JP2002331269A - すぐれた外観を有する複合塗膜 - Google Patents

すぐれた外観を有する複合塗膜

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JP2002331269A
JP2002331269A JP2001139473A JP2001139473A JP2002331269A JP 2002331269 A JP2002331269 A JP 2002331269A JP 2001139473 A JP2001139473 A JP 2001139473A JP 2001139473 A JP2001139473 A JP 2001139473A JP 2002331269 A JP2002331269 A JP 2002331269A
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Japan
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coat layer
coating film
top coat
composite coating
base coat
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JP2001139473A
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Toshiharu Idei
俊治 出井
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Tayca Corp
Original Assignee
Tayca Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソリッドカラーベースコート層と、その上の
トップコート層からなる複合塗膜において塗膜全体の質
感を向上させ、同時にベースコート層が酸化チタン顔料
で着色されている場合塗膜の鮮映性の向上を図る。 【解決手段】 基材表面上に形成されたソリッドカラー
ベースコート層と、その上に形成されたトップコート層
よりなり、該トップコート層が平均粒子径0.1μm以
下の微粒子酸化亜鉛を含んでいることを特徴とするすぐ
れた外観を有する複合塗膜。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【背景技術】本発明はすぐれた外観を有する複合塗膜、
特にソリッドカラーベースコート層とその上のトップコ
ート層よりなる複合塗膜に関する。
【0002】外観を重視する物体、例えば自動車ボディ
をソリッドカラーで塗装した場合、塗料はメタリック顔
料以外の隠蔽力の高い顔料例えば酸化チタン顔料を含ん
でいるので、光の大部分は塗膜表面で反射され、そのた
め厚膜感、重量感あるいは肉持ち感などと呼ばれる質感
に乏しい外観を与える。そのような質感はソリッドカラ
ー塗膜層の上に透明なトップコート層を形成することに
よって得られるであろうが、満足な質感を得るのに必要
な膜厚とするためには1回の塗装では不十分であり、2
回以上の塗装を必要とする。
【0003】特許第2540468号には酸化チタン顔
料で着色したソリッドカラー層をベースコート層とし、
その上に微粒子酸化チタンを含むトップコート層を形成
することにより、厚膜感、重量感、陶器感に富む複合塗
膜が得られることが開示されている。酸化チタン顔料は
一般にその平均粒子径は0.2〜0.3μmの範囲内に
あり、周知のように隠蔽力の高い白色顔料である。これ
に対し微粒子酸化チタンの平均粒子径は0.1μm以下
であり、可視光に対して殆ど透明である。しかしながら
両者の屈折率は殆ど同じであるから、前記の質感は得ら
れても塗膜全体の鮮映性は満足でなかった。
【0004】本発明は質感および鮮映性の両方において
すぐれた外観を有する複合塗膜を提供する。
【0005】
【本発明の開示】本発明は、基材表面上に形成されたソ
リッドカラーベースコート層と、その上に形成されたト
ップコート層よりなり、該トップコート層が平均粒子径
0.1μm以下の微粒子酸化亜鉛を含んでいることを特
徴とするすぐれた外観を有する複合塗膜を提供する。
【0006】トップコート層中の微粒子酸化亜鉛の含有
量は、樹脂固形分100重量部あたり5〜100重量部
の範囲であることが好ましい。
【0007】ベースコート層が酸化チタン顔料で着色さ
れている場合に特に満足な鮮映性が得られるが、他の着
色顔料を含んでいる場合でも塗膜全体の質感を向上させ
ることができる。
【0008】
【好ましい実施態様】平均粒子径0.1μm以下の微粒
子酸化亜鉛は微粒子酸化チタンと同様に紫外域の光は透
過させないが、可視光に対しては殆ど透明である。しか
しながら屈折率は酸化チタンの2.7に対し1.9と低
い。微粒子酸化亜鉛は市販されており、例えば本出願人
からMZ−505M、MZ−3055、MZ−707S
等の製品コードをもって入手可能である。市販品の多く
は酸化亜鉛の表面活性を抑制する被覆が施されている。
市販品のうち平均粒子径が0.01〜0.10μm,特
に0.02〜0.07μmの範囲にあるものが好まし
い。
【0009】トップコート層を形成する塗料(トップコ
ート塗料)は、上の微粒子酸化亜鉛を前記した割合で含
むことを除いて慣用のもので良い。トップコート塗料は
通常フィルム形成性樹脂と溶剤もしくは分散媒と他の慣
用の添加剤を含んだクリヤー塗料である。使用される樹
脂としては、耐候性にすぐれたアクリル樹脂およびシリ
コーン変性アクリル樹脂が多用されるがこれに限らな
い。また塗膜硬化のメカニズムとして常乾型と焼付け型
とがあるが、そのどちらのタイプも可能である。しかし
ながらメラミン樹脂などの外部架橋剤を使用する熱硬化
タイプのトップコート塗料に仕上げるのが好ましい。
【0010】ベースコート塗料の組成、製造方法も慣用
のものでよい。一般にこの塗料は、フィルム形成性樹
脂、着色顔料、溶剤もしくは分散媒および慣用の塗料添
加剤を含む。樹脂はアクリル樹脂、エポキシ樹脂、アル
キド樹脂、オイルフリーポリエステル樹脂、ポリウレタ
ン樹脂など多種類の樹脂の中から選ぶことができ、通常
はメラミン樹脂などの外部架橋剤を使用する熱硬化型で
ある。着色顔料は酸化チタン顔料のほか、カーボンブラ
ック、酸化鉄、各種レーキ顔料など所望の色彩に応じて
適宜選択して用いる。
【0011】複合塗膜の形成は、被塗物となる基材の表
面に、場合によりプライマーを塗装した後ベースコート
を塗装し、次いでトップコートを塗装する。塗装方法も
任意である。ベースコートおよびトップコートが共に熱
硬化型の場合、両者を別々に硬化させる2コート2ベー
クでも、未硬化の塗膜を同時に硬化させる2コート1ベ
ークも可能である。またはベースコートに水性タイプを
使用し、トップコートに溶剤型塗料を使用することも可
能である。
【0012】ベースコートの乾燥膜厚は一般に20〜4
0μmとし、トップコートの乾燥膜厚は10〜40μm
とするのが好ましい。トップコートが微粒子酸化亜鉛を
含んでいる場合は、同じ乾燥膜厚で比較してこれを含ま
ない場合に比較して一層厚膜感、重量感、肉持ち感など
の質感に富んだ外観が得られる。
【0013】
【実施例】以下の実施例および比較例は、微粒子酸化亜
鉛による外観向上効果を評価するための複合塗膜のモデ
ルとして与えられたものである。なお、実施例に用いた
微粒子酸化亜鉛は、それぞれ酸化亜鉛重量を基準とし
て、SiO2 として15%の水和酸化ケイ素およびAl
2 3 として6%の水和酸化アルミニウムで被覆された
平均粒子径0.03μmの被覆微粒子酸化亜鉛である。
【0014】 実施例 ベースコート塗料: 酸化チタン顔料(平均粒子径0.27μm) 16重量部 アクリル樹脂(固形分50%) 32重量部 溶剤(トエルン/キシレン/酢酸エチル/ブチルセロソルブ 48重量部 =5/2/2/1)
【0015】上記成分にφ0.8mmのジルコンビーズ
500gを加え、ペイントシェーカーで2時間分散し、
これに上記樹脂と溶剤よりなるワニス(樹脂/溶剤=1
/3)の適量を加え、酸化チタン顔料濃度が15PHR
となるように調整し、ペイントシェーカーで5分間混合
し、ベースコート塗料とした。
【0016】トップコート塗料: 微粒子酸化亜鉛 16重量部 アクリル樹脂(固形分50%) 32重量部 溶剤(上に同じ) 48重量部
【0017】上記成分をベースコート塗料の場合と同じ
方法でペイントシェーカーで2時間分散し、これに上記
樹脂と溶剤よりなるワニス(樹脂/溶剤=1/3)の適
量を加えて微粒子酸化亜鉛濃度が15PHRとなるよう
に調整し、ペイントシェーカーで5分間混合し、トップ
コート塗料とした。
【0018】外観評価テストパネルの作成:膜厚50μ
mのペットフィルムに、ベースコート塗料を乾燥膜厚3
0μmになるようにバーコーターを用いて塗装し、80
℃のオーブンで2時間乾燥後、トップコート塗料を同様
に乾燥膜厚30μmになるように塗装し、同様に乾燥し
てテストパネルを作成した。
【0019】比較例 実施例のトップコート塗料中の微粒子酸化亜鉛を同量の
微粒子酸化チタン(平均粒子径0.03μm)に置き換
えた以外は、実施例と同じ操作によって比較例パネルを
作成した。
【0020】外観評価:実施例および比較例のテストパ
ネルについて肉眼で外観を評価し、表1に示す結果を得
た。
【0021】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材表面上に形成されたソリッドカラーベ
    ースコート層と、その上に形成されたトップコート層よ
    りなり、該トップコート層が平均粒子径0.1μm以下
    の微粒子酸化亜鉛を含んでいることを特徴とするすぐれ
    た外観を有する複合塗膜。
  2. 【請求項2】前記トップコート層は樹脂固形分100重
    量部あたり、5〜100重量部の微粒子酸化亜鉛を含有
    する請求項1の複合塗膜。
  3. 【請求項3】前記ベースコート層は酸化チタン顔料で着
    色されている請求項1または2の複合塗膜。
JP2001139473A 2001-05-10 2001-05-10 すぐれた外観を有する複合塗膜 Pending JP2002331269A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007247279A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Dyflex Corp 既存外装タイル壁面の補修方法

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JP2007247279A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Dyflex Corp 既存外装タイル壁面の補修方法

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