JP2002331498A - 電磁コイル及びその作製方法、及びそれを用いた電磁アクチュエータ、光偏向器 - Google Patents

電磁コイル及びその作製方法、及びそれを用いた電磁アクチュエータ、光偏向器

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JP2002331498A
JP2002331498A JP2001139840A JP2001139840A JP2002331498A JP 2002331498 A JP2002331498 A JP 2002331498A JP 2001139840 A JP2001139840 A JP 2001139840A JP 2001139840 A JP2001139840 A JP 2001139840A JP 2002331498 A JP2002331498 A JP 2002331498A
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core
electromagnetic coil
coil
wiring
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Futoshi Hirose
太 廣瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】きわめて安価で、大きな電流を流すことが可能
となる電磁コイル及びその作製方法、及びそれを用いた
電磁アクチュエータ、光偏向器等を提供する。 【解決手段】基板に固定されているコアと、該コアを周
回している配線を備えた電磁コイルまたはその作製方法
において、前記基板に形成された溝に電極が埋め込ま
れ、該電極と前記コアを周回している配線とが電気的に
導通するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁コイル及びそ
の作製方法、及びそれを用いた電磁アクチュエータ、光
偏向器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、UV光で露光可能な厚膜レジスト
やLIGA法が開発され、高アスペクト比の構造体を作
製することが容易になっている。これにより、コアを基
板に対して平行に配置する電磁コイルが開発されてい
る。コアを基板に対して平行に配置することで、コイル
の基板への設置面積を少なくし、巻き数を多くしてい
る。電磁アクチュエータを小型化すると、その発生力が
小さくなるが、上記のコイルの巻き数を多くした電磁コ
イルを電磁アクチュエータに用いると大きな発生力が期
待できる。
【0003】電磁コイルを有する電磁アクチュエータを
半導体プロセスを用いて作製すると、固定子と可動子と
電磁コイルとを一括で作製でき、接合や接着をする工程
が不要であり、固定子と可動子と電磁コイルとを高精度
にアライメントすることができる。その典型的な電磁ア
クチュエータの作製方法に関する例を以下に示す。E.
J. O´Sullivanら(IBM J. RE
S. DEVELOP. VOL. 42 NO. 5
SEPTEMBER 1998)は図1に示す電磁ア
クチュエータを作製している。図1の電磁アクチュエー
タは6つのコア904及びコアを周回するコイル905
が基板に固定され、ロータ903が基板に対して相対的
に可動できるように支持されている。これらの構造は、
半導体プロセス技術で基板上に作製される。コイルとコ
アの間には絶縁体であるエポキシ樹脂(厚さ5〜7μ
m)が成膜されている。全体の寸法は□17mmであ
り、ロータ903の半径は2976μm、コアの材料は
パーマロイ、コアの幅は700μm、コイルの幅は60
μm、コイルのギャップは30μm、コア一つ当たりの
コイルの巻き数は108である。また、ロータ903と
コア904との空隙は5〜40μmである。この電磁ア
クチュエータはいずれか一つのコイル905に通電する
と、ロータ903の凸部がコアの端部に引き寄せられ
る。通電するコイルを連続的に、変えていくことで、ロ
ータを連続的に回転させることができる。
【0004】この電磁アクチュエータのコイル及びコア
の作製プロセスについて、図2の電磁アクチュエータの
断面図を用いて、以下に述べる。図2は図1中のA−
A’断面とB−B’断面を表している。 (a)シリコン基板901(酸化膜付)上にメッキのシ
ード電極(下)923としてチタン及び銅を成膜し、そ
の上にフォトレジスト(下)915をパターニングし、
それを型として銅メッキを行い、下配線920を形成す
る。 (b)フォトレジスト(下)915及びシード電極
(下)923を除去した後、エポキシ樹脂926を塗布
し、メッキにより形成された下配線920の高さに合わ
せて研磨し平坦化する。 (c)絶縁膜(下)911を成膜後、パターニングし、
その上にメッキのシード電極(中)924としてチタン
及び銅を成膜する。 (d)フォトレジスト(中)916をパターニングし、
それを型としてパーマロイメッキを行い、コア904及
び中配線921を形成する。 (e)フォトレジスト(中)916及びシード電極
(中)924を除去した後、エポキシ樹脂926を塗布
し、コア904の高さに合わせて研磨し平坦化する。 (f)絶縁膜(上)912を成膜及びパターニングし、
その上にメッキのシード電極(上)925としてチタン
及び銅を成膜する。その上に、フォトレジスト(上)9
17をパターニングし、それを型として銅メッキを行
い、上配線922を形成する。 (g)フォトレジスト(上)917及びシード電極
(上)925を除去する。
【0005】上記の様に、厚膜レジストを型として、メ
ッキを行い、得られた構造体を研磨することで、コアを
基板に平行に設置した電磁コイルを用いた電磁アクチュ
エータを作製することができる。
【0006】他の製法としては、以下のものが挙げられ
ている。B.Roggeら(TRANSDUCERS’
95・EUROSENSORSIX,74−B2,p3
20,1995)は、2層のLIGA法を用いて、アル
ミナ基板上に電磁アクチュエータを作製した。コイルと
コアとの空隙を構成するために、チタンの犠牲層(厚さ
5μm)を用いており、コイルは銅メッキの空中配線と
なっている。全体の寸法は4mm×2.3mm、コアの
材料はパーマロイ、コイルの巻き数は40、アクチュエ
ータの共振周波数は660Hzである。また、固定子と
可動子の空隙は30μmである。上記のように、LIG
A法を用い、犠牲層エッチングを行うことで、コアを基
板に平行に設置した電磁コイルを用いた電磁アクチュエ
ータを作製することができる。
【0007】以上のように、E.J.O’Sulliv
anらやB.Roggeらの方法により、コアを基板に
平行に配置することで、コイルの巻き数を多くでき、発
生力の大きい電磁アクチュエータを作製できる。また、
固定子と可動子と電磁コイルとを一括で作製すること
で、接合や接着をする工程無しで、固定子と可動子と電
磁コイルとを高精度にアライメントすることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電磁コ
イルを半導体プロセスを用いて基板上に作製し小型化し
た場合、所望の発生力を得る為に磁束を多く取り出すに
は、より大きな電流を流すことが必要となる。そのため
には、配線の断面のアスペクト比(縦横比)を大きくす
る等、配線の断面積を大きくすることが必要であり、ま
た配線が基板に接する面積を大きくすること等によって
放熱を良好にすることが必要となるが、上記従来例のも
のにおいては、これらの点についての改善がなされてお
らず、満足のいくものではなかった。
【0009】そこで、本発明は、上記従来のものにおけ
る課題を解決し、きわめて安価で、大きな電流を流すこ
とが可能となる電磁コイル及びその作製方法、及びそれ
を用いた電磁アクチュエータ、光偏向器等を提供するこ
とを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、次の(1)〜(15)のように構成した
電磁コイル及びその作製方法、及びそれを用いた電磁ア
クチュエータ、光偏向器を提供するものである。 (1)基板に固定されているコアと、該コアを周回して
いる配線を備えた電磁コイルにおいて、前記基板に形成
された溝に電極が埋め込まれ、該電極と前記コアを周回
している配線とが電気的に導通するように構成されてい
ることを特徴とする電磁コイル。 (2)前記基板が、シリコン基板であることを特徴とす
る上記(1)に記載の電磁コイル。 (3)前記基板に形成された溝は、該溝の断面形状が前
記コアが固定されている基板上面に対して逆三角形状を
有することを特徴とする上記(2)に記載の電磁コイ
ル。 (4)前記基板に形成された溝は、該溝の断面形状が前
記コアが固定されている基板上面に対して逆台形状を有
することを特徴とする上記(2)に記載の電磁コイル。 (5)前記基板に形成された溝は、該溝の断面形状が長
方形状であることを特徴とする上記(1)に記載の電磁
コイル。 (6)基板に固定されているコアを有し、該コアを周回
するように配線を設けた電磁コイルの作製方法におい
て、前記基板に溝を形成する工程と、前記溝に電極を形
成する工程と、前記電極上にコアを形成する工程と、前
記コア上に配線を形成する工程と、を少なくとも有する
ことを特徴とする電磁コイルの作製方法。 (7)前記基板に溝を形成する工程において、該基板に
シリコン基板を用い、該シリコン基板にアルカリ溶液に
よるエッチングで溝を形成することを特徴とする上記
(6)に記載の電磁コイルの作製方法。 (8)前記基板に溝を形成する工程において、該基板に
反応性イオンエッチングで溝を形成することを特徴とす
る上記(6)に記載の電磁コイルの作製方法。 (9)前記溝は、断面形状が基板上面に対して逆三角形
状または逆台形状に形成され、あるいは断面形状が長方
形状に形成されることを特徴とする上記(8)に記載の
電磁コイルの作製方法。 (10)前記電極上にコアを形成する工程において、前
記コアがメッキによって形成されることを特徴とする上
記(6)〜(8)のいずれかに記載の電磁コイルの作製
方法。 (11)前記溝に電極を形成する工程において、前記電
極がメッキによって形成されることを特徴とする上記
(6)〜(9)のいずれかに記載の電磁コイルの作製方
法。 (12)前記コア上に配線を形成する工程において、前
記配線がメッキによって形成されることを特徴とする上
記(6)〜(10)のいずれかに記載の電磁コイルの作
製方法。 (13)固定子と、該固定子に対して変位可能な可動子
と、該可動子を固定子に対して変位可能に支持する支持
手段と、を備えた電磁アクチュエータにおいて、前記固
定子または前記可動子の何れか一方が、上記(1)〜
(5)のいずれかに記載の電磁コイル、または上記
(6)〜(12)のいずれかに記載の電磁コイルの作製
方法で作製した電磁コイルを有することを特徴とする電
磁アクチュエータ。 (14)ミラー部を可動子によって可動するようにした
光偏向器において、前記可動子が上記(13)に記載の
電磁アクチュエータにおける可動子によって構成されて
いることを特徴とする光偏向器。 (15)レンズ部を可動子によって可動するようにした
光偏向器において、前記可動子が上記(13)に記載の
電磁アクチュエータにおける可動子によって構成されて
いることを特徴とする光偏向器。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態においては、
上記構成を適用して、基板上に溝を設け、溝に電極を埋
め込むようにすることによって、電極形成後も平坦性が
保たれ、後の工程を容易にすることができる。特に、絶
縁体を電極間に形成したり、研磨する工程が不要とな
り、コストダウンが見込める。また、電極が基板に接し
ている面積を、従来と比較して大きくすることができる
ため、放熱が良く、大きな電流を流すことが可能とな
る。また、基板にシリコン基板を用いることで、アルカ
リ溶液を用いたシリコン結晶面のエッチング速度差によ
る異方性エッチングを行うことができ、精度良く断面が
三角形状や台形状の溝を形成することが可能となる。従
って、これにより精度良く電極を形成することができ、
また、エッチングレートがドライエッチングと比較して
速いため、時間を短縮でき、コストダウンを図ることが
可能となる。また、反応性イオンエッチングを用いるこ
とで、精度良く、断面が長方形状の溝を形成することが
可能となる。また、溝に電極を埋め込むと、電極の線幅
に対して断面積を大きくすることができるため、大きな
電流を流すことが可能となる。
【0012】また、電磁コイルを基板上に作製すること
で、コイルとコアを精密に位置決めすることが可能とな
る。また、コアとコイルを一体形成する構成を採ること
で、これらを作製時に一括して作ることが可能となる。
また、組み立てを不要とすることができ、一度に大量に
作製することが可能となり、低コスト化を達成すること
ができる。また、メッキを用いることで、蒸着やスパッ
タリングと比較して、電極を厚く、高速に形成すること
が可能となる。また、基板にシリコン基板を用いること
で、アルカリ溶液を用いたシリコン結晶面のエッチング
速度差による異方性エッチングを行うことができ、精度
良く溝を形成することができる。また、反応性イオンエ
ッチングを用いることで、精度良く、溝を形成すること
ができる。また、メッキを用いてコアを形成すること
で、コアを厚く、高速に形成することができる。また、
パーマロイやニッケル等の強磁性体を形成することがで
きる。また、上記構成の電磁コイルを使用することで、
従来の電磁アクチュエータに比べて、作製プロセスが簡
単であり、低コストで提供することができ、また、大き
な発生力を得ることができる。
【0013】また、このような電磁コイルによる電磁ア
クチュエータを使用することで、ミラーとミラーに機械
的に接続された電磁アクチュエータからなる反射型光偏
向器を、半導体プロセスで作製することができ、作製プ
ロセスが簡単で、低コストな反射型光偏向器を実現する
ことができ、また、大きな偏向角を得ることができる。
また、このような電磁コイルによる電磁アクチュエータ
を使用することで、レンズとレンズに機械的に接続され
た電磁アクチュエータからなる透過型光偏向器を、半導
体プロセスで作製することができ、作製プロセスが簡単
で、低コストな透過型光偏向器を実現することができ、
また、従来の透過型光偏向器に比べて、大きな偏向角を
得ることができる。
【0014】以下に、図を用いて本発明の実施の形態に
おける電磁コイルの構成について説明する。図3は、本
実施の形態の電磁コイルの典型的な構成例である。図3
において、固定子102はコア104とコイル105と
から構成され、基板上に固定されている。電流源108
とコイル105は電気的に直列に接続されている。バネ
定数kのバネ107の片端は基板上に固定され、もう一
方は可動子103を弾性的に支持している。
【0015】コイル105は銅やアルミニウム等の低抵
抗な金属で構成され、コア104とは電気的に絶縁され
ている。またコア104はニッケル、鉄、パーマロイ等
の強磁性体から構成されている。電流源108から矢印
の方向にコイル105に電流を流すと、コイル105中
に矢印の方向に磁束が発生する。この磁束は、矢印で示
した方向に固定子102、エアギャップ、可動子10
3、エアギャップの順に磁気回路を周回し、可動子10
3が固定子102に相対的に引き寄せられる。このと
き、可動子の静的な変位xは、バネ力と発生力Fの釣り
合いから、バネのバネ定数がkであるから、 F=kx 数式1 の関係から求められる。
【0016】図4に固定子102の断面図を示す。
(a)は図3中のA−A’断面であり、(b)は図3中
のB−B’断面である。コイル105はコイル下配線1
20、コイル中配線121、コイル上配線122で構成
されている。基板101に長方形状の溝が構成され、そ
の上に絶縁層として、二酸化シリコン(絶縁層)113
が成膜され、その上に、メッキのシード電極(下)12
3及びコイル下配線120が構成されている。コイル下
配線120とコイル中配線121の間には絶縁膜(下)
111が構成され、コンタクトホールとメッキのシード
電極(中)124を通して、電気的に導通している。同
様に、コイル中配線121とコイル上配線122の間に
は絶縁膜(上)112が構成され、コンタクトホールと
メッキのシード電極(上)125を通して、電気的に導
通している。コイル下配線120の上側にはコイル下配
線120を横切るようにコア104が設置され、絶縁膜
(下)111によって、電気的に絶縁されている。中配
線121とコア104はエポキシ樹脂126によって電
気的に絶縁されている。
【0017】図5及び図6を用いて作製プロセスを説明
する。 (a)材料がシリコンである基板101に熱酸化炉等を
用いて、二酸化シリコン(マスク)110を1μm程度
成膜し、パターニングする(図5(a))。 (b)パターニングされた二酸化シリコン(マスク)1
10をエッチングマスクとして、誘導結合プラズマ反応
性イオンエッチングを用いて、基板101を20μm程
度エッチングする。さらに、エッチングマスクとして用
いた二酸化シリコン(マスク)110をフッ酸等で、除
去したあと、熱酸化炉等で、二酸化シリコン(絶縁層)
113を成膜する(図5(b))。 (c)電気メッキのシード電極(下)123として、チ
タンを50Å程度成膜した後、金を1000Å程度、蒸
着等で成膜する。その上にフォトレジスト(下)115
を成膜後、パターニングし、電気メッキのマスクとす
る。次に、銅メッキを行い、銅を20μm程度成膜し、
下配線120を形成する(図5(c))。 (d)フォトレジスト(下)115及びシード電極
(下)123を反応性イオンエッチングを用いて、除去
した後、ポリイミド等の絶縁膜(下)111を成膜し、
パターニングすることでコンタクトホールを形成する
(図5(d))。 (e)電気メッキのシード電極(中)124として、チ
タンを50Å程度成膜した後、金を1000Å程度、蒸
着等で成膜する。その上にフォトレジスト(中)116
を55μm程度成膜後、パターニングする。ここでは、
フォトレジスト(中)116に厚膜に適したフォトレジ
ストであるSU−8(MICROCHEMCORP.
製)を用いた(図5(e))。
【0018】(f)フォトレジスト(中)116を電気
メッキのマスクとして、パーマロイメッキを行い、コア
104及び中配線121としてパーマロイを50μm程
度成膜する。次に、フォトレジスト(中)116及びシ
ード電極(中)124を除去する(図6(f))。 (g)エポキシ樹脂126を中配線121とコア104
の高さに合わせて平坦に塗布し、その上にポリイミド等
の絶縁膜(上)112を成膜し、パターニングすること
でコンタクトホールを形成する(図6(g))。 (h)電気メッキのシード電極(上)125として、チ
タンを50Å程度成膜した後、金を1000Å程度、蒸
着等で成膜する。その上にフォトレジスト(上)117
を25μm程度成膜後、パターニングする。ここでは、
フォトレジスト(上)117に膜厚に適したフォトレジ
ストであるAZ P4620(Hoechst製)を用
いた。フォトレジスト(上)117を電気メッキのマス
クとして用いる。次に、銅メッキを行い、上配線122
として銅を20μm程度成膜する(図6(h))。 (i)フォトレジスト(上)117及びシード電極
(上)125を除去する(図6(i))。
【0019】
【実施例】以下に本発明の実施例について説明する。 [実施例1]図7は本発明の実施例1のリニアアクチュ
エータを説明する図である。図7において、固定子20
2はコア204とコイル205とから構成されている。
基板201の上には、固定子202と支持部206が固
定されている。可動子203は両端を平板バネ207で
保持されており、また、平板バネ207は、支持部20
6で保持されている。このように構成することにより、
可動子203は、基板201に対して平行移動自由に弾
性的に支持される。但し、コア204、可動子203、
平板バネ207、支持部206の高さは100μmであ
り、平板バネ207の幅は25μmである。
【0020】また、固定子202は両端がくし歯状にな
っており、可動子203と磁気的に接続されるように配
置されている。さらに、コア204にはコイル205が
周回している。コイル205と電流源208は直列に接
続されており、電流源208により、アクチュエータの
動作を制御する。但し、固定子202及び可動子203
のくし歯は、長さ200μm、幅25μm、くし歯間の
空隙25μmである。
【0021】図8に固定子202の断面図を示す。
(a)は図7中のA−A’断面であり、(b)は図7中
のB−B’断面であり、(c)は図7中のC−C’断面
である。コイル205はコイル下配線220、コイル中
配線221、コイル上配線222で構成されている。基
板201に長方形状のV型の溝が構成され、その上に絶
縁層として、二酸化シリコン(絶縁層)213が成膜さ
れ、その上に、メッキのシード電極(下)223及びコ
イル下配線220が構成されている。コイル下配線22
0とコイル中配線221の間には絶縁膜(下)211が
構成され、コンタクトホールとメッキのシード電極
(中)224を通して、電気的に導通している。同様
に、コイル中配線221とコイル上配線222の間には
絶縁膜(上)212が構成され、コンタクトホールとメ
ッキのシード電極(上)225を通して、電気的に導通
している。コイル下配線220の上側にはコイル下配線
220を横切るようにコア204が設置され、絶縁膜
(下)211によって、電気的に絶縁されている。中配
線221とコア204はエポキシ樹脂226によって電
気的に絶縁されている。
【0022】図9及び図10を用いて作製プロセスを説
明する。 (a)材料がシリコンである基板201に熱酸化炉等を
用いて、二酸化シリコン(マスク)210を1μm程度
成膜し、パターニングする(図9(a))。 (b)パターニングされた二酸化シリコン(マスク)2
10をエッチングマスクとして、アルカリ溶液であるテ
トラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液を用いて結
晶異方性エッチングを行い、基板201に深さ20μm
のV型の溝を形成する。さらに、エッチングマスクとし
て用いた二酸化シリコン(マスク)210をフッ酸等
で、除去したあと、熱酸化炉等で、二酸化シリコン(絶
縁層)213を成膜する。次に、裏面の二酸化シリコン
(絶縁層)213をパターニングし、基板に開口部を形
成するためのマスクとする(図9(b))。 (c)電気メッキのシード電極(下)223として、チ
タンを50Å程度成膜した後、金を1000Å程度、蒸
着等で成膜する。その上にフォトレジスト(下)215
を成膜後、パターニングし、電気メッキのマスクとす
る。次に、銅メッキを行い、銅を20μm程度成膜し、
下配線220を形成する(図9(c))。 (d)フォトレジスト(下)215及びシード電極
(下)223を反応性イオンエッチングを用いて、除去
した後、ポリイミド等の絶縁膜(下)211を成膜し、
パターニングすることでコンタクトホールを形成する
(図9(d))。 (e)電気メッキのシード電極(中)224として、チ
タンを50Å程度成膜した後、金を1000Å程度、蒸
着等で成膜する。その上にフォトレジスト(中)216
を55μm程度成膜後、パターニングする。ここでは、
フォトレジスト(中)216に厚膜に適したフォトレジ
ストであるSU−8(MICROCHEMCORP.
製)を用いた(図9(e))。
【0023】(f)フォトレジスト(中)216を電気
メッキのマスクとして、パーマロイメッキを行い、コア
204としてパーマロイを50μm程度成膜する。次
に、フォトレジスト(中)216及びシード電極(中)
224を除去する(図10(f))。 (g)エポキシ樹脂226を中配線221とコアの高さ
に合わせて平坦に塗布し、その上にポリイミド等の絶縁
膜(上)212を成膜し、パターニングすることでコン
タクトホールを形成する(図10(g))。 (h)電気メッキのシード電極(上)225として、チ
タンを50Å程度成膜した後、金を1000Å程度、蒸
着等で成膜する。その上にフォトレジスト(上)217
を25μm程度成膜後、パターニングする。ここでは、
フォトレジスト(上)217に膜厚に適したフォトレジ
ストであるAZ P4620(Hoechst製)を用
いた。フォトレジスト(上)217を電気メッキのマス
クとして用いる。次に、銅メッキを行い、上配線222
として銅を20μm程度成膜する(図10(h))。 (i)フォトレジスト(上)217及びシード電極
(上)225を除去する。次に、アルカリ溶液であるテ
トラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液を用いて、
裏面から結晶異方性エッチングを行い、基板201に開
口部を形成する。次に、裏面から反応性イオンエッチン
グを行い、二酸化シリコン(絶縁層)213にも開口部
を形成し、可動子203を支持部206のみで支えるよ
うにする。最後に露出しているエポキシ樹脂226を9
0℃に加熱したN−メチルピロリドンを用いて除去する
(図10(i))。
【0024】以上のように構成された本実施例の電磁ア
クチュエータは、固定子の凹凸部と前記可動子の凹凸部
とが互いに空隙を介して噛み合うように配置して構成す
ることで、アクチュエータに発生する力が、ギャップの
2乗に逆比例して減少することがなく、コイルに通電し
た電流による一定の条件によって決定することが可能と
なり、制御が極めて容易となる。
【0025】また、基板に設けられた溝の断面が三角形
状であるため、アルカリ溶液による異方性エッチングに
よって作製でき、精度良く溝及び下配線を形成すること
ができる。また、ドライエッチングに比べてエッチング
レートが速いため、短時間で作製でき、コストダウンが
見込める。また、下配線の断面積に対して、下配線が基
板に接している面積が大きいため、放熱が良く、大きな
電流を流すことができ、可動子の変位を大きくすること
ができる。
【0026】[実施例2]図11は本発明の実施例2の
リニアアクチュエータを説明する図である。図11にお
いて、固定子302は固定コア304bと固定コイル3
05bとから構成されている。基板301の上には、固
定子302と支持部306が固定されている。可動子3
03は両端を平板バネ307で保持されており、また、
平板バネ307は、支持部306で保持されている。こ
のように構成することにより、可動子303は、基板3
01に対して平行移動自由に弾性的に支持される。
【0027】また、固定子302は、可動子303と磁
気的に接続されるように配置されている。さらに、固定
コア304bには固定コイル305bが、可動コア30
4aには可動コイル305aが周回している。固定コイ
ル305b、可動コイル305a、電流源308は直列
に接続されており、電流源308により、アクチュエー
タの動作を制御する。断面形状及び作製プロセスは上記
の実施例1と同様である。
【0028】以上のように構成された本実施例の電磁ア
クチュエータは、可動子と固定子の両方で一つのトロイ
ダル型のコイルを形成し、磁束の漏れが少ないので、エ
ネルギー効率が良い。また、可動子及び固定子にコイル
及びコアを設けているので、コイルの巻数を多くでき、
発生力を大きくすることができる。
【0029】また、基板に設けられた溝の断面が三角形
状であるため、アルカリ溶液による異方性エッチングに
よって作製でき、精度良く溝及び下配線を形成すること
ができる。また、ドライエッチングに比べてエッチング
レートが速いため、短時間で作製でき、コストダウンが
見込める。また、下配線の断面積に対して、下配線が基
板に接している面積が大きいため、放熱が良く、大きな
電流を流すことができ、可動子の変位を大きくすること
ができる。
【0030】[実施例3]図12は、本発明の実施例3
の反射型光偏向器を説明する概略図である。本実施例の
反射型光偏向器は上記の実施例1の電磁アクチュエータ
を有している。ミラー411は、可動子403上に設置
されている。図13は、本実施例の動作を説明する図で
ある。図13において、412は、半導体レーザ、41
3は、レーザ光を示している。半導体レーザ412は、
レーザ光413がミラー411に当たるように配置され
ている。半導体レーザ412は、基板401上にあって
もよいし、他の場所にあっても構わない。コイル405
に通電すると可動子403が固定子402に引き寄せら
れる。図13(a)は、コイル405に通電していない
時の様子を示し、図13(b)は、コイル405に通電
している時の様子を示している。これらより、コイル4
05に通電することにより、レーザ光413の向きが変
わる様子がわかる。
【0031】基板に設けられた溝の断面が、三角形状で
あるため、アルカリ溶液による異方性エッチングによっ
て作製でき、反応性イオンエッチングに比べて、大幅に
時間を短縮でき、コストダウンを図ることができる。ま
た、下配線の断面積に対して、下配線が基板に接してい
る面積が大きいため、放熱が良く、大きな電流を流すこ
とができる。それゆえ、本発明の電磁アクチュエータを
用いることで、作製プロセスが簡単で、安価な、半導体
プロセス技術で作製することができる反射型光偏向器を
提供することができる。また、偏向角が大きい反射型光
偏向器を提供することができる。
【0032】[実施例4]図14は、本発明の実施例4
の透過型光偏向器を説明する概略図である。本実施例の
透過型光偏向器は上記の実施例2の電磁アクチュエータ
を有している。レンズ511は、可動子503上に設置
されている。図15は、本実施例の動作を説明する図で
ある。図15において、512は、半導体レーザ、51
3は、レーザ光を示している。半導体レーザ512は、
レーザ光513がレンズ511に当たるように配置され
ている。半導体レーザ512は、基板501上にあって
もよいし、他の場所にあっても構わない。可動コイル5
05a、固定コイル505bに通電すると可動子503
が固定子502から遠ざけられる。
【0033】図15(a)は、可動コイル505a、固
定コイル505bに通電していない時の様子を示し、図
15(b)は、可動コイル505a、固定コイル505
bに通電している時の様子を示している。これらより、
可動コイル505a、固定コイル505bに通電するこ
とにより、レーザ光513の向きが変わる様子がわか
る。基板に設けられた溝の断面が、三角形状であるた
め、アルカリ溶液による異方性エッチングによって作製
でき、反応性イオンエッチングに比べて、大幅に時間を
短縮でき、コストダウンを図ることができる。また、下
配線の断面積に対して、下配線が基板に接している面積
が大きいため、放熱が良く、大きな電流を流すことがで
きる。それゆえ、本発明の電磁アクチュエータを用いる
ことで、作製プロセスが簡単で、安価な、半導体プロセ
ス技術で作製することができる反射型光偏向器を提供す
ることができる。また、偏向角が大きい透過型光偏向器
を提供することができる。
【0034】[実施例5]図16は本発明の実施例5の
リニアアクチュエータを説明する図である。図16にお
いて、固定子602はコア604とコイル605とから
構成されている。基板601の上には、固定子602と
支持部606が固定されている。可動子603は両端を
平板バネ607で保持されており、また、平板バネ60
7は、支持部606で保持されている。このように構成
することにより、可動子603は、基板601に対して
平行移動自由に弾性的に支持される。また、固定子60
2は、可動子603と磁気的に接続されるように配置さ
れている。さらに、コア604にはコイル605が周回
している。コイル605、電流源608は直列に接続さ
れており、電流源608により、アクチュエータの動作
を制御する。
【0035】図17は図16中の固定子602のA−
A’断面である。基板601に複数の台形状の溝が構成
されている。基板601上に絶縁層として、二酸化シリ
コン(絶縁層)613が成膜され、その上に、メッキの
シード電極623、コイル605、コア604が構成さ
れている。コイル605はコア604を基板601に平
行に周回している。コイル605及び基板601上には
絶縁膜611が構成され、コア604と電気的に絶縁さ
れている。
【0036】以上のように構成された本実施例のリニア
アクチュエータは、基板に設けられた溝の断面が台形状
であるため、アルカリ溶液による異方性エッチングによ
って作製でき、精度良く溝及び配線を形成することがで
きる。また、ドライエッチングに比べてエッチングレー
トが速いため、短時間で作製でき、コストダウンが見込
める。また、配線の断面積に対して、配線が基板に接し
ている面積が大きいため、放熱が良く、大きな電流を流
すことができ、可動子の変位を大きくすることができ
る。
【0037】
【発明の効果】以上に説明したとおり、本発明によれ
ば、きわめて安価で、大きな電流を流すことが可能とな
る電磁コイル、あるいは作製プロセスが簡単であり、低
コスト化が可能となる電磁コイルの作製方法を実現する
ことができる。また、このような電磁コイルを使用する
ことで、非常に安価で、発生力が大きい電磁アクチュエ
ータを提供することができ、また、この電磁アクチュエ
ータを使用することで、非常に安価で、偏向角が大きい
光偏向器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術の電磁アクチュエータを説明する図で
ある。
【図2】従来技術の電磁アクチュエータの作製プロセス
を説明する図である。
【図3】本発明の実施の形態における電磁コイルの構成
例を説明する図である。
【図4】本発明の実施の形態における固定子の断面図で
ある。
【図5】本発明の実施の形態における固定子の作製プロ
セスを説明する図である。
【図6】本発明の実施の形態における図5に続く固定子
の作製プロセスを説明する図である。
【図7】本発明の実施例1におけるリニアアクチュエー
タを説明する図である。
【図8】本発明の実施例1における固定子の断面図であ
る。
【図9】本発明の実施例1における固定子の作製プロセ
スを説明する図である。
【図10】本発明の実施例1における図9に続く固定子
の作製プロセスを説明する図である。
【図11】本発明の実施例2におけるリニアアクチュエ
ータを説明する図である。
【図12】本発明の実施例3における反射型光偏向器を
説明する図である。
【図13】本発明の実施例3における反射型光偏向器の
動作を説明する図である。
【図14】本発明の実施例4における透過型光偏向器を
説明する図である。
【図15】本発明の実施例4における透過型光偏向器の
動作を説明する図である。
【図16】本発明の実施例5におけるリニアアクチュエ
ータを説明する図である。
【図17】本発明の実施例5における固定子の断面図で
ある。
【符号の説明】
101、201、301、401、601、901:基
板 102、202、302、402、502、602:固
定子 103、203、303、403、503、603:可
動子 304a:可動コア 304b:固定コア 305a、505a:可動コイル 305b、505b:固定コイル 104、204、604、904:コア 105、205、405、605、905:コイル 206、306、606:支持部 207、307、607:平板バネ 107:バネ 108、208、308、608:電流源 123、223、923:シード電極(下) 124、224、924:シード電極(中) 125、225、925:シード電極(上) 623:シード電極 115、215、915:フォトレジスト(下) 116、216、916:フォトレジスト(中) 117、217、917:フォトレジスト(上) 120、220、920:下配線 121、221、921:中配線 122、222、922:上配線 111、211、911:絶縁膜(下) 112、212、912:絶縁膜(上) 611:絶縁膜 126、226、926:エポキシ樹脂 411:ミラー 412、512:半導体レーザ 413、513:レーザ光 511:レンズ 903:ロータ 110、210:二酸化シリコン(マスク) 113、213、613:二酸化シリコン(絶縁層)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01F 7/126 H01F 7/16 E 7/16 K

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板に固定されているコアと、該コアを周
    回している配線を備えた電磁コイルにおいて、 前記基板に形成された溝に電極が埋め込まれ、該電極と
    前記コアを周回している配線とが電気的に導通するよう
    に構成されていることを特徴とする電磁コイル。
  2. 【請求項2】前記基板が、シリコン基板であることを特
    徴とする請求項1に記載の電磁コイル。
  3. 【請求項3】前記基板に形成された溝は、該溝の断面形
    状が前記コアが固定されている基板上面に対して逆三角
    形状を有することを特徴とする請求項2に記載の電磁コ
    イル。
  4. 【請求項4】前記基板に形成された溝は、該溝の断面形
    状が前記コアが固定されている基板上面に対して逆台形
    状を有することを特徴とする請求項2に記載の電磁コイ
    ル。
  5. 【請求項5】前記基板に形成された溝は、該溝の断面形
    状が長方形状であることを特徴とする請求項1に記載の
    電磁コイル。
  6. 【請求項6】基板に固定されているコアを有し、該コア
    を周回するように配線を設けた電磁コイルの作製方法に
    おいて、 前記基板に溝を形成する工程と、 前記溝に電極を形成する工程と、 前記電極上にコアを形成する工程と、 前記コア上に配線を形成する工程と、 を少なくとも有することを特徴とする電磁コイルの作製
    方法。
  7. 【請求項7】前記基板に溝を形成する工程において、該
    基板にシリコン基板を用い、該シリコン基板にアルカリ
    溶液によるエッチングで溝を形成することを特徴とする
    請求項6に記載の電磁コイルの作製方法。
  8. 【請求項8】前記基板に溝を形成する工程において、該
    基板に反応性イオンエッチングで溝を形成することを特
    徴とする請求項6に記載の電磁コイルの作製方法。
  9. 【請求項9】前記溝は、断面形状が基板上面に対して逆
    三角形状または逆台形状に形成され、あるいは断面形状
    が長方形状に形成されることを特徴とする請求項8に記
    載の電磁コイルの作製方法。
  10. 【請求項10】前記電極上にコアを形成する工程におい
    て、前記コアがメッキによって形成されることを特徴と
    する請求項6〜8のいずれか1項に記載の電磁コイルの
    作製方法。
  11. 【請求項11】前記溝に電極を形成する工程において、
    前記電極がメッキによって形成されることを特徴とする
    請求項6〜9のいずれか1項に記載の電磁コイルの作製
    方法。
  12. 【請求項12】前記コア上に配線を形成する工程におい
    て、前記配線がメッキによって形成されることを特徴と
    する請求項6〜10のいずれか1項に記載の電磁コイル
    の作製方法。
  13. 【請求項13】固定子と、該固定子に対して変位可能な
    可動子と、該可動子を固定子に対して変位可能に支持す
    る支持手段と、を備えた電磁アクチュエータにおいて、 前記固定子または前記可動子の何れか一方が、請求項1
    〜5のいずれか1項に記載の電磁コイル、または請求項
    6〜12のいずれか1項に記載の電磁コイルの作製方法
    で作製した電磁コイルを有することを特徴とする電磁ア
    クチュエータ。
  14. 【請求項14】ミラー部を可動子によって可動するよう
    にした光偏向器において、前記可動子が請求項13に記
    載の電磁アクチュエータにおける可動子によって構成さ
    れていることを特徴とする光偏向器。
  15. 【請求項15】レンズ部を可動子によって可動するよう
    にした光偏向器において、前記可動子が請求項13に記
    載の電磁アクチュエータにおける可動子によって構成さ
    れていることを特徴とする光偏向器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2750177A3 (en) * 2006-09-26 2014-10-22 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Formation of through-wafer electrical interconnections and other structures using a thin dielectric membrane

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2750177A3 (en) * 2006-09-26 2014-10-22 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Formation of through-wafer electrical interconnections and other structures using a thin dielectric membrane

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