JP2002329115A - サービス提供方法、サービス提供システム、遊技機、ポイント管理装置、サービス管理装置及びプログラム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技提供者がマイレージサービスを導入する
際に、そのマイレージサービスを提供する航空会社と遊
技提供者の双方が受ける利益のバランスを調節し、遊技
機の技術分野にマイレージサービスを導入しやすくする
ことである。 【解決手段】 メーカーは、カジノから受注依頼を受け
たら（）、その受注依頼に係るスロットマシンの製造
を行う。また、メーカーは、航空会社からの広告依頼を
受けたら（）、その広告情報をＲＯＭに書き込んだス
ロットマシンの製造を行う。広告情報を組み込んだスロ
ットマシンを製造したら、これを受注依頼元のカジノに
引き渡す（）。これにより、カジノにおいて、遊技者
は、そのスロットマシンで遊技を行うとき（）、その
遊技者に、航空会社の宣伝広告がなされる（）。そし
て、そのスロットマシンの遊技で遊技者がマイルを獲得
したら、そのマイルデータが航空会社に送信される
（）。その後、遊技者には、獲得したマイルに応じ
て、無料航空券等の特典が付与される（）。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるマイレー
ジサービスを利用したサービス提供方法及びサービス提
供システム、このサービス提供システムに適用される遊
技機及びポイント管理装置、並びに、これら遊技機及び
ポイント管理装置のコンピュータを機能させるプログラ
ムに関するものである。また、本発明は、いわゆるマイ
レージサービスを利用するのに有利なサービス提供方法
及びサービス提供システム、このサービス提供システム
に適用される遊技機及びサービス管理装置、並びに、こ
れら遊技機及びサービス管理装置のコンピュータを機能
させるプログラムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】遊技機の技術分野においては、近年、ゲ
ームセンタ、パチンコ店あるいはカジノなど、遊技機を
用いて遊技を提供する遊技提供者による顧客獲得競争が
激しさを増している。このため、遊技提供者は、遊技者
である顧客に対する様々なサービスを用意し、より多く
の顧客を獲得しようと努めている。遊技者を引きつける
ためのサービスとしては、遊技者が遊技に費やした金額
等に応じて、ホテル無料宿泊券を提供するなどのサービ
スがある。このようなサービスによれば、遊技提供者に
とっては、ホテル無料宿泊券を欲する遊技者を引きつけ
ることができ、顧客吸引力を高めることができるという
効果がある。一方、ホテル無料宿泊券の宿泊先であるホ
テルにとっては、新規顧客の獲得チャンスが広がるとい
う効果がある。しかし、このようなサービスは、そのサ
ービスの提供に係る費用等を、遊技提供者又はホテル無
料宿泊券のホテルあるいはその両方が負担しなければな
らない。このため、その負担と効果のバランスによって
は、そのサービスが必ずしも双方にとって利益をもたら
すものとは言えない場合もある。

【０００３】一方で、航空会社を中心に行われているサ
ービスに、ＦＦＰ（Ｆｒｅｑｕｅｎｔ Ｆｌｙｅｒ Ｐ
ｒｏｇｒａｍ：常連顧客優待制度）というサービスがあ
る。このサービスは、特定の航空会社の会員になった顧
客に対し、その搭乗距離に応じてポイント（マイル）を
累積加算する。そして、その顧客が獲得したマイルに応
じて、その顧客に対し、無料航空券や景品、アップグレ
ード（搭乗クラス変更）などのサービスを提供する。こ
れは、マイレージサービス、マイレージプログラム等と
も呼ばれている。このマイレージサービスは、また、ク
レジットカードを利用して買い物をした金額に応じて、
マイルが加算されるというショッピングマイルというサ
ービスにも応用されている。これは、例えば、１００円
のショッピングをクレジットカードで行った場合に１マ
イルが加算されるというサービスであり、航空会社のみ
ならずカード会社にとっても顧客を獲得するための大き
な効果を挙げている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このマイレージサービ
スは、近年、世界的に広く知られ、このマイレージサー
ビスを、遊技機の技術分野における顧客獲得手段として
利用すれば、顧客獲得に大きな効果を挙げることが期待
される。しかし、この場合、単に、遊技者が遊技に費や
した金額等に応じてその遊技者のマイルを加算するとい
うだけでは、マイレージサービスを提供する航空会社に
与える効果が、そのマイレージサービスを利用しようと
する遊技提供者に比べて低すぎることになる。このた
め、マイレージサービスを遊技機の技術分野に導入しよ
うとする場合、両者のバランスを考えると、遊技提供者
側の負担が大きくならざるを得ない。また、このように
両者のバランスが悪いことで、マイレージサービスを遊
技機の技術分野に導入することの障害にもなる。

【０００５】本発明は、以上の背景に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、遊技機を用いて遊技
を提供する遊技提供者がマイレージサービスを導入する
際に、そのマイレージサービスを提供する航空会社と遊
技提供者の双方が受ける利益のバランスを調節し、遊技
機の技術分野にマイレージサービスを導入しやすくする
ことが可能なサービス提供方法、サービス提供システ
ム、遊技機、ポイント管理装置、サービス管理装置及び
プログラムを提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１の発明は、顧客の搭乗距離に応じてポイン
トを加算し、該顧客が獲得したポイントに応じて該顧客
に特典を付与する航空会社のポイントサービスを提供す
るサービス提供方法において、上記航空会社の広告情報
を、遊技機の演出手段により行われる演出の一部に組み
込む広告情報組込工程と、上記広告情報組込工程で広告
情報が組み込まれた遊技機で遊技を行う遊技者が、所定
のポイント獲得条件を満たすことで得られる所定量のポ
イントを、上記ポイントサービスにおける該遊技者のポ
イントとして加算する加算処理工程とを有するものであ
る。

【０００７】このサービス提供方法においては、顧客の
搭乗距離に応じてポイントを加算し、その顧客が獲得し
たポイントに応じてその顧客に特典を付与する航空会社
のポイントサービスを提供するものである。このポイン
トサービスとしては、上述したマイレージサービスを用
いることができる。本請求項のサービス提供方法では、
広告情報組込工程により、マイレージサービスを提供す
る航空会社の広告情報が、遊技機の演出手段により行わ
れる演出の一部に組み込まれる。よって、その遊技機で
遊技する遊技者には、演出手段により、その航空会社の
広告がなされることになる。この演出手段は、遊技者の
視覚を通じて演出を行うものや、遊技者の聴覚を通じて
演出を行うもの等が挙げられ、遊技者が遊技している最
中の演出に限らず、遊技者が遊技していないときの演出
も含まれる。ここでいう演出とは、遊技者の視覚や聴覚
を通じて何らかの情報を提供するものであり、遊技を盛
り上げるための演出や、遊技とは関係なく行われる演出
も含まれる。

【０００８】このような航空会社の広告がなされる遊技
機で遊技者が遊技を行うと、所定のポイント獲得条件を
満たすことで、上記ポイントサービスのポイントとして
加算される所定量のポイントが得られる。「所定のポイ
ント獲得条件」としては、遊技者が遊技のために金銭や
メダル等を投入すること、遊技中に所定の遊技結果を得
ること等が挙げられる。そして、このような所定のポイ
ント獲得条件を満たすことで、遊技者は、所定量のポイ
ントを得ることができる。所定のポイント獲得条件を満
たすことで得られるポイントの量は、適宜設定すること
ができる。例えば、遊技者が遊技のために金銭やメダル
等を投入することをポイント獲得条件とした場合には、
その投入した金銭やメダル等に所定値を乗じたものをポ
イント量とすることができる。このようにして遊技者が
得た所定量のポイントは、加算処理工程により、上記ポ
イントサービスにおけるその遊技者のポイントとして加
算される。よって、遊技者は、遊技機で遊技すること
で、上記ポイントサービスのポイントを獲得することが
可能になる。

【０００９】このようなサービス提供方法によれば、遊
技者は、遊技機で遊技することで、航空会社のポイント
サービスのポイントを獲得することが可能となるため、
その遊技機により遊技を提供する遊技提供者は、高い集
客効果により、多くの遊技者を獲得するという利益を得
ることができる。一方、航空会社にとっては、遊技機で
遊技する遊技者に対して自社の宣伝等を行うことがで
き、その宣伝効果により、顧客吸引力が高まり、維持新
規顧客獲得のチャンスを得る等の利益を得ることができ
る。

【００１０】また、請求項２の発明は、請求項１のサー
ビス提供方法において、上記遊技機により遊技を提供す
る遊技提供者から、該遊技機を受注する受注工程と、上
記航空会社から広告依頼を受ける広告依頼受取工程と、
上記広告情報組込工程で広告情報が組み込まれた遊技機
を、上記遊技提供者に引き渡す引渡工程とを有し、上記
広告情報組込工程は、上記広告依頼受取工程で受けた広
告依頼に基づく広告情報を、上記受注工程で受注した遊
技機の演出手段による演出の一部に組み込むことを特徴
とするものである。

【００１１】請求項１のサービス提供方法を実現するに
は、航空会社と遊技提供者とが互いに協力する必要があ
る。しかし、両者は、一般に、技術分野も営業分野も互
いに関連しておらず、接点が少ない。しかも、遊技提供
者は、広範囲にわたって、独立して多数存在するため、
航空会社、遊技提供者ともに、このサービス提供方法を
実現するのは容易でない。そこで、請求項２のサービス
提供方法においては、広告依頼受取工程により、ポイン
トサービスを提供する航空会社から広告依頼を受け取
り、また、受注工程により、遊技提供者から遊技機の受
注を受け取る。そして、広告依頼に係る広告情報を、広
告情報組込工程で遊技機に組み込んだ後、その遊技機
を、引渡工程により、受注を受けた遊技提供者に引き渡
す。本請求項のサービス提供方法では、遊技機の開発、
製造を行う遊技機メーカーが、航空会社と遊技提供者と
の間を仲介することができる。遊技機メーカーは、広範
囲にわたって独立して存在する多数の遊技提供者と、技
術分野も営業分野が互いに関連しており、接点が多い。
よって、遊技機メーカーが航空会社からの広告依頼を受
けて、その広告情報を組み込んだ遊技機を、遊技提供者
に引き渡すことにより、ポイントサービスに対応する遊
技機を広く普及させることが容易となる。この結果、本
サービス提供方法の実現化を容易かつスムーズに図るこ
とが可能となる。

【００１２】また、請求項３の発明は、顧客の搭乗距離
に応じてポイントを加算し、該顧客が獲得したポイント
に応じて該顧客に特典を付与する航空会社のポイントサ
ービスを提供するサービス提供システムにおいて、上記
ポイントサービスのポイントを管理するポイント管理装
置と、上記ポイント管理装置に通信手段を介して接続さ
れた遊技機とを備えており、上記遊技機は、上記航空会
社の広告情報を一部に組み込んだ演出を行う演出手段
と、遊技者の遊技者識別情報を、上記通信手段を介して
出力する識別情報出力手段と、上記遊技者が所定のポイ
ント獲得条件を満たすことで得られるポイント量を特定
するためのポイント量特定情報を、上記識別情報出力手
段により出力される遊技者識別情報に関連付けた状態
で、上記通信手段を介して出力する特定情報出力手段と
を有し、上記ポイント管理装置は、上記顧客ごとのポイ
ントを記録したポイント記録媒体と、上記遊技機の識別
情報出力手段から出力される遊技者識別情報を、上記通
信手段を介して入力する識別情報入力手段と、上記遊技
機の特定情報出力手段から出力されるポイント量特定情
報を、上記通信手段を介して入力する特定情報入力手段
と、上記識別情報入力手段により入力される遊技者識別
情報により特定される遊技者に対応する上記ポイント記
録媒体に記録されたポイントに、上記特定情報入力手段
により入力される該遊技者識別情報に関連付けられたポ
イント量特定情報により特定されるポイント量を加算す
るポイント加算手段とを有することを特徴とするもので
ある。

【００１３】このサービス提供システムにおいては、当
該システムを構成する各手段により、請求項１のサービ
ス提供方法の各工程と同様の処理を実行することがで
き、このサービス提供方法を実現することができる。具
体的には、本サービス提供システムは、航空会社が提供
するポイントサービスのポイントを管理するポイント管
理装置と、そのポイント管理装置に通信手段を介して接
続された遊技機とを備えている。この遊技機では、演出
手段により、航空会社の広告情報を一部に組み込んだ演
出が行われる。また、この遊技機は、識別情報出力手段
により、遊技者の遊技者識別情報を通信手段を介してポ
イント管理装置に出力するとともに、その遊技者が所定
のポイント獲得条件を満たすことで得られるポイント量
を特定するためのポイント量特定情報を、特定情報出力
手段により、その遊技者識別情報に関連付けた状態で、
通信手段を介してポイント管理装置に出力する。このよ
うにして、遊技機から出力された遊技者識別情報及びポ
イント量特定情報は、ポイント管理装置の識別情報入力
手段及び特定情報入力手段により入力される。ポイント
管理装置は、顧客ごとのポイントを記録したポイント記
録媒体を備えており、遊技者識別情報及びポイント量特
定情報が入力されると、ポイント加算手段により、その
遊技者識別情報により特定される遊技者のポイントに、
そのポイント量特定情報により特定されるポイント量が
加算される。本サービス提供システムによれば、請求項
１のサービス提供方法を、容易かつ効率的に実現でき
る。

【００１４】尚、「ポイント量特定情報」とは、ポイン
ト管理装置のポイント加算手段により加算されるポイン
ト量を特定するための情報である。従って、例えば、そ
のポイント量が遊技者が投入した金額に応じて決定され
る場合、遊技機から出力されるポイント量特定情報は、
その金額情報であっても、その金額により決定されたポ
イント量情報そのものであってもよい。すなわち、最終
的なポイント量を決定する手段は、遊技機側に備えて
も、ポイント管理装置側に備えてもよい。また、ポイン
ト管理装置と遊技機とを接続する通信手段には、これら
を直接接続するもの以外に、例えば、遊技機を管理する
管理コンピュータ等を介してこれらを接続するものも含
まれる。

【００１５】また、請求項４の発明は、請求項３のサー
ビス提供システムにおいて、上記遊技機により遊技を提
供する遊技提供者から受注された遊技機の演出手段によ
る演出の一部に、上記航空会社からの広告依頼に基づく
広告情報を組み込むための広告情報組込装置を有するこ
とを特徴とするものである。

【００１６】このサービス提供システムは、ポイント管
理装置及び遊技機のほか、この遊技機により遊技を提供
する遊技提供者から受注された遊技機の演出手段による
演出の一部に、航空会社からの広告依頼に基づく広告情
報を組み込むための広告情報組込装置を備えている。こ
の広告情報組込装置は、一般に遊技メーカーにより使用
されるものであるため、本サービス提供システムによ
り、請求項２のサービス提供方法を実現することができ
る。

【００１７】また、請求項５の発明は、顧客の搭乗距離
に応じてポイントを加算し、該顧客が獲得したポイント
に応じて該顧客に特典を付与する航空会社のポイントサ
ービスのポイントを管理するポイント管理装置に、通信
手段を介して接続された遊技機であって、上記航空会社
の広告情報を一部に組み込んだ演出を行う演出手段と、
遊技者の遊技者識別情報を、上記通信手段を介して上記
ポイント管理装置に向けて出力する識別情報出力手段
と、上記遊技者が所定のポイント獲得条件を満たすこと
で得られるポイント量を特定するためのポイント量特定
情報を、上記識別情報出力手段により出力される遊技者
識別情報に関連付けた状態で、上記通信手段を介して上
記ポイント管理装置に向けて出力する特定情報出力手段
とを有することを特徴とするものである。

【００１８】この遊技機においては、請求項３のサービ
ス提供システムの一部を構成することができ、請求項１
のサービス提供方法を、容易かつ効率的に実現すること
が可能となる。

【００１９】また、請求項６の発明は、請求項５の遊技
機において、上記ポイント量特定情報を記録する特定情
報記録媒体と、遊技者が所定のポイント獲得条件を満た
すごとに、上記特定情報記録媒体に記録されたポイント
量特定情報を更新する特定情報更新手段とを有し、上記
特定情報出力手段は、所定の出力条件が満たされたと
き、上記特定情報記録媒体に記録されたポイント量特定
情報を出力することを特徴とするものである。

【００２０】この遊技機においては、遊技者のポイント
量特定情報を、特定情報記録媒体に記録しておき、その
遊技者が所定のポイント獲得条件を満たすごとに、その
ポイント量特定情報を特定情報更新手段により更新す
る。そして、所定の出力条件が満たされたとき、特定情
報出力手段により、その特定情報記録媒体に記録された
ポイント量特定情報を出力する。この構成により、ポイ
ント量特定情報をポイント管理装置に逐次出力する必要
がなくなり、ポイント管理装置の負担を軽減し、通信コ
ストを低減することができる。また、所定の出力条件を
適宜設定することで、ポイント量特定情報を適時に出力
することができるため、遊技機及びポイント管理装置の
双方の処理を効率化することもできる。尚、特定情報記
録媒体、特定情報更新手段、特定情報出力手段は、遊技
機本体とは別体に構成された装置に備えてもよく、例え
ば、遊技機が設置される店舗の管理コンピュータに備え
てもよい。

【００２１】また、請求項７の発明は、請求項５又は６
の遊技機において、上記ポイントサービスにおける顧客
を識別するための顧客識別情報を記録した記録媒体か
ら、該顧客識別情報を読み取る顧客識別情報読取手段を
有し、上記識別情報出力手段は、上記顧客識別情報読取
手段により読み取った顧客識別情報を、上記遊技者識別
情報として出力することを特徴とするものである。

【００２２】この遊技機においては、顧客識別情報読取
手段により、上記ポイントサービスの顧客識別情報が記
録された記録媒体からその顧客識別情報を読み取り、こ
れを遊技者識別情報として利用する。この記録媒体は、
例えば、顧客識別情報が電気的、磁気的に記録された磁
気カード等であるポイントカードなどである。上記ポイ
ントサービスがマイレージサービスである場合には、マ
イレージカード等である。本遊技機によれば、遊技者が
既に上記ポイントサービスのポイントカードを所持して
いる場合、本遊技機のための新たなＩＤカード等を作成
する必要がない。

【００２３】また、請求項８の発明は、遊技機に通信手
段を介して接続され、顧客の搭乗距離に応じてポイント
を加算し、該顧客が獲得したポイントに応じて該顧客に
特典を付与する航空会社のポイントサービスのポイント
を管理するポイント管理装置であって、上記顧客ごとの
ポイントを記録したポイント記録媒体と、上記遊技機か
ら出力される遊技者の遊技者識別情報を、上記通信手段
を介して入力する識別情報入力手段と、上記遊技者が所
定のポイント獲得条件を満たすことで得られるポイント
量を特定するための上記遊技機から出力されるポイント
量特定情報を、上記通信手段を介して入力する特定情報
入力手段と、上記識別情報入力手段により入力される遊
技者識別情報により特定される遊技者に対応する上記ポ
イント記録媒体に記録されたポイントに、上記特定情報
入力手段により入力される該遊技者識別情報に関連付け
られたポイント量特定情報により特定されるポイント量
を加算するポイント加算手段とを有することを特徴とす
るものである。

【００２４】このポイント管理装置は、上記ポイントサ
ービスの顧客ごとのポイントを、ポイント記録媒体に記
録して管理するものであり、請求項３のサービス提供シ
ステムの一部を構成することができ、請求項１のサービ
ス提供方法を、容易かつ効率的に実現することが可能と
なる。

【００２５】また、請求項９の発明は、顧客の搭乗距離
に応じてポイントを加算し、該顧客が獲得したポイント
に応じて該顧客に特典を付与する航空会社のポイントサ
ービスのポイントを管理するポイント管理装置に、通信
手段を介して接続された遊技機に設けられるコンピュー
タを機能させるプログラムであって、上記航空会社の広
告情報を一部に組み込んだ演出を行うための処理を行う
演出処理手段、遊技者の遊技者識別情報を、上記通信手
段を介して上記ポイント管理装置に向けて出力するため
の処理を行う識別情報出力処理手段、及び上記遊技者が
所定のポイント獲得条件を満たすことで得られるポイン
ト量を特定するためのポイント量特定情報を、上記識別
情報出力処理手段により出力される遊技者識別情報に関
連付けた状態で、上記通信手段を介して上記ポイント管
理装置に向けて出力するための処理を行う特定情報出力
処理手段として、上記コンピュータを機能させることを
特徴とするものである。

【００２６】このプログラムを、遊技機に設けられるコ
ンピュータに実行させることにより、その遊技機に、請
求項５の遊技機と同様の機能を持たせることができる。
よって、請求項３のサービス提供システムの一部を構成
することができ、請求項１のサービス提供方法を、容易
かつ効率的に実現することが可能となる。

【００２７】また、請求項１０の発明は、遊技機に通信
手段を介して接続され、顧客の搭乗距離に応じてポイン
トを加算し、該顧客が獲得したポイントに応じて該顧客
に特典を付与する航空会社のポイントサービスのポイン
トを管理するポイント管理装置に設けられるコンピュー
タを機能させるプログラムであって、上記遊技機から出
力される遊技者の遊技者識別情報を、上記通信手段を介
して入力するための処理を行う識別情報入力処理手段、
上記遊技者が所定のポイント獲得条件を満たすことで得
られるポイント量を特定するための上記遊技機から出力
されるポイント量特定情報を、上記通信手段を介して入
力するための処理を行う特定情報入力処理手段、及び上
記顧客ごとのポイントを記録したポイント記録媒体に記
録されている、上記識別情報入力処理手段により入力さ
れる遊技者識別情報により特定される遊技者のポイント
に、上記特定情報入力処理手段により入力される該遊技
者識別情報に関連付けられたポイント量特定情報により
特定されるポイント量を加算するポイント加算手段とし
て、上記コンピュータを機能させることを特徴とするも
のである。

【００２８】このプログラムを、ポイント管理装置に設
けられるコンピュータに実行させることにより、そのポ
イント管理装置に、請求項８のポイント管理装置と同様
の機能を持たせることができる。よって、請求項３のサ
ービス提供システムの一部を構成することができ、請求
項１のサービス提供方法を、容易かつ効率的に実現する
ことが可能となる。

【００２９】また、請求項１１の発明は、広告主が顧客
に特典を付与する特典付与サービスのサービス提供方法
において、所定の認証機関による認証を受けた後は、記
録した情報を書き換えることが禁止されている遊技機の
情報記録媒体に、上記広告主が希望する広告情報を記録
する広告情報記録工程と、上記広告情報記録工程で広告
情報が記録された情報記録媒体を有する遊技機で遊技を
行う遊技者が、所定の特典獲得条件を満たすことで得ら
れる上記広告主が付与する特典を特定するための特典特
定情報を出力する特定情報出力工程と、上記特定情報出
力工程で出力された特典特定情報により特定される特典
を、遊技者に付与する特典付与工程とを有することを特
徴とするものである。

【００３０】このサービス提供方法においては、広告情
報記録工程により、遊技機の情報記録媒体に上記広告主
が希望する広告情報を記録する。よって、その遊技機で
遊技する遊技者に対して、その航空会社の広告情報に基
づく、広告、宣伝を行うことが可能である。その広告情
報に基づく広告の仕方としては、例えば、上述した遊技
機の演出手段による演出を用いることができる。このよ
うな広告がなされる遊技機で遊技者が遊技を行うと、所
定の特典獲得条件を満たすことで得られる上記広告主が
付与する特典を特定するための特典特定情報を、特定情
報出力工程により出力する。「所定の特典獲得条件」と
しては、上述した「所定のポイント獲得条件」と同様の
ものを用いることができる。そして、この所定の特典獲
得条件を満たすことで、遊技者は、特典特定情報を得る
ことができる。「特典特定情報」は、最終的に遊技者に
付与される特典を特定するための情報である。よって、
例えば、所定量のポイントについて所定の特典が対応付
けられている場合には、そのポイント量が特典特定情報
となる。このようにして遊技者が得た特典特定情報は、
特定情報出力工程により出力され、特典付与工程によ
り、その出力された特典特定情報により特定される特典
を遊技者に付与する。具体例を挙げれば、例えば、特定
情報出力工程で、各遊技者の特典特定情報を一括管理し
ている管理装置に通信手段を介して出力し、特典付与工
程で、その管理装置で管理されている特典特定情報に基
づいて特典を付与する。また、例えば、特定情報出力工
程で、遊技者が所有する磁気カード等の可搬型記録媒体
に特典特定情報を書き込み、特典付与工程で、その可搬
型記録媒体に記録されている特典特定情報に基づいて特
典を付与する。

【００３１】本請求項のサービス提供方法は、請求項１
のサービス提供方法と同様に、遊技機に利用されるマイ
レージサービスにも適用することができるほか、マイレ
ージサービス以外のサービスにも適用することができ
る。ここで、本請求項のサービス提供方法では、遊技機
において広告情報が記録される情報記録媒体として、所
定の認証機関による認証を受けた後は記録した情報を書
き換えることが禁止されているものを用いる。このよう
な情報記録媒体としては、パチンコ店やカジノ等に設置
される遊技機の遊技プログラムを記録したＲＯＭ等が挙
げられる。このＲＯＭ等は、不正遊技を防止するため
に、所定の認証機関による認証を受けた後は記録した情
報を書き換えることが禁止されている。よって、その情
報記録媒体に広告情報を記録して所定の認証機関に認証
された後は、誰も広告情報を書き換えることができなく
なる。従って、遊技機が遊技提供者に引き渡された後
に、不正に広告情報が書き換えられるのを効果的に防止
することができる。これにより、その広告主の広告、宣
伝を、安定かつ確実に行うことができ、広告主からの信
頼を高めることができる。

【００３２】また、請求項１２の発明は、広告主が顧客
に特典を付与する特典付与サービスのサービス提供シス
テムにおいて、上記特典付与サービスを管理するサービ
ス管理装置と、遊技者が遊技を行う遊技機とを備えてお
り、上記遊技機は、上記広告主が希望する広告情報及び
遊技情報を含む情報を記録し、所定の認証機関による認
証を受けた後は、記録した情報を書き換えることが禁止
されている情報記録媒体と、上記情報記録媒体に記録さ
れた遊技情報を利用して、遊技を進行する遊技進行手段
と、上記情報記録媒体に記録された広告情報を、遊技者
に対して報知する広告情報報知手段と、遊技者が所定の
特典獲得条件を満たすことで得られる上記広告主が付与
する特典を特定するための特典特定情報を出力する特定
情報出力手段とを有し、上記サービス管理装置は、上記
遊技機の特定情報出力手段により出力された特典特定情
報を入力する特定情報入力手段と、上記特定情報入力手
段により入力された特典特定情報に関連付けられた遊技
者の遊技者識別情報を入力する識別情報入力手段と、上
記特定情報入力手段により入力された特典特定情報によ
り特定される特典を、上記識別情報入力手段により入力
された遊技者識別情報により特定される遊技者に付与す
るための処理を行う特典付与処理手段とを有することを
特徴とするものである。

【００３３】このサービス提供システムにおいては、当
該システムを構成する各手段により、請求項１１のサー
ビス提供方法の各工程と同様の処理を実行することがで
き、このサービス提供方法を実現することができる。具
体的には、本サービス提供システムは、広告主が提供す
る特典付与サービスを管理するサービス管理装置と、遊
技機とを備えている。この遊技機では、所定の認証機関
による認証を受けた後は記録した情報を書き換えること
が禁止されている情報記録媒体に、広告主が希望する広
告情報及び遊技情報を含む情報が記録されている。そし
て、遊技進行手段により、その情報記録媒体に記録され
た遊技情報を利用して遊技が進行される。また、その情
報記録媒体に記録された広告情報は、広告情報報知手段
により、遊技者に対して報知される。また、この遊技機
は、遊技者が所定の特典獲得条件を満たすことで得られ
る上記広告主が付与する特典を特定するための特典特定
情報を特定情報出力手段により出力する。このようにし
て、遊技機から出力された特典特定情報は、サービス管
理装置の特定情報入力手段により入力される。また、サ
ービス管理装置では、その特典特定情報に関連付けられ
た遊技者の遊技者識別情報を識別情報入力手段により入
力する。このようにして特典特定情報及び遊技者識別情
報が入力されると、特典付与処理手段により、その遊技
者識別情報により特定される遊技者に、その特典特定情
報により特定される特典を付与するための処理が行われ
る。本サービス提供システムによれば、請求項１１のサ
ービス提供方法を実現することができる。

【００３４】また、請求項１３の発明は、遊技情報を含
む情報を記録し、所定の認証機関による認証を受けた後
は、記録した情報を書き換えることが禁止されている情
報記録媒体と、上記情報記録媒体に記録された遊技情報
を利用して、遊技を進行する遊技進行手段とを備えた遊
技機において、上記情報記録媒体には、広告主が希望す
る広告情報が記録されており、上記情報記録媒体に記録
された広告情報を、遊技者に対して報知する広告情報報
知手段と、遊技者が所定の特典獲得条件を満たすことで
得られる上記広告主が付与する特典を特定するための特
典特定情報を出力する特定情報出力手段とを有すること
を特徴とするものである。

【００３５】この遊技機においては、請求項１２のサー
ビス提供システムの一部を構成することができ、請求項
１１のサービス提供方法を実現することが可能となる。

【００３６】また、請求項１４の発明は、広告主が顧客
に特典を付与する特典付与サービスを管理するサービス
管理装置であって、遊技者が遊技機で所定の特典獲得条
件を満たすことで得られる上記広告主が付与する特典を
特定するための上記遊技機から出力される特典特定情報
を入力する特定情報入力手段と、上記特定情報入力手段
により入力された特典特定情報に対応する遊技者の遊技
者識別情報を入力する識別情報入力手段と、上記特定情
報入力手段により入力された特典特定情報により特定さ
れる特典を、上記識別情報入力手段により入力された遊
技者識別情報により特定される遊技者に付与するための
処理を行う特典付与処理手段とを有することを特徴とす
るものである。

【００３７】このサービス管理装置においては、請求項
１２のサービス提供システムの一部を構成することがで
き、請求項１１のサービス提供方法を実現することが可
能となる。

【００３８】また、請求項１５の発明は、広告主が希望
する広告情報及び遊技情報を含む情報を記録し、所定の
認証機関による認証を受けた後は、記録した情報を書き
換えることが禁止されている情報記録媒体と、該情報記
録媒体に記録された遊技情報を利用して、遊技を進行す
る遊技進行手段とを備えた遊技機に設けられるコンピュ
ータを機能させるプログラムであって、上記情報記録媒
体に記録された広告情報を、遊技者に対して報知するた
めの処理を行う広告情報報知処理手段、及び遊技者が所
定の特典獲得条件を満たすことで得られる上記広告主が
付与する特典を特定するための特典特定情報を出力する
ための処理を行う特定情報出力処理手段として、上記コ
ンピュータを機能させることを特徴とするものである。

【００３９】このプログラムを、遊技機に設けられるコ
ンピュータに実行させることにより、その遊技機に、請
求項１３の遊技機と同様の機能を持たせることができ
る。よって、請求項１２のサービス提供システムの一部
を構成することができ、請求項１１のサービス提供方法
を、容易かつ効率的に実現することが可能となる。

【００４０】また、請求項１６の発明は、広告主が顧客
に特典を付与する特典付与サービスを管理するサービス
管理装置に設けられるコンピュータを機能させるプログ
ラムであって、遊技者が遊技機で所定の特典獲得条件を
満たすことで得られる上記広告主が付与する特典を特定
するための上記遊技機から出力される特典特定情報を入
力するための処理を行う特定情報入力処理手段、上記特
定情報入力処理手段により入力された特典特定情報に対
応する遊技者の遊技者識別情報を入力するための処理を
行う識別情報入力処理手段、及び上記特定情報入力処理
手段により入力された特典特定情報により特定される特
典を、上記識別情報入力処理手段により入力された遊技
者識別情報により特定される遊技者に付与するための処
理を行う特典付与処理手段として、上記コンピュータを
機能させることを特徴とするものである。

【００４１】このプログラムを、サービス管理装置に設
けられるコンピュータに実行させることにより、そのサ
ービス管理装置に、請求項１４のサービス管理装置と同
様の機能を持たせることができる。よって、請求項１２
のサービス提供システムの一部を構成することができ、
請求項１１のサービス提供方法を、容易かつ効率的に実
現することが可能となる。

【００４２】尚、上述した請求項９、１０、１５及び１
６のプログラムは、ＣＤ−ＲＯＭ等の記録媒体に記録さ
れた状態で配布したり、入手したりすることができる。
また、このプログラムを乗せ、所定の送信装置により送
信された信号を、公衆電話回線や専用線、その他の通信
網等の伝送媒体を介して配信したり、受信したりするこ
とでも、配布、入手が可能である。この配信の際、伝送
媒体中には、コンピュータプログラムの少なくとも一部
が伝送されていればよい。すなわち、コンピュータプロ
グラムを構成するすべてのデータが、一時に伝送媒体上
に存在している必要はない。このプログラムを乗せた信
号とは、コンピュータプログラムを含む所定の搬送波に
具現化されたコンピュータデータ信号である。また、所
定の送信装置からコンピュータプログラムを送信する送
信方法には、プログラムを構成するデータを連続的に送
信する場合も、断続的に送信する場合も含まれる。

【００４３】

【発明の実施の形態】〔実施形態１〕以下、本発明を、
遊技機としての図柄合わせ遊技機であるスロットマシン
について、航空会社が提供するマイレージサービスを利
用するためのサービス提供システムに適用した一実施形
態（以下、本実施形態を「実施形態１」という。）につ
いて説明する。尚、本実施形態におけるスロットマシン
は、カジノに設置されるビデオスロットマシンである。

【００４４】図２は、実施形態１に係るサービス提供シ
ステムの全体構成図である。このサービス提供システム
は、カジノに設置される複数のスロットマシン１と、こ
れらスロットマシン１の管理を行うカジノ管理装置４０
と、広告主となる航空会社が提供するマイレージサービ
スのサービス管理装置としてのポイント管理装置５０
と、カジノに設置するスロットマシン１を製造するメー
カーが使用する広告情報組込装置としてのスロットマシ
ン製造装置６０とを備えている。メーカーが製造したス
ロットマシン１は、カジノに引き渡された後、そのカジ
ノで使用されることになる。

【００４５】各スロットマシン１は、カジノ管理装置４
０に接続されており、これらは、ケーブル等により実現
される通信手段により接続されている。また、カジノ管
理装置４０は、ポイント管理装置５０に接続されてお
り、これらは、ネットワークである公衆電話回線、専用
電話回線、ケーブルテレビ回線、無線通信回線等により
構成される通信網７０により実現される通信手段により
接続されている。尚、図２では、１つのカジノしか示し
ていないが、航空会社が運営、管理するポイント管理装
置５０は、広範囲にわたって独立して存在する多数のカ
ジノのカジノ管理装置４０と接続されている。

【００４６】（ポイント管理装置５０の構成）まず、上
記サービス提供システムを構成するポイント管理装置５
０について説明する。このポイント管理装置５０は、航
空会社が提供するマイレージサービスにおける顧客のポ
イントであるマイルを管理するものである。マイレージ
サービスのマイルは、顧客が航空会社の航空機で旅行等
したときに搭乗距離に応じて加算されたり、クレジット
カードを利用して買い物をしたときにその利用金額に応
じて加算されたりする。このため、図２では図示してい
ないが、ポイント管理装置５０は、通信網７０を介し
て、飛行場に設置されるマイル管理装置や、クレジット
カード会社が管理するクレジット管理装置などにも接続
されている。顧客は、このようにしてマイルを貯めるこ
とで、航空会社から無料航空券等の特典を付与するなど
のサービスを受けることができる。

【００４７】図３は、本実施形態におけるポイント管理
装置５０のブロック図である。このポイント管理装置５
０は、上記通信網７０を介してデータを送受信するため
のターミナルアダプタ等により構成された識別情報入力
手段及び特定情報入力手段としての通信インターフェー
ス５１と、顧客ごとのマイル等を記録するポイント記録
媒体として情報データベース５２と、当該ポイント管理
装置５０の各部を制御するための制御部５３と、制御部
５３が実行するプログラム等を記録した記録媒体として
のハードディスク５４と、作業員等により操作される操
作部５５とを備えている。尚、情報データベース５２及
びハードディスク５４は、物理的に同一の記録媒体で構
成することも可能である。このポイント管理装置５０と
しては、航空会社が運営、管理している既存の装置をを
利用することができる。

【００４８】情報データベース５２には、顧客ごとのマ
イルを記録しているが、その他、顧客の個人情報をも記
録されている。また、ハードディスク５４は、制御部５
３が実行する各種プログラムを格納しており、制御部５
３からの命令に応じて、各種プログラムを読み出すこと
ができる。このハードディスク５４には、新規顧客の登
録プログラム、制御部５３を特定情報入力処理手段とし
て機能させる特定情報入力処理プログラム、制御部５３
を識別情報入力処理手段として機能させる識別情報入力
処理プログラム、特典付与処理プログラム、その他ポイ
ント管理装置５０の処理に必要なプログラムが格納され
ている。これらプログラムの詳細については後述する。
また、制御部５３は、少なくとも１つのＣＰＵ等の演算
器、プログラムデータ等を一時的に記録するための不揮
発性メモリであるＲＡＭ等により構成されており、ハー
ドディスク５４に格納された所定のオペレーティングシ
ステム（ＯＳ）を読み込んで当該ポイント管理装置５０
を起動、制御している。また、この制御部５３は、ハー
ドディスク５４に記録された各種プログラムを実行し、
そのプログラムに従った処理を行う。尚、各種プログラ
ムを実行するＣＰＵ等の演算器を複数設け、各演算器に
該プログラムの実行処理を分散させてもよい。

【００４９】（カジノ管理装置４０の構成）次に、上記
サービス提供システムを構成するカジノ管理装置４０に
ついて説明する。このカジノ管理装置４０は、各遊技者
の個人情報を管理しており、カジノが提供するサービス
における遊技者のカジノポイントを管理している。この
サービスにおけるカジノポイントは、後述するように、
遊技者が遊技のために費やした額等に応じて加算され
る。そして、このようにしてカジノポイントを貯めた遊
技者には、カジノから当該カジノのホテルにおける無料
宿泊券等の特典を付与するなどのサービスが提供され
る。尚、このサービスを受けるには、遊技者は、スロッ
トマシン１での遊技を始める前に、まず、カジノの受付
で登録処理を行う必要がある。この登録処理では、例え
ば、遊技者の名前や住所等の個人情報を所定の用紙に記
入し、その遊技者のＩＤを記録したハウスカードを受け
取る。所定の用紙に記入された個人情報は、所定の端末
からカジノ管理装置４０のデータベースに登録される。
このため、図２では図示していないが、カジノ管理装置
４０は、スロットマシン１のほか、受付等に設置されて
いる端末にも接続されている。

【００５０】図４は、本実施形態におけるカジノ管理装
置４０のブロック図である。このカジノ管理装置４０
は、上記通信網７０を介してデータを送受信するための
ターミナルアダプタ等により構成された特定情報出力手
段及び識別情報出力手段としての通信インターフェース
４１と、遊技者ごとの個人情報等を記録する特定情報記
録媒体として情報データベース４２と、当該カジノ管理
装置４０の各部を制御するための制御部４３と、制御部
４３が実行するプログラム等を記録した記録媒体として
のハードディスク４４と、ケーブル等を介して接続され
た各スロットマシン１との間でデータを送受信するため
の識別情報入力手段及び特定情報入力手段としての入出
力ポート４５とを備えている。尚、情報データベース４
２及びハードディスク４４は、物理的に同一の記録媒体
で構成することも可能である。このカジノ管理装置４０
としては、カジノが運営、管理している既存の装置をを
利用することができる。

【００５１】情報データベース４２には、遊技者ごと
に、遊技者が遊技のために費やした金額データやカジノ
ポイントなどの個人情報が記録されている。また、ハー
ドディスク４４は、制御部４３が実行する各種プログラ
ムを格納しており、制御部４３からの命令に応じて、各
種プログラムを読み出すことができる。このハードディ
スク４４には、新規顧客の登録プログラム、制御部５３
を特定情報出力処理手段として機能させる特定情報出力
処理プログラム、制御部５３を識別情報出力処理手段と
して機能させる識別情報出力処理プログラム、特典付与
処理プログラム、その他カジノ管理装置４０の処理に必
要なプログラムが格納されている。これらプログラムの
詳細については後述する。また、制御部４３は、少なく
とも１つのＣＰＵ等の演算器、プログラムデータ等を一
時的に記録するための不揮発性メモリであるＲＡＭ等に
より構成されており、ハードディスク４４に格納された
所定のオペレーティングシステム（ＯＳ）を読み込んで
当該カジノ管理装置４０を起動、制御している。また、
この制御部４３は、ハードディスク４４に記録された各
種プログラムを実行し、そのプログラムに従った処理を
行う。尚、各種プログラムを実行するＣＰＵ等の演算器
を複数設け、各演算器に該プログラムの実行処理を分散
させてもよい。

【００５２】（スロットマシン１の構成）次に、上記サ
ービス提供システムを構成するスロットマシン１につい
て説明する。図５は、本実施形態におけるスロットマシ
ン１の外観斜視図である。このスロットマシン１は、箱
型の筺体２、この筺体２の前面側に開閉自在に取り付け
られた前面パネル３などを有する。前面パネル３には、
複数のリール画像を表示する可変表示装置であるモニタ
ー１１を外部から視認するための表示窓４、コイン投入
口５ａ及び紙幣投入口５ｂ、モニター１１のリール画像
の回転を開始させるためのスピンボタン６ａ、コイン等
の払戻しを受けるためのクレジット精算ボタン６ｂ、遊
技者が遊技のためにスロットマシンにコインを支払うた
めの各種ＢＥＴボタン７ａ，７ｂ、他の操作ボタン８、
コイン払出ロ９ａを有するコイン受皿９、各種ランプ類
１０ａ，１０ｂなどが設けられている。また、スロット
マシン１の側面には、リセットスイッチ１２が設けられ
ている。このリセットスイッチ１２は、本スロットマシ
ン１が設置されるカジノのアテンダントが所持する専用
キーに対応する鍵穴を有し、その鍵穴に専用キーを差し
込むことで操作される。よって、遊技者は、このリセッ
トスイッチ１２を操作することはできない。

【００５３】スロットマシン１の内部には、複数種の図
柄が順次可変表示される５つのリール画像（遊技画面）
１１ａを表示するモニター１１が設けられている。この
モニター１１は、ＣＲＴディスプレイで構成されている
が、プラズマディスプレイや液晶ディスプレイなどで構
成してもよい。また、モニター１１には、遊技者がコイ
ン投入口５ａ又は紙幣投入口５ｂから投入した遊技価値
である金銭の額に相当するクレジット額を表示するクレ
ジット表示部１１ｂ、各種ＢＥＴボタン７ａ，７ｂを操
作して遊技者がＢＥＴとしたＢＥＴ額を表示するＢＥＴ
表示部１１ｃ、遊技の結果により遊技者が獲得する獲得
額を表示する獲得額表示部１１ｄが、上記リール画像１
１ａの上部に表示される。また、スロットマシン１の内
部には、コインを多数枚収容可能なホッパを持つ図示し
ないコイン払戻装置や、スピーカー、ＣＰＵやＲＯＭそ
の他種々の電子部品によって電子回路が形成された制御
部を構成する回路基板なども組み込まれている。

【００５４】また、スロットマシン１の上部には、カジ
ノで利用する可搬型記録媒体としてのハウスカード及び
マイレージサービス用の可搬型記録媒体としてのマイレ
ージカードを挿入するカード挿入口１３及び表示装置１
４が設けられている。ハウスカードは、遊技者がカジノ
の受付等で登録された個人情報を管理するためのもので
あり、このハウスカードには、遊技者ごとに個別の遊技
者識別情報であるＩＤが記録されている。カジノ管理装
置４０では、ハウスカードのＩＤに関連付けて各遊技者
の個人情報を管理している。また、マイレージカード
は、マイレージサービスのマイルなど、航空会社が顧客
の個人情報を管理するためのものであり、このマイレー
ジカードには、顧客ごとに個別の顧客識別情報であるＩ
Ｄが記録されている。ポイント管理装置５０では、マイ
レージカードのＩＤに関連付けて各顧客のマイルを含む
個人情報を管理している。また、表示装置１４には、遊
技者がもつカジノポイント等が表示される。

【００５５】ハウスカードは、例えば、遊技者が遊技の
ために費やした額等に応じたカジノポイントをカジノ管
理装置４０で管理するために利用される。これにより、
そのカジノポイントに応じて、遊技者に当該カジノのホ
テルにおける無料宿泊券等の特典を付与するなどのサー
ビスが提供される。また、マイレージカードは、例え
ば、顧客が航空会社の航空機で旅行等したときの搭乗距
離に応じたマイルをポイント管理装置５０で管理するた
めに利用される。

【００５６】図６は、スロットマシン１の制御部におけ
るメイン制御部の概略構成を示すブロック図であり、図
７は、サブ制御部の概略構成を示すブロック図である。
本スロットマシン１の制御部は、これらメイン制御部２
０及びサブ制御部３０により構成されている。メイン制
御部２０は、ＣＰＵ２１、入出力ポート２１ａ、ＲＯＭ
２２、ＲＡＭ２３、乱数発生回路２４、表示制御部２
５、照明制御部２６、音響制御部２７、払戻制御部２８
などから構成されている。入出力ポート２１ａは、サブ
制御部３０との間でデータ通信を行うために利用され
る。ＲＯＭ２２は、ＣＰＵ２１が利用する各種プログラ
ムや各種データベース等のデータを格納しており、これ
らをＣＰＵ２１に出力する。ＲＡＭ２３は、ＣＰＵ２１
によって演算された変数データなどを一時的に格納す
る。乱数発生回路２４は、所定の周期毎に乱数を発生さ
せてそのデータをＣＰＵ２１に出力する。表示制御部２
５は、ＣＰＵ２１の制御の下、リール画像１１ａ等を表
示するモニター１１の表示制御を行う。照明制御部２６
は、ＣＰＵ２１の制御の下、各種ランプ１０ａ，１０ｂ
の点灯制御を行う。音響制御部２７は、ＣＰＵ２１の制
御の下、スピーカー１５から出力する音声によるアナウ
ンスや演出音等を制御する。払戻制御部２８は、ＣＰＵ
２１の制御の下、コイン払出ロ９ａからコイン受皿９に
コインを払い戻すために、遊技価値払戻手段としてのコ
イン払戻装置１６を制御する。また、メイン制御部２０
のＣＰＵ２１は、コイン投入口５ａ及び紙幣投入口５ｂ
に投入された金額をカウントする投入金額カウント装置
１７にも接続されている。また、ＣＰＵ２１は、スピン
ボタン６ａ、クレジット精算ボタン６ｂ、各種ＢＥＴボ
タン７ａ，７ｂ、他の操作ボタン８などにも接続されて
いる。

【００５７】サブ制御部３０は、ＣＰＵ３１、ＲＯＭ３
２、ＲＡＭ３３、顧客識別情報読取手段としてのカード
リーダ３４、表示制御部３５、メイン制御部側入出力ポ
ート３６、管理装置側入出力ポート３７などから構成さ
れている。ＲＯＭ３２は、ＣＰＵ３１が利用する各種プ
ログラムや各種データベース等のデータを格納してお
り、これらをＣＰＵ３１に出力する。ＲＡＭ３３は、Ｃ
ＰＵ３１によって演算された変数データなどを一時的に
格納する。カードリーダ３４は、カード挿入口１３から
挿入されたハウスカード又はマイレージカードに記録さ
れているＩＤを読み取り、そのＩＤをＣＰＵ３１に出力
する。表示制御部３５は、ＣＰＵ３１の制御の下、表示
装置１４の表示制御を行う。メイン制御部側入出力ポー
ト３６は、メイン制御部２０との間でデータ通信を行う
ために利用される。管理装置側入出力ポート３７は、カ
ジノに設置されている複数の遊技機を統括して管理する
カジノ管理装置４０との間でデータ通信を行うために利
用される。

【００５８】次に、スロットマシン１による遊技の流れ
に従って、各部の動作について説明する。遊技者によっ
て図示しないコインがコイン投入口５ａに投入された
り、紙幣が紙幣投入口５ｂに投入されたりすると、その
コイン等は投入金額カウント装置１７によりカウントさ
れる。そして、投入金額カウント装置１７は、メイン制
御部２０のＣＰＵ２１に投入金額データを出力する。こ
の投入金額データを受け取ったＣＰＵ２１は、投入金額
データに相当するクレジットデータをＲＡＭ２３に記録
する。次に、遊技者は、希望するＢＥＴ額を決めたら、
所定のＢＥＴボタン７ａ，７ｂを操作する。この操作内
容は、所定の操作信号としてメイン制御部２０のＣＰＵ
２１に送られ、ＣＰＵ２１は、ＲＡＭ２３のクレジット
データから、その操作信号に応じたクレジット分を減額
する処理を行う。そして、ＣＰＵ２１は、スピンボタン
６ａからの操作信号を受付可能な状態となり、遊技者に
よるスピンボタン６ａの操作が有効なものとなる。

【００５９】遊技者がスピンボタン６ａを操作すると、
その操作内容が操作信号として、メイン制御部２０のＣ
ＰＵ２１に送られる。これを受け取ったＣＰＵ２１は、
ＲＯＭ２２に格納されている遊技プログラムを実行して
遊技進行手段として機能し、まず、乱数発生回路２４か
ら送られてくる乱数のデータを５個受け取る。各乱数
は、モニター１１に表示される各リール画像１１ａに対
応しており、ＣＰＵ２１は、各乱数をＲＯＭ２２に格納
されている表示図柄テーブルに照らし合わせる。この表
示図柄テーブルは、各リール画像１１ａに対して個々に
用意されている。そして、ＣＰＵ２１は、各乱数と各表
示図柄テーブルにより得られた各表示図柄データを表示
制御部２５に出力する。これにより、表示制御部２５
は、モニター１１に、図柄が可変表示しているリール画
像を表示した後、ＣＰＵ２１から送られてきた各表示図
柄データに対応する図柄を、対応するリール画像部分に
それぞれ停止表示させる表示制御を行う。

【００６０】また、ＣＰＵ２１は、乱数発生回路２４か
ら送られてきた５個の乱数からなる組合せを、ＲＯＭ２
２に格納されている当選判断テーブルに照らし合わせる
入賞判断処理を行う。この当選判断テーブルは、５個の
乱数の組合せと入賞役とを関連付けるものである。この
入賞役としては、遊技者に対して所定額のクレジットを
払い出す役や、特別遊技状態であるイベント又はボーナ
スゲームやフィーチャーゲームに移行する役などが用意
されている。そして、ＣＰＵ２１は、乱数の組合せと当
選判断テーブルにより、今回の遊技で入賞した役を特定
し、又は何の役にも入賞しなかった場合のハズレを特定
する。

【００６１】上記入賞判断処理において、遊技者に対し
て所定額のクレジットを払い出す役が入賞したと判断さ
れた場合、モニター１１に表示されるリール画像１１ａ
が停止表示した後、メイン制御部２０のＣＰＵ２１は、
照明制御部２６及び音響制御部２７に対して、それぞれ
所定の演出信号を出力する。これにより、照明制御部２
６は、点灯状態になっている各種ランプ１０ａ，１０ｂ
を、その演出信号に応じた点滅パターンで点滅するよう
に点灯制御を行う。また、音響制御部２７は、演出音と
してスピーカー１５から出力していた音楽を一旦停止
し、その演出信号に応じた効果音をスピーカー１５から
出力させる制御を行う。そして、ＣＰＵ２１は、ＲＡＭ
２３に記録されているクレジットデータに、入賞した役
に応じたクレジット分を加算する払出処理を行う。

【００６２】また、本実施形態におけるスロットマシン
１では、遊技者が費やしたクレジット分をカジノポイン
トに換算し、そのカジノポイントに応じてカジノから様
々なサービスが遊技者に提供される。このサービスを受
けることを希望する遊技者は、本スロットマシン１での
遊技を始める前に、まず、本スロットマシン１が設置さ
れるカジノの受付で登録処理を行い、その遊技者のＩＤ
を記録したハウスカードを受け取る。このようにしてハ
ウスカードを受け取った遊技者は、スロットマシン１で
遊技を開始する前に、まず、カード挿入口１３にハウス
カードを挿入する。これにより、サブ制御部３０のカー
ドリーダ３４は、挿入されたハウスカードに記録されて
いるＩＤを読み取り、そのＩＤをＣＰＵ３１に送る。Ｃ
ＰＵ３１は、カードリーダ３４から受け取ったＩＤを、
管理装置側入出力ポート３７から管理装置４０に送る。
カジノ管理装置４０は、そのＩＤを入出力ポート４５か
ら受け取り、このＩＤに関連するカジノポイントデータ
を入出力ポート４５からスロットマシン１に出力する。
尚、初めて、ハウスカードを利用する遊技者の場合に
は、カジノポイントデータは「０」であるが、過去に利
用した遊技者の場合には、過去の遊技で貯まったカジノ
ポイントデータを受け取ることになる。カジノポイント
データを受け取ったＣＰＵ３１は、そのカジノポイント
データを一旦ＲＡＭ３３に格納した後、そのポイントデ
ータに応じた表示命令を表示制御部３５に出力する。こ
れにより、表示制御部３５は、表示装置１４にそのカジ
ノポイントを文字情報として表示する表示制御を行う。

【００６３】一方、本実施形態におけるスロットマシン
１では、遊技者が費やしたクレジット分をマイレージサ
ービスのマイルに換算し、そのマイルを、自分のマイル
に加算することもできる。この場合、予めマイレージカ
ードを所有している遊技者は、スロットマシン１で遊技
を開始する前に、まず、カード挿入口１３にマイレージ
カードを挿入する。これにより、サブ制御部３０のカー
ドリーダ３４は、挿入されたマイレージカードに記録さ
れているＩＤを読み取り、そのＩＤをＣＰＵ３１に送
る。ＣＰＵ３１は、カードリーダ３４から受け取ったＩ
Ｄを、マイル管理装置側入出力ポート３７からカジノ管
理装置４０に送る。カジノ管理装置４０は、そのＩＤを
入出力ポート４５から受け取り、このＩＤに関連するマ
イルデータを要求するマイル要求信号を、通信インター
フェース４１から出力する。このマイル要求信号は、通
信網７０を介して、ポイント管理装置５０の通信インタ
ーフェース５１から入力される。そして、ポイント管理
装置５０は、このＩＤに関連するマイルデータを、通信
インターフェース５１からカジノ管理装置４０に向けて
出力する。マイルデータを受け取ったカジノ管理装置４
０の制御部４３は、そのマイルデータを、入出力ポート
４５からスロットマシン１に向けて出力する。これによ
り、スロットマシン１のＣＰＵ３１は、そのマイルデー
タを一旦ＲＡＭ３３に格納した後、そのマイルデータに
応じた表示命令を表示制御部３５に出力する。これによ
り、表示制御部３５は、表示装置１４に、その遊技者の
マイルを文字情報として表示する表示制御を行う。

【００６４】（スロットマシン製造装置６０の構成）次
に、上記サービス提供システムを構成するスロットマシ
ン製造装置６０について説明する。このスロットマシン
製造装置６０は、航空会社からの広告依頼に応じて、そ
の広告依頼に基づく広告情報を、スロットマシン１にお
けるメイン制御部２０の情報記録媒体としてのＲＯＭ２
２に、遊技プログラムと一緒に書き込む処理を行うもの
である。そして、メーカーは、このようにして遊技プロ
グラム及び広告情報をＲＯＭ２２に書き込んだ後、所定
の認証機関からの認証を受ける手続きを経て、そのスロ
ットマシン１をカジノに引き渡す。このようにして、所
定の認証機関による認証を受けた後は、そのＲＯＭ２２
に記録された情報を書き換えることは禁止されている。
よって、所定の認証機関による認証を受けた後は、その
スロットマシン１がカジノに引き渡された後も、その広
告情報が書き換えられることはない。

【００６５】（サービス提供システム全体の流れ）次
に、本実施形態に係るサービス提供システム全体のサー
ビス提供の流れについて説明する。図１は、本実施形態
に係るサービス提供システム全体のサービス提供の流れ
を示す説明図である。このサービス提供システムでは、
まず、メーカーは、カジノからスロットマシン１の受注
依頼を受けたら（ステップ）、その受注依頼に係るス
ロットマシン１の製造を行う。また、メーカーは、航空
会社からの広告依頼を受けたら（ステップ）、その広
告依頼に基づく広告情報をＲＯＭ２２に書き込んだスロ
ットマシン１の製造を行う。このようにして、航空会社
の広告情報を組み込んだスロットマシン１を製造した
ら、そのスロットマシン１を受注依頼元のカジノに引き
渡す（ステップ）。これにより、遊技者は、カジノに
おいて、そのスロットマシン１で遊技を行うことができ
る（ステップ）。この遊技中、遊技者には、航空会社
の宣伝広告がなされる（ステップ）。そして、そのス
ロットマシン１の遊技で遊技者がマイルを獲得したら、
そのマイルデータが航空会社に送信される（ステップ
）。その後、遊技者には、獲得したマイルに応じて、
無料航空券等の特典が付与される（ステップ）。

【００６６】（受注，広告依頼，引渡し：ステップ，
，）上記ステップ，では、メーカーが、スロッ
トマシンの受注の手続き及び航空会社からの広告依頼の
受取手続きを行う。これらの手続きを行う前に、メーカ
ーは、事前に本サービス提供システムの実現化に向け、
航空会社及びカジノに対して本サービス提供システムの
営業宣伝を行い、この結果、双方からの受注できた場合
に、本実施形態におけるスロットマシン１の製造に着手
することになる。また、カジノからスロットマシン１の
受注を受けたとき、及び、航空会社から広告依頼を受け
たときには、本サービス提供システムを運営できるのよ
うに、マイルデータの通信設備等を整えておくのが望ま
しい。尚、これらの依頼を受けてから、通信設備等を整
えるようにしてもよい。このように、メーカーが本サー
ビス提供システムにおける航空会社とカジノとの間の橋
渡しとして機能することで、本サービス提供システムの
運営をスムーズに行うことができる。

【００６７】（遊技中のマイル加算処理及び広告処理：
ステップ，）図８は、スロットマシン１及びカジノ
管理装置４０の処理の流れを示すフローチャートであ
る。スロットマシン１のモニター１１は、演出手段及び
広告情報報知手段として機能し、そのモニター１１に表
示される遊技画面には、広告依頼を受けた航空会社の広
告情報が表示される。具体的には、メイン制御部２０の
ＣＰＵ２１は、電源が投入されると（Ｓ１）、ＲＯＭ２
２に格納されている遊技プログラムを実行する（Ｓ
２）。これにより、ＣＰＵ２１は、演出処理手段及び広
告情報報知処理手段として機能し、表示制御部２５に、
広告情報を載せた遊技画面を表示させる信号を出力し、
これにより表示制御部２５は、モニター１１に、広告情
報を載せた遊技画面を表示させる（Ｓ３）。ここで、遊
技画面に表示される広告情報は、航空会社のマイレージ
サービス等の自社の宣伝を行う文字や画像などである。
尚、本実施形態では、モニター１１を用いて広告情報を
遊技者に提供する場合について説明しているが、例え
ば、スピーカー１５から、自社の宣伝を行うアナウンス
や音楽を流すようにしてもよい。

【００６８】遊技者は、コインや紙幣をコイン投入口５
ａ又は紙幣投入口５ｂに入れると（Ｓ４）、投入金額に
相当するクレジットデータがＲＡＭ２３に記録され（Ｓ
５）、スロットマシン１での遊技を行うことができる。
ここで、遊技者は、自分のマイレージカードをカード挿
入口１３に挿入すると（Ｓ６）、これから開始する遊技
によりマイルを貯めることができる。具体的には、メイ
ン制御部２０のＣＰＵ２１は、遊技者が遊技してＲＡＭ
２３に記録されているクレジットが消費されると（Ｓ
７）、その消費分であるクレジット消費データを、入出
力ポート２１ａを介してサブ制御部３０に出力する。こ
のクレジット消費データは、サブ制御部３０のメイン制
御部側入出力ポート３６を介してＣＰＵ３１に入力され
る。これにより、ＣＰＵ３１は、そのクレジット消費デ
ータを、マイレージカードから読み出したＩＤとともに
管理装置側入出力ポート３７を介してカジノ管理装置４
０に出力する（Ｓ８）。これにより、カジノ管理装置４
０の制御部４３は、特定情報更新手段として機能し、受
け取ったクレジット消費データを、情報データベース４
２に登録されているそのＩＤに関連付けられたクレジッ
ト消費データに累積加算する処理を行う（Ｓ９）。

【００６９】一方で、遊技者は、上述したように、マイ
レージカードの代わりに、カジノのハウスカードを利用
して遊技を行うこともできる。よって、予めマイレージ
カードを所有している遊技者は、スロットマシン１での
遊技により、マイルを貯めてマイレージサービスの提供
を受けるか、カジノポイントを貯めてカジノの提供する
サービスを受けるかを選択することができる。一方、マ
イレージカードを持っていない遊技者は、ハウスカード
を利用した遊技しか行うことができない。しかし、本ス
ロットマシン１では、上述のようにモニター１１に航空
会社の宣伝広告がなされるので、マイレージカードを持
っていない遊技者は、その宣伝広告を見ることで、マイ
レージサービスに加入しようと考えることになる。よっ
て、このような宣伝広告による航空会社の利益は非常に
高い。また、このようなマイルを貯められるスロットマ
シン１を設置することで、カジノでは、遊技を楽しむと
ともにマイルも貯められるという付加価値を、スロット
マシン１での遊技に加えることができる。これによる集
客力は高く、カジノが得る利益も非常に高い。

【００７０】（マイルデータの送信：ステップ）図８
に示すように、遊技者が遊技をやめる場合、マイレージ
カードをカード挿入口１３から抜き取る（Ｓ１０）。こ
のとき、カードリーダ３４は、ＣＰＵ３１にカードが抜
き取られた旨のカード排出信号を出力し、ＣＰＵ３１に
より、カジノ管理装置４０にカード排出信号及びＩＤが
出力される。このカード排出信号及びＩＤを受け取った
カジノ管理装置４０の制御部４３は、情報データベース
４２に登録されているそのＩＤに対応するクレジット消
費データを、マイルデータに換算する（Ｓ１１）。そし
て、その換算したマイルデータを、ポイント量特定情報
及び特典特定情報として、ＩＤとともにポイント管理装
置５０に送信する（Ｓ１２）。

【００７１】尚、本実施形態では、クレジット消費デー
タをカジノ管理装置４０でマイルデータに換算し、これ
をポイント量特定情報及び特典特定情報として、ポイン
ト管理装置５０に出力する構成としているが、マイルデ
ータへの換算処理は、必ずしもカジノ管理装置４０で行
う必要はない。従って、スロットマシン１で換算処理を
行い、スロットマシン１からマイルデータをカジノ管理
装置４０に出力する構成としたり、クレジット消費デー
タをポイント量特定情報及び特典特定情報として、カジ
ノ管理装置４０から出力し、ポイント管理装置５０で換
算処理を行う構成としたりすることができる。

【００７２】（マイルによる特典付与：ステップ）図
９は、ポイント管理装置５０の処理の流れを示すフロー
チャートである。図８に示すフローチャートのＳ１２で
送信されたマイルデータ及びＩＤがポイント管理装置５
０に受信されると（Ｓ２１）、ポイント管理装置５０の
制御部５３は、ポイント加算手段として機能し、受信し
たマイルデータを、情報データベース５２に登録されて
いるそのＩＤに対応するマイルデータに加算する処理を
行う（Ｓ２２）。これにより、遊技者がスロットマシン
１での遊技で費やした金額の一部が、マイルとして貯ま
ることになる。

【００７３】このようにして貯まった遊技者のマイル
は、遊技者の要求に応じて、無料航空券、景品、アップ
グレード（搭乗クラス変更）などの特典に変えることが
できる。このような遊技者の要求が航空会社に対してさ
れた場合、ポイント管理装置５０を操作するオペレータ
は、操作部５５を操作して、特典付与手続きを行う。こ
の特典付与手続きを行うオペレータにより操作部５５が
操作されると、制御部５３は、特典付与処理プログラム
を実行することで特典付与処理手段として機能する。こ
れにより、無料航空券を遊技者に発行するための処理、
景品を遊技者に郵送するための処理、遊技者の搭乗クラ
スを変更するための処理などが行われる。また、特典付
与処理プログラムを実行する制御部５３は、遊技者への
特典付与に必要なマイル分を、情報データベース５２の
その遊技者のマイルデータから減算する処理を行う。

【００７４】以上、実施形態１によれば、遊技者は、カ
ジノのスロットマシン１で遊技することで、航空会社の
マイレージサービスのマイルを貯めることが可能とな
る。これにより、そのスロットマシン１により遊技を提
供するカジノは、高い集客効果により、多くの遊技者を
獲得するという利益を得ることができる。一方、マイレ
ージサービスを提供する航空会社は、スロットマシン１
で遊技する遊技者に対して自社の宣伝広告を行うことが
でき、その宣伝効果により、顧客吸引力が高まり、維持
新規顧客獲得のチャンスを得る等の利益を得ることがで
きる。この結果、両者が得る利益は非常に高く、しかも
両者の利益バランスの調和がとれるので、本サービス提
供システムを遊技機の技術分野に導入することが容易と
なるとともに、スロットマシン１で遊技を行う遊技者に
対して、遊技以外の新たな付加価値を提供することがで
きる。

【００７５】特に、本実施形態では、航空会社の広告情
報を、書き換えが禁止されているＲＯＭ２２に記録して
いるので、そのスロットマシン１がカジノに設置された
後に、その広告情報が書き換えられる心配がなく、航空
会社からの信頼が高いサービス提供システムを提供する
ことができる。

【００７６】〔実施形態２〕次に、本発明を、上記実施
形態１と同様のサービス提供システムに適用した他の実
施形態（以下、本実施形態を「実施形態２」という。）
について説明する。実施形態１では、カジノのカジノ管
理装置４０に、航空会社のポイント管理装置５０が、通
信網７０を介して直接接続されている構成となってい
る。航空会社のポイント管理装置４０は、カジノのスロ
ットマシン１で獲得するマイルデータ以外にも、飛行場
のマイル管理装置やクレジットカード会社のクレジット
管理装置などにも接続されているため、本サービス提供
システムに参加するカジノの数が増大すると、ポイント
管理装置５０の処理負担が増大し、システムの不安定化
を招くおそれがある。そこで、実施形態２のサービス提
供システムでは、各カジノで遊技者が獲得したマイル
を、一旦、第三者機関で管理し、その後、航空会社のポ
イント管理装置５０で処理する。

【００７７】図１０は、実施形態２に係るサービス提供
システムの全体構成図である。このサービス提供システ
ムは、上記実施形態１の構成に加え、メーカーが管理、
運営する中間管理装置６１を備えている。各カジノに設
置されているカジノ管理装置４０は、通信網７０を介し
てメーカーの中間管理装置６１に接続されており、航空
会社のポイント管理装置５０とは直接通信できない構成
となっている。また、航空会社のポイント管理装置５０
は、通信網７０を介してメーカーの中間管理装置６１に
接続されており、各カジノのカジノ管理装置４０とは直
接通信できない構成となっている。すなわち、本実施形
態のサービス提供システムは、上記実施形態１における
カジノ管理装置４０とポイント管理装置５０との間に、
中間管理装置６１を介在させた構成となっている。

【００７８】上記実施形態１と同様にして、各カジノ管
理装置４０からマイルデータが出力されると、そのマイ
ルデータは、通信網７０を介して、次々と中間管理装置
６１に入力されることになる。各カジノ管理装置４０か
らのマイルデータを受け取った中間管理装置６１では、
そのマイルデータをＩＤごとに一時的に保存し、所定の
出力タイミングで、保存した各マイルデータをポイント
管理装置５０に出力する。この中間管理装置６１には、
一般的なデータベースサーバと同様の装置を用いること
ができる。

【００７９】以上、実施形態２によれば、本サービス提
供システムに多数のカジノが参加して規模が拡大したと
しても、中間管理装置６１がバッファ的役割を果たし、
航空会社のポイント管理装置の処理負担の増大を抑制す
ることができる。よって、航空会社は、ポイント管理装
置の処理負担を心配することなく、マイレージサービス
を遊技機の技術分野に導入することができ、マイレージ
サービスに規模を拡大することができる。尚、中間管理
装置６１を管理、運営する第三者機関は、メーカーでな
くてもよい。

【００８０】尚、上記実施形態１及び実施形態２では、
遊技者が遊技を行うためにクレジットを消費したこと
を、ポイント獲得条件及び特典獲得条件とした場合につ
いて説明したが、他の条件を採用することも可能であ
る。尚、この条件は、システムが利用する遊技機の種類
や遊技内容等に応じて、適宜設定される。また、クレジ
ット消費データからマイルデータへの換算率は、既存の
マイレージサービスとのバランスを考慮して定めるのが
望ましい。

【００８１】また、上記実施形態１及び実施形態２で
は、航空会社とカジノとの間を、スロットマシン１を製
造するメーカーが仲介する場合について説明したが、こ
のような仲介なく、航空会社とカジノとの間で直接シス
テムを提供するようにしてもよい。この場合、スロット
マシン１で行う宣伝広告のための広告情報は、カジノに
設置された後も書き換えることが可能な構成とする。こ
れにより、カジノが航空会社から広告依頼を受けること
で、スロットマシン１の広告情報を、その広告依頼に基
づく広告情報に書き換え、スロットマシン１により航空
会社の宣伝広告を行うことができる。

【００８２】また、上記実施形態１及び実施形態２で
は、カジノに設置されるスロットマシン１を利用したサ
ービス提供システムについて説明したが、本サービス提
供システムは、スロットマシン以外の遊技機あるいはカ
ジノ以外の場所に設置される遊技機を利用することもで
きる。

【００８３】

【発明の効果】請求項１乃至１６の発明によれば、遊技
機を用いて遊技を提供する遊技提供者がマイレージサー
ビスを導入する際に、そのマイレージサービスを提供す
る航空会社と遊技提供者の双方が受ける利益のバランス
を調節し、遊技機の技術分野にマイレージサービスを導
入しやすくすることが可能となるという優れた効果があ
る。

【００８４】特に、請求項２及び４の発明によれば、ポ
イントサービスに対応する遊技機を広く普及させること
が容易となり、本サービス提供方法の実現化を容易かつ
スムーズに図ることが可能となるという優れた効果があ
る。

【００８５】また、請求項６の発明によれば、ポイント
管理装置の負担を軽減し、通信コストを低減することが
できるとともに、遊技機及びポイント管理装置の双方の
処理を効率化することができるという優れた効果があ
る。

【００８６】また、請求項７の発明によれば、新規ＩＤ
カード等の作成処理の負担を無くし、本遊技機を含むサ
ービス提供システムの利便性を向上させることができる
という優れた効果がある。

【００８７】また、請求項１１乃至１６の発明によれ
ば、広告主の広告、宣伝を、安定かつ確実に行い、広告
主からの信頼を高めることができるので、マイレージサ
ービスを提供する航空会社と遊技提供者の双方が受ける
利益のバランスを調節し、遊技機の技術分野にマイレー
ジサービスを導入しやすくするサービス提供方法の信頼
性を高めることができるという優れた効果がある。尚、
請求項１１の発明は、広告主が提供するサービスであれ
ば、上記マイレージサービスに限らず、他のサービスに
も適用することができ、広範囲にわたるサービスについ
ての信頼性を高めることができるという優れた効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施形態１に係るサービス提供システム全体の
サービス提供の流れを示す説明図。

【図２】同サービス提供システムの全体構成図。

【図３】同サービス提供システムを構成するポイント管
理装置のブロック図。

【図４】同サービス提供システムを構成するカジノ管理
装置のブロック図。

【図５】同サービス提供システムを構成するスロットマ
シンの外観斜視図。

【図６】同スロットマシンのメイン制御部の概略構成を
示すブロック図。

【図７】同スロットマシンのサブ制御部の概略構成を示
すブロック図。

【図８】同スロットマシン及び同カジノ管理装置の処理
の流れを示すフローチャート。

【図９】同ポイント管理装置の処理の流れを示すフロー
チャート。

【図１０】実施形態２に係るサービス提供システムの全
体構成図。

【符号の説明】

１ スロットマシン ５ａ コイン投入口 ５ｂ 紙幣投入口 １１ モニター １３ カード挿入口 ２０ メイン制御部 ３０ サブ制御部 ３４ カードリーダ ４０ カジノ管理装置 ４１，５１ 通信インタフェース ４２，５２ 情報データベース ４３，５３ 制御部 ４４，５４ ハードディスク ４５ 入出力ポート ５０ ポイント管理装置 ５５ 操作部 ６０ スロットマシン製造装置 ６１ 中間管理装置 ７０ 通信網

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ａ６３Ｆ 13/00 Ａ６３Ｆ 13/00 Ｍ 13/10 13/10

Claims (16)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】顧客の搭乗距離に応じてポイントを加算
   し、該顧客が獲得したポイントに応じて該顧客に特典を
   付与する航空会社のポイントサービスを提供するサービ
   ス提供方法において、上記航空会社の広告情報を、遊技
   機の演出手段により行われる演出の一部に組み込む広告
   情報組込工程と、上記広告情報組込工程で広告情報が組
   み込まれた遊技機で遊技を行う遊技者が、所定のポイン
   ト獲得条件を満たすことで得られる所定量のポイント
   を、上記ポイントサービスにおける該遊技者のポイント
   として加算する加算処理工程とを有するサービス提供方
   法。
2. 【請求項２】請求項１のサービス提供方法において、上
   記遊技機により遊技を提供する遊技提供者から、該遊技
   機を受注する受注工程と、上記航空会社から広告依頼を
   受ける広告依頼受取工程と、上記広告情報組込工程で広
   告情報が組み込まれた遊技機を、上記遊技提供者に引き
   渡す引渡工程とを有し、上記広告情報組込工程は、上記
   広告依頼受取工程で受けた広告依頼に基づく広告情報
   を、上記受注工程で受注した遊技機の演出手段による演
   出の一部に組み込むことを特徴とするサービス提供方
   法。
3. 【請求項３】顧客の搭乗距離に応じてポイントを加算
   し、該顧客が獲得したポイントに応じて該顧客に特典を
   付与する航空会社のポイントサービスを提供するサービ
   ス提供システムにおいて、上記ポイントサービスのポイ
   ントを管理するポイント管理装置と、上記ポイント管理
   装置に通信手段を介して接続された遊技機とを備えてお
   り、上記遊技機は、上記航空会社の広告情報を一部に組
   み込んだ演出を行う演出手段と、遊技者の遊技者識別情
   報を、上記通信手段を介して出力する識別情報出力手段
   と、上記遊技者が所定のポイント獲得条件を満たすこと
   で得られるポイント量を特定するためのポイント量特定
   情報を、上記識別情報出力手段により出力される遊技者
   識別情報に関連付けた状態で、上記通信手段を介して出
   力する特定情報出力手段とを有し、上記ポイント管理装
   置は、上記顧客ごとのポイントを記録したポイント記録
   媒体と、上記遊技機の識別情報出力手段から出力される
   遊技者識別情報を、上記通信手段を介して入力する識別
   情報入力手段と、上記遊技機の特定情報出力手段から出
   力されるポイント量特定情報を、上記通信手段を介して
   入力する特定情報入力手段と、上記識別情報入力手段に
   より入力される遊技者識別情報により特定される遊技者
   に対応する上記ポイント記録媒体に記録されたポイント
   に、上記特定情報入力手段により入力される該遊技者識
   別情報に関連付けられたポイント量特定情報により特定
   されるポイント量を加算するポイント加算手段とを有す
   ることを特徴とするサービス提供システム。
4. 【請求項４】請求項３のサービス提供システムにおい
   て、上記遊技機により遊技を提供する遊技提供者から受
   注された遊技機の演出手段による演出の一部に、上記航
   空会社からの広告依頼に基づく広告情報を組み込むため
   の広告情報組込装置を有することを特徴とするサービス
   提供システム。
5. 【請求項５】顧客の搭乗距離に応じてポイントを加算
   し、該顧客が獲得したポイントに応じて該顧客に特典を
   付与する航空会社のポイントサービスのポイントを管理
   するポイント管理装置に、通信手段を介して接続された
   遊技機であって、上記航空会社の広告情報を一部に組み
   込んだ演出を行う演出手段と、遊技者の遊技者識別情報
   を、上記通信手段を介して上記ポイント管理装置に向け
   て出力する識別情報出力手段と、上記遊技者が所定のポ
   イント獲得条件を満たすことで得られるポイント量を特
   定するためのポイント量特定情報を、上記識別情報出力
   手段により出力される遊技者識別情報に関連付けた状態
   で、上記通信手段を介して上記ポイント管理装置に向け
   て出力する特定情報出力手段とを有することを特徴とす
   る遊技機。
6. 【請求項６】請求項５の遊技機において、上記ポイント
   量特定情報を記録する特定情報記録媒体と、遊技者が所
   定のポイント獲得条件を満たすごとに、上記特定情報記
   録媒体に記録されたポイント量特定情報を更新する特定
   情報更新手段とを有し、上記特定情報出力手段は、所定
   の出力条件が満たされたとき、上記特定情報記録媒体に
   記録されたポイント量特定情報を出力することを特徴と
   する遊技機。
7. 【請求項７】請求項５又は６の遊技機において、上記ポ
   イントサービスにおける顧客を識別するための顧客識別
   情報を記録した記録媒体から、該顧客識別情報を読み取
   る顧客識別情報読取手段を有し、上記識別情報出力手段
   は、上記顧客識別情報読取手段により読み取った顧客識
   別情報を、上記遊技者識別情報として出力することを特
   徴とする遊技機。
8. 【請求項８】遊技機に通信手段を介して接続され、顧客
   の搭乗距離に応じてポイントを加算し、該顧客が獲得し
   たポイントに応じて該顧客に特典を付与する航空会社の
   ポイントサービスのポイントを管理するポイント管理装
   置であって、上記顧客ごとのポイントを記録したポイン
   ト記録媒体と、上記遊技機から出力される遊技者の遊技
   者識別情報を、上記通信手段を介して入力する識別情報
   入力手段と、上記遊技者が所定のポイント獲得条件を満
   たすことで得られるポイント量を特定するための上記遊
   技機から出力されるポイント量特定情報を、上記通信手
   段を介して入力する特定情報入力手段と、上記識別情報
   入力手段により入力される遊技者識別情報により特定さ
   れる遊技者に対応する上記ポイント記録媒体に記録され
   たポイントに、上記特定情報入力手段により入力される
   該遊技者識別情報に関連付けられたポイント量特定情報
   により特定されるポイント量を加算するポイント加算手
   段とを有することを特徴とするポイント管理装置。
9. 【請求項９】顧客の搭乗距離に応じてポイントを加算
   し、該顧客が獲得したポイントに応じて該顧客に特典を
   付与する航空会社のポイントサービスのポイントを管理
   するポイント管理装置に、通信手段を介して接続された
   遊技機に設けられるコンピュータを機能させるプログラ
   ムであって、上記航空会社の広告情報を一部に組み込ん
   だ演出を行うための処理を行う演出処理手段、遊技者の
   遊技者識別情報を、上記通信手段を介して上記ポイント
   管理装置に向けて出力するための処理を行う識別情報出
   力処理手段、及び上記遊技者が所定のポイント獲得条件
   を満たすことで得られるポイント量を特定するためのポ
   イント量特定情報を、上記識別情報出力処理手段により
   出力される遊技者識別情報に関連付けた状態で、上記通
   信手段を介して上記ポイント管理装置に向けて出力する
   ための処理を行う特定情報出力処理手段として、上記コ
   ンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
10. 【請求項１０】遊技機に通信手段を介して接続され、顧
    客の搭乗距離に応じてポイントを加算し、該顧客が獲得
    したポイントに応じて該顧客に特典を付与する航空会社
    のポイントサービスのポイントを管理するポイント管理
    装置に設けられるコンピュータを機能させるプログラム
    であって、上記遊技機から出力される遊技者の遊技者識
    別情報を、上記通信手段を介して入力するための処理を
    行う識別情報入力処理手段、上記遊技者が所定のポイン
    ト獲得条件を満たすことで得られるポイント量を特定す
    るための上記遊技機から出力されるポイント量特定情報
    を、上記通信手段を介して入力するための処理を行う特
    定情報入力処理手段、及び上記顧客ごとのポイントを記
    録したポイント記録媒体に記録されている、上記識別情
    報入力処理手段により入力される遊技者識別情報により
    特定される遊技者のポイントに、上記特定情報入力処理
    手段により入力される該遊技者識別情報に関連付けられ
    たポイント量特定情報により特定されるポイント量を加
    算するポイント加算手段として、上記コンピュータを機
    能させることを特徴とするプログラム。
11. 【請求項１１】広告主が顧客に特典を付与する特典付与
    サービスのサービス提供方法において、所定の認証機関
    による認証を受けた後は、記録した情報を書き換えるこ
    とが禁止されている遊技機の情報記録媒体に、上記広告
    主が希望する広告情報を記録する広告情報記録工程と、
    上記広告情報記録工程で広告情報が記録された情報記録
    媒体を有する遊技機で遊技を行う遊技者が、所定の特典
    獲得条件を満たすことで得られる上記広告主が付与する
    特典を特定するための特典特定情報を出力する特定情報
    出力工程と、上記特定情報出力工程で出力された特典特
    定情報により特定される特典を、遊技者に付与する特典
    付与工程とを有することを特徴とするサービス提供方
    法。
12. 【請求項１２】広告主が顧客に特典を付与する特典付与
    サービスのサービス提供システムにおいて、上記特典付
    与サービスを管理するサービス管理装置と、遊技者が遊
    技を行う遊技機とを備えており、上記遊技機は、上記広
    告主が希望する広告情報及び遊技情報を含む情報を記録
    し、所定の認証機関による認証を受けた後は、記録した
    情報を書き換えることが禁止されている情報記録媒体
    と、上記情報記録媒体に記録された遊技情報を利用し
    て、遊技を進行する遊技進行手段と、上記情報記録媒体
    に記録された広告情報を、遊技者に対して報知する広告
    情報報知手段と、遊技者が所定の特典獲得条件を満たす
    ことで得られる上記広告主が付与する特典を特定するた
    めの特典特定情報を出力する特定情報出力手段とを有
    し、上記サービス管理装置は、上記遊技機の特定情報出
    力手段により出力された特典特定情報を入力する特定情
    報入力手段と、上記特定情報入力手段により入力された
    特典特定情報に関連付けられた遊技者の遊技者識別情報
    を入力する識別情報入力手段と、上記特定情報入力手段
    により入力された特典特定情報により特定される特典
    を、上記識別情報入力手段により入力された遊技者識別
    情報により特定される遊技者に付与するための処理を行
    う特典付与処理手段とを有することを特徴とするサービ
    ス提供システム。
13. 【請求項１３】遊技情報を含む情報を記録し、所定の認
    証機関による認証を受けた後は、記録した情報を書き換
    えることが禁止されている情報記録媒体と、上記情報記
    録媒体に記録された遊技情報を利用して、遊技を進行す
    る遊技進行手段とを備えた遊技機において、上記情報記
    録媒体には、広告主が希望する広告情報が記録されてお
    り、上記情報記録媒体に記録された広告情報を、遊技者
    に対して報知する広告情報報知手段と、遊技者が所定の
    特典獲得条件を満たすことで得られる上記広告主が付与
    する特典を特定するための特典特定情報を出力する特定
    情報出力手段とを有することを特徴とする遊技機。
14. 【請求項１４】広告主が顧客に特典を付与する特典付与
    サービスを管理するサービス管理装置であって、遊技者
    が遊技機で所定の特典獲得条件を満たすことで得られる
    上記広告主が付与する特典を特定するための上記遊技機
    から出力される特典特定情報を入力する特定情報入力手
    段と、上記特定情報入力手段により入力された特典特定
    情報に対応する遊技者の遊技者識別情報を入力する識別
    情報入力手段と、上記特定情報入力手段により入力され
    た特典特定情報により特定される特典を、上記識別情報
    入力手段により入力された遊技者識別情報により特定さ
    れる遊技者に付与するための処理を行う特典付与処理手
    段とを有することを特徴とするサービス管理装置。
15. 【請求項１５】広告主が希望する広告情報及び遊技情報
    を含む情報を記録し、所定の認証機関による認証を受け
    た後は、記録した情報を書き換えることが禁止されてい
    る情報記録媒体と、該情報記録媒体に記録された遊技情
    報を利用して、遊技を進行する遊技進行手段とを備えた
    遊技機に設けられるコンピュータを機能させるプログラ
    ムであって、上記情報記録媒体に記録された広告情報
    を、遊技者に対して報知するための処理を行う広告情報
    報知処理手段、及び遊技者が所定の特典獲得条件を満た
    すことで得られる上記広告主が付与する特典を特定する
    ための特典特定情報を出力するための処理を行う特定情
    報出力処理手段として、上記コンピュータを機能させる
    ことを特徴とするプログラム。
16. 【請求項１６】広告主が顧客に特典を付与する特典付与
    サービスを管理するサービス管理装置に設けられるコン
    ピュータを機能させるプログラムであって、遊技者が遊
    技機で所定の特典獲得条件を満たすことで得られる上記
    広告主が付与する特典を特定するための上記遊技機から
    出力される特典特定情報を入力するための処理を行う特
    定情報入力処理手段、上記特定情報入力処理手段により
    入力された特典特定情報に対応する遊技者の遊技者識別
    情報を入力するための処理を行う識別情報入力処理手
    段、及び上記特定情報入力処理手段により入力された特
    典特定情報により特定される特典を、上記識別情報入力
    処理手段により入力された遊技者識別情報により特定さ
    れる遊技者に付与するための処理を行う特典付与処理手
    段として、上記コンピュータを機能させることを特徴と
    するプログラム。