JP2002327287A - 塩水電解次亜液生成装置 - Google Patents

塩水電解次亜液生成装置

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JP2002327287A
JP2002327287A JP2001134227A JP2001134227A JP2002327287A JP 2002327287 A JP2002327287 A JP 2002327287A JP 2001134227 A JP2001134227 A JP 2001134227A JP 2001134227 A JP2001134227 A JP 2001134227A JP 2002327287 A JP2002327287 A JP 2002327287A
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electrolytic
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Yoshitane Tamura
善胤 田村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電解ユニットを電解槽に対して容易に着脱で
き、電解ユニットの点検、修理、更新その他を従来に比
較して大幅に合理化することができる塩水電解次亜液生
成装置を提供する。 【解決手段】 電解槽17内に、複数個の電極板19を
有し且つ電極板19間を電解対象塩水が下から上へと上
向きに流通する電解ユニット18を着脱自在に備え、電
解槽17を薄型の縦長状に構成すると共に、電解槽17
の側面に、電解ユニット18の着脱用の開口部21を設
け、開口部21から電解ユニット18を横方向に着脱自
在に挿入し、電解ユニット18の下側に電解対象塩水の
流入整流部23を、電解ユニット18の上側に電解ガス
のガス抜き部24を夫々設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、縦型の塩水電解次
亜液生成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】飲料水等の消毒に使用する塩水電解次亜
液生成装置は、飽和塩水を3%程度に希釈化した希釈塩
水を電解ユニットに通し、その電解ユニットの電極板間
を通過するときに希釈塩水を電気分解して次亜液を生成
するようにしている。
【0003】この次亜液生成装置には、電解槽を密閉構
造とした密閉内圧式と、電解槽を開放構造とした開放静
圧式とがある。従来は、密閉内圧式、開放静圧式を問わ
ず、電解槽をフラットで横長状に構成した据え置き構造
とし、この電解槽の上側に電解ユニットの着脱用の開口
部を設け、この開口部から電解槽内に電解ユニットを半
固定式に組み込んで、その開口部を蓋体で閉じるように
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の塩水電解次亜液
生成装置は、電解槽が横長状の据え置き構造であるた
め、複数個の次亜液生成ユニットを組み合わせて大容量
化を図る場合には、各次亜液槽を平面的に連続状に配置
するか、又はラック等に各次亜液槽を収納して上下方向
に配置する必要がある。また電解ユニットの電極板は消
耗品であり、電極板を定期的に点検して測定するため、
電解ユニットを出し入れする必要がある。
【0005】しかし、従来は電解槽の上側の開口部から
電解ユニットを着脱する構造を採用している。従って、
電解ユニットを外部に取り出すためには、各次亜液槽を
順次を移動させたり、その次亜液槽をラック等から取り
出したりしなければならず、その作業が非常に困難で多
大な労力と時間と経費を要するという問題がある。
【0006】また電解対象塩水が電解ユニットの電極板
間を上向きに流れる上向流構造を採用した場合でも、電
解ユニットが横方向に長いため、完全な上向流構造にす
ることが非常に困難であり、電解対象塩水が電極板間を
通過するときの流速が低下して、水酸化物により局部的
に電解スケーリングが発生したり、電解ガスによる電解
効率が低下する等の問題があり、更には電解対象塩水の
冷却効果の低下等の問題も発生する。
【0007】本発明は、このような従来の問題点を鑑
み、電解ユニットを電解槽に対して容易に着脱でき、電
解ユニットの点検、修理、更新その他を従来に比較して
大幅に合理化することが可能であり、しかも電解対象塩
水の上向流構造を容易且つ確実に実現でき、従来の上向
流構造の問題点を容易に解消できる塩水電解次亜液生成
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、電解槽17内
に、複数個の電極板19を有し且つ該電極板19間を電
解対象塩水が下から上へと上向きに流通する電解ユニッ
ト18を着脱自在に備えた塩水電解次亜液生成装置にお
いて、前記電解槽17を薄型の縦長状に構成すると共
に、該電解槽17の側面に、前記電解ユニット18の着
脱用の開口部21を設け、該開口部21から前記電解ユ
ニット18を横方向に着脱自在に挿入し、前記電解ユニ
ット18の下側に前記電解対象塩水の流入整流部23
を、前記電解ユニット18の上側に電解ガスのガス抜き
部24を夫々設けたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1において、1は浄水
場、その他の建屋である。2は次亜液生成手段、3は冷
却手段、4は放熱手段、5は気液分離手段、6は可燃性
ガス除去手段である。
【0010】次亜液生成手段2、冷却手段3は共に薄型
の縦長状であって、複数個の次亜液生成手段2間に冷却
手段3が位置するように、建屋1内の側壁7の近傍等に
交互に配置され、上端側の前後一対の吊り金具8に着脱
自在に係合する吊り具9を介して建屋1の天井10等の
構造物に吊り下げられている。
【0011】また各次亜液生成手段2、冷却手段3は、
両側の当て板11と、この当て板11の両端部間に挿通
されたボルト12等からなる締結手段13により締結さ
れ、振れ止め具14を介して建屋1の側壁7等、適宜構
造物の固定側に連結されている。振れ止め具14は、タ
ーンバックル、鎖等により構成されている。
【0012】各次亜液生成手段2は、図2及び図3に示
すように、1個の槽体16に密閉内圧式の上下2個(複
数個)の電解部15が一体に組み込まれた複数ユニット
式である。次亜液生成手段2は、その下の電解部15か
ら上の電解部15を経て、前段の次亜液生成手段2から
後段の次亜液生成手段2へと電解対象塩水が順次流れる
ように、適当箇所に介装された冷却手段3等を介して直
列状に接続され、その各電解部15で電解対象塩水を電
気分解するようになてっいる。
【0013】なお、各次亜液生成手段2の電解部15で
発生した電解ガスは、気液分離手段5を介して可燃性ガ
ス除去手段6に送られ、この可燃性ガス除去手段6で水
素ガス等の可燃性ガスを触媒法等により除去した後、大
気に放出される。冷却手段3は、冷却水により電解対象
塩水を冷却するためのもので、放熱手段4に接続されて
いる。
【0014】槽体16は、上下方向及び前後方向に長い
薄型の縦長箱状であって、この槽体16により上下2個
(複数個)の電解部15が一体に構成され、その各電解
部15は、図4〜図6に示すように構成されている。即
ち、電解部15は、外郭を構成する電解槽17と、この
電解槽17内に前側から前後方向に着脱自在に挿入され
た電解ユニット18とを備え、希釈塩水等の電解対象塩
水が電解ユニット18の複数枚の電極板19間を下から
上へと流れるときに、その電解対象塩水を電気分解して
次亜液を生成するようになっている。
【0015】電解槽17は上下方向及び前後方向に長い
薄型の縦長箱状であり、金属板、合成樹脂板等により密
閉状に構成され、その前側板20側に電解ユニット18
の着脱用の開口部21と、この開口部21を開閉自在に
塞ぐ蓋体22とが設けられている。蓋体22は、複数個
のボルト22aにより前側板20にパッキング等を介し
て着脱自在に装着されている。
【0016】電解槽17内には、電解ユニット18の下
側に電解対象塩水の流入整流部23が、電解ユニット1
8の上側に電解ガスのガス抜き部24が、その電解ユニ
ット18の上下両側の略全体に対応するように前後方向
の略全体にわたって形成され、また開口部21から着脱
自在に挿入される電解ユニット18を摺動自在に案内す
る下部案内レール25、上部案内レール26が前後方向
に設けられている。
【0017】流入整流部23には、その左右方向の略中
央に電解対象塩水の流入管28が前後方向に配置され、
この流入管28の左右両側で電解槽17の横側板27の
内面に沿って左右一対の下部案内レール25が設けられ
ている。流入管28は流入整流部23に電解対象塩水を
供給するためのもので、電解ユニット18の下部側の全
体に略均等に電解対象塩水を分散できるように、その上
側等の適当箇所に所定間隔をおいて多数の孔28aが形
成されている。
【0018】ガス抜き部24には、ガス抜き管29が前
後方向に配置されている。ガス抜き管29は、電解槽1
7の上部に溜まった電解ガスを外部に抜くためのもの
で、周囲の所定箇所に所定の間隔をおいて多数の孔29
aが形成されている。ガス抜き部24と電解ユニット1
8との間には、左右一対の上部案内レール26と、この
上部案内レール26の上側に配置された左右一対の流出
管30とが配置されている。
【0019】上部案内レール26は、電解槽17の各横
側板27の内面に沿って前後方向に装着され、この各上
部案内レール26に、その内端側から上側に起立するよ
うに前後方向の電解ガス阻止壁31が一体に形成されて
いる。従って、上部案内レール26と電解ガス阻止壁3
1は、正面視略L字状になっている。なお、上部案内レ
ール26と電解阻止壁31は別々に設けても良い。下部
案内レール25、上部案内レール26には、その案内面
側に耐磨耗性及び滑り性の良好な合成樹脂、その他の案
内材25a,26aが装着されている。
【0020】電解ガス阻止壁31は、流出管30側への
電解ガスの移動を阻止するためのもので、左右に所定の
間隔をおいて配置され、この一対の電解ガス阻止壁31
間が、電解ユニット18での電解後の電解ガスを含む電
解対象塩水の上昇通路32となっている。流出管30
は、電解後の電解対象塩水を外部に取り出すためのもの
で、ガス抜き部24の下側で電解ガス阻止壁31よりも
横側板27側に前後方向に配置されている。流出管30
には、電解ガスが極力混入し難くなるように、その下側
に前後方向に所定の間隔をおいて多数(複数個)の孔3
0aが形成されている。
【0021】なお、蓋体22のボルト22aは、案内レ
ール25,26等に螺合されている。また流入管28、
ガス抜き管29、流出管30は前側板20に固定され、
その前側で外部の配管と接続可能である。
【0022】電解ユニット18は、図7及び図8に示す
ように、電解槽17の前後方向の寸法、及び上下の案内
レール25,26間の間隔に合わせて全体として薄型の
縦長状に構成され、各電極板19間を電解対象塩水が下
から上へと流れるように、スペーサ35を介して左右方
向に所定の間隔をおいて略平行に配置された複数枚の前
後方向の電極板19と、この複数枚の電極板19を左右
両側から挟む一対の挟持枠33とを備え、その両挟持枠
33が隅部等の適当箇所で複数個のボルト34等により
締結されている。
【0023】この電解ユニット18は、開口部21から
電極板19の板面方向に沿って前後方向に着脱自在に挿
入されており、挟持枠33が上下の案内レール25,2
6により前後方向に摺動自在に支持されている。スペー
サ35にはハトメ等が使用され、複数枚の電極板19の
内、中間の電極板19に1枚おきに装着されている。な
お、電解ユニット18は、複数枚の電極板19の上下両
側に対応する部分が開放状になっている。
【0024】左右両側の電極板19には、図7〜図9に
示すように、着脱側と反対の後方に突出する接続部36
が上下方向の中央等の適当箇所に設けられ、電解ユニッ
ト18を電解槽17内に挿入したときに、この接続部3
6が電解槽17の後側板37側の給電用の一対のターミ
ナル38に接続するようになっている。なお、接続部3
6は複数枚の電極板19の内、何れか2枚に設けておけ
ば良い。接続部36の側面には、導電性を有する補強板
36aが装着されている。
【0025】各ターミナル38は、図5、図6及び図9
に示すように、電解槽17の後側板37の裏側に配置さ
れたターミナル板39と、このターミナル板39の一側
(内側)に装着された左右一対の接触板40と、ターミ
ナル板39の後部側に固定された上下一対のネジ部41
と、このネジ部41に螺合するナット42等により構成
され、取り付け板38aを介して後側板37の後側に装
着されている。一対の接触板40は、後側板37と取り
付け板39との間に形成された凹部37a内で電解槽1
7内に突出しており、電解ユニット18を電解槽17内
に挿入したときに、電極板19の接続部36が一対の接
触板40間に嵌脱自在に嵌合するようになっている。な
お、ターミナル38は、外部の給電線を接続した後、絶
縁性の保護カバー等で覆うことが望ましい。
【0026】2個の次亜液生成手段2A,2Bを組み合
わせて使用する場合には、例えば図2に示すように、第
1冷却部43と第2冷却部44とを備えた冷却手段3を
両者間に介在する。そして、第1次亜液生成手段2Aの
下側の電解部15の流入管28に電解対象塩水の給水管
45を接続し、その電解部15の流出管30と冷却手段
3の第1冷却部43の入り側とを配管46により接続
し、第1冷却部43の出側と上側の電解部15の流入管
28とを配管47により接続する。
【0027】また第1次亜液生成手段2Aの上側の電解
部15の流出管30と冷却手段3の第2冷却部44の入
り側とを配管48により接続し、第2冷却部44の出側
と第2次亜液生成手段2Bの下側の流入管28とを配管
49により接続し、この下側の電解部15の流出管30
と上側の電解部15の流入管28とを配管50により接
続する。2個以上ある場合には、同様にして後続の次亜
液生成手段2、冷却手段3を順次接続する。
【0028】次亜液の生成に際しては、給水管から第1
次亜液生成手段2Aの下側の電解部15に電解対象塩水
を給水して、この電解部15で電解対象塩水を電気分解
する。この電解後の電解対象塩水を冷却手段3の第1冷
却部43で冷却してから上側の電解部15に送り、この
電解部15で再度電気分解する。そして、この電解対象
塩水を冷却手段3の第2冷却部44で冷却した後、第2
次亜液生成手段2Bの下側の電解部15、上側の電解部
15へと送り、各電解部15で順次電気分解する。
【0029】各電解部15で電気分解する毎に電解対象
塩水の次亜液濃度が順次高くなり、所定濃度の次亜液を
生成できる。また途中で冷却手段3により電解対象塩水
を冷却するため、電解対象塩水を各電解部15で多段階
に電気分解して次亜液を生成するにも拘らず、電解対象
塩水の温度上昇を極力抑制でき、各電解部15で所定の
電解効率を確保できる。
【0030】各電解部15で電解対象塩水を電気分解す
る場合には、先ず電解対象塩水は、流入管28を経て電
解槽17の下部の流入整流部23に流入し、その流入整
流部23での整流作用によって電解ユニット18の下側
の全体に略均等に分散する。そして、この電解対象塩水
は、電解ユニット18の各電極板19間に略均等に入
り、各電極板19間を下から上へと流れる間に電気分解
され、これによって次亜液が生成される。
【0031】この電気分解により次亜液の生成と同時
に、水素ガスを主体とする電解ガスが多量に発生する
が、その電解ガスは微細な気泡状になって電解対象塩水
と共に電極板19間を急速に上昇し、電解ガス阻止壁3
1間の上昇通路32を経て電解槽17の上部へと移動す
る。そして、電解ガスは、電解対象塩水と分離して電解
槽17の最上部のガス抜き部24に溜まった後、ガス抜
き管29から電解槽17外へと取り出されて気液分離手
段5、可燃性ガス除去手段6を経て大気へと放出され
る。
【0032】次亜液を含む電解後の電解対象塩水は、電
解ガス阻止壁31の背後にある流出管30を経て電解槽
17外へと取り出され、冷却手段3の第1冷却部43で
冷却された後、上側の電解部15へと送られて同様に電
気分解される。流出管30は電解ガス阻止壁31の背後
にあり、しかも流出管30にはその下側の孔30aがあ
るので、外部に取り出される電解対象塩水への電解ガス
の混入を極力防止できる。
【0033】この塩水電解次亜液生成装置では、電解槽
17を薄型の縦長状に構成すると共に、電解槽17に合
わせてその内部の電解ユニット18も薄型の縦長状に構
成し、この電解ユニット18の下側に電解対象塩水の流
入整流部23を、上側に電解ガスのガス抜き部24を設
けているので、電解対象塩水の上向流構造を容易且つ確
実に実現できる。
【0034】従って、単位時間当たりの電解対象塩水の
電解量が同じ従来の横型状のものと比較した場合、電解
ガスを含む電解対象塩水が各電極板19間を上昇すると
きの流速が全体にわたって速くなり、電解ガスによる電
解効率の低下、水酸化物による電極板19の電解スケー
リングの付着等を防止でき、電解対象塩水の冷却効率も
向上する。
【0035】特に薄型の縦長状の電解槽17内に薄型の
縦長状の電解ユニット18を設け、この電解ユニット1
8に対応してその下側に流入整流部23を、上側にガス
抜き部24を設けているため、電解槽17内での電解対
象塩水の流れを極力自然なものにできる。従って、電解
ガスの上昇、電解対象塩水の液温バランス、液比重等に
無理のない流れとなり、電解効率を始めとして各種の効
率を向上させることができる。
【0036】電極板19の点検、修理、更新等で電解ユ
ニット18を取り出す場合には、蓋体22を外して開口
部21を開放した後、電解ユニット18を上下の案内レ
ール25,26に沿って手前側へと略水平方向に引き出
しながら、電解槽17から取り出す。また電解ユニット
18を電解槽17に挿入する場合には、電解ユニット1
8の挟持枠33の先端側を下部案内レール25上に載せ
て、その挟持枠33を上下の案内レール25,26に沿
って電解槽17内に押し込んだ後、開口部21を蓋体2
2で塞げば良い。
【0037】このように電解槽17の手前側の開口部2
1から電解ユニット18を横方向に着脱できるので、次
亜液生成手段2を多段に配置した場合でも、電解ユニッ
ト18を電解槽17の上側から着脱する従来のものに比
較して、電解槽17に対する電解ユニット18の着脱が
容易であり、電極板19の点検、補修、更新等の作業を
大幅に合理化することができる。
【0038】また電解ユニット18を電解槽17の所定
位置まで挿入すれば、電解ユニット18側の接続部36
が電解槽17の後側板37側のターミナル38の一対の
接触板40間に嵌合し、これによって各電極板19をタ
ーミナル38に電気的に接続できる。このため電解ユニ
ット18の着脱に際して、電解ユニット18を電解槽1
7側のターミナル38に対して着脱するための特別な作
業も不要である。
【0039】電解ユニット18は、複数枚の電極板19
をスペーサ35を介在した状態で両側から挟持枠33で
挟持しているので、構造的に簡単であり、組み立て、分
解等を容易にできる。しかも、電解ユニット18を電解
槽17に対して着脱する場合には、両側の挟持枠33を
案内レール25,26に沿って摺動させれば良いので、
電極板19等に無理な負荷、物理的なダメージを与える
こともない。
【0040】電解槽17が上下方向及び前後方向に長い
薄型の縦長状であるため、塩水電解次亜液生成装置の設
置に当たっても、平面的に大きなスペースを必要とせ
ず、狭い所でも容易に設置できる。また複数個の次亜液
生成手段2を組み合わせて使用する場合にも、各電解槽
17をその厚さ方向に並べて配置すれば良い。
【0041】また電解槽17を吊り下げ式としているた
め、吊り具9を介して建屋1の天井10等に吊り下げれ
ば良い。このため次亜液生成手段2を設置する場合の設
計、施工も容易にできる。また電解槽17を吊り具9を
介して吊り下げることにより、電解槽17に直接振動が
加わり難く、電解槽17からの電解対象塩水の液漏れ等
を防止できるため、耐震性も向上する。従って、設計、
施工、維持管理の全般にわたり合理化を容易に促進でき
る。
【0042】複数個の次亜液生成手段2を組み合わせて
使用する場合、吊り下げ状態の各電解槽17を締結手段
13で締結することにより、設置面積を極力少なくでき
ると同時に、隣接する電解槽17相互の揺れ等による衝
突、干渉を防止できる。また複数個の電解槽17を吊り
具9で吊り下げた状態で締結手段13により締結するの
みでなく、振れ止め具14を介して建屋1の側壁7等の
固定側に連結しているため、各電解槽17に吊り具9が
あることと相まって、全体の振れ等も容易に防止でき
る。
【0043】複数個の次亜液生成手段2を組み合わせて
使用する場合に、実施形態のように配置すれば、次亜液
生成手段2単位又は電解部15単位での故障等に対して
も、その次亜液生成手段2又は電解部15を除外して前
後の次亜液生成手段2又は電解部15を短絡状に接続し
て運転することも容易であり、復旧までに生じる次亜液
の不足を防止できる。
【0044】また例えば図2の第1次亜液生成手段2A
の上側の電解部15と、第2次亜液生成手段2Bの上側
の電解部15との電解対象塩水の入り口部に塩水補充口
を設けて、その塩水補充口から必要に応じて塩水を補充
するように構成すれば、次亜液生成の原料の補充、Ph
操作、液温操作等も可能であり、次亜液の生成濃度を操
作する必要があるときにも有利である。
【0045】以上、本発明の各実施形態について詳述し
たが、本発明はこの各実施形態に限定されるものではな
い。例えば、実施形態では1個の槽体16に上下2個の
ユニットを組み込んで、上下方向に複数個の電解部15
を一体に備えた場合を例示しているが、各電解部15毎
に独立させて構成しても良い。その場合にも、各電解槽
17は上下方向及び前後方向に長い薄型の縦長状に構成
することが望ましい。
【0046】電解ユニット18は、電解槽17の前側、
横側又は後側の何れかの側面に形成された開口部21か
ら横方向に着脱自在に挿入できるようになっておれば十
分である。例えば、実施形態では、電解槽17の前側板
20に開口部21を形成し、この開口部21から電極板
19の板面方向に電解ユニット18を挿入するようにし
ているが、電解槽17の横側板27に開口部21を設
け、その開口部21から電解ユニット18を左右方向に
挿入するようにしても良い。その場合、電解ユニット1
8の各電極板19は、実施形態のように前後方向に向け
て左右方向に所定間隔をおいて配置しても良いし、左右
方向に向けて前後方向に所定間隔をおいて配置しても良
い。
【0047】電解ユニット18の各電極板19の接続
は、モノポーラ型、バイポーラ型の何れでも良い。電解
槽17の上端の吊り金具8は、電解槽17の安定性の点
では2個あることが望ましいが、複数個の次亜液生成手
段2を並設する場合には、1個でも良い。また吊り下げ
式に限定されるものではなく、据え置き式にしても良
い。
【0048】冷却手段3は、例えば、冷却容器内に冷媒
の流通通路と電解対象塩水の流通通路とを形成し、その
一方の流通通路に多数のフィンを設けて、フィンを介し
て冷媒で電解対象塩水を冷却するように構成する等、冷
却水等の冷媒で電解対象塩水を冷却できる構造のもので
あれば十分である。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、電解槽17内に、複数
個の電極板19を有し且つ該電極板19間を電解対象塩
水が下から上へと上向きに流通する電解ユニット18を
着脱自在に備えた塩水電解次亜液生成装置において、電
解槽17を薄型の縦長状に構成すると共に、該電解槽1
7の側面に、電解ユニット18の着脱用の開口部21を
設け、該開口部21から電解ユニット18を横方向に着
脱自在に挿入し、電解ユニット18の下側に電解対象塩
水の流入整流部23を、電解ユニット18の上側に電解
ガスのガス抜き部24を夫々設けているので、電解ユニ
ット18を電解槽17に対して容易に着脱でき、電解ユ
ニット18の点検、修理、更新その他を従来に比較して
大幅に合理化することが可能であり、しかも電解対象塩
水の上向流構造を容易且つ確実に実現でき、従来の上向
流構造の問題点を容易に解消できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す塩水電解次亜液生成
装置の吊り下げ状態の正面図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す次亜液生成手段、冷
却手段の分解正面図である。
【図3】本発明の一実施形態を示す次亜液生成手段の側
面図である。
【図4】本発明の一実施形態を示す電解部の正面断面図
である。
【図5】本発明の一実施形態を示す電解部の側面断面図
である。
【図6】本発明の一実施形態を示す電解図柄の背面図で
ある。
【図7】本発明の一実施形態を示す電解ユニットの正面
断面図である。
【図8】本発明の一実施形態を示す電解ユニットの側面
断面図である。
【図9】本発明の一実施形態を示すターミナル部分の平
面断面図である。
【符号の説明】
13 締結手段 14 振れ留め具 17 電解槽 18 電解ユニット 19 電極板 20 前側板 21 開口部 22 蓋体 23 流入整流部 24 ガス抜き部 25 下部案内レール 26 上部案内レール 30 流出管 31 電解ガス阻止壁 33 挟持枠 35 スペーサ 36 接続部 38 ターミナル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解槽(17)内に、複数個の電極板
    (19)を有し且つ該電極板(19)間を電解対象塩水
    が下から上へと上向きに流通する電解ユニット(18)
    を着脱自在に備えた塩水電解次亜液生成装置において、
    前記電解槽(17)を薄型の縦長状に構成すると共に、
    該電解槽(17)の側面に、前記電解ユニット(18)
    の着脱用の開口部(21)を設け、該開口部(21)か
    ら前記電解ユニット(18)を横方向に着脱自在に挿入
    し、前記電解ユニット(18)の下側に前記電解対象塩
    水の流入整流部(23)を、前記電解ユニット(18)
    の上側に電解ガスのガス抜き部(24)を夫々設けたこ
    とを特徴とする塩水電解次亜液生成装置。
  2. 【請求項2】 前記電解槽(17)の前側板(20)に
    前記開口部(21)と、該開口部(21)を開閉自在に
    塞ぐ蓋体(22)とを設け、前記電解槽(17)内に前
    記電解ユニット(18)を着脱自在に案内する案内レー
    ル(25)(26)を前後方向に設けたことを特徴とす
    る請求項1に記載の塩水電解次亜液生成装置。
  3. 【請求項3】 前記複数枚の前記電極板(19)の内、
    その何れか2枚の前記電極板(19)の後側に、後方に
    突出する接続部(36)を設け、前記電解槽(17)の
    後側板(37)に、該電解槽(17)内に前記電解ユニ
    ット(18)を挿入したときに前記接続部(36)が嵌
    脱自在に嵌合する給電用のターミナル(38)を設けた
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の塩水電解次亜
    液生成装置。
  4. 【請求項4】 前記電解ユニット(18)は、スペーサ
    (35)を介して所定間隔をおいて略平行に配置された
    複数枚の電極板(19)と、該複数枚の電極板(19)
    を両側から挟む一対の挟持枠(33)とを備えたことを
    特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の塩水電解次亜
    液生成装置。
  5. 【請求項5】 前記ガス抜き部(24)と前記電解ユニ
    ット(18)との間に、電解後の電解対象塩水を取り出
    す流出管(30)を設け、電解対象塩水中の電解ガスの
    前記流出管(30)側への移動を阻止する電解ガス阻止
    壁(31)を設けたことを特徴とする請求項1〜4の何
    れかに記載の塩水電解次亜液生成装置。
  6. 【請求項6】 前記電解槽(17)を吊り下げ式とした
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の塩水電
    解次亜液生成装置。
  7. 【請求項7】 吊り下げられた複数個の前記電解槽(1
    7)を締結手段(13)により締結すると共に、振れ留
    め具(14)により固定側に連結したことを特徴とする
    請求項1〜6の何れかに記載の塩水電解次亜液生成装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011168871A (ja) * 2010-02-22 2011-09-01 Hoshizaki Electric Co Ltd 有隔膜電解槽の電解槽構造
JP5196510B1 (ja) * 2012-07-20 2013-05-15 株式会社健康支援センター 卓上型水素ガス発生装置
CN108633274A (zh) * 2017-01-18 2018-10-09 日本多宁股份有限公司 电解水生成装置

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