっとも、塩酸の濃度が300ppmを
超えると、塩酸が濃すぎて銅が溶けやすくなり、成膜性
が低下することが判った。
【0012】なお、接続孔100の口径は0.2μmで
ある。図中、106は層間絶縁膜、108は基板または
下層絶縁膜、110はバリアメタルおよびシード層であ
る。また、硫酸銅水溶液は電解銅メッキ用に調整された
普通のものでよく、たとえば硫酸銅(CuSO4・5H2O)、
硫酸(H2SO4)、金属銅(Cu)を組成とする水溶液であ
ってよい。
【0013】このように、硫酸銅水溶液を基本成分とし
有機化合物を全然または殆ど含まず(含む場合は1ppm
以下)塩酸を適量(70〜300ppm)添加してなるメ
ッキ液を配線用の電解銅メッキに用いると、塩酸が接続
孔への銅の埋め込み性を向上させる機能を発揮すること
が、本発明者によって確認された。そして、本発明の電
解銅メッキ方法によって形成された銅膜の中に塩素(C
l)が含まれることも確認されている。
【0014】本発明の電解銅メッキ方法における上記の
ような埋め込み性に関する塩素の作用ないしメカニズム
は未だ解明されていないが、いずれにせよ、本発明によ
れば、メッキ液中の塩酸の濃度を最適化することで、接
続孔への良好な埋め込み特性を実現することができる。
しかも、本発明の方法により基板被処理面上に形成され
たメッキ銅膜は、有機物を含まないため純度が高く、抵
抗率やエレクトロマイグレーション耐性等も優れてお
り、膜質のばらつきもないという顕著な利点を有する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図2〜図5を参照して本発
明の好適な実施形態を説明する。
【0016】図2に、本発明による銅配線プロセス用の
電解銅メッキ方法を実施するための一実施形態における
電解銅メッキ装置の要部の構成を示す。
【0017】この電解銅メッキ装置は、被処理基板たと
えば半導体ウエハWに銅イオンを含む電解メッキ浴を与
えるための電解メッキ槽10と、このメッキ槽10内の
メッキ浴に基板Wの被処理面(主面)をフェースダウン
方式で浸漬するためのハンドリング機構12と、メッキ
槽10に所要のメッキ液を供給するためのメッキ液供給
部14とを有する。
【0018】電解メッキ槽10は、上面の開口した外槽
16の中にそれよりも一回り小さな上面の開口した内槽
18を同軸に収容した二重槽構造となっている。内槽1
8が正味の電解メッキ浴槽を構成し、外槽16は内槽1
8から溢れ出たメッキ液Mを回収するためのメッキ液回
収部を構成している。
【0019】ハンドリング機構12は、下面が開口し上
面が閉塞した筒形の基板保持体22と、この基板保持体
22を垂直方向に延在する垂直支持部24と一体に垂直
軸の回りに回転させるための回転駆動部26とを有して
いる。回転駆動部26は装置筐体(図示省略)に取付さ
れている昇降駆動部(図示省略)に結合されており、該
昇降駆動部の昇降駆動により回転駆動部26ないし基板
保持体22の全体がメッキ槽10の上方空間内で上下移
動するようになっている。
【0020】図3に拡大して示すように、基板保持体2
2の下端には半径方向内側に突出する環状フランジ型の
基板支持部22aが形成されており、この基板支持部2
2aの内側面(上面)にはリング状のカソード電極28
が半径方向外側の位置に、リング状のシール部材たとえ
ばOリング30が半径方向内側の位置にそれぞれ配設さ
れている。メッキ処理中は、基板Wの被処理面の外周端
部がOリング30の上に気密に重なってカソード電極2
8と物理的かつ電気的に接触するようになっている。カ
ソード電極28は、電解メッキ用の直流電源31の負極
端子に電気的に接続される(図1)。
【0021】図2および図4に示すように、基板保持体
22の一側面には基板Wを搬入・搬出するための開口3
2が形成されている。基板保持体22の内部には、垂直
支持部24の下端より垂直下方に進退可能なチャック3
4が設けられている。図4の(A),(B)に示すよう
に、装置外部の搬送アーム36が開口32を通って銅メ
ッキ処理を受けるべき基板Wを基板保持体22内に搬入
すると、チャック34が降りてきて基板Wの上面(裏
面)をたとえばバキューム式で吸着し、搬送アーム36
の退出後に、基板Wを保持したまま下降して、基板支持
部22a側のカソード電極28およびOリング30の上
に基板Wを載置するようになっている。
【0022】基板保持体22内には基板支持部22a上
に基板Wを固定するためのクランプ手段38も設けられ
ている。このクランプ手段38は、基板支持部22a上
の基板Wの外周部に重なるような径を有するリング部材
40と、このリング部材40を上げ下げするアクチエー
タ(たとえばシリンダ)42とで構成されている。図4
の(B),(C)に示すように、チャック34が基板W
を基板支持部22a側のカソード電極28およびOリン
グ30の上に基板Wを載置した後に、リング部材40が
降りてきて基板Wの上面(裏面)に当接し、アクチエー
タ42からの加圧によって基板Wが固定保持されるよう
になっている。
【0023】図2において、電解メッキ槽10の内槽1
8の中には槽の中央部底面を貫通して所定の高さ位置ま
で垂直上方に延びる噴出管44が設けられており、この
噴出管44の上端開口よりメッキ液Mが涌き出るように
なっている。噴出管44の周囲には環状の銅板からなる
アノード46が設けられている。このアノード46はス
イッチ48を介して電解メッキ用直流電源31の正極側
端子に電気的に接続されている。噴出管44の上端外周
縁と内槽18の内壁面との間に隔膜50が張られてい
る。電解メッキ処理中にアノード46から生成する不所
望な生成物はこの隔膜50によってメッキ浴上面部への
移動または拡散を阻止されるようになっている。
【0024】外槽16は、内槽18との間に半径方向で
隙間または溝52を形成している。内槽18の上端より
外に溢れ出たメッキ液はこの溝52の中に入って外槽1
6の底部に落ちるようになっている。
【0025】メッキ液供給部14は、2系統のメッキ液
循環供給部54,56を有している。第1のメッキ液循
環供給部54は、電解メッキ槽10の内槽18の底に接
続され、内槽18の下室(隔膜50より下側の室)にメ
ッキ液を循環供給するようになっている。第2のメッキ
液循環供給部56は、外槽16の底と噴出管44の下端
(入口)とに接続され、内槽18から溝52に溢れ出た
メッキ液Mを外槽16の底から回収し、噴出管44を介
して内槽18の上室(隔膜50より上側の室)にメッキ
液Mを供給するようになっている。
【0026】各メッキ液循環供給部54,56には、メ
ッキ液M中の塩酸濃度が70ppm〜300ppmの範囲内で
所望の値に選ばれるように、硫酸銅水溶液供給部58よ
りメッキ液の基本成分である硫酸銅水溶液が所定の濃度
および流量で供給(補給)されるとともに、塩酸供給部
60より塩酸が添加剤として所定の濃度および流量で供
給(補給)されるようになっている。
【0027】次に、この電解銅メッキ装置の動作を説明
する。
【0028】銅メッキ処理を受けるべき基板Wがハンド
リング機構12によって装置内に搬入されている間に、
メッキ液供給部14より所要の組成および濃度を有する
メッキ液Mが電解メッキ槽10に供給され、内槽18に
メッキ液Mがほぼオーバーフロー状態に満たされる。
【0029】ハンドリング機構12では、図4のように
して基板Wが基板保持体22に装着された後に、回転駆
動部26ないし基板保持体22の全体が下降して、基板
Wの被処理面が内槽18内のメッキ浴にフェースダウン
で浸けられる。
【0030】図2に示すように、基板Wの被処理面が内
槽18のメッキ浴に浸かった状態で、基板保持体22の
外周と内槽18の側壁との間に隙間61が形成され、内
槽18内で噴出管44の上端開口から湧いてくるメッキ
液Mはこの隙間116から内槽18の外に溢れて溝52
の中に落ちる。
【0031】上記のようにして基板Wの被処理面を内槽
18のメッキ浴に浸けた際に、メッキ浴中で気泡が発生
して基板Wの被処理面の下に滞留することがある。そこ
で、回転駆動部26を作動させて、基板保持体22と一
体に基板Wを所定の回転速度(たとえば0〜300rp
m)でスピン回転させる。この基板回転運動により、基
板Wに付いている気泡を下から湧いてくるメッキ液と一
緒に内槽18の外へ追い出すことができる。
【0032】そして、基板回転運動を継続したまま、電
解メッキ用電源31のスイッチ48をオンにして、内槽
18内のアノード46と基板保持体22内のカソード電
極28との間に直流の電圧を印加する。この直流電圧の
印加により、基板Wの被処理面(より正確には被処理面
上のCuシード層)がカソードとなり、内槽18内のア
ノード46とメッキ液Mを介して対向する。こうして、
アノード46と基板Wの被処理面との間でイオン電導が
生じ、基板被処理面ではカソード反応または電気メッキ
反応が起こって銅が析出する。この実施形態では、有機
化合物を一切含まず、塩酸を70ppm〜300ppmの濃度
で含むメッキ液Mを用いることにより、基板Wの被処理
面上で配線用接続孔にボイドが殆ど無い良好な埋め込み
を行えるとともに、カーボン等の有機性不純物を含まな
い良質のメッキ銅膜を形成することができる。
【0033】上記のような銅メッキ処理が終了すると、
電解メッキ用電源31のスイッチ48がオフになり、ハ
ンドリング機構12では基板回転運動が停止し、基板W
がメッキ槽10から引き上げられる。しかる後、この実
施形態では、外部搬送アーム36(図4)により基板W
が基板保持体22から搬出され、隣接する洗浄処理ユニ
ット(図示せず)で基板Wに対してたとえば純水を用い
るメッキ後洗浄処理が施される。
【0034】あるいは、この電解メッキ装置内に洗浄部
や乾燥部を設け、銅メッキ処理の後に電解メッキ槽10
の上方で洗浄処理および乾燥処理を順次行うことも可能
である。その場合、洗浄処理では、洗浄液に純水を使用
してよく、基板Wの洗浄に供された洗浄液(純水)が電
解メッキ槽10に落ちて槽内のメッキ液Mに混じっても
メッキ液Mの組成が変わることはない。もっとも、適当
なメッキ液回収機構(図示せず)により、上記のような
銅メッキ工程の終了後に電解メッキ槽10からメッキ液
Mをいったん抜き取ることも可能である。
【0035】図5に、別の実施形態における電解銅メッ
キ装置の要部の構成を示す。図中、上記実施形態の各部
(図2〜図4)と同様の構成または機能を有する部分に
は同一の符号を付している。
【0036】この電解銅メッキ装置では、メッキ槽10
が、上面の開口した浅底円筒状の容器で構成されてい
る。メッキ槽10の内部は多数の孔45aが形成されて
いるほぼ水平の多孔板45によって一層浅い(高さ寸法
が小さい)上下2つの室10a,10bに区分されてお
り、上室10aが正味の電解メッキ浴槽を構成し、下室
10bがメッキ液導入室を構成している。多孔板45は
銅板からなり、アノードを構成している。
【0037】メッキ液供給部14には、メッキ槽10に
メッキ液を導入するためのメッキ液導入部62が設けら
れる、このメッキ液導入部44は、メッキ槽10の下面
中心部付近に設けられたメッキ液導入口10cと、この
メッキ液導入口10cに接続されているメッキ液供給路
64とを含んでいる。メッキ液供給路64は配管等で構
成することができる。
【0038】硫酸銅水溶液供給部58は、メッキ液供給
路45の上流端に開閉弁66を介して接続されており、
所定の組成および濃度の硫酸銅水溶液を貯留するタンク
68と、このタンク68から硫酸銅水溶液を汲み出して
メッキ液供給路64に圧送するポンプ70とを有してい
る。銅メッキ処理中は、開閉弁66が開けられ、ポンプ
70が硫酸銅水溶液を一定の圧力および流量でメッキ液
供給路64に流し続けるようになっている。
【0039】塩酸供給部60は、硫酸銅水溶液供給部5
8よりも下流側でメッキ液導入部62のメッキ液供給路
64に接続されており、図示省略するが、所定濃度の塩
酸を貯留する容器と、この容器より塩酸を吸い込んでメ
ッキ液供給路64に向けて所望の流量で押し出すポンプ
とを有している。
【0040】メッキ槽10の周囲には、環状に延在する
樋状のメッキ液受部72が設けられ、このメッキ液受部
72に排液管74が接続されている。メッキ槽10の上
端から溢れ出たメッキ液Mはメッキ液受部72に流れ落
ち、メッキ液受部72の排液口から排液管74を通って
排液処理部(図示せず)に送られるようになっている。
このように、この電界銅メッキ装置では、メッキ槽10
から溢れ出たメッキ液Mをそのままメッキ液供給部14
に戻して再使用するというような循環システムは採って
いない。
【0041】この電解銅メッキ装置では、銅メッキ処理
中に、メッキ液供給部14において、硫酸銅水溶液供給
部68より硫酸銅水溶液が所定の流量でメッキ液導入部
62のメッキ液供給路64に供給される。一方、塩酸供
給部60より、塩酸が所定の流量でメッキ液導入部62
のメッキ液供給路64に供給される。こうして、メッキ
液供給路64の下流側で、上流から流れてきた硫酸銅水
溶液に塩酸が混ぜ合わされてメッキ液Mが生成される。
ここで、塩酸の成分比または濃度は塩酸供給部60から
の供給流量で選択ないし調整可能であり、この実施形態
でも70ppm〜300ppmの範囲内で選ばれてよい。
【0042】メッキ槽10では、メッキ液供給路64か
らのメッキ液をメッキ液導入口10cより受け取る薄型
の下室10bが流れ方向において多孔板型のアノード4
5を背にしているためバッファ作用を奏し、このバッフ
ァ室10b内でメッキ液の成分が均一によく混じり合
う。こうして、多孔板型アノード45より濃度の均一な
メッキ液が面内均一な流量の上昇流で上室10aに供給
される。
【0043】上記した実施形態はフェースダウン方式の
電解銅メッキ装置に係るものであったが、基板Wの被処
理面を上に向けるフェースアップ方式の電解銅メッキ装
置でも本発明の電解銅メッキ方法およびメッキ液は使用
可能である。また、上記した実施形態では半導体ウエハ
を被処理基板としたが、LCD基板等の他の基板も可能
である。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電解銅メ
ッキ方法によれば、配線用接続孔への良好な埋め込みと
銅メッキ膜の膜質向上とを同時に実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に至る過程で得られた実験結果を模式的
に示す図である。
【図2】本発明の一実施形態における電解銅メッキ装置
の要部の構成を示す図である。
【図3】実施形態の電解銅メッキ装置における基板保持
体の基板保持部を拡大して示す拡大部分断面図である。
【図4】実施形態の電解銅メッキ装置における基板保持
体内の動作を示す図である。
【図5】別の実施形態における電解銅メッキ装置の要部
の構成を示す図である。
【符号の説明】
10 メッキ槽 12 ハンドリング機構 14 メッキ液供給部 16 外槽 18 内槽 22 基板保持体 31 直流電源 45,46 アノード 54,56 メッキ液循環供給部 58 硫酸銅水溶液供給部 60 塩酸供給部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K023 AA19 BA06 CA09 4K024 AA09 BB12 CA02 CB01 CB02 CB08 CB15 CB26 4M104 BB04 CC01 DD52 FF13 FF22 HH20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解メッキ槽内に有機化合物の濃度が1
    ppm以下で、塩酸を70〜300ppmの濃度で含むメッキ
    液からなる電解メッキ浴を形成し、前記電解メッキ浴に
    被処理基板の被処理面を浸けて前記被処理面に銅メッキ
    処理を施す電解銅メッキ方法。
  2. 【請求項2】 前記被処理基板の被処理面には銅配線用
    の接続孔が形成されており、前記銅メッキ処理により前
    記接続孔に銅が埋め込まれる請求項1に記載の電解銅メ
    ッキ方法。
  3. 【請求項3】 硫酸銅水溶液供給部より所定濃度の硫酸
    銅水溶液を前記電解メッキ槽に供給する流路の途中で塩
    酸供給部より与えられる所定濃度の塩酸を前記硫酸銅水
    溶液に混ぜ合わせて前記メッキ液を生成する請求項1ま
    たは2に記載の電解銅メッキ方法。
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