JP2002329015A - 貸駐車場システム - Google Patents

貸駐車場システム

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JP2002329015A
JP2002329015A JP2001132914A JP2001132914A JP2002329015A JP 2002329015 A JP2002329015 A JP 2002329015A JP 2001132914 A JP2001132914 A JP 2001132914A JP 2001132914 A JP2001132914 A JP 2001132914A JP 2002329015 A JP2002329015 A JP 2002329015A
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Japan
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parking
parking lot
rental
owner
story
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JP2001132914A
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English (en)
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Tomonari Watanabe
智成 渡邊
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NIKOO KK
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NIKOO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小額の資金で、安全に、効率よく駐車場経営を
することができ、駐車場の普及に寄与する貸駐車場シス
テムを提供すること。 【解決手段】販売主体は、貸駐車場としての駐車場用地
を取得し、この駐車場用地に立体駐車場1を建設し、オ
ーナーa、b、cに対し車両1台分の駐車スペース毎に
分割して販売する。各オーナーa、b、cは、それぞ
れ、駐車スペースA、B、Cを所有する。各オーナー
a、b、cは、駐車スペースA、B、Cを例えば時間貸
により貸し、その対価として駐車料金を得る。駐車スペ
ースを借りた者は、駐車場用地内に設置された料金徴収
機に駐車料金を支払う。運営主体は、立体駐車場1を管
理する。また運営主体は、料金徴収機から駐車料金を回
収し、各オーナーに分配する。運営主体と保証契約を締
結したオーナーaは、一定の支払い金額が保証される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貸駐車場システム
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、時間貸駐車場として、いわゆるコ
イン駐車場が普及している。
【0003】このコイン駐車場は、一人のオーナー(土
地所有者)と運営会社とが契約し、オーナーは、自己が
所有する未利用の土地を駐車場用地として運営会社に有
償で提供する。
【0004】一方、運営会社は、その駐車場用地に1ま
たは2以上の駐車スペースを作ると共に、料金徴収機な
どの装置を設置し、当該装置の管理(保守・点検等)や
駐車料金の回収などを行なう。回収された駐車料金は、
運営会社の収入となる。運営会社は、土地の使用料(定
額)を例えば1ヶ月毎にオーナーに支払う。
【0005】しかしながら、このような方式では、オー
ナーと運営会社との契約期間が例えば6ヶ月〜24ヶ月
程度と短く、契約の更新が成立しない可能性もあるた
め、運営会社が貸駐車場を運営するにあたり、永続性に
乏しいと言う問題がある。
【0006】その対策としては、オーナーまたは運営会
社自体が駐車場用地を購入し、複数の駐車スペースを作
ると共にそれらを管理する方法もある。
【0007】しかし、この場合には、土地購入資金な
ど、多大な投資を要するとともに、貸駐車場の稼動率の
予測も困難なので、実際に稼動率が低かった場合には、
収入が減るというリスクもあり、結局、駐車場の普及の
促進にはならない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、小額
の資金で、安全に、効率よく駐車場経営をすることがで
き、駐車場の普及に寄与する貸駐車場システムを提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(15)の本発明により達成される。
【0010】(1) 販売主体は、貸駐車場として駐車
場用地に立体駐車場を設け、当該立体駐車場を1または
2以上のオーナーに対し車両1台分の駐車スペース毎に
販売し、運営主体は、前記立体駐車場を管理するととも
に、駐車料金を回収し、回収した駐車料金の少なくとも
一部を前記オーナーに支払う貸駐車場システムであっ
て、少なくとも1人のオーナーに対し、支払い金額を保
証することを特徴とする貸駐車場システム。
【0011】(2) 販売主体は、貸駐車場としての駐
車場用地を取得し、ここに立体駐車場を建設し、当該立
体駐車場を1または2以上のオーナーに対し車両1台分
の駐車スペース毎に販売し、運営主体は、前記立体駐車
場を管理するとともに、駐車料金を回収し、回収した駐
車料金の少なくとも一部を前記オーナーに支払う貸駐車
場システムであって、少なくとも1人のオーナーに対
し、支払い金額を保証することを特徴とする貸駐車場シ
ステム。
【0012】(3) 前記各オーナーへの駐車料金の支
払いをコンピュータで管理する上記(1)または(2)
に記載の駐車場システム。
【0013】(4) 前記コンピュータは、各オーナー
毎の支払条件に関する情報を記憶し、該情報に基づいて
各オーナーへの支払い額を決定する上記(3)に記載の
駐車場システム。
【0014】(5) 前記支払い金額の保証は、全オー
ナーのうち、保証契約を締結したオーナーに対して行わ
れる上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の貸駐車
場システム。
【0015】(6) 保証される金額は、当該オーナー
が所有する駐車スペースの予想売上または当該予想売上
から必要経費を差し引いた額に1未満の所定の係数をか
けた金額である上記(1)ないし(5)のいずれかに記
載の貸駐車場システム。
【0016】(7) 保証される金額は、各駐車スペー
スの予想平均売上または当該予想平均売上から必要経費
を差し引いた額に1未満の所定の係数をかけた金額であ
る上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の貸駐車場
システム。
【0017】(8) 前記販売主体は、前記立体駐車場
に付帯設備を設置する上記(1)ないし(7)のいずれ
かに記載の貸駐車場システム。
【0018】(9) 前記付帯設備の少なくとも一部
は、前記立体駐車場の共同部分に設置されている上記
(8)に記載の貸駐車場システム。
【0019】(10) 前記付帯設備は、料金徴収機を
含む上記(8)または(9)に記載の貸駐車場システ
ム。
【0020】(11) 前記料金徴収機は、コンピュー
タを内蔵し、支払われた駐車料金の金額を集計する機能
を有している上記(10)に記載の貸駐車場システム。
【0021】(12) 前記運営主体は、前記販売主体
と同一または関連企業である上記(1)ないし(11)
のいずれかに記載の貸駐車場システム。
【0022】(13) 前記立体駐車場は、多段式駐車
場である上記(1)ないし(12)のいずれかに記載の
貸駐車場システム。
【0023】(14) 前記立体駐車場は、2階立て駐
車場である上記(1)ないし(12)のいずれかに記載
の貸駐車場システム。
【0024】(15) 前記立体駐車場は、タワーパー
キングである上記(1)ないし(12)のいずれかに記
載の貸駐車場システム。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の貸駐車場システム
を添付図面に示す好適な実施の形態に基づいて詳細に説
明する。
【0026】図1(a)は、本発明の貸駐車場システム
(販売時)の第1実施形態を模式的に示す図、図1
(b)は、本発明の貸駐車場システム(運営時)の第1
実施形態を模式的に示す図、図2、図3および図4は、
それぞれ立体駐車場(貸駐車場)の一例を示す外観斜視
図、図5は、図4の部分拡大図である。
【0027】なお、図1では、代表的に、3つの駐車ス
ペースA、B、Cとそれに対応する3人のオーナーa、
b、cを示しているが、駐車スペースの数や配置、面積
等、オーナーの人数等の条件は、特に限定されないこと
は言うまでもない。
【0028】図1(a)に示すように、販売主体(会社
等の法人または自然人)は、駐車場用地に貸駐車場とし
ての立体駐車場1を設ける。
【0029】まず、立体駐車場1を設置可能な駐車場用
地2を取得する。また、必要に応じて、整地、舗装など
を行なう。
【0030】次に、この駐車場用地に立体駐車場を設置
(建設)する。立体駐車場としては、種々の種類、形態
があるが、本実施形態では、図2に示す多段式駐車場
(2段式駐車場)について説明する。
【0031】駐車場用地2内には、下段3台分(駐車ス
ペースA、B、C)、上段3台分(駐車スペースD、
E、F)の合計6台分の車両が駐車可能な2段式駐車場
が設置されている。
【0032】上段の駐車スペースD、E、Fは、リフト
装置3の操作部31を操作することにより、それぞれ、
独立して昇降可能となっている。上段の駐車スペース
D、E、Fは、それぞれ、その下段の駐車スペースに車
両がないときにのみ、下降することができるようになっ
ている。
【0033】また、下段の駐車スペースA、B、Cに
は、それぞれ、車両規制装置(料金を払うまでは駐車車
両が駐車スペースから出られないようにする装置)5が
設置されている。
【0034】取得した駐車場用地2には、できるだけ多
くの駐車スペースが取れるように、その配置を設計す
る。上段・下段の1組(車両2台分)の駐車スペースと
しては、例えば、縦5m×横2mの10mとする。
【0035】例えば、縦10m×横10m(100
)の土地から、最大12台分の駐車スペースが取
れ、駐車スペースの合計は、120mとなる。残りの
土地40m は、通路などとして使用される。
【0036】このような立体駐車場(2段式駐車場)で
は、平置きの駐車場に比べ、土地の利用効率が高い。
【0037】駐車場用地2内の駐車スペース以外の場所
には、料金徴収機7などの付帯設備が設置されている。
この料金徴収機7は、各駐車スペースが共同で使用する
もの(共同の料金徴収機)である。
【0038】販売主体は、1または2以上のオーナー
(駐車スペース等の不動産所有者)を募集する。本実施
形態では、駐車スペースA、B、Cにそれぞれ対応する
よう、3人のオーナーa、b、cを例にしている(駐車
スペースD、E、Fも同様であるが、以下の説明では省
略する)。
【0039】販売主体は、立体駐車場1を前述したよう
にして車1台分の駐車スペース毎に分割し、各オーナー
に販売する。オーナーは、自己の駐車スペースに相当す
る土地および建物(躯体設備、装置等)を分割所有(区
分所有)する。あるいは、立体駐車場1の全部または一
部を共有することもできる。
【0040】なお、1人のオーナーが複数の駐車スペー
スを購入してもよいことは言うまでもないが、理解を容
易にするために、以下の説明では、3人のオーナーa、
b、cが駐車スペースを1つずつ購入した例について説
明する。
【0041】各オーナーa、b、cへの販売金額には、
前記付帯設備の分を含めることができる。また付帯設備
のうちの全部または一部は、各オーナーに貸与(リース
等)されるものでもよい。特に、車両規制装置5および
料金徴収機7は、保守、点検を必要とするため、リース
契約をすることができる。このような付帯設備の取り扱
いは、各オーナー毎に異なっていてもよいが、管理の複
雑化を避けるために、なるべく統一されているのが好ま
しい。
【0042】また、駐車スペースの販売金額は、駐車ス
ペースA、B、Cについて均等でも、その全部または一
部が異なっていてもよい。後者の場合、例えば、駐車さ
れる頻度が高いと予想される場所にある駐車スペースを
高額とし、逆に駐車される頻度が低いと予想される場所
にある駐車スペースを低額とすることができる。また、
下段の駐車スペースを高額とし、上段の駐車スペースを
低額とすることもできる。なお、販売金額に差異を設け
る理由は、これに限定されないことは言うまでもない。
【0043】また、旧オーナーが自己の駐車スペースを
新オーナーに譲渡(転売)してもよい。この場合、旧オ
ーナーの権利・義務は、新オーナーに引き継がれる。販
売主体は、この譲渡(オーナーの変更)を仲介すること
もできる。その際、仲介料を旧オーナーおよび/または
新オーナーから得ることもできる。
【0044】貸駐車場は、立体駐車場なので、小面積の
土地により多くの駐車スペースを作ることができ、土地
の有効利用が図れるとともに、オーナーは、平置きの駐
車スペースを購入するのに比べ、より安価に購入するこ
とができ、投資効率が高く、リスクが少ないという利点
がある。
【0045】次に、貸駐車場1の運営について、図1
(b)を参照しつつ説明する。立体駐車場(貸駐車場)
1の各駐車スペースA、B、Cは、時間貸しで貸される
ものであり、借りる者は、自己の車両を空いている所定
の駐車スペースに駐車し、その駐車時間に応じた駐車料
金(以下単に「料金」と言う)を例えば後払いで支払
う。料金の支払方法は、例えば現金を料金徴収機7に投
入する方法が挙げられる。また、チケット、プリペード
カード、キャッシュカード、クレジットカード、ICカ
ード等を用いる方法も可能である。本実施例では、料金
徴収機7への現金の投入を例に説明する。
【0046】駐車料金は、例えば、10分間100円、
15分間100円、30分間300円、60分間500
円、3時間1200円、12時間3000円、24時間
5000円などに設定することができる。
【0047】また、駐車料金は、24時間を通して同額
でも、時間帯ごとに異ならせてもよい。例えば、昼間
(午前8時〜午後8時)は、15分間100円とし、夜
間(午後8時〜午前8時)は、60分間100円とする
こともできる。
【0048】なお、駐車時間は、例えば、駐車スペース
に車両が駐車されたことを検知するセンサー(付帯設備
の一部)が設けられ、このセンサーによる検出に基づい
てタイマーが作動し、自動的に算出されるような方式を
採用することができる。また、図3に示すような発券機
10やその他個別の発券機により、駐車開始時間を表示
したカードを発券し、出庫時にこのカードを料金徴収機
7等に挿入して料金を算定する方式でもよい。
【0049】料金徴収機7は、コンピュータ(マイクロ
コンピュータ)を内蔵しており、投入された駐車料金
は、その金額が各駐車スペースA〜C毎に集計され、当
該コンピュータ内のメモリーに記憶される。これによ
り、料金回収等の際に、各駐車スペースA〜C毎の売上
が分かる。
【0050】運営主体(会社等の法人または自然人)
は、立体駐車場1を管理する。この管理は、各駐車スペ
ースや付帯設備のメインテナンスが含まれる。具体的に
は、各駐車スペースA〜Cを含む駐車場用地2の清掃、
保守、付帯設備の保守、点検、防犯対策などである。
【0051】また、運営主体は、駐車料金の回収も行な
う。共同の料金徴収機7を用いる場合、運営主体は、そ
の料金徴収機7から料金を一括して回収する(図2、図
3参照)。前述したように、共同の料金徴収機7では、
各駐車スペースA〜C毎に料金が集計されている。
【0052】料金の回収は、例えば、毎日、週毎、2週
毎、月毎、3ヶ月毎等、所定期間毎に行われるのが好ま
しいが、不定期(任意の時期)に行なってもよい。
【0053】運営主体が回収した料金は、預かり金であ
り、各オーナーa〜cに支払われる(分配される)。そ
の支払い方法や支払い額については、後に詳述する。
【0054】また、運営主体は、立体駐車場1の管理
(料金の回収も含む)の代償として、各オーナーa〜c
から管理費を徴収する。管理費の徴収は、定期的に行わ
れるのが好ましく、例えば1ヶ月毎とする。この管理費
は、マンションの管理費などに比べ、小額であるので、
オーナーにとっては負担が少ないという利点がある。
【0055】各オーナーa〜cは、自己が得た料金から
管理費を差し引いた額が、収入となる。
【0056】以下、運営主体が回収した料金のオーナー
への支払い方法について説明する。運営主体は、回収し
た料金の一部を各オーナーに支払う。すなわち、回収し
た全料金の中から、全オーナーの管理費に相当する金額
(管理費の合計金額)を差し引き、残りの金額について
を各オーナーに支払う。この支払いは、例えば週毎、2
週毎、月毎、3ヶ月毎、6ヶ月毎、年毎等、所定期間毎
に行われるのが好ましい。
【0057】まず、各オーナーa、b、cは、運営主体
との間に、料金の支払い金額を保証する保証契約を締結
することができる。本実施形態では、一例として、オー
ナーaはこの保証契約を締結し、オーナーbおよびc
は、保証契約を締結しなかった場合(図1(b)参照)
について説明する。
【0058】所定期間(例えば1ヶ月間)に回収した料
金(合計)から、全オーナーの管理費(1ヶ月間の管理
費)に相当する金額を差し引き、その残りの金額S1が
例えば330,000円であった場合、保証契約を締結
していないオーナーbおよびcに対しては、その1/3
の額である110,000円がそれぞれ支払われる。金
額S1が変動した場合、オーナーb、cに支払われる金
額もそれに応じて変動する。
【0059】また、保証契約を結んだオーナーaに対し
ては、予め契約で定めた一定の金額(保証金額)が支払
われる。保証金額は、例えば次ののようにして決め
ることができる。
【0060】 オーナーaが所有する駐車スペースA
の予想売上(1ヶ月間の)または当該予想売上から必要
経費を差し引いた額に1未満の所定の係数をかけた金
額。一例を挙げると、前記予想売上の金額S2が12
0,000円、係数が0.8であった場合、 保証金額=120,000円×0.8=96,000円 となる。この保証金額は、契約期間中においては、前記
金額S1の変動に係らず、固定額である。従って、保証
契約を結んだオーナーaは、係数0.2に相当する減額
はあるものの、毎月安定した収入が確保されるという利
点がある。特に、何らかの理由で前記金額S1が、低下
した場合(例えば、S1=240,000円)、保証契
約を結んでいないオーナーb、cの受け取り金額はそれ
ぞれ80,000円であるのに対し、オーナーaは、保
証金額96,000円が保証されているため、売上の低
下によるリスクを回避することができる。
【0061】 各駐車スペースA〜Cの予想平均売上
または当該予想平均売上から必要経費を差し引いた額に
1未満の所定の係数をかけた金額。一例を挙げると、前
記予想平均売上の金額S3が140,000円、係数が
0.7であった場合、 保証金額=140,000円×0.7=98,000円 となる。この保証金額は、契約期間中においては、前記
金額S3の変動に係らず、固定額である。従って、保証
契約を結んだオーナーaは、係数0.3に相当する減額
はあるものの、毎月安定した収入が確保されるという利
点がある。特に、何らかの理由で前記金額S3が、低下
した場合(例えば、S3=240,000円)、保証契
約を結んでいないオーナーb、cの受け取り金額はそれ
ぞれ80,000円であるのに対し、オーナーaは、保
証金額98,000円が保証されているため、売上の低
下によるリスクを回避し、安定した収入を得ることがで
きる。
【0062】以上のような各オーナーへの駐車料金の支
払いは、好ましくはコンピュータにより管理される。当
該コンピュータは、メモリーと演算部とを有し、メモリ
ーには、各オーナーa〜c毎の支払条件、例えば保証契
約の有無、金額S1、S2、S3、係数、保証金額など
に関する情報が記憶される。また、メモリーには、各オ
ーナーa〜cが運営主体に支払う管理費の金額、支払い
方法、支払いの有無などの情報も記憶される。各オーナ
ーa〜cへの支払い額は、メモリーに記憶されたこれら
情報に基づいて算定される。
【0063】前記運営主体は、前記販売主体とは別でも
よいが、同一または関連する企業であってもよい。これ
により、各オーナーは、駐車スペースを購入したところ
にその運営を依頼することとなるので、手間が省け、信
頼性も高まる。また、運営主体側は、駐車スペースの販
売による利益と管理に伴う利益の双方を得ることができ
る。
【0064】このような本発明によれば、次のような効
果が得られる。すなわち、オーナーは、マンション経営
などに比べ、小額な資金で貸駐車場の経営ができる。ま
た、購入するのはほとんどが土地で、建物の比率が少な
いので、建物の比率が高いマンションのように、減価す
ることがほとんどなく、経営(投資)のリスクが少な
い。また、時間貸しなので、日々現金が入る。そして、
料金回収の方法も簡単であり、未払いもほとんどない。
さらに、管理費等の維持費は小額であるため、負担が少
ない。
【0065】また、オーナーへの支払いが、管理費を差
し引いた金額である場合には、オーナーは管理費を支払
う手間が省ける。特に、保証契約を締結したオーナー
は、実際の売上の変動にかかわらず、安定した収入を確
保することができる。そして、各オーナーへの支払い金
額の算定なども、容易、迅速、正確に行なうことができ
る。
【0066】また、社会的に見ると、土地の有効利用が
図れ、特に、立体駐車場であるため、土地の利用効率が
高く、また駐車場が増えることで、違法駐車などの交通
問題も改善されるという効果がある。
【0067】図3は、立体駐車場の他の形態を示す斜視
図である。同図に示す立体駐車場1は、2階立て駐車場
である。なお、以下の説明において、前述の実施形態と
同様の事項については、その説明を省略する。
【0068】図3に示す立体駐車場1は、1階のフロア
ーと2階のフロアーとが設けられている。1階のフロア
ーと2階のフロアーとは、スロープ6により接続され、
フロアー相互間の移動が可能となる。
【0069】1階のフロアーには、駐車スペースA、
B、C、Dが設置され、2階のフロアーには、駐車スペ
ースE、F、G、H、Iが設置されている。各駐車スペ
ースには、付帯設備として車止め4が設置されている。
【0070】また、1階のフロアーには、貸駐車場全体
への共通の出入口(ゲート)8が設けられている。この
場合、車両は、出入口8以外の場所からの出入りはでき
ないようになっている。
【0071】このゲート8には、ゲート開閉機構9と、
発券機10と、共通の料金徴収機7とが設置されてい
る。車両が入庫する際には、発券機10から駐車開始時
間を表示したカードを発券する。カードを取ると、ゲー
ト開閉機構9によりゲートが開き、車両の入庫が可能と
なる。車両の出庫時には、このカードを料金徴収機7に
挿入する。カードが挿入されると、料金が自動的に算定
される。算定された料金が支払われると、ゲート開閉機
構9によりゲートが開き、出庫が可能となる。なお、ゲ
ート開閉機構9および発券機10は、付帯設備の一部で
ある。
【0072】なお、図3では2階立て駐車場を示してい
るが、3階以上のフロアーを有していてもよい。また、
地上のフロアーのみならず、地下のフロアーを有してい
てもよい。
【0073】図4および図5は、立体駐車場の他の形態
を示す斜視図である。これらの図に示す立体駐車場1
は、タワーパーキング(タワー式駐車場)である。な
お、以下の説明において、前述の実施形態と同様の事項
については、その説明を省略する。
【0074】図4に示す立体駐車場1は、駐車場用地2
内にタワーパーキング(建物)11が設置されている。
タワーパーキング11は、車両1台分の駐車スペースに
相当するパレット(ゴンドラ:車両が載る台)A〜Jを
複数個有し、これらのパレットA〜Jが循環回転するよ
うな構造体で構成されている。この構造体は、ハウジン
グ12内に収納され、ハウジング12の下部正面には、
最下部に位置するパレットへ車両が出入りするためのゲ
ート13が設けられている。ゲート13には、ゲートを
開閉するシャッターが設置されている。図4および図5
では、シャッターが開いた状態を示している。
【0075】このようなタワーパーキング11は、例え
ば200mの駐車場用地2に30〜50台分の駐車ス
ペースを確保できるなど、土地の利用効率が極めて高い
という利点を有する。
【0076】タワーパーキング11のゲート13の前方
には、ターンテーブル14が設置されている。車両が出
庫する際などには、ターンテーブル14上に車両が乗
り、回転させることで、車両の方向を変える。
【0077】タワーパーキング11のハウジング12の
正面であって、ゲート13の側部近傍には、前記構造体
を回転させ、パレットA〜Jを選択する操作等を行なう
ための操作部(操作パネル)15が設置されている。な
お、ターンテーブル14の回転操作も、操作部15の操
作で行なうことができる。
【0078】また、ゲート13の側方には、駐車料金を
支払うための料金支払所16が設置されている。貸駐車
場の営業時間中は、料金支払所16には人(駐車場管理
者)が常駐している。
【0079】車両が入庫する際には、駐車場管理者は、
まず、操作部15を操作してパレットA〜Jのうちの空
いているパレットを選択する。この空のパレット(図示
の場合、パレットA)が最下部(ゲート13)に来た
ら、パレットの回転を停止する。このとき、ゲート13
は、開状態としておく。次いで、車両がパレットAに進
入し、駐車する。パレットを適宜回転させ、別の空のパ
レットを最下部に位置させておく。
【0080】また、駐車場管理者は、車両の入庫に伴
い、駐車開始時間を表示したカード等を発券する。当該
カードには、車両が格納されたパレットが特定できるよ
うに、パレットの記号や番号が表示されている。
【0081】車両の出庫時には、駐車場管理者は、運転
者が持参したカードを受け取り、駐車時間に応じた駐車
料金を受け取るとともに、操作部15を操作して、当該
車両が格納されているパレットAを選択し、それが最下
部に移動して来るまでパレットを回転させる。パレット
Aが最下部に到達し、パレットの回転が停止したら、車
両がパレットAからバックで出てくる。
【0082】パレットAから出てきた車両がターンテー
ブル14上に乗ったら、操作部15を操作して、ターン
テーブル14を例えば180°程度回転し、車両の方向
を転換する。その後、車両は前進し、出庫が完了する。
ここで、ターンテーブル14、料金支払所16等は、付
帯設備の一部である。
【0083】なお、本実施形態において、操作部15に
よるパレットA〜Jの回転操作やターンテーブル14の
回転操作は、車両の運転手が自ら行なってもよい。
【0084】また、カード等の発券や駐車料金の支払い
も、車両の運転手が自ら行なうようなシステムとするこ
とができる。このようなシステムでは、前述した発券機
10と同様の発券機、前述した料金徴収機7と同様の料
金徴収機を用いて、発券および駐車料金の回収をそれぞ
れ自動的に行なうことができる。この場合、出庫時に
は、料金の支払いが完了した場合に限り、パレットの回
転操作が可能となるような構成とするのが好ましい。
【0085】パレットA〜Jの回転操作、ターンテーブ
ル14の回転操作、発券および駐車料金の回収を運転手
自らが行なうシステムとした場合には、駐車場管理者の
常駐が不要となり(無人化が可能となり)、人件費が削
減される。よって、各オーナーが運営主体に支払う管理
費をより安価にすることができ、さらなる投資効率の向
上が図れる。
【0086】以上、本発明の貸駐車場システムを添付図
面に示す実施態様に基づいて説明したが、本発明は、こ
れに限定されるものではない。
【0087】前記各実施形態では、駐車スペースを時間
貸しで貸す例について説明したが、貸駐車場に設けられ
た駐車スペースのうちの全部または一部を月極め貸しと
することもできる。
【0088】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、次
のような効果が得られる。
【0089】オーナーは、マンション経営などに比べ、
小額な資金で貸駐車場の経営ができる。また、購入する
のはほとんどが土地の分で、建物の比率が少ないので、
減価することがほとんどなく、経営(投資)のリスクが
少ない。
【0090】また、駐車料金回収の方法も簡単であり、
未払いもほとんどないため、リスクが少ない。
【0091】さらに、管理費等の維持費は、比較的小額
であるため、負担が少ない。特に、支払い金額が保証さ
れたオーナーは、安定した収入を確保することができ
る。
【0092】また、各オーナーが駐車スペースを分割所
有するため、譲渡等によるオーナーの変更(オーナーチ
ェンジ)も容易に可能となる。
【0093】また、社会的には、土地の有効利用が図
れ、また駐車場が増えることで、違法駐車などの交通問
題も改善されるという効果がある。
【0094】特に、立体駐車場なので、小面積の土地に
より多くの駐車スペースを作ることができ、土地のさら
なる有効利用が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の貸駐車場システムの実施形態を模式的
に示す図である。
【図2】貸駐車場(立体駐車場)の一例の外観を示す斜
視図である。
【図3】貸駐車場(立体駐車場)の一例の外観を示す斜
視図である。
【図4】貸駐車場(立体駐車場)の一例の外観を示す斜
視図である。
【図5】図4の部分拡大図である。
【符号の説明】
1 立体駐車場(貸駐車場) 2 駐車場用地 3 リフト装置 31 操作部 4 車止め 5 車両規制装置 6 スロープ 7 料金徴収機(共同) 8 出入口(ゲート) 9 ゲート開閉機構 10 発券機 11 タワーパーキング 12 ハウジング 13 ゲート 14 ターンテーブル 15 操作部 16 料金支払所

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 販売主体は、貸駐車場として駐車場用地
    に立体駐車場を設け、当該立体駐車場を1または2以上
    のオーナーに対し車両1台分の駐車スペース毎に販売
    し、 運営主体は、前記立体駐車場を管理するとともに、駐車
    料金を回収し、回収した駐車料金の少なくとも一部を前
    記オーナーに支払う貸駐車場システムであって、 少なくとも1人のオーナーに対し、支払い金額を保証す
    ることを特徴とする貸駐車場システム。
  2. 【請求項2】 販売主体は、貸駐車場としての駐車場用
    地を取得し、ここに立体駐車場を建設し、当該立体駐車
    場を1または2以上のオーナーに対し車両1台分の駐車
    スペース毎に販売し、 運営主体は、前記立体駐車場を管理するとともに、駐車
    料金を回収し、回収した駐車料金の少なくとも一部を前
    記オーナーに支払う貸駐車場システムであって、 少なくとも1人のオーナーに対し、支払い金額を保証す
    ることを特徴とする貸駐車場システム。
  3. 【請求項3】 前記各オーナーへの駐車料金の支払いを
    コンピュータで管理する請求項1または2に記載の駐車
    場システム。
  4. 【請求項4】 前記コンピュータは、各オーナー毎の支
    払条件に関する情報を記憶し、該情報に基づいて各オー
    ナーへの支払い額を決定する請求項3に記載の駐車場シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 前記支払い金額の保証は、全オーナーの
    うち、保証契約を締結したオーナーに対して行われる請
    求項1ないし4のいずれかに記載の貸駐車場システム。
  6. 【請求項6】 保証される金額は、当該オーナーが所有
    する駐車スペースの予想売上または当該予想売上から必
    要経費を差し引いた額に1未満の所定の係数をかけた金
    額である請求項1ないし5のいずれかに記載の貸駐車場
    システム。
  7. 【請求項7】 保証される金額は、各駐車スペースの予
    想平均売上または当該予想平均売上から必要経費を差し
    引いた額に1未満の所定の係数をかけた金額である請求
    項1ないし5のいずれかに記載の貸駐車場システム。
  8. 【請求項8】 前記販売主体は、前記立体駐車場に付帯
    設備を設置する請求項1ないし7のいずれかに記載の貸
    駐車場システム。
  9. 【請求項9】 前記付帯設備の少なくとも一部は、前記
    立体駐車場の共同部分に設置されている請求項8に記載
    の貸駐車場システム。
  10. 【請求項10】 前記付帯設備は、料金徴収機を含む請
    求項8または9に記載の貸駐車場システム。
  11. 【請求項11】 前記料金徴収機は、コンピュータを内
    蔵し、支払われた駐車料金の金額を集計する機能を有し
    ている請求項10に記載の貸駐車場システム。
  12. 【請求項12】 前記運営主体は、前記販売主体と同一
    または関連企業である請求項1ないし11のいずれかに
    記載の貸駐車場システム。
  13. 【請求項13】 前記立体駐車場は、多段式駐車場であ
    る請求項1ないし12のいずれかに記載の貸駐車場シス
    テム。
  14. 【請求項14】 前記立体駐車場は、2階立て駐車場で
    ある請求項1ないし12のいずれかに記載の貸駐車場シ
    ステム。
  15. 【請求項15】 前記立体駐車場は、タワーパーキング
    である請求項1ないし12のいずれかに記載の貸駐車場
    システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009528606A (ja) * 2006-03-02 2009-08-06 パトリック ウルパン, 総合輸送システム及び方法

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