JP2002331264A - 塗料自動供給式刷毛装置 - Google Patents

塗料自動供給式刷毛装置

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JP2002331264A
JP2002331264A JP2001140781A JP2001140781A JP2002331264A JP 2002331264 A JP2002331264 A JP 2002331264A JP 2001140781 A JP2001140781 A JP 2001140781A JP 2001140781 A JP2001140781 A JP 2001140781A JP 2002331264 A JP2002331264 A JP 2002331264A
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brush
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Kazuhiro Takaishi
和浩 高石
Kiyohiro Hasegawa
清廣 長谷川
Michio Kubota
道夫 久保田
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Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
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KUBOTA TOSO KK
Tokyo Electric Power Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主として鉄塔を塗装する際に使用するもの
で、刷毛の内側に配したノズルから加圧された塗料を吐
出させることで、刷毛自身に塗料を自動的に供給する塗
料自動供給式刷毛装置を提供する。 【解決手段】 塗料を高所作業場に揚上させるエアレス
装置3により塗料を分岐バルブ30に送り込み、この分
岐バルブ30を介して複数の作業者が所持する各刷毛6
の内側に臨ませたノズル7に塗料を圧送する。分岐バル
ブ30は、複数の刷毛装置における各ノズル7に接続す
る複数の分岐接続口31a,31b,31c…31hを
有している。また、分岐バルブ30は、各分岐接続口3
1a,31b,31c…31hに連通したバルブ室内を
清掃可能にすべく、ネジ蓋33によって閉止可能な掃除
用孔部34を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として鉄塔を塗
装する際に使用するもので、刷毛の内側に配したノズル
から加圧された塗料を吐出させることで、刷毛自身に塗
料を自動的に供給する塗料自動供給式刷毛装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来における塗料自動供給式刷毛装置と
しては、例えば図6に示す機構のものがある。この装置
は、塗料タンク内の塗料を加圧器により加圧してから元
バルブを予め開いておき、約10m程度の長さのホース
104先端に取り付けた手元バルブ105を開弁させ
る。そして、刷毛106の内側に臨ませた5本のノズル
107から加圧した塗料を吐出させることで、刷毛10
6の内側から刷毛106自身に塗料を自動的に供給する
のである。このとき、手元バルブ105の操作ボタンを
所定時間だけ押圧することでバルブが開弁し、ノズル1
07から所定量の塗料を吐出させるのである。
【0003】この塗料自動供給式刷毛装置は、例えば外
径約5mm×内径約2mmの5本のノズル107から塗
料を吐出させたり、両端のノズル107を塞いで3本の
ノズル107から塗料を吐出させるものである。また、
両端のノズル107を塞いだ状態で3本のノズル107
にポリエチレンチューブを接続し、刷毛106の先端部
までの距離が約20mmとなるようノズル107を延ば
したり、1本のノズル107から塗料を吐出させるもの
もある。この他、ノズル107にフッ素ゴムホースを接
続し、刷毛106の先端部までの距離が約20mm以内
となるようにしたものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来例によれば、ノズル107自体が外径約5mm×
内径約2mmというパイプ状のものであるため、1本の
ノズル107では、塗料が均等に刷毛全体に付着しない
事態が生じていた。すなわち、刷毛106全体に塗料を
均等に付着させるためには、上記したように5本のノズ
ル107から加圧された塗料を吐出させる必要があった
のである。また、刷毛106のしなりが大きいと溜まっ
ている低粘度の塗料が垂れ落ちてしまい、塗装作業を円
滑に進行することができなかった。さらに、装置全体の
構造が複雑であり、その製造コストが高くなっていた。
加えて、塗料の溜まり具合や塗装される部材の大きさに
応じて刷毛106のしなりや向きを変えて塗装をする必
要があり、塗装作業が煩雑化することで、作業効率が著
しく劣っていた。この他、一度に大量の塗料が刷毛10
6に付着するので、刷毛106全体が硬化し易くなり、
所定時間が経過すると次回の作業にかかれない等の種々
の弊害が生じていた。
【0005】また、塗料を高所作業場に揚上させるエア
レス装置により、高所に設置した分岐バルブを介して、
複数の作業者が所持する各刷毛の内側に臨ませたノズル
に塗料を圧送する装置が存在したが、この分岐バルブ
は、分岐接続口の数が少なく、塗料の供給が少人数の塗
装作業者に限定されてしまい、作業効率が悪かった。
【0006】さらに、長尺な握力式レバーと、長尺なグ
リップ部と、握力式レバーを覆う長尺な保護枠部を備え
た刷毛装置が存在したが、刷毛装置全体が嵩張ってしま
い、塗装作業において邪魔な存在となっていた。
【0007】そこで本発明は、叙上のような従来存した
問題点に鑑み創案されたもので、1本のノズルを使用し
た簡易な構成により、刷毛全体に塗料を均等に付着させ
ることが可能で、刷毛のしなりが大きくても溜まってい
る低粘度の塗料が垂れ落ちてしまう虞れがなく、しかも
塗料の付着による刷毛全体の硬化を極力防止して、作業
効率を著しく向上させた塗料自動供給式刷毛装置を提供
するものである。
【0008】また、従来の刷毛装置に比べて装置自体を
コンパクトに形成し、しかも分岐バルブにより塗料の供
給ラインを増やして、多人数による同時作業を可能とし
て作業効率を著しく向上させたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、本発明にあっ
ては、刷毛の内側に臨ませたノズルから加圧された塗料
を吐出させることで、刷毛の内側から刷毛自身に塗料を
自動供給する塗料自動供給式刷毛装置において、このノ
ズルは、ノズル先端に向けて次第に縮径したノズル頭部
を有し、ノズル頭部の周側面に、塗料を細かい霧状に吐
出させる複数のノズル小孔を設けたことで、上述した課
題を解決した。
【0010】また、ノズル頭部は、鋭角または鈍角の頂
部を有する円錐型、あるいは半球型に形成したことで、
同じく上述した課題を解決した。
【0011】さらに、ノズル小孔は、この孔形状を円形
・楕円形・長円形・スリット形・三角形等に形成したこ
とで、同じく上述した課題を解決した。
【0012】また、ノズル頭部は、刷毛中央の付け根部
分より刷毛の内部に若干突出していることで、同じく上
述した課題を解決した。
【0013】加えて、塗料を高所作業場に揚上させるエ
アレス装置により塗料を分岐バルブに送り込み、この分
岐バルブを介して複数の作業者が所持する各刷毛の内側
に臨ませたノズルに塗料を圧送することで、同じく上述
した課題を解決した。
【0014】また、分岐バルブは、複数の刷毛装置にお
ける各ノズルに接続する複数の分岐接続口を有すること
で、同じく上述した課題を解決した。
【0015】この他、分岐バルブは、4個以上の分岐接
続口を有することで、同じく上述した課題を解決した。
【0016】また、分岐バルブは、各分岐接続口に連通
したバルブ室内を清掃可能にすべく、ネジ蓋によって閉
止可能な掃除用孔部を有することで、同じく上述した課
題を解決した。
【0017】一方、ノズルは、ノズルと手元バルブとの
間に介設した握力式レバーの圧縮操作により手元バルブ
を開弁させ、加圧された塗料を刷毛内に吐出させること
で、同じく上述した課題を解決した。
【0018】また、握力式レバーは、指1本引きもしく
は指2本引きの引金式構造としたことで、同じく上述し
た課題を解決した。
【0019】さらに、握力式レバーは、短尺なグリップ
部に隣合って設けられており、このグリップ部内に、分
岐バルブの分岐接続口とノズルとを接続するホースを導
入したことで、同じく上述した課題を解決した。
【0020】また、握力式レバーは、手元バルブを閉弁
状態もしくは開弁状態に維持するよう、自身を仮固定す
るストッパー部を有することで、同じく上述した課題を
解決した。
【0021】本発明に係る塗料自動供給式刷毛装置は、
刷毛の内側に臨ませたノズルにおけるノズル頭部の周側
面に設けた複数のノズル小孔が、塗料を細かい噴霧状に
吐出させ、刷毛全体に塗料を均等に付着させることか
ら、粘度の高い塗料であってもその仕上がり面に塗装斑
等を生じさせない。
【0022】また、鋭角または鈍角の頂部を有する円錐
型、あるいは半球型に形成したノズル頭部は、刷毛全体
に向けて塗料を均等に吐出させる。
【0023】さらに、孔形状を円形・楕円形・長円形・
スリット形・三角形等に形成したノズル小孔は、刷毛全
体に向けて勢い良く塗料を噴霧状に吐出させ、刷毛全体
に塗料を均等に付着させる。
【0024】また、刷毛中央の付け根部分より刷毛の内
部に若干突出させたノズル頭部は、刷毛全体に塗料を効
率良く付着させる。
【0025】加えて、分岐接続口を有する分岐バルブに
より、複数の刷毛装置に塗料を圧送でき、多人数による
同時作業が可能となって作業効率を向上させている。
【0026】また、ノズルと手元バルブとの間に介設し
た握力式レバーは、これを圧縮操作することで手元バル
ブを開弁させ、加圧された塗料を所定の量だけ刷毛内に
吐出させる。
【0027】この他、握力式レバーに設けたストッパー
部は、手元バルブが閉弁状態となるように仮固定したと
きは、ノズルからの不用意な塗料の吐出を防止する。ま
た、手元バルブが開弁状態となるようにストッパー部を
仮固定したときは、塗料が噴出した状態における継続的
・連続的な塗装作業を可能とする。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図3を参照して、
本発明の第1の実施の形態について説明する。この塗料
自動供給式刷毛装置は、図1に示すように、塗料タンク
1内の高粘度の塗料を加圧器2により加圧してから、エ
アレス装置3により高所作業場まで塗料を揚上する。そ
して、高所作業場に設置している分岐バルブ30を介し
て、複数の作業者が所持しているそれぞれの刷毛6の内
側に臨ませたノズル7に塗料を圧送するものである。そ
して、分岐バルブ30に接続しているホース4の先端に
取り付けた刷毛装置本体Pの手元バルブ5を開弁させ
て、刷毛6の内側に臨ませた1本のノズル7から加圧さ
れた塗料を吐出させることで、刷毛6の内側から刷毛6
自身に塗料を自動供給するものである。このとき、刷毛
装置本体Pの後述する握力式レバー8を所定時間だけ圧
縮操作することで手元バルブ5が開弁し、ノズル7から
所定重量の塗料を吐出させている。
【0029】すなわち、刷毛装置本体Pは、図2に示す
ように、加圧された塗料を吐出させて刷毛6の内側から
刷毛6自身に塗料を自動供給するため、刷毛6の内側に
ノズル7を臨ませている。このノズル7は、図3に示す
ように、ノズル7の先端に向けて次第に縮径したノズル
頭部7Aを有し、ノズル頭部7Aの周側面には、塗料を
細かい霧状に吐出させる複数の、例えば4個のノズル小
孔7Bを設けている。尚、塗料タンク1と加圧器2とを
一組にして肩掛式タイプに構成しても良いし、また、ホ
ース4自体を約10m程度の長さにし、塗料タンク1と
加圧器2とを、刷毛装置本体Pから離れた位置に設置し
ても良い。
【0030】塗料を吐出させるノズル7のノズル頭部7
Aは、図3に示すように、例えば鋭角頂点の円錐形(a
参照)、鈍角頂点の円錐形(b参照)、あるいは半球型
(c参照)に形成している。また、ノズル頭部7Aの周
側面には、塗料を吐出させる複数のノズル小孔7Bを設
けている。このノズル小孔7Bの孔形状は、例えば円形
・楕円形・長円形・スリット形・三角形等に形成してい
る。そして、ノズル頭部7Aは、図2に示すように、刷
毛6中央の付け根部分より刷毛6の内部に、約5mm程
度突出している。
【0031】そして、刷毛装置本体Pは、図2に示すよ
うに、ノズル7と手元バルブ5との間に介設した握力式
レバー8の圧縮操作により、手元バルブ5を開弁させ、
加圧された塗料を刷毛6内に吐出させて塗装作業を行な
うようにしている。すなわち、刷毛装置本体Pのグリッ
プ部9内に通したホース4の先端開口部にシリンダー1
2の開口部を連通させ、このシリンダー12内に配した
ピストン型の弁座13が、弁バネ15を介してホース4
の先端開口部を常時閉塞するように付勢配置されてい
る。そして、手元バルブ5の筐体外壁面に握力式レバー
8が揺動可能に枢着され、この握力式レバー8と弁座1
3とをアーム部14により連繋している。したがって、
握力式レバー8をグリップ9側に圧縮操作することで、
弁座13は弁バネ15に抗して手元バルブ5の基端寄り
に押し込まれる。その結果、ホース4の先端開口部が開
放されて、加圧された塗料がシリンダー12内を通って
ノズル7のノズル小孔7Bから吐出されるのである。ま
た、グリップ部9とノズル7との間には、握力式レバー
8を覆うようにして保護枠部10を架設している。さら
に、握力式レバー8は、レバー8自身を仮固定する、例
えば回転フック型のストッパー部11を備えている。こ
のストッパー部11により、レバー8を手元バルブ5が
閉弁状態となるように仮固定したときは、ノズル7から
の不用意な塗料の吐出を確実に防止する。また、ストッ
パー部11により、手元バルブ5が開弁状態となるよう
にレバー部8を仮固定したときは、塗料が噴出した状態
における継続的・連続的な塗装作業を可能とする。
【0032】次に、上述した本発明の第1の実施の形態
について、使用の一例を説明する。例えば、鉄塔を塗装
する場合には、まず鉄塔の周囲に塗料飛散防護用のメッ
シュシートを張る。そして、鉄塔の約10m間隔毎に区
画棒を設け、そこに取り付けた中継用の加圧切換弁(図
示せず)等を介して約10m程度の長さのホース4を接
続し、このホース4の先端に刷毛装置本体Pを取り付け
る。作業に入る前には、加圧器2とエアレス装置3に設
置された分岐バルブ30の絞り具合により、刷毛装置本
体Pの塗料吐出量を調節しておき、作業を開始したとき
はその状態のまま刷毛6側の手元バルブ5を開閉操作す
ることにより、塗装作業が行なわれる。このとき塗料
は、エアレス装置3により、高所作業場に設置された分
岐バルブ30に圧送される。そして、この分岐バルブ3
0を介して、複数の作業者が所持しているそれぞれの刷
毛6の内側に臨ませたノズル7に塗料が圧送される。こ
の塗料は、ノズル小孔7Bから細かい噴霧状となって吐
出し、刷毛6の全体に塗料が均等に付着した状態で鉄塔
の塗装が行なわれる。
【0033】また、手元バルブ5の開閉は、握力式レバ
ー8の圧縮操作により行なわれる。すなわち、握力式レ
バー8の操作により、一定の塗料の吐出量を保持したま
ま塗装作業の開始と中断が可能となる。この際、ストッ
パー部11により、手元バルブ5の開弁状態・閉弁状態
を確実に維持できる。尚、刷毛6を使用しないとき、例
えば作業者が鉄塔の昇り降りをする際には、塗装作業者
自身が腰に付けているホルスター型のホルダー(図示せ
ず)等に刷毛6を収納するものである。
【0034】次に、図4・図5を参照して、本発明の第
2の実施の形態について説明する。この塗料自動供給式
刷毛装置は、図4に示すように、塗料タンク1内の高粘
度の塗料を加圧器2により加圧してから、エアレス装置
3により高所作業場まで塗料を揚上する。そして、高所
作業場に設置している分岐バルブ30を介して、複数の
作業者が所持しているそれぞれの刷毛6の内側に臨ませ
たノズル7に塗料を圧送するものであるが、特に、より
多くの作業者による同時塗装を可能としている。
【0035】すなわち、分岐バルブ30は、例えば長尺
なる立方体形状を呈し、複数の刷毛装置本体Pのそれぞ
れのノズル7に接続させる分岐接続口を、その長手方向
に沿って8個(31a,31b,31c…31h)設け
ている。そして、分岐バルブ30は、各分岐接続口31
a,31b,31c…31hに連通したバルブ室内を、
例えば掃除棒等を用いて清掃できるように、掃除用孔部
34を備えている。この掃除用孔部34の両端は、ネジ
蓋33によって閉止されている。
【0036】使用の際には、分岐バルブ30の各分岐接
続口31a,31b,31c…31hに接続した各ホー
ス4の先端に取り付けた刷毛装置本体Pの手元バルブ5
を開弁し、それぞれの刷毛6の内側に臨ませた1本のノ
ズル7から加圧された塗料を吐出させる。このとき、指
1本引きもしくは指2本引きの引金式構造とした握力式
レバー8を所定時間だけ圧縮操作して、手元バルブ5を
開閉させ、ノズル7から所定量の塗料を吐出させるので
ある。また、刷毛装置本体Pは、短尺なグリップ部9を
備え、このグリップ部9内に、分岐バルブ30の各分岐
接続口31a,31b,31c…31hと接続したホー
ス4を導入している。
【0037】すなわち、図5に示すように、指1本引き
もしくは指2本引きの引金式構造とした握力式レバー8
と、短尺なグリップ部9により、刷毛装置本体Pの小型
化を図っているのである。また、第1の実施の形態で示
した保護枠部10も排除して、刷毛装置本体Pの小型化
を図っている。尚、第2の実施の形態における刷毛装置
本体Pを形成する他の構成については、前述した第1の
実施の形態と同一である。
【0038】この様に、第2の実施の形態においては、
エアレス装置3により、分岐バルブ30の取入口32に
塗料が圧送される。そして、分岐バルブ30の8個の分
岐接続口31a,31b,31c…31hを介して、8
人の作業者が所持するそれぞれの刷毛6の内側に臨ませ
たノズル7に塗料が圧送されるのである。
【0039】尚、本発明は上記した実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での
改良・変形等は、本発明に全て包含されるものである。
例えば分岐バルブ30における分岐接続口31の数は8
個に限定されるものではなく、9個以上の分岐接続口3
1を設けても良い。また、分岐バルブ30における取入
口32も1個に限定されず、2個以上の取入口32を設
けても良い。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
1本のノズル7を使用した簡易な構成により、刷毛6の
全体に塗料を均等に付着させることが可能で、刷毛6の
しなりが大きくても溜まっている低粘度の塗料が垂れ落
ちてしまう虞れがなく、しかも塗料の付着による刷毛6
全体の硬化を極力防止して、塗装作業の効率を向上させ
ている。
【0041】これは本発明が、刷毛6の内側に臨ませた
ノズル7から加圧された塗料を吐出させることで、刷毛
6の内側から刷毛6自身に塗料を自動供給する塗料自動
供給式刷毛装置において、このノズル7は、ノズル7先
端に向けて次第に縮径したノズル頭部7Aを有し、ノズ
ル頭部7Aの周側面に、塗料を細かい霧状に吐出させる
複数のノズル小孔7Bを設けたからである。すなわち、
複数のノズル小孔7Bは、塗料を細かい霧状に吐出させ
るため、刷毛6の全体に塗料を均等に付着させることが
できる。そのため、粘度の高い塗料であっても仕上がり
面に塗装斑を生じさせることがなく、きれいな塗装作業
を実行できる。
【0042】また、ノズル頭部7Aは、鋭角または鈍角
の頂部を有する円錐型、あるいは半球型に形成したの
で、ノズル頭部7Aにおいて、刷毛6の全体に向けて塗
料を均等に吐出できる。
【0043】さらに、ノズル小孔7Bは、この孔形状を
円形・楕円形・長円形・スリット形・三角形等に形成し
たので、刷毛6の全体に向けて勢い良く噴霧状に塗料を
吐出でき、刷毛6の全体に塗料を均等に付着させること
ができる。
【0044】また、ノズル頭部7Aは、刷毛6中央の付
け根部分より刷毛6の内部に若干突出しているので、刷
毛6の全体に塗料を効率良く付着させることができる。
【0045】この他、塗料を高所作業場に揚上させるエ
アレス装置3により、塗料を分岐バルブ30に送り込
み、この分岐バブル30を介して複数の作業者が所持す
る各刷毛6の内側に臨ませたノズル7に塗料を圧送する
ので、複数の作業者が同時に塗装作業を行なうことがで
きる。
【0046】すなわち、分岐バルブ30は、複数の刷毛
装置における各ノズル7に接続する複数の分岐接続口3
1a,31b,31c…31hを有するので、複数の作
業者が所持するそれぞれの刷毛6に塗料を同時に圧送で
きるのである。
【0047】また、分岐接続口31a,31b,31c
…31hの数を増減させることにより、同時に塗装を行
なう作業者の人数も調節できる。
【0048】この他、分岐バルブ30は、各分岐接続口
31a,31b,31c…31hに連通したバルブ室内
を清掃可能にすべく、ネジ蓋33によって閉止可能な掃
除用孔部34を有するので、ネジ蓋33を取り外して掃
除用孔部34を開放状態とし、所定の掃除棒等を突っ込
んで分岐バルブ30内の汚物、塵、残滓等を容易に取り
除くことができる。
【0049】また、ノズル7は、ノズル7と手元バルブ
5との間に介設した握力式レバー8の圧縮操作により手
元バルブ5を開弁させ、加圧された塗料を刷毛6内に吐
出させるので、握力式レバー8を握るという簡単な動作
で刷毛6内に塗料を吐出させることができる。そのた
め、鉄塔等の高所における塗装作業を安全且つ確実に実
行できる。また、握力式レバー8は、指1本引きもしく
は指2本引きの引金式構造としたので、全体の小型化を
実現すると共に、誰もが加圧された塗料を所定量だけ刷
毛6内に吐出させることができる。
【0050】さらに、握力式レバー8は、短尺なグリッ
プ部9に隣合って設けられており、このグリップ部9内
に、分岐バルブ30の分岐接続口31a,31b,31
c…31hとノズル7とを接続するホース4を導入した
ので、この短尺なグリップ部9により全体の小型化を実
現すると共に、刷毛装置の操作性を向上させ、効率良く
塗装作業を行うことができる。
【0051】また、握力式レバー8は、手元バルブ5を
閉弁状態もしくは開弁状態に維持するよう、自身を仮固
定するストッパー部11を有するので、このストッパー
部11により、レバー8を手元バルブ5が閉弁状態とな
るように仮固定したときは、ノズル7からの不用意な塗
料の吐出を確実に防止する。また、ストッパー部11に
より、手元バルブ5が開弁状態となるようにレバー8を
仮固定したときは、塗料が噴出した状態における継続的
・連続的な塗装作業を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示しており、分岐
バルブを介して塗料を刷毛装置本体に送り込む経路を示
した概略構成図である。
【図2】刷毛装置本体の構成を示した断面図である。
【図3】ノズル先端の形態例を示すもので、(a)は鋭
角頂点の円錐形のノズル先端の斜視図、(b)は鈍角頂
点の円錐形のノズル先端の斜視図、(c)は半球形のノ
ズル先端の斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示しており、複数
の分岐接続口を有する分岐バルブを介して塗料を刷毛装
置本体に送り込む経路を示した概略構成図である。
【図5】短尺のグリップ部とアーム部を供えた刷毛装置
本体の構成を示した断面図である。
【図6】従来の刷毛装置における塗料の供給経路を示し
た概略構成図である。
【符号の説明】
1…塗料タンク 2…加圧器 3…エアレス装置 4…ホース 5…手元バルブ 6…刷毛 7…ノズル 7A…ノズル頭
部 7B…ノズル小孔 8…握力式レバ
ー 9…グリップ部 10…保護枠部 11…ストッパー部 12…シリンダ
ー 13…弁座 14…アーム部 15…弁バネ 30…分岐バル
ブ 31a,31b,31c,31h…分岐接続口 32…取入口 33…ネジ蓋 34…掃除用孔部 P…刷毛装置本体 104…ホース 105…手元バ
ルブ 106…刷毛 107…ノズル
フロントページの続き (72)発明者 長谷川 清廣 千葉県木更津市貝渕3丁目13番40号 東京 電力株式会社千葉支店内 (72)発明者 久保田 道夫 千葉県木更津市清見台東2丁目15番4号 有限会社久保田塗装内 Fターム(参考) 3B202 AA32 AB12 AB15 BA01 BB06 FB01 4F033 AA01 BA03 CA04 DA05 EA01 EA04 LA07 NA01 4F040 AA19 AB04 AC01 BA04 CA15 4F042 AA16 CB02 DD14 FA04 FA15 FA19

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刷毛の内側に臨ませたノズルから加圧さ
    れた塗料を吐出させることで、刷毛の内側から刷毛自身
    に塗料を自動供給する塗料自動供給式刷毛装置におい
    て、このノズルは、ノズル先端に向けて次第に縮径した
    ノズル頭部を有し、ノズル頭部の周側面に、塗料を細か
    い霧状に吐出させる複数のノズル小孔を設けたことを特
    徴とする塗料自動供給式刷毛装置。
  2. 【請求項2】 ノズル頭部は、鋭角または鈍角の頂部を
    有する円錐型、あるいは半球型に形成した請求項1記載
    の塗料自動供給式刷毛装置。
  3. 【請求項3】 ノズル小孔は、この孔形状を円形・楕円
    形・長円形・スリット形・三角形等に形成した請求項1
    または2記載の塗料自動供給式刷毛装置。
  4. 【請求項4】 ノズル頭部は、刷毛中央の付け根部分よ
    り刷毛の内部に若干突出している請求項1乃至3のいず
    れか記載の塗料自動供給式刷毛装置。
  5. 【請求項5】 塗料を高所作業場に揚上させるエアレス
    装置により塗料を分岐バルブに送り込み、この分岐バル
    ブを介して複数の作業者が所持する各刷毛の内側に臨ま
    せたノズルに塗料を圧送する請求項1乃至4のいずれか
    記載の塗料自動供給式刷毛装置。
  6. 【請求項6】 分岐バルブは、複数の刷毛装置における
    各ノズルに接続する複数の分岐接続口を有する請求項5
    記載の塗料自動供給式刷毛装置。
  7. 【請求項7】 分岐バルブは、4個以上の分岐接続口を
    有する請求項6記載の塗料自動供給式刷毛装置。
  8. 【請求項8】 分岐バルブは、各分岐接続口に連通した
    バルブ室内を清掃可能にすべく、ネジ蓋によって閉止可
    能な掃除用孔部を有する請求項5乃至7のいずれか記載
    の塗料自動供給式刷毛装置。
  9. 【請求項9】 ノズルは、ノズルと手元バルブとの間に
    介設した握力式レバーの圧縮操作により手元バルブを開
    弁させ、加圧された塗料を刷毛内に吐出させる請求項1
    乃至6のいずれか記載の塗料自動供給式刷毛装置。
  10. 【請求項10】 握力式レバーは、指1本引きもしくは
    指2本引きの引金式構造とした請求項9記載の塗料自動
    供給式刷毛装置。
  11. 【請求項11】 握力式レバーは、短尺なグリップ部に
    隣合って設けられており、このグリップ部内に、分岐バ
    ルブの分岐接続口とノズルとを接続するホースを導入し
    た請求項9または10記載の塗料自動供給式刷毛装置。
  12. 【請求項12】 握力式レバーは、手元バルブを閉弁状
    態もしくは開弁状態に維持するよう、自身を仮固定する
    ストッパー部を有する請求項9乃至11のいずれか記載
    の塗料自動供給式刷毛装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006314950A (ja) * 2005-05-13 2006-11-24 Tokyo Electric Power Co Inc:The 塗料自動供給式刷毛装置
JP2011005441A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Shikoku Res Inst Inc 塗装装置及び塗装方法
KR200467051Y1 (ko) 2011-03-11 2013-05-27 이광무 페인트의 자발 공급이 가능한 페인트 브러시

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