JP2002331095A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002331095A JP2001139543A JP2001139543A JP2002331095A JP 2002331095 A JP2002331095 A JP 2002331095A JP 2001139543 A JP2001139543 A JP 2001139543A JP 2001139543 A JP2001139543 A JP 2001139543A JP 2002331095 A JP2002331095 A JP 2002331095A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技媒体が特定の領域を通過することに起因
して乱数を取得し、取得した乱数が当り値であるときに
遊技者に有利な遊技状態とする制御装置を備え、その制
御装置で取得される乱数が、初期値から順に所定時間毎
に更新されて予め設定された数値範囲内を循環するとと
もに、前記初期値が所定周期毎に更新されて変更される
ようにプログラムされている遊技機において、不正行為
による被害を防止する。 【解決手段】 制御装置は、乱数プログラムを初期化す
る初期化信号を受信すると、タイマによるカウントを開
始し(S14)、乱数プログラムを起動する(S1
6)。そして、初期化信号を受信してから所定期間内に
検出信号を受信した場合(S18がYES、かつ、S2
0がNOの場合)は、その検出信号に基づく乱数の取得
を無効とする。初期化信号を受信してから所定期間を超
えた後に検出信号を受信した場合(S18とS20が共
にYESの場合)は、その検出信号に基づく乱数の取得
を有効とする(S22)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、遊技媒体が特定
の遊技領域を通過することに起因して抽選を行い、その
抽選の結果が当りであるときに遊技者に有利な遊技状態
とする遊技機に関し、特に、抽選に関する不正行為を防
止するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】 例えば、パチンコ機のような遊技機で
は、遊技領域内に特定の遊技領域(例えば、始動入賞
口、始動ゲート等)が設けられるものがある。かかる遊
技機においては、特定遊技領域を通過する遊技媒体を検
出する検出装置が設けられ、この検出装置は遊技媒体を
検出すると制御装置に検出信号を出力する。制御装置
は、検出信号を受信すると抽選を行い、抽選の結果が当
りであるときに遊技機の状態を遊技者に有利な遊技状態
としている。上記の制御装置により行われる抽選方法と
して、従来から乱数による抽選が一般的に行われてい
る。すなわち、制御装置は、所定時間毎に更新されて、
予め設定された数値範囲内を循環するように乱数を発生
させる。そして、抽選条件成立時に発生している乱数を
取得し、その取得した乱数が当り値(設定された数値範
囲内で適宜決定された数値)であるか否かにより遊技者
に有利な遊技状態とするか否かを決定する。具体的に説
明するために、乱数が4ms毎に更新され、0〜249
の数値範囲内を循環するようプログラムされているもの
とする。制御装置は、乱数プログラムを起動すると、初
期値(通常0に設定される)から順に4ms毎に乱数を
更新しながら発生させ、乱数が249となると再度0に
戻って、先程と同様に乱数を更新する。そして、抽選条
件が成立すると、そのときに発生している乱数を取得
し、その乱数が当り値(例えば7)であるときに、遊技
者に有利な遊技状態(例えば、特定の入賞装置が開放さ
れる状態)とする。
【0003】かかる乱数を用いた抽選方法では、乱数の
当り値は通常一定の値とされる。このため、図8(a)
に示すように、制御装置で発生される乱数が常に一定の
初期値に戻るようプログラム(例えば、0から順に24
9まで更新され、次周期以降も0〜249を循環する)
されているものとすると、乱数が初期値となってから当
り値を発生させるまでの時間(t1=t2)は常に一定
の時間となる。したがって、このことを利用して不正行
為(いわゆる、体感機(メトロノーム)等を利用した当り
乱数の狙い打ち行為)を働く場合がある。かかる実情に
基づいて、制御装置で発生される乱数の初期値を所定の
周期毎に変更する初期値変更型乱数方式が開発されてい
る。初期値変更型乱数方式の場合も、上述した図8
(a)に示す例と同様、乱数は所定時間毎に更新され
て、予め設定された数値範囲内を循環する。しかしなが
ら、初期値変更型乱数方式の場合には、乱数が設定され
た数値範囲内を所定周期(例えば、1周期)循環する
と、次に更新を開始する初期値(所定周期毎にランダム
な数値に変更される。)を変更するようにプログラムさ
れている。具体的に説明するため、上述した例と同様、
乱数が0〜249の数値範囲内を4ms毎に更新されて
循環するものとし、1循環(1周期)毎に初期値を変更
するものとする。図8(b)に示すように、初期値変更
型乱数方式の場合、最初の周期は乱数が0〜249を循
環し、次の周期では初期値が変更され(例えば、0から
150)、乱数は150〜249,0〜149を循環す
ることとなる。したがって、初期値変更型乱数方式によ
れば、乱数が初期値となってから当り値を発生させるま
での時間が、初期値の変更に伴って変化していくため
(図の例では、t1→t2)、上述したような不正を防
止することが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、初期
値変更型乱数方式としても、なお不正が防止できない場
合がある。すなわち、初期値変更型乱数方式において
も、制御装置が乱数プログラムを起動した初回周期の処
理においては、初期値は固定された値(通常は0)とな
る。このため、強制的に乱数プログラムを初期化しプロ
グラムを再起動させれば、その再起動時の初期値は常に
固定された値となる。すなわち、乱数プログラムを初期
化するための信号を制御装置が受信してから乱数が当り
値となる時間は、常に一定の時間となる。したがって、
初期値変更型乱数方式であっても、制御装置で行われる
乱数プログラムを強制的に再起動することで乱数が当り
値となるタイミングを知ることができ、これによって不
正行為を働くことが可能となる。
【0005】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、不正行為による乱数の取得
を無効とすることで、不正行為による被害を防止するこ
とができる遊技機を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】 上記課
題を解決するため請求項1に記載の遊技機は、遊技媒体
が特定の領域を通過することに起因して乱数を取得し、
その取得した乱数が当り値であるときに遊技者に有利な
遊技状態とする制御装置を備え、その制御装置で取得さ
れる乱数が、初期値から順に所定時間毎に更新されて予
め設定された数値範囲内を循環するとともに、前記初期
値が所定周期毎に更新されて変更されるようプログラム
されている遊技機である。そして、前記特定の領域を遊
技媒体が通過したときに検出信号を前記制御装置に出力
する検出装置が設けられ、前記制御装置は、前記乱数プ
ログラムを初期化する初期化信号を受信してから所定期
間内に検出装置から検出信号を受信したときは、その検
出信号に基づく乱数の取得を無効とし、初期化信号を受
信してから所定期間を超えた後に検出装置から検出信号
を受信したときは、その検出信号に基づく乱数の取得を
有効とする。ここで、「初期化信号」とは、乱数プログ
ラムを初期化し再起動するための信号であればどのよう
なものでも良く、例えば、停電信号(停電処理を開始す
るための信号)、クリア信号(停電時に記憶装置に保存
した情報をクリアするための信号)等が初期化信号に相
当する。「検出信号に基づく乱数の取得を無効とする」
とは、当該検出信号に基づく乱数の取得によっては遊技
者に有利な状態としないことをいい、例えば、当該検出
信号自体を無効とし乱数を取得しないことや、当該検出
信号により取得した乱数が当り値の場合に、その取得し
た乱数を無効(破棄、ハズレ値との置換え等)とするこ
と等が含まれる。
【0007】上記遊技機では、制御装置に初期化信号が
入力すると乱数プログラムが初期化され再起動される。
この乱数プログラムにより発生する乱数は、初期値が変
更されるまでの周期においては、初期化信号受信時から
当り値までのタイミングは一定となるが、初期値が変更
されてしまえば、初期化信号受信時から初期値変更後に
おける当り値までのタイミングは一定とはならない。具
体的に説明するために、例えば、上述の例と同様、乱数
が0〜249の数値範囲内を循環するものとし、1循環
(1周期)毎に初期値が変更される場合を考える。図7
(a)には2周期目に初期値が0から100に変更さ
れ、2周期目は100〜249,0〜99と循環する例
を模式的に示す。図7(b)には2周期目に初期値が0
から50に変更され、2周期目は50〜249,0〜4
9と循環する例を模式的に示す。図7(a)、図7
(b)の両者とも、当り値は160とする。図7から明
らかなように、乱数プログラムが起動された初回周期
(初期値が変更されない周期)においては、起動時から
当り値までのタイミングt1は両者とも同一のタイミン
グとなる。一方、初期値変更後の第2周期においては、
起動時から当り値までのタイミングt2は、図7
(a)、図7(b)の両者では異なるタイミングとな
る。したがって、初期値が変更される前までの周期にお
いてのみ、起動時(すなわち、初期化信号受信時)から
当り値までのタイミングが一定となり、不正行為を働く
ことが可能となる。このため、少なくとも初期値が変更
される期間内での乱数の取得を無効とすれば、不正行為
によって遊技機が遊技者に有利な状態となることはな
く、その被害を防止することが可能となる。したがっ
て、上記遊技機では、制御装置が初期化信号を受信して
から所定期間内における乱数の取得を無効とし、不正行
為による被害を防止する。
【0008】なお、乱数の取得を無効とする期間は、通
常の遊技が行なうことができない期間であるので、でき
るだけ短くされることが好ましい。したがって、乱数の
取得を無効とする期間は、初期化信号を受信してから乱
数プログラムによる1回目の初期値変更が行なわれるま
での期間とされることが好ましい。
【0009】上記の遊技機においては、前記制御装置が
初期化信号を受信してから所定期間内に検出装置から検
出信号を受信したとき、制御装置の所定の出力端子から
報知信号が出力されるようにしても良い。このような構
成によると、制御装置の所定の出力端子に種々の装置を
接続することで、これらの装置を介して制御装置に初期
化信号が入力してから所定期間内に検出信号が入力され
たことを知ることができる。このため、不正行為の発見
が可能となる。
【0010】前記制御装置の所定の出力端子には音制御
回路が接続されており、その音制御回路は、制御装置か
ら出力された報知信号が入力すると音声出力装置から音
を発生させるようにしても良い。このような構成による
と、制御装置に初期化信号が入力してから所定期間内に
検出信号が入力すると音声出力装置から音が出力される
ため、この音によって不正行為を発見することができ
る。
【0011】前記制御装置の所定の出力端子には発光制
御回路が接続されており、その発光制御回路は、制御装
置から出力された報知信号が入力すると発光装置を発光
させるようにしても良い。このような構成によると、制
御装置に初期化信号が入力してから所定期間内に検出信
号が入力すると発光装置が発光するため、この光によっ
て不正行為を発見することができる。
【0012】前記制御装置の所定の出力端子には外部情
報端末が接続可能とされており、その外部情報端末は、
制御装置から出力された報知信号が入力するとその旨を
報知するようプログラムされていても良い。このような
構成によると、制御装置の出力端子に外部情報端末を接
続することで、制御装置に初期化信号が入力してから所
定期間内に検出信号が入力したことを外部情報端末によ
り確実に監視することができる。ここで、「外部情報端
末」には、例えば、遊技機が遊技場に設置された際に遊
技機から外部出力される大当り回数等の営業情報を管理
するホールコンピュータや報知信号を受信すると異常を
報知する警報装置等が含まれる。
【0013】
【発明の実施の形態】 上述した各請求項に記載の遊技
機は、下記に記載の形態で好適に実施することができ
る。 (形態1) 制御装置は、初期化信号を受信してから所
定期間内に検出信号を受信したときは、当該検出信号に
基づいて乱数を取得しないようにしても良い。 (形態2) 制御装置は、初期化信号を受信してから所
定期間内に検出信号を受信した場合において、当該検出
信号に基づき取得した乱数が当り値であるときは、その
取得した乱数に基づいて遊技者に有利な遊技状態とせ
ず、当該検出信号に基づき取得した乱数が当り値でない
ときは、その取得した乱数に基づいて通常処理を行うよ
うにしても良い。 (形態3) 制御装置は、初期化信号を受信してから所
定期間内に検出信号を受信した場合において、当該検出
信号に基づき取得した乱数が当り値であるときは、その
取得した乱数をハズレ値に置換えて通常処理を行うよう
にしても良い。
【0014】
【実施例】 以下、本発明をパチンコ機に適用した一実
施例について図1乃至図6を参照して説明する。ここ
で、図1はパチンコ機の外観を示す正面図であり、図2
は図1に示すパチンコ機の背面図であり、図3は図1に
示すパチンコ機の電装系の構成を示すブロック図であ
り、図4は初期化スイッチの構造を説明するための図面
であり、図5は初期化スイッチの回路構成を示す図面で
あり、図6はメイン制御部における初期化信号入力時の
処理のフローチャートである。
【0015】図1に示すようにパチンコ機10の遊技盤
面12には、図柄表示装置14、第1種始動口30、大
入賞口34等が適宜配置されている。第1種始動口30
は始動口センサ(請求項にいう検出装置に相当する)を
有し、始動口センサにより第1種始動口30に入賞した
パチンコ球を検出する。また、大入賞口34は開閉蓋3
6を有し、特定条件下においてソレノイド(図示省略)
により開閉蓋36が開閉される。開閉蓋36が開放され
る期間は、例えば大入賞口34にパチンコ球が所定個数
(一般的には10個)入賞するか、開放してから30秒
間を経過するまでのいずれか早いほうで終了する。図柄
表示装置14は、特別図柄を変動表示する図柄表示器2
2を備える。図柄表示器22は、特定の条件の成立(例
えば、第1種始動口30へのパチンコ球の入賞)に起因
して特別図柄の変動表示を行う。図柄表示器22に変動
表示される特別図柄は、変動停止時の表示態様によって
特別遊技状態(大入賞口34が開放される状態;遊技者
に有利な状態)に移行することを、遊技者に認識させる
機能を有する。なお、第1種始動口30、大入賞口34
等の入賞口に入賞したパチンコ球は、遊技盤面12の裏
側に設けられた入賞球センサ(図示省略)により検出さ
れ、同じく遊技盤面12の裏側に組み付けられた賞球装
置(図示省略)からパチンコ球が払い出される。上記賞
球装置は、後述する賞球制御部によりその動作が制御さ
れる。
【0016】パチンコ機10には、上述した遊技盤面1
2以外に、賞球や貸球を含むパチンコ球を貯留する上皿
46が設けられている。この上皿46の裏側には、上述
した各入賞口にパチンコ球が入賞した際の効果音や、図
柄表示器22に特別図柄を変動表示する際の効果音等を
発生するスピーカ48が備付けられている。また、上皿
46の下方には、上皿46に貯留されるパチンコ球が満
タンのときに一時的にパチンコ球を貯留する下皿40、
タバコの吸い殻を入れる灰皿42等が設けられている。
これらの装置の構造等については、公知のパチンコ機と
同様であるため、その詳細な説明は省略する。
【0017】次に、図1に示すパチンコ機10の電装系
の構造を、図2及び図3を用いて説明する。図3に示す
ように、本実施例に係るパチンコ機10の電装系は、従
来のパチンコ機と同様に、電源装置100と、電源装置
100から供給される電力によりパチンコ機全体を制御
する制御装置(以下、メイン制御部という)200と、
メイン制御部200より送信された制御情報(コマンド
データ)に基づき賞球装置40を制御する賞球制御部3
00と、メイン制御部200より送信された制御情報
(コマンドデータ)に基づきスピーカ48から効果音を
発生する制御を行う音制御部400と、メイン制御部2
00より送信された制御情報(コマンドデータ)に基づ
き図柄表示器22を制御する表示制御部500と、メイ
ン制御部200に電気的に接続された入賞球センサ5
0、始動口センサ32、ソレノイド35(大入賞口34
の開平蓋36を開閉する駆動装置)等で構成されてい
る。また、メイン制御部200は、遊技ホールに設置さ
れた際にはホールコンピュータ600に接続され、大当
り回数等の営業情報を出力するようになっている。な
お、音制御部400、表示制御部500の構成等は、従
来のパチンコ機に装備されているものと同様であればよ
く、特に本発明を特徴づけるものではないので、その詳
細な説明は省略する。
【0018】以下、メイン制御部200、賞球制御部3
00、電源装置100の構成について説明する。なお、
メイン制御部200、賞球制御部300、電源装置10
0は、図2に示すように、いずれもパチンコ機の裏面に
設けられている。メイン制御部200は、CPU(プロ
セッサ)202と、CPU202と接続されたROM2
02a、RAM202b等の記憶装置、入力処理回路2
04、出力処理回路208、通信制御回路206等によ
り構成される。CPU202は、ROM202aに格納
された制御プログラムにしたがってパチンコ機10を制
御する。CPU202(メイン制御部200)の詳細な
処理手順は後で詳述する。RAM202bには、入賞球
センサ50から送信された入賞球情報、始動口センサ3
2から送信された始動口情報、図柄表示器22に表示さ
れる特別図柄が「大当たり」となる確率が高いことを示
す確率変動情報等の、各種データが格納される。このR
AM202bには、電源装置100とメイン制御部20
0とを接続する電力供給線に設けられたコンデンサ内に
通電中に蓄えられた電荷が、通電遮断時(停電時)に流
れるようになっている。これにより、電源が遮断されて
いる間もRAM202bに記憶されている記憶内容が保
持されるようになっている。なお、電源遮断時等におい
てRAM202bの記憶内容を保持する方法としては、
上述した方法以外にも、RAM202bに不揮発性のフ
ラッシュメモリを用いることにより、RAM202bに
記憶された記憶内容を保持することもできる。入力処理
回路204は、入賞球センサ50、始動口センサ32、
初期化スイッチ102、停電検出部106等から発信さ
れた信号を、CPU202で取扱えるように処理する回
路である。また、出力処理回路208は、ソレノイド3
5に駆動信号を出力する回路であり、通信制御回路20
6は賞球制御部300、音制御部400、表示制御部5
00にコマンドデータを送信したり、ホールコンピュー
タ600に対して大当り回数等の営業情報や、初期化信
号が入力してから所定期間内に検出信号を受信したこと
を報知するための報知信号を出力するための回路であ
る。
【0019】賞球制御部300は、メイン制御部200
から送信されるコマンドデータ(球払出し情報)を受け
て、賞球装置40から所定個数の賞球を払い出す賞球払
出し処理を行う。この賞球制御部300は、メイン制御
部100と同様、CPU302、ROM302a、RA
M302b、通信制御回路303、入力処理回路30
4、出力処理回路306等によって構成される。CPU
302は、ROM302aに格納されている制御プログ
ラムに従って賞球装置40の賞球払出し制御等を行う。
ROM302aに格納されている制御プログラムには、
RAM302bの記憶内容を初期化するためのプログラ
ムが含まれる。RAM302bには、球払い出し情報等
の各種データ、入出力信号が格納される。このRAM3
02bも、メイン制御部100のRAM202bと同
様、通電中にコンデンサに貯えた電荷を利用して、電源
が遮断されている間もRAM302bに記憶されている
内容が保持されるようになっている。なお、不揮発性の
フラッシュメモリを用いてRAM302bの記憶内容を
保持しても良い点は、メイン制御部100の場合と同様
である。通信制御回路303は、メイン制御部200か
ら送信されたデータを受信するための回路であり、入力
処理回路304は、初期化スイッチ102、停電検出部
104から出力された信号を受信するための回路であ
り、また、出力処理回路306は、CPU302から送
られたデータを受けて、賞球装置40に対して賞球払出
し制御〔賞球モータ(典型的にはステッピングモータ)
の駆動制御〕を行うための駆動信号を出力する回路であ
る。
【0020】電源装置100には、パチンコ機10に組
付けられた各電装装置に所定の電位の電力を供給する電
圧変圧部106、電源遮断を検出する停電検出部104
並びに電源スイッチ108及び初期化スイッチ102等
の各種スイッチ類が設けられる。電圧変圧部106は、
図3に示すように、メイン制御部200、賞球制御部3
00、音制御部400、表示制御部500に所定の電位
の電力を供給する一方、各種電装装置(入賞球センサ5
0、始動口センサ32、図柄表示器22、ソレノイド3
5、賞球装置40、スピーカ48等)に所定の電位の電
力を供給する。すなわち、電圧変圧部106は、ホール
の交流電源からの交流入力を整流回路により整流・平滑
し、この整流・平滑化した直流電源を、レギュレータに
より各電装装置に適した電圧に変換して供給する。な
お、図3には、メイン制御部200及び賞球制御部30
0以外の装置への電力供給線はその図示を省略してい
る。停電検出部106は、ホールの交流電源からの交流
入力を継続的に監視し、その波形が所定周期だけ欠落し
た状態が続いた場合に電源が遮断されたと判断し、メイ
ン制御部200、賞球制御部300に停電信号を出力す
る。また、電源スイッチ108は、ホールの交流電源か
らの交流入力のON/OFFを操作するためのスイッチ
であり、図2に示すようにパチンコ機の裏面に設けられ
ている。なお、電圧変圧部106、停電検出部104、
電源スイッチ108の構成等は、従来公知のパチンコ機
と同様であれば良く、本発明を特に特徴付けるものでも
ないので、その詳細な説明については省略する。
【0021】初期化スイッチ102は、停電復帰後の営
業開始時等にホール店員によって操作されるスイッチ
で、上述したメイン制御部200、賞球制御部300の
処理を初期化するために操作される。この初期化スイッ
チ102は、図2に示すようにパチンコ機の裏面(詳し
くは、電源装置100の基板上120)に設けられてい
る。この初期化スイッチ102を、図4を参照して詳し
く説明する。初期化スイッチ102は、押圧されること
により接点を閉じる形式のいわゆるリードスイッチであ
る。具体的には、図4(b)に示すように、電源装置1
00の基板120上に配設されたプッシュ型のスイッチ
である。この初期化スイッチ102は、弾力性を有する
プラスチック材料で形成されたケーシング110内に収
容されている。ケーシング110には、図4(a)に示
すように、初期化スイッチ102と対向する位置に押圧
部114が設けられ、この押圧部114の周囲3方向に
は切り抜き112が設けられている。押圧部114の内
側の面(初期化スイッチ102に対向する部分)には、
初期化スイッチ102側に突出する接触部116が形成
されている。かかる構成の初期化スイッチ102をON
状態とするには、ホール店員等が押圧部114を基板1
20側に押圧する。押圧部114が基板120側に押圧
され図4(c)に示すように変形すると、接触部116
が初期化スイッチ102を押し、初期化スイッチ102
がON状態となる。初期化スイッチ102をOFF状態
とするためには、押圧部114の押圧を解除する。これ
により、接触部116がその弾性によって初期化スイッ
チ102から離れ、初期化スイッチ102の接点が開き
OFF状態となる(図4(b)の状態)。なお、押圧部
114は、図4(b)に示すように、ケーシング110
の表面から突出することなくツライチとされることで、
誤って押圧部114が押されてしまうことを防止する。
【0022】上述したように構成される初期化スイッチ
102と、この初期化スイッチ102に接続された各制
御部(本実施の形態では、メイン制御部200、賞球制
御部300)との関係を、図5を用いて説明する。図5
に示すように、初期化スイッチ102の出力信号は、2
つのバッファIC(図中A、Bで示す)を介して各制御
部に入力される。図5に示す回路図から明らかなよう
に、初期化スイッチ102がOFF状態では、初期化ス
イッチ102の出力信号はHighレベルの信号となり、2
つのバッファICを介して制御部にHighレベルの信号が
入力する。一方、初期化スイッチ102がON状態で
は、初期化スイッチ102の出力信号はLowレベルの信
号となり、2つのバッファICを介して制御部にLowレ
ベルの信号が入力する。したがって、メイン制御部20
0の乱数プログラムを初期化させようとする不正行為者
は、初期化スイッチ102とメイン制御部200との間
に不正基板を介装し、不正基板からメイン制御部200
に初期化信号を出力することとなる。
【0023】次に、上述のように構成されるパチンコ機
10の電源遮断時の作用及び初期化スイッチ操作時(初
期化信号入力時)の作用について説明する。まず、電源
遮断時の作用について説明する。本実施の形態のパチン
コ機10では、パチンコ機10への電力供給が遮断され
ると、停電検出部104は、まず電源遮断が本当に発生
したかどうか(瞬間的な停電かそうでないか)を判断す
る。電源遮断が発生していると判断した場合(所定時間
の間、交流入力が無い場合)には、メイン制御部200
(同時に、賞球制御部300)に停電信号を出力する。
メイン制御部200は、停電信号を受信するとCPU2
02により停電処理を開始する。すなわち、RAM20
2bへのアクセスを禁止することによって、その時点で
RAM202bに記憶されている記憶内容(例えば、確
率変動情報等)を保持する。同様に、賞球制御部300
においても、CPU302によりRAM302bへのア
クセスが禁止され、RAM302bに記憶された記憶内
容(例えば、球払い出し情報等)が保持される。
【0024】次に、初期化スイッチ操作時におけるパチ
ンコ機10の作用について説明する。本実施の形態に係
るパチンコ機10では、上述したことから明らかなよう
に、メイン制御部200及び賞球制御部300に設けら
れたRAM202b、302bには電源遮断時の記憶内
容がそのまま保持される。これらRAM202b、30
2bに記憶されている記憶内容は、電源遮断時に遊技を
行っている遊技者が電源復帰後も同じパチンコ機で遊技
を行う場合には保持される必要があるが、電源遮断時に
遊技を行っている遊技者が電源遮断中に帰った場合に
は、記憶内容を保持することは好ましくない。例えば、
メイン制御部100のRAM202bに記憶されている
確率変動情報が保持されたまま営業が開始されると、そ
のパチンコ機は最初から確率変動状態で遊技を再開する
こととなり、ホールに配置された他のパチンコ機で遊技
を行う遊技者との間で不公平が生じ、かつ、ホール側の
不利益ともなる。また、賞球制御部300のRAM30
2bに記憶されている球払い出し情報が記憶されたまま
営業が開始されると、営業開始時に人が座っていないに
もかかわらず賞球が払い出されることとなるため、ホー
ル店員が払い出されたパチンコ球を回収する等の手間が
生じる。そこで、本実施例のパチンコ機10では、初期
化スイッチ102を操作することで、RAM202b、
302bの記憶内容をクリアすることが可能となってい
る。すなわち、初期化スイッチ102が操作されると、
初期化信号がメイン制御部200及び賞球制御部300
に向かって出力される。メイン制御部200及び賞球制
御部300は初期化信号を受信すると、受信時に行なっ
ている処理をリセットして初期化し、次いでRAM20
2b、RAM302bの記憶内容をクリアする。これに
より、メイン制御部200及び賞球制御部300は、初
期状態から処理が開始される。
【0025】なお、メイン制御部200においては、初
期化信号の強制入力による不正行為を防止するため、初
期化信号入力時から所定期間(本実施例では、乱数が1
循環するのに要する時間1秒)は始動口センサ32から
の検出信号に基づく乱数の取得が無効とされる。以下、
初期化信号が入力したときのメイン制御部200の処理
について、図6を参照して説明する。まず、図6に示す
ように、初期化信号が入力すると、メイン制御部200
は、まずCPU202の初期化を行う(S10)。すな
わち、初期化信号受信時に行なっている処理を中断して
初期化する。したがって、このステップS10の処理に
より、CPU202で実行されている乱数プログラムも
初期化される。次いで、メイン制御部200はRAM2
02bに記憶されている記憶内容をクリアする(S1
4)。次いで、タイマのカウントを開始し(S14)、
同時に、乱数プログラムを起動することで大当り抽選用
の乱数を発生させる(S16)。本実施例では、初期値
変更型乱数方式の乱数プログラムによって乱数を発生
し、具体的には0〜249の数値範囲内を4ms毎に更
新しながら循環し、1循環毎に初期値が変更される。し
たがって、ステップS16の処理により、乱数は初回周
期の初期値0から順に4ms毎に更新されて249まで
行くと初期値が変更され、変更された初期値から再び4
ms毎に更新されて0〜249の数値範囲を循環し、以
後、上述した第2周期と同様の循環が繰り返される。な
お、乱数は0〜249の数値範囲内を4ms毎に更新さ
れるため、乱数が1循環するのに要する時間は1s
(秒)となる。次いで、始動口センサ32から検出信号
を受信したか否かを判断し(S18)、検出信号を受信
していない場合〔ステップS18でNOの場合〕には、
検出信号を受信するまで待機する。検出信号を受信した
場合〔ステップS18でYESの場合〕には、ステップ
S14でカウントを開始したタイマが所定時間(本実施
例では1秒)をカウントしたか否かを判断する(S2
0)。すなわち、ステップS16で起動された乱数プロ
グラムによって発生する乱数が、0〜249を1循環し
たか否かを判断する。タイマが所定時間をカウントして
いる場合〔ステップS20でYESの場合〕には、始動
口センサ32からの検出信号に基づいて乱数を取得する
(S22)。次いで、取得した乱数に基づいてコマンド
を作成し、その作成したコマンドを表示制御部500に
送信する(S24)。具体的には、ステップS22で取
得した乱数が当り値の場合、図柄表示器22に特別図柄
を大当りの表示態様で停止するようコマンドを作成して
送信する。この際、所定のタイミングでソレノイド35
を駆動することで大入賞口34が開放される。一方、ス
テップS22で取得した乱数が当り値でない場合、図柄
表示器22に特別図柄をハズレの表示態様で停止するよ
うコマンドを作成して送信する。なお、上記の表示制御
部500へのコマンドの作成と送信の処理、及び、表示
制御部500における特別図柄の変動表示処理は従来公
知のパチンコ機と同様であるため、ここではこれ以上の
説明を省略する。逆に、タイマが所定時間をカウントし
ていない場合〔ステップS20でNOの場合〕には、取
得した乱数に基づいてコマンドの作成等を行なうことな
くステップS18に戻る。したがって、タイマが所定時
間をカウントしていない場合には乱数は取得されないこ
ととなる。
【0026】上述したことから明らかなように、本実施
例のパチンコ機では、メイン制御部200に初期化信号
が入力してから乱数が1循環するまでの間に始動口セン
サ32からの検出信号を受信すると、その検出信号に基
づいて乱数は取得されない。すなわち、不正が行なわれ
る可能性がある期間(乱数が1循環する期間)内におい
ては、始動口センサからの検出信号に基づく乱数抽選が
行なわれないため、不正行為による大当りの可能性はな
く、その被害を防止することができる。なお、本実施例
のパチンコ機では、始動口センサ32の検出信号を受信
しても乱数抽選を行なわない期間は、初期化信号を受信
した時から約1秒とされている。開店前等にホール店員
により初期化スイッチ102が操作された場合、初期化
スイッチ102の操作時から1秒の間に遊技が行なわれ
ることは考え難い。したがって、初期化信号を受信して
から約1秒の間に始動口センサ32の検出信号を受信す
る場合は、不正行為が行なわれた蓋然性が高いと考えら
れる。したがって、乱数抽選が行なわれない期間を設け
たとしても、善意の遊技者に不利益を与えることはな
い。
【0027】以上、本発明の好適な一実施例について詳
細に説明したが、これは例示に過ぎず、本発明は当業者
の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施
することができる。
【0028】例えば、メイン制御部が初期化信号を受信
してから所定期間内に始動口センサの検出信号を受信し
た場合に、その旨を報知するような形態で実施すること
もできる。このような形態の一例を、図9を参照して説
明する。図9はメイン制御部の処理のフローチャートで
ある。図9に示すフローでは、タイマが所定時間をカウ
ントしていない場合〔ステップS20の判定でNOとな
った場合〕には、図6に示す処理と異なり、音制御部に
対しスピーカから報知音を出力するようコマンドを作成
・送信し(S26)、しかる後、ステップS18の処理
に戻る。このため、不正行為が行なわれると、スピーカ
48から報知音が出力されるため、ホール店員等がパチ
ンコ機の異常(不正行為)に気付くこととなる。なお、
上記の例では、スピーカから報知音を出力することでホ
ール店員等に報知するようにしたが、本発明はこのよう
な例に限られず、別途パチンコ機に装備されたランプ等
を点灯、点滅又は消灯することで報知するようにしても
良い。ランプにより報知するようにすれば、騒音が大き
い場所(ホール)でもホール店員等が不正行為に気付く
ことができる。なお、スピーカとランプによる報知を同
時に行うようにしても良い。スピーカとランプの両者に
よって報知することで、より確実にホール店員等が不正
行為を発見することができる。さらには、遊技機を遊技
ホールに設置した際に、メイン制御部200をホールコ
ンピュータ(外部情報端末)と接続し、初期化信号を受
信してから所定期間内に検出信号を受信した旨をホール
コンピュータに報知する報知信号を出力するようにして
も良い。このような構成によると、ホールコンピュータ
がホール内のパチンコ機の状態(不正行為の有無)を監
視するため、より確実に不正行為を発見することができ
る。
【0029】また、上述した実施例では、初期化信号を
受信してから所定期間内に検出信号を受信したときは、
当該検出信号に基づいて乱数を取得しないようにした
が、本発明はこのような例に限られない。例えば、初期
化信号を受信してから所定期間内に検出信号を受信した
場合にも、その検出信号に基づいて乱数を取得するよう
にプログラムしても良い。このように構成した例を、図
10に示すフローチャートを参照して説明する。図10
では、始動口センサから検出信号を受信すると(ステッ
プS18の判定がYES)、まず、乱数を取得する(S
20)。次いで、ステップS14でカウントを開始した
タイマが所定時間をカウントしたか否かを判定する(S
22)。そして、タイマが所定時間をカウントしている
場合〔ステップS22でYESの場合〕には、ステップ
S24に進んで通常の処理(特別図柄の変動等)を行な
う。逆に、タイマが所定時間をカウントしていない場合
〔ステップS22でNOの場合〕には、さらに取得した
ステップS20で取得した乱数が当り値であるか否かを
判定する(S26)。取得した乱数が当り値である場合
〔ステップS26でYESの場合〕には、図柄変動等を
行なうことなくステップS18の処理に戻り、取得した
乱数が当り値でない場合〔ステップS26でNOの場
合〕には、ステップS24に進んで通常の処理を行な
う。上述の説明から明らかなように、この例では、初期
化信号が入力してから所定期間内であっても、全ての検
出信号が無視されるわけではなく、取得した乱数が当り
値の場合にのみ無視されることとなる。したがって、始
動口に入賞しても図柄表示器に特別図柄が変動表示され
ない状態となる機会が減少し、善意の遊技者が「パチン
コ機が故障している」と勘違いすることを防止すること
ができる。なお、上記のような構成とした場合、さらに
図11に示すような構成とすることも可能である。すな
わち、図11に示す例では取得した乱数が当りであった
場合〔ステップS26でYESの場合〕には、取得した
乱数をハズレ値に置き換え(S28)、しかる後ステッ
プS24の処理に進む。したがって、このような例で
は、始動口に入賞した場合には全て図柄表示器に特別図
柄が表示されることとなる。したがって、不正行為によ
る被害を防止しながら、かつ、遊技者の違和感を無くす
ことができる。
【0030】さらには、不正行為が働かれた場合は、図
12に示すように、スピーカ等からその旨を報知し、メ
イン制御部の処理を停止するような構成としても良い。
すなわち、タイマが所定時間をカウントしていない場合
〔ステップS20でNOの場合〕には、音制御部400
に報知音をスピーカ48から出力するようコマンドを作
成・送信し(S26)、メイン制御部200で実行して
いる処理を停止する(S28)。これらの処理によっ
て、スピーカ48から報知音が出力されてホール店員等
がパチンコ機の異常(不正行為)に気付くことができ、
また、メイン制御部200の処理が停止するため、正常
にパチンコ機10を再立ち上げしない限り、遊技ができ
ない状態となる。したがって、不正行為を確実に発見
し、不正基板等を除去することができる。
【0031】(その他) 上述の初期化信号を利用した
不正行為は、乱数プログラムを起動時の初回周期におけ
る初期値が、起動毎に異なるようにすることで防止する
こともできる。例えば、電源投入を契機に発振する発振
器と、発振器で発振される信号をカウントするカウンタ
を別途メイン制御部に設ける。そして、初期化信号を受
信して乱数プログラムを起動する時に、その最初の乱数
の初期値をカウンタ値から取得するようにしても良い。
このような構成によると、起動毎に異なる初期値から乱
数の更新が開始されるため、当り値を発生させるタイミ
ングが起動毎に異なることとなり、不正行為を防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るパチンコ機の外観を
示す正面図
【図2】 図1に示すパチンコ機の背面図
【図3】 図1に示すパチンコ機の電装系の構成を示す
ブロック図
【図4】 初期化スイッチの構造を説明するための図面
【図5】 初期化スイッチと制御部の接続関係を説明す
るための回路図
【図6】 メイン制御部における処理のフローチャート
【図7】 本発明の作用を説明するための模式図
【図8】 初期値が変更されない乱数発生方式と初期値
が変更される乱数発生方式を説明するための図
【図9】 メイン制御部における処理の他の例を示すフ
ローチャート
【図10】 メイン制御部における処理の他の例を示す
フローチャート
【図11】 メイン制御部における処理の他の例を示す
フローチャート
【図12】 メイン制御部における処理の他の例を示す
フローチャート
【符号の説明】 10・・パチンコ機 48・・スピーカ 100・・電源装置 102・・初期化スイッチ 108・・電源スイッチ 200・・メイン制御部 300・・賞球制御部 400・・音制御部 500・・表示制御部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技媒体が特定の領域を通過することに
    起因して乱数を取得し、その取得した乱数が当り値であ
    るときに遊技者に有利な遊技状態とする制御装置を備え
    ており、その制御装置で取得される乱数が、初期値から
    順に所定時間毎に更新されて予め設定された数値範囲内
    を循環するとともに、前記初期値が所定周期毎に更新さ
    れて変更されるようプログラムされている遊技機であっ
    て、 前記特定の領域を遊技媒体が通過したときに検出信号を
    前記制御装置に出力する検出装置が設けられ、 前記制御装置は、前記乱数プログラムを初期化する初期
    化信号を受信してから所定期間内に検出装置から検出信
    号を受信したときは、その検出信号に基づく乱数の取得
    を無効とし、初期化信号を受信してから所定期間を超え
    た後に検出装置から検出信号を受信したときは、その検
    出信号に基づく乱数の取得を有効とすることを特徴とす
    る遊技機。
  2. 【請求項2】 前記の乱数の取得を無効とする所定期間
    は、初期化信号を受信してから乱数プログラムによる1
    回目の初期値の変更が行なわれるまでの期間とされてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記制御装置が初期化信号を受信してか
    ら所定期間内に検出装置から検出信号を受信したとき、
    制御装置の所定の出力端子から報知信号が出力されるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に遊技機。
  4. 【請求項4】 前記制御装置の所定の出力端子には音制
    御回路が接続されており、その音制御回路は、制御装置
    から出力された報知信号が入力すると音声出力装置から
    音を発生させることを特徴とする請求項3に記載の遊技
    機。
  5. 【請求項5】 前記制御装置の所定の出力端子には発光
    制御回路が接続されており、その発光制御回路は、制御
    装置から出力された報知信号が入力すると発光装置を発
    光させることを特徴とする請求項3又は4に記載の遊技
    機。
  6. 【請求項6】 前記制御装置の所定の出力端子には外部
    情報端末が接続可能とされており、その外部情報端末
    は、制御装置から出力された報知信号が入力するとその
    旨を報知するようプログラムされていることを特徴とす
    る請求項3乃至5のいずれかに記載の遊技機。
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