JP2002326175A - 作業ロボットシステムにおけるロボットプログラム作成装置並びに自動制御機器システムのプログラム作成装置。 - Google Patents

作業ロボットシステムにおけるロボットプログラム作成装置並びに自動制御機器システムのプログラム作成装置。

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JP2002326175A JP2001129862A JP2001129862A JP2002326175A JP 2002326175 A JP2002326175 A JP 2002326175A JP 2001129862 A JP2001129862 A JP 2001129862A JP 2001129862 A JP2001129862 A JP 2001129862A JP 2002326175 A JP2002326175 A JP 2002326175A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】実際の現場で使用された基本ロボットプログラ
ムをベースにして、類似するワークのロボットプログラ
ムを容易に作成できるようにする。 【解決手段】基本ロボットプログラム30Pは、ロボッ
ト座標系上の座標位置データRs、Reで記述されてい
る。そこで類似ワークのワーク座標系上の座標位置を変
数として、ロボット座標系上の座標位置の差分に変換す
る変換プログラムFnが用意される。そして変換プログ
ラムFnに、基本ワークと類似ワークのワーク座標系上
の座標位置データが代入されることによって、ロボット
座標系上の座標位置の差分が演算され、この演算した差
分だけ、基本ロボットプログラム30P中にロボット座
標系で記述された基本ワークの座標位置Rs、Reがシフ
トされ、シフトされたロボット座標系上の座標位置R
s′、Re′が求められる。これによって類似ワークに適
合したロボットプログラム30Qが作成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は溶接ロボット等の作
業ロボットを駆動制御してワークを溶接等する作業ロボ
ットシステムあるいは自動制御機器を駆動制御する自動
制御機器システムに関し、特に作業ロボットシステムあ
るいは自動制御機器システムにおいてプログラムを作成
する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アーク溶接等を行う溶接ロボットは、最
適溶接位置を確保するポジショナやスライダ(走行台
車)と組み合わせてワークを溶接する作業を行う。溶接
ロボットでは、ロボット各軸が駆動制御されることによ
り、溶接トーチの先端が溶接線に沿って移動され、溶接
作業が行われる。ここで溶接作業を行わせるためには、
ロボットの作業内容を教示して、ロボットの制御プログ
ラムとしてのロボットプログラムを作成する必要があ
る。
【0003】ロボットに作業内容を教示する方法には、
作業者がロボットを手動動作させることにより所望の位
置、姿勢角度を教示するティーチングプレイバック方式
と、ロボットのコントローラとは独立したコンピュータ
上にロボットやワークのモデルを構築し、そのモデルを
使用してロボットの位置、姿勢角度を教示するオフライ
ンティーチング方式とがある。
【0004】しかしティーチングプレイバック方式によ
るときは、生産設備や治具、対象ワークが現実に揃って
いる必要があり、ティーチング作業をしているときは設
備等を占有するので、生産現場での作業中断を招き、作
業効率上望ましくない。
【0005】そこで溶接分野でのティーチングは、外部
から数値データやプログラム形式で情報を入力すること
により生産ラインから離れてティーチングできるオフラ
インティーチング方式が主流となっている。
【0006】従来のオフラインティーチングを図30を
参照して説明する。たとえば溶接対象のワークは図9に
示すようなワーク10Aであるとする。
【0007】図30に示すように3次元CAD用端末1
1で、3次元CAD(コンピュータ・エイデッド・デザ
イン)のソフトウエアによって溶接対象のワーク10A
がワーク座標系で作成される。なお3次元CAD用端末
11の代わりに2次元CAD用端末11′を使用しても
よい。
【0008】つぎに3次元CAD用端末11からワーク
10Aの座標位置データがオフラインティーチング用端
末6に取り込まれる。オフラインティーチング用端末6
では、ワーク10Aの座標位置のデータから溶接線のデ
ータが作成され、ロボットのツール先端が移動すべき移
動経路L上の各移動点(図9参照)がロボット座標系上
で定義される。
【0009】すなわち溶接ロボットがたとえば6軸
(X、Y、Z、A、B、C)のロボットであれば、ツー
ル先端の位置および姿勢角度のデータ(X、Y、Z、
A、B、C)が各移動点毎に教示されることになる。ま
たポジショナあるいはスライダの各軸のデータ(R、
S、T、U、V、W、J、K、L)についても各移動点
毎に教示される。
【0010】このようにして図10に示すようにワーク
10Aに対応したロボットプログラム30Aが作成され
る。
【0011】ここで本明細書で使用する用語を定義しつ
つ図10のロボットプログラム30Aの内容について説
明する。
【0012】ロボットプログラムはジョブあるいはティ
ーチングデータとほぼ同義で使用する。
【0013】ジョブとはロボットが行う作業の一単位の
ことであり、各ジョブが実行されることにより作業が終
了する。
【0014】ロボットプログラムはジョブ単位で作成さ
れる。
【0015】ジョブは、各ステップ(工程)毎に、「コ
マンド(補間方法)」、「溶接条件データ」、「速度デ
ータ」、「各軸の位置、姿勢角データ」が対応づけられ
ている。
【0016】図10のロボットプログラム30Aのたと
えばステップ3では、「EX(外部)各軸 位置」とい
うコマンド(補間方法)、「速度F4 パス2」という
速度データ、「X=140.89 Y=1000.00
Z=1117.99 A=74.73 B=−89.
99 C=2.09 U=93.00 V=40.0
0」という各軸の位置、姿勢角データがそれぞれ記述さ
れている。
【0017】また、たとえばステップ7では、「溶接
1層盛」というコマンド、「条件606 電源1」とい
う溶接条件がそれぞれ記述されている。
【0018】このようにしてオフラインティーチング用
端末6にてロボットプラグラムとしてのジョブデータが
作成される。
【0019】このようにして作成されたジョブデータ
は、プログラム作成用端末12に送られる。プログラム
作成用端末12ではテキスト/バイナリ変換などの処理
がなされジョブデータがフロッピディスクに書き込まれ
る。
【0020】このフロッピディスクがロボット1のコン
トローラに読み出し可能に装着され、これによりロボッ
ト1が駆動される。なお教示された移動点と実際の移動
点との誤差は、実際にロボット1を動かして現場で修正
される。またオフラインティーチングで対処できないコ
マンドは現場で教示される。
【0021】しかし、上述したように、各ステップ(工
程)毎に、「コマンド(補間方法)」、「溶接条件デー
タ」、「速度データ」、「各軸の位置、姿勢角データ」
を記述するという作業は、人手によるものであるため、
煩雑である。
【0022】この場合ワークの種類が異なればワークの
種類毎にロボットプラグラムを作成しなければならず、
ワークの種類が多種類にわたる現場ではとりわけ煩雑な
ものとなる。
【0023】また溶接線を指定する作業等は、ティーチ
ングの知識のみならず溶接の知識や技能、ノウハウ等を
要し、一定レベル以上の熟練者でなければ作業すること
ができない。
【0024】このため従来のオフラインティーチングは
作業に時間がかかりアーク溶接等のノウハウ等をもって
いないオペレータは実質的に作業ができないことになっ
ていた。
【0025】そこで近年オフラインティーチングに自動
プログラミングの技術が導入されている。
【0026】自動プログラミングの技術によれば、類似
したワークに関してジョブを、ワークの設計情報に基づ
いて、決められたルールにしたがい自動的に生成するこ
とができる。これによりティーチングに要する時間が短
縮され、溶接のノウハウ等を有しないオペレータであっ
てもジョブを作成することが可能になる。
【0027】しかし自動プログラミングでオフラインテ
ィーチングを行うシステムを開発するためには、溶接作
業のパターンを類似ワーク毎に分類してパターン毎にル
ールを作成することが必要になる。ただし類似ワークと
いっても、ワーク間で微妙に異なるので、これをパター
ン分けする作業自体が実際には難しい。また現場でジョ
ブの変更があった場合に、その情報を自動プログラミン
グのシステムにフィードバックすることも実際には困難
である。
【0028】ここで、類似する定型的なワークに関する
ロボットプログラムの作成の容易化、作業効率の改善を
図る技術として、たとえば特開昭64−64016号公
報に記載されたものがある。
【0029】この公報に記載された発明は、CADで定
型的なワークの設計データを作成し、これにより予め溶
接位置を変数として記述することによって、ベースとな
るロボットプログラムを作成しておき、具体的なワーク
の溶接位置データがCADで得られたならば、ベースプ
ログラム中の溶接位置変数に、CADから渡された位置
データを組み込み、類似する個々のワークに対応したロ
ボットプログラムを作成するというものである。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】上述した公報記載の発
明は、確かにワークの位置データを、ベースとなるプロ
グラムの変数に組み込むだけの作業でよく、オペレータ
がティーチングや溶接についての高度の知識を要せずと
も、煩雑なロボットプログラムの作成を容易に行なえ、
これにより作業効率が向上するという利点がある。
【0031】しかし、ベースとなるロボットプログラム
は、各溶接位置を変数として記述したものであり、具体
的な数値データとして記述したものではないので、実際
に現場で使用されて動作が確認されたものではない。
【0032】ところが現場のロボット、ポジショナやス
ライダには、機差があり、オフラインで作成したロボッ
トプログラムをそのまま実行しても、実際には想定した
通りの移動経路を通過しなかったり、微妙な軌跡ずれ、
位置ずれが生じることがある。
【0033】したがってベースプログラムを元に個々の
ワークのロボットプログラムを作成し得たとしても、そ
のプログラムを実行させて動作確認を必ず行わなければ
ならない。また動作確認後にプログラムを修正する作業
を行わなければならない。そしてこれらの動作確認とプ
ログラム修正作業は、個々のワーク毎に行う必要があ
る。
【0034】このようにロボットプログラムの動作確認
とプログラム修正作業を個々のワーク毎に行うことは、
多大な負担をオペレータに与えるとともに作業効率上望
ましくない。
【0035】本発明はこうした実状に鑑みてなされたも
のであり、実際の現場で使用された基本ロボットプログ
ラムをベースにして、類似するワークのロボットプログ
ラムを容易に作成できるようにするとともに、現場のロ
ボット等の機差をプログラム中に織り込むようにして、
実際にロボットを動かす動作確認とプログラム修正作業
を実質的になくし作業効率を向上させることを解決課題
とするものである。
【0036】
【課題を解決するための手段および効果】第1発明は、
作業ロボットのツールの先端が移動すべき基本ワーク上
の移動経路の各座標位置を、ワーク座標系上の座標位置
からロボット座標系上の座標位置に変換して、ロボット
座標系で各座標位置が記述された基本ロボットプログラ
ムを予め作成し、この作成された基本ロボットプログラ
ムに記述された各座標位置に沿って前記作業ロボットの
ツール先端が移動するように、前記作業ロボットを駆動
制御するようにした作業ロボットシステムにおいて、前
記基本ワークが、移動経路が異なる類似ワークに設計変
更された場合に適用され、前記基本ワークと前記類似ワ
ークのワーク座標系上の座標位置を変数として、ロボッ
ト座標系上の座標位置の差分に変換する変換プログラム
を用意し、前記変換プログラムに、前記基本ワークと前
記類似ワークのワーク座標系上の座標位置データを代入
することによって、ロボット座標系上の座標位置の差分
を演算し、この演算した差分だけ、前記基本ロボットプ
ログラム中にロボット座標系で記述された基本ワークの
座標位置をシフトすることによって、前記類似ワークに
適合したロボットプログラムを作成することを特徴とす
る。
【0037】第1発明を図6、図7、図8を参照して説
明する。
【0038】第1発明は、図6(a)に示す基本ワーク
10P(移動経路20)が、図6(b)に示すように移
動経路20′が異なる類似ワーク10Qに設計変更され
た場合に適用される。
【0039】図7に示すように基本ワーク10Pの基本
ロボットプログラム30Pは、ロボット座標系上の座標
位置データRs、Reで記述されている。
【0040】そこで基本ワーク10Pと類似ワーク10
Qのワーク座標系上の座標位置を変数として、ロボット
座標系上の座標位置の差分に変換する変換プログラムF
nが用意される。
【0041】そして図8に示すように変換プログラムF
nに、基本ワーク10Pと類似ワーク10Qのワーク座
標系上の座標位置データが代入されることによって、ロ
ボット座標系上の座標位置の差分が演算され、この演算
した差分だけ、基本ロボットプログラム30P中にロボ
ット座標系で記述された基本ワーク10Pの座標位置R
s、Reがシフトされ、シフトされたロボット座標系上の
座標位置Rs′、Re′が求められる。これによって類似
ワーク10Qに適合したロボットプログラム30Qが作
成される。
【0042】第1発明で、ベースとなる基本ロボットプ
ログラム30Pは、基本ワーク10Pのプログラムとし
て作成されたものであり、実際に現場で使用されて動作
が確認され、その上でプログラム修正がなされており、
ロボット等の機差が既に織り込まれている。すなわち基
本ロボットプログラム30Pを実行すればロボットのツ
ール先端は移動経路20に沿って精度よく移動する。
【0043】そこで基本ワーク10Pと類似ワーク10
Qのワーク座標系上の座標位置の差分に相当する分だ
け、基本ロボットプログラム30P中にロボット座標系
で記述された座標位置Rs、Reをシフトさせることによ
って、ロボットプログラム30Qを作成すれば、このロ
ボットプログラム30Qについても基本ロボットプログ
ラム30Pと同様に、既に機差が織り込まれており、移
動経路20′に沿って精度よくロボットのツール先端が
移動する。つまり類似ワーク10Qのロボットプログラ
ム30Qについては、ロボットを実際に動かす動作確認
やプログラム修正の必要はない。
【0044】このように第1発明によれば、基本ロボッ
トプログラム30Pのロボット座標位置を、基本ワーク
10Pと類似ワーク10Qのワーク座標系上の座標位置
に応じてシフトさせることによってロボットプログラム
30Qを作成するようにしているので、実際の現場で使
用された基本ロボットプログラム30Pをベースにし
て、類似するワーク10Qのロボットプログラム30Q
を容易に作成することができるとともに、現場のロボッ
ト等の機差をプログラム30Q中に織り込むことがで
き、ロボットを実際に動かす動作確認とプログラム修正
作業を実質的に行う必要はない。これにより作業効率が
飛躍的に向上する。
【0045】第2発明は、第1発明において、前記基本
ワークと前記類似ワークのワーク座標系上の座標位置デ
ータは、CADの出力データとして前記変換プログラム
に与えられることを特徴とする。
【0046】第2発明によれば、基本ワーク10Pと類
似ワーク10Qのワーク座標系上の座標位置データが、
CADから出力される。
【0047】このため第2発明によれば、CADによっ
て基本ワーク10Pが類似ワーク10Qに設計変更され
るに連動して、類似ワーク10Qに適合したロボットプ
ログラム30Qを作成することができる。
【0048】第3発明は、作業ロボットのツールの先端
が移動すべき基本ワーク上の移動経路の各座標位置を、
ワーク座標系上の座標位置からロボット座標系上の座標
位置に変換して、ロボット座標系で各座標位置が記述さ
れた基本ロボットプログラムを予め作成し、この作成さ
れた基本ロボットプログラムに記述された各座標位置に
沿って前記作業ロボットのツール先端が移動するよう
に、前記作業ロボットを駆動制御するようにした作業ロ
ボットシステムにおいて、前記基本ワークが、移動経路
が異なる類似ワークに設計変更された場合に適用され、
前記基本ワークと前記類似ワークのワーク座標系上の座
標位置を変数として、ロボット座標系上の座標位置の差
分に変換するとともに、前記基本ロボットプログラム中
の指定されたエリアについて、前記変換した差分だけ、
ロボット座標系で記述された基本ワークの座標位置をシ
フトするマクロを用意するとともに、前記基本ワークと
前記類似ワークのワーク座標系上の座標位置データのフ
ァイルを用意し、前記マクロを、前記基本ロボットプロ
グラムに記述し、前記マクロの処理を実行させることに
よって、前記ファイルから前記基本ワークと前記類似ワ
ークのワーク座標系上の座標位置データを読み出して、
ロボット座標系上の座標位置の差分を演算し、前記基本
ロボットプログラム中の指定されたエリアにロボット座
標系で記述されている基本ワークの座標位置を、前記演
算した差分だけシフトして、前記類似ワークに適合した
ロボットプログラムを作成することを特徴とする。
【0049】第3発明を、図9、図10、図12、図1
3、図14、図16、図20を参照して説明する。
【0050】第3発明は、図9に示す基本ワーク10A
(移動経路L)が、図13に示すように移動経路が異な
る類似ワーク10Bに設計変更された場合に適用され
る。
【0051】図10に示すように基本ワーク10Aの基
本ロボットプログラム30Aは、ロボット座標系上の座
標位置データ(ステップ4 X=1258.19 Y=
−420.81 Z=956.26 A=160.00
B=−70.00 C=−125.00)で記述され
ている。
【0052】そこで図16に示すように、基本ワーク1
0Aと類似ワーク10Bのワーク座標系上の座標位置を
変数として、ロボット座標系上の座標位置の差分に変換
するとともに、基本ロボットプログラム30A中の指定
されたエリア(202、203で指定)について、変換
した差分だけ、ロボット座標系で記述された基本ワーク
10Aの座標位置をシフトするマクロ201、202、
203、204が用意される。
【0053】また図12、図14に示すように、基本ワ
ーク10Aと類似ワーク10Bのワーク座標系上の座標
位置データのファイルが用意される。
【0054】そしてマクロ201、202、203、2
04が、基本ロボットプログラム30Aに記述される
(これによりメタジョブ30′Aが作成される)。そし
てマクロ201、202、203、204の処理を実行
させる(メタジョブ30′Aをメタジョブ処理ソフトに
よって実行させる)ことによって、上述したファイルか
ら基本ワーク10Aと類似ワーク10Bのワーク座標系
上の座標位置データが読み出され、ロボット座標系上の
座標位置の差分が演算され、基本ロボットプログラム3
0A中の指定されたエリアにロボット座標系で記述され
ている基本ワーク10Aの座標位置(ステップ4 X=
1258.19 Y=−420.81 Z=956.2
6 A=160.00 B=−70.00 C=−12
5.00)が、上記演算した差分だけシフトされて、図
20に示すように、シフトされたロボット座標系上の座
標位置(ステップ4 X=807.79 Y=−39
7.83 Z=951.97 A=160.00 B=
−70.00 C=−125.00)が求められる。こ
れによって類似ワーク10Bに適合したロボットプログ
ラム30Bが作成される。
【0055】第3発明によれば、第1発明と同様に、基
本ロボットプログラム30Aのロボット座標位置を、基
本ワーク10Aと類似ワーク10Bのワーク座標系上の
座標位置に応じてシフトさせることによってロボットプ
ログラム30Bを作成するようにしているので、類似ワ
ーク10Bに適合したロボットプログラム30Bを容易
に作成することができるとともに、現場のロボット等の
機差をプログラム30B中に織り込むことができ、ロボ
ットを実際に動かす動作確認とプログラム修正作業を実
質的に行う必要はない。これにより作業効率が飛躍的に
向上する。
【0056】第4発明は、作業ロボットのツールの先端
が移動すべき基本ワーク上の移動経路の各座標位置を、
ワーク座標系上の座標位置からロボット座標系上の座標
位置に変換して、ロボット座標系で各座標位置が記述さ
れた基本ロボットプログラムを予め作成し、この作成さ
れた基本ロボットプログラムに記述された各座標位置に
沿って前記作業ロボットのツール先端が移動するよう
に、前記作業ロボットを駆動制御するようにした作業ロ
ボットシステムにおいて、前記基本ワークが、CADに
よって、類似ワークに設計変更された場合に適用され、
前記基本ワークと前記類似ワークのワーク座標系上の座
標位置を変数として、ロボット座標系上の座標位置の差
分に変換するとともに、前記基本ロボットプログラム中
の指定されたエリアについて、前記変換した差分だけ、
ロボット座標系で記述された基本ワークの座標位置をシ
フトするマクロを用意し、前記マクロを、前記基本ロボ
ットプログラムに記述し、前記CADによって類似ワー
クが設計されるに応じて、前記CADから前記基本ワー
クと前記類似ワークのワーク座標系上の座標位置データ
を出力して前記マクロの処理を実行させ、ロボット座標
系上の座標位置の差分を演算し、前記基本ロボットプロ
グラム中の指定されたエリアにロボット座標系で記述さ
れている基本ワークの座標位置を、前記演算した差分だ
けシフトして、前記類似ワークに適合したロボットプロ
グラムを作成することを特徴とする。
【0057】第4発明によれば、第2発明と同様に、基
本ワーク10Aと類似ワーク10Bのワーク座標系上の
座標位置データが、CADから出力される。
【0058】このため第4発明によれば、CADによっ
て基本ワーク10Aが類似ワーク10Bに設計変更され
るに連動して、類似ワーク10Bに適合したロボットプ
ログラム30Bを作成することができる。
【0059】第5発明は、作業ロボットとワークとの位
置関係を変更するポジショナまたはスライダを備え、作
業ロボットのツールの先端が移動すべきワーク上の移動
経路の各座標位置を、ワーク座標系上の座標位置からロ
ボット座標系上の座標位置に変換して、ロボット座標系
で各座標位置が記述された基本ロボットプログラムを予
め作成し、この作成された基本ロボットプログラムに記
述された各座標位置に沿ってツール先端が移動するよう
に前記作業ロボットおよび前記ポジショナまたはスライ
ダを駆動制御するようにした作業ロボットシステムにお
いて、前記ポジショナまたはスライダの各軸位置が変更
された場合に適用され、前記ポジショナまたはスライダ
の変更前後の各軸位置および前記ワークのワーク座標系
上の座標位置を変数として、各軸位置変更前後における
ワークのロボット座標系上の座標位置の差分に変換する
変換プログラムを用意し、前記変換プログラムに、前記
ポジショナまたはスライダの変更前後の各軸位置および
前記ワークのワーク座標系上の座標位置データを代入す
ることによって、各軸位置変更前後におけるワークのロ
ボット座標系上の座標位置の差分を演算し、この演算し
た差分だけ、前記基本ロボットプログラム中にロボット
座標系で記述されたワークの座標位置をシフトすること
によって、各軸位置変更後に適合したロボットプログラ
ムを作成することを特徴とする。
【0060】第5発明を、図1、図9、図29を参照し
て説明する。
【0061】第5発明は、図1に示すポジショナ9また
はスライダ4の各軸位置が変更された場合に適用され
る。
【0062】図29(a)に示すようにワーク10A
(図9)の基本ロボットプログラム30Dは、ロボット
座標系上の座標位置データ(ステップ39 X=93
4.67Y=−506.46 Z=1263.77 A
=25.99 B=−55.00 C=0.00)で記
述されている。
【0063】そこで図29(a)の501、502、5
03に示すように、ポジショナ9またはスライダ4の変
更前後の各軸U、Vの位置およびワーク10Aのワーク
座標系上の座標位置を変数として、各軸U、Vの位置変
更前後におけるワーク10Aのロボット座標系上の座標
位置の差分に変換する変換プログラム501、502、
503が用意される。
【0064】そして、変換プログラム501、502、
503に、ポジショナ9またはスライダ4の変更前後の
各軸U、Vの位置およびワーク10Aのワーク座標系上
の座標位置データを代入することによって、各軸U、V
の位置変更前後におけるワーク10Aのロボット座標系
上の座標位置の差分が演算され、基本ロボットプログラ
ム30D中にロボット座標系で記述されたワーク10A
の座標位置(ステップ39 X=934.67 Y=−
506.46 Z=1263.77 A=25.99
B=−55.00 C=0.00)が、上記演算した差
分だけシフトされて、図29(b)に示すように、シフ
トされたロボット座標系上の座標位置(ステップ39
X=952.15 Y=−504.27 Z=115
3.72A=24.22 B=−55.11 C=1
0.00)が求められる。これによって各軸U、Vの位
置変更後に適合したロボットプログラム30Eが作成さ
れる。
【0065】第5発明によれば、基本ロボットプログラ
ム30Dのロボット座標位置を、ポジショナ9またはス
ライダ4の変更前後の各軸U、Vの位置およびワーク1
0Aのワーク座標系上の座標位置に応じてシフトさせる
ことによってロボットプログラム30Eを作成するよう
にしているので、ポジショナ9またはスライダ4の変更
後の各軸U、Vの位置に適合したロボットプログラム3
0Eを容易に作成することができる。また現場のロボッ
ト1、ポジショナ9またはスライダ4の機差をプログラ
ム30E中に織り込むことができ、ロボット1を実際に
動かす動作確認とプログラム修正作業を実質的に行う必
要はない。これにより作業効率が飛躍的に向上する。
【0066】第6発明は、作業ロボットとワークとの位
置関係を変更するポジショナまたはスライダを備え、作
業ロボットのツールの先端が移動すべきワーク上の移動
経路の各座標位置を、ワーク座標系上の座標位置からロ
ボット座標系上の座標位置に変換して、ロボット座標系
で各座標位置が記述された基本ロボットプログラムを予
め作成し、この作成された基本ロボットプログラムに記
述された各座標位置に沿ってツール先端が移動するよう
に前記作業ロボットおよび前記ポジショナまたはスライ
ダを駆動制御するようにした作業ロボットシステムにお
いて、前記ポジショナまたはスライダの各軸位置が変更
された場合に適用され、前記ポジショナまたはスライダ
の変更前後の各軸位置および前記ワークのワーク座標系
上の座標位置を変数として、各軸位置変更前後における
ワークのロボット座標系上の座標位置の差分に変換する
とともに、前記基本ロボットプログラム中の指定された
エリアについて、前記変換した差分だけ、ロボット座標
系で記述された基本ワークの座標位置をシフトするマク
ロを用意するとともに、前記ワークのワーク座標系上の
座標位置データのファイルを用意し、前記マクロを、前
記基本ロボットプログラムに記述し、前記マクロの処理
を実行させることによって、前記ファイルから前記ワー
クのワーク座標系上の座標位置データを読み出して、各
軸位置変更前後におけるワークのロボット座標系上の座
標位置の差分を演算し、前記基本ロボットプログラム中
の指定されたエリアにロボット座標系で記述されている
ワークの座標位置を、前記演算した差分だけシフトし
て、各軸位置変更後に適合したロボットプログラムを作
成することを特徴とする。
【0067】第6発明によれば、第3発明と同様に、マ
クロ501、502、503を基本ロボットプログラム
30Dに記述し、マクロ501、502、503の処理
を実行することによって、ポジショナ9またはスライダ
4の変更後の各軸U、Vの位置に適合したロボットプロ
グラム30Eが作成される。
【0068】第7発明は、自動制御機器の作業具が移動
すべき基本作業対象上の移動経路の各座標位置を、作業
対象座標系上の座標位置から自動制御機器座標系上の座
標位置に変換して、自動制御機器座標系で各座標位置が
記述された基本プログラムを予め作成し、この作成され
た基本プログラムに記述された各座標位置に沿って前記
自動制御機器の作業具先端が移動するように、前記自動
制御機器を駆動制御するようにした自動制御機器システ
ムにおいて、前記基本作業対象が、移動経路が異なる類
似作業対象に設計変更された場合に適用され、前記基本
作業対象と前記類似作業対象の作業対象座標系上の座標
位置を変数として、自動制御機器座標系上の座標位置の
差分に変換する変換プログラムを用意し、前記変換プロ
グラムに、前記基本作業対象と前記類似作業対象の作業
対象座標系上の座標位置データを代入することによっ
て、自動制御機器座標系上の座標位置の差分を演算し、
この演算した差分だけ、前記基本プログラム中に自動制
御機器座標系で記述された基本作業対象の座標位置をシ
フトすることによって、前記類似作業対象に適合したプ
ログラムを作成することを特徴とする。
【0069】第7発明によれば、プログラムで動作し作
業具が作業対象上の移動経路に沿って移動することによ
って作業を行う自動制御機器であれば、作業ロボットに
限らず任意のものに第1発明を適用することができる。
【0070】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
形態について説明する。
【0071】なお実施形態では、溶接作業を行う溶接ロ
ボットを想定し、その溶接ロボットの各軸を駆動制御す
るためのロボットプログラムを作成する装置を想定して
いる。しかし本発明としては、ツール先端をワーク上の
移動経路に沿って移動させて所定の作業を行うものであ
れば、任意のロボットに適用可能であり、たとえばシー
リングを行うシーリング作業用ロボットにも適用するこ
とができる。さらには、プログラムで動作し作業具が作
業対象上の移動経路に沿って移動することによって作業
を行う自動制御機器であれば、作業ロボットに限らず任
意のものに適用することができる。
【0072】本実施形態では、ワークをすみ肉溶接する
場合を例にとり説明する。
【0073】図1は実施形態の装置の全体構成を示して
いる。
【0074】同図1に示すようにロボット1は、アーム
3を有しており、このアーム3の先端には、ツールであ
る溶接トーチ2が取り付けられている。
【0075】ロボット1は、たとえば6軸ロボットであ
り、各軸X、Y、Z、A、B、Cが駆動されることによ
りロボット座標系X−Y−Z上(図15参照)で、ツー
ル先端2aの座標位置およびツール姿勢角(X、Y、
Z、A、B、C)が変化される。
【0076】ロボット1の各軸、スライダ4の各軸、ポ
ジショナ9の各軸は、ロボットコントローラ5によって
駆動制御され、これによりツール先端2aが、溶接対象
であるワーク10上の所定の移動経路L(図9参照)に
沿って移動される。ロボットコントローラ5には、ロボ
ットプログラムがインストールされており、このロボッ
トプログラムにしたがいロボット1の各軸、スライダ4
の各軸、ポジショナ9の各軸が動作する。
【0077】ワーク10はポジショナ9に装着されてい
る。ポジショナ9は各軸U、Vを有しており、各軸U、
Vの駆動位置が変更されることにより、ロボット1に対
するワーク10の相対位置関係が変化する。
【0078】ロボット1は、走行台車であるスライダ4
上に移動自在に載置されている。スライダ4は各軸R、
Sを有しており、各軸R、Sの駆動位置が変更されるこ
とにより、ロボット1に対するワーク10の相対位置関
係が変化する。
【0079】これらポジショナ9、スライダ4の各軸
は、ロボット1の軸に対して外部(EX)軸と呼ばれ
る。
【0080】したがってロボット1の軸が駆動されるこ
とによりロボット座標系におけるツール先端2aの位置
Pが変化されるとともに、外部軸が駆動されることによ
り、外部座標系におけるツール先端2aの位置(外部軸
位置)Eが変化される。ロボット軸と外部軸が駆動され
たときのツール先端2aの位置は、ロボット座標系上の
位置Pと外部座標系上の位置Eとを合成した位置P+E
として表される。
【0081】プログラム作成用端末12は、パソコン、
ワークステーション等で構成されており、このプログラ
ム作成用端末12とコントローラ5との間は、例えばR
S−232Cのようなインターフェース7で接続されて
おり、ロボットプログラムのデータの相互通信が行われ
る。またプログラム作成用端末12とロボットコントロ
ーラ5の間で、フロッピディスク8のような携行可能な
記録媒体を介してデータを相互に入出力させるようにし
てもよい。
【0082】3次元CAD用端末11には、溶接対象の
各種類のワーク10A、10B、10Cを、3次元モデ
ルとして構築する3次元CADのソフトウエアがインス
トールされている。この端末11のキーボード等を操作
することで画面上で各ワーク10A、10B、10Cの
3次元モデルを構築することができる。
【0083】オフラインティーチング用端末6には、テ
ィーチングデータに基づいてロボット1、スライダ4、
ポジショナ9の動作をシミュレートするソフトウエアが
インストールされている。この端末6のキーボード等を
操作することで画面上でティーチングを行うことができ
るとともに、画面上でロボット1、スライダ4、ポジシ
ョナ9の動作をシミュレートすることができる。
【0084】3次元CAD用端末11と、オフラインテ
ィーチング用端末6と、プログラム作成用端末12と
は、たとえばインターネット13あるいはイントラネッ
トによって相互にデータの通信が自在に接続されてい
る。またプログラム作成用端末12とロボットコントロ
ーラ5の間を同様にインターネット13あるいはイント
ラネットによって相互に通信自在に接続してもよい。
【0085】つぎに図5〜図8を参照して第1の実施形
態について説明する。
【0086】図6(a)は基本ワーク10Pを示してい
る。この基本ワーク10Pを溶接開始点Wsから溶接終
了点Weまで溶接する場合を想定する。溶接開始点Wsか
ら溶接終了点Weまでの区間が溶接線20となる。ロボ
ット1のツール先端2aの移動経路Lは溶接線20を含
む経路となる。
【0087】3次元CAD用端末11では、3次元CA
Dのソフトウエアによって溶接対象のワーク10Pの3
次元モデルがワーク座標系x−y−zで作成される。こ
れにより溶接開始点Ws(xs、ys、zs)、溶接終了点
We(xe、ye、ze)、ワーク基準点POS(xp、y
p、zp)の座標位置がワーク座標系で記述される。ワー
ク基準点POSとは、ワークをポジショナ9にセットす
るときの基準となる点のことである。
【0088】つぎに3次元CAD用端末11からワーク
10Pの座標位置データがオフラインティーチング用端
末6に取り込まれる。オフラインティーチング用端末6
では、ワーク10Pの座標位置のデータから溶接線のデ
ータが作成され、ロボット1のツール先端2aが移動す
べき移動経路L上の各移動点がロボット座標系上で定義
される。これにより図7に示すように、ワーク座標系で
記述された溶接開始点Ws(xs、ys、zs)、溶接終了
点We(xe、ye、ze)が、ロボット座標系X−Y−Z
で記述された溶接開始点Rs(Xs、Ys、Zs)、溶接終
了点Re(Xe、Ye、Ze)に座標変換されて、移動命令
のコマンド「Move」とともに基本ロボットプログラ
ム30Pに記述される。
【0089】基本ロボットプログラム30Pは移動命令
と作業命令とから構成されている。ロボット1のツール
先端2aの位置および姿勢角度のデータ(X、Y、Z、
A、B、C)は各移動点Rs、Re…毎に教示される。な
おポジショナ9、スライダ4の各軸のデータ(R、S、
U、V)についても各移動点毎に教示される。
【0090】このようにして基本ワーク10Pに対応し
た基本ロボットプログラム30Pが作成される。
【0091】基本ロボットプログラム30Pは、プログ
ラム作成用端末12に送られる。プログラム作成用端末
12ではテキスト/バイナリ変換などの処理がなされ
て、コントローラ5の言語等に適合した基本ロボットプ
ログラム30Pが作成される。つぎに基本ロボットプロ
グラム30Pがコントローラ5にダウンロードされる。
【0092】すなわち基本ロボットプログラム30Pが
フロッピディスク8に書き込まれてロボットコントロー
ラ5に読み出し可能に装着されるか、インターフェース
7を介してロボットコントローラ5に送られる。
【0093】ロボットコントローラ5に基本ロボットコ
ントローラ30Pがダウンロードされると、この基本ロ
ボットプログラム30Pを実行することによりロボット
1が駆動される。ここで、教示された移動点Rs、Re…
と実際の移動点との誤差は、実際にロボット1を動かし
て現場で修正される。またオフラインティーチングで対
処できないコマンドは現場で教示される。
【0094】このようにして得られたロボット座標系上
の位置Rs、Re…は、ロボット1、スライダ4、ポジシ
ョナ9の機差が織り込まれたものとなり、この基本ロボ
ットプログラム30Pにしたがってロボット1、スライ
ダ4、ポジショナ9を駆動制御すれば、ツール先端2a
は精度よく移動経路Lに沿って移動し、正確にワーク1
0Pの溶接作業を行うことができる。
【0095】以下の処理については図5に示すフローチ
ャートを併せ参照して説明する。
【0096】つぎに3次元CAD用端末11で、図6
(b)に示すように基本ワーク10Pが、この基本ワー
ク10Pに類似する類似ワーク10Qに設計変更され、
類似ワーク10Qの3次元モデルが作成される。
【0097】この類似ワーク10Qは溶接開始点Ws′
から溶接終了点We′まで溶接されるものとする。溶接
開始点Ws′から溶接終了点We′までの区間が溶接線2
0′となる。ロボット1のツール先端2aの移動経路
L′は溶接線20′を含む経路となる。
【0098】3次元CAD用端末11では、類似ワーク
10Qの溶接開始点Ws′(xs′、ys′、zs′)、溶
接終了点We′(xe′、ye′、ze′)、ワーク基準点
POS′(xp′、yp′、zp′)の座標位置がワーク
座標系x−y−zで記述される。これら溶接開始点、溶
接終了点は、「代表点」であるとして3次元CAD上で
特定の識別符号が付与される。
【0099】同様に3次元CAD用端末11には、基本
ワーク10の座標位置データが既に記憶されている。そ
こで、基本ワーク10Pの溶接開始点Ws(xs、ys、
zs)、溶接終了点We(xe、ye、ze)、ワーク基準
点POS(xp、yp、zp)は、「代表点」であるとし
て3次元CAD上で特定の識別符号が付与される(ステ
ップ101)。
【0100】プログラム作成用端末12には、基本ロボ
ットプログラム30Pをベースにして、基本ワーク10
Pと類似ワーク10Qのワーク座標系上の代表点の座標
位置Ws、Ws′、We、We′、およびワーク基準点PO
S、POS′を変数として、これらをロボット座標系上
の代表点の座標位置Rs、Rs′、Re、Re′に変換し、
ロボット座標系上の座標位置の差分Rs′−Rs、Re′
−Reを求め、その差分だけ基本ロボットプログラム3
0P中の代表点Rs、Reをシフトさせて、類似ワーク1
0Qの代表点の座標位置Rs′、Re′を求める変換プロ
グラム(関数)Fnがインストールされている。
【0101】そこでベースとなる基本ロボットプログラ
ム30Pがロボットコントローラ5からプログラム作成
用端末12にアップロードされる(ステップ102)。
【0102】つぎにプログラム作成用端末12では図8
に示す処理が実行される。
【0103】まず基本ロボットプログラム30Pの移動
命令と、その移動命令に対応する代表点の関係付けを行
う(ステップ103)。
【0104】つぎに、移動命令に対して、変換プログラ
ムFnがセットされて、3次元CAD用端末11から基
本ワーク10P、類似ワーク10Qの代表点の座標位置
データが出力され、プログラム作成用端末12に取り込
まれる。そして変換プログラムFnの変数に、代表点の
座標位置データが代入される。まず「Move Rs」
という移動命令は、溶接開始点という代表点まで移動す
る命令であるので、この移動命令「Move Rs」
に、変換プログラムFnがセットされ、この変換プログ
ラムFnの変数に、溶接開始点の座標位置データxs′、
xs、ys′、ys、zs′、zsが代入される。
【0105】またワーク基準点の座標位置データxp、
xp′、yp、yp′、zp、zp′は、ワークによって固
定された値であるので、固定パラメータとして変換プロ
グラムFnに組み込まれている。たとえば関数r=Fn
(x)がr=ax+bと定義されているものとすると、
ワーク基準点の座標位置データはこの関数中の定数a、
bに相当する。
【0106】また「Move Re」という移動命令
は、溶接終了点という代表点まで移動する命令であるの
で、この移動命令「Move Re」に、変換プログラ
ムFnがセットされ、この変換プログラムFnの変数に溶
接終了点の座標位置データxe′、xe、ye′、ye、z
e′、zeが代入される(ステップ104)。
【0107】またワーク基準点の座標位置データxp、
xp′、yp、yp′、zp、zp′は、ワークによって固
定された値であるので、固定パラメータとして変換プロ
グラムFnに組み込まれている。
【0108】そして上記変換プログラムFnの処理が実
行されると、移動命令「MoveRs」については、ワ
ーク座標系上の溶接開始点の座標位置の差分Ws−PO
Sつまりxs−xp、ys−yp、zs−zpが演算される。
同様にして差分Ws′−POS′つまりxs′−xp′、
ys′−yp′、zs′−zp′が演算される。(ステップ
105)。
【0109】つぎに、このワーク座標系上の溶接開始点
とワーク基準点POSの差分が、ロボット座標系上の座
標位置Rs、Rs′に変換される。つづいて、これらのロ
ボット座標系上の座標位置の差分Rs′−RsつまりΔX
s(=Xs′−Xs)、ΔYs(=Ys′−Ys)、ΔZs
(=Zs′−Zs)が求められる。
【0110】そしてロボット座標系で記述されている基
本ワーク10Pの溶接開始点の座標位置Rsがこの差分
だけシフトされて、シフトされたロボット座標系上の座
標位置Rs′(Xs+ΔXs、Ys+ΔYs、Zs+ΔZs)
が求められる。こうして類似ワーク10Qに適合した移
動命令「Move Rs′」が求められる(ステップ1
06)。
【0111】同様にして移動命令「Move Re」に
ついては、ワーク座標系上の溶接終了点の座標位置の差
分We−POSつまりxe−xp、ye−yp、ze−zpが
演算される。同様にして差分We′−POS′つまりx
e′−xp′、ye′−yp′、ze′−zp′が演算される
(ステップ105)。
【0112】つぎに、このワーク座標系上の溶接終了点
とワーク基準点POSの差分がロボット座標系上の座標
位置Re、Re′に変換される。つづいて、これらのロボ
ット座標系上の座標位置の差分Re′−ReつまりΔXe
(=Xe′−Xe)、ΔYe(=Ye′−Ye)、ΔZe(=
Ze′−Ze)が求められる。
【0113】そしてロボット座標系で記述されている基
本ワーク10Pの溶接終了点の座標位置Reがこの差分
だけシフトされて、シフトされたロボット座標系上の座
標位置Re′(Xe+ΔXe、Ye+ΔYe、Ze+ΔZe)
が求められる。こうして類似ワーク10Qに適合した移
動命令「Move Re′」が求められる(ステップ1
06)。
【0114】このようにして類似ワーク10Qに適合し
たロボットプログラム30Qが作成される。ロボットプ
ログラム30Qはオフラインティーチング用端末6に転
送される。
【0115】オフラインティーチング用端末6では、ロ
ボットプログラム30Qが画面上で実行され、ロボット
1、スライダ4、ポジショナ9の動作がシミュレートさ
れ、動作確認が行われる(ステップ108)。動作確認
の結果、所望する溶接線20′に沿ってツール先端2a
が精度よく追従しないなどの問題点があれば、所望の溶
接線20′に沿ってツール先端2aが追従するよう、画
面上でロボット1の動作を変更する(ステップ10
9)。
【0116】この動作確認の結果、問題がなくなった場
合には(ステップ108の判断OK)、ロボットプログ
ラム30Qがロボットコントローラ5にダウンロードさ
れる。すなわちロボットプログラム30Qがフロッピデ
ィスク8に書き込まれてロボットコントローラ5に読み
出し可能に装着されるか、インターフェース7を介して
ロボットコントローラ5に送られる(ステップ11
0)。
【0117】ロボットコントローラ5にロボットコント
ローラ30Qがダウンロードされると、このロボットプ
ログラム30Qを実行することによりロボット1が駆動
され、類似ワーク10Qの溶接作業が行われる。
【0118】以上、基本ワーク10Pから一種類の類似
ワーク10Qに変更された場合についてのみ説明した
が、さらに他種類の類似ワーク10R、10S、…等に
順次設計変更された場合も、同様にして各類似ワークに
適合したロボットプログラムを作成することができる。
【0119】つぎに本実施形態の効果について説明す
る。
【0120】ロボットコントローラ30Qのベースとな
った基本ロボットプログラム30Pは、基本ワーク10
Pのプログラムとして作成されたものであり、実際に現
場で使用されて動作が確認され、その上でプログラム修
正がなされており、そのロボット座標系上の座標位置R
s、Reには、ロボット1の機差が既に織り込まれてい
る。
【0121】本実施形態では、基本ワーク10Pと類似
ワーク10Qのワーク座標系上の座標位置の差分に相当
する分だけ、基本ロボットプログラム30P中にロボッ
ト座標系で記述された座標位置Rs、Reをシフトさせる
ことによって座標位置Rs′、Re′を求め、ロボットプ
ログラム30Qを作成するようにしているので、このロ
ボットプログラム30Qについても基本ロボットプログ
ラム30Pと同様に、既に機差が織り込まれることにな
り、移動経路20′に沿って精度よくロボット1のツー
ル先端2aが移動することになる。このため類似ワーク
10Qのロボットプログラム30Qについては、実際に
ロボット1を動かす動作確認やプログラム修正の必要は
ない。
【0122】このように本実施形態によれば、基本ロボ
ットプログラム30Pのロボット座標位置を、基本ワー
ク10Pと類似ワーク10Qのワーク座標系上の座標位
置に応じてシフトさせることによってロボットプログラ
ム30Qを作成するようにしているので、実際の現場で
使用された基本ロボットプログラム30Pをベースにし
て、類似するワーク10Qのロボットプログラム30Q
を容易に作成することができるとともに、現場のロボッ
ト1の機差をプログラム30Q中に織り込むことがで
き、ロボット1を実際に動かす動作確認とプログラム修
正作業を実質的に行う必要はなくなり、作業効率が飛躍
的に向上する。
【0123】・第2の実施形態 つぎに図9〜図26を参照して第2の実施形態について
説明する。
【0124】図9は基本ワーク10Aを示している。ロ
ボット1のツール先端2aは基本ワーク10A上の移動
経路Lに沿って移動する。移動経路Lは溶接線20を含
む経路となる。図9の移動経路Lの各移動点に対応し
て、基本ロボットプログラム30Aのステップ番号3、
4、5…12、命令(移動命令、作業命令)「EX各
軸」、「各軸」、「サーチ」…「EX各軸」が対応づけ
られている。
【0125】図10は基本ワーク10A上の移動経路L
に沿ってツール先端3aを移動させる基本ロボットプロ
グラム30Aを示している。
【0126】図11は基本ワーク10Aの溶接線20の
溶接開始点PNT1と、溶接終了点PNT2の位置を示
している。
【0127】ロボットプログラム30Aは、各ステップ
(工程)3、4、5…12毎に、「コマンド(補間方
法)」、「溶接条件データ」、「速度データ」、「各軸
の位置、姿勢角データ」が対応づけられている。
【0128】たとえばステップ4には、「各軸 位置」
というコマンド(補間方法)、「速度F4 パス2」と
いう速度データ、「X=1258.19 Y=−42
0.81 Z=956.26 A=160.00 B=
−70.00 C=−125.00」という各軸の位
置、姿勢角データがそれぞれ記述されている。なおSP
は構造パラメータであり、「0001」が記述されてい
る。
【0129】また、たとえばステップ7では、「溶接
1層盛」というコマンドが、「条件606 電源1」と
いう溶接条件がそれぞれ記述されている。
【0130】また、たとえばステップ8には、「直線
位置」というコマンド(補間方法)、「速度200 パ
ス2」という速度データ、「X=1234.70 Y=
−422.15 Z=919.26 A=160.03
B=−70.02 C=−125.00」という各軸
の位置、姿勢角データがそれぞれ記述されている。また
構造パラメータSP「0001」が記述されている。
【0131】ここで図10のロボットプログラム30A
の各ステップと図11の溶接開始点PNT1、溶接終了
点PNT2との関係について説明する。
【0132】ロボットプログラム30Aのステップ4、
5、6、7は、溶接開始点PNT1に関係するステップ
である。ステップ4、5、6、7は「溶接開始点PNT
1の接近位置まで各軸補間で接近し(ステップ4)溶接
開始点PNT1をセンサでサーチし(ステップ5)直線
補間で溶接開始点PNT1に移動し(ステップ6)一層
盛の溶接を行う(ステップ7)」という動作を示してお
り、溶接開始点PNT1が変化すれば、それに応じて各
ステップ4、5、6に記述されているロボット座標系上
の位置データ(X、Y、Z)が変化する。
【0133】またロボットプログラム30Aのステップ
8、9、10は、溶接終了点PNT2に関係するステッ
プである。ステップ8、9、10は「溶接終了点PNT
2まで直線補間で移動し(ステップ8)溶接を終了させ
(ステップ9)溶接終了点PNT2の接近位置まで直線
補間で移動する(ステップ10)」という動作を示して
おり、溶接終了点PNT2が変化すれば、それに応じて
各ステップ8、10に記述されているロボット座標系上
の位置データ(X、Y、Z)が変化する。
【0134】このようにしてオフラインティーチング用
端末6にて基本ワーク10Aの基本ロボットプラグラム
30Aが作成される。
【0135】基本ロボットプログラム30Aは、プログ
ラム作成用端末12に送られる。プログラム作成用端末
12ではテキスト/バイナリ変換などの処理がなされ
て、コントローラ5に適合した基本ロボットプログラム
30Aが作成される。つぎに基本ロボットプログラム3
0Aがコントローラ5にダウンロードされる。
【0136】すなわち基本ロボットプログラム30Aが
フロッピディスク8に書き込まれてロボットコントロー
ラ5に読み出し可能に装着されるか、インターフェース
7を介してロボットコントローラ5に送られる。
【0137】ロボットコントローラ5に基本ロボットコ
ントローラ30Pがダウンロードされると、この基本ロ
ボットプログラム30Aを実行することによりロボット
1が駆動される。ここで、教示された移動点と実際の移
動点との誤差は、実際にロボット1を動かして現場で修
正される。またオフラインティーチングで対処できない
コマンドは現場で教示される。
【0138】このようにして得られたロボット座標系上
の位置たとえばステップ4の位置「X=1258.19
Y=−420.81 Z=956.26 A=16
0.00 B=−70.00 C=−125.00」
は、ロボット1、スライダ4、ポジショナ9の機差が織
り込まれたものとなり、この基本ロボットプログラム3
0Aにしたがってロボット1、スライダ4、ポジショナ
9を駆動制御すれば、ツール先端2aは精度よく移動経
路Lに沿って移動し、正確にワーク10Aの溶接作業を
行うことができる(図9参照)。
【0139】以下の処理については図5に示すフローチ
ャートを併せ参照して説明する。
【0140】・メタジョブの作成 メタジョブの作成処理の流れは図2に示される。
【0141】3次元CAD用端末11では、図13に示
すように基本ワーク10Aが、この基本ワーク10Aに
類似する類似ワーク10Bに設計変更され、類似ワーク
10Bの3次元モデルが作成される。図13は3次元C
AD用端末11の画面40上に類似ワーク10Bの3次
元モデルが表示された様子を示している。
【0142】この類似ワーク10Bは溶接開始点PNT
1から溶接終了点PNT2まで溶接される。溶接開始点
PNT1から溶接終了点PNT2までの区間が溶接線2
0′となる。ロボット1のツール先端2aの移動経路
L′は溶接線20′を含む経路となる。
【0143】3次元CAD用端末11では、類似ワーク
10Bの溶接開始点PNT1、溶接終了点PNT2、ワ
ーク基準点POSの座標位置がワーク座標系で記述され
る。ワーク基準点POSとは、ワークをポジショナ9に
セットするときの基準となる点のことである。これら溶
接開始点PNT1、溶接終了点PNT2、ワーク基準点
POSは、「代表点」であるとして3次元CAD上で特
定の識別符号「PNT1」、「PNT2」、「POS」
が付与される。
【0144】溶接開始点PNT1、溶接終了点PNT
2、ワーク基準点POSはワーク座標系の座標位置とし
て記述されており、その具体的な数値を図14に示す。
この図14に示す溶接開始点PNT1、溶接終了点PN
T2、ワーク基準点POSの座標位置データは、ポイン
トデータファイル「WORK B.TXT」に、テキス
トデータとして格納される。
【0145】同様に3次元CAD用端末11には、基本
ワーク10の座標位置データが既に記憶されている。
【0146】そこで、図11に示すように基本ワーク1
0Aの溶接開始点、溶接終了点にそれぞれ「PNT
1」、「PNT2」という特定の識別符号が付与され
る。このように基本ワーク10Aと類似ワーク10Bの
溶接開始点、溶接終了点はそれぞれ同じ識別符号「PN
T1」、「PNT2」で特定することができる。また基
本ワーク10Aのワーク基準点に「POS」という特定
の識別符号が付与される。
【0147】基本ワーク10Aの溶接開始点PNT1、
溶接終了点PNT2、ワーク基準点POSはワーク座標
系の座標位置として記述されており、その具体的な数値
を図12に示す。この図12に示す溶接開始点PNT
1、溶接終了点PNT2、ワーク基準点POSの座標位
置データは、ポイントデータファイル「WORK A.
TXT」に、テキストデータとして格納される。
【0148】なお本実施形態では、溶接開始点、溶接終
了点に特定の識別符号「PNT1」、「PNT2」を付
与しているが、座標位置を特定することができるのであ
れば、「点」の代わりに「線分」に特定の識別符号を付
与してもよい(ステップ101)。
【0149】さて図15は基本ワーク10Aと類似ワー
ク10Bの相対位置関係を示している。
【0150】同図15に示すGRはロボット座標系X−
Y−Zの座標原点を示しており、Gwはワーク座標系x
−y−zの座標原点を示している。
【0151】図15を参照して本実施形態の処理内容の
概要を説明する。
【0152】本実施形態では、基本ワーク10Aと類似
ワーク10Bのワーク座標系上の座標位置データの差分
を求め、その差分によって基本ロボットプログラム30
A中にロボット座標系で記述されている基本ワーク10
Aの座標位置を補正して、類似ワーク10Bに適合した
座標位置を求めることで、機差が織り込まれた類似ワー
ク10Bのロボット座標系上の座標位置を求めることが
できる点に着目している。
【0153】溶接開始点「PNT1」を例にとり説明す
る。
【0154】基本ロボットプログラム30A中にロボッ
ト座標系で記述されている基本ワーク10Aの溶接開始
点「PNT1」を、類似ワーク10Bの溶接開始点「P
NT1」に移動させることをシフトという。このシフト
によって移動するベクトル量をシフト量という。
【0155】図15においてλPNT1 X、λPNT
1 Y、λPNT1 Zが、溶接開始点「PNT1」の
シフト量となる。
【0156】溶接終了点「PNT2」についても同様で
あり、λPNT2 X、λPNT2Y、λPNT2 Z
が溶接終了点「PNT2」のシフト量となる。
【0157】シフト量は、ロボット座標系上のシフト量
として求める必要がある。
【0158】しかしながら上述したように3次元CAD
用端末11では、図12、図14に示すように、溶接開
始点PNT1、PNT2はワーク座標系上の座標位置デ
ータとして求められていることから、一旦ワーク座標系
上の差分を求め、これをロボット座標系上の差分に変換
し、この変換した差分だけシフトさせる必要がある。
【0159】基本ワーク10Aの溶接開始点「PNT
1」と類似ワーク10Bの溶接開始点「PNT1」か
ら、シフト量λPNT1を求める式は以下のようにな
る。
【0160】 ここでwPNT1aは基本ワーク10A上の溶接開始点
の座標位置ベクトルである。これはワーク座標系で記述
されている。図17では205で示す箇所に$PNT1
_X_0、$PNT1_Y_0、$PNT1_Z_0と
して記述されている。
【0161】wPNT1bは類似ワーク10B上の溶接
開始点の座標位置ベクトルである。これはワーク座標系
で記述されている。図17では206で示す箇所に$P
NT1_X、$PNT1_Y、$PNT1_Zとして記
述されている。
【0162】pPNT1aは基本ワーク10A上の溶接
開始点の座標位置ベクトルである。これはポジショナ座
標系で記述されている。図17では208で示す箇所に
$X_P、$Y_P、$Z_Pとして記述されている。
【0163】pPNT1bは類似ワーク10B上の溶接
開始点の座標位置ベクトルである。これはポジショナ座
標系で記述されている。図17では211で示す箇所に
$X_P、$Y_P、$Z_Pとして記述されている。
【0164】rPNT1aは基本ワーク10A上の溶接
開始点の座標位置ベクトルである。これはロボット座標
系で記述されている。図17では209で示す箇所に$
X_U0、$Y_U0、$Z_U0として記述されてい
る。
【0165】rPNT1bは類似ワーク10B上の溶接
開始点の座標位置ベクトルである。これはロボット座標
系で記述されている。図17では212で示す箇所に$
X_U1、$Y_U1、$Z_U1として記述されてい
る。
【0166】なお上述した「wPNT」におけるwは、
このベクトルがワーク座標系で記述されていることを示
している。また「pPNT」におけるpは、このベクト
ルがポジショナ座標系で記述されていることを示してい
る。また「rPNT」におけるrは、このベクトルがロ
ボット座標系で記述されていることを示している。
【0167】λPNT1は、基本ワークのPNT1と類
似ワークのPNT1の、ロボット座標系における差分ベ
クトルである。
【0168】POSaは、基本ワーク10Aのワーク基
準点の座標位置ベクトルである。これは基本ワーク10
Aのワーク座標系からみた、ポジショナの原点の座標位
置である。
【0169】POSbは、類似ワーク10Bのワーク基
準点の座標位置ベクトルである。これは類似ワーク10
Bのワーク座標系からみた、ポジショナの原点の座標位
置である。
【0170】Mp(POSa)は、基本ワーク10Aの
ワーク座標系上の位置ベクトルを、ポジショナ座標系の
位置ベクトルへ変換する変換マトリクスである。図17
では207B、208の箇所に一連の数式として記述さ
れている。
【0171】Mp(POSb)は、類似ワーク10Bの
ワーク座標系上の位置ベクトルを、ポジショナ座標系の
位置ベクトルへ変換する変換マトリクスである。図17
では210B、211の箇所に一連の数式として記述さ
れている。
【0172】EXaは、基本ワーク10AのPNT1と
PNT2の間の溶接線を溶接するときの、ポジショナの
制御角度で構成される角度ベクトルである。図17では
209の箇所に$V、93.00として記述されてい
る。
【0173】Mr(EXa)は、ポジショナ座標系の位
置ベクトルを、ロボット座標系の位置ベクトルに変換す
る変換マトリクスである。図17では209の箇所に一
連の数式として記述されている。
【0174】EXbは、類似ワーク10BのPNT1と
PNT2の間の溶接線を溶接するときの、ポジショナの
制御角度で構成される角度ベクトルである。図17では
209の箇所に$V、93.00として記述されてい
る。
【0175】Mr(EXb)は、ポジショナ座標系の位
置ベクトルを、ロボット座標系の位置ベクトルに変換す
る変換マトリクスである。図17では212の箇所に一
連の数式として記述されている。
【0176】本実施形態では、このような変換処理を行
うプログラムとしてマクロを使用している。
【0177】ここでマクロとは一連の決まった処理を実
行するソフトウエアの意味で使用する。
【0178】すなわち図16に示すようにプログラム作
成用端末12には、基本ロボットプログラム30Aをベ
ースにして、基本ワーク10Aと類似ワーク10Bのワ
ーク座標系上の代表点PNT1(PNT2)を変数と
し、ワーク10Aとワーク10Bのワーク基準点POS
を内部変数として、ロボット座標系上の座標位置rPN
T1(rPNT2)に変換し、それぞれのrPNT1
(rPNT2)の差分λPNT1(λPNT2)だけ基
本ロボットプログラム30P中の代表点PNT1(PN
T2)をシフトさせて、類似ワーク10Bの座標点PN
T1(PNT2)を求めるマクロ201、202、20
3、204がインストールされている。
【0179】そこで図2に示すようにベースとなる基本
ロボットプログラム30Aがロボットコントローラ5か
らプログラム作成用端末12にアップロードされる。な
おオフラインティーチング用端末6でオフラインティー
チングされた基本ロボットプログラム30Aをそのまま
プログラム作成用端末12に転送してもよい。
【0180】図2に示すように、基本ロボットプログラ
ム30Aはプログラム作成用端末12からオフラインテ
ィーチング用端末6に送られる。そしてオフラインティ
ーチング用端末6上で基本ロボットプログラム30Aが
実行され動作の確認がなされる。この動作確認の結果、
問題がなければ再度プログラム作成用端末12に送られ
る(ステップ102)。
【0181】つぎにプログラム作成用端末12ではマク
ロ201〜204を基本ロボットプログラム30Aに記
述しメタジョブ30′Aを作成する処理が実行される。
【0182】すなわち、まず基本ロボットプログラム3
0Aの移動命令と、その移動命令に対応する代表点PN
T1、PNT2の関係付けを行う(ステップ103)。
【0183】つぎに、マクロ201〜204が、上記関
係付けにしたがい、基本ロボットプログラム30Aの所
定箇所に記述される。
【0184】図16に示すように基本ロボットプログラ
ム30Aの先頭箇所にはマクロ201が記述される。こ
のマクロ201中の「#loadpoint[0] WORK A.TXT」と
いうコマンドは、ポイントデータファイル「WORK
A.TXT」に格納されている座標位置データを、変数
として取り込む処理を行う。同様にマクロ201中の
「#loadpoint WORK B.TXT」というコマンドは、ポイン
トデータファイル「WORK B.TXT」に格納され
ている座標位置データを、変数として取り込む処理を行
う。なおワーク10Aとワーク10Bとで「#loadpoin
t[0]」と「#loadpoint」とを[0]で識別することにより
座標変数名が重複しないようにしている。
【0185】前述したようにステップ4、5、6、7
は、溶接開始点PNT1に関係するステップであるの
で、このステップ4、5、6、7のエリアに、溶接開始
点PNT1に関係するマクロ202が記述される。
【0186】マクロ202の「shiftpoint(PNT1)」とい
うコマンドは、変数「PNT1」に対応する座標位置デ
ータに基づいて、シフト量を演算する処理を行う。
【0187】同様に前述したようにステップ8、9、1
0は、溶接終了点PNT2に関係するステップであるの
で、このステップ8、9、10のエリアに、溶接終了点
PNT2に関係するマクロ203が記述される。
【0188】マクロ203の「shiftpoint(PNT2)」とい
うコマンドは、変数「PNT2」に対応する座標位置デ
ータに基づいて、シフト量を演算する処理を行う。
【0189】ステップ10の後には、マクロ204が記
述される。「shiftpoint(PNT2)」は以前のマクロの効果
を終了させてから、自前の処理を行うようにプログラム
されている。また、このマクロ204の「#END」と
いうコマンドは、実際にロボットの命令をシフトする
「基本マクロ」のマクロ処理を終了させるマクロであ
る。
【0190】「#END」が2つあるのは、「shiftpoi
nt(PNT1)」、「shiftpoint(PNT2)」の中に、「基本マク
ロ」が2つ組み込まれているためである。
【0191】このようにしてプログラム作成用端末12
で、基本ロボットプログラム30Aにマクロ201〜2
04が記述され、図16に示すメタジョブ30′Aが作
成される。これにより図2の処理の流れが終了する(ス
テップ104)。
【0192】以下、メタジョブ30′Aがメタジョブ処
理ソフトウエアにかけられ、上記マクロ201〜204
の処理が実行されて、類似ワーク10Bに適合したロボ
ットプログラム30Bが作成される。この処理の流れを
図3に示す。
【0193】まず、3次元CAD用端末11からポイン
トデータファイル「WORK A.TXT」、「WOR
K B.TXT」が出力され、プログラム作成用端末1
2に取り込まれる。
【0194】つぎにメタジョブ30′Aの処理が実行さ
れる。
【0195】図17〜図19は、メタジョブ30′Aを
処理中のリストを示している。
【0196】図19はマクロ201が解釈された結果を
示している。すなわち「#loadpoint[0] WORK A.TXT」
というコマンドにしたがい、ポイントデータファイル
「WORK A.TXT」に格納されている座標位置デ
ータ(図12参照)が、変数として取り込まれる。同様
にマクロ201中の「#loadpoint WORK B.TXT」という
コマンドにしたがい、ポイントデータファイル「WOR
K B.TXT」に格納されている座標位置データ(図
14参照)が、変数として取り込まれる。図17の20
5、206にマクロ201の解釈結果を示す。
【0197】図17の207〜216はマクロ202、
204の解釈結果を示している。
【0198】まず207に示すように、基本ワーク10
Aの溶接開始点PNT1とワーク基準点POSの座標系
の方向が揃えられる。
【0199】つぎに208に示すように、基本ワーク1
0Aの取付位置がオフセットされる。
【0200】つぎに209に示すように、基本ワーク1
0Aの座標位置が、ロボット座標系上の座標位置に座標
変換される。
【0201】つぎに210に示すように、類似ワーク1
0Bの溶接開始点PNT1とワーク基準点POSの座標
系の方向が揃えられる。
【0202】つぎに211に示すように、類似ワーク1
0Bの取付位置がオフセットされる。
【0203】つぎに212に示すように、類似ワーク1
0Bの座標位置が、ロボット座標系上の座標位置に座標
変換される。
【0204】つぎに209で求められた基本ワーク10
Aのロボット座標系上の座標位置と、212で求められ
た類似ワーク10Bのロボット座標系上の座標位置との
差分が計算され、溶接開始点PNT1のロボット座標系
上におけるシフト量λPNT1 X、λPNT1 Y、
λPNT1 Zが213、214、215で求められ
る。
【0205】つぎに、216で、ステップ4、5、6中
の座標位置が、シフト量λPNT1X、λPNT1
Y、λPNT1だけシフトされる(λPNT1 X、λ
PNT1 Y、λPNT1だけオフセットされる)。
【0206】図18の217は図17の207〜216
に対応する処理リストを示しており、マクロ203、2
04の解釈結果を示している。
【0207】図18では、溶接終了点PNT2のロボッ
ト座標系上におけるシフト量λPNT2 X、λPNT
2 Y、λPNT2 Zが求められ、ステップ8、10
中の座標位置が、シフト量λPNT2 X、λPNT2
Y、λPNT2だけシフトされる(λPNT2 X、
λPNT2 Y、λPNT2だけオフセットされる)
(ステップ105、106)。
【0208】図20はメタジョブ30′Aの処理後のロ
ボットプログラム30Bを示している。
【0209】同図20に示すように、ステップ4、5、
6のロボット座標系上の座標位置は、シフト量λPNT
1 X、λPNT1 Y、λPNT1だけシフトされて
おり、類似ワーク10Bに適合した座標位置に変換され
ている。
【0210】ステップ4を例にとると、座標位置(X=
1258.19 Y=−420.81 Z=956.2
6 A=160.00 B=−70.00 C=−12
5.00)は、シフト量λPNT1 X、λPNT1
Y、λPNT1だけシフトされ、座標位置(X=80
7.79 Y=−397.83 Z=951.97 A
=160.00 B=−70.00 C=−125.0
0)に変換されている。
【0211】またステップ8、10のロボット座標系上
の座標位置は、シフト量λPNT2X、λPNT2
Y、λPNT2だけシフトされており、類似ワーク10
Bに適合した座標位置に変換されている。
【0212】ステップ8を例にとると、座標位置(X=
1234.70 Y=−422.15 Z=919.2
6 A=160.03 B=−70.02 C=−12
5.00)は、シフト量λPNT2 X、λPNT2
Y、λPNT2だけシフトされ、座標位置(X=79
0.33 Y=−302.75 Z=800.22 A
=160.03 B=−70.02 C=−125.0
0)に変換されている。
【0213】以上のように類似ワーク10Bに適合した
ロボットプログラム30Bが作成される。
【0214】このようにして作成されたロボットプログ
ラム30Bは図3に示すようにオフラインティーチング
用端末6に転送され、動作確認がなされる。すなわちオ
フラインティーチング用端末6では、ロボットプログラ
ム30Bが画面上で実行され、ロボット1、スライダ
4、ポジショナ9の動作がシミュレートされ、動作確認
が行われる(ステップ108)。動作確認の結果、所望
する溶接線20′に沿ってツール先端2aが精度よく追
従しないなどの問題点があれば、所望の溶接線20′に
沿ってツール先端2aが追従するよう、画面上でロボッ
ト1の動作を変更する(ステップ109)。
【0215】この動作確認の結果、問題がなくなった場
合には(ステップ108の判断OK)、ロボットプログ
ラム30Bが図3に示すように再度プログラム作成用端
末12に転送され、プログラム作成用端末12からロボ
ットコントローラ5にダウンロードされる。すなわちロ
ボットプログラム30Bがフロッピディスク8に書き込
まれるロボットコントローラ5に読み出し可能に装着さ
れるか、インターフェース7を介してロボットコントロ
ーラ5に送られる(ステップ110)。
【0216】ロボットコントローラ5にロボットプログ
ラム30Bがダウンロードされると、このロボットプロ
グラム30Bを実行することによりロボット1が駆動さ
れ、図21に示すようにロボット1のツール先端2aが
移動経路L′に沿って精度よく移動する。これにより類
似ワーク10Bの溶接作業が正確に行われる。
【0217】本実施形態によれば第1実施形態と同様
に、基本ロボットプログラム30Aのロボット座標位置
を、基本ワーク10Aと類似ワーク10Bのワーク座標
系上の座標位置に応じてシフトさせることによってロボ
ットプログラム30Bを作成するようにしているので、
実際の現場で使用された基本ロボットプログラム30A
をベースにして、類似するワーク10Bのロボットプロ
グラム30Bを容易に作成することができるとともに、
現場のロボット等の機差をプログラム30B中に織り込
むことができ、ロボット1を実際に動かす動作確認とプ
ログラム修正作業を実質的に行う必要はなくなり、作業
効率が飛躍的に向上する。
【0218】以上、基本ワーク10Aから一種類の類似
ワーク10Bに変更された場合についてのみ説明した
が、さらに他種類の類似ワーク10C…等に順次設計変
更された場合も、同様にして各類似ワークに適合したロ
ボットプログラムを作成することができる。
【0219】以下図22〜図26を参照して基本ワーク
10A、類似ワーク10Bに類似する類似ワーク10C
に適合するロボットプログラム30Cを作成する場合に
ついて説明する。
【0220】3次元CAD用端末11では、図22に示
すように基本ワーク10Aが、この基本ワーク10Aお
よび類似ワーク10Bに類似する類似ワーク10Cに設
計変更され、類似ワーク10Cの3次元モデルが作成さ
れる。図22は3次元CAD用端末11の画面40上に
類似ワーク10Cの3次元モデルが表示された様子を示
している。
【0221】この類似ワーク10Cは溶接開始点PNT
1から溶接終了点PNT2まで溶接される。溶接開始点
PNT1から溶接終了点PNT2までの区間が溶接線2
0″となる。ロボット1のツール先端2aの移動経路
L″は溶接線20″を含む経路となる。
【0222】3次元CAD用端末11では、類似ワーク
10Cの溶接開始点PNT1、溶接終了点PNT2、ワ
ーク基準点POSの座標位置がワーク座標系で記述され
ており、その具体的な数値を図23に示す。この図23
に示す溶接開始点PNT1、溶接終了点PNT2、ワー
ク基準点POSの座標位置データは、ポイントデータフ
ァイル「WORK C.TXT」に、テキストデータと
して格納される。
【0223】つぎにプログラム作成用端末12では、既
に作成された図16のメタジョブ30′Aをベースにし
て、類似ワーク10Cに適合したメタジョブ30″Aが
図24に示すように作成される。
【0224】同図24に示すようにメタジョブ30″A
のマクロ301は、図16のメタジョブ30′Aのマク
ロ201に対応している。マクロ301はマクロ201
中の「#loadpoint WORK B.TXT」を、「#loadpoint WO
RK C.TXT」に変更するだけでよい。他のマクロ302、
303、304は図16のマクロ202、203、20
4と同じである。したがってメタジョブ30″Aは図1
6のメタジョブ30′Aを僅かに書き換えるだけで容易
に作成可能である。
【0225】つぎにメタジョブ30″の処理が実行さ
れ、図25に示すように類似ワーク30Cに適合したロ
ボットプログラム30Cが作成される。
【0226】ロボットプログラム30Cを実行すること
によりロボット1が駆動され、図26に示すようにロボ
ット1のツール先端2aが移動経路L″に沿って精度よ
く移動する。これにより類似ワーク10Cの溶接作業が
正確に行われる。
【0227】・第3の実施形態 以下メタジョブ30′Aが既に作成されていることを前
提として、CADで新たなワーク30Nが設計されるに
連動してロボットプログラム30Nを自動的に作成する
実施形態について図27、図28を参照して説明する。
【0228】3次元CAD用端末11では、図27に示
すように基本ワーク10Aが、この基本ワーク10Aお
よび類似ワーク10Bに類似する類似ワーク10Nに設
計変更され、類似ワーク10Nの3次元モデルが作成さ
れる。図27は3次元CAD用端末11の画面40上に
類似ワーク10Nの3次元モデルが表示された様子を示
している。
【0229】この類似ワーク10Nは溶接開始点PNT
1から溶接終了点PNT2まで溶接される。
【0230】3次元CAD用端末11では、類似ワーク
10Nの溶接開始点PNT1、溶接終了点PNT2、ワ
ーク基準点POSの座標位置がワーク座標系で記述され
る。
【0231】溶接開始点PNT1、溶接終了点PNT
2、ワーク基準点POSの座標位置データは、ポイント
データファイル「WORK N.TXT」に、テキスト
データとして格納される。このポイントデータファイル
「WORK N.TXT」は所定のプログラム作成開始
コマンドを入力することに応じて3次元CAD用端末1
1から出力される。
【0232】一方プログラム作成用端末12では、既に
作成された図16のメタジョブ30′Aをベースにし
て、図28に示す内容のメタジョブ300Aに書き換え
られている。
【0233】同図28に示すようにメタジョブ300A
のマクロ401は、図16のメタジョブ30′Aのマク
ロ201に対応している。マクロ401はマクロ201
中の「#loadpoint WORK B.TXT」を、「#loadpoint WO
RK N.TXT」に変更したものである。
【0234】そこで3次元CAD用端末11で上記プロ
グラム作成開始コマンドが入力されると、3次元CAD
用端末11からポイントデータファイル「WORK
N.TXT」がプログラム作成用端末12に出力され
る。これに応じてプログラム作成用端末12のメタジョ
ブ処理ソフトウエアが自動的に起動される。このためメ
タジョブ300Aの処理が実行され、類似ワーク30N
に適合したロボットプログラム30Nが自動的に作成さ
れる。さらに新たな類似ワークが3次元CAD用端末1
1で作成されると、ポイントデータファイル「WORK
N.TXT」のデータ内容は、この新たな類似ワーク
のデータに更新され、同様にしてロボットプログラムが
自動的に作成される。
【0235】このように本実施形態によれば、3次元C
AD用端末11で設計変更がされるに連動して、自動的
に設計変更後のワークに適合したロボットプログラムを
作成することができる。
【0236】・第4の実施形態 つぎに図29、図30を参照して、図1に示すポジショ
ナ9またはスライダ4の各軸位置が変更された場合の処
理について説明する。本実施形態ではポジショナ9の軸
U、Vの位置が変更された場合を例にとる。
【0237】図29(a)に示すように、ワーク10A
(図9)の基本ロボットプログラム30Dは、ロボット
座標系上の座標位置データで記述されている。たとえば
ステップ39の座標位置はX=934.67 Y=−5
06.46 Z=1263.77 A=25.99 B
=−55.00 C=0.00として記述されている。
【0238】そこでプログラム作成用端末12では、基
本ロボットプログラム30Dに、マクロ501、50
2、503が記述されてメタジョブが作成される。
【0239】マクロ501、502、503は、ポジシ
ョナ9の変更前後の各軸U、Vの位置およびワーク10
Aのワーク座標系上の座標位置を変数として、各軸U、
Vの位置変更前後におけるワーク10Aのロボット座標
系上の座標位置の差分に変換する処理を行うものであ
る。
【0240】図2に示すようにポジショナ9の変更前後
の各軸U、Vの位置データは、プログラム作成用端末1
2に取り込まれる。またワーク10Aのワーク座標系上
の座標位置データは、3次元CAD用端末11からプロ
グラム作成用端末12に取り込まれる。ワーク10Aの
ワーク座標系上の座標位置データは、座標番号APNT47、
APNT48で与えられる。
【0241】上記マクロ501、502、503には、
ポジショナ9の変更前後の各軸U、Vの位置データおよ
びワーク10Aのワーク座標系上の座標位置データ(座
標番号)が代入されることになる。
【0242】プログラム作成用端末12でメタジョブ処
理ソフトウエアが起動されると、上記マクロ501、5
02、503が処理されて、各軸U、Vの位置変更前後
におけるワーク10Aのロボット座標系上の座標位置の
差分が演算され、基本ロボットプログラム30D中にロ
ボット座標系で記述されたワーク10Aの座標位置が上
記演算した差分だけシフトされて、図29(b)に示す
ように、シフトされたロボット座標系上の座標位置が求
められる。
【0243】ステップ39を例にとると、図29(b)
に示すように、ステップ39の座標位置( X=93
4.67 Y=−506.46 Z=1263.77
A=25.99 B=−55.00 C=0.00)
が、(X=952.15 Y=−504.27 Z=1
153.72 A=24.22 B=−55.11 C
=10.00)に変換される。他のステップも同様に変
換される。
【0244】このようにした各軸U、Vの位置変更後に
適合したロボットプログラム30Eが作成される。
【0245】またスライダ4の各軸R、Sの位置を変更
した場合も同様であり、スライダ4の各軸R、Sの位置
変更後に適合したロボットプログラムを作成することが
できる。
【0246】本実施形態によれば、基本ロボットプログ
ラム30Dのロボット座標位置を、ポジショナ9または
スライダ4の変更前後の各軸の位置およびワーク10A
のワーク座標系上の座標位置に応じてシフトさせること
によってロボットプログラム30Eを作成するようにし
ているので、ポジショナ9またはスライダ4の変更後の
各軸の位置に適合したロボットプログラム30Eを容易
に作成することができる。また現場のロボット1、ポジ
ショナ9、スライダ4の機差をプログラム30E中に織
り込むことができ、ロボット1を実際に動かす動作確認
とプログラム修正作業を実質的に行う必要はない。これ
により作業効率が飛躍的に向上する。
【0247】・第5の実施形態 図4に示すように基本ワーク10Aの基本ロボットプロ
グラム30Aそのものがロボット1を実際に動かして修
正される。この修正されたロボットプログラム30AA
がプログラム作成用端末12にアップロードされる。そ
してプログラム作成用端末12では修正されたロボット
プログラム30AAをベースにしてメタジョブ30′A
Aが作成される。なお必要があれば修正後のロボットプ
ログラム30AAの動作確認がオフラインティーチング
用端末6でシミュレーションで実行される。そしてメタ
ジョブ30′AAがメタジョブ処理ソフトウエアによっ
て処理され、類似ワーク30Bに適合したロボットプロ
グラム30BB、他の類似ワーク30Cに適合したロボ
ットプログラム30CCが作成される。作成されたロボ
ットプログラム30BB、30CCはロボットコントロ
ーラ5にダウンロードされる。
【0248】本実施形態によれば、作業現場でロボット
ジョブの修正があった場合に、その修正内容をメタジョ
ブ30′Aに織り込んでメタジョブ30′AAに変更
し、変更したメタジョブ30′AAに基づいて各類似ワ
ーク30B、30Cのロボットプログラム30BB、3
0CCを作成するようにしているので、各ロボットプロ
グラムを修正する作業を容易に行うことができる。
【0249】なお以上の実施形態では3次元のCADの
データに基づいてロボットプログラムを作成する場合を
想定しているが、2次元のCADのデータまたは設計図
面のデータに基づいてロボットプログラムを作成しても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は実施形態のシステムの構成を示す図であ
る。
【図2】図2はメタジョブの作成の流れを説明する図で
ある。
【図3】図3は類似ワークのロボットプログラムを作成
する流れを説明する図である。
【図4】図4は作業現場でロボットジョブの修正があっ
た場合にロボットプログラムを修正する処理の流れを説
明する図である。
【図5】図5は実施形態の処理の手順を示すフローチャ
ートである。
【図6】図6(a)、(b)はそれぞれ、基本ワークと
類似ワークを示す図である。
【図7】図7は基本ワークの溶接開始点、終了点とロボ
ットプログラムの関係を示す図である。
【図8】図8は基本ワーク用プログラムに基づいて類似
ワーク用プログラムを作成する処理を説明する図であ
る。
【図9】図9は基本ワーク上に沿ってロボットのツール
先端が移動する様子を示す図である。
【図10】図10は基本ロボットプログラムを例示した
図である。
【図11】図11は基本ワーク上の溶接開始点と溶接終
了点の位置を示す図である。
【図12】図12は基本ワークの各位置の具体的なデー
タを示す図である。
【図13】図13は類似ワーク上の溶接開始点と溶接終
了点の位置を示す図である。
【図14】図14は類似ワークの各位置の具体的なデー
タを示す図である。
【図15】図15は基本ワークと類似ワークの相対位置
関係を示す図である。
【図16】図16は基本ロボットプログラムにマクロが
記述されたメタジョブを例示した図である。
【図17】図17はメタジョブの処理の中間リストを示
す図である。
【図18】図18はメタジョブの処理の中間リストを示
す図である。
【図19】図19はメタジョブの処理の中間リストを示
す図である。
【図20】図20は類似ロボットプログラムを例示した
図である。
【図21】図21は類似ワーク上に沿ってロボットのツ
ール先端が移動する様子を示す図である。
【図22】図22は別の類似ワーク上の溶接開始点と溶
接終了点の位置を示す図である。
【図23】図23は別の類似ワークの各位置の具体的な
データを示す図である。
【図24】図24は図16のメタジョブをベースに作成
されたメタジョブを示した図である。
【図25】図25は別の類似ロボットプログラムを例示
した図である。
【図26】図26は別の類似ワーク上に沿ってロボット
のツール先端が移動する様子を示す図である。
【図27】図27は新たにCAD上で作成される類似ワ
ーク上の溶接開始点と溶接終了点の位置を示す図であ
る。
【図28】図28は図16のメタジョブをベースに作成
されたメタジョブを示した図である。
【図29】図29(a)はポジショナの軸が変更される
場合のメタジョブを示す図で、図29(b)はポジショ
ナの軸が変更された場合に適合したロボットプログラム
の一部を示した図である。
【図30】図30は従来技術を示す図である。
【符号の説明】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C007 AS11 LS09 LS14 LS16 LV19 MT10 5H269 AB12 AB19 AB33 BB08 CC09 CC11 EE01 EE29

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業ロボットのツールの先端が移動
    すべき基本ワーク上の移動経路の各座標位置を、ワーク
    座標系上の座標位置からロボット座標系上の座標位置に
    変換して、ロボット座標系で各座標位置が記述された基
    本ロボットプログラムを予め作成し、この作成された基
    本ロボットプログラムに記述された各座標位置に沿って
    前記作業ロボットのツール先端が移動するように、前記
    作業ロボットを駆動制御するようにした作業ロボットシ
    ステムにおいて、 前記基本ワークが、移動経路が異なる類似ワークに設計
    変更された場合に適用され、 前記基本ワークと前記類似ワークのワーク座標系上の座
    標位置を変数として、ロボット座標系上の座標位置の差
    分に変換する変換プログラムを用意し、 前記変換プログラムに、前記基本ワークと前記類似ワー
    クのワーク座標系上の座標位置データを代入することに
    よって、ロボット座標系上の座標位置の差分を演算し、 この演算した差分だけ、前記基本ロボットプログラム中
    にロボット座標系で記述された基本ワークの座標位置を
    シフトすることによって、前記類似ワークに適合したロ
    ボットプログラムを作成することを特徴とする作業ロボ
    ットシステムにおけるロボットプログラム作成装置。
  2. 【請求項2】 前記基本ワークと前記類似ワークの
    ワーク座標系上の座標位置データは、CADの出力デー
    タとして前記変換プログラムに与えられることを特徴と
    する請求項1記載の作業ロボットシステムにおけるロボ
    ットプログラム作成装置。
  3. 【請求項3】 作業ロボットのツールの先端が移動
    すべき基本ワーク上の移動経路の各座標位置を、ワーク
    座標系上の座標位置からロボット座標系上の座標位置に
    変換して、ロボット座標系で各座標位置が記述された基
    本ロボットプログラムを予め作成し、この作成された基
    本ロボットプログラムに記述された各座標位置に沿って
    前記作業ロボットのツール先端が移動するように、前記
    作業ロボットを駆動制御するようにした作業ロボットシ
    ステムにおいて、 前記基本ワークが、移動経路が異なる類似ワークに設計
    変更された場合に適用され、 前記基本ワークと前記類似ワークのワーク座標系上の座
    標位置を変数として、ロボット座標系上の座標位置の差
    分に変換するとともに、前記基本ロボットプログラム中
    の指定されたエリアについて、前記変換した差分だけ、
    ロボット座標系で記述された基本ワークの座標位置をシ
    フトするマクロを用意するとともに、 前記基本ワークと前記類似ワークのワーク座標系上の座
    標位置データのファイルを用意し、 前記マクロを、前記基本ロボットプログラムに記述し、 前記マクロの処理を実行させることによって、前記ファ
    イルから前記基本ワークと前記類似ワークのワーク座標
    系上の座標位置データを読み出して、ロボット座標系上
    の座標位置の差分を演算し、前記基本ロボットプログラ
    ム中の指定されたエリアにロボット座標系で記述されて
    いる基本ワークの座標位置を、前記演算した差分だけシ
    フトして、前記類似ワークに適合したロボットプログラ
    ムを作成することを特徴とする作業ロボットシステムに
    おけるロボットプログラム作成装置。
  4. 【請求項4】 作業ロボットのツールの先端が移動
    すべき基本ワーク上の移動経路の各座標位置を、ワーク
    座標系上の座標位置からロボット座標系上の座標位置に
    変換して、ロボット座標系で各座標位置が記述された基
    本ロボットプログラムを予め作成し、この作成された基
    本ロボットプログラムに記述された各座標位置に沿って
    前記作業ロボットのツール先端が移動するように、前記
    作業ロボットを駆動制御するようにした作業ロボットシ
    ステムにおいて、 前記基本ワークが、CADによって、類似ワークに設計
    変更された場合に適用され、 前記基本ワークと前記類似ワークのワーク座標系上の座
    標位置を変数として、ロボット座標系上の座標位置の差
    分に変換するとともに、前記基本ロボットプログラム中
    の指定されたエリアについて、前記変換した差分だけ、
    ロボット座標系で記述された基本ワークの座標位置をシ
    フトするマクロを用意し、 前記マクロを、前記基本ロボットプログラムに記述し、 前記CADによって類似ワークが設計されるに応じて、
    前記CADから前記基本ワークと前記類似ワークのワー
    ク座標系上の座標位置データを出力して前記マクロの処
    理を実行させ、ロボット座標系上の座標位置の差分を演
    算し、前記基本ロボットプログラム中の指定されたエリ
    アにロボット座標系で記述されている基本ワークの座標
    位置を、前記演算した差分だけシフトして、前記類似ワ
    ークに適合したロボットプログラムを作成することを特
    徴とする作業ロボットシステムにおけるロボットプログ
    ラム作成装置。
  5. 【請求項5】 作業ロボットとワークとの位置関係
    を変更するポジショナまたはスライダを備え、作業ロボ
    ットのツールの先端が移動すべきワーク上の移動経路の
    各座標位置を、ワーク座標系上の座標位置からロボット
    座標系上の座標位置に変換して、ロボット座標系で各座
    標位置が記述された基本ロボットプログラムを予め作成
    し、この作成された基本ロボットプログラムに記述され
    た各座標位置に沿ってツール先端が移動するように前記
    作業ロボットおよび前記ポジショナまたはスライダを駆
    動制御するようにした作業ロボットシステムにおいて、 前記ポジショナまたはスライダの各軸位置が変更された
    場合に適用され、 前記ポジショナまたはスライダの変更前後の各軸位置お
    よび前記ワークのワーク座標系上の座標位置を変数とし
    て、各軸位置変更前後におけるワークのロボット座標系
    上の座標位置の差分に変換する変換プログラムを用意
    し、 前記変換プログラムに、前記ポジショナまたはスライダ
    の変更前後の各軸位置および前記ワークのワーク座標系
    上の座標位置データを代入することによって、各軸位置
    変更前後におけるワークのロボット座標系上の座標位置
    の差分を演算し、 この演算した差分だけ、前記基本ロボットプログラム中
    にロボット座標系で記述されたワークの座標位置をシフ
    トすることによって、各軸位置変更後に適合したロボッ
    トプログラムを作成することを特徴とする作業ロボット
    システムにおけるロボットプログラム作成装置。
  6. 【請求項6】 作業ロボットとワークとの位置関係
    を変更するポジショナまたはスライダを備え、作業ロボ
    ットのツールの先端が移動すべきワーク上の移動経路の
    各座標位置を、ワーク座標系上の座標位置からロボット
    座標系上の座標位置に変換して、ロボット座標系で各座
    標位置が記述された基本ロボットプログラムを予め作成
    し、この作成された基本ロボットプログラムに記述され
    た各座標位置に沿ってツール先端が移動するように前記
    作業ロボットおよび前記ポジショナまたはスライダを駆
    動制御するようにした作業ロボットシステムにおいて、 前記ポジショナまたはスライダの各軸位置が変更された
    場合に適用され、 前記ポジショナまたはスライダの変更前後の各軸位置お
    よび前記ワークのワーク座標系上の座標位置を変数とし
    て、各軸位置変更前後におけるワークのロボット座標系
    上の座標位置の差分に変換するとともに、前記基本ロボ
    ットプログラム中の指定されたエリアについて、前記変
    換した差分だけ、ロボット座標系で記述された基本ワー
    クの座標位置をシフトするマクロを用意するとともに、 前記ワークのワーク座標系上の座標位置データのファイ
    ルを用意し、 前記マクロを、前記基本ロボットプログラムに記述し、 前記マクロの処理を実行させることによって、前記ファ
    イルから前記ワークのワーク座標系上の座標位置データ
    を読み出して、各軸位置変更前後におけるワークのロボ
    ット座標系上の座標位置の差分を演算し、前記基本ロボ
    ットプログラム中の指定されたエリアにロボット座標系
    で記述されているワークの座標位置を、前記演算した差
    分だけシフトして、各軸位置変更後に適合したロボット
    プログラムを作成することを特徴とする作業ロボットシ
    ステムにおけるロボットプログラム作成装置。
  7. 【請求項7】 自動制御機器の作業具が移動すべき
    基本作業対象上の移動経路の各座標位置を、作業対象座
    標系上の座標位置から自動制御機器座標系上の座標位置
    に変換して、自動制御機器座標系で各座標位置が記述さ
    れた基本プログラムを予め作成し、この作成された基本
    プログラムに記述された各座標位置に沿って前記自動制
    御機器の作業具先端が移動するように、前記自動制御機
    器を駆動制御するようにした自動制御機器システムにお
    いて、 前記基本作業対象が、移動経路が異なる類似作業対象に
    設計変更された場合に適用され、 前記基本作業対象と前記類似作業対象の作業対象座標系
    上の座標位置を変数として、自動制御機器座標系上の座
    標位置の差分に変換する変換プログラムを用意し、 前記変換プログラムに、前記基本作業対象と前記類似作
    業対象の作業対象座標系上の座標位置データを代入する
    ことによって、自動制御機器座標系上の座標位置の差分
    を演算し、 この演算した差分だけ、前記基本プログラム中に自動制
    御機器座標系で記述された基本作業対象の座標位置をシ
    フトすることによって、前記類似作業対象に適合したプ
    ログラムを作成することを特徴とする自動制御機器シス
    テムにおけるプログラム作成装置。
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